(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023171570
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】パルス型または共鳴型洗浄シリンジ
(51)【国際特許分類】
A61M 5/30 20060101AFI20231124BHJP
A61M 39/22 20060101ALI20231124BHJP
A61M 25/00 20060101ALN20231124BHJP
【FI】
A61M5/30 500
A61M39/22
A61M25/00
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023175937
(22)【出願日】2023-10-11
(62)【分割の表示】P 2020539859の分割
【原出願日】2019-01-25
(31)【優先権主張番号】62/622,907
(32)【優先日】2018-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417-1880, UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン ビールマイアー
(57)【要約】
【課題】洗浄操作を行う際の臨床者へのシリンジプランジャの影響を低減し、および/または追加のインライン装置の使用を回避する。
【解決手段】基端部から末端部まで延びる側壁を有し、流体を収容するチャンバを定義するバレル、前記バレルの前記末端部に配置されたシリンジ先端であって、前記流体は前記シリンジ先端を通って前記バレルを出る、シリンジ先端、および前記流体の流れの速度の範囲にわたって共振する前記流体の流れの中に配置された可撓性部材を備える洗浄機構、を備えた洗浄シリンジである。前記洗浄機構が、前記チャンバから前記洗浄機構を介して前記シリンジ先端を出る流体の流れにパルス状の流れを生成している。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄シリンジであって:
基端部から末端部まで延びる側壁を有し、流体を収容するチャンバを定義するバレル、
前記バレルの前記末端部に配置されたシリンジ先端であって、前記流体は前記シリンジ先端を通って前記バレルを出る、シリンジ先端、および
前記流体の流れの速度の範囲にわたって共振する前記流体の流れの中に配置された可撓性部材を備える洗浄機構、を備え、
前記洗浄機構が、前記チャンバから前記洗浄機構を介して前記シリンジ先端を出る流体の流れにパルス状の流れを生成している、洗浄シリンジ。
【請求項2】
前記可撓性部材が、内部スリットを備えた壁を有していて、少なくとも部分的に前記シリンジ先端内に配置されている平らなチューブを備え、
前記内部スリットを通過する前記流体の流れが、前記パルス状の流れを作り出す壁の互いの共鳴を引き起こす、請求項1に記載の洗浄シリンジ。
【請求項3】
前記可撓性部材が、前記シリンジ先端内に少なくとも部分的に配置された中空チューブを備え、
チューブを通過する前記流体の流れが、前記チューブ上で圧縮跳ね返り力を引き起こすことによって、前記チューブが不安定になり、周期的にキンクして前記パルス状の流れを生成する、請求項1に記載の洗浄シリンジ。
【請求項4】
前記可撓性部材が、
前記シリンジ先端内に少なくとも部分的に配置されたリボン;および
前記流体の流れを前記チャンバから前記リボンの上に案内する支持構造体、を備え、
前記リボンの上を通過する前記流体の流れにより、前記リボンが前記シリンジ先端を通る流れを周期的に乱して前記パルス状の流れを生成することを引き起こす、請求項1に記載の洗浄シリンジ。
【請求項5】
前記リボンと前記支持構造体が一体的に形成されている、請求項4に記載の洗浄シリンジ。
【請求項6】
前記支持構造体が、前記流体の流れのための少なくとも1つの開口部を備える、請求項4または5に記載の洗浄シリンジ。
【請求項7】
前記支持構造体が、前記バレル内で軸方向および回転方向に固定されている、請求項4または5に記載の洗浄シリンジ。
【請求項8】
前記洗浄機構が、前記バレル内で軸方向に回転可能に固定されている、請求項1、2、または3に記載の洗浄シリンジ。
【請求項9】
前記洗浄機構が、前記チャンバの前記末端部に近接して前記チャンバ内に構成されている、請求項1、2、3、4、又は5に記載の洗浄シリンジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2018年1月28日に出願された米国仮特許出願第62/622,907号からの35USC§119(e)に基づく優先権を主張し、その内容(これに伴って提出されたすべての添付書類を含む)は、その全体が参照によりここに組み込まれる。
【0002】
技術分野
一般に、本開示の例示的な実施形態は、血管アクセス装置、特に静脈内(IV)カテーテルの維持に使用するための洗浄装置の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
