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特開2023-170675情報処理端末、情報処理システム、プログラム、家電製品及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170675
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】情報処理端末、情報処理システム、プログラム、家電製品及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20231124BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20231124BHJP
【FI】
H04L51/04
G06F3/0484
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022082584
(22)【出願日】2022-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】山本 憲太郎
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 大智
(72)【発明者】
【氏名】伏谷 亮祐
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA57
5E555AA61
5E555AA76
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA15
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BB15
5E555BC15
5E555BD05
5E555BD08
5E555CB74
5E555DB41
5E555DC13
5E555DD06
5E555DD08
5E555EA05
5E555EA09
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】家電製品からの通知を簡単に複数ユーザ間で共有することができる情報処理端末等を提供する。
【解決手段】情報処理端末は、家電製品と通信可能に接続され、前記家電製品からの通知の受信及びチャット情報の送受信を制御する通信制御部と、複数名のユーザを対象としたグループチャット機能を通じて、前記通信制御部で制御した前記チャット情報とともに前記家電製品からの通知をチャット形式で表示する表示制御部とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家電製品と通信可能に接続され、
前記家電製品からの通知の受信及びチャット情報の送受信を制御する通信制御部と、
複数名のユーザを対象としたグループチャット機能を通じて、前記通信制御部で制御した前記チャット情報とともに前記家電製品からの通知をチャット形式で表示する表示制御部と
を備える情報処理端末。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記家電製品において検出された検出結果に対応するメッセージを前記通知として表示する
請求項1に記載の情報処理端末。
【請求項3】
前記通知を表示するか否かを設定する設定部を含む
請求項1又は請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項4】
前記家電製品からの通知を受け付ける第1アプリケーションにより、前記家電製品において検出された検出結果に対応するメッセージを取得し、
前記グループチャット機能を有する第2アプリケーションにより、前記第1アプリケーションで取得した前記メッセージを前記通知として表示する
請求項1又は請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項5】
前記家電製品からの通知を受け付ける第1アプリケーションと、前記グループチャット機能を有する第2アプリケーションとを実行する実行部を含み、
前記実行部は、前記第1アプリケーションと前記第2アプリケーションとを連携させることにより、前記第2アプリケーションにて、前記家電製品と自端末とを含むチャットルームを生成する
請求項1又は請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項6】
前記実行部は、前記第2アプリケーションを通じて、自端末と通信可能な他の端末のうち選択された端末に対し前記チャットルームへの登録を要求する
請求項5に記載の情報処理端末。
【請求項7】
前記家電製品からの通知の受け付け及び前記グループチャット機能を有するアプリケーションを通じて、前記チャット情報とともに、前記家電製品において検出された検出結果に対応するメッセージを前記通知として表示する
請求項1又は請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項8】
前記家電製品は洗濯機を含み、
前記通知は、運転の開始及び終了を示す情報、処理剤の残量が少ないことを示す情報、洗濯機にエラーが生じていることを示す情報、運転終了後に衣類投入のための蓋が開いていないことを示す情報、運転の延長を示す情報、衣類投入のための蓋のロック状況を示す情報、洗濯槽の洗浄を促す情報、並びに運転コースに応じた処理剤を示す情報の少なくとも1つを含む
請求項1又は請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項9】
前記家電製品は洗濯機を含み、
前記通知は、運転コースに応じた処理剤の使用を促す情報を含む、請求項1又は請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項10】
前記家電製品は洗濯機を含み、
前記通知は、衣類投入のための蓋のロック状況を示す情報を含む、請求項1又は請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項11】
前記家電製品は洗濯機を含み、
前記通知は、洗濯槽への給水にエラーが生じていることを示すメッセージと、サポートセンターにアクセスするためのURL又はQRコードとを含む
請求項1又は請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項12】
前記家電製品は洗濯機を含み、
前記通知は、運転の開始及び終了を示す情報と、運転に要した時間、水量及び電気代を示す情報とを含む
請求項1又は請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項13】
家電製品と、前記家電製品と通信可能に接続される情報処理端末とを含み、
前記情報処理端末は、
前記家電製品からの通知の受信及びチャット情報の送受信を制御する通信制御部と、
複数名のユーザを対象としたグループチャット機能を通じて、前記通信制御部で制御した前記チャット情報とともに前記家電製品からの通知をチャット形式で表示する表示制御部と
を備える
情報処理システム。
【請求項14】
家電製品と通信可能に接続されるコンピュータに、
前記家電製品からの通知の受信及びチャット情報の送受信を制御し、
複数名のユーザを対象としたチャットルームにおいて、前記チャット情報とともに前記家電製品からの通知をチャット形式で表示する
処理を実行させるためのプログラム。
【請求項15】
家電製品と通信可能に接続されるコンピュータに、
前記家電製品から送信された前記家電製品において検出された検出結果に対応するメッセージを取得し、
取得した前記メッセージを、複数名のユーザを対象としたグループチャット機能を有するアプリケーションに出力する
処理を実行させるためのプログラム。
【請求項16】
複数名のユーザを対象としたグループチャット機能を備える情報処理端末と通信可能に接続され、
