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特開2023-171288到達率を保証するための広告方法、装置、およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023171288
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】到達率を保証するための広告方法、装置、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20231124BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023077954
(22)【出願日】2023-05-10
(31)【優先権主張番号】10-2022-0061813
(32)【優先日】2022-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ スヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ユン ドンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ナム ミンス
(72)【発明者】
【氏名】キム ジエサン
(72)【発明者】
【氏名】キム セヨン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】到達率(Reach)を保証するための広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】一実施形態に係る広告方法は、広告が表示される時間を示す広告パーティションに、ユーザを示すユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを格納および維持する段階、少なくとも1つの広告キャンペーンに登録された少なくとも1つの広告パーティションを確認する段階、前記マッピングテーブルから、当該確認された少なくとも1つの広告パーティションにマッピングされた少なくとも1つのユーザパーティションを抽出する段階、および当該抽出された少なくとも1つのユーザパーティションに、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告をサービングする段階を含んでよい。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置によって実行される広告方法であって、
広告が表示される時間を示す広告パーティションに、ユーザを示すユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを格納および維持する段階、
少なくとも1つの広告キャンペーンに登録された少なくとも1つの広告パーティションを確認する段階、
前記マッピングテーブルから、当該確認された少なくとも1つの広告パーティションにマッピングされた少なくとも1つのユーザパーティションを抽出する段階、および
当該抽出された少なくとも1つのユーザパーティションに、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告をサービングする段階
を含む、広告方法。
【請求項2】
前記格納および維持する段階は、
前記ユーザパーティションをシャッフルした後、当該シャッフルされたユーザパーティションを前記広告パーティションにマッピングして前記マッピングテーブルをアップデートする段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の広告方法。
【請求項3】
前記アップデートする段階は、
前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが終了した後、広告のサービングが始まる他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点で前記マッピングテーブルをアップデートする段階であることを特徴とする、請求項2に記載の広告方法。
【請求項4】
前記アップデートする段階は、
前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが終了した後、広告のサービングが始まる他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点で当該アップデートされたマッピングテーブルの使用が可能となるように、前記他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点よりも前に前記マッピングテーブルを予めアップデートして維持する段階
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の広告方法。
【請求項5】
前記予めアップデートして維持する段階は、
前記他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングに使用される当該アップデートされたマッピングテーブルを、前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングに使用される前記マッピングテーブルとは別に格納および維持する段階であることを特徴とする、請求項4に記載の広告方法。
【請求項6】
前記アップデートする段階は、
前記ユーザそれぞれの識別子に対するハッシュ値および日付に基づいて前記ユーザパーティションをシャッフルする段階
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の広告方法。
【請求項7】
前記サービングする段階は、
前記少なくとも1つの広告キャンペーンの目標フリークエンシーおよび前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告サービング期間に基づいて、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告を均等にサービングする段階であることを特徴とする、請求項1に記載の広告方法。
【請求項8】
前記均等にサービングする段階は、
前記広告サービング期間を前記目標フリークエンシーで分けた単位広告サービング期間中に、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告が1回表示されるように前記広告をサービングする段階であることを特徴とする、請求項7に記載の広告方法。
【請求項9】
前記均等にサービングする段階は、
前記広告サービング期間の経過によって前記広告の許容フリークエンシーが前記目標フリークエンシーに収束するように前記許容フリークエンシーを調節して前記広告をサービングする段階であることを特徴とする、請求項7に記載の広告方法。
【請求項10】
前記サービングする段階は、
