(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023171272
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】乗り物用内装品
(51)【国際特許分類】
B60R 16/02 20060101AFI20231124BHJP
H01H 13/02 20060101ALI20231124BHJP
H01H 13/00 20060101ALI20231124BHJP
H01H 13/04 20060101ALI20231124BHJP
B60Q 3/217 20170101ALI20231124BHJP
B60Q 3/233 20170101ALI20231124BHJP
B60Q 3/82 20170101ALI20231124BHJP
【FI】
B60R16/02 630L
H01H13/02 A
H01H13/00 B
H01H13/04 C
B60Q3/217
B60Q3/233
B60Q3/82
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071803
(22)【出願日】2023-04-25
(31)【優先権主張番号】63/343,718
(32)【優先日】2022-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】000220066
【氏名又は名称】テイ・エス テック株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000010098
【氏名又は名称】アルプスアルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088580
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 敦
(74)【代理人】
【識別番号】100195453
【弁理士】
【氏名又は名称】福士 智恵子
(74)【代理人】
【識別番号】100205501
【弁理士】
【氏名又は名称】角渕 由英
(72)【発明者】
【氏名】筒井 達彦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 生佳
(72)【発明者】
【氏名】田邉 仁一
(72)【発明者】
【氏名】高原 隆
(72)【発明者】
【氏名】矢吹 雅典
(72)【発明者】
【氏名】阿部 真
(72)【発明者】
【氏名】前畑 武晃
(72)【発明者】
【氏名】小泉 秀文
(72)【発明者】
【氏名】中村 俊季
【テーマコード(参考)】
3K040
5G206
【Fターム(参考)】
3K040BA01
3K040BA08
3K040CA05
3K040DA03
3K040DA05
3K040GB07
3K040GB08
3K040GC01
3K040GC02
3K040GC03
3K040GC04
3K040GC14
3K040GC15
3K040GC16
5G206AS02N
5G206AS02Z
5G206GS21
5G206HW14
5G206KS03
5G206KS07
5G206NS02
5G206QS02
5G206RS04
5G206RS24
5G206RS32
(57)【要約】
【課題】各構成部品を内部に好適に配置することが可能な乗り物用内装品を提供する。
【解決手段】ドアライニング1(乗り物用内装品)のアームレスト2は、表皮材30(カバー材)と、表皮材の裏面側に配置される印刷層40と、表皮材及び印刷層の裏面側に配置され、表皮材の表面に印刷面40aを表示させる発光体50と、表皮材の裏面側に配置され、検出対象物の接近を検出する近接センサ60と、近接センサの検出信号に基づいて発光体を制御する制御部90と、表皮材の裏面側に配置され、表皮材側からの押圧を検出するスイッチ装置70(押圧スイッチ73)とを備えている。制御部90は、近接センサ60が検出対象物を検出した状態で、発光体50を発光させるように制御する。近接センサ60は、表皮材30よりも裏面側に配置され、スイッチ装置70及び発光体50よりも表面側に配置される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗り物の内部に設けられる乗り物用内装品であって、
光透過性を有するカバー材と、
前記カバー材の裏面側に配置され、所定の印刷面を有する印刷層と、
前記カバー材及び前記印刷層の裏面側に配置され、前記カバー材及び前記印刷層に向かって発光する発光体と、
前記カバー材の裏面側に配置され、検出対象物が近づいたことを検出する近接センサと、
前記近接センサの検出信号に基づいて前記発光体を制御する制御部と、
前記カバー材の裏面側に配置され、前記カバー材側からの押圧を検出する押圧スイッチを有するスイッチ装置と、を備え、
前記制御部は、前記近接センサが前記検出対象物を検出しない状態では、前記発光体を発光させないように制御し、前記近接センサが前記検出対象物を検出した状態で、前記発光体を発光させるように制御し、
前記押圧スイッチは、前記カバー材の表面のうち、前記発光体によって表示される前記印刷面に対応する位置に配置されており、
前記近接センサは、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記カバー材よりも裏面側に配置され、かつ、前記スイッチ装置及び前記発光体よりも表面側に配置されていることを特徴とする乗り物用内装品。
【請求項2】
前記カバー材は、光透過性を有する表皮材であって、
前記乗り物用内装品は、前記表皮材及び前記印刷層よりも裏面側に配置され、光透過性を有するパッド材を備え、
前記スイッチ装置は、前記発光体及び前記押圧スイッチよりも裏面側に配置され、前記発光体及び前記押圧スイッチを支持する支持基板を有し、
前記発光体及び前記押圧スイッチは、前記支持基板上において異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用内装品。
【請求項3】
前記近接センサは、静電容量式センサであって、
前記制御部は、前記静電容量式センサが前記検出対象物を検出した状態で、前記発光体を発光させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の乗り物用内装品。
【請求項4】
前記乗り物用内装品は、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記カバー材と前記スイッチ装置の間に配置される基材を備え、
前記基材の表面のうち、前記押圧スイッチに対応する部分には、貫通穴が形成され、
前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチよりも表面側に配置され、前記カバー材側からの押圧を前記押圧スイッチに伝達するスイッチ伝達体を有し、
前記スイッチ伝達体の一部は、前記貫通穴を貫通し、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記基材と同じ位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用内装品。
【請求項5】
前記カバー材は、光透過性を有する表皮材であって、
前記乗り物用内装品は、前記表皮材及び前記印刷層よりも裏面側に配置され、光透過性を有するパッド材を備え、
前記基材は、前記パッド材と前記スイッチ装置の間に配置され、
前記パッド材は、前記基材の表面に取り付けられ、
前記スイッチ伝達体は、前記パッド材及び前記表皮材には取り付けられていないことを特徴とする請求項4に記載の乗り物用内装品。
【請求項6】
前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチを収容するスイッチ筐体と、前記スイッチ筐体に対して移動可能に取り付けられる前記スイッチ伝達体と、を備え、
前記スイッチ筐体は、前記スイッチ筐体の表面に設けられ、前記基材の裏面に取り付けられる基材取り付け部を有し、
前記基材の表面は、前記スイッチ筐体の表面に対して傾斜する傾斜形状又は湾曲する湾曲形状を有し、
前記スイッチ伝達体の一部は、前記スイッチ筐体よりも表面側に突出し、
前記スイッチ伝達体の突出面が、前記基材の表面の前記傾斜形状又は前記湾曲形状に追従する形状を有していることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用内装品。
【請求項7】
