(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023171190
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】立体組立構造体
(51)【国際特許分類】
F16B 12/40 20060101AFI20231124BHJP
A47B 47/02 20060101ALI20231124BHJP
A47B 47/00 20060101ALI20231124BHJP
F16B 7/04 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
F16B12/40 C
A47B47/02 C
A47B47/00
F16B12/40 A
F16B7/04 301U
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129709
(22)【出願日】2022-08-16
(31)【優先権主張番号】P 2022081381
(32)【優先日】2022-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 第27回機械要素技術展にて、2022年6月22日から2022年6月24日まで展示
(71)【出願人】
【識別番号】515150933
【氏名又は名称】向陽エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080746
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 武嗣
(72)【発明者】
【氏名】松尾 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】山下 直伸
【テーマコード(参考)】
3B054
3J024
3J039
【Fターム(参考)】
3B054BA04
3B054BA09
3B054BA14
3B054BA15
3B054BC02
3B054BC11
3B054BC12
3B054EA03
3B054EA04
3J024AA34
3J024BA05
3J024CA07
3J039AA06
3J039BB03
3J039CA02
3J039DA02
3J039GA06
3J039GA07
3J039MA01
(57)【要約】
【課題】能率的に組立てすることができ、美感も優れた立体組立構造体を提供する。
【解決手段】柱1の取付孔11に、上方開口状凹窪部15を有する第1ブロック5を取付け、さらに、梁2の端部には、凹窪部15に上方から嵌め込まれる凸部8を有する第2ブロック7を内有し、梁2を水平姿勢のままで降下させて、凸部8を凹窪部15に、嵌着する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱(1)を形成する鉛直状パイプ(10)と、梁(2)を形成する水平状パイプ(20)との連結部位(3)に於て、
上記鉛直状パイプ(10)には取付孔(11)が形成されて、該取付孔(11)に受持用の第1ブロック(5)の一部が差込まれて取着され、
上記水平状パイプ(20)の端部(21)には、第2ブロック(7)が挿入固着され、上記鉛直状パイプ(10)の上記取付孔(11)が開設された連結用鉛直面(P)に平行な方向から上記第2ブロック(7)を、上記第1ブロック(5)に対して押込んでゆく際に、上記第1ブロック(5)と第2ブロック(7)の相互嵌合部位(K)に形成されたクサビ機構(Y)によって、上記水平状パイプ(20)の最外端面(22)が、上記鉛直状パイプ(10)の上記連結用鉛直面(P)に対して、しだいに接近しつつ圧接するように、
構成したことを特徴とする立体組立構造体。
【請求項2】
柱(1)を形成する鉛直状パイプ(10)と、梁(2)を形成する水平状パイプ(20)との連結部位(3)に於て、
上記鉛直状パイプ(10)には取付孔(11)が形成されて、該取付孔(11)に受持用の第1ブロック(5)の一部が差込まれて取着され、
上記水平状パイプ(20)の端部(21)には、落し込み用の第2ブロック(7)が挿入固着され、
しかも、上記第1ブロック(5)には、上方開口状凹窪部(15)が形成されると共に、上記第2ブロック(7)には、上記上方開口状凹窪部(15)に対して、上方から落し込まれる凸部(8)が垂設され、
上記凸部(8)が上記凹窪部(15)に対して、上方から落し込まれてゆく際に、上記水平状パイプ(20)の最外端面(22)が、上記鉛直状パイプ(10)に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構(Y)を、具備し、
該クサビ機構(Y)は、上記凸部(8)と上記凹窪部(15)の相互摺動圧接傾斜面(9)(16)をもって、形成したことを特徴とする立体組立構造体。
【請求項3】
柱(1)を形成する鉛直状パイプ(10)と、梁(2)を形成する水平状パイプ(20)との連結部位(3)に於て、
上記鉛直状パイプ(10)には取付孔(11)が形成されて、該取付孔(11)に受持用の第1ブロック(5)の一部が差込まれて取着され、
上記水平状パイプ(20)の端部(21)には、落し込み用の第2ブロック(7)が挿入固着され、
しかも、上記第1ブロック(5)には、上方突出状凸部(18)が設けられると共に、上記第2ブロック(7)には、上記上方突出状凸部(18)に対して、上方から落し込まれつつ外嵌される下方開口状凹窪部(24)が形成され、上記下方開口状凹窪部(24)が上記凸部(18)に対して、上方から外嵌されてゆく際に、上記水平状パイプ(20)の最外端面(22)が、上記鉛直状パイプ(10)に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構(Y)を、具備し、該クサビ機構(Y)は、上記凸部(18)と上記凹窪部(24)の相互摺動圧接傾斜面(9)(16)をもって、形成したことを特徴とする立体組立構造体。
【請求項4】
柱(1)を形成する鉛直状パイプ(10)と、梁(2)を形成する水平状パイプ(20)との連結部位(3)に於て、
上記鉛直状パイプ(10)には取付孔(11)が形成されて、該取付孔(11)に受持用第1ブロック(5)の一部が差込まれて取着され、
上記水平状パイプ(20)の端部(21)には、落し込み用の第2ブロック(7)が挿入固着され、
しかも、上記第1ブロック(5)の左右各側面には側方(S5 )及び上方(U5 )に開口状の凹窪部(25)(25)が形成されると共に、上記第2ブロック(7)には、上記凹窪部(25)(25)に対して、上方から落し込まれる凸部(26)(26)が形成され、
上記凸部(26)が上記凹窪部(25)に対して、上方から落し込まれてゆく際に、上記水平状パイプ(20)の最外端面(22)が、上記鉛直状パイプ(10)に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構(Y)を、具備し、
該クサビ機構(Y)は、上記凸部(26)と上記凹窪部(25)の相互摺動圧接傾斜面(9)(16)をもって、形成したことを特徴とする立体組立構造体。
【請求項5】
柱(1)を形成する鉛直状パイプ(10)と、梁(2)を形成する水平状パイプ(20)との連結部位(3)に於て、
上記鉛直状パイプ(10)には取付孔(11)が形成されて、該取付孔(11)に第1ブロック(5)の一部が差込まれて取着され、
上記水平状パイプ(20)の端部(21)には、第2ブロック(7)が挿入固着され、
しかも、上記第1ブロック(5)には、下方開口状凹窪部(15L)が形成されると共に、上記第2ブロック(7)には、上記下方開口状凹窪部(15L)に対して、下方から押込まれる凸部(8)が突設され、
上記凸部(8)が上記凹窪部(15L)に対して、下方から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプ(20)の最外端面(22)が、上記鉛直状パイプ(10)に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構(Y)を、具備し、
該クサビ機構(Y)は、上記凸部(8)と上記凹窪部(15L)の相互摺動圧接傾斜面(9)(16)をもって、形成したことを特徴とする立体組立構造体。
【請求項6】
柱(1)を形成する鉛直状パイプ(10)と、梁(2)を形成する水平状パイプ(20)との連結部位(3)に於て、
上記鉛直状パイプ(10)には取付孔(11)が形成されて、該取付孔(11)に第1ブロック(5)の一部が差込まれて取着され、
上記水平状パイプ(20)の端部(21)には、第2ブロック(7)が挿入固着され、
しかも、上記第1ブロック(5)には、下方開口状凹窪部(15L)が形成されると共に、上記第2ブロック(7)には、上記下方開口状凹窪部(15L)に対して、下方から押込まれて内嵌される上方突出状凸部(8)を有し、上記下方開口状凹窪部(15L)に対して上記凸部(8)が下方から外嵌されてゆく際に、上記水平状パイプ(20)の最外端面(22)が、上記鉛直状パイプ(10)に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構(Y)を、具備し、該クサビ機構(Y)は、上記凸部(8)と上記凹窪部(15L)の相互摺動圧接傾斜面(9)(16)をもって、形成したことを特徴とする立体組立構造体。
【請求項7】
柱(1)を形成する鉛直状パイプ(10)と、梁(2)を形成する水平状パイプ(20)との連結部位(3)に於て、
上記鉛直状パイプ(10)には取付孔(11)が形成されて、該取付孔(11)に第1ブロック(5)の一部が差込まれて取着され、
上記水平状パイプ(20)の端部(21)には、第2ブロック(7)が挿入固着され、
しかも、上記第1ブロック(5)の左右各側面には側方(S5 )及び下方に開口状の凹窪部(25)(25)が形成されると共に、上記第2ブロック(7)には、上記凹窪部(25)(25)に対して、下方から押込まれる凸部(26)が形成され、
