IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タッチチューンズ ミュージック コーポレイションの特許一覧

特開2023-171922ジュークボックスおよびジュークボックスにより実行される方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023171922
(43)【公開日】2023-12-05
(54)【発明の名称】ジュークボックスおよびジュークボックスにより実行される方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20231128BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023172524
(22)【出願日】2023-10-04
(62)【分割の表示】P 2022119969の分割
【原出願日】2010-03-17
(31)【優先権主張番号】61/202,617
(32)【優先日】2009-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.iTunes
2.TOUCHTUNES
(71)【出願人】
【識別番号】511227347
【氏名又は名称】タッチチューンズ ミュージック コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】TOUCHTUNES MUSIC CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ディオン,ドミニック
(72)【発明者】
【氏名】トゥーカー,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ギ,フランソワ
(72)【発明者】
【氏名】ボミエー,フランソワ
(72)【発明者】
【氏名】ケンフィル,ムニル
(72)【発明者】
【氏名】グラトン,ロイック
(72)【発明者】
【氏名】ビュロー,ドミニック
(72)【発明者】
【氏名】ヤイリ,ハルン,トゥンク
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ジュークボックスシステムは、技術に合わせて拡張され、現代的なソーシャルネットワーキングの機会を提供する。
【解決手段】エンターテイメントシステムにおいて、ジュークボックス4002は、宅外の店舗に設けられ、エンターテイメントシステムネットワーク4010に接続され、ジュークボックスのローカルに保存されているか、エンターテイメントシステムネットワークからダウンロードされるか、の少なくともいずれかに該当する複数のメディアインスタンスを再生する。さらに、S.N.I/F4016を介して、ソーシャルネットワーキングシステム4018とデータを共有する。ソーシャルネットワーキングシステムは、前記ネットワークの一部ではなく、外部にあり、S.N.I/Fは、エンターテイメントシステムネットワークとソーシャルネットワーキングシステムとの通信を仲介する。
【選択図】図40A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
宅外の店舗に設けられ、エンターテイメントシステムネットワークに接続され、ジュークボックスのローカルに保存されているか、エンターテイメントシステムネットワークからダウンロードされるか、の少なくともいずれかに該当する複数のメディアインスタンスを再生するように構成された、ジュークボックスであって、
上記ジュークボックスは、さらに、
ソーシャルネットワーキングインターフェースを介して、ソーシャルネットワーキングシステムとデータを共有するように構成され、
上記ソーシャルネットワーキングシステムは、上記エンターテイメントシステムネットワークの一部でなく、外部にあり、
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースは、上記エンターテイメントシステムネットワークと上記ソーシャルネットワーキングシステムとの通信を仲介するように構成されており、
上記ジュークボックスは、さらに、上記ソーシャルネットワーキングシステムを介してジュークボックスでない装置とリモートで接続することで、上記ジュークボックスでない装置が、当該ジュークボックス上で再生する複数のメディアインスタンスを選択すること、および当該ジュークボックスにクレジットを転送することを可能とするように構成される、ジュークボックス。
【請求項2】
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースは、上記エンターテイメントシステムネットワークの一部である、請求項1に記載のジュークボックス。
【請求項3】
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースは、上記ジュークボックスの外部にある、請求項1~2の何れか1項に記載のジュークボックス。
【請求項4】
上記ジュークボックスに関連のあるソーシャルネットワーキングシステムへのジュークボックスソーシャルネットワーキングインターフェースをさらに含み、上記ジュークボックスに関連のあるソーシャルネットワーキングシステムは、上記ソーシャルネットワーキングシステムに関連しない、請求項1~3の何れか1項に記載のジュークボックス。
【請求項5】
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースは、上記宅外の店舗の外部に設けられている複数のコンピュータが、上記ジュークボックスと接続するように構成されている、請求項1~4の何れか1項に記載のジュークボックス。
【請求項6】
上記宅外の店舗にあるジュークボックスまたはジュークボックスでない装置を介して上記ジュークボックスにログインする予め登録されたユーザを認証するように構成されているユーザ認証部を備えている、請求項1~5の何れか1項に記載のジュークボックス。
【請求項7】
上記ジュークボックスは、さらに、上記ソーシャルネットワーキングインターフェースを介して、上記ソーシャルネットワーキングシステムへフィードを送信し、
上記フィードは、上記ジュークボックスで再生されているか、または、再生されることになる、複数の選択されたメディアインスタンスを示すデータと、上記ジュークボックスで再生されているか、または、再生されることになる、複数のメディアインスタンスの各々を選択する認証済のユーザを示すデータとを提供するものである、請求項1に記載のジュークボックス。
【請求項8】
上記フィードが、上記ソーシャルネットワーキングシステムを介して認証済のユーザから、上記宅外の店舗にある電子機器を使用している、上記ソーシャルネットワーキングシステムの別のユーザに送信されるメッセージを示すデータをさらに含んでいる、請求項7に記載のジュークボックス。
【請求項9】
外部ディスプレイへの出力を含む、請求項1~8の何れか1項に記載のジュークボックス。
【請求項10】
上記ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、選択されたメディアインスタンスの一覧を、上記外部ディスプレイに出力するように制御可能である、請求項9に記載のジュークボックス。
【請求項11】
上記ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、複数のメディアインスタンスを選択したユーザが認証されていれば、認証されたユーザを上記外部ディスプレイへの出力として提供するように制御可能である、請求項10に記載のジュークボックス。
【請求項12】
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースを介してメッセージを送信したジュークボックスで認証されたユーザから、上記ソーシャルネットワーキングシステムのユーザに送信されたメッセージを上記外部ディスプレイへ出力するように制御可能である、請求項9~11の何れか1項に記載のジュークボックス。
【請求項13】
上記ソーシャルネットワーキングシステムのユーザから宅外の店舗において認証されたユーザに送信されるメッセージを外部ディスプレイへ出力するように制御可能である、請求項9~12の何れか1項に記載のジュークボックス。
【請求項14】
上記ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、複数のメディアインスタンスに関する擬似事実を上記外部ディスプレイへ出力するように制御可能である、請求項9~13の何れか1項に記載のジュークボックス。
【請求項15】
上記ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、メディアインスタンスに関するアーティストおよびレーベルの少なくともいずれかからのメッセージを上記外部ディスプレイへ出力するように制御可能である、請求項9~14の何れか1項に記載のジュークボックス。
【請求項16】
宅外の店舗に設けられたジュークボックスにより実行される方法であって、
上記ジュークボックスは、エンターテイメントシステムネットワークに接続され、
上記ジュークボックスのローカルに保存されているか、上記エンターテイメントシステムネットワークからダウンロードされるか、の少なくともいずれかに該当する複数のメディアインスタンスを再生することのユーザの要求を、受付、応答するステップと、
ソーシャルネットワーキングインターフェースを介して、ソーシャルネットワーキングシステムとデータを共有するステップと、
上記ソーシャルネットワーキングシステムを介してジュークボックスでない装置とリモートで接続するステップと、を含み、
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースが上記ジュークボックスとソーシャルネットワーキングシステムとの間の通信を仲介するように構成されており、
上記ソーシャルネットワーキングシステムが上記エンターテイメントシステムネットワークの一部でなく、外部にあり、
上記ジュークボックスが上記ソーシャルネットワーキングシステムを介してジュークボックスでない装置とリモートで接続することにより、上記ジュークボックスでない装置が、当該ジュークボックス上で再生する複数のメディアインスタンスを選択すること、および当該ジュークボックスにクレジットを転送することを可能とする、方法。
【請求項17】
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースは、上記エンターテイメントシステムネットワークの一部であり、上記ジュークボックスの外部である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
上記エンターテイメントシステムネットワークが、ジュークボックスに関連のあるソーシャルネットワーキングシステムへのジュークボックスソーシャルネットワーキングインターフェースをさらに含み、上記ジュークボックスに関連のあるソーシャルネットワーキングシステムは、上記ソーシャルネットワーキングシステムに関連しない、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースを介して上記宅外の店舗の外部に設けられている複数のコンピュータから受け取り可能な、さらなるユーザの要求に応じて、上記ジュークボックスを選択的に制御するステップをさらに含む、請求項16~18の何れか1項に記載の方法。
【請求項20】
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースを介して、上記ソーシャルネットワーキングシステムにフィードを送信するステップをさらに含み、
上記フィードは、上記ジュークボックスで再生されているか、または、再生されることになる、複数の選択されたメディアインスタンスを示すデータ、上記ジュークボックスで再生されているか、または、再生されることになる、複数のメディアインスタンスの各々を選択する認証済のユーザを示すデータ、上記ソーシャルネットワーキングシステムのユーザに送信されるメッセージの少なくとも何れかを示すデータを提供する、請求項16~19の何れか1項に記載の方法。
【請求項21】
外部ディスプレイ装置へ出力を提供するステップを含む、請求項16~20の何れか1項に記載の方法。
【請求項22】
上記外部ディスプレイ装置への出力は、
ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、選択された複数のメディアインスタンスを示すデータ、
ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、複数のメディアインスタンスを選択した認証済みのユーザを示すデータ、
ソーシャルネットワーキングシステムのユーザから宅外の店舗において認証されたユーザに送信されるメッセージを示すデータ、
ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、複数のメディアインスタンスに関する擬似事実を示すデータ、および、
ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、メディアインスタンスに関するアーティストおよびレーベルの少なくともいずれかからのメッセージを示すデータ、
の少なくともいずれかを含んでいる、請求項21に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明のある種の典型的な実施形態は、エンターテイメントシステムに関する。とりわけ、本発明のある種の典型的な実施形態は、ユーザと情報のやり取りをすることでソーシャルネットワーキングおよび/またはその他のサービスを提供するエンターテイメントシステムに関する。例えば、ある種の典型的な実施形態では、宅外の店舗におけるエンターテイメントシステムは、ジュークボックスに関連したサービスであって、エンターテイメントシステムを介在した、店舗の内外からアクセス可能なサービスを提供する一方で、店舗の内外における顧客間のソーシャルネットワーキングサービスを統合し、広告の機会をも提供するように構成されている。ある種の典型的な実施形態では、店舗内のエンターテイメントシステムは、ジュークボックスとして機能し、尚且つ/または、ジュークボックスに接続されるシステムであってもよい。さらに、ある種の典型的な実施形態では、店舗内のエンターテイメントシステムは、1台以上のクライアント装置、1台以上のディスプレイ、1台以上のバートップ(bar-top)型のゲームデバイスまたはハンドヘルド型のゲームデバイス等に接続されてもよい。上述のエンターテイメントシステムを介在し、ジュークボックスに関連したサービスは、顧客の体験を高め、所有意識および/またはエンターテイメントシステムのユーザ間で結びつきのあるコミュニティへの帰属意識を生み出す。
【背景技術】
【0002】
ジュークボックスは、約数十年の間存在しており、ユーザが便利且つ好適な方法で再生したい所望の音楽を選択できるようにしている。ジュークボックスは、従来から、レストランやバーといった商業施設内に設けられており、これにより、顧客の所望する音楽を顧客に有料で提供してきた。最近数年では、新世代のジュークボックス装置が利用可能になっている。新世代のジュークボックス装置は、すべての参加者に対して、操作上の大きな改善をもたらしている。より具体的には、従来のスタンドアロンのレコード盤およびCDのジュークボックスは、中央サーバと通信を行い、中央サーバによって制御を受けるデジタルダウンロードジュークボックスに置き換えられてきている。この新世代のジュークボックスシステムの一例が特許文献1に示されており、特許文献1の全開示内容が参照により本明細書に組み込まれる。この新世代のジュークボックスシステムのリーディングプロバイダーがタッチチューンズミュージックコーポレーションである。
【0003】
