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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023017104
(43)【公開日】2023-02-03
(54)【発明の名称】プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230126BHJP
   H04N 7/14 20060101ALI20230126BHJP
   H04M 3/00 20060101ALI20230126BHJP
【FI】
G06Q50/10
H04N7/14 110
H04M3/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021160600
(22)【出願日】2021-09-30
(62)【分割の表示】P 2021120558の分割
【原出願日】2021-07-21
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)令和2年7月23日、令和2年7月24日、令和2年7月26日、令和2年8月9日、IZ*ONE 日本 3rd シングル「Vampire」各種特典会 代替イベント(https://www.izone-official.com/news/140を介したオンライン上)にて公開・実施、 (2)令和2年8月17日、令和2年8月18日、令和2年8月19日、令和2年8月24日、令和2年9月5日、令和2年9月7日、SEVENTEEN JAPAN 2ND SINGLE「舞い落ちる花びら(Fallin’ Flower)」代替オンラインイベント(https://www.seventeen-17.jp/posts/information/wejdfhを介したオンライン上)にて公開・実施、 (3)令和2年9月22日、令和2年9月26日、令和2年9月27日、令和2年9月30日、SEVENTEEN 7TH MINI ALBUM[Heng:garae]発売記念オンラインイベント(https://www.seventeen-17.jp/statics/heng_garae_eventを介したオンライン上)にて公開・実施、 (4)令和2年9月19日、令和2年9月20日、[オンラインお話し会]AKB48「サステナブル」劇場盤発売記念 大握手会 2020年2月1日(土)インテックス大阪 開催延期分 代替イベント オンラインお話し会(https://akb.kingrecords.co.jp/info/003489.htmlを介したオンライン上)にて公開・実施、 (5)令和2年10月17日、令和2年10月18日、AKB48「サステナブル」全国握手会[北海道エリア・九州エリア]開催延期分 振替オンラインお話し会 AKB48「失恋、ありがとう」オンラインお話し会(https://48g.jp/news_handshake/24367を介したオンライン上)にて公開・実施、
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (6)令和2年10月17日、THE BOYZ JAPAN OFFICIAL GOODS STORE[CHASE]発売記念VIDEO CALL EVENT(https://theboyz.jp/s/n61/news/detail/10442?ima=4520を介したオンライン上)にて公開・実施、 (7)令和2年11月22日、THE BOYZ 5TH MINI ALBUM[CHASE]発売記念VIDEO CALL EVENT(https://theboyz.jp/s/n61/news/detail/10469?ima=4411を介したオンライン上)にて公開・実施、 (8)令和2年10月24日、令和2年11月15日、IZ*ONE日本1stアルバム「Twelve」 各種特典会(https://www.izone-official.com/news/173を介したオンライン上)にて公開・実施 (9)令和2年11月28日、令和2年11月29日、令和2年12月19日、令和2年12月20日、令和3年1月16日、令和3年1月17日、令和3年1月30日、令和3年1月31日、令和3年2月6日、令和3年2月7日、令和3年2月11日、令和3年2月21日、令和3年2月28日、令和3年3月14日、[オンラインお話し会]AKB48「失恋、ありがとう」劇場盤発売記念 大握手会 開催延期分 代替イベント(http://akb.kingrecords.co.jp/info/003503.htmlを介したオンライン上)にて公開・実施、 (10)令和2年12月27日、令和2年12月28日、JO1 1ST ALBUM「The STAR」初回プレス分(初回生産分)封入“応募抽選券(シリアルナンバー)”特典(https://jo1.jp/news/detail/379を介したオンライン上)にて公開・実施、
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (11)令和2年11月14日、SEVENTEEN JAPAN 2ND MINI ALBUM「24H」発売記念 ファンクラブ限定 メンバー個別オンラインミート&グリート(https://www.seventeen-17.jp/posts/information/vptmmgを介したオンライン上)にて公開・実施、 (12)令和2年12月21日、IZ*ONE 日本オリジナル写真集『IZ*ONE SPECIAL SURPR*IZ PHOTO BOX(仮)』発売記念メンバー個別オンラインイベント(https://www.hmv.co.jp/en/news/article/2011011020/を介したオンライン上)にて公開・実施、 (13)令和3年1月9日、令和3年1月10日、NiziU Debut Single『Step and a step』ご購入者対象オンラインイベント(https://niziu.com/s/n123/page/saas_event?ima=5425を介したオンライン上)にて公開・実施、 (14)令和3年1月10日、THE BOYZ PARCO出版『THE BOYZ写真集』発売記念(https://dareae.info/event/o-i-outside-inside-eventを介したオンライン上)にて公開・実施、 (15)令和3年1月24日、Stray Kids JAPAN 1st Mini Album『ALL IN』シリアルナンバー応募対象オンラインイベント(https://www.sonymusic.co.jp/artist/StrayKids/info/525481を介したオンライン上)にて公開・実施、
