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特開2023-171085コンピュータープログラム、制御方法及び施設見学システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023171085
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】コンピュータープログラム、制御方法及び施設見学システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231124BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022083315
(22)【出願日】2022-05-20
(71)【出願人】
【識別番号】308024395
【氏名又は名称】荏原環境プラント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100188592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100207561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳元 八大
(74)【代理人】
【識別番号】100188891
【弁理士】
【氏名又は名称】丹野 拓人
(72)【発明者】
【氏名】黒澤 和重
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】施設の見学の実現において施設側の負担を軽減すること。
【解決手段】自装置の位置に関連する情報を取得する位置取得部と、情報を出力する出力部と、を備えるコンピューターを、前記位置取得部によって取得された情報に基づいて、現在の位置が施設内の所定の見学スポットに接近したことを検知する位置検知部と、接近した前記見学スポットに対応する紹介情報を前記出力部によって出力する情報提供部と、を備えるユーザー端末、として機能させるコンピュータープログラム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置の位置に関連する情報を取得する位置取得部と、情報を出力する出力部と、を備えるコンピューターを、
前記位置取得部によって取得された情報に基づいて、現在の位置が施設内の所定の見学スポットに接近したことを検知する位置検知部と、
接近した前記見学スポットに対応する紹介情報を前記出力部によって出力する情報提供部と、を備えるユーザー端末、として機能させるコンピュータープログラム。
【請求項2】
前記コンピューターは、情報の入力を受け付ける入力部をさらに備え、
前記情報提供部は、接近した前記見学スポットについて前記出力部によって所定の情報を出力し、前記所定の情報に対するユーザーの指示を前記入力部から受け付けると、前記指示に応じた見学スポットに対応する紹介情報を出力する、請求項1に記載のコンピュータープログラム。
【請求項3】
前記コンピューターは、前記見学スポットに設置された通信機器と無線通信する通信部をさらに備え、
前記位置検知部は、前記通信機器から受信された機器情報と、前記機器情報の信号強度と、に基づいて、前記見学スポットに接近したことを検知する、請求項1又は2に記載のコンピュータープログラム。
【請求項4】
前記情報提供部は、現在位置が前記施設に関する領域の外にある場合に、前記位置検知部による検知結果にかかわらず1又は複数の見学スポットについて前記所定の情報を出力する、
請求項2に記載のコンピュータープログラム。
【請求項5】
自装置の位置に関連する情報を取得する位置取得部と、情報を出力する出力部と、を備えるコンピューターが、
前記位置取得部によって取得された情報に基づいて、現在の位置が施設内の所定の見学スポットに接近したことを検知する位置検知ステップと、
接近した前記見学スポットに対応する紹介情報を前記出力部によって出力する情報提供ステップと、を実行する制御方法。
【請求項6】
ユーザー端末と、複数の通信機器とを備える施設見学システムであって、
前記通信機器は所定の見学スポットの位置に設けられ、
前記ユーザー端末は、
自装置の位置に関連する情報を取得する位置取得部と、
情報を出力する出力部と、
前記通信機器と無線通信する通信部と、
前記通信機器から受信された機器情報と、前記機器情報の信号強度と、に基づいて、現在の位置が施設内の所定の見学スポットに接近したことを検知する位置検知部と、
接近した前記見学スポットに対応する紹介情報を前記出力部によって出力する情報提供部と、を備える、施設見学システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃工場等の施設において見学の利便性を向上させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