上記凸部(26)が上記凹窪部(25)に対して、下方から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプ(20)の最外端面(22)が、上記鉛直状パイプ(10)に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構(Y)を、具備し、
該クサビ機構(Y)は、上記凸部(26)と上記凹窪部(25)の相互摺動圧接傾斜面(9)(16)をもって、形成したことを特徴とする立体組立構造体。
【請求項8】
柱(1)を形成する鉛直状パイプ(10)と、梁(2)を形成する水平状パイプ(20)との連結部位(3)に於て、
上記鉛直状パイプ(10)には取付孔(11)が形成されて、該取付孔(11)に第1ブロック(5)の一部が差込まれて取着され、
上記水平状パイプ(20)の端部(21)には、押込み用第2ブロック(7)が挿入固着され、
しかも、上記第1ブロック(5)には、側方開口状凹窪部(15S)が形成されると共に、上記第2ブロック(7)には、上記側方開口状凹窪部(15S)に対して、側方から押込まれる凸部(8)が水平方向に突設され、
上記凸部(8)が上記凹窪部(15S)に対して、側方から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプ(20)の最外端面(22)が、上記鉛直状パイプ(10)に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構(Y)を、具備し、
該クサビ機構(Y)は、上記凸部(8)と上記凹窪部(15S)の相互摺動圧接傾斜面(9)(16)をもって、形成したことを特徴とする立体組立構造体。
【請求項9】
柱(1)を形成する鉛直状パイプ(10)と、梁(2)を形成する水平状パイプ(20)との連結部位(3)に於て、
上記鉛直状パイプ(10)には取付孔(11)が形成されて、該取付孔(11)に第1ブロック(5)の一部が差込まれて取着され、
上記水平状パイプ(20)の端部(21)には、押込み用第2ブロック(7)が挿入固着され、
しかも、上記第1ブロック(5)には、側方突出状凸部(18)が設けられると共に、上記第2ブロック(7)には、上記側方突出状凸部(18)に対して、水平方向から押込まれつつ外嵌される側方開口状凹窪部(24)が形成され、上記側方開口状凹窪部(24)が上記凸部(18)に対して、水平方向から外嵌されてゆく際に、上記水平状パイプ(20)の最外端面(22)が、上記鉛直状パイプ(10)に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構(Y)を、具備し、該クサビ機構(Y)は、上記凸部(18)と上記凹窪部(24)の相互摺動圧接傾斜面(9)(16)をもって、形成したことを特徴とする立体組立構造体。
【請求項10】
柱(1)を形成する鉛直状パイプ(10)と、梁(2)を形成する水平状パイプ(20)との連結部位(3)に於て、
上記鉛直状パイプ(10)には取付孔(11)が形成されて、該取付孔(11)に第1ブロック(5)の一部が差込まれて取着され、
上記水平状パイプ(20)の端部(21)には、第2ブロック(7)が挿入固着され、
しかも、上記第1ブロック(5)の左右各側面には側方(S5 )及び下方に開口状の凹窪部(25)(25)が形成されると共に、上記第2ブロック(7)には、上記凹窪部(25)(25)に対して、水平方向から押込まれる凸部(26)(26)が形成され、
上記凸部(26)が上記凹窪部(25)に対して、水平方向から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプ(20)の最外端面(22)が、上記鉛直状パイプ(10)に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構(Y)を、具備し、
該クサビ機構(Y)は、上記凸部(26)と上記凹窪部(25)の相互摺動圧接傾斜面(9)(16)をもって、形成したことを特徴とする立体組立構造体。
【請求項11】
上記第2ブロック(7)が上記水平状パイプ(20)の端部(21)に挿入固着された状態に於て、上記第2ブロック(7)の外端面(7E)が、上記水平状パイプ(20)の最外端面(22)と同一位置乃至微小寸法(ε)だけ内方位置に、在るように、上記第2ブロック(7)を、固着した請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載の立体組立構造体。
【請求項12】
上記鉛直状パイプ(10)の上記取付孔(11)は、左右幅寸法(W11)よりも上下寸法(H11)が大きい縦長基本形状(11B)を有すると共に、該縦長基本形状(11B)の上下中央位置に於て、左右各々に、係止用小凹部(12)(12)が切欠形成された形状とすると共に、
上記第1ブロック(5)は、上記取付孔(11)に差込自在な係止頭部(30)を有する突片(31)を有し、90°だけ回転させて止着し、該第1ブロック(5)に引抜方向の力(F5 )が作用した際に、上記係止用小凹部(12)(12)に係合する小凸部(6)(6)が、上記係止頭部(30)の裏面に、付設されている請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載の立体組立構造体。
【請求項13】
上記鉛直状パイプ(10)の上記取付孔(11)は、左右幅寸法(W11)が上下寸法(H11)よりも大きい横長基本形状(11C)を有すると共に、該横長基本形状(11C)の左右中央位置に於て、上下各々に、係止用小凹部(12)(12)が切欠形成された形状とすると共に、
上記第1ブロック(5)は、上記取付孔(11)に差込自在な係止頭部(30)を有する突片(31)を有し、90°だけ回転させて止着し、該第1ブロック(5)に引抜方向の力(F5 )が作用した際に、上記係止用小凹部(12)(12)に係合する小凸部(6)(6)が、上記係止頭部(30)の裏面に、付設されている請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載の立体組立構造体。
【請求項14】
一本の鉛直状パイプ(10)に対して、2本~4本の水平状パイプ(20)が同一平面内で配設された多数の連結部位(3)を有する立体組立構造体に於て、
正面,背面,左右側面及び上方から見た際、上記第1ブロック(5)と第2ブロック(7)及び取付ネジが、見えないように組立てられた請求項2,3又は4記載の立体組立構造体。
【請求項15】
一本の鉛直状パイプ(10)に対して、2本~4本の水平状パイプ(20)が同一平面内で配設された多数の連結部位(3)を有する立体組立構造体に於て、
下方から見上げた際に、上記第1ブロック(5)と第2ブロック(7)及び取付ネジが、見えないように組立てられた請求項5,6又は7記載の立体組立構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体組立構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、多数のパイプ材をもって、組立自在な立体組立構造は多く知られている。
例えば、組立用ラックとして、特許文献1にて提案された発明では、予め複数の係合突起を嵌合筒に一体に突設した部品を、第1鉛直パイプに外嵌状に固着し、ボルトにて固定すると共に、複雑なジョイント部材を水平パイプの端部に取着して、ジョイント部材を上記嵌合筒の係合突起に係止する構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1の発明では、 (i) 立体組立構造体として組立てる作業が面倒で非能率である点、 (ii) 複雑なジョイント部材が組立完了状態下で露出しており見映えが悪く、かつ、陳列棚等では商品の陳列に支障が生ずる点、(iii) 組付,解体,拡張,再組立,延長の作業が容易でなく、能率的な作業は困難である点、等の欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明は、柱を形成する鉛直状パイプと、梁を形成する水平状パイプとの連結部位に於て;上記鉛直状パイプには取付孔が形成されて、該取付孔に受持用の第1ブロックの一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプの端部には、第2ブロックが挿入固着され、上記鉛直状パイプの上記取付孔が開設された連結用鉛直面に平行な方向から上記第2ブロックを、上記第1ブロックに対して押込んでゆく際に、上記第1ブロックと第2ブロックの相互嵌合部位に形成されたクサビ機構によって、上記水平状パイプの最外端面が、上記鉛直状パイプの上記連結用鉛直面に対して、しだいに接近しつつ圧接するように;構成した。
【0006】
また、柱を形成する鉛直状パイプと、梁を形成する水平状パイプとの連結部位に於て;上記鉛直状パイプには取付孔が形成されて、該取付孔に受持用の第1ブロックの一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプの端部には、落し込み用の第2ブロックが挿入固着され;しかも、上記第1ブロックには、上方開口状凹窪部が形成されると共に、上記第2ブロックには、上記上方開口状凹窪部に対して、上方から落し込まれる凸部が垂設され;上記凸部が上記凹窪部に対して、上方から落し込まれてゆく際に、上記水平状パイプの最外端面が、上記鉛直状パイプに対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構を、具備し;該クサビ機構は、上記凸部と上記凹窪部の相互摺動圧接傾斜面をもって、形成した。
【0007】
