(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170801
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】バッグ
(51)【国際特許分類】
A45C 3/00 20060101AFI20231124BHJP
A45C 11/20 20060101ALI20231124BHJP
A45C 11/00 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
A45C3/00 S
A45C11/20 L
A45C11/00 X
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022082836
(22)【出願日】2022-05-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1-1)ウェブサイトの掲載日 令和3年5月28日、7月5日、8月27日、9月7日、令和4年1月12日 (1-2)ウェブサイトのアドレス https://note.com/niji_inc/n/n854c62bb19c2 等 (1-3)公開者 株式会社2時
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (2-1)ウェブサイトの掲載日 令和3年8月27日 (2-2)ウェブサイトのアドレス https://creco-shop.com/collections/2-niji/products/p_pouch (2-3)公開者 株式会社ヒューネット
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (3-1)ウェブサイトの掲載日 令和3年8月27日 (3-2)ウェブサイトのアドレス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000070682.html 等 (3-3)公開者 株式会社 PR TIMES
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (4-1)ウェブサイトの掲載日 令和3年9月10日 (4-2)ウェブサイトのアドレス https://www.haconiwa-mag.com/design/2021/09/ugokutenppouch/ (4-3)公開者 RIDE MEDIA & DESIGN 株式会社
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (5-1)ウェブサイトの掲載日 令和4年1月12日 (5-2)ウェブサイトのアドレス https://www.felissimo.co.jp/youmore/wk62018/ (5-3)公開者 株式会社フェリシモ
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (6-1)ウェブサイトの掲載日 令和3年6月22日 (6-2)ウェブサイトのアドレス https://creco-shop.com/products/molcar-pencilcase (6-3)公開者 株式会社ヒューネット
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (7-1)ウェブサイトの掲載日 令和3年6月22日 (7-2)ウェブサイトのアドレス https://note.com/niji_inc/n/n5da42ac320fa 等 (7-3)公開者 株式会社2時
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (8-1)ウェブサイトの掲載日 令和3年6月22日 (8-2)ウェブサイトのアドレス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000070682.html 等 (8-3)公開者 株式会社 PR TIMES
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (9-1)ウェブサイトの掲載日 令和3年9月30日、10月2日、10月7日、令和4年1月20日、2月18日 (9-2)ウェブサイトのアドレス https://note.com/niji_inc/n/n0df63a134ef3 等 (9-3)公開者 株式会社2時
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (10-1)ウェブサイトの掲載日 令和3年9月30日、令和4年1月22日 (10-2)ウェブサイトのアドレス及び運営店舗名 よしもとグッズくらぶ https://www.yoshimoto-goods.com/shopdetail/000000002079/ct519/page1/order/ よしもとエンタメショップ (祇園、伊丹、なんば、ルミネ、渋谷、大宮、沼津、幕張) https://www.plus1-jp.com/work/shop/ (10-3)公開者 株式会社プラス・ワン
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (11-1)ウェブサイトの掲載日 令和3年9月30日 (11-2)ウェブサイトのアドレス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000070682.html 等 (11-3)公開者 株式会社 PR TIMES
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (12-1)ウェブサイトの掲載日 令和4年1月24日 (12-2)ウェブサイトのアドレス https://www.felissimo.co.jp/ecatalog/?sku=2022387 (12-3)公開者 株式会社フェリシモ
