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特開2023-17189パレット搬送装置及びパレット搬送方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023017189
(43)【公開日】2023-02-07
(54)【発明の名称】パレット搬送装置及びパレット搬送方法
(51)【国際特許分類】
   B23Q 7/14 20060101AFI20230131BHJP
   B23Q 7/00 20060101ALI20230131BHJP
   B65G 43/00 20060101ALI20230131BHJP
   B65G 15/22 20060101ALI20230131BHJP
【FI】
B23Q7/14
B23Q7/00 E
B65G43/00 G
B65G15/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021121264
(22)【出願日】2021-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】000227537
【氏名又は名称】NITTOKU株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121234
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 利明
(72)【発明者】
【氏名】前佛 宏幸
(72)【発明者】
【氏名】内田 義隆
【テーマコード(参考)】
3C033
3F023
3F027
【Fターム(参考)】
3C033AA01
3C033AA23
3C033AA25
3C033GG01
3C033GG08
3C033PP03
3F023AA05
3F023AB05
3F023BA06
3F023BB02
3F023BC01
3F023FA02
3F027AA02
3F027CA05
3F027DA08
3F027DA14
3F027EA05
(57)【要約】
【課題】パレットのピッチを変えて、必要とされるパレットの数量を減少させる。
【解決手段】パレット搬送装置は、搬送経路に延びて循環可能に設けられる循環ベルト20と、循環ベルトを循環させて搭載されたパレット11を搬送させる駆動手段30と、パレットの搬送を停止させる停止手段40とを備える。循環ベルトは、停止手段によるパレット11の搬送を停止可能なフリーフローベルト21と、フリーフローベルト21に連続して設けられた搬送ベルト26とを備え、駆動手段30は、搬送ベルト26の循環速度とフリーフローベルト21の循環速度を異ならせるように構成される。フリーフローベルト21が搬送ベルト26を介して複数設けられ、停止手段40は、パレット11の搬送を停止させる加工箇所と、加工箇所の近傍においてパレット11を一旦停止させる待機箇所の双方にそれぞれ設けられる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送経路に延びて循環可能に設けられてパレット(11)を搭載する循環ベルト(20)と、前記循環ベルト(20)を循環させて前記循環ベルト(20)に搭載された前記パレット(11)を搬送させる駆動手段(30)と、前記循環ベルト(20)の循環にかかわらず前記パレット(11)の搬送を停止させる停止手段(40)とを備えたパレット搬送装置において、
前記循環ベルト(20)は、前記停止手段(40)による前記パレット(11)の搬送を停止可能なフリーフローベルト(21)と、前記フリーフローベルト(21)に連続して設けられた搬送ベルト(26)とを備え、
前記駆動手段(30)は、前記搬送ベルト(26)の循環速度と前記フリーフローベルト(21)の循環速度を異ならせるように構成された
ことを特徴とするパレット搬送装置。
【請求項2】
フリーフローベルト(21)が搬送ベルト(26)を介して複数設けられた請求項1記載のパレット搬送装置。
【請求項3】
パレット(11)を幅方向の両側から挟む一対の支持板(16,16)が搬送経路に沿って設けられ、
停止手段(40)は、前記一対の支持板(16,16)の間であって、前記パレット(11)の搬送を停止させる加工箇所と、前記加工箇所の近傍において前記パレット(11)を一旦停止させる待機箇所の双方にそれぞれ設けられた
請求項1又は2記載のパレット搬送装置。
【請求項4】
駆動手段(30)がフリーフローベルト(21)を循環させる第一モータ(31)と前記第一モータ(31)と別に設けられて搬送ベルト(26)を循環させる第二モータ(36)とを備える請求項1ないし3いずれか1項に記載のパレット搬送装置。
【請求項5】
幅方向に延びる凹凸(26a,26b)が長手方向に交互に連続して搬送ベルト(26)に形成され、
前記搬送ベルト(26)に搭載状態で前記凹凸(26a,26b)に係合可能な被凹凸(14a,14b)がパレット(11)に形成された
請求項1ないし4いずれか1項に記載のパレット搬送装置。