前記グループチャット機能を通じてチャット情報とともにチャット形式で表示される通知を、前記情報処理端末へ出力する出力部を備える
家電製品。
【請求項17】
家電製品からの通知を取得し、
複数名のユーザを対象としたチャットルームにおいて、チャット情報とともに取得した前記家電製品からの通知をチャット形式で表示する
情報処理方法。
【請求項18】
コンピュータに、
家電製品において検出された検出結果を取得し、
取得した検出結果に対応するメッセージを特定し、
特定した前記メッセージを、前記家電製品に対応付けられるユーザを含む複数名のユーザを対象としたグループチャット機能を通じてチャット情報とともにチャット形式で表示させる
処理を実行させるためのプログラム。
【請求項19】
家電製品と通信可能に接続されるコンピュータに、
前記家電製品から送信された前記家電製品において検出された検出結果に対応するメッセージを取得し、
取得した前記メッセージを、チャット機能を有するアプリケーションに出力することで、前記家電製品に対応付けられるユーザを含む第1チャットルームに前記メッセージを表示させ、転送指示により前記第1チャットルームとは別の第2チャットルームに前記メッセージを転送する
処理を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理端末、情報処理システム、プログラム、家電製品及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
IоT(Internet of Things)と呼ばれるインターネットに接続する能力を備えた家電製品から、携帯電話等のネットワーク端末へ通知を送信する技術が提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、洗濯物の洗濯あるいは乾燥を行うための洗濯機能部と、前記洗濯機能部の動作状況を検出するための各種センサを含む検出部と、通信ネットワークを介して通信を行うための通信制御部と、運転制御プログラムに従って洗濯あるいは乾燥を行なうように前記洗濯機能部を動作させる運転制御部とを備え、運転制御中に前記検出部からの検出信号に基づき前記洗濯機3能部の運転状況に不具合が発生していることを検出したとき、前記ネットワーク端末に対して当該不具合を通知する洗濯機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013―132461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、洗濯機に限らず、家電製品からの情報は特定ユーザのネットワーク端末へ送信されるため、特定ユーザは家電製品からの情報を他のユーザと共有することができない。家電製品からの情報を共有する場合には、例えば通話、メッセージアプリなどの他の手段を通じて情報を他のユーザへ共有する操作を行う必要があり、煩わしい。
【0006】
本開示の目的は、家電製品からの通知を簡単に複数ユーザ間で共有することができる情報処理端末等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る情報処理端末は、家電製品と通信可能に接続され、前記家電製品からの通知の受信及びチャット情報の送受信を制御する通信制御部と、複数名のユーザを対象としたグループチャット機能を通じて、前記通信制御部で制御した前記チャット情報とともに前記家電製品からの通知をチャット形式で表示する表示制御部とを備える。
【0008】
本開示の一態様に係る情報処理システムは、家電製品と、前記家電製品と通信可能に接続される情報処理端末とを含み、前記情報処理端末は、前記家電製品からの通知の受信及びチャット情報の送受信を制御する通信制御部と、複数名のユーザを対象としたグループチャット機能を通じて、前記通信制御部で制御した前記チャット情報とともに前記家電製品からの通知をチャット形式で表示する表示制御部とを備える。
【0009】
本開示の一態様に係るプログラムは、家電製品と通信可能に接続されるコンピュータに、前記家電製品からの通知の受信及びチャット情報の送受信を制御し、複数名のユーザを対象としたチャットルームにおいて、前記チャット情報とともに前記家電製品からの通知をチャット形式で表示する処理を実行させる。
【0010】
本開示の一態様に係るプログラムは、家電製品と通信可能に接続されるコンピュータに、前記家電製品から送信された前記家電製品において検出された検出結果に対応するメッセージを取得し、取得した前記メッセージを、複数名のユーザを対象としたグループチャット機能を有するアプリケーションに出力する処理を実行させる。
【0011】
本開示の一態様に係る家電製品は、複数名のユーザを対象としたグループチャット機能を備える情報処理端末と通信可能に接続され、前記グループチャット機能を通じてチャット情報とともにチャット形式で表示される通知を、前記情報処理端末へ出力する出力部を備える。
【0012】
本開示の一態様に係る情報処理方法は、家電製品からの通知を取得し、複数名のユーザを対象としたチャットルームにおいて、チャット情報とともに取得した前記家電製品からの通知をチャット形式で表示する。
【0013】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、家電製品において検出された検出結果を取得し、取得した検出結果に対応するメッセージを特定し、特定した前記メッセージを、前記家電製品に対応付けられるユーザを含む複数名のユーザを対象としたグループチャット機能を通じてチャット情報とともにチャット形式で表示させる処理を実行させる。
【0014】
本開示の一態様に係るプログラムは、家電製品と通信可能に接続されるコンピュータに、前記家電製品から送信された前記家電製品において検出された検出結果に対応するメッセージを取得し、取得した前記メッセージを、チャット機能を有するアプリケーションに出力することで、前記家電製品に対応付けられるユーザを含む第1チャットルームに前記メッセージを表示させ、転送指示により前記第1チャットルームとは別の第2チャットルームに前記メッセージを転送する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、家電製品からの通知を簡単に複数ユーザ間で共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1実施形態の情報処理システムの概要図である。
図2】本実施形態の洗濯機を示す斜視図である。
図3】IoTサーバの構成例を示すブロック図である。
図4】情報処理端末の構成例を示すブロック図である。
図5】洗濯機の制御ユニットの構成例を示すブロック図である。
図6】メッセージDBに記憶される情報の内容例を示す図である。
図7】チャットルームの生成処理の一例を示すシーケンス図である。
図8】他ユーザのグループ登録処理の一例を示すシーケンス図である。
図9】チャットルームにおけるメッセージの作成処理の一例を示すシーケンス図である。
図10】チャットルーム画面の一例を示す模式図である。
図11】チャットルーム画面の他の例を示す図である。
図12】第2実施形態の情報処理システムが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
図13】第3実施形態の情報処理システムが実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
【0018】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の情報処理システム100の概要図である。情報処理システム100は、IoTサーバ1、複数の情報処理端末2、及び家電製品の一例としての洗濯機3を含む。IoTサーバ1、情報処理端末2及び洗濯機3は、インターネット等のネットワークNを介して通信可能に接続されている。また、情報処理端末2は、ネットワークNを介してチャットサーバ4と通信可能に接続されている。
【0019】