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (13-1)ウェブサイトの掲載日 令和4年1月24日 (13-2)ウェブサイトのアドレス https://www.felissimo.co.jp/youmore/blog/main01/cat2997/post-367/ (13-3)公開者 株式会社フェリシモ
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (14-1)ウェブサイトの掲載日 令和4年1月24日、1月27日 (14-2)ウェブサイトのアドレス https://www.felissimo.co.jp/youmore/gcd358443/ (14-3)公開者 株式会社フェリシモ
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (15-1)ウェブサイトの掲載日 令和4年1月24日、1月31日、2月2日 (15-2)ウェブサイトのアドレス https://www.felissimo.co.jp/youmore/sumou/?xid=p_nr_220126_ym_sumou 等 (15-3)公開者 株式会社フェリシモ
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (16-1)ウェブサイトの掲載日 令和4年1月24日 (16-2)ウェブサイトのアドレス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002407.000012759.html (16-3)公開者 株式会社 PR TIMES
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (17-1)ウェブサイトの掲載日 令和4年4月22日 (17-2)ウェブサイトのアドレス https://www.felissimo.co.jp/ecatalog/?sku=2022146 (17-3)公開者 株式会社フェリシモ
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (18-1)ウェブサイトの掲載日 令和4年4月22日、4月23日、4月25日、5月9日 (18-2)ウェブサイトのアドレス https://www.felissimo.co.jp/youmore/blog/main01/788794/ (18-3)公開者 株式会社フェリシモ
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (19-1)ウェブサイトの掲載日 令和4年4月22日 (19-2)ウェブサイトのアドレス https://www.felissimo.co.jp/youmore/gcd788794/ (19-3)公開者 株式会社フェリシモ
(71)【出願人】
【識別番号】507291383
【氏名又は名称】株式会社ヒューネット
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】弁理士法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】栗原 咲貴
(72)【発明者】
【氏名】楢崎 友里
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA51
3B045CB00
3B045DA44
3B045EA02
3B045EB11
3B045FC08
(57)【要約】
【課題】引手が常にスライダーに対して同じ姿勢を保持することができるバッグを提供する。
【解決手段】バッグ1は、内側の収納部11に物を出し入れするための開口部12を有するバッグ1であって、開口部12には、開閉可能なファスナー13が設けられ、ファスナー13は、一対の長尺テープ31と、各長尺テープ31の一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメント32と、エレメント32を噛合及び分離することによりファスナー13の開閉を制御するスライダー33とを備え、スライダー33は、エレメント32を案内するスライダー胴体35と、スライダー胴体35の上面に取り付けられるカバー36と、カバー36に設けられたカバー開放部36aに保持される引手37と、を備え、引手37は、開口部12に対して直立するように配置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側の収納部に物を出し入れするための開口部を有するバッグであって、
前記開口部には、開閉可能なファスナーが設けられ、
前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御するスライダーとを備え、
前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられるカバーと、前記カバーに設けられたカバー開放部に保持される引手と、を備え、
前記引手は、前記開口部に対して直立するように配置される、
ことを特徴とするバッグ。
【請求項2】
内側の収納部に物を出し入れするための開口部を有するバッグであって、
前記開口部には、開閉可能なファスナーが設けられ、
前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御するスライダーとを備え、
前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられるカバーと、前記カバーに設けられたカバー開放部に保持される引手と、を備え、
前記引手は、前記開口部に対して直立するように配置され、
前記引手には、装飾が施され、
前記バッグの本体には、前記引手の装飾に関連する平面的な装飾が施され、
前記引手の装飾とそれに関連する装飾を施すことにより、ジオラマ風の装飾が構成される、
ことを特徴とするバッグ。
【請求項3】
内側の収納部に物を出し入れするための開口部を複数有するバッグであって、
前記複数の開口部には、開閉可能なファスナーがそれぞれに設けられ、
前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御する一組のスライダーとを備え、