また、柱を形成する鉛直状パイプと、梁を形成する水平状パイプとの連結部位に於て;上記鉛直状パイプには取付孔が形成されて、該取付孔に受持用の第1ブロックの一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプの端部には、落し込み用の第2ブロックが挿入固着され;しかも、上記第1ブロックには、上方突出状凸部が設けられると共に、上記第2ブロックには、上記上方突出状凸部に対して、上方から落し込まれつつ外嵌される下方開口状凹窪部が形成され、上記下方開口状凹窪部が上記凸部に対して、上方から外嵌されてゆく際に、上記水平状パイプの最外端面が、上記鉛直状パイプに対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構を、具備し、該クサビ機構は、上記凸部と上記凹窪部の相互摺動圧接傾斜面をもって、形成した。
【0008】
また、柱を形成する鉛直状パイプと、梁を形成する水平状パイプとの連結部位に於て;上記鉛直状パイプには取付孔が形成されて、該取付孔に受持用第1ブロックの一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプの端部には、落し込み用の第2ブロックが挿入固着され;しかも、上記第1ブロックの左右各側面には側方及び上方に開口状の凹窪部が形成されると共に、上記第2ブロックには、上記凹窪部に対して、上方から落し込まれる凸部が形成され;上記凸部が上記凹窪部に対して、上方から落し込まれてゆく際に、上記水平状パイプの最外端面が、上記鉛直状パイプに対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構を、具備し;該クサビ機構は、上記凸部と上記凹窪部の相互摺動圧接傾斜面をもって、形成した。
【0009】
また、柱を形成する鉛直状パイプと、梁を形成する水平状パイプとの連結部位に於て;上記鉛直状パイプには取付孔が形成されて、該取付孔に第1ブロックの一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプの端部には、第2ブロックが挿入固着され;しかも、上記第1ブロックには、下方開口状凹窪部が形成されると共に、上記第2ブロックには、上記下方開口状凹窪部に対して、下方から押込まれる凸部が突設され;上記凸部が上記凹窪部に対して、下方から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプの最外端面が、上記鉛直状パイプに対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構を、具備し;該クサビ機構は、上記凸部と上記凹窪部の相互摺動圧接傾斜面をもって、形成した。
【0010】
また、柱を形成する鉛直状パイプと、梁を形成する水平状パイプとの連結部位に於て;上記鉛直状パイプには取付孔が形成されて、該取付孔に第1ブロックの一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプの端部には、第2ブロックが挿入固着され;しかも、上記第1ブロックには、下方開口状凹窪部が形成されると共に、上記第2ブロックには、上記下方開口状凹窪部に対して、下方から押込まれて内嵌される上方突出状凸部を有し、上記下方開口状凹窪部に対して上記凸部が下方から外嵌されてゆく際に、上記水平状パイプの最外端面が、上記鉛直状パイプに対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構を、具備し、該クサビ機構は、上記凸部と上記凹窪部の相互摺動圧接傾斜面をもって、形成した。
【0011】
また、柱を形成する鉛直状パイプと、梁を形成する水平状パイプとの連結部位に於て;上記鉛直状パイプには取付孔が形成されて、該取付孔に第1ブロックの一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプの端部には、第2ブロックが挿入固着され;しかも、上記第1ブロックの左右各側面には側方及び下方に開口状の凹窪部が形成されると共に、上記第2ブロックには、上記凹窪部に対して、下方から押込まれる凸部が形成され;上記凸部が上記凹窪部に対して、下方から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプの最外端面が、上記鉛直状パイプに対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構を、具備し;該クサビ機構は、上記凸部と上記凹窪部の相互摺動圧接傾斜面をもって、形成した。
【0012】
また、柱を形成する鉛直状パイプと、梁を形成する水平状パイプとの連結部位に於て;上記鉛直状パイプには取付孔が形成されて、該取付孔に第1ブロックの一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプの端部には、押込み用第2ブロックが挿入固着され;しかも、上記第1ブロックには、側方開口状凹窪部が形成されると共に、上記第2ブロックには、上記側方開口状凹窪部に対して、側方から押込まれる凸部が水平方向に突設され;上記凸部が上記凹窪部に対して、側方から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプの最外端面が、上記鉛直状パイプに対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構を、具備し;該クサビ機構は、上記凸部と上記凹窪部の相互摺動圧接傾斜面をもって、形成した。
【0013】
また、柱を形成する鉛直状パイプと、梁を形成する水平状パイプとの連結部位に於て;上記鉛直状パイプには取付孔が形成されて、該取付孔に第1ブロックの一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプの端部には、押込み用第2ブロックが挿入固着され;しかも、上記第1ブロックには、側方突出状凸部が設けられると共に、上記第2ブロックには、上記側方突出状凸部に対して、水平方向から押込まれつつ外嵌される側方開口状凹窪部が形成され、上記側方開口状凹窪部が上記凸部に対して、水平方向から外嵌されてゆく際に、上記水平状パイプの最外端面が、上記鉛直状パイプに対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構を、具備し、該クサビ機構は、上記凸部と上記凹窪部の相互摺動圧接傾斜面をもって、形成した。
【0014】
また、柱を形成する鉛直状パイプと、梁を形成する水平状パイプとの連結部位に於て;上記鉛直状パイプには取付孔が形成されて、該取付孔に第1ブロックの一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプの端部には、第2ブロックが挿入固着され;しかも、上記第1ブロックの左右各側面には側方及び下方に開口状の凹窪部が形成されると共に、上記第2ブロックには、上記凹窪部に対して、水平方向から押込まれる凸部が形成され;上記凸部が上記凹窪部に対して、水平方向から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプの最外端面が、上記鉛直状パイプに対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構を、具備し;該クサビ機構は、上記凸部と上記凹窪部の相互摺動圧接傾斜面をもって、形成した。
【0015】
また、上記第2ブロックが上記水平状パイプの端部に挿入固着された状態に於て、上記第2ブロックの外端面が、上記水平状パイプの最外端面と同一位置乃至微小寸法だけ内方位置に、在るように、上記第2ブロックを、固着した。
【0016】
また、上記鉛直状パイプの上記取付孔は、左右幅寸法よりも上下寸法が大きい縦長基本形状を有すると共に、該縦長基本形状の上下中央位置に於て、左右各々に、係止用小凹部が切欠形成された形状とすると共に;上記第1ブロックは、上記取付孔に差込自在な係止頭部を有する突片を有し、90°だけ回転させて止着し、該第1ブロックに引抜方向の力が作用した際に、上記係止用小凹部に係合する小凸部が、上記係止頭部の裏面に、付設されている。
また、上記鉛直状パイプの上記取付孔は、左右幅寸法が上下寸法よりも大きい横長基本形状を有すると共に、該横長基本形状の左右中央位置に於て、上下各々に、係止用小凹部が切欠形成された形状とすると共に;上記第1ブロックは、上記取付孔に差込自在な係止頭部を有する突片を有し、90°だけ回転させて止着し、該第1ブロックに引抜方向の力が作用した際に、上記係止用小凹部に係合する小凸部が、上記係止頭部の裏面に、付設されている。
【0017】
また、一本の鉛直状パイプに対して、2本~4本の水平状パイプが同一平面内で配設された多数の連結部位を有する立体組立構造体に於て;正面,背面,左右側面及び上方から見た際、上記第1ブロックと第2ブロック及び取付ネジが、見えないように組立てられている。
また、一本の鉛直状パイプに対して、2本~4本の水平状パイプが同一平面内で配設された多数の連結部位を有する立体組立構造体に於て;下方から見上げた際に、上記第1ブロックと第2ブロック及び取付ネジが、見えないように組立てられている。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、小型の2つの部品(第1ブロック,第2ブロック)によって、簡単かつ迅速・容易に、組付けができ、かつ、剛性も強度も十分に確保できる。かつ、外観も優れて、不要な突出部も無くすことができる。また、別の場所への移動のための解体,再組立も容易であり、棚レイアウトの自由な変更及び拡張も簡単に行い得る。さらに、クサビ機構によって、水平状パイプ(梁)の端面を、パイプ(柱)の鉛直面に対して強力圧接可能であり、立体組立構造体としての(全体の)剛性は大であり、キャビネット、各種の金属製の棚、及び、店舗什器、オフィス什器、組立式家具、陳列棚、ショーケース、ワゴン、ラック、テーブル、デスク、商談ブース、案内板、受付台等の用途に広く利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の第1の実施形態を示す全体斜視図である。
