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特開2023-171181細胞核(染色体)の交換(入れ替え)卵細胞を使用した産業利用、及び資源枯渇防止法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023171181
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】細胞核(染色体)の交換(入れ替え)卵細胞を使用した産業利用、及び資源枯渇防止法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/02 20120101AFI20231124BHJP
【FI】
G06Q50/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022103047
(22)【出願日】2022-05-20
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC01
(57)【要約】
【課題】哺乳類以外の動物は、基本的に卵で産まれた後ふ化し、成長する。これらの動物の中で、食用、加工製品の素材など、産業利用されるもので、養殖されていても卵からふ化させる完全養殖が難しいもの、自然界で個体数が減少し、将来的な資源枯渇性があるものなど持続的、安定的に対象となる動物を確保することが難しいという課題があった。
【解決手段】ゲノム編集などの技術を応用して、産業利用の対象となる動物の細胞核とその近縁種の動物の有精卵の卵細胞の細胞核を交換する(入れ替える)ことによって、産業利用の対象となる動物をふ化させる。
この方法で、産業利用の対象となる動物を増産して、完全養殖の難しさ、将来的な資源枯渇可能性という課題を解決する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲノム編集の技術などを応用して、有精卵の卵細胞内にある細胞核(染色体)を摘出し、別の生物(近縁種)の細胞核(染色体)を移植することで、細胞核(染色体)を移植した生物をふ化させる。この方法で、ふ化と飼育を繰り返し、養殖業、養鶏業、皮革加工産業などの産業の商品として使用する方法。
又、ふ化、飼育、放流を繰り返すことで、漁業などの天然資源の枯渇を防止する方法。
ゲノム編集の技術などを応用して、「産業利用上付加価値が高くない生物」「自然界における生息数が多く種の保存に問題がない生物」の有精卵内にある細胞核と、「産業利用上付加価値が高い生物」「自然界における生息数が少なく種の保存が危機に瀕している生物」の細胞核を交換して(入れ替えて)、ふ化、飼育することで産業利用する、又自然界に放流することで天然資源の枯渇を防止する方法。
(産業利用上付加価値が高く、ふ化、飼育対象の細胞核は、どの細胞から摘出しても同じであるため、取得が容易な細胞の細胞核を使用する。)
【請求項2】
請求項1に記載の方法を使用してふ化させた生物。
【請求項3】
請求項2に記載の生物を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲノム編集などの細胞関連技術と、ふ化飼育技術の応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲノム編集の技術
【0003】
養殖業などのふ化、飼育産業の技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鳥類、魚介類、ハ虫類、両生類など哺乳類以外の動物は、原則的に卵からふ化し、成長する。
これらの中で、食用、加工製品の素材など産業利用される動物の中で、付加価値が高いものを効率的に生産する養殖技術などでも、完全養殖が難しく、安定的な確保が難しい。
自然界の中での個体数が減少し、将来的な資源枯渇可能性がある、などの課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ゲノム編集技術などの技術を応用して、産業利用の対象となる動物の細胞核(染色体)を、その近縁種の動物の有精卵の卵細胞の細胞核(染色体)と交換する(入れ替える)。
産業利用の対象となる動物の細胞核を、その近縁種の動物の有精卵の卵細胞に移植する。
(この時、移植する有精卵の卵細胞の細胞核は、予め摘出しておく。)
この細胞核の交換(入れ替え)によって、産業利用の対象となる動物をふ化させることができるため、従来の課題である完全養殖の難しさ、将来的な資源枯渇可能性を解決する。
(産業利用の対象となる動物の細胞核は、どの細胞にあるものでも同じであるため、取得が容易な細胞のものを使用する。)