医療応用の例では、感染の潜在的な源である閉塞を防止するために、および/または細菌を清浄化してIVカテーテルの細菌コロニー化を防止するために、様々な手順がIVカテーテルの洗浄に使用されている。非特許文献1(Agnes Ferroniet al. “Pulsative Flushing As A Strategy To Prevent Bacterial Colonization Of Vascular Access Devices”(Medical Devices: Evidence and Research 2014:7 379-383, Doverpress 2004)(参照により本明細書に組み込まれる全体の開示)が挙げられ、時々「開始-停止」洗浄と呼ばれるパルス状の流れを使用して、シリンジプランジャに高い力と低い力を交互に印加することにより、連続的な(一定流量の)洗浄と比較して、IVカテーテルから細菌を清浄化するのに2倍以上効果的であることを実証している。
【0004】
従来の技術は、従来の洗浄シリンジの設計からパルス状の流れを手動で生成することを含み、典型的には、手を使用してシリンジのプランジャに高い力と低い力を交互に加えることを含む。洗浄シリンジからパルス状の流れを生成する他の手段は、特許文献1(米国特許第8,491,537号明細書)および特許文献2(米国公開特許出願公開第2010/0076370号明細書)に記載されている(これらの両方の開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる)。
【0005】
特許文献1(米国特許第8,491,537号明細書)は、
図1Aおよび1Bに図示されているような洗浄シリンジアセンブリを記載しており、これは、開放した基端部119およびカラー121を有する末端部111を有するシリンジバレル110と、カラー121と係合するための先端キャップ124と、シリンジバレル110内に配置されたプランジャロッド130と、プランジャロッド130の一端133に取り付けられたストッパ160と、プランジャロッド130の第2の端部に取り付けられた親指プレス170と、親指プレス170とプランジャロッド130との間に配置されたパルス制御要素190と、を含んでいる。パルス要素136は、パルス要素126と係合するプランジャロッド130の長さに沿って配置された突起として提供され、シリンジバレル110の内部表面上に配置された突起として提供され、それがシリンジバレル110内を少なくとも末端方向に移動する際にプランジャロッド130のパルス運動を引き起こす。
【0006】
特許文献2(米国特許出願公開第2010/0076370号明細書)には、プランジャロッドおよびバレル設計の他の変形例、ならびに特許文献2(米国特許出願公開第2010/0076370号明細書)の
図9-14に図示されているような、パージのための乱流を提供する圧力パルスを発生させるためのインラインパルス装置が記載されており、ここでインライン自動パルス装置310は、液体源からの液体が供給される上流または基端接続部320と、下流のカテーテルシステムに接続されてもよい出力ポートおよびコネクタ330とを備え、
図15-17では、ピンチまたはスクイズポンプ410は、液体源からの液体が供給される上流または基端接続部420と、下流のカテーテルシステムに接続されてもよい出力ポートおよびコネクタ430とを備え、
図18-20では、パージカテーテルシステムのために手動、デジタルで生成された制御された圧力パルスを提供する装置510が、液体源からの液体が提供される上流または基端接続部520と、下流のカテーテルシステムに接続されてもよい出力ポートおよびコネクタ530とを備えている。
【0007】
特許文献1(米国特許第8,491,537号明細書)および特許文献2(米国特許出願公開第2010/0076370号明細書)はいずれも、パルス状の流体の流れが、シリンジプランジャロッド上の特徴とシリンジバレル上の特徴との間の機械的干渉および相互作用、および/または追加のインラインパルス装置によって、生成され得る実施形態を記載している。洗浄操作を行う際の臨床者へのシリンジプランジャの影響を低減し、および/または追加のインライン装置の使用を回避することができる代替的な実施形態が望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第8,491,537号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2010/0076370号明細書
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Agnes Ferroniet al. “Pulsative Flushing As A Strategy To Prevent Bacterial Colonization Of Vascular Access Devices” (Medical Devices: Evidence and Research 2014:7 379-383, Doverpress 2004
【発明の概要】
【0010】
概要
