(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170788
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】照明器具、照明システム及び制御方法
(51)【国際特許分類】
H05B 47/195 20200101AFI20231124BHJP
H05B 47/105 20200101ALI20231124BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20231124BHJP
H05B 45/10 20200101ALI20231124BHJP
H05B 45/20 20200101ALI20231124BHJP
【FI】
H05B47/195
H05B47/105
H05B47/16
H05B45/10
H05B45/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022082815
(22)【出願日】2022-05-20
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】藤村 栞
(72)【発明者】
【氏名】安西 了一
(72)【発明者】
【氏名】万波 寛明
(72)【発明者】
【氏名】密島 康一
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA10
3K273QA29
3K273SA02
3K273SA17
3K273SA36
3K273SA37
3K273SA60
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA17
3K273TA22
3K273TA27
3K273TA28
3K273TA32
3K273TA40
3K273TA41
3K273TA49
3K273TA54
3K273TA57
3K273TA62
3K273UA12
3K273UA13
3K273UA14
3K273UA16
3K273UA17
3K273UA21
3K273UA22
3K273UA23
(57)【要約】
【課題】多様な照明制御が行うことができる照明器具等を提供する。
【解決手段】照明器具1は、操作機器により操作される照明器具であって、操作機器から操作情報を受信する第1通信部11及び第2通信部21と、明るさ及び光色の少なくとも1つを変化可能な光源部30と、明るさ及び光色の少なくとも1つを変化させる複数の基本パターンを記憶する記憶部23と、操作情報に基づいて、複数の基本パターンのうち2以上の基本パターンを組み合わせた組み合わせパターンにて照明動作を行うように光源部30を制御する第2制御部22と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作機器により操作される照明器具であって、
前記操作機器から操作情報を受信する受信部と、
明るさ及び光色の少なくとも1つを変化可能な光源部と、
前記明るさ及び前記光色の少なくとも1つを変化させる複数の基本パターンを記憶する記憶部と、
前記操作情報に基づいて、前記複数の基本パターンのうち2以上の基本パターンを組み合わせた組み合わせパターンにて照明動作を行うように前記光源部を制御する制御部と、を備える
照明器具。
【請求項2】
前記複数の基本パターンは、前記明るさ及び前記光色の前記少なくとも1つが所定時間内に変化するゆらぎパターンを含む
請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記2以上の基本パターンは、第1基本パターン及び第2基本パターンを含み、
前記制御部は、前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンの前記少なくとも1つが連続するように前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンを組み合わせる
請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンの少なくとも一方の基本パターンの一部を前記明るさ及び前記光色の前記少なくとも1つが連続するようにカットし、カットされた前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンの前記少なくとも一方を用いて前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンを組み合わせる
請求項3に記載の照明器具。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1基本パターンと、前記第2基本パターンとを繋ぐ繋ぎパターンを生成し、生成した前記繋ぎパターンを介して前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンを組み合わせる
請求項3に記載の照明器具。
【請求項6】
前記操作情報には、前記2以上の基本パターンを指定する指定情報と、前記2以上の基本パターンそれぞれの繰り返す回数を示す回数情報とを含み、
前記組み合わせパターンは、前記指定情報と前記回数情報とに基づいて決定される
請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項7】
前記制御部は、前記組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した後の照明動作の再開時に、前記組み合わせパターンとは異なる照明動作を行う
請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項8】
前記制御部は、前記組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した後の照明動作の再開時に、前記組み合わせパターンの頭から照明動作を行う