図1は、デジタルダウンロードジュークボックスシステム10(以降、単に「ジュークボックスシステム」と呼称する)の典型的な実施形態の概要を示している。図1に示すように、ジュークボックスシステム10は、中央サーバ12を含んでいる。中央サーバ12は、オーディオコンテンツ(典型的には「音楽」)のマスターライブラリおよびオーディオビジュアルコンテンツ(典型的には「音楽および関連する映像もしくはグラフィック」)の少なくともいずれかのコンテンツを含んでおり、コンテンツは中央サーバ12からダウンロード可能になっている。ジュークボックスシステムは、さらに、一連のリモートジュークボックス装置16、16a~16fを含んでいる。これらのジュークボックス装置の各々は、一般的に、バーやレストラン、クラブ、その他の所望の店舗に設置されている。各ジュークボックス装置は、ユーザからコイン、紙幣、クレジットカード/デビットカード等で支払いを受け、さらに、ユーザによって再生する楽曲が1曲または複数曲選択されたことに応答して、音楽を再生するように動作する。別の実施形態では、店舗によって音楽サービスの代金が会費ベースで支払われ、選択された音楽はエンドユーザに無料で提供される。リモートジュークボックス装置16は、スクリーン18とオーディオシステム20とを備えている。スクリーン18は、ユーザに情報を提示し、ユーザが音楽を選択できるようにする。オーディオシステム20は、選択された音楽を再生する。また、スクリーン18は、顧客を惹きつけるために、ジュークボックス自体の広告を表示するために使用されてもよく、他の種類の広告および/またはその他の所望の情報を表示するために使用されてもよい。
【0004】
ジュークボックス装置16(本明細書では単に「ジュークボックス」と呼称することもある)は、例えばインターネットのような通信ネットワーク14を通じて、中央サーバ12と通信するように動作する。ジュークボックス装置16は、ジュークボックスで再生された具体的な楽曲の情報をサーバ12に提供するために、サーバ12と定期的な通信を行う。中央サーバは、この情報を用いて、各ジュークボックスで再生された楽曲に対して支払われるべき適切なロイヤリティおよび/またはその他の代金を決定する。このように、この新世代のジュークボックスには、音楽の再生および/または他の適用可能な音楽に関する権利が、より正確で信頼性のある方法によって守られ、それにより、適切なロイヤリティがアーティストや楽曲の所有者に支払われることが保証されるという利点がある。また、中央サーバ12は、店舗内の特定の顧客に応じた適切な、または、最も人気のある楽曲がジュークボックス内に維持されるように、新しい楽曲をジュークボックスに提供する。このように、店舗の各ジュークボックスで顧客が一般的にリクエストする楽曲および/または各種音楽を提供できるように、各ジュークボックスで利用可能な楽曲は中央サーバとの通信を通じてカスタマイズ可能である。上述の特許文献1に記載されているように、中央サーバは、好適には、例えば、ジュークボックスに新機能を提供したり、機能を改善したりする目的で、ジュークボックス上で動作するソフトウェアを更新するために使用することもできる。したがって、この新世代のジュークボックスには、販売人等に直接ジュークボックスを保守してもらうことを必要とせずに、楽曲(または、その他のオーディオコンテンツ、ビジュアルコンテンツ、もしくはオーディオビジュアルコンテンツ)およびジュークボックス自体の動作を望むままにリモートから変更することができるという別の利点がある。代わりに、中央サーバ12を用いてそのような更新を行うことができる。
【0005】
上述したように、各ジュークボックス装置16は、ハードドライブのようなマスストレージ装置を備えており、マスストレージ装置には、楽曲、および、関連する映像/グラフィックデータ(もしあれば)に加えて、ジュークボックスで再生する任意の所望するグラフィック情報が格納されている。ジュークボックスのマスストレージ装置は、一般的に、中央サーバ12のストレージ装置に比べて、記憶容量が限られている。そのため、一般的には、ジュークボックスのマスストレージ装置には、任意の時点において、中央サーバ12に格納されている楽曲群の一部分のみが記録されている。また、ジュークボックスの記憶容量を制限し、尚且つ/あるいは、ジュークボックスに格納される楽曲の数を制限するのには、データのセキュリティやジュークボックス自体の空間的な余裕が限られていること等といったさらなる理由がある。例えば、サイズが小さく設計されるべき壁掛けジュークボックスなどは、自立型のモデルに比べて、物理的な空間が制限され得る。先に説明したように、ジュークボックスの楽曲は中央サーバとの通信を通じて変更可能であるが、一般的には、どのジュークボックスも、任意の時点において、中央サーバが保持している楽曲の完全なライブラリの比較的小さいサブセットだけを格納している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許6308204号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ジュークボックスが生み出す収入を最大化するためには、最も望まれる楽曲群をジュークボックス上で長い間利用可能にしておくことが重要である。顧客がジュークボックスで好みの楽曲を見つけることができないと、ジュークボックスの稼働率(およびこれによって生み出される利益)は著しく落ちてしまう。その一方で、特定の店舗において顧客がジュークボックスでどの楽曲の再生を所望するかを前もって正確に予測することは不可能である。実際、顧客がその時点でジュークボックスには存在しないが中央サーバには存在する楽曲を選択したような例が多くあるように見受けられる。そのため、ジュークボックスは、十分に満喫されず、使用されないかもしれない。この問題に対処してジュークボックスの収入を増やすために、従来のジュークボックスは、ユーザがジュークボックスから中央サーバの楽曲を検索すること、および、追加料金を払って中央サーバからジュークボックスに所望の楽曲を即時ダウンロードするようリクエストを出すことを可能にする機能を備えてきた。この機能により、ユーザは、中央サーバが保持している楽曲のマスターライブラリに含まれる任意の楽曲を、その楽曲がジュークボックス自体のマスストレージに格納されているか否かに関わらずジュークボックスで再生できる。したがって、ユーザは、最初にジュークボックスのローカルストレージから所望する楽曲を探し、望むのであれば、さらに中央サーバにおいて所望する楽曲を探すことになる。一般的に、ジュークボックスは、ジュークボックスのローカルストレージから直接通常の再生を行うのとは対照的に、中央サーバから楽曲を即時ダウンロードして再生することに対して追加料金(例えば1クレジットに代えて5クレジットのように)を課金する。
【0008】
しかしながら、即時ダウンロードの機能には、中央サーバとの間で高速な接続が即時に確立されることが求められるという問題がある。さらに、そのような機能が適切に働くためには、中央サーバおよびネットワークが、信頼性のある効率的な方法で上記リクエストを処理するための準備がされ、且つ、そのための処理能力を備えていなければならない。これらの要求は必ずしも満たすことができるものではなく、結果として、この機能の導入には限界がある。例えば、ジュークボックスを所有している多くの店舗は、(DSLといった)高速接続を備えておらず、代わりに、ダイアルアップモデム接続を使用している。一般的に、ダイアルアップ接続に依存するジュークボックスは、サーバとの間では定期的な通信だけを行うよう設計され、ユーザが楽曲を即時ダウンロードできないようになっている。上記ジュークボックスは、後でダイアルアップ接続が確立される時にダウンロードすべき楽曲に関するユーザ投票を可能にするが、これは、言うまでもなく、楽曲の即時ダウンロードを可能にすることほどユーザを満足させるものではない。ネットワークまたはサーバが、トラフィック、故障等の原因でダウンロードに利用できない時は、ダウンロード機能に関するその他の問題が生じ得る。
【0009】
多くのユーザにとって、ジュークボックスとの関係は、再生すべき楽曲を選択する程度に留まっている。一時的なユーザは、特定の楽曲をすばやく探し出し、尚且つ/または、検索することが困難であるとわかるであろう。一方で、よく利用するユーザは、しばしば同じ楽曲を選択するので、毎回同じように選択しなければならないことにフラストレーションを感じるかもしれない。威嚇(intimidation)、フラストレーション等から生じる2つの問題は、収入の損失をもたらす。
【0010】
これに関し、ジュークボックスユーザのコミュニティ全体との関係を作り出すことを考慮して、ジュークボックスと顧客達との関係を作り出すことが典型的な実施形態の特徴である。そのようなシステムによって、ジュークボックスと顧客達との信頼関係を築くことができる一方、顧客達に自身のサービスのカスタマイズ、および、友人とのコミュニケーションをさせることで、顧客の所有意識を作ることができる。そのような関係と所有感とが、ジュークボックスおよび関連するサービスを利用することの利便性を著しく増大させる一方、威嚇(intimidation)、フラストレーション等を減らすことになる。
【0011】
本明細書に記載されるある種の典型的な実施形態では、ジュークボックスは、ユーザ体験および店舗マネージャの収入を高める他のサービスと同様に、音楽サービスの中心的存在となり得る。例えば、ジュークボックスが、ユーザがその友達に接触できる店舗での接点となり得る。例えば、ユーザ同士が、ジュークボックスを用いて会合を呼びかけたり、ジュークボックスシステムを通じて楽曲を共有したり、あるいは、混雑したクラブで離れ離れになった場合にジュークボックスで待ち合わせしてもよい。同様に、ジュークボックスは、店舗マネージャが顧客と接触できる店舗での接点となり得る。例えば、マネージャは、特売品を広告したり、常連客にスペシャルイベントを通知したりすることができる。そのようなコミュニケーションが、ユーザ、店舗マネージャ、またはジュークボックス自身によって開始され得る。
【0012】
ジュークボックスのユーザが店舗を離れるときには、一般的に、楽曲、とりわけ、ジュークボックス自身に対する関係が失われる。ユーザは、例えばどのユーザが特定の種類の音楽や楽曲を好むか、いつ音楽を聴くか、どのくらいの頻度で音楽を聴くか等といった大量のデータをジュークボックスに提供する。従来のジュークボックスでは、この情報は、興味のあるユーザに対してさらなる機能および/またはサービスを提供するためには用いられていない。したがって、収集されるデータは通常無駄になり、ユーザはつかの間の所有感しか体験しない。例えば、ユーザは、特別な夜の外出の体験を再現できない。
【0013】
経営者も損をする。ジュークボックスのユーザとの関係は、ユーザが施設を去る時に失われるからである。したがって、経営者は、顧客が再度来るまでその顧客を失うことになり、伝統的な、しばしば無視されるバルク広告の方法に依存することを強いられる。一般的にこの形態の広告は、特異性を欠いており、ユーザのパーソナライズされた所属意識を反映しない。さらに、経営者は、例えば特に儲かった夜の特別なイベントを再現することもできない。
【0014】
例えばインターネットにおいて、オンラインコミュニティは、一般的に、仮想空間上の様々なユーザを結びつけようとして生み出されてきた。これらのコミュニティは、広範囲の機能および広範囲のユーザに対する継続的なアクセスを潜在的に提供する。しかしながら、従来のオンラインコミュニティはネットワーク上にのみ存在していた。すなわち、ユーザがコンピュータから離れる時に、その関係は文字通り終わっていた。したがって、ユーザがこの広範なホストの機能にアクセスし、自身の体験をカスタマイズし、例えば購買習慣や閲覧習慣を備えたネット上の人格を構築しても、その体験はつかの間のものである。
【0015】
しかしながら、オンラインコミュニティを通じてジュークボックスのユーザ同士を結びつけることで、ジュークボックスに提供される情報が、ユーザに様々な機能およびサービスを提供する目的で使用可能になる。そして、ジュークボックスは数多くの出会いの場所に存在するため、オンラインの仮想コミュニティとは別に、数多くの物理的な場所でつながりが存在する。したがって、ジュークボックスで収集された情報データを使用し、ユーザをオンラインコミュニティに結びつけることによって、リアルとバーチャルとが組み合わさったコミュニティが形成される。このようなコミュニティは、例えば、継続する所有意識を作り出し、潜在的に全てのユーザのサービスをパーソナライズし、ユーザ同士を結びつけ、音楽によって結びついたユーザ同士の活気があり、社会的に活発なコミュニティを形成することになる。店舗の経営者も、同様に利益を享受できる。例えば、経営者は、店舗を離れている間にも顧客とつながりを持つことによってさらなるビジネスへのパイプラインを実現し、これによって顧客を店舗に引き寄せることができる。
【0016】
要するに、関連するリモートアプリケーションを備えたジュークボックスは、例えば、ユーザのジュークボックスに対する認識を変えることができる。ジュークボックスは、バーでのみアクセス可能なスタンドアロンの装置である必要はない。むしろ、本発明は、ユーザに、ジュークボックスがメディアセンター、出会いの場所、オンラインコミュニティへのポータル等であるとの認識させるものである。
【0017】
さらに、ウェブ対応の携帯デバイス(例えば、携帯電話、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)等)の到来によって、ユーザは、どこに行くときでも仮想コミュニティを持ち歩くことさえできる。ユーザは、潜在的に、携帯デバイスを用いて、いつでも(例えば、家や、車の中、バー等で音楽を聴くときに)音楽を直接ダウンロードできる。
【0018】
ある種の典型的な実施形態では、ジュークボックスでのユーザの行動、および/またはリモートインタフェースを介したユーザの行動は、ユーザに指定され、尚且つ/または、ユーザによってカスタマイズされたアバターで表されてもよい。ジュークボックスは、ユーザの代わりの行動を取る、および/または、ユーザの行動を表す、アバターの行動がプログラムされた論理回路(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、その他の任意の組み合わせ)を備えてもよい。そのような行動には、音声および映像の少なくともいずれかで楽曲を紹介すること、音楽に合わせて歌と踊りとの少なくともいずれかを行うこと、オンライン交流を行うこと(お知らせ、投稿、ファイル転送等)等が含まれる。そのため、ユーザのアバターは、所有感および/または帰属感を増し、ユーザをジュークボックスに惹きつけることができる。加えて、アバターは、各ユーザ、常連客および/またはエリアへの新参客の楽しみをさらに増やすことができる。
【0019】
上述した、および/または、その他の態様、特徴、典型的な実施形態は、既存のジュークボックス関連の提供物に比べて有益であり、改善が際立っている。より広範で総合的なエンターテイメントシステムの異種の要素を統合し、拡充することが望ましい。例えば、現在接続されていないが広く普及している一群のジュークボックス、ジュークボックス特有のサービス、広告サーバ、独立して運営されるソーシャルネットワーキングサービス、および独立して制御されるクライアント装置を用いて、一見ばらばらなシステムの相互接続および統合の深化を可能にする体験を提供する。そのようなシステムを有利に提供するとで、エンターテイメントシステムの顧客を他の顧客および顧客以外の者とより十分に深く結びつけることが可能になるであろう。そして、これにより、時には、前者のグループがエンターテイメントシステムのコンポーネントをより多く使用する気になり、後者のグループがエンターテイメントシステムのコンポーネントを使い始める気になる。しかしながら、所有意識および/またはエンターテイメントシステムのユーザ同士が結びついているコミュニティへの帰属意識を作り出すために、顧客の体験をさらに高めることが望ましい。
【0020】