この詳細な説明で例示される事項は、本開示の例示的な実施形態を包括的に理解するのを助けるために提供される。したがって、当技術分野の当業者は、ここに記載された実施形態の様々な変更および修正が、本開示の範囲および精神から逸脱することなく行われ得ることを認識するであろう。また、周知の機能および構造の説明は、明確さおよび簡潔さのために省略されている。
【0011】
関連する技術に熟練した当業者であれば容易に理解されるであろうが、「パルス」、「パルス状」、「流れ」、「末端」、「基端」、「洗浄」、「シリンジ」、「ホイール」、「羽根」、「傾斜」、「壁」、「頂部」、「側」、「底部」および他の記述用語が、理解を容易にするために本明細書を通して使用されているが、本開示の実施形態の様々な側面を実施するために、組み合わせてまたは個別に使用することができる任意の構成要素を制限することを意図するものではない。
【0012】
本開示の例示的な実施形態は、例えば一定の流れではなく、パルス的な、パルス性の、および/またはパルス状の流体の流れを提供することによって、より効率的かつ効果的にカテーテルを洗浄することができる、静脈内カテーテルの維持に使用するための洗浄シリンジを提供する。例示的な実施形態では、パルス状の流れは、例えばシリンジプランジャの機械的な作用によってではなく、移動する流体自体の運動量を用いて生成される。例示的な実施形態によれば、本開示の例示的な実施形態に従ってシリンジを操作する臨床者は、洗浄中にプランジャに定常的な力を加えてカテーテルにパルス状の流体の流れを提供することができる。
【0013】
本開示の例示的な実施形態によれば、流れている流体が流れている流体中に配置された羽根を有するホイールの回転を引き起こすことによって、パルス状の流れが生成され得る。例示的な実施形態では、羽根は非傾斜とすることができ、流体が非傾斜の羽根に衝突する前に、流体中に回転速度成分を誘発することができる。別の例示的な実施形態では、羽根は傾斜していてもよく、羽根が傾斜していることによって流体中に回転速度成分が誘発され得る。さらに別の例示的な実施形態では、ホイール上の傾斜した羽根の構成は、タービンまたはピンホイールのそれに類似したものとすることができる。
【0014】
本開示の実施形態のさらなる例示的な実施形態では、回転ホイールは、1つ以上の開口部を備えることができ、これはホイールの下流側の出口オリフィスを交互に覆ったり覆わなかったりし、例えば流体の流れを各出口オリフィスで開始および停止させて、シリンジ先端を通るパルス状の流れをもたらす。
【0015】
本開示のさらなる例示的な実施形態によれば、パルス状の流れは、シリンジバレルの先端で注入されている流体の運動によって引き起こされることができ、流体中の圧力波が、例えばシリンジプランジャおよび使用者の親指または指に到達する前に減衰され得るようになっている。達成され得る例示的な非限定的な利点は、先行実施形態によって引き起こされる、シリンジプランジャがシリンジバレルまたは他の構成要素上の交互の特徴と相互作用する可能性のあるハンマリング衝撃を有する感覚を臨床者に対して減少させることである。
【0016】
本開示の別の例示的な実施形態によれば、洗浄シリンジは、パルス状の流れを生成するために1つ以上の部材の共振を使用して、より効率的な洗浄のためにIVカテーテルへのパルス状のまたはパルス的な流れを生成するように構成されている。例示的な実施形態では、基礎となる技術的原理は、流体が本体の周りを流れるときの圧力差と乱流との間の相互作用ゆえの可撓性本体の共振と、その表面に沿った圧力の変動および乱流速度の渦ゆえにそれが歪むことを可能にする本体の柔軟性とを含む。提供される例示的な実施形態の例示的な非限定的な利点は、より厳しい公差を必要とする可能性のある、より少ない総部品の使用および可動部品が無いことである。
【0017】
例示的な実施形態では、1つ以上の部材は、構造的に可撓性を有し、および/または洗浄シリンジの内部に配置され得る。例示的な実施形態では、本開示は、既存の洗浄シリンジの設計に追加の構成要素を提供し、そのような構成要素は、洗浄シリンジの嵌合構成要素、またはアタッチメントポイントに対して撓み、固定的に配置され得る。例示的な非限定的な利点には、潜在的にゆるい公差を可能にし、製造コストをさらに低減することが含まれる。
【0018】
本開示の特定の実施形態の例示的な実施形態では、パルス状の流体の流れは、シリンジを通ってカテーテル内に流れる流体と、1つ以上の可撓性部材の相互作用によって生じる共振から生成される。可撓性部材の共振は、流体の流れを交互に乱すかまたは制限し、洗浄を改善するのに有益なパルス状の流れプロファイル(流れの圧力/速度を変化させる)を生成する。代替的に、例示的な実施形態では、共振は、流体の流れを混乱させるかまたは制限することなく(例えば、音の圧力波が液体を通って移動するときのように)、流れの中に圧力波を生じさせることができる。
【0019】
本開示の実施形態の例示的な実施形態は、名目上閉鎖された比較的薄い、幅広のチューブを含む共振構成要素を提供する。洗浄シリンジから排出される流体は、このチューブを通過して、チューブの壁が「ばたつく」ように互いに交互に開放および閉鎖することを引き起こす。例示的な実施形態では、薄肉チューブの壁が互いに共鳴することにより、シリンジを出るパルス状の流れが生じる。非限定的な例では、操作機構は、空気がバルーンネックから放出されたときのバルーンネックの「ブーン」という音に類似している。
