(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023171361
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】試料容器を把持する把持装置
(51)【国際特許分類】
B25J 15/08 20060101AFI20231124BHJP
G01N 35/04 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
B25J15/08 C
G01N35/04 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023083409
(22)【出願日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】22174695.1
(32)【優先日】2022-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】501205108
【氏名又は名称】エフ ホフマン-ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アビナッシュ アディハリ ナラヤナ
(72)【発明者】
【氏名】ティモ ガットマン
(72)【発明者】
【氏名】マルクス コルマー
(72)【発明者】
【氏名】マリウス クラッシュマー
(72)【発明者】
【氏名】アンドリー クリッツキー
(72)【発明者】
【氏名】ウラジミール レオンチェフス
(72)【発明者】
【氏名】ジャン パウルス
【テーマコード(参考)】
2G058
3C707
【Fターム(参考)】
2G058CB16
2G058CF06
3C707AS09
3C707BS02
3C707DS01
3C707ES03
3C707EV07
3C707EV13
3C707EV22
(57)【要約】 (修正有)
【課題】現在の最新技術を拡張する方法およびデバイスを提供する。
【解決手段】試料容器6を把持する把持装置であって、グリッパアクチュエータを備えるグリッパ本体と、それぞれが把持面41を備える少なくとも2つのグリッパフィンガー4と、を備え、グリッパフィンガー4のうちの少なくとも1つが、グリッパ本体に移動可能に結合され、把持装置が、少なくとも1つの移動可能グリッパフィンガー4を移動させることによって、少なくとも2つのグリッパフィンガー4の把持面41によって試料容器6を把持するように設計されており、把持装置が、把持装置によって把持されようとしている試料容器6に弾性的に接触するための少なくとも1つの弾性的に取り付けられた接触面51を備える、ことを特徴とする、把持装置。
【選択図】
図4B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料容器(6)を把持する把持装置(3)であって、
グリッパアクチュエータ(31)を備えるグリッパ本体と、
それぞれが把持面(41)を備える少なくとも2つのグリッパフィンガー(4)と、を備え、
前記グリッパフィンガー(4)のうちの少なくとも1つが、前記グリッパ本体(30)に移動可能に結合され、
前記把持装置(3)が、少なくとも1つの移動可能なグリッパフィンガー(4)を移動させることによって、前記少なくとも2つのグリッパフィンガー(4)の前記把持面(41)によって試料容器(6)を把持するように設計されており、
前記把持装置(3)が、前記把持装置(3)によって把持されようとしている試料容器(6)に弾性的に接触するための、弾性的に取り付けられた少なくとも1つの接触面(51)を備える、ことを特徴とする、把持装置(3)。
【請求項2】
前記把持装置(3)が、試料容器軸(69)を有する試料容器(6)を把持するように設計され、
前記少なくとも2つのグリッパフィンガー(4)が、把持軸(49)を規定し、
前記少なくとも1つの接触面(51)が、前記試料容器(6)が前記把持装置(3)によって把持される前に、前記試料容器(6)の前記試料容器軸(69)を前記把持軸(49)と整列させるように設計されている、請求項1に記載の把持装置(3)。
【請求項3】
前記グリッパフィンガー(4)のそれぞれに、少なくとも1つの接触面(51)が取り付けられている、請求項1または2に記載の把持装置(3)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの接触面(51)のうちの少なくとも1つが、グリッパフィンガー(4)に結合されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の把持装置(3)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの接触面(51)が、弾性要素(52)を介して前記グリッパ本体(30)に弾性的に取り付けられている、請求項1から4のいずれか一項に記載の把持装置(3)。
【請求項6】
前記グリッパフィンガー(4)の前記把持面(41)が、前記グリッパ本体(30)に非弾性的に結合されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の把持装置(3)。
【請求項7】
試料容器(6)を把持する把持装置(3)用のグリッパフィンガー(4)であって、試料容器(6)を把持する把持面(41)を備えるグリッパフィンガー本体(44)を備え、
前記グリッパフィンガー(4)が、前記グリッパフィンガー本体(44)に弾性的に取り付けられた少なくとも1つの接触面(51)を備える、ことを特徴とする、グリッパフィンガー(4)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの接触面(51)自体が剛性である、請求項7に記載のグリッパフィンガー(4)。
【請求項9】
前記少なくとも1つの接触面(51)が、前記グリッパフィンガー本体(44)に弾性的に取り付けられている、請求項7または8に記載のグリッパフィンガー(4)。
【請求項10】
前記少なくとも1つの接触面(51)が、弾性要素(52)を介して前記グリッパフィンガー本体(44)に弾性的に取り付けられ、
前記少なくとも1つの接触面(51)および前記弾性要素(52)が、モノリシック要素(5)に含まれる、請求項9に記載のグリッパフィンガー(4)。
【請求項11】
前記グリッパフィンガー(4)が、前記少なくとも1つの接触面(51)が前記把持面(41)よりも前記グリッパフィンガー(4)によって把持されようとしている試料容器(6)に近くなるように設計されている、請求項7から10のいずれか一項に記載のグリッパフィンガー(4)。
【請求項12】
前記グリッパフィンガー(4)が、前記少なくとも1つの接触面(51)が少なくとも前記把持面(41)のレベルまで前記少なくとも1つの接触面(51)が押し込まれることを可能にする遊びを有するように設計されている、請求項11に記載のグリッパフィンガー(4)。
【請求項13】
前記少なくとも1つの接触面(51)が、少なくとも第1のセクション(51.1)および第2のセクション(51.2)を備え、
前記第1のセクション(51.1)が、前記グリッパフィンガー(4)によって把持されようとしている試料容器(6)に第1の力を加えるように設計され、
前記第2のセクション(51.2)が、前記グリッパフィンガー(4)によって把持されようとしている試料容器(6)に第2の力を加えるように設計され、
前記第1の力の方向が、前記第2の力の方向と異なる、請求項7から12のいずれか一項に記載のグリッパフィンガー(4)。
【請求項14】
前記把持装置(3)が、請求項7から13のいずれか一項に記載の前記グリッパフィンガー(4)のうちの少なくとも1つを備え、請求項7から13のいずれか一項に記載の前記グリッパフィンガー(4)に弾性的に取り付けられた前記少なくとも1つの接触面(51)が、請求項1から6のいずれか一項に記載の前記弾性的に取り付けられた少なくとも1つの接触面(51)のうちの少なくとも1つである、請求項1から6のいずれか一項に記載の把持装置(3)。
【請求項15】
請求項1から6または14に記載の把持装置(3)のうちの1つを備える、試料容器(6)を取り扱う検査室機器(7)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
試料容器を把持する把持装置、グリッパフィンガー、および試料容器に含まれる試料を取り扱う検査室機器が提案される。デバイスは、具体的には、医療または化学検査室の分野、特に体外診断検査の分野において使用されることができる。しかしながら、他の適用分野も実現可能である。
【背景技術】
【0002】
体外診断検査は、臨床決定に大きな影響を与え、医師に重要な情報を提供する。検査室では、処理される試料は、試料管などの試料容器に含まれることがある。検査室において行われる少なくともいくつかの処理ステップの間、試料容器は、例えば検査室機器内の把持装置によって把持されることがある。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、現在の最新技術を拡張する方法およびデバイスを提供することである。この目的のために、現在の最新技術を拡張する把持装置、グリッパフィンガー、および検査室機器が提案される。この目的のために、独立請求項の特徴を有する把持装置、グリッパフィンガー、および検査室機器が提案される。単独で、または任意の組み合わせで実現されることができる特定の実施形態は、従属請求項ならびに明細書全体に記載されている。
【0004】
以下において使用される場合、「有する(have)」、「備える(comprise)」、もしくは「含む(include)」という用語、またはそれらの任意の文法的変形は、包括的に使用される。したがって、これらの用語は、これらの用語によって導入される特徴に加えて、この文脈で説明されているエンティティにさらなる特徴が存在しない状況と、1つまたは複数の追加の特徴が存在する状況との双方を指す場合がある。例として、「AはBを有する」、「AはBを備える」および「AはBを含む」という表現は、双方とも、B以外に、他の要素がAに存在しない状況(すなわち、Aが単独で、且つ排他的にBからなる状況)、および、B以外に、要素C、要素CおよびD、さらにはさらなる要素など、1つまたは複数のさらなる要素がエンティティAに存在する状況を指す場合がある。
【0005】
さらに、特徴または要素が1回または2回以上存在することができることを示す「少なくとも1つ」、「1つまたは複数」という用語または同様の表現は、典型的には、それぞれの特徴または要素を導入するときに1回のみ使用されることに留意されたい。以下では、ほとんどの場合、それぞれの特徴または要素を指すとき、「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」という表現は、それぞれの特徴または要素が1回または複数回存在することができるという事実にもかかわらず、繰り返されない。
【0006】
さらに、以下において使用される場合、用語「特に」、「より特に」、「具体的に」、「より具体的に」または同様の用語は、代替の可能性を制限することなく、任意の特徴と併せて使用される。したがって、これらの用語によって導入される特徴は、任意の特徴であり、決して特許請求の範囲を制限することを意図したものではない。本発明は、当業者が認識するように、代替の特徴を使用することによって実行されてもよい。同様に、「本発明の実施形態において」または同様の表現によって導入される特徴は、本発明の代替の実施形態に関していかなる制限も伴わず、本発明の範囲に関していかなる制限も伴わず、そのようなやり方で導入される特徴を本発明の他の任意の特徴または任意ではない特徴と組み合わせる可能性に関していかなる制限も伴わない任意の特徴であるように意図される。
【0007】
試料容器を把持する把持装置が提案される。把持装置は、
グリッパアクチュエータを備えるグリッパ本体と、
それぞれが把持面を備える少なくとも2つのグリッパフィンガーであって、
グリッパフィンガーのうちの少なくとも1つが、グリッパ本体に移動可能に結合され、
把持装置が、少なくとも1つの移動可能グリッパフィンガーを移動させることによって、少なくとも2つのグリッパフィンガーの把持面によって試料容器を把持するように設計されている、グリッパフィンガーと、
把持装置によって把持されようとしている試料容器に弾性的に接触するための少なくとも1つの弾性的に取り付けられた接触面と、を備える。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面は、試料容器が把持装置によって把持される前に、最初は直立していない試料容器を直立させるように設計されている。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面は、試料容器が把持装置によって把持される前に、最初は中心合わせされていない試料容器を少なくとも2つのグリッパフィンガーの間に中心合わせするように設計されている。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、
把持装置は、試料容器軸を有する試料容器を把持するように設計され、
少なくとも2つのグリッパフィンガーは、把持軸を規定し、
少なくとも1つの接触面は、試料容器が把持装置によって把持される前に、試料容器の試料容器軸を把持軸と整列させるように設計されている。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、
少なくとも2つのグリッパフィンガーは、把持軸を規定し、
把持装置が試料容器を把持していない状態において、少なくとも1つの接触面は、いずれの把持面よりも把持軸に近くなるように設計されている。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガーのそれぞれは、グリッパ本体に移動可能に結合されている。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、把持装置は、把持面の間に試料容器をクランプすることによって試料容器を把持するように設計されている。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、把持装置は、少なくとも2つの接触面を備える。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面のうちの少なくとも1つは、グリッパフィンガーに取り付けられている。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガーのそれぞれに、少なくとも1つの接触面が取り付けられている。
【0017】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガーのそれぞれに、正確に1つの接触面が取り付けられている。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガーのそれぞれに、少なくとも2つの接触面が取り付けられている。
【0019】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガーのそれぞれに、正確に2つの接触面が取り付けられている。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面のうちの少なくとも1つは、グリッパフィンガーに結合されている。
【0021】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面のうちの少なくとも1つは、移動可能に結合されたグリッパフィンガーに結合されている。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、把持装置の全ての接触面は、グリッパフィンガーに結合されている。
【0023】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面のうちの少なくとも1つは、移動可能に結合されたグリッパフィンガーに結合されることなくグリッパ本体に結合されている。
