(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023017135
(43)【公開日】2023-02-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 30/20 20200101AFI20230131BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230131BHJP
G06F 30/12 20200101ALI20230131BHJP
G06T 19/00 20110101ALI20230131BHJP
G06F 111/18 20200101ALN20230131BHJP
【FI】
G06F30/20
G06Q50/10
G06F30/12
G06T19/00 A
G06F111:18
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021117461
(22)【出願日】2021-07-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-30
(71)【出願人】
【識別番号】505300841
【氏名又は名称】株式会社ZOZO
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】玉村 雄大
(72)【発明者】
【氏名】木下 郁英
(72)【発明者】
【氏名】安藤 文紀
【テーマコード(参考)】
5B050
5B146
5L049
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA09
5B050BA18
5B050BA20
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA26
5B050FA02
5B050FA05
5B050FA13
5B146AA11
5B146BA01
5B146DG01
5B146DG07
5B146DJ12
5B146DJ14
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】所定の動作に応じた着用の感覚を適切に把握させること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、生成部と、実行部と、推定部と、提供部とを備える。取得部は、ユーザの体型に関する体型情報と、所定の動作に関する動作情報とを取得する。生成部は、取得部により取得された体型情報に基づいて、ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する。実行部は、取得部により取得された動作情報に基づいて、生成部により生成された表示対象に、所定の動作を実行させるための処理を行う。推定部は、ユーザの体型情報と、動作情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、所定の動作に応じた着用の感覚を推定する。提供部は、推定部により推定された着用の感覚を示す情報を、生成部により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの体型に関する体型情報と、所定の動作に関する動作情報とを取得する取得部と、
前記取得部により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成部と、
前記取得部により取得された動作情報に基づいて、前記生成部により生成された表示対象に、前記所定の動作を実行させるための処理を行う実行部と、
前記ユーザの体型情報と、前記動作情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、前記所定の動作に応じた着用の感覚を推定する推定部と、
前記推定部により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成部により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の動作は、前記ユーザの動きに基づいて、任意に設定された動作である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記実行部は、
前記ユーザの動きに同期させて前記所定の動作を実行させるための処理を行い、
前記推定部は、
前記ユーザの動きに応じた着用の感覚をリアルタイムに推定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定の動作は、予め動作情報が設定された動作の中から、前記ユーザにより選択された動作である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記実行部による前記所定の動作の実行中に、前記着用の感覚を示す情報を重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記表示対象に、前記対象物を着用させることにより生じる、前記表示対象と前記対象物との接地面積に基づく前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記接地面積に対応する前記対象物の張力に応じて、接地面積ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記張力が大きいほど、特定の色を濃くした色情報で表示するヒートマップ情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記接地面積に対応する前記対象物の属性に応じて、前記張力を重み付けして、接地面積ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記実行部による前記所定の動作の実行中に、前記対象物の各部分ごとの、前記着用の感覚を示す情報が所定の条件を満たす場合に、前記対象物を推奨する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示対象は、前記ユーザの体型を仮想上で疑似的に反映させたアバターである
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記対象物は、前記ユーザの体型情報を管理するサーバが提供する所定の電子商店街で購入可能な被服である
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの体型に関する体型情報と、所定の動作に関する動作情報とを取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成工程と、
前記取得工程により取得された動作情報に基づいて、前記生成工程により生成された表示対象に、前記所定の動作を実行させるための処理を行う実行工程と、
前記ユーザの体型情報と、前記動作情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、前記所定の動作に応じた着用の感覚を推定する推定工程と、
前記推定工程により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成工程により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
ユーザの体型に関する体型情報と、所定の動作に関する動作情報とを取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成手順と、
前記取得手順により取得された動作情報に基づいて、前記生成手順により生成された表示対象に、前記所定の動作を実行させるための処理を行う実行手順と、