【0020】
本開示の実施形態の別の例示的な実施形態は、洗浄シリンジから排出される流体が流れる細長いチューブを含む共振構成要素を提供する。例示的な実施形態では、チューブの少なくとも一部または全体が、チューブの先端における流体の出口速度に起因してむち打つ。非限定的な例では、操作機構は、高速の流体がそこを流れるときに、消防ホース(または他の高圧ホース)がむち打つのに類似している。
【0021】
本開示の実施形態のさらに別の例示的な実施形態は、洗浄シリンジから排出される流体が通過する、比較的薄い、幅広の「リボン状」の部材を含む共振構成要素を提供する。例示的な実施形態では、流体は、共振部材を通って流れるのではなく、むしろその周りを流れる。非限定的な例示的な実施形態では、リボン状の部材の表面上を流れる流体は、それを「ばたつく」ようにさせ、対向するシリンジ先端壁(またはシリンジ本体の他の壁)に交互に接触するように、部材の一方の側または他方の流体の流れを交互に閉鎖する。非限定的な例では、操作機構は、強風の中でばたつく羽、または野生動物の鳴き声や管楽器の中で振動するリードに似ている。
【0022】
本開示の実施形態によれば、共振部材は、引き裂かれるのを避け、または切断された状態になるように構成され、カテーテルの流体経路を塞がないようになっている。
【0023】
本開示の例示的な実施形態は、流体速度の特定の範囲にわたってのみ共振するであろう可撓性部材を提供することができる。例示的な非限定的な利点は、臨床者がシリンジプランジャをより速く(例えば、より大きな力で)またはより遅く(例えば、より小さな力で)押し下げることを可能にし、例えば臨床者がカテーテルにパルス状の流れを投与することを望まない場合に、流体速度の範囲が共鳴およびパルス状の流れを生じることを避けることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図面を参照すると、同様の参照数字は、いくつかの見方を通して同一または対応する部分を示すが、本開示の実施形態は、以下のように記載されている。
【
図2A】
図2Aは、本開示の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図2B】
図2Bは、本開示の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図2C】
図2Cは、本開示の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図2D】
図2Dは、本開示の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図2E】
図2Eは、本開示の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図2F】
図2Fは、本開示の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図2G】
図2Gは、本開示の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図3A】
図3Aは、本開示の別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図3B】
図3Bは、本開示の別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図3C】
図3Cは、本開示の別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図3D】
図3Dは、本開示の別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図3E】
図3Eは、本開示の別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図3F】
図3Fは、本開示の別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図3G】
図3Gは、本開示の別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図4A】
図4Aは、本開示のさらに別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図4B】
図4Bは、本開示のさらに別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図4C】
図4Cは、本開示のさらに別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図4D】
図4Dは、本開示のさらに別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図4E】
図4Eは、本開示のさらに別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図4F】
図4Fは、本開示のさらに別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図4G】