IoTサーバ1は、例えばサーバコンピュータ又は量子コンピュータ等であり、種々の情報処理、情報の送受信が可能である。IoTサーバ1は、洗濯機3から出力された情報を取得し、取得した情報に応じたメッセージを情報処理端末2へ送信するIoTサービスを管理する。IoTサーバ1は、情報処理装置の一例である。
【0020】
チャットサーバ4は、情報処理端末2から送信されたメッセージを受信し、情報処理端末2上にチャット形式で表示するチャットサービスを管理するチャットサーバ4である。チャットサービスのユーザは、チャットサービスにおける、あるチャットグループに登録することで、共通のチャットグループに属する他のユーザとチャットを行うことができる。チャットサーバ4は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を提供するSNSサーバであり、サービスの一つとしてチャットサービスを提供するものであってもよい。
【0021】
なおIoTサーバ1とチャットサーバ4とは、別個の装置に限られず、例えばIoTサーバ1とチャットサーバ4とが共通する1台のサーバ装置であってもよい。
【0022】
情報処理端末2は、本情報処理システム100を利用するユーザが使用する端末装置であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。以下の説明では便宜上、符号Aで表すユーザがチャットグループを代表してIoTサーバ1とデータを送受信する代表ユーザであり、符号Bで表すユーザが生成されたチャットグループへ登録した登録ユーザであるものとして、ユーザAの情報処理端末2を代表ユーザ端末2aと称し、ユーザBの情報処理端末2を登録ユーザ端末2bとも称する。なお、上記の代表ユーザ及び登録ユーザの区別は便宜的なものであり、登録ユーザが代表ユーザとなる場合も想定される。情報処理システム100に含まれる情報処理端末2は2つに限らず3つ以上であってもよい。
【0023】
洗濯機3は、IoT機能を備える家電製品であり、ネットワークNを介してIoTサーバ1との間で各種データを送受信する。洗濯機3は、洗い、すすぎ、脱水を逐次実行することができる。
【0024】
情報処理システム100は洗濯機3に限らず、例えばロボット掃除機、調理家電、照明機器、電話機など、ネットワークNに接続される多様な家電製品に適用することができる。情報処理システム100に含まれる家電製品は1つに限らず、2つ以上であってもよい。
【0025】
図2は、本実施形態の洗濯機3を示す斜視図である。洗濯機3は、いわゆる縦型洗濯機であり、略直方体形状の筐体31を備えている。筐体31の内部に、洗濯機3の動作を制御する制御ユニット30、及び洗濯物が投入されるドラム(洗濯槽)32等が収容されている。なお洗濯機3は、ドラム式洗濯機であってもよく、また、乾燥機能を有する洗濯乾燥機であってもよい。
【0026】
筐体31の上面中央に、衣類などの洗濯物を出し入れする投入口を開閉する蓋33が設けられている。図2では、蓋33が開放されている状態を示している。蓋33はロック機構34を備え、ロック機構34が解除されると蓋33を開放することができる。ロック機構34は、蓋33のOPEN/CLOSEを検知する開閉センサを備えてもよい。
【0027】
筐体31の上面前側に、操作ボタン及び表示部を備える操作パネル35が設けられている。ユーザは、操作パネル35の操作ボタンを操作することで、洗濯コースの選択及び運転開始の操作等、洗濯機3の運転に関する各種操作を行うことができる。表示部は、例えば液晶ディスプレイを備え、ユーザによる入力内容、運転状況、運転終了までの残り時間等を表示する。操作パネル35は、ユーザが操作可能なタッチパネルにより構成されていてもよい。
【0028】
筐体31の上面後側に、洗剤投入部36が設けられている。洗剤投入部36は、処理剤としての洗剤を収容するタンク及び該タンク内に収容された洗剤の残量を検出する残量センサ等を備えている。洗剤投入部36は、洗濯を実行する度、タンクに収容された所定量の洗剤を自動でドラムに対して投入することができる。洗剤投入部36により自動投入される処理剤は洗剤に限らず、例えば柔軟剤又は漂白剤等であってもよい。洗剤投入部36は、複数の処理剤を収容する複数のタンクを備えてもよい。
【0029】
図3は、IoTサーバ1の構成例を示すブロック図である。IoTサーバ1は、制御部11、記憶部12及び通信部13を備える。IoTサーバ1は、複数台のコンピュータで構成し分散処理する構成でもよく、1台のサーバ内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されていてもよく、クラウドサーバを用いて実現されていてもよい。
【0030】
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いたプロセッサを備える。制御部11は、内蔵するROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)等のメモリ、クロック、カウンタ等を用い、各構成部を制御して処理を実行する。
【0031】
記憶部12は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性メモリを備える。記憶部12は、IoTサーバ1に接続された外部記憶装置であってもよい。記憶部12は、制御部11が参照する各種プログラム及びデータを記憶する。記憶部12に記憶されるプログラムには、洗濯機3からの情報の取得及び出力に関する処理をコンピュータに実行させるためのプログラム1Pが含まれる。
【0032】
記憶部12にはまた、情報処理端末2へ送信するメッセージを格納するメッセージDB(Data Base :データベース)121が記憶されている。メッセージDB121の詳細は後述する。
【0033】
記憶部12に記憶されるプログラム(プログラム製品)は、記録媒体にコンピュータ読み取り可能に記録されている態様でもよい。記憶部12は、不図示の読出装置によって記録媒体1Aから読み出されたプログラムを記憶する。記録媒体1Aは、例えば磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等である。また、通信ネットワークに接続されている外部サーバからプログラムをダウンロードし、記憶部12に記憶させてもよい。プログラム1Pは、単一のコンピュータプログラムでも複数のコンピュータプログラムにより構成されるものでもよく、また、単一のコンピュータ上で実行されても通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されてもよい。
【0034】
通信部13は、ネットワークNを介した通信に関する処理を行うための通信モジュールを備える。制御部11は、通信部13を介して情報処理端末2及び洗濯機3との間でデータを送受信する。
【0035】
図4は、情報処理端末2の構成例を示すブロック図である。情報処理端末2は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24及び操作部25を備える。
【0036】
制御部21は、一又は複数のCPU、GPU等を用いたプロセッサを備える。制御部21は、内蔵するROM又はRAM等のメモリ、クロック、カウンタ等を用い、各構成部を制御して処理を実行する。
【0037】
記憶部22は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ、SSD等の不揮発性メモリを備える。記憶部22は、制御部21が参照する各種プログラム及びデータを記憶する。
【0038】
通信部23は、ネットワークNを介した通信に関する処理を行うための通信モジュールを備える。制御部21は、通信部23を介して外部装置との間でデータを送受信する。
【0039】