ユーザ、店舗オーナー、およびオペレーターの様々なニーズ(すべてのニーズは、顧客の所有意識および/または帰属意識を高める)に応えるようにジュークボックスシステムは改善される必要がある。ジュークボックスシステムは、技術に合わせて拡張され、現代的なソーシャルネットワーキングの機会を提供する。本発明は、これらの問題およびその他の問題に対応し、そのようなジュークボックスシステムの機能を高めるように設計されている。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明のある種の典型的な実施形態では、オーディオビジュアルエンターテイメントシステムが提供される。上記エンターテイメントシステムネットワークが、複数のメディアインスタンスが実体的に記憶されているデータベースと、上記エンターテイメントシステムと該エンターテイメントシステムの一部ではない外部のソーシャルネットワーキングシステムとの間の通信を仲介するように構成されているソーシャルネットワーキングインターフェースと、を含んでいる。1台以上のジュークボックスが、宅外の店舗に設けられる。上記1台以上のジュークボックスは、上記エンターテイメントシステムネットワークに接続され、上記ジュークボックスのローカルに保存されているか、上記エンターテイメントシステムネットワークから有料でダウンロードされるか、の少なくともいずれかに該当する複数のメディアインスタンスを再生するように構成される。上記1台以上のジュークボックスと、上記ソーシャルネットワーキングシステムと、は、上記エンターテイメントシステムネットワークを通じてデータを共有するように構成されている。
【0022】
ある種の典型的な実施形態では、上記エンターテイメントシステムネットワークが、ジュークボックスに関連のあるソーシャルネットワーキングサイトへのジュークボックスソーシャルネットワーキングインターフェースをさらに含んでいてもよい。
【0023】
ある種の典型的な実施形態では、上記宅外の店舗の外部に設けられている複数のコンピュータが、上記ジュークボックスソーシャルネットワーキングインターフェースを介して上記ジュークボックスと接続するように構成されているか、上記宅外の店舗以外に設けられているジュークボックスでない装置が、上記1台以上のジュークボックスで再生する複数のメディアインスタンスを選択し、クレジットを上記ジュークボックス装置に転送するために、リモートから上記1台以上のジュークボックスとインタフェースで接続するように構成されているか、の少なくともいずれかに該当してもよい。上記ジュークボックスでない装置は、スマートフォン、カウンタートップ型のゲームデバイス、ハンドヘルドゲーム型のデバイス、またはコンピュータであってもよい。
【0024】
ある種の典型的な実施形態では、上記エンターテイメントシステムネットワークの上記ソーシャルネットワーキングインターフェースを介した上記1台以上のジュークボックスから上記ソーシャルネットワーキングシステムへの第1のフィードが備えられており、上記第1のフィードが、上記1台以上のジュークボックスで再生されているか、または、再生されることになる、複数の選択されたメディアインスタンスについて、当該複数のメディアインスタンスを示すデータを提供してもよい。ある種の典型的な実施形態では、上記1台以上のジュークボックスが、上記宅外の店舗にあるジュークボックスまたはジュークボックスでない装置を介して上記ジュークボックスにログインする予め登録されたユーザを認証するように構成されているユーザ認証部を備えていてもよい。上記第1のフィードが、上記1台以上のジュークボックスで再生されているか、または、再生されることになる、上記複数の選択されたメディアインスタンスの各々を選択した登録済みユーザがいる場合には、当該登録済みユーザを示すデータをさらに含んでいてもよい。上記第1のフィードが、認証されたユーザから上記ソーシャルネットワーキングサイトに送信されるメッセージであって上記宅外の店舗にある上記ジュークボックスでない装置を用いて送信されるメッセージを示すデータをさらに含んでいてもよい。上記第1のフィードが、認証されたユーザから上記ソーシャルネットワーキングサイトに送信されるメッセージであって上記宅外の店舗にある上記1台以上のジュークボックスを用いて送信されるメッセージを示すデータをさらに含んでいてもよい。
【0025】
ある種の典型的な実施形態では、さらに、上記1台以上のジュークボックスの外部であって上記宅外の店舗内にディスプレイを備えていてもよい。上記ディスプレイが、上記1台以上のジュークボックスで再生中の上記複数の選択されたメディアインスタンスを一覧にするように構成されていてもよいし、再生中の上記選択されたメディアインスタンスの各々を選択したユーザが存在する場合に、認証された当該ユーザを一覧にするように構成されていてもよいし、認証されたユーザから上記宅外の店舗にある上記1台以上のジュークボックスを用いて直接的または間接的に上記ソーシャルネットワーキングサイトに送信されるメッセージを一覧にするように構成されていてもよいし、再生中のメディアインスタンスに関する雑学を一覧にするように構成されていてもよいし、再生中のメディアインスタンスに関するアーティストからのメッセージまたはラベル等を一覧にするように構成されていてもよい。ある種の典型的な実施形態では、上記ディスプレイは、例えば、上記ジュークボックスに内蔵されているディスプレイコントローラを用いて制御されてもよい。ある種の典型的な実施形態では、上記ディスプレイは、上記エンターテイメントシステムネットワークに設けられている1つ以上のプロセッサに制御されてもよい。雑学および/またはその他のメッセージは、それらのプロセッサのうちのひとつ、および/または、他のソース(同様に、メッセージをメディアインスタンスにマッピングする関連データベースを備えていてもよい)から供給されてもよい。
【0026】
ある種の典型的な実施形態では、上記エンターテイメントシステムネットワークの上記ソーシャルネットワーキングインターフェースを介した上記ソーシャルネットワーキングシステムから上記1台以上のジュークボックスへの第2のフィードが備えられており、上記第2のフィードは、上記ソーシャルネットワーキングサイトから上記宅外の店舗内の認証されたユーザおよび/または上記1台以上のジュークボックスに送信されるメッセージを示すデータを含んでいてもよい。上記ディスプレイが、上記第2のフィードを用いて上記ソーシャルネットワーキングサイトからのメッセージを一覧にするように構成されていてもよい。
【0027】
本発明のある種の典型的な実施形態では、本明細書で開示されている典型的な実施形態に従って、オーディオビジュアルエンターテイメントシステムを構築および/または使用する方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本発明の上述およびその他の特徴、態様および利点は、添付の図面を読みながら次の「発明を実施するための形態」を参照することで、さらに理解されるであろう。
図1図1は、従来のダウンロードデジタルジュークボックスのブロック図である。
図2図2は、本発明の典型的な実施形態に係る、改良されたダウンロードデジタルジュークボックスのブロック図である。
図3図3は、本発明の典型的な実施形態に係る初期選択画面を示す典型的なスクリーンショートである。
図4図4は、本発明の典型的な実施形態に従ってローカルサーバの楽曲を検索する際に使用される、典型的な検索画面を示す別のスクリーンショットである。
図4A図4Aは、ユーザ指定のプロファイルに適していると考えられる楽曲を検索するためにパーソナルミュージックアシスタント(Personal Music Assistant)を使用する典型的な処理を示している。
図4B図4Bは、認識されたユーザプロファイルに適していると考えられる楽曲を検索するためにパーソナルミュージックアシスタント(Personal Music Assistant)を使用する典型的な処理を示している。
図4C】例示的な一実施形態に従って、ユーザが入手可能なジャンルおよびテーマに関する非限定的なリストを示す典型的なスクリーンショットである。
図5図5は、本発明の典型的な実施形態に従って、ローカルサーバでの検索結果を示し、尚且つ、ユーザに所望の楽曲を有料でジュークボックスにダウンロードするオプションを提示する別の典型的なスクリーンショットである。
図5A図5Aは、人気のある楽曲のリストから検索する典型的な処理を示している。
図6図6は、ダウンロード機能へのアクセスを認める別の方法を示す別の典型的なスクリーンショットである。
図7図7は、典型的な実施形態に係るローカルサーバを示すブロック図である。
図8図8は、商用ジュークボックスおよび家庭用ジュークボックスとともに、ジュークボックスシステムによって管理される他のダウンロード装置および関連する通信を含んだ典型的な全体ネットワークのブロック図を示している。
図9図9は、マルチゾーンジュークボックスシステムの典型的な設置レイアウトの俯瞰図を示している。
図10図10は、各ゾーンに選択用端末を備えたマルチゾーンジュークボックスシステムの典型的な設置レイアウトの俯瞰図を示している。
図11図11は、マルチゾーンジュークボックスシステムのゾーン選択処理の典型的な実装を示すフローチャートである。
図12図12は、マルチゾーンジュークボックスシステムの再生順序の典型的な実装を示すフローチャートである。
図13図13は、優先キューと非優先キューとのマルチゾーンセットであって各ゾーンについてキューのサブセットを含むマルチゾーンセットの典型的な実装を示している。
図14図14は、形態変更機能を備えたジュークボックスの典型的な分配および開始スキームを示すフローチャートである。
図15図15は、トリガーイベントに応じた自動的なジュークボックスの形態変更開始処理の典型的な実装を示すフローチャートである。
図16図16は、ジュークボックスの形態変更処理の典型的な実装を示すフローチャートである。
図16A図16Aは、典型的な実施形態においてジュークボックスの形態変更をどのように開始できるかを示す典型的なスクリーンショットである。
図16B図16Bは、典型的な実施形態においてジュークボックスの形態変更の前にユーザが様々な基準を指定可能な方法を示す別の典型的なスクリーンショットである。
図17図17は、拡張されたメディアストレージを備えたジュークボックスと中央サーバとの関係を示している。
図18図18は、楽曲が「標準」で入手可能な再生楽曲リストに含まれていないときに行われる楽曲選択処理の典型的な処理を示すフローチャートである。
図19図19は、入札ベースの優先順位付け(prioritization-based-on-bidding)の機能を備えた優先再生キューの典型的な処理を示すフローチャートである。
図19A図19Aは、ジュークボックスの投票処理の典型的な実装を示すフローチャートである。
図19B(1)】図19B(1)は、投票キューの表示を示す典型的なスクリーンショットである。
図19B(2)】図19B(2)は、投票キューの表示を示す別の典型的なスクリーンショットである。
図19C図19Cは、所定の店舗内における投票メカニズムを示す典型的なブロック図である。
図19D図19Dは、所定の店舗内における投票メカニズムを示す別の典型的なブロック図である。
図19E図19Eは、複数の店舗で使用される投票メカニズムを示す典型的なブロック図である。
図19F図19Fは、複数の店舗で使用される投票メカニズムを示す別の典型的なブロック図である。
図20図20は、典型的な一実施形態に従って、音楽や通信等を管理するためのユーザに合わせたシステムを使用する例示的な処理を示すフローチャートである。
図21A図21Aは、典型的な一実施形態における、アカウント/プロファイル情報を編集するために利用可能な限定されない例示的なオプションを示している。
図21B図21Bは、典型的な一実施形態における、楽曲を管理するために利用可能な限定されない例示的なオプションを示している。
図21C図21Cは、典型的な一実施形態における、友達リストを管理するために利用可能な限定されない例示的なオプションを示している。
図21D図21Dは、典型的な一実施形態における、他者とコミュニケーションをとるために利用可能な限定されない例示的なオプションを示している。
図21E図21Eは、典型的な一実施形態における、付加価値のあるコンテンツにアクセスするために利用可能な限定されない例示的なオプションを示している。
図22図22は、典型的な一実施形態に係るログインページの典型的なスクリーンショットである。
図23図23は、典型的な一実施形態に従って認証されたユーザがログインした後に利用可能な機能を示す典型的なスクリーンショットである。
図24図24は、典型的な一実施形態に従ってリモートからシステムにアクセスするための典型的な処理を示すフローチャートである。
図25図25は、典型的な一実施形態に従って非限定的なリストされたシステム内のサービスおよび/または機能の中から1以上を選択する典型的な処理を示すフローチャートである。
図26A図26Aは、典型的な一実施形態に従ってユーザがシステムにログインする前に利用可能な機能を示す典型的なスクリーンショットである。
図26B図26Bは、典型的な一実施形態に従ってユーザがシステムにログインした後に利用可能な機能を示す典型的なスクリーンショットである。
図26C図26Cは、ユーザがアカウント情報を更新する方法を示す典型的なスクリーンショットである。
図26D図26Dは、ユーザがプレイリストを管理する方法を示す典型的なスクリーンショットである。
図26E図26Eは、楽曲の例示的な選択の結果を示す典型的なスクリーンショットである。
図26F図26Fは、ジュークボックス検索サービスでの検索結果を示す典型的なスクリーンショットである。
図27図27は、音楽を携帯デバイスにダウンロードするための典型的なシステムを示している。
図28図28は、音楽を検索するための典型的な処理を示すフローチャートである。
図29図29は、特定の店舗内からジュークボックスにアクセスするリモート装置を含む、改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムのブロック図である。
図29A図29Aは、特定の店舗内からジュークボックスにアクセスするリモート装置を含む、改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムのブロック図である。
図29B図29Bは、特定の店舗の外側にデジタルジュークボックスシステムにアクセスするリモート装置を含む、改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムのブロック図である。
図29C図29Cは、特定の店舗の外側にデジタルジュークボックスシステムにアクセスするリモート装置を含む、改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムの別のブロック図である。
図29D図29Dは、特定の店舗の外側に第1のデジタルジュークボックスシステムにアクセスする別のデジタルジュークボックスシステムを含む、改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムのブロック図である。
図29E図29Eは、特定の店舗の外側に第1のデジタルジュークボックスシステムにアクセスする別のデジタルジュークボックスシステムを含む、改良されたダウンロードデジタルジュークボックスシステムの別のブロック図である。
図30図30は、ユーザが「認証されたユーザ」になることで自身のステータスを変更する方法を示す典型的なフローチャートである。
図31図31は、登録されたユーザが潜在的なユーザを紹介するためのクレジットを受け取る方法を示す典型的なフローチャートである。
図32図32は、登録されたユーザが公開プレイリストを作成するためのクレジットを受け取る方法を示す典型的なフローチャートである。
図33図33は、登録されたユーザがアバターで表される「ローカルプレイリスト」画面の典型的なスクリーンショットを示している。
図34図34は、「再生中」画面の典型的なスクリーンショットである。
