(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170651
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】コーヒーメーカー
(51)【国際特許分類】
A47J 31/057 20060101AFI20231124BHJP
【FI】
A47J31/057
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022082548
(22)【出願日】2022-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】弁理士法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小松 智美
【テーマコード(参考)】
4B104
【Fターム(参考)】
4B104AA12
4B104BA53
4B104BA66
4B104BA77
4B104EA08
4B104EA20
(57)【要約】
【課題】容器部が支持部から意図せずに脱落することを防止することができるコーヒーメーカーを提供する。
【解決手段】コーヒーメーカー1において、容器部(第一容器41)を支持部60に取り付ける動作は、支持部60に対して容器部(第一容器41)を相対的に回動させることによって容器部(第一容器41)が支持部60に保持された状態とし、容器部(第一容器41)が支持部60に保持された状態において容器部(第一容器41)の回動方向と反対方向に支持部60及び容器部(第一容器41)に対して操作部90を相対的に回動させることによって行われるものとする。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯とコーヒー粉とを用いてコーヒー液を抽出するコーヒーサーバーであって、
水を貯留する機能、前記水から生成された湯とコーヒー粉とを用いてコーヒー液を抽出する機能、または抽出された前記コーヒー液を貯留する機能、のうち少なくともいずれか一つの機能を有する容器部と、
前記容器を支持する支持部と、を備え、
前記支持部は、前記容器部を前記支持部に取り付けた状態とする際にユーザーによって操作される操作部を備え、
前記容器部を前記支持部に取り付ける動作は、前記支持部に対して前記容器部を相対的に回動させることによって前記容器部が前記支持部に保持された状態とし、前記容器部が前記支持部に保持された状態において前記容器部の回動方向と反対方向に前記支持部及び前記容器部に対して前記操作部を相対的に回動させることによって行われる、コーヒーメーカー。
【請求項2】
前記容器部は、保持部を備え、
前記支持部は、第一凸部を備え、
前記保持部に前記第一凸部を入り込ませて、前記第一凸部が配置された状態を前記保持部が保持することによって、前記容器部が前記支持部に保持された状態とする、請求項1に記載のコーヒーメーカー。
【請求項3】
前記操作部は、ガイド部を備え、
前記支持部は、移動部を備え、
前記移動部は、第二凸部を備え、
前記容器部が前記支持部に前記保持された状態において前記支持部及び前記容器部に対して前記操作部を相対的に回動させることによって、前記ガイド部と前記第二凸部との当接する部分を移動させ、前記移動部材を押込むように移動させて、前記容器部を前記支持部に取付ける、請求項2に記載のコーヒーメーカー。
【請求項4】
前記容器部が前記支持部に保持された状態において前記操作部を回動させることによって、前記容器部からの流体の経路を開状態とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコーヒーメーカー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーヒー粉と湯とを用いて自動でコーヒー液を抽出するコーヒーメーカーの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
コーヒー粉と湯とを用いて自動でコーヒー液を抽出するコーヒーメーカーに関する技術は種々知られている。前記コーヒーメーカーには、例えば、サイフォン式やドリップ式のものがある。
【0003】
また、前記コーヒーメーカーには、容器部と、容器を支持する支持部と、を備えるものが公知となっている(特許文献1参照)。容器部は、支持部から着脱可能に構成され、水を貯留する機能(水タンク)、前記水から生成された湯とコーヒー粉とを用いてコーヒー液を抽出する機能(抽出容器)、または抽出されたコーヒー液を貯留する機能(サーバー容器)のうち少なくともいずれか一つの機能を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記コーヒーメーカーでは、支持部に容器部を取り付けた状態とする動作については、複雑すぎないようにまた難易度が高くならないようにすること等が考慮されて設計されている。例えば、容器部の開口と支持部とが当接した状態で、支持部に対して相対に容器部を回動させることによって、支持部に容器部に取り付けた状態とする。もっとも、前記コーヒーメーカーでは、例えばユーザーが誤った操作をすること等によって容器部が支持部から意図せずに脱落する場合があった。
【0006】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、容器部が支持部から意図せずに脱落することを防止することができるコーヒーメーカーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るコーヒーメーカーは、湯とコーヒー粉とを用いてコーヒー液を抽出するコーヒーサーバーであって、水を貯留する機能、前記水から生成された湯とコーヒー粉とを用いてコーヒー液を抽出する機能、または抽出された前記コーヒー液を貯留する機能、のうち少なくともいずれか一つの機能を有する容器部と、前記容器を支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記容器部を前記支持部に取り付けた状態とする際にユーザーによって操作される操作部を備え、前記容器部を前記支持部に取り付ける動作は、前記支持部に対して前記容器部を相対的に回動させることによって前記容器部が前記支持部に保持された状態とし、前記容器部が前記支持部に保持された状態において前記容器部の回動方向と反対方向に前記支持部及び前記容器部に対して前記操作部を相対的に回動させることによって行われるものである。
【0008】
本発明に係るコーヒーメーカーによれば、容器部が支持部から意図せずに脱落することを防止することができる。
【0009】
本発明において、前記容器部は、保持部を備え、前記支持部は、第一凸部を備え、前記保持部に前記第一凸部を入り込ませて、前記第一凸部が配置された状態を前記保持部が保持することによって、前記容器部が前記支持部に保持された状態とすると好適である。
【0010】
本構成によれば、容器部が支持部に保持された状態とするものを簡易な構成で実現することができる。
【0011】
本発明において、前記操作部は、ガイド部を備え、前記支持部は、移動部を備え、前記移動部は、第二凸部を備え、前記容器部が前記支持部に前記保持された状態において前記支持部及び前記容器部に対して前記操作部を相対的に回動させることによって、前記ガイド部と前記第二凸部との当接する部分を移動させ、前記移動部材を押込むように移動させて、前記容器部を前記支持部に取付けると好適である。
【0012】
本構成によれば、容器部が支持部に保持された状態とするものを簡易な構成で実現することができる。
【0013】
本発明において、前記容器部が前記支持部に保持された状態において前記操作部を回動させることによって、前記容器部からの流体の経路を開状態とすると好適である。
【0014】
