(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023001713
(43)【公開日】2023-01-06
(54)【発明の名称】荷処理施設及び荷処理方法
(51)【国際特許分類】
B64F 1/32 20060101AFI20221226BHJP
B64C 39/02 20060101ALI20221226BHJP
【FI】
B64F1/32
B64C39/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021102609
(22)【出願日】2021-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(74)【代理人】
【識別番号】100097113
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 城之
(74)【代理人】
【識別番号】100162363
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 幸彦
(72)【発明者】
【氏名】久保田 孝幸
(72)【発明者】
【氏名】武田 篤史
(72)【発明者】
【氏名】長野 龍平
(57)【要約】
【課題】飛行体の状態に拘わらず安全に素早く荷処理を行うことができる荷処理施設を提供する。
【解決手段】ロープ6によって飛行体であるドローン5に吊り下げられた荷物4の荷処理を行う荷処理施設であって、水平に配置された、板状のプラットホーム1と、プラットホーム1を地表から離れた位置に支える支持部2と、を具備し、プラットホーム1には、前記ロープが通る幅のスリット11が端部から内部に向かって形成され、プラットホーム1のスリット11に接する両側の所定範囲は、支持部2が設けられていない張出領域12となっている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロープによって飛行体に吊り下げられた荷物の荷処理を行う荷処理施設であって、
水平に配置された、板状のプラットホームと、
前記プラットホームを地表から離れた位置に支える支持部と、を具備し、
前記プラットホームには、前記ロープが通る幅のスリットが端部から内部に向かって形成され、
前記プラットホームの前記スリットに接する両側の所定範囲は、前記支持部が設けられていない張出領域となっていることを特徴とする荷処理施設。
【請求項2】
前記スリットの幅は、前記飛行体における脚の接地部分の少なくとも一方向の長さよりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の荷処理施設。
【請求項3】
前記スリットの開口部には、幅が徐々に狭くなるテーパー部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の荷処理施設。
【請求項4】
前記プラットホームの少なくとも一部は、光透過性が高い下部から上空を視認可能な上空視認領域で構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の荷処理施設。
【請求項5】
水平に配置され、飛行体が荷物を吊り下げるロープが通る幅のスリットが端部から内部に向かって形成された板状のプラットホームと、前記プラットホームを地表から離れた位置に支える支持部と、を具備する荷処理施設を用い、
前記飛行体の飛行高度を前記プラットホームよりも上方に位置させると共に、前記荷物を地表から前記プラットホームまでの高さに位置させ、
前記ロープが前記スリットに侵入するように、前記飛行体を前記スリットと平行に前記プラットホームの上空を水平に飛行させた後、前記荷物を前記プラットホームの下部の地表に載置させて、前記ロープによって前記飛行体に吊り下げられた前記荷物の荷処理を行うことを特徴とする荷処理方法。
【請求項6】
水平に配置され、飛行体が荷物を吊り下げるロープが通る幅のスリットが端部から内部に向かって形成された板状のプラットホームと、前記プラットホームを地表から離れた位置に支える支持部と、を具備する荷処理施設を用い、
前記飛行体の飛行高度を前記プラットホームよりも上方に位置させると共に、前記荷物を地表から前記プラットホームまでの高さに位置させ、