【0024】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面は、弾性要素を介してグリッパ本体に弾性的に取り付けられている。
【0025】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガーの把持面は、グリッパ本体に非弾性的に結合されている。
【0026】
さらに、試料容器を把持する把持装置用のグリッパフィンガーが提案される。グリッパフィンガーは、試料容器を把持する把持面を備えるグリッパフィンガー本体を備える。グリッパフィンガーは、グリッパフィンガー本体に弾性的に取り付けられた少なくとも1つの接触面を備える。
【0027】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面自体は剛性である。
【0028】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面は接触点である。
【0029】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面は接触面である。
【0030】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面は、グリッパフィンガー本体に弾性的に取り付けられている。
【0031】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面は、弾性要素を介してグリッパフィンガー本体に弾性的に取り付けられている。
【0032】
いくつかの実施形態によれば、弾性要素はばねであり、少なくとも1つの接触面は、グリッパフィンガー本体にばね装着される。
【0033】
いくつかの実施形態によれば、ばねは予荷重される。
【0034】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面および弾性要素は、モノリシック要素、例えば、グリッパフィンガーのモノリシック要素に含まれる。
【0035】
いくつかの実施形態によれば、モノリシック要素は、グリッパフィンガー本体に直接取り付けられている。
【0036】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面は、第1の弾性率でグリッパフィンガー本体に弾性的に結合され、把持面は、第2の弾性率でグリッパフィンガー本体に弾性的に結合され、第2の弾性率は、第1の弾性率よりも大きく、より大きい弾性率は、より低い弾性の指標である。
【0037】
いくつかの実施形態によれば、把持面は、グリッパフィンガー本体に非弾性的に結合されている。
【0038】
いくつかの実施形態によれば、把持面は剛性である。
【0039】
いくつかの実施形態によれば、把持面および少なくとも1つの接触面は、双方とも、グリッパフィンガーの把持側に配置され、把持側は、グリッパフィンガーによって把持される試料容器に面するグリッパフィンガー本体の側である。
【0040】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガーは、少なくとも非把持状態において、把持面が少なくとも1つの接触面よりもグリッパフィンガー本体に近くなるように設計されている。
【0041】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガーは、少なくとも1つの接触面が、把持面よりもグリッパフィンガーによって把持されようとしている試料容器に近くなるように設計されている。
【0042】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガーは、少なくとも1つの接触面が、少なくとも1つの接触面を少なくとも把持面のレベルまで押すことを可能にする遊びを有するように設計されている。
【0043】
いくつかの実施形態によれば、遊びは弾性遊びを含む。
【0044】
いくつかの実施形態によれば、遊びは非弾性遊びを含む。
【0045】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面は、線形弾性的にグリッパフィンガー本体に弾性的に取り付けられている。
【0046】
いくつかの実施形態によれば、把持面は、接触面の下方に配置される。
【0047】
いくつかの実施形態によれば、把持面は、グリッパフィンガーの下端に配置される。
【0048】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも2つの接触面は、グリッパフィンガー本体に弾性的に取り付けられている。
【0049】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面は、少なくとも第1のセクションおよび第2のセクションを備える。
【0050】
いくつかの実施形態によれば、
第1のセクションは、グリッパフィンガーによって把持されようとしている試料容器に第1の力を加えるように設計され、
第2のセクションは、グリッパフィンガーによって把持されようとしている試料容器に第2の力を加えるように設計されており、
第1の力の方向は、第2の力の方向とは異なる。
【0051】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、第1の方向および第2の方向は、互いに少なくとも10度異なる。
【0052】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、第1のセクションは、第2のセクションと平行ではない。
【0053】
いくつかの実施形態によれば、第1のセクションおよび第2のセクションは、互いに隣接している。
【0054】
いくつかの実施形態によれば、第1のセクションおよび第2のセクションは、互いに隣接していない。
【0055】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、第1のセクションおよび第2のセクションは、互いに角度を成している。
【0056】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、角度は10度以上である。
【0057】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面は平坦ではない。
【0058】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面は湾曲している。
【0059】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面は凸状である。
【0060】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面は曲げられる。
【0061】
把持装置のいくつかの実施形態によれば、把持装置は、グリッパフィンガーに関する実施形態のうちの1つにかかるグリッパフィンガーのうちの少なくとも1つを備える。
【0062】
把持装置のいくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガーに関する実施形態のうちの1つにかかるグリッパフィンガーに弾性的に取り付けられた少なくとも1つの接触面は、上記の弾性的に取り付けられた接触面に関する実施形態のうちの1つにかかる少なくとも1つの弾性的に取り付けられた接触面のうちの少なくとも1つである。
【0063】
把持装置のいくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガーに関する実施形態のうちの1つにかかる少なくとも2つのグリッパフィンガーは、把持装置内に直径方向に配置される。
【0064】
把持装置のいくつかの実施形態によれば、把持装置の全てのグリッパフィンガーは、グリッパフィンガーに関する実施形態のうちの1つにかかるグリッパフィンガーである。
【0065】
把持装置に関する実施形態のうちの1つにかかる把持装置のうちの1つを備える試料容器を取り扱う検査室機器がさらに提案される。
【0066】
いくつかの実施形態によれば、検査室機器は、試料容器に含まれる試料を取り扱うように設計されている。
【0067】
いくつかの実施形態によれば、検査室機器は、少なくとも1つの測定値を取得するように構成された分析検査室機器である。
【0068】
いくつかの実施形態によれば、検査室機器は、前分析検査室機器である。
【0069】
いくつかの実施形態によれば、検査室機器は、後分析検査室機器である。
以下の把持装置、グリッパフィンガー、および検査室機器が提案される:
【0070】
さらなる任意の特徴および実施形態は、例えば従属請求項と併せて、実施形態の後続の説明においてより詳細に開示される。ここで、それぞれの任意の特徴は、当業者が理解するように、独立した方法で、ならびに任意の実行可能な組み合わせで実現されてもよい。範囲は、図示の実施形態によって限定されない。実施形態は、図に概略的に示されている。ここで、これらの図の同一の参照符号は、同一または機能的に匹敵する要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【
図1】把持装置を備える検査室機器の実施形態を示している。
【
図2A】グリッパフィンガーの実施形態を示している。
【
図2B】グリッパフィンガーの実施形態を示している。
【
図3】グリッパフィンガーを使用することによる試料容器の把持を示している。
【
図4A】例示的な把持装置によって把持される試料容器の側面図を示している。
【
図4B】例示的な把持装置によって把持される試料容器の側面図を示している。
【
図4C】例示的な把持装置によって把持される試料容器の側面図を示している。
【
図5】例示的なグリッパ装置のグリッパフィンガーについての下方からのビューを示している。
【
図6A】把持装置の実施形態を斜視図で示している。
【
図6B】把持装置の実施形態を斜視図で示している。
【
図7A】
図6Aの把持装置の実施形態を下方からのビューを示している。
【
図7B】
図6Bの把持装置の実施形態を下方からのビューを示している。
【
図8A】グリッパフィンガーのさらなる実施形態を示している。
【
図8B】グリッパフィンガーのさらなる実施形態を示している。
【
図9A】グリッパフィンガーのさらなる実施形態を示している。
【
図9B】グリッパフィンガーのさらなる実施形態を示している。
【
図12A】グリッパフィンガーのさらなる実施形態を示している。
【
図12B】グリッパフィンガーのさらなる実施形態を示している。
【
図13】グリッパフィンガーによって試料容器に加えられる力を示している。
【
図14A】グリッパ本体および2つのグリッパフィンガーのさらなる実施形態を示している。
【
図14B】グリッパ本体および2つのグリッパフィンガーのさらなる実施形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0072】
特定の用語が本明細書において使用され、その定式化は、選択された特定の用語によって限定されると解釈されるべきではなく、特定の用語の背後にある一般的な概念に関連するものとして解釈されるべきである。
【0073】
試料容器6を把持する把持装置3が提案される。把持装置3は、
グリッパアクチュエータ31を備えるグリッパ本体30と、
それぞれが把持面を41備える少なくとも2つのグリッパフィンガー4であって、
グリッパフィンガー4のうちの少なくとも1つが、グリッパ本体30に移動可能に結合され、
把持装置3が、少なくとも1つの移動可能グリッパフィンガー4を移動させることによって、少なくとも2つのグリッパフィンガー4の把持面41によって試料容器6を把持するように設計されている、グリッパフィンガーと、
把持装置3によって把持されようとしている試料容器6に弾性的に接触するための少なくとも1つの弾性的に取り付けられた接触面51と、を備える。
【0074】
本明細書で使用される「把持装置」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。把持装置3は、例えば検査室機器7において試料容器6を把持するように設計されたデバイスとすることができる。把持装置3は、互いに相互作用する複数の構成要素および/または試料容器6を把持する試料容器6を備えることができる。例示的な把持装置3の可能な構成要素の概要が
図1に示されている。具体的には、
図1は、グリッパアクチュエータ31と、2つのグリッパフィンガー4とを備えるグリッパ本体30を示し、グリッパフィンガーのそれぞれは、試料容器6を把持する把持面41を備え、そのようなグリッパフィンガー4の例は、例えば
図2Aおよび
図2Bに見られる。
【0075】
図1に示すように、把持装置3は、移動装置2によって移動可能とすることができる。試料容器6を把持する把持装置3を移動させることにより、把持した試料容器6が移動されることができる。把持装置3は、例えば、検査室機器7内の試料容器6を処理位置および/または測定位置に配置するために使用されることができる。
【0076】
本明細書で使用される「把持する」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、把持することは、把持装置3を用いて試料容器6が持ち上げられるか、そうでなければ移動されることができるように、試料容器6を把持装置3に一時的に接続することを含む。いくつかの実施形態によれば、把持することは、試料容器6との圧入および/または形状嵌合を実行することを含むことができる。例えば、把持面41と試料容器6との間に圧入および/または形状嵌合接続が確立されることができる。例えば、把持することは、圧入を実行することを含むことができ、圧入を実行することは、2つ以上のグリッパフィンガー4の把持面41の間に試料容器6をクランプすることを含む。圧入に加えて、またはその代わりに、把持することは、形状嵌合を実行することを含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、把持面41は、試料容器6との形状嵌合接続を確立するように設計され、例えば、把持面41の少なくとも一部は、試料容器6の少なくとも一部のネガ型として成形される。把持面41と試料容器6との間の形状嵌合接続は、把持面41および/またはグリッパ装置3の他の部分を移動させることによって試料容器6を移動させることを可能にすることができる。把持することは、例えば、試料容器6を保持すること、ピッキングすること、傾斜させること、握ること、持ち上げること、位置決めすること、移動すること、取り扱うこと、または移送することのうちの1つまたは複数のために使用されることができる。
【0077】
本明細書で使用される「試料容器」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、試料容器は、試料を収容するように設計されることができる。いくつかの実施形態によれば、試料容器6は、試料、例えば液体試料、または試薬、例えば流体試薬などの容器に収容された内容物を収容するように設計された少なくとも1つの容器とすることができるか、またはそれを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、試料容器6は、生物学的試料または品質管理(QC)試料を収容するように設計されることができる。いくつかの実施形態によれば、試料容器6は、少なくとも1つの試薬を収容するように設計されていてもよい。
【0078】
いくつかの実施形態によれば、試料容器6は、細長形状を有してもよい。いくつかの特定の実施形態によれば、試料容器6は、管などの円筒形状を有してもよい。いくつかの実施形態によれば、試料容器6は、任意にその上端にキャップを備える検査室用ガラスまたはプラスチック製品であってもよい。例えば、試料容器6は、ガラスまたは透明プラスチック管であってもよい。特定の実施形態によれば、試料容器6は、円筒管、例えば、円形および/または多角形の断面を有する円筒管であってもよい。他のタイプまたは形態の試料容器6も可能である。