清掃工場等の工場では、一般の者がその施設を見学することを可能にしているところもある。例えば、特許文献1には、工場見学用情報であるナレーション情報を含む動画像や文字情報を含む画像コンテンツを配信することで、バーチャル工場見学を行うことが可能な情報教育システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-323474号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、工場を実際に訪問して行われる見学では、案内者が見学者にその都度付き添って説明を行うことが行われている。そのため、訓練された案内者を予め用意しておく必要があり、工場にとって負担となっていた。このような問題は工場に限った問題ではなく、見学者に対し情報を提供する施設全般に共通する問題である。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、施設の見学の実現において施設側の負担を軽減することを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、自装置の位置に関連する情報を取得する位置取得部と、情報を出力する出力部と、を備えるコンピューターを、前記位置取得部によって取得された情報に基づいて、現在の位置が施設内の所定の見学スポットに接近したことを検知する位置検知部と、接近した前記見学スポットに対応する紹介情報を前記出力部によって出力する情報提供部と、を備えるユーザー端末、として機能させるコンピュータープログラムである。
【0006】
本発明の一態様は、上記のコンピュータープログラムであって、前記コンピューターは、情報の入力を受け付ける入力部をさらに備え、前記情報提供部は、接近した前記見学スポットについて前記出力部によって所定の情報を出力し、前記所定の情報に対するユーザーの指示を前記入力部から受け付けると、前記指示に応じた見学スポットに対応する紹介情報を出力する。
【0007】
本発明の一態様は、上記のコンピュータープログラムであって、前記コンピューターは、前記見学スポットに設置された通信機器と無線通信する通信部をさらに備え、前記位置検知部は、前記通信機器から受信された機器情報と、前記機器情報の信号強度と、に基づいて、前記見学スポットに接近したことを検知する。
【0008】
本発明の一態様は、上記のコンピュータープログラムであって、前記情報提供部は、現在位置が前記施設に関する領域の外にある場合に、前記位置検知部による検知結果にかかわらず1又は複数の見学スポットについて前記所定の情報を出力する。
【0009】
本発明の一態様は、自装置の位置に関連する情報を取得する位置取得部と、情報を出力する出力部と、を備えるコンピューターが、前記位置取得部によって取得された情報に基づいて、現在の位置が施設内の所定の見学スポットに接近したことを検知する位置検知ステップと、接近した前記見学スポットに対応する紹介情報を前記出力部によって出力する情報提供ステップと、を実行する制御方法である。
【0010】
本発明の一態様は、ユーザー端末と、複数の通信機器とを備える施設見学システムであって、前記通信機器は所定の見学スポットの位置に設けられ、前記ユーザー端末は、自装置の位置に関連する情報を取得する位置取得部と、情報を出力する出力部と、前記通信機器と無線通信する通信部と、前記通信機器から受信された機器情報と、前記機器情報の信号強度と、に基づいて、現在の位置が施設内の所定の見学スポットに接近したことを検知する位置検知部と、接近した前記見学スポットに対応する紹介情報を前記出力部によって出力する情報提供部と、を備える、施設見学システムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、施設の見学の実現において施設側の負担を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の施設見学システム100のシステム構成を示す概略ブロック図である。
図2】ユーザー端末10の機能構成を示す概略ブロック図である。
図3】地図情報表示部161がディスプレイに表示する地図の一具体例を示す図である。
図4】地図情報表示部161がディスプレイに表示する地図の一具体例を示す図である。
図5】情報提供部163が見学スポットに関する紹介情報をディスプレイに表示する際の画面の一具体例を示す図である。
図6】地図情報表示部161がディスプレイに表示する地図の一具体例を示す図である。
図7】ビーコン20の機能構成を示す概略ブロック図である。
図8】情報提供装置30の機能構成を示す概略ブロック図である。
図9】施設見学システム100の処理の流れの具体例を示すフローチャートである。
図10】施設見学システム100の処理の流れの具体例を示すフローチャートである。
図11】施設見学システム100の他の処理の流れの具体例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の具体的な構成例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の施設見学システム100のシステム構成を示す概略ブロック図である。
【0014】
[システム概略]