前記ロープが前記スリットに侵入するように、前記荷物を前記プラットホームの下部に引き込んだ後、前記荷物を前記プラットホームの下部の地表に載置させて、前記ロープによって前記飛行体に吊り下げられた前記荷物の荷処理を行うことを特徴とする荷処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドローンが搬送する荷物の荷処理(荷下ろし・荷積み)を行う荷処理施設及び荷処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無人の飛行体であるドローンを用いた荷物の搬送が各所で計画されている。ドローンが搬送する荷物の荷処理は、ドローンが離着陸する離発着場(ポート)で行われる。一般的に、離発着場は整地した地上面に設置され、人が中に入らないようにロープやコーンで区画をしている。また、ドローンの着陸精度が高くないため、ドローンの着陸位置を位置決めすることができるドローンポートも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、荷処理を行う際に、ドローンを着陸させ、スイッチをオフして停止させることを前提としている。ドローンを停止後、区画外に待機していた人がドローンに近づいて運搬物を交換する。そして、人が区画外に退避し、再度ドローンを作動させて離陸させる。従って、運搬物を交換し、再度ドローンを作動させて離陸させるまで時間を要していた。また、ドローンが停止する前に人が近づく虞があり、ドローンと人が接触するリスクがあった。また、例えば5m×5mの大きな区画を、ドローン着陸時の転倒を防止するため、事前に区画内の勾配を緩やかにし、かつ石を取り除く等の作業が必要となり、手間がかかっていた。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消し、飛行体の状態に拘わらず安全に素早く荷処理を行うことができる荷処理施設及び荷処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の荷処理施設は、ロープによって飛行体に吊り下げられた荷物の荷処理を行う荷処理施設であって、水平に配置された、板状のプラットホームと、前記プラットホームを地表から離れた位置に支える支持部と、を具備し、前記プラットホームには、前記ロープが通る幅のスリットが端部から内部に向かって形成され、前記プラットホームの前記スリットに接する両側の所定範囲は、前記支持部が設けられていない張出領域となっていることを特徴とする。
さらに、本発明の荷処理施設において、前記スリットの幅は、前記飛行体における脚の接地部分の少なくとも一方向の長さよりも狭くても良い。
さらに、本発明の荷処理施設において、前記スリットの開口部には、幅が徐々に狭くなるテーパー部が形成されていても良い。
さらに、本発明の荷処理施設において、前記プラットホームの少なくとも一部は、光透過性が高い下部から上空を視認可能な上空視認領域で構成されていても良い。
本発明の荷処理方法は、水平に配置され、飛行体が荷物を吊り下げるロープが通る幅のスリットが端部から内部に向かって形成された板状のプラットホームと、前記プラットホームを地表から離れた位置に支える支持部と、を具備する荷処理施設を用い、前記飛行体の飛行高度を前記プラットホームよりも上方に位置させると共に、前記荷物を地表から前記プラットホームまでの高さに位置させ、前記ロープが前記スリットに侵入するように、前記飛行体を前記スリットと平行に前記プラットホームの上空を水平に飛行させた後、前記荷物を前記プラットホームの下部の地表に載置させて、前記ロープによって前記飛行体に吊り下げられた前記荷物の荷処理を行うことを特徴とする。
また、本発明の荷処理方法は、水平に配置され、飛行体が荷物を吊り下げるロープが通る幅のスリットが端部から内部に向かって形成された板状のプラットホームと、前記プラットホームを地表から離れた位置に支える支持部と、を具備する荷処理施設を用い、前記飛行体の飛行高度を前記プラットホームよりも上方に位置させると共に、前記荷物を地表から前記プラットホームまでの高さに位置させ、前記ロープが前記スリットに侵入するように、前記荷物を前記プラットホームの下部に引き込んだ後、前記荷物を前記プラットホームの下部の地表に載置させて、前記ロープによって前記飛行体に吊り下げられた前記荷物の荷処理を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、飛行体をプラットホームの上部に、荷物をプラットホームの下部にセパレートした状態で、ロープによって飛行体に吊り下げられた荷物の荷処理を行うことができるため、飛行体の状態に拘わらず安全に素早く荷処理を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明に係る荷処理施設の実施形態の構成を示す側面図である。