前記ユーザの体型情報と、前記動作情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、前記所定の動作に応じた着用の感覚を推定する推定手順と、
前記推定手順により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成手順により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、仮想的にユーザの試着を手助けする技術が知られている。例えば、画像情報に基づいて、ユーザの動きに応じた試着状態を把握させる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、所定の動作に応じた着用の感覚を適切に把握させることができなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、所定の動作に応じた着用の感覚を適切に把握させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、ユーザの体型に関する体型情報と、所定の動作に関する動作情報とを取得する取得部と、前記取得部により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成部と、前記取得部により取得された動作情報に基づいて、前記生成部により生成された表示対象に、前記所定の動作を実行させるための処理を行う実行部と、前記ユーザの体型情報と、前記動作情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、前記所定の動作に応じた着用の感覚を推定する推定部と、前記推定部により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成部により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、所定の動作に応じた着用の感覚を適切に把握させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図3A】
図3Aは、実施形態に係るUI画面の一例を示す図である。
【
図3B】
図3Bは、実施形態に係るUI画面の一例を示す図である。
【
図3C】
図3Cは、実施形態に係るUI画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る体型情報記憶部の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る動作情報記憶部の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。なお、
図1に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0011】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。
図2に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付けてもよい。
【0013】
図2では、端末装置10はユーザU11によって利用される。以下では、端末装置10をユーザU11と表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザU11を端末装置10と読み替えることもできる。
【0014】
情報処理装置100は、所定の動作に応じた着用の感覚を適切に把握させるための情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ユーザの体型情報と、所定の動作に関する動作情報とに基づいて、ユーザが所定の対象物を着用した際の、所定の動作に応じた着用の感覚を推定し、ユーザの体型を模して仮想上で表示された表示対象に、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させる情報を提供する機能を有する。
【0015】
なお、
図1では、端末装置10と情報処理装置100とが、別装置である場合を示すが、端末装置10と情報処理装置100とが一体であってもよい。
【0016】
〔2.情報処理の一例〕
以下実施形態では、説明の便宜上、ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象の一例として、アバター(Avatar)を例に挙げて説明するが、この例に限られないものとする。ユーザの体型を仮想上で疑似的に表現可能なものであれば、アバターといった単語で表現されるものに限らず、どのようなものであってもよい。なお、アバターが3Dであるものとして説明する。また、以下実施形態では、アバターに着用させる対象物の一例として、被服を例に挙げて説明するが、この例に限られないものとする。ユーザが身に着けることが可能なものであれば、被服に限らず、どのようなものであってもよい。
【0017】
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。
図2では、端末装置10を介してユーザU11に提案を行うものとする。
【0018】
情報処理装置100は、ユーザU11の体型に関する体型情報を取得する(ステップS101)。例えば、情報処理装置100は、端末装置10に表示されたUI画面で入力された入力情報に基づいて、ユーザU11の体型情報を取得する。この場合、情報処理装置100は、ユーザU11により入力された体型情報を、ユーザU11の体型情報として取得する。なお、情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報をどのように取得してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報を、着用することにより体型情報の詳細が計測可能な体型情報計測手段を介して取得してもよい。
【0019】
情報処理装置100は、所定の動作に関する動作情報を取得する(ステップS102)。ここで、所定の動作とは、例えば、被服を脱ぐ、被服を着る、座る、しゃがむ、腕を上げる、回る、体をねじる、膝を曲げる、手を前に伸ばすといった動作である。なお、所定の動は、被服を脱ぐ、被服を着るといった被服を対象とする動作に限らず、座る、しゃがむ、腕を上げる、回る、体をねじる、膝を曲げる、手を前に伸ばすといった被服を対象としない動作であってもよい。また、所定の動作は、これらの例に限らず、ユーザU11に可能な動作であれば、どのような動作であってもよい。
【0020】
また、所定の動作は、ユーザU11の動きに基づいて、任意に設定された動作であってもよいし、予め動作情報が設定された動作の中から選択された動作であってもよい。前者の場合、ユーザU11は、例えば自身の動きを撮像した画像情報(例えば、動画像情報)を、所定のサーバに提供する。情報処理装置100は、ユーザU11の動きを撮像した画像情報に基づいて、ユーザU11の動きに関する動作情報を取得する。例えば、情報処理装置100は、画像情報に含まれる動作情報を、所定の動作に関する動作情報として取得する。この場合、情報処理装置100は、リアルタイムで撮像された画像情報に基づいて、ユーザU11の動作情報をリアルタイムに取得してもよい。また、後者の場合、ユーザU11は、例えば予め動作情報が設定された動作の中からユーザU11が所望する動作を選択する。例えば、被服を脱ぐ、被服を着る、座る、しゃがむ、腕を上げる、回る、体をねじる、膝を曲げる、手を前に伸ばすといった動作の動作情報が予め設定されており、ユーザU11は、これらの動作の中から選択する。なお、予め設定される動作情報は、例えばユーザU11の設定に基づく動作情報である。
【0021】