前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチを収容するスイッチ筐体と、前記スイッチ筐体に対して移動可能に取り付けられる前記スイッチ伝達体と、を備え、
前記スイッチ筐体は、前記スイッチ筐体の表面に設けられ、前記基材の裏面に取り付けられる基材取り付け部を有し、
前記基材の裏面には、前記基材取り付け部を取り付けるための凸形状の被取り付け部が形成され、
前記近接センサは、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記基材と前記スイッチ筐体の間に配置され、かつ、前記乗り物用内装品の厚さ方向とは直交する方向において前記スイッチ伝達体と前記被取り付け部の間に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用内装品。
【請求項8】
前記近接センサは、前記乗り物用内装品の厚さ方向とは直交する方向において前記スイッチ伝達体と、前記基材の前記被取り付け部との間に挟まれて位置決めされ、
前記近接センサは、前記スイッチ伝達体及び前記基材には取り付けられていないことを特徴とする請求項7に記載の乗り物用内装品。
【請求項9】
前記カバー材は、光透過性を有する表皮材であって、
前記乗り物用内装品は、前記表皮材及び前記印刷層よりも裏面側に配置され、前記基材よりもるパッド材を備え、
前記パッド材は、光透過性を有する第1パッド材と、光不透過性を有する第2パッド材と、を備え、
前記基材は、前記パッド材と前記スイッチ装置の間に配置され、
前記第1パッド材は、前記パッド材全体のうち、前記スイッチ伝達体と重なる部位に配置され、
前記第2パッド材は、前記パッド材全体のうち、前記基材と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用内装品。
【請求項10】
前記カバー材は、光透過性を有する表皮材であって、
前記乗り物用内装品は、前記表皮材及び前記印刷層よりも裏面側に配置され、光透過性を有するパッド材を備え、
前記基材は、前記パッド材と前記スイッチ装置の間に配置され、
前記スイッチ伝達体は、前記発光体からの発光を透光可能に構成され、
前記パッド材の裏面には、前記スイッチ伝達体の一部を収容させるための収容凹部が形成され、
前記スイッチ伝達体の上方部分は、前記収容凹部に対向し、前記収容凹部に収容されることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用内装品。
【請求項11】
前記スイッチ伝達体の上面が、湾曲形状又は段差形状を有し、前記基材の上面よりも上方位置に配置されることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用内装品。
【請求項12】
前記スイッチ伝達体の上面が、前記基材の上面よりも下方位置に配置され、
前記スイッチ伝達体の一部が、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記基材と同じ位置に配置されることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用内装品。
【請求項13】
前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチよりも表面側に配置され、前記カバー材側からの押圧を前記押圧スイッチに伝達するスイッチ伝達体を有し、
前記近接センサは、静電容量式センサであって、前記スイッチ伝達体の上面に印刷され、又は前記スイッチ伝達体の上面に配置されることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用内装品。
【請求項14】
前記カバー材は、光透過性を有する表皮材であって、
前記乗り物用内装品は、前記表皮材及び前記印刷層よりも裏面側に配置され、光透過性を有するパッド材と、
前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記カバー材及び前記スイッチ装置の間に配置される基材と、を備え、
前記近接センサは、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記パッド材及び前記スイッチ装置の間に配置され、
前記近接センサは、前記スイッチ伝達体の上面に取り付けられ、前記基材及び前記パッド材には取り付けられていないことを特徴とする請求項13に記載の乗り物用内装品。
【請求項15】
前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチを収容するスイッチ筐体と、前記スイッチ筐体に対して移動可能に取り付けられる前記スイッチ伝達体と、を備え、
前記スイッチ筐体は、前記スイッチ筐体の表面に設けられ、前記基材の裏面に取り付けられる基材取り付け部を有し、
前記近接センサは、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記基材と前記スイッチ筐体の間に配置され、前記基材には保持されず、前記スイッチ筐体に保持されていることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用内装品。
【請求項16】
前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチを収容するスイッチ筐体と、前記スイッチ筐体に対して移動可能に取り付けられる前記スイッチ伝達体と、を備え、
前記スイッチ筐体は、前記スイッチ筐体の表面に設けられ、前記基材の裏面に取り付けられる基材取り付け部を有し、
前記近接センサは前記スイッチ伝達体の周囲に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用内装品。
【請求項17】
前記制御部は、前記近接センサからの検出信号が出力されてから所定時間以内に前記押圧スイッチからの検出信号が出力された場合に、前記押圧スイッチからの検出信号を有効として認識することを特徴とする請求項1に記載の乗り物用内装品。
【請求項18】
前記乗り物用内装品は、アームレストを有するドアライニングと、乗り物用シートと、を備え、
前記乗り物用シートは、シートクッションと、前記シートクッションを前後移動可能とするレール装置と、を有し、
前記レール装置は、乗り物フロアに固定される固定レールと、前記固定レールに対して前記シートクッションとともに前後移動可能に取り付けられる移動レールと、を有し、
前記スイッチ装置は、前記アームレストの前方部分に配置され、かつ、前記固定レールの前端部よりも前方位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一項に記載の乗り物用内装品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗り物の内部に取り付けられる乗り物用内装品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の内部に設けられ、車両用内装品の見栄えを保ちながら、操作性の良いスイッチ装置を備えた車両用内装品が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の車両用内装品は、パネル基材と、パネル基材の裏面側に配置される光源(発光体)と、パネル基材の表面側に配置され、光源からの光を透過して操作部(操作領域)を表示する加飾表皮材と、操作部が操作されたことを検出する押圧式の押圧スイッチと、を備えている。
また、車両用内装品は、人が近づいたことを検出する人検出センサ(近接センサ)を備えても良いこと、人検出センサの検出信号に基づいて光源を発光させ、操作部を表示するように構成されても良いことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のような乗り物用内装品の内部において、検出対象物が近づいたことを検出する近接センサと、操作部を表示するために発光する発光体と、操作部の押圧を検出する押圧スイッチと、をそれぞれ好適に配置することが求められていた。また、これら構成部品を容易に組み付けられることが求められていた。
【0006】