本構成によれば、容器部からのコーヒーの流路の連結を簡易に且つ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係るコーヒーメーカーを示す斜視図。
【
図4】同じくコーヒーメーカーの内部構造を示す背面図。
【
図7】同じくコーヒーメーカーの、(A)第二容器へ注湯する状態を示す模式図、(B)湯にコーヒー粉を浸した状態を示す模式図、(C)コーヒー液をフィルターに透過させてコーヒー液を抽出しつつ第二容器から流出させて第一容器に流入させる状態を示す模式図。
【
図8】同じくコーヒーメーカーの第一容器と第二容器と支持部とを分解した状態を示す斜視図。
【
図9】同じくコーヒーメーカー支持部を示す斜視図。
【
図10】同じくコーヒーメーカーの支持部の分解斜視図。
【
図11】同じくコーヒーメーカーの第一容器の支持部を示す拡大断面図。
【
図12】同じくコーヒーメーカーの弁体が閉じた状態を示す部分断面図。
【
図13】同じくコーヒーメーカーの弁体が開いた状態を示す部分断面図。
【
図14】同じくコーヒーメーカーの、(A)保持部に第一凸部を入り込ませる前の状態を示す模式図、(B)保持部に第一凸部を入り込ませた状態を示す模式図、(A)保持部に第一凸部を保持した状態を示す模式図。
【
図15】同じくコーヒーメーカーの、(A)操作部の解除位置を示す平面図、(B)操作部の取り付け位置を示す平面図。
【
図16】同じくコーヒーメーカーの、(A)操作部解除位置におけるガイド部と第二凸部との関係を示す模式図、(B)操作部の取り付け位置におけるガイド部と第二凸部との関係を示す模式図。
【
図17】同じくコーヒーメーカーの、移動部を示す拡大平面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
〔コーヒーメーカーの全体構成〕
次に、
図1から
図17に示すコーヒーメーカー1について説明する。
図1から
図17に示すコーヒーメーカー1は、本発明に係るコーヒーメーカーの一実施形態である。なお、説明の便宜上、コーヒーメーカー1に対して、
図1から
図4に示した矢印のように、前後方向、左右方向、及び上下方向を規定している。もっとも、
図1から
図4に示した、前後方向、左右方向、及び上下方向については、本発明に係るコーヒーメーカーの前後方向、左右方向、及び上下方向を限定するものではない。また、以下の説明における、前、後、左、右、上、下等の記載は、コーヒーメーカー1を構成する各部が、コーヒーメーカー1が使用される際の所定位置に組み付けられている状態を基準として向きを表している。
【0017】
コーヒーメーカー1は、ユーザーによって操作されることで、コーヒー粉と湯とを用いて自動でコーヒー液を抽出する。コーヒーメーカー1は、浸漬式のコーヒーメーカー1であり、湯にコーヒー粉を浸した後にフィルター44でろ過することによってコーヒー液を抽出する。
図1から
図3に示すように、コーヒーメーカー1は、本体2と、抽出ユニット40と、を備える。
【0018】
〔本体〕
図1から
図3に示すように、本体2は、抽出スイッチ3と吐出スイッチ4と吐出口5と味設定部6とを備え、抽出ユニット40を支持する。本体2は、その筐体内にコーヒーメーカー1がコーヒー液を抽出する動作のための各種の部品を内蔵する。本体2(筐体)は、下部7と後部8と上部9とを備え、下部7の後端部から後部8が上方に延出し且つ後部8の上端部から上部9が前方に延出する構成とされて、側面視概C字状(コ字状)に構成される。本体2の上部9(上部9の左部)には上下方向に貫通する支持孔10が形成されて、本体2は支持孔10において抽出ユニット40を支持する。
【0019】
図1から
図3に示すように、抽出スイッチ3は、プッシュスイッチであり、上部9の右部の上面に配置される。なお、抽出スイッチ3は、プッシュスイッチであることに限定されず、例えばタッチパネル等で構成されてもよく、コーヒーメーカー1の仕様や用途等に応じて適宜なものに設定される。吐出スイッチ4は、レバースイッチであり、上部9の右部の側部に配置される。なお、吐出スイッチ4は、レバースイッチであることに限定されず、例えばタッチパネル等で構成されてもよく、コーヒーメーカー1の仕様や用途等に応じて適宜なものに設定される。吐出口5は、ユーザーの指示に基づいてコーヒー液を吐出する。吐出口5は、上部9の右部の下面に設けられ、下方に向かって開口する。
【0020】
味設定部6は、上部9の右部の上面に設けられる。味設定部6は、ユーザーによって操作されて、コーヒーメーカー1に各種の動作を行わせ、コーヒーメーカー1の各種の設定等を行うものである。例えば、ユーザーによって味設定部6が操作されることによって、コーヒーメーカー1によって抽出されるコーヒー液の味(例えば、「すっきり」or「濃厚」の選択、または、「酸味が引き立つ」or「苦味が引き立つ」)の選択が行われる。味設定部6は、複数個のタッチスイッチで構成される。なお、味設定部6は、このような構成に限定されず、例えばタッチパネル等で構成されてもよく、コーヒーメーカー1の仕様や用途等に応じて表示態様やスイッチ操作の構成等については適宜なものに設定される。
【0021】
〔抽出ユニット〕
抽出ユニット40は、コーヒー液を抽出し、且つ、前記抽出したコーヒー液を貯留する。コーヒーメーカー1は、ユーザーによって抽出スイッチ3が操作されると、抽出ユニット40において制御部11に記憶されるプログラムに基づいて自動でコーヒー液の抽出動作を開始し、前記抽出されたコーヒー液を抽出ユニット40に貯留する。そして、ユーザーによって吐出スイッチ4が操作されると、抽出ユニット40に貯留されたコーヒー液を吐出口5から吐出する。抽出ユニット40は、本体2に着脱可能に支持される。
図5から
図7に示すように、抽出ユニット40は、第一容器41と、第二容器42と、連通部43と、フィルター44と、支持部60と、を備える。
【0022】
第一容器41は、コーヒー液を抽出するための湯(湯または蒸気)の基となる水を貯留する。前記第一容器41内への水の貯留は、ユーザーによって行われる。さらに、第一容器41は、抽出されたコーヒー液を貯留する。即ち、第一容器41は、水を貯留する水タンクと、コーヒー液を貯留するサーバー容器と、を兼ねる構成とされる。
図1から
図3に示すように、第一容器41は、第二容器42及び支持部60の上方(直上)に配置される。第一容器41は、中空状の部材であり、円柱部とその上端に略半球状の蓋部とが配置されて構成される。第一容器41の筒部は側面視で若干末広がり状に構成される。第一容器41は、本体2に抽出ユニット40が取り付けられた状態において、本体2の上部9の上面から上方に突出する構成とされる。第一容器41は、樹脂素材で構成される。第一容器41は、透明または半透明に構成されて、貯留される水またはコーヒー液等を外部から視認可能に構成される。なお、第一容器41の形状についてはこのような構成に限定されず、コーヒーメーカー1の仕様や用途等に応じて適宜な形状とすることができる。また、第一容器41は、樹脂素材で構成されることまたは透明または半透明に構成されることに限定されず、コーヒーメーカー1の仕様や用途等に応じて構成される素材等が選択される。
【0023】
第二容器42は、湯とコーヒー粉とを混在させて湯にコーヒー粉を浸し、これをフィルター44でろ過することによって、コーヒー液を抽出する。即ち、第二容器42は、コーヒー粉からコーヒー液を抽出する抽出容器として構成される。
図1から
図3に示すように、第二容器42は、第一容器41及び支持部60の下方(直下)に配置される。第二容器42は、有底筒状の部材であり、筒部とその下端に略半球状の底部とが配置されて構成される。第二容器42の筒部は側面視で若干逆末広がり状に構成される。第二容器42は、本体2に抽出ユニット40が取り付けられた状態において、本体2の上部9の下面から下方に突出する構成とされる。第二容器42は、樹脂素材で構成される。第二容器42は、透明または半透明に構成されて、湯または抽出されるコーヒー液等を外部から視認可能に構成される。なお、第二容器42の形状についてはこのような構成に限定されず、コーヒーメーカー1の仕様や用途等に応じて適宜な形状とすることができる。第二容器42は、樹脂素材で構成されることまたは透明または半透明に構成されることに限定されず、コーヒーメーカー1の仕様や用途等に応じて構成される素材等が選択される。