図35図35は、アラートプリファレンスを設定するための典型的なスクリーンショットである。
図36図36は、アラート閾値を設定するための典型的なスクリーンショットである。
図37図37は、様々なテストのステータスを示す典型的なスクリーンショットである。
図38図38は、拡張されたスケジューリングモジュールと関連付けられている形態変更機能の典型的なスクリーンショットである。
図39図39は、スケジューリングカレンダーの典型的なスクリーンショットである。
図40A図40Aは、典型的な実施形態に係るエンターテイメントシステム内の主要なコンポーネントを示している。
図40B図40Bは、典型的な実施形態に係るエンターテイメントシステムの物理アーキテクチャを示している。
図40C図40Cは、典型的な実施形態に係るエンターテイメントシステムの論理アーキテクチャを示している。
図41A図41Aは、典型的な実施形態に係るエンターテイメントシステムにログインするクライアント装置の典型的なスクリーンショットである。
図41B図41Bは、典型的な実施形態に係るエンターテイメントシステムにログインするクライアント装置の典型的なスクリーンショットである。
図41C図41Cは、典型的な実施形態に係るエンターテイメントシステムにログインするクライアント装置の典型的なスクリーンショットである。
図41D図41Dは、典型的な実施形態に係るエンターテイメントシステムにログインするクライアント装置の典型的なスクリーンショットである。
図42A図42Aは、ユーザが無線ネットワークにログインする方法を示す例示的なスクリーンショットである。
図42B図42Bは、ユーザが無線ネットワークにログインする方法を示す例示的なスクリーンショットである。
図43A図43Aは、典型的な実施形態に従ってユーザから支払いを受ける典型的な処理を示すフローチャートである。
図43B図43Bは、典型的な実施形態に従ってユーザから支払いを受ける典型的な処理を示すフローチャートである。
図43C図43Cは、典型的な実施形態に従ってユーザから支払いを受ける典型的な処理を示すフローチャートである。
図43D図43Dは、典型的な実施形態に従ってユーザから支払いを受ける典型的な処理を示すフローチャートである。
図44A図44Aは、典型的な実施形態に従って、クライアント装置に設けられているインタフェースを用いたジュークボックスでの音楽の検索、選択および再生を例示する例示的なスクリーンショットである。
図44B図44Bは、典型的な実施形態に従って、クライアント装置に設けられているインタフェースを用いたジュークボックスでの音楽の検索、選択および再生を例示する例示的なスクリーンショットである。
図44C図44Cは、典型的な実施形態に従って、クライアント装置に設けられているインタフェースを用いたジュークボックスでの音楽の検索、選択および再生を例示する例示的なスクリーンショットである。
図44D図44Dは、典型的な実施形態に従って、クライアント装置に設けられているインタフェースを用いたジュークボックスでの音楽の検索、選択および再生を例示する例示的なスクリーンショットである。
図44E図44Eは、典型的な実施形態に従って、クライアント装置に設けられているインタフェースを用いたジュークボックスでの音楽の検索、選択および再生を例示する例示的なスクリーンショットである。
図44F図44Fは、典型的な実施形態に従って、クライアント装置に設けられているインタフェースを用いたジュークボックスでの音楽の検索、選択および再生を例示する例示的なスクリーンショットである。
図45図45は、典型的な実施形態に係る仮想店舗に関する「フィード」を含む表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図面を参照する。図2は、改良されたジュークボックスシステム10’の典型的な実施形態のブロック図である。ジュークボックスシステム10’は、図1に示されている部材と同様の部材を備えている。ジュークボックスシステム10’は、上述したように、中央サーバ12、通信ネットワーク14、およびリモートジュークボックス装置16、16a~16fを含んでいるが、さらに、ローカルサーバ22、22a~22fを含んでいる。ローカルサーバ22、22a~22fは、それぞれ、リモートジュークボックス装置16、16a~16fと接続されている。中央サーバ12は、楽曲(および/または他のコンテンツ)のマスターライブラリを備えている。各ジュークボックス装置は、ジュークボックス装置のローカルストレージデバイスにマスターライブラリの一部を備えている。中央サーバは、楽曲の利用率が最大化するために各ジュークボックス装置の楽曲の利用率を監視して楽曲の一部を更新することにより、ジュークボックスのコンテンツを個別に管理するために使用されてもよい。中央サーバ12は、再生された楽曲のロイヤリティの計算および支払いのために、各ジュークボックスから定期的にデータを受信する。ジュークボックス装置は、ダイヤルアップモデムまたはブロードバンドモデム(例えば、DSL、ケーブル、無線ブロードバンド、もしくは衛星)といった任意の適切な方法でネットワークに接続されていてもよい。通信ネットワーク14は、中央サーバ12からジュークボックス16にデータ(例えば、オーディオビジュアルデータ)を配信可能であって、ジュークボックス16から中央サーバ12にデータをアップロード可能な任意の適切なネットワークであってもよい。
【0030】
楽曲(および/またはデータ)は、ジュークボックスに送信される前に、セキュリティおよび帯域上の理由から中央サーバ12によって既知の技術を用いてデジタル化され、圧縮され、暗号化される。そして、楽曲は、ジュークボックスでの保存および再生のために、伸張され、復号される。このようにして、各ジュークボックスは、ジュークボックスで再生するデジタル化された楽曲のライブラリをデータベースに保持するが、ライブラリは中央サーバからの通信を通じて、変更または更新することができる。ジュークボックスは、ジュークボックス16のディスプレイ18に表示可能な画像(例えば静止画像および/または動画像および/またはグラフィック画像)を構成するデータを受信および保存してもよい。本発明の典型的な一実施形態に係るジュークボックス装置は、先に言及した米国特許6308204号明細書に記載されている構造と同様の構造を備え、米国特許6308204号明細書に記載されている動作と同様に動作する。したがって、ジュークボックス装置16は、それぞれ、メインCPUやオーディオDSPといった1つ以上のマイクロプロセッサ、ハードディスクのような音楽および/またはその他のコンテンツを保存するための記憶装置、ビジュアルアイテムを表示するためのディスプレイ、音声を供給するオーディオ装置20、通信ネットワーク14を通じてジュークボックスを中央サーバ12と通信できるようにする通信システム、および、ジュークボックスの動作を制御する操作用ソフトウェアであってマルチタスクオペレーティングシステムを含んだ操作用ソフトウェアを備えていてもよい。操作用ソフトウェアは、例えば、先に言及した米国特許6308204号明細書に記載されているように中央サーバ12との通信を通じて更新可能になっていてもよい。さらに、ジュークボックス16は、例えば、コイン、紙幣、および/またはクレジットカードの投入装置のような、顧客がジュークボックスの利用代金を便利な方法で支払えるようにする1台以上の出金装置を備えていてもよい。スクリーン18は、タッチすることでユーザが入力を選択すること可能にするタッチスクリーンであってもよい。
【0031】
一実施形態において、各ジュークボックスは、ジュークボックス装置がアクセス可能なローカルサーバ22を備えていてもよい。各ローカルサーバは、イーサネット(登録商標)または他の種類のローカル接続を用いて、ジュークボックス装置に接続されている。別の実施形態では、ローカルサーバは、別のハードウェア装置ではなく、単に、ジュークボックスのハードドライブの論理拡張(例えば、パーティション、ディレクトリ、または領域)であってもよい。各ローカルサーバ22は、中央サーバ12が保持する音楽レコードのマスターライブラリのミラーコピーを備えている。ローカルサーバおよびジュークボックス装置がジュークボックスのディストリビュータまたはオペレータに出荷される前に、ローカルサーバ22には、ジュークボックスのネットワークを所有および/または制御するエンティティによってマスターライブラリが搭載されてもよい。もちろん、中央サーバは追加の楽曲または新曲で継続的に更新されるという事実から、ローカルサーバは、時間が経過すると、もはや、中央サーバと完全に一致しなくなる。したがって、ローカルサーバ22も、中央サーバ12とライブラリが継続して一致するように、定期的に更新されてもよい。例えば、中央サーバ12が、例えばダイヤルアップモデムまたはブロードバンドモデムを用いてローカルサーバ22に接続されているジュークボックス装置との通信を通じて、この更新を行ってもよい。あるいは、販売人または他の人がローカルサーバのコンテンツを更新する目的でジュークボックスまたはローカルサーバに直接接続可能な更新ツールを用いて、更新を直接行うこともできる。携帯用のツールは、ハードドライブのような、将来の更新のためにジュークボックスシステムのオーナーに返却可能であってオーナーが再利用可能なリムーバブルストレージメディアを含み得る。ジュークボックスシステムのオーナーから更新されたリムーバブルストレージメディアを受け取ったときに、使用される特定のジュークボックスの保守を担当するオペレータまたは他の人がツール自体を管理してもよい。
【0032】
セキュリティ上の理由から、ローカルサーバ22は、ローカルサーバ22に格納されている任意の楽曲についてその楽曲を構成するすべてのデジタルデータを含んでいるわけではない。さらに、ローカルサーバの楽曲の一部は暗号化されている。ジュークボックス装置16は、ローカルサーバの各楽曲の欠落部分を備えており、これにより、ジュークボックスは、ローカルサーバのコンテンツとジュークボックス装置の記憶装置のコンテンツとに基づいて完全な楽曲にできる。ジュークボックスにある欠落部分のデータは楽曲を復号するために必要である。例えば、各楽曲のデータの単一ブロック(または他のごく一部分)はローカルサーバには存在しないがジュークボックス装置に存在し、暗号化は、欠落部分のブロックに基づいて、ブロック毎に進行するかもしれない。したがって、前のブロックを取得および/または復号することなしには、どのブロックも復号することはできない。この特徴が、かなりの安全性を提供し、ローカルサーバの楽曲の窃盗、許可されていない他の種類の使用、またはコピーを妨げ、抑止する。したがって、本実施形態では、各ローカルサーバは、上述した復号が適切に行われるよう、特定のジュークボックス装置専用に割り当てられなければならない。
【0033】
典型的な一実施形態によれば、中央サーバが各ローカルサーバの管理および監視を個別に行えるように、各ローカルサーバは、中央サーバ12に個別に登録され、中央サーバ12に識別されてもよい。同じことがジュークボックス装置自身にも当てはまる。すなわち、中央サーバがジュークボックスの管理および監視を個別に行えるように、ジュークボックス装置は中央サーバに登録されてもよい。これまでの説明からわかるように、ジュークボックス自体では利用できないさらなるサービス(追加の楽曲の提供等)を提供するためにジュークボックスがローカルサーバのコンテンツにアクセスすることを許可することにより、ローカルサーバは、ジュークボックスシステムの重要で有益な部分となる。以下に説明するように、課金ベースの家庭用ジュークボックスおよび商用ジュークボックスといった他のジュークボックス、並びに/または、その他の課金ベースの装置にサービスを提供する目的で、中央サーバの楽曲ライブラリおよび/または記憶容量自体は有利的に使用することができる。ローカルサーバの使い方のひとつが、ジュークボックス装置に対して楽曲の即時ダウンロード機能を提供することであってもよく、これについて、図3図6の典型的なスクリーンショットを参照しながら以下に詳細に説明する。
【0034】
図3は、ジュークボックス装置のタッチディスプレイに表示される音楽選択画面の典型的なスクリーンショットを示している。図3を見るとわかるように、この選択画面、すなわち、顧客に提示される初期選択画面は、ジュークボックス装置の記憶装置に格納されている楽曲群の様々なアルバムカバーのグラフィック表示32を含んでいる。アルバムカバーはアルファベット順に表示され、仮想スライドバー32を用いて利用可能なアルバムをスクロールできる。また、上向き矢印および下向き矢印(34および35)は、利用可能なアルバムを段階的に進めるために使用される。また、“Now Playing”ボタン36は、ジュークボックスで現在再生している(もしあれば)楽曲の情報を表示するために設けられている。また、“Top Ten”ボタン38は、ジュークボックスで最も人気のある上記十曲のリストを表示するために設けられている。また、“Tune Central”(タッチチューンズミュージックコーポレーションの登録商標)ボタン39が設けられており、その機能について図4を参照しながら詳細に説明する。
【0035】
ユーザがアルバムカバーの表示中に興味のあるアルバムを見つけられず、ジュークボックス装置に存在しない利用可能な楽曲を検索することを何らかの理由で所望する場合、ユーザは、“Tune Central”ボタン39を選択してもよい。“Tune Central”ボタンが押されると、ジュークボックスの表示は、図3の表示から図4の表示に変わる。図4の典型的なスクリーンショットは、ジュークボックス装置に接続されているローカルサーバ22での検索を可能にする検索画面40を示している。この画面40には、検索リクエストを入力する際に使用される仮想キーボード42が設けられている。関連するボタン群47に基づいて、アルバム、アーティスト、楽曲、または、ジャンルもしくはテーマ(すなわち、人気に応じてカテゴリ分けされた、ユーザが特定の楽曲を探し出すことを容易にする楽曲リスト)で検索が可能である。検索が入力され、ユーザが“Search”ボタン44をタッチすると、ローカルサーバのコンテンツの検索が開始される。仮想キーボードからの入力は、“Clear”ボタン46を用いて消去できる。
【0036】
ジャンルには、例えば、「ポップ」「ロック」「カントリー」「ラップ」「R&B」「ブルース」等が含まれていてもよい。テーマには、例えば、「クリスマス」「アイリッシュ」「誕生日」等が含まれていてもよい。いくつかの典型的な実施形態ではこれらのリストをサーバから検索できる一方、他の典型的な実施形態では、リストは、例えば、特定のパラメータに基づいて動的に作成されてもよい。また別の実施形態では、サーバは、例えば店舗や音楽の種類等の基準に基づいて、どのリストを有効にするか、または、どのリストをジュークボックスに送信するかを選択してもよい。システムは、ダウンロードされる音楽のジャンルおよび/またはテーマだけを表示してもよいが、すべてのジャンルおよび/またはテーマを表示し、利用できないその他の楽曲をローカルのジュークボックスにダウンロード可能にしてもよい。以下に詳細に説明する図4Cは同じ画面にジャンルとテーマとを表示しているが、他の実施形態では別々に表示できることも理解できるであろう。
【0037】
図4Cは、例示的な一実施形態に従って、ユーザにジャンルおよびテーマの非限定的なリストを示す典型的なスクリーンショットである。スクリーンの左側に配置されているボタン群450はユーザが利用可能なテーマに対応し、スクリーンの右側に配置されているボタン群460はユーザが利用可能なジャンルに対応している。ボタン470は、この選択過程を終了させる。ボタン群の配置を変えてもよく、テーマおよびジャンルのリストは非制限的であり、例示的な目的だけで提示されていることは、理解できるであろう。
【0038】