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (16)令和3年3月21日、TWICE『BETTER』オンラインハイタッチ会(https://ticket.tickebo.jp/pc/twice-better-apply-ohf/を介したオンライン上)にて公開・実施、 (17)令和3年4月10日、令和3年4月17日、令和3年4月18日、『Breaking Dawn』購入者限定オンライン特典会(https://theboyz.jp/s/n61/news/detail/10552?ima=1506を介したオンライン上)にて公開・実施、 (18)令和3年4月28日、令和3年4月29日、令和3年4月30日、AKB48「失恋、ありがとう」劇場盤 オンラインお話し会(https://akb.kingrecords.co.jp/info/003603.htmlを介したオンライン上)にて公開・実施、 (19)令和3年5月8日、令和3年5月9日、NiziU『Take a picture/Poppin’ Shakin’』発売記念ご購入者対象オンラインイベント(https://niziu.com/s/n123/page/tap-ps_event?ima=5401を介したオンライン上)にて公開・実施、 (20)令和3年5月15日、NMB48 24thシングル「恋なんかNo thank you!」初回プレス分封入特典“スペシャル応募券(シリアルナンバー)”応募抽選企画のお知らせ(http://news.nmb48.com/release/20210415/210054.htmlを介したオンライン上)にて公開・実施、
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (21)令和3年5月15日、CIX JAPAN 2nd SINGLE「All For You」応募抽選施策 オンラインイベント(https://mg.withlive-app.com/event/lottery/cix_2nd_singleを介したオンライン上)にて公開・実施、 (22)令和3年5月29日、令和3年5月30日、JO1 3RDSINGLE「CHALLENGER」応募抽選特典(https://www.hmv.co.jp/en/news/article/2102171026/を介したオンライン上)にて公開・実施、 (23)令和3年4月11日、Jun.K(From 2PM)5th Mini Album『THIS IS NOT A SONG』シリアルナンバー応募対象オンラインイベント(http://www.2pmjapan.com/jun.k/THIS_IS_NOT_A_SONG/event/を介したオンライン上)にて公開・実施、 (24)令和3年6月4日、令和3年6月5日、SEVENTEEN JAPAN 3RD SINGLE「ひとりじゃない」発売記念メンバー個別オンラインサイン会(https://www.seventeen-17.jp/posts/information/ujtmrzを介したオンライン上)にて公開・実施、 (25)令和3年6月19日、令和3年6月20日、the GazettE NEW ALBUM『MASS』購入者特典会(https://the-gazette.com/news/article/210517_02.htmlを介したオンライン上)にて公開・実施、
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (26)令和3年6月26日、TWICE JAPAN 8th SINGLE『Kura Kura』ご購入者対象オンラインイベント(https://www.twicejapan.com/news/detail/785を介したオンライン上)にて公開・実施、 (27)令和3年7月3日、SEVENTEEN Special Album ‘;[Semicolon]’ 発売記念イベント(https://www.seventeen-17.jp/posts/information/lpodsdを介したオンライン上)にて公開・実施
(71)【出願人】
【識別番号】521293763
【氏名又は名称】株式会社WithLIVE
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】大島 翼
【テーマコード(参考)】
5C164
5K201
5L049
【Fターム(参考)】
5C164FA09
5C164VA16P
5K201CA01
5K201CA04
5K201CB13
5K201CC01
5K201DC04
5K201EC06
5L049CC12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数の配信者に対して複数のユーザが順番に配信者に通話を行うプログラム及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】プログラムは、コンピュータであるサーバ装置を、ユーザ情報と複数の配信者毎に紐づけられている配信者情報とを記憶する記憶手段、ユーザの配信者への通話依頼を受け付ける受付手段、ユーザ情報及び配信者情報に基づいて一の配信者を選択する選択手段、ユーザ情報のうち使用回数に基づいて配信者との通話時間を算出する算出手段、算出された通話時間の間、ユーザと配信者とのオンライン通話を行う通話手段、通話手段によりユーザが複数の配信者とオンライン通話をしたか否かを判定する判定手段及び判定手段が否定である場合、選択手段に対して複数の配信者のうち他の配信者を選択するように指示し、判定手段が肯定である場合、通話手段に対してオンライン通話の終了を指示する指示手段、として機能させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザの端末装置及び複数の配信者の端末装置と通信可能なコンピュータを、
前記複数のユーザ毎に紐づけられたユーザ情報であり、オンライン通話で使用する使用パラメータ、及び前記ユーザが通話を希望する配信者を含むユーザ情報と、前記複数の配信者毎に紐づけられている配信者情報とを記憶する記憶手段、
前記ユーザの前記配信者への通話依頼を受け付ける受付手段、
前記受付手段によって受け付けた前記ユーザに対して、前記ユーザ情報及び前記配信者情報に基づいて前記複数の配信者のうち一の配信者を選択する選択手段、
前記ユーザ情報のうち前記使用パラメータに基づいて前記選択手段が選択した配信者との通話時間を算出する算出手段、
算出された前記通話時間の間、前記ユーザと、前記選択手段によって選択された配信者とのオンライン通話を行う通話手段、
前記通話手段により前記ユーザが前記複数の配信者と前記オンライン通話をしたか否かを判定する判定手段、