【0024】
第一容器41と第二容器42との位置関係については、第一容器41が第二容器42の直上に配置されることに限定されず、例えば第一容器41が第二容器42の側方に配置されて、第一容器41と第二容器42とが平面視または側面視で互いの一部分のみ重なる構成であってもよく、または、第一容器41と第二容器42とが平面視または側面視で第一容器41と第二容器42とが重ならない構成であっても良いものとする。
【0025】
図5または
図7に示すように、連通部43は、上下方向に延出する筒状の部材である。連通部43は、第一容器41内に配置される連通部43aと第二容器42内に配置される連通部43bとで構成される。連通部43aの上端の開口部(一方の開口部)が第一容器41内に配置され且つ連通部43aの下端の開口部(他方の開口部)が支持部60に接続される。連通部43bの上端の開口部(一方の開口部)が支持部60に接続され、連通部43bの下端の開口部(他方の開口部)が第二容器42内に配置される。連通部43aとと連通部43bとは接続部60(接続部60の孔部74)を介して連通される。連通部43は、コーヒー液が流通する流路として構成される。第二容器42において抽出されたコーヒー液(ろ過されたコーヒー液)は、連通部43を介して第二容器42から流出して第一容器41に流入する。連通部43は、樹脂素材で構成される。連通部43は、透明または半透明に構成されて、流通するコーヒー液を外部から視認可能に構成される。なお、連通部43は、樹脂素材で構成されることまたは透明または半透明に構成されることに限定されず、コーヒーメーカー1の仕様や用途等に応じて構成される素材等が選択される。連通部43の形状についてはこのような構成に限定されず、コーヒーメーカー1の仕様や用途等に応じて適宜な形状とすることができる。
【0026】
図5または
図7に示すように、フィルター44は、コーヒー液が透過することによって、コーヒー液に混在するコーヒー粉をろ過して取り除く。フィルター44は、第二容器42内のフィルター台上に配置されて、第二容器42内の空間を上下二つに分割する。フィルター44は、第二容器42内の下方であって連通部43の下方の開口部の上方近傍に配置される。第二容器42内においてフィルター44で分割される空間のうち一方(上方)の空間には連通部43の開口部が配置されず、他方(下方)の空間には連通部43の開口部が配置される。フィルター44は、ユーザーによって第二容器42内に配置され、所定量のコーヒー粉は、ユーザーによって前記フィルター44の上方に配置される。コーヒー液を抽出する際において、第二容器42内においてフィルター44で分割される空間のうち一方(上方)の空間においては、コーヒー液にコーヒー粉が混在した状態となっている。コーヒー液を抽出する際において、第二容器42内においてフィルター44で分割される空間のうち他方(下方)の空間においては、コーヒー液がフィルター44を透過して、コーヒー粉がフィルター44でろ過されてコーヒー液からコーヒー粉が取り除かれた状態となっている。
【0027】
図1から
図3または
図8に示すように、支持部60は、第一容器41と第二容器42とを着脱可能に支持する。支持部60は、概平板円盤状に構成される。支持部60は、その上面と第一容器41の下端とが当接した状態で、パッキンが配置されて水密状に構成される。支持部60の上面に第一容器41が配置された状態で第一容器41内の空間において、水またはコーヒー液等を貯留する。支持部60は、その下面と第二容器42の上端(第二容器42の開口)とが当接した状態で、パッキンが配置されて水密状に構成される。支持部60の下面と第二容器42内とで構成される空間において、コーヒー液が抽出されてろ過される。支持部60の略中央部には、上下方向に貫通する貫通孔が形成される。連通部43は、貫通孔に挿通された状態で支持部60に保持される。支持部60は、本体2に抽出ユニット40が取り付けられた状態において、本体2の上部9内に配置されて、水、湯、蒸気、またはコーヒー液等の流路である流通管(第一流通管101、第二流通管102、第七流通管107、第九流通管109、及び第十一流通管111)に接続される(
図4参照)。
【0028】
〔本体の構成の詳細〕
図4から
図6に示すように、本体2は、制御部11と、電源部12と、流量計21と、貯水部30と、第一ポンプ22と、ヒーター23と、第一弁部24と、タンク50と、第二ポンプ25と、大気開放部28、第二弁部29と、を備え、前記制御部11等は筐体内に配置される。本体2は、水、湯、蒸気、またはコーヒー液等の流路である複数個の流通管101~113を備え、前記複数個の流通管101~113は筐体内に配置される。
【0029】
図6に示すように、制御部11は、コーヒーメーカー1(抽出スイッチ3、味設定部6、電源部12、流量計21、第一ポンプ22、ヒーター23、第一弁部24、第二ポンプ25、及び第二弁部29等)の各種の動作を制御する。制御部11は、抽出スイッチ3、電源部12、流量計21、第一ポンプ22、ヒーター23、第一弁部24、第二ポンプ25、及び第二弁部29等に電気的に接続される。
【0030】
図6に示すように、電源部12は、制御部11に電力を供給して、制御部11からコーヒーメーカー1の各部(抽出スイッチ3、味設定部6、流量計21、第一ポンプ22、ヒーター23、第一弁部24、第二ポンプ25、及び第二弁部29等)に対し、各種の動作を行うための電力を供給する。電源部12は、コーヒーメーカー1のコンセントケーブル(不図示)を介してコンセントから供給される電力を、コーヒーメーカー1の各部に応じた所定の出力電力に変換する。また、コーヒーメーカー1は、電力を蓄電可能に構成される。
【0031】
図3または
図5に示すように、第一流通管101を介して抽出ユニット40(第一容器41)と吐出口5とが連接される。ユーザーによって吐出スイッチ4が操作されて吐出ONの操作がされると、抽出ユニット40(第一容器41)に貯留されたコーヒー液は、第一流通管101を経由し、吐出口5から吐出される。ユーザーによって吐出スイッチ4が操作されて吐出OFFの操作がされると、吐出口5からのコーヒー液の吐出が停止される。なお、ユーザーによって吐出スイッチ4が操作されると、吐出口5から定量のコーヒー液が吐出された後に自動的に吐出OFFとなる構成であっても良いものとする。
【0032】
図4または
図5に示すように、第二流通管102を介して抽出ユニット40(第一容器41)と流量計21とが連接され、第三流通管103を介して流量計21と貯水部30とが連接され、第四流通管104を介して貯水部30と第一ポンプ22とが連接され、第五流通管105を介して第一ポンプ22とヒーター23とが連接され、第六流通管106を介してヒーター23と第一弁部24とが連接され、第七流通管107を介して第一弁部24と抽出ユニット40(第二容器42)とが連接される。第八流通管108を介して第一弁部24とタンク50とが連接され、第九流通管109を介してタンク50と抽出ユニット40(支持部60)とが連接される。第十流通管110を介してタンク50と第二ポンプ25とが連接され、第十一流通管111を介して第二ポンプ25と抽出ユニット40(第二容器42)とが連接される。第十二流通管112を介してタンク50と第二弁部29と大気開放部28とが連接される。第十三流通管113を介して第二弁部29と大気開放部28とが連接される。
【0033】
図4または