【
図2】本発明に係る荷処理施設の実施形態の構成を示す上面図である。
【
図3】
図1及び
図2に示す荷処理施設を用いた第1の荷処理方法を説明する説明図である。
【
図4】
図1及び
図2に示す荷処理施設を用いた第2の荷処理方法を説明する説明図である。
【
図5】
図1に示すプラットホームの他の構成例を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。
【0010】
本実施形態の荷処理施設は、
図1及び
図2を参照すると、水平に配置されたプラットホーム1と、プラットホーム1を地表から離れた位置に支える支持部2と、プラットホーム1に上がるための階段3とを備えている。荷処理施設を構成する材料には、特に制限はなく、例えば、足場材を用いて構成できる。
【0011】
支持部2は、プラットホーム1を支える支柱や支壁で構成され、下部で作業員が待機可能な高さ(例えば、2m)にプラットホーム1を支持している。
【0012】
プラットホーム1は、足場板、覆工板、透明アクリル板、メッシュ枠等の板状部材であり、荷物4を輸送する飛行体であるドローン5が離着陸可能で、且つ下部で作業員が荷処理を行うことができる形状及び面積に構成されている。プラットホーム1は、ドローン5の大きさや、作業員の作業性を考慮した形状及び面積に適宜採用することができる。
【0013】
プラットホーム1は、ドローン5の離着陸場(ドローンポート)として機能すると共に、ドローン5と作業員との接触を防護する防護板として機能する。従って、プラットホーム1は、ドローン5が離着陸可能で、ドローン5が落下しても下部に位置する作業者に影響がない程度の強度を備えている。
【0014】
プラットホーム1には、ドローン5が荷物4を吊り下げるロープ6(繊維ロープやワイヤロープ等)が通る幅W1のスリット11が端部から反対側の端部に至るように形成されている。スリット11の開口部には、プラットホーム1の端部における幅W2から徐々に低減して幅W1に至るテーパー部が形成されている。これにより、ロープ6がスリット11の内部に案内される。
【0015】
そして、プラットホーム1のスリット11に接する両側の所定範囲は、支持部2が設けられていない張出領域12となっている。これにより、ドローン5によって吊り下げられた荷物4が支持部2に接触することが防止される。すなわち、ロープ6によって吊り下げられた荷物4が水平方向にロープ6から張り出す最大値をAとした場合、張出領域12の張出長XがAを超える値に設定されている。これにより、スリット11からのXmの範囲には、支持部2が配置されない構成となる。
【0016】
プラットホーム1の少なくとも一部には、透明アクリル板やメッシュ枠等の光透過性が高い下部から上空を視認可能な上空視認領域13が設けられている。これにより、プラットホーム1の下部にいる作業員は、上空を飛んでいるドローン5をプラットホーム1から出ることなく視認でき、操縦や荷処理の準備を安全に行うことができる。
【0017】
なお、プラットホーム1の全面を上空視認領域13としても良いが、スリット11に接する両側の領域(張出領域12の一部領域もしくは全領域)や、プラットホーム1の外周は、上空のドローン5から視認しやすい色に着色された着色領域14とすると好適である。これにより、ドローン5の図示しないカメラを通して荷処理施設の位置を容易に把握することができる。
【0018】
また、物の落下を防止する幅木を、プラットホーム1の周囲に設けると好適である。幅木の設置により、プラットホーム1からドローン5が落下するリスクを低減することができる。
【0019】
ドローン5は、図示しない各種のセンサ、制御装置、無線装置等を備えるドローン本体51とドローン本体51の上方に互いに間隔を隔てて取り付けられた複数の回転翼52とを備えている。ドローン5は、ドローン本体51の図示しない制御装置が回転翼52の回転を制御して飛行する。
【0020】