施設見学システム100は、ユーザー端末10、複数のビーコン20及び情報提供装置30を備える。ユーザー端末10と複数のビーコン20は、Bluetooth(登録商標)やNFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信によって通信可能に構成される。ユーザー端末10と情報提供装置30とは、ネットワーク90を介して通信可能に構成される。ネットワーク90は、無線通信を用いたネットワークであってもよいし、有線通信を用いたネットワークであってもよい。ネットワーク90は、複数のネットワークが組み合わされて構成されてもよい。
【0015】
ユーザー端末10は、清掃工場等の施設の見学者(以下「ユーザー」という。)によって所持される。ユーザー端末10は、施設見学中は施設内で操作されるが、施設見学以外のタイミングで操作されてもよい。例えば、施設見学以外のタイミングでは、ユーザーの自宅や学校等において操作されてもよい。ビーコン20は、施設内にある複数の見学スポットにそれぞれ設置される。情報提供装置30は、施設又は外部の他の施設に設置される。
【0016】
第1の利用態様として、ユーザー端末10は、施設内においてユーザーによって操作される。ユーザーが施設内を見学する際に、ユーザー端末10は、ユーザーによって所持され施設内を移動する。ビーコン20は、施設内に複数ある見学スポットごとに設置され、ビーコン20ごとの機器情報を送信している。ユーザー端末10は、ビーコン20に接近すると、ビーコン20から機器情報を受信する。機器情報を受信したユーザー端末10は、機器情報から見学スポットの付近にいることを検知する。ユーザー端末10は、見学スポットの付近にいることをユーザーに通知し、ユーザーからの指示に応じて見学スポットの紹介情報を出力する。
【0017】
第2の利用態様として、ユーザー端末10は、清掃工場等の施設外である自宅や学校等において、ユーザーによって操作される。例えば、ユーザーの施設見学後の振り返り学習のために、ユーザー端末10は、施設の地図を表示する。また、ユーザー端末10は、見学スポットごとに所定のマークを表示する。ユーザー端末10は、ユーザーからの指示に応じて、見学スポットの紹介情報を表示する。
いずれの利用態様でも、ユーザー端末10は、紹介情報をネットワーク90を介して情報提供装置30から取得してもよい。
【0018】
なお、本実施形態の施設見学システム100は、具体的には清掃工場等の工場おいて適用されるものであるが、見学者に対し情報を提供する施設であれば工場に限定されない。
【0019】
[ユーザー端末]
次に、ユーザー端末10について詳細に説明する。図2は、ユーザー端末10の機能構成を示す概略ブロック図である。ユーザー端末10は、通信可能な情報処理装置を用いて構成される。ユーザー端末10は、例えばスマートフォン、携帯電話機、ゲーム端末、ウェアラブルコンピューター(例えばスマートウォッチ)等の装置を用いて構成される。ユーザー端末10は、通信部11、入力部12、出力部13、位置取得部14、記憶部15及び制御部16を備える。
【0020】
通信部11は、通信装置を用いて構成される。通信部11は、ネットワーク90を介して他の通信装置や情報処理装置と通信する。通信部11は、例えば情報提供装置30との間でデータを送受信する。また通信部11は、近距離無線通信を用いて近くにある機器と通信をする。通信部11は、例えばビーコン20から機器情報を受信する。
【0021】
入力部12は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部12は、ユーザーの指示をユーザー端末10に入力する際にユーザーによって操作される。入力部12は、入力装置をユーザー端末10に接続するためのインターフェースであっても良い。この場合、入力部12は、入力装置においてユーザーの入力に応じ生成された入力信号をユーザー端末10に入力する。
【0022】
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescent)ディスプレイ等の画像表示装置であってもよい。また、出力部13はスピーカーを用いて構成されてもよい。出力部13は、ユーザーに対して情報を出力する。
なお、入力部12及び出力部13は、一体型のタッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。
【0023】
位置取得部14は、ユーザー端末10の現在の位置を示す位置情報を取得する。位置取得部14は、例えばGPS(Global Positioning System)装置を用いて構成されてもよい。位置取得部14は、例えば移動体通信の複数の基地局から受信される信号の受信強度等に基づいて位置情報を取得するように構成されてもよい。この場合、位置取得部14の機能の一部は制御部16に実装されてもよい。
【0024】
記憶部15は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。記憶部15は、制御部16の処理に必要となる情報を記憶する。
【0025】
記憶部15は、地図情報記憶部151、紹介情報記憶部152及びサポート情報記憶部153を含む。地図情報記憶部151は、施設内の設備等の見学スポットや部屋、通路を表す施設内の地図情報を記憶する。紹介情報記憶部152は、見学スポットごとに画像情報や文字情報、音声情報、動画情報等の見学スポットを紹介する紹介情報を記憶する。サポート情報記憶部153は、見学スポットごとに案内者が見学スポットの説明のために用いるサポート情報(説明情報やQ&A情報)を記憶する。なお、紹介情報は、施設内の見学スポットに設置されたビーコン20の機器情報にも紐づけられている。また、サポート情報も、施設内の見学スポットに設置されたビーコン20の機器情報に紐づけてもよい。