本発明の目的は、乗り物用内装品の内部において各構成部品を好適に配置することが可能な乗り物用内装品を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、乗り物用内装品の内部において各構成部品を容易に組み付けることが可能な乗り物用内装品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明の乗り物用内装品によれば、乗り物の内部に設けられる乗り物用内装品であって、光透過性を有するカバー材と、前記カバー材の裏面側に配置され、所定の印刷面を有する印刷層と、前記カバー材及び前記印刷層の裏面側に配置され、前記カバー材及び前記印刷層に向かって発光する発光体と、前記カバー材の裏面側に配置され、検出対象物が近づいたことを検出する近接センサと、前記近接センサの検出信号に基づいて前記発光体を制御する制御部と、前記カバー材の裏面側に配置され、前記カバー材側からの押圧を検出する押圧スイッチを有するスイッチ装置と、を備え、前記制御部は、前記近接センサが前記検出対象物を検出しない状態では、前記発光体を発光させないように制御し、前記近接センサが前記検出対象物を検出した状態で、前記発光体を発光させるように制御し、前記押圧スイッチは、前記カバー材の表面のうち、前記発光体によって表示される前記印刷面に対応する位置に配置されており、前記近接センサは、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記カバー材よりも裏面側に配置され、かつ、前記スイッチ装置及び前記発光体よりも表面側に配置されていること、により解決される。
上記構成により、乗り物用内装品の内部に各構成部品を好適に配置することが可能な乗り物用内装品を実現できる。
詳しく述べると、近接センサは、乗り物用内装品の厚さ方向においてカバー材よりも裏面側に配置され、かつ、スイッチ装置(押圧スイッチ)及び発光体よりも表面側に配置されている。近接センサがカバー材側に寄らせた位置に配置されるため、例えば近接センサの検出精度を高めることができる。
また上記構成により、近接センサが検出対象物(例えば人の手)を検出しない状態では、発光体が発光しないため、内装品のデザイン(表面デザイン)に影響を与えることがない。そして、近接センサが検出対象物を検出すると、所定の印刷面(例えば操作アイコン)が表示され、押圧スイッチの操作位置を示すことができる。なお、押圧スイッチを採用することで、確実な操作感を付与することもできる。
【0008】
このとき、前記カバー材は、光透過性を有する表皮材であって、前記乗り物用内装品は、前記表皮材及び前記印刷層よりも裏面側に配置され、光透過性を有するパッド材を備え、前記スイッチ装置は、前記発光体及び前記押圧スイッチよりも裏面側に配置され、前記発光体及び前記押圧スイッチを支持する支持基板を有し、前記発光体及び前記押圧スイッチは、前記支持基板上において異なる位置に配置されていると良い。
上記のように、発光体及び押圧スイッチが、支持基板上において異なる位置に配置されているため、互いに干渉することなく配置できる。また、発光体及び押圧スイッチを組み付け易くなる。
【0009】
このとき、前記近接センサは、静電容量式センサであって、前記制御部は、前記静電容量式センサが前記検出対象物を検出した状態で、前記発光体を発光させるように制御すると良い。
上記のように静電容量式センサを採用することで、人体(人体と静電容量式センサ電極の間の静電容量)を好適に検出することができ、誤検出を抑制することができる。
【0010】
このとき、前記乗り物用内装品は、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記カバー材と前記スイッチ装置の間に配置される基材を備え、前記基材の表面のうち、前記押圧スイッチに対応する部分には、貫通穴が形成され、前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチよりも表面側に配置され、前記カバー材側からの押圧を前記押圧スイッチに伝達するスイッチ伝達体を有し、前記スイッチ伝達体の一部は、前記貫通穴を貫通し、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記基材と同じ位置に配置されると良い。
上記構成により、スイッチ伝達体を押圧したときに押圧スイッチを操作することができる。例えば、単に手指を置いただけでは押圧スイッチを操作できず、誤操作を抑制できる。
【0011】
このとき、前記カバー材は、光透過性を有する表皮材であって、前記乗り物用内装品は、前記表皮材及び前記印刷層よりも裏面側に配置され、光透過性を有するパッド材を備え、前記基材は、前記パッド材と前記スイッチ装置の間に配置され、前記パッド材は、前記基材の表面に取り付けられ、前記スイッチ伝達体は、前記パッド材及び前記表皮材には取り付けられていないと良い。
上記構成により、押圧操作によって表皮材、パッド材が突っ張ることを抑制できる。詳しく述べると、表皮材、パッド材のうち、スイッチ伝達体と重なる部分については、押圧操作によって物理的変異が伴う。そのため、表皮材及びパッド材とスイッチ伝達体とを接着させないことで突っ張りを抑制できる。
また上記のように、スイッチ伝達体が、パッド材及び表皮材には取り付けられていないため、スイッチ伝達体を交換し易くなり、メンテナンスし易くなる。
【0012】
このとき、前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチを収容するスイッチ筐体と、前記スイッチ筐体に対して移動可能に取り付けられる前記スイッチ伝達体と、を備え、前記スイッチ筐体は、前記スイッチ筐体の表面に設けられ、前記基材の裏面に取り付けられる基材取り付け部を有し、前記基材の表面は、前記スイッチ筐体の表面に対して傾斜する傾斜形状又は湾曲する湾曲形状を有し、前記スイッチ伝達体の一部は、前記スイッチ筐体よりも表面側に突出し、前記スイッチ伝達体の突出面が、前記基材の表面の前記傾斜形状又は前記湾曲形状に追従する形状を有していると良い。
上記のように、スイッチ伝達体の突出面を基材表面の傾斜形状(湾曲形状)に沿わせた形状に設定することで、段差面を極力減らし、乗り物用内装品の表面をフラットにすることができる。
【0013】
このとき、前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチを収容するスイッチ筐体と、前記スイッチ筐体に対して移動可能に取り付けられる前記スイッチ伝達体と、を備え、前記スイッチ筐体は、前記スイッチ筐体の表面に設けられ、前記基材の裏面に取り付けられる基材取り付け部を有し、前記基材の裏面には、前記基材取り付け部を取り付けるための凸形状の被取り付け部が形成され、前記近接センサは、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記基材と前記スイッチ筐体の間に配置され、かつ、前記乗り物用内装品の厚さ方向とは直交する方向において前記スイッチ伝達体と前記被取り付け部の間に配置されていると良い。
上記構成により、近接センサが空間内に配置されるため、近接センサの位置ズレを抑制できる。
【0014】
このとき、前記近接センサは、前記乗り物用内装品の厚さ方向とは直交する方向において前記スイッチ伝達体と、前記基材の前記被取り付け部との間に挟まれて位置決めされ、前記近接センサは、前記スイッチ伝達体及び前記基材には取り付けられていないと良い。
上記構成により、近接センサをスイッチ伝達体や基材に取り付けることなく、近接センサを位置決めできる。そのため、近接センサの取り付け工程(接着工程)を省くことができる。
【0015】
このとき、前記カバー材は、光透過性を有する表皮材であって、前記乗り物用内装品は、前記表皮材及び前記印刷層よりも裏面側に配置され、前記基材よりもるパッド材を備え、前記パッド材は、光透過性を有する第1パッド材と、光不透過性を有する第2パッド材と、を備え、前記基材は、前記パッド材と前記スイッチ装置の間に配置され、前記第1パッド材は、前記パッド材全体のうち、前記スイッチ伝達体と重なる部位に配置され、前記第2パッド材は、前記パッド材全体のうち、前記基材と重なる位置に配置されていると良い。
上記構成により、第2パッド材が、スイッチ伝達体の周辺部分において光を遮断するため、スイッチ伝達体の周辺部分への光漏れを抑制できる。
【0016】
このとき、前記カバー材は、光透過性を有する表皮材であって、前記乗り物用内装品は、前記表皮材及び前記印刷層よりも裏面側に配置され、光透過性を有するパッド材を備え、前記基材は、前記パッド材と前記スイッチ装置の間に配置され、前記スイッチ伝達体は、前記発光体からの発光を透光可能に構成され、前記パッド材の裏面には、前記スイッチ伝達体の一部を収容させるための収容凹部が形成され、前記スイッチ伝達体の上方部分は、前記収容凹部に対向し、前記収容凹部に収容されると良い。