ジャンルおよびテーマでの検索と同様、ユーザは、例えば、パーソナルミュージックアシスタント(Personal Music Assistant)を用いて楽曲を検索してもよい。その典型的な処理を図4Aに示す。パーソナルアシスタントボタンの押下後(ステップ402)、ユーザが認証されていない場合、ジュークボックスは、ユーザを識別するための特定の情報を尋ねる(ステップ404)。そのような情報には、例えば、年齢(または生年月日)、好みのスタイル、バックグラウンド、生誕地、または、ユーザプロファイルを生成するために使用可能なその他の情報を含めることができる。そして、ジュークボックスは、そのプロファイル情報を、例えば特定のジュークボックス、特定の店舗、または国のデータベースで同様のプロファイルを持つ他のユーザによって成された選択と比較し(ステップ406)、楽曲をお勧めする。例えば、ジュークボックスは、1960年に生まれたカリフォルニア出身の男性ユーザには、“The Doors”の楽曲を提案する。ユーザは、リストから楽曲を選択するか、あるいは、新規の検索を開始できる(ステップ410)。
【0039】
さらに、識別子を入力する代わりに、パーソナルミュージックアシスタントは、図4Bに示すように、他の方法で(例えば、クレジットカードまたは前もってプログラムされたサイト独自の識別カードがジュークボックスにスワイプされた後に)ユーザを認証できる(ステップ422)。パーソナルミュージックアシスタントは、ユーザによって選択されたリストを保持する。ユーザが選択したリストは、例えば、ローカルのジュークボックス端末、サイトの中央ジュークボックスサーバ、リモートサーバ、識別カード等に保持される。パーソナルミュージックアシスタントがユーザを認証した後は、例えば、特定のユーザが楽しむアーティストの楽曲、ユーザに高頻度で再生される楽曲(428)、ユーザが最近聴かない楽曲(430)等に基づいて、楽曲をお奨めすることが可能である。
【0040】
さらに、例えば優良顧客またはクレジットを多く所有している顧客を認証したパーソナルミュージックアシスタントは、ジュークボックスに形態変更処理を実施することで、ジュークボックスを特定のユーザをより楽しませるものにしてもよい。関連形態として、特定の顧客が例えば特定の行事のためにジュークボックスをレンタルしてもよい。したがって、顧客は、所定の料金を支払って、ジュークボックスの形態を変更して特殊なジュークボックスにしてもよい。例えば、特定の店舗でパーティ(例えば誕生パーティ)を行う顧客は、ジュークボックスをレンタルして顧客が好きな楽曲だけを認めるジュークボックスにしてもよい。別の関連形態では、顧客は、独占的にジュークボックスをレンタルして、例えば、別の装置(例えば、ジュークボックスに操作可能に接続されているウェブまたはその他の通信ネットワーク)を通じてプレイリストを作成したり、パスワード等でジュークボックスへのアクセスを制限したりすることにより、他人が楽曲を選択できないようにしてもよい。クレジットは、例えば、ユーザによって購入されてもよいし、例えば、施設で飲料もしくはおみやげを購入したこと、または常連のリピート客であることに対する報酬として、ユーザに与えられてもよい。このようにして、楽曲の選択をより楽しく、生き生きとした、気の利いた処理にする一方、選択すべき楽曲を把握するためにユーザに差し迫るプレッシャーを取り除くような方法で、パーソナルミュージックアシスタントを実行できる。
【0041】
スクリーン40から検索が開始されると、スクリーンは、図5に示すような検索結果を示すスクリーンに変化する。図5に示すように、検索結果がリストされる。より具体的には、この例では、検索リクエストを満たす一連の楽曲群がリストされる。検索がアルバムベースである場合、アルバムごとにリストされてもよい。ユーザは、スライドバー53を用いて検索結果をスクロールできる。また、ユーザには、現在のクレジット数の表示55、および、ローカルサーバからジュークボックス装置に楽曲をダウンロードするのに必要なクレジット数の表示56が示される。ユーザは、“Back”ボタン57をタッチすることで前画面に戻ることができる。ジュークボックスは、ユーザが選択リストの中から楽曲を選択し、さらに、“Get It Now”ボタン54をタッチした場合、ジュークボックスでの再生のためにローカルサーバからジュークボックスに選択された楽曲を即時ダウンロードするよう動作する。ダウンロードされた楽曲は、選択されたがまだ再生されていない他の楽曲と一緒に(もしあれば)、ジュークボックスの再生キューに入れられる。この例では、ダウンロードには、ジュークボックス自身のストレージを選択対象とする標準的な選択の1クレジットに代えて、5クレジットがかかる。ダウンロードされた楽曲が再生されると、楽曲はジュークボックスから(楽曲ダウンロードに関連してローカルサーバからダウンロードされた、アルバムカバー画像のような任意のグラフィックデータとともに)削除される。ただし、楽曲は、楽曲を削除すべきか、および/または、楽曲をいつ削除すべきかを決定するために“スマートキャッシュ”に保持されていることが望ましい。例えば、楽曲は所定の期間(例えば、1日、1週間、2週間等)キャッシュされてもよく、一方で、ジュークボックスは、その楽曲の再生を監視する。上記所定の期間内に再生数が所定の閾値を超えた場合には、楽曲は保持されてもよい。再生数が当該閾値を下回った場合には、楽曲は削除されてもよい。本発明の実施形態に応じて、楽曲は、即時利用可能な楽曲のマスターリストに追加されても追加されなくてもよい。例えば、実際にはジュークボックスの例えばプロテクトエリアに格納されているにも関わらず、“スマートキャッシュ”内の楽曲はユーザには即時利用できないように見えてもよい。このように、ユーザは、“Tune Central”ボタンの利用を通じて、中央サーバ12にコンタクトせずにジュークボックス上で録音のマスターライブラリから任意の楽曲を一時的に取得するという選択肢を有する。その結果、ジュークボックスは、ユーザにより楽しい体験を提供する一方で、それにより得られる収入を増やすことになる。
【0042】
また、ユーザにより楽しい体験を提供するのは、ホットヒット(HOT HIT)を好ましくはリアルタイムで特定する中央サーバの性能である。マスターカタログ内で新曲が利用可能になることが望ましい。すなわち、ローカルサーバまたは拡張メディアストレージに新曲が存在する必要がないことが望ましい。そして、特定の地域(例えば、単一のサイトまたは一群のサイトから州、国、地球的関係までの様々な地域)において高頻度で再生される楽曲を人気のあると見なすことができる。これらの楽曲群、すなわち、ホットヒットは、各ジュークボックスによってダウンロードされ、各ジュークボックスに送信されることが望ましい。各ジュークボックスは、ホットヒットのリストをリアルタイムで保持し、ユーザが任意の時点で最も人気のある楽曲を検索できるようにすることが望ましい。あるいは、ジュークボックスは、人気のある楽曲群をダウンロードせずにホットヒットのリストを保持し、潜在的にダウンロードの時間およびリソースを節約するようにしてもよい。結果として、ジュークボックスは、最も人気のある楽曲へのアクセスを容易にすることで、ユーザに楽しい体験を提供することができる。このようにして、ジュークボックスは、オペレータによって指定された1台以上のジュークボックスによって生成され、自動的に、尚且つ/または、特に有効なジュークボックス向けに作成されたホットヒットのホットリストにアクセスしてもよい。このホットリストは、テーマおよび/またはジャンルの代わりとして働き、且つ/または、所定のテーマおよび/またはジャンルの中で最も人気のあるホットな楽曲を提供するためのテーマおよび/またはジャンルとともに機能してもよい。同様に、ユーザは、最近再生された楽曲群のリストから楽曲を選択してもよい。そのようなリストは、各ジュークボックスで保持(例えば、格納および更新)されてもよい。あるいは、そのようなリストは、任意の適切に設定されたジュークボックス装置からアクセスおよび/または更新が可能になるように、中心店舗で保持されてもよい。
【0043】
図5Aは、ブロードバンド接続を備えたジュークボックスでホットリストを保持するための典型的な処理を示している。なお、より低速な接続での楽曲ダウンロードにはより多くの時間およびリソースが使用されるものの、異なる種類の接続を備えたシステムにも同様の処理を適用できる。ステップ502にて、サイトの中央サーバがマスターカタログから楽曲を受信する。なお、楽曲をローカルジュークボックスのストレージメディアに格納できることは言うまでもない。ステップ504にて、ジュークボックス端末を使用中のユーザは、“Hot List”ボタンを選択する。“Hot List”が表示された後(ステップ506)、ユーザは特定の楽曲を選択するか、新たな検索を開始できる(508)。
【0044】
図6は、図3のスクリーン30でアルバムカバー画像をタッチすると表示される楽曲選択画面60の別の典型的なスクリーンショットを示している。この画面は、楽曲を選択する別の(または一般的な)方法を示している。楽曲は、(ローカルサーバではなく)ジュークボックス自体のストレージデバイスから直接利用可能な楽曲群のサブセットから、直接選択される。この例では、図3の画面から“Joe Cokcer’s Greatest Hits”が選択されている。図6に示すように、結果を示す画面表示60は、選択されたアルバム画像61、および、ジュークボックスでそのアルバムから利用可能な楽曲群62のリストを表示する。ジュークボックスは、特定のアルバムの全曲を備えていてもよいし、備えていなくてもよい。利用可能な楽曲群は、必要な場合にはスクロールバー63aおよび63bを用いてスクロールできる。ユーザは、“Play”ボタン65を通じて、ジュークボックスで再生する楽曲をリストから選択するオプションを有する。また、“Play Now”ボタンは、ユーザが優先的に再生する楽曲を選択できるように設けられており、その楽曲には“Play”ボタンを用いて選択された楽曲よりも高い優先度が与えられる。この優先度の機能は、通常の再生よりもより多くのプレイクレジットを必要とすることが望ましい。表示67は、ユーザが利用可能なクレジットの数を示している。ボタン64は、61で示されている同じアーティストの他のアルバムを示しており、ユーザは、特定のアーティストのアルバム群から所望する楽曲を簡単に探し出すことができる。
【0045】
図6にも示すように、“Tune Central”ボタン68は、図4に関連して説明したローカルサーバの同じアーティストによる楽曲を検索できるように、表示される。すなわち、ボタン68は、ローカルサーバを検索するための図4の検索画面40にユーザを移動させる。そして、ユーザは、所望する場合には、図4および図5に関連して述べたように、ローカルサーバの検索およびローカルサーバからの楽曲の選択に進むことができる。このようにして、上述したように、ユーザは、ジュークボックスの画面と対話中、ユーザの望むままに、様々な画面で、便利且つ効率的な方法でローカルサーバにアクセスできる。
【0046】
図3図6を見るとわかるように、ユーザには、ジュークボックス装置自体に存在する楽曲を再生するか、あるいは代わりに、ダウンロードする楽曲をローカルサーバから選択し、効率的且つ信頼性のある方法で再生する選択肢が与えられている。これにより、ジュークボックスシステム(とりわけ、中央サーバからオンデマンドで音楽を素早く、容易に、または、確実にダウンロードできないジュークボックスシステム)の動作が著しく改善する。なお、図3図6のスクリーンショットは典型的なものに過ぎず、ここで説明する機能を提供する任意の適切な画面構成を使用することができる。さらに、ジュークボックスのオペレータには、操作画面(図示せず)を通じて、ジャンルまたは音楽の種類でフィルタを設定する権限が与えられている。これにより、エンドユーザへのアクセスを制限し、特定の店舗で再生されている望まない音楽を避けることができる。例えば店舗マネージャがハードロックまたはヘビーメタルの音楽が午前11時前には再生されるのを防止できるように、例えば、これらの機能は、ジュークボックスのオペレータおよび/または店舗マネージャによって定められたスケジュールの間に利用可能になっていることが望ましい。例えば、オペレータまたは店舗マネージャは、同じ機能を利用して、プレイリストの設定、並びに/または、特定の日付および/もしくは時刻に利用可能な音楽の選択を行うことができる。例えば、オペレータまたは店舗マネージャは、聖パトリックの祝日には音楽の選択をアイルランド音楽に制限したり、バレンタインデーには音楽の選択をラブソングに制限したり、ディナーの時間には音楽の選択をフランクシナトラの音楽に制限したりすること等を所望してもよい。
【0047】
さらに別の典型的な実施形態では、店舗は、仮想DJを提供してもよい。そのようなシステムでは、事前に用意されたプレイリストが店舗のジュークボックスに提供されるであろう。プレイリストは、店舗および/または実施されるイベントの詳細(例えば、言語、テーマ、ターゲットとなる聴衆等)に合わせたものにできることが好ましい。さらに、いくつかの例示的なプレイリストは、顧客を魅了する有名なDJによって作成されてもよい。DJは、店舗に居なくとも、自分の名前をプレイリストに付け、様々な店舗と連携することできる。プレイリストは、店舗の要望に応じて、数曲または数時間の長さであってもよい。スペシャルプレイリストを使用するサービスに対して特別料金が付随するので、そのような仮想DJイベントの最中にはコインを集める必要がないことがわかるであろう。また、DJは、一度だけの利用のためにスペシャルプレイリストを準備してもよいし、繰り返し使用可能なスペシャルプレイリストを作成してもよいことも理解できるであろう。繰り返し使用可能なスペシャルプレイリストは、例えば、ジュークボックスによってダウンロードされ、または、任意の適切な方法でジュークボックスに提供されてもよい。このように、有料で第3者のプレイリストをジュークボックスで利用可能にすることで、オペレータ、店舗オーナー、有名DJ等のプレイリスト作成者に全く新たな収入源が与えられる。プレイリストがアクティブになるときには、そのプレイリストの楽曲の再生中は、ジュークボックスの通常の機能が停止することが望ましい。
【0048】
図7は、典型的な実施形態に係るローカルサーバ22を規定する電子的要素のブロック図を示している。図7に示すように、ローカルサーバ22は、CPU72(例えば、AMD Elan 800MHz)、BIOSおよびOSを含むフラッシュメモリ(例えば8MB)、1対のマスター/スレーブハードドライブ(それぞれ82、84、86および88)、ハードドライブの各ペアのIDEコントローラ78および80、RAM76(例えば32MB)、ジュークボックス装置16との通信を制御するイーサネット(登録商標)コントローラ、および、様々な要素を相互接続する適切なバスを備えている。もちろん、ローカルサーバ22として他の構成または配置を使用可能である。ローカルサーバが一意に識別され、ジュークボックスおよび/または中央サーバによって登録されるように、ローカルサーバには一意な識別子が与えられていてもよい。識別子は、例えば、フラッシュメモリ74に配置されてもよい。
【0049】
上述した本発明の説明からわかるように、ローカルサーバを追加することで、ジュークボックスシステムの一部であるジュークボックス装置の動作は著しく向上するが、ローカルサーバは、これから説明する他の利点や機能をも提供する。
【0050】