情報処理装置100は、取得された体型情報に基づいて、ユーザU11の体型を仮想上で疑似的に表現したアバターを生成する(ステップS103)。なお、情報処理装置100は、ユーザU11のアバターをユーザU11に提示するための情報を端末装置10に送信してもよい。この場合、端末装置10は、ユーザU11のアバターを表示させる。これにより、ユーザU11は、アバターの体型が自身の体型と合っているか否かを適切に把握することができる。
【0022】
図3Aは、ユーザU11にアバターを提示するUI画面の一例を示す図である。画面UI11には、ユーザU11のアバターAV11が表示されている。なお、アバターAV11の状態(ポーズ)は、任意に変更可能なものとする。また、画面UI11は、アバターAV11を、自身のアバターとして決定する操作項目SK11を含む。ユーザU11が、操作項目SK11を操作すると、操作項目SK11が操作された情報が、情報処理装置100に送信される。
【0023】
情報処理装置100は、生成されたアバターに着用させる被服に関する情報を取得する(ステップS104)。なお、生成されたアバターに着用させる被服に関する情報は、どのように取得されてもよい。例えば、情報処理装置100は、生成されたアバターに着用させる被服を選択させるための情報を端末装置10に送信し、ユーザU11が選択することにより取得してもよい。また、例えば、ユーザU11は、ユーザU11の体型情報を管理するサーバが提供する所定の電子商店街で提供される被服の中から、アバターに着用させる被服を選択してもよい。
【0024】
図3Bは、ユーザU11に被服を選択させるUI画面の一例を示す図である。画面UI11には、ユーザU11が選択した被服を着用したモデルMO11が表示されている。なお、モデルMO11は、アバターAV11とは異なり、ユーザU11の体型を反映した表示対象ではなく、予め定められた表示対象である。例えば、モデルMO11は、所定の電子商店街を管理するサーバから提供された情報に基づいて表示される。なお、モデルMO11の状態は、任意に変更可能なものとする。また、
図3Cは、
図3BのUI画面において、ユーザU11が腕を振り回す動作を行った際に、着用の感覚が、例えばきついと推定された部分にハッチングHA11が付された図である。
図3Cでは、胸囲部分にハッチングHA11が付されている。後述する着用の感覚を示す情報は、例えば、このようなハッチングHA11が付された部分に表示されるものとする。
【0025】
画面UI11は、被服の選択を提案する入力項目NK11及びNK12を含む。ユーザU11が入力項目NK11及びNK12を操作すると、被服が選択可能なものとする。例えば、ユーザU11が入力項目NK11及びNK12を操作すると、被服が選択可能なUI画面に遷移する。そして、ユーザU11が入力項目NK11及びNK12を介して被服を選択すると、選択された被服を着用したモデルMO11が表示される。また、画面UI12は、選択された被服を、アバターAV11に着用させる被服として決定する操作項目SK12を含む。ユーザU11が、操作項目SK12を操作すると、操作項目SK12が操作された情報が、情報処理装置100に送信される。なお、
図3Bでは、画面UI12が有する入力項目の数がアウターとパンツとの2つである場合を示すが、入力項目の数は特に限定されないものとする。また、入力項目が対象とする項目は、アウターとパンツといった入力項目NK11及びNK12の例に限定されないものとする。
【0026】
ユーザU11が、入力項目NK11及びNK12を介して被服を選択し、操作項目SK12を操作すると、入力項目NK11及びNK12を介して選択された情報が、情報処理装置100に送信される。そして、情報処理装置100は、入力項目NK11及びNK12で選択された情報に基づいて、アバターAV11に着用させる被服に関する情報を取得する。
【0027】
情報処理装置100は、ユーザU11が選択した被服を、アバターAV11が着用したように表示させるための情報を端末装置10に送信する(ステップS105)。なお、アバターAV11の着用を示す表示態様には、3Dに基づく着用に限らず、ユーザU11が選択した被服を、アバターAV11に重畳して表示させるといった2Dに基づく着用を示す表示態様を含むものとする。また、情報処理装置100は、ユーザU11が選択した被服を、アバターAV11が着用したように表示させるための情報とともに、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を端末装置10に送信する。以下、着用の感覚を示す情報を説明する。
【0028】
ここで、着用の感覚とは、例えば、きつい、緩い、ちくちくする、さらさらするといったサイズ感に関する感覚である。例えば、ユーザU11のウエストが80cmであり、被服の推奨ウエストが78cmである場合、ユーザU11は、ウエスト部分がきついと感じると推定される。また、ユーザU11のウエスト部分に対する被服の伸縮に基づく張力が大きくなるため、ユーザU11は、ウエスト部分がちくちくすると感じると推定されてもよい。同様に、例えば、ユーザU11のウエストが80cmであり、被服の推奨ウエストが78cmである場合、ユーザU11は、ウエスト部分が緩いと感じると推定される。また、ユーザU11のウエスト部分に対する被服の張力が大きくないため、ユーザU11は、ウエスト部分がさらさらすると感じると推定されてもよい。なお、着用の感覚は、これらの例に限定されず、サイズ感に関する感覚であれば、どのようなものであってもよい。また、サイズ感に関する感覚を示す表現は、様々であり、解釈も様々である。例えば、きつくないと緩いなど、サイズ感に関する感覚が同義である場合がある。同義である場合には、同一のものとして扱ってもよいものとする。また、被服には、例えば、補正下着等、体型の補正を目的とするものがある。着用の感覚とは、補正が適切か否かといった補正の適切性に関するものであってもよい。また、所定の動作に応じて、被服のサイズ感が変化する場合がある。例えば、ユーザU11が腕を上げる動作を行った場合には、被服も持ち上がるため、丈感が変化する場合がある。また、例えば、ユーザU11がしゃがむ動作を行った場合には、被服の特定部分のきつさが増すため、被服のボタンが弾けたり、破けたりする場合がある。このように、着用の感覚とは、所定の動作に応じた丈感に関するものや、所定の動作に応じて被服のボタンが弾ける又は破けるほどきついといったものであってもよい。
【0029】
情報処理装置100は、ステップS102において取得された動作情報に基づいて、選択された被服を着用したアバターAV11に、所定の動作を実行させるための情報を送信する(ステップS106)。例えば、所定の動作が、被服を脱ぐである場合には、情報処理装置100は、被服を着用したアバターAV11に、被服を脱ぐ動作を実行させるための情報を送信する。これにより、情報処理装置100は、例えば、腕を上げると被服がどのくらい持ち上がるのか、手を前に伸ばすと袖丈がどのくらい変わるのか、膝を曲げるとパンツの丈がどのくらい変わるのかといった丈感を適切に把握させることができる。また、情報処理装置100は、例えば、しゃがむと被服のどの部分のきつさがどのくらい変化するのかといったサイズ感を適切に把握させることができる。また、情報処理装置100は、ユーザU11の動きに同期(シンクロ)させて、アバターAV11に所定の動作を実行させるための情報を送信してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11の動作情報をリアルタイムに取得することで、ユーザU11の動きに同期させるための処理を行ってもよい。これにより、情報処理装置100は、ユーザU11の動きに合わせてアバターAV11にリアルタイムで所定の動作を実行させるための情報を送信することができるため、より詳細に、所定の動作に応じた着用の感覚を適切に把握させることができる。
【0030】