図5に示すように、流量計21は、第一容器41に貯留された水が第一容器41から流出してヒーター23に流入する際の水の流路上に配置される。流量計21は、第一容器41に貯留された水が第一容器41から流出して下流側(ヒーター23側)に流通する水の流量を計測する。流量計21において計測された水の流量に関する情報は制御部11に送信される。制御部11は、前記水の流量に関する情報を基に、設定された水の流量となるように第一ポンプ22の出力を制御する。貯水部30は、ヒーター23の上流側に配置されて、第一容器41に貯留された水が第一容器41から流出してヒーター23に流入する際の水の流路上に配置される。第一容器41に貯留された水のうち一部のものは、ヒーター23に流入する前に貯水部30に一時的に貯留される。
【0034】
図4または
図5に示すように、第一ポンプ22は、第一容器41内の水を吸引して下流側(ヒーター23側)に供給する。第一ポンプ22は、ユーザーによって抽出スイッチ3が操作されてコーヒー液の抽出動作の開始の操作がされることによって前記水の吸引動作を行う。ヒーター23は、湯沸かしヒーター23(フロースルーヒーター)である。ヒーター23は、第一ポンプ22によって吸引されて第一容器41に貯留された水が経由することによって水を温めて(加熱して)湯または蒸気を生成することが可能とされる。第一弁部24は、三方弁であり、ユーザーによって抽出スイッチ3が操作されてコーヒー液の抽出動作の開始の操作がされることによって、第七流通管107側(第二容器42側)への流路または第八流通管108側(タンク50側)への流路が開状態とされる。
【0035】
図4または
図5に示すように、タンク50は、水、湯、または蒸気がヒーター23から流出して抽出容器40(第一容器41または第二容器42)に流入する際の経路上に配置される。第二ポンプ25は、タンク50内に溜まった水を吸引して下流側(第二容器42側)に供給する。大気開放部28は、第二弁部29が開状態で、抽出容器40から、第九流路109、タンク50、第十二流通管112、第二弁部29、及び第十三流路113を介して不要な蒸気や気体等をコーヒーメーカー1外に排気する。大気開放部28は、圧力開放時に外気を抽出容器40等に取り込む際の外気の流入部分であり、本体2の上端部(本体2の上部9)に開口する。圧力開放時には、大気開放部28、第十三流路113、第二弁部29、第十二流通管112、タンク50、及び第九流路109を介して、第一容器41内に外気が流入する
【0036】
〔コーヒー液を抽出する動作について〕
次に、コーヒーメーカー1によって、コ-ヒー液を抽出する動作について説明する。まず、
図7(A)に示すように、ユーザーによって抽出スイッチ3が操作されてコーヒー液の抽出動作の開始の操作がされると、第一ポンプ22が作動して、第一容器41に貯留された水は、抽出ユニット40から流出して、第二流通管102、流量計21、及び第三流通管103を介して、貯水部30に流入する。そして、前記貯水部30に流入した水は、貯水部30から流出して、第四流通管104、第一ポンプ22、及び第五流通管105を介してヒーター23に流入する。ヒーター23に水が充満された状態では、貯水部30にも水が貯められた状態となっている。貯水部30に水が貯められた状態では、流量計21においてヒーター23側に流通する水の流量を検知できている状態にある。ヒーター23に水が充満された状態では、水の流通経路においてヒーター23から貯水部30に亘って水が満たされた状態となっている。ヒーター23に流入した水は、ヒーター23によって温められてまず蒸気に生成されて下流側に流通し、次いで貯水部30に貯められた水がヒーター23に流入して連続するようにして湯に生成される。前記ヒーター23によって生成された蒸気は、ヒーター23から流出して第七流通管107を経由し第二容器42に流入し、フィルター44上のコーヒー粉を所定時間蒸らす。前記蒸気によって第二容器42内のフィルター44上のコーヒー粉を所定時間蒸らした後、蒸気の流入を停止し、これに連続するようにして、前記ヒーター23によって生成された湯が、ヒーター23から流出して第七流通管107を経由し第二容器42に流入する。所定量の湯が第二容器42内に流入すると第一ポンプ22の動作が停止する。このようにして、第一容器41内の水を流出させ、前記水を湯にして、前記湯を第二容器42内に流入させる(第二容器42へ注湯する)。
【0037】
そして、
図7(B)に示すように、第二容器42内(第二容器42内の上部の空間内)において、所定時間、湯とコーヒー粉とを混在させて湯にコーヒー粉を浸した状態(浸漬状態)とする。前記湯にコーヒー粉を浸した状態とする所定時間は予め設定される。
【0038】
さらに、湯とコーヒー粉とを混在させて湯にコーヒー粉を浸した状態とする際に、第二容器42内に蒸気を流入させて蒸気によって湯とコーヒー粉とを攪拌させる動作を行う。このとき、第一ポンプ22が作動して、貯水部30に貯められた水が貯水部30から流出して湯を生成した後のヒーター23に流入して、ヒーター23によって温められて蒸気が生成される。そして、ヒーター23によって温められた蒸気は、ヒーター23から流出して、第六流通管106、第一弁部24、及び第八流通管108を介してタンク50に流入する。前記タンク50に流入した蒸気はタンク50から流出して第九流通管109を介して第一容器41に流入する。第一容器41に流入した蒸気は、連通部43内を介して第二容器42内に流入する。
このようにして、第二容器42内に蒸気を流入させて蒸気によって湯とコーヒー粉とを攪拌させる。所定時間、蒸気によって湯とコーヒー粉とを攪拌させると第一ポンプ22の動作が停止する。第二容器42内に蒸気を流入させるタイミング(第一ポンプ22が作動するタイミング)及び蒸気の量等は、プログラム等で予め定められている。第二弁部29を開閉することによって、蒸気によって湯とコーヒー粉とを攪拌させる動作の際の大気開放の調整が行われる。蒸気によって湯とコーヒー粉とを攪拌させる動作においては、第二弁部29は概ね閉状態とされ、蒸気によって湯とコーヒー粉とを攪拌させる動作が終了すると、第二弁部29は開状態とされる。なお、「湯とコーヒー粉とを混在させて湯にコーヒー粉を浸した状態とする際に、第二容器42内に蒸気を流入させて蒸気によって湯とコーヒー粉とを攪拌させる動作」については、行わない構成であっても良く、または、ヒーター23によって温められた蒸気が第一容器41及び連通部43を介さずにヒーター23から第二容器42内に流入する構成であっても良いものとする。
【0039】
所定の時間湯にコーヒー粉を浸した状態とした後、
図7(C)に示すように、コーヒー液をフィルター44に透過させてフィルター44でコーヒー液からコーヒー粉をろ過しながら、第二容器42において抽出したコーヒー液を、連通部43を介して第二容器42から流出させて第一容器41に流入させる。このとき、第一容器41内と第二容器42内との間の圧力差を生じさせて、コーヒー液をフィルター44でろ過しながら連通部43を介して第二容器42から第一容器41に移動させる。第一容器41内と第二容器42内との間の圧力差を生じさせて、コーヒー液をフィルター44でろ過しながら連通部43を介して第二容器42から第一容器41に移動させる構成として、例えば、ポンプ等のアクチュエーターによって第一容器41内の気体を吸引して第一容器41内を減圧させる構成、または、第二容器42内に蒸気を流入させて第二容器42内を加圧させる構成等がある。前記抽出したコーヒー液を第二容器42から第一容器41に移動させる際には、第二弁部29が閉状態とされ、第一容器41内は密閉状態とされる。前記抽出したコーヒー液を第二容器42から第一容器41に移動させた後、第二弁部29は開状態とされて圧力開放状態とされて、大気開放部28、第十三流路113、第二弁部29、第十二流通管112、タンク50、及び第九流路109を介して、第一容器41内に外気が流入する。以上のようにして、コーヒーメーカー1によってコ-ヒー液を抽出する動作を行う。以上のようにして、コーヒーメーカー1によってコ-ヒー液を抽出する動作を行う。
【0040】
〔支持部〕
次に、支持部60の具体的構成について説明する。