【請求項6】
搬送ベルト(26)に搭載されたパレット(11)の前記搬送ベルト(26)からの浮きを防止する押さえ部材(18)が設けられた
請求項5記載のパレット搬送装置。
【請求項7】
請求項1ないし6いずれか1項に記載のパレット搬送装置(10)を用いてパレット(11)を搬送するパレット搬送方法であって、
搬送ベルト(26)の循環速度をフリーフローベルト(21)の循環速度より高めて前記搬送ベルト(26)に搭載された前記パレット(11)の搬送速度を前記フリーフローベルト(21)に搭載された前記パレット(11)の搬送速度より早める
ことを特徴とするパレット搬送方法。
【請求項8】
幅方向に延びる凹凸(26a,26b)が長手方向に交互に連続して形成された搬送ベルト(26)を用い、循環する前記搬送ベルト(26)に搭載されたパレット(11)の被凹凸(14a,14b)を前記凹凸(26a,26b)に係合させて搬送する請求項7記載のパレット搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークが搭載されたパレットをワークとともに搬送するパレット搬送装置及びパレット搬送方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、製造ラインにおいては、複数の工作機を連結するようにフリーフローコンベアを設け、ワークを搭載したパレットをそのフリーフローコンベアに搭載して搬送し、搬送先の工作機が搬送されたパレットに搭載されたワークに対して所定の加工を行うようなことが行われる。
【0003】
そして、このようなワークを搭載するパレットを搬送する装置として、パレットを搭載するフリーフローコンベアに並設して、サーボ機構により駆動され、フリーフローコンベアと同方向に移送されるパレット送りツメ付定ピッチ送りコンベアを設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
このようなパレット搬送装置では、定ピッチ送りコンベアの送り速度を加減することにより、フリーフローコンベアの速度を上げた場合であっても、停止時におけるパレットや部品の衝撃をなくし、バウンドレスを実現できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-80114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、ワークが搭載されたパレットをワークとともに搬送するパレット搬送装置は、一般的にワークに対して所定の加工を行う工作機を連結するように設けられているので、工作機にパレットが対峙する場合には、ワークを加工する必要から、そのワークを搭載するパレットの搬送を停止させるか、或いはその搬送速度を著しく低下させるようなことが行われる。
【0007】
一方、ワークを搭載するパレットは複数設けられて、順次搬送されるけれども、定ピッチ送りコンベアを設けた上記従来のパレット搬送装置では、パレットの間隔は一定に維持されることになる。このため、ワークの加工持に工作機の間を連結するように掛け渡されたフリーフローコンベアにもパレットが搭載されることに成り、必要なパレットの数量が増加するとともに、一の工作機における加工と次の工作機における加工との間の時間が延長される不具合がある。
【0008】
本発明の目的は、搬送されるパレットのピッチを変えて、必要とされるパレットの数量を減少させ得るパレット搬送装置及びパレット搬送方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、搬送経路に延びて循環可能に設けられてパレットを搭載する循環ベルトと、循環ベルトを循環させて循環ベルトに搭載されたパレットを搬送させる駆動手段と、循環ベルトの循環にかかわらずパレットの搬送を停止させる停止手段とを備えたパレット搬送装置の改良である。
【0010】
その特徴ある構成は、循環ベルトが、停止手段によるパレットの搬送を停止可能なフリーフローベルトと、フリーフローベルトに連続して設けられた搬送ベルトとを備え、駆動手段は、搬送ベルトの循環速度とフリーフローベルトの循環速度を異ならせるように構成されたところにある。
【0011】
この場合、フリーフローベルトが搬送ベルトを介して複数設けられることが好ましく、パレットを幅方向の両側から挟む一対の支持板が搬送経路に沿って設けられる場合、停止手段を、一対の支持板の間であって、パレットの搬送を停止させる加工箇所と、その加工箇所の近傍においてパレットを一旦停止させる待機箇所の双方にそれぞれ設けることができる。
【0012】
また、駆動手段は、フリーフローベルトを循環させる第一モータと、その第一モータと別に設けられて搬送ベルトを循環させる第二モータとを備えることが好ましい。そして、幅方向に延びる凹凸が長手方向に交互に連続して搬送ベルトに形成された場合、搬送ベルトに搭載状態で凹凸に係合可能な被凹凸をパレットに形成することが好ましく、搬送ベルトに搭載されたパレットの搬送ベルトからの浮きを防止する押さえ部材を設けることが更に好ましい。