前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告のターゲットに基づいて、当該抽出された少なくとも1つのユーザパーティションに含まれる少なくとも一部のユーザに前記広告をサービングする段階であることを特徴とする、請求項1に記載の広告方法。
【請求項11】
前記ユーザパーティションは、
前記広告パーティションと一対一で対応するように生成されることを特徴とする、請求項1に記載の広告方法。
【請求項12】
前記ユーザパーティションは、
前記ユーザそれぞれの識別子に対するハッシュ値に基づいて生成されることを特徴とする、請求項11に記載の広告方法。
【請求項13】
前記ユーザそれぞれの識別子は、
前記ユーザそれぞれの端末と関連するハードウェア識別子、ソフトウェア識別子、または前記ユーザそれぞれに一時的に付与される臨時識別子のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項12に記載の広告方法。
【請求項14】
広告方法をコンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記広告方法は、
広告が表示される時間を示す広告パーティションに、ユーザを示すユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを格納および維持する段階、
少なくとも1つの広告キャンペーンに登録された少なくとも1つの広告パーティションを確認する段階、
前記マッピングテーブルから、当該確認された少なくとも1つの広告パーティションにマッピングされた少なくとも1つのユーザパーティションを抽出する段階、および
当該抽出された少なくとも1つのユーザパーティションに、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告をサービングする段階
を含む、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項15】
広告方法を実行するコンピュータ装置であって、
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
広告が表示される時間を示す広告パーティションに、ユーザを示すユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを格納および維持する格納および維持部、
少なくとも1つの広告キャンペーンに登録された少なくとも1つの広告パーティションを確認する確認部、
前記マッピングテーブルから、当該確認された少なくとも1つの広告パーティションにマッピングされた少なくとも1つのユーザパーティションを抽出する抽出部、および
当該抽出された少なくとも1つのユーザパーティションに、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告をサービングするサービング部
を含む、コンピュータ装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ユーザパーティションをシャッフルした後、当該シャッフルされたユーザパーティションを前記広告パーティションにマッピングして前記マッピングテーブルをアップデートすることを特徴とする、請求項15に記載のコンピュータ装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが終了した後、広告のサービングが始まる他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点で前記マッピングテーブルをアップデートすることを特徴とする、請求項16に記載のコンピュータ装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが終了した後、広告のサービングが始まる他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点で当該アップデートされたマッピングテーブルの使用が可能となるように、前記他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点よりも前に前記マッピングテーブルを予めアップデートして維持することを特徴とする、請求項16に記載のコンピュータ装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングに使用される当該アップデートされたマッピングテーブルを、前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングに使用される前記マッピングテーブルとは別に格納および維持することを特徴とする、請求項18に記載のコンピュータ装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つの広告キャンペーンの目標フリークエンシーおよび前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告サービング期間に基づいて、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告を均等にサービングすることを特徴とする、請求項15に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、到達率(Reach)を保証する広告のサービング技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット広告は、TV、ラジオ、新聞、雑誌に続く5大メディアとして急浮上している。インターネット広告の中でも高い割合を占めているバナー広告は、ウェブサイト内に広告内容とリンクを含んだバナー形態を表示してサービングされるものであって、ユーザ(以下、ユーザは広告消費者を意味する)のクリックを誘導して相互作用を引き出す、双方向的で能動的な長所を有する特別なインターネット広告である。このようなインターネット広告に関する技術は、特許文献1に開示されている。
【0003】
しかし、このような従来のインターネット広告は、CPM(Cost Per Mile)方式によって表示回数を保証したり、CPT(Cost Per Time)方式によって表示時間および表示期間を保証したりすることは可能であるが、ユーザに対して重複しないように広告をサービングまたは表示することはできないため、到達率(Reach)の保証において問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2007-0105652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一実施形態は、重複するユーザには広告をサービングまたは表示せずに、それぞれ異なるユーザに広告がサービングまたは表示されるように、広告パーティションとユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを利用することによって到達率を保証する広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供する。
