(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023171345
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】高精度フォトニックアライメント装置
(51)【国際特許分類】
G02B 6/13 20060101AFI20231124BHJP
G02B 6/30 20060101ALI20231124BHJP
G02B 6/122 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
G02B6/13
G02B6/30
G02B6/122
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023082416
(22)【出願日】2023-05-18
(31)【優先権主張番号】63/364,966
(32)【優先日】2022-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/193,960
(32)【優先日】2023-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】522047446
【氏名又は名称】クオンティニュアム エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・アーツガード
(72)【発明者】
【氏名】モリー・クロッグスタッド
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・ディー・ホーニング
【テーマコード(参考)】
2H137
2H147
【Fターム(参考)】
2H137AA17
2H137AB01
2H137AB09
2H137AB11
2H137BA15
2H137BA35
2H137BA46
2H137BA51
2H137BA53
2H137BB14
2H137CA13A
2H137CA51
2H137CB06
2H137CC01
2H137EA04
2H137EA11
2H147AB06
2H147BE13
2H147CA05
2H147CB01
2H147CC02
2H147CC03
2H147CC12
2H147CD02
2H147EA02A
2H147EA13A
2H147EA14B
2H147EA15A
2H147EA25B
2H147FA01
2H147FB01
2H147FB02
2H147FC01
2H147FE02
2H147FE07
2H147GA12
(57)【要約】
【課題】アライメント装置ならびにアライメント装置を製造する方法および使用する方法を提供すること。
【解決手段】一例示的実施形態において、アライメント装置は、それぞれの入力位置における入力、それぞれの出力位置における出力、およびそれぞれの入力からそれぞれの出力に光路を提供するように構成される導波路を備える第1の基板を含む。それぞれの入力位置は、結合要素アレイに固定される光ファイバの光ファイバコアの測定位置に基づいて決定される入力位置アレイに従って製作される。結合要素アレイは、光ファイバのそれぞれの1つが固定される複数の結合要素を備える。各光ファイバは、それぞれの入力と関連付けられ、入力位置アレイは、各それぞれの入力の位置を示す。それぞれの出力位置は、それぞれの光信号を受容装置のそれぞれの目標位置に提供するように構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アライメント装置を製造するための方法であって、
結合要素アレイおよび前記結合要素アレイに固定される光ファイバに基づいて入力位置アレイを得るステップであって、前記結合要素アレイが、前記光ファイバのそれぞれの1つが固定される複数の結合要素を備え、各光ファイバがそれぞれの入力と関連付けられ、前記入力位置アレイが各それぞれの入力の位置を示す、ステップと、
少なくとも部分的に受容装置の複数の目標位置に基づいて出力位置アレイを得るステップと、
1つまたは複数の導波経路を決定するステップであって、各導波経路が、前記入力位置アレイの1つまたは複数のそれぞれの入力位置から前記出力位置アレイの1つまたは複数のそれぞれの出力位置の間に光路を提供するように構成される、ステップと、
前記アライメント装置が、前記入力位置アレイに対応するそれぞれの入力位置における複数の入力、前記出力位置アレイに対応するそれぞれの出力位置における複数の出力、および前記1つまたは複数の導波経路に対応する1つまたは複数の導波路を備える基板を備えるように前記アライメント装置を製作するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記アライメント装置を製作するステップが、リソグラフィー技術を使用して前記複数の入力、前記複数の出力、または前記1つまたは複数の導波路の少なくとも1つを形成するステップから成る、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リソグラフィー技術がeビームリソグラフィー技術または直接書込みリソグラフィー技術の1つである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記入力位置アレイが、前記結合要素アレイに固定される前記光ファイバの光ファイバコアの位置の測定に少なくとも部分的に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記結合要素アレイの少なくとも1つのアレイアライメント要素および前記アライメント装置の少なくとも1つの装置アライメント要素に少なくとも部分的に基づいて、前記アライメント装置を前記結合要素アレイと揃え、前記アライメント装置を前記結合要素アレイに関して適所に固定するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記出力位置アレイが、前記受容装置の前記目標位置の判定に少なくとも部分的に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記出力位置が、前記複数の出力のそれぞれの出力と関連付けられた1つまたは複数の出力特性に少なくとも部分的に基づいて決定される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記1つまたは複数の導波路の少なくとも1つに沿ってかつ/または前記複数の出力の少なくとも1つの出力において1つまたは複数の光学素子を製作または配設するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
1つまたは複数の光源を受容装置のそれぞれの目標位置と揃えるための方法であって、
アライメント装置を提供するステップであって、前記アライメント装置が、それぞれの入力位置における複数の入力、それぞれの出力位置における複数の出力、および前記複数の入力の1つまたは複数のそれぞれの入力から前記複数の出力の1つまたは複数のそれぞれの出力に光路を提供するように構成される1つまたは複数の導波路を備える第1の基板を備える、ステップであり、
前記それぞれの入力位置が、結合要素アレイに固定される光ファイバの光ファイバコアに対応するように設定され、前記結合要素アレイが、前記光ファイバのそれぞれの1つが固定される複数の結合要素を備え、各光ファイバがそれぞれの入力と関連付けられ、入力位置アレイが各それぞれの入力の位置を示し、
前記それぞれの出力位置が、それぞれの光信号を前記受容装置の前記それぞれの目標位置に提供するように構成され、
前記アライメント装置が、前記第1の基板を第2の基板と揃えることによって前記結合要素アレイに関して適所に固定され、前記結合要素アレイが前記第2の基板上に形成される、ステップと、
アライメント基準が満たされるように前記アライメント装置を前記受容装置に関して固定するステップとを含む、方法。
【請求項10】
前記受容装置に関する前記アライメント装置の前記固定後の時点で、前記アライメント基準がまだ満たされているかどうかを判定するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記アライメント基準がまだ満たされていないと判定されるとアライメント補正を行うステップと、
前記アライメント基準がまだ満たされていると判定されると前記受容装置に関して前記アライメント装置を移動させないステップと
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記アライメント装置が、前記アライメント補正を行うように制御されるように構成される機械アセンブリに装着される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記機械アセンブリが圧電部品を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記アライメント装置が前記結合要素アレイにエポキシ接着される、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記光ファイバの前記光ファイバコアの各々が、サブミクロン精度で前記それぞれの入力に関して適所に固定される、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の入力、前記複数の出力、または前記1つまたは複数の導波路の少なくとも1つが、eビームリソグラフィー技術または直接書込みリソグラフィー技術の少なくとも1つを使用して製作される、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
アライメントアセンブリであって、
アライメント装置であり、
それぞれの入力位置における複数の入力、それぞれの出力位置における複数の出力、および前記複数の入力の1つまたは複数のそれぞれの入力から前記複数の出力の1つまたは複数のそれぞれの出力に光路を提供するように構成される1つまたは複数の導波路を備える第1の基板を備え、
前記それぞれの入力位置が、結合要素アレイに固定される光ファイバの光ファイバコアの測定位置に基づいて決定される入力位置アレイに従って製作され、前記結合要素アレイが、前記光ファイバのそれぞれの1つが固定される複数の結合要素を備え、各光ファイバがそれぞれの入力と関連付けられ、前記入力位置アレイが各それぞれの入力の位置を示し、
前記それぞれの出力位置が、それぞれの光信号を受容装置のそれぞれの目標位置に提供するように構成される、アライメント装置と、
結合要素アレイとを備え、前記アライメント装置が、前記第1の基板を第2の基板と揃えることによって前記結合要素アレイに関して適所に固定され、前記結合要素アレイが前記第2の基板上に形成される、アライメントアセンブリ。
【請求項18】
1つまたは複数の出力光学素子であって、前記複数の出力のそれぞれの出力においてまたは近くに設けられ、かつ前記それぞれの出力を出るそれぞれの光信号に出力特性が与えられるようにするように構成される、各出力光学素子を更に備える、請求項17に記載のアライメントアセンブリ。
【請求項19】
前記1つまたは複数の導波路のそれぞれの導波路と関連付けられた(a)1つもしくは複数のビームスプリッタまたは(b)1つもしくは複数の変調器の少なくとも1つを更に備える、請求項17に記載のアライメントアセンブリ。
【請求項20】
前記アライメント装置が、eビームリソグラフィー技術または直接書込みリソグラフィー技術の少なくとも1つを使用して少なくとも部分的に製作される、請求項17に記載のアライメントアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2022年5月19日出願の、米国出願第63/364,966号の優先権を主張するものであり、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
様々な実施形態は、高精度フォトニックアライメント装置、フォトニックアライメント装置を組み込んだシステム、フォトニックアライメント装置を製造する方法、および/またはフォトニックアライメント装置の使用方法に関する。一例示的実施形態は、量子電荷結合素子(QCCD)ベースの量子コンピュータの原子物体閉込め装置などの受容装置の目標位置への複数の光学ビームの提供に関する。
【背景技術】
【0003】
従来は、受容装置に光ファイバを光学的に結合するためにv溝アレイが使用される。そのような構成は、1ミクロン以上のアライメント誤差に至る。投じた労力、創意工夫および技術革新を経て、先行の光路アライメント技術の多くの欠陥が、本発明の実施形態に従って構造化される解決策を開発することによって解決されており、同実施形態の多くの例が本明細書に詳細に記載される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例示的実施形態は、高精度フォトニックアライメント装置、フォトニックアライメント装置を組み込んだシステム、フォトニックアライメント装置を製造する方法、および/またはフォトニックアライメント装置の使用方法を提供する。様々な実施形態において、フォトニックアライメント装置は、10~500nmの範囲内の精度で受容装置のそれぞれの目標位置との複数の光ファイバのアライメントを可能にするように構成される。様々な実施形態において、複数の光ファイバは、v溝アレイ等のような結合要素アレイへ固定される。フォトニックアライメント装置は、結合要素アレイへ固定される複数の光ファイバと受容装置の目標位置との間の高精度アライメントを提供するように構成(例えば、設計および製作)される。