前記判定手段が否定判定した場合、前記選択手段に対して前記複数の配信者のうち他の配信者を選択するように指示し、前記判定手段が肯定判定した場合、前記通話手段に対して前記オンライン通話の終了を指示する指示手段、
として機能させるプログラム。
【請求項2】
前記配信者情報は、紐づけられた配信者に設定された設定時間を含み、
前記算出手段は、前記選択手段が選択した配信者の設定時間に基づいて前記通話時間を算出する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記指示手段は、前記通話手段による通話が終わった後に、前記選択手段が選択した配信者以外の前記配信者と前記一のユーザが通話できる場合、前記配信者を選択する画面を前記一のユーザの端末に出力する、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記記憶手段には、前記ユーザの禁止情報が記憶されており、
前記判定手段は、前記オンライン通話の内容と前記禁止情報とに基づき、前記オンライン通話において前記ユーザによる禁止行為がなされたか否かを判定し、
前記指示手段は、前記判定手段が前記ユーザによる禁止行為がなされたと肯定判定した場合に、前記通話手段に対して前記オンライン通話の終了を指示する、
請求項1乃至3の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項5】
複数のユーザの端末装置及び複数の配信者の端末装置と通信可能な情報処理装置であって、
前記複数のユーザ毎に紐づけられたユーザ情報であり、オンライン通話で使用する使用パラメータ、及び前記ユーザが通話を希望する配信者を含むユーザ情報と、前記複数の配信者毎に紐づけられている配信者情報とを記憶する記憶手段と、
前記ユーザの前記配信者への通話依頼を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けた前記ユーザに対して、前記ユーザ情報及び前記配信者情報に基づいて前記複数の配信者のうち一の配信者を選択する選択手段と、
前記ユーザ情報のうち前記使用パラメータに基づいて前記選択手段が選択した配信者との通話時間を算出する算出手段と、
算出された前記通話時間の間、前記ユーザと、前記選択手段によって選択された配信者とのオンライン通話を行う通話手段と、
前記通話手段により前記ユーザが前記複数の配信者と前記オンライン通話をしたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が否定判定した場合、前記選択手段に対して前記複数の配信者のうち他の配信者を選択するように指示し、前記判定手段が肯定判定した場合、前記通話手段に対して前記オンライン通話の終了を指示する指示手段と、
を備える情報処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザとアイドルやアーティストなどの配信者とをオンライン上で通話させるオンライン通話イベントが知られている。
【0003】
これに関し、非特許文献1には、ユーザが通話を行いたいアイドルやアーティストなどの配信者と通話日時を入力し配信者との通話を予約することにより、通話日時になった時にユーザと配信者との通話を開始する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】株式会社WithLIVE、“アーティストと1対1でLIVEトーク”、[online]、平成30年9月11日日、[令和3年6月29日検索]、インターネット<URL:https://withlive.jp>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1に記載の技術では、オンライン握手会のように、所定の通話順番となるように待機している複数の配信者に対して、ユーザが複数の配信者とオンライン通話を行うには、配信者側の端末を次の通話順番である配信者の場所まで都度移送する必要があるという問題があった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、所定の通話順番となるように待機している複数の配信者に対して、ユーザが複数の配信者とオンライン通話を行うことができるプログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るプログラムは、複数のユーザの端末装置及び複数の配信者の端末装置と通信可能なコンピュータを、前記複数のユーザ毎に紐づけられたユーザ情報であり、オンライン通話で使用する使用パラメータ、及び前記ユーザが通話を希望する配信者を含むユーザ情報と、前記複数の配信者毎に紐づけられている配信者情報とを記憶する記憶手段、前記ユーザの前記配信者への通話依頼を受け付ける受付手段、前記受付手段によって受け付けた前記ユーザに対して、前記ユーザ情報及び前記配信者情報に基づいて前記複数の配信者のうち一の配信者を選択する選択手段、前記ユーザ情報のうち前記使用パラメータに基づいて前記選択手段が選択した配信者との通話時間を算出する算出手段、算出された前記通話時間の間、前記ユーザと、前記選択手段によって選択された配信者とのオンライン通話を行う通話手段、前記通話手段により前記ユーザが前記複数の配信者と前記オンライン通話をしたか否かを判定する判定手段、前記判定手段が否定判定した場合、前記選択手段に対して前記複数の配信者のうち他の配信者を選択するように指示し、前記判定手段が肯定判定した場合、前記通話手段に対して前記オンライン通話の終了を指示する指示手段として機能させる。
【0008】
また、本発明の第二態様に係るプログラムは、前記配信者情報が、紐づけられた配信者に設定された設定時間を含み、前記算出手段が、前記選択手段が選択した配信者の設定時間に基づいて前記通話時間を算出する。
【0009】
また、本発明の第三態様に係るプログラムは、前記指示手段が、前記通話手段による通話が終わった後に、前記選択手段が選択した配信者以外の前記配信者と前記一のユーザが通話できる場合、前記配信者を選択する画面を前記一のユーザの端末に出力する。
【0010】
また、本発明の第四態様に係るプログラムは、前記記憶手段には、前記ユーザの禁止情報が記憶されており、前記判定手段が、前記オンライン通話の内容と前記禁止情報とに基づき、前記オンライン通話において前記ユーザによる禁止行為がなされたか否かを判定し、前記指示手段が、前記判定手段が前記ユーザによる禁止行為がなされたと肯定判定した場合に、前記通話手段に対して前記オンライン通話の終了を指示する。
【0011】