請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項9】
前記制御部は、前記組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した場合に、前記組み合わせパターンにおける照明動作が停止した位置を記憶し、照明動作の再開時に前記照明動作が停止した位置から前記組み合わせパターンでの照明動作を再開する
請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の照明器具と、
前記照明器具の動作を制御する操作機器とを備える
照明システム。
【請求項11】
操作機器により照明器具を制御する制御方法であって、
前記操作機器から操作情報を受信し、
前記操作情報に基づいて、前記照明器具の記憶部に記憶された複数の基本パターンのうち2以上の基本パターンを組み合わせた組み合わせパターンにて照明動作を行うように前記照明器具の光源部を制御する
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具、照明システム及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、照明装置が発する光の点灯態様を簡易に設定変更することができる照明制御装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、多様な照明制御が行うことができる照明器具、照明システム及び制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る照明器具は、操作機器により操作される照明器具であって、前記操作機器から操作情報を受信する受信部と、明るさ及び光色の少なくとも1つを変化可能な光源部と、前記明るさ及び前記光色の少なくとも1つを変化させる複数の基本パターンを記憶する記憶部と、前記操作情報に基づいて、前記複数の基本パターンのうち2以上の基本パターンを組み合わせた組み合わせパターンにて照明動作を行うように前記光源部を制御する制御部と、を備える。
【0006】
本発明の一態様に係る照明システムは、上記の照明器具と、前記照明器具の動作を制御する操作機器とを備える。
【0007】
本発明の一態様に係る制御方法は、操作機器により照明器具を制御する制御方法であって、前記操作機器から操作情報を受信し、前記操作情報に基づいて、前記照明器具の記憶部に記憶された複数の基本パターンのうち2以上の基本パターンを組み合わせた組み合わせパターンにて照明動作を行うように前記照明器具の光源部を制御する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、多様な照明制御が行うことができる照明器具等を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る照明器具を含む照明システムの全体構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係る照明器具の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施の形態に係る操作情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施の形態に係る組み合わせパターンの一例を示す図である。
【
図6A】
図6Aは、実施の形態に係る照明器具の照明動作が停止した後の再開動作の第1例を示すフローチャートである。
【
図6B】
図6Bは、実施の形態に係る照明器具の照明動作が停止した後の再開動作の第2例を示すフローチャートである。
【
図6C】
図6Cは、実施の形態に係る照明器具の照明動作が停止した後の再開動作の第3例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0011】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0013】
また、本明細書において、一致等の要素間の関係性を示す用語、並びに、数値及び数値範囲は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度(例えば、10%程度)の差異をも含むことを意味する表現である。
【0014】
(実施の形態)
[1.照明システムの構成]
まず、本実施の形態に係る照明システムの構成について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る照明器具1を含む照明システム100の全体構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、照明システム100は、照明器具1と、リモートコントローラ(以下、「リモコン」とも記載する)2と、情報端末4とを備える。照明器具1は、例えばインターネット等のネットワークN1を介して、サーバ装置3及び情報端末4との間で無線通信を行うように構成されている。さらに、照明器具1は、リモコン2との間で近距離無線通信を行うように構成されている。リモコン2及び情報端末4は、操作機器に相当する。操作機器は、照明器具1との間で無線通信を行い、照明器具1の動作を制御する(つまり、照明器具1を操作する)機器である。
【0016】
なお、照明システム100に含まれる操作機器は、リモコン2及び情報端末4の両方を含んでいてもよいし、いずれか一方のみを含んでいてもよい。また、本実施の形態では、サーバ装置3は照明システム100の構成要素に含まれていないが、照明システム100の構成要素に含まれていてもよい。
【0017】