【0005】
様々な実施形態は、アライメント装置ならびにアライメント装置を製造する方法および使用する方法を提供する。一例示的実施形態において、アライメント装置は、それぞれの入力位置における入力、それぞれの出力位置における出力、およびそれぞれの入力からそれぞれの出力に光路を提供するように構成される導波路を備える第1の基板を含む。それぞれの入力位置は、結合要素アレイに固定される光ファイバの光ファイバコアの測定位置に基づいて決定される入力位置アレイに従って製作される。結合要素アレイは、光ファイバのそれぞれの1つが固定される複数の結合要素を備える。各光ファイバは、それぞれの入力と関連付けられ、入力位置アレイは、各それぞれの入力の位置を示す。それぞれの出力位置は、それぞれの光信号を受容装置のそれぞれの目標位置に提供するように構成される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、アライメント装置を製造するための方法が提供される。一例示的実施形態において、方法は、結合要素アレイおよび結合要素アレイに固定される光ファイバに基づいて入力位置アレイを得るステップであって、結合要素アレイが、光ファイバのそれぞれの1つが固定される複数の結合要素を備え、各光ファイバがそれぞれの入力と関連付けられ、入力位置アレイが各それぞれの入力の位置を示す、ステップと、受容装置の複数の目標位置に少なくとも部分的に基づいて出力位置アレイを得るステップと、1つまたは複数の導波経路であり、入力位置アレイの1つまたは複数のそれぞれの入力位置から出力位置アレイの1つまたは複数のそれぞれの出力位置の間に光路を提供するように構成される、各導波経路を決定するステップと、アライメント装置が、入力位置アレイに対応するそれぞれの入力位置における複数の入力、出力位置アレイに対応するそれぞれの出力位置における複数の出力、および1つまたは複数の導波経路に対応する1つまたは複数の導波路を備える基板を備えるようにアライメント装置を製作するステップとを含む。
【0007】
一例示的実施形態において、アライメント装置を製作するステップは、リソグラフィー技術を使用して複数の入力、複数の出力または1つもしくは複数の導波路の少なくとも1つを形成するステップから成る。
【0008】
一例示的実施形態において、リソグラフィー技術は、eビームリソグラフィー技術または直接書込みリソグラフィー技術の1つである。
【0009】
一例示的実施形態において、入力位置アレイは、結合要素アレイに固定される光ファイバの光ファイバコアの位置の測定に少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0010】
一例示的実施形態において、方法は、結合要素アレイの少なくとも1つのアレイアライメント要素およびアライメント装置の少なくとも1つの装置アライメント要素に少なくとも部分的に基づいてアライメント装置を結合要素アレイと揃え、アライメント装置を結合要素アレイに関して適所に固定するステップを更に含む。
【0011】
一例示的実施形態において、出力位置アレイは、受容装置の目標位置の決定に少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0012】
一例示的実施形態において、出力位置は、複数の出力のそれぞれの出力と関連付けられた1つまたは複数の出力特性に少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0013】
一例示的実施形態において、方法は、1つもしくは複数の導波路の少なくとも1つに沿ってかつ/または複数の出力の少なくとも1つの出力において1つまたは複数の光学素子を製作または配設するステップを更に含む。
【0014】
本開示の一態様によれば、1つまたは複数の光源を受容装置のそれぞれの目標位置と揃えるための方法が提供される。方法は、アライメント装置であり、それぞれの入力位置における複数の入力、それぞれの出力位置における複数の出力、および複数の入力の1つまたは複数のそれぞれの入力から複数の出力の1つまたは複数のそれぞれの出力に光路を提供するように構成される1つまたは複数の導波路を備える第1の基板を備える、アライメント装置を提供するステップを含む。それぞれの入力位置は、結合要素アレイに固定される光ファイバの光ファイバコアに対応するように構成される。結合要素アレイは、光ファイバのそれぞれの1つが固定される複数の結合要素を備え、各光ファイバは、それぞれの入力と関連付けられ、入力位置アレイは、各それぞれの入力の位置を示す。それぞれの出力位置は、それぞれの光信号を受容装置のそれぞれの目標位置に提供するように構成される。アライメント装置は、第1の基板を第2の基板と揃えることによって結合要素アレイに関して適所に固定され、結合要素アレイが第2の基板上に形成されている。方法は、アライメント基準が満たされるようにアライメント装置を受容装置に関して固定するステップを更に含む。
【0015】
一例示的実施形態において、方法は、受容装置に関するアライメント装置の固定後の時点で(例えば、システムのコントローラによってアライメント検査トリガが同定されたことに応答して)、アライメント基準がまだ満たされているかどうかを判定するステップを更に含む。
【0016】
一例示的実施形態において、方法は、アライメント基準がまだ満たされていないと判定されるとアライメント補正を行うステップと、アライメント基準がまだ満たされていると判定されると受容装置に関してアライメント装置を移動させないステップとを更に含む。
【0017】
一例示的実施形態において、アライメント装置は、アライメント補正を行うように制御されるように構成される機械アセンブリに装着される。
【0018】
一例示的実施形態において、機械アセンブリは、圧電素子(例えば、1つまたは複数の自由度と関連付けられた圧電インチワームモータ、圧電変換器、圧電アクチュエータ等)を備える。
【0019】
一例示的実施形態において、アライメント装置は、結合要素アレイにエポキシ接着される。
【0020】
一例示的実施形態において、光ファイバの光ファイバコアの各々は、サブミクロン精度でそれぞれの入力に関して適所に固定される。
【0021】
一例示的実施形態において、複数の入力、複数の出力または1つもしくは複数の導波路の少なくとも1つは、eビームリソグラフィー技術または直接書込みリソグラフィー技術の少なくとも1つを使用して製作される。
【0022】
別の態様によれば、アライメントアセンブリが提供される。一例示的実施形態において、アライメントアセンブリは、それぞれの入力位置における複数の入力、それぞれの出力位置における複数の出力、および複数の入力の1つまたは複数のそれぞれの入力から複数の出力の1つまたは複数のそれぞれの出力に光路を提供するように構成される1つまたは複数の導波路を備える第1の基板を備えるアライメント装置を備える。それぞれの入力位置は、結合要素アレイに固定される光ファイバの光ファイバコアの測定位置に基づいて決定される入力位置アレイに従って製作される。結合要素アレイは、光ファイバのそれぞれの1つが固定される複数の結合要素を備え、各光ファイバは、それぞれの入力と関連付けられ、入力位置アレイは、各それぞれの入力の位置を示す。それぞれの出力位置は、それぞれの光信号を受容装置のそれぞれの目標位置に提供するように構成される。アライメントアセンブリは、結合要素アレイを更に備え、第1の基板を第2の基板と揃えることによってアライメント装置が結合要素アレイに関して適所に固定される。結合要素アレイは、第2の基板上に形成されている。
【0023】
一例示的実施形態において、アライメントアセンブリは、1つまたは複数の出力光学素子であって、複数の出力のそれぞれの出力においてまたは近くに設けられ、かつそれぞれの出力を出るそれぞれの光信号に出力特性が与えられるようにするように構成される、各出力光学素子を更に備える。
【0024】
一例示的実施形態において、アライメントアセンブリは、1つまたは複数の導波路のそれぞれの導波路と関連付けられた(a)1つもしくは複数のビームスプリッタまたは(b)1つもしくは複数の変調器の少なくとも1つを更に備える。
【0025】
一例示的実施形態において、アライメント装置は、eビームリソグラフィー技術または直接書込みリソグラフィー技術の少なくとも1つを使用して少なくとも部分的に製作される。
【0026】
このように本発明を一般用語で記載し、ここで添付の図面が参照されることになるが、必ずしも一定の尺度で描かれているわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】一例示的実施形態に係る、アライメント装置を使用して原子物体閉込め装置として具現化される受容装置への光路の高精度アライメントを提供する一例としての量子コンピューティングシステムを例示する概要図である。
【
図2A】一例示的実施形態に係る、アライメント装置を使用して結合要素アレイへ固定される複数の光ファイバと受容装置の目標位置との間の高精度アライメントを提供するシステムの一部分の概要図である。
【
図2B】一例示的実施形態に係る、アライメント装置を使用して結合要素アレイへ固定される複数の光ファイバと受容装置の目標位置との間の高精度アライメントを提供するシステムの一部分の別の概要図である。
【
図3】一例示的実施形態に係る、結合要素アレイの横断面である。
【
図4】一例示的実施形態に係る、一例としてのアライメント装置の概要図である。
【
図5】一例示的実施形態に係る、アライメント装置を製造するための様々なプロセス、手順および/または動作を例示するフローチャートである。
【
図6】一例示的実施形態に係る、入力位置アレイを決定するための様々なプロセス、手順および/または動作を例示するフローチャートである。
【
図7】様々な実施形態に係る、出力位置アレイを決定するための様々なプロセス、手順および/または動作を例示するフローチャートである。
【
図8】一例示的実施形態に係る、アライメント装置を使用して受容装置の目標位置に光信号を提供する様々なプロセス、手順および/または動作を例示するフローチャートである。
【
図9】様々な実施形態に係る、1つまたは複数の決定論的整形および/または並べ替え機能を行うように構成される量子コンピュータの、一例としてのコントローラの概要図を提供する。
【
図10】一例示的実施形態に従って使用され得る量子コンピュータシステムの、一例としてのコンピューティングエンティティの概要図を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ここで本発明が添付の図面を参照しつつ以下に更に完全に記載されることになるが、本発明の全てでなく一部の実施形態が図示されている。実際、本発明は多くの種々の形態で具現化され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるとして解釈されるべきでなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。用語「または」(「/」とも表される)は、別段の指示がない限り、本明細書において選言的意味でも連言的意味でも使用される。用語「例示的な」および「例証的な」は、品質水準の指示のない例であるために使用される。用語「略」、「実質的に」および「約」は、別段の指示がない限り、工作および/もしくは製造公差内かつ/またはユーザ測定能力内を指す。同様の数字は、全体を通して同様の要素を指す。
【0029】
例示的実施形態は、高精度フォトニックアライメント装置、フォトニックアライメント装置を組み込んだシステム、フォトニックアライメント装置を製造する方法、および/またはフォトニックアライメント装置の使用方法を提供する。様々な実施形態において、フォトニックアライメント装置は、10~500nmの範囲内の精度で受容装置のそれぞれの目標位置との複数の光ファイバのアライメントを可能にするように構成される。様々な実施形態において、複数の光ファイバは、v溝アレイ等のような結合要素アレイへ固定される。フォトニックアライメント装置は、結合要素アレイへ固定される複数の光ファイバと受容装置の目標位置との間の高精度アライメントを提供するように構成(例えば、設計および製作)される。
【0030】
従来は、受容装置に光ファイバを光学的に結合するためにv溝アレイが使用される。そのような構成は、1ミクロンオーダー以上のアライメント誤差に至る。そのようなアライメント誤差が、より長波長(例えば、赤外線波長以上)では性能を実質的に劣化させないかもしれないが、そのようなアライメント誤差は、可視およびUV波長では不利である。例えば、可視およびUV波長は、より短波長光の一般により小モードフィールド径により、より低結合効率を有する。その上、極低温かつ/またはクライオスタット内応用に関しては、システムを極低温度に引き下げるシステムの熱サイクル中のアライメント位置調整のずれが更なるアライメント誤差を引き起こすことがある。そのようなアライメント誤差を克服するために、より高レベルの光パワーがしばしば使用されるが、クライオスタット内の不要な加熱ならびにファイバおよび導波路劣化による寿命時間短縮に至る。
【0031】