ドローン5は、荷物4を吊り下げるロープ6を巻き取るウインチ機構であるホイスト53を備えている。ホイスト53は、ドローン本体51の図示しない制御装置によって制御され、ロープ6に吊り下げられた荷物4を上げ下ろしする。
【0021】
ドローン5の下方には、複数の脚54が間隔を隔てて取り付けられている。脚54の接地部分の少なくとも一方向の長さYは、プラットホーム1のスリット11の幅W1よりも長く設定されている。本実施形態では、接地部分が長さYに設定されている2本の脚54が平行に設けられている。
【0022】
次に、本実施形態の荷処理施設を用いた荷処理方法を
図3及び
図4を参照して詳細に説明する。なお、
図3及び
図4において、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。
【0023】
ドローン5の操縦者は、ロープ6によって荷物4を吊り下げた状態のドローン5を、
図1及び
図2に示すように、プラットホーム1におけるスリット11の開口部の手前まで飛行させる。そして、操縦者は、ドローン5の飛行高度をプラットホーム1よりも上方に位置させると共に、ホイスト53を制御してロープ6を地表からプラットホーム1までの長さ以上に調整して、荷物4を地表からプラットホーム1までの高さに位置させる。なお、プラットホーム1には、上空視認領域13が設けられているため、荷処理を担当する作業員は、ドローン5の飛行を監視しながら荷物4の到着を待つことができる。また、ドローン5の操縦を担当する作業員は、プラットホーム1以外でも操縦可能であるが、プラットホーム1の下部で安全を確保した上で、ドローン5の飛行と荷物4の状態を直接視認して操縦することができる。
【0024】
次に、操縦者は、荷物4を吊り下げたロープ6がスリット11に侵入するように、
図3に示すように、ドローン5をスリット11と平行にプラットホーム1の上空を水平に飛行させる。なお、ドローン5は、
図3に示すように、スリット11の幅W1よりも長い脚54の接地部分がスリット11と直交する向きに回転させた状態でプラットホーム1の上空を飛行させると良い。これにより、ドローン5の脚54がスリット11に引っかかることを防止できる。また、荷処理を行う作業員が、荷物4を吊り下げたロープ6がスリット11に侵入するように、図示しない介錯ロープ等を用いて荷物4をプラットホーム1の下部に引き込んでも良い。
【0025】
次に、
図4に示すように、操縦者は、ドローン5をプラットホーム1の中央部分に着陸させる。この際、ロープ6を地表からプラットホーム1までの長さ以上に調整しているため、荷物4がプラットホーム1下の地表に載置された後に、ドローン5がプラットホーム1に着陸することになる。従って、ドローン5を安定した状態で着陸させることができる。
【0026】
次に、作業員は、荷処理(荷物4の荷下ろし・荷積み)を行う。なお、作業員は、プラットホーム1によってドローン5とセパレートされた状態である。従って、作業員による荷処理は、ドローン5の動力をオフしなくても安全に行うことができ、作業効率を向上させることができる。
【0027】
次に、新たに荷物4を荷積みした場合には、操縦者は、ドローン5を離陸させ、ドローン5をスリット11と平行にプラットホーム1の上空を水平に飛行させて荷物4をプラットホーム1外に移動させた後、運搬先まで飛行させる。
【0028】
なお、本実施形態の荷処理施設は、プラットホーム1に上る階段3を備えている。階段3を使ってプラットホーム1に上ることで、プラットホーム1に着陸しているドローン5のメンテナンスや回収を簡単に行うことができる。
【0029】
また、本実施形態の荷処理方法では、荷物4が地表に載置させた後に、ドローン5をプラットホーム1に着陸させたが、ドローン5を着陸させることなく、ホバリングによって上空で待機させるようにしても良い。この場合には、ドローン5が最もエネルギーが消費する離着陸時の鉛直移動をなくすことができ、ドローン5の運用時間を延ばすことができる。
【0030】
本実施形態では、スリット11は、プラットホーム1の端部から反対側の端部に至るように構成したが、
図5(a)に示すスリット11aのように、プラットホーム1aの端部から内部に向かって延びるものであれば、反対側の端部に至る必要はない。
【0031】
また、