情報処理装置100は、ユーザU11の体型情報と、動作情報と、選択された被服の3Dに関する情報とに基づいて、着用の感覚を示す情報を判定する(ステップS107)。具体的には、情報処理装置100は、所定の動作に応じた、アバターAV11と被服との接地面積を特定し、特定された接地面積に対応する部分の被服の張力に基づいて、接地面積ごとに、所定の動作に応じた着用の感覚を示す情報を判定する。そして、情報処理装置100は、判定結果に基づいて、接地面積ごとに、所定の動作に応じた着用の感覚を推定する(ステップS108)。例えば、ユーザU11がしゃがむ動作を行った場合、アバターAV11と被服との膝部分の接地面積が大きくなり、膝部分の張力も大きくなると想定される。このため、ユーザU11がしゃがむ動作を行う前に推定された着用の感覚が緩いであったとしても、しゃがむ動作を行う最中に推定された着用の感覚がきついとなる場合がある。この場合、しゃがむ動作を行う最中、着用の感覚が緩いからきついに変化したと推定される。このため、情報処理装置100は、所定の動作に応じて変化する着用の感覚を推定する。なお、情報処理装置100は、所定の動作の変化を判定し、所定の動作が変化すると判定された度に、所定の動作に応じて変化する着用の感覚を示す情報を判定し、所定の動作に応じた着用の感覚を推定してもよい。なお、情報処理装置100は、ユーザU11の動きに同期させて、アバターAV11に所定の動作を実行させるための処理を行う場合には、ユーザU11の動きに応じた着用の感覚を示す情報をリアルタイムに判定し、ユーザU11の動きに応じた着用の感覚をリアルタイムに推定してもよい。
【0031】
情報処理装置100は、ユーザU11の動きに応じて体型が変化することを起因とする着用の感覚の変化を推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11がしゃがむ動作を行った場合には、しゃがむ動作を行うことで生じる体型の変化を推定し、着用の感覚の変化を推定してもよい。例えば、ユーザU11がしゃがむ動作を行った場合、太ももが太くなるため、太もも部分がきつくなると想定される。また、情報処理装置100は、被服の構造とユーザU11の動きにより生じる着用の感覚の変化を推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11が腕を回す動作を行った場合には、被服の構造、寸法、素材などの情報と、ユーザU11が動いた際の各部分のサイズや位置とに基づいて、被服を引っ張ることで生じる張力の変化を推定し、着用の感覚の変化を推定してもよい。例えば、ユーザU11が腕を回す動作を行った場合、腕周りや肩周りがきつくなるため、腕周りや肩周りの部分がきつくなると想定される。このように、情報処理装置100は、ユーザU11の動きに応じて体型が変化することを起因とする着用の感覚の変化や、ユーザU11の動きに応じて被服を引っ張ることで生じる張力の変化を起因とする着用の感覚の変化を推定し、きついや、緩いといった着用の感覚を示す情報を、ユーザU11の動きと共に表示させるための情報を送信してもよい。
【0032】
情報処理装置100は、接地面積ごとに、推定された着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する(ステップS109)。具体的には、情報処理装置100は、着用の感覚を示す情報を、アバターAV11のうち、着用の感覚が対象とする部分に重畳して表示させるための情報を送信する。また、所定の動作に応じて、着用の感覚が変化する場合がある。例えば、しゃがむ動作を行う最中には、着用の感覚が緩いからきついに変化すると想定される。このように、着用の感覚が変化する場合には、着用の感覚の変化に応じて、着用の感覚を示す情報も変化させる。情報処理装置100は、着用の感覚を示す情報を、推定された着用の感覚に応じて変化させながら表示させるための情報を送信してもよい。例えば、情報処理装置100は、後述するヒートマップ情報を用いて、しゃがむ動作を行う最中、最も張力が掛かると判定された膝部分を、しゃがむ動作に応じて青色から赤色に変化するように表示させるための情報を送信してもよい。これにより、情報処理装置100は、例えば、被服がデニムであれば、膝部分の色落ちが早くなるなど、被服の使用に基づく将来的な被服の状態に関する情報を、ユーザに適切に把握させることができる。
【0033】
情報処理装置100は、例えば、きつい度合いが低いほど青色で表示し、きつい度合いが高いほど赤色で表示するといったヒートマップ情報に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する。このように、情報処理装置100は、張力が大きいほど、特定の色を濃くした色情報で表示するヒートマップ情報に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する。また、情報処理装置100は、接地面積が特定された部分のみ、きつい度合いが高いほど赤色で表示し、接地面積が特定された部分以外は、一律に青色で表示するといったヒートマップ情報を用いてもよい。なお、ヒートマップ情報は、着用の感覚を示す情報の表示態様の一例であり、この例に限定されないものとする。情報処理装置100は、着用の感覚を示す情報を表現可能な表示態様であれば、ヒートマップ情報に限らず、どのような表示態様に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。
【0034】
なお、上記実施形態では、情報処理装置100が、アバターAV11と被服との接地面積ごとに、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する場合を示したが、この場合、2通りの方法が想定される。接地面積の所定の単位ごとに着用の感覚を示す情報を重畳して表示させる方法と、被服の各部分ごとに予め紐づけられた所定の領域全体で着用の感覚を示す情報を重畳して表示させる方法である。前者の場合、情報処理装置100は、所定の単位(例えば、マス目やセル)ごとに接地面積を特定し、所定の単位ごとに、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する。この場合、所定の単位ごとに張力が判定されるため、ヒートマップ情報はまだらになると想定される。後者の場合、情報処理装置100は、被服の各部分ごとに予め紐づけられた所定の領域中で、張力が所定の閾値以上と判定された領域の割合を特定し、特定された割合が所定の閾値以上か否かを判定する。なお、特定された領域の割合とは、例えば、マス目やセルなどの所定の単位に基づく割合である。そして、情報処理装置100は、特定された割合が所定の閾値以上と判定された場合、所定の領域全体が、張力が所定の閾値以上とみなして、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信する。例えば、被服の胸周りの領域が予め定められており、胸周りの領域中で多数がきついと判定された場合には、胸周りの領域全体が赤く表示される。なお、後者の場合、情報処理装置100は、張力が所定の閾値以上と判定された領域の割合に基づく場合に限らず、例えば、被服の各部分ごとに予め紐づけられた所定の領域中における張力の平均値や他の統計処理に基づく値を、所定の領域全体の張力として判定してもよい。