【0079】
いくつかの実施形態によれば、試料容器6は、底部および本体を備えることができる。底部は、試料容器6を試料容器の下端に閉じ込めるように設計されることができる。本体は、試料容器6の形状、例えば管形態の試料容器6のための管状の形状に応じて設計されることができる。いくつかの実施形態によれば、試料容器6は、試料容器6を封止するためのキャップを備えることができる。
【0080】
本明細書で使用される「試料」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、試料は、少なくとも1つの関心対象の分析物を潜在的に含むことができる少なくとも1つの生物学的材料とすることができるか、またはそれを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、試料は、少なくとも1つの生物学的検体とすることができるか、またはそれを含むことができる。例えば、試料は、体液、例えば血液、血清、血漿、間質液、尿、唾液または他の種類の体液を含むことができる。いくつかの実施形態によれば、試料は、液体試料とすることができる。いくつかの実施形態によれば、試料は、固体試料、例えば、組織の少なくとも1つの試料とすることができる。
【0081】
把持装置3は、グリッパ本体30を備える。本明細書で使用される「グリッパ本体」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、グリッパ本体30は、取り付け要素とすることができる。いくつかの実施形態によれば、グリッパ本体30は、把持装置3のさらなる要素、特にグリッパフィンガー4および/または任意に補助構造がグリッパ本体30に取り付け可能であるように設計されることができる。グリッパ本体30は、例えば、ハウジングと、ハウジング内に配置されたグリッパアクチュエータ31とを備えることができる。
【0082】
グリッパ本体30は、グリッパアクチュエータ31を備える。本明細書で使用される「グリッパアクチュエータ」という用語は、当業者によって理解されるその通常の一般的な意味が与えられるべき広義の用語である。いくつかの実施形態によれば、グリッパアクチュエータ31は、把持装置3の少なくとも1つのさらなる要素に少なくとも1つの方法で作用するように、例えば、少なくとも1つのさらなる要素上の動きを直接的または間接的に誘導するように設計されることができる。例えば、グリッパアクチュエータ31は、グリッパフィンガー4が接続されている顎部を動かすため、例えば前記顎部を一直線に動かすためなどに、1つまたは複数のグリッパフィンガー4に対して1回または複数回の特定の作動を実行するように設計されていてもよい。グリッパアクチュエータ31は、モータを備えてもよく、モータは、機械部品、電気部品、磁気部品、および/または空気圧部品のうちの少なくとも1つを備えるように設計されてもよく、特に、モータは、電気モータ、磁気モータ、および/または空気圧モータとすることができる。例えば、グリッパアクチュエータ31は、レバー、永久磁石、電磁石、ターナー、例えばターナーホイールからなる群から選択される少なくとも1つのアクチュエータを備えることができる。いくつかの実施形態によれば、グリッパアクチュエータ31は、1つまたは複数の顎部を移動させ、それによって顎部に取り付けられたグリッパフィンガー4を移動させるように設計されている。この実施形態では、グリッパフィンガー4は、グリッパアクチュエータ31に、それによってグリッパ本体30に移動可能に結合されている。グリッパアクチュエータ31は、例えば、顎部に機械的および/または磁気的に接続されてもよい。
【0083】
いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、例えば、グリッパ本体30がロボット移動装置2に取り付け可能であるという点で、ロボット移動装置2に取り付け可能であってもよい。ロボット移動装置2は、ガントリ軸システムおよび/またはロボットアームを備えることができる。ガントリ軸システムは、座標系を構成してもよい。例えば、検査室機器の機器テーブルによって定義される平面に平行な平面は、xy平面(x軸と、x軸に平行ではない、例えば垂直なy軸とを含む)とすることができ、この平面に垂直な方向は、z軸とすることができる。例えば、ガントリ軸システムは、3つのレール、例えば、x軸、y軸、およびz軸のレールそれぞれを備えることができる。いくつかの実施形態によれば、ロボット移動装置2は、把持装置3、および場合によっては把持装置3によって把持されている試料容器6を移動させるように設計されていてもよい。
図1には、互いに垂直な3つのレールを有するガントリ軸システムを備えるロボット移動装置2の例示的な実施形態が示されており、この例では、把持装置3は、グリッパ本体30がロボット移動装置2に取り付けられ、把持装置3をx軸、y軸、およびz軸の3つのレールに沿って移動させることができるという点で、ロボット移動装置2に取り付けられている。
【0084】
いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、例えば
図1に示すように、制御ユニット8を有してもよく、および/または制御ユニットに接続されてもよく、例えば通信可能に接続されていてもよい。接続は、制御ユニット8が把持装置3にコマンド、例えば把持装置3を制御するためのコマンドを与えることを可能にすることができる。接続は、有線接続を使用して、および/または無線接続を介して実装されることができる。いくつかの例によれば、制御ユニット8は、把持装置3の動作、例えば1つまたは複数のグリッパフィンガー4の動作を(例えば、把持アクチュエータ31の動作を制御することによって)制御するように設計されている。いくつかの実施形態によれば、制御ユニット8は、把持装置3の把持、例えば試料容器6の把持および/または把持からの解放を制御するように構成されることができる。
【0085】
いくつかの実施形態によれば、制御ユニット8は、把持装置3が取り付けられたロボット移動装置2に接続されてもよく、例えば通信可能に接続されることができる。接続は、有線接続および/または無線接続を使用して実装されることができる。いくつかの例によれば、制御ユニット8は、ロボット移動装置2の動作、例えば、ロボット移動装置2に取り付けられた把持装置3を移動させる動作を制御するように設計されている。
【0086】
把持装置3は、把持面41を備える少なくとも1つのグリッパフィンガー4を備える。本明細書で使用される「グリッパフィンガー」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4は、グリッパアクチュエータ31によって提供される力を試料容器6に伝達するように設計された把持装置3の要素または要素の組成物である。把持装置3は、例えば、少なくとも1つの移動可能に結合されたグリッパフィンガー4の把持面41と少なくとも1つの他のグリッパフィンガー4の把持面41との間に試料容器6がクランプされるように、少なくとも1つの移動可能に結合されたグリッパフィンガー4を移動させることによって、グリッパフィンガー4の把持面41によって試料容器6を把持するように設計されている。
【0087】
いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、それぞれが把持面41を備える2つ、3つ、4つまたはそれ以上のグリッパフィンガー4などの複数のグリッパフィンガー4を備えることができる。いくつかの実施形態によれば、少なくとも2つのグリッパフィンガー4は、把持装置3内に直径方向に配置されることができる。例えば、把持装置3は、例えば
図1に示すように、それぞれが把持面41を備える2つのグリッパフィンガー4を備える。2つのグリッパフィンガー4は、それらの中心において試料容器6を把持するために互いに閉じるように設計されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、正確に2つのグリッパフィンガー4を備えてもよい。しかしながら、把持装置3が3つ以上のグリッパフィンガー4を備える実施形態が実現可能である。例えば、グリッパ装置3は、それらの中心において試料容器6を把持するために互いに閉じるように設計された3つ以上のグリッパフィンガー4を備えることができる。
【0088】
いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、グリッパ本体30とグリッパフィンガー4との間の接続、例えばグリッパアクチュエータ31とグリッパフィンガー4との間の接続を提供するように設計された少なくとも1つの顎部を備えることができる。例えば、グリッパアクチュエータ31は、顎部に作用するように設計されてもよく、顎部は、グリッパアクチュエータ31の動作をグリッパフィンガー4に伝達するように設計されていてもよく、グリッパフィンガーは、グリッパアクチュエータ31に、それによってグリッパ本体30に移動可能に結合されるグリッパフィンガー4の例である。いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4は、顎部から交換可能に設計されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、グリッパアクチュエータ31によって顎部が移動されるのに伴ってグリッパフィンガー4が移動するように、グリッパフィンガー4が顎部に取り付けられている。
【0089】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4は、グリッパフィンガー本体44を備えることができる。本明細書で使用される「グリッパフィンガー本体」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー本体44は、グリッパフィンガー4のさらなる要素が取り付け可能なグリッパフィンガー4のコーパスとすることができる。例えば、把持面41および接触面51などのグリッパフィンガー4のさらなる要素は、グリッパフィンガー本体44から延在することができる。
【0090】
グリッパフィンガー4は、少なくとも1つの把持面41を備える。本明細書で使用される「把持面」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、把持面41は、把持される試料容器6に把持力を加えるように設計されている。例えば、2つ以上の把持面41を使用することによって把持される試料容器6上の把持力は、試料容器6が例えばグリッパ装置3によって持ち上げられることができるように重力を超えることができる。いくつかの実施形態によれば、把持面41は、グリッパフィンガー4と試料容器6との間の少なくとも1つの把持点(すなわち、少なくとも0次元面)、例えば把持面(すなわち、2次元面)を提供および/または機能するように設計されていてもよい。例えば、把持面41は、1つ、2つ、またはそれ以上の把持点を提供するように設計されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、把持面41は、それらの間に試料容器6をクランプするためのクランプ面を提供する。いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4は、例えば
図2Aおよび
図2Bに示すように、グリッパフィンガー4ごとに1つの把持面41を有するように設計されている。いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4は、例えば、
図8A、
図8B、
図9A、
図9B、
図10A、
図10B、
図11A、
図11B、
図12Aおよび
図12Bに示すように、2つ以上の把持面41を有するように設計されている。
【0091】
いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、グリッパフィンガー4を移動させることによって、少なくとも1つのグリッパフィンガー4の把持面41を使用して試料容器6を把持するように設計されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、把持面41は、例えば、試料容器6を第2の物体(例えば、第2のグリッパフィンガー4の把持面41)とともにクランプするために、試料容器6に把持力を及ぼすように設計されていてもよい。
【0092】
いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、それぞれが把持面41を備える2つ(またはそれ以上)のグリッパフィンガー4を備えてもよく、把持装置3は、2つ(またはそれ以上)のグリッパフィンガー4の把持面41の間に試料容器6をクランプすることによって試料容器6を把持するように設計されていてもよい。例えば、それぞれが把持面41を有する2つのグリッパフィンガー4の場合、2つの把持面41は、把持装置3が試料容器6を把持する把持力を及ぼすように構成されたグリッパ顎部として機能することができる。
【0093】
グリッパフィンガー4は、把持面41が平行顎グリッパとして機能するように配置されてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、グリッパフィンガー4の他の部分の少なくとも1つとモノリシックに形成されてもよい。特に、把持面41は、グリッパフィンガー4とモノリシックに形成されてもよい。いくつかの特定の実施形態によれば、把持面41は、把持面41に隣接するグリッパフィンガー4の少なくとも一部と同じ材料、例えば同じ金属合金から作製される。例によれば、グリッパフィンガー4は、単一の材料、例えば単一の金属合金から作製される。
【0095】
本明細書で使用される「モノリシック」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、モノリシックは、単一部品を指すことができる。いくつかの実施形態によれば、モノリシックは、損傷なしに分離可能でない要素を指すことができる。いくつかの実施形態によれば、モノリシックは、可逆的に分離可能でない要素を指すことができる。
【0096】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、グリッパフィンガー4の他の部分、例えばグリッパフィンガー本体44に取り付けられていてもよい。
【0097】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、把持面41に隣接するグリッパフィンガー4の部分とは異なる材料を含む。
【0098】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、グリッパ本体30、例えばその顎部に非弾性的に結合されていてもよい。本明細書で使用される「非弾性的に結合されている」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、非弾性結合は、頑丈な接続を形成する。いくつかの実施形態によれば、非弾性結合は、剛性接続を形成することができる。例えば、剛性接続は、0.5から500GPaの弾性率を有することができる。いくつかの実施形態によれば、非弾性結合は、少なくとも部分的に、グリッパ本体30またはその任意の部分から把持面41に、および/または把持面41からグリッパ本体30に力を伝達することを可能にすることができる。例えば、グリッパ本体30から物体(例えば、試料容器)に伝達される力は、90%を超えて伝達されることができる。
【0099】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、例えば剛性接続を使用することによって、可撓性を欠くグリッパ本体30に取り付けられていてもよい。いくつかの実施形態によれば、把持面41は、グリッパフィンガー4を介してグリッパ本体30に非弾性的に結合されていてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、グリッパフィンガー4の一部、例えばグリッパフィンガー4の剛性部分を形成することができ、グリッパフィンガーは、グリッパ本体に対して非弾性的(ただし場合によっては移動可能)である。