中央サーバ12が、音楽サービスを他の装置に提供する関連するジュークボックス装置16を通じて制御可能な分散サーバのネットワークとして、一群のローカルサーバ22を使用してもよい。例えば、ローカルサーバと関連するジュークボックスとを使用して、接続および割り当てがされている特定のジュークボックスに楽曲サービスを提供するのに加え、リクエストされた楽曲を専用の家庭用ジュークボックス装置または商用ジュークボックス装置(またはその他の適切なジュークボックス装置)に送ることができる。このように、分散サーバのネットワークは、適切な料金で家庭または店舗で再生および/または保存をする楽曲のダウンロードをユーザに許可するこの種の家庭用ジュークボックスおよび商用ジュークボックスを実現するためのサポートネットワークを提供できる。結果として、ジュークボックスシステムのオペレータは、ジュークボックスシステムを通じて商用ジュークボックスと家庭用ジュークボックスとを提供し、制御することができる。本実施形態では、ジュークボックス装置および/またはローカルサーバは、ブロードバンドモデムを用いてインターネット(またはその他の適切なネットワーク)に接続されており、中央サーバの制御の下で楽曲ファイルを任意の専用の(同様にインターネットに接続可能な)家庭用ジュークボックスに選択的に送信可能なソフトウェアが与えられている。中央サーバは、家庭用ジュークボックスからのリクエストを受信し、ネットワークのトラフィックを解析することで選択されたジュークボックス装置に対して、支払金額または該家庭用ジュークボックスの加入プランを考慮した上で、リクエストされた楽曲ファイルを(自身の記憶装置またはローカルサーバから)該家庭用ジュークボックスにダウンロードするよう指示を与える。ある種の典型的な実施形態では、リクエストされた楽曲は、ジュークボックスにストリーミング配信されてもよい。ストリーミングされるメディアは、専用サーバ、ストリーミングサーバのネットワーク、(ピアツーピアダウンロードまたはマルチピアダウンロードのような)1台以上のジュークボックス等から発生することは理解できるであろう。
【0051】
本発明の別の典型的な一態様によれば、ローカルサーバおよびジュークボックス装置を中央サーバの制御下で用いることで、コインで動作する、すなわち、支払いをトリガとして作動する他の種類の装置(例えば、ジュークボックスと同じ(または近い)店舗に設置されるゲーム機器)用に管理サービスを提供する。すなわち、ジュークボックスは、同じ店舗内における他のダウンロード装置の機能更新および/または管理に使用されることが望ましい。結果として、ジュークボックスは、店舗内におけるすべてのダウンロード装置の中央ハブ(central hub)になる。一実施形態においては、単一の店舗内におけるすべてのダウンロード装置をジュークボックスおよびローカルファイルサーバとともにネットワークで結ぶことによって、この機能が実現される。中央サーバは、どの装置がどのデータおよび/またはソフトウェアで更新されるべきかに関するジュークボックスに対する指示と一緒に情報をローカルサーバにダウンロードできる。ジュークボックス装置および中央サーバは、管理している他のダウンロード装置から情報を収集するために使用することもできるし、レポート/決済の目的で中央サーバに情報をアップロードするために使用することもできる。このように、ジュークボックスシステムのオーナー/オペレータは、他のコイン式ゲーム会社の装置を管理および/または更新するサードパーティサービスプロバイダとしての役割を担うことができる。
【0052】
ローカルサーバに設けられている大容量記憶装置、および、ローカルサーバが多数の店舗に備えられ、適切に制御されたネットワークを介してアクセス可能であるという事実によって、ジュークボックスシステムは、コイン式ゲームの業界において様々な機能を実現するために使用可能な強力なツールとなる。コイン式ゲームのメーカーは、ますます、内蔵ハードドライブを用いてソフトウェア更新が可能なゲームに注力している。更新は定期的に行われるが、このような装置が増えるにつれて、信頼性が高く効率の良い更新が遠隔から可能なシステムに対する要求が非常に高まるであろう。本明細書で説明しているジュークボックスシステムは、ジュークボックスの店舗にあるすべての適切な電子ゲーム機器が中央サーバによって店舗のジュークボックスおよびローカルサーバを用いて管理されるようにすることで、この要求を満している。中央サーバは、ソフトウェアまたはデータ更新をダウンロードしてローカルサーバに格納し、施設内の目的の装置ユニットに更新を送信する。このようにして、ジュークボックスシステムは、コイン式ゲームビジネスの他の会社に対するサードパーティとしての役割を果たすことになり、これにより、その機能性が著しく向上することになる。
【0053】
一例として、米国には現在およそ140000台のコイン式のカウンタートップ型のデバイス(counter top devices)が存在し、各デバイスによって、ユーザは、有料でゲーム等をプレイできる。これらのデバイスの多くは、新規のソフトウェアをアップグレード可能なハードドライブで動作する。各店舗に車で向かい、マニュアルで各マシンを更新する必要のあるオペレータにCD-ROMを出荷することにより、これがメリットとなる。しかしながら、本発明では、店舗内のすべての適切なコイン式機器がローカルジュークボックスおよび割り当てられているローカルサーバに(直接的または間接的に)接続されている。これにより、中央サーバは、どの装置をどのソフトウェアでアップグレードすべきかを特定する情報とともに、任意の装置を対象とするソフトウェア更新を受信することができる。更新サービスは課金ベースとなっていることが好ましく、ジュークボックスシステムのさらなる収益源となる。中央サーバは、アップグレード命令とともにソフトウェアをローカルサーバにダウンロードし、さらに、アップグレード版を適切な装置(群)にダウンロードする。
【0054】
上述したように、ローカルサーバにより、楽曲は、中央サーバの制御の下で、ローカルサーバが割り当てられている商用ジュークボックスまたは家庭用ジュークボックスにダウンロード可能になる。さらに、ローカルサーバは、他のコイン式装置を管理する商用ネットワーク化されたアプリケーション用に使用できる。本発明のこれらの様々な機能について図8で説明する。
【0055】
図8は、典型的な実施形態で予期される完全なジュークボックスシステムネットワークのブロック図を示している。上述したように、システムは、通信ネットワーク14に接続されている中央サーバ12、対応する音楽ファイルサーバ22a、22bおよび22cを備えた一連の商用ジュークボックス16a、16bおよび16c、ブロードバンド装置102a、102bおよび102cを介して上記ネットワークに接続されている一連の家庭用ジュークボックス100a、100bおよび100c、および図8の右側に示した商用ネットワークを備えている。この商用ネットワークは、ルーターまたはネットワークハブ110を介してローカルファイルサーバ22dに接続されているジュークボックス装置16d、ダーツゲーム104、ゴルフゲーム106、カウンタートップ型ビデオゲーム108のようなさらなる多数のコイン式ゲーム機器、このローカルネットワークを通信ネットワーク14に接続しているブロードバンドモデム112を備えている。図8に示す典型的な実施形態により、ここで説明しているすべての機能を本発明のジュークボックスシステムを通じて実現できる。
【0056】
図9は、本発明の一実施形態に係るマルチゾーンジュークボックスシステムの典型的な施設のレイアウトの俯瞰図を示している。本実施形態では、施設は3つのゾーン121、123および125を備えている。各ゾーンには、自ゾーンのスピーカー127、129および131が備え付けており、ジュークボックス133に操作可能に接続されている。異なる音楽が3つのゾーン全てで同時に再生されてもよいし、すべての音楽が単一のジュークボックス133から再生されてもよい。ジュークボックス133には、必要に応じて、このような実装が可能な追加のハードウェアが設けられてもよい。
【0057】
あるいは、ユーザは、3つのゾーンのうちの1つ以上のゾーンで、同時に、または、異なる時刻に音楽を再生することを選択してもよいし、ユーザは、これらの機能のいずれかを実現するために、追加のクレジットを支払わなければならないようにしてもよい。マルチゾーンシステムの一実施形態は、出願第11/023390号明細書に記載されているシステムを用いて様々なゾーンで高品質の音楽を再生できる。出願第11/023390号は、2004年12月29日に出願され、そのタイトルが「ラウドスピーカの無線デジタル伝送システム」であり、1998年9月28日に出願された出願第09/161584号の一部継続出願である。両出願の全内容は参照により本明細書に組み込まれている。例えば、本システムを用いると、ジュークボックスは、音声データを圧縮し、AC電源線mを通じて、アドレス指定できる店舗に伝送できる。そして、その店舗では、音声データが受信され、伸張され、変換され、再生される。実際、本明細書におけるジュークボックスのどの要素も、動作用の通信ネットワークとしてAC電源線を使用する方法で実現可能である。
【0058】
無線デジタル伝送システムは、他の実施形態では2台以上の装置間でデータが送信される必要がある他の目的で使用可能であることを理解されたい。例えば、本システムは、ダミー端末を設定するために使用可能である。そのような実施形態では、無線デジタル伝送システムは、楽曲をスピーカシステムに送信するのに加え、例えば、形態変更をすべきか、ジュークボックスの所定の形態変更についてどの曲が適切であるか、選択された音楽が再生されるべきゾーン、最大音量レベル等といった情報を送信するために使用できる。
【0059】
オペレータは、所定のゾーンで利用可能な音楽の種類を、そのゾーンにおけるアクティビィティの種類、時間帯、またはその他の適切な選択基準に基づいて制限してもよい。例えば、図9において、ゾーン3(125)はレストランである。レストランの顧客は、図9のバーの部屋であるゾーン1(121)またはビリヤード部屋であるゾーン2(123)の顧客と同じ種類の音楽を聴くことを好まないかもしれない。オペレータは、このことを認識し、ゾーン3(125)で再生可能な音楽の種類を制限してもよい。あるいは、オペレータは、特定のゾーンにおける音楽のボリュームを制限してもよい。例えば、ビリヤード部屋123またはレストランセクション125の顧客は、バーの部屋121で望まれるほどは低音の音楽を望まないかもしれない。そして、レストランセクション125は、ビリヤード部屋123よりもずっと静かに保たれるべきであろう。オーナーは、適切な基準に基づいて顧客にやさしい最も多様な環境を各ゾーンに提供するのに適切なすべての設定を調整および制御を行うことができる。
【0060】
図10は、各ゾーンに選択用端末を備えたマルチゾーンジュークボックスシステムの典型的な施設レイアウトの俯瞰図を示している。典型的な実施形態では、バーは3つのゾーン121、123、125を有している。各ゾーンには、自ゾーンのスピーカー127、129、131が備え付けられており、ジュークボックス133に操作可能に接続されている。異なる音楽が3つのゾーン全てで同時に再生されてもよいし、すべての音楽が単一のジュークボックス133から再生されてもよい。ジュークボックス133には、このような実装が可能な追加のハードウェアが設けられてもよい。
【0061】
図10の実施形態では、1台以上のダミー端末137、139が施設の至る所に存在する。典型的で例示的なダミー端末は、Xサーバ技術を使用できる。これらの端末137、139は、単体の装置であってもよいし、ゲーム機器、またはデジタルディスプレイを備えた他の適切な装置のインターフェースの一部として設けられていてもよい。これらの端末137、139は、端末が配置されているゾーン(あるいは他のゾーン)のジュークボックス133から楽曲を選択することを可能にする。これらの端末137、139は、メインのジュークボックスインターフェースに課せられているゾーン制限、および選択基準を複製する。端末137、139は、各端末が配置されているゾーンだけで再生する音楽の選択を許可してもよいし、1つ以上の異なるゾーンで再生する音楽の選択を許可してもよい。
【0062】
さらに、端末137、139のグラフィックインターフェースは、バーのテーマや各端末が配置されている部屋のテーマ等といった利用可能な選択またはその他の適切な基準に応じて変更されてもよい。
【0063】
図11は、マルチゾーンジュークボックスシステムにおけるゾーン選択処理の典型的な実装を示すフローチャートである。典型的な実施形態では、最初にジュークボックスは、ユーザとの取引(141)を開始する。ユーザは、楽曲の選択(143)および楽曲を再生すべき1以上のゾーンの選択(145)を行うよう指示される。そして、ジュークボックスは、選択されたゾーンの数に基づいて料金を決定する(147)。ジュークボックスは、ユーザから支払いを受け(149)、選択された1以上のゾーン151で再生する楽曲をキューに入れる(151)。次に、ジュークボックスは、ユーザが別の楽曲153の選択を所望しているかを確認する(153)。ユーザが別の楽曲を所望している場合、処理は、楽曲選択ステップ153に戻って繰り返される。ユーザが選択を完了すると、処理は終了する(155)。
【0064】
図12は、マルチゾーンジュークボックスシステムのゾーン選択処理による優先再生の典型的な実装を示すフローチャートである。典型的な実施形態では、特定のジュークボックスシステムには、1つ以上のゾーンに対応する1つ以上の優先キューが設けられている。1つ以上のゾーンに対して優先再生が準備されると、ジュークボックスは、ユーザが選択した楽曲の優先再生の選択を所望しているかを確認する(161)。優先再生が選択されると、ジュークボックスは、優先再生を行うべき1以上のゾーンをユーザが選択するためのオプションを提供する(163)。優先再生が選択されたゾーンの数に基づいて、ジュークボックスは料金を決定し(165)、ユーザから料金の支払いを受け付ける(167)。そして、ジュークボックスは、選択された各ゾーンについて、楽曲を優先再生キューに置く(169)。
【0065】
図13は、優先キューおよび非優先キューからなるマルチゾーンセットであって各ゾーンについてキューのサブセットを含むマルチゾーンセットの典型的な実装を示している。典型的な実施形態では、N個のゾーン171の各々には、優先キュー175および非優先キュー173を含む自ゾーンのキューセットが設けられていてもよい。再生用に選択された楽曲のリストは各キュー173、175に保持される。各キューの楽曲には、楽曲、および/またはキュー内における楽曲の位置、および/またはその他の適切なファクターを識別する識別子177、179が設けられていてもよい。
【0066】
ある種の典型的な実施形態では、キュー内の楽曲は、他の理由で並べ替えられてもよい。例えば、楽曲間の遷移をスムーズにし、楽曲の終わりから始まりにかけての再生(end-to-beginning playback)をより良好にするために(例えば、より聴覚的に心地良くなるように、急に終了しないように、または、よりスムーズになるように)並び替えられてもよい。このように、ある種の典型的な実施形態では、再生する楽曲の順序を変更する方法が提供される。そのような処理において、プレイリスト中の2曲以上について楽曲の「音色」が判定されてもよい。楽曲の音色は、例えば、楽曲のボリューム、リズム、ビート、テンポ等の楽曲の特性に関連している。音色判定の後、音色が比較され、好きな(嫌いな)楽曲をグルーピングするために楽曲が並び替えられてもよい。あるいは、楽曲の音色が判定されてもよく、例えば、よりインタラクティブな体験をもたらすために、楽曲の音色を使用して、照明、表示等を制御してもよい。
【0067】
図14は、形態変更機能を備えたジュークボックスの典型的な分配および開始スキームを示すフローチャートである。典型的な実施形態では、ファクトリドライブ(factory drive)の内容が製造時に規定される(181)。これと同じ(あるいは記憶容量が拡張された)ドライブは、すべてのジュークボックスとともに出荷されてもよく(183)、例えば、中央サーバで利用可能な全楽曲の一部だけを含んでいてもよい。この機能は、同一のドライブをすべてのジュークボックスとともに出荷するのを可能にすることで、製造プロセスを単純化する。ドライブを備えたジュークボックスが目的地に到着すると、オペレータは、基本再生リストとしてドライブの楽曲の一部を選択してもよい(185)。この選択は、施設の種類、施設の顧客が一般的に好む音楽の種類、その他の適切な基準に基づいて選択を行うことができる。オペレータは、中央サーバが基本再生リストを推奨するのを許可してもよい。ドライブは、基本リストにはないがファクトリドライブにはある楽曲の選択を追加料金で許可してもよい(187)。ただし、「代替の」楽曲のリストにはすべての楽曲が含まれなくともよい。これは、オペレータが、施設のテーマに合わない楽曲へのアクセスの制限を希望するかもしれないからである。例えば、カントリーバーのオーナーは、ジュークボックスでラップまたはヒップホップの音楽が選択されるのを許可したくないかもしれない。ある種の典型的な実施形態では、ジュークボックスは、例えばハードドライブ、フラッシュメディア等のような非常に大きなストレージメディアに多数の楽曲(例えば25000曲)が格納された状態で出荷される。この実施形態に係るジュークボックスは、オペレータおよび/またはオーナーが全楽曲の中から顧客に利用させる一部の楽曲を選択するまで「パーソナリティ」がないであろう。このようにして、オペレータおよび/またはオーナーは、基本再生リストの規定を通じて、ジュークボックスの「パーソナリティ」を定めることができる。