図8から
図10に示すように、支持部60は、基部61と、カバー部70と、移動部80と、操作部90と、を備える。
【0041】
図8から
図10に示すように、基部61は、略平板円盤状に構成されて、支持部60の下部を構成する。基部61の下面は、支持部60の下面を構成し、第二容器42内とで構成される空間において、コーヒー液が抽出されてろ過される。基部61は、筒部62と、当接部63と、五個の管部64a・64b・64c・64d・64eと、シール部材65と、を備える。
【0042】
図10に示すように、第一筒部62は、基部61の略中央から上方に突出する。筒部62には連通部43が挿通される。管部64a・64b・64c・64d・64eは、水、湯、蒸気、またはコーヒー液等の流路である。管部64aは、基部61の右部の上面に配置される。他の四個の管部64b・64c・64d・64eは、基部61の後部上面に左右方向に並べて配置される。管部64b・64c・64d・64eは、基部61の後端部から概ね後方に延出し、前部が下方に延出するようにそれぞれ構成される。管部64b・64c・64d・64eの一方(外側)の開口部は、基部61の後方に配置され、抽出ユニット40が本体2に取り付けられた際に本体2の開口部が連接される。
【0043】
図9または
図10に示すように、管部64aは、第一流通管101の一部を構成する。
図14に示すように、管部64aは、基部61の右端部から左方に延出し、左部(内側部)が上方に延出するように構成される。管部64aの一方(外側)の開口部は、基部61の右側に配置される。管部64aの他方(内側)の開口部は、基部61上面において上方に開口し、筒部62の右側に配置される。抽出ユニット40が本体2に取り付けられた際に、管部64aの一方(外側)の開口部と本体2に設けられる開口部とが連接されて、第一流通管101が構成される。
【0044】
図12または
図13に示すように、当接部63は管部64aに設けられる。当接部63は、管部64aの内面から上方に突出するように構成され、その先端部(上端部)が管部64aの他方(内側)の開口部よりも上方に位置する。当接部63は、その先端部が後述する第一容器41の弁体52の下端に当接して弁体52を移動させて開状態することによって、第一容器41から管部64aのコーヒー液の流路を閉状態とする。
【0045】
図12または
図13に示すように、シール部材65は、樹脂素材からなる部材であって円筒状に構成される。シール部材65は、管部64aの上端の開口部に配置されて、第一容器41が支持部60に取り付けられた状態で、第一容器41と管部64aとが水密状に構成される。シール部材65はその上端位置が当接部63の上端(先端)位置と概ね面一となるように構成される。
【0046】
図8から
図10に示すように、カバー部70は、基部61に固定されて基部61の一部として構成される。カバー部70は、略平板円盤状に構成されて、基部61の側方及び上方を覆うように構成される。カバー部70は、第一貫通孔71と、第二貫通孔72と、第三貫通孔73と、孔部74と、複数個(三個)の案内部75・75・75と、を備える。
【0047】
図8または
図9に示すように、孔部74は、カバー部70の略中央に形成される。孔部74には連通部43が挿通される。第一貫通孔71は、カバー部70の右部に配置される。第一貫通孔71は、カバー部70の前後中央よりも若干前方に配置される。第一貫通孔71は、平面視で管部64aの他方(内側)の開口部と一致する。
【0048】
図10に示すように、第二貫通孔72は、孔部74の左方に配置される。第二貫通孔72の上方に第一容器41が配置される。第二貫通孔71は、平面視で管部64cの他方(内側)の開口部と一致する。カバー部70の第二貫通孔72の周囲には管部64cの他方(内側)の開口部が当接し、第二貫通孔72の上方の空間(蒸気流通部46)と管部64cとが連通する。第三貫通孔73は、カバー部70の右部に配置される。第三貫通孔73は、第一貫通孔71の後方に配置される。第三貫通孔73は、平面視で管部64eの他方(内側)の開口部と一致する。
【0049】
図13から
図14に示すように、案内部75は、移動部80の上下方向の移動を案内する。案内部75は、カバー部70の縁部に配置される。案内部75は、カバー部70の上面に形成されるスリット状の孔であり、後述する移動部80の挿入部83が上方から挿入された状態とされる。案内部75は、略120°位相をずらすようにして概ね均等に配置される。なお、案内部75は三個備えられることに限定されず、二個以下または四個以上備えられる構成であっても良いものとする。
【0050】
図8から
図10に示すように、移動部80は、その軸心方向の長さが直径方向の長さに比べて短い円筒状(略円環状)に構成され、カバー部70の上面の上方に位置してカバー部70に支持される。移動部80は、カバー部70に支持された状態においてカバー部70(基部61)に対して相対的に上下方向に移動可能に構成される。移動部80は、複数個(三個)の第一凸部81と、複数個(三個)の第二凸部82と、複数個(三個)の挿入部83と、を備える。
【0051】
図10または
図14に示すように、第一凸部81は、略120°位相をずらすようにして概ね均等に配置される。第一凸部81は、移動部80の側壁の径方向内側に突出するように構成される。第一凸部81は、左右方向を長手方向とする側面視で略長丸状に構成される。第一凸部81は、後述する第一容器41の保持部41aに配置可能に構成される。第一凸部81は三個備えられることに限定されず、二個以下または四個以上備えられる構成であっても良いものとする。
【0052】
図10または
図16に示すように、第二凸部82は、略120°位相をずらすようにして概ね均等に配置される。第二凸部82は、左右方向に並べて配置された三個の凸部からなり、移動部80の側壁の径方向外側に突出するように構成される。第二凸部82の三個の凸部のうち中央に配置されるものを中凸部82a、左方に配置されるものを左凸部82b、右方に配置されるものを右凸部82cと称する。中凸部82a、左凸部82b、及び右凸部82cは、それぞれ側面視で丸状に構成される。中凸部82aは、左凸部82b及び右凸部82cに対して上方に配置される。左凸部82bは右凸部82cよりも若干下方に配置される。第二凸部82は、三個備えられることに限定されず、二個以下または四個以上備えられる構成であっても良いものとする。
【0053】
図9または
図10に示すように、挿入部83は、略120°位相をずらすようにして概ね均等に配置される。挿入部83は、平板状に構成され、移動部80の下端から下方に突出するように構成される。挿入部83は、カバー部70の案内部75に挿入される。第二凸部82は三個備えられることに限定されず、二個以下または四個以上備えられる構成であっても良いものとする。移動部材80は、挿入部83がカバー部70の案内部75に挿入された状態で、基部61及びカバー部70に対して相対的に回動不可であって相対的に上下方向に移動可能に構成される。
【0054】
図8から
図10に示すように、操作部90は、第一容器41を支持部60に取り付ける動作の際にユーザーによって操作される。以下において、便宜上、ユーザーによって操作されて第一容器41が支持部60に取付けられた状態における操作部90の位置を「操作部90の取り付け位置」と称する。ユーザーによって操作されて第一容器41が支持部60に取り付けられていない状態における操作部90の位置を「操作部90の解除位置」と称する。操作部90は、ユーザーによって操作されて、「操作部90の取り付け位置」と「操作部90の解除位置」とに回動(移動)可能に構成される。
図8から
図10、または
図15に示すように、操作部90は、操作体91と回動体92とで構成される。操作体91と回動体92とは一体的に構成されて、ユーザーによって操作されることによって、基部61(基部61とカバー部70)、移動部80、及び操作部90(移動部80)に取り付けられた状態の第一容器41、に対して相対的に回動可能に構成される。