【0101】
いくつかの実施形態によれば、試料容器6の把持は、把持面41と試料容器6との圧入接続を含むことができる。例えば、把持装置3は、把持面41の間に試料容器6をクランプすることによって試料容器6を把持するように設計されることができる。
【0102】
いくつかの実施形態によれば、試料容器6の把持は、把持面41と試料容器6との形状嵌合接続を含むことができる。いくつかの実施形態によれば、把持面41の形状は、試料容器6の設計に関して選択されてもよい。いくつかの実施形態によれば、把持面41は、凸状、凹状、または平面形状を有してもよい。例えば、
図2Aおよび
図2Bでは、把持面41は凸状である。凸面および凹面は、例えば把持軸49に対して規定されてもよい。
【0103】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、均一な面、すなわち波形のない面であってもよい。
【0104】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、波形面であってもよく、例えば、把持面41は、試料容器6の確実な把持を可能にする少なくとも1つの波形を有してもよい。波形は、把持面41の試料容器6からの滑りを低減することができる。波形は、摩擦を高めることができる。波形の把持面の例が、
図6A、
図6B、
図8A、
図8B、
図9A、
図9B、
図10A、
図10B、
図14Aおよび
図14Bに示されている。
【0105】
把持面41は、試料容器6のキャップの下方で試料容器6を把持するように設計されていてもよい。これは、例えば、いわゆるソフトキャップを使用する場合に、キャップが把持によって誤って取り外される可能性を低減することができる。いくつかの実施形態によれば、把持面41は、z方向、すなわちz軸に沿って細くてもよく、各把持面41のz方向の寸法は、例えば3mm未満であってもよい。いくつかの特定の実施形態によれば、各把持面41は、例えば、それぞれ36mm2未満の小さい把持面41であるように設計されている。z方向に細いおよび/または小さい把持面41は、波形面になるように設計されていてもよい。これは、例えば、グリッパフィンガー41と試料容器6との間の摩擦の増加が、z方向に細く、および/または小さくすることによって摩擦低減効果を補償することができるため、試料容器6の確実な把持を可能にすることができる。
【0106】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、剛性であってもよい。いくつかの実施形態によれば、把持面41は、剛性であってもよい。本明細書で使用される「剛性」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、剛性は、0.5から500GPaの弾性率を有する材料を指すことができる。いくつかの実施形態によれば、剛性は、ほぼ非弾性を指すことができる。例えば、グリッパフィンガー4および把持面41は、試料容器6との剛性の接触または界面を提供することができる。対照的に、接触面51は、グリッパフィンガー4および接触面51が試料容器6との弾性接触または界面を提供するように、グリッパフィンガー本体44に弾性的に取り付けられていてもよい。
【0107】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、その形状を維持するように設計されていてもよく、および/または通常の把持プロセスでは変形されなくてもよい。例えば、把持面41は、0.5から500GPaの弾性率を有する少なくとも1つの剛性材料を含んでもよい。例えば、剛性材料は、具体的にはセラミック材料または金属であってもよく、10GPaから500GPa、具体的には50GPaから500GPa、より具体的には100GPaから400GPaの弾性率を有してもよい。さらに、剛性材料は、ポリマーであってもよく、0.5GPaから30GPa、具体的には1GPaから15GPa、より具体的には2GPaから10GPaの弾性率を有してもよい。さらに、剛性材料は、複合材料であってもよく、1GPaから200GPa、具体的には2GPaから150GPa、より具体的には5GPaから100GPaの弾性率を有してもよい。いくつかの実施形態によれば、例えば、把持面41は、少なくとも1つの金属および/または硬質プラスチック材料を含んでもよい。例えば、把持面41は、ステンレス製であってもよい。例えば、把持面41は、グリッパフィンガー4全体またはグリッパフィンガー4の対応する部分をABS、PC/ABS、PURなどの硬質プラスチックによってオーバーモールドまたはコーティングすることによって硬質プラスチックから作製されることができる。
【0108】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4は、把持面41が配置される前面と、前面に対向する背面とを有することができる。いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4の幾何学的形状は、試料容器6がグリッパフィンガー4、例えばグリッパフィンガー4の背面によって触れられたときに、試料容器6および/またはそれに取り付けられたステッカーなどの要素の損傷を回避するように設計されることができる。例えば、グリッパフィンガー4の背面は、隣接する試料容器6がグリッパフィンガー4の背面によって触れられたときに穏やかに押し退けられることができるように、少なくとも部分的に丸みを帯び、および/または傾斜していてもよく(例えば、z方向および/またはx/y方向に)、その例は、例えば、
図2、
図3、
図6~
図10に見ることができる。
【0109】
実施形態によれば、把持面41は、z方向に細く設計されていてもよい。例えば、把持面41は、x/y方向よりもz方向の寸法の半分未満を有するように設計されていてもよい。z方向に細い把持面41は、把持面41が試料容器6に取り付けられたステッカー、例えばバーコードステッカーに触れる(そしてそれによって損傷する可能性がある)リスクを低減することができる。
【0110】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4のうちの少なくとも1つ(例えば、全てのグリッパフィンガー4)は、グリッパ本体30、特にグリッパアクチュエータ31に移動可能に結合されていてもよい。本明細書で使用される「グリッパフィンガーは、グリッパ本体に移動可能に結合されている」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。実施形態によれば、グリッパ本体30に移動可能に結合されていることは、(例えば、グリッパ本体30が移動されるときにグリッパフィンガー4が移動するように)グリッパ本体30に取り付けられ、グリッパ本体30に対して移動可能であることを含むことができる。例によれば、グリッパフィンガー4は顎部に取り付けられ、前記顎部はグリッパアクチュエータ41に移動可能に結合され、それによってグリッパフィンガー4の顎部は、グリッパアクチュエータ31に、それによってグリッパ本体30に移動可能に結合されている。いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4は、グリッパ本体30、特にグリッパアクチュエータ31に直接結合されるか、または例えば顎などの少なくとも1つの補助構造を使用して、グリッパ本体30、特にグリッパアクチュエータ31に結合されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、グリッパ4は、グリッパフィンガー4とグリッパ本体30との間の、特にグリッパ本体31に対する少なくとも1方向へのグリッパフィンガー4の移動を可能にするジョイントを使用するなどの任意の接続によって、グリッパ本体30、特にグリッパアクチュエータ30に移動可能に結合されていてもよい。例えば、グリッパフィンガー4は、(例えば、別の構造、例えば別のグリッパフィンガー4に対してクランプすることによって)グリッパフィンガー4を移動させて試料容器6を把持することができるように、グリッパ本体30に移動可能に結合されていてもよい。複数のグリッパフィンガー4を備えるいくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4のうちの少なくとも1つは、グリッパフィンガー4が互いに接近し、互いに離れるように移動するか、またはその逆を行うことができるように、グリッパ本体30に移動可能に結合されていてもよい。例えば、複数のグリッパフィンガー4の場合、1つまたは複数のグリッパフィンガー4が移動可能であり、他のグリッパフィンガー4が固定されてもよく(例えば、移動可能グリッパフィンガー4は、試料容器6が少なくとも1つの移動可能グリッパフィンガー4と少なくとも1つの固定グリッパフィンガー4との間で把持されることができるように、試料容器6を固定グリッパフィンガー4に向かって移動させるように設計されている)、または全てのグリッパフィンガー4が移動可能であってもよい。
【0111】
いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、垂直グリッパであるように設計されていてもよく、すなわち、グリッパフィンガー4は、垂直平面内、例えば、把持されようとしている試料容器6の主慣性軸を含む平面内で移動するように設計されていてもよい。
【0112】
いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、水平グリッパであってもよく、すなわち、グリッパフィンガー4は、水平面内、例えば、把持されようとしている試料容器6の主慣性軸に垂直な平面内で移動するように設計されている。
【0113】
把持装置3は、把持装置3によって把持されようとしている試料容器6に弾性的に接触するための少なくとも1つの弾性的に取り付けられた接触面51を備える。いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、少なくとも2つの接触面51を備えることができる。いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、グリッパフィンガー4ごとに1つまたは複数の接触面51、例えばグリッパフィンガー4ごとに2つの接触面を備えることができる。本明細書で使用される「接触面」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、(例えば、把持面41による把持の前に)試料容器6を直立および/または中心合わせおよび/または安定化するなどの、試料容器6に少なくとも1つの支持機能を提供するように設計されることができる。いくつかの実施形態によれば、接触面51によって提供される支持機能は、把持面41によって実行される試料容器6の把持を支持することができる。いくつかの実施形態によれば、接触面51によって提供される支持機能は、把持面41によって実行される試料容器6の把持を支援することができる。いくつかの実施形態によれば、接触面51によって提供される支持機能は、把持面による試料容器6の把持前および/または把持中などに支持することができる。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、把持力が試料容器6に完全にまたは部分的に加えられる前に、少なくとも1つの支持機能、例えば、把持される試料容器6を直立させる、中心合わせする、または安定化することのうちの1つまたは複数を提供するように設計されていてもよい。例えば、接触面51は、把持力が試料容器6にとにかく加えられる前に少なくとも1つの支持機能を提供するように設計されてもよい。例えば、接触面51は、把持力が試料容器6に10%を超えて、例えば20%を超えて、例えば50%を超えて加えられる前に、少なくとも1つの支持機能を提供するように設計されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、支持力、例えば(試料容器6を直立させるための)直立力および/または(試料容器6を中心合わせするための)中心合わせ力を試料容器6に加えるように設計されていてもよい。接触面51は、支持面とも称されることができる。
【0114】
いくつかの実施形態によれば、接触面51は、把持装置3の通常動作において試料容器6をクランプして持ち上げるのに十分な支持力を試料容器6に加えるように設計されていなくてもよい。
【0115】
実施形態によれば、把持装置3(例えば、グリッパフィンガー4)の把持面41および接触面51は、接触面51によって把持されようとしているおよび/または把持されている試料容器6に及ぼされる支持力が、例えば、接触面51自体によって及ぼされる支持力が試料容器6を持ち上げるのに十分ではないという点で、把持面41によって把持された試料容器6に及ぼされる把持力よりも弱いように設計されることができる。支持力および把持力は、異なる作用点、異なる作用線、異なる方向、および/または異なる大きさを有する2つの異なる力と見なされることができる。支持力および把持力は、異なる力ベクトルを有する。
図13は、支持力F1および把持力F2の例示的な力ベクトルを示している。
図13に示すように、支持力の力ベクトルF1は、把持力の力ベクトルF2とは異なる点で試料容器6に加えることができる。さらに、力ベクトルF1は、力ベクトルF2よりも小さい大きさを有してもよい。
【0116】
いくつかの実施形態によれば、接触面51は、完全な把持機能なしで試料容器6との接触として機能する面と見なされることができる。接触面51によっていくらかの力が加えられることができるが、接触面51は、把持面41なしで把持機能(例えば、試料容器6に作用する重力に打ち勝つこと)を実行するように設計されていなくてもよい。把持力は、主にグリッパフィンガー4の把持面41によって発揮されることができる。
【0117】
いくつかの実施形態によれば、把持面41および接触面51は、異なる機能を果たすグリッパ装置3(例えば、グリッパフィンガー4)の異なる要素、例えば別個の要素であってもよい。例えば、接触面51は、試料容器が接触面51によって直立されることができるように試料容器6を支持することができる。例えば、接触面51は、試料容器6が把持装置3によって、例えば把持面41によって把持される前に、少なくとも2つのグリッパフィンガー4の間で最初は中心合わせされていない試料容器6を中心合わせするように設計されていてもよい。
【0118】
接触面51による試料容器6の接触および把持面41による把持は、試料容器6を把持するためのグリッパフィンガー4の同じ動きにおいて有効になることができる。例えば、試料容器6の直立および/または中心合わせは、試料容器6を把持するためのグリッパフィンガー4の同じ動きにおいて実行されてもよい。例えば、把持装置3(例えば、グリッパフィンガー4)の把持面41および接触面51は、
グリッパフィンガー4の移動中、接触面51が、把持面41が試料容器6に完全な把持力を及ぼす前に(例えば、把持面41が試料容器6に接触する前に)試料容器6に接触するように;
接触面51による接触の後、さらなる移動が、接触面51によって試料容器6に支持力を及ぼさせ、支持力が、例えば、(試料容器6を直立させるための)直立力および/または(試料容器6を中心合わせするための)中心合わせ力として働くように;
試料容器6の直立および/または中心合わせの後またはその間に、さらなる移動が、把持面41による試料容器6への完全な把持力の作用を引き起こすように設計されていてもよい。
【0119】