上記構成により、スイッチ伝達体を容易に組み付けることができる。また、パッド材の厚さを薄くすることができ、所定の印刷面(例えば操作アイコン)の輝度を高くすることができる。
【0017】
このとき、前記スイッチ伝達体の上面が、湾曲形状又は段差形状を有し、前記基材の上面よりも上方位置に配置されると良い。
上記構成により、乗員がスイッチ伝達体の上面に触れたときに(間接的に触れたときに)、スイッチ伝達体の位置を把握し易くなる。
【0018】
このとき、前記スイッチ伝達体の上面が、前記基材の上面よりも下方位置に配置され、前記スイッチ伝達体の一部が、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記基材と同じ位置に配置されると良い。
上記構成により、スイッチ伝達体の上面と、基材の上面との間に段差を形成することができ、乗員がスイッチ伝達体の位置を把握し易くなる。
【0019】
このとき、前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチよりも表面側に配置され、前記カバー材側からの押圧を前記押圧スイッチに伝達するスイッチ伝達体を有し、前記近接センサは、静電容量式センサであって、前記スイッチ伝達体の上面に印刷され、又は前記スイッチ伝達体の上面に配置されると良い。
上記構成により、静電容量式の近接センサが、スイッチ伝達体の真上位置において人体を精度良く検出できる。
【0020】
このとき、前記カバー材は、光透過性を有する表皮材であって、前記乗り物用内装品は、前記表皮材及び前記印刷層よりも裏面側に配置され、光透過性を有するパッド材と、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記カバー材及び前記スイッチ装置の間に配置される基材と、を備え、前記近接センサは、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記パッド材及び前記スイッチ装置の間に配置され、前記近接センサは、前記スイッチ伝達体の上面に取り付けられ、前記基材及び前記パッド材には取り付けられていないと良い。
上記構成により、近接センサ及びスイッチ伝達体をシンプルに組み立てることができる。また、近接センサと基材が取り付けられていないため、必要なときに近接センサを容易に交換できる。
【0021】
このとき、前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチを収容するスイッチ筐体と、前記スイッチ筐体に対して移動可能に取り付けられる前記スイッチ伝達体と、を備え、前記スイッチ筐体は、前記スイッチ筐体の表面に設けられ、前記基材の裏面に取り付けられる基材取り付け部を有し、前記近接センサは、前記乗り物用内装品の厚さ方向において前記基材と前記スイッチ筐体の間に配置され、前記基材に保持されず、前記スイッチ筐体に保持されていると良い。
上記構成により、近接センサとスイッチ装置を1ユニット化することができ、近接センサの取り扱いが容易になる。また、基材に対するスイッチ装置及び近接センサの取り付け、取り外し作業が容易になる。
また上記構成により、スイッチ装置、近接センサ、発光体が基材の裏側にまとめて配置される。そのため、スイッチ装置、近接センサ、発光体の電気回路の交換が仮に必要となった場合に、容易に確認する事ができる。また、交換も容易にできる。
【0022】
このとき、前記スイッチ装置は、前記押圧スイッチを収容するスイッチ筐体と、前記スイッチ筐体に対して移動可能に取り付けられる前記スイッチ伝達体と、を備え、前記スイッチ筐体は、前記スイッチ筐体の表面に設けられ、前記基材の裏面に取り付けられる基材取り付け部を有し、前記近接センサは前記スイッチ伝達体の周囲に配置されていると良い。
上記構成により、所定の印刷面(例えば操作アイコン)から所定の距離で人体(人の手指)を検出することができる。また、近接センサがスイッチ伝達体の周囲に配置されているため、従来のように近接センサを透明材料で形成する必要もなくなる。
【0023】
このとき、前記制御部は、近接センサからの検出信号が出力されてから所定時間以内に前記押圧スイッチからの検出信号が出力された場合に、前記押圧スイッチからの検出信号を有効として認識すると良い。
上記構成により、検出対象物(例えば人の手)以外のものを誤って検出してしまった場合に誤動作を防止することができる。
【0024】
このとき、前記乗り物用内装品は、アームレストを有するドアライニングと、乗り物用シートと、を備え、前記乗り物用シートは、シートクッションと、前記シートクッションを前後移動可能とするレール装置と、を有し、前記レール装置は、乗り物フロアに固定される固定レールと、前記固定レールに対して前記シートクッションとともに前後移動可能に取り付けられる移動レールと、を有し、前記スイッチ装置は、前記アームレストの前方部分に配置され、かつ、前記固定レールの前端部よりも前方位置に配置されると良い。
上記構成により、例えば人の腕部や肘部が意図せず触れてしまうことを抑制できる。つまりは、押圧スイッチの誤入力を抑制できる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、各構成部品を内部に好適に配置することが可能な乗り物用内装品を実現できる。また、近接センサが検出対象物を検出したときに所定の印刷面(例えば操作アイコン)を表示し、押圧スイッチの操作位置を示すことができる。そのため、内装品のデザイン(表面デザイン)に影響を与えることがない。
また本発明によれば、発光体及び押圧スイッチを互いに干渉することなく配置することができる。また、発光体及び押圧スイッチを組み付け易くなる。
また本発明によれば、静電容量式センサを採用することで、人体(人体の電荷)を好適に検出できる。
また本発明によれば、スイッチ伝達体を押圧したときに押圧スイッチを操作することができ、誤操作を抑制できる。
また本発明によれば、押圧操作によって表皮材、パッド材が突っ張ることを抑制できる。スイッチ伝達体をメンテナンスし易くなる。
また本発明によれば、スイッチ伝達体の突出面を基材表面の傾斜形状(湾曲形状)に沿わせた形状に設定することで、乗り物用内装品の表面をフラットにできる。
また本発明によれば、近接センサが空間内に配置されるため、近接センサの位置ズレを抑制できる。
また本発明によれば、近接センサの取り付け工程(接着工程)を省くことができる。
また本発明によれば、スイッチ伝達体の周辺部分への光漏れを抑制できる。
また本発明によれば、スイッチ伝達体を容易に組み付けることができる。また、印刷面(例えば操作アイコン)の輝度を高くすることができる。
また本発明によれば、乗員がスイッチ伝達体の上面に間接的に触れたときに、スイッチ伝達体の位置を把握し易くなる。
また本発明によれば、乗員がスイッチ伝達体の位置を把握し易くなる。
また本発明によれば、静電容量式の近接センサが、スイッチ伝達体の真上位置において人体を精度良く検出できる。
また本発明によれば、近接センサ及びスイッチ伝達体をシンプルに組み立てられる。
また本発明によれば、近接センサの取り扱いが容易になる。
また本発明によれば、所定の印刷面(例えば操作アイコン)から所定の距離で人体(人の手指)を検出できる。
また本発明によれば、検出対象物以外のものを誤って検出してしまった場合に誤動作を防止できる。
また本発明によれば、押圧スイッチの誤入力を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】乗り物用内装品(ドアライニング)の側面図である。
【
図2】ドアライニングのアームレストの斜視図である。
【
図3】アームレストのIII-III断面図であって、押圧スイッチが押圧される前の状態を示すである。
【
図4】アームレストのIII-III断面図であって、押圧スイッチが押圧された状態を示すである。
【
図5】ドアライニングの電気回路を説明するブロック図である。
【
図6】第2実施形態のドアライニング(アームレスト)の断面図である。
【
図7】第3実施形態のドアライニングの断面図である。
【
図8】第4実施形態のドアライニングの断面図である。
【
図9】第5実施形態のドアライニングの断面図である。
【
図10】第6実施形態のドアライニングの断面図である。
【
図11】第7実施形態のドアライニングの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る実施形態について
図1~
図12を参照して説明する。