リモコン2は、例えば照明器具1の設置されるスペースの内側に存在する等して照明器具1との間の距離が比較的短い場合に照明器具1を遠隔操作することが可能であるが、当該スペースの外側に存在する等して照明器具1との距離が比較的長い場合には、照明器具1を遠隔操作することができない機器である。リモコン2は、例えば近距離無線通信の一例である赤外線通信により照明器具1との間で無線通信を行う機器である。なお、リモコン2は、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に従って照明器具1との間で無線通信(近距離無線通信)を行う機器を含み得る。また、リモコン2は、例えば照明器具1に対応する専用のコントローラであり、照明器具1の購入時に付属品として入手可能な機器であってもよい。
【0018】
リモコン2は、ボタン等によりユーザから照明器具1の制御に関する操作を受け付けるが、音声、ジェスチャ等によりユーザから照明器具1の制御に関する操作を受け付ける構成を有してもよい。
【0019】
情報端末4は、ネットワークN1を介して照明器具1との間で通信可能であり、照明器具1の設置されるスペースの内外を問わず、照明器具1を遠隔操作することが可能な機器である。情報端末4は、例えばWi-Fi(登録商標)等の無線通信規格に従って、ネットワークN1及びサーバ装置3を介して照明器具1との間で無線通信を行う機器である。情報端末4は、例えばスマートフォン又はタブレット端末等の携帯型の端末であって、インストールされている照明器具1の遠隔操作用のアプリケーションを実行することにより、操作機器として機能する。なお、情報端末4は、例えば照明器具1に対応する専用のコントローラであってもよいし、製造時における照明器具1の検査用の制御装置であってもよい。
【0020】
ユーザは、操作機器に対して操作入力を行うことにより、照明器具1の動作の開始、終了、及び動作モードの切り替え等の遠隔操作を行うことが可能である。ユーザは、操作機器に対して操作入力を行うことにより、照明器具1の点灯、調光、消灯、及び照明器具の点灯モードの切り替え等を行うことが可能である。また、ユーザは、操作機器に対して操作入力を行うことにより、照明器具1が備える出音部40及び状態表示部50の少なくとも一方を制御可能である。
【0021】
サーバ装置3は、操作機器で入力された操作入力に応じた制御データ(制御コマンド)を、対象となる照明器具1へ提供するコンピュータである。具体的には、サーバ装置3は、ネットワークN1を介して操作機器(ここでは、情報端末4)からの操作情報(操作信号)を受信すると、受信した操作情報に含まれる指令に応じた制御データを、操作情報に含まれるアドレスで指定された照明器具1へネットワークN1を介して送信する。サーバ装置3は、例えば、照明器具1が設置される施設に設置されるエッジサーバによって実現されてもよいし、当該施設外に設置されたクラウドサーバによって実現されてもよい。なお、以下において、サーバ装置3が照明器具1へネットワークN1を介して送信する制御データも、操作情報と記載する。
【0022】
照明器具1は、操作機器により制御される機器である。照明器具1は、IoT(Internet of Things)モジュール10と、照明制御部20と、光源部30と、出音部40と、状態表示部50とを備える。なお、照明器具1は、出音部40及び状態表示部50の少なくとも一方を備えていなくてもよい。
【0023】
IoTモジュール10は、照明器具1がネットワークN1を介してサーバ装置3及び情報端末4と無線通信するための通信機器(通信モジュール)である。IoTモジュール10は、第1通信部11と、第1制御部12とを有する。IoTモジュール10は、マイクロコントローラ(つまり、プロセッサ及びメモリを備えたIC(Integrated Circuit))で構成されており、プロセッサがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することによりIoTモジュール10の各機能が実現される。
【0024】
第1通信部11は、ネットワークN1を介して操作機器の1つである情報端末4(例えば、サーバ装置3及び情報端末4)との間で無線通信を行うための通信インタフェースである。第1通信部11は、照明器具1の設置されるスペースの外側に存在する操作機器(情報端末4)との間で通信可能に構成されている。第1通信部11は、受信部の一例である。
【0025】
第1通信部11は、情報端末4から操作情報を受信する。操作情報には、後述する、2以上の基本パターンを指定する指定情報と、2以上の基本パターンそれぞれの繰り返す回数を示す回数情報とが含まれる。また、操作情報には、出音部40及び状態表示部50の少なくとも1つを制御するための制御情報が含まれてもよい。出音部40を制御するための制御情報には、報知音パターン、音量、報知音鳴動の有無及び報知音鳴動の繰り返し回数のうちの少なくとも1つを示す情報が含まれ、状態表示部50を制御するための制御情報には、状態表示パターン、状態表示灯の明るさ、表示色、状態表示の有無及び状態表示パターンの繰り返し回数のうちの少なくとも1つを示す情報が含まれる。
【0026】
第1制御部12は、操作機器(情報端末4)と照明器具1との間の通信を制御する。また、第1制御部12は、照明制御部20とUART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)(図示しない)を介して通信可能に接続される。第1制御部12は、ネットワークN1を介して取得した情報端末4からの操作情報を、照明制御部20に出力する。また、第1制御部12は、タイマー機能を有していてもよい。
【0027】
照明制御部20は、操作情報に基づいて、照明器具1が有する光源部30を制御するための制御装置である。本実施の形態では、照明制御部20は、光源部30に加えて出音部40及び状態表示部50を制御する。照明制御部20は、第2通信部21と、第2制御部22と、記憶部23とを有する。照明制御部20は、マイクロコントローラ(つまり、プロセッサ及びメモリを備えたIC)で構成されており、プロセッサがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより照明制御部20の各機能が実現される。
【0028】
