(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023171419
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】チェックアウトシステム、可搬型POS端末、周辺機器の提示方法及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20231124BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20231124BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20231124BHJP
G06Q 20/20 20120101ALI20231124BHJP
【FI】
G07G1/12 331Z
G07G1/00 301D
G07G1/01 301E
G06Q20/20
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023163539
(22)【出願日】2023-09-26
(62)【分割の表示】P 2019171935の分割
【原出願日】2019-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】土屋 修
(57)【要約】
【課題】可搬型POS端末から使用を試みた周辺機器が使用不可の状況にあるとき、客を待たせる時間を短縮できるようにする。
【解決手段】店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末は、検出手段、接続手段、取得手段及び提示手段を有する。検出手段は、店舗内における可搬型POS端末の位置座標を検出する。接続手段は、可搬型POS端末を店舗に備えられたネットワークに接続する。取得手段は、測定装置が測定した、可搬型POS端末がネットワークを介して使用可能な複数の周辺機器それぞれの位置座標を、ネットワークから取得する。提示手段は、第1の周辺機器の使用を試みた際にそれが使用不可である場合、第1の周辺機器を除いて可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する第2の周辺機器を、使用推奨機器として提示する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末と、
前記店舗に備えられたネットワークに接続され、前記可搬型POS端末が前記ネットワークを介して使用可能な複数の周辺機器と、
前記ネットワークに接続され、前記店舗内における前記複数の周辺機器それぞれの位置座標を策定する測定装置と、
を具備し、
前記可搬型POS端末は、
前記店舗内における前記可搬型POS端末の位置座標を検出する検出手段と、
前記ネットワークに接続するための接続手段と、
前記ネットワークから前記複数の周辺機器それぞれの前記位置座標を取得する取得手段と、
第1の周辺機器の使用を試みた際に前記第1の周辺機器が使用不可である場合、前記第1の周辺機器を除いて前記可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する第2の周辺機器を、使用推奨機器として提示する提示手段と、
を有する、チェックアウトシステム。
【請求項2】
店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末であって、
前記店舗内における前記可搬型POS端末の位置座標を検出する検出手段と、
前記店舗に備えられたネットワークに接続するための接続手段と、
前記ネットワークに接続された、前記店舗内における位置座標を取得可能な複数の周辺機器それぞれの前記位置座標を、前記ネットワークから取得する取得手段と、
前記ネットワークを介して第1の周辺機器の使用を試みた際に前記第1の周辺機器が使用不可である場合、前記第1の周辺機器を除いて前記可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する第2の周辺機器を、使用推奨機器として提示する提示手段と、 を具備する、可搬型POS端末。
【請求項3】
前記可搬型POS端末は、
前記複数の周辺機器のうち、優先的に使用する周辺機器を設定する設定手段と、
前記優先的に使用する周辺機器と、前記可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する周辺機器と、の何れを優先するか指定する指定手段と、
前記第1の周辺機器として、前記指定手段によって指定された周辺機器を選択する選択手段と、
を更に有する、請求項2に記載の可搬型POS端末。
【請求項4】
前記可搬型POS端末は、前記第1の周辺機器として、前記可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する周辺機器を選択する選択手段を更に有する、請求項2に記載の可搬型POS端末。
【請求項5】
前記可搬型POS端末は、
前記複数の周辺機器のうち、優先的に使用する周辺機器を設定する設定手段と、
前記第1の周辺機器として、前記優先的に使用する周辺機器を選択する選択手段と、を更に有する、請求項2に記載の可搬型POS端末。
【請求項6】
店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末のコンピュータによって実行されたとき、前記コンピュータに、
前記可搬型POS端末が備える検出手段により、前記店舗内における前記可搬型POS端末の位置座標を検出させる処理と、
前記可搬型POS端末が備える接続手段により、前記店舗に備えられたネットワークに接続させ、前記ネットワークから、前記ネットワークに接続された、前記店舗内における位置座標を取得可能な複数の周辺機器それぞれの前記位置座標を、取得させる処理と、
前記ネットワークを介して第1の周辺機器の使用を試みた際に前記第1の周辺機器が使用不可である場合、前記第1の周辺機器を除いて前記可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する第2の周辺機器を判別させる処理と、
前記可搬型POS端末が備える表示手段により、前記第2の周辺機器を使用推奨機器として提示させる処理と、
を行わせるための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、チェックアウトシステム及びこのチェックアウトシステムに用いられる可搬型POS端末並びにコンピュータを当該可搬型POS端末として機能させるための制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、汎用のタブレットPC(Personal Computer)等の情報処理機器にPOS(Point Of Sales)レジアプリケーションをインストールして、可搬型POS端末として利用されている。この可搬型POS端末は、店舗内に備えられたネットワークに無線接続することで、ネットワークに接続されているレシートプリンタ、自動釣銭機、スキャナ等の周辺機器を使用することができるようになっている。
【0003】
この種のチェックアウトシステムにおいて、周辺機器が故障したときの修理対策として、特許文献1は、外部情報処理端末により周辺機器の動作状況を示す情報を報知できるようにした技術を提案している。
【0004】