【
図2】本発明の要部説明のための図であって、(A)は水平状パイプに第2ブロックを挿入固着する状態を示した斜視説明図、(B)は要部拡大斜視図である。
【
図3】組付け方法を説明するための下方から見上げた図である。
【
図4】組付け途中の状態を示した下方から見上げた図である。
【
図5】組付け完了状態を示した下方から見上げた図である。
【
図6】
図4に対応する図であって、要部拡大断面図である。
【
図7】
図5に対応する図であって、要部拡大断面図である。
【
図8】第2ブロックの一例を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は右側面図、(D)は断面図である。
【
図9】水平状パイプを示し、(A)は要部底面図、(B)は要部横断面図である。
【
図10】第1ブロックの一例を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は右側面図、(D)は断面図である。
【
図11】鉛直状パイプを示し、(A)は正面図、(B)は(A)のb-b断面図、(C)は(A)に示した取付孔11について説明するための基本形状11Bを示す図である。
【
図12】組付け途中の状態を示した要部断面図である。
【
図14】他の実施例を示し、組付け方法を説明するための下方から見上げた図である。
【
図15】他の実施例を示し、組付け完了状態を下方から見上げた図である。
【
図16】第2ブロックの他例を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は(A)のc-c断面図、(D)は上下引っくり返した状態の斜視図である。
【
図17】第1ブロックの他例を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は(A)のc-c断面図、(D)は斜視図である。
【
図18】第2ブロックの別の例を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は(A)のc-c断面図、(D)は上下引っくり返した状態の斜視図である。
【
図19】第1ブロックの別の例を示し、(A)は平面図、(B)は断面図、(C)は斜視図である。
【
図20】鉛直状パイプの取付孔と第1ブロックの種々の変形例を示し、(A
1 )(B
1 )(C
1 )(D
1 )に示す各取付孔に対しては、(A
2 )(B
2 )(C
2 )(D
2 )に示す第1ブロックが、夫々対応して、取付けられる。
【
図21】
図20(B
1 )に示した取付孔11について説明するための図であって、(A)は正面図、(B)は取付孔11の基本形状11Cを示す図である。
【
図22】
図20(C
1 )に示した取付孔11について説明するための図であって、(A)は正面図、(B)は取付孔11の基本形状11Cを示す図である。
【
図24】組付け方法を説明するための上方から見下した図である。
【
図25】組付け途中の状態を示した上方から見下した図である。
【
図26】組付け途中の状態を示した要部拡大断面図である。
【
図27】組付け完了状態を示した要部拡大断面図である。
【
図28】組付け完了状態であって、棚板を載置した状態を示す斜視図である。
【
図29】他の実施例を示し、組付け完了直前の状態の要部拡大断面図である。
【
図30】組付け完了状態を示した要部拡大断面図である。
【
図32】組付け方法を説明するための斜視図である。
【
図34】組付け途中の状態を示した要部拡大断面図である。
【
図35】組付け完了状態を示した要部拡大断面図であって、(A)は
図34に対応する実施例を示し、(B)は他の実施例を示す。
【
図36】組付け完了状態であって、棚板を載置した状態を示す下方から見上げた斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1は、立体組立構造体Zの第1の実施形態を示す。全体の上下段数、左右個数、前後個数は、増減自由である。用途は、キャビネット、各種の金属製の棚、及び、店舗什器、オフィス什器、組立式家具、陳列棚、ショーケース、ワゴン、ラック、テーブル、デスク、商談ブース、案内板、受付台等である。
【0021】
この立体組立構造体Zは、複数本の柱1と、複数本の梁2をもって、立体状に組立てられている。柱1は、鉛直状パイプ10をもって形成され、しかも、この鉛直状パイプ10は横断面が正方形の角パイプの場合を示す(
図1,
図2(B)参照)。また、梁2は、水平状パイプ20をもって形成され、しかも、この水平状パイプ20も横断面が正方形の角パイプの場合を示す(
図1,
図2参照)。
図2(B)と
図1に於て、3は、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位である。一本の柱1に対して、2本,3本又は4本の梁2が、連結部位3に於て、相互に連結されている。
図2(B)では実線をもって3本の梁2,2,2が柱1に、連結されている状態を示し、仮想線で示すように梁2を追加して4本の梁2,2,2,2を柱1に連結することもできる。
【0022】
上記連結部位3について、以下、詳説する。
図3,
図6,
図11に示すように、鉛直状パイプ10には、予め、取付孔11が貫設(形成)されている。この取付孔11に受持用の第1ブロック(キャッチ部品)5の一部が差込まれて、取着される。
上記鉛直状パイプ10の取付孔11は、
図11(C)に示すように、左右幅寸法W
11よりも上下寸法H
11が大きい縦長基本形状11Bを有すると共に、
図11(A)に示す如く、その縦長基本形状11Bの上下中央位置に於て、係止用小凹部12,12が切欠形成された形状である。
【0023】
そして、水平状パイプ20の端部21には、落し込み用の第2ブロック7が、挿入固着されている。この第2ブロック7を、本発明では、ホルダー部品と呼ぶ場合もある。(なお、前記第1ブロック5をキャッチ部品と呼ぶ場合もある。)
また、第2ブロック(ホルダー部品)7は、水平状パイプ20の(長手方向に垂直に切断された)最外端面22と同一位置に、第2ブロック7の外端面7Eが対応するように、固着されている。又は、
図6,
図12に示す如く、第2ブロック7は、水平状パイプ20の最外端面22から微小寸法εだけ内方位置に、その外端面7Eが対応するよう、水平状パイプ20に対して、ネジ13等で固着されている。なお、微小寸法εとは、2mm未満とするのが望ましい。
【0024】
また、水平状パイプ20の端部21の下面には、長方形状切欠き23が形成され、端部21に挿入固着された第2ブロック7の凸部8が下方向に露出状として、
図7,
図13に示した如く、第1ブロック5が凸部8と嵌合可能としている。
そして、前記第1ブロック(キャッチ部品)5には、上方開口状凹窪部15が形成されている(
図6,
図7,
図10,
図12,
図13参照)。
他方、第2ブロック(ホルダー部品)7には、第1ブロック5の上方開口状凹窪部15に対して、上方から落し込まれる凸部8が垂設されている(
図6,
図7,
図8,
図12,
図13参照)。
【0025】
しかも、上記凸部8が凹窪部15に対して、(上方から矢印Fのように下方へ)落し込まれてゆく際に、
図6から
図7、又は、
図12から
図13に示したように、水平状パイプ20の最外端面22が、鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ(最終接続状態下で)圧接させるクサビ機構Yを、具備している。
即ち、
図6,
図7、又は、
図12,
図13に示す如く、このクサビ機構Yは、凸部8と凹窪部15との相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成している。
【0026】
図1,
図4,
図6及び
図12から明らかなように、第2ブロック7の外端面7Eが水平状パイプ20の最外端面22から、突出していないので、鉛直状パイプ10と鉛直状パイプ10の間に、水平状パイプ20を容易にかつ安定水平姿勢にて、
図6又は
図12に示すように、差込むことが可能であり、しかも、その後は矢印G方向に(水平姿勢を保ちつつ)水平状パイプ20を手でもって降下させれば、容易かつ迅速スムーズに、(矢印Fのように)凸部8が凹窪部15に落し込まれつつ、クサビ機構Yによって、水平状パイプ20の最外端面22が鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ最終的に圧接固着状態となる。
【0027】
このように、凸部8と凹窪部15から成る相互嵌合部位Kにクサビ機構Yが形成されている。
また、鉛直状パイプ10の取付孔11が開設された面は、垂直面であり、しかも、水平状パイプ20の最外端面22が圧接固着状態として連結される面であるので、本発明では、「連結用鉛直面P」と呼ぶ場合もある。
【0028】
このようにして、一本の鉛直状パイプ10(柱1)に対して、2本~4本の水平状パイプ20(梁2)が、同一平面内で配設された多数の連結部位3を有する(
図1に示したような)立体組立構造体Zに於て、
図2(B)と
図5と
図7,
図13等から判るように、正面,背面,左右側面から(人の目で)見た際、第1ブロック5と第2ブロック7及び取付ネジ13が、見えない。従って、美感上優れた立体組立構造体となると共に、連結部位3にホコリ(粉塵)が溜まらず、清掃も容易であり、人の手で触れても怪我の虞もなく、衣服や物の傷付きをも防ぎ得る。
【0029】
次に、第1ブロック5について、さらに詳しく説明すると、
図10に示すように、この第1ブロック5は、取付孔11(
図11参照)に差込自在な、係止頭部30を有する突片31を有する。
図10に示したように、突片31の係止頭部30は左右方向に長い寸法であって、これを90°だけ回転させた状態にて、
図11の(上下方向に長い寸法の)取付孔11に、差込み、次に、90°だけ逆方向に回転させて、凹窪部15を上方に向けた姿勢で鉛直状パイプ10に固着(取着)する。
【0030】