また、本発明の第五態様に係るプログラムは、複数のユーザの端末装置及び複数の配信者の端末装置と通信可能なコンピュータを、前記ユーザの前記配信者への通話依頼を受け付ける受付手段、一の通話に関する情報であるトーク情報と、前記配信者に関する情報である配信者情報とを記憶する記憶手段、前記受付手段によって受け付けた順番に一の前記ユーザを選出する選出手段、前記トーク情報に含まれる前記ユーザの通話時間に関するユーザ時間情報に基づいて、通話時間を算出する算出手段、算出された前記通話時間の間、前記選出手段によって選出された前記一のユーザ及び前記複数の配信者のうちの一の配信者との通話を行う通話手段、前記通話手段による通話が終わった後に、前記一のユーザが前記一の配信者以外の前記配信者と通話できる場合、前記配信者を選択する画面を前記一のユーザの端末に出力する制御手段、として機能させる。
【0012】
また、本発明の第五態様に係る情報処理装置は、複数のユーザの端末装置及び複数の配信者の端末装置と通信可能な情報処理装置であって、オンライン通話で使用する使用パラメータ、及び前記ユーザが通話を希望する配信者を含むユーザ情報と、前記複数の配信者毎に紐づけられている配信者情報とを記憶する記憶手段と、前記ユーザの前記配信者への通話依頼を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けた前記ユーザに対して、前記ユーザ情報及び前記配信者情報に基づいて前記複数の配信者のうち一の配信者を選択する選択手段と、前記ユーザ情報のうち前記使用パラメータに基づいて前記選択手段が選択した配信者との通話時間を算出する算出手段と、算出された前記通話時間の間、前記ユーザと、前記選択手段によって選択された配信者とのオンライン通話を行う通話手段と、前記通話手段により前記ユーザが前記複数の配信者と前記オンライン通話をしたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が否定判定した場合、前記選択手段に対して前記複数の配信者のうち他の配信者を選択するように指示し、前記判定手段が肯定判定した場合、前記通話手段に対して前記オンライン通話の終了を指示する指示手段と、を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、所定の通話順番となるように待機している複数の配信者に対して、ユーザが複数の配信者とオンライン通話を行うことができるプログラム及び情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る通話システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
図2図1に示すサーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図1に示すサーバ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図4図3に示すユーザ情報のデータテーブルの一例を示す説明図である。
図5図3に示す配信者情報のデータテーブルの一例を示す説明図である。
図6】本実施形態に係る通話システムにおいて、ユーザのオンライン通話イベントへのエントリに係る一連の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7】本実施形態に係る通話システムにおいて、ユーザのオンライン通話イベントへのエントリに係る一連の処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
図8】本実施形態に係る通話システムにおいて、ユーザ及び配信者の通話に係る一連の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9】本実施形態に係る通話システムにおいて、ユーザ及び配信者の通話に係る一連の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10】本実施形態に係る通話システムにおいて、ユーザ端末装置に表示される待機ページを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0016】
―――第一実施形態―――
まず、第一実施形態について説明する。
【0017】
<全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る通話システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0018】
図1に示すように、通話システム1は、サーバ装置10と、複数のユーザ端末装置11Aと、複数の配信者端末装置11Bとを備える。これらの装置は、インターネットや電話回線網等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に構成されている。
【0019】
サーバ装置10は、ユーザ及び配信者の通話に関する各種制御を行う装置(コンピュータ)である。サーバ装置10は、オンライン通話を行うユーザ端末装置11A及び配信者端末装置11Bの選出を行い、該オンライン通話の管理を行う。
【0020】
端末装置11は、ユーザや配信者が操作する装置である。これら端末装置11は、例えば、ユーザ端末装置11Aと、配信者端末装置11Bとを含む。端末装置11としては、携帯電話やスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0021】
ユーザ端末装置11Aは、ユーザが操作する装置である。
【0022】
配信者端末装置11Bは、配信者が操作する装置である。
【0023】
<ハードウェア構成>
図2は、図1に示すサーバ装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
図2に示すように、サーバ装置10は、制御装置110と、通信装置120と、記憶装置100と、を備える。制御装置110は、CPU(Central Processing Unit)111及びメモリ112を主に備えて構成される。
【0025】
記憶装置100は、ハードディスク等で構成される。記憶装置100は、制御装置110における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0026】
制御装置110では、CPU111がメモリ112或いは記憶装置100等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能手段として機能する。この機能手段の詳細については後述する。
【0027】
通信装置120は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置120は、例えば、ユーザ端末装置11A及び配信者端末装置11Bとの間で各種の情報を送受信する。