システムに供給される必要がある余剰光パワーを削減する試みで、これらの高エッジ結合損失を軽減するために、熱膨張の係数が整合された微視的ファイバアライメントを提供するシリコンv溝アレイが使用される。v溝精度にもかかわらず、光ファイバのコア/クラッディング同心度は、まだ制限されており、コアピッチおよび垂直位置の典型的な誤差(例えば、典型的に約1μm)に至る。より長波長(例えば、赤外線)では許容可能であるが、これは、可視/UV波長では著しい入力結合損失に至る。追加的に、これらのv溝アレイ上のファイバピッチは、良くても>100μmであり、チップエッジ空間をすぐに消費してしまう。これは、チップに結合できるファイバ数を制限し(将来の装置が2桁または3桁のファイバ個数にスケールアップされるので重大な課題)、かつチップ上の電極数をスケールアップするために必要とされるワイヤボンド空間と競合する。
【0032】
その上、ベークアウトおよび極低温ポンピング中に熱ドリフトを軽減しかつアライメントを維持するために、これらのv溝アレイは、フォトニック集積回路(PIC)にもエポキシ接着されなければならない。これは、商用運用に向けてスケーリングするときに重大な課題を提起する。光ファイバアライメントは、相当な技能者時間を要し(特に結合されるファイバ数が2桁へ増えると)かつ硬化プロセス全体中にアクティブアライメントを必要とする。光ファイバのいかなるミスアライメントまたは再加工も、ファイバアレイおよびPICアセンブリ全体が両方とも処分され-プロセス全体をやり直すことを必要とする。同様に、熱サイクル中にアライメントがずれれば、再びPICアセンブリ全体およびv溝アレイを設けなければならず、熱サイクル全体を通して上手く揃えられたままであるPIC-v溝アセンブリを選び出す試行錯誤によるダウン選択に至る。更に、商用運用下では、システムは、最低でも複数月の間稼働するのを期待される。ファイバv溝アレイがPICアセンブリにエポキシ接着されて、ファイバ寿命時間は、おそらく制限されることになり、置換性により、再びPICアセンブリ全体が処分されて、ダウン選択プロセスが繰り返される必要がある。これらの問題点は、必要とされるファイバ数が増えるにつれて悪化するだけである。したがって、PICアセンブリの著しい技能者および技術者時間ならびに浪費が予想される。
【0033】
したがってPICアセンブリに結合されている光ファイバのアライメントに関して重大な問題が存在する。これらの問題は、可視ならびに/またはUV波長光信号を使用するシステム、ならびにPICアセンブリがクライオスタット内でならびに/または低温度(例えば、周囲および/もしくは室内温度より低い)でならびに/または高真空互換環境で動作されるシステムにおいて特に顕著である。
【0034】
様々な実施形態が、PICアセンブリに結合される光ファイバのアライメントに関するこれらの技術的問題の技術的解決策を提供する。様々な実施形態において、結合要素アレイ内に固定される光ファイバのアレイからそれぞれの光信号を受信するように構成されるアライメント装置が提供される。例えば、アライメント装置のための入力位置のアレイは、結合要素アレイ内に固定される光ファイバのアレイの実際のコア位置に基づいて決定される。アライメント装置は、それぞれの光信号を受容装置(例えば、PICアセンブリ)のそれぞれの目標位置に提供するように構成される。例えば、アライメント装置のための出力位置のアレイは、受容装置の実際の目標位置の場所に基づいて決定される。アライメント装置は、次いで結合要素のアレイおよび光ファイバアレイに関してアライメントして固定されてよい。例えば、結合要素のアレイと適切にアライメントしてアライメント装置を固定するためにエポキシ接着プロセスが使用されてよい。システム運用中にPICアセンブリへのアライメント装置の適切なアライメントを提供するために熱サイクル中のいかなる位置および/またはアライメント変化も補正できるようにアライメント装置のサブミクロン位置制御を提供するために機械アライメントアセンブリが使用されてよい。
【0035】
その上、光ファイバが交換される必要があるとき、アライメント装置および結合要素アレイだけが光ファイバのアレイと共に交換される必要がある。言い換えれば、PICアセンブリは、交換されるかつ/またはクライオスタットから取り外される必要がない。アライメント装置がPICアセンブリより実質的に単純な装置であるので、新たなアライメント装置を製作するために必要とされる時間および資源は、新たなPICアセンブリを製作することと比較して低い。更には、様々な実施形態において、PICアセンブリは、特定の方式(例えば、微小誤差内までのレベル等)でクライオスタット内に設置される必要がある。PICアセンブリをクライオスタット内に適所に保つことができること、およびアライメント装置を交換することは、焼かれた光ファイバを処理するとき等に、システムのためのより短い休止時間を可能にする。例えば、一例示的実施形態において、アライメント装置は、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置などのPICアセンブリ)と高出力光(例えば、操作)源(例えば、レーザ)との間の中間物として作用するように構成される比較的容易に交換される部品として作用するフォトニックヒューズである。
【0036】
様々な実施形態が、したがって、PICアセンブリに光信号を提供するための従前の技術に比べて有意な利点を提供する。ここで様々な実施形態が、PICアセンブリが原子物体閉込め装置(例えば、イオントラップ)でありかつシステムがQCCDベースの量子コンピュータである例に関して更に詳細に記載されることになる。理解されるはずであるように、本明細書に記載される様々な態様は、様々な他のシステムにおいておよび/または様々な他のPICアセンブリ(例えば、特に可視/UV波長光信号を使用しかつ/またはクライオスタット内で動作するシステム)と共に使用され得る。
【0037】
原子物体閉込め装置を備える一例としての量子コンピューティングシステム
図1は、一例示的実施形態に従う、原子物体閉込め装置80(例えば、イオントラップ等)を備える一例としての量子コンピューティングシステム100の概要図を提供する。1つまたは複数の操作源60が、操作信号(例えば、光信号)を、光信号が、PICアセンブリである受容装置の目標位置に入射するように、発生させかつ/または提供するように構成される。この一例としてのシステムにおいて、受容装置は、原子物体閉込め装置80である。この一例としてのシステムにおいて、操作源60は、操作信号がレーザビーム/パルスならびに/または光学的に調整された(例えば、特定の位置で特定のビームサイズを有するように、一次信号および特定の側波帯を含有するように、等)レーザビーム/パルスであるように、レーザおよび/またはレーザを備える光学系である。
【0038】
例示される実施形態において、操作源によって発生される操作信号は、光ファイバ66(例えば、66A~66N)へ結合される。光ファイバ66は、結合要素アレイ68へ固定される。一例示的実施形態において、結合要素アレイ68は、第2の基板(例えば、シリコン基板等)上に形成されるv溝アレイである。結合要素アレイ68は、アライメント装置200に関して固定される。アライメント装置200は、高結合効率で(例えば、1ミクロン未満である光ファイバコアとアライメント装置の入力との間のアライメント誤差で)結合要素アレイ68へ固定される光ファイバ66から光信号を受信するように構成される。アライメント装置200は、それぞれの光信号を受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)のそれぞれの目標位置に提供するように更に構成される。
【0039】
様々な実施形態において、量子コンピューティングシステム100は、コンピューティングエンティティ10および量子コンピュータ110を備える。様々な実施形態において、量子コンピュータ110は、コントローラ30、原子物体閉込め装置80(例えば、イオントラップ)を囲むクライオスタットおよび/または真空チャンバ40、ならびに1つまたは複数の操作源60を備える。例えば、クライオスタットおよび/または真空チャンバ40は、圧力制御チャンバでよい。一例示的実施形態において、操作源60によって発生される操作信号は、対応する光路(例えば、光ファイバ66)を介してクライオスタットおよび/または真空チャンバ40の内部(原子物体閉込め装置80が設置される)に提供される。
【0040】
一例示的実施形態において、1つまたは複数の操作源60は、1つまたは複数のレーザ(例えば、光レーザ、マイクロ波源、等)を備えてよい。様々な実施形態において、各操作源は、電磁スペクトルのマイクロ波、赤外、可視または紫外部分にそれぞれの特性波長を有するそれぞれの操作信号を発生させるように構成される。様々な実施形態において、1つまたは複数の操作源60は、閉込め装置80(例えば、イオントラップ等)内の1つまたは複数の原子物体(例えば、イオン、原子、中性および/またはイオン性分子、等)の制御された量子状態発展を操作しかつ/または引き起こすように構成される。例えば、一例示的実施形態において、1つまたは複数の操作源60が1つまたは複数のレーザを備える場合、レーザは、クライオスタットおよび/または真空チャンバ40内の閉込め装置80によってトラップされる原子物体に1つまたは複数のレーザビームを提供してよい。
【0041】
例えば、操作源60は、原子物体が閉込め原子物体量子コンピュータのキュービットとして使用され得るように原子物体を定められたキュービット空間の状態へ初期化し、閉込め原子物体量子コンピュータの1つまたは複数のキュービット上で1つまたは複数のゲートを行い、閉込め原子物体量子コンピュータの1つまたは複数のキュービットの状態を読み出しかつ/または判定する、等のために使用され得る1つまたは複数の操作信号を発生させるように構成されてよい。
【0042】
様々な実施形態において、量子コンピュータ110は、キュービットによって発生される光子を(例えば、読出し手順中に)収集および/または検出するように構成される収光系を備える。収光系は、1つまたは複数の光学素子(例えば、レンズ、ミラー、導波路、光ファイバケーブル等)および1つまたは複数の光検出器を備えてよい。様々な実施形態において、光検出器は、フォトダイオード、光電子増倍管、電荷結合素子(CCD)センサ、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサ、微小電気機械システム(MEMS)センサ、および/または量子コンピュータのキュービットの期待蛍光波長で光を感知できる他の光検出器でよい。様々な実施形態において、検出器は、1つまたは複数のA/D変換器925(
図9を参照)等を介してコントローラ30と電子通信していてよい。例えば、読み出されているかつ/またはその量子状態が判定される原子物体が放出信号を発し得るが、その少なくとも一部分が収光系によって捕獲される。
【0043】
様々な実施形態において、量子コンピュータ110は、1つまたは複数の電圧源50を備える。例えば、電圧源50は、複数の電圧ドライバおよび/もしくは電圧源ならびに/または少なくとも1つのRFドライバおよび/もしくは電圧源を備えてよい。電圧源50は、一例示的実施形態において、閉込め装置80の対応するポテンシャル発生要素(例えば、電極)に電気結合されてよい。
【0044】
様々な実施形態において、コンピューティングエンティティ10が、ユーザが量子コンピュータ110への入力を(例えば、コンピューティングエンティティ10のユーザインタフェースを介して)提供し、量子コンピュータ110からの出力を受信する、見る、等できるように構成される。コンピューティングエンティティ10は、1つもしくは複数の有線もしくは無線ネットワーク20を介してならびに/または直接有線および/もしくは無線通信を介して量子コンピュータ110のコントローラ30と通信していてよい。一例示的実施形態において、コンピューティングエンティティ10は、情報/データ、量子コンピューティングアルゴリズムおよび/または回路等を、コントローラ30が理解および/または実装できるコンピューティング言語、実行可能命令、コマンドセット等へ翻訳、構成、フォーマット等をしてよい。
【0045】
様々な実施形態において、コントローラ30は、電圧源50、クライオスタットおよび/もしくは真空チャンバ40内の温度および圧力を制御するクライオスタット系および/もしくは真空系、機械アセンブリ系250(
図2Bを参照)、操作源60、収光系、ならびに/またはクライオスタットおよび/もしくは真空チャンバ40内の様々な環境条件(例えば、温度、圧力、磁場、等)を制御する他の系統を制御するように構成され、かつ/あるいは閉込め装置内の1つまたは複数の原子物体の量子状態の制御された発展を操作しかつ/または引き起こすように構成される。例えば、コントローラ30は、閉込め装置内の1つまたは複数の原子物体の量子状態の制御された発展により量子回路および/またはアルゴリズムを実行させてよい。例えば、コントローラ30は、コヒーレントシェルビングを含む読出し手順が、場合により量子回路および/またはアルゴリズムを実行することの一部として行われるようにしてよい。様々な実施形態において、閉込め装置内に閉じ込められる原子物体は、量子コンピュータ110のキュービットとして使用される。
【0046】
一例としてのアライメント装置
図2Aおよび