表示部24は、例えば液晶ディスプレイ又は有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等のディスプレイ装置を備える。表示部24は、制御部21からの指示に従って各種の情報を表示する。操作部25は、ユーザの操作を受け付けるインタフェースである。操作部25は、例えばキーボード、ディスプレイ内蔵のタッチパネルデバイス、スピーカ及びマイクロフォン等を備える。操作部25は、ユーザからの操作入力を受け付け、操作内容に応じた制御信号を制御部21へ送出する。
【0040】
情報処理端末2には、本情報処理システム100に係るサービスを実現するためのプログラムとしてのチャットアプリケーションプログラム21P(以下、チャットプログラム21Pとも称する)及びIoTアプリケーションプログラム22P(以下、IoTプログラム22Pとも称する)がインストールされている。
【0041】
チャットプログラム21Pは、チャットサーバ4によるサービスを利用するためのアプリケーションプログラムである。制御部21は、チャットプログラム21Pの機能を通じて、他の情報処理端末2との間におけるチャット情報の送受信を行う。
【0042】
IoTプログラム22Pは、IoTサーバ1によるサービスを利用するためのアプリケーションプログラムである。制御部21は、IoTプログラム22Pの機能を通じて、家電製品から出力された情報に応じたメッセージを受信する。なお、IoTプログラム22Pは、同一のチャットグループに属するいずれか1人のユーザの情報処理端末2にのみインストールされるものであってもよい。本実施形態では、ユーザAの代表ユーザ端末2aにIoTプログラム22Pがインストールされているものとする。
【0043】
本実施形態では、チャットプログラム21PとIoTプログラム22Pとをアプリケーション間連携させることにより、IoTプログラム22Pで取得したメッセージを、チャットプログラム21Pにおけるチャットグループ画面にて表示させる。これにより、家電製品からの通知をチャットグループに属する複数のユーザ間で共有することができる。なお、チャットプログラム21P及びIoTプログラム22Pは1つのアプリケーションプログラムとして構成されてもよい。
【0044】
図5は、洗濯機3の制御ユニット30の構成例を示すブロック図である。制御ユニット30は、制御部301、記憶部302、通信部303及び入出力部304を備える。
【0045】
制御部301は、一又は複数のCPU等を用いたプロセッサを備える。制御部301は、内蔵するROM又はRAM等のメモリ、クロック、カウンタ等を用い、各構成部を制御して処理を実行する。
【0046】
記憶部302は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを備える。記憶部302は、制御部301が参照する各種プログラム及びデータを記憶する。
【0047】
通信部303は、ネットワークNを介した通信に関する処理を行うための通信モジュールを備える。制御部301は、通信部303を介してIoTサーバ1との間でデータを送受信する。洗濯機3は、例えば無線LAN(Local Area Network)ルータを介しネットワークNに接続されるものであってもよい。
【0048】
入出力部304は、外部装置を接続するための入出力I/F(インタフェース)を備える。入出力部304には、上述のロック機構34、操作パネル35及び洗剤投入部36の残量センサ等が接続されている。制御部21は、入出力部304を介し、各装置との間で各種信号を送受信する。具体的には、制御部21は、操作パネル35を通じて受け付けたユーザの入力、ロック機構34におけるロック又はロック解除、蓋33のOPEN/CLOSEの検知結果、及び残量センサによる洗剤の残量を示す検知結果等を示す信号を取得する。制御部21は、取得した信号に応じた検出結果を示す情報を、IoTサーバ1へ送信する。
【0049】
検出結果を示す情報には、例えば各装置から受け付けた各種信号に応じた検出コード、各種信号を示す情報、又は各種信号に応じて特定される洗濯機3の動作状況に関する情報等が含まれている。検出結果を示す情報は、操作パネル35に表示される情報に連動するものであってもよい。
【0050】
IoTサーバ1は、洗濯機3から受け付けた検出結果に応じたメッセージを、ユーザAの代表ユーザ端末2aへ送信する。代表ユーザ端末2aは、IoTプログラム22Pの機能により洗濯機3からのメッセージを受け付ける。代表ユーザ端末2aは、受け付けたメッセージをチャットプログラム21Pの機能により、洗濯機3、ユーザA及びユーザBを含むチャットグループXのチャットルームへ出力する。チャットグループXは、洗濯機3と、当該洗濯機3を使用する複数のユーザとの属するチャットグループである。
【0051】
図6は、メッセージDB121に記憶される情報の内容例を示す図である。メッセージDB121には、例えばメッセージを識別するためのIDをキーに、検出コード及びメッセージ等の情報を紐付けたレコードが格納されている。検出コードは、検出結果における検出コードに対応する。メッセージは、洗濯機3の検出結果をユーザに通知するための情報を含む。
【0052】
図6に示す例にてメッセージには、処理剤の残量が少ないことを示す情報、処理剤が補充されたことを示す情報、洗濯槽への給水にエラーが生じていることを示す情報、給水エラーを解消するための対応方法を示す情報(例えばサポートセンターにアクセスするためのURL又はQRコード(登録商標))、給水エラーが解消されたことを示す情報、運転終了後に衣類投入のための蓋33が開いていないことを示す情報、蓋33が開かれたことを示す情報、運転の開始を示す情報、洗濯の終了予想時刻を示す情報、並びに運転の終了を示す情報、運転に要した時間、水量及び電気代を示す情報が含まれている。
【0053】
処理剤の残量が少ないことを示す情報については、洗濯機3にて残量不足が検出されると、その検出コード1-1が洗濯機3からIoTサーバ1へ送信され、IoTサーバ1は検出コード1-1に対応するメッセージをチャットサーバ4に送信する。これにより、処理剤の残量が少ないことを示すメッセージは、チャットグループXのチャットルームにて出力される。
【0054】
処理剤が補充されたことを示す情報については、洗濯機3にて残量不足の解消が検出されると、その検出コード1-2が洗濯機3からIoTサーバ1へ送信され、IoTサーバ1は検出コード1-2に対応するメッセージをチャットサーバ4に送信する。これにより、処理剤が補充されたことを示すメッセージは、チャットグループXのチャットルームにて出力される。
【0055】
洗濯槽への給水にエラーが生じていることを示す情報および給水エラーを解消するための対応方法を示す情報については、洗濯機3にて給水のエラーが検出されると、その検出コード2-1、2-2が洗濯機3からIoTサーバ1へ送信され、IoTサーバ1は検出コード2-1、2-2に対応するメッセージをチャットサーバ4に送信する。これにより、給水のエラーを示すメッセージおよび給水エラーを解消するための対応方法を示すメッセージは、チャットグループXのチャットルームにて出力される。そして、洗濯機3にて給水のエラーの解消が検出されると、その検出コード2-3が洗濯機3からIoTサーバ1へ送信され、IoTサーバ1は検出コード2-3に対応するメッセージをチャットサーバ4に送信する。これにより、給水のエラーの解消を示すメッセージは、チャットグループXのチャットルームにて出力される。なお、給水のエラーに限らず、洗濯機3の他のエラーを通知するとともに、そのエラーに応じた対応方法を示す情報を通知するようにしてもよい。
【0056】
運転終了後に蓋33が開いていないこと(洗濯槽から衣類の取り出しを促すこと)を示す情報については、洗濯機3にて運転終了後の所定時間以内に蓋の開状態が検出されないと、検出コード3-1が洗濯機3からIoTサーバ1へ送信され、IoTサーバ1は検出コード3-1に対応するメッセージをチャットサーバ4に送信する。これにより、運転終了後に蓋33が開いていないこと(洗濯槽から衣類の取り出しを促すこと)を示すメッセージは、チャットグループXのチャットルームにて出力される。そして、洗濯機3にて運転終了後の所定時間以内に蓋33の開状態が検出されると、検出コード3-2が洗濯機3からIoTサーバ1へ送信され、IoTサーバ1は検出コード3-2に対応するメッセージをチャットサーバ4に送信する。これにより、蓋33が開かれたこと(洗濯槽から衣類の取り出しが完了したこと)を示すメッセージは、チャットグループXのチャットルームにて出力される。