【0013】
一方、別の本発明は、上記パレット搬送装置を用いてパレットを搬送するパレット搬送方法である。
【0014】
その特徴ある点は、搬送ベルトの循環速度をフリーフローベルトの循環速度より高めて搬送ベルトに搭載されたパレットの搬送速度をフリーフローベルトに搭載されたパレットの搬送速度より早めるところにある。
【0015】
幅方向に延びる凹凸が長手方向に交互に連続して形成された搬送ベルトを用いる場合、循環する搬送ベルトに搭載されたパレットの被凹凸をその凹凸に係合させて搬送することが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明のパレット搬送装置及びパレット搬送方法では、搬送ベルトの循環速度とフリーフローベルトの循環速度を異ならせて、搬送ベルトに搭載されたパレットの搬送速度をフリーフローベルトに搭載されたパレットの搬送速度より早めることにより、フリーフローベルトから搬送ベルトに乗り移ったパレットと、フリーフローベルトに残存する次のパレットとの間隔を拡大させることが出来る。
【0017】
このため、上流側工作機により加工されたワークを搭載するパレットを、フリーフローベルトから搬送ベルトに乗り移らせることにより、そのパレットを比較的速やかに下流側工作機による加工箇所まで搬送させることが可能となる。この結果、複数のワークを連続的に加工する場合に必要なパレットの数量を減少させることが可能になり、それと共に、一の工作機における加工と次の工作機における加工との間の時間を、一定のピッチでパレットを搬送する従来のものと比較して、短縮させることが可能となる。
【0018】
特に、凹凸を搬送ベルトに形成し、その凹凸に係合可能な被凹凸をパレットに形成すれば、搬送ベルトと独立したパレットの移動は禁止されるので、搬送ベルトの循環速度を高めたとしても、それに等しい速度でパレットを確実に搬送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明実施形態のパレット搬送装置を示す上面図である。
図2図1のA-A線断面図である。
図3図1のB-B線断面図である。
図4図1のC-C線断面図である。
図5】そのパレット搬送装置においてフリーフローベルトにパレットを搭載して最初の工作機に対峙させた状態を示す上面図である。
図6】そのパレットを最初の工作機に対峙させた状態を示す図5に対応する正面図である。
図7】パレットを最初の工作機に対峙させた後に更にパレットをフリーフローベルトに搭載して待機箇所に停止させた状態を示す上面図である。
図8】パレットが加工箇所と待機箇所の双方に停止している状態を示す図7に対応する正面図である。
図9】パレットがフリーフローベルトの端部から搬送ベルトに移動する状態を示す上面図である。
図10】パレットがフリーフローベルトの端部から搬送ベルトに移動する状態を示す図9に対応する正面図である。
図11】パレットが搬送ベルトの端部からフリーフローベルトに移動する状態を示す上面図である。
図12】パレットが搬送ベルトの端部からフリーフローベルトに移動する状態を示す図11に対応する正面図である。
図13】パレットを次の工作機の加工箇所と待機箇所の双方に停止させた状態を示す上面図である。
図14】そのパレットを次の工作機の加工箇所と待機箇所の双方に停止させた状態を示す図13に対応する正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1図4に、本発明におけるパレット搬送装置10を示す。各図において、互いに直交するX,Y,Zの3軸を設定し、X軸が略水平横方向、Y軸が略水平前後方向、Z軸が鉛直方向に延びるものとし、パレット搬送装置10の構成について説明する。
【0022】
図1及び図2に示すように、本発明におけるパレット搬送装置10は、搬送経路に延びて循環可能に設けられてパレット11を搭載する循環ベルト20と、その循環ベルト20を循環させて、その循環ベルト20に搭載されたパレット11を搬送させる駆動手段30と、その循環ベルト20の循環にかかわらずパレット11の搬送を停止させる停止手段40とを備える。
【0023】
即ち、本発明は、図示しないワークを搭載したパレット11を循環ベルト20に搭載して搬送し、その搬送経路に沿って設けられた工作機1,2(図1)の前で停止手段40によりそのパレット11の搬送を停止させて、それらの工作機1,2によりそのパレット11に搭載された図示しないワークを加工させるような場合に用いられるパレット搬送装置10である。
【0024】
なお、図1では、本発明のパレット搬送装置10の片側に工作機1,2が2台設けられる場合を示すけれども、これは一例であって、この工作機1,2の台数は、加工を必要とするワークにより異なり、パレット11の台数は、その工作機1,2の台数に応じて適宜に増減されるものである。
【0025】
この実施の形態では、複数の工作機1,2を連結するように延びて架台9が設けられ、その架台9上には、パレット11の搬送経路(X軸方向)に沿って一対の支持板16が幅方向(Y軸方向)に所定の間隔を開けて互いに平行に固定されて設けられる場合を示す。