本明細書で使用される「弾性的に取り付けられた接触面」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。実施形態によれば、弾性的に取り付けられることは、把持装置3の少なくとも1つのさらなる要素への弾性接続および/または弾性締結および/または弾性固定を介して把持装置3の少なくとも1つのさらなる要素に(例えば、グリッパフィンガー4および/またはグリッパ本体30に)取り付けられることを含むことができる。
【0120】
いくつかの実施形態によれば、接触面41は、把持装置3の少なくとも1つのさらなる要素に弾性的に取り付けられていてもよい。接触面41を把持装置3の少なくとも1つのさらなる要素に弾性的に取り付けるためのいくつかの選択肢が存在する。例えば、さらなる要素は、グリッパフィンガー4、顎部、および/またはグリッパアクチュエータ31接続された任意の部分であってもよい。例えば、
図2から
図13では、取り付けは、接触面51をグリッパフィンガー4に弾性的に取り付けることによって実現され、次いで、グリッパフィンガーは、例えば非弾性的に、グリッパ本体30に取り付けられている。
【0121】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51のうちの少なくとも1つは、グリッパフィンガー4に取り付けられている。いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51は、グリッパフィンガー4のそれぞれに取り付けられていてもよい。いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4のそれぞれに、正確に1つの接触面51が取り付けられていてもよい。いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4のそれぞれに、少なくとも2つの接触面51が取り付けられていてもよい。いくつかの特定の実施形態によれば、グリッパフィンガー4のそれぞれに、正確に2つの接触面51が取り付けられていてもよい。本明細書で使用される「グリッパフィンガー4に取り付けられている」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、接続を介してグリッパフィンガー4に取り付けられていてもよい。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、締結を介してグリッパフィンガー4に取り付けられていてもよい。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、固定を介してグリッパフィンガー4に取り付けられていてもよい。
【0122】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51のうちの少なくとも1つは、グリッパフィンガー4に結合されていてもよい。本明細書で使用される「グリッパフィンガー4に結合されている」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、接触面は、グリッパフィンガー4に直接取り付けられ、それによってグリッパフィンガー4に結合されている。いくつかの実施形態によれば、接触面51のグリッパフィンガー4への結合は、例えば、
図2A、
図2B、
図3、
図4B、
図4C、
図5、
図6A、
図6B、
図7A、
図7B、
図8A、
図8B、
図9A、
図9B、
図10A、
図10B、
図11A、
図11B、
図12A、
図12B、および
図13に示すように、グリッパフィンガー4に取り付けられることを含むことができる。
【0123】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51のうちの少なくとも1つは、グリッパ本体30に移動可能に結合されたグリッパフィンガー4に結合されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、把持装置の全ての接触面51は、グリッパフィンガー4に結合されている。いくつかの特定の実施形態によれば、接触面51を移動可能に結合されたグリッパフィンガー4に結合することは、例えば、
図2A、
図2B、
図3、
図4B、
図4C、
図5、
図6A、
図6B、
図7A、
図7B、
図8A、
図8B、
図9A、
図9B、
図10A、
図10B、
図11A、
図11B、
図12A、
図12B、および
図13に示すように、グリッパフィンガー4が移動されるときに接触面51が移動するようにグリッパフィンガー4に取り付けられることを含むことができる。
【0124】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51は、例えば、グリッパ本体30に(弾性的または非弾性的に)取り付けられたグリッパフィンガー4に弾性的に取り付けられることによって、および/またはグリッパ本体30(例えば、その顎部)に直接弾性的に取り付けられることによって、グリッパ本体30に弾性的に取り付けられていてもよい。
【0125】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51のうちの少なくとも1つは、グリッパ本体30に移動可能に結合されたグリッパフィンガー4に結合されることなく、グリッパ本体30に結合されていてもよい。例によれば、接触面51は、グリッパ本体30に移動可能に結合されていない結合グリッパフィンガー4に結合されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、接触面51をグリッパ本体30に結合することは、接触面51の移動がグリッパフィンガー4の移動から独立するようにグリッパ本体30に取り付けられることを含むことができ、例えば、接触面51は、グリッパ本体30の第1の顎部に結合され、グリッパフィンガー4は、グリッパ本体30の第2の顎部に結合され、第1の顎部および第2の顎部は、互いに独立して移動されることができる。いくつかの実施形態によれば、各接触面51をグリッパ本体30に結合することは、接触面51の動きがグリッパフィンガー4のそれぞれの動きから独立するようにグリッパ本体30に取り付けられることを含むことができ、例えば、各接触面51および各グリッパフィンガー4は、グリッパ本体30の独立して移動可能な顎部に結合されている。例えば、
図14Aおよび
図14Bは、接触面51が、例えば、その顎部によってグリッパ本体30に直接弾性的に取り付けられる実施形態を示している。グリッパフィンガー4と同じ顎部に接続されている場合、接触面51は、前記顎部を移動させることによって前記グリッパフィンガー4とともに移動されてもよい。
【0126】
いくつかの実施形態によれば、接触面51は、弾性要素52を介して取り付けられていてもよい。本明細書で使用される「弾性要素」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、弾性要素52は、弾性特性を有することができる。いくつかの実施形態によれば、弾性要素52は、フックの法則にしたがって線形弾性特性を有することができる。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、接触面51によって試料容器6に及ぼされる支持力に逆らう方向に後退するように(例えば、試料容器6に向かって内側に押圧されたときに外側に後退するように)、例えば、フックの法則にしたがって少なくとも部分的に後退するように設計されていてもよい。例えば、弾性要素52は、支持力に抗する方向に後退するばね力を及ぼしてもよい。いくつかの実施形態によれば、接触面51自体が弾性であってもよい。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、試料容器6に力を加えるときに少なくとも部分的に変形するように設計されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、少なくとも1つの弾性要素52を介して弾性的に取り付けられていてもよい。この場合、接触面51は、剛性とすることができ、またはそれ自体が弾性とすることができる。
【0127】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51は、グリッパフィンガー本体44に弾性的に取り付けられていてもよい。いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51は、線形弾性的にグリッパフィンガー本体44に弾性的に取り付けられていてもよい。
【0128】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51は、例えば、
図2から
図13に示すように、弾性要素52を介してグリッパフィンガー本体44に弾性的に取り付けられていてもよい。いくつかの実施形態によれば、弾性要素52は、ばね52であり、少なくとも1つの接触面51は、グリッパフィンガー本体44にばね装着される。例えば、
図5は、接触面51が螺旋ばねとして実現される弾性要素52を介してグリッパフィンガー本体44に取り付けられる実施形態の例を示している。いくつかの実施形態によれば、ばね52は、
図2Aおよび
図2Bに見られるように、予荷重される。
【0129】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51および弾性要素52は、モノリシック要素5、例えばグリッパフィンガー4のモノリシック要素5に含まれてもよい。本明細書で使用される「モノリシック要素」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。
【0130】
いくつかの実施形態によれば、モノリシック要素5は、単一部品要素であってもよい。
【0131】
いくつかの実施形態によれば、モノリシック要素5は、損傷なしに分離可能でない要素であってもよい。
【0132】
いくつかの実施形態によれば、モノリシック要素5は、可逆的に分離可能でない要素であってもよい。
【0133】
いくつかの実施形態によれば、モノリシック要素5は、グリッパフィンガー本体44に直接取り付けられていてもよい。本明細書で使用される「直接取り付けられている」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、モノリシック要素5は、追加の弾性取り付け要素なしでグリッパフィンガー本体に取り付けられていてもよい。いくつかの実施形態によれば、グリッパ本体30により近い端部などのモノリシック要素5の一端において、モノリシック要素5は、ねじ接続によってグリッパフィンガー本体44に接続されてもよい。
【0134】
いくつかの実施形態によれば、例えば、把持装置3は、グリッパフィンガー本体44が接続可能な顎部を備えてもよく、モノリシック要素5は、顎部に取り付けられていてもよく、例えば直接取り付けられていてもよい。
【0135】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51は、第1の弾性率でグリッパフィンガー本体44に弾性的に結合されていてもよく、把持面41は、第1の弾性率よりも大きい第2の弾性率でグリッパフィンガー本体44に弾性的に結合されていてもよい。より大きい弾性率は、より低い弾性の指標である。いくつかの実施形態によれば、第2の弾性率は、第1の弾性率よりも有意に大きくてもよい。例えば、第2の弾性率は、第1の弾性率の10倍であってもよい。
【0136】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、グリッパフィンガー本体44に非弾性的に結合されていてもよい。
【0137】
いくつかの実施形態によれば、接触面51および/または接触面51が例えばグリッパ本体30またはグリッパフィンガー本体44に取り付けられる少なくとも1つの弾性要素52は、試料容器6に接触するときに及ぼされる力を吸収するように設計されていてもよい。例えば、接触面51および/または接触面51がグリッパ本体30またはグリッパフィンガー本体44に取り付けられる少なくとも1つの弾性要素52は、(例えば、
図4Bの右手接触面の弾性要素52に見られるように)試料容器6を接触面51と接触させるときに少なくとも部分的に変形されてもよい。接触面51および/または接触面51がグリッパ本体30またはグリッパフィンガー本体44に取り付けられる少なくとも1つの弾性要素52は、試料容器6を解放するときにその元の形状に戻るように設計されていてもよい。
【0138】
いくつかの実施形態によれば、接触面51および/または弾性要素52は、弾性率、特に<0.5GPaのヤング率を有することができる。例えば、接触面51および/または弾性要素52は、0.001GPa≦δ<0.5GPa、具体的には0.005GPa≦δ<0.5GPa、より具体的には0.01GPa≦δ≦0.1GPaの弾性率δを有することができる。いくつかの実施形態によれば、接触面51および/またはそれを介して接触面51が取り付けられる弾性要素52は、(例えば、試料容器6が接触しているが完全に把持されていない場合)試料容器6の特定の動きが許容されることができるように弾性特性を有する材料から作製されることができる。
【0139】
いくつかの実施形態によれば、弾性要素52は、軟質または硬質プラスチックから作製されてもよい。例えば、PEI、POM、PUR、PVCなどの異なる種類の熱可塑性物質が使用されることができる。
【0140】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51自体は、剛性であってもよい。例えば、接触面51は、金属などの少なくとも1つの剛性材料および/または硬質プラスチックなどのプラスチック材料から作製されることができる。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、その形状を維持するように設計されていてもよく、および/または通常の把持プロセスでは変形されなくてもよい。例えば、接触面51は、0.5から500GPaの弾性率を有する少なくとも1つの剛性材料を含んでもよい。例えば、剛性材料は、具体的にはセラミック材料または金属であってもよく、10GPaから500GPa、具体的には50GPaから500GPa、より具体的には100GPaから400GPaの弾性率を有してもよい。さらに、剛性材料は、ポリマーであってもよく、0.5GPaから30GPa、具体的には1GPaから15GPa、より具体的には2GPaから10GPaの弾性率を有してもよい。さらに、剛性材料は、複合材料であってもよく、1GPaから200GPa、具体的には2GPaから150GPa、より具体的には5GPaから100GPaの弾性率を有してもよい。例によれば、少なくとも1つの接触面51自体は、ゴムまたは発泡体を含まなくてもよい。
【0141】
いくつかの実施形態によれば、弾性要素52は、グリッパ本体30に弾性的に取り付けられるように設計されていてもよい。
【0142】
【0143】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4は、接触面51が少なくとも把持面41のレベルまで接触面51を押すことを可能にする遊びを有するように設計されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、遊びは、例えば弾性(取り付け)要素の変形に起因する弾性遊びを含むことができる。例えば、試料容器6に接触するとき、弾性要素52は、例えば圧縮された渦巻きばねの場合、例えば
図4Bおよび
図4Cに示すように、接触面51が少なくとも把持面41のレベルまで押されることができるように変形されることができる。例えば、板ばねの場合、例えば
図12Aおよび
図12Bに示すように、遊びは、グリッパフィンガー4の方向への板ばねの曲げを可能にするほど大きくてもよい。いくつかの実施形態によれば、遊びは、例えば機械的取り付け自体の遊びに起因する非弾性遊びを含むことができる。いくつかの例によれば、最初の接触後、遊びは、最初は非弾性であり、一定量の移動後、例えば非弾性遊びが利用された後、遊びは弾性である。