【0055】
図8から
図10に示すように、操作体91は、略円環状に構成され、ユーザーによって把持されて操作されるハンドル93が径方向外側に突出するように設けられる。回動体92は、操作部90がユーザーによって操作されて回動することによって、移動部80及び移動部80に取り付けられた第一容器41を、基部61(基部61及びカバー部70)側に押し込むようにして移動させる。回動体92は、その軸心方向の長さが直径方向の長さに比べて短い円筒状(略円環状)に構成される。
【0056】
図10または
図16に示すように、回動体92は、複数個(三個)のガイド部94を備える。ガイド部94は、移動部80の第二凸部82に当接して、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態でユーザーによって操作部90が操作されて「操作部90の解除位置」から「操作部90の取り付け位置」に操作部90が回動する際の移動部80(移動部80の第二凸部82)の移動を案内する。ガイド部94は略120°位相をずらすようにして概ね均等に配置される。ガイド部94は、回動体92の移動部80の側壁の径方向内側に突出するように構成される。なお、ガイド部94は三個備えられることに限定されず、二個以下または四個以上備えられる構成であっても良いものとする。
【0057】
図10または
図16に示すように、ガイド部94は、第一突条部94aと第二突条部94bとで構成される。第一突条部94aは、ガイド部94の側壁の内面が突条に形成されて構成される。第一突条部94aは、側面視L字状に形成されるものであり、ガイド部94の上端から下方に延出し且つその下方に延出する方向の端部から右方に延出するように構成される。第一突条部94aの上下方向に延出する部分の長さは比較的短く構成される。第一突条部94aの右方に延出する部分は左上右下に比較的鈍角に傾斜するように構成される。
【0058】
図10または
図16に示すように、第二突条部94bは、ガイド部94の側壁の内面が突条に形成されて構成される。第二突条部94bは、側面視L字状に形成されるものであり、ガイド部94の上端から下方に延出し且つその下方に延出する方向の端部から右方に延出するように構成される。第二突条部94bの上下方向に延出する部分の長さは比較的短く構成される。第二突条部94bの右方に延出する部分は左上右下に比較的鈍角に傾斜するように構成される。第二突条部94bの右方に延出する部分の右端部は、第一突条部94aの右方に延出する部分の右端部よりも右方に位置する。第二突条部94bは第一突条部94aの右上方に配置される。第一突条部94aと第二突条部94bとの間は所定の間隔を空けて配置される。第一突条部94aと第二突条部94bとの間は移動部80の中凸部82a右凸部82cが配置可能に構成される。
【0059】
図10または
図16に示すように、第一突条部94aの上下方向に延出する部分の上端と第二突条部94bの上方に延出する部分の上端とは所定の間隔が空けられて上方に開口するように構成される。前記第一突条部94aの上下方向に延出する部分の上端と第二突条部94bの上方に延出する部分の上端と間は、操作部90を移動部80等に組み付ける際に中凸部82aが通過するためのものである。第二突条部94bは切り欠きが形成されて、左右に分割するように構成される。前記第二突条部94bの切り欠きは、操作部90を移動部80等に組み付ける際に右凸部82cが通過するためのものである。このように構成されることによって、第一突条部94aと第二突条部94bとの間に中凸部82a及び右凸部82cを配置することができる。
【0060】
〔第一容器〕
図12または
図13に示すように、第一容器41は、接続部51と、弁体52と、バネ部材53と、複数個(三個)の保持部41aと、を備える。接続部51は、円筒状に構成されて、第一容器41の底面から下方に突出する。接続部51は、第一容器41が支持部60に取り付けられた状態で、支持部60の管部64aと接続されて、第一流通管101と連接される。第一容器41が支持部60に取り付けられた状態で、接続部51の下端の開口部がシール部材65に密接した状態で覆われることによって、接続部51(第一容器41)と管部64aと(第一流通管101)が水密に構成される。
【0061】
図12または
図13に示すように、弁体52は、接続部51内に配置される。弁体52は、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態でユーザーによって操作部90が操作されることによって、接続部51の下端の開口部を開閉して、第一容器41内と管部64a(第一流通管101)とが連通することによって形成される第一容器41(サーバー容器)から吐出口5までのコーヒー液の吐出経路を開閉する。弁体52は、上部の円盤状の板体と下部の十字状の支柱とが一体的に構成される。弁体52は、接続部51内に配置され、接続部51内において上下方向に移動可能に構成される。弁体52の上部の板体は、第一容器41内に配置されて、接続部51の開口部を開閉する。バネ部材53は、接続部51内に配置される。バネ部材53は、コイルバネであり、弁体52を下方(閉じる方向)に付勢する。
【0062】
図12に示すように、弁体52は、第一容器41が支持部60に取付けられていない状態のとき、または、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で「操作部90の解除位置」とされた状態のとき、接続部51の下端の開口部を閉状態として、第一容器41から管部64a(第一容器41から第一流通管101を介して吐出口5まで)のコーヒー液の流路を閉状態とする。
図13に示すように、弁体52は、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で「操作部90の解除位置」から「操作部90の取り付け位置」に操作部90が回動されることによって、当接部63に当接してバネ部材53の付勢力に抗して押し上げられるようにして上方に移動して接続部51の下端の開口部を開状態として、第一容器41から管部64aのコーヒー液の流路を開状態とする。
【0063】
図8、
図11、または
図14に示すように、保持部41aは、移動部80の第一凸部81が配置されて第一凸部81が配置された状態を保持して、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態とする。保持部41aは略120°位相をずらすようにして概ね均等に配置される。保持部41aは、第一容器41の側壁の下端部に配置される。保持部41aは、第一容器41の側壁の外面が凹状に形成されて構成される。保持部41aは、側面視略L字状に形成されるものであり、第一容器41の下端から上方に延出し且つその上方に延出する方向の端部から右方に延出するように構成される。保持部41aの下端は第一容器41の下端縁部で開放するように構成される。保持部41aの上下方向に延出する部分は比較的幅(左右幅)が広く構成され、保持部41aの右方に延出する部分は比較的幅(上下幅)が狭く構成される。保持部41aの上下方向に延出する部分の左右幅は、移動部80の第一凸部81の左右幅より大きく構成される。このため、保持部41aの下端を第一凸部81と一致させた状態で第一凸部81の上方から第一容器41(保持部41a)を下方に移動させたときに、保持部41aの上下方向に延出する部分内を相対的に第一凸部81が通過することができる。
【0064】
〔容器部を支持部に取り付ける動作〕