第2通信部21は、操作機器の1つであるリモコン2との間で近距離無線通信(例えば、赤外線通信)を行うための通信インタフェースである。第2通信部21は、照明器具1の設置されるスペースの内側に存在する操作機器(リモコン2)との間で通信可能に構成されている。第2通信部21は、リモコン2からの操作情報を、IoTモジュール10を介さずに取得する。第2通信部21は、受信部の一例である。
【0029】
第2制御部22は、操作機器で入力された操作入力に応じた操作情報(制御コマンド)を第1通信部11又は第2通信部21が受信すると、当該操作情報に従って光源部30を制御する。第2制御部22は、例えば、操作情報に基づいて、複数の基本パターンのうち2以上の基本パターンを組み合わせた組み合わせパターンにて照明動作を行うように光源部30を制御する。例えば、第2制御部22は、操作情報に含まれる指定情報と回数情報とに基づいた組み合わせパターンにて照明動作を行うように光源部30を制御する。第2制御部22は、制御部の一例である。
【0030】
記憶部23は、照明器具1が動作するための各種情報を記憶する。記憶部23は、光源部30、出音部40及び状態表示部50を制御するための情報を記憶する。記憶部23は、光源部30の明るさ及び光色の少なくとも1つを変化させる(経時変化させる)複数の基本パターンを記憶する。記憶部23は、例えば、複数の基本パターンとして、明るさ及び光色の少なくとも1つが所定時間内に連続的に変化する複数のゆらぎパターンを記憶していてもよいし、明るさ及び光色の少なくとも1つが所定時間内に離散的に変化するパターンを記憶していてもよい。以下では、記憶部23が少なくとも複数のゆらぎパターンを記憶している例を主に説明する。
【0031】
記憶部23が記憶する複数の基本パターンについて、
図2A~
図2Cを参照しながら説明する。
図2Aは、基本パターンの第1例を示す図である。
図2Bは、基本パターンの第2例を示す図である。
図2Cは、基本パターンの第3例を示す図である。
図2A~
図2Cは、基本パターンの一例である明るさのゆらぎパターンの各例を示す図である。
【0032】
図2A~
図2Cに示すように、記憶部23は、互いに異なる複数のゆらぎ基本パターンA~Cを記憶する。記憶部23が記憶するゆらぎ基本パターンの数は特に限定されず、2以上であればよい。ゆらぎ基本パターンA~Cのうちの1つは、第1基本パターンの一例であり、他の1つは第2基本パターンの一例である。
【0033】
図1を再び参照して、光源部30は、例えばLED(Light Emitting Diode)素子によって実現されるが、半導体レーザ、有機EL(Electro-Luminescence)素子又は無機EL素子等の他の発光素子によって実現されてもよい。光源部30は、明るさ及び光色の少なくとも1つを変化可能である。そして、光源部30は、照明制御部20によって制御されることで、発光態様が制御される。
【0034】
出音部40は、例えばスピーカー等によって実現され、リモコン2及び情報端末4からの操作に対する応答音、異常を知らせる報知音等を出音する。そして、出音部40は、照明制御部20によって制御されることで、出音態様が制御される。
【0035】
状態表示部50は、例えばLED素子(状態表示灯の一例)によって実現される。LED素子は、例えば、青色系LED素子、赤色系LED素子及び緑色系LED素子を有するRGB型のLED素子であってもよい。また、状態表示部50は、例えば、数字、文字、図形等を表示可能に構成されてもよい。状態表示部50は、例えば、7セグメントLEDにより実現されてもよい。状態表示部50は、光源部30とは異なり、照明器具1の各種状況を発光態様によって表示(提示)する。そして、状態表示部50は、照明制御部20によって制御されることで、表示態様が制御される。
【0036】
[2.照明器具の動作]
続いて、上記のように構成される照明器具1における動作について、
図3~
図6Cを参照しながら説明する。
図3は、本実施の形態に係る照明器具1の動作(制御方法)の一例を示すフローチャートである。なお、以下では、情報端末4から操作情報を取得する場合のフローチャートについて説明する。
【0037】
図3に示すように、第1制御部12は、第1通信部11を介して情報端末4から操作情報を取得したか否かを判定する(S10)。第1制御部12は、ステップS10でYesの場合、ステップS20に進み、ステップS10でNoの場合、ステップS10に戻る。
【0038】
図4は、本実施の形態に係る操作情報の一例を示す図である。
【0039】
図4に示すように、操作情報は、順番と、指定情報と、繰り返し回数とを含む。順番はゆらぎ基本パターンの制御順序(実行順序)を示しており、指定情報は実行するゆらぎ基本パターンを示す識別情報を示しており、繰り返し回数は指定情報で指定されたゆらぎ基本パターンを繰り返し実行する回数を示す。
図4では、ゆらぎ基本パターンAを2回繰り返した後、ゆらぎ基本パターンBを2回繰り返し、その後にさらにゆらぎ基本パターンCを2回繰り返すことを示す。
【0040】
図5は、本実施の形態に係る組み合わせパターンの一例を示す図である。
図5は、
図4に示す操作情報により生成される組み合わせパターンを示す。第2制御部22は、
図4に示す操作情報を取得すると、
図5に示すような明るさとなるように光源部30を制御する。
【0041】
図5に示すように、組み合わせパターンは、指定情報と回数情報とに基づいて決定されており、時間t1~t2においてゆらぎ基本パターンAを2回繰り返し、時間t2~t3においてゆらぎ基本パターンBを2回繰り返し、時間t3以降においてゆらぎ基本パターンCを2回繰り返すパターンとなる。第2制御部22は、例えば、ゆらぎ基本パターンA及びBの明るさ(又は、明るさ及び光色の少なくとも1つ)が連続するようにゆらぎ基本パターンA及びBを組み合わせ、ゆらぎ基本パターンB及びCの明るさ(又は、明るさ及び光色の少なくとも1つ)が連続するようにゆらぎ基本パターンB及びCを組み合わせる。
【0042】
なお、ここでのゆらぎ基本パターンA及びBの明るさ及び光色の少なくとも1つが連続するとは、ゆらぎ基本パターンAの終了時の明るさ及び光色の少なくとも1つと、ゆらぎ基本パターンBの開始時の明るさ及び光色の少なくとも1つとが、一致する又は所定の値以内であることを意味する。