このように固着(取着)した状態で、第1ブロック5に、
図7,
図13に示すような引抜方向の力F
5 が作用した際に、鉛直状パイプ10の前記係止用小凹部12,12(
図11参照)に係合する小凸部6,6が、係止頭部30の裏面に、付設されている(
図10参照)。この状態下では鉛直状パイプ10に対して、水平状パイプ20が(軸心廻りに)回転しないように、維持される。即ち、係止頭部30の抜止め状態が維持される。
【0031】
なお、
図3~
図5、
図6~
図8、
図12,
図13に示すように、第2ブロック7には、ナット32を嵌込状に取着すると共に、下方からネジ13を螺着して、第2ブロック7を水平状パイプ20の端部から離脱しないように止着している。また、
図12と
図13の実施形態では、別途、連結ネジ33を付設して、組付完了状態下で、第2ブロック7と第1ブロック5とを、締結して、確実に両者を強固に連結している。
【0032】
次に、
図14と
図15は、別の実施形態を示し、鉛直状パイプ10及び水平状パイプ20を、(横断面円形の)丸パイプとした場合を示し、
図1~
図13と同一符号は、同様の構成であるので、重複説明を省略する。
なお、本発明に於て、第1ブロック5と第2ブロック7の材質としては、合成樹脂、亜鉛ダイキャスト、焼結合金等とするのが良い。
【0033】
次に、
図16,
図17に於て、第2ブロック7及び第1ブロック5の他の実施例を示す。
図17に示すように、第1ブロック5には、角錐台形の上方突出状凸部18が設けられる。つまり、L字型ベース部19の水平底壁片19Aから凸部18が突設されている。また、L字型ベース部19の鉛直片19Bから、突片31が突設され、この突片31は係止頭部30を有する(
図10と同様)。勿論、この第1ブロック5は、鉛直状パイプ10の取付孔11に取着される。
他方、
図16に示すように、第2ブロック7には、前記第1ブロック5の突出状凸部18(
図17参照)に対して、上方から落し込まれつつ外嵌される下方開口状凹窪部24が形成されている。
【0034】
そして、第2ブロック7の下方開口状凹窪部24が、第1ブロック5の凸部18に対して、上方から外嵌されてゆく際に、水平状パイプ20の最外端面22が、鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ(
図6と
図7参照)圧接されるクサビ機構Yを、水平状パイプ20と鉛直状パイプ10の相互連結部位3(
図1参照)に、具備する。
即ち、
図16と
図17に示すように、このクサビ機構Yは、上記凸部18と上記凹窪部24の相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成されている。
【0035】
次に、
図18,
図19に於て、第2ブロック7及び第1ブロック5の別の実施例を示す。
図19に示すように、第1ブロック5の左右各側面には、側方S
5 及び上方U
5 に開口状の浅い凹窪部25,25が形成されている。
他方、第2ブロック7は、
図18に示すように、上記第1ブロック5の凹窪部25,25に対して、上方から落し込まれる凸部26,26が形成されている。具体的には、(
図18に示した如く、)第1ブロック5の略全体が嵌込まれる凹所27を、第2ブロック7に形成し、この凹所27の左右各内側面に、上記凸部26を板片状に突設している。
【0036】
そして、凸部26が凹窪部25に対して、上方から落し込まれてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、鉛直状パイプ10の連結用鉛直面に対して、しだいに接近しつつ(
図6と
図7参照)、圧接させるクサビ機構Yは、第1ブロック5と第2ブロック7の相互嵌合部位Kに形成されている。具体的には、(
図18と
図19に示した)凸部26の摺動圧接傾斜面9と、凹窪部25の摺動圧接傾斜面16とをもって、クサビ機構Yが形成(構成)されている。
【0037】
このように、
図18と
図19にあっては、摺接圧接傾斜面9,16は、各々、左右に分離して配設されると共に、幅寸法が小さく設定される。
なお、
図16~
図19における第1ブロック5の突片31(係止頭部30)の形状(構成)及び鉛直状パイプ10への取着構造は、
図10と
図11の実施例で説明した形状(構成)と、同様である。
【0038】
ところで、
図20~
図22に於て、第1ブロック5の突片31(係止頭部30)の形状や向き(方向)、及び、鉛直状パイプ10の取付孔の形状や向き(方向)が、設計変更可能であることを示す。
図20(A
1 )(A
2 )は、既説の
図3,
図10,
図11と同様であるので、重複説明を省略する。そして、
図20(B
1 )(B
2 )に示す他の実施例では、取付孔11が
図20(A
1 )から90°回転させた横倒状である。つまり、第1ブロック5の(取付孔11に差込まれる)係止頭部30は、鉛直状パイプ10に取着した状態下で、上下方向に長い寸法である。これを90°だけ回転させた状態にて、
図20(B
1 )の左右方向に長い寸法の取付孔11に、差込み、次に、90°だけ逆方向に回転させて、第1ブロック5を正規姿勢として固着(取着)する。
【0039】
このような固着状態で、第1ブロック5に、
図7,
図13に示すような引抜方向の力F
5 が作用した際に、
図20(B
1 )に示す(上下の)小凹部12,12に対して、係止頭部30の裏面の小凸部6,6が係止し、水平状パイプ20が軸心廻りに回転しないように維持できる。
なお、
図20(B
2 )に示した係止頭部30の形状は、
図20(A
2 )の形状と同一であり、90°回転させて第1ブロック5に付設されている。
【0040】
言い換えれば、
図20(B
1 )(B
2 )及び
図21の実施例では、上記鉛直状パイプ10の上記取付孔11は、左右幅寸法W
11が上下寸法H
11よりも大きい横長基本形状11Cを有すると共に、該横長基本形状11Cの左右中央位置に於て、上下各々に、係止用小凹部12,12が切欠形成された形状とすると共に、上記第1ブロック5は、上記取付孔11に差込自在な係止頭部30を有する突片31を有し、90°だけ回転させて止着し、該第1ブロック5に引抜方向の力F
5 が作用した際に、上記係止用小凹部12,12に係合する小凸部6,6が、上記係止頭部30の裏面に、付設されている。
【0041】
次に、
図20(C
1 )(C
2 )及び
図22に示す実施例では、係止頭部30の形状が競技場トラック形状である。それ以外は、既説の
図20(B
1 )(B
2 )及び
図21と同様である。
また、
図20(D
1 )(D
2 )は、既説の
図20(C
1 )(C
2 )の係止頭部30の形状が同一であるが、90°回転して配設している。
【0042】
次に、
図23~
図30に於て、本発明の第2の実施形態を示している。立体組立構造体Zは、複数本の柱1と梁2をもって、(
図1と同様の)立体形状に組立てられている。なお、
図23では、板材(ボード)28を載置状に付設した場合を示す。
立体組立構造体Zの連結部3について説明すると、
図23~
図28に於て、鉛直状パイプ10には、第1の実施形態と同様の取付孔11が予め貫設されている。この取付孔11に、第1ブロック5の一部(突片31)が差込まれて取着される。水平状パイプ20の端部21には、第2ブロック7が挿入固着される。
ここに於て、第1ブロック5は、
図19に例示した形状であり、第2ブロック7は、
図18に例示した形状である。
従って、
図18と
図19を参照しつつ、
図26と
図27に従えば、以下の如く本発明の一実施例を説明することができる。
【0043】
即ち、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て、上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に第1ブロック5の一部が差込まれて取着され、上記水平状パイプ20の端部21には、第2ブロック7が挿入固着され、しかも、上記第1ブロック5の左右各側面には側方S
5 及び下方に開口状の凹窪部25,25が形成されると共に、上記第2ブロック7には、上記凹窪部25,25に対して、下方から押込まれる凸部26が形成され、上記凸部26が上記凹窪部25に対して、下方から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し、該クサビ機構Yは、上記凸部26と上記凹窪部25の相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成した構成である。
図25と
図26に於て、矢印F
20に示すように水平状パイプ20が、下方から上方へ移動してゆけば、凸部8が凹窪部25に対し、(矢印E
8 で示す如く)下方から押込まれてゆく。
【0044】
次に、
図29と
図30は、他の実施例を示す。
図29は組付け直前の状態を示し、
図30は組付け完了状態を示す断面図である。この
図29に示すように、鉛直状パイプ10の取付孔11に第1ブロック5の突片31が差込まれて取着される。また、水平状パイプ20の端部21には、第2ブロック7が挿入固着されている。
図29と
図30に示す如く、第1ブロック5の下方開口状凹窪部15Lに対して、下方から(矢印E
8 のように)押込まれて、内嵌される上方突出状凸部8を、上記第2ブロック7が有する。
図29に矢印F
20の方向に、水平状パイプPが押上げられ、凸部8は矢印E
8 のように(下方から)凹窪部15Lに侵入するのである。
なお、
図24~
図30に示すように、ネジ14によって、第2ブロック7は第1ブロック5と連結状態を保つように固着される。
【0045】
次に、
図31~
図36に於て、本発明の第3の実施形態を示す。立体組立構造体Zは、第1・第2実施形態と同様に、複数本の柱1と梁2をもって組立てられている。なお、
図31,
図33,
図36に於ては、板材(ボード)28を、平面視矩形を形成の4本の梁2,2,2,2の間に嵌込状として載置する場合を例示している。