【0026】
制御部16は、CPU等のプロセッサーとメモリーとを用いて構成される。制御部17は、プロセッサーがプログラムを実行することによって、地図情報表示部161、位置検知部162、情報提供部163及びサポート情報提供部164として機能する。なお、制御部17の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。上記のプログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピューター読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。上記のプログラムは、電気通信回線を介して送信されても良い。
【0027】
地図情報表示部161は、地図情報記憶部151に記憶されている地図情報を読み出し、地図をディスプレイ(出力部13)に表示する。地図は、ユーザーの入力部12からの操作によって拡大・縮小が可能である。地図情報表示部161は、見学スポットにバルーン等の目印を表示してもよい。また、地図情報表示部161は、後述するように「紹介通知」を見学スポットの付近に表示する。また、地図情報表示部161は、ユーザー端末10が施設内にある場合には、位置検知部162が検知するユーザー端末10の位置に基づいて、ユーザー端末10の現在位置を表示してもよい。
なお、地図情報表示部161は、地図情報を地図情報記憶部151から読み出さずに、ネットワーク90を介して、情報提供装置30から取得してもよい。
【0028】
図3は、地図情報表示部161がディスプレイに表示する地図の一具体例を示す図である。図3の地図1511には、施設内の各部屋1512と見学スポット1513と通路1514が示されている。通路1514には、ユーザーが迷わないための見学ルート1515が表示されている。各見学スポット1513には、ユーザーに分かりやすくするためバルーン1516が付けられている。また、ユーザー端末10の現在位置が丸印1517で示されている。
図3に示される地図1511では、施設の具体例として清掃工場が示されている。この地図の具体例では、見学スポット1513は、「プラットフォーム」、「ごみピット」、「焼却炉フロー」、「中央制御室」、「タービン発電室」及び「灰溶融炉室」である。
【0029】
位置検知部162は、ビーコン20から位置取得部14(又は通信部11)を介して受信した機器情報と、受信した際の機器情報の信号の強度とに基づいて、ビーコン20からの距離を検知する。位置検知部162は、複数のビーコン20からの検知した距離に基づいて、ユーザー端末10の施設内での位置を検知することができる。また、位置検知部162は、位置取得部14から取得した位置情報に基づいて、ユーザー端末10の施設内の位置を検知してもよい。
【0030】
情報提供部163は、位置取得部14が取得した位置情報に基づいて、ユーザー端末10の位置が施設内にあるか否かを判定し、その判定に基づいて異なる動作をする。
ユーザー端末10が施設内にある場合、情報提供部163は、位置検知部162が検知したビーコン20からの距離が所定値以下か否かを判定する。情報提供部163は、距離が所定値以下ならば、当該ビーコン20に対応する見学スポットにユーザー端末10が接近したと判定する。地図情報表示部161は、情報提供部163の接近の判定により、地図上のその見学スポット付近に、見学スポットの紹介情報がある旨の通知(以下「紹介通知」という。)を表示する。ユーザーが入力部12を介して「紹介通知」を確認したことを知らせると、情報提供部163は、その見学スポットの機器情報に対応する紹介情報を紹介情報記憶部152から読み出して出力部13に出力する。出力される紹介情報は、画像情報や文字情報、音声情報、動画情報等である。なお、情報提供部163は、ユーザーの入力部12からの操作に応じて、紹介情報を順次読み出して出力してもよい。
なお、情報提供部163は、紹介情報を紹介情報記憶部152から読み出さずに、ネットワーク90を介して、情報提供装置30から取得してもよい。
【0031】
図4は、地図情報表示部161がディスプレイに表示する地図の一具体例を示す図である。図4に示される地図では、図3で示した地図1511の一部が拡大されている。ユーザー端末10の現在位置(丸印1517)が、特定の見学スポット1513に接近したため、「紹介通知」1518が表示されている。
図4の具体例では、特定の見学スポット1513は「ごみピット」であり、「紹介通知」1518は「解説を見る」と記載された地図上の吹き出しである。
【0032】
図5は、情報提供部163が見学スポットに関する紹介情報をディスプレイに表示する際の画面の一具体例を示す図である。図5に示される紹介情報には、見学スポットの名称1521、見学スポットの画像1522、見学スポットを紹介する紹介文1523、解説音声ボタン1524、及び、解説動画ボタン1525が表示されている。ユーザーが入力部12から解説音声ボタン1524を押すと、情報提供部163は、紹介情報記憶部152からさらに音声情報を読みだして出力する。また、ユーザーが入力部12から解説動画ボタン1525を押すと、情報提供部163は、紹介情報記憶部152からさらに動画情報を読みだして出力する。