【0043】
なお、基本パターンを組み合わせる方法として以下の2通りが例示される。
【0044】
例えば、第1の方法として、第2制御部22は、第1基本パターン及び第2基本パターンの少なくとも一方の基本パターンの一部を明るさ及び光色の少なくとも1つが連続するようにカットし、カットされた第1基本パターン及び第2基本パターンの少なくとも一方を用いて第1基本パターン及び第2基本パターンを組み合わせてもよい。第2制御部22は、例えば、ゆらぎ基本パターンAの後半部分(例えば、時間t2付近)の一部をカットしてゆらぎ基本パターンBの最初(先頭)と繋ぐことで、第1基本パターン及び第2基本パターンを組み合わせてもよい。また、第2制御部22は、例えば、ゆらぎ基本パターンBの前半部分(例えば、時間t2付近)の一部をカットしてゆらぎ基本パターンAの最後(後尾)と繋ぐことで、第1基本パターン及び第2基本パターンを組み合わせてもよい。また、第2制御部22は、例えば、その両方を行ってもよい。
【0045】
また、例えば、第2の方法として、第2制御部22は、第1基本パターンと、第2基本パターンとを繋ぐ繋ぎパターンを生成し、生成した繋ぎパターンを介して第1基本パターン及び第2基本パターンを組み合わせてもよい。第2制御部22は、第1基本パターンの後に第2基本パターンを組み合わせる場合、第1基本パターンの最後の明るさ及び光色の少なくとも1つから、第2基本パターンの最初の明るさ及び光色の当該少なくとも1つへ徐々に又は段階的に変化する繋ぎパターンを生成し、第1基本パターンの最後と繋ぎパターンの最初とを繋ぎ、繋ぎパターンの最後と第2基本パターンの最初とを繋ぐことで、第1基本パターン及び第2基本パターンを組み合わせてもよい。また、繋ぎパターンには、一旦明るさが暗くなる(例えば、オフとなる)ことが含まれていてもよい。
【0046】
なお、第1基本パターンの最後とは、第1基本パターンが複数回繰り返される場合、最後に繰り返される第1基本パターンの最後を意味し、第2基本パターンの最初とは、第2基本パターンが複数回繰り返される場合、1つめの第2基本パターンの最初を意味する。
【0047】
なお、第2制御部22は、第1の方法及び第2の方法の両方を行うことで、第1基本パターン及び第2基本パターンを組み合わせてもよい。
【0048】
以下のステップでは、ステップS10において、
図4に示す操作情報を取得したものとして説明する。
【0049】
図3を再び参照して、第1制御部12は、1つめのゆらぎ基本パターンの種類及び繰り返し回数を第2制御部22に出力する(S20)。第1制御部12は、1つめのゆらぎ基本パターンの種類として、順番が「1」である「ゆらぎ基本パターンA」を第2制御部22に出力し、かつ、ゆらぎ基本パターンの繰り返し回数として、「ゆらぎ基本パターンA」に対応する繰り返し回数である「2」を第2制御部22に出力する。また、第1制御部12は、1つめのゆらぎ基本パターンによる照明制御の開始タイミングを示す情報を第2制御部22に出力する。開始タイミングを示す情報は、何秒後に開始するかを示す情報であってもよいし、開始時間を示す情報であってもよい。開始タイミングを示す情報は、操作情報に含まれていてもよいし、予め設定されていてもよい。
【0050】
第2制御部22は、第1制御部12から取得した、ゆらぎ基本パターンの種類及び繰り返し回数による照明制御を、開始タイミングを示す情報に基づいて開始する。本実施の形態では、第2制御部22は、例えば、
図5に示す時間t1から「ゆらぎ基本パターンA」による照明制御を開始する。
【0051】
次に、第1制御部12は、ゆらぎ基本パターンが終了するか否かを判定する(S30)。第1制御部12は、現在時刻が「ゆらぎ基本パターンA」が終了する時間t2に近い時間となったか否かに応じてステップS30の判定を行ってもよい。第1制御部12は、ステップS30でYesの場合、ステップS40に進み、ステップS30でNoの場合、ステップS30に戻る。
【0052】
次に、第1制御部12は、操作情報に基づいて、次のゆらぎ基本パターンがあるか否かを判定する(S40)。第1制御部12は、操作情報に未実施のゆらぎ基本パターンがあるか否かによりステップS40の判定を行う。ここでは、ゆらぎ基本パターンB及びCが未実施であるので、第1制御部12は、ステップS40においてYesと判定する。第1制御部12は、ステップS40でYesの場合、ステップS50に進み、ステップS40でNoの場合、処理を終了する。
【0053】
次に、第1制御部12は、次のゆらぎ基本パターンの種類及び繰り返し回数を第2制御部22に出力する(S50)。
図4の例では、第1制御部12は、次のゆらぎ基本パターンの種類として、順番が「2」である「ゆらぎ基本パターンB」を第2制御部22に出力し、かつ、ゆらぎ基本パターンの繰り返し回数として、「ゆらぎ基本パターンB」に対応する繰り返し回数である「2」を第2制御部22に出力する。第1制御部12は、基本パターンの種類「ゆらぎ基本パターンB」、及び、繰り返し回数「2」を時間t2より前に第2制御部22に出力する。
【0054】
第2制御部22は、ゆらぎ基本パターンAを2回繰り返した後、続けてゆらぎ基本パターンBでの制御を開始する。なお、第2制御部22は、ゆらぎ基本パターンの種類を時間t2で切り替えることに限定されない。第2制御部22は、ゆらぎ基本パターンAからゆらぎ基本パターンBに切り替える場合、時間t2よりも前にゆらぎ基本パターンAからゆらぎ基本パターンBに切り替えてもよい。例えば、第2制御部22は、ゆらぎ基本パターンAの繰り返し回数2回目において、明るさ及び光色の少なくとも一方がゆらぎ基本パターンBの開始時の明るさ及び光色の少なくとも一方と一致又は所定の値以内となった時点で、ゆらぎ基本パターンの種類を切り替えてもよい。また、第2制御部22は、時間t2よりも前にゆらぎ基本パターンAからゆらぎ基本パターンBに切り替えた場合、切り替えた時間を示す情報を第1制御部12に出力してもよい。