図2Bは各々、一例としてのアライメント装置200の概略上面図を提供する。様々な実施形態において、アライメント装置200は、入力側210および出力側230を有する第1の基板220を備える。様々な実施形態において、第1の基板220の入力側210に複数の入力212(例えば、212A~212N)が設けられる。様々な実施形態において、複数の入力の入力212は、第1の基板220の複数の側および/または面に設けられてよい。様々な実施形態において、第1の基板220の出力側230に複数の出力結合器232(例えば、232A~232P)が設けられる。様々な実施形態において、アライメント装置200の入力212は、それぞれの光ファイバ66から光信号を受信するように構成される。様々な実施形態において、アライメント装置200の出力結合器232は、光信号を受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)のそれぞれの目標位置に提供するように構成される。
【0047】
様々な実施形態において、入力212は、入力位置214のアレイに従って配設される。入力位置214のアレイは、それぞれの結合要素62(例えば、62A~62M)へ固定される光ファイバ66のコア67(例えば、67A~67N)の位置に基づいて決定される。例えば、結合要素アレイ68は、複数の結合要素62を定める第2の基板61を備える。一例示的実施形態において、複数の結合要素は、v溝アレイである。
【0048】
図3は、複数の光ファイバ66が固定される一例としての結合要素アレイ68の横断面を提供する。例えば、例示される結合要素アレイ68は、横ピッチΔyおよび溝深さΔzによって定められるv溝を備えるv溝アレイである。それぞれの結合要素62における光ファイバ66の位置調整の差およびそれぞれの光ファイバ66内のコア67位置間の分散に基づいて、コア67の位置は、サブミクロンレベルで容易に予測可能でない。
【0049】
図2Aおよび
図2Bに戻り、出力結合器232は、出力位置のアレイ234に従って配設される。出力位置のアレイ234は、それぞれの目標位置84(例えば、84A~84D)に基づいて決定される。例えば、原子物体閉込め装置80は、一例示的実施形態において、一次元トラッピング領域82のアレイを定める。一次元トラッピング領域82のアレイは、複数の目標位置84を定める。例えば、原子物体閉込め装置80は、操作信号(例えば、アライメント装置200を介して提供される)が目標位置84における原子物体に入射して量子コンピュータ110の1つまたは複数の機能を行うようにそれぞれの目標位置84に1つまたは複数の原子物体を閉じ込めるように構成されてよい。例えば、出力結合器232のアレイは、一例示的実施形態において、原子物体閉込め装置80の入力導波路88の密アレイへ操作信号および/または光信号を結合するように構成される。したがって、出力位置のアレイ234に従って定められる出力結合器232を出る光信号は、操作信号および/または光信号が原子物体閉込め装置80の入力導波路のアレイのそれぞれの入力導波路に提供され、対応する目標位置84に入射するようにされる(例えば、それぞれの入力導波路によって)ように設定される。
【0050】
様々な実施形態において、アライメント装置200は、複数の導波路222を備える。様々な実施形態において、導波路222は、アライメント装置200の少なくとも1つの入力212から少なくとも1つの出力結合器232に光路を提供する。例えば、一例示的実施形態において、各入力212は、対応する導波路222を介して少なくとも1つの出力結合器232に光学的に接続される。
【0051】
図4は、入力位置414のアレイに従って定められかつ/または配設される第1の基板420の入力側410の複数の入力412、およびアレイ出力位置434に従って定められかつ/または配設される第1の基板420の出力側430の複数の出力432を備える一例としてのアライメント装置400を例示する。入力412は、それぞれの導波路422を介してそれぞれの出力432に光学的に接続される。様々な実施形態において、導波路は、様々な光学素子を備える。様々な実施形態において、1つまたは複数の導波路422が、ビームスプリッタ424、波長、位相および/または強度変調器426、回折光学素子(例えば、レンズ、格子等)、メタサーフェスレンズ等のような様々な光学素子を備える。一例示的実施形態において、出力432は、出力光学素子436を備える。例えば、それぞれの出力432に、レンズまたは格子などの回折光学素子、メタサーフェスレンズ等が固定されかつ/または設けられてよい。例えば、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2021年5月16日出願の、米国出願第17/316,354号によって記載されるのと類似して、導波路422は、伝播される光信号を調整する様々なビームスプリッタおよび/または光学素子を含んでよい。様々な実施形態において、出力光学素子436は、それぞれの出力432を出る光信号をそれぞれの目標位置84に向けてかつ/またはそれに(例えば、場合により原子物体閉込め装置80の入力導波路88を介して)提供するように構成される。
【0052】
図2Aおよび
図2Bに戻り、一例示的実施形態において、結合要素アレイ68はアレイアライメント要素64を更に備え、アライメント装置は装置アライメント要素240を備える。アレイアライメント要素64および装置アライメント要素240は、嵌合し、係合し、かつ/またはその他、結合要素アレイ68がいつアライメント装置200と(少なくとも1自由度で)揃えられるかを判定するために使用されるように構成される。例えば、例示される実施形態において、結合要素アレイ68は、凹部として具現化されるそれぞれの装置アライメント要素240へ嵌合されるように構成される凸部であるアレイアライメント要素64を備える。アレイアライメント要素64が対応する装置アライメント要素240と嵌合、係合、等されると、アライメント装置200および結合要素アレイ68は、少なくとも1自由度で(例えば、例示されるように、x方向、y方向、z方向、x軸回りの回転、および/またはyz平面に関する傾きで)揃えられる。一例示的実施形態において、アレイアライメント要素64が対応する装置アライメント要素240と嵌合、係合、等されると、アライメント装置200および結合要素アレイ68は、6自由度に関して揃えられる。
【0053】
一例示的実施形態において、結合要素アレイ68およびアライメント装置200が揃えられていることを光学的に確認するためにループバック導波路(例えば、結合要素アレイ68およびアライメント装置200の端に位置する)が使用される。一例示的実施形態において、下流の光出力が監視される(例えば、アライメント装置200および/または原子物体閉込め装置80に設けられるパワーモニタおよび/またはフォトダイオードを介して)。例えば、監視された下流の光出力に対応して入力するように設定され、リアルタイムまたは近リアルタイムで結合要素アレイ68およびアライメント装置のアライメントを調節する(例えば、圧電変換器を介して)制御アルゴリズムが実装されてよい(例えば、コントローラ30を介して)。
【0054】
一例示的実施形態において、結合要素アレイ68は、アライメント装置200とアライメントして固定、粘着および/またはエポキシ接着される。例えば、結合要素アレイ68へ固定される複数の光ファイバ66および受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)の目標位置84のサブミクロンアライメントを提供するために一旦アライメント装置200が製作されると、アライメント装置200は、結合要素アレイ68と(例えば、アレイアライメント要素64および装置アライメント要素240を使用して)揃えられ、互いと揃えられた関係へ固定されてよい。例えば、結合要素アレイ68は、アライメント装置200にエポキシ接着され、かつ/またはその他、アライメント装置200に関する結合要素アレイ68の位置が変化することができないように固定されてよい。一例示的実施形態において、結合要素アレイ68をアライメント装置200とのアライメントへ保持するために機械加工された機械スカフォードが使用される。一例示的実施形態において、結合要素アレイ68およびアライメント装置200を揃えかつ/または結合要素アレイ68をアライメント装置200とのアライメントへ固定するためにフォトニックワイヤボンディングが使用されてよい。
【0055】
様々な実施形態において、結合要素アレイ68およびアライメント装置200は、クライオスタットおよび/または真空チャンバ40へ設置される。例えば、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)とのアライメント装置200の初期アライメントが、アライメント装置200の出力結合器232がそれぞれの光信号を受容装置のそれぞれの目標位置84に提供するように構成されるように行われる。クライオスタットおよび/または真空チャンバ40内の温度を引き下げるために次いで熱サイクルプロセスが使用されてよい。例えば、クライオスタットおよび/または真空チャンバ内の温度は、極低温度(例えば、様々な実施形態において10K未満などの124K以下)に引き下げられてよい。
【0056】
熱サイクルプロセス中および/または熱サイクルプロセスの完了後の1つまたは複数の点で、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)の目標位置84とのアライメント装置200(例えば、出力結合器232)のアライメントが検査される。
【0057】
一例示的実施形態において、アライメント装置200および原子物体閉込め装置80が揃えられていることを光学的に確認するために光学フィードバックループが使用される。一例示的実施形態において、アライメント装置200および原子物体閉込め装置80が(グローバルに)揃えられていることを光学的に確認するためにループバック導波路(例えば、アライメント装置200および原子物体閉込め装置80の端に位置する)が使用される。別の例では、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)に1つまたは複数のパワーモニタ86が設けられてよい。一例示的実施形態において、パワーモニタ86および/またはフォトダイオードが、出力結合器232と対応する目標位置84との間の光路に沿って配設され、かつ対応する目標位置84に提供されている光信号の一部分を取り込んで、光信号によって提供される強度および/またはパワーを測定するように構成されてよい。一例示的実施形態において、アライメント装置200は、受容装置に設けられるそれぞれのパワーモニタ86に専用のアライメント信号を提供するように構成される1つまたは複数の出力結合器232を備える。一例示的実施形態において、1つまたは複数のパワーモニタ86は、有線接続87を介してコントローラ30と電気通信している。一例示的実施形態において、受容装置とのアライメント装置200のアライメントを補助するために、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2022年3月8日出願の、米国出願第17/653,979号に一例が記載されているアライメント配置が使用されてよい。
【0058】
コントローラ30は、パワーモニタ86によって発生される信号に基づいて、アライメント装置200と目標位置84との間のアライメントを改善するように設定されるアライメント補正を決定してよい。コントローラ30は、次いで、アライメント補正を行うように、かつ/またはアライメント装置200の出力結合器232が受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)の目標位置84と適切に揃えられるように受容装置に関してアライメント装置200の位置および/もしくは向きを調節するように、機械アセンブリ250を制御してよい。様々な実施形態において、機械アセンブリ250は、量子コンピューティングシステム100の動作中に、量子コンピュータシステム100による量子回路および/またはプログラムの性能の間、等で、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)とのアライメント装置200の位置調整を変更および/または調節するように動作可能である。例えば、機械アセンブリ250は、1つまたは複数の自由度で原子物体閉込め装置の位置に関してアライメント装置200の位置を制御するように構成される1つまたは複数の圧電変換器等を備える。
【0059】
一例示的実施形態において、機械アセンブリ250は、圧電ラチェット装置および/または圧電インチワーム装置(例えば、インチワームモータ等)である。例えば、機械アセンブリ250の圧電素子に電気信号が提供されて、アクチュエータ(例えば、場合により圧電素子自体および/またはその他、圧電素子に結合される)にサイズおよび/または長さを変化させてよい。アクチュエータのサイズおよび/または長さの変化は、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)とのアライメント装置200の位置調整の調節および/または変更をもたらす。例えば、コントローラ30は、機械アセンブリにアライメント補正に従って受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)とのアライメント装置200の位置調整を変更および/または調節させるのに適切な電気信号を機械アセンブリ250に提供するように1つまたは複数の電圧源50を制御してよい。一例示的実施形態において、機械アセンブリ250は、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)に関してアライメント装置200の位置調整を変更および/または調節するように設定される電気信号の非存在下では受容装置に関してアライメント装置200の位置調整を維持するように構成される。様々な実施形態において、機械アセンブリ250は、サブミクロン(例えば、ナノメートル)スケールで受容装置に関してアライメント装置200の位置調整の変更および/または調節をするように構成される。