【0057】
運転の開始を示す情報については、洗濯機3にて運転の開始が検出されると、その検出コード4-1が洗濯機3からIoTサーバ1へ送信され、IoTサーバ1は検出コード4-1に対応するメッセージをチャットサーバ4に送信する。これにより、運転の開始を示すメッセージは、チャットグループXのチャットルームにて出力される。また、運転の終了予想時刻を示す情報が検出コード4-2として洗濯機3からIoTサーバ1へ送信され、IoTサーバ1は検出コード4-2に対応するメッセージをチャットサーバ4に送信する。これにより、運転の終了予想時刻を示すメッセージは、チャットグループXのチャットルームにて出力される。
【0058】
運転の終了を示す情報については、洗濯機3にて運転の終了が検出されると、その検出コード5-1が洗濯機3からIoTサーバ1へ送信され、IoTサーバ1は検出コード5-1に対応するメッセージをチャットサーバ4に送信する。これにより、運転の終了を示すメッセージは、チャットグループXのチャットルームにて出力される。また、運転に要した時間、水量及び電気代を示す情報が検出コード5-2として洗濯機3からIoTサーバ1へ送信され、IoTサーバ1は検出コード5-2に対応するメッセージをチャットサーバ4に送信する。これにより、運転に要した時間、水量及び電気代を示すメッセージは、チャットグループXのチャットルームにて出力される。
【0059】
なお、フィルタ(排水フィルタ、乾燥フィルタ)の掃除を促すメッセージが表示されるようにしてもよい。フィルタ(排水フィルタ、乾燥フィルタ)の掃除を促す情報については、洗濯機3にてフィルタの着脱が検出されてから所定期間以内にフィルタの着脱が検出されていない場合または運転回数が所定回数に達する場合に、検出コード6-1が洗濯機3からIoTサーバ1へ送信され、IoTサーバ1は検出コード6-1に対応するメッセージ(「フィルタを掃除してください」)をチャットサーバ4に送信する。これにより、フィルタ(排水フィルタ、乾燥フィルタ)の掃除を促すメッセージは、チャットグループXのチャットルームにて出力される。また、洗濯機3にてフィルタの着脱が検出されると、フィルタ掃除の完了を示すメッセージが表示されてもよい。また、運転コースに応じた処理剤の使用を促すメッセージ、例えば中性洗剤の使用を促すメッセージが表示されてもよい。
【0060】
メッセージは、上述の例に限定されず、例えば運転の延長を示す情報、衣類投入のための蓋33のロック状況を示す情報、洗濯槽の洗浄を促す情報、運転コースに応じた処理剤を示す情報等を含んでもよい。
【0061】
洗濯機3の制御ユニット30は、洗濯機3における各構成部の制御情報や各構成部から受け付けた検知結果に基づき洗濯機3の状態を検出し、検出した状態に応じた検出結果を特定する。制御ユニット30は、特定した検出結果を随時IoTサーバ1へ送信する。IoTサーバ1は、メッセージDB121を用いて、洗濯機3から取得した検出結果に応じたメッセージを生成する。
【0062】
なお、図6に示したメッセージは家電製品が洗濯機である場合の一例であり、家電製品の種類に応じてメッセージの内容は適宜設定されるものであってよい。
【0063】
図7は、チャットルームの生成処理の一例を示すシーケンス図である。
【0064】
代表ユーザ端末2aの制御部21は、IoTプログラム22Pの機能により、ユーザAの操作によるチャットアプリケーションとの連携要求を受け付け、受け付けた連携要求をIoTサーバ1へ送信する(ステップS101)。IoTサーバ1の制御部11は、連携要求を受信する。
【0065】
代表ユーザ端末2aの制御部21は、例えばIoTサーバ1から提供される連携受付画面を利用して、ユーザAからチャットアプリケーションの種類を指定した連携要求を受け付けるものであってもよい。
【0066】
連携受付画面には、例えばIoTプログラム22Pと連携可能な複数のチャットアプリケーションに係るアプリ名称が表示されている。連携受付画面は、各アプリ名称に対応付けられる選択ボタンを備え、ユーザによるいずれかの選択ボタンの選択操作を受け付けることにより、IoTアプリケーションと連携させるチャットアプリケーションに対する連携要求を受け付けることができる。以下では、連携対象となるチャットアプリケーションがLINE(登録商標)である場合を例に挙げて説明する。
【0067】
IoTサーバ1の制御部11は、代表ユーザ端末2aから連携要求を受信した場合、必要に応じて、指定されたチャットアプリケーションに対応するチャットサーバ4へ連携要求を送信してもよい。
【0068】
また代表ユーザ端末2aの制御部21は、チャットプログラム21Pの機能により、ユーザAの操作によるIoTアプリケーションとの連携要求を受け付け、受け付けた連携要求をチャットサーバ4へ送信する(ステップS102)。制御部21は、LINEと所定のWebサービスとの連携サービスを提供するLINE Notifyを利用してIoTアプリケーションとの連携を実現するものであってよい。チャットサーバ4は、連携要求を受信する。
【0069】
IoTサーバ1及びチャットサーバ4にて連携要求が承認されると、IoTプログラム22PによるIoTアプリケーションと、チャットプログラム21Pによるチャットアプリケーションとのアプリ間連携が完了する(ステップS103)。
なお、上記では、代表ユーザ端末2aのIoTアプリケーションにて連携要求するための操作を行う場合を例に説明したが、チャットアプリケーション(LINE Notify)にて連携要求するための操作が行われてもよい。
【0070】
代表ユーザ端末2aの制御部21は、チャットプログラム21Pの機能により、洗濯機3からの通知を受け付けるためのチャットグループXのチャットルームを生成する(ステップS104)。チャットグループXは、IoTプログラム22Pから転送されるメッセージの送信者に対応するユーザと、ユーザAとの属するチャットグループである。IoTプログラム22Pから転送されるメッセージの送信者に対応するユーザとは、ユーザAに紐付けられる連携サービス用のユーザである。前記ユーザは、洗濯機3に対応し、例えばチャットルームにおいて「洗濯機さん」と表示される。前記ユーザは、上述のアプリ間連携処理によって新たにチャット可能なメンバーとして追加されるものであってもよく、LINE Notifyのアカウントを利用したものであってもよい。
【0071】
制御部21は、生成したチャットルームをチャットサーバ4へ送信する(ステップS105)。以降、IoTプログラム22Pで受信したメッセージは、チャットプログラム21Pを通じてチャットグループXのチャットルームに表示される。
【0072】
なお上述のアプリ間連携及びチャットルームの生成方法は限定されるものではなく、各アプリケーションプログラムに応じ、適宜の方法を用いて行われるものであってよい。
【0073】
上述の処理において、ステップS103の連携が完了すると、チャットサーバ4にて、ユーザAと、ユーザAに紐付けられる連携サービス用のユーザとを含むチャットグループXのチャットルームが生成される構成としてもよい。そして、生成されたチャットルームにおける情報を、チャットサーバ4から代表ユーザ端末2aの制御部21が受信する構成であってもよい。
【0074】
図8は、他ユーザのグループ登録処理の一例を示すシーケンス図である。
【0075】