【0055】
そして、第1制御部12は、ステップS30に戻り、操作情報に含まれるゆらぎ基本パターンの全ての照明制御を実行するまでステップS30~S50の処理を継続する。
【0056】
なお、第1制御部12は、ゆらぎ基本パターンごとに制御情報を第2制御部22に出力することに限定されず、操作情報に含まれる複数のゆらぎ基本パターンのうち2以上又は全てのゆらぎ基本パターンに関する情報を第2制御部22に出力してもよい。第1制御部12は、例えば、操作情報を第2制御部22に転送してもよい。
【0057】
続いて、組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した後の、照明動作の再開時の制御について、
図6A~
図6Cを参照しながら説明する。
図6Aは、本実施の形態に係る照明器具1の照明動作が停止した後の再開動作(制御方法)の第1例を示すフローチャートである。
図6Aは、照明器具1が組み合わせパターンを保存していない場合の再開動作を示す。なお、照明動作が停止する要因としては、例えば、停電等が例示される。
【0058】
図6Aに示すように、第2制御部22は、組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止したか否かを判定する。組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止したと判定した場合(S110でYes)、第2制御部22は、照明動作の再開時に組み合わせパターンとは異なる照明動作を実行する(S120)。例えば、第2制御部22は、通常点灯で光源部30を制御する。通常点灯とは、光源部30の明るさがMAX(調光率が100%)である全点灯が例示されるが、これに限定されない。
【0059】
この場合、第2制御部22は、組み合わせパターンでの照明動作が継続できていないことを示す報知音を出音部40から出音させてもよいし、組み合わせパターンでの照明動作が継続できていないことを示す状態表示を状態表示部50に行わせてもよい。
【0060】
図6Bは、本実施の形態に係る照明器具1の照明動作が停止した後の再開動作(制御方法)の第2例を示すフローチャートである。
図6Bは、照明器具1が組み合わせパターンを保存しているが、組み合わせパターンのどこまでを実行したかを保存していない場合の再開動作を示す。なお、この場合、第2制御部22は、例えば、操作情報に基づく組み合わせパターンを記憶部23に記憶してもよい。
【0061】
図6Bに示すように、組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した場合(S110でYes)、第2制御部22は、照明動作の再開時に組み合わせパターンの頭(先頭)から照明動作を実行する(S130)。例えば、第2制御部22は、
図5に示す組み合わせパターンにおける時間t1~t3の間のいずれの時間において照明動作が停止しても、時間t1が示す組み合わせパターンの位置(組み合わせパターンの頭)から照明動作を再開する。
【0062】
この場合、第2制御部22は、組み合わせパターンの頭から照明動作を再開していることを示す報知音を出音部40から出音させてもよいし、組み合わせパターンの頭から照明動作を再開していることを示す状態表示を状態表示部50に行わせてもよい。
【0063】
図6Cは、本実施の形態に係る照明器具1の照明動作が停止した後の再開動作(制御方法)の第3例を示すフローチャートである。
図6Cは、照明器具1が組み合わせパターン及び組み合わせパターンのどこまでを実行したかを記憶している場合の再開動作を示す。第2制御部22は、例えば、操作情報に基づく組み合わせパターン、及び、どこまでを実行したかを示す情報を記憶部23に記憶してもよい。
【0064】
図6Cに示すように、組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した場合(S110でYes)、第2制御部22は、組み合わせパターンにおける照明動作が停止した位置を記憶部23に記憶させ、照明動作の再開時には当該位置を読み出し、組み合わせパターンにおける照明動作が停止した位置から組み合わせパターンでの照明動作を再開する(S140)。
【0065】
この場合、第2制御部22は、組み合わせパターンの続きから照明動作を再開していることを示す音を出音部40から出音させてもよいし、組み合わせパターンの続きから照明動作を再開していることを示す状態表示を状態表示部50に行わせてもよい。
【0066】
なお、
図6A~
図6Cに示すように、第2制御部22により照明動作が停止していないと判定された場合(S110でNo)、ステップS110に戻り照明動作が継続される。
【0067】
[3.効果など]
以上のように、本実施の形態に係る照明器具1は、操作機器により操作される照明器具であって、操作機器から操作情報を受信する第1通信部11及び第2通信部21(受信部の一例)と、明るさ及び光色の少なくとも1つを変化可能な光源部30と、明るさ及び光色の少なくとも1つを変化させる複数の基本パターンを記憶する記憶部23と、操作情報に基づいて、複数の基本パターンのうち2以上の基本パターンを組み合わせた組み合わせパターンにて照明動作を行うように光源部30を制御する第2制御部22(制御部の一例)と、を備える。
【0068】
これにより、照明器具1は、単純な基本パターンのみを記憶している場合であっても、操作機器からの操作情報によって複雑な照明パターンで照明可能である。よって、照明器具1は、多様な照明制御が行うことができる。例えば、照明器具1は、照明器具1が備える記憶部23の記憶容量を増やさずに多様な照明制御が行うことができる。
【0069】
また、複数の基本パターンは、明るさ及び光色の少なくとも1つが所定時間内に変化するゆらぎパターンを含む。
【0070】
これにより、照明器具1は、単純なゆらぎ基本パターンのみを記憶している場合であっても、操作機器からの操作情報によって複雑なゆらぎパターンで照明可能である。よって、照明器具1は、さらに多様な照明制御が行うことができる。