本実施形態は、車両の内部に取り付けられる車両用内装品(ドアライニング)であって、車両用内装品の各構成部品を好適に内部に配置することを可能とする車両用内装品の発明に関するものである。
なお、「車両前後方向(前後方向)」とは、車両の通常走行時の前後方向を意味し、「車両幅方向(幅方向)の車内側」とは、車両用ドアに対して車両の室内側を意味する。
【0028】
<第1実施形態>
第1実施形態の乗り物用内装品(ドアライニング1)について、
図1~
図5に基づいて説明する。
ドアライニング1は、
図1に示すように、車両Vの内部に設けられ、車両用ドアDの車内側を装飾する内装品であって、車両用ドアDの基板となるドアパネルD1に取り付けられる部品群によって構成されている。
ドアライニング1は、着座者の腕部を支持するアームレスト2と、アームレスト2の前方部分よりも上方位置に配置され、車両用ドアDを開閉するための操作ハンドル3と、アームレストの前方部分よりも下方位置に配置されるポケット4と、を備えている。
【0029】
アームレスト2の内部には、各種の可動装置を操作するためのスイッチ装置70が設けられている。また、アームレスト2の内部には、アームレスト2の表面を暖める面状のドアヒータ80と、ライン状の照明を点灯する照明装置85とが設けられている。
スイッチ装置70は、アームレスト2の前方部分に配置されている。ドアヒータ80は、スイッチ装置70よりも後方側に配置されている。照明装置85は、アームレスト2の車内側の側面に設けられ、車両前後方向においてスイッチ装置70及びドアヒータ80に重なるように配置されている。
【0030】
車両Vの内部においてドアライニング1よりも車内側には、車両用シートSが設けられている。
車両用シートSは、着座者を下方から支持するシートクッションS1と、車体フロアに対してシートクッションS1を前後移動可能に支持するレール装置S2と、を備えている。
レール装置S2は、乗り物フロアに固定される固定レールS2aと、固定レールS2aに対してシートクッションS1とともに前後移動可能に取り付けられる移動レールS2bと、を有している。
【0031】
上記構成において、
図1に示すように、スイッチ装置70は、アームレスト2の前方部分に配置され、かつ、固定レールS2aの前端部よりも前方位置に配置されている。
そうすることで、例えば人の腕部や肘部が誤ってスイッチ装置70に触れてしまうことを抑制できる。つまりは、スイッチ装置70の誤入力を抑制できる。
【0032】
<<アームレストの構造(内部構造)>>
アームレスト2の構造(内部構造)について以下、詳しく説明する。
【0033】
アームレスト2は、
図1、
図2に示すように、ドアライニング1の構成部品であって、着座者によって操作可能なスイッチ装置70を備えている。
スイッチ装置70は、ステルススイッチとも称され、通常は操作部(操作アイコン)を表示させない状態となっており、人体(人の手指)の接近を検出したときに、アームレスト2の上面に操作部を表示させる装置である。
操作部は、アームレスト2の上面に映し出される所定の印刷面40aである。印刷面40aに対応する位置に押圧スイッチ73が内蔵されており、着座者は印刷面40aの所定の操作アイコンを押圧することで、所定の押圧スイッチ73を操作することができる。
【0034】
操作部(印刷面40a)について詳しく説明すると、アームレスト2の前方部分の上面には、例えば車両Vのサイドミラーの角度を調整するための操作アイコン40bや、パワーウインドウの開閉を調整するための操作アイコン40cが表示される。また、車両用シートSのリクライニング機構及びハイトリンク機構を操作するための操作アイコン40dや、多目的タッチパッド40eが表示される。
着座者は、操作部(印刷面40a)に触れただけでは操作を実行することはできず、操作部を押圧し、操作部に対応する位置に内蔵された押圧スイッチ73を押し下げることで操作を実行することができる。そうすることで、誤操作を防止することができる。また押圧式のスイッチを採用したことで確実な操作感(クリック感等)を付与することができる。
【0035】
アームレスト2は、
図3~
図5に示すように、アームレスト基材10と、光透過性を有するパッド材20と、光透過性を有する表皮材30と、所定の印刷面40aを有する印刷層40と、発光体50と、近接センサ60と、押圧スイッチ73を有するスイッチ装置70と、制御部90と、を備えている。
アームレスト基材10とパッド材20の間には、接着剤15が設けられている。またパッド材20と印刷層40の間には、接着剤25が設けられている。
制御部90は、アームレスト2の内部に搭載されても良いし、ドアライニング1の内部に搭載されても良いし、ドアライニング1の外部に搭載されても良い。
【0036】
アームレスト基材10は、例えば樹脂製のパネル基材であって、車両前後方向に長尺となるように延びている。
アームレスト基材10の表面(上面)のうち、発光体50及び押圧スイッチ73に対応する部分には、上下方向に貫通した貫通穴11が形成されている。また、アームレスト基材10の表面のうち、貫通穴11の周辺部分には、凸形状の取り付けボス12(被取り付け部)が複数形成されている。
なお、アームレスト基材10は、光透過性を有するものであっても良いし、光透過性を有さないものであっても良い。
【0037】
パッド材20は、例えばウレタンフォームであって、アームレスト基材10の表面に沿って車両前後方向に長尺に延びている。
パッド材20は、アームレスト基材10の表面に接着され、アームレスト基材10よりも表面側に配置され、表皮材30及び印刷層40よりも裏面側に配置されている。
【0038】
表皮材30は、樹脂材料、布地、本皮革等から形成される透光性のカバー材(被覆材)である。
表皮材30の裏面には、印刷層40が配置されている。
なお、アームレスト2は、表皮材30と印刷層40を一体的な構成とした加飾表皮材を備えていても良い。つまりは、表皮材30及び印刷層40を合わせて加飾表皮材(印刷表皮材)と称しても良い。
【0039】
印刷層40は、所定の印刷面40aを有するフィルム(多層フィルム)であって、表皮材30及びパッド材20の間に配置されている。
印刷層40は、所定の色や模様、布地や皮革を模した所定の印刷柄を形成する第1印刷層41と、第1印刷層41よりも裏面側に配置され、操作部(操作アイコン)に対応する所定の遮光パターン(所定の通過孔)を形成する第2印刷層42と、を有している。
印刷面40aは、第1印刷層41及び第2印刷層42によって形成される。
アームレスト2は、発光体50を発光させないことで、表皮材30の表面全体に表皮層及び第1印刷層41で形成される加飾、あるいは第1印刷層41で形成される加飾を表示する。また、アームレスト2は、発光体50を発光させることで第2印刷層42の所定の貫通穴から光を透過させ、表皮材30の表面に操作アイコンを表示し、操作部を形成できる。
【0040】
発光体50は、アームレスト基材10よりも裏面側に配置され、表皮材30及び印刷層40に向かって発光するLEDランプ等の光源である。
発光体50は、スイッチ装置70(スイッチ筐体71)の内部に組み込まれている。
【0041】
近接センサ60は、例えば静電容量式センサであって、検出対象物が近づいたことを非接触で検出し、制御部90に検出信号を送信する。
近接センサ60は、誘導式センサ、磁気式センサ、超音波センサ、電波センサ、空気圧センサ、光電センサ等であっても良い。なお、静電容量式センサを採用することで、人体(人体の電荷)を好適に検出することができ、誤検出を抑制することができる。
近接センサ60は、アームレスト2の厚さ方向においてアームレスト基材10及びスイッチ装置70の間に配置されており、かつ、アームレスト2の厚さ方向とは直交する方向(幅方向)において取り付けボス12とスイッチ伝達体74の間に配置されている。
なお、
図3に示すように、取り付けボス12はアームレスト基材10に設けられているが、スイッチ筐体71の上面に設けられても良い。その場合には、近接センサ60が、アームレスト2の厚さ方向とは直交する方向(スイッチ筐体71の幅方向)において、取り付けボス12とスイッチ伝達体74の間に配置されると良い。
【0042】
スイッチ装置70は、押圧式(機械式)のスイッチモジュールであって、アームレスト基材10の裏面に組み付けられている。
具体的には、スイッチ装置70は、箱形状のスイッチ筐体71と、スイッチ筐体71の内部に搭載される支持基板72と、支持基板72上に取り付けられる複数の押圧スイッチ73と、押圧スイッチ73よりも表面側に配置され、スイッチ筐体71に対して移動可能に取り付けられるスイッチ伝達体74と、を備えている。
【0043】