図5の画面の具体例では、見学スポットの名称1521は「プラットフォーム」であり、「プラットフォーム」に対応する画像1522が表示されている。また、「プラットフォーム」に対応する紹介文1523が表示されている。
【0033】
一方、ユーザー端末10が施設内にない場合、情報提供部163は、地図情報表示部161に、地図上の全ての見学スポット付近に「紹介通知」を表示させる。ユーザーが入力部12を介して「紹介通知」を確認したことを知らせると、情報提供部163は、その見学スポットに対応する紹介情報を紹介情報記憶部152から読み出して出力部13に出力する。出力される紹介情報は、画像情報や文字情報、音声情報、動画情報等である。なお、情報提供部163は、ユーザーの入力部12からの操作に応じて、紹介情報を順次読み出して出力してもよい。
なお、情報提供部163は、地図上の一部の見学スポット付近にのみ「紹介通知」を表示させてもよい。
【0034】
図6は、地図情報表示部161がディスプレイに表示する地図の一具体例を示す図である。図6に示される地図では、図3で示した地図1511の一部が拡大されている。図6では、見学スポット1513の全てに「紹介通知」1518が表示されている。
図6の具体例では、見学スポット1513として、「プラットフォーム」、「ごみピット」、「焼却炉フロー」が表示されている。また、「紹介通知」1518は「解説を見る」と記載された地図上の吹き出しである。
【0035】
サポート情報提供部164は、ユーザー端末10が施設内にある場合に、案内者であるユーザーによって使われる機能を提供する。
サポート情報提供部164は、位置検知部162が検知したビーコン20からの距離が所定値以下か否かを判定する。サポート情報提供部164は、距離が所定値以下ならば、当該ビーコン20に対応する見学スポットにユーザー端末10が接近したと判定する。そして、サポート情報提供部164は、サポート情報記憶部153からその見学スポットの機器情報に対応するサポート情報(説明情報やQ&A情報)を読み出して、出力部13に表示する。案内者であるユーザーは、サポート情報を用いて見学者のために見学スポットの説明や質疑応答をすることができる。
なお、サポート情報提供部164は、サポート情報をサポート情報記憶部153から読み出さずに、ネットワーク90を介して、情報提供装置30から取得してもよい。
【0036】
[ビーコン]
次に、ビーコン20について詳細に説明する。図7は、ビーコン20の機能構成を示す概略ブロック図である。ビーコン20は、近距離無線通信が可能な通信機器を用いて構成される。ビーコン20は、通信部21、記憶部22及び制御部23を備える。
【0037】
通信部21は、通信装置を用いて構成される。通信部21は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を介して他の通信装置や情報処理装置と通信する。通信部21は、例えばユーザー端末10へデータを送信する。
【0038】
記憶部22は、ビーコン20を特定可能な機器情報を記憶する機器情報記憶部221を含む。
【0039】
制御部23は、所定の間隔で、機器情報記憶部221に記憶されている機器情報を、通信部21を介して送信する機器情報提供部231を含む。
【0040】
[情報提供装置]
次に、情報提供装置30について詳細に説明する。図8は、情報提供装置30の機能構成を示す概略ブロック図である。情報提供装置30は、通信可能な情報処理装置を用いて構成される。情報提供装置30は、例えばパーソナルコンピューター、サーバー装置、クラウドシステム等の装置やシステムを用いて構成される。情報提供装置30は、通信部31、入力部32、記憶部33及び制御部23を備える。
【0041】
通信部31は、通信装置を用いて構成される。通信部21は、ネットワーク90を介して他の通信装置や情報処理装置と通信する。通信部21は、例えばユーザー端末10情報処理装置との間でデータを送受信する。
【0042】
入力部32は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部32は、施設の管理者の指示を情報提供装置30に入力する際に施設の管理者によって操作される。入力部32は、入力装置を情報提供装置30に接続するためのインターフェースであっても良い。この場合、入力部32は、入力装置において施設の管理者の入力に応じ生成された入力信号を情報提供装置30に入力する。
【0043】
記憶部33は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。記憶部33は、制御部34の処理に必要となる情報を記憶する。
【0044】