前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられるカバーと、前記カバーに設けられたカバー開放部に保持される引手と、を備え、
前記引手は、前記開口部に対して直立するように配置され、
前記引手には、互いに関連する装飾が施され、
前記開口部に直交する方向の少なくとも一側もしくは他側のいずれか一方、または、前記バッグの本体には、前記引手の装飾に関連する立体的な装飾が施され、
前記引手の装飾とそれに関連する装飾を施すことにより、立体的なジオラマ風の装飾が構成される、
ことを特徴とするバッグ。
【請求項4】
前記引手は、前記カバー開放部に挿通される基部と、前記基部に支持されて開口部に対して直立するように配置される把持部と、を有し、
前記把持部は、生地の両端部に設けられた表裏の面部材によって構成され、
前記基部は、生地の中央部に設けられ、前記基部を屈曲して両端の表裏の面部材を重ね合わせる、
ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載のバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッグの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バッグに関する技術は、種々知られている(特許文献1参照)。例えば、布製のバッグであって内側に収納部を備え、収納部に物を出し入れするための開口部を有するバッグが公知となっている。
開口部には、開口部を開閉可能なファスナーが設けられている。ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御するスライダーとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられるカバーと、前記カバーに設けられた開口部に保持される引手と、を備える。
【0005】
引手は、使用者が把持してスライダーを引っ張ることにより、長尺テープに沿って移動させることで、ファスナーを開閉する部分であり、通常、スライダーのカバーに設けられた開口部に引手の基部を移動可能に挿通することにより、スライダーに対して姿勢を変更することができるように構成されている。
【0006】
スライダーに対して引手の姿勢を変更することができるように構成しているため、例えば引手自体に装飾を施した場合、引手がスライダーに対して倒伏した姿勢で配置されていると、引手自体のデザインを使用者に看取させることができ難かった。また、バッグ自体に装飾を施して、引手にも装飾を施して一体的な美観を使用者に看取させる場合、引手が常にスライダーに対して同じ姿勢を保持することが望ましかった。
【0007】
そこで、本発明は、以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、引手が常にスライダーに対して同じ姿勢を保持することができるバッグを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、請求項1においては、内側の収納部に物を出し入れするための開口部を有するバッグであって、前記開口部には、開閉可能なファスナーが設けられ、前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御するスライダーとを備え、前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられるカバーと、前記カバーに設けられたカバー開放部に保持される引手と、を備え、前記引手は、前記開口部に対して直立するように配置されるものである。
【0010】
請求項2においては、内側の収納部に物を出し入れするための開口部を有するバッグであって、前記開口部には、開閉可能なファスナーが設けられ、前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御するスライダーとを備え、前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられるカバーと、前記カバーに設けられたカバー開放部に保持される引手と、を備え、前記引手は、前記開口部に対して直立するように配置され、前記引手には、装飾が施され、前記バッグの本体には、前記引手の装飾に関連する平面的な装飾が施され、前記引手の装飾とそれに関連する装飾を施すことにより、ジオラマ風の装飾が構成されるものである。
【0011】
請求項3においては、内側の収納部に物を出し入れするための開口部を複数有するバッグであって、前記複数の開口部には、開閉可能なファスナーがそれぞれに設けられ、前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御する一組のスライダーとを備え、前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられるカバーと、前記カバーに設けられたカバー開放部に保持される引手と、を備え、前記引手は、前記開口部に対して直立するように配置され、前記引手には、互いに関連する装飾が施され、前記開口部に直交する方向の少なくとも一側もしくは他側のいずれか一方、または、前記バッグの本体には、前記引手の装飾に関連する立体的な装飾が施され、前記引手の装飾とそれに関連する装飾を施すことにより、立体的なジオラマ風の装飾が構成されるものである。
【0012】
請求項4においては、前記引手は、前記カバー開放部に挿通される基部と、前記基部に支持されて開口部に対して直立するように配置される把持部と、を有し、前記把持部は、生地の両端部に設けられた表裏の面部材によって構成され、前記基部は、生地の中央部に設けられ、前記基部を屈曲して両端の表裏の面部材を重ね合わせるものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、バッグの引手がスライダーのカバーに対して移動不能に固定されて、バッグの開口部に対して直立することにより、引手を常にスライダーに対して一定の姿勢を保持することができる。これにより、引手自体に装飾を施した場合に、使用者に当該装飾を看取されやすくなる。また、ファスナーの開閉動作に楽しさを付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態に係るバッグを示した斜視図。