【0060】
一例としての、アライメント装置の製造
図5は、一例示的実施形態に従って、アライメント装置200を製造するための様々なプロセス、手順、動作等を例示するフローチャートを提供する。ステップ/動作502で開始し、入力位置アレイが得られる。様々な実施形態において、入力位置アレイは、複数の入力212の各々を結合要素アレイ68内に係合および/または固定されるそれぞれの光ファイバ66のそれぞれのコア67と揃える(例えば、サブミクロン精度で)ことができるように複数の入力212の相対位置を示す。様々な実施形態において、入力位置アレイは、コンピューティングエンティティ(例えば、コンピューティングエンティティ10)によって得られる。
【0061】
例えば、
図6は、一例示的実施形態に係る、入力位置アレイを得るための様々なプロセス、手順、動作等を例示するフローチャートを提供する。ステップ/動作602で開始し、複数の光ファイバ66が結合要素アレイ68のそれぞれの結合要素62と係合されかつ/またはそれへ固定される。例えば、光ファイバ66を結合要素アレイ68のそれぞれの結合要素62へ係合および/または固定するためにエポキシ、機械締結具、接着剤等が使用されてよい。
【0062】
ステップ/動作604で、光ファイバ66のコア位置が判定される。例えば、互いに関するおよび/または外部基準に関するコア67の位置が判定されてよい。一例示的実施形態において、光ファイバ66を通して光信号が提供され、光信号が光ファイバ66を出る相対および/または絶対位置が判定される。例えば、CCDセンサ等が、結合要素アレイ68の結合側63を出る光信号の空間分布を判定するように構成されてよい。結合要素アレイ68の結合側63を出る光信号の空間分布は、次いで互いに関するおよび/または結合要素アレイ68の基準点(例えば、1つもしくは複数のアレイアライメント要素64等)に関する光ファイバ66のコア67の位置を判定するために使用されてよい。
【0063】
ステップ/動作606で、入力位置214のアレイがコア位置に基づいて決定される。例えば、入力位置214のアレイは、入力がコア位置と揃えられかつ/または揃えることができるように入力212が配設されるように決定される。例えば、入力212の位置は、入力位置214のアレイによって示されるように、一例示的実施形態において、結合要素アレイ68と係合および/または固定される光ファイバ66の実際の、測定されたコア位置に基づいて決定される。
【0064】
一例示的実施形態において、入力位置214のアレイは、フォトレジストがその少なくとも一部分に設けられる無地のアライメント装置を、光ファイバ66が係合される結合要素アレイ68と揃えることによって決定される。次いで光ファイバを通してUV光が印加されて、ファイバコア方向でフォトレジストをUV光に露光させる。この結果、入力位置のアレイがアライメント装置上のフォトレジストに直接書き込まれる。
【0065】
一例示的実施形態において、入力位置214のアレイは、光ファイバ66が係合される結合要素アレイ68を撮像すること(例えば、トップダウン視点から)によって決定される。一例示的実施形態において、光ファイバコア67の判定された(相対)位置に基づいて入力位置214のアレイを決定するために、結合要素アレイ68に係合される光ファイバ66のコア67位置の走査電子顕微鏡法(SEM)が使用される。様々な実施形態において、入力位置214のアレイを決定するために、最適な顕微鏡、対物レンズおよびCCD、ならびに/または近接場走査を使用する、結合要素アレイ68に係合される光ファイバ66のコア67位置の撮像が使用される。
【0066】
一例示的実施形態において、アライメント装置200は、アライメント装置の平面(例えば、
図2A、
図2Bおよび
図3に図示されるようなxy平面)内で光ファイバコア67の位置を補正するように構成される。例えば、入力位置のアレイのそれぞれのy位置は、光ファイバコアの位置を考慮するように調節できる。しかしながら、面外次元の(例えば、
図2A、
図2Bおよび
図3に例示されるようなz方向の)誤差に至る光ファイバのクラッディングとの光ファイバコア67の非同心性は、様々な実施形態において、補正するのが更に困難である。したがって、一例示的実施形態において、面外次元誤差は、結合要素アレイ68のそれぞれの結合要素62内で光ファイバ66を回転させて面外次元誤差(例えば、z方向誤差)を最小化および/または低減させることによって、低減される。例えば、様々な実施形態において、光ファイバコア67の位置誤差が全体的にxy平面に存在しかつ/またはあるように光ファイバ66が回転される。位置誤差は、これで容易に補正される。
【0067】
例えば、一例示的実施形態において、ステップ/動作602は、光ファイバ66を結合要素アレイ68へ仮固定することを含んでよい。ステップ/動作604は、次いで、例えば結合要素アレイ68のそれぞれの結合要素62内で非同心の光ファイバ66を回転させることによって面外次元(例えば、z方向)のコア位置誤差を補正することを含んでよい。この中間プロセスは、いかなる残りの面外次元コア位置誤差も最小化されることを保証するために反復的に行われてよい。光ファイバ66は、次いで結合要素アレイ68のそれぞれの結合要素62へ永久固定され、光ファイバ66の最終コア位置が判定されてよい。プロセスは、次いでステップ/動作606に続いてよく、最終コア位置に基づいて入力位置アレイが決定されてよい。
【0068】
入力位置214のアレイは次いで、入力位置214のアレイが得られるように提供される。例えば、入力位置214のアレイは、コンピュータエンティティ(例えば、コンピューティングエンティティ10と類似)上で動作するモジュール、プログラムまたはアプリケーションによって決定され、メモリに記憶されて後に読み出しおよび/もしくはアクセスされ、コンピュータエンティティ上で動作する別のモジュール、プログラムもしくはアプリケーションへの入力として提供され、または入力位置のアレイが別のコンピューティングエンティティによって受信されるように1つもしくは複数の有線および/もしくは無線ネットワークを介して提供(例えば、送信)されてよい。
【0069】
図5に戻り、出力位置アレイが得られる。様々な実施形態において、出力位置アレイ234は、複数の出力結合器232の各々を原子物体閉込め装置80のそれぞれの入力導波路88と揃えて(例えば、サブミクロン精度で)、出力結合器232を受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)の1つまたは複数のそれぞれの目標位置84に光学的に結合することができるように複数の出力結合器232の相対位置を示す。様々な実施形態において、出力位置アレイは、コンピューティングエンティティ(例えば、コンピューティングエンティティ10)によって得られる。
【0070】
一例示的実施形態において、出力位置アレイ234は、それぞれの出力結合器232を出る光信号に与えられるべきである1つまたは複数の出力特性を更に示す。例えば、1つまたは複数の出力特性は、出射光信号の分極、伝播方向、ビームサイズ、位相遅れ、焦点位置等を示してよい。例えば、出力結合器232は、光信号が出力結合器232を出るときに光信号に1つまたは複数の出力特性が与えられるように出力432においておよび/または対応する導波路222に沿って出力の近くに配設される出力光学素子(例えば、出力光学素子436と類似)を有してよい。出力位置アレイ234は、それぞれの出力光学素子436が出射光信号に所望の出力特性を提供するのにそれぞれの出力結合器232と適切な関係で形成されかつ/または設けられ得るようにそれぞれの出力234に対するそれぞれの1つまたは複数の出力特性を識別する情報を含む。
【0071】
図7は、一例示的実施形態に係る、出力位置アレイ234を得るための様々なプロセス、手順、動作、等を例示するフローチャートを提供する。ステップ/動作702で始まって、受容装置の目標位置84に出力結合器232を光学的に結合するように構成される受容装置の入力導波路88の入力位置89が判定される。例えば、受容装置の目標位置84に出力結合器232を光学的に結合するように構成される受容装置の入力導波路88の入力位置89は、互いに対しておよび/または受容装置の部品(例えば、アライメント配置、パワーモニタ86等)に対して判定されてよい。
【0072】
ステップ/動作704で、各出力結合器232に対する1つまたは複数のそれぞれの出力特性が決定される。例えば、それぞれの出力結合器232に対する1つまたは複数のそれぞれの出力特性は、それぞれの出力を出る光信号が対応する目標位置84に入射するのに適切な伝播方向を有するように決定されてよい。例えば、それぞれの出力結合器232に対する1つまたは複数のそれぞれの出力特性は、それぞれの出力を出る光信号が目標位置84における所望のビームサイズ、所望の焦点位置、等を有するように光信号が集束および/またはコリメートされるように決定されてよい。例えば、それぞれの出力結合器232に対する1つまたは複数のそれぞれの出力特性は、それぞれの出力を出る光信号が対応する目標位置84に入射するときに光信号が所望の位相遅れおよび/または所望の分極を有するように決定される。様々な実施形態において、それぞれの出力結合器232に対する1つまたは複数の出力特性は、アライメント装置200が受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)に関して固定されるときの目標位置84に関するそれぞれの出力結合器232の期待位置、それぞれの出力結合器232を介して目標位置84に提供される光信号の意図された使用法(例えば、量子コンピュータ110のどの機能を行うために光信号が使用されることになるか)、等に基づいて決定される。
【0073】
ステップ/動作706で、目標位置の位置および/またはそれぞれの出力結合器232に対する1つもしくは複数のそれぞれの出力特性に基づいて出力位置のアレイ234が決定される。例えば、出力位置のアレイ234は、出力結合器232が、そこから出る出力信号をそれぞれの目標位置84に提供し、提供された出力信号が所望のそれぞれの出力特性を有するように配設および/または構成されるように決定される。
【0074】
一例示的実施形態において、出力位置のアレイ234は、標準化された位置のアレイである。例えば、出力位置のアレイ234は、異なるアライメント装置200間でアライメント装置200の出力が一貫しているように、かつ/またはアライメント装置200が交換可能である(例えば、受容装置とインタフェースすることに関して)ように標準化された位置および標準化されたピッチを含んでよい。そのような実施形態において、出力位置のアレイ234は、eビーム精度で物理的に定められてよい。
【0075】
出力位置のアレイ234は次いで、出力位置のアレイ234が得られるように提供される。例えば、出力位置のアレイ234は、コンピュータエンティティ(例えば、コンピューティングエンティティ10と類似)上で動作するモジュール、プログラムまたはアプリケーションによって決定され、メモリに記憶されて後に読み出しおよび/もしくはアクセスされ、コンピュータエンティティ上で動作する別のモジュール、プログラムもしくはアプリケーションへの入力として提供され、または出力位置のアレイが別のコンピューティングエンティティによって受信されるように1つもしくは複数の有線および/もしくは無線ネットワークを介して提供(例えば、送信)されてよい。
【0076】
図5に戻り、ステップ/動作506で、1つまたは複数の導波経路が決定される。1つまたは複数の導波経路のそれぞれの導波経路は、導波経路に従って第1の基板220内および/または上に製作される導波路がそれぞれの入力212から1つまたは複数のそれぞれの出力結合器232に光路を提供するように構成されるように設定される。様々な実施形態において、導波経路は、それぞれの導波路(例えば、それぞれの入力212から1つまたは複数のそれぞれの出力結合器232へ)のトポロジおよび/またはジオメトリ、それぞれの導波路222に沿って位置することになる1つまたは複数の光学素子(例えば、ビームスプリッタ424、変調器426および/または他の光学素子)の位置および/または特性、等を示してよい。
【0077】