【0006】
このとき、本発明の一実施形態は、広告キャンペーンのサービングスケジュールを考慮しながらマッピングテーブルをアップデートする広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供する。
【0007】
また、本発明の一実施形態は、広告キャンペーンの目標フリークエンシーおよび広告サービング期間に基づいて広告を均等にサービングする広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態によると、少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置によって実行される広告方法は、広告が表示される時間を示す広告パーティションに、ユーザを示すユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを格納および維持する段階、少なくとも1つの広告キャンペーンに登録された少なくとも1つの広告パーティションを確認する段階、前記マッピングテーブルから、当該確認された少なくとも1つの広告パーティションにマッピングされた少なくとも1つのユーザパーティションを抽出する段階、および当該抽出された少なくとも1つのユーザパーティションに、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告をサービングする段階を含んでよい。
【0009】
一側面によると、前記格納および維持する段階は、前記ユーザパーティションをシャッフルした後、当該シャッフルされたユーザパーティションを前記広告パーティションにマッピングして前記マッピングテーブルをアップデートする段階をさらに含むことを特徴としてよい。
【0010】
他の側面によると、前記アップデートする段階は、前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが終了した後、広告のサービングが始まる他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点で前記マッピングテーブルをアップデートする段階であることを特徴としてよい。
【0011】
また他の側面によると、前記アップデートする段階は、前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが終了した後、広告のサービングが始まる他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点で当該アップデートされたマッピングテーブルの使用が可能となるように、前記他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点よりも前に前記マッピングテーブルを予めアップデートして維持する段階を含むことを特徴としてよい。
【0012】
また他の側面によると、前記予めアップデートして維持する段階は、前記他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングに使用される当該アップデートされたマッピングテーブルを、前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングに使用される前記マッピングテーブルとは別に格納および維持する段階であることを特徴としてよい。
【0013】
また他の側面によると、前記アップデートする段階は、前記ユーザそれぞれの識別子に対するハッシュ値および日付に基づいて前記ユーザパーティションをシャッフルする段階を含むことを特徴としてよい。
【0014】
また他の側面によると、前記サービングする段階は、前記少なくとも1つの広告キャンペーンの目標フリークエンシーおよび前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告サービング期間に基づいて、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告を均等にサービングする段階であることを特徴としてよい。
【0015】
また他の側面によると、前記均等にサービングする段階は、前記広告サービング期間を前記目標フリークエンシーで分けた単位広告サービング期間中に、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告が1回表示されるように前記広告をサービングする段階であることを特徴としてよい。
【0016】
また他の側面によると、前記均等にサービングする段階は、前記広告サービング期間の経過によって前記広告の許容フリークエンシーが前記目標フリークエンシーに収束するように前記許容フリークエンシーを調節して前記広告をサービングする段階であることを特徴としてよい。
【0017】
また他の側面によると、前記サービングする段階は、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告のターゲットに基づいて、当該抽出された少なくとも1つのユーザパーティションに含まれる少なくとも一部のユーザに前記広告をサービングする段階であることを特徴としてよい。
【0018】
また他の側面によると、前記ユーザパーティションは、前記広告パーティションと一対一で対応するように生成されることを特徴としてよい。
【0019】
また他の側面によると、前記ユーザパーティションは、前記ユーザそれぞれの識別子に対するハッシュ値に基づいて生成されることを特徴としてよい。
【0020】
また他の側面によると、前記ユーザそれぞれの識別子は、前記ユーザそれぞれの端末と関連するハードウェア識別子、ソフトウェア識別子、または前記ユーザそれぞれに一時的に付与される臨時識別子のうちの少なくとも1つを含むことを特徴としてよい。
【0021】
本発明の一実施形態によると、広告方法をコンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記広告方法は、広告が表示される時間を示す広告パーティションに、ユーザを示すユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを格納および維持する段階、少なくとも1つの広告キャンペーンに登録された少なくとも1つの広告パーティションを確認する段階、前記マッピングテーブルから、当該確認された少なくとも1つの広告パーティションにマッピングされた少なくとも1つのユーザパーティションを抽出する段階、および当該抽出された少なくとも1つのユーザパーティションに、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告をサービングする段階を含んでよい。
【0022】