【0046】
立体組立構造体Zの連結部位3について以下説明する。
図31~
図36に於て、鉛直状パイプ10の取付孔11に、第1ブロック5の一部(突片31)が差込まれて取着される。水平状パイプ20の端部21には、第2ブロック7が挿入固着される。
第1ブロック5は、
図19に例示した形状であり、第2ブロック7は
図18に例示した形状である場合を示す。
従って、
図18と
図19を参照しつつ、
図34と
図35(A)に示した実施例を、以下、説明する。
【0047】
即ち、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て、上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に第1ブロック5の一部が差込まれて取着され、上記水平状パイプ20の端部21には、押込み用第2ブロック7が挿入固着され、しかも、上記第1ブロック5には、側方開口状凹窪部15Sが形成されると共に、上記第2ブロック7には、上記側方開口状凹窪部15Sに対して、側方から押込まれる凸部8が水平方向に突設され、上記凸部8が上記凹窪部15Sに対して、側方から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し、該クサビ機構Yは、上記凸部8と上記凹窪部15Sの相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成した構成である。
【0048】
図34の平面断面図に示すように、水平状パイプ20が矢印S
20のように、水平移動してゆけば、第2ブロック7の凸部8が、鉛直状パイプ10に固着された第1ブロック5の側方開口状凹窪部15Sに対し、(矢印E
8 で示す如く)側方から、押込まれてゆく。つまり、水平方向E
8 に押込まれる。
その後、ボルト34にて第1ブロック5は第2ブロック7に固着されて、
図35(A)の断面平面図のように、水平状パイプ20は鉛直状パイプ10に強固連結される。
なお、水平状パイプ20には、短柱体36が突設されている。
図31に示した板材(ボード)28には、下面から板厚の中途までの浅い凹所37が、
図36のように形成され、上方から板材(ボード)28を嵌込めば、凹所37に短柱体36が嵌合して、板材(ボード)28を支持する。
【0049】
次に、
図35(B)に示した他の実施例について説明する。
図35(B)は組付け完了状態を示す平面断面図である。
水平状パイプ20を、鉛直状パイプ10に対して、水平方向から矢印S
20のように押込んで組付けられている点は、
図35(A)と同様である。但し、構成部品が相違している。即ち、
図12と
図13に示した上方から落し込むための部品を、そのまま、
図35(B)のように側方(水平方向)から押込む構造(方法)に、流用している。
【0050】
以上のように、水平状パイプ20の第2ブロック7を、第1の実施形態(
図1~
図22)では、上方から(下方へ)落し込み、また、第2の実施形態(
図23~
図30)では、下方から(上方へ)押込み、第3の実施形態(
図31~
図36)では、側方から(水平方向から)押込む構成(組付方法)を、各々、詳しく説明した。
このような第1~第3の実施形態を包含した本願発明を、まとめて表現すれば、次のようになる。
即ち、本願発明は、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て;上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に受持用の第1ブロック5の一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプ20の端部21には、第2ブロック7が挿入固着され、上記鉛直状パイプ10の上記取付孔11が開設された連結用鉛直面Pに平行な方向から上記第2ブロック7を、上記第1ブロック5に対して押込んでゆく際に、上記第1ブロック5と第2ブロック7の相互嵌合部位Kに形成されたクサビ機構Yによって、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10の上記連結用鉛直面Pに対して、しだいに接近しつつ圧接するように;構成した。
【0051】
つまり、取付孔11が開設されている、水平状パイプ20の端部21が連結される連結用鉛直面Pに、平行な方向(
図4の矢印G,
図26のF
20,
図34のS
20参照)から、第2ブロック7を第1ブロック5に対して、押込んで組付けられるのが、本願発明であって、矢印Gのように、上方から落し込む場合、矢印F
20のように下方から押込む場合、矢印S
20のように水平方向(側方)から押込む場合を包含している。
さらには、(図示省略するが、)鉛直状パイプ10の連結用鉛直面Pに平行な方向としては、「斜め方向」であっても良い。または、「J字状乃至L字状」に作動しながら、押込む構成とするも、自由である(図示省略)。
【0052】
本発明は、以上詳述したように、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て;上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に受持用の第1ブロック5の一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプ20の端部21には、第2ブロック7が挿入固着され、上記鉛直状パイプ10の上記取付孔11が開設された連結用鉛直面Pに平行な方向から上記第2ブロック7を、上記第1ブロック5に対して押込んでゆく際に、上記第1ブロック5と第2ブロック7の相互嵌合部位Kに形成されたクサビ機構Yによって、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10の上記連結用鉛直面Pに対して、しだいに接近しつつ圧接するように;構成したので、鉛直状パイプ10(柱1)と水平状パイプ20(梁2)とを、作業工具を全く(乃至ほとんど)使わずに、組付けることができて、迅速に組付け作業が可能である。さらに、組付完了状態では、外観も優れ、不要な突出部を無くす(
図2(B)参照)ことで、人の手や衣服やその他の物品を傷付ける虞がない。さらに、全体の組付け作業が容易であり、逆に、分解(解体)や再組立も、容易かつ迅速に行い得る。
図6から
図7のように水平状パイプ20を水平姿勢のままで、鉛直状パイプ10,10の鉛直面P,P間に保持しつつ、矢印G方向へスライド(降下)させれば良い。又は、
図29から
図30のように、水平状パイプ20を水平姿勢のままで、鉛直状パイプ10,10の鉛直面P,P間に保持しつつ、矢印F
20方向へスライド(上昇)させれば良い。又は、
図34から
図35のように、水平状パイプ20を水平姿勢のままで、鉛直状パイプ10,10の鉛直面P,P間に保持しつつ、矢印S
20方向へスライド(水平方向移動)させれば良い。
【0053】
そして、クサビ機構Yを具備するので、水平状パイプ20の最外端面22をスムーズかつ迅速に鉛直状パイプ10の連結用鉛直面Pに対して強く圧接直交状として連結できる。これによって強度と剛性が極めて高く、安定した立体形状を維持した組立構造体が得られる。また、移転(移動)のために柱1(鉛直状パイプ10)と梁2(水平状パイプ20)の解体(及び再組付け)が容易かつ迅速に行うことができる。さらに、(水平面内で、)3方向や4方向に高い強度と剛性をもって、連結できる。
【0054】
また、本発明は、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て;上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に受持用の第1ブロック5の一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプ20の端部21には、落し込み用の第2ブロック7が挿入固着され;しかも、上記第1ブロック5には、上方開口状凹窪部15が形成されると共に、上記第2ブロック7には、上記上方開口状凹窪部15に対して、上方から落し込まれる凸部8が垂設され;上記凸部8が上記凹窪部15に対して、上方から落し込まれてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し;該クサビ機構Yは、上記凸部8と上記凹窪部15の相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成した構成であるので、鉛直状パイプ10(柱1)と水平状パイプ20(梁2)とを、作業工具を全く(乃至ほとんど)使わずに、組付けることができて、迅速に組付け作業が可能である。さらに、組付完了状態では、外観も優れ、不要な突出部を無くす(
図2(B)参照)ことで、人の手や衣服やその他の物品を傷付ける虞がない。さらに、全体の組付け作業が容易であり、逆に、分解(解体)や再組立も、容易かつ迅速に行い得る。また、棚構造として組立てた後に、中間棚を追加する作業も容易である。つまり、
図6から
図7のように水平状パイプ20を水平姿勢のままで、鉛直状パイプ10,10の間に保持しつつ、矢印G方向へスライド(降下)させれば良い。
【0055】
そして、キャビネット、各種の金属製の棚、及び、店舗什器、オフィス什器、組立式家具、陳列棚、ショーケース、ワゴン、ラック、テーブル、デスク、商談ブース、案内板、受付台等の広い用途に利用可能である。さらに、上記凸部8が上記凹窪部15に対して、上方から落し込まれてゆく際に、上記水平状パイプ20の上記最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し、該クサビ機構Yは、上記凸部8と上記凹窪部15の相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成したので、水平状パイプ20の最外端面22をスムーズかつ迅速に鉛直状パイプ10に対して強く圧接直交状として連結できる。これによって強度と剛性が極めて高く、安定した立体形状を維持した組立構造体が得られる。また、移転(移動)のために柱1(鉛直状パイプ10)と梁2(水平状パイプ20)の解体(及び再組付け)が容易かつ迅速に行うことができる。さらに、