【0071】
また、2以上の基本パターンは、第1基本パターン及び第2基本パターンを含み、第2制御部22は、第1基本パターン及び第2基本パターンの、明るさ及び光色の少なくとも1つが連続するように第1基本パターン及び第2基本パターンを組み合わせる。例えば、第2制御部22は、第1基本パターン及び第2基本パターンの少なくとも一方の基本パターンの一部を明るさ及び光色の少なくとも1つが連続するようにカットし、カットされた第1基本パターン及び第2基本パターンの少なくとも一方を用いて第1基本パターン及び第2基本パターンを組み合わせてもよい。また、例えば、第2制御部22は、第1基本パターンの後に第2基本パターンを組み合わせる場合、第1基本パターンの最後と、第2基本パターンの最初とを繋ぐ繋ぎパターンを生成し、生成した繋ぎパターンを介して第1基本パターン及び第2基本パターンを組み合わせてもよい。
【0072】
これにより、照明器具1は、第1基本パターン及び第2基本パターンの一方から他方への移行時にユーザが違和感を覚えることを抑制することができる。
【0073】
また、操作情報には、2以上の基本パターンを指定する指定情報と、2以上の基本パターンそれぞれの繰り返す回数を示す回数情報とを含み、組み合わせパターンは、指定情報と回数情報とに基づいて決定される。
【0074】
これにより、照明器具1は、指定情報と回数情報とを取得するだけで、複雑な照明パターンで照明可能である。
【0075】
また、第2制御部22は、組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した後の照明動作の再開時に、組み合わせパターンとは異なる照明動作を行ってもよい。
【0076】
これにより、照明器具1は、照明動作の再開時に、組み合わせパターンとは異なる点灯(例えば、通常点灯)を行うので、組み合わせパターンでの照明動作が中断したことをユーザに報知することができる。
【0077】
また、第2制御部22は、組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した後の照明動作の再開時に、組み合わせパターンの頭から照明動作を行ってもよい。
【0078】
これにより、照明器具1は、照明動作の再開時に、組み合わせパターンの頭から照明動作を再開するので、組み合わせパターンによる照明動作を継続することができる。
【0079】
また、第2制御部22は、組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した場合に、組み合わせパターンにおける照明動作が停止した位置を記憶し、照明動作の再開時に照明動作が停止した位置から組み合わせパターンでの照明動作を再開してもよい。
【0080】
これにより、照明器具1は、照明動作の再開時に、組み合わせパターンの照明動作が停止した位置から照明動作を再開するので、ユーザが照明動作の停止による違和感を覚えることを抑制しつつ、組み合わせパターンによる照明動作を継続することができる。
【0081】
また、以上のように、本実施の形態に係る照明システム100は、上記の照明器具1と、照明器具1の動作を制御する操作機器とを備える。また、以上のように、本実施の形態に係る照明方法は、操作機器により照明器具1を制御する制御方法であって、操作機器から操作情報を受信し(S10でYes)、操作情報に基づいて、照明器具1の記憶部23に記憶された複数の基本パターンのうち2以上の基本パターンを組み合わせた組み合わせパターンにて照明動作を行うように照明器具1の光源部30を制御する(S20~S50)。
【0082】
これにより、上記の照明器具1と同様の効果を奏する。
【0083】
(その他の実施の形態)
以上、一つ又は複数の態様に係る照明器具等について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明に含まれてもよい。
【0084】
例えば、上記実施の形態における照明器具の態様は特に限定されず、例えば、シーリングライト、ダウンライト、ベースライト又はスポットライト等のいずれかであってもよい。
【0085】
また、上記実施の形態では、組み合わせパターンでの照明制御を情報端末からの操作情報により行う例について説明したが、組み合わせパターンでの照明制御をリモコンからの操作情報により行ってもよい。
【0086】
また、上記実施の形態では、操作情報には指定情報と回数情報とが含まれる例について説明したがこれに限定されず、指定情報と、2以上の基本パターンごとの照明動作時間(制御時間)とが含まれていてもよい。また、操作情報は、指定情報に替えて2以上の基本パターンを特定可能な他の情報を含んでいてもよい。
【0087】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0088】
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が他のステップと同時(並列)に実行されてもよいし、上記ステップの一部は実行されなくてもよい。
【0089】
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
【0090】
また、これらの全般又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータで読み取り可能なCD-ROM等の非一時的記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又は記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。プログラムは、記録媒体に予め記憶されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
【0091】