本発明の一実施形態によると、広告方法を実行するコンピュータ装置は、コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、広告が表示される時間を示す広告パーティションに、ユーザを示すユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを格納および維持する格納および維持部、少なくとも1つの広告キャンペーンに登録された少なくとも1つの広告パーティションを確認する確認部、前記マッピングテーブルから、当該確認された少なくとも1つの広告パーティションにマッピングされた少なくとも1つのユーザパーティションを抽出する抽出部、および当該抽出された少なくとも1つのユーザパーティションに、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告をサービングするサービング部を含んでよい。
【0023】
一側面によると、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ユーザパーティションをシャッフルした後、当該シャッフルされたユーザパーティションを前記広告パーティションにマッピングして前記マッピングテーブルをアップデートすることを特徴としてよい。
【0024】
他の側面によると、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが終了した後、広告のサービングが始まる他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点で前記マッピングテーブルをアップデートすることを特徴としてよい。
【0025】
また他の側面によると、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが終了した後、広告のサービングが始まる他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点で当該アップデートされたマッピングテーブルの使用が可能となるように、前記他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点よりも前に前記マッピングテーブルを予めアップデートして維持することを特徴としてよい。
【0026】
また他の側面によると、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングに使用される当該アップデートされたマッピングテーブルを、前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングに使用される前記マッピングテーブルとは別に格納および維持することを特徴としてよい。
【0027】
さらに他の側面によると、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの広告キャンペーンの目標フリークエンシーおよび前記少なくとも1つの広告キャンペーンの広告サービング期間に基づいて、前記少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告を均等にサービングすることを特徴としてよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明の一実施形態は、重複するユーザには広告をサービングまたは表示せずに、それぞれ異なるユーザに広告がサービングまたは表示されるように、広告パーティションとユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを利用することによって到達率を保証する広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供することができる。
【0029】
このとき、本発明の一実施形態は、広告キャンペーンのサービングスケジュールを考慮しながらマッピングテーブルをアップデートする広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供することができる。
【0030】
また、本発明の一実施形態は、広告キャンペーンの目標フリークエンシーおよび広告サービング期間に基づいて広告を均等にサービングする広告方法、装置、およびコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
図3図2に示したプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図である。
図4図2に示したコンピュータ装置が実行することができる広告方法の例を示したフローチャートである。
図5図4に示した広告方法で利用されるマッピングテーブルを説明するための図である。
図6図4に示した広告方法で利用されるマッピングテーブルがアップデートされる例を説明するための図である。
図7図4に示した広告方法で利用されるマッピングテーブルがアップデートされる他の例を説明するための図である。
図8図4に示した広告方法で広告を均等にサービングする例を説明するための図である。
図9図4に示した広告方法で広告を均等にサービングする他の例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0033】
本発明の実施形態は、到達率を保証する広告方法、装置、およびコンピュータプログラムに関する技術である。
【0034】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、重複するユーザには広告をサービングまたは表示せずに、それぞれ異なるユーザに広告がサービングまたは表示されるように、広告パーティションとユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを利用して広告をサービングする広告システムについて説明する。これにより、本発明の実施形態は、到達率を保証する技術効果を導き出すことができる。
【0035】
本発明の実施形態に係る広告システムは、以下で説明するサーバや電子機器を実現する少なくとも1つのコンピュータ装置によって実現されてよい。コンピュータ装置においては、本発明の実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係る広告方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合して広告方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。ここで説明したコンピュータプログラムは、独立する1つのプログラムパッケージの形態であってもよいし、独立する1つのプログラムパッケージの形態がコンピュータ装置に予めインストールされてオペレーティングシステムや他のプログラムパッケージと連係する形態であってもよい。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。