図1と
図2(B)に例示したように、(水平面内で、)3方向や4方向に高い強度と剛性をもって、連結できる。
【0056】
また、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て;上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に受持用の第1ブロック5の一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプ20の端部21には、落し込み用の第2ブロック7が挿入固着され;しかも、上記第1ブロック5には、上方突出状凸部18が設けられると共に、上記第2ブロック7には、上記上方突出状凸部18に対して、上方から落し込まれつつ外嵌される下方開口状凹窪部24が形成され、上記下方開口状凹窪部24が上記凸部18に対して、上方から外嵌されてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し、該クサビ機構Yは、上記凸部18と上記凹窪部24の相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成したので、鉛直状パイプ10(柱1)と水平状パイプ20(梁2)とを、作業工具を全く(乃至ほとんど)使わずに、組付けることができて、迅速に組付け作業が可能である。さらに、組付完了状態では、外観も優れ、不要な突出部を無くす(
図2(B)参照)ことで、人の手や衣服やその他の物品を傷付ける虞がない。さらに、全体の組付け作業が容易であり、逆に、分解(解体)や再組立も、容易かつ迅速に行い得る。また、棚構造として組立てた後に、中間棚を追加する作業も容易である。つまり、水平状パイプ20を水平姿勢のままで、鉛直状パイプ10,10の間に保持しつつ、下方向へスライドさせれば良い。
【0057】
そして、キャビネット、各種の金属製の棚、及び、店舗什器、オフィス什器、組立式家具、陳列棚、ショーケース、ワゴン、ラック、テーブル、デスク、商談ブース、案内板、受付台等の広い用途に利用可能である。さらに、上記凹窪部24が上記凸部18に対して、上方から外嵌されてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し、該クサビ機構Yは、上記凸部18と上記凹窪部24の相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成したので、水平状パイプ20の最外端面22をスムーズかつ迅速に鉛直状パイプ10に対して強く圧接直交状として連結できる。これによって強度と剛性が極めて高く、安定した立体形状を維持した組立構造体が得られる。また、移転(移動)のために柱1(鉛直状パイプ10)と梁2(水平状パイプ20)の解体(及び再組付け)が容易かつ迅速に行うことができる。さらに、
図1と
図2(B)に例示したように、(水平面内で、)3方向や4方向に高い強度と剛性をもって、連結できる。
【0058】
また、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て;上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に受持用第1ブロック5の一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプ20の端部21には、落し込み用の第2ブロック7が挿入固着され;しかも、上記第1ブロック5の左右各側面には側方S5 及び上方U5 に開口状の凹窪部25,25が形成されると共に、上記第2ブロック7には、上記凹窪部25,25に対して、上方から落し込まれる凸部26,26が形成され;上記凸部26が上記凹窪部25に対して、上方から落し込まれてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し;該クサビ機構Yは、上記凸部26と上記凹窪部25の相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成した構成であるので、鉛直状パイプ10(柱1)と水平状パイプ20(梁2)とを、作業工具を全く(乃至ほとんど)使わずに、組付けることができて、迅速に組付け作業が可能である。さらに、組付完了状態では、外観も優れ、不要な突出部を無くすことで、人の手や衣服やその他の物品を傷付ける虞がない。さらに、全体の組付け作業が容易であり、逆に、分解(解体)や再組立も、容易かつ迅速に行い得る。また、棚構造として組立てた後に、中間棚を追加する作業も容易である。つまり、水平状パイプ20を水平姿勢のままで、鉛直状パイプ10,10の間に保持しつつ、下方向へスライドさせれば良い。
【0059】
そして、キャビネット、各種の金属製の棚、及び、店舗什器、オフィス什器、組立式家具、陳列棚、ショーケース、ワゴン、ラック、テーブル、デスク、商談ブース、案内板、受付台等の広い用途に利用可能である。さらに、上記凸部26が上記凹窪部25に対して、上方から落し込まれてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し、該クサビ機構Yは、上記凸部26と上記凹窪部25の相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成したので、水平状パイプ20の最外端面22をスムーズかつ迅速に鉛直状パイプ10に対して強く圧接直交状として連結できる。これによって強度と剛性が極めて高く、安定した立体形状を維持した組立構造体が得られる。また、移転(移動)のために柱1(鉛直状パイプ10)と梁2(水平状パイプ20)の解体(及び再組付け)が容易かつ迅速に行うことができる。さらに、
図1と
図2(B)に例示したように、(水平面内で、)3方向や4方向に高い強度と剛性をもって、連結できる。
【0060】
また、本発明は、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て;上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に第1ブロック5の一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプ20の端部21には、第2ブロック7が挿入固着され;しかも、上記第1ブロック5には、下方開口状凹窪部15Lが形成されると共に、上記第2ブロック7には、上記下方開口状凹窪部15Lに対して、下方から押込まれる凸部8が突設され;上記凸部8が上記凹窪部15Lに対して、下方から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し;該クサビ機構Yは、上記凸部8と上記凹窪部15Lの相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成したので、鉛直状パイプ10と水平状パイプ20とを、作業工具を使わずに、簡単かつ迅速に、組付けることができる。即ち、
図29に示すように、矢印F
20方向に水平状パイプ20を移動させればよい。
さらに、下方から人の目で見上げた状況下で、切欠きやボルト頭部が全く見えず、美感が優れる。従って、高所に設置される立体組立構造体であって、下方から人の目で見上げられる場合に、特に、美感上から好ましいといえる。
【0061】
また、本発明は、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て;上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に第1ブロック5の一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプ20の端部21には、第2ブロック7が挿入固着され;しかも、上記第1ブロック5には、下方開口状凹窪部15Lが形成されると共に、上記第2ブロック7には、上記下方開口状凹窪部15Lに対して、下方から押込まれて内嵌される上方突出状凸部8を有し、上記下方開口状凹窪部15Lに対して上記凸部8が下方から外嵌されてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し、該クサビ機構Yは、上記凸部8と上記凹窪部15Lの相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成したので、鉛直状パイプ10と水平状パイプ20とを、作業工具を使わずに、簡単かつ迅速に、組付けることができる。即ち、
図26に示すように、矢印F
20方向に水平状パイプ20を移動させればよい。
そして、下方から人の目で見上げた際にも、切欠きやボルト頭部が全く見えず、美感が優れる。従って、高所に設置される立体組立構造体であって、下方から人の目で見上げられる場合に、好適である。
【0062】
また、本発明は、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て;上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に第1ブロック5の一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプ20の端部21には、第2ブロック7が挿入固着され;しかも、上記第1ブロック5の左右各側面には側方S