【0026】
そして、パレット搬送装置10における循環ベルト20は、この一対の支持板16の対向する側のそれぞれに、パレット11の幅方向の両側を支持するように設けられるものとし、パレット11は、この一対の循環ベルト20に搭載可能に構成される。
【0027】
図2の拡大図に示す様に、この実施の形態におけるパレット11は、上面視において方形状を成してその両側が循環ベルトに支持される台座12と、その台座12の上面に設けられて工作機1,2により加工する為の図示しないワークを搭載する搭載具13と、その台座12の下面に設けられて循環ベルト20に直接接触する接触材14とを備えるものを示す。
【0028】
ここで、搭載具13は、搬送しようとするワークの種類によりその形状が異なるものであり、この搭載具13を備えたパレット11は、複数のワークを連続的に搬送するために、複数準備されるものとする。このため、パレット11の台座12には、その搬送方向の後方に設けられて後続するパレット11の前端縁に当接する緩衝材15が設けられるものを例示する。
【0029】
図3及び図4に示す様に、循環ベルト20がパレット11の幅方向の両側を支持した状態で、一対の支持板16はパレット11を幅方向から所定の隙間を空けて挟み、パレット11の搬送方向における移動を阻害することなく、その幅方向のずれを防止するように構成される。
【0030】
図1及び図2に戻って、本発明の特徴ある構成は、循環ベルト20が、停止手段40によるパレット11の搬送を停止可能なフリーフローベルト21と、そのフリーフローベルト21に連続して設けられて、停止手段40が設けられることのない搬送ベルト26とを備え、駆動手段30が、その搬送ベルト26の循環速度とフリーフローベルト21の循環速度を異ならせるところにある。
【0031】
即ち、循環ベルト20であるフリーフローベルト21は、工作機1,2に対峙する部位に設けられて停止手段40によるパレット11の搬送を停止可能に構成され、そのフリーフローベルト21に連続して設けられる搬送ベルト26は、パレット11の搬送を停止させる必要の無い部位に設けられる。
【0032】
互いに平行な一対の支持板16,16の対向する部位にそれぞれ設けられる循環ベルト20は対称構造を成して設けられるので、片側の支持板16に設けられる循環ベルト20を代表して説明すると、図2に示すように、支持板16の対向側には、工作機1,2に対峙してフリーフローベルト21が設けられる部位と、工作機が対峙することが無くて搬送ベルト26が設けられる部位に、フリーフローベルト21や搬送ベルト26が掛け回される従動プーリ22,27がそれぞれ設けられる。
【0033】
フリーフローベルト21や搬送ベルト26は、これらの従動プーリ22,27を包囲して、その上縁が水平方向に連続するように、支持板16の互いに対向する側においてそれぞれ掛け回される。
【0034】
また、一対の支持板16の、フリーフローベルト21が設けられる部位と、搬送ベルト26が設けられる部位には駆動軸23a,28aがそれぞれ架設されて枢支され、その駆動軸23a,28aには一対の支持板16の対向する側において、同形同大の駆動プーリ23,28がそれぞれ取付けられる。
【0035】
そして、架台9には、循環ベルト20であるフリーフローベルト21や搬送ベルト26を循環させる駆動手段30となる第一及び第二モータ31,36が別々に設けられ、その回転軸31a,36aに駆動軸23a,28aがそれぞれ連結される(図3及び図4)。
【0036】
駆動プーリ23,28は支持板16の対向側において、他の従動プーリ22,27と同一面上にそれぞれ設けられ、その駆動プーリ23,28の近傍には、その駆動プーリ23,28に循環ベルト20であるフリーフローベルト21や搬送ベルト26を掛け回すように、そのフリーフローベルト21や搬送ベルト26を転向させる一対の転向プーリ24,29が支持板16にそれぞれ枢支される。
【0037】
また、従動プーリ22,27を包囲するフリーフローベルト21や搬送ベルト26の連続する上縁を支持して、それらの弛みを防止する支持部材17が支持板16にそれぞれ取付けられる。支持部材17は支持板16にネジ止めされて設けられ、これらの支持部材17にはフリーフローベルト21や搬送ベルト26の上縁が収容されて、その幅方向の移動を防止する溝17a(図4)が形成されるものを示す。
【0038】
そして、図示しないコントローラからの指令により第一及び第二モータ31,36が駆動すると、一対の支持板16の対向する側における駆動プーリ23,28が同時に回転し、それらの駆動プーリ23,28に掛け回されて支持板16の対向する側に存在する循環ベルト20であるフリーフローベルト21や搬送ベルト26が従動プーリ22,27を包囲した状態でそれぞれ同一方向に循環するように構成される。
【0039】