容器部を支持部60に取り付ける動作について説明する。容器部は、コーヒーサーバー1において、水を貯留する機能、湯とコーヒー粉とを用いてコーヒー液を抽出する機能、または抽出されたコーヒー液を貯留する機能のうち少なくともいずれか一つの機能を有する容器(水タンク、抽出容器、またはサーバー容器のうちいずれか)として構成される。以下において、容器部は、水を貯留する機能と抽出されたコーヒー液を貯留する機能を有する第一容器41であるものとして説明するが、これに限定されるものではない。容器部である第一容器41を支持部60に取り付ける動作は、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」と、「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」と、を有する。
【0065】
「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」について説明する。「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」では、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態とする。
図14(a)に示すように、まず、第一容器41の下端を支持部60の移動部材80に向けた状態で、第一容器41を上方から移動部材80側(下方)に移動させる。このとき、保持部41aの下端を第一凸部81と一致させた状態で第一凸部81の上方から保持部41aを下方に移動させ、保持部41aの上下方向に延出する部分内に第一凸部81を侵入させる。
図14(b)に示すように、このような状態でさらに第一容器41を下方に移動させて、保持部41aの上下方向に延出する部分の上端位置まで第一凸部81を移動させる。
図14(c)に示すように、保持部41aの上下方向に延出する部分の上端位置に第一凸部81が位置する状態で、移動部80に対して第一容器41を相対的に平面視で時計回りに回動させて、保持部41aの上下方向に延出する部分に第一凸部81を入り込ませる。このようにして、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態として、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」を行う。
【0066】
次に、「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」について説明する。「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」は、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」を終えた状態、即ち、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態において行われる。「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」では、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態としつつ、弁体52を開状態として第一容器41から管部64aのコーヒー液(水、湯、コーヒー液、または蒸気等の流体)の経路を開状態とする。
【0067】
図15(a)または
図16(a)に示すように、まず、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で「操作部90の解除位置」とされた状態(操作部90が回動されていない状態)では、中凸部82aは、第一突条部94aの上下方向に延出する部分と右方に延出する部分との境界部分の近傍且つ第二突条部94bの上下方向に延出する部分と右方に延出する部分との境界部分の近傍に配置され、第一突条部94aに当接する。第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で「操作部90の解除位置」とされた状態では、左凸部82bは、第一突条部94aの左方に配置される。第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で「操作部90の解除位置」とされた状態では、右凸部82cは、第一突条部94aの右方に延出する部分と第二突条部94bの右方に延出する部分と間に配置され、第一突条部94aに当接する。
【0068】
図15(b)または
図16(b)に示すように、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で、ユーザーによって操作部90が操作されて「操作部90の解除位置」から「操作部90の取り付け位置」に操作部90を回動させる。このとき、操作部90を移動部80に対して相対的に平面視で反時計回りに回動させる。第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で「操作部90の解除位置」から「操作部90の取り付け位置」に操作部90が回動していくと、中凸部82aは、第一突条部94aの右方に延出する部分と第二突条部94bの右方に延出する部分と間に入り込み、第一突条部94aの右方に延出する部分と第二突条部94bの右方に延出する部分とに当接しながら相対的に右方に移動していく。第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で「操作部90の解除位置」から「操作部90の取り付け位置」に操作部90が回動していくと、左凸部82bは、第一突条部94aの右方に延出する部分の下方に入り込み、第一突条部94aの右方に延出する部分に当接しながら相対的に右方に移動していく。第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で「操作部90の解除位置」から「操作部90の取り付け位置」に操作部90が回動していくと、右凸部82cは、第一突条部94aの右方に延出する部分と第二突条部94bの右方に延出する部分とに当接しながら相対的に右方に移動していく。
【0069】
以上のように、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で「操作部90の解除位置」から「操作部90の取り付け位置」に操作部90が回動していくと、第二凸部82(中凸部82a、左凸部82b、及び右凸部82c)とガイド部94(第一突条部94a及び第二突条部94b)との位置関係が変遷していく。そして、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で「操作部90の解除位置」から「操作部90の取り付け位置」に操作部90が回動していくと、ガイド部94が傾斜することから、ガイド部94の傾斜の低い側(右側)に第二凸部82が次第に移動していき、移動部80が次第に下方に押し込まれて移動していく。このとき、当接部63が弁体52に当接して弁体52をバネ部材53の付勢力に抗して上方に移動させて開状態として、第一容器41から管部64aのコーヒー液の流路を閉状態とする。このようにして、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態としつつ、弁体52を開状態として第一容器41から管部64aへのコーヒー液の流路を開状態として、「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」を行う。以上のようにして第一容器41を支持部60に取り付ける動作を行う。
【0070】