代表ユーザ端末2aの制御部21は、チャットプログラム21Pの機能により、ユーザAの操作によるユーザB(ユーザBの登録ユーザ端末2bの端末情報、ユーザBのアカウント情報)を指定したチャットグループXへの登録要求を受け付ける(ステップS201)。ユーザBの登録ユーザ端末2bは、代表ユーザ端末2aと同様にチャットプログラム21Pを有している。本実施形態では、ユーザAと同一の洗濯機3を利用する他のユーザの1人としてユーザBを想定している。制御部21は、例えば、予めチャット情報の送受信が可能なユーザとして登録済みのユーザを表示部24へ一覧で表示し、当該一覧の中から、登録要求の対象となるユーザBの選択を受け付けるものであってよい。制御部21は、受け付けた登録要求をチャットサーバ4へ送信する(ステップS202)。
【0076】
チャットサーバ4は、代表ユーザ端末2aから登録要求を受信し、登録要求にて指定されたユーザB(端末情報、アカウント情報)に対応する登録ユーザ端末2bへ、チャットグループXへの招待通知を送信する(ステップS203)。
【0077】
登録ユーザ端末2bの制御部21は、チャットプログラム21Pの機能により、招待通知を受信する。制御部21は、ユーザBの操作による招待通知に対する承認操作を受け付けた場合、チャットサーバ4へ、チャットグループXへの登録承認を送信する(ステップS204)。
【0078】
チャットサーバ4は、登録ユーザ端末2bから登録承認を受信し、ユーザBをチャットグループXへ追加する(ステップS205)。上述の処理により、チャットグループXのメンバーにユーザBが追加される。
【0079】
図9は、チャットルームにおけるメッセージの作成処理の一例を示すシーケンス図である。
【0080】
洗濯機3の制御部301は、洗濯機3の状態に関する検出結果を取得する(ステップS301)。制御部301は、取得した検出結果に自機の識別情報を対応付けてIoTサーバ1へ送信する(ステップS302)。
【0081】
IoTサーバ1の制御部11は、洗濯機3から検出結果を受信し、受信した検出結果に応じたメッセージを特定する(ステップS303)。具体的には、制御部11は、メッセージDB121に記憶する情報に基づき、受信した検出結果に含まれる検出コードに対応付けられるメッセージを特定する。IoTサーバ1は、例えば終了予想時刻、又は運転に要した時間、水量及び電気代の情報等、検出コードに関連付けて取得した他の情報をさらに組み合わせることにより、メッセージを生成してもよい。
【0082】
制御部11は、特定したメッセージを代表ユーザ端末2aへ送信する(ステップS304)。この場合において制御部11は、検出結果に対応付けられる識別情報に基づき、識別情報にて識別される洗濯機3のユーザAを特定し、特定したユーザAの代表ユーザ端末2aへメッセージを送信する。
【0083】
なお制御部11は、予めユーザA又はユーザAの用いる代表ユーザ端末2aの識別情報と、ユーザAの使用する洗濯機3を識別する識別情報とを対応付けたユーザ情報を記憶部12に記憶している。制御部11は、情報処理システム100に含まれる複数の洗濯機3それぞれについてユーザ情報を記憶している。ユーザ情報は、例えばユーザが初めて本情報処理システム100を利用する際に、情報処理端末2を用いて、IoTサーバ1から提供される登録用の画面を介し、ユーザの登録操作を受け付けることによって収集される。制御部11は、ユーザ情報に基づき、検出結果に対応付けられる識別情報の洗濯機3に対応するユーザAを特定する。
【0084】
代表ユーザ端末2aの制御部21は、IoTプログラム22Pの機能により、IoTサーバ1からメッセージを受信する(ステップS305)。
【0085】
制御部21は、IoTプログラム22Pとチャットプログラム21Pとをアプリ間連携させることにより、受信したメッセージをチャットサーバ4へ転送する(ステップS306)。詳細には制御部21は、IoTプログラム22Pにおけるメッセージの受信に応じて、チャットプログラム21Pを起動させる。制御部21は、チャットプログラム21Pの機能により、IoTプログラム22Pからのメッセージを受け取り、受け取ったメッセージをチャットサーバ4へ送信する。メッセージには、例えばIoTプログラム22Pからの転送メッセージであることを示す情報が関連付けられている。
【0086】
チャットサーバ4は、代表ユーザ端末2aから送信されたメッセージを受信し(ステップS307)、受信したメッセージをチャットグループXのチャットルームへ出力する(ステップS308)。詳細にはチャットサーバ4は、受信したメッセージを、チャットグループXに属するユーザAの代表ユーザ端末2a及びユーザBの登録ユーザ端末2bへ送信する。この場合においてチャットサーバ4は、メッセージの送信者として、代表ユーザ端末2aに対応する連携サービス用のユーザとしての「洗濯機さん」を用いる。チャットサーバ4は、メッセージを受信した代表ユーザ端末2aのアカウント情報及びIoTアプリケーションの識別情報に基づき、メッセージの出力対象であるチャットグループXを特定するものであってもよい。
【0087】
代表ユーザ端末2aの制御部21は、チャットプログラム21Pの機能により、チャットサーバ4からメッセージを受信し(ステップS309)、受信したメッセージをチャットグループXのチャットルームへ表示する(ステップS310)。メッセージは、チャット形式で表示される。
【0088】
同様に、登録ユーザ端末2bは、チャットプログラム21Pの機能により、チャットサーバ4からメッセージを受信し(ステップS311)、受信したメッセージをチャットグループXのチャットルームへ表示する(ステップS312)。
【0089】
代表ユーザ端末2aの制御部21は、ユーザAの操作によるチャットグループX宛のチャット情報の入力を受け付け、受け付けたチャット情報をチャットサーバ4へ送信する(ステップS313)。
【0090】
チャットサーバ4は、代表ユーザ端末2aからチャット情報を受信し、受信したチャット情報を、チャットグループXに属する他ユーザの情報処理端末2、すなわちユーザBの登録ユーザ端末2bへ送信する(ステップS314)。
【0091】
登録ユーザ端末2bは、チャットプログラム21Pの機能により、チャットサーバ4からチャット情報を受信し、受信したチャット情報をチャットグループXのチャットルームへ表示する(ステップS315)。以降、同様にメッセージの送信及びチャット情報の送信処理が繰り返し実行される。なおチャット情報の送信者はユーザAに限らず、ユーザBであってもよい。
【0092】
情報処理システム100は、洗濯機3が新たな検出結果を検出する度、ステップS301~ステップS312の処理を実行するものであってよい。上述の処理により、チャットグループXのチャットルームにおいて、ユーザ間におけるチャット情報とともに洗濯機3からの通知としてのメッセージが表示される。チャットルームを通じて、ユーザA及びユーザB間で洗濯機3からの通知を共有することができる。
【0093】
上述の処理において、洗濯機3からの検出結果の受信及びメッセージの特定処理はIoTサーバ1で実行されるものに限らず、例えば代表ユーザ端末2aで実行されてもよい。
【0094】
また、ステップS307にて受信したメッセージをチャットサーバ4が登録ユーザ端末2bに送信する構成に限らず、代表ユーザ端末2aの制御部21が、チャットサーバ4からメッセージを受信すると、受信したメッセージを登録ユーザ端末2bに送信するようにしてもよい。
【0095】
さらにまた、チャットサーバ4にチャットグループXのチャットルームが生成されるようにしてもよい。この場合、代表ユーザ端末2aおよび登録ユーザ端末2bは、チャットサーバ4が管理するチャットグループXのチャットルームの情報を受信するようにしてもよい。
【0096】
図10は、チャットルーム画面240の一例を示す模式図である。情報処理端末2の制御部21は、チャットサーバ4から受信した画面情報に基づき、チャットルーム画面240を表示部24に表示させる。図10では、登録ユーザ端末2bに表示されるチャットルーム画面240の例を示している。
【0097】