【0037】
このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。また、図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例を説明したものに過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0038】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(Personal Computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0039】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(Personal Area Network)、LAN(Local Area Network)、CAN(Campus Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)、BBN(BroadBand Network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0040】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービス(一例として、後述する広告方法が辞しするサービスなど)を提供するシステムであってよい。
【0041】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0042】
このようなコンピュータ装置200は、図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピードライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0043】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0044】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0045】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0046】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、図2の構成要素よりも少ないまたは多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0047】
以下では、重複するユーザには広告をサービングまたは表示せずに、それぞれ異なるユーザに広告がサービングまたは表示されるように、広告パーティションとユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを利用することによって到達率を保証する広告方法、装置、およびコンピュータプログラムの具体的な実施形態について説明する。
【0048】
図3は、図2に示したプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図であり、図4は、図2に示したコンピュータ装置が実行することができる広告方法の例を示したフローチャートであり、図5は、図4に示した広告方法で利用されるマッピングテーブルを説明するための図である。
【0049】
本発明の実施形態において、コンピュータ装置200は、クライアントである広告主を対象に、クライアントが所持しているサーバまたは電子機器にインストールされた専用アプリケーションやウェブ/モバイルサイトへの接続によって発生するサービス要請に応答し、マッピングテーブルに基づいて広告をサービングする広告サービスを提供してよい。コンピュータ装置200には、コンピュータによって実現された広告システムが構成されてよい。一例として、広告システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されてもよいし、専用アプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成されて専用アプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよい。
【0050】
コンピュータ装置200のプロセッサ220は、図4に係る広告方法を実行するための構成要素によって実現されてよい。一例として、プロセッサ220は、図4に示した段階410~440を実行するように、図3に示すように、格納および維持部310、確認部320、抽出部330、およびサービング部340を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、選択的にプロセッサ220に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、プロセッサ220の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0051】
このようなプロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、図4の広告方法に含まれる段階410~440を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。例えば、プロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0052】
ここで、プロセッサ220の構成要素は、コンピュータ装置200に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ220によって実行される、互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告をサービングするようにコンピュータ装置200を制御するプロセッサ220の機能的表現として、サービング部340が利用されてよい。
【0053】
プロセッサ220は、コンピュータ装置200の制御と関連する命令がロードされたメモリ210から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、プロセッサ220が以下で説明する段階410~440を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0054】
以下で説明する段階410~440は、図4に示したものとは異なる順序で実行されてもよいし、段階410~440のうちの一部が省略されたり追加の過程がさらに含まれたりしてもよい。
【0055】
段階410で、プロセッサ220(より正確には、プロセッサ220に含まれる格納および維持部310)は、広告パーティション(AD partition)にユーザパーティション(User partition)がマッピングされたマッピングテーブル(Mapping table)を格納および維持してよい。