スイッチ筐体71は、車両前後方向に長尺な底壁部71aと、底壁部71aの幅方向の両端部からそれぞれアームレスト基材10側に向かって延びている筒状の側壁部71bと、側壁部71bから外側に突出するフランジ壁部71cと、を有している。
スイッチ筐体71の底壁部71aには、支持基板72を収容する第1収容部71d(収容溝)と、押圧スイッチ73及び発光体50を収容する第2収容部71e(収容凹部)と、が形成されている。
【0044】
スイッチ筐体71のフランジ壁部71cの表面には、アームレスト基材10の取り付けボス12に取り付け可能な基材取り付け部71f(基材取り付け穴)が形成されている。
基材取り付け部71fは、取り付けボルト75によって取り付けボス12に連結される。
スイッチ筐体71のうち、底壁部71a、側壁部71b及びフランジ壁部71cによって囲まれた内部空間71gには、スイッチ伝達体74が収容されている。
【0045】
支持基板72は、例えば回路基板であって、押圧スイッチ73及び発光体50を下方から支持するとともに、押圧スイッチ73及び発光体50と電気的に接続される基板である。
支持基板72は、近接センサ60及び制御部90と有線接続又は無線接続されている。
【0046】
押圧スイッチ73は、表皮材30側からの押圧を検出する押圧スイッチ(物理スイッチ)であって、スイッチ伝達体74に当接可能となるように配置されている。
押圧スイッチ73は、
図3に示す「オフ状態」から、スイッチ伝達体74によって上方から押圧されることで、クリック感を伴って
図4に示す「オン状態」に切り替わる。
複数の押圧スイッチ73は、支持基板72上において発光体50を間に挟む位置に配置されている。
複数の押圧スイッチ73は、表皮材30の表面のうち、発光体50によって表示される印刷面40a(操作アイコン)に対応する位置に配置されている。
押圧スイッチ73は、例えばプッシュスイッチであって、固定接点と、ドーム形状の可動接点とを有し、スイッチ伝達体74の上下移動によってクリック感を伴いながら「オン状態」と「オフ状態」の間で切り替わる。
【0047】
スイッチ伝達体74は、表皮材30側からの押圧を押圧スイッチ73に伝達する部材である。スイッチ伝達体74は、スイッチ筐体71の高さ方向に長尺な中空部74aと、中空部74aの上面に設けられる中実部74bとを一体的に有している。
なお、スイッチ伝達体74は、光透過性を有し、発光体50からの光を透光可能に構成されている。
【0048】
中空部74aは、断面台形状の中空穴74cを有している。中空穴74cは、その裏面から表面に向かうに従って幅広となるように形成されている。
中空部74aは、スイッチ筐体71の内部空間71gに収容され、押圧スイッチ73の表面に当接している。
中実部74bは、スイッチ筐体71よりも上方に張り出しており、アームレスト基材10の貫通穴11に差し込まれた状態となっている。中実部74bは、パッド材20の裏面に当接可能となっている。
【0049】
制御部90は、
図5に示すように、ドアライニング1(アームレスト2)の電気制御を総合的に行う制御装置(制御コントローラ)である。
制御部90は、近接センサ60、スイッチ装置70(押圧スイッチ73)、発光体50、ドアヒータ80、照明装置85及び各種可動装置と電気的に接続されている。
制御部90は、近接センサ60からの検出信号に基づいて発光体50への電気供給を制御する。また、スイッチ装置70からの検出信号に基づいて、ドアヒータ80、照明装置85、可動装置への電気供給を制御する。
そうすることで、制御部90は、近接センサを通じたユーザ動作に基づいて、表皮材30の表面に印刷面40a(操作アイコン)を表示させることや、押圧スイッチ73を通じたユーザ操作の入力に基づいて、各種可動装置を動作させることができる。
【0050】
また、制御部90は、
図5に示すように、車両Vに設けられた電源P(例えば、車載バッテリ)と有線接続又は無線接続されており、電源Pとの間で電気供給の受け渡しをしながら、ドアライニング1の電気制御を行っている。
なお、制御部90は、車両Vに取り付けられた発電部材や蓄電部材から電気の供給を受けることとしても良い。
【0051】
上記構成において、
図3、
図4に示すように、制御部90は、近接センサ60が人体(人の手指)を検出しない状態では、発光体50を発光させないように制御し、近接センサ60が人体(人の手指)を検出した状態で、発光体50を発光させるように制御する。
そうすることで、近接センサ60が人体を検出したときにのみ、印刷面40a(操作アイコン)を表示し、押圧スイッチ73の操作位置を示すことができる。そのため、通常時にはドアライニング1の表面デザインに影響を与えることがない。
【0052】
上記構成において、
図3に示すように、スイッチ伝達体74の一部(中実部74b)は、アームレスト基材10の貫通穴11を貫通し、アームレスト2の厚さ方向においてアームレスト基材10と同じ位置に配置されている。
そうすることで、スイッチ伝達体74を利用して押圧スイッチ73を好適に押圧することができる。
【0053】
上記構成において、
図3に示すように、スイッチ伝達体74は、パッド材20及び表皮材30には取り付けられていない。
そうすることで、着座者が押圧操作をしたときに、表皮材30、パッド材20が突っ張ることを抑制できる。詳しく述べると、表皮材30、パッド材20のうち、スイッチ伝達体74と重なる部分については、押圧操作によって物理的変異が伴う。そのため、表皮材30及びパッド材20とスイッチ伝達体とを接着させないことで、物理的変異(突っ張り)を抑制することができる。
【0054】
上記構成において、
図3に示すように、近接センサ60は、アームレスト2の厚さ方向においてアームレスト基材10とスイッチ筐体71の間に配置され、かつ、アームレスト2の幅方向においてスイッチ伝達体74と取り付けボス12の間に配置されている。
そうすることで、近接センサ60が空間内に配置されるため、近接センサ60の位置ズレを抑制できる。
【0055】
上記構成において、
図3に示すように、近接センサ60は、アームレスト2の幅方向においてスイッチ伝達体74と取り付けボス12の間に挟まれて位置決めされている。そして、近接センサ60は、スイッチ伝達体74及びアームレスト基材10には取り付けられていない。
そうすることで、近接センサの取り付け工程(接着工程)を省くことができる。
【0056】
上記構成において、
図3に示すように、近接センサ60は、アームレスト基材10、スイッチ筐体71及びスイッチ伝達体74に接着剤等で取り付けられていない。一方で、近接センサ60が、スイッチ筐体71(側壁部71b)の上面、又はフランジ壁部71cに接着剤や両面テープ、カシメなどで取り付けられても良い。つまりは、近接センサ60とスイッチ装置70が1ユニット化されていても良い。
そうすることで、近接センサ60の取り扱いが容易になる。また、アームレスト基材10に対する近接センサ60及びスイッチ装置70の取り付け、取り外し作業が容易になる。
【0057】
上記構成において、
図3に示すように、発光体50、近接センサ60、スイッチ装置70の電気回路は、1ユニット化されて、アームレスト基材10の裏側に配置されている。
そのため、発光体50、近接センサ60、スイッチ装置70の電気回路の確認作業が容易になる。また、電気回路の交換が仮に必要となった場合に、電気回路を容易に交換できる。
【0058】
上記構成において、
図3に示すように、近接センサ60は、スイッチ伝達体74の周囲に配置され、スイッチ伝達体74とは異なる位置に配置されている。そのため、操作アイコンに対する前後左右方向の位置(認識位置)が多少ばらついた場合であっても、スイッチ伝達体74(押圧スイッチ73)は、操作アイコンから常に所定の距離を保って人体(人の手指)を検出できる。
一般に、近接センサ60がスイッチ伝達体74と重なる位置に配置されていると、スイッチ伝達体74の真上にある操作アイコンの前後左右方向の中央部に指が接近した場合と、操作アイコンの端部に指が接近した場合とで異なってくる。具体的には、指と近接センサの対向面積に関して、指が中央部に接近した場合の方が大きくなって容量値も大きくなる。そのため、操作アイコンの端部に指が接近した場合と比較して、操作アイコンの中央部に指が接近した場合の方が、多少離れた距離にあっても人体(人の手指)を検出し易くなる。
上記実施形態の構成によれば、近接センサ60がスイッチ伝達体74の周囲に配置されている。そのため、人の手指が、スイッチ伝達体74の真上にある操作アイコンの前後左右方向のいずれの位置に指あったとしても、手指と近接センサの対向面積はほぼ変わらなくなる。その結果、操作アイコンから常に所定の距離で人体(人の手指)を検出できる。