チャットルーム画面240は、グループ名表示部241と、メッセージ表示部242とを含む。グループ名表示部241には、ユーザBが属しているチャットグループのうち、現在やりとりしているメッセージの送受信対象となるチャットグループの名称が表示される。メッセージ表示部242には、グループ名表示部241に表示されたチャットグループにて送受信されたメッセージ(チャット情報)が表示される。図10に示す例にて各メッセージは、送信者を識別するアイコン及び送信時刻とともに表示される。なおチャットルーム画面240は図10に示す例に限定されるものではない。
【0098】
メッセージ表示部242には、洗濯機3からの通知を示すメッセージ243a,243bと、洗濯機3を使用するユーザ間におけるチャット情報を示すメッセージ244とが表示されている。メッセージ243a,243bは、洗濯機3から送信された検出結果に応じてIoTサーバ1により生成され、IoTサーバ1から代表ユーザ端末2aを通じてチャットサーバ4へ送信され、チャットサーバ4から登録ユーザ端末2bへ送信される。
【0099】
一例として、運転開始を示す検出結果が洗濯機3から出力された場合、情報処理端末2は洗濯開始を通知するメッセージ243aと、洗濯の終了予定時刻を通知するメッセージ243bとを取得し、メッセージ表示部242に表示する。さらに情報処理端末2は、ユーザA及びユーザB間におけるチャット情報の送受信を行い、送受信されたチャット情報をメッセージ244としてメッセージ表示部242に表示する。
【0100】
なお、ユーザA及びユーザB間におけるチャット情報の送受信は、チャットグループXとは別のチャットグループで行われるようにしてもよい。具体的には、洗濯機3とユーザAを含むチャットグループXとは別に、ユーザAとユーザBを含むチャットグループYを生成する。そして、チャットグループXにおけるメッセージを転送によりチャットグループYに送信するよう構成してもよい。代表ユーザ端末2aは、洗濯機3からの通知を示すメッセージをチャットサーバ4から受信し、チャットグループXのチャットルームにて表示させる。さらに代表ユーザ端末2aは、上記メッセージに関連付けられる転送指示に応じて、上記メッセージをチャットグループY宛に転送する。これにより、チャットグループYのチャットルームにも、同様のメッセージが表示される。本構成によれば、同じチャットアプリ内で、簡単に、他ユーザに情報を共有することができる。
【0101】
図11は、チャットルーム画面240の他の例を示す図である。運転終了を示す検出結果が洗濯機3から出力された場合、図11に示すように、洗濯終了を通知するメッセージ243cと、運転に要した時間、水量及び電気代を通知するメッセージ243dとがメッセージ表示部242に表示される。
【0102】
さらに、メッセージ表示部242には、ユーザ作業を依頼するメッセージ243eと、依頼したユーザ作業に対する応答となるメッセージ243fとが表示されている。メッセージ243eは、例えば洗濯物の取り出しを依頼するメッセージである。メッセージ243eは、運転終了後、ロック機構34により蓋のOPENを検知することなく所定時間が経過した場合に洗濯機3から送信される検出結果に応じて通知される。メッセージ243fは、例えば洗濯物の取り出しが完了したことを示すメッセージである。メッセージ243fは、メッセージ243eの出力後、ロック機構34により蓋のOPENを検知した場合に洗濯機3から送信される検出結果に応じて通知される。
【0103】
本実施形態によれば、グループチャット機能を通じて簡単に複数のユーザ間で洗濯機3からの通知を共有することができる。洗濯機3からの通知は、アプリ間連携されることにより透過的にチャットルームへ表示される。通知を転送するためのユーザ操作が不要となり、利便性が向上するとともに、各ユーザが通知を確実に受け取ることができる。
【0104】
各ユーザは、所定のチャットルームを通じて洗濯機3からの通知を共有するとともに、当該チャットルームを利用して、洗濯機3からの通知に対するメッセージを送受信することができる。チャットルームを通じて、洗濯機3からの通知に対する確認状況をユーザ間で容易に把握できるとともに、洗濯機3からの通知に関するユーザ間のコミュニケーションを促進することができる。
【0105】
(第2実施形態)
第2実施形態では、複数の家電製品のうち指定された家電製品からの通知のみをチャットルームに表示する。以下では主に第1実施形態との相違点を説明し、第1実施形態と共通する構成についてはその詳細な説明を省略する。
【0106】
第2実施形態の情報処理システム100は、例えば洗濯機3、ロボット掃除機及び調理家電等、複数種類の家電製品を含む。各家電製品はいずれもIoT機能を備え、ネットワークNを介してIoTサーバ1との間で各種データの送受信が可能である。
【0107】
図12は、第2実施形態の情報処理システム100が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。図12のシーケンス図に示す処理手順のうち、第1実施形態の図9のシーケンス図に示した処理は、同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
【0108】
代表ユーザ端末2aの制御部21は、IoTプログラム22Pの機能により、アカウント情報を用いたログインを受け付け、ユーザAの操作によるグループ通知を行う家電製品の選択を受け付ける(ステップS401)。制御部21は、IoTサーバ1から提供される通知設定の受付画面を利用して、各家電製品に対するチャットグループXのチャットルームにおける表示の要否を受け付けるものであってもよい。
【0109】
通知設定の受付画面には、例えば予めIoTサービスに登録済みであるユーザAの利用する家電製品が一覧で表示されている。受付画面は、各家電製品に対応付けられる選択ボタンを備え、ユーザによる選択ボタンの選択操作を受け付けることにより、グループ通知を行う家電製品を受け付けることができる。一例として、ユーザAは洗濯機3及びロボット掃除機をグループ通知の対象として選択し、調理家電をグループ通知の対象外とすることができる。
【0110】
制御部21は、受け付けた家電製品の選択結果を記憶部22に記憶する(ステップS402)。制御部21は、選択結果をIoTサーバ1へ送信してもよい。
【0111】
家電製品としての洗濯機3は、検出結果を取得し(ステップS301)、取得した検出結果をIoTサーバ1へ送信する(ステップS302)。なお図12では説明の簡易の為、家電製品として洗濯機3のみを記載しているが、他の家電製品においても同様に、家電製品に応じた検出結果を取得し、検出結果をIoTサーバ1へ送信する。
【0112】
IoTサーバ1の制御部11は、洗濯機3から検出結果を受信し、受信した検出結果に応じたメッセージを特定する(ステップS303)。制御部11は、特定したメッセージを代表ユーザ端末2aへ送信する(ステップS304)。この場合において制御部11は、メッセージに対応する家電製品を識別するための情報(例えば家電製品の製品名、種類等)をメッセージに関連付けて送信する。
【0113】
代表ユーザ端末2aの制御部21は、IoTプログラム22Pの機能により、メッセージを受信する(ステップS305)。制御部21は、受信したメッセージに関連付けられた家電製品を識別するための情報と、記憶部22に記憶する家電製品の選択結果とに基づき、受信したメッセージを転送するか否かを判定する(ステップS403)。
【0114】
メッセージに対応する家電製品が転送を要する家電製品として選択されておらず、受信したメッセージをグループチャットで表示しないと判定した場合(ステップS403:NO)、制御部21は、IoTプログラム22Pの機能により、受信したメッセージを代表ユーザ端末2aの表示部24へ表示する(ステップS404)。
【0115】
メッセージに対応する家電製品が転送を要する家電製品として選択されており、受信したメッセージをグループチャットで表示すると判定した場合(ステップS403:YES)、制御部21は、アプリ間連携させることにより、受信したメッセージをチャットサーバ4へ転送する(ステップS306)。
【0116】