【0056】
ここで、広告パーティションとは、広告が表示される時間を示す指標であって、広告が表示される時間のインデックスを意味してよい。一例として、広告パーティションとは、広告が表示およびサービングされる全体時間を単位時間で分割したものを意味してよい。以下では、説明の便宜のために、広告パーティションが1~10までのパーティションで構成されるものとして説明するが、実質的には0~99までのパーティションで構成されてよい。しかし、広告パーティションの個数がこれに制限されたり限定されたりしてはならず、任意に設定されてよい。
【0057】
ユーザパーティションとは、ユーザを示す指標であって、各ユーザパーティションは、一定のユーザがグルーピングされたユーザグループを意味してよい。ユーザパーティションそれぞれに含まれるユーザの数字は任意に設定されてよく、ユーザパーティションの個数は広告パーティションの個数に基づいて設定されてよい。
【0058】
ユーザパーティションの個数に関して、ユーザパーティションは、広告パーティションと一対一に対応するように生成されてよい。これは、広告パーティションとユーザパーティションとが一対一の対応によってマッピングされてマッピングテーブルが生成されるようにするためであり、これによってユーザパーティションの個数と広告パーティションの個数は等しくなる。
【0059】
ユーザパーティションそれぞれに含まれるユーザの数字に関して、ユーザパーティションは、ユーザパーティションそれぞれに含まれるユーザの数字がパーティションごとに均一になるように、ユーザそれぞれの識別子に対するハッシュ値に基づいて生成されてよい。例えば、ユーザパーティションは、ユーザそれぞれの識別子に時間帯別のハッシュ関数が適用された結果であるハッシュ値に基づいて生成されてよい。より具体的に説明すると、ユーザそれぞれの識別子に時間帯別のハッシュ関数が適用された結果であるハッシュ値が第1範囲に属するユーザが、ユーザパーティション1に含まれてよい。ユーザそれぞれの識別子に時間帯別のハッシュ関数が適用された結果であるハッシュ値が第2範囲に属するユーザが、ユーザパーティション2に含まれてよい。
【0060】
このとき、ユーザそれぞれの識別子としては、各ユーザの端末と関連するハードウェア識別子(例えば、端末の固有番号など)、ソフトウェア識別子(端末にインストールされたオペレーティングシステムで提供する識別コードなど)、またはユーザそれぞれに一時的に付与される臨時識別子(例えば、広告システムで一時的に付与する臨時コードなど)が使用されてよい。
【0061】
以下では、説明の便宜のために、ユーザパーティションも1~10までのパーティションで構成されるものとして説明するが、実質的には0~99までのパーティションで構成されてよい。しかし、ユーザパーティションの個数がこれに制限されたり限定されたりしてはならず、任意に設定されてよい。
【0062】
このように、ユーザパーティションが広告パーティションと一対一で対応するようにマッピングされて生成されるマッピングテーブルは、プロセッサ220(より正確には、プロセッサ220に含まれる格納および維持部310)によってユーザパーティションがシャッフルされることによってアップデートされてよい。これにより、多数の広告キャンペーンのサービングスケジュールが満たされるようになる。これについては、図6および図7を参照しながらより詳しく説明する。
【0063】
段階420で、プロセッサ220(より正確には、プロセッサ220に含まれる確認部320)は、クライアントである広告主から受信される少なくとも1つの広告キャンペーン(AD campaign)に登録された少なくとも1つの広告パーティションを確認してよい。
【0064】
ここで、少なくとも1つの広告キャンペーンに登録された少なくとも1つの広告パーティションは、クライアントである広告主によって設定されてよい。例えば、クライアントである第1広告主が、広告が表示およびサービングされる全体時間の30%の占有率で広告をサービングしようと第1広告キャンペーンを作成した場合、第1広告キャンペーンには広告パーティション1~3が登録されてよい。他の例として、クライアントである第3広告主が、広告が表示およびサービングされる全体時間の70%の占有率で広告をサービングしようと第3広告キャンペーンを作成した場合、第3広告キャンペーンには広告パーティション4~10が登録されてよい。
【0065】
例えば、図5に示すように、第1広告キャンペーン、第2広告キャンペーン、および第3広告キャンペーンがクライアントである広告主によって作成された場合、プロセッサ220は、第1広告キャンペーンに登録された広告パーティション1~3を確認し、第2広告キャンペーンに登録された広告パーティション1~3を確認し、第3広告キャンペーンに登録された広告パーティション4~10を確認してよい。
【0066】
段階430で、プロセッサ220(より正確には、プロセッサ220に含まれる抽出部330)は、段階420で確認された少なくとも1つの広告パーティションにマッピングされた少なくとも1つのユーザパーティションをマッピングテーブルから抽出してよい。例えば、上述したように、第1広告キャンペーン、第2広告キャンペーン、および第3広告キャンペーンそれぞれの広告パーティションが確認されると、プロセッサ220は、図5に示すように、マッピングテーブルから、第1広告キャンペーンの広告パーティション1~3にマッピングされたユーザパーティション5、6、9を第1広告キャンペーンに対するユーザパーティションとして抽出し、第2広告キャンペーンの広告パーティション1~3にマッピングされたユーザパーティション5、6、9を第2広告キャンペーンに対するユーザパーティションとして抽出し、第3広告キャンペーンの広告パーティション4~10にマッピングされたユーザパーティション1、2、3、4、7、8、10を第3広告キャンペーンに対するユーザパーティションとして抽出してよい。
【0067】
段階440で、プロセッサ220(より正確には、プロセッサ220に含まれるサービング部340)は、抽出された少なくとも1つのユーザパーティションに、少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告をサービングしてよい。ここで、少なくとも1つのユーザパーティションに少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告をサービングするということは、少なくとも1つのユーザパーティションに含まれるユーザに、少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告を表示することを意味する。
【0068】