記憶部33は、地図情報記憶部331、紹介情報記憶部332及びサポート情報記憶部333を含む。地図情報記憶部331は、施設内の設備等の見学スポットや部屋、通路を表す施設内の地図情報を記憶する。紹介情報記憶部332は、見学スポットごとに画像情報や文字情報、音声情報、動画情報等の見学スポットを紹介する紹介情報を記憶する。サポート情報記憶部333は、見学スポットごとに案内者が見学スポットの説明のために用いるサポート情報(説明情報やQ&A情報)を記憶する。なお、紹介情報は、施設内の見学スポットに設置されたビーコン20の機器情報にも紐づけられている。また、サポート情報も、施設内の見学スポットに設置されたビーコン20の機器情報に紐づけてもよい。
【0045】
制御部34は、CPU等のプロセッサーとメモリーとを用いて構成される。制御部34は、プロセッサーがプログラムを実行することによって、情報入力部341及び情報提供部342として機能する。なお、制御部34の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。上記のプログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピューター読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。上記のプログラムは、電気通信回線を介して送信されても良い。
【0046】
情報入力部341は、施設の管理者から入力部32を介して入力される地図情報、紹介情報及びサポート情報を、それぞれ地図情報記憶部331、紹介情報記憶部332及びサポート情報記憶部333に記憶させる。
これによって、施設の管理者は、適宜地図情報、紹介情報及びサポート情報を更新することができる。
【0047】
情報提供部342は、ユーザー端末10から要求に応じて、地図情報記憶部331、紹介情報記憶部332及びサポート情報記憶部333にそれぞれ記憶されている地図情報、紹介情報及びサポート情報を通信部31を介して送信する。
これによって、ユーザー端末10のユーザーは、適宜更新される最新の地図情報、紹介情報及びサポート情報を利用することができる。
【0048】
[処理の流れ]
次に、施設見学システム100の処理の流れを説明する。図9及び図10は、施設見学システム100の処理の流れの具体例を示すフローチャートである。図9及び図10の施設見学システム100の処理の流れは、ユーザー端末10のユーザーが施設の見学者等の施設の紹介を受ける立場の者の場合である。
【0049】
ユーザーがユーザー端末10を起動させると、ユーザー端末10の位置取得部14は、ユーザー端末10の位置情報を取得する。制御部16は、取得した位置情報に基づいて、現在位置が特定領域内にあるか否か判定する(ステップS101)。特定領域とは、施設のある領域であり、具体的には施設が清掃工場である場合は清掃工場のある領域である。
【0050】
ステップS101で現在位置が特定領域内にあると判定した場合(YES)、地図情報表示部161は、地図情報記憶部151から地図情報を取得し、地図をディスプレイ(出力部13)に表示する(ステップS102)。現在位置が特定領域内にある場合は、ユーザー端末10は、ユーザーに所持されて施設内を移動する。地図情報記憶部151は、ユーザーによる入力部12からの操作によって、地図を拡大・縮小して表示してもよい。地図情報表示部161は、一具体例として、図3のような地図をディスプレイに表示する。
【0051】
次に、ユーザー端末10がユーザーに所持されて施設内を移動した際に、位置検知部162は、通信部11を介してビーコン20から機器情報を受信する(ステップS103)。ビーコン20は、施設内の見学スポットや所定の場所にそれぞれ設置されている。位置検知部162は、受信した機器情報と、受信した際の機器情報の信号の強度とに基づいて、ビーコン20からの距離を検知する。
【0052】
また、位置検知部162は、複数のビーコン20からの検知した距離に基づいて、ユーザー端末10の施設内での位置を検知する(ステップS104)。地図情報表示部161は位置検知部162が検知した位置に基づいて、地図上に現在位置を表示する(ステップS105)。なお、地図情報表示部161は、位置取得部14から取得した位置情報に基づいて、地図上に現在位置を表示してもよい。
【0053】
次に、情報提供部163は、ビーコン20からの距離が所定値以下か否かを判定する。情報提供部163は、距離が所定値以下の場合には、当該ビーコン20の機器情報が紹介情報記憶部152に記憶されている紹介情報に紐づけられているものか否かを判定する。情報提供部163は、ビーコン20の機器情報が紹介情報に紐づけられているか否かにより、ユーザー端末10が当該ビーコン20に対応する見学スポットに接近したか否かを判定する(ステップS106)。
【0054】
ステップS106で情報提供部163が見学スポットに接近したと判定した場合(YES)、地図情報表示部161は、地図上のその見学スポット付近に「紹介通知」を表示する(ステップS107)。地図情報表示部161は、一具体例として、図4のように地図上の紹介スポットの付近に「紹介通知」として「解説を見る」ボタンを表示する。
【0055】
次に、情報提供部163は、ユーザーが入力部12を介して「紹介通知」を確認したか否かを判定する(ステップS108)。図4の一具体例では、ユーザーがタッチパネルディスプレイを介して「解説を見る」ボタンを押すことが、「紹介通知」を確認することに相当する。
【0056】