【0035】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、素材等の被服の属性に応じて、張力を重み付けしてもよい。例えば、ジャージ素材かTシャツ素材かで伸縮性が異なると想定される。また、例えば、ジャージ素材かTシャツ素材かで被服における伸縮性が高い部分が異なると想定される。このため、ジャージ素材かTシャツ素材かで、例えばユーザが感じるきつさが異なると想定される。情報処理装置100は、接地面積に対応する部分の被服の属性に応じて、張力を重み付けしてもよい。そして、情報処理装置100は、重み付けされた張力に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。例えば、情報処理装置100は、張力と重みとを掛け合わせることで算出された張力に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。なお、被服の属性は、素材に限らず、例えば、平織りや綾織り等、被服の編み方に関するものであってもよい。情報処理装置100は、被服の編み方に応じて、張力を重み付けすることにより、被服の編み方に応じて重み付けされた張力に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。また、所定の動作を行った際に被服の属性に応じて張力が変化する場合がある。例えば、腕を上げた際に、ジャージ素材かTシャツ素材かで、被服の伸縮性の変化が異なる場合がある。情報処理装置100は、所定の動作に応じて、被服の属性に応じた張力の重み付けを変化させてもよい。このように、情報処理装置100は、所定の動作に応じて、被服の属性に応じた張力の重み付けを変化させながら、算出された張力に基づいて、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。
【0036】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、補正下着等の体型の補正を目的とする被服に対しては、接地面積に対する張力に基づいて、補正の適切性を判定してもよい。そして、情報処理装置100は、着用の感覚を示す情報として、補正の適切性を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。情報処理装置100は、例えば、補正が適切に行われるほど赤色で表示し、補正が適切に行われないほど青色で表示するといったヒートマップ情報に基づいて、補正の適切性を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。また、情報処理装置100は、所定の動作に応じた補正の適切性を判定してもよい。例えば、座っている状態と、歩いている状態とで補正の適切性が変化する場合がある。例えば、歩いている状態では、膝を曲げたときなど、被服の張力が変化するため、より補正が適切に行われると想定される。このため、情報処理装置100は、所定の動作に応じて補正の適切性を判定し、補正の適切性を示す情報を変化させながら、補正の適切性を示す情報を重畳して表示させるための情報を送信してもよい。
【0037】
なお、上記実施形態において、情報処理装置100は、ユーザU11の動きを撮像せずとも、生成されたユーザU11のアバターAV11を動かした際に生じる各部分(例えば、太もも、二の腕、腹周りなど)のサイズの変化や、各部分間の距離や位置関係等を推定し、推定された各種の情報と被服情報とに基づいて、きついや、緩いといった着用の感覚を推定してもよい。この際、情報処理装置100は、例えば、張力の変化を推定し、推定された変化に基づく張力が所定の閾値以上か否かに基づいて、きついや、緩いといった着用の感覚を推定してもよい。
【0038】
〔3.端末装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。
図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0039】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0040】
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。
図2に示す例では、ユーザU11からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0041】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から送信された情報を表示する。
【0042】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から送信された情報を表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0043】
図4に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0044】
(受信部141)
受信部141は、各種情報を受信する。受信部141は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部141は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部141は、ユーザの体型情報の入力を提案するUI画面を表示するための情報を受信する。また、例えば、受信部141は、ユーザが選択した被服を、アバターが着用したように表示させるUI画面に関する情報を受信する。また、例えば、受信部141は、被服を着用したアバターに、所定の動作を実行させるための情報を受信する。また、例えば、受信部141は、所定の動作に応じて、着用の感覚を示す情報を変化させながら表示するための情報を受信する。
【0045】
(送信部142)
送信部142は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部142は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部142は、ユーザにより入力された入力情報を送信する。また、例えば、送信部142は、所定の動作に関する動作情報を送信する。
【0046】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図5に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0047】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
【0048】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図5に示すように、記憶部120は、体型情報記憶部121と、動作情報記憶部122とを有する。
【0049】
体型情報記憶部121は、ユーザの体型情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係る体型情報記憶部121の一例を示す。
図6に示すように、体型情報記憶部121は、「体型ID」、「ユーザID」、「時期」、「体型情報」といった項目を有する。
【0050】
「体型ID」は、体型情報を識別するための識別情報を示す。「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「時期」は、ユーザから体型情報を受け付けられた時期を示す。「体型情報」は、体型情報を示す。例えば、「体型情報」は、端末装置10に表示されたUI画面で入力された体型情報を示す。
図6に示す例では、「体型情報」に「体型情報#11」や「体型情報#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、身長170cm、ウエスト80cmなどの情報が格納される。
【0051】
すなわち、
図6では、体型ID「TJ11」によって識別されるユーザのユーザIDが「U11」であり、時期が「2021年5月19日」であり、体型情報が「体型情報#11」である例を示す。
【0052】
動作情報記憶部122は、所定の動作に関する動作情報を記憶する。例えば、ユーザにより提供された動作情報や、ユーザが動作を指定するために選択可能な動作情報を記憶する。ここで、
図7に、実施形態に係る動作情報記憶部122の一例を示す。
図7に示すように、動作情報記憶部122は、「動作ID」、「ユーザID」、「動作情報」といった項目を有する。
【0053】