しかしながら、周辺機器が故障したときの、客を待たせてしまうという問題の解決策は示されていない。特に、レシートプリンタは、故障率の高い紙搬送系を持つことが原因でプリントすることができないこと多々あり、客を待たせる事態が頻繁に発生する。レシートプリンタだけでなく、何らかの駆動系を持つ周辺機器は、駆動系を持たない周辺機器よりも、使用不可となる確率は高い。また、ネットワークトラブルなど、周辺機器の故障を原因としない理由で、周辺機器が使用できない場合も発生し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、可搬型POS端末から使用を試みた周辺機器が使用不可の状況にあるとき、客を待たせてしまう時間を短縮できるチェックアウトシステム及びこのシステムに用いられる可搬型POS端末並びにコンピュータを当該可搬型POS端末として機能させるための制御プログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態において、チェックアウトシステムは、店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末と、店舗に備えられたネットワークに接続され、可搬型POS端末がネットワークを介して使用可能な複数の周辺機器と、ネットワークに接続され、店舗内における複数の周辺機器それぞれの位置座標を測定する測定装置と、を備える。可搬型POS端末は、検出手段、接続手段、取得手段及び提示手段を有する。検出手段は、店舗内における可搬型POS端末の位置座標を検出する。接続手段は、可搬型POS端末をネットワークに接続する。取得手段は、ネットワークから複数の周辺機器それぞれの位置座標を取得する。提示手段は、第1の周辺機器の使用を試みた際に前記第1の周辺機器が使用不可である場合、第1の周辺機器を除いて可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する第2の周辺機器を、使用推奨機器として提示する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係るチェックアウトシステムの概念図。
【
図2】チェックアウトシステムにおける各要素の物理的位置関係を示す模式図。
【
図4】一実施形態に係る可搬型POS端末としてのタブレットの要部回路構成を示すブロック図。
【
図5】サーバのプロセッサが実行する位置座標制御処理の手順の一例を示す流れ図。
【
図6】タブレットのプロセッサが実行する周辺機器使用処理の手順の一例を示す流れ図。
【
図7】
図6中の優先設定処理の手順の一例を示す流れ図。
【
図12A】
図6中の機器使用処理の手順の一例を示す流れ図の第1の部分を示す図。
【
図12B】
図6中の機器使用処理の手順の一例を示す流れ図の第2の部分を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、可搬型POS端末から使用を試みた周辺機器が使用不可の状況にあるとき、客を待たせてしまう時間を短縮できる、チェックアウトシステム及びこのシステムに用いられる可搬型POS端末の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係るチェックアウトシステムの概念図である。チェックアウトシステムは、サーバ10と、周辺機器としての複数台の自動釣銭機20、複数台のキーボード30、複数台のレシートプリンタ40、複数台のカード決済端末50及び複数台のチケットプリンタ60と、複数台のタブレット70と、を含む。タブレット70は、一実施形態に係る可搬型POS端末である。これらサーバ10、複数種類の周辺機器及び複数台のタブレット70は、店舗に備えられたLAN(Local Area Network)などのネットワークNWを介して互いに接続される。サーバ10は、図示しないゲートウェイを介して、ネットワークNWに有線接続される。複数種類の周辺機器は、ネットワークNWに有線接続される。周辺機器の内の何れか少なくとも一種類、または少なくとも一種類の周辺機器の内の少なくとも一台は、図示しないアクセスポイントを介して、ネットワークNWに無線接続されるものであっても良い。また、複数台のタブレット70は、図示しないアクセスポイントを介して、ネットワークNWに無線接続される。なお、周辺機器は、各種類複数台としているが、一台しか有さないものがあっても良い。同様に、タブレット70も一台だけであっても良い。
【0011】
サーバ10は、例えば各タブレット70で登録された商品のデータを収集して、店舗全体の売上、在庫等を管理するための店舗サーバである。自動釣銭機20は、現金の投入口と払出口とを有する。自動釣銭機20は、投入口から投入された現金の枚数を金種別に計数して投入金額を算出し、投入金額のデータをタブレット70へと送信する。自動釣銭機20は、タブレット70から受信した釣銭データを基に、釣銭相当の現金を払出口から払い出す。キーボード30は、タブレット70の補助入力のための種々のキーが配設されている。レシートプリンタ40は、レシートをプリントする。カード決済端末50は、クレジットカードや電子マネー媒体による会計を行うための端末である。チケットプリンタ60は、割引券などのチケットをプリントする。
【0012】
タブレット70は、少なくとも以下の第1乃至第4の機能を有する。第1の機能は、客が買い上げる商品の販売データを登録する機能である。第2の機能は、登録された商品販売データを基に会計データを生成する機能である。第3の機能は、生成した会計データを基に客からの代金支払いを受け付け、客との商取引を決済する機能である。第4の機能は、商取引の明細を示すレシートの印刷ジョブを生成し、この印刷ジョブをレシートプリンタ40に無線送信する機能である。
【0013】
チェックアウトシステムは、更に、周辺機器の各々に装着された、または内蔵された位置測定タグ(
図1ではTGと略記している)80と、ネットワークNWに接続された複数の固定基地局90と、を含む。複数の固定基地局90は、ネットワークNWに有線接続される。また、複数の固定基地局90は、ネットワークNWとは別の専用線により、サーバ10に直接接続されても良い。
【0014】
図2は、チェックアウトシステムにおける各要素の物理的位置関係を示す模式図である。
図2において、参照符号NWSは、図示しないブリッジによって相互接続される、ネットワークNWにおけるネットワークセグメントを表している。また、自動釣銭機20はCM、キーボード30はKB、レシートプリンタ40はRP、カード決済端末50はCT、チケットプリンタ60はTP、タブレット70はTT、位置測定タグ80はTG、固定基地局90はBSとそれぞれ略記している。
図2に示すように、固定基地局90は、店舗内の予め決められた位置に固定設置される。固定基地局90は、例えば店舗の天井に、X方向及びY方向に等間隔に設置することが好適ではあるが、その限りではない。ネットワークセグメントNWSと固定基地局90との位置関係は、特に規定しない。
【0015】
複数の位置測定タグ80と複数の固定基地局90は、ネットワークNWに接続され、店舗内における周辺機器それぞれの位置座標を測定する測定装置を構成する。各固定基地局90からBLE(Blue tooth Low Energy(Blue toothは登録商標))波やUWB(Ultra Wide Band、超広帯域無線)波を発信し、位置測定タグ80でそれらを受信して、それぞれの入射角や到達時間に基づいて、位置測定タグ80の位置座標、すなわちそれが装着された周辺機器の位置座標が測定されることができる。あるいは、逆に、位置測定タグ80からBLE波やUWB波を発信し、各固定基地局90側でそれを受信して、各固定基地局90での入射角や到達時間に基づいて、位置測定タグ80の位置が測定されることができる。例えば、