図4Gは、本開示のさらに別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図4H】
図4Hは、本開示のさらに別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図4I】
図4Iは、本開示のさらに別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図4J】
図4Jは、本開示のさらに別の例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図5A】
図5Aは、本開示の例示的な実施形態および/または実施形態に従った、洗浄機構、または機構の組み合わせを構成するシリンジバレルの透視図を示す。
【
図5B】
図5Bは、本開示の例示的な実施形態および/または実施形態に従った、シリンジバレル内で洗浄機構、または機構の組み合わせを固定するために利用され得る、Oリングのようなリングの透視図を示す。
【
図6A】
図6Aは、本開示の代替的な例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図6B】
図6Bは、本開示の代替的な例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図6C】
図6Cは、本開示の代替的な例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図6D】
図6Dは、本開示の代替的な例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図7A】
図7Aは、本開示の別の代替的な例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図7B】
図7Bは、本開示の別の代替的な例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図7C】
図7Cは、本開示の別の代替的な例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図7D】
図7Dは、本開示の別の代替的な例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図8A】
図8Aは、本開示のさらに別の代替的な例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図8B】
図8Bは、本開示のさらに別の代替的な例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【
図8C】
図8Cは、本開示のさらに別の代替的な例示的な実施形態に従った、洗浄機構およびその様々な構成要素を含むシリンジバレルの様々な図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
例示的な実施形態の詳細な説明
本明細書で例示される事項は、添付の図面を参照して例示的な実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。したがって、当技術分野の通常の当業者であれば、ここに記載された例示的な実施形態の様々な変更および修正が、それらの全範囲および等価物から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲の範囲内で行われ得ることを認識するであろう。また、周知の機能および構造の説明は、明確さおよび簡潔さのために省略されている。同様に、本開示の文脈で使用される特定の命名規則、ラベル、および用語は、非限定的であり、例示的な実施形態の理解を容易にするための例示的な目的のためにのみ提供される。
【0026】
図2A-2Gおよび3A-3Gを参照して、本開示の例示的な実施形態によれば、洗浄シリンジ200/300は、シリンジバレル240内に配置された洗浄機構210/310を含む。
図5Aの例示的な実施形態に示されるように、シリンジバレル240は、開放された基端部(図示せず)とシリンジ先端242を有する末端部241とを備えた本質的にシリンダ状のチャンバ245を画定する側壁244を備え、ここで、シリンジバレル240内に配置されたプランジャロッド(図示せず)が、例えば臨床者によって末端部241の方向に押されたときに、末端部241に向かいシリンジ先端242から出るチャンバ245内の流体の流れを生成する。
【0027】
例示的な実施形態では、洗浄機構210/310は、回転ホイール220/320の下流側、または末端に配置されたオリフィスプレート230/330を含む。任意に、オリフィスプレート230/330は、チャンバ245と摩擦嵌合することができる。例示的な実施形態では、プレート230/330は、プラテン232/332を備えそこから延びるピン238/338を有しその周りにホイール220/320が回転可能である。例示的な実施形態では、プラテン232/332は、本質的に円形であり、そこに本質的に垂直に延びるピン238/338を有している。プレート230/330はさらに、プラテン232/332に1つ以上のオリフィス236/336(