「動作ID」は、動作情報を識別するための識別情報を示す。「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「動作情報」は、動作情報を示す。
図7に示す例では、「動作情報」に「動作情報#11」や「動作情報#12」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、画像情報が格納される。若しくは、画像情報が所在するURL、又は、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されてもよい。
【0054】
すなわち、
図7では、動作「DJ11」によって識別されるユーザのユーザIDが「U11」であり、動作情報が「動作情報#11」である例を示す。
【0055】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0056】
図5に示すように、制御部130は、取得部131と、生成部132と、実行部133と、特定部134と、算出部135と、判定部136と、推定部137と、提供部138とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0057】
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0058】
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、体型情報記憶部121や動作情報記憶部122から各種情報を取得する。また、取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。取得部131は、体型情報記憶部121や動作情報記憶部122に各種情報を格納する。
【0059】
取得部131は、ユーザの体型情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10に表示されたUI画面で入力された体型情報を取得する。
【0060】
取得部131は、所定の動作に関する動作情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザ又は他のユーザの動きに基づいて任意に設定された動作に関する動作情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザが自身又は他のユーザの動きを撮像した画像情報に含まれる動作情報を取得する。また、例えば、取得部131は、所定のサービスに投稿された画像情報など、他のユーザが撮像した画像情報であって、ユーザにより指定された画像情報に含まれる動作情報を取得する。また、例えば、取得部131は、予め動作情報が設定された動作の中から、ユーザにより選択された動作に関する動作情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザが予め動作情報を設定した動作の中から選択された動作に関する動作情報を取得する。また、例えば、取得部131は、所定のサービスが予め動作情報を設定した動作の中から選択された動作に関する動作情報を取得する。
【0061】
取得部131は、ユーザの体型を疑似的に反映させたアバターに着用させる被服情報を取得する。例えば、取得部131は、所定の電子商店街で購入可能な被服の中からユーザにより選択された被服の被服情報を取得する。
【0062】
(生成部132)
生成部132は、取得部131により取得された体型情報に基づいて、ユーザの体型を疑似的に表現したアバターを生成する。例えば、ユーザの身長、胸囲、ウエストが、それぞれ、170cm、80cm、80cmと入力された場合には、身長、胸囲、ウエストが、それぞれ、170cm、80cm、80cmのアバターを生成する。
【0063】
(実行部133)
実行部133は、取得部131により取得された動作情報に基づいて、生成部132により生成されたアバターに、所定の動作を実行させるための処理を行う。例えば、所定の動作が被服を脱ぐである場合には、実行部133は、ユーザにより選択された被服を着用したアバターに、被服を脱ぐ動作を実行させるための処理を行う。
【0064】
(特定部134)
特定部134は、生成部132により生成されたアバターが、実行部133により実行された所定の動作の動作中に生じる接地面積を特定する。この接地面積は、ユーザが、対象となる被服を着用し、所定の動作を行った際に生じると推定される動作中の接地面積である。特定部134は、例えば、ユーザがしゃがむ動作を行った場合、膝部分に掛かる負担が大きくなるほど、動作中の膝部分の接地面積を大きく特定する。特定部134は、被服の各部分に対して、動作中の接地面積を特定する。
【0065】
(算出部135)
算出部135は、特定部134により特定された接地面積に対応する被服の張力を算出する。例えば、算出部135は、所定の動作の動作中に、特定部分に掛かる負担が大きくなるほど、動作中の特定部分の接地面積に対応する被服の張力を大きく算出する。
【0066】
算出部135は、被服の属性に応じた重み付けに基づいて、被服の張力を算出する。例えば、算出部135は、被服がジャージ素材かTシャツ素材かに応じて、被服の特定部分の張力を算出する際に、重み付けして張力を算出してもよい。また、例えば、算出部135は、被服が平織りか綾織りかに応じて、被服の特定部分の張力を算出する際に、重み付けして張力を算出してもよい。また、算出部135は、所定の動作に応じて、被服の属性に応じた張力の重み付けを変化させながら、被服の張力を算出する。
【0067】
算出部135は、被服の各部分ごとに予め紐づけられた所定の領域中で、張力が所定の閾値以上となる領域の割合を算出する。若しくは、算出部135は、所定の領域中の張力の平均値や他の統計処理に基づく値を算出する。
【0068】
(判定部136)
判定部136は、算出部135により算出された張力が所定の閾値以上か否かを判定する。この際、判定部136は、接地面積の所定の単位ごとに張力を判定してもよいし、予め紐づけられた所定の領域全体で張力を判定してもよい。前者の場合、着用の感覚を示す情報として付与されるヒートマップ情報がまだらになり、後者の場合、例えば腕周りや首回りであれば、リング状になると想定される。また、判定部136は、張力が所定の閾値以上と判定された場合には、例えば、着用の感覚がきついと判定する。
【0069】
(推定部137)
推定部137は、算出部135により算出された張力に応じて、所定の動作に応じた着用の感覚を推定する。若しくは、推定部137は、判定部136による判定結果に基づいて、所定の動作に応じた着用の感覚を推定する。このように、推定部137は、ユーザの体型情報と、所定の動作に関する動作情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、所定の動作に応じた着用の感覚を推定する。また、推定部137は、実行部133によって、ユーザの動きに同期させてアバターに所定の動作を実行させるための処理を行う場合には、ユーザの動きに応じた着用の感覚をリアルタイムに推定する。
【0070】
(提供部138)
提供部138は、推定部137により推定された着用の感覚を示す情報をアバターに重畳して表示させるための情報を送信する。例えば、提供部138は、きつい度合いが低いほど青色で表示し、きつい度合いが高いほど赤色で表示するといったヒートマップ情報を、着用の感覚を示す情報として、アバターに重畳して表示させるための情報を送信する。このような、着用の感覚の度合いは、算出部135により算出された張力に応じて特定されてもよいし、判定部136による判定結果に基づいて特定されてもよい。
【0071】
提供部138は、実行部133による所定の動作の実行中に、対象となる被服の各部分ごとの、着用の感覚を示す情報が所定の条件を満たす場合に、対象となる被服の購入を推奨する情報を送信してもよい。例えば、提供部138は、所定の動作の実行中に、被服の各部分において、きつい度合いが高くないと判定された場合には、対象となる被服の購入を推奨する情報を送信してもよい。