ステップS108で情報提供部163が「紹介通知」を確認したと判定した場合(YES)、情報提供部163は、紹介情報記憶部152から、その見学スポットに対応するビーコン20の機器情報に紐づけられている紹介情報を読み出して出力部13に出力する(ステップS109)。情報提供部163は、一具体例として、図5のような紹介情報をディスプレイに表示する。その後、制御部16は、制御をステップS110へ移す。
【0057】
一方、ステップS108で情報提供部163が「紹介通知」を確認したと判定しない場合(NO)、情報提供部163は紹介情報を表示せず、制御部16は制御をステップS110へ移す。
【0058】
また、ステップS106で情報提供部163が見学スポットに接近したと判定しない場合(NO)、情報提供部163は、ビーコン20からの距離が所定値以下か否かを判定する。情報提供部163は、距離が所定値以下の場合には、当該ビーコン20の機器情報が記憶部15に記憶されている立入禁止情報に紐づけられているものか否かを判定する。情報提供部163は、ビーコン20の機器情報が立入禁止情報に紐づけられているか否かにより、ユーザー端末10が当該ビーコン20に対応する立入禁止領域に接近したか否かを判定する(ステップS111)。なお、立入禁止情報は、記憶部15の紹介情報記憶部152に、ビーコン20の機器情報と紐づけて記憶されていてもよい。
【0059】
ステップS111で情報提供部163が立入禁止領域に接近したと判定した場合(YES)、出力部13は、立入禁止である旨の情報を出力する(ステップS112)。この情報は、ディスプレイに表示しても、音声で出力されてもよい。その後、制御部16は制御をステップS110へ移す。
【0060】
一方、ステップS111で情報提供部163が立入禁止領域に接近したと判定しない場合(NO)、制御部16は制御をステップS110へ移す。
【0061】
制御部16は、ユーザーから入力部12を介して終了の操作があるか否かを判定する(ステップS110)。制御部16は、終了の操作があれば処理を終了し(YES)、終了の操作がなければ、制御をS101へ戻す。
【0062】
図10へ移る。ステップS101で現在位置が特定領域内にあると判定しない場合(NO)、地図情報表示部161は、地図情報記憶部151から地図情報を取得し、地図をディスプレイ(出力部13)に表示する(ステップS201)。現在位置が特定領域内にない場合は、ユーザー端末10が、例えば自宅や学校など施設外の場所にある場合である。地図情報記憶部151は、ユーザーによる入力部12からの操作によって、地図を拡大・縮小して表示してもよい。地図情報表示部161は、一具体例として、図3のような地図をディスプレイに表示する。
【0063】
地図情報表示部161は、地図上に表示されている見学スポット付近に「紹介通知」を表示する(ステップS202)。この場合、地図情報表示部161は、地図上に表示されている全ての見学スポットの付近に「紹介通知」を表示しても、一部の見学スポットの付近のみに「紹介通知」を表示してもよい。地図情報表示部161は、一具体例として、図6のように地図上の全ての(3つの)紹介スポットの付近に「紹介通知」として「解説を見る」ボタンを表示する。
【0064】
次に、情報提供部163は、ユーザーが入力部12を介して、どれか1つの「紹介通知」を確認したか否かを判定する(ステップS203)。図6の一具体例では、ユーザーがタッチパネルディスプレイを介して1つの「解説を見る」ボタンを押すことが、「紹介通知」を確認することに相当する。
【0065】
ステップS203で情報提供部163が「紹介通知」を確認したと判定した場合(YES)、情報提供部163は、紹介情報記憶部152から、その見学スポットに紐づけられている紹介情報を読み出して出力部13に出力する。情報提供部163は、一具体例として、図5のような紹介情報をディスプレイに表示する。その後、制御部16は、制御をステップS205へ移す。
【0066】
一方、ステップS203で情報提供部163が「紹介通知」を確認したと判定しない場合(NO)、情報提供部163は紹介情報を表示せず、制御部16は制御をステップS205へ移す。
【0067】
制御部16は、ユーザーから入力部12を介して終了の操作があるか否かを判定する(ステップS205)。制御部16は、終了の操作があれば処理を終了し(YES)、終了の操作がなければ、制御をS101へ戻す。
【0068】
次に、施設見学システム100の他の処理の流れを説明する。図11は、施設見学システム100の他の処理の流れの具体例を示すフローチャートである。図11の施設見学システム100の処理の流れは、ユーザー端末10のユーザーが施設の案内者等の施設の紹介をする立場の者の場合である。また、ユーザー端末10は、施設内にあり施設内で使用されることを想定している。また本処理では、サポート情報が、施設内の見学スポットに設置されたビーコン20の機器情報に紐づけられていることを想定している。
【0069】
ユーザーがユーザー端末10を起動させると、地図情報表示部161は、地図情報記憶部151から地図情報を取得し、地図をディスプレイ(出力部13)に表示する(ステップS301)。ユーザー端末10は、ユーザーに所持されて施設内を移動する。
【0070】