図2の例では、3台のレシートプリンタ40の位置座標として、(x,y)=(5,8)、(x,y)=(14,2)及び(x,y)=(27,9)が測定される。
【0016】
図3は、サーバ10の要部回路構成を示すブロック図である。サーバ10は、
図3に示すように、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、通信インターフェース14、タイマ15及びシステム伝送路16を備える。システム伝送路16は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。サーバ10では、システム伝送路16に、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、通信インターフェース14、タイマ15を接続する。サーバ10では、プロセッサ11、メインメモリ12及び補助記憶デバイス13と、これらを接続するシステム伝送路16とによってコンピュータを構成する。
【0017】
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
【0018】
メインメモリ12は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROM(Read Only Memory)である。揮発性のメモリ領域は、例えばRAM(Random Access Memory)である。本実施形態では、メインメモリ12の揮発性のメモリ領域に、周辺機器の位置座標を記憶する位置テーブル121が構成される。
【0019】
補助記憶デバイス13は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等が補助記憶デバイス13となり得る。補助記憶デバイス13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ11での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス13は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。この補助記憶デバイス13には、商品データベース(
図3ではDBと略記している)131、売上データベース132等が構成される。商品データベース131は、店舗で販売される商品毎に、商品データを記述した商品レコードを保存する。商品レコードは、商品コード、価格、商品名等を含む。商品コードは、商品の識別コードである。売上データベース132は、商品、部門、時間帯、日付、週、月等の項目毎に売上データを記述した売上レコードを保存する。売上データは、売上点数、売上金額等を含む。
【0020】
通信インターフェース14は、ネットワークNWに接続される。通信インターフェース14は、ネットワークNWを介して接続される他の機器との間で通信プロトコルに従いデータ通信を行う。
【0021】
タイマ15は、プロセッサ11からの指令により計時動作を開始する。タイマ15は、設定された時間を計時するとタイムアウトする。タイマ15がタイムアウトする時間は任意に設定可能である。
【0022】
図4は、タブレット70の要部回路構成を示すブロック図である。タブレット70は、汎用のタブレットPCであり、POSレジアプリケーションである一実施形態に係る制御プログラムをダウンロードしてインストールし、これを実行することで、一実施形態に係る可搬型POS端末として機能するものである。タブレット70は、
図4に示すように、プロセッサ71、メインメモリ72、補助記憶デバイス73、タッチパネル74無線ユニット75、センサ群76、スピーカ77及びシステム伝送路78を備える。システム伝送路78は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。タブレット70では、システム伝送路78に、プロセッサ71、メインメモリ72、補助記憶デバイス73、タッチパネル74、無線ユニット75、センサ群76、スピーカ77を接続する。タブレット70では、プロセッサ71、メインメモリ72及び補助記憶デバイス73と、これらを接続するシステム伝送路78とによってコンピュータを構成する。
【0023】
プロセッサ71は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ71は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ71は、例えばCPUである。
【0024】
メインメモリ72は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ72は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ72は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ72は、プロセッサ71が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ72は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ71によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROMである。揮発性のメモリ領域は、例えばRAMである。
【0025】
補助記憶デバイス73は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROMあるいはSSD等が補助記憶デバイス73となり得る。補助記憶デバイス73は、プロセッサ71が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ71での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス73は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。本実施形態では、POSレジアプリケーション(
図4ではPOSアプリと略記している)731を記憶している。補助記憶デバイス73は、プロセッサ71がこのPOSレジアプリケーション731の実行中に適宜書き換えるデータである優先設定情報を記憶する優先設定メモリ7311が構成される。
【0026】
タッチパネル74は、タブレット70の入力デバイスと表示デバイスとを兼ね備えた機器である。タッチパネル74は、表示手段として機能する。タッチパネル74は、表示された画像に対するタッチ位置を検出し、そのタッチ位置情報をプロセッサ71に出力する。タッチパネル74は、例えばタブレット70で登録された商品の品名、価格、合計金額等を表示する。
【0027】
無線ユニット75は、図示しないアクセスポイントを介してネットワークNWに接続し、サーバ10や周辺機器とデータ通信を行う。無線ユニット75は、接続手段として機能する。また、無線ユニット75は、BLE波やUWB波を発信または受信機能を有し、位置測定タグ80と同様の機能を果たすことができる。無線ユニット75は、検出手段として機能する。例えば、
図2の例では、タブレット70の位置座標として、(x,y)=(8,2)が検出される。なお、無線ユニット75がBLE波やUWB波に対応していない場合には、周辺機器と同様に、タブレット70にも位置測定タグ80が装着されて良い。