図1及び図2では、フリーフローベルト21が搬送ベルト26を介して複数設けられる場合を示す。即ち、図におけるパレット搬送装置10は、上流側の工作機1に対峙して設けられた上流側のフリーフローベルト21と、そのフリーフローベルト21に連続する搬送ベルト26と、その搬送ベルト26に連続して、下流側の工作機2に対峙して設けられた下流側のフリーフローベルト21を備えるものを示す。
【0040】
これにより、工作機1,2に対峙してそれぞれ設けられたフリーフローベルト21の間に搬送ベルト26は介在して、その搬送ベルト26は、それらのフリーフローベルト21を連結するように設けられることになる。
【0041】
そして、駆動手段30である第一及び第二モータ31,36を駆動させて、パレット11が搭載された循環ベルト20であるフリーフローベルト21や搬送ベルト26を循環させると、パレット11がそのフリーフローベルト21や搬送ベルト26に搭載された状態で移動し、上流側のフリーフローベルト21上を移動したパレット11はその端部から搬送ベルト26に移動して搭載されて更に移動し、その端部から下流側のフリーフローベルト21に更に移動して搭載されて、更に搬送されるように構成される。
【0042】
ここで、パレット11の幅方向における両側を支持するフリーフローベルト21は、パレット11の搭載面となる外側の面が平坦に形成され、その外面に搭載されたパレット11の摺動を可能にする様に構成される。そして、パレット11の幅方向の両側を支持する一対のフリーフローベルト21の間に、循環ベルト20であるフリーフローベルト21の循環にかかわらずパレット11の移動を禁止して、パレット11をフリーフローベルト21の外面において摺動させて、パレット11の搬送を停止させる停止手段40が設けられる。
【0043】
図における停止手段40は、図3に示す様に、出没ロッド40bを上方に向けて本体部40aが架台9に取付けられた流体圧シリンダである。停止手段である流体圧シリンダ40は、実線で示す様に、出没ロッド40bが本体部40aから上方に突出すると、循環するフリーフローベルト21に搭載されて移動するパレット11の先端縁にその出没ロッド40bが当接して、フリーフローベルト21の循環にかかわらず、そのフリーフローベルト21の外面にパレット11を摺動させて、パレット11の搬送を停止するように構成される。そして、一点鎖線で示す様に、出没ロッド40bが本体部40aに没入した状態では、循環するフリーフローベルト21に搭載されたパレット11の移動を許容する様に構成される。
【0044】
図1及び図2に示す様に、この停止手段である流耐圧シリンダ40は、上流側のフリーフローベルト21と下流側のフリーフローベルト21の双方に対応して、工作機1,2(図1)がワークを加工する為に、加工するワークが搭載されたパレット11の搬送を停止させる加工箇所と、その加工箇所に向かうパレット11をその加工箇所の上流側の近傍において一旦停止させる待機箇所の双方に、それぞれ設けられる場合を示す。
【0045】
一方、上流側のフリーフローベルト21と下流側のフリーフローベルト21の中間において、それらを連結するように設けられた搬送ベルト26は、図2の拡大図に示す様に、パレット11の搭載面である外側の面に幅方向に延びる凹凸26a,26bが長手方向に交互に連続して形成された、いわゆる歯付きベルト26が用いられる。
【0046】
また、パレット11の台座12に設けられた接触材14には、その循環ベルトの凹凸26a,26bに係合可能な被凹凸14a,14bが形成される。即ち、この接触材14の被凹凸14a,14bは搬送ベルト26の凹凸26a,26bと係合するように、断面形状において同形同大に構成される。そして、パレット11が搬送ベルト26に搭載されて接触材14が搬送ベルト26に重合すると、この接触材14に形成された被凹凸14a,14bは、搬送ベルト26に形成された凹凸26a,26bに係合し、搬送ベルト26と独立したパレット11のX軸方向の移動は禁止されるように構成される。
【0047】
そして、パレット11と搬送ベルト26の係合状態を維持するため、搬送ベルト26に搭載されたパレット11の搬送ベルト26からの浮きを防止する押さえ部材18が設けられる。図における押さえ部材18は、パレット11を幅方向の両側から挟む一対の支持板16の上面に取付けれた平板であって、その押さえ部材18はパレット11のおける台座12の側部を上方から覆って、パレット11の搬送ベルト26から浮き上がりを接触することにより、防止するように構成される。
【0048】
次に、上記パレット搬送装置を用いた本発明におけるパレット搬送方法を説明する。
【0049】
本発明におけるパレット搬送方法は、上記パレット搬送装置10を用いて加工用のワークが搭載された複数のパレット11を移動させるパレット搬送方法であって、パレット11を循環ベルト20に搭載し、その状態で循環ベルト20を循環させて、その循環ベルト20に搭載されたパレット11を搬送させる方法である。
【0050】
ここで、このパレット搬送装置10における循環ベルト20は、フリーフローベルト21と、そのフリーフローベルト21に連続して設けられた搬送ベルト26とを備えているので、両者を同一方向に循環させて、その循環ベルト20にパレット11を搭載することにより搭載されたパレット11を同一方向に搬送する。