例えば、上述したように、第1広告キャンペーンおよび第2広告キャンペーンそれぞれに対するユーザパーティションからユーザパーティション5、6、9が抽出され、第3広告キャンペーンに対するユーザパーティションからユーザパーティション1、2、3、4、7、8、10が抽出されれば、プロセッサ220は、第1広告キャンペーンに該当する広告をユーザパーティション5、6、9にサービングし、第2広告キャンペーンに該当する広告をユーザパーティション5、6、9にサービングし、第3広告キャンペーンに該当する広告をユーザパーティション1、2、3、4、7、8、10にサービングしてよい。
【0069】
このとき、プロセッサ220は、少なくとも1つの広告に該当する広告をサービングするにあたり、広告のターゲットを考慮してよい。より詳しく説明すると、プロセッサ220は、少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告のターゲットに基づいて、抽出された少なくとも1つのユーザパーティションに含まれる少なくとも一部のユーザに広告をサービングしてよい。一例として、図5に示すように、第1広告キャンペーンのターゲットが「男性」であって第2広告キャンペーンのターゲットが「女性」である場合、プロセッサ220は、第1広告キャンペーンに該当する広告をユーザパーティション5、6、9にサービングするにあたり、ユーザパーティション5、6、9に含まれる性別が「男性」である一部のユーザだけに第1広告キャンペーンに該当する広告をサービングしてよい。同じように、プロセッサ220は、第2広告キャンペーンに該当する広告をユーザパーティション5、6、9にサービングするにあたり、ユーザパーティション5、6、9に含まれる性別が「女性」である一部のユーザだけに第2広告キャンペーンに該当する広告をサービングしてよい。
【0070】
また、段階440で、プロセッサ220は、少なくとも1つの広告キャンペーンの目標フリークエンシーおよび広告サービング期間に基づいて広告を均等にサービングしてよい。これについては、図8および図9を参照しながらより詳しく説明する。
【0071】
図6は、図4に示した広告方法で利用されるマッピングテーブルがアップデートされる例を説明するための図である。
【0072】
段階410で、プロセッサ220(より正確には、プロセッサ220に含まれる格納および維持部310)は、ユーザパーティションをシャッフルした後、シャッフルされたユーザパーティションを広告パーティションにマッピングしてマッピングテーブルをアップデートしてよい。
【0073】
これは、多数の広告キャンペーンのサービングスケジュールを満たすためであり、マッピングテーブルのアップデートは、広告キャンペーンのサービングスケジュールに基づいて実行されてよい。
【0074】
例えば、図6に示すように、第1広告期間(一例として、2022.04.06 11:00~2022.04.07 11:00)を対象とする第1広告キャンペーンと、第2広告期間(一例として、2022.04.07 11:00~2022.04.08 11:00)を対象とする第4広告キャンペーンが同じ広告キャンペーンを含むように同じクライアントである広告主によって作成される場合、マッピングテーブルがアップデートされなければ、第1広告キャンペーンに該当する広告と第4広告キャンペーンに該当する広告は同じユーザパーティションにサービングされるようになり、到達率が相対的に低下する。
【0075】
これを防ぐために、プロセッサ220は、広告期間が変わる時点でユーザパーティションをシャッフルし、シャッフルされたユーザパーティションを広告パーティションにマッピングしてマッピングテーブルをアップデートすることにより、広告をサービングするときに広告期間ごとに異なるマッピング関係を有するマッピングテーブルを利用できるようにする。
【0076】
ここで、マッピングテーブルがアップデートされるときのユーザパーティションのシャッフルは、ユーザそれぞれの識別子に対するハッシュ値および日付に基づいてなされてよい。一例として、プロセッサ220は、ユーザそれぞれの識別子に日付別のハッシュ関数を適用することにより、ハッシュ値をアップデートしてユーザパーティションをシャッフルしてよい。
【0077】
上述したように、広告期間が変わる時点でマッピングテーブルがアップデートされるということは、少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが終了した後、広告のサービングが始まる他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点でマッピングテーブルがアップデートされることを意味してよい。
【0078】
すなわち、プロセッサ220は、広告期間が異なる2つの広告キャンペーンのうち、第1広告期間を有する広告キャンペーンが終了した後に第2広告期間を有する広告キャンペーンが始まる広告のサービングが開始される時点で、マッピングテーブルをアップデートしてよい。一例として、図6に示すように、第1広告キャンペーン、第2広告キャンペーン、および第3広告キャンペーンが終了した後、第4広告キャンペーンが始まる広告のサービングが開始される時点である2022.04.07 11:00にマッピングテーブルがアップデートされることにより、第1広告キャンペーン、第2広告キャンペーン、および第3広告キャンペーンはアップデートされる前のマッピングテーブルを利用してサービングがなされ、第4広告キャンペーンはアップデートされたマッピングテーブルを利用してサービングがなされてよい。
【0079】
しかし、これに制限されたり限定されたりしてはならず、マッピングテーブルは、遅い広告期間を有する広告キャンペーンが始まる広告のサービングが開始される時点でアップデートされる代わりに、事前に予めアップデートされてもよい。これについては、以下でより詳しく説明する。
【0080】
図7は、図4に示した広告方法で利用されるマッピングテーブルがアップデートされる他の例を説明するための図である。
【0081】
広告期間が変わる時点でマッピングテーブルがアップデートされるということは、少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが終了した後、広告のサービングが始まる他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点で、アップデートされたマッピングテーブルの使用がすぐに可能となるように、他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングが開始される時点よりも前に予めアップデートされることを意味してよい。このために、プロセッサ220は、他の少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングに使用されるアップデートされたマッピングテーブルを、少なくとも1つの広告キャンペーンの広告のサービングに使用されるマッピングテーブルとは別に格納および維持してよい。
【0082】