【0028】
センサ群76は、カメラ、GPSセンサ、ジャイロセンサなどを含む。カメラは、商品に付されたバーコード、二次元データコード等のコードシンボルを読み取ることができる。スピーカ77は、警告音などを出力する。
【0029】
POSレジアプリケーション731は、タブレット70が備えるコンピュータを、取得手段、提示手段、設定手段、指定手段、選択手段として機能させるためのものである。POSレジアプリケーション731は、ネットワークを介した通信により補助記憶デバイス73に記憶させることができる。POSレジアプリケーション731は、CD-ROM,メモリカード等のリムーバブルな記録媒体に記録して配布されても良い。この場合、POSレジアプリケーション731は、タブレット70に接続した記録媒体リーダ、あるいはタブレット70が通信可能なパーソナルコンピュータが備えるまたは接続された記録媒体リーダによって、記録媒体から読み取られ、補助記憶デバイス73に記憶されることができる。
【0030】
取得手段は、ネットワークNWに接続された、店舗内における位置座標を取得可能な複数の周辺機器それぞれの位置座標を、ネットワークみてから取得する手段である。提示手段は、ネットワークNWを介して第1の周辺機器の使用を試みた際に第1の周辺機器が使用不可である場合、第1の周辺機器を除いてタブレット70に対して最短距離となる位置座標に存在する第2の周辺機器を、使用推奨機器として提示する手段である。設定手段は、複数の周辺機器のうち、優先的に使用する周辺機器を設定する手段である。指定手段は、優先的に使用する周辺機器と、タブレット70に対して最短距離となる位置座標に存在する周辺機器と、の何れを優先するか指定する手段である。選択手段は、第1の周辺機器として、指定手段によって指定された、周辺機器を選択する手段である。また、選択手段は、指定手段による指定によらずに、優先的に使用する周辺機器を選択する手段であっても良い。あるいは、選択手段は、設定手段による設定や指定手段による指定によらずに、第1の周辺機器として、タブレット70に対して最短距離となる位置座標に存在する周辺機器を選択する手段であっても良い。
【0031】
以下、実施形態に係るチェックアウトシステムの動作について、
図5及び
図6の流れ図を用いて具体的に説明する。なお、
図5及び
図6を用いて説明する処理の内容は一例である。同様な結果を得ることが可能であればその処理手順及び処理内容は特に限定されるものではない。
【0032】
図5は、サーバ10のプロセッサ11が実行する多数の制御処理の内の一つである、位置座標制御処理の手順の一例を示す流れ図である。プロセッサ11は、
図5に示すように、Act11として周辺機器の位置座標を取得するか否か判断する。この判断は、周辺機器の位置座標を取得するべく予め決められた取得タイミングとなったかどうか確認することにより行われることができる。取得タイミングをどの程度するかは任意である。周辺機器は、タブレット70と異なり、頻繁に移動するものではないので、取得タイミングは数秒~数十秒間隔であって良い。この間隔がタイマ15の計時時間として設定されることができる。したがって、Act11ではタイマ15がタイムアウトしたとき、周辺機器の位置座標を取得すると判定することができる。周辺機器の位置座標を取得しない場合には、プロセッサ11は、Act11においてNOと判定し、Act12へと進む。プロセッサ11は、Act12としてネットワークNWを介して何れかのタブレット70から、レシートプリンタ等の周辺機器の種類を指定した位置座標の送信要求を受信したか否か判断する。何れのタブレット70からも位置座標の送信要求を受信していない場合には、プロセッサ11は、Act12においてNOと判定し、上記Act11へと進む。
【0033】
タイマ15がタイムアウトする周辺機器の位置座標を取得する取得タイミングとなると、プロセッサ11は、Act11においてYESと判定し、Act13へと進む。プロセッサ11は、Act13として、各周辺機器から、すなわち複数台の自動釣銭機20、複数台のキーボード30、複数台のレシートプリンタ40、複数台のカード決済端末50及び複数台のチケットプリンタ60のそれぞれから、位置座標を取得する。そしてプロセッサ11は、Act14としてそれら取得した各周辺機器の位置座標を、メインメモリ12に設けた位置テーブル121に登録する。このとき、プロセッサ11は、タイマ15に計時動作を開始させる。その後プロセッサ11は、上記Act11へと進む。
【0034】
ネットワークNWを介して何れかのタブレット70から位置座標の送信要求を受信すると、プロセッサ11は、Act12においてYESと判定し、Act15へと進む。プロセッサ11は、Act15として、位置テーブル121に登録してある、指定された種類の周辺機器の位置座標を、ネットワークNWを介して要求元のタブレット70に送信する。その後プロセッサ11は、上記Act11へと進む。
【0035】
図6は、タブレット70のプロセッサ71が実行するPOSレジアプリケーション731による多数の制御処理の内の一つである、周辺機器使用処理の手順の一例を示す流れ図である。
【0036】
タブレット70のプロセッサ71は、Act71としてタッチパネル74の操作により、優先設定の処理が指示されたか否かを判断する。優先設定の処理とは、複数の周辺機器のうち、優先的に使用する周辺機器を設定する処理である。例えば、プロセッサ71は、タッチパネル74に表示されている[優先設定]ボタン画像に対するタッチ位置がタッチ操作されたか否か、あるいは、[メニュー]ボタン画像に対するタッチ位置のタッチ操作に応じて表示されるメニュー項目から対応する項目画像に対するタッチ位置がタッチ操作されたか否かを、判断する。優先設定の処理が指示されない場合、プロセッサ71は、Act71においてNOと判定し、Act72へと進む。プロセッサ71は、Act72としてタッチパネル74の操作により、何れかの周辺機器を使用することが指示されたか否かを判断する。例えば、プロセッサ71は、タッチパネル74に表示されている[レシート印刷]ボタン画像等の周辺機器動作内容を示すボタン画像に対するタッチ位置がタッチ操作されたか否か、あるいは、[メニュー]ボタン画面に対するタッチ位置のタッチ操作に応じて表示されるメニュー項目から対応する項目画像に対するタッチ位置がタッチ操作されたか否かを、判断する。周辺機器を使用する指示がなされていない場合、プロセッサ71は、Act72においてNOと判定し、上記Act71へと進む。
【0037】
優先設定の処理が指示されると、プロセッサ71は、Act71においてYESと判定し、Act73へと進む。プロセッサ71は、Act73として優先的に使用する周辺機器を設定する優先設定処理を行う。その後プロセッサ71は、上記Act71へと進む。
【0038】
図7は、Act73の優先設定処理の手順の一例を示す流れ図である。
図8乃至
図11は、この優先設定処理においてタブレット70のタッチパネル74に表示される画面の一例を示す模式図である。
【0039】
優先設定処理においては、プロセッサ71は、Act731として、
図8に示すように、種類指定画面741をタッチパネル74に表示させる。この種類指定画面741は、優先設定する周辺機器の種類を指定するための画面であり、周辺機器を指定するための複数の周辺機器種類指定ボタン画像7411を含む。なお、種類指定画面741は、