例えば、アライメント装置200は、複数波長の光信号を受信するように構成されてよい。例えば、アライメント装置は、第1の波長の第1の光信号を受信してよい。アライメント装置200は、第1の光信号を第1の波長の2つ以上の光信号へ分割し、かつ特定の瞬間にどの出力が第1の光信号の分割されたインスタンスを提供するかを制御するために第1の光信号の分割されたインスタンスに対応する光路の各々に沿って変調器を使用するように構成されてよい。したがって、アライメント装置のそのような実施形態のために導波経路を決定することは、第1の光信号が第1の光信号の所望の数の分割されたインスタンスへ分割されるようにビームスプリッタ424の位置を決定することを含む。アライメント装置のこの例示的実施形態のために導波経路を決定することは、結果的な導波路222が、第1の光信号を受信するように構成される入力212を、出力として第1の光信号のそれぞれの分割されたインスタンスを提供するように構成されるそれぞれの出力に連結するために使用する光路を決定することを更に含む。アライメント装置のこの例示的実施形態のために導波経路を決定することは、第1の光信号の様々な分割されたインスタンスを制御するためにそれぞれの変調器426および/または他の光学素子が配設されるべきである光路に沿った位置を決定することを更に含んでよい。
【0078】
ステップ/動作508で、アライメント装置200が製作される。例えば、アライメント装置200を製作するために様々な堆積、エピタキシャル成長、エッチングおよび/または他の製作ステップが行われてよい。様々な実施形態において、アライメント装置200は、入力位置214のアレイに従う入力212および出力位置のアレイ234に従う出力結合器232を精密に配設するためにリソグラフィー技術を使用して製作される。例えば、入力位置214のアレイに従う入力212、出力位置のアレイ234に従う出力結合器232、および入力212を1つまたは複数のそれぞれの出力結合器232と接続する導波路222を精密に形成するためにeビームおよび/または直接書込みリソグラフィー技術が使用されてよい。様々な実施形態において、決定された導波経路によって規定される変調器、ビームスプリッタ等も適切な製作プロセスを通じて形成される。
【0079】
様々な実施形態において、アライメント装置200は、導波路コアが入力212、導波路222および出力結合器232を定めるように製作される。様々な実施形態において、導波路コアは、Al2O3、Si3N4、Si、アモルファスSi、TiO2、HfO2等から成りかつ/または作られる。
【0080】
様々な実施形態において、導波路コアは、クラッディング材料内に埋め込まれる。様々な実施形態において、クラッディング材料は、導波路コアを外部環境から保護、導波路コアを互いから絶縁、導波路222からの光漏洩を防止、等するように構成される。様々な実施形態において、クラッディング材料は、SiO2、TEOS SiO2、真空、空気等から成りかつ/または作られる。
【0081】
一例示的実施形態において、アライメント装置200は、第1の基板220上に製作される。結合要素アレイ68は、第2の基板61上に製作および/または形成される。一例示的実施形態において、第1の基板および第2の基板は、同じ材料および/または類似の熱膨張係数を有する材料から形成される。特に、第1の基板および第2の基板の熱膨張係数は、アライメント装置200および結合要素アレイ68が極低温度(例えば、124K以下)に冷却されるときに、結合要素アレイ68へ固定および/または係合される光ファイバの光ファイバコア67とそれぞれの入力212との間のアライメントが、まだサブミクロン精度を有するように、類似している。
【0082】
様々な実施形態において、製作プロセスは、導波経路および/または出力位置のアレイによって示される位置において1つまたは複数の光学素子(例えば、ビームスプリッタ424、変調器426、出力光学素子436および/または他の光学素子)を製作および/または適所に固定すること含む。
【0083】
様々な実施形態において、アライメント装置200を製造することは、結合要素アレイ68に関してアライメント装置200を固定してアライメントアセンブリ260を形成することを含む。一例示的実施形態において、アライメント装置200は、
図8のステップ/動作802の一部として、アライメント/設置プロセスの一部として結合要素アレイ68に関して固定される。製造プロセスが結合要素アレイ68に関してアライメント装置200を固定することを含む一例示的実施形態において、プロセスはステップ/動作510に続く。
【0084】
ステップ/動作510で、アライメント装置200が結合要素アレイ68と揃えられる。例えば、アライメント装置200は、それぞれの入力212とそれぞれの光ファイバコア67がサブミクロン(例えば、10~500nm)精度で揃えられるように結合要素アレイ68と揃えられる。例えば、アレイアライメント要素64が装置アライメント要素240と係合、嵌合、等されて、アライメント装置200が結合要素アレイ68と揃えられるようにしてよい。一例示的実施形態において、結合要素アレイ68へ固定および/または係合される2つ以上の光ファイバ66にそれぞれの光信号が提供され、対応する出力光信号(例えば、それぞれの出力結合器232を介してアライメント装置200を出る)の出力パワーが監視される一方で、出力パワーが最大化される、最適化される、合成閾値および/またはそれぞれの閾値より大きくなる、等まで、アライメント装置200および結合要素アレイ68のそれぞれの位置調整が1~6自由度で変更される。
【0085】
ステップ/動作512で、一旦アライメント装置200が結合要素アレイ68と揃えられると、アライメント装置200は、結合要素アレイ68に関して固定される。例えば、結合要素アレイ68に関してアライメント装置200を適所に固定するためにエポキシプロセスが行われてよい。様々な実施形態において、アライメント装置200を結合要素アレイ68とサブミクロンアライメントして永久結合するために様々な技術が使用されてよい。例えば、アライメント装置200および結合要素アレイ68は、一例示的実施形態において、場合により光ファイバコア67とそれぞれの入力212との間の空気/真空空間の有無にかかわらず、互いに固定される。
【0086】
アライメント装置を受容装置と揃える例
図8は、アライメント装置を受容装置と揃えおよび/またはアライメント装置を設置するための様々なプロセス、手順、動作、等を例示するフローチャートである。ステップ/動作802で始まって、アライメント装置200が提供される。様々な実施形態において、アライメント装置は、少なくとも1つの入力側および少なくとも1つの出力側を有する基板を備える。入力側は、アライメント装置200との使用のために構成される結合要素アレイ68へ固定および/または係合される光ファイバ66の光ファイバコア67の位置に少なくとも部分的に基づいて決定された入力要素のアレイに従って製作された1つまたは複数の入力を備える。出力側は、1つもしくは複数の目標位置の位置、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)の1つもしくは複数の入力導波路の入力位置、ならびに/または標準化された出力位置のアレイおよび/もしくはそれぞれの出力に対する所望の出力特性に少なくとも部分的に基づいて決定された出力位置のアレイに従って製作された複数の出力結合器を備える。アライメント装置は、入力をそれぞれの出力に光学的に接続するように構成される導波路222ならびに場合により光学素子(例えば、ビームスプリッタ424、変調器426、出力光学素子436および/または他の光学素子)を更に備える。
【0087】
一例示的実施形態において、アライメント装置200は、製造プロセスの一部として結合要素アレイ68に関して適所に固定される。一例示的実施形態において、アライメント装置200は、結合要素アレイから外されて受け取られ、次いで結合要素アレイに関して適所に固定される。例えば、一例示的実施形態において、ステップ/動作802は、
図5のステップ/動作510および512を含む。例えば、アライメント装置200は、アライメントアセンブリ260の一部として受け取られてよく、またはアライメント装置200は、結合要素アレイ68に固定されてアライメントアセンブリ260を形成してよい。
【0088】
ステップ/動作804で、アライメント装置が受容装置と揃えられる。例えば、アライメント装置200は、アライメント装置の出力結合器232を出る光信号が、それぞれの光信号を受容装置のそれぞれの目標位置84に提供するように構成される受容装置の入力導波路の入力位置に入射するように受容装置と揃えられてよい。例えば、一例示的実施形態において、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)に1つまたは複数のパワーモニタ86が設けられてよい。一例示的実施形態において、パワーモニタ86は、出力結合器232と対応する目標位置84との間の光路に沿って配設され、かつ対応する目標位置84に提供されている光信号の一部分を取り込んで、光信号によって提供される強度および/またはパワーを測定するように構成されてよい。一例示的実施形態において、アライメント装置200は、パワーモニタ86に信号を提供することに専用の出力結合器232を備える(例えば、パワーモニタ86は、出力結合器232に対応する目標位置84である)。一例示的実施形態において、1つまたは複数のパワーモニタ86は、有線接続87を介してコントローラ30と電気通信している。一例示的実施形態において、受容装置とのアライメント装置200のアライメントを補助するために、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2022年3月8日出願の、米国出願第17/653,979号に一例が記載されているアライメント配置が使用されてよい。一例示的実施形態において、アライメント装置200および原子物体閉込め装置80が(グローバルに)揃えられていることを光学的に確認するためにループバック導波路(例えば、アライメント装置200および原子物体閉込め装置80の端に位置する)が使用される。
【0089】
例えば、アライメント装置200が受容装置と揃えられているかどうかを判定するために少なくとも1つのアライメント基準が使用されてよい。例えば、アライメント基準は、1つまたは複数のパワーモニタによって、アライメント配置と関連付けられた光学検出器によって等、発生される信号に基づいて判定されてよい。例えば、アライメント基準は、受容装置の目標位置にそれぞれの光信号を提供するように構成される受容装置の入力導波路の入力位置とアライメント装置がいつ適切に揃えられるかの判定を補助するように設定される1つまたは複数の閾値でよい。
【0090】
ステップ/動作806で、一旦アライメント装置が受容装置と揃えられていると判定されると、アライメント装置200は、受容装置に関して適所に固定される。例えば、アライメント装置200は、受容装置に関して適所に固定されてよい。様々な実施形態において、アライメント装置200は、受容装置に直接物理的に結合されない。例えば、アライメント装置200が受容装置に関して適所に固定されるときにアライメント装置200と受容装置および/または受容装置の目標位置にそれぞれの光信号を提供するように構成される受容装置の入力導波路の1つもしくは複数の入力位置との間に最大10ミクロンのエアギャップが存在してよい。
【0091】
様々な実施形態において、アライメント装置は、機械アセンブリ250に装着される。機械アセンブリは、複数自由度で(例えば、
図2A、
図2Bおよび
図3に例示されるように、x方向、y方向、z方向、x軸回りの回転、および/またはyz平面に関する傾きで)アライメント装置の位置に対するサブミクロンスケール制御を可能にする。一例示的実施形態において、熱サイクルプロセス中および/または熱サイクルプロセスの完了後の1つまたは複数の点で、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)の目標位置84にそれぞれの光信号を提供するように構成される受容装置の入力導波路の入力位置とのアライメント装置200(例えば、出力結合器232)のアライメントがステップ/動作808で検査される。例えば、アライメント装置200および受容装置のアライメントは、アライメント装置および受容装置のアライメントがアライメント基準をまだ満たしているかどうかを判定するために検査されてよい。アライメント基準がまだ満たされている場合、アライメント補正は必要とされない。しかしながら、アライメント基準がまだ満たされていない場合、コントローラ30は、アライメント補正が行われるようにする。
【0092】
例えば、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置80)の1つまたは複数のパワーモニタ86が、コントローラ30に観察された光パワーレベルに対応する信号を提供する。別の例では、もう1つの光信号がアライメント配置に入射し、結果的な光信号が1つまたは複数の光学検出器によって捕捉され、対応する信号がコントローラ30に提供される。コントローラ30は、次いで、アライメント装置200が受容装置とまだ揃えられているかどうか、または受容装置に関するアライメント装置の位置が1つもしくは複数の自由度で変更および/もしくは調節される必要があるかどうかを判定してよい。例えば、コントローラ30は、アライメント装置が受容装置と適切に揃えられていないと判定される場合、アライメント補正を決定してよい。コントローラ30は、次いで、アライメント補正に従って受容装置に関してアライメント装置の位置を調節するように機械アセンブリ250を制御してよい。
【0093】
一例示的実施形態において、アライメント検査は、クライオスタットおよび/または真空チャンバ40の熱サイクルを通して様々な点で、量子回路および/またはプログラムを行い始める前に、量子回路および/またはプログラムを行っている間の1つまたは複数の点で、等、トリガされる。したがって、様々な実施形態は、操作源60によって発生される光信号を搬送する光ファイバ66から受容装置の目標位置84への光路に沿ってサブミクロン(例えば、10~500nm)精度が維持されることを保証するように構成される。