【0072】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0073】
図8に示すように、情報処理装置100は、ユーザの体型情報を取得する(ステップS201)。
【0074】
情報処理装置100は、所定の動作に関する動作情報を取得する(ステップS202)。
【0075】
情報処理装置100は、取得された体型情報に基づいて、ユーザの体型を疑似的に表現したアバターを生成する(ステップS203)。
【0076】
情報処理装置100は、生成されたアバターに、所定の動作を実行させるための処理を行う(ステップS204)。
【0077】
情報処理装置100は、所定の動作を実行中の、アバターと被服との接地面積を特定する(ステップS205)。
【0078】
情報処理装置100は、所定の動作に応じて、特定された接地面積に対応する被服の張力を算出する(ステップS206)。
【0079】
情報処理装置100は、算出された張力に応じて、所定の動作に応じた着用の感覚を推定する(ステップS207)。
【0080】
情報処理装置100は、推定された着用の感覚を示す情報を、所定の動作を実行中の、被服を着用したアバターに重畳して表示させるための情報を送信する(ステップS208)。
【0081】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、生成部132と、実行部133と、推定部137と、提供部138とを有する。取得部131は、ユーザの体型に関する体型情報と、所定の動作に関する動作情報とを取得する。生成部132は、取得部131により取得された体型情報に基づいて、ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する。実行部133は、取得部131により取得された動作情報に基づいて、生成部132により生成された表示対象に、所定の動作を実行させるための処理を行う。推定部137は、ユーザの体型情報と、動作情報と、所定の対象物に関する情報とに基づいて、所定の動作に応じた着用の感覚を推定する。提供部138は、推定部137により推定された着用の感覚を示す情報を、生成部132により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する。
【0082】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの体型を模した表示対象とともに、所定の動作に応じて、着用の感覚を示す情報を表示させることができるため、所定の動作に応じた着用の感覚を適切に把握させることができる。
【0083】
また、所定の動作は、ユーザの動きに基づいて、任意に設定された動作である。
【0084】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの動きに応じた着用の感覚を適切に把握させることができる。
【0085】
また、実行部133は、ユーザの動きに同期させて所定の動作を実行させるための処理を行う。また、推定部137は、ユーザの動きに応じた着用の感覚をリアルタイムに推定する。
【0086】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの動きに合わせて表示対象にリアルタイムで所定の動作を実行させることができるため、より詳細に、所定の動作に応じた着用の感覚を適切に把握させることができる。
【0087】
また、所定の動作は、予め動作情報が設定された動作の中から、ユーザにより選択された動作である。
【0088】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザが選択した動作に応じた着用の感覚を適切に把握させることができる。
【0089】
また、提供部138は、実行部133による所定の動作の実行中に、着用の感覚を示す情報を重畳して表示させる情報を提供する。
【0090】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、所定の動作に応じて、着用の感覚を示す情報を表示させることができるため、所定の動作に応じた着用の感覚を適切に把握させることができる。
【0091】
また、提供部138は、表示対象に、対象物を着用させることにより生じる、表示対象と対象物との接地面積に基づく着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0092】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、表示対象と対象物との接地面積に基づいて、着用の感覚を示す情報を詳細に表示させることができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、着用の感覚を示す情報を、容易に把握させることができるため、ユーザビリティの向上を促進することができる。
【0093】
また、提供部138は、接地面積に対応する対象物の張力に応じて、接地面積ごとに、着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0094】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象物の張力に基づいて、着用の感覚を示す情報を詳細に表示させることができる。
【0095】
また、提供部138は、張力が大きいほど、特定の色を濃くした色情報で表示するヒートマップ情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0096】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ヒートマップ情報に基づいて、着用の感覚を示す情報を詳細に表示させることができる。例えば、実施形態に係る情報処理装置100は、特定部分が傷みやすく色落ちが早くなるなど、対象物の使用に基づく将来的な状態に関する情報を、ユーザに適切に把握させることができる。
【0097】
また、提供部138は、接地面積に対応する対象物の属性に応じて、張力を重み付けして、接地面積ごとに、着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する。
【0098】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象物の属性に基づいて対象物の張力をより正確に算出することができるため、着用の感覚を示す情報を詳細に表示させることができる。
【0099】
また、提供部138は、実行部133による所定の動作の実行中に、対象物の各部分ごとの、着用の感覚を示す情報が所定の条件を満たす場合に、対象物を推奨する情報を提供する。
【0100】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、所定の動作に基づいて、ユーザの体型に沿った対象物を適切に提案することができる。
【0101】
また、表示対象は、ユーザの体型を仮想上で疑似的に反映させたアバターである。
【0102】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの体型を模したアバターに所定の動作を実行させることができるため、着用の感覚を適切に把握させることができる。
【0103】
また、対象物は、ユーザの体型情報を管理するサーバが提供する所定の電子商店街で購入可能な被服である。
【0104】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、所定の電子商店街で購入可能な被服に対する、着用の感覚を適切に把握させることができる。