図8に示すように、優先設定の処理を中止しても一つ前の画面に戻す指示を行うための[戻る]ボタン画像7412を含んでも良い。その後プロセッサ71は、Act732へと進んで、何れかの周辺機器が設定されるのを待つ。すなわち、プロセッサ71は、何れかの周辺機器種類指定ボタン画像7411に対するタッチ位置がタッチ操作されるのを待つ。そして、何れかの周辺機器種類指定ボタン画像7411に対するタッチ位置がタッチ操作されると、プロセッサ71は、Act733としてそのタッチ位置に対応する周辺機器を示す優先機器情報を、優先設定情報の一つとして、優先設定メモリ7311に記憶させる。その後プロセッサ71は、Act734へと進む。
【0040】
プロセッサ71は、Act734として、
図9に示すように、優先指定画面742をタッチパネル74に表示させる。この優先指定画面742は、種類指定画面741で指定された周辺機器、
図9の例ではレシートプリンタについて、距離と指定機器との何れを優先とするかを指定するための画面であり、優先するものを指定するための2つの優先指定ボタン画像7421を含む。その後プロセッサ71は、Act735へと進んで、何れかの周辺機器が指定されるのを待つ。すなわち、プロセッサ71は、何れかの優先指定ボタン画像7421に対するタッチ位置がタッチ操作されるのを待つ。そして、何れかの優先指定ボタン画像7421に対するタッチ位置がタッチ操作されると、プロセッサ71は、Act736としてそのタッチ位置に対応する優先指定を示す優先指定情報を、優先設定情報の一つとして、優先設定メモリ7311に記憶させる。このように、プロセッサ71を主体とするコンピュータは、指定手段として機能する。その後プロセッサ71は、Act737へと進む。
【0041】
また、プロセッサ71は、何れかの周辺機器種類指定ボタン画像7411に対するタッチ位置がタッチ操作された際、
図9に示すような優先指定画面742ではなく、
図10に示すような優先指定画面743をタッチパネル74に表示させるものとしても良い。この優先指定画面743は、種類指定画面741で指定された周辺機器、
図10の例ではレシートプリンタについて、距離と指定機器とのどちらをどれだけ優先させるかを指定するための画面であり、優先するものの優先度を指定するためのスライダ画像7431を含む。その後プロセッサ71は、Act735へと進んで、優先度が指定されるのを待つ。すなわち、プロセッサ71は、スライダ画像7431に対応する何れかのタッチ位置がタッチ操作されるのを待つ。そして、何れかのタッチ位置がタッチ操作されると、プロセッサ71は、Act736としてそのタッチ位置に対応する優先度指定を示す優先指定情報を、優先設定情報の一つとして、優先設定メモリ7311に記憶させる。スライダ画像7431に対してタッチ操作された位置に応じて、0~100%の優先度が設定できる。このように、プロセッサ71を主体とするコンピュータは、指定手段として機能する。その後プロセッサ71は、Act737へと進む。
【0042】
プロセッサ71は、Act737として、
図11に示すように、優先機指定画面744をタッチパネル74に表示させる。この優先機指定画面744は、種類指定画面741で指定された周辺機器、
図11の例ではレシートプリンタについて、何れを優先機とするかを指定するための画面であり、優先機を指定するための複数の優先機指定ボタン画像7441を含む。タブレット70が入っているネットワークセグメントNWSに限らず、他のネットワークセグメントNWSに存在する周辺機器も含む。台数が多く、1つの画面に収まりきらない場合には、スクロール操作で画面をスクロールまたは切り替えられる。その後プロセッサ71は、Act738へと進んで、何れかの周辺機器が指定されるのを待つ。すなわち、プロセッサ71は、何れかの優先機指定ボタン画像7441に対するタッチ位置がタッチ操作されるのを待つ。そして、何れかの優先機指定ボタン画像7441に対するタッチ位置がタッチ操作されると、プロセッサ71は、Act739としてそのタッチ位置に対応する優先機指定を示す優先機指定情報を、優先設定情報の一つとして、優先設定メモリ7311に記憶させる。このように、プロセッサ71を主体とするコンピュータは、設定手段として機能する。その後プロセッサ71は、
図6のAct71へと戻る。
【0043】
複数の周辺機器の種類毎に、優先設定を行うことができる。
【0044】
何れかの周辺機器を使用することが指示されると、プロセッサ71は、Act72においてYESと判定し、Act74へと進む。プロセッサ71は、Act74として周辺機器を使用する機器使用処理を行う。その後プロセッサ71は、上記Act71へと進む。
【0045】
図12A及び
図12Bは、Act74の機器使用処理の手順の一例を示す流れ図である。
図13及び
図14は、この機器使用処理においてタブレット70のタッチパネル74に表示される画面の一例を示す模式図である。
【0046】
機器使用処理においては、プロセッサ71は、Act741として、店舗における自機の位置座標を検出するよう無線ユニット75を制御する。その後プロセッサ71は、ネットワークNWを介してサーバ10へ指示された種類の周辺機器についての位置座標の送信要求を送信するよう無線ユニット75を制御する。そしてプロセッサ71は、Act743へと進んで、無線ユニット75によりサーバ10から周辺機器の位置座標を受信するのを待つ。
【0047】
サーバ10が位置テーブル121に登録してある指定種類の周辺機器の位置座標を送信し、無線ユニット75によりそれを受信すると、プロセッサ71は、Act743においてYESと判定し、Act744へと進む。このように、プロセッサ71を主体とするコンピュータは、取得手段として機能する。プロセッサ71は、Act744として、検出した自機の店舗内の位置座標と取得した指定種類の各周辺機器の位置座標とに基づいて、自機と各周辺機器との間の距離を演算する。この距離は、基本的には、直線距離とする。もし、店舗内の配置により複雑な通路が発生する場合には、予め補助記憶デバイス73に店内マップを記憶しておき、経路に沿った移動距離を演算するようにしても良い。そしてプロセッサ71は、Act745として演算した距離と優先設定メモリ7311に記憶された優先設定情報とに基づいて、各周辺機器を順位付けする。例えば、レシートプリンタ40について、レシートプリンタ#2が優先機として指定され、優先指定が指定機器であれば、レシートプリンタ#2を第1位として、第2位からは距離が短い順とする。また、優先指定が距離であれば、最も距離が短いものを第1位として、第2位からも距離が短い順とする。なお、使用が指定された主片機器の種類が、優先設定メモリ7311に優先設定情報が記憶されていない種類のものであった場合には、距離に基づく順位付を行うものとする。プロセッサ71は、第1位の周辺機器を、使用を試みる第1の周辺機器として選択する。このように、プロセッサ71を主体とするコンピュータは、選択手段として機能する。その後プロセッサ71は、Act746へと進む。
【0048】
プロセッサ71は、Act746として第1の順位が付けられた周辺機器を使用する手順を実行する。例えば、レシートの印刷ジョブを生成して、この印刷ジョブを第1位のレシートプリンタ#2に送信するよう無線ユニット75を制御する。その後プロセッサ71は、Act747へと進む。プロセッサ71は、Act747として正常終了したか否かを判断する。印刷ジョブを正常に実行できたレシートプリンタ40からは正常終了を示す応答信号が返信される。印刷ジョブを正常に実行できなかったレシートプリンタ40からは異常終了を示す応答信号が返信される。プロセッサ71は、所定の時間内に正常終了を示す応答信号を受信した場合、印刷ジョブが正常に終了したと判定する。プロセッサ71は、所定の時間内に異常終了を示す応答信号を受信するか、正常終了又は異常終了を示す応答信号を所定の時間内に受信できなかった場合には、印刷ジョブが正常に終了しなかったと判定する。ここで、所定の時間は、周辺機器の種類毎に統計的に求められる通常処理時間に基づいて決められる。例えば、レシートプリンタ40であれば、3秒程度とする。