【0094】
技術的利点
例示的実施形態は、高精度フォトニックアライメント装置、フォトニックアライメント装置を組み込んだシステム、フォトニックアライメント装置を製造する方法、および/またはフォトニックアライメント装置の使用方法を提供する。様々な実施形態において、フォトニックアライメント装置は、10~500nmの範囲内の精度で受容装置のそれぞれの目標位置との複数の光ファイバのアライメントを可能にするように構成される。様々な実施形態において、複数の光ファイバは、v溝アレイ等のような結合要素アレイへ固定される。フォトニックアライメント装置は、結合要素アレイへ固定される複数の光ファイバと受容装置の目標位置との間の高精度アライメントを提供するように構成(例えば、設計および製作)される。
【0095】
従来は、受容装置に光ファイバを光学的に結合するためにv溝アレイが使用される。そのような構成は、ミクロンオーダー以上のアライメント誤差に至る。そのようなアライメント誤差が、より長波長(例えば、赤外線波長以上)では性能を実質的に劣化させないかもしれないが、そのようなアライメント誤差は、可視およびUV波長では不利である。例えば、可視およびUV波長は、より短波長光の一般により小モードフィールド径により、より低結合効率を有する。その上、極低温かつ/またはクライオスタット内応用に関しては、システムを極低温度に引き下げるシステムの熱サイクル中のアライメント位置調整のずれが更なるアライメント誤差を引き起こすことがある。そのようなアライメント誤差を克服するために、より高レベルの光パワーがしばしば使用されるが、クライオスタット内の不要な加熱ならびにファイバおよび導波路劣化による寿命時間短縮に至る。
【0096】
システムに供給される必要がある余剰光パワー(余剰なシステム加熱に至る)を削減する試みで、これらの高エッジ結合損失を軽減するために、熱膨張の係数が整合された微視的ファイバアライメントを提供するシリコンv溝アレイが使用される。v溝精度にもかかわらず、光ファイバのコア/クラッディング同心度は、まだ制限されており、コアピッチおよび垂直位置の典型的な誤差(例えば、典型的に約1μm)に至る。より長波長(例えば、赤外線)では許容可能であるが、これは、可視/UV波長では著しい入力結合損失に至る。追加的に、これらのv溝アレイ上のファイバピッチは、良くても>100μmであり、チップエッジ空間をすぐに消費してしまう。これは、チップに結合できるファイバ数を制限し(将来の装置が2桁または3桁のファイバ個数にスケールアップされるので重大な課題)、かつチップ上の電極数をスケールアップするために必要とされるワイヤボンド空間と競合する。
【0097】
その上、ベークアウトおよび極低温ポンピング中に熱ドリフトを軽減するために、これらのv溝アレイは、アライメントを維持するためのフォトニック集積回路(PIC)にもエポキシ接着されなければならない。これは、商用運用に向けてスケーリングするときに重大な課題を提起する。光ファイバアライメントは、相当な技能者時間を要し(特にファイバ数が2桁へ増えると)かつ硬化プロセス全体中にアクティブアライメントを必要とする。光ファイバのいかなるミスアライメントまたは再加工も、ファイバアレイおよびPICアセンブリ全体が両方とも処分され-プロセス全体をやり直すことを必要とする。同様に、熱サイクル中にアライメントがずれれば、再びPICアセンブリ全体およびv溝アレイを設けなければならず、熱サイクル全体を通して上手く揃えられたままであるPIC-v溝アセンブリを選び出す試行錯誤によるダウン選択に至る。更に、商用運用下では、システムは、最低でも複数月の間稼働するのを期待される。ファイバv溝アレイがPICアセンブリにエポキシ接着されて、ファイバ寿命時間は、おそらく制限されることになり、置換性により、再びPICアセンブリ全体が処分されて、ダウン選択プロセスが繰り返される必要がある。これらの問題点は、必要とされるファイバ数が増えるにつれて悪化するだけであり、したがってPICアセンブリの著しい技能者および技術者時間ならびに浪費が予想される。
【0098】
したがって、PICアセンブリに結合されている光ファイバのアライメントに関して重大な問題が存在する。これらの問題は、可視ならびに/またはUV波長光信号を使用するシステム、ならびにPICアセンブリがクライオスタット内でならびに/または低温度(例えば、周囲および/もしくは室内温度に対して低下)でならびに/または高真空互換環境で動作されるシステムにおいて特に顕著である。
【0099】
様々な実施形態は、PICアセンブリに結合される光ファイバのアライメントに関するこれらの技術的問題の技術的解決策を提供する。様々な実施形態において、結合要素アレイ内に固定される光ファイバのアレイからそれぞれの光信号を受信するように構成されるアライメント装置が提供される。例えば、アライメント装置のための入力位置のアレイは、結合要素アレイ内に固定される光ファイバのアレイの実際のコア位置に基づいて決定される。アライメント装置は、それぞれの光信号を受容装置(例えば、PICアセンブリ)のそれぞれの目標位置に提供するように構成される。例えば、アライメント装置のための出力位置のアレイは、受容装置の実際の目標位置の場所に基づいて決定される。アライメント装置は、次いで結合要素のアレイおよび光ファイバアレイに関してアライメントして固定されてよい。例えば、結合要素のアレイと適切にアライメントしてアライメント装置を固定するためにエポキシ接着プロセスが使用されてよい。システム運用中にPICアセンブリへのアライメント装置の適切なアライメントを提供するために熱サイクル中のいかなる位置および/またはアライメント変化も補正できるようにアライメント装置のサブミクロン位置制御を提供するために機械アライメントアセンブリが使用されてよい。
【0100】
その上、光ファイバが交換される必要があるとき、アライメント装置および結合要素アレイだけが光ファイバのアレイと共に交換される必要がある。言い換えれば、PICアセンブリは、交換されるかつ/またはクライオスタットから取り外される必要がない。アライメント装置がPICアセンブリより実質的に単純な装置であるので、新たなアライメント装置を製作するために必要とされる時間および資源は、新たなPICアセンブリを製作することと比較して低い。更には、様々な実施形態において、PICアセンブリは、特定の方式(例えば、微小誤差内までのレベル等)でクライオスタット内に設置される必要がある。PICアセンブリをクライオスタット内に適所に保つことができること、およびアライメント装置を交換することは、焼かれた光ファイバを処理するとき等に、システムのためのより短い休止時間を可能にする。例えば、一例示的実施形態において、アライメント装置は、受容装置(例えば、原子物体閉込め装置)と高出力操作源(例えば、レーザ)との間の中間物として作用するように構成される比較的容易に交換される部品として作用するフォトニックヒューズである。
【0101】
様々な実施形態が、したがって、PICアセンブリに光信号を提供するための従前の技術に比べて有意な利点を提供する。
【0102】
例証的なコントローラ
様々な実施形態において、原子物体閉込め装置80は、コントローラ30を備えるシステム(例えば、量子コンピュータ110)へ組み込まれる。様々な実施形態において、コントローラ30は、システム(例えば、量子コンピュータ110)の様々な要素を制御するように構成される。例えば、コントローラ30は、電圧源50、クライオスタットおよび/もしくは真空チャンバ40内の温度および圧力を制御するクライオスタット系および/もしくは真空系、操作源60、機械アセンブリ250、冷却系、ならびに/またはクライオスタットおよび/もしくは真空チャンバ40内の環境条件(例えば、温度、湿度、圧力、等)を制御する他の系統を制御するように構成され得、かつ/あるいは原子物体閉込め装置80によって閉じ込められる1つまたは複数の原子物体の量子状態の制御された発展を操作するかつ/または引き起こすように構成され得る。様々な実施形態において、コントローラ30は、1つまたは複数の収光系から信号を受信するように構成されてよい。
【0103】
図9に図示されるように、様々な実施形態において、コントローラ30は、処理要素905、メモリ910、ドライバコントローラ要素915、通信インタフェース920、アナログデジタル変換器要素925等を含む様々なコントローラ要素を備えてよい。例えば、処理要素905は、プログラマブル論理デバイス(CPLD)、マイクロプロセッサ、コプロセッシングエンティティ、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理アレイ(PLA)、ハードウェアアクセラレータ、他の処理デバイスおよび/もしくは回路網、等、ならびに/またはコントローラを備えてよい。用語回路網は、完全ハードウェア実施形態またはハードウェアおよびコンピュータプログラム製品の組合せを指してよい。一例示的実施形態において、コントローラ30の処理要素905は、クロックを備えかつ/またはクロックと通信している。
【0104】
例えば、メモリ910は、ハードディスク、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、MMC、SDメモリカード、メモリスティック、CBRAM、PRAM、FeRAM、RRAM、SONOS、レーストラックメモリ、RAM、DRAM、SRAM、FPM DRAM、EDO DRAM、SDRAM、DDR SDRAM、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、RDRAM、RIMM、DIMM、SIMM、VRAM、キャッシュメモリ、レジスタメモリ等の1つまたは複数などの揮発性および/または不揮発性メモリ記憶装置などの非一時的メモリを備えてよい。様々な実施形態において、メモリ910は、量子アルゴリズムおよび/または回路が実行されるようにするために実行されるべきコマンドのキュー(例えば、実行可能キュー)、量子コンピュータのキュービットに対応するキュービットレコード(例えば、キュービットレコードデータストア、キュービットレコードデータベース、キュービットレコードテーブル等に)、校正表、コンピュータプログラムコード(例えば、1つまたは複数のコンピュータ言語、専用コントローラ言語等の)等を記憶してよい。一例示的実施形態において、メモリ910に記憶されるコンピュータプログラムコードの少なくとも一部分の実行(例えば、処理要素905による)により、コントローラ30に、原子物体位置に操作信号を提供しかつ/または原子物体閉込め装置80の対応する原子物体位置に位置する原子物体によって発される放出信号の指標を収集、検出、捕捉および/もしくは測定するために本明細書に記載される1つまたは複数のステップ、動作、プロセス、手順等を行わせる。
【0105】
様々な実施形態において、ドライバコントローラ要素915は、各々が1つまたは複数のドライバを制御するように構成される1つまたは複数のドライバおよび/またはコントローラ要素を含んでよい。様々な実施形態において、ドライバコントローラ要素915は、ドライバおよび/またはドライバコントローラを備えてよい。例えば、ドライバコントローラは、コントローラ30によって(例えば、処理要素905によって)スケジュールおよび実行される実行可能命令、コマンド等に従って1つまたは複数の対応するドライバが動作されるようにするように構成されてよい。様々な実施形態において、ドライバコントローラ要素915は、コントローラ30が電圧源50、操作源60、冷却系等を動作させることを可能にしてよい。様々な実施形態において、ドライバは、1つまたは複数の操作源60を動作させて操作信号を発生させるように構成されるレーザドライバ、真空部品ドライバ、原子物体閉込め装置80のトラッピングポテンシャルを維持および/もしくは制御するために使用される電極に印加される電流および/もしくは電圧の流れを制御するためのドライバ(ならびに/または原子物体閉込め装置のポテンシャル発生要素にドライバアクションシーケンスを提供するための他のドライバ)、クライオスタットおよび/または真空系部品ドライバ、機械系250ドライバ、冷却系ドライバ、等でよい。様々な実施形態において、コントローラ30は、1つまたは複数の光受信器部品(例えば、収光系の光検出器)から信号を通信および/または受信するための手段を備える。例えば、コントローラ30は、1つまたは複数の光受信器部品(例えば、収光系の光検出器)、校正センサ等から信号を受信するように構成される1つまたは複数のアナログデジタル変換器要素925を備えてよい。
【0106】
様々な実施形態において、コントローラ30は、コンピューティングエンティティ10とインタフェースおよび/または通信するための通信インタフェース920を備えてよい。例えば、コントローラ30は、コンピューティングエンティティ10から実行可能命令、コマンドセット等を受信し、量子コンピュータ110から(例えば、収光系から)受信される出力および/または出力を処理した結果をコンピューティングエンティティ10に提供するための通信インタフェース920を備えてよい。様々な実施形態において、コンピューティングエンティティ10およびコントローラ30は、直接有線および/もしくは無線接続を介してならびに/または1つもしくは複数の有線および/もしくは無線ネットワーク20を介して通信してよい。