また、近接センサ60は、スイッチ伝達体74の周囲に配置されているため、従来のように、近接センサ60を透明材料で形成する必要がない。
【0059】
上記構成において、スイッチ伝達体74の真上位置にある表皮材30は、その周囲の表皮材30よりも突出していない。この場合には、貫通穴11を人体の指のサイズよりも大きく設計し、かつ、人体の肘部のサイズよりも小さく設計すると良い。
具体的には、貫通穴11が円形状を有する場合には、直径を10mm~78mm、好ましくは15mm~48mmに設定すると良い。貫通穴11が矩形状を有する場合には、貫通穴11の対向する辺の間隔を10mm~78mm、好ましくは15mm~48mmに設定すると良い。
そうすることで、指によってスイッチ伝達体74を好適に押し込むことができ、同時にスイッチ伝達体74(スイッチ伝達体74に対応する部位)に肘部が誤って接触した場合であっても、誤入力を防止できる。
【0060】
上記構成において、制御部90は、近接センサ60からの検出信号に基づいて発光体50への電気供給を制御し、操作アイコンを表示する。また、押圧スイッチ73からの検出信号に基づいて、ドアヒータ80、照明装置85、可動装置への電気供給を制御している。
なお、制御部90は、近接センサ60からの検出信号が出力されてから所定時間以内に押圧スイッチ73からの検出信号が出力された場合にのみ、押圧スイッチ73からの検出信号を有効として認識しても良い。そうすることで、人体以外のものを誤って認識してしまった場合であっても、好適に誤動作を防止できる。
【0061】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のドアライニング101について、
図6に基づいて説明する。
なお、上述のドアライニング1と重複する内容については説明を省略する。
【0062】
ドアライニング101のアームレスト102は、アームレスト基材110と、パッド材120と、表皮材130と、印刷層140と、発光体150と、近接センサ160と、スイッチ装置170と、制御部190と、を備えている。
【0063】
アームレスト基材110の表面は、スイッチ筐体171の表面(平坦面)に対して傾斜する傾斜形状を有している。
スイッチ伝達体174の一部(中実部174b)は、スイッチ筐体171よりも表面側に突出している。スイッチ伝達体174の突出面は、アームレスト基材110の表面の傾斜形状に追従する形状を有している。
そうすることで、アームレスト基材110の表面と、スイッチ伝達体174の突出面との段差面を極力減らし、アームレスト102の表面をフラットにすることができる。
なお、アームレスト基材110の表面は、湾曲する湾曲形状を有していても良い。
【0064】
近接センサ160は、アームレスト102の厚さ方向においてアームレスト基材110及びスイッチ装置170(スイッチ筐体171)の間に配置されている。
近接センサ160は、スイッチ筐体171の上面に取り付けられ(接着され)、アームレスト基材110には取り付けられていない。
そうすることで、近接センサ160及びスイッチ伝達体174をシンプルに組み立てることができる。また、近接センサ160とアームレスト基材110が取り付けられていないため、必要なときに近接センサ160を容易に交換できる。
【0065】
<第3実施形態>
次に、第3実施形態のドアライニング201について、
図7に基づいて説明する。
なお、上述のドアライニング1と重複する内容については説明を省略する。
【0066】
ドアライニング201(アームレスト202)は、アームレスト基材210と、パッド材220と、表皮材230と、印刷層240と、発光体250と、近接センサ260と、スイッチ装置270と、制御部290と、を備えている。
【0067】
パッド材220は、光透過性を有する第1パッド材221と、光不透過性を有する第2パッド材222と、を有している。
アームレスト基材210は、パッド材220とスイッチ装置271の間に配置される。
第1パッド材221は、パッド材220全体のうち、スイッチ伝達体274と重なる部位に配置されており、第2パッド材222は、パッド材220全体のうち、アームレスト基材210と重なる位置に配置されている。
そうすることで、第2パッド材222が、スイッチ伝達体274の周辺部分において光を遮断するため、スイッチ伝達体274の周辺部分への光漏れを抑制できる。
【0068】
<第4実施形態>
次に、第4実施形態のドアライニング301について、
図8に基づいて説明する。
なお、上述のドアライニング1と重複する内容については説明を省略する。
【0069】
ドアライニング301(アームレスト302)は、アームレスト基材310と、パッド材320と、表皮材330と、印刷層340と、発光体350と、近接センサ360と、スイッチ装置370と、制御部390と、を備えている。
【0070】
アームレスト基材310は、パッド材320とスイッチ装置370の間に配置される。
スイッチ伝達体374は、発光体350からの発光を透光可能に構成されている。
パッド材320の裏面には、スイッチ伝達体374の一部を収容させるための収容凹部323が形成されている。
スイッチ伝達体374の上方部分は、貫通穴312を貫通し、収容凹部323に対向し、収容凹部323に収容されている。
そうすることで、スイッチ伝達体374を容易に組み付けることができる。また、パッド材320の厚さを薄くすることができ、印刷層340の印刷面340aの輝度を高くすることができる。
【0071】
スイッチ伝達体374は、その中空穴374cに収容され、発光体350からの光を拡散させながら導くレンズ375を有している。
レンズ375は、断面逆台形状を有する拡散レンズである。なお、レンズ375は、拡散材を含むことで、発光体350からの光をより拡散させながら、表皮材330及び印刷層340に向かって光を導くことができる。
【0072】
<第5実施形態>
次に、第5実施形態のドアライニング401について、
図9に基づいて説明する。
なお、上述のドアライニング1と重複する内容については説明を省略する。
【0073】
ドアライニング401(アームレスト402)は、アームレスト基材410と、パッド材420と、表皮材430と、印刷層440と、発光体450と、近接センサ460と、スイッチ装置470と、制御部490と、を備えている。
【0074】
スイッチ装置470は、支持基板472と、押圧スイッチ473と、レンズ475と、を備えている。
支持基板472の幅方向の両端部には、基材取り付け部472aが形成されている。
支持基板472は、基材取り付け部472a及び取り付けボス412がボルト締結されることで、アームレスト基材410に直接組み付けられている。
【0075】
レンズ475は、拡散レンズであって、押圧スイッチ473の表面に当接し、支持基板472に対して移動可能に取り付けられている。つまり、レンズ475が、表皮材430側からの押圧を押圧スイッチ473に伝達する機能を果たす。
レンズ475は、アームレスト基材410(貫通穴411)を貫通し、パッド材420(収容凹部423)に対向し、収容凹部423に一部収容されている。
【0076】
上記構成により、スイッチ装置470をシンプルにし、スイッチ装置470を容易に組み付けることができる。また、パッド材420、スイッチ装置470の厚さを薄くすることができ、印刷層440の輝度を高くすることができる。
【0077】
<第6実施形態>
次に、第6実施形態のドアライニング501について、
図10に基づいて説明する。
なお、上述のドアライニング1と重複する内容については説明を省略する。
【0078】
ドアライニング501(アームレスト502)は、アームレスト基材510と、パッド材520と、表皮材530と、印刷層540と、発光体550と、近接センサ560と、スイッチ装置570と、制御部590と、を備えている。
【0079】
スイッチ装置570は、押圧スイッチ573と、スイッチ伝達体574と、を備えている。
スイッチ伝達体574の上面は、湾曲形状を有しており、表皮材530側に凸状に突出している。スイッチ伝達体574の上面は段差形状を有していても良い。
スイッチ伝達体574の上端部は、アームレスト基材510の上面よりも上方位置に配置され、パッド材520の裏面に当接している。
上記構成により、乗員がスイッチ伝達体574の上面に触れたときに(間接的に触れたときに)、スイッチ伝達体574の位置を把握し易くなる。
【0080】