【0068】
ドライブ内の楽曲群が適切にカテゴライズされると(すなわち、基本再生リストが規定されると)、ジュークボックスは動作を開始する(189)。新規の基本再生リストが所望されない限り(191)、ジュークボックスは、現在選択されている基本再生リストで動作を継続する(189)。新規の基本再生リストが所望されると(191)、ジュークボックスは、ベーシックセレクションとして再生可能な楽曲の別の一部を選択し、好ましくはさらに、ジュークボックスの付加的な特性(例えば、グラフィック、広告、ロックアンドフィール等)を形態変更の指示に従って変更することにより、その形態を新しいジュークボックスに変形する(193)。ジュークボックスの形態を変更できることで、オーナーおよび/またはオペレータは、自動的に、所定のイベントが発生したとき/所定の時刻に、手動的に、またはその他方法で切り替え可能な複数のトリガー可能な(triggable)パーソナリティを有する単一のジュークボックスを維持することが可能になる。
【0069】
図15は、トリガーイベントに基づいた自動的なジュークボックスの形態変更開始処理の典型的な実装を示すフローチャートである。典型的な実施形態では、ユーザは、例えば、夜をテーマとしたイベント、時刻等のイベントを、ジュークボックスの形態変更を引き起こすトリガーイベントとして規定できる(201)。そして、ジュークボックスは、トリガーイベントが発生したかを定期的に確認しながら、通常の動作を行う(203)。トリガーイベントが発生していない場合、ジュークボックスは単純に動作を継続するが(203)、トリガーイベントが発生すると(205)、ジュークボックスはその形態を新しいジュークボックスに変更する。トリガーイベントは、一度だけのイベントであってもよいし、毎週、毎日、毎月、または、その他の適切な基準でスケジューリングされて、発生するようになっていてもよい。なお、マルチゾーンの構成においては、様々なゾーンの形態が変更してもよいが、残りのゾーンの形態は変更されなくてもよい。例示的な実施形態におけるこの機能は、例えば、所定の1以上のゾーンを特定種類の音楽専用のゾーンとする一方で、残りのゾーンは、例えば、時刻、音楽を変更したいというオーナーの欲求、ユーザのリクエストのような様々なファクターに応じて異なっていてもよい。
【0070】
図16は、ジュークボックスの形態変更処理の典型的な実装を示すフローチャートである。典型的な実施形態では、ジュークボックスが形態変更を開始するときに(211)、基本再生リストとなる新しい楽曲のサブセットを選択する(213)。そして、ジュークボックスは、ジュークボックス内における残りの楽曲群の全楽曲または一部の楽曲を追加料金で選択可能にする(215)。残りの楽曲群の一部の楽曲は、何が形態変更のトリガーになったかに応じて制限されてもよい。ジュークボックスのその他の特性も変更されてもよい(217)。例えば、ジュークボックスの形態変更の引き金となった観衆の興味の予測に対応するように、ユーザインターフェースが変更され、さらに、異なる広告が表示されてもよい。他に適切な変更がなされてもよい。典型的な実施形態では、クラブのオーナーが水曜日の夜の午後9時0分から午前4時0分までヒップホップナイトを開催する。水曜日の午後9時0分に、ジュークボックスは、その形態を、適切な音楽をベーシックセレクションとして有するヒップホップジュークボックスに変更する。形態変更に従って、ジュークボックスは、カントリーミュージック、クラシックロック、ブルースオールディーズといったジャンルの音楽に対するすべてのアクセスをブロックし、ハードロックの追加曲としてヒップホップ風のハードロックの楽曲だけを選択可能にする。ジュークボックスのグラフィックは、先端的で都会的なグラフィックに変更され、広告はそれに伴って変化して、ヒップホップの観衆を魅了するようなアパレル、飲料、およびグッズといった製品を表示する。午前4時0分には、ジュークボックスの形態は、クラブの標準的なジュークボックスに戻るか、または、その他の適切なジュークボックスに変更される。あるいは、ジュークボックスは、次のトリガーイベントが発生するまで、ヒップホップモードの設定のままであってもよい。繰り返すが、マルチゾーン構成においては、様々なゾーンの形態変更を行う一方で残りのゾーンについては変更しなくともよい。上述の典型的で限定されない実施形態において、システムは、その夜の間は1つのゾーンの形態をヒップホップに変更しつつ、他のエリアではクラブの標準的な音楽がそのまま再生されていてもよい。
【0071】
図16Aは、一実施形態においてジュークボックスの形態変更をどのように開始できるかを示す典型的なスクリーンショットである。領域160は、何も選択されていないことを示すブランクとなっている。この典型的な実施形態において、ユーザは、例えば、“TouchTunes Master”ボタン162、“Dynamic Master”ボタン164、および“Clone a Location”ボタン166のいずれかを選択することで、形態変更オプションを選択する。他の実施形態では、上述のボタンに代えて、または、上述のボタンとともに、別の形態変更オプションを設けてもよいことを理解されたい。本実施形態では、“TouchTunes Master”ボタン162を押すと、領域160には、TouchTunesの音楽部門によって予め選択されているマスターセレクションリストが表示される。マスターセレクションリストは、例えば、特定の楽曲のコレクション(英国バンドのすべての曲、特定のアーティストのすべての曲等)、特定のテーマまたはジャンルの比率(例えば、ヒップホップが75パーセント、ポップが10パーセント、ロックが10パーセント、特定のダンスクラブ風のテクノが5パーセント等)等を含んでいる。ユーザは、スライドバー170を用いてリストを精読してもよい。ユーザが満足し、“Morph It”ボタン168を押すと、ジュークボックスの形態が変化する。なお、“MorphIt”ボタン168を押すことによって、すぐに形態の変化が開始してもよいし、即座に形態変更を行わず、所定のトリガー時間に形態変更を開始してもよいことを理解されたい。また選択対象となったジュークボックスまたは接続されている何台ものジュークボックス端末の形態を変更するために、形態変更用データが格納されていてもよいことも理解されたい。
【0072】
“Dynamic Master”ボタン164の押下は、形態変更のユーザによる制御を強化するための典型的で限定されないひとつの方法である。図16Bは、典型的な実施形態においてジュークボックスの形態変更の前にユーザが様々な基準を指定可能な方法を示す別の典型的なスクリーンショットである。図16A図16Bとで同一の番号を持つボタンについての説明は省略する。例えばラップラベル172のような音楽のジャンルおよび/またはテーマが指定される。ユーザは、“増やす”ボタン174または“減らす”ボタン176を押すことによって、再生すべき音楽の割合を指定することができる。特定のジャンルまたはテーマについて選択された音楽の曲数がテーマ音楽曲数エリア178に現れる一方で、選択された音楽の全曲数の詳細が、トータル音楽曲数エリア180に現れる。一実施形態では、ユーザが、再生すべきジャンルおよび/またはテーマの割合を指定してもよい。例えば、ユーザは、カントリーの夜には、100パーセントカントリーミュージックを選択してもよい。あるいは別の限定されない例として、インターナショナルな雰囲気を出すために、ワールドミュージックおよびラテン音楽が混在して選択してもよい。典型的な実施形態は割合を使用するが、他の実施形態は、例えば、特定のカテゴリの楽曲数や特定のジャンルおよび/またはテーマの再生時間といった、どの種類の音楽をどのぐらいの曲数再生すべきかを指定するために別の基準を用いてもよいことを理解されたい。別の実施形態では、ユーザはボタンを用いて音楽の曲数を増減させる必要がないことを理解されたい。すなわち、他の実施形態では、ユーザは、入力機構を介して音楽の曲数を直接入力してもよい。このように、ジュークボックスに操作可能に接続されたリモート装置が、形態変更の規定および/または始動をしてもよいことを理解されたい。
【0073】
ユーザが(例えば図16Aまたは図16Bから)“Clone a Location”ボタン166を押下すると、ジュークボックスは、好ましくは各ジュークボックスについてその識別子を含んだ形で、ジュークボックス装置のリストを表示する。しかしながら、他の実施形態では、リストは、例えば、ある店舗のオーナーが所有する他の店舗等を含んでいてもよい。ジュークボックス端末の選択後、本ジュークボックスの形態をそのジュークボックスに変更できる。あるいは、選択されたジュークボックスの形態を本ジュークボックスに変更でき、これにより、例えば、リモートからの形態変更が可能となる。また、あるいは、典型的な実施形態のジュークボックスとともに存在する非デジタル式のジュークボックスに関する情報がリストに含まれていてもよい。この形態変更機能により、ユーザは、新規のジュークボックスの形態を置き換えられるべき古いジュークボックス(例えば、従来のレコードジュークボックス、CDジュークボックス、またはデジタルジュークボックス)に変化させることで、既存のジュークボックスを素早く、且つ、容易に置き換えることができる。さらに、多数のジュークボックスを維持するオペレータは、例えば、ルートベースのクローニング(route-based cloning)および/または形態変更処理を適用して、例えば、カスタマイズされた、または、型にはまった楽曲群を提供してもよい。
【0074】
さらに、ユーザは、例えば、特定の日における店舗のデータ、または既知の最新のデータに基づいて店舗の形態を変更できる。これにより、ユーザは、例えば、特定の形態変更の人気度に基づいてジュークボックスの形態を変更できる。例えば、ユーザは、その夕時の楽しみを再現させようとして、成功した形態変更に戻すことを選択してもよい。また、この機能により、ユーザは、ハードドライブのクラッシュおよび/または他のジュークボックスの故障から回復できる。例えば、以前のクラッシュの後にハードドライブが取り替えられていた場合、ユーザは、クラッシュ前の特定の日付および/または時刻における既存の店舗の形態変更(または複製)を行うことで、クラッシュ前に利用可能であって楽曲を取り戻すことができる。これは、好ましくは、サーバが、この機能に関する十分な情報を保持しているからである。このように、形態変更機能を使用することにより、ユーザによる制御が強化される一方、バックアップ機能および回復機能が提供されることになる。
【0075】
図17は、拡張されたメディアストレージを備えたジュークボックスと中央サーバとの間の関係を示している。典型的な実施形態では、中央サーバ221は、マスターライブラリ(例えば、現在ダウンロード可能な全楽曲および現在ジュークボックスのハードドライブに置かれている全楽曲を含むライブラリ)を備えている。中央サーバは、ローカルハードドライブ223を含むリモートジュークボックス225と通信222を行ってもよい。ジュークボックスのハードドライブ223は、ダウンロード227に利用可能な空間、予めロードされている楽曲によって占有される空間、並びに、ソフトウェアおよびオペレーティングシステム229の空間を含む複数のセクションを備えてもよい。さらなる適切なセクション(例えば、GUIを変更するための様々な画像を含むセクション)が追加されてもよい。ジュークボックス225は、中央サーバ221と通信することで、楽曲のダウンロード、使用情報のアップロード、ソフトウェアの更新、およびその他の適切な機能の実行を行ってもよい。
【0076】
図18は、楽曲が「標準」で入手可能な再生楽曲リストに含まれていないときに行われる楽曲選択処理の典型的な処理を示すフローチャートである。典型的な実施形態では、ユーザは、最初に楽曲を選択する(231)。ジュークボックスは、ローカルハードドライブの楽曲が「非標準」選択として利用可能であるかを確認する(233)。ローカルハードドライブの楽曲が利用可能である場合に、ジュークボックスは、非標準の楽曲の取得および再生に設定された金額を顧客に課金する(235)。そして、ジュークボックスは、楽曲を再生するか(237)、あるいは、適切な場合には楽曲をプレイリストに追加する。
【0077】
ローカルハードドライブの楽曲が利用可能でない場合、ジュークボックスは、中央サーバへの高速接続が可能であるかを確認する(239)。高速接続が可能でない場合、ジュークボックスは、楽曲が一時的に利用できない旨をユーザに通知し(241)、ダウンロード用の楽曲をオーダーする(243)。ジュークボックスは、楽曲のオーダーの追加料金を課金してもよいし、課金しなくてもよい。一方で、中央サーバへの高速接続が可能である場合、ジュークボックスは、即座に楽曲をオーダーし、高速接続を利用して楽曲をすぐにダウンロードし、その楽曲を再生キューに入れる(245)。そして、ジュークボックスは、非標準選択の料金を顧客に課金する(247)。ある種の典型的な実施形態では、ジュークボックスは、店舗が閉店した後、または、店舗が開店する前に、楽曲をオフラインで検索してもよい。ある種の典型的な実施形態では、ジュークボックスは、ダイアルアップ接続で専用線を通じて楽曲を即時ダウンロードしてもよい。ある種の典型的な実施形態では、楽曲は、ネットワーク負荷を減らすために、中央データベースまたは制限データベースからではなく、別のジュークボックス(または他のジュークボックス群)からダウンロードされてもよい。ある種の典型的な実施形態では、ジュークボックスは、特定の楽曲の一部分を複数のソースからダウンロードされ、ターゲットのジュークボックスで再構成される分散メディアサービスを介して、楽曲をダウンロードしてもよい。そのようなピアツーピア(ジュークボックスツージュークボックス)またはマルチピア(ジュークボックス群ツージュークボックス)のデジタルダウンロードネットワークでは、楽曲のライセンス情報が追跡される必要がある。ある種の典型的な実施形態では、楽曲がジュークボックスで利用可能ではないが、他のバージョンの楽曲またはカバー曲が利用可能である場合、ジュークボックスは、これらの他の楽曲を検索しているユーザにお奨めしてもよい。例えば、利用できないトリーシャイヤウッド版の“How Do I Live”を検索しているユーザに対して、利用可能なドリーパートン版および/またはリアンライムス版がお奨めされてもよい。お奨めは、例えば、エバリーブラザーズの“Oh Pretty Woman”とモトリークルーの“Pretty Woman”とのように、曲名が似ているが全く違う楽曲が無視される程度に十分賢いものであることが望ましい。
【0078】
先に説明したファクトリドライブは、形態変更機能と組み合わされて、先に説明したローカルサーバの必要性を減らす。ファクトリドライブは、別のハードウェア装置を必要することなく、ローカルサーバと同じサービスを証明できるからである。すなわち、本実施形態に係るファクトリドライブによって、ジュークボックスは、任意の技術を用いた単一のマスストレージデバイス(または複数の技術を用いた単一のマスストレージデバイスおよび/または単一のマスストレージデバイスとしてふるまう複数の装置)を内蔵した状態で出荷できる。その一方で、ファクトリドライブは、基本再生リストの規定、規定すべき拡張再生リスト、形態変更機能、ローカルサーバーサービスの提供、および、ここで説明した他の全ての機能を実現する。出荷状態におけるファクトリドライブの中身は、顧客の好みに関する歴史的、統計的な情報を用いて決められていることが望ましい。