【0107】
例証的なコンピューティングエンティティ
図10は、本発明の実施形態と併せて使用できる一例としてのコンピューティングエンティティ10を表す例示的な概略図を提供する。様々な実施形態において、コンピューティングエンティティ10は、ユーザが量子コンピュータ110への入力を(例えば、コンピューティングエンティティ10のユーザインタフェースを介して)提供し、量子コンピュータ110からの出力を受信、表示、分析、等できるように構成される。
【0108】
図10に図示されるように、コンピューティングエンティティ10は、アンテナ1012、送信器1004(例えば、無線)、受信器1006(例えば、無線)、および送信器1004に信号を提供しかつ受信器1006から信号を受信する処理要素1008を含むことができる。送信器1004に提供されるおよび受信器1006から受信される信号は、コントローラ30、他のコンピューティングエンティティ10等のような様々なエンティティと通信するための、適用可能な無線システムのエアインタフェース規格に従う信号情報/データを含んでよい。この点に関して、コンピューティングエンティティ10は、1つまたは複数のエアインタフェース規格、通信プロトコル、変調型およびアクセス型で動作することが可能でよい。例えば、コンピューティングエンティティ10は、ファイバ分散データインタフェース(FDDI)、デジタル加入者回線(DSL)、イーサネット、非同期転送モード(ATM)、フレームリレー、データオーバーケーブルサービスインタフェース仕様(DOCSIS)または任意の他の有線伝送プロトコルなどの、有線データ伝送プロトコルを使用して通信を受信および/または提供するように構成されてよい。同様に、コンピューティングエンティティ10は、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、符号分割多元接続2000(CDMA2000)、CDMA2000 1X(1xRTT)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、移動通信のためのグローバルシステム(GSM)、GSM進化のための拡張データレート(EDGE)、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(LTE)、進化ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、進化データ最適化(EVDO)、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、IEEE802.11(Wi-Fi)、Wi-Fiダイレクト、802.16(WiMAX)、超広帯域(UWB)、赤外線(IR)プロトコル、近距離無線通信(NFC)プロトコル、Wibree、ブルートゥースプロトコル、ワイヤレスユニバーサルシリアルバス(USB)プロトコルおよび/または任意の他の無線プロトコルなどの、各種のプロトコルのいずれかを使用して無線外部通信ネットワークを介して通信するように構成されてよい。コンピューティングエンティティ10は、そのようなプロトコルおよび規格を使用して、ボーダーゲートウェイプロトコル(BGP)、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)、ドメインネームシステム(DNS)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、HTTPオーバーTLS/SSL/Secure、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)、ネットワークタイムプロトコル(NTP)、簡易メール転送プロトコル(SMTP)、テルネット、トランスポート層セキュリティ(TLS)、セキュアソケットレイヤ(SSL)、インターネットプロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、データグラム輻輳制御プロトコル(DCCP)、ストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)等を用いて通信してよい。
【0109】
これらの通信規格およびプロトコルを介して、コンピューティングエンティティ10は、非構造化付加サービス情報/データ(USSD)、ショートメッセージサービス(SMS)、マルチメディアメッセージサービス(MMS)、デュアルトーン多重周波数信号(DTMF)および/または加入者識別モジュールダイヤラ(SIMダイヤラ)などの概念を使用して様々な他のエンティティと通信できる。コンピューティングエンティティ10は、そのファームウェア、ソフトウェア(例えば、実行可能命令、アプリケーション、プログラムモジュールを含む)およびオペレーティングシステムへの、例えば変更、アドオンおよび更新をダウンロードすることもできる。
【0110】
様々な実施形態において、コンピューティングエンティティ10は、例えばコントローラ30とインタフェースおよび/または通信するためのネットワークインタフェース1020を備えてよい。例えば、コンピューティングエンティティ10は、コントローラ30による受取りのために実行可能命令、コマンドセット等を提供し、かつ/または量子コンピュータ110によって提供される出力および/もしくは出力を処理した結果を受信するためのネットワークインタフェース1020を備えてよい。様々な実施形態において、コンピューティングエンティティ10およびコントローラ30は、直接有線および/もしくは無線接続を介してならびに/または1つもしくは複数の有線および/もしくは無線ネットワーク20を介して通信してよい。
【0111】
コンピューティングエンティティ10は、1つまたは複数のユーザ入出力インタフェース(例えば、処理要素1008に結合されるディスプレイ1016および/またはスピーカ/スピーカドライバならびに処理要素1008に結合されるタッチスクリーン、キーボード、マウスおよび/またはマイクロホン)を備えるユーザインタフェースデバイスも備えてよい。例えば、ユーザ出力インタフェースは、コンピューティングエンティティ10上で実行しかつ/またはそれを介してアクセス可能で、情報/データの表示または可聴提示をもたらしかつ1つまたは複数のユーザ入力インタフェースを介するそれとの対話のための、アプリケーション、ブラウザ、ユーザインタフェース、インタフェース、ダッシュボード、スクリーン、ウェブページ、ページ、および/または本明細書において互換的に使用される類似の語を提供するように構成されてよい。ユーザ入力インタフェースは、キーパッド1018(ハードもしくはソフト)、タッチディスプレイ、音声/言語もしくは動作インタフェース、スキャナ、リーダまたは他の入力デバイスなど、コンピューティングエンティティ10がデータを受信できるように幾つかのデバイスのいずれかを備えることができる。キーパッド1018を含む実施形態において、キーパッド1018は、従来の数字(0~9)および関連キー(#、*)、ならびにコンピューティングエンティティ10を動作させるために使用される他のキーを含む(または表示させる)ことができ、かつ英字キーの一式、または英数字キーの一式を提供するために起動されてよい一組のキーを含んでよい。入力を提供することに加えて、ユーザ入力インタフェースは、例えば、スクリーンセーバおよび/またはスリープモードなどの或る機能を起動または解除させるために使用できる。そのような入力を通じて、コンピューティングエンティティ10は情報/データ、ユーザ対話/入力、等を収集できる。
【0112】
コンピューティングエンティティ10は、揮発性記憶装置もしくはメモリ1022および/または不揮発性記憶装置もしくはメモリ1024も含むことができ、それは埋め込むことができかつ/または取り外し可能でよい。例えば、不揮発性メモリは、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、MMC、SDメモリカード、メモリスティック、CBRAM、PRAM、FeRAM、RRAM、SONOS、レーストラックメモリ等でよい。揮発性メモリは、RAM、DRAM、SRAM、FPM DRAM、EDO DRAM、SDRAM、DDR SDRAM、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、RDRAM、RIMM、DIMM、SIMM、VRAM、キャッシュメモリ、レジスタメモリ等でよい。揮発性および不揮発性記憶装置またはメモリは、コンピューティングエンティティ10の機能を実装するために、データベース、データベースインスタンス、データベース管理システムエンティティ、データ、アプリケーション、プログラム、プログラムモジュール、スクリプト、ソースコード、オブジェクトコード、バイトコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、マシンコード、実行可能命令等を記憶できる。
【0113】
結論
本明細書に記載される本発明の多くの変更および他の実施形態は、上記説明および関連図面に提示される教示から利益を有する、本発明に関係する当業者に想起される。それゆえに、本発明が開示された具体的な実施形態に限定されるものではないこと、ならびに変更および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれると意図されることが理解されるはずである。具体的な用語が本明細書で利用されるが、それらは一般的かつ記述的な意味でのみ使用され、限定の目的では使用されない。
【符号の説明】
【0114】
10 コンピューティングエンティティ
20 ネットワーク
30 コントローラ
40 クライオスタットおよび/または真空チャンバ
50 電圧源
60 操作源
61 第2の基板
62、62A~62M 結合要素
63 結合側
64 アレイアライメント要素
66、66A~66N 光ファイバ
67、67A~67N コア
68 結合要素アレイ
80 原子物体閉込め装置
82 一次元トラッピング領域
84、84A~84D 目標位置
86 パワーモニタ
87 有線接続
88 入力導波路
89 入力位置
100 量子コンピューティングシステム
110 量子コンピュータ
200 アライメント装置
210 入力側
212、212A~212N 入力
214 入力位置
220 第1の基板
222、222A~222N 導波路
230 出力側
232、232A~232P 出力結合器
234 出力位置アレイ
240 装置アライメント要素
250 機械アセンブリ
260 アライメントアセンブリ
400 アライメント装置
410 入力側
412 入力
414 入力位置
420 第1の基板
422 導波路
424 ビームスプリッタ
426 変調器
430 出力側
432 出力
434 出力位置
436 出力光学素子
905 処理要素
910 メモリ
915 ドライバコントローラ要素
920 通信インタフェース
925 アナログデジタル変換器要素
1004 送信器
1006 受信器
1008 処理要素
1012 アンテナ
1016 ディスプレイ
1018 キーパッド
1020 ネットワークインタフェース
1022 揮発性メモリまたはメモリ
1024 不揮発性メモリまたはメモリ
【手続補正書】
【提出日】2023-07-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アライメント装置を製造するための方法であって、
結合要素アレイおよび前記結合要素アレイに固定される光ファイバに基づいて入力位置アレイを得るステップであって、前記結合要素アレイが、前記光ファイバのそれぞれの1つが固定される複数の結合要素を備え、各光ファイバがそれぞれの入力と関連付けられ、前記入力位置アレイが各それぞれの入力の位置を示す、ステップと、
少なくとも部分的に受容装置の複数の目標位置に基づいて出力位置アレイを得るステップと、
1つまたは複数の導波経路を決定するステップであって、各導波経路が、前記入力位置アレイの1つまたは複数のそれぞれの入力位置から前記出力位置アレイの1つまたは複数のそれぞれの出力位置の間に光路を提供するように構成される、ステップと、
前記アライメント装置が、前記入力位置アレイに対応するそれぞれの入力位置における複数の入力、前記出力位置アレイに対応するそれぞれの出力位置における複数の出力、および前記1つまたは複数の導波経路に対応する1つまたは複数の導波路を備える基板を備えるように前記アライメント装置を製作するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記アライメント装置を製作するステップが、リソグラフィー技術を使用して前記複数の入力、前記複数の出力、または前記1つまたは複数の導波路の少なくとも1つを形成するステップから成る、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記結合要素アレイの少なくとも1つのアレイアライメント要素および前記アライメント装置の少なくとも1つの装置アライメント要素に少なくとも部分的に基づいて、前記アライメント装置を前記結合要素アレイと揃え、前記アライメント装置を前記結合要素アレイに関して適所に固定するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【外国語明細書】