上記構成では、スイッチ伝達体574の上面が表皮材530側に凸状に突出しているが、逆の構成として、スイッチ伝達体574の上面がアームレスト基材510側に凹状に窪んでいても良い。すなわち、スイッチ伝達体574の上端部が、アームレスト基材510の上面よりも下方位置に配置されても良い。
その場合であっても、スイッチ伝達体574の上面と、アームレスト基材510の上面との間に段差を形成できる。そのため、乗員がスイッチ伝達体574の上面に触れたときに(間接的に触れたときに)、スイッチ伝達体574の位置を把握し易くなる。
【0081】
上記構成において、スイッチ伝達体574の外周部分(上端部の外周部分)には、面取り(R面取り、C面取り)がなされていると良い。
そうすることで、スイッチ伝達体574の外周部分が、パッド材520や表皮材530に意図せず接触し、パッド材520や表皮材530に影響を与えることを抑制できる。
【0082】
<第7実施形態>
次に、第7実施形態のドアライニング601について、
図11に基づいて説明する。
なお、上述のドアライニング1と重複する内容については説明を省略する。
【0083】
ドアライニング601(アームレスト602)は、アームレスト基材610と、パッド材620と、表皮材630と、印刷層640と、発光体650と、近接センサ660と、スイッチ装置670と、制御部690と、を備えている。
【0084】
スイッチ装置670は、スイッチ筐体671と、支持基板672と、複数の押圧スイッチ673と、スイッチ伝達体674と、を備えている。
スイッチ伝達体674の上面が、アームレスト基材610の上面よりも下方位置に配置されている。スイッチ伝達体674の上端部が、アームレスト602の厚さ方向においてアームレスト基材610と同じ位置に配置されている。
【0085】
近接センサ660は、静電容量式センサであって、スイッチ伝達体674の上面に配置されており、パッド材620の裏面に当接している。なお、近接センサ660は、スイッチ伝達体674の上面に印刷されても良い。
そうすることで、静電容量式の近接センサ660が、スイッチ伝達体674の真上位置において人体を精度良く検出できる。
【0086】
近接センサ660は、アームレスト2の厚さ方向においてパッド材620及びスイッチ伝達体674の間に配置されている。
近接センサ660は、スイッチ伝達体674の上面に接着され、アームレスト基材610には取り付けられていない。
そうすることで、近接センサ660及びスイッチ伝達体674をシンプルに組み立てることができる。また、近接センサ660とアームレスト基材610が取り付けられていないため、必要なときに近接センサ660を容易に交換できる。
【0087】
上記構成において、スイッチ伝達体674の内部にレンズ(拡散材を含む拡散レンズ)を取り付けても良い。そうすることで、発光体650からの光をより拡散させながら、表皮材630及び印刷層640に向かって光を導くことができる。
【0088】
<その他の実施形態>
上記実施形態では、
図1に示すように、ドアライニング1が、アームレスト2に設けられたスイッチ装置70を備えているが、特に限定されることなく、ドアライニングの別の部位にスイッチ装置70を備えていても良い。
スイッチ装置70がドアライニング以外の乗り物用内装品に配置されても良い。
具体的には、
図12に示す通りである。
【0089】
図12に示すように、スイッチ装置770が、ドアライニング701のドアトリム702に配置されても良い。
スイッチ装置770が、ルーフV1、センターピラーV2、インスツルメントパネルV3、サイドシルV4、センターコンソール、ステラリングホイール等に配置されても良い。
スイッチ装置770が、車両用シートSのシートクッションS1のサイド部、シートバックS3の後面、シートバックS3の肩口、ヘッドレストS4の後面に配置されても良い。
スイッチ装置770が、乗り物用リヤシートの中央部にあるセンターアームレストに配置されても良い。
【0090】
上記実施形態では、
図3に示すように、アームレスト2が、アームレスト基材10と、パッド材20と、表皮材30と、を備えているが、特に限定されず、パッド材20を不要としても良い。その場合には、表皮材30が、樹脂材料等のカバー材であると良い。
【0091】
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる乗り物用内装品について説明したが、特に限定されることなく、二輪車用内装品、電車やバス等の乗り物用内装品に対して利用することができる。あるいは、飛行機や船等の乗り物用内装品に対しても利用することができる。
【0092】
本実施形態では、主として本発明に係る乗り物用内装品(ドアライニング)に関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【符号の説明】
【0093】
<第1実施形態>
V 車両(乗り物)
D 車両用ドア(乗り物用ドア)
D1 ドアパネル
1 ドアライニング(乗り物用内装品)
2 アームレスト
3 操作ハンドル
4 ポケット
10 アームレスト基材(基材)
11 貫通穴
12 取り付けボス
15 接着剤
20 パッド材
25 接着剤
30 表皮材(カバー材)
40 印刷層
40a 印刷面
40b~40d 操作アイコン
40e 多目的タッチパッド
41 第1印刷層
42 第2印刷層
50 発光体(光源)
60 近接センサ(静電容量式センサ)
70 スイッチ装置
71 スイッチ筐体
71a 底壁部
71b 側壁部
71c フランジ壁部
71d 第1収容部
71e 第2収容部
71f 基材取り付け部
71g 内部空間
72 支持基板
73 押圧スイッチ
74 スイッチ伝達体
74a 中空部
74b 中実部
74c 中空穴
75 取り付けボルト
80 ドアヒータ
85 照明装置
90 制御部(制御コントローラ)
S 車両用シート(乗り物用シート、乗り物用内装品)
S1 シートクッション
S2 レール装置
S2a 固定レール
S2b 移動レール
P 電源
<第2実施形態>
101 ドアライニング(乗り物用内装品)
102 アームレスト
110 アームレスト基材
120 パッド材
130 表皮材(カバー材)
140 印刷層
150 発光体
160 近接センサ
170 スイッチ装置
171 スイッチ筐体
173 押圧スイッチ
174 スイッチ伝達体
174b 中実部
190 制御部
<第3実施形態>
201 ドアライニング(乗り物用内装品)
202 アームレスト
210 アームレスト基材
220 パッド材
221 第1パッド材
222 第2パッド材
230 表皮材(カバー材)
240 印刷層
250 発光体
260 近接センサ
270 スイッチ装置
271 スイッチ筐体
274 スイッチ伝達体
290 制御部
<第4実施形態>
301 ドアライニング(乗り物用内装品)
302 アームレスト
310 アームレスト基材
312 貫通穴
320 パッド材
323 収容凹部
330 表皮材(カバー材)
340 印刷層
340a 印刷面
350 発光体
360 近接センサ
370 スイッチ装置
374 スイッチ伝達体
374c 中空穴
375 レンズ
390 制御部
<第5実施形態>
401 ドアライニング(乗り物用内装品)
402 アームレスト
410 アームレスト基材
411 貫通穴
412 取り付けボス
420 パッド材
423 収容凹部
430 表皮材(カバー材)
440 印刷層
450 発光体
460 近接センサ
470 スイッチ装置
472 支持基板
472a 基材取り付け部
473 押圧スイッチ
475 レンズ
490 制御部
<第6実施形態>
501 ドアライニング(乗り物用内装品)
502 アームレスト
510 アームレスト基材
520 パッド材
430 表皮材(カバー材)
540 印刷層
550 発光体
560 近接センサ
570 スイッチ装置
573 押圧スイッチ
574 スイッチ伝達体
590 制御部
<第7実施形態>
601 ドアライニング(乗り物用内装品)
602 アームレスト
610 アームレスト基材
620 パッド材
630 表皮材(カバー材)
640 印刷層
650 発光体
660 近接センサ
670 スイッチ装置
671 スイッチ筐体
672 支持基板
673 押圧スイッチ
674 スイッチ伝達体
690 制御部
<その他の実施形態>
V 車両(乗り物)
V1 ルーフ
V2 センターピラー
V3 インスツルメントパネル
V4 サイドシル
701 ドアライニング(乗り物用内装品)
702 ドアトリム
770 スイッチ装置
S 乗り物用シート
S1 シートクッション
S3 シートバック
S4 ヘッドレスト