5 及び下方に開口状の凹窪部25,25が形成されると共に、上記第2ブロック7には、上記凹窪部25,25に対して、下方から押込まれる凸部26が形成され;上記凸部26が上記凹窪部25に対して、下方から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し;該クサビ機構Yは、上記凸部26と上記凹窪部25の相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成したので、鉛直状イプ10と水平状パイプ20とを、作業工具を使わずに、簡単かつ迅速に、組付けることができる。即ち、
図26に示すように、矢印F
20方向に水平状パイプ20を移動させればよい。
そして、下方から人の目で見上げた際にも、切欠きやボルト頭部が全く見えず、美感が優れる。従って、高所に設置される立体組立構造体であって、下方から人の目で見上げられる場合に、好適である。
【0063】
また、本発明は、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て;上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に第1ブロック5の一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプ20の端部21には、押込み用第2ブロック7が挿入固着され;しかも、上記第1ブロック5には、側方開口状凹窪部15Sが形成されると共に、上記第2ブロック7には、上記側方開口状凹窪部15Sに対して、側方から押込まれる凸部8が水平方向に突設され;上記凸部8が上記凹窪部15Sに対して、側方から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し;該クサビ機構Yは、上記凸部8と上記凹窪部15Sの相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成したので、鉛直状パイプ10と水平状パイプ20とを、作業工具を使わずに、簡単かつ迅速に、組付けることができる。即ち、
図34,
図35に示すように、矢印S
20方向に水平状パイプ20を移動させればよい。また、立体組立構造体として、前方と上方と下方のみから見られる場合に好適であって、水平状パイプ20を前方から後方へ矢印S
20のように押込めば良い。(切欠きやボルト頭部が裏面(後面)に隠れる。)
なお、
図31,
図36のように、ボード28を嵌め込めば、切欠きやボルト頭部が(あらゆる方向から)全く見えず好ましい。かつ、全体の剛性も向上する。
【0064】
また、本発明は、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て;上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に第1ブロック5の一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプ20の端部21には、押込み用第2ブロック7が挿入固着され;しかも、上記第1ブロック5には、側方突出状凸部18が設けられると共に、上記第2ブロック7には、上記側方突出状凸部18に対して、水平方向から押込まれつつ外嵌される側方開口状凹窪部24が形成され、上記側方開口状凹窪部24が上記凸部18に対して、水平方向から外嵌されてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し、該クサビ機構Yは、上記凸部18と上記凹窪部24の相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成したので、
図16と
図17に例示したような簡易な部品にて、確実に側方(水平方向)から結合することができる。しかも、鉛直状パイプ10と水平状パイプ20とを、作業工具を使わずに、簡単かつ迅速に、組付けることができる。即ち、
図34,
図35に示すように、矢印S
20方向に水平状パイプ20を水平移動させればよい。また、立体組立構造体として、前方と上方と下方のみから見られる場合に好適であって、水平状パイプ20を前方から後方へ矢印S
20のように押込めばよい。(切欠きやボルト頭部が裏面(後面)に隠れる。)
なお、
図31,
図36のように、ボード28を嵌め込めば、切欠きやボルト頭部が(あらゆる方向から)全く見えず好ましい。かつ、全体の剛性が向上する。
【0065】
また、本発明は、柱1を形成する鉛直状パイプ10と、梁2を形成する水平状パイプ20との連結部位3に於て;上記鉛直状パイプ10には取付孔11が形成されて、該取付孔11に第1ブロック5の一部が差込まれて取着され;上記水平状パイプ20の端部21には、第2ブロック7が挿入固着され;しかも、上記第1ブロック5の左右各側面には側方S
5 及び下方に開口状の凹窪部25,25が形成されると共に、上記第2ブロック7には、上記凹窪部25,25に対して、水平方向から押込まれる凸部26,26が形成され;上記凸部26が上記凹窪部25に対して、水平方向から押込まれてゆく際に、上記水平状パイプ20の最外端面22が、上記鉛直状パイプ10に対して、しだいに接近しつつ圧接させるクサビ機構Yを、具備し;該クサビ機構Yは、上記凸部26と上記凹窪部25の相互摺動圧接傾斜面9,16をもって、形成したので、
図18と
図19に例示したような簡易な部品にて、確実に側方(水平方向)からの結合を行うことができる(
図32~
図34参照)。しかも、鉛直状パイプ10と水平状パイプ20とを、作業工具を使わずに、簡単かつ迅速に、組付けることができる。即ち、
図34,
図35に示すように、矢印S
20方向に水平状パイプ20を移動させればよい。また、立体組立構造体として、前方と上方と下方のみから見られる場合に好適であって、水平状パイプ20を前方から後方へ矢印S
20のように押込めばよい。(切欠きやボルト頭部が裏面(後面)に隠れる。)
なお、
図31,
図36のように、ボード28を嵌め込めば、切欠きやボルト頭部が(あらゆる方向から)全く見えず好ましい。かつ、全体の剛性が向上する。
【0066】
また、上記第2ブロック7が上記水平状パイプ20の端部21に挿入固着された状態に於て、上記第2ブロック7の外端面7Eが、上記水平状パイプ20の最外端面22と同一位置乃至微小寸法εだけ内方位置に、在るように、上記第2ブロック7を、固着したので、確実に水平状パイプ20の最外端面22が鉛直状パイプ10に対して、密に圧接する。従って、連結部位3の強度と剛性が大となると共に、外観も優れ、人の手や衣服等を傷付けることを防ぎ得る。
【0067】
また、上記鉛直状パイプ10の上記取付孔11は、左右幅寸法W
11よりも上下寸法H
11が大きい縦長基本形状11Bを有すると共に、該縦長基本形状11Bの上下中央位置に於て、左右各々に、係止用小凹部12,12が切欠形成された形状とすると共に;上記第1ブロック5は、上記取付孔11に差込自在な係止頭部30を有する突片31を有し、90°だけ回転させて止着し、該第1ブロック5に引抜方向の力F
5 が作用した際に、上記係止用小凹部12,12に係合する小凸部6,6が、上記係止頭部30の裏面に、付設されているので、引抜方向の力F
5 が作用した状態下では、水平状パイプ20はその軸心廻りに回転せず、従って、第1ブロック5が取付孔11から抜出さず、水平状パイプ20と鉛直状パイプ10とが、(連結部位3に於て、)安定した連結状態を維持できる(
図10と
図11参照)。
【0068】
また、上記鉛直状パイプ10の上記取付孔11は、左右幅寸法W
11が上下寸法H
11よりも大きい横長基本形状11Cを有すると共に、該横長基本形状11Cの左右中央位置に於て、上下各々に、係止用小凹部12,12が切欠形成された形状とすると共に;上記第1ブロック5は、上記取付孔11に差込自在な係止頭部30を有する突片31を有し、90°だけ回転させて止着し、該第1ブロック5に引抜方向の力F
5 が作用した際に、上記係止用小凹部12,12に係合する小凸部6,6が、上記係止頭部30の裏面に、付設されているので、引抜方向の力F
5 が作用した状態下では、水平状パイプ20はその軸心廻りに回転せず、従って、第1ブロック5が取付孔11から抜出さず、水平状パイプ20と鉛直状パイプ10とが、(連結部位3に於て、)安定した連結状態を維持できる(
図21,22及び
図20(B
1 )(B
2 )(C
1 )(C
2 )参照)。
【0069】
また、一本の鉛直状パイプ10に対して、2本~4本の水平状パイプ20が同一平面内で配設された多数の連結部位3を有する立体組立構造体に於て;正面,背面,左右側面及び上方から見た際、上記第1ブロック5と第2ブロック7及び取付ネジが、見えないように組立てられているので、立体組立構造体として、シンプルな美感を発揮し、外観意匠も優れ、かつ、従来のような突起部が無いので、人の手自体を傷付けたり、あるいは衣服やその他の物品に傷付ける虞がなくなる。
【0070】
また、一本の鉛直状パイプ10に対して、2本~4本の水平状パイプ20が同一平面内で配設された多数の連結部位3を有する立体組立構造体に於て;下方から見上げた際に、上記第1ブロック5と第2ブロック7及び取付ネジが、見えないように組立てられているので、立体組立構造体として、下方から見上げられる高所に設置される場合に、シンプルな美感を発揮し、外観意匠も優れている。あるいは、別々の立体組立構造体を上下方向に積重ねて設置される場合に、最上段に設置すれば、下方から人が見上げた際に、シンプルな美感を与えることができる。
【符号の説明】
【0071】
1 柱
2 梁
3 連結部位
5 第1ブロック
6 小凸部
7 第2ブロック
7E 外端面
8 凸部
9 摺動圧接傾斜面
10 鉛直状パイプ
11 取付孔
11B 縦長基本形状
11C 横長基本形状
12 係止用小凹部
15 凹窪部
15L 下方開口状凹窪部
15S 側方開口状凹窪部
16 摺動圧接傾斜面
18 上方突出状凸部
20 水平状パイプ
21 端部
22 最外端面
24 下方開口状凹窪部
25 凹窪部
26 凸部
30 係止頭部
F5 引抜方向力
H11 上下寸法
K 相互嵌合部位
P 鉛直面
W11 左右幅寸法
Y クサビ機構
ε 微小寸法