図5(b)に示すプラットホーム1bのように、スリット11と直交して、端部から反対側の端部に至るスリット11bをさらに設けても良い。スリット11、11bのように、内部に至る複数の開口部をプラットホーム1bの端部(矩形の各辺)にそれぞれ設けることで、風向きに応じて、ドローン5の侵入方向を飛行が安定する方向(例えば、向かい風)に変更することができる。
【0032】
以上説明したように、本実施形態は、ロープ6によって飛行体であるドローン5に吊り下げられた荷物4の荷処理を行う荷処理施設であって、水平に配置された、板状のプラットホーム1と、プラットホーム1を地表から離れた位置に支える支持部2と、を具備し、プラットホーム1には、前記ロープが通る幅のスリット11が端部から内部に向かって形成され、プラットホーム1のスリット11に接する両側の所定範囲は、支持部2が設けられていない張出領域12となっている。
この構成により、ドローン5をプラットホーム1の上部に、荷物4をプラットホーム1の下部にセパレートした状態で、ロープ6によってドローン5に吊り下げられた荷物4の荷処理を行うことができるため、ドローン5の状態に拘わらず安全に素早く荷処理を行うことができる。また、プラットホーム1の下部は、ドローン5の落下から防護された空間であるため、人の作業場、人の通路、ドローン5の格納庫等の各所の用途に使用することができる。さらに、プラットホーム1は、地表から離れた位置に支えられているため、勾配や不陸がある場所でも地上面を整地せず利用でき、地表面が整理整頓されていなくても利用できる。
【0033】
さらに、本実施形態において、スリット11の幅W1は、ドローン5における脚54の接地部分の少なくとも一方向の長さYよりも狭く構成されている。
この構成により、ドローン5の脚54がスリット11に引っかかって、ドローン5が転倒してしまうことを防止できる。
【0034】
さらに、本実施形態において、スリット11の開口部には、幅が徐々に狭くなるテーパー部が形成されている。
この構成により、荷物4が吊り下げされたロープ6がスリット11に案内される。
【0035】
さらに、本実施形態において、プラットホーム1の少なくとも一部は、光透過性が高い下部から上空を視認可能な上空視認領域13で構成されている。
この構成により、プラットホーム1の下部にいる作業員は、上空を飛んでいるドローン5をプラットホーム1から出ることなく視認でき、荷処理や操縦の準備を安全に行うことができる。
【0036】
また、本実施形態は、水平に配置され、ドローン5が荷物4を吊り下げるロープ6が通る幅W1のスリット11が端部から内部に向かって形成された板状のプラットホーム1と、プラットホーム1を地表から離れた位置に支える支持部2と、を具備する荷処理施設を用い、ドローン5の飛行高度をプラットホーム1よりも上方に位置させると共に、荷物4を地表からプラットホーム1までの高さに位置させ、ロープ6がスリット11に侵入するように、ドローン5をスリットと11平行にプラットホーム1の上空を水平に飛行させた後、荷物4をプラットホーム1下の地表に載置させて、ロープ6によってドローン5に吊り下げられた荷物4の荷処理を行う。
【0037】
また、本実施形態は、水平に配置され、ドローン5が荷物4を吊り下げるロープ6が通る幅W1のスリット11が端部から内部に向かって形成された板状のプラットホーム1と、プラットホーム1を地表から離れた位置に支える支持部2と、を具備する荷処理施設を用い、ドローン5の飛行高度をプラットホーム1よりも上方に位置させると共に、荷物4を地表からプラットホーム1までの高さに位置させ、ロープ6がスリット11に侵入するように、介錯ロープ等を用いて荷物4をプラットホーム1の下部に引き込んだ後、荷物4をプラットホーム1下の地表に載置させて、ロープ6によってドローン5に吊り下げられた荷物4の荷処理を行う。
【0038】
以上、実施形態をもとに本発明を説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。例えば、飛行体としては、無人のドローン5以外にも有人のヘリコプター等でも適用可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 プラットホーム
2 支持部
3 階段
4 荷物
5 ドローン
6 ロープ
11、11a、11b スリット
12 張出領域
13 上空視認領域
14 着色領域
51 ドローン本体
52 回転翼
53 ホイスト
54 脚