以上のように、第一容器41(容器部)を支持部60に取り付ける動作は、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」として、支持部60に対して第一容器41を相対的に回動させることによって第一容器41が支持部60に保持された状態とし、次いで「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」として、第一容器41が支持部60に保持された状態において第一容器41の回動方向と反対方向に操作部90を相対的に回動させることによって行われる。第一容器41(容器部)を支持部60に取り付ける動作は、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」と「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」との二段階で行われ、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」と「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」とでは、支持部60に対して第一容器41を作用させる方向が異なることから、第一容器41(容器部)が支持部60から比較的脱落しにくくなる。したがって、第一容器41(容器部)が支持部60から意図せずに脱落することを防止することができる。
【0071】
以上のように、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において、保持部41aに第一凸部81を入り込ませて、第一凸部81が配置された状態を保持部41aが保持することによって、第一容器41(容器部)が支持部60に保持された状態とする。このため、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において第一容器41が支持部60に保持された状態とするものを簡易な構成で実現することができる。
【0072】
以上のように、保持部41aの上下方向に延出する部分の左右幅が移動部80の第一凸部81の左右幅より大きく構成されることから、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において、保持部41aの上下方向に延出する部分内に第一凸部81を入り込ませる動作を比較的容易に行うことができる。
【0073】
図14に示すように、保持部41aの右方に延出する部分の始端部である左部(上下方向に延出する部分に連接される部分)の上下幅は終端部である右部の上下方向の幅に比べて若干広く構成される。保持部41aの右方に延出する部分の左部の上下幅は、第一凸部81の上下方向の幅よりも若干広く構成される。このため、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において、保持部41aの上下方向に延出する部分の上端部に第一凸部81を配置した状態で移動部80に対して第一容器41を平面視で時計回りに回動(保持部41aを右方に移動)させた際に、保持部41aの右方に延出する部分の左部に第一凸部81を比較的入り込ませ易くすることができる。
【0074】
図14に示すように、保持部41aの右方に延出する部分の右部の上下幅は、第一凸部81の上下方向の幅と略同一に構成される。このため、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において、保持部41aの右方に延出する部分の右部において第一凸部81を確実に保持することができる。保持部41aの右方に延出する部分の右部は、径方向外側に若干盛り上がるように形成されて右方に延出する部分の左部に比べて肉厚状に構成される。このため、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において、保持部41aの右方に延出する部分の右部において第一凸部81を確実に保持することができる。
【0075】
図14または
図17に示すように、三個の保持部41aのうち一個の保持部材41aの右方に延出する部分の肉厚状の部分には突条に形成される凸部41bを備え、三個の第一凸部81のうち一個の第一凸部81には凹部81bを備え、凸部41bが凹部81bに入り込むことによってクリック感が生じるように構成される。このため、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において、保持部41aが凹部81bに入り込んだ状態をユーザーが確認することができ、より確実に第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態とすることができる。
【0076】
このように、「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において、第一容器41(容器部)が支持部60に保持された状態において支持部60及び第一容器41に対して操作部90を相対的に回動させることによって、ガイド部90と第二凸部82との当接する部分を移動させ、移動部材80を押込むように移動させて、第一容器41を支持部60に取付ける。このため、「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において、第一容器41に支持部60を取り付ける構成を簡易な構成で実現することができる。
【0077】
このように、ガイド部90は傾斜することから、「操作部90の解除位置」から「操作部90の取り付け位置」に操作部90が回動していくと、ガイド部94の傾斜の低い側に第二凸部82が次第に移動していき、移動部80が次第に下方に押し込まれて移動していくこととなる。このため、「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において、第一容器41に支持部60を取り付ける構成を簡易な構成で実現することができる。
【0078】
第二凸部82は、左右方向に並べて配置された三個の凸部(中凸部82a、中凸部82b、及び中凸部82c)から構成されることで、「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において、第二凸部82がガイド94に押圧される力を分散して移動部材80が変形することを抑制することができる。
【0079】
以上のように、「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」において、第一容器41が支持部60(移動部80)に保持された状態で、ユーザーによって操作部90が操作されて「操作部90の解除位置」から「操作部90の取り付け位置」に操作部90を回動させていくと、移動部80が次第に下方に押し込まれて移動していき、当接部63が弁体52に当接して弁体52を上方に移動させて開状態として、第一容器41から管部64aへのコーヒー液の流路を開状態とする。したがって、第一容器41から管部64を介した第一流通管101へのコーヒーの流路の連結を簡易に且つ確実に行うことができる。流路連結と同時に開弁させることができる。
【0080】
図12または
図13に示すように、「第一段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」が行われて第一容器41が支持部60に保持された状態では、接続部51の下端がシール部材65の上端近傍に位置し、接続部51の下端がシール部材65内若干入り込んだ状態とされて、接続部51とシール部材65との間が既にある程度水密状に構成される。そして、「第二段階の第一容器41を支持部60に取り付ける動作」では、接続部51がシール部材65内にさらに入り込んで、接続部51とシール部材65との間が確実に水密状に構成される。このため、弁体52を開状態として第一容器41から管部64aのコーヒー液(水、湯、コーヒー液、または蒸気等の流体)の経路を開状態とする際に、第一容器41と管部64aとをより確実に水密状とすることができる。
【符号の説明】
【0081】
1 コーヒーメーカー
2 本体
41 第一容器(水容器兼サーバー容器)
41a 保持部
42 第二容器(抽出容器)
51 接続部
52 弁体
60 支持部
65 シール部材
61 基部
70 カバー部
75 案内部
80 移動部
81 第一凸部
82 第二凸部
90 操作部
93 ハンドル
94 ガイド