【0049】
周辺機器の使用が正常終了したならば、プロセッサ71は、Act747においてYESと判定し、
図6のAct71へと戻る。
【0050】
周辺機器の使用が正常終了しなかった場合、プロセッサ71は、Act747において8としてNOと判定し、Act748へと進む。プロセッサ71は、Act748としてタッチパネル74に、
図13に示すように、案内画面745を表示させる。この案内画面745は、優先指定された周辺機器が使用できないことを報知するとともに、その代替機として推奨する周辺機器を提示する画面である。すなわち、この案内画面745は、そのような周辺機器を提示する使用推奨機器表示エリア7451を有する。ここに表示される周辺機器は、上記Act745において順位付けした順位が第2位の周辺機器、つまり優先指定された周辺機器である第1の周辺機器を除いて当該タブレット70に対して最短距離となる位置座標に存在する第2の周辺機器となる。このように、プロセッサ71を主体とするコンピュータは、提示手段として機能する。
【0051】
また、案内画面745は、
図13に示すように、推奨ボタン画像7452、指定ボタン画像7453及び待機ボタン画像7454を含む。推奨ボタン画像7452は、代替機として推奨された周辺機器を使用することを指示する際にタッチ操作されるボタンの画像であり、他のボタンよりも大きい表示面積を有する。指定ボタン画像7453は、推奨された周辺機器以外の周辺機器を使用することを指示する際にタッチ操作されるボタンの画像である。推奨ボタン画像7452は、優先指定された周辺機器の使用を続けることを指示する際にタッチ操作されるボタンの画像である。プロセッサ71は、案内画面745を表示させた後、Act749へと進んで、次に行うべき動作が選択されるのを待つ。すなわち、プロセッサ71は、推奨ボタン画像7452、指定ボタン画像7453及び待機ボタン画像7454の何れかに対するタッチ位置がタッチ操作されるのを待つ。そして、何れかのタッチ位置がタッチ操作されると、プロセッサ71は、Act7410へと進む。
【0052】
プロセッサ71は、Act7410としてタッチ操作が待機ボタン画像7454に対するタッチ位置であったか否かを判断する。待機ボタン画像7454に対するタッチ位置であった場合、プロセッサ71は、Act7410においてYESと判定して、上記Act746に戻り、再度、優先指定された周辺機器の使用を試みる。なお、待機ボタン画像7454は、2回等、予め決められた回数しか表示されないようにすることで、何度もリトライを繰り返すことができないようにしても良い。
【0053】
タッチ操作が待機ボタン画像7454に対するタッチ位置でない場合、プロセッサ71は、Act7410においてNOと判定して、Act7411へと進む。プロセッサ71は、Act7411としてタッチ操作が指定ボタン画像7453に対するタッチ位置であったか否かを判断する。指定ボタン画像7453に対するタッチ位置ではない、つまり推奨ボタン画像7452に対するタッチ位置であった場合には、プロセッサ71は、Act7411においてNOと判定して、Act7412へと進む。プロセッサ71は、Act7412として使用する周辺機器を、この場合は推奨された周辺機器に変更する。そしてプロセッサ71は、上記Act746に戻り、その変更された周辺機器の使用を試みる。
【0054】
指定ボタン画像7453に対するタッチ位置がタッチ操作された場合には、プロセッサ71は、Act7411においてYESと判定して、Act7413へと進む。プロセッサ71は、Act7413として、タッチパネル74に、
図14に示すように、選択画面746を表示させる。この選択画面746は、使用する周辺機器を指定させるための複数の周辺機器ボタン画像7461を含む。ここで、推奨された周辺機器、
図14の例ではレシートプリンタ#1に対応する周辺機器ボタン画像7461は、識別可能なように、他の周辺機器とは異なる形態で表示される。また、正常終了しなかった使用不可の周辺機器、
図14の例ではレシートプリンタ#2に対応する周辺機器ボタン画像7461は、選択不可の表示形態で表示される。なお、台数が多く、1つの画面に収まりきらない場合には、スクロール操作で画面をスクロールまたは切り替えられる。その後プロセッサ71は、Act7414へと進んで、何れかの周辺機器が指定されるのを待つ。すなわち、プロセッサ71は、何れかの周辺機器ボタン画像7461に対するタッチ位置がタッチ操作されるのを待つ。そして、何れかの周辺機器ボタン画像7461に対するタッチ位置がタッチ操作されると、プロセッサ71は、Act7414においてYESと判定して、上記Act7412へと進む。プロセッサ71は、Act7412として使用する周辺機器を、この場合は指定された周辺機器に変更する。そしてプロセッサ71は、上記Act746に戻り、その変更された周辺機器の使用を試みる。
【0055】
このように本実施形態によれば、タブレット70において第1の周辺機器の使用を試みた際にその第1の周辺機器が使用不可である場合、その第1の周辺機器を除いてタブレット70に対して最短距離となる位置座標に存在する第2の周辺機器を、使用推奨機器として提示する。よって、タブレット70から使用を試みた周辺機器が使用不可の状況にあるとき提示される使用推奨機器を確認して、別の周辺機器に使用先を切り替えることが可能になるので、客を待たせてしまう時間を短縮することが可能となる。また、切り替え先の周辺機器が何れであるかを確認することができるので、その周辺機器の位置へ容易に客を誘導することができる。
【0056】
また、第1の周辺機器を、タブレット70に近いものとするのか、優先使用することを望むものとするのかを予め選択できるようにしている。よって、客または店舗側の事情に応じた適切な周辺機器を使用することが可能となる。
【0057】
第1の周辺機器を、タブレット70に近いものとしておくことで、客を待たる時間を短縮できる。また、客を別の位置へ誘導したり、客がその位置へ移動したりする手間を省くことができる。
【0058】
第1の周辺機器を、優先使用することを望むものとしておくことで、予め決められた位置の周辺機器をまず使用することができるので、客が予期していない位置へ誘導することがなく、客を惑わす恐れが少ない。
【0059】
以上、可搬型POS端末から使用を試みた周辺機器が使用不可の状況にあるとき、客を待たせてしまう時間を短縮できる、チェックアウトシステム及びこのシステムに用いられる可搬型POS端末の実施形態について説明した。かかる実施形態はこれに限定されるものではない。
【0060】
例えば前記実施形態では、周辺機器のそれぞれに位置測定タグ80を装着して、定期的に位置座標を測定するようにしているが、ほぼ固定位置で使用される周辺機器については、それを不要としても良い。すなわち、当該周辺機器の設置時に1度、位置座標を測定して保存しておき、その保存した位置座標を使い回しても良い。
【0061】
また、タブレット70は、Act748において案内画面を表示する際に、スピーカ77により報知音を発して、注意を促すようにしても良い。
【0062】
また、タブレット70となる汎用のタブレット端末がマイクを有する場合には、タッチ操作によらず音声によって選択及び指示を行い得るように構成しても良い。
【0063】