【0028】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、複数のユーザ端末装置11A及び配信者端末装置11Bのハードウェア構成も、例えば操作手段や表示装置等を備える他は、サーバ装置10と同様の構成を備えることができる。
【0029】
<機能的構成>
図3は、図1に示すサーバ装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0030】
図3に示すように、サーバ装置10は、機能的構成として、記憶手段50と、受付手段51と、選択手段52と、算出手段53と、通話手段54と、判定手段55と、指示手段56とを備える。
【0031】
記憶手段50は、ウェブページ501や、ユーザ情報502、配信者情報503、禁止情報504等を記憶する機能手段である。また、記憶手段50は、チケット合計枚数を“合計回数”として、チケット使用枚数を“使用回数(使用パラメータ)”として、それぞれユーザ情報502に記憶する機能を有する。また、記憶手段50は、ユーザがオンライン通話を希望する配信者に関する情報をユーザ情報502に記憶する機能を有する。また、記憶手段50は、ユーザIDと当該オンライン通話イベントに対応する配信者に関する配信者IDとをユーザ情報502に記憶する機能を有する。また、記憶手段50は、オンライン通話の希望を受け付けたユーザに対応するユーザ情報502に、現在配信者とオンライン通話するまで何人待つ必要があるかを示す情報を付与する機能を有する。概念的には、記憶手段50は、オンライン通話の希望を受け付けたユーザのユーザ情報502を複数人のユーザ情報502からなるデータベースであるユーザ列の最後尾に追加する機能を有する。
【0032】
ウェブページ501は、受付ページや待機ページ7、配信者選択ページ、配信終了ページなどを含む。
【0033】
ユーザ情報502は、各ユーザの識別情報(ユーザID)に対応付けて、ユーザそれぞれのログインIDや、パスワード、ユーザ名、生年月日、性別、年齢、自宅住所、連絡先、顔写真、本人確認書類、配信者ID、イベントID、“使用回数”、“合計回数”等を含む。連絡先としては、電話番号や、メールアドレス、メッセージアプリケーションのユーザID等が挙げられる。配信者IDは、ユーザ端末装置11Aに対応するユーザがオンライン通話を希望する配信者に割り当てられた識別子である。イベントIDは、当該オンライン通話イベントに割り当てられた識別子である。“合計回数”は、ユーザIDに対応するユーザが配信者とオンライン通話ができる回数を示す情報であり。具体的には、“合計回数”は、ユーザが所有するチケットの枚数を示す。“使用回数”は、“合計回数”のうち当該オンライン通話イベントで使用するチケットの枚数を示す情報である。
【0034】
配信者情報503は、各配信者に対応付けられて、配信者IDや“設定時間”等を含む。配信者IDは、上述したように、ユーザ端末装置11Aに対応するユーザがオンライン通話を希望する配信者に割り当てられた識別子である。“設定時間”は、ユーザが“使用回数”1回あたりにオンライン通話することができる単位時間を示す情報である。
【0035】
禁止情報504は、ユーザが配信者とオンライン通話を行っている際に、ユーザが特定の行動をとったか否かを判定する基準となる情報である。より具体的には、禁止情報504は、人の特定の行動の映像を画像認識技術などで画像データ又は動画データに変換したものである。ここで、特定の行動とは、オンライン通話イベントの主催者が定めるユーザの禁止行為である。
【0036】
受付手段51は、ユーザ端末装置11AからユーザIDやチケットを何枚持っているかに関するチケット合計枚数、オンライン通話イベントに対して何枚分のチケットを使用するかに関するチケット使用枚数、いずれの配信者とのオンライン通話を希望するかに関する情報を受信する機能を有する。また、受付手段51は、オンライン通話イベントへの申し込みに必要なシリアルコードの登録を受信する機能を有する。また、受付手段51は、ユーザ端末装置11Aからユーザの配信者に対するオンライン通話の通話依頼を受け付ける機能を有する。
【0037】
選択手段52は、複数人のユーザ情報502からなるデータベースであるユーザ列に基づいて配信者とオンライン通話を行うユーザを選択し、ユーザ情報502及び配信者情報503に基づいてユーザとオンライン通話を行う配信者を選択する機能を有する。
【0038】
算出手段53は、ユーザ情報502に含まれる、ユーザが配信者とオンライン通話ができる回数を示す“合計回数”のうち一回のオンライン通話で使用する回数を示す“使用回数”と、配信者情報503に含まれる“設定時間”とに基づいて、オンライン通話を行う時間を算出する機能を有する。なお、算出する方法としては、使用回数と設定時間を乗算する方法、使用回数に基づく時間を設定時間に加算する方法、使用回数と設定時間との組み合わせ毎に通話時間が定められているデータテーブルを使用する方法等が挙げられる。以下、本実施形態では、使用回数と設定時間を乗算する方法を用いて説明する。
【0039】
通話手段54は、選択手段52によって選択されたユーザ及び配信者のオンライン通話を開始する機能を有する。また、通話手段54は、複数人のユーザ情報502からなるデータベースであるユーザ列の例えば最前列のユーザ情報502に対応するユーザと配信者とのオンライン通話を開始する機能を有する。また、通話手段54は、ユーザ及び配信者のオンライン通話を終了する機能を有する。
【0040】
判定手段55は、配信者情報503に基づいて、ユーザが通話予定の全ての配信者とオンライン通話を行ったか否か判定する機能を有する。また、判定手段55は、オンライン通話の内容と禁止情報504に基づいて、オンライン通話においてユーザによる禁止行為がなされたか否かを判定する機能を有する。また、判定手段55は、ユーザが他のチケットを所有しているか否かを判定する機能を有する。具体的には、判定手段55は、当該ユーザに対応するユーザ情報502に含まれる“合計回数”が“使用回数”を上回っているか否かを判定する機能を有する。
【0041】
指示手段56は、ユーザ端末装置11Aに待機ページ7を送信する機能を有する。また、指示手段56は、通話手段54に対してオンライン通話の終了を指示する機能を有する。また、指示手段56は、オンライン通話を希望する配信者を選択するための情報を示す配信者選択ページをユーザ端末装置11Aに送信する機能を有する。また、指示手段56は、配信が終了したことを示す配信終了ページをユーザ端末装置11Aに送信する機能を有する。
【0042】
図4は、図3に示すユーザ情報502のデータテーブルの一例を示す説明図である。
【0043】