【
図2】本発明の実施形態に係るバッグのスライダーおよび引手を示した平面図。
【
図3】本発明の実施形態に係るバッグのスライダーおよび引手を示した側面断面図。
【
図4】本発明の別の実施形態に係るバッグを示した斜視図。
【
図5】本発明のさらに別の実施形態に係るバッグを示した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[第一の実施形態]
まず、
図1に記載のバッグ1について説明する。なお以下において、
図1に記載されたバッグ1の長手方向を左右方向とし、左右方向に対して直交する方向を前後方向、紙面の上下方向と対応する方向を上下方向として説明する。
【0016】
バッグ1は、小物などを内側の収納部11に収納して持ち運ぶ用途に用いられる。バッグ1の実施形態としては、ハンドル部を有さないクラッチバッグ、大きなバッグの中に入れて用いるポーチ、ハンドバッグ式のハンドル部を有するバニティバッグ、背中に背負うボディバッグ、などが挙げられる。
図1に示すように、バッグ1は、本実施形態においては、略直方体状に形成されており、バッグ1の内側に収納部11が形成される。バッグ1は、布素材などで形成されている。また、バッグ1の上面に、収納部11に物を出し入れするための開口部12が二つ設けられる。
なお、バッグ1の形状の一例として直方体状に形成しているが、これに限定されるものではなく、例えば平たいフラットポーチのような形状で構成されていてもよい。また、開口部12を三つ以上設けた構成とすることもできる。
【0017】
二つの開口部12・12は、バッグ1の上面の左右方向に沿って設けられる。開口部12・12は、バッグ1の上面に前後に並列に形成される。開口部12・12には、それぞれに開口部12・12を開閉可能なファスナー13・13が形成される。ファスナー13・13は、線ファスナーであり、一対の長尺テープ31と、各長尺テープ31の一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメント32と、エレメント32を噛合及び分離することによりファスナー13・13の開閉を制御するスライダー33・33とを備える。本実施形態においては、スライダー33は一つのファスナー13に対して二つ設けられている。したがって、本実施形態においては、合計四つのスライダー33が設けられている。これにより、一つのファスナー13において、スライダー33同士の距離を変更することで、開口部12の開口幅を自在に制御することができる。また、スライダー33を左右方向に移動させることにより、長尺テープ31を連結または離間させることで開口部12を開閉する。
【0018】
また、スライダー33は、それぞれ、エレメント32を案内するスライダー胴体35と、スライダー胴体35の上面に取り付けられるカバー36と、カバー36に設けられたカバー開放部36aに保持される引手37と、を備える。
【0019】
スライダー胴体35は、一対の長尺テープ31のエレメント32を挿入することにより、左右方向へ移動させることで、エレメント32を噛合または分離させる。
【0020】
スライダー胴体35の上面に設けられたカバー36は、スライダー胴体35の上面に取り付けられており、カバー開放部36aを有する。カバー36は正面視門状に形成されており、カバー開放部36aが、カバー36の中央部であって、スライダー胴体35の上方に設けられている。本実施形態においては、カバー36の左方にカバー開放部36aが形成されており、当該カバー開放部36aから引手37の基部37aを挿入可能に構成されている。
【0021】
引手37は、カバー36に対して移動不能に固定される。引手37は、カバー開放部36aに挿通される基部37aと、基部37aに支持されてカバー開放部36aに対して直立するように配置される把持部37bと、を有する。なお、本実施形態においては、直立とは基部37aが開口部12に対して垂直に立設するように定義する。ただし、本発明の他の実施形態において、基部37aが開口部12に対して立ち上がっていればよく、例えば直立から数度傾倒していてもよい。
【0022】
基部37aおよび把持部37bは、
図3に示すように、一枚の生地によって形成される。生地は、所定の厚さを有しており、塑性変形可能に構成されている。例えば、合成皮革で形成されており、熱を付与することで一定の形状に変形させることができる。
【0023】
基部37aは、長方形状の部材でありカバー開放部36aの幅方向よりも小さい幅を有している。基部37aは生地の中央部に設けられる。
【0024】
把持部37bは、生地の両端部に設けられており、表裏の面部材によって構成される。把持部37bは、基部37aの両端から連続して形成されており、その表面に、イラストなどの装飾が施されている。本実施形態においては、表面に車のイラストが描画されており、把持部37bの生地自体も車の形に切断されている。
【0025】
把持部37bのデザインは、車に限定されるものではなく、例えば、動物、植物、乗物、キャラクターなどで構成されてもよい。また、本実施形態においては、引手の把持部37bのデザインは、全て車で統一しているが、関連するデザインであればこれに限定するものではなく、たとえば、物語のキャラクターで構成する場合、各デザインを異なる構成とすることも可能である。把持部37bは、使用者が把持する部分であり、さらに、使用者がデザインを看取することができる部分でもある。ファスナーの開閉動作に楽しさを付加したバッグを提供できる。
【0026】
また、バッグ1の上面後端の中央部には、固定装飾41が施されている。固定装飾41は、バッグ1の上面前端に縫合されて固定されている。本実施形態においては、固定装飾41は、樹木のイラストが描画されており、固定装飾41自体も樹木の形に切断されている。
【0027】