また、可搬型POS端末は、タブレットPCに限定されるものではなく、ノートPCであってもよい。可搬型POS端末は、ハンディタイプのPOS端末であってもよい。可搬型POS端末は、使用者が携帯したり、使用者に装着したり、使用者とともに移動するカート等に装着されたりして、使用者の移動に伴って移動するPOS端末や、あるいは、固定されておらず店舗内の任意の位置に移動させることが可能なPOS端末であれば、どのような形態及び形状のものであってもよい。
【0064】
また、前記実施形態は可搬型POS端末及びチェックアウトシステムについて説明したが、本発明は、他の機器とそれを使用するシステムにも適用可能である。
【0065】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0066】
10…サーバ、 11,71…プロセッサ、 12,72…メインメモリ、 13,73…補助記憶デバイス、 14…通信インターフェース、 15…タイマ、 16,78…システム伝送路、 20…自動釣銭機、 30…キーボード、 40…レシートプリンタ、 50…カード決済端末、 60…チケットプリンタ、 70…タブレット、 74…タッチパネル、 75…無線ユニット、 76…センサ群、 77…スピーカ、 80…位置測定タグ、 90…固定基地局、 121…位置テーブル、 131…商品データベース、 132…売上データベース、 731…POSレジアプリケーション、 7311…優先設定メモリ、 741…種類指定画面、 7411…周辺機器種類指定ボタン画像、 7412…[戻る]ボタン画像、 742…優先指定画面、 7421…優先指定ボタン画像、 743…優先指定画面、 7431…スライダ画像、 744…優先機指定画面、 7441…優先機指定ボタン画像、 745…案内画面、 7451…使用推奨機器表示エリア、 7452…推奨ボタン画像、 7453…指定ボタン画像、 7454…待機ボタン画像、 746…選択画面、 7461…周辺機器ボタン画像、 NW…ネットワーク、 NWS…ネットワークセグメント。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末と、
前記店舗に備えられたネットワークに接続され、前記可搬型POS端末が前記ネットワークを介して使用可能な複数の周辺機器と、
前記ネットワークに接続され、前記店舗内における前記複数の周辺機器それぞれの位置座標を策定する測定装置と、
を具備し、
前記可搬型POS端末は、
前記店舗内における前記可搬型POS端末の位置座標を検出する検出手段と、
前記ネットワークに接続するための接続手段と、
前記ネットワークから前記複数の周辺機器それぞれの前記位置座標を取得する取得手段と、
前記複数の周辺機器のうち、指定された優先的に使用する周辺機器を示す優先機指定情報を設定する設定手段と、
前記可搬型POS端末の前記位置座標と前記複数の周辺機器それぞれの前記位置座標とに基づいて、前記可搬型POS端末に対する前記複数の周辺機器の距離を演算し、前記優先機指定情報と前記演算した前記距離とに基づいて前記複数の周辺機器を順位付けする演算手段と、
前記演算手段により第1位の順位が付けられた第1の周辺機器の使用を試みた際に前記第1の周辺機器が使用不可である場合、第2位の順位が付けられた第2の周辺機器を、使用推奨機器として提示する提示手段と、
を有する、チェックアウトシステム。
【請求項2】
店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末であって、
前記店舗内における前記可搬型POS端末の位置座標を検出する検出手段と、
前記店舗に備えられたネットワークに接続するための接続手段と、
前記ネットワークに接続された、前記店舗内における位置座標を取得可能な複数の周辺機器それぞれの前記位置座標を、前記ネットワークから取得する取得手段と、
前記複数の周辺機器のうち、指定された優先的に使用する周辺機器を示す優先機指定情報を設定する設定手段と、
前記可搬型POS端末の前記位置座標と前記複数の周辺機器それぞれの前記位置座標とに基づいて、前記可搬型POS端末に対する前記複数の周辺機器の距離を演算し、前記優先機指定情報と前記演算した前記距離とに基づいて前記複数の周辺機器を順位付けする演算手段と、
前記演算手段により第1位の順位が付けられた第1の周辺機器の使用を試みた際に前記第1の周辺機器が使用不可である場合、第2位の順位が付けられた第2の周辺機器を、使用推奨機器として提示する提示手段と、
を具備する、可搬型POS端末。
【請求項3】
前記演算手段は、前記第1の周辺機器として、前記可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する周辺機器を選択する、請求項2に記載の可搬型POS端末。
【請求項4】
前記演算手段は、前記第1の周辺機器として、前記優先的に使用する周辺機器を選択する、請求項2に記載の可搬型POS端末。
【請求項5】
店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末における周辺機器の提示方法であって、
前記可搬型POS端末が備える検出手段により、前記店舗内における前記可搬型POS端末の位置座標を検出し、
前記可搬型POS端末が備える接続手段により、前記店舗に備えられたネットワークに接続して、前記ネットワークから、前記ネットワークに接続された、前記店舗内における位置座標を取得可能な複数の周辺機器それぞれの前記位置座標を取得し、
前記複数の周辺機器のうち、指定された優先的に使用する周辺機器を示す優先機指定情報を設定し、
前記可搬型POS端末の前記位置座標と前記複数の周辺機器それぞれの前記位置座標とに基づいて、前記可搬型POS端末に対する前記複数の周辺機器の距離を演算し、
前記優先機指定情報と前記演算した前記距離とに基づいて前記複数の周辺機器を順位付けし、
前記順位付けにより第1位の順位が付けられた第1の周辺機器の使用を試みた際に前記第1の周辺機器が使用不可である場合、第2位の順位が付けられた第2の周辺機器を判別し、
前記可搬型POS端末が備える表示手段により、前記第2の周辺機器を使用推奨機器として提示する、
周辺機器の提示方法。
【請求項6】
店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末のコンピュータによって実行されたとき、前記コンピュータに、
前記可搬型POS端末が備える検出手段により、前記店舗内における前記可搬型POS端末の位置座標を検出させる処理と、
前記可搬型POS端末が備える接続手段により、前記店舗に備えられたネットワークに接続させ、前記ネットワークから、前記ネットワークに接続された、前記店舗内における位置座標を取得可能な複数の周辺機器それぞれの前記位置座標を取得させる処理と、
前記複数の周辺機器のうち、指定された優先的に使用する周辺機器を示す優先機指定情報を設定させる処理と、
前記可搬型POS端末の前記位置座標と前記複数の周辺機器それぞれの前記位置座標とに基づいて、前記可搬型POS端末に対する前記複数の周辺機器の距離を演算させる処理と、
前記優先機指定情報と前記演算した前記距離とに基づいて前記複数の周辺機器を順位付けさせる処理と、
前記順位付けさせる処理により第1位の順位が付けられた第1の周辺機器の使用を試みた際に前記第1の周辺機器が使用不可である場合、第2位の順位が付けられた第2の周辺機器を判別させる処理と、
前記可搬型POS端末が備える表示手段により、前記第2の周辺機器を使用推奨機器として提示させる処理と、