図4に示すように、ユーザ情報502のデータテーブルは、例えば、ユーザIDと、配信者IDと、イベントIDと、“使用回数”と、“合計回数”とを含む。ユーザIDは、ユーザ端末装置11Aに対応するユーザに割り当てられた識別子である。配信者IDは、ユーザ端末装置11Aに対応するユーザがオンライン通話を希望する配信者に割り当てられた識別子である。イベントIDは、当該オンライン通話イベントに割り当てられた識別子である。“合計回数”は、ユーザIDに対応するユーザが配信者とオンライン通話ができる回数を示す情報であり、具体的には、ユーザが所有する当該オンライン通話イベントに使用できるチケットの枚数を示す。“使用回数”は、“合計回数”のうち当該オンライン通話イベントで使用するチケットの枚数を示す情報である。
【0044】
図5は、図3に示す配信者情報503のデータテーブルの一例を示す説明図である。
【0045】
図5に示すように、配信者情報503のデータテーブルは、例えば、各配信者の配信者IDと、配信者IDに対応する配信者時間情報とを含む。配信者IDは、上述したように、ユーザ端末装置11Aに対応するユーザがオンライン通話を希望する配信者に割り当てられた識別子である。配信者時間情報は、“設定時間“を含む。“設定時間”は、ユーザが“使用回数”1回あたりにオンライン通話することができる単位時間を示す情報である。
【0046】
<ユーザのイベントへのエントリに係る処理の流れ>
図6は、本実施形態に係る通話システム1において、ユーザのオンライン通話イベントへのエントリに係る一連の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番及び内容は、適宜、変更することができる。
【0047】
(ステップSP10)
ユーザ端末装置11Aは、サーバ装置10から受付ページを受信する。これに応答して、ユーザ端末装置11Aは、受信した受付ページを表示する。続いて、ユーザ端末装置11Aは、受付ページにて、一のユーザによる、ユーザIDや当該オンライン通話イベントに使用できるチケットを何枚持っているかに関するチケット合計枚数、当該オンライン通話イベントに対して何枚分のチケットを使用するかに関するチケット使用枚数、いずれの配信者とのオンライン通話を希望するかに関する情報を受け付ける。続いて、ユーザ端末装置11Aは、入力された情報をサーバ装置10に送信する。受付手段51は、ユーザ端末装置11AからユーザIDを受信する。記憶手段50は、ユーザ端末装置11Aに対応するユーザIDをユーザ情報502に記憶する。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0048】
(ステップSP12)
受付手段51は、ユーザ端末装置11Aからチケットを何枚持っているかに関するチケット合計枚数と当該オンライン通話イベントに対して何枚分のチケットを使用するかに関するチケット使用枚数を受信する。記憶手段50は、チケット合計枚数を“合計回数”として、チケット使用枚数を“使用回数”として、それぞれユーザ情報502に記憶する。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0049】
(ステップSP14)
受付手段51は、ユーザ端末装置11Aからユーザがいずれの配信者とのオンライン通話を希望するかに関する情報を受信する。記憶手段50は、ユーザがいずれの配信者とオンライン通話を希望するかに関する情報をユーザ情報502に記憶する。
【0050】
図7は、本実施形態に係る通話システム1において、ユーザのオンライン通話イベントへのエントリに係る一連の処理の流れの他の例を示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番及び内容は、適宜、変更することができる。
【0051】
(ステップSP20)
ユーザ端末装置11Aは、サーバ装置10から受付ページを受信する。これに応答して、ユーザ端末装置11Aは、受信した受付ページを表示する。続いて、ユーザ端末装置11Aは、受付ページにて、一のユーザによる、ユーザIDやシリアルコード等を受け付ける。続いて、ユーザ端末装置11Aは、入力された情報をサーバ装置10に送信する。受付手段51は、ユーザ端末装置11Aから、オンライン通話イベントへの申し込みに必要なシリアルコードの登録を受信する。そして、処理は、ステップSP22に移行する。
【0052】
(ステップSP22)
受付手段51は、登録されたシリアルコードに対して、オンライン通話イベントへの参加の可否を決める抽選を行う。そして、処理は、ステップSP24に移行する。
【0053】
(ステップSP24)
処理は、抽選を行った結果、登録されたシリアルコードが当選となる場合、ステップSP26の処理に移行する。一方、処理は、抽選を行った結果、登録されたシリアルコードが落選となる場合には、その処理を終える。
【0054】
(ステップSP26)
受付手段51は、当選したシリアルコードに対して当該オンライン通話イベントで使用できるチケットを1枚付与する。そして、処理は、ステップSP28に移行する。
【0055】
(ステップSP28)
受付手段51は、当選したシリアルコードに対応するユーザに関する情報を受信する。記憶手段50は、ユーザに対応するユーザIDと当該オンライン通話イベントに対応する配信者の配信者IDとをユーザ情報502に記憶する。
【0056】
<ユーザ及び配信者のオンライン通話に係る処理の流れ>
図8は、本実施形態に係る通話システム1において、ユーザ及び配信者の通話に係る一連の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番及び内容は、適宜、変更することができる。
【0057】
(ステップSP40)
受付手段51は、ユーザ端末装置11Aからユーザの配信者に対するオンライン通話の通話依頼を受け付ける。そして、処理は、ステップSP42に移行する。
【0058】
(ステップSP42)
記憶手段50は、オンライン通話の希望を受け付けたユーザに対応するユーザ情報502に、現在配信者とオンライン通話するまで何人待つ必要があるかを示す情報を付与する。概念的には、記憶手段50は、オンライン通話の希望を受け付けたユーザに対応するユーザ情報502を複数人のユーザ情報502からなるデータベースであるユーザ列の最後尾に追加する。そして、処理は、ステップSP44に移行する。
【0059】
(ステップSP44)
選択手段52は、上述したユーザ列に基づいて配信者とオンライン通話を行うユーザを選択し、ユーザ情報502及び配信者情報503に基づいてユーザとオンライン通話を行う配信者を選択する。そして、処理は、ステップSP46に移行する。
【0060】
(ステップSP46)