【0051】
この循環ベルト20の循環は駆動手段30により行われ、駆動手段である第一及び第二モータ31,36を駆動させ、一対の支持板16の対向する側における駆動プーリ23,28を同時に回転させ、それらの駆動プーリ23,28に掛け回されて支持板16の対向する側に連続するように存在する循環ベルト20であるフリーフローベルト21や搬送ベルト26を、それぞれ同一方向に循環させる。
【0052】
図示しないワークを搭載したパレット11を循環ベルト20に搭載して搬送し、その搬送経路に沿って設けられた工作機1,2(図1)の前で停止手段40によりそのパレット11の搬送を停止させて、それらの工作機1,2によりそのパレット11に搭載された図示しないワークを加工させるような場合で説明する。
【0053】
すると、図示しないワークはパレット11における搭載具13に搭載され、ワークを搭載したパレット11は、循環ベルト20の上流側端部、即ち、図5及び図6に破線で示す様に、上流側のフリーフローベルト21の上流側端部に搭載する。
【0054】
フリーフローベルト21の上流側に搭載されたパレット11は、循環するフリーフローベルト21の下流側に向かって移動する上縁との接触抵抗により、その上縁と共に下流側に移動搬送されることになり、その上流側のフリーフローベルト21に対峙して設けられた工作機1の前にまで搬送された段階で、停止手段40によりそのパレット11の搬送は停止される。
【0055】
具体的に、図6に示す様に、上流側の工作機1がワークを加工する為にパレット11の搬送を停止させる加工箇所に設けられた停止手段である流耐圧シリンダ40は、その出没ロッド40bを本体部40aから上方に突出させて、その加工箇所より上流側の待機箇所に設けられた停止手段である流耐圧シリンダ40は、その出没ロッド40bを本体部40aに没入させておく。
【0056】
その状態で、循環するフリーフローベルト21の上流端にパレット11を搭載すると、下流側に移動するパレット11は待機箇所を通過して、加工箇所に到達した段階で、その加工箇所に設けられた停止手段である流耐圧シリンダ40の出没ロッド40bに当接することになる。すると、フリーフローベルト21の循環にかかわらず、そのフリーフローベルト21の外面にパレット11は摺動して、それ以上の下流側への移動は禁止されて、その搬送は停止することになる。
【0057】
このように停止手段40は、パレット11の搬送を停止させるけれども、この停止の際に図示しないワークがパレット11から跳ね上がったりズレたり飛び出したりしない程度にフリーフローベルト21の循環速度は設定される。そして、パレット11の移動が停止手段40により加工箇所に停止されている間に、上流側の工作機1は、その移動が停止されたパレット11に搭載された図示しないワークの加工を行う。
【0058】
ここで、この実施の形態では、その加工箇所より上流側の待機箇所にも停止手段40を設けているので、図7及び図8に示す様に、先のパレット11が加工箇所に到達した段階で、待機箇所に設けられた停止手段である流耐圧シリンダ40の出没ロッド40bを本体部40aから上方に突出させることにより、そのパレット11に搭載されたワークの加工時に、別の図示しないワークを搭載したパレット11をフリーフローベルト21の上流側端部に搭載すると、その別のワークが搭載された次のパレット11を、加工箇所の近傍にある待機箇所に停止させておくことが出来る。
【0059】
加工箇所におけるパレット11に搭載されたワークの工作機1による加工が終了したならば、そのワークを搭載したパレット11を下流側に向けて搬送する。この搬送の開始は、停止手段である流耐圧シリンダ40の出没ロッド40bを本体部40aに没入させて、その出没ロッド40bにパレット11が当接している状態を解消させる。
【0060】
すると、循環するフリーフローベルト21とパレット11の間の摩擦により、フリーフローベルト21が循環して下流側に向かって移動する上縁とともにパレット11は下流側に移動することになる。
【0061】
そして、その加工箇所より上流側の待機箇所にもパレット11を停止させている場合には、図9及び図10に示す様に、加工箇所における停止手段40の解消と同時に、待機箇所に設けられた停止手段40を解消させる。具体的には、待機箇所における停止手段である流耐圧シリンダ40の出没ロッド40bを本体部40aに没入させる。すると、待機箇所におけるパレット11は移動して加工箇所にまで移動し、その加工箇所に設けられた停止手段40により、それ以上の搬送を防止することにより、直ちに上流側の工作機1における加工を開始させることが出来る。
【0062】
停止手段40による停止状態を解消させると加工が終了したワークを搭載したパレット11は加工箇所から下流側に移動し、その移動するパレット11がフリーフローベルト21の下流側端部に達すると、パレット11はフリーフローベルト21に連続するように設けられて循環する搬送ベルト26に乗り移ることになる。