固定装飾41のデザインは、樹木に限定されるものではなく、例えば、動物、植物、建造物などで構成されてもよい。また、固定装飾41のデザインは、把持部37bのデザインと関連するものである。本実施形態においては、固定装飾41のデザインは、把持部37bの車のデザインと関連する地上の構造物である樹木のデザインが採用されている。例えば、把持部37bのデザインが飛行機であれば、固定装飾41のデザインは雲などで構成される。
【0028】
次に、引手37のカバー36への取り付けについて説明する。
引手37は生地を広げた状態で、カバー36の切り込み部36bからカバー開放部36aへ挿入される。
【0029】
続いて、カバー開放部36aへ挿入された基部37aをカバー36上部に巻回させて表裏の面部材である把持部37b同士を接着する。接着方法は、例えば、把持部37bの内側面全面に接着剤を塗布して接着させるものである。また、把持部37bを重ね合わせた周面には、コパ塗りが施されている。把持部37bの内側面全面に塗布された接着剤が乾いて硬化し、さらに、把持部37bの合わせた周面にコパ塗りを施すことにより、合成皮革である把持部37bが強度を有することとなり、直立姿勢を保つことが可能となる。なお、その他の接着方法として、例えば、縫合による接着や、熱溶着による接着を採用することもできる。
【0030】
また、基部37aは、カバー36の上部の表面に密着するように熱を加えて塑性変形させる。これにより、基部37aと、カバー36の上部との間の隙間が減少し、カバー36に対する基部37aの移動をし難く構成する。これにより、引手37の把持部37bが、カバー36に対して直立するように保持される。
【0031】
使用者は、把持部37bを把持して、引手37を左右方向へ移動させることで、ファスナー13を開閉させることができる。ファスナー13・13の左右方向への移動により、カバー36に対して直立したスライダー33・33が左右へ移動する。これにより、車のイラストが描かれた把持部37b・37bがそれぞれ、バッグ1の左右へ移動することとなる。バッグ1の上面後端には樹木の固定装飾41が施されているため、バッグ1を前方から見ると、二つの車が左右に移動することとなり、バッグ1の上面において、二つの車が樹木を背景として移動するジオラマ風の光景を作成することが可能となる。
なお、バッグ1が平たいフラットポーチである場合には、前面から見た場合だけではなく、ファスナー13周りのデザインを採用することで、さらに意匠性の高いジオラマ風の光景を作成することが可能となる。この場合、ファスナー13周りだけでなくバッグ1の本体全面に一体的なデザインを施すことも可能である。また、バッグ1の本体に平面的なデザインを施して装飾することも可能である。
【0032】
[第二の実施形態]
次に、別実施形態において、
図4に示すように、ファスナー63を一つ設けた構成とすることも可能である。なお、ファスナー63の構成以外の構成において、第一の実施形態の構成と同様の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0033】
開口部12は、バッグ1の上面の左右方向に沿って設けられる。開口部12には、開口部12を開閉可能なファスナー63が形成される。ファスナー63は、線ファスナーであり、一対の長尺テープ31と、各長尺テープ31の一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメント32と、エレメント32を噛合及び分離することによりファスナー63の開閉を制御するスライダー33とを備える。スライダー33を左右方向に移動させることにより、長尺テープ31を連結または離間させることで開口部12を開閉する。
【0034】
また、スライダー33は、エレメント32を案内するスライダー胴体35と、スライダー胴体35の上面に取り付けられるカバー36と、カバー36に設けられたカバー開放部36aに保持される引手37と、を備える。
【0035】
スライダー胴体35は、一対の長尺テープ31のエレメント32を挿入することにより、左右方向へ移動させることで、エレメント32を噛合または分離させる。
【0036】
スライダー胴体35の上面に設けられたカバー36は、スライダー胴体35の上面に取り付けられており、カバー開放部36aを有する。カバー36は正面視門状に形成されており、カバー開放部36aが、カバー36の中央部であって、スライダー胴体35の上方に設けられている。本実施形態においては、カバー36の左方に切り込み部36bが形成されており、当該切り込み部36bから引手37の基部37aを挿入可能に構成されている。
【0037】
引手37は、カバー36に対して移動不能に固定される。引手37は、カバー開放部36aに挿通される基部37aと、基部37aに支持されてカバー開放部36aに対して直立するように配置される把持部37bと、を有する。
【0038】
基部37aおよび把持部37bは、
図3に示すように一枚の生地によって形成される。生地は、所定の厚さを有しており、塑性変形可能に構成されている。例えば、合成皮革で形成されており、熱を付与することで一定の形状に変形させることができる。
【0039】
基部37aは、長方形状の部材でありカバー開放部36aの幅方向よりも小さい幅を有している。基部37aは生地の中央部に設けられる。
【0040】
把持部37bは、生地の両端部に設けられており、表裏の面部材によって構成される。把持部37bは、基部37aの両端から連続して形成されており、その表面に、イラストなどの装飾が施されている。本実施形態においては、表面に人物のイラストが描画されており、把持部37bの生地自体も人物の形に切断されている。
【0041】
把持部37bのデザインは、人物に限定されるものではなく、例えば、動物、植物、乗物、キャラクターなどで構成されてもよい。また、本実施形態においては、引手の把持部37bのデザインは、全て人物で統一しているが、関連するデザインであればこれに限定するものではなく、たとえば、物語のキャラクターで構成する場合、各デザインを異なる構成とすることも可能である。把持部37bは、使用者が把持する部分であり、さらに、使用者がデザインを看取することができる部分でもある。ファスナーの開閉動作に楽しさを付加したバッグを提供できる。
【0042】