図2E-2Gの例では2つのオリフィス236、及び
図3E-3Gの例では3つのオリフィス336)を備え、例えば、チャンバ245からそこを通って先端242を出て流れる流体のための出口オリフィスを構成する。プレート230/330は、末端部241に近接してチャンバ245内に配置することができ、チャンバ245内に、例えばプラテン232/332によって、側壁244の内面、および/または末端部241の底部部分に関して、回転可能に、および/または軸方向に、永久的および/または取り外し可能に固定することができる。
【0028】
例示的な実施形態では、プレート230/330は、例えば
図5Bに図示されたOリング500のようなゴム、プラスチック、または他の可撓性または圧縮性のOリングを収容するために、プラテン232/332の外周部に溝234/334を備え、側壁244の内面に対するプレート230/330の摩擦嵌合を容易にする。例示的な実施形態では、プレート230/330は、チャンバ245内に配置することができ、側壁244の内部表面に対するプレート230/330の流体気密シールを容易にする。例示的な実施形態では、プレート230/330の構造全体は、例えば、射出成形によって形成された、一体的なものであり得る。
【0029】
例示的な実施形態では、ホイール220/320は、プラテン222/322に対して例えば非90度の角度で、1つ以上の傾斜した羽根224/324(
図2B-2Dの例では2つの羽根224、
図3B-3Dの例では3つの羽根324)を有するプラテン222/322と、そこから延びるハブ228/328を備える。例示的な実施形態では、ハブ228/328は、プラテン222/322上に本質的に中央に配置され、そこに実質的に垂直に延びている。ハブ228/328およびプラテン222/322は、ピン238/338を受けるためにそこを通って延びる本質的にシリンダ状の開口部226/326を有する。プラテン222/322は、1つ以上の開口部、例えば切り欠き229/329(
図2B-2Dの例では2つの開口部229、
図3B-3Dの例では3つの開口部329)を備える。例示的な実施形態では、ホイール220/320の全体の構造は、例えば射出成形によって形成された一体的なものであり得る。
【0030】
さらなる例示的な実施形態では、ホイール220/320は、例えばハブ228/328内のピン238/338のスナップフィットによって、プレート230/330に対して固定することができ、プレート230/330に対するホイール220/230の自由な回転運動を可能にしながら、プレート230/330に対するホイール220/230の軸方向の動きを制限する。
【0031】
図2A-2Gおよび
図3A-3Gに図示された洗浄シリンジおよび洗浄機構210/310の例示的な実施形態では、パルス状の流れがチャンバ245内の流体の流れによって生成され、流れる流体中に配置された羽根224/324を有するホイール220/320がプレート220/320に対して回転することによって、流体中の回転速度成分が、傾斜している羽根224/324により誘発され得るようになっている。例示的な実施形態では、ホイール220/320上の傾斜した羽根224/324の構成は、タービンまたはピンホイールのそれに類似したものとすることができる。回転するホイール220/320は、1つ以上の開口部229/239を備えることができ、これはホイール220/320の下流にあるプレート230/330の出口オリフィス236/336を交互に覆ったり覆わなかったりし、例えば流体の流れを各出口オリフィス236/336で開始および停止させ、シリンジ先端242を通るパルス状の流れをもたらす。
【0032】
図4A-4Jを参照すると、本開示の例示的な実施形態によれば、洗浄シリンジ400は、シリンジバレル240内に配置された洗浄機構410を備える。例示的な実施形態では、洗浄機構410は、回転ホイール420の下流側または末端に配置されたオリフィスプレート430を備え、これは静止プレート440の下流側または末端に配置されている。
【0033】
例示的な実施形態では、プレート430は、プラテン432を備えそこから延びるピン438を有しその周りにホイール420が回転可能である。例示的な実施形態では、プラテン432は本質的に円形でありそこに本質的に垂直に延びるピン438を有する。プレート430はさらに、プラテン432内に1つ以上のオリフィス436、例えば出口オリフィスを構成し、そこを通ってチャンバ245から先端242を出て流体が流れる。プレート430は、末端部241に近接してチャンバ245内に配置することができ、チャンバ245内に、例えばプラテン432によって、側壁244の内面、および/または末端部241の底に関して、回転可能および/または軸方向に、永久的および/または取り外し可能に固定することができる。例示的な実施形態では、プレート430の全体の構造は、例えば射出成形によって形成された、一体的なものであり得る。
【0034】