【0144】
いくつかの実施形態によれば、接触面51は、試料容器6との接触点(すなわち、少なくとも0次元面)および/または接触面(すなわち、少なくとも2次元面)を提供するように設計されていてもよい。
【0145】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51は、接触点として設計されていてもよい。
【0146】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51は、接触面として設計されていてもよい。
【0147】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面51は、平坦でなくてもよい。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、非平面であってもよい。例えば、接触面51は、屈曲および/または湾曲していてもよい。
【0148】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面51は、屈曲されてもよく、その例が例えば
図2に示されている。
【0149】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面51は、湾曲されてもよく、その例が
図2に示されている。例えば、
図2Aに示すように、接触面51は、湾曲されてもよい。いくつかの実施形態によれば、湾曲接触面51は、接触面の基本形状であってもよく、すなわち力および/またはさらなる要素による影響を受けなくてもよい。
【0150】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面51は、
図2Aに示すように凸状であってもよい。
【0151】
いくつかの実施形態によれば、把持面41は、接触面51の下方に配置されてもよい。いくつかの実施形態によれば、把持面41は、例えば
図2の例に見られるように、グリッパフィンガー4の下端に配置されてもよい。
【0152】
いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4は、上端および下端として示される2つの端部を備える。上端は、グリッパ本体30に接続可能な端部であってもよく、下端は、グリッパフィンガー4の対向する端部であってもよい。いくつかの実施形態によれば、把持面41は、接触面51の下方に配置されてもよい。「下方」という用語は、グリッパ本体30からグリッパフィンガー4の下端に向かう方向の下方を指すことができる。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、把持面41よりもグリッパ本体30の近くに配置されてもよい。例えば、
図4Bに示すように、それぞれのグリッパフィンガー4の把持面41は、グリッパフィンガー4の下端に配置される。接触面51は、それぞれ把持面41の上方に配置されてもよい。それぞれのグリッパフィンガー4の接触面51は、例えば
図4Bの左側のグリッパフィンガー4に見られるように、グリッパフィンガー本体44から把持面41よりもさらに延在する(
図4Bの状況における右側のグリッパフィンガーの接触面弾性要素52は、試料容器6に加えられた支持力のために圧縮される)。
【0153】
例によれば、把持される試料容器6は、キャップ、例えば可撓性キャップを備え、把持装置3は、把持面41が試料容器6の壁に接触するがキャップには接触しないように、把持面41がキャップの下方にある試料容器6を把持するように設計され、接触面51は、キャップに接触するように設計されていてもよい。これは、例えば、試料容器6が把持されている間(例えば、移動している間)に接触面51を使用してキャップを安定させることを可能にすることができる。弾性的に取り付けられた接触面51は、キャップの様々なサイズおよび形状に適合することを可能にすることができる。
【0154】
いくつかの実施形態によれば、把持面41および少なくとも1つの接触面51は、双方とも、グリッパフィンガー4の把持側40に配置されてもよく、把持側40は、グリッパフィンガー4によって把持される試料容器6に面するグリッパフィンガー本体44の側である。本明細書で使用される「把持される」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、「把持される」という用語は、試料容器6がグリッパフィンガー4によって保持されるように把持装置が作動している状態を指すことができる。いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4は、少なくとも非把持状態において、把持面41が少なくとも1つの接触面51よりもグリッパフィンガー本体44に近くなるように設計されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、接触面51は、グリッパフィンガー4の残りの部分よりも中央にあってもよい。例えば、把持装置3が試料容器6を把持していない状態では、接触面51がいずれの把持面41よりも把持軸49に近くなるように設計されていてもよい。そのような実施形態は、図、例えば
図2Aおよび
図2B、
図3および
図4Aから
図4Cに示されている。具体的には、
図2Aは、側面図を示し、
図2Bは、正面図を示している。
【0155】
いくつかの実施形態によれば、接触面51および/または弾性要素52は、グリッパフィンガー4の内側から、および/またはグリッパフィンガー4の外側からグリッパ本体30に取り付けられていてもよい。グリッパフィンガー4の内側は、把持中に試料容器6に面する側、特に把持側40であってもよい。外側は、内側とは反対側であってもよい。例えば、弾性要素52は、内側に取り付けられていてもよい。例えば、弾性要素52は、ねじによってグリッパフィンガー4に取り付けられていてもよい。弾性要素52は、接触面51の第1の端部に配置されてもよい。接触面51の対向する端部は、接触面51および/または弾性要素52を張力下で保持する孔に挿入されてもよい。例えば、
図2Aおよび
図2Bの実施形態では、接触面51および/または弾性要素52は、特に内側のねじによって見える、グリッパフィンガー4の内側からグリッパ本体30に取り付けられていてもよい。グリッパフィンガー4のさらなる実施形態が、
図9A、
図9B、
図10A、
図10B、
図11Aおよび
図11Bに示されている。この実施形態では、接触面51および/または弾性要素52は、特に内側の2つのねじによって見える、グリッパフィンガー4の内側からグリッパ本体30に取り付けられている。グリッパフィンガー本体44は、ねじヘッドの高さに対応する深さを有する凹部を備えてもよい。グリッパフィンガー4の背面を示す
図11Aおよび
図11Bに見られるように、背面のねじの延長が最小限に抑えられることができる。
図6A、
図6Bおよび
図7A、
図7Bの実施形態では、接触面51および/または弾性要素52は、特に外側のねじによって見える、グリッパフィンガー4の外側からグリッパ本体30に取り付けられていてもよい。接触面51および/または弾性要素52をグリッパ本体30に取り付けるための異なる選択肢は、試料容器ホルダの空間条件および/または試料容器6の形状を考慮に入れることを可能にすることができる。
【0156】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面は、試料容器6が把持装置3によって把持される前に、最初に直立していない試料容器6を直立させるように設計されていてもよい。直立させることは、試料容器6を把持した状態で、グリッパフィンガー4の同じ動きで実行されてもよい。本明細書で使用される「直立」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、試料容器6を組み立てることは、傾斜角を最小にするプロセスを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、角度は、把持軸49と試料容器軸69とによって形成される角度であってもよい。これらの軸が同一である場合、試料容器6が直立されてもよい。
図4Cは、試料容器6が直立されている例を示している。把持を成功させるためには、試料容器6が直立されることが有益であり得る。試料容器6は、最初は非直立であってもよい。この場合、軸は異なり、傾斜角を形成する。
図4Aは、試料容器6が非直立であるが傾斜している例を示している。したがって、把持軸49および試料容器軸69は、傾斜角を形成する。傾斜角は、把持軸49、特にz軸と試料容器軸69との間の角度として示されている。接触面51は、支持力、例えば直立力を試料容器6に及ぼし、それによって試料容器6を直立させることができる。直立は、例示的に、以下の
図3および
図4Aから
図4Cに関してさらに説明される。
【0157】
上記で概説したように、それぞれのグリッパフィンガー4の把持面41および接触面51は、接触面51が試料容器6と接触するための接触点または接触面であり得るように設計されることができる。
【0158】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51は、試料容器6が把持装置3によって把持される前に、最初は中心合わせされていない試料容器6を少なくとも2つのグリッパフィンガー4の間に中心合わせするように設計されていてもよい。中心合わせは、試料容器6を把持した状態で、グリッパフィンガー4の同じ動きで実行されてもよい。本明細書で使用される「中心合わせ」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。例えば、中心合わせは、試料容器6がグリッパフィンガー4によって把持されることができるように、特にグリッパフィンガー4の把持面41と試料容器6との間の角度が可能な限り同一になるように、試料容器6を整列させるプロセスを含むことができる。中心合わせは、
図3および
図4Aから
図4Cに関して例示的にさらに説明される。
【0159】
直立および/または中心合わせのプロセスは、
図3および
図4Aから
図4Cに関して説明されることができる。
図3および
図4Aから
図4Cには、把持装置3がそれぞれ接触面51を有する2つのグリッパフィンガー4を備え、2つのグリッパの接触面51のそれぞれが1方向の中心合わせを可能にする実施形態が示されている。例えば、
図4Bおよび
図4Cに示すように、グリッパフィンガー4は、2つの異なる点で試料容器6に2つの異なる力、すなわち、第一に、接触面51によって加えられる支持力を加えることができ、これは、把持する前に試料容器6の事前整列を実行することを可能にすることができ、第二に、把持面41によって加えられる把持力(把持面41が、
図4Cに示す状態の後に、試料容器6の方向にさらに移動される場合)を加えることができる。
図3は、試料容器6が把持面41によって完全に直立している間に把持される例を示している。したがって、把持軸49および試料容器軸69は同一である。
図4Aは、試料容器6が傾斜している例を示している。したがって、把持軸49および試料容器軸69は、傾斜角を形成する。傾斜角は、把持軸49、特にz軸と試料容器軸69との間の角度として示されている。
図4Bは、把持面41が試料容器6を把持する前に試料容器6が接触面51によって接触される瞬間の例を示している。例えば、接触面51は、把持面41よりもグリッパフィンガー本体44からさらに延在してもよい。したがって、把持面41によって把持される前に、把持される試料容器6は、試料容器6に支持力を及ぼし、それによって試料容器6を直立および/または中心合わせする接触面51によって接触されることができる。これは、
図4Cに示すように、試料容器6を直立位置にすることを可能にすることができる。
【0160】
接触面51は、把持中に最小の試料容器6を少し持ち上げることを可能にすることができる。さらに、試料容器6が配置された後に縁部を越えて引き出されないことを確実にすることができる。例えば、配置後、接触面51および/または弾性要素52は、キャップが接触面51において引き出されないようにストリッパとしても機能することができる。
【0161】
いくつかの実施形態によれば、把持装置は、試料容器軸を有する試料容器6を把持するように設計されていてもよく、少なくとも2つのグリッパフィンガー4は、把持軸49を規定してもよく、少なくとも1つの接触面51は、試料容器6が把持装置3によって把持される前に、試料容器6の試料容器軸69を把持軸49と整列させるように設計されている。整列は、試料容器6を把持した状態で、グリッパフィンガー4の同じ動きで実行されてもよい。本明細書で使用される「試料容器軸」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。試料容器軸69は、主慣性軸とすることができる。いくつかの実施形態によれば、試料容器6は、試料容器軸69を規定する少なくとも1つの対称軸を含むことができる。例えば、円筒形の試料容器6の場合、対称軸は、円筒形の試料容器6の軸であってもよい。対称軸は、試料容器6の細長延長部に沿って、またはそれに平行に延在してもよい。いくつかの実施形態によれば、少なくとも2つのグリッパフィンガー4は、把持軸49を規定することができる。例えば、把持軸49は、2つのグリッパフィンガー4の間の中心を通って、特にz方向に延在する軸であってもよい。例えば、把持軸49は、把持装置3の対称軸、例えば把持装置3のグリッパフィンガー4の集まりの対称軸であってもよい。しかしながら、他の実施形態も可能である。本明細書で使用される「試料容器が把持装置によって把持される前に整列させる」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、整列は、把持面41を使用した把持が実行される前に、直立および/または中心合わせなど、把持される試料容器6の位置を変更するプロセスを含むことができる。例えば、試料容器が把持装置によって把持される前の整列は、把持装置3が試料容器6を把持していない状態で、少なくとも1つの接触面51がいずれの把持面41よりも把持軸49に近くなるように設計されることができることによって実現されることができる。
【0162】
試料容器6を把持する把持装置3用のグリッパフィンガー4がさらに提案される。グリッパフィンガー4は、試料容器6を把持する把持面41を備えるグリッパフィンガー本体44を備える。グリッパフィンガー4は、グリッパフィンガー本体44に弾性的に取り付けられた少なくとも1つの接触面51を備える。
【0163】
グリッパフィンガー4の実施形態に関して、上記の説明および以下のさらなる説明が参照される。
【0164】
いくつかの実施形態によれば、把持装置3は、本明細書に記載のグリッパフィンガー4のうちの少なくとも1つを備える。いくつかの実施形態によれば、グリッパフィンガー4の少なくとも1つの接触面51は、上記またはさらに下記のように設計されている。いくつかの実施形態によれば、少なくとも2つのグリッパフィンガー4は、把持装置3内に直径方向に配置されることができる。いくつかの実施形態によれば、把持装置の全てのグリッパフィンガー4は、本明細書に記載のグリッパフィンガー4であってもよい。
【0165】
図2Aおよび
図2Bは、グリッパフィンガー4の例を側面図および正面図で示している。この例では、把持面41は、グリッパフィンガー本体44の下端に配置されている。グリッパフィンガー本体の反対側の端部には、グリッパ本体30への接続要素が示されている。この例に示すように、接触面51および弾性要素52は、モノリシック要素5として設計されることができる。モノリシック要素5として、この表示例ではモノリシック要素5の上端のねじによって、グリッパフィンガー本体44に直接取り付けられていてもよい。モノリシック要素5の対向する端部は、孔、例えば凹部に挿入されてもよく、それによって、この例に示すように、弾性要素52は、張力下に保持されてもよい。
【0166】
モノリシック要素5は、板ばねとして実現されることができ、板ばねの把持側に向けられた面は、接触面51として使用されるように設計されることができる。