また、バッグ1の上面前端の中央部には、固定装飾41が施されている。固定装飾41は、バッグ1の上面前端に縫合されて固定されている。本実施形態においては、固定装飾41は、マイクのイラストが描画されており、固定装飾41自体もマイクの形に切断されている。
【0043】
固定装飾41のデザインは、樹木に限定されるものではなく、例えば、動物、植物、建造物などで構成されてもよい。また、固定装飾41のデザインは、把持部37bのデザインと関連するものである。本実施形態においては、固定装飾41のデザインは、把持部37bの人物のデザインと関連する舞台上の道具であるマイクのデザインが採用されている。例えば、把持部37bのデザインが飛行機であれば、固定装飾41のデザインは雲などで構成される。
【0044】
次に、引手37のカバー36への取り付けについて説明する。
図2に示すように、引手37は生地を広げた状態で、カバーの切り込み部36bからカバー開放部36aへ挿入される。
【0045】
続いて、カバー開放部36aへ挿入された基部37aをカバー36上部に巻回させて表裏の面部材である把持部37b同士を接着する。接着方法は、例えば、把持部37bの内側面に接着剤を塗布して接着させるものである。その他の接着方法として、例えば、縫合による接着や、熱溶着による接着を採用することもできる。
【0046】
また、基部37aは、カバー36の上部の表面に密着するように変形させて接着剤を硬化することで隙間を調整する。これにより、基部37aと、カバー36の上部との間の隙間が減少し、カバー36に対する基部37aの移動をし難く構成する。これにより、引手37の把持部37bが、カバー36に対して直立するように保持される。
【0047】
使用者は、把持部37bを把持して、引手37を左右方向へ移動させることで、ファスナー63を開閉させることができる。ファスナー63の左右方向への移動により、カバー36に対して直立した把持部37bが左右へ移動する。これにより、人物のイラストはバッグ1の左右へ移動することとなる。バッグ1の上面前端の中央部にはマイクの固定装飾41が施されているため、バッグ1を前方から見ると、マイクを中心として人物が左右に移動することとなり、バッグ1の上面において、歌手などのパフォーマーがマイクに対して移動する光景を作成することが可能となる。
【0048】
[第三の実施形態]
また、別実施形態において、ファスナー83は、一対の長尺テープ31に対してスライダー33を二つ設けた構成とすることも可能である。なお、本実施形態においては、スライダー33の個数は二つとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、三つ以上で構成されてもよい。
なお、ファスナー83の構成以外の構成において、第一の実施形態の構成と同様の部材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0049】
開口部12は、バッグ1の上面の左右方向に沿って設けられる。開口部12には、開口部12を開閉可能なファスナー83が形成される。ファスナー83は、線ファスナーであり、一対の長尺テープ31と、各長尺テープ31の一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメント32と、エレメント32を噛合及び分離することによりファスナー83の開閉を制御するスライダー33・33とを備える。スライダー33・33を左右方向に移動させることにより、長尺テープ31を連結または離間させることで開口部12を開閉する。
【0050】
また、スライダー33・33は、それぞれ、エレメント32を案内するスライダー胴体35と、スライダー胴体35の上面に取り付けられるカバー36と、カバー36に設けられたカバー開放部36aに保持される引手37と、を備える。
【0051】
スライダー胴体35は、一対の長尺テープ31のエレメント32を挿入することにより、左右方向へ移動させることで、エレメント32を噛合または分離させる。
【0052】
スライダー胴体35の上面に設けられたカバー36は、スライダー胴体35の上面に取り付けられており、カバー開放部36aを有する。カバー36は正面視門状に形成されており、カバー開放部36aが、カバー36の中央部であって、スライダー胴体35の上方に設けられている。本実施形態においては、カバー36の左方に切り込み部36bが形成されており、当該切り込み部36bから引手37の基部37aを挿入可能に構成されている。
【0053】
引手37は、カバー36に対して移動不能に固定される。引手37は、カバー開放部36aに挿通される基部37aと、基部37aに支持されてカバー開放部36aに対して直立するように配置される把持部37bと、を有する。
【0054】
図2に示すように、基部37aおよび把持部37bは一枚の生地によって形成される。生地は、所定の厚さを有しており、塑性変形可能に構成されている。例えば、合成皮革で形成されており、熱を付与することで一定の形状に変形させることができる。
【0055】
基部37aは、長方形状の部材でありカバー開放部36aの幅方向よりも小さい幅を有している。基部37aは生地の中央部に設けられる。
【0056】
把持部37bは、生地の両端部に設けられており、表裏の面部材によって構成される。把持部37bは、基部37aの両端から連続して形成されており、その表面に、イラストなどの装飾が施されている。本実施形態においては、表面に人物のイラストが描画されており、把持部37bの生地自体も人物の形に切断されている。
【0057】
把持部37bのデザインは、人物に限定されるものではなく、例えば、動物、植物、乗物、キャラクターなどで構成されてもよい。また、本実施形態においては、引手の把持部37bのデザインは、全て人物で統一しているが、関連するデザインであればこれに限定するものではなく、たとえば、物語のキャラクターで構成する場合、各デザインを異なる構成とすることも可能である。把持部37bは、使用者が把持する部分であり、さらに、使用者がデザインを看取することができる部分でもある。ファスナーの開閉動作に楽しさを付加したバッグを提供できる。
【0058】