算出手段53は、ユーザ情報502に含まれる、ユーザが配信者とオンライン通話ができる回数を示す“合計回数”のうち一回のオンライン通話で使用する回数を示す“使用回数”と、配信者情報503に含まれる“設定時間”とを乗算し、その乗算結果を、オンライン通話を行う時間として取得する。そして、処理は、ステップSP48に移行する。
【0061】
(ステップSP48)
指示手段56は、ユーザ端末装置11Aに待機ページ7を送信する。ユーザ端末装置11Aは、サーバ装置10から待機ページ7を受信し、該待機ページ7を表示する。受付手段51は、選択手段52によって選択された配信者に対応する配信者端末装置11Bからオンライン通話を開始する指示を含む入力を受け付ける。
【0062】
図10は、ユーザ端末装置11Aに表示される待機ページ7の一例を示す図である。
【0063】
図10に示すように、待機ページ7は、ユーザの画像を表示するユーザ画像表示領域70と、オンライン通話を予定している配信者の画像を表示する配信者画像表示領域72と、上述したユーザ列において今ユーザに対応するユーザ情報502が最前列から何番目の位置に格納されているのか示す順番表示領域74と、注意事項などの諸情報が記載された注意事項表示領域76とを含む。
【0064】
図8に戻って、処理は、ステップSP50に移行する。
【0065】
(ステップSP50)
通話手段54は、選択手段52によって選択されたユーザ及び配信者のオンライン通話を開始する。そして、処理は、ステップSP52に移行する。
【0066】
(ステップSP52)
判定手段55は、ユーザ及び配信者のオンライン通話の内容と禁止情報504とに基づいて、オンライン通話においてユーザによる禁止行為がなされたか否かを判定する。当該判定が肯定の場合、指示手段56は、通話手段54に対してオンライン通話の終了を指示し、処理は、ステップSP64に移行する。一方、当該判定が否定の場合、処理は、ステップSP54に移行する。
【0067】
(ステップSP54)
通話手段54は、ユーザ及び配信者のオンライン通話の通話時間が算出手段53によって算出された時間を経過したか否かを判定する。当該判定が肯定の場合、処理は、ステップSP56に移行する一方で、当該判定が否定の場合、処理は、ステップSP52に移行する。
【0068】
(ステップSP56)
通話手段54は、ユーザ及び配信者のオンライン通話を終了する。そして、処理は、ステップSP58に移行する。
【0069】
(ステップSP58)
判定手段55は、配信者情報503に基づいて、ユーザが通話予定の全ての配信者とオンライン通話を行ったか否か判定する。当該判定が肯定の場合、処理は、ステップSP60に移行する。一方で、当該判定が否定の場合、指示手段56は、選択手段52に既にオンライン通話を行った配信者以外の配信者を選択するように指示して、処理は、ステップSP44に移行する。
【0070】
(ステップSP60)
判定手段55は、ユーザが他のチケットを所有しているか否かを判定する。具体的には、当該ユーザに対応するユーザ情報502に含まれる“合計回数”が“使用回数”を上回っているか否かを判定する。当該判定が肯定の場合、処理は、ステップSP62に移行する一方で、当該判定が否定の場合、処理は、ステップSP64に移行する。
【0071】
(ステップSP62)
指示手段56は、オンライン通話を希望する配信者を選択するための情報を示す配信者選択ページをユーザ端末装置11Aに送信する。ユーザ端末装置11Aは、サーバ装置10から配信者選択ページを受信し、該配信者選択ページを表示する。なお、この際、配信者選択ページは、当該オンライン通話イベントとは別のオンライン通話イベントに対応する配信者を選択するための情報を示す。
【0072】
(ステップSP64)
指示手段56は、配信が終了したことを示す配信終了ページをユーザ端末装置11Aに送信する。ユーザ端末装置11Aは、サーバ装置10から配信終了ページを受信し、該配信終了ページを表示する。
【0073】
<効果>
以上、本実施形態では、複数のユーザ端末装置11A及び複数の配信者端末装置11Bと通信可能なコンピュータを、オンライン通話で使用する“使用回数”、及びユーザが通話を希望する配信者を含むユーザ情報502と、複数の配信者毎に紐づけられている配信者情報503とを記憶する記憶手段50、ユーザの配信者への通話依頼を受け付ける受付手段51、受付手段51によって受け付けたユーザに対して、ユーザ情報502及び配信者情報503に基づいて複数の配信者のうち一の配信者を選択する選択手段52、ユーザ情報502のうち“使用回数”に基づいて選択手段52が選択した配信者との通話時間を算出する算出手段53、算出された通話時間の間、ユーザと、選択手段52によって選択された配信者とのオンライン通話を行う通話手段54、通話手段54によりユーザが複数の配信者とオンライン通話をしたか否かを判定する判定手段55、判定手段55が否定判定した場合、選択手段52に対して複数の配信者のうち他の配信者を選択するように指示し、判定手段55が肯定判定した場合、通話手段54に対してオンライン通話の終了を指示する指示手段56、として機能させる。
【0074】
この構成によれば、所定の通話順番となるように待機している複数の配信者に対して、複数のユーザが複数の配信者とオンライン通話を行うことができるプログラム及び情報処理装置を提供することができる。
【0075】
また、本実施形態では、配信者情報503は、紐づけられた配信者に設定された“設定時間”を含み、算出手段53は、選択手段52が選択した配信者の“設定時間”に基づいて通話時間を算出する機能を有する。
【0076】
この構成によれば、配信者ごとに設定時間が設定されることにより、配信者ごとにオンライン通話にかかる通話時間を変更することができる。
【0077】
また、本実施形態では、指示手段56は、通話手段54による通話が終わった後に、選択手段52が選択した配信者以外の配信者と一のユーザが通話できる場合、配信者を選択する画面を一のユーザの端末に出力する機能を有する。
【0078】
この構成によれば、ユーザは、チケット合計枚数がチケット使用枚数を上回る場合、選択した配信者以外の配信者とオンライン通話することができる。
【0079】
また、本実施形態では、記憶手段50には、前記ユーザの禁止情報504が記憶されており、判定手段55は、オンライン通話の内容と禁止情報504とに基づき、オンライン通話においてユーザによる禁止行為がなされたか否かを判定し、指示手段56は、判定手段55がユーザによる禁止行為がなされたと肯定判定した場合に、通話手段54に対してオンライン通話の終了を指示する機能を有する。
【0080】
この構成によれば、ユーザが配信者とのオンライン通話中に禁止行為を行った際にオンライン通話を終了することができる。
【0081】
―――第二実施形態―――