すなわち、プロセッサ220は、広告期間が異なる2つの広告キャンペーンのうち、第1広告期間を有する広告キャンペーンが終了した後、第2広告期間を有する広告キャンペーンが始まる広告のサービングが開始される時点よりも前に、マッピングテーブルを予めアップデートして維持してよい。例えば、プロセッサ220は、第2広告期間を有する広告キャンペーンの広告のサービングに使用されるアップデートされたマッピングテーブル720を、第1広告期間を有する広告キャンペーンの広告のサービングに使用されるマッピングテーブル710とは別に格納および維持することにより、第1広告期間にはアップデートされる前のマッピングテーブル710が、第2広告期間にはアップデートされたマッピングテーブル720が使用されるようにしてよい。より具体的に説明すると、図7に示すように、第1広告キャンペーン、第2広告キャンペーン、および第3広告キャンペーンが終了する前にアップデートされたマッピングテーブル720が、第1広告キャンペーン、第2広告キャンペーン、および第3広告キャンペーンで利用されるマッピングテーブル710とは別に生成されて格納および維持されることにより、第1広告キャンペーン、第2広告キャンペーン、および第3広告キャンペーンはアップデートされる前のマッピングテーブル710を利用してサービングがなされ、第4広告キャンペーンはアップデートされたマッピングテーブル720を利用してサービングがなされてよい。
【0083】
図8は、図4に示した広告方法で広告を均等にサービングする例を説明するための図である。
【0084】
段階440で、プロセッサ220は、少なくとも1つの広告キャンペーンの目標フリークエンシーおよび広告サービング期間に基づいて広告を均等にサービングしてよい。より詳しく説明すると、プロセッサ220は、広告サービング期間を目標フリークエンシーで分けた単位広告サービング期間中に、少なくとも1つの広告キャンペーンに該当する広告が1回表示されるように広告をサービングしてよい。
【0085】
例えば、図8に示すように、広告キャンペーンが2022.04.7 11:00~2022.04.09 11:00の広告サービング期間を有し、2回の目標フリークエンシーを有する場合、プロセッサ220は、2022.04.07 11:00~2022.04.09 11:00の広告サービング期間を2回の目標フリークエンシーで分け、24時間の単位広告サービング期間中に広告キャンペーンの広告が1回表示されるように広告をサービングしてよい(2022.04.07 11:00~2022.04.08 11:00の第1広告サービング期間中に広告が1回表示され、2022.04.08 11:00~2022.04.09 11:00の第2広告サービング期間中に広告が1回表示されるように広告をサービング)。
【0086】
これにより、広告キャンペーンの広告が広告サービング期間中の特定の期間や特定の時間に集中して表示およびサービングされて終わるようになることを防ぐことができる。
【0087】
図9は、図4に示した広告方法で広告を均等にサービングする他の例を説明するための図である。
【0088】
段階440で、プロセッサ220は、少なくとも1つの広告キャンペーンの目標フリークエンシーおよび広告サービング期間に基づいて広告を均等にサービングしてよい。より詳しく説明すると、プロセッサ220は、広告サービング期間の経過によって広告許容フリークエンシーが目標フリークエンシーに収束するように許容フリークエンシーを調節して広告をサービングしてよい。
【0089】
例えば、図9に示すように、広告キャンペーンが2022.04.07 11:00~2022.04.10 11:00の広告サービング期間を有し、3回の目標フリークエンシーを有する場合、プロセッサ220は、広告サービング期間が終了時点に近づくほど許容フリークエンシーが目標フリークエンシーである3回に収束するように、許容フリークエンシーを1回から2回、2回から3回に調節してよい。これにより、プロセッサ220は、1回から2回、2回から3回に調節される許容フリークエンシーを満たしながら広告をサービングすることにより、広告を均等にサービングすることを可能にする。このとき、許容フリークエンシーとは、現時点で広告をサービングすることが可能な最大表示回数を意味するものであって、現在までサービングされたフリークエンシーを含む値であってよい。一例として、許容フリークエンシーが2回である時点で広告が既に1回サービングされていれば、プロセッサ220は、許容フリークエンシー2回から既にサービングされた1回を引いた1回だけ、広告をサービングできるようにする。
【0090】
これにより、広告キャンペーンの広告が、広告サービング期間中の特定の期間および特定の時間に集中して表示およびサービングされて終わることを防ぐことができる。
【0091】
以上、図8および図9を参照しながら、広告が広告サービング期間の全体にわたって均等にサービングされる例について説明したが、これに制限されてたり限定されたりしてはならず、広告を広告サービング期間の序盤または後半などの特定の時点で一度にサービングしながら広告を集中的に表示できるようにしてもよい。
【0092】
このように、本発明の実施形態によると、広告システムは、広告パーティションとユーザパーティションがマッピングされたマッピングテーブルを利用して広告をサービングすることにより、重複するユーザには広告をサービングまたは表示せず、それぞれ異なるユーザに広告がサービングまたは表示されるようにすることによって到達率を保証することができる。また、広告システムは、広告キャンペーンのサービングスケジュールを考慮しながらマッピングテーブルをアップデートすることによって到達率の低下を防ぐことができ、広告キャンペーンの目標フリークエンシーおよび広告サービング期間に基づいて広告を均等にサービングすることにより、広告が特定の期間と特定の時間に集中してサービングされて終わることを防ぐことができる。
【0093】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(Arithmetic Logic Unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLU(Programmable Logic Unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0094】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0095】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0096】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0097】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付の特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0098】
220:プロセッサ
310:格納および維持部
320:確認部
330:抽出部
340:サービング部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【外国語明細書】