また、バッグ1の上面前端の中央部には、固定装飾41が施されている。固定装飾41は、バッグ1の上面前端に縫合されて固定されている。本実施形態においては、固定装飾41は、マイクのイラストが描画されており、固定装飾41自体もマイクの形に切断されている。なお、固定装飾41のデザインは、マイクに限定されるものではなく、例えば、動物、植物、建造物などで構成されてもよい。
【0059】
固定装飾41のデザインは、樹木に限定されるものではなく、例えば、動物、植物、建造物などで構成されてもよい。また、固定装飾41のデザインは、把持部37bのデザインと関連するものである。本実施形態においては、固定装飾41のデザインは、把持部37bの人物のデザインと関連する舞台上の道具であるマイクのデザインが採用されている。例えば、把持部37bのデザインが飛行機であれば、固定装飾41のデザインは雲などで構成される。
【0060】
次に、引手37のカバー36への取り付けについて説明する。
図2に示すように、引手37は生地を広げた状態で、カバーの切り込み部36bからカバー開放部36aへ挿入される。
【0061】
続いて、カバー開放部36aへ挿入された基部37aをカバー36上部に巻回させて表裏の面部材である把持部37b同士を接着する。接着方法は、例えば、把持部37bの内側面に接着剤を塗布して接着させるものである。その他の接着方法として、例えば、縫合による接着や、熱溶着による接着を採用することもできる。
【0062】
また、基部37aは、カバー36の上部の表面に密着するように熱を加えて塑性変形させる。これにより、基部37aと、カバー36の上部との間の隙間が減少し、カバー36に対する基部37aの移動をし難く構成する。これにより、引手37の把持部37bが、カバー36に対して直立するように保持される。
【0063】
使用者は、把持部37bを把持して、引手37を左右方向へ移動させることで、ファスナー83を開閉させることができる。ファスナー83の左右方向への移動により、カバー36に対して直立したスライダー33・33が左右へ移動する。これにより、人物のイラストが描かれた把持部37b・37bがそれぞれ、バッグ1の左右へ移動することとなる。バッグ1の上面前端の中央部にはマイクの固定装飾41が施されているため、バッグ1を前方から見ると、マイクを中心として二人の人物が左右に移動することとなり、バッグ1の上面において、漫才師などの二人のパフォーマーがマイクに対して移動する光景を作成することが可能となる。
【0064】
以上のように、バッグ1は、内側の収納部11に物を出し入れするための開口部12を有するバッグ1であって、開口部12には、開閉可能なファスナー13が設けられ、ファスナー13は、一対の長尺テープ31と、各長尺テープ31の一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメント32と、エレメント32を噛合及び分離することによりファスナー13の開閉を制御するスライダー33とを備え、スライダー33は、エレメント32を案内するスライダー胴体35と、スライダー胴体35の上面に取り付けられるカバー36と、カバー36に設けられたカバー開放部36aに保持される引手37と、を備え、引手37は、カバー36に対して移動不能に固定されて、開口部12に対して直立するように配置されるものである。
このように構成することにより、引手37がカバー36に対して移動不能に固定されて、開口部12に対して直立することにより、常にスライダー33に対して一定の姿勢を保持することができる。これにより、引手37自体に装飾を施した場合に、使用者に当該装飾を看取されやすくなる。
【0065】
また、バッグ1は、内側の収納部11に物を出し入れするための開口部12を有するバッグであって、開口部12には、開閉可能なファスナー13が設けられ、ファスナー13は、一対の長尺テープ31と、各長尺テープ31の一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメント32と、エレメント32を噛合及び分離することによりファスナー13の開閉を制御するスライダー33とを備え、スライダー33は、エレメント32を案内するスライダー胴体35と、スライダー胴体35の上面に取り付けられるカバー36と、カバー36に設けられたカバー開放部36aに保持される引手37と、を備え、引手37は、開口部12に対して直立するように配置され、引手37には、装飾が施され、バッグ1の本体には、引手37の装飾に関連する平面的な装飾が施され、引手37の装飾とそれに関連する装飾を施すことにより、ジオラマ風の装飾が構成される。
このように構成することにより、引手37および平面的な装飾を関連する装飾としたことで、バッグ1にジオラマ風の光景を作成することができる。
【0066】
また、バッグ1は、内側の収納部11に物を出し入れするための開口部12を二つ有するバッグであって、二つの開口部12には、開閉可能なファスナー13がそれぞれに設けられ、ファスナー13は、一対の長尺テープ31と、各長尺テープ31の一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメント32と、エレメント32を噛合及び分離することによりファスナー13の開閉を制御する一組のスライダー33とを備え、スライダー33は、エレメント32を案内するスライダー胴体35と、スライダー胴体35の上面に取り付けられるカバー36と、カバー36に設けられたカバー開放部36aに保持される引手37と、を備え、引手37は、開口部12に対して直立するように配置され、引手37には、互いに関連する装飾が施され、開口部12に直交する方向の少なくとも一側もしくは他側のいずれか一方、または、バッグ1の本体には、引手37の装飾に関連する固定装飾41が施され、引手37の装飾とそれに関連する固定装飾41を施すことにより、立体的なジオラマ風の装飾が構成される。
このように構成することにより、引手37および固定装飾41を関連する装飾としたことで、立体的なジオラマ風の光景を作成することができる。
【0067】
また、把持部37bは、生地の両端部に設けられた表裏の面部材によって構成され、基部37aは、生地の中央部に設けられ、基部37aを屈曲して両端の表裏の面部材を重ね合わせるものであってもよい。