図3の側面図に見られるように、モノリシック要素5、特にその接触面51は、通常の動作では把持面41の前に試料容器6に接触するように、把持面41上に突出するように配置されてもよい。
【0167】
図3は、試料容器6の把持中の2つのグリッパフィンガー4を示している。把持中、試料容器6は、把持面41によって把持され、グリッパフィンガー4の接触面51によって接触されることができる。しかしながら、把持面41と試料容器6との間の把持の前に、試料容器6は、最初に接触面51のみによって接触されてもよい。接触面51は、試料容器が接触面51によって直立されることができるように試料容器6を支持することができる。これは、把持軸49および試料容器軸69が同一であることを確実にすることができる。この位置では、試料容器6が2つのグリッパフィンガー4の把持面41の間にクランプされることができるように、グリッパフィンガー4がさらに一緒に移動されることができる。
【0168】
接触面51は、接触面51が試料容器6に向かってさらに移動される場合に、前記遊びを使用して接触面51が少なくとも部分的に、例えば把持面41のレベルまで戻されるように(その例を
図3に見ることができ、ここで、後退は変形によって効果的に実現される)、弾性遊びを有してグリッパフィンガー4に弾性的に取り付けられていてもよい。
【0169】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの接触面51は、少なくとも第1のセクション51.1および第2のセクション51.2を備えてもよい。第1のセクション51.1は、グリッパフィンガー4によって把持されようとしている試料容器6に第1の力を加えるように設計されていてもよく、第2のセクション51.2は、グリッパフィンガー4によって把持されようとしている試料容器6に第2の力を加えるように設計されていてもよい。第1の力の方向は、第2の力の方向と異なっていてもよい。例えば、
図5に例示的に示すように、少なくとも1つの接触面は、それぞれ、第1のセクション51.1および第2のセクション51.2を有してもよい。
【0170】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、第1のセクション51.1は、第2のセクション51.2と平行でなくてもよい。例えば、少なくとも1つの断面において、第1のセクション51.1および第2のセクション51.2は、互いにある角度を成していてもよい。
【0171】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの断面において、第1の方向および第2の方向は、互いに少なくとも10度異なることができる。
【0172】
いくつかの実施形態によれば、第1のセクション51.1および第2のセクション51.2は、互いに隣接していてもよい。
【0173】
いくつかの実施形態によれば、第1のセクション51.1および第2のセクション51.2は、互いに隣接していなくてもよい。
【0174】
図示のように、例えば
図5の実施形態では、接触面51のそれぞれは、ばね52を介してそれぞれのグリッパフィンガー4のグリッパフィンガー本体44に取り付けられていてもよい。試料容器6の中心合わせが矢印によって示されている。第1のセクション51.1および第2のセクション51.2を有する接触面51を使用することは、異なる方向の力を試料容器6に加えることを可能にすることができ、したがって少なくとも2方向に中心合わせすることができる。
【0175】
図6Aおよび
図6Bは、グリッパ本体30に接続された2つのグリッパフィンガー4のさらなる実施形態を斜視図で示している。各グリッパフィンガー4のグリッパフィンガー本体44の下端には、2つの把持面41が示されている。
図6Aおよび
図6Bでは、各グリッパフィンガー4は、弾性要素52および接触面51を備えるモノリシック要素を備える。モノリシック要素は、視覚化のために
図6Bにおいて強調表示されている。この実施形態では、把持面41は、グリッパフィンガー本体44の下端に配置され、接触面51は、第1のセクション51.1および第2のセクション51.2を備える。接触面51は、ほぼ二次の凹部を有する屈曲面として設計されていてもよい。
図6に示すように、接触面51は、弾性要素52を介してグリッパフィンガー本体44に接続されてもよい。
【0176】
図7Aおよび
図7Bは、
図6Aおよび
図6Bの把持装置3の実施形態を下方から見た図を示している。グリッパ本体30が見え、それに接続された2つのグリッパフィンガー4が見える。
図7Bでは、各グリッパフィンガー4の弾性要素52および接触面51を備えるモノリシック要素が視覚化のために強調されて示されている。表示されるように、各グリッパフィンガー4の接触面51の第1のセクション51.1および第2のセクション51.2は、互いに角度を有するように設計されていてもよい。
【0177】
図8Aおよび
図8Bは、グリッパフィンガー4の例を斜視図で示している。表示されるように、グリッパフィンガー4は、弾性要素52および接触面51を備えるモノリシック要素を備えることができる。モノリシック要素は、視覚化のために
図8Bにおいて強調表示されている。表示された例では、グリッパフィンガー4は、互いに角度を形成するように配置された2つのセクション51.1、51.2を備える接触面51を備える。この例に示されるように、セクション51.1、51.2のそれぞれは、z方向に、例えば、上方向および下方向の双方に傾斜していてもよく、これは、試料容器に取り付けられた、例えばバーコードを含むステッカーを損傷するリスクを低下させることを可能にすることができる。
図8の例では、把持面41は、グリッパフィンガー本体44の下端、特に接触面51の下方に配置されている。さらに示されるように、把持面41は、例えば波形で構成されてもよい。
【0178】
図9から
図11は、グリッパフィンガー4の実施形態を斜視図(
図9Aおよび
図9B)、把持側の図(
図10Aおよび
図10B)、および背面の図(
図11Aおよび
図11B)で示している。表示されるように、グリッパフィンガー4は、グリッパフィンガー本体44の下端に構造化された把持面41を備えることができる。表示されたグリッパフィンガー4は、視覚化のために
図9B、
図10Bおよび
図11Bにおいて強調表示されているモノリシック要素5の一部として、接触面51および弾性要素52を備える。表示されるように、モノリシック要素5は、接触面51がグリッパフィンガー本体44に弾性的に取り付けられるように、グリッパフィンガー本体44に取り付けられていてもよい。さらに示されるように、接触面51は、2つのセクション51.1および51.2を備えてもよい。表示された例では、接触面51の2つのセクション51.1および51.2は、異なる角度から把持される試料容器6に接触し、それぞれ異なる方向に力を及ぼす。例えば、一対のそのようなグリッパフィンガー4によって把持されようとしているとき、これは、接触されるとき、特に接触されるがまだ把持されていないときに、試料容器6の安定化をもたらすことができる。
【0179】
板ばねの上端は、グリッパフィンガー本体44に、この場合はねじによって直接取り付けられていてもよい。表示された例に示すように、接触面51は、屈曲されてもよい。
【0180】
図12Aおよび
図12Bは、弾性特性を有するモノリシック要素5に含まれ、したがって弾性要素52を備える第1のセクション51.1および第2のセクション51.2との接触面51を備えるグリッパフィンガー4の実施形態を示している。モノリシック要素5は、視覚化のために
図12Bにおいて強調表示されている。グリッパフィンガー本体44の下端には、2つの把持面41が示されており、この例ではいかなる波形もない。
【0181】
本明細書に記載の把持装置3の1つを備える試料容器6を取り扱う検査室機器7がさらに提案される。検査室機器の実施形態が
図1に示されている。
【0182】
本明細書で使用される「検査室」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、検査室7は、少なくとも1つの分析器および/または少なくとも1つの試料、特に少なくとも1つの生物学的試料を分析するように構成された少なくとも1つの機器などの複数の検査室機器を備える少なくとも1つの環境にあることができる。例えば、検査室7は、対応する測定および制御を行う機会を提供するという意味で、自然科学および/または工学の分野において作業するように構成された場所とすることができる。例えば、検査室7は、分析検査室であってもよい。
【0183】
いくつかの実施形態によれば、検査室機器7は、体外診断(IVD)検査室の一部であってもよい。本明細書で使用される「IVD検査室」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、IVD検査室は、試料、例えば人体または動物の体から取り出された生物学的試料に対して少なくとも1つの検査を実行するように設計された検査室とすることができる。例えば、試料に対する検査は、少なくとも1つの試薬を試料に適用し、検出可能な反応を監視することを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、IVD検査室は、臨床検査室であってもよい。いくつかの実施形態によれば、IVD検査室は、医療検査室であってもよい。いくつかの実施形態によれば、IVD検査室は、法医学検査室または血液バンクであってもよい。
【0184】
本明細書で使用される「検査室機器」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、検査室機器7は、1つまたは複数の試料に対して1回または複数回の処理ステップまたはワークフローステップを実行するように動作可能な任意の装置または装置構成要素または装置セクションとすることができる。例えば、処理ステップは、遠心分離、アリコート、試料分析などの処理ステップを物理的に実行することを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、検査室機器7は、前分析機器、後分析機器、および/または分析機器とすることができる。例えば、処理ステップは、前分析処理ステップ(アリコート、試料調製など)、分析処理ステップ(生物学的試料中の分析物の存在および/または濃度を決定するためのアッセイなど)または後分析処理ステップ(生物学的試料のアーカイブなど)とすることができる。
【0185】
いくつかの実施形態によれば、検査室機器7は、少なくとも1つの測定値を取得するように構成された分析検査室機器とすることができる。例えば、分析機器は、様々な化学的、生物学的、物理的、光学的または他の技術的手順を介して試料またはその成分のパラメータ値を決定するように動作可能とすることができる。例えば、分析機器は、試料または少なくとも1つの分析物の前記パラメータを測定し、取得された測定値を返すように動作可能とすることができる。分析機器によって返された、可能性のある分析結果のリストは、限定されないが、試料における検体の濃度、(検出レベルを超える濃度に対応する)試料における検体の存在を示すデジタル(はいまたはいいえ)結果、光学的パラメータ、DNAまたはRNAシーケンス、タンパク質または代謝産物の質量スペクトロスコピーから取得されたデータ、および、様々なタイプの物理的または化学的パラメータを含む。いくつかの実施形態によれば、分析機器は、試料および/または試薬のピペッティング、投入および混合を補助するユニットを備えることができる。いくつかの実施形態によれば、分析機器は、アッセイを実施するための試薬を保持するための試薬保持ユニットを備えることができる。試薬は、例えば、個々の試薬または試薬のグループを含む容器、入れ物またはカセットの形態で配置されることができ、貯蔵区画またはコンベヤ内の適切な容器または位置に配置されることができる。それは、消耗品供給ユニットを備えることができる。いくつかの実施形態によれば、分析機器は、そのワークフローが特定の種類の分析のために最適化されるプロセスおよび検出システムを備えることができる。そのような分析機器の例は、化学反応もしくは生物反応の結果を検出するため、または化学反応もしくは生物反応の進行を監視するために使用される臨床化学分析装置、凝固化学分析装置、免疫化学分析装置、尿分析装置、核酸分析装置である。
【0186】
いくつかの実施形態によれば、検査室機器7は、前分析検査室機器とすることができる。いくつかの実施形態によれば、前分析検査室機器は、試料容器6に収容された試料などの1つまたは複数の試料容器6に対して1回または複数回の前分析容器処理ステップを実行するための1つまたは複数のデバイスとすることができるか、またはそれを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、前分析検査室機器は、1回または複数回の後続の分析検査のために、試料容器6、特に試料容器6に収容された試料を調製するように設計されていてもよい。例えば、前分析容器処理ステップは、例えば、遠心分離ステップ、キャッピング、デキャッピングまたは再キャッピングステップ、アリコートステップ、緩衝液を試料に添加するステップなどとすることができる。いくつかの実施形態によれば、検査室は、血液からの血漿の調製、粘性流体の希釈、溶解など、使用前に生物学的試料を前処理するように設計された少なくとも1つの前分析検査室機器を備えることができる。いくつかの実施形態によれば、前処理は、濾過、蒸留、濃縮、干渉成分の不活性化、および試薬の添加を含むことができる。いくつかの実施形態によれば、前分析検査室機器は、最初に固体または半固体の生物学的試料液体を適切な液体媒体によって溶解または懸濁することによってレンダリングするように設計されている。
【0187】
いくつかの実施形態によれば、検査室機器は、後分析検査室機器とすることができる。いくつかの実施形態によれば、後分析検査室機器は、少なくとも1つの後分析容器処理ステップを実行するように設計されていてもよい。いくつかの実施形態によれば、後分析検査室機器は、1つまたは複数の試料を自動的に処理および/または保存するように設計されていてもよい。例えば、後分析容器処理ステップは、再キャップステップ、試料容器6から試料を取り出すステップ、または試料容器6を貯蔵ユニットもしくは生物学的廃棄物を収集するユニットに移送するステップを含むことができる。
【0188】
いくつかの実施形態によれば、検査室機器7は、例えば
図1に示す少なくとも1つの試料移送デバイス1を備える試料取り扱いシステムを備えることができる。本明細書で使用される「試料移送デバイス」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。いくつかの実施形態によれば、試料移送デバイス1は、試料容器6をある位置から別の位置に移動および/または移送および/または転送および/または搬送するように構成されることができる。試料移送デバイス1は、ロボット移動装置2を備えることができる。
【0189】
図1は、把持装置3を備える例示的な検査室機器7を示している。検査室機器は、ロボット移動装置2を備える試料移送デバイス1を備える。図示のガントリシステムは、x方向におけるレール20、y方向におけるレール21、およびz方向におけるビーム22を備えることができる。試料移送デバイス1は、把持装置3を図示の3つの方向に沿って移動させるように設計されることができる。試料容器6は、ラック内に配置されてもよく、測定のために試料容器を配置するなどのために、把持装置3によって把持されてもよい。さらに、
図1は、グリッパアクチュエータ31および2つのグリッパフィンガー4を備えるグリッパ本体30などの例示的な把持装置3の構成要素の概要を示している。
【0190】
以下の特許請求の範囲において定義される本発明の範囲から逸脱することなく、前述の特定の構造に基づいて多くの変形形態が採用されることができることが理解されよう。
【0191】
特に、以下の実施形態が提案される:
【0192】