を行わせるための制御プログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明の実施形態は、チェックアウトシステム、可搬型POS端末、周辺機器の提示方法及び制御プログラムに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、可搬型POS端末から使用を試みた周辺機器が使用不可の状況にあるとき、客を待たせてしまう時間を短縮できるチェックアウトシステム、可搬型POS端末、周辺機器の提示方法及び制御プログラムを提供しようとするものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
一実施形態において、チェックアウトシステムは、店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末と、店舗に備えられたネットワークに接続され、可搬型POS端末がネットワークを介して使用可能な複数の周辺機器と、ネットワークに接続され、店舗内における複数の周辺機器それぞれの位置座標を測定する測定装置と、を備える。可搬型POS端末は、検出手段、接続手段、取得手段、設定手段、演算手段及び提示手段を有する。検出手段は、店舗内における可搬型POS端末の位置座標を検出する。接続手段は、可搬型POS端末をネットワークに接続する。取得手段は、ネットワークから複数の周辺機器それぞれの位置座標を取得する。設定手段は、複数の周辺機器のうち、指定された優先的に使用する周辺機器を示す優先機指定情報を設定する。演算手段は、可搬型POS端末の位置座標と複数の周辺機器それぞれの位置座標とに基づいて、可搬型POS端末に対する複数の周辺機器の距離を演算し、優先機指定情報と演算した距離とに基づいて複数の周辺機器を順位付けする。提示手段は、演算手段により第1位の順位が付けられた第1の周辺機器の使用を試みた際に第1の周辺機器が使用不可である場合、第2位の順位が付けられた第2の周辺機器を、使用推奨機器として提示する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
サーバ10が位置テーブル121に登録してある指定種類の周辺機器の位置座標を送信し、無線ユニット75によりそれを受信すると、プロセッサ71は、Act743においてYESと判定し、Act744へと進む。このように、プロセッサ71を主体とするコンピュータは、取得手段として機能する。プロセッサ71は、Act744として、検出した自機の店舗内の位置座標と取得した指定種類の各周辺機器の位置座標とに基づいて、自機と各周辺機器との間の距離を演算する。この距離は、基本的には、直線距離とする。もし、店舗内の配置により複雑な通路が発生する場合には、予め補助記憶デバイス73に店内マップを記憶しておき、経路に沿った移動距離を演算するようにしても良い。そしてプロセッサ71は、Act745として演算した距離と優先設定メモリ7311に記憶された優先設定情報とに基づいて、各周辺機器を順位付けする。例えば、レシートプリンタ40について、レシートプリンタ#2が優先機として指定され、優先指定が指定機器であれば、レシートプリンタ#2を第1位として、第2位からは距離が短い順とする。また、優先指定が距離であれば、最も距離が短いものを第1位として、第2位からも距離が短い順とする。なお、使用が指定された周辺機器の種類が、優先設定メモリ7311に優先設定情報が記憶されていない種類のものであった場合には、距離に基づく順位付を行うものとする。プロセッサ71は、第1位の周辺機器を、使用を試みる第1の周辺機器として選択する。このように、プロセッサ71を主体とするコンピュータは、選択手段として機能する。その後プロセッサ71は、Act746へと進む。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末と、
前記店舗に備えられたネットワークに接続され、前記可搬型POS端末が前記ネットワークを介して使用可能な複数の周辺機器と、
前記ネットワークに接続され、前記店舗内における前記複数の周辺機器それぞれの位置座標を策定する測定装置と、
を具備し、
前記可搬型POS端末は、
前記店舗内における前記可搬型POS端末の位置座標を検出する検出手段と、
前記ネットワークに接続するための接続手段と、
前記ネットワークから前記複数の周辺機器それぞれの前記位置座標を取得する取得手段と、
第1の周辺機器の使用を試みた際に前記第1の周辺機器が使用不可である場合、前記第1の周辺機器を除いて前記可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する第2の周辺機器を、使用推奨機器として提示する提示手段と、
を有する、チェックアウトシステム。
[2] 店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末であって、
前記店舗内における前記可搬型POS端末の位置座標を検出する検出手段と、
前記店舗に備えられたネットワークに接続するための接続手段と、
前記ネットワークに接続された、前記店舗内における位置座標を取得可能な複数の周辺機器それぞれの前記位置座標を、前記ネットワークから取得する取得手段と、
前記ネットワークを介して第1の周辺機器の使用を試みた際に前記第1の周辺機器が使用不可である場合、前記第1の周辺機器を除いて前記可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する第2の周辺機器を、使用推奨機器として提示する提示手段と、 を具備する、可搬型POS端末。
[3] 前記可搬型POS端末は、
前記複数の周辺機器のうち、優先的に使用する周辺機器を設定する設定手段と、
前記優先的に使用する周辺機器と、前記可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する周辺機器と、の何れを優先するか指定する指定手段と、
前記第1の周辺機器として、前記指定手段によって指定された周辺機器を選択する選択手段と、
を更に有する、[2]に記載の可搬型POS端末。
[4] 前記可搬型POS端末は、前記第1の周辺機器として、前記可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する周辺機器を選択する選択手段を更に有する、[2]に記載の可搬型POS端末。
[5] 前記可搬型POS端末は、
前記複数の周辺機器のうち、優先的に使用する周辺機器を設定する設定手段と、
前記第1の周辺機器として、前記優先的に使用する周辺機器を選択する選択手段と、を更に有する、[2]に記載の可搬型POS端末。
[6] 店舗内の任意の位置で使用される可搬型POS端末のコンピュータによって実行されたとき、前記コンピュータに、
前記可搬型POS端末が備える検出手段により、前記店舗内における前記可搬型POS端末の位置座標を検出させる処理と、
前記可搬型POS端末が備える接続手段により、前記店舗に備えられたネットワークに接続させ、前記ネットワークから、前記ネットワークに接続された、前記店舗内における位置座標を取得可能な複数の周辺機器それぞれの前記位置座標を、取得させる処理と、
前記ネットワークを介して第1の周辺機器の使用を試みた際に前記第1の周辺機器が使用不可である場合、前記第1の周辺機器を除いて前記可搬型POS端末に対して最短距離となる位置座標に存在する第2の周辺機器を判別させる処理と、
前記可搬型POS端末が備える表示手段により、前記第2の周辺機器を使用推奨機器として提示させる処理と、
を行わせるための制御プログラム。