例示的な実施形態では、ホイール420は、1つ以上の非傾斜羽根424を有するプラテン422を備え、これはプラテン422に対して本質的に垂直とすることができ、およびそこから延びるハブ428を備える。例示的な実施形態では、ハブ428は、プラテン422上に本質的に中央に位置しており、そこに本質的に垂直に延びている。ハブ428およびプラテン422は、そこから延びる実質的にシリンダ状の開口部426を、ピン438を受けるために有する。プラテン422は、1つまたは複数の開口部、例えば切欠き429を備える。例示的な実施形態では、ホイール420の構造全体は、例えば射出成形によって形成された、一体的なものであり得る。
【0035】
例示的な実施形態では、プレート440はプラテン442を備えそこから延びるピン448を有する。例示的な実施形態では、プレート430のピン438は中空シリンダ状の開口部437を備えそこにピン448を受容する。例示的な実施形態では、プラテン442は本質的に円形でありそこに本質的に垂直に延びるピン448を有する。プレート440はさらに、出口オリフィスのような傾斜壁447を有するプラテン442内の1つ以上のオリフィス446を備え、そこを通って流体がチャンバ245から流れて1つ以上の羽根424に非ゼロ角度で衝突するようになっている。例示的な実施形態では、プレート440は、プレート430の代わりにまたはプレート430と同様に、例えばプラテン442によって、側壁244の内面および/または末端部241の底部部分に関して、チャンバ245内に、回転可能におよび/または軸方向に、永久的および/または取り外し可能に固定され得る。例示的な実施形態では、プレート440の構造全体は、例えば射出成形によって形成された、一体的なものであり得る。
【0036】
例示的な実施形態では、プレート430および/または440は、側壁244の内面に対するプレート430および/または440の摩擦嵌合を容易にするために、例えば
図5Bに図示されたOリング500のようなゴム、プラスチックまたは他の可撓性または圧縮性のOリングを収容するためのプラテン442の外周に溝(図示せず、
図2E-2Gおよび
図3E-3Gの例示を参照)を備えることができる。例示的な実施形態では、プレート430および/または440は、内部側壁234に対するプレート430および/または440の液密シールを容易にするために、チャンバ245内に配置され得る。
【0037】
さらなる例示的な実施形態では、ホイール420は、例えば中空ピン438内のピン448のスナップ嵌めによって、プレート420および440の間に固定することができ、プレート430および440に対するホイール420の自由な回転運動を可能にしながら、プレート430および/または440に対するホイール420の軸方向の運動を制限する。
【0038】
図4A-4Jに図示された洗浄シリンジおよび洗浄機構410の例示的な実施形態では、パルス状の流れは、オリフィス446を通ってチャンバ245内を流れる流体によって生成することができ、流体中の回転速度成分が傾斜447によって引き起こされて、オリフィス446を通って流れる流体中に配置された羽根424を有するホイール420が、プレート420に対して回転することができるようになっている。回転するホイール420は、1つ以上の開口部429を備え、これはホイール420の下流にあるプレート430の出口オリフィス436を交互に覆ったり覆わなかったりし、例えば流体の流れが各出口オリフィス436で開始したり停止したりすることを引き起こし、シリンジ先端242を通るパルス状の流れにつながる。
【0039】
より低い製造コストでの本開示の例示的な実施形態は、成形によって製造された、傾斜羽根(タービン)を有するホイールを提供することができる。ここで記載されているように、傾斜羽根を有するホイールを使用することにより、パルス状の流れを生成するために必要とされる部品の総数を減少させることができ、これはホイールの下流にある1つの回転するホイール/タービン、および1つのオリフィスプレートであり、これは、例えば
図2A-2Gおよび3A-3Gに図示されているように、ホイールが周りで回転し得るピンを含む。
【0040】
本開示の例示的な実施形態は、例えば
図2A-2G、3A-3G、および4A-4Jに例示されるように、パルス状流れ機構の最も低い「スタック高さ」を有し、洗浄シリンジの追加のサイズおよび材料を最小化し、シリンジ内に残る流体の体積を最小化し、プランジャがパルス状流れ機構に到達したときに注入されないように構成することができ、パルス状流れ機構210、310、410をシリンジ先端242に近接してシリンジバレルの末端部分に配置することができる。
【0041】
例示的な実施形態では、流体が洗浄シリンジの先端を出る前に、流体中に回転流が誘発されてもよい。さらなる例示的な実施形態では、流体の流れの回転成分は、それがIVカテーテルに到達するまで持続してもよく、流体の流れのこの回転成分は、一定の、回転しない流れでは洗浄することが困難なカテーテル流体経路内の領域(例えば、鋭利な内側の角など)から、血液または他の望ましくない流体を洗浄するのを補助してもよい。
【0042】
パルス状の流れを生成するために流体運動量を使用する本開示の代替的な実施形態は、共振(ばたつき(flapping)、フラッタリング)フレキシブル弁を利用し、これは流体速度の範囲にわたってフラッターまたは共振することができる。