提案1:試料容器を把持する把持装置であって、
グリッパアクチュエータを備えるグリッパ本体と、
それぞれが把持面を備える少なくとも2つのグリッパフィンガーであって、
グリッパフィンガーのうちの少なくとも1つが、グリッパ本体に移動可能に結合され、
把持装置が、少なくとも1つの移動可能グリッパフィンガーを移動させることによって、少なくとも2つのグリッパフィンガーの把持面によって試料容器を把持するように設計されている、グリッパフィンガーと、を備え、
把持装置が、把持装置によって把持されようとしている試料容器に弾性的に接触するための少なくとも1つの弾性的に取り付けられた接触面を備える、把持装置。
【0193】
提案2:少なくとも1つの接触面が、試料容器が把持装置によって把持される前に、最初は直立していない試料容器を直立させるように設計されている、提案1に記載の把持装置。
【0194】
提案3:少なくとも1つの接触面が、試料容器が把持装置(3)によって把持される前に、最初は中心合わせされていない試料容器を少なくとも2つのグリッパフィンガーの間に中心合わせするように設計されている、提案1または2に記載の把持装置。
【0195】
提案4:
把持装置が、試料容器軸を有する試料容器を把持するように設計され、
少なくとも2つのグリッパフィンガーが、把持軸を規定し、
少なくとも1つの接触面は、試料容器が把持装置によって把持される前に、試料容器の試料容器軸を把持軸と整列させるように設計されている、提案1から3のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0196】
提案5:
少なくとも2つのグリッパフィンガーが、把持軸を規定し、
把持装置が試料容器を把持していない状態において、少なくとも1つの接触面が、いずれの把持面よりも把持軸に近くなるように設計されている、提案1から4のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0197】
提案6:
グリッパフィンガーのそれぞれが、グリッパ本体に移動可能に結合されている、提案1から5のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0198】
提案7:
把持装置が、把持面の間に試料容器をクランプすることによって試料容器を把持するように設計されている、提案1から6のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0199】
提案8:
把持装置が、少なくとも2つの接触面を備える、提案1から7のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0200】
提案9:
少なくとも1つの接触面のうちの少なくとも1つは、グリッパフィンガーに取り付けられている、提案1から8のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0201】
提案10:
グリッパフィンガーのそれぞれに、少なくとも1つの接触面が取り付けられている、提案1から9のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0202】
提案11:
グリッパフィンガーのそれぞれに、正確に1つの接触面が取り付けられている、提案1から10のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0203】
提案12:グリッパフィンガーのそれぞれに、少なくとも2つの接触面が取り付けられている、提案1から10のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0204】
提案13:グリッパフィンガーのそれぞれに、正確に2つの接触面が取り付けられている、提案1から10、12のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0205】
提案14:
少なくとも1つの接触面のうちの少なくとも1つが、グリッパフィンガーに結合されている、提案1から13のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0206】
提案15:
少なくとも1つの接触面のうちの少なくとも1つが、移動可能に結合されたグリッパフィンガーに結合されている、提案1から14のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0207】
提案16:
把持装置の全ての接触面が、グリッパフィンガーに結合されている、提案1から15のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0208】
提案17:
少なくとも1つの接触面のうちの少なくとも1つが、移動可能に結合されたグリッパフィンガーに結合されることなくグリッパ本体に結合されている、提案1から15のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0209】
提案18:
少なくとも1つの接触面が、弾性要素を介してグリッパ本体に弾性的に取り付けられている、提案1から17のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0210】
提案19:
グリッパフィンガーの把持面が、グリッパ本体に非弾性的に結合されている、提案1から18のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0211】
提案20:試料容器を把持する把持装置用のグリッパフィンガーであって、グリッパフィンガーが、試料容器を把持する把持面を備えるグリッパフィンガー本体を備え、グリッパフィンガーが、グリッパフィンガー本体に弾性的に取り付けられた少なくとも1つの接触面を備える、グリッパフィンガー。
【0212】
提案21:
少なくとも1つの接触面自体が剛性である、提案20に記載のグリッパフィンガー。
【0213】
提案22:
少なくとも1つの接触面が接触点である、提案20または21に記載のグリッパフィンガー。
【0214】
提案23:
少なくとも1つの接触面が接触面である、提案20から22のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0215】
提案24:
少なくとも1つの接触面が、グリッパフィンガー本体に弾性的に取り付けられている、提案20から23のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0216】
提案25:少なくとも1つの接触面が、弾性要素を介してグリッパフィンガー本体に弾性的に取り付けられている、提案24に記載のグリッパフィンガー。
【0217】
提案26:
弾性要素がばねであり、少なくとも1つの接触面が、グリッパフィンガー本体にばね装着される、提案25に記載のグリッパフィンガー。
【0218】
提案27:
ばねが予荷重される、提案26に記載のグリッパフィンガー。
【0219】
提案28:
少なくとも1つの接触面および弾性要素が、モノリシック要素、例えば、グリッパフィンガーのモノリシック要素に含まれる、提案25から27のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0220】
提案29:
モノリシック要素が、グリッパフィンガー本体に直接取り付けられている、提案28に記載のグリッパフィンガー。
【0221】
提案30:
少なくとも1つの接触面が、第1の弾性率でグリッパフィンガー本体に弾性的に結合され、
把持面が、第2の弾性率でグリッパフィンガー本体に弾性的に結合され、第2の弾性率が、第1の弾性率よりも大きく、より大きい弾性率が、より低い弾性の指標である、提案20から29のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0222】
提案31:
把持面が、グリッパフィンガー本体に非弾性的に結合されている、提案20から29のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0223】
提案32:
把持面が剛性である、提案20から31のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0224】
提案33:
把持面および少なくとも1つの接触面が、双方とも、グリッパフィンガーの把持側に配置され、把持側が、グリッパフィンガーによって把持されている試料容器に面するグリッパフィンガー本体の側である、提案20から32のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0225】
提案34:
グリッパフィンガーが、少なくとも非把持状態において、把持面が少なくとも1つの接触面よりもグリッパフィンガー本体に近くなるように設計されている、提案20から33のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0226】
提案35:
グリッパフィンガーが、少なくとも1つの接触面が、把持面よりもグリッパフィンガーによって把持されようとしている試料容器に近くなるように設計されている、提案20から34のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0227】
提案36:
グリッパフィンガーが、少なくとも1つの接触面が、少なくとも1つの接触面を少なくとも把持面のレベルまで押すことを可能にする遊びを有するように設計されている、提案34または35に記載のグリッパフィンガー。
【0228】
提案37:
遊びが弾性遊びを含む、提案36に記載のグリッパフィンガー。
【0229】
提案38:
遊びが非弾性遊びを含む、提案36または37に記載のグリッパフィンガー。
【0230】
提案39:
少なくとも1つの接触面が、線形弾性的にグリッパフィンガー本体に弾性的に取り付けられている、提案20から38のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0231】
提案40:
把持面が、接触面よりも下方に配置される、提案20から39のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0232】
提案41:
把持面が、グリッパフィンガーの下端に配置される、提案20から40のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0233】
提案42:
少なくとも2つの接触面が、グリッパフィンガー本体に弾性的に取り付けられている、提案20から41のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0234】
提案43:
少なくとも1つの接触面が、少なくとも第1のセクションおよび第2のセクションを備える、提案20から42のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0235】
提案44:
第1のセクションが、グリッパフィンガーによって把持されようとしている試料容器に第1の力を加えるように設計され、
第2のセクションが、グリッパフィンガーによって把持されようとしている試料容器に第2の力を加えるように設計され、
第1の力の方向が、第2の力の方向とは異なる、提案42に記載のグリッパフィンガー。
【0236】
提案45:
少なくとも1つの断面において、第1の方向および第2の方向が、互いに少なくとも10度異なる、提案44に記載のグリッパフィンガー。
【0237】
提案46:
少なくとも1つの断面において、第1のセクションが、第2のセクションと平行ではない、提案42から44のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0238】
提案47:
第1のセクションおよび第2のセクションが、互いに隣接している、提案42から46のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0239】
提案48:
第1のセクションおよび第2のセクションが互いに隣接していない、提案42から46のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0240】
提案49:
少なくとも1つの断面において、第1のセクションおよび第2のセクションが、互いに角度を成している、提案42から47のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0241】
提案50:
少なくとも1つの断面において、角度が10度以上である、提案49に記載のグリッパフィンガー。
【0242】
提案51:
少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面が平坦ではない、提案20から50のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0243】
提案52:
少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面が湾曲している、提案20から51のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0244】
提案53:
少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面が凸状である、提案20から52のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0245】
提案54:
少なくとも1つの断面において、少なくとも1つの接触面が屈曲している、提案20から53のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガー。
【0246】
提案55:提案20から54のうちのいずれか1つに記載のグリッパフィンガーのうちの少なくとも1つを備える、提案1から19のうちのいずれか1つに記載の把持装置。
【0247】
提案56:
請求項20から54のうちの1つに記載のグリッパフィンガーに弾性的に取り付けられた少なくとも1つの接触面が、提案1から19のうちの1つに記載の少なくとも1つの弾性的に取り付けられた接触面のうちの少なくとも1つである、提案55に記載の把持装置。
【0248】
提案57:
提案20から54のうちの1つに記載の少なくとも2つのグリッパフィンガーが、把持装置内に直径方向に配置される、提案56に記載の把持装置。
【0249】
提案58:
把持装置の全てのグリッパフィンガーが、提案20から54のうちの1つに記載のグリッパフィンガーである、提案56または57に記載の把持装置。
【0250】
提案59:提案1から19または55から58に記載の把持装置のうちのいずれか1つを備える、試料容器を取り扱う検査室機器。
【0251】
提案60:検査室機器が、試料容器に含まれる試料を取り扱うように設計されている、提案59に記載の検査室機器。
【0252】
提案61:検査室機器が、少なくとも1つの測定値を取得するように構成された分析検査室機器である、提案59または60に記載の検査室機器。
【0253】
提案62:検査室機器が、前分析検査室機器である、提案59から61に記載の検査室機器。
【0254】
提案63:検査室機器が、後分析検査室機器である、提案59から62に記載の検査室機器。
【符号の説明】
【0255】
1 試料移送デバイス
2 ロボット移動装置
3 把持装置
4 グリッパフィンガー
5 モノリシック要素
6 試料容器
7 検査室機器
8 制御ユニット
20 x方向におけるレール
21 y方向におけるレール
22 z方向におけるビーム
30 グリッパ本体
31 グリッパアクチュエータ
41 把持面
40 把持側
44 グリッパフィンガー本体
49 把持軸
51 接触面
51.1 第1のセクション
51.2 第2のセクション
52 弾性要素
69 試料容器軸
【外国語明細書】