次に、ユーザー端末10がユーザーに所持されて施設内を移動した際に、位置検知部162は、通信部11を介してビーコン20から機器情報を受信する(ステップS302)。ビーコン20は、施設内の見学スポットや所定の場所にそれぞれ設置されている。位置検知部162は、受信した機器情報と、受信した際の機器情報の信号の強度とに基づいて、ビーコン20からの距離を検知する。
【0071】
また、位置検知部162は、複数のビーコン20からの検知した距離に基づいて、ユーザー端末10の施設内での位置を検知する(ステップS303)。地図情報表示部161は位置検知部162が検知した位置に基づいて、地図上に現在位置を表示する(ステップS304)。
【0072】
次に、サポート情報提供部164は、ビーコン20からの距離が所定値以下か否かを判定する。サポート情報提供部164は、距離が所定値以下の場合には、当該ビーコン20の機器情報がサポート情報記憶部153に記憶されているサポート情報に紐づけられているものか否かを判定する。サポート情報提供部164は、ビーコン20の機器情報がサポート情報に紐づけられているか否かにより、ユーザー端末10が当該ビーコン20に対応する見学スポットに接近したか否かを判定する(ステップS305)。
【0073】
ステップS305でサポート情報提供部164が見学スポットに接近したと判定した場合(YES)、サポート情報提供部164は、サポート情報記憶部153から、その見学スポットに対応するビーコン20の機器情報に紐づけられているサポート情報を読み出して出力部13に出力する。サポート情報とは、具体的には、施設の案内者が見学者に見学スポットを案内する際に用いる説明情報やQ&A情報などである。その後、制御部16は、制御をステップS307へ移す。
【0074】
一方、ステップS305でサポート情報提供部164が見学スポットに接近したと判定しない場合(NO)、制御部16は、制御をステップS307へ移す。
【0075】
制御部16は、ユーザーから入力部12を介して終了の操作があるか否かを判定する(ステップS307)。制御部16は、終了の操作があれば処理を終了し(YES)、終了の操作がなければ、制御をS301へ戻す。
【0076】
(変形例)
地図情報表示部161は、ステップS107において、接近したと判定された見学スポットに対して「紹介通知」を表示しなくてもよい。この場合は、情報提供部163は、ステップS108において、ユーザーが「紹介通知」を確認したか否かを判定せず、ステップS109において、接近した見学スポットに対応する紹介情報を瞬時に表示する。接近した見学スポットが複数ある場合には、情報提供部163は、例えば、最も近い見学スポットの紹介情報を表示すればよい。
【0077】
地図情報表示部161は、ステップS202において、見学スポットに対応する「紹介通知」を地図上に表示しなくてもよい。この場合は、情報提供部163は、ステップS203において、ユーザーに入力部12を介して直接見学スポットを選択させる。
【0078】
[効果]
以上のように構成された施設見学システム100では、施設の見学の実現において施設側の負担を軽減することが可能となる。具体的には以下の通りである。
ユーザー端末10は、ビーコン20からの機器情報により見学スポットに接近したか否かを自動で検知でき、ユーザーに必要に応じて見学スポットの紹介情報を提供することができる。このため、施設が訓練された案内者を予め用意しておく必要はなく、また、施設の案内者が見学者に付き添って説明する必要もない。したがって、施設側の負担が軽減される。
また、ユーザー端末10が、ユーザーに接近した見学スポットに対応する「紹介通知」を確認させずに、紹介情報を提供するように構成することもできる。これにより、ユーザー端末10は、紹介情報を手動で表示させる必要がなくなり、瞬時に紹介情報を表示させることが可能となる。このため、施設の見学時間が短縮される。
清掃工場等の施設内においても施設外においても、ユーザー端末10を利用して施設の情報を得ることができる。このため、施設に来場した見学者(ユーザー端末10のユーザー)は、自宅や学校等でも来場時と同じように簡単に振り返り学習ができる。また、清掃工場等の施設に来場しなくても、ユーザー端末10のユーザーは施設の学習をすることができる。さらに、施設の未来場者には、ユーザー端末10を施設外で使用することによって、施設に来場することを促すことができる。
【符号の説明】
【0079】
100…施設見学システム, 10…ユーザー端末, 20…ビーコン, 30…情報提供装置, 11…通信部, 12…入力部, 13…出力部, 14…位置取得部, 15…記憶部, 151…地図情報記憶部, 152…紹介情報記憶部, 153…サポート情報記憶部, 16…制御部, 161…地図情報表示部, 162…位置検知部, 163…情報提供部, 164…サポート情報提供部, 21…通信部, 22…記憶部, 221…機器情報記憶部, 23…制御部, 231…機器情報提供部, 31…通信部, 32…入力部, 33…記憶部, 331…地図情報記憶部, 332…紹介情報記憶部, 333…サポート情報記憶部, 34…制御部, 341…情報入力部
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