【0063】
パレット11が搬送ベルト26に乗り移ると、パレット11における接触材14が搬送ベルト26に重合し、図10の拡大図に示す様に、この接触材14に形成された被凹凸14a,14bは、搬送ベルト26に形成された凹凸26a,26bに係合し、搬送ベルト26と独立したパレット11のX軸方向の移動は禁止されることになる。従って、パレット11は搬送ベルト26の循環速度に等しい速度で下流側に搬送されることになる。
【0064】
搬送ベルト26に搭載されて下流側に移動するパレット11が搬送ベルト26の下流側の端部に達すると、図11及び図12に示す様に、パレット11はその搬送ベルト26に連続するように設けられて循環する下流側のフリーフローベルト21に更に乗り移ることになる。
【0065】
そして、その下流側のフリーフローベルト21の循環により、更に下流側に向かうパレット11は、図13及び図14に示す様に、その下流側のフリーフローベルト21に対応して設けられた下流側の工作機2に対峙することに成り、その下流側の工作機2による加工のために、そのパレット11の搬送を再び停止させることになる。
【0066】
この下流側のフリーフローベルト21におけるパレット11の搬送の停止は、この下流側のフリーフローベルト21に対峙して設けられた停止手段40により行われ、その具体的な動作は、上述した上流側のフリーフローベルト21におけるものと同一であるので、繰り返しての説明を省略する。そして、搬送が停止された状態で、下流側の工作機2は、パレット11に搭載されたワークに対して、そのパレット11の移動が停止されている間に加工を行う。
【0067】
そして、その下流側のフリーフローベルト21においても、その加工箇所より上流側の待機箇所にも停止手段40を設けているので、下流側の加工箇所における工作機2の加工時に、次の加工のためのワークを搭載したパレット11を更に搬送させて、その待機箇所に停止させておくことも出来る。
【0068】
この下流側の工作機2による加工が終了したならば、そのワークと共にパレット11を再び下流側に搬送する。この搬送の開始は、停止手段である流耐圧シリンダ40の出没ロッド40bを本体部40aに没入させて、停止手段40により停止を解除させる。すると、循環するフリーフローベルト21とパレット11の間の摩擦により、パレット11は再び下流側に向かって移動することになり、フリーフローベルト21の下流側端部から工作機2により加工されたワークと共に回収されることになる。
【0069】
ここで、その加工箇所より上流側の待機箇所にもパレット11を停止させている場合には、加工箇所における停止手段40の解消と同時に、待機箇所に設けられた停止手段40を解消させると、待機箇所におけるパレット11は移動して加工箇所にまで移動し、その加工箇所に設けられた停止手段40により、それ以上の搬送を防止することにより、直ちに下流側の工作機2における加工を開始させることが出来る。
【0070】
そして、本発明の特徴ある点は、循環ベルト20である搬送ベルト26の循環速度をフリーフローベルト21の循環速度より高めて、搬送ベルト26に搭載されたパレット11の搬送速度をフリーフローベルト21に搭載されたパレット11の搬送速度より早めるところにある。
【0071】
この実施の形態では、駆動手段30がフリーフローベルト21を循環させる第一モータ31と、搬送ベルト26を循環させる第二モータ36とを備えるので、図示しないコントローラからの指令によりそれら第一及び第二モータ31,36を異なる回転速度で駆動するように制御することにより、比較的容易に搬送ベルト26の循環速度を高めることができる。
【0072】
上述したように、ワークに対して所定の加工を行う工作機1,2を連結するように設けられて、パレット11をワークとともに搬送する本発明のパレット搬送装置10では、それら複数の工作機1,2にパレット11が対峙する場合に、そのワークを搭載するパレット11の搬送を停止手段40により停止させることにより、各工作機1,2はワークを加工することが可能となる。
【0073】
ここで、ワークを搭載するパレット11はフリーフローベルト21に順次搭載されて搬送されるけれども、その循環速度は、パレット11を停止させた際にワークがパレット11から跳ね上がったりズレたり飛び出したりしない程度とされる。このため、フリーフローベルト21の循環速度を高めて、パレット11の搬送速度を高めるには限界がある。
【0074】
けれども、循環ベルト20を構成する搬送ベルト26の循環速度を、工作機1,2に対峙するフリーフローベルト21の循環速度より高める本発明では、フリーフローベルト21に順次搭載される複数のパレット11の間隔は、そのパレット11が搬送ベルト26に搭載されると拡大するので、常に一定ではなくなる。
【0075】