チャットサーバ4は、代表ユーザ端末2aからメッセージを受信する(ステップS307)。以降、情報処理システム100は、図9に示したステップS308~ステップS312の処理を実行することにより、受信したメッセージをグループチャット機能を通じてチャットグループXのチャットルームへ表示させる。これにより、代表ユーザ端末2a及び登録ユーザ端末2bそれぞれに受信したメッセージが提供される。
【0117】
上述の処理において、ステップS401及びステップS402は任意のタイミングで実行されるものであってよい。すなわち、ユーザは家電製品の登録後、任意のタイミングで各家電製品に対するグループ通知の要否を切り替えることができる。
【0118】
上述の処理において、IoTサーバ1においてメッセージの出力対象を判定する構成であってもよい。この場合、ステップS401で受け付けた通知対象とする家電製品の選択結果をIoTサーバ1へ送信し、IoTサーバ1は当該選択結果を記憶する。ステップS302により送信された検出結果がステップS401で選択された家電製品からの検出結果(検出コード)であるときは、その検出コードに対応するメッセージをS306にてチャットサーバ4に送信することで、図9に示したステップS308~ステップS312のようにグループチャットに出力する。ステップS302により送信された検出結果がステップS401で選択された家電製品からの検出結果でないときは、ステップS306にて代表ユーザ端末2aに送信する構成とすればよい。
【0119】
またメッセージを転送するか否かの判定処理は代表ユーザ端末2aが実行するものに限らず、IoTサーバ1で行われてもよい、この場合、IoTサーバ1は、予め代表ユーザ端末2aから受信した通知対象とする家電製品の選択結果を記憶しておく。そして家電製品からの検出結果を受け付けた場合、検出結果に応じたメッセージに、転送の要否の判定結果を対応付けて、代表ユーザ端末2aへ送信する。代表ユーザ端末2aは、転送の要否に応じて、自端末への表示又はチャットサーバ4への転送を行う。
【0120】
本実施形態によれば、家電製品毎にグループ通知の要否を設定することができるため、ユーザの利便性が向上する。複数ユーザ間での通知の共有を希望する家電製品についてはグループチャット機能を通じて通知を表示し、通知の共有を希望しない家電製品については単独のユーザに対してのみ通知を表示することで、複数の家電製品を利用する場合であっても各ユーザの生活態様に応じた利用が可能となる。
【0121】
(第3実施形態)
第3実施形態では、1つのアプリケーションプログラムにより、通知の取得及びグループチャット機能を実現する。以下では主に第1実施形態との相違点を説明し、第1実施形態と共通する構成についてはその詳細な説明を省略する。
【0122】
第3実施形態の情報処理システム100では、IoTプログラム22Pにチャットプログラム21Pが含まれており、各情報処理端末の記憶部22にはIoTプログラム22Pのみが記憶されている。また、IoTサーバ1がチャットサーバ4としても機能する。IoTプログラム22Pは、洗濯機3からの通知を受け付けるとともに、グループチャット機能を実行するためのアプリケーションプログラムである。
【0123】
第3実施形態の情報処理システム100は、第1実施形態の図8のシーケンス図において、チャットサーバ4が実行した処理をIoTサーバ1が実行することにより、洗濯機3からの通知を表示するためのチャットグループXを生成する。
【0124】
図13は、第3実施形態の情報処理システム100が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。図13のシーケンス図に示す処理手順のうち、第1実施形態の図9のシーケンス図に示した処理と同一の処理についてはその詳細な説明を省略する。
【0125】
洗濯機3の制御部301は、洗濯機3の状態に関する検出結果を取得し(ステップS501)。取得した検出結果をIoTサーバ1へ送信する(ステップS502)。
【0126】
IoTサーバ1の制御部11は、洗濯機3から検出結果を受信し、受信した検出結果に応じたメッセージを特定する(ステップS503)。
【0127】
制御部11は、洗濯機3の識別情報に基づき洗濯機3の属するチャットグループXを特定し、特定したチャットグループXのチャットルームへメッセージを出力する(ステップS504)。詳細にはチャットサーバ4は、受信したメッセージを、チャットグループXに属するユーザAの代表ユーザ端末2a及びユーザBの登録ユーザ端末2bへ送信する。メッセージの送信者は、例えば「洗濯機さん」である。
【0128】
代表ユーザ端末2aの制御部21は、IoTプログラム22Pの機能により、チャットサーバ4からメッセージを受信し、受信したメッセージをチャットグループXのチャットルームへ表示する(ステップS505)。
【0129】
同様に、登録ユーザ端末2bは、IoTプログラム22Pの機能により、チャットサーバ4からメッセージを受信し、受信したメッセージをチャットグループXのチャットルームへ表示する(ステップS506)。
【0130】
代表ユーザ端末2aの制御部21は、IoTプログラム22Pの機能により、チャットグループX宛のチャット情報の入力を受け付け、受け付けたチャット情報をIoTサーバ1へ送信する(ステップS507)。
【0131】
IoTサーバ1は、代表ユーザ端末2aからチャット情報を受信し、受信したチャット情報をユーザBの登録ユーザ端末2bへ送信する(ステップS508)。
【0132】
登録ユーザ端末2bは、IoTプログラム22Pの機能により、IoTサーバ1からチャット情報を受信し、受信したチャット情報をチャットグループXのチャットルームへ表示する(ステップS509)。
【0133】
本実施形態において、ユーザAがユーザBをチャットグループXへ招待して、グループチャットのチャットルームを構成するものに限らず、洗濯機3単一のチャットルームに各ユーザが参加することで、洗濯機3及び各ユーザの属するグループチャットのチャットルームが構成されてもよい。
【0134】
本実施形態によれば、IoTプログラム22Pとチャットプログラム21Pとを1つのアプリケーションプログラムとして構成することにより、アプリケーション間連携を不要とし、より簡単に洗濯機3からの通知をユーザ間で共有できる。従ってユーザの利便性が向上する。
【0135】
上述の各シーケンス図で説明した処理は、各装置の記憶部に記憶するプログラムに従って各装置の制御部により実行されてもよく、制御部に備えられた専用のハードウェア回路(例えばFPGA又はASIC)により実現されてもよく、それらの組合せによって実現されてもよい。
【0136】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
各実施形態に示すシーケンスは限定されるものではなく、矛盾の無い範囲で、各処理手順はその順序を変更して実行されてもよく、また並行して複数の処理が実行されてもよい。各処理の処理主体は限定されるものではなく、矛盾の無い範囲で、各装置の処理を他の装置が実行してもよい。
【0137】
各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載してもよい。
【符号の説明】
【0138】
100 情報処理システム
1 IoTサーバ
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
1P プログラム
1A 記録媒体
2a(2) 代表ユーザ端末(情報処理端末)
2b(2) 登録ユーザ端末(情報処理端末)
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 表示部
25 操作部
21P チャットアプリケーションプログラム
22P IoTアプリケーションプログラム
3 洗濯機(家電製品)
30 制御ユニット
301 制御部
302 記憶部
303 通信部
304 入出力部
4 チャットサーバ
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