また、上記実施の形態で説明した各構成要素は、ソフトウェアとして実現されても良いし、典型的には、集積回路であるLSIとして実現されてもよい。これらは、個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路(専用のプログラムを実行する汎用回路)又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)又は、LSI内部の回路セルの接続若しくは設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。更には、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて構成要素の集積化を行ってもよい。
【0092】
システムLSIは、複数の処理部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータシステムである。ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0093】
また、本発明の一態様は、
図3及び
図6A~
図6Cのいずれかに示される照明器具の制御方法に含まれる特徴的な各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであってもよい。
【0094】
また、例えば、プログラムは、コンピュータに実行させるためのプログラムであってもよい。また、本発明の一態様は、そのようなプログラムが記録された、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体であってもよい。例えば、そのようなプログラムを記録媒体に記録して頒布又は流通させてもよい。例えば、頒布されたプログラムを、他のプロセッサを有する装置にインストールして、そのプログラムをそのプロセッサに実行させることで、その装置に、上記各処理を行わせることが可能となる。
【0095】
以下に、上記実施の形態に基づいて説明した照明器具、照明システム及び制御方法の特徴を示す。
【0096】
<1>
操作機器により操作される照明器具であって、
前記操作機器から操作情報を受信する受信部と、
明るさ及び光色の少なくとも1つを変化可能な光源部と、
前記明るさ及び前記光色の少なくとも1つを変化させる複数の基本パターンを記憶する記憶部と、
前記操作情報に基づいて、前記複数の基本パターンのうち2以上の基本パターンを組み合わせた組み合わせパターンにて照明動作を行うように前記光源部を制御する制御部と、を備える
照明器具。
【0097】
<2>
前記複数の基本パターンは、前記明るさ及び前記光色の前記少なくとも1つが所定時間内に変化するゆらぎパターンを含む
<1>に記載の照明器具。
【0098】
<3>
前記2以上の基本パターンは、第1基本パターン及び第2基本パターンを含み、
前記制御部は、前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンの前記少なくとも1つが連続するように前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンを組み合わせる
<1>又は<2>に記載の照明器具。
【0099】
<4>
前記制御部は、前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンの少なくとも一方の基本パターンの一部を前記明るさ及び前記光色の前記少なくとも1つが連続するようにカットし、カットされた前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンの前記少なくとも一方を用いて前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンを組み合わせる
<3>に記載の照明器具。
【0100】
<5>
前記制御部は、前記第1基本パターンと、前記第2基本パターンとを繋ぐ繋ぎパターンを生成し、生成した前記繋ぎパターンを介して前記第1基本パターン及び前記第2基本パターンを組み合わせる
<3>に記載の照明器具。
【0101】
<6>
前記操作情報には、前記2以上の基本パターンを指定する指定情報と、前記2以上の基本パターンそれぞれの繰り返す回数を示す回数情報とを含み、
前記組み合わせパターンは、前記指定情報と前記回数情報とに基づいて決定される
<1>~<5>のいずれかに記載の照明器具。
【0102】
<7>
前記制御部は、前記組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した後の照明動作の再開時に、前記組み合わせパターンとは異なる照明動作を行う
<1>~<6>のいずれかに記載の照明器具。
【0103】
<8>
前記制御部は、前記組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した後の照明動作の再開時に、前記組み合わせパターンの頭から照明動作を行う
<1>~<6>のいずれかに記載の照明器具。
【0104】
<9>
前記制御部は、前記組み合わせパターンによる照明動作を実行中に照明動作が停止した場合に、前記組み合わせパターンにおける照明動作が停止した位置を記憶し、照明動作の再開時に前記照明動作が停止した位置から前記組み合わせパターンでの照明動作を再開する
<1>~<6>のいずれかに記載の照明器具。
【0105】
<10>
<1>~<9>のいずれかに記載の照明器具と、
前記照明器具の動作を制御する操作機器とを備える
照明システム。
【0106】
<11>
操作機器により照明器具を制御する制御方法であって、
前記操作機器から操作情報を受信し、
前記操作情報に基づいて、前記照明器具の記憶部に記憶された複数の基本パターンのうち2以上の基本パターンを組み合わせた組み合わせパターンにて照明動作を行うように前記照明器具の光源部を制御する
制御方法。
【符号の説明】
【0107】
1 照明器具
2 リモートコントローラ(操作機器)
4 情報端末(操作機器)
11 第1通信部(受信部)
21 第2通信部(受信部)
22 第2制御部(制御部)
23 記憶部
30 光源部
100 照明システム