【0105】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10及び情報処理装置100は、例えば、
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図9は、端末装置10及び情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0106】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0107】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0108】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0109】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0110】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10及び情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14及び130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0111】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0112】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0113】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0114】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0115】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0116】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 体型情報記憶部
122 動作情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 生成部
133 実行部
134 特定部
135 算出部
136 判定部
137 推定部
138 提供部
141 受信部
142 送信部
N ネットワーク
【手続補正書】
【提出日】2022-11-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの体型に関する体型情報と、所定の動作に関する動作情報とを取得する取得部と、
前記取得部により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成部と、
前記取得部により取得された動作情報に基づいて、前記生成部により生成された表示対象に、前記所定の動作を実行させるための処理を行う実行部と、
前記ユーザの体型情報と前記動作情報とに基づき前記所定の動作に応じた前記ユーザの体型の変化を推定し、前記ユーザの体型で着用可能な所定の対象物に関する情報に基づき当該体型の変化に応じた着用の感覚の変化を推定する推定部と、
前記推定部により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成部により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記所定の動作は、前記ユーザの動きに基づいて、任意に設定された動作である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記実行部は、
前記ユーザの動きに同期させて前記所定の動作を実行させるための処理を行い、
前記推定部は、
前記ユーザの動きに応じた着用の感覚をリアルタイムに推定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定の動作は、予め動作情報が設定された動作の中から、前記ユーザにより選択された動作である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記実行部による前記所定の動作の実行中に、前記着用の感覚を示す情報を重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記表示対象に、前記対象物を着用させることにより生じる、前記表示対象と前記対象物との接地面積に基づく前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記接地面積に対応する前記対象物の張力に応じて、接地面積ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記張力が大きいほど、特定の色を濃くした色情報で表示するヒートマップ情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記接地面積に対応する前記対象物の属性に応じて、前記張力を重み付けして、接地面積ごとに、前記着用の感覚を示す情報を、重畳して表示させる情報を提供する
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記実行部による前記所定の動作の実行中に、前記対象物の各部分ごとの、前記着用の感覚を示す情報が所定の条件を満たす場合に、前記対象物を推奨する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示対象は、前記ユーザの体型を仮想上で疑似的に反映させたアバターである
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記対象物は、前記ユーザの体型情報を管理するサーバが提供する所定の電子商店街で購入可能な被服である
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの体型に関する体型情報と、所定の動作に関する動作情報とを取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成工程と、
前記取得工程により取得された動作情報に基づいて、前記生成工程により生成された表示対象に、前記所定の動作を実行させるための処理を行う実行工程と、
前記ユーザの体型情報と前記動作情報とに基づき前記所定の動作に応じた前記ユーザの体型の変化を推定し、前記ユーザの体型で着用可能な所定の対象物に関する情報に基づき当該体型の変化に応じた着用の感覚の変化を推定する推定工程と、
前記推定工程により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成工程により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
ユーザの体型に関する体型情報と、所定の動作に関する動作情報とを取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された体型情報に基づいて、前記ユーザの体型を模して仮想上で表示する対象となる表示対象を生成する生成手順と、
前記取得手順により取得された動作情報に基づいて、前記生成手順により生成された表示対象に、前記所定の動作を実行させるための処理を行う実行手順と、
前記ユーザの体型情報と前記動作情報とに基づき前記所定の動作に応じた前記ユーザの体型の変化を推定し、前記ユーザの体型で着用可能な所定の対象物に関する情報に基づき当該体型の変化に応じた着用の感覚の変化を推定する推定手順と、
前記推定手順により推定された着用の感覚を示す情報を、前記生成手順により生成された表示対象に重畳して表示させる情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。