【0043】
図6A-6Dを参照すると、本開示の実施形態の例示的な代替的な実施形態は、シリンジバレル240の末端部241に、フラッパー、例えばフラッパー支持構造体616上に配置された名目上閉鎖された比較的薄い、幅広のチューブ、612、を備える共振洗浄構成要素610を有するシリンジ600を提供する。より詳細に図示されるように、シリンジ先端シリンジ242は、ルアーロックカラー247内の先端243を含む。移動プランジャ(図示せず)によって洗浄シリンジ600のバレル240から排出される流体650は、フラッパー612の狭いスリット614に流入し、フラッパー612を通って652を通過し、フラッパー612の壁が「ばたつく」ように互いに交互に開放および閉鎖することにつながる。例えば、流体速度からの低い圧力は、フラッパーの壁が互いに向かって移動してスリット614を閉鎖することにつながる。例示的な実施形態では、薄壁チューブの壁の互いに対する共鳴は、その先端243でシリンジ600を出るパルス状の流れ654を生成する。非限定的な例では、構成要素610は、単一の構成要素として製造され、その末端部241においてバレル240のチャンバ245内に軸方向および回転方向に固定されることが可能であり、フラッパー612の少なくとも一部がシリンジ600の先端243内に延びるようになっている。
【0044】
図7A-7Dを参照すると、本開示の実施形態の別の例示的な代替的な実施形態は、チューブ支持構造体716上に配置された開口部714を有する長く細いチューブ712を備えた共振洗浄構成要素710を、シリンジバレル240の末端部241に有するシリンジ700を提供する。移動プランジャ(図示せず)によって洗浄シリンジ700のバレル240から排出される流体750は、チューブ712の開口部714に流入し、チューブ712を通って流れる752。例示的な実施形態では、チューブ712の少なくとも一部、または全体が、チューブ712の先端における流体の出口速度のためにむち打つようになる。例えば、チューブ712の先端を出る流体は、チューブ712に圧縮跳ね返り力を生じさせ、チューブ712は、圧縮跳ね返り力752の下で不安定になり、周期的にキンクして「むち打つ」ようになり、パルス状の流れ754を生じさせる。非限定的な例では、構成要素710は、単一の構成要素として製造され、その末端部241においてバレル240のチャンバ245内に軸方向および回転方向に固定されることが可能であり、チューブ712の少なくとも一部がシリンジ700の先端243内に延びるようになっている。
【0045】
図8A-8Cを参照すると、本開示の実施形態のさらに別の例示的な代替的な実施形態は、シリンジバレル240の末端部241に、保持部814においてリボン支持構造体816上に配置された比較的薄い、幅広の「リボン状」部材812を備えた共振洗浄構成要素810を有するシリンジ800を提供する。移動プランジャ(図示せず)によって洗浄シリンジ800のバレル240から排出される流体は、支持構造体816の開口部818を通って流れ850、リボン812の上を流れる852。例示的な実施形態では、流体は共振部材を流れるのではなくその周りを流れる。非限定的な例示的な実施形態では、リボン状部材812の表面上を流れる852流体は、渦の流れと波打つリボン812の形状との間の流体構造相互作用により、リボン812をばたつきまたはフラッタリングさせ、シリンジ先端を通る流れを周期的に中断させ、パルス状の流れ842を引き起こす。例えば、リボン812のばたつきまたはフラッタリングは、リボン812がシリンジ先端243の対向する内壁(またはシリンジ本体の他の壁、例えばチャンバ245の末端部分241内)に交互に接触するように、リボン812の一方の側または他方の流体の流れを交互に閉鎖する。非限定的な例では、構成要素810は、単一の構成要素として製造され、その末端部241においてバレル240のチャンバ245内で、例えば摩擦嵌合によって、軸方向および回転方向に固定されることが可能であり、リボン812の少なくとも一部がシリンジ800の先端243内に延びるようになっている。
【0046】
本開示は、その特定の例示的な実施形態を参照して示され説明されてきたが、本開示の実施形態の精神および範囲から逸脱することなく、形状および詳細の様々な変更が行われ得ることは、当業者であれば理解されるであろう。さらに、上記で説明したような本開示の実施形態の任意の例示的な実施形態の特徴または要素のいずれもが、個別にまたは任意の組み合わせで実施することができ、本開示の実施形態の精神および範囲から逸脱することなく、熟練した当業者に容易に理解されるであろう。
【0047】
さらに、添付の図面は、本開示の特定の例示的な実施形態の非限定的な例をさらに説明しており、それに関連する技術の説明を助けるものである。上述した図面および他で提供される任意の特定のまたは相対的な寸法または測定値は、例示的なものであり、開示の関連分野に熟練した当業者に理解される本発明の設計または方法の範囲または内容を制限することを意図したものではない。
【0048】
本開示の他の目的、利点および顕著な特徴は、本開示の例示的な実施形態を開示している、添付の図面図と組み合わせて、提供される詳細から当技術に熟練した者に明らかになるであろう。