即ち、上流側の工作機1により加工が終了したワークを搭載したパレット11は、循環するフリーフローベルト21に載せられて下流側に向けて搬送され、そのフリーフローベルト21の下流側端部から、パレット11は搬送ベルト26に乗り移ることになる。そして、その搬送ベルト26によるパレット11の搬送速度をフリーフローベルト21に搭載されたパレット11の搬送速度より早めることにより、フリーフローベルト21に搭載された次のパレット11との間隔は著しく拡大することになる。
【0076】
そして、搬送ベルト26の下流側端部から、パレット11は搬送速度の遅い下流側のフリーフローベルト21に更に乗り移り、その下流側のフリーフローベルト21に対応して設けられた下流側の工作機2に対峙することに成る。
【0077】
このため、上流側のフリーフローベルト21と下流側のフリーフローベルト21との間を連結するように掛け渡された搬送ベルト26にパレット11が搭載されている時間は短縮され、上流側の工作機1により加工されたワークを搭載するパレット11を比較的速やかに下流側の工作機2による加工箇所まで搬送させることが可能となる。すると、複数のワークを連続的に加工する場合に必要なパレット11の数量を減少させることが可能となる。それと共に、一の工作機1における加工と次の工作機2における加工との間の時間を、一定のピッチでパレット11を搬送する従来のものと比較して、短縮させることも可能となる。
【0078】
特に、図10及び図12の拡大図に示す様に、搬送ベルト26に搭載された状態のパレット11は、その接触材14に形成された被凹凸14a,14bが、搬送ベルト26に形成された凹凸26a,26bに係合し、搬送ベルト26と独立したパレット11のX軸方向の移動は禁止されるので、搬送ベルト26の循環速度を著しく高めたとしても、それに等しい速度でパレット11を確実に搬送することが可能となる。
【0079】
そして、この実施の形態では、搬送ベルト26に搭載されたパレット11の搬送ベルト26からの浮きを防止する押さえ部材18が設けられているので、その搬送ベルト26とパレット11との係合状態は確実に維持されるので、搬送ベルト26を速い速度で循環させても、搬送ベルト26に対するパレット11のずれは防止される。この結果、搬送ベルト26の循環速度を著しく高めても、その高速循環速度でパレット11を確実に高速搬送させることが可能となる。
【0080】
このように、搬送ベルト26による搬送速度を高めることが可能であるので、例えば、各工作機1,2の間が比較的長いレイアウトにおいても、速やかなパレット11の搬送が可能となる。
【0081】
そして、複数の工作機1,2による加工時間が同程度であれば、工作機1,2に対峙してパレット11の搬送が停止されて行われる加工時間に等しい時間で、上流側の工作機1による加工が終了したワークを搭載するパレット11を下流側の工作機2の近傍における待機箇所まで搬送するようにすれば、それらの工作機1,2の間に必要なパレット11は単数となり、余剰のパレット11を著しく減少させることが出来る。
【0082】
なお、上述した実施の形態では、台座12の下部の両側に接触材14を設けて、その接触材14を循環ベルト20を構成するフリーフローベルト21や搬送ベルト26に接触させる場合を説明したが、フリーフローベルト21に対してパレット11を摺動させうる限り、接触材14を設けることなく、台座12を直接フリーフローベルト21や搬送ベルト26に接触させるようにしても良い。
【0083】
また、上述した実施の形態では、停止手段40として、流体圧シリンダを用いる場合を説明したが、これらは一例であって、フリーフローベルト21の循環にかかわらずパレット11の搬送を停止可能である限り、停止手段40として、サーボモータ等のその他のアクチュエータであっても良い。
【0084】
また、停止手段40は、パレット11の搬送を停止させるものであるけれども、この停止の際に図示しないワークがパレット11からバウンドしたり飛び出したりしないように、パレット11を柔軟に停止させる緩衝手段を設けるようにしても良い。
【0085】
更に、上述した実施の形態では、2台の工作機1,2を連結するパレット搬送装置10であって、上流側のフリーフローベルト21と、そのフリーフローベルト21に連続する搬送ベルト26と、その搬送ベルト26に連続する下流側のフリーフローベルト21を備える場合を説明した。けれども、パレット搬送装置10は、図示しないが、3台以上の工作機を連結するようにしても良い。この様に工作機の増加による加工工程が増加しても、各工作機に対峙するフリーフローベルト21を搬送ベルト26を介して複数追加して設けることにより、ワークを搭載するパレットのピッチを変えて、必要とされるパレットの数量を減少させるという本発明の目的を達成することが可能となるのである。
【符号の説明】
【0086】
10 パレット搬送装置
11 パレット
14a,14b 被凹凸
16 支持板
18 押さえ部材
20 循環ベルト
21 フリーフローベルト
26 搬送ベルト
26a,26b 凹凸
30 駆動手段
31 第一モータ
36 第二モータ
40 流耐圧シリンダ(停止手段)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14