このように構成することにより、基部37aおよび把持部37bを同一の材料で形成することができ、コストを削減することが可能となる。
【0068】
また、引手37は、カバー開放部36aに挿通される基部37aと、基部37aに支持されて開口部12に対して直立するように配置される把持部37bと、を有し、基部37aは、カバー開放部36aの壁面およびカバーの側面に密着するように巻回して固定されるものであってもよい。
このように構成することにより、把持部37bがカバー36に移動不能に固定されて、開口部12に対して直立することにより、常にスライダー33に対して一定の姿勢を保持することができる。
【0069】
また、把持部37bおよび基部37aは、塑性変形可能な生地によって形成されるものであってもよい。
このように構成することにより、基部37aを熱変形させてカバー36の上部に密着させることで、カバー36の上部との間の隙間が減少し、カバー36に対する基部37aの移動をし難く構成する。これにより、引手37の把持部37bが、カバー36に対して直立するように保持される。
【0070】
なお、引手37は、伸縮可能な素材(例えばゴム素材)で構成することもできる。
【符号の説明】
【0071】
1 バッグ
11 収納部
12 開口部
13 ファスナー
31 長尺テープ
32 エレメント
33 スライダー
35 スライダー胴体
36 カバー
36a カバー開放部
37 引手
37a 基部
37b 把持部
41 固定装飾
63 ファスナー
83 ファスナー
【手続補正書】
【提出日】2023-08-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側の収納部に物を出し入れするための開口部を有するバッグであって、
前記開口部には、開閉可能なファスナーが設けられ、
前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御するスライダーとを備え、
前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられるカバーと、前記カバーに設けられたカバー開放部に保持される引手と、を備え、
前記引手は、前記開口部に対して直立するように配置され、
前記引手には、装飾が施され、
前記バッグの本体には、前記引手の装飾に関連するとともに、前記開口部に対して直立するように配置される立体的な固定装飾が施され、
前記引手の装飾とそれに関連する固定装飾を施すことにより、立体的なジオラマ風の装飾が構成される、
ことを特徴とするバッグ。
【請求項2】
内側の収納部に物を出し入れするための開口部を複数有するバッグであって、
前記複数の開口部には、開閉可能なファスナーがそれぞれに設けられ、
前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御する一組のスライダーとを備え、
前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられるカバーと、前記カバーに設けられたカバー開放部に保持される引手と、を備え、
前記引手は、前記開口部に対して直立するように配置され、
前記引手には、互いに関連する装飾が施され、
前記バッグの本体には、前記開口部に直交する方向の少なくとも一側もしくは他側のいずれか一方、または両方に、前記引手の装飾に関連するとともに、前記開口部に対して直立するように配置される立体的な固定装飾が施され、
前記引手の装飾とそれに関連する固定装飾を施すことにより、立体的なジオラマ風の装飾が構成される、
ことを特徴とするバッグ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
即ち、請求項1においては、内側の収納部に物を出し入れするための開口部を有するバッグであって、前記開口部には、開閉可能なファスナーが設けられ、前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御するスライダーとを備え、前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられるカバーと、前記カバーに設けられたカバー開放部に保持される引手と、を備え、前記引手は、前記開口部に対して直立するように配置され、前記引手には、装飾が施され、前記バッグの本体には、前記引手の装飾に関連するとともに、前記開口部に対して直立するように配置される立体的な固定装飾が施され、前記引手の装飾とそれに関連する固定装飾を施すことにより、立体的なジオラマ風の装飾が構成されるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
請求項2においては、内側の収納部に物を出し入れするための開口部を複数有するバッグであって、前記複数の開口部には、開閉可能なファスナーがそれぞれに設けられ、前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御する一組のスライダーとを備え、前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられるカバーと、前記カバーに設けられたカバー開放部に保持される引手と、を備え、前記引手は、前記開口部に対して直立するように配置され、前記引手には、互いに関連する装飾が施され、前記バッグの本体には、前記開口部に直交する方向の少なくとも一側もしくは他側のいずれか一方、または両方に、前記引手の装飾に関連するとともに、前記開口部に対して直立するように配置される立体的な固定装飾が施され、前記引手の装飾とそれに関連する固定装飾を施すことにより、立体的なジオラマ風の装飾が構成されるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、常にスライダーに対して同じ姿勢を保持するとともに開口部に対して直立するように配置される引手に装飾を施し、バッグ本体に引手の装飾に関連するとともに開口部に対して直立するように配置される立体的な固定装飾を施したことにより、バッグに立体的なジオラマ風の光景を作成することが可能となるので、意匠性の高いジオラマ風のバッグを提供できる。