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態では、配信者が複数でなく1人あるいは配信者の端末が複数でなく1つである点で、第一実施形態と異なる。
【0082】
<ユーザ及び配信者のオンライン通話に係る処理の流れ>
図9は、本実施形態に係る通話システム1において、ユーザ及び配信者の通話に係る一連の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番及び内容は、適宜、変更することができる。
【0083】
(ステップSP80)
受付手段51は、ユーザ端末装置11Aからユーザの配信者に対するオンライン通話の通話依頼を受け付ける。そして、処理は、ステップSP82に移行する。
【0084】
(ステップSP82)
記憶手段50は、オンライン通話の希望を受け付けたユーザに対応するユーザ情報502に、現在配信者とオンライン通話するまで何人待つ必要があるかを示す情報を付与する。概念的には、記憶手段50は、オンライン通話の希望を受け付けたユーザに対応するユーザ情報502を複数人のユーザ情報502からなるデータベースであるユーザ列の最後尾に追加する。そして、処理は、ステップSP84に移行する。
【0085】
(ステップSP84)
算出手段53は、ユーザ情報502に含まれるチケットの使用回数に関する情報である“使用回数”と、配信者情報503に含まれる“設定時間”とを乗算し、その乗算結果を、オンライン通話を行う時間として取得する。そして、処理は、ステップSP86に移行する。
【0086】
(ステップSP86)
指示手段56は、ユーザ端末装置11Aに待機ページ7を送信する。ユーザ端末装置11Aは、サーバ装置10から待機ページ7を受信し、該待機ページ7を表示する。受付手段51は、配信者に対応する配信者端末装置11Bからオンライン通話を開始する指示を含む入力を受け付ける。そして、処理は、ステップSP88に移行する。
【0087】
(ステップSP88)
通話手段54は、上述したユーザ列の例えば最前列に格納されているユーザ情報502に対応するユーザと配信者とのオンライン通話を開始する。そして、処理は、ステップSP90に移行する。
【0088】
(ステップSP90)
判定手段55は、ユーザ及び配信者のオンライン通話の内容と禁止情報504とに基づいて、オンライン通話においてユーザによる禁止行為がなされたか否かを判定する。当該判定が肯定の場合、指示手段56は、通話手段54に対してオンライン通話の終了を指示し、処理は、ステップSP100に移行する。一方、当該判定が否定の場合、処理は、ステップSP92に移行する。
【0089】
(ステップSP92)
通話手段54は、ユーザ及び配信者のオンライン通話の通話時間が算出手段53によって算出された時間を経過したか否かを判定する。当該判定が肯定の場合、処理は、ステップSP94に移行する一方で、当該判定が否定の場合、処理は、ステップSP90に移行する。
【0090】
(ステップSP94)
通話手段54は、ユーザ及び配信者のオンライン通話を終了する。そして、処理は、ステップSP96に移行する。
【0091】
(ステップSP96)
判定手段55は、ユーザが他のチケットを所有しているか否かを判定する。具体的には、当該ユーザに対応するユーザ情報502に含まれる“合計回数”が“使用回数”を上回っているか否かを判定する。当該判定が肯定の場合、処理は、ステップSP98に移行する一方で、当該判定が否定の場合、処理は、ステップSP100に移行する。
【0092】
(ステップSP98)
指示手段56は、オンライン通話を希望する配信者を選択するための情報を示す配信者選択ページをユーザ端末装置11Aに送信する。ユーザ端末装置11Aは、サーバ装置10から配信者選択ページを受信し、該配信者選択ページを表示する。なお、この際、配信者選択ページは、当該オンライン通話イベントとは別のオンライン通話イベントに対応する配信者を選択するための情報を示す。
【0093】
(ステップSP100)
指示手段56は、配信が終了したことを示す配信終了ページをユーザ端末装置11Aに表示する。ユーザ端末装置11Aは、サーバ装置10から配信終了ページを受信し、該配信終了ページを表示する。
【0094】
この構成によれば、ユーザは、チケット合計枚数がチケット使用枚数を上回る場合、選択した配信者以外の配信者とオンライン通話することができる。
【0095】
―――変形例―――
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0096】
例えば、上記実施形態では、配信者情報503に含まれる“設定時間”は、ユーザが“使用回数”1回あたりにオンライン通話することができる単位時間を示す情報であり固定値であるが、例えば、オンライン通話イベントを行う時間帯(夜や昼など)や季節(春や夏、秋、冬等)によって変動しても良い。
【0097】
また、ユーザ情報502は、例えば、ユーザの行動によって決定されるユーザの質を表す“ユーザランク”という情報を含んでいても良い。算出手段53は、ステップSP46において、配信者に対応する“設定時間”とユーザに対応する“使用回数”とユーザに対応する“ユーザランク”に基づく係数との乗算によって、通話時間を取得しても良い。
【0098】
また、選択手段52は、例えば、“ユーザランク”に基づいて、オンライン通話を行うユーザを選択しても良い。具体的には、選択手段52は、ステップSP44において、“ユーザランク”に示されるユーザの質が高いユーザから順番にオンライン通話を行うユーザを選択しても良い。
【0099】
また、ステップSP52において、判定手段55がユーザ及び配信者のオンライン通話の内容と禁止情報504とに基づいて、オンライン通話においてユーザによる禁止行為がなされたか否かを判定し、当該判定が肯定の場合、指示手段56は、記憶手段50に対して、当該ユーザの“ユーザランク”の値を質が低いユーザとして更新して記憶するように指示しても良い。
【0100】
また、ユーザ情報502は、例えば、オンライン通話を行わない配信者の情報を示す非通話対象情報を含んでいても良い。指示手段56は、ステップSP58において、判定手段55が配信者情報503に基づいてユーザが通話予定の全ての配信者とオンライン通話を行ったか否か判定し、当該判定が否定の場合、選択手段52に対して、非通話対象情報に対応する配信者以外の配信者を選択するように指示しても良い。
【符号の説明】
【0101】
10…サーバ装置(コンピュータ)、50…記憶手段、51…受付手段、52…選択手段、53…算出手段、54…通話手段、55…判定手段、56…指示手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10