【0079】
図19は、入札ベースの優先順位付け(prioritization-based-on-bidding)の機能を備えた優先再生キューの典型的な処理を示すフローチャートである。典型的な実施形態では、ユーザは、最初に、優先再生を行いたい旨を知らせる(251)。ジュークボックスは、優先再生キューの現在の状態を表示する(253)。この表示には、キューに入っている曲数、トップ入札、各曲の入札金額、確定(lock in)した楽曲、および優先再生に関するその他の適切な情報が含まれていてもよい。そして、ジュークボックスは、ユーザに、楽曲を優先リスト中の特別なスポットに置くために追加料金をいくら支払うかを選択させ、選択された料金の支払いを受け付ける(255)。支払いを受けた後(255)、ジュークボックスは、楽曲の地位を優先リスト中のユーザから受け付けた追加料金に応じた地位にする(257)。
【0080】
あるいは、別の例示的な実施形態の典型的な様態では、ユーザは、これまでに優先再生が選択された他の楽曲が再生されるよりも前に楽曲を再生する権利に入札できる。一実施形態では、優先再生で支払われた最高金額がユーザに示され、ユーザは、最高の優先度を取得するためにそれ以上の金額を支払うことができる。
【0081】
例示的な実施形態の別の典型的な様態は、他に何人が優先再生の料金を支払ったかがユーザに示されないようにする。ユーザは、優先度を獲得するために支払うことを所望する金額をいくらでも支払うことができ、支払い額に応じた優先度を獲得できる。
【0082】
例示的な実施形態のさらに別の典型的な様態では、ユーザは、前の典型的な様態に従って優先度を取得するために支払うことを所望する金額をいくらでも支払うことができる。そして、ユーザには、支払い額に応じて獲得した優先スポットが示される。スポットがユーザにとって満足行くものでなかった場合、ユーザは、楽曲の優先度を上げるために追加料金を支払うことができる。そして、ユーザには、追加で支払った額に応じて獲得した新たな優先度が示される。ユーザは、所望する優先度を獲得するまでこの処理を繰り返すことができる。また、ユーザは、他のユーザがリスト中の選択された優先スポットを入札型で先取りするのが困難な状況にするために、追加料金を支払うこともできる。支払い額が増えるほど優先度が上がるような他の適切な方法も実行できる。
【0083】
確定機能を提供する例示的な実施形態のさらなる典型的な様態では、ユーザは、予め選択された金額を支払うことで、優先度を確定することができる。例えば、ユーザが15クレジットを支払って3位の優先度を獲得し、3位が補償されることを所望する場合、ユーザは、順位を確定するために、例えばさらに4クレジットを支払ってもよい。
【0084】
順位の確定には、さらに、ユーザより上位にあるすべての順位が確定している必要があるので、ユーザは、選択した楽曲よりも上位にあるすべての楽曲の順位を確定させるためにある程度の金額を支払う必要がある。そのような状況において、ユーザは、「確定」の指値を支払うか、将来高値をつけるのを避けるため、または、ユーザの楽曲を優先リストのさらに上位にあげるために、同一または異なる数のクレジットを支払うかを選択してもよい。
【0085】
例示的な実施形態の典型的な様態では、上述した取引戦略のいずれもが実行されてもよく、ユーザには、皆が特定の順位にいくら支払ったかが示されても良い。これにより、ユーザは、特定の優先度を獲得するためにいくら支払わなければならないかを正確に知ることができる。「確定」機能が実装された場合、それにより、ユーザは、楽曲を確定させるために料金を支払うのと、優先度を上げるために料金を支払うのとでどちらが安いかを知ることもできる。これらのすべてのオプションにより、オペレーターの収入が増えることになる。
【0086】
なお、上述した実施形態では、メディアを移動不可能なジュークボックスに配布するシステムについて記載したが、同様のシステムを用いた別の実施形態はメディアをポータブルジュークボックスに分配することができる。本発明は、そのようなシステムも想定しており、そのようなシステムも本発明の範囲および趣旨から逸脱しないものである。ポータブルジュークボックスは、例えば、PDA、携帯電話、音楽の受信および再生が可能なその他の可動装置であってもよい。さらに、メディアは、先に説明した方法を用いて(例えば、ブロードバンド接続、無線接続等を通じて)ポータブルジュークボックスに配布されてもよいし、その他の適切で、特定のポータブルデバイスにより合った方法を用いて(例えば、Bluetooth(登録商標)技術を用いて)配布されてもよい。さらに、上述したジュークボックスは、一般的に、商用目的で使用されるが、本発明は、他の用途向けの(例えば、家庭用のメディアを再生するための)ジュークボックスも想定しており、そのようなシステムも本発明の範囲および趣旨から逸脱しないものである。
【0087】
他の典型的な実施形態では、ジュークボックスを備えた店舗の従業員は、顧客達のジュークボックスでの有料再生の回数に応じた報酬を受けることができてもよい。そのような典型的な実施形態では、システムは、顧客達による有料再生の回数を継続してカウントする。有料再生が一定回数に達するたびに、バーの従業員は、1回の無料再生を受取る。いくつかの実施形態では、個別のカウンターが維持されてもよいし、別の実施形態では、利用可能な無料再生の回数を計算するためにただ1つのカウンターのみが必要であってもよい。このように、ある種の典型的な実施形態は、従業員に無料再生を補償することで、従業員を、ジュークボックスをプロモートする気にさせる。これによっても、1日を通じて同じような楽曲が選択されるということが少なくなり、異なるシフトの従業員にも無料再生が維持される。
【0088】
同様に、ジュークボックスのユーザは、特定のメディアインスタンスに投票することにより、プレイリスト中におけるその優先度を変更してもよい。このように、ジュークボックスのユーザは、例えば、あるゾーン、または、店舗内の、もしくは、店舗をまたがる複数のゾーンにおいて、再生する音楽を制御するために、「競争する」ことができる。この投票/競争モードは、例えば、動的キュー、優先キュー、マルチキュー等を用いて実装可能であることを理解されたい。また、ジュークボックスは、自動的に(例えば、特定の時刻および/または特定の曜日に)投票モードに入ってもよいし、手動により投票モードに入ってもよい。図19Aは、ジュークボックスの投票処理の典型的な実装を示すフローチャートである。従来のジュークボックスまたはジュークボックスの入札モードとは異なり、ステップS1902において、ジュークボックスのキュー内の楽曲リストはユーザに示される。このリストは自動的に生成されてもよいし、オペレーターやバーの管理人、バーの顧客等によって作成されてもよい。このリストは、例えば、ジュークボックスに表示できるが、1台以上の単体のモニターに表示することが望ましい。さらに、ある種の例示的な実施形態では、このリストは、複数の携帯デバイスおよび/または携帯端末で閲覧可能である。表示される情報には、少なくとも次以降の曲のアーティストおよび曲名、並びに、それらの曲の優先度に対応する番号が含まれることが好ましい。最も投票の多い楽曲が「次に」再生される楽曲として表示され、その次に投票の多い楽曲が続くように、リストはこの番号でソートされるべきである。ステップS1904にて、現在再生している曲が終わったか否かを判定する。曲が終わると、ステップS1906にて、その曲をキューから取り除き、ステップS1908にて次の曲を再生する。別の実施形態では、ユーザは、現在再生中の曲(またはメディアインスタンス)の停止またはスキップを投票で決定でき、そのためには、例えばジュークボックスが再生を開始する前にその楽曲が獲得していた投票数を上回ればよい。
【0089】
ユーザは、楽曲を次々に見るにつれて、自身が好きな楽曲を押し上げたくなり、尚且つ/または、自身が好きではない楽曲を押し下げたくなる。一般に、投票するユーザが多ければ多いほど、良い楽曲の雰囲気はより良くなる。このように、ステップS1908の後に、または、楽曲が終わっていない場合に、ジュークボックスがステップS1910にて特定の楽曲へのユーザの投票を受け付ける。投票は、(ユーザがクレジットを購入するので)クレジットに基づいて、または、ユーザアカウントに関連して行われ得る。所定の実施形態例において、ユーザは限られた回数だけ投票し得る。ユーザは、1つの店舗内の少なくとも2つの異なる場所から投票することが好ましい。列は、ステップS1912におけるこの投票に基づいてアップデートされ、プロセスはステップS1902に戻り、表示リストは更新される。
【0090】
所定の実施形態例において、列は、特定の楽曲への投票総数に基づいていてもよい。他の所定の実施形態例において、ユーザは、所定の楽曲に賛成票および/または反対票を投じてもよく、賛成数および反対数、または単に結果を示している「全」情報が表示されてもよい。反対票数が賛成票数を上回る場合、システムは1つ以上の以下の機能を実行する。例えば、ジュークボックスは、投票数が負の数である列にある楽曲を単に続けてもよい。また、ジュークボックスは、投票数が0または投票数が負の数である列にある楽曲を続けてもよいが、例えば、楽曲を再生する前に全投票数が少なくとも1に到達するまでは、常に待機する。また、ジュークボックスは、投票数が0であるまたは投票数が負の数である任意の楽曲を停止してもよい。
【0091】
図19B(1)は、投票数の列の表示を示している典型的なスクリーンショットである。ディスプレイ1900aは、現在再生している楽曲1902およびその進行1904を示している。現在再生している楽曲1902の進行1904は、例えば、残り時間を表す数値、スライドバー等のような如何なる態様で表示されてもよい。アーティストおよび楽曲のリスト1906は、それぞれの投票数に基づいて投票数エリア1908aに表示されるのが好ましい。あるいは、ユーザエリア1910は、例えば、楽曲をリストに掲載しているユーザ、最後に楽曲に投票したユーザ、楽曲を再生させようと「対戦している」グループ名等のような、楽曲に投票しているユーザについての情報を表示してもよい。
【0092】
図19B(2)は、投票数の列の表示を示している他の典型的なスクリーンショットである。図19B(2)は図19B(1)と同様であるが、投票数エリア1908bがユーザの「全」投票数を反映している。これは、例えば、図19B(1)において、ディスプレイは、全投票結果だけでなく特定の楽曲への賛成票数および反対票数も表示する。
【0093】
図19Cは、任意の店舗内の投票メカニズムを示している典型的なブロック図である。ディスプレイ1900aは図19B(1)に対応しているが、代わりに図19B(2)に対応するディスプレイでもよく、同一のまたは同様の情報を示す他のディスプレイでもよい。リストは、ジュークボックス16によりアップデートされることが好ましい。ユーザは、リストをアップデートさせる(例えば、楽曲への賛成票および/または反対票を投ずる)ためにジュークボックス16により投票する。または、例えば、他のジュークボックス1912a、リモート端末1912b、ノートパソコン1912c、PDA1912d、携帯電話1912e、他の携帯デバイス1912f等のような、ジュークボックス16に任意に接続される任意のデバイスにより投票する。
【0094】
図19Dは、任意の店舗内の投票メカニズムを示している他の典型的なブロック図である。図19Dは、ジュークボックス16と連動せず、任意に接続されるデバイス1912a~fから投票するユーザが、投票リストに直接影響を与える点において図19Cとは異なる。
【0095】
他の適用例は、複数の店舗(例えば、バー、レストラン、会場等)が、例えばインターネットにより、互いにネットワーク構築されている投票メカニズムを含んでいる。これらのリンクされた店舗により、より多くの常連客を互いに「対戦」させられる。本実施形態において、ネットワーク構築されたジュークボックスは同一の楽曲を再生し、選択的に全ての店舗からの全てのユーザが、投票システムまたは同様のものを用いて再生順を決定する。このように、図19Eは、複数の店舗と共に用いる投票メカニズムを示している典型的なブロック図である。第1の複数の携帯デバイス1912a(1)~f(1)を伴い、それらをもって通信する、第1の店舗内にある第1のジュークボックス16(1)、および、第2の複数の携帯デバイス1912a(2)~f(2)を伴い、それらをもって通信する、第2の店舗内にある第2のジュークボックス16(2)は、ジュークボックス16(1)および16(2)によりアクセス可能なプレイリストに影響を与える。
【0096】
この投票の機能の他の適用例は、ジュークボックスの「停止」モードの向上に関する。停止モードでは、ジュークボックスは典型的にユーザにジュークボックスから音楽を選択させない。例えば、店舗において特別なイベント(例えば、フットボールの試合)が存在する場合、および、店舗のオーディオシステムが試合またはイベントを放送している場合、バーテンダーは停止モードを使用する。特別なイベントが終わった後、どの楽曲が再生されるかを選択するために、この投票の機能が用いられてもよい。試合をよく見ている常連客は試合が終わるとその店舗を立ち去るという光景が広く見られている。再生楽曲を選択するこの他の方法により、常連客は店舗に長居したく、および/または、ジュークボックス等を使用し続けたくなりそうである。
【0097】
1つの典型的な実施形態によれば、図20は、音楽の管理、通信等のためのユーザ順応型システムを用いるためのプロセスを説明的に示しているフローチャートである。パーソナルミュージックアシスタント(Personal Music Assistant)が、この典型的な実施形態に係るシステムの相補システム、構成要素等として機能してもよいことは当然である。ステップS2000では、ユーザはこのユーザ順応型システムにアクセスし、この場合はマイタッチチューンズ(MyTouchTunes)を録音する。例えば、インターネットのフロントエンドを介した多くの店舗、ジュークボックス端末等にて、ユーザがこのシステムにアクセスするのは当然である。例えば、ユーザ名とパスワードとの組み合わせをインターネットフロントエンドまたはジュークボックス端末に入力することによって、ジュークボックス端末にてクレジットカードを通すことによって、サイト限定の「スマートカード」またはフラッシュカードをスキャンすることによって、等の如何なる態様で、ユーザがこのシステムにアクセスするのは更に当然である。所定の実施形態例において、例えば、指紋、網膜スキャン等のような生物測定データを通じて、ユーザは認識される。生物測定的立証法は、独立して機能したり、例えば、ユーザ名/パスワードの組み合わせ、スマートカード等のようなより従来的なユーザ識別形式と共に機能したりしてよいことは当然である。このシステムは、ステップS2002にてユーザを認識するか否かを決定する。ユーザが認識されない場合、ステップS2004のように、ユーザはアカウント/プロフィイル情報を作成するように促されてもよい。アカウント/プロフィイル情報は図21Aを参照しながら以下により詳細に記述されている。
【0098】
ステップS2002にてユーザが認識される場合、ステップS2006にてマイタッチチューンズのメインメニューがユーザに表示される。この典型的な実施形態に係るシステムを使用しているユーザは、例えば、ステップS2010にてマイタッチチューンズのメインメニューからアカウント/プロフィイル情報を編集したり、ステップS2020にて音楽を管理したり、ステップS2030にて友達を管理したり、ステップS2040にて他人と通信したり、ステップS2050にてこのシステムにより提供される価値のある様々なコンテンツにアクセスしたりしてもよい。これらのおよび他の機能は、図21Aおよび21Bを参照しながら以下により詳細に記述されている。
【0099】
図21Aは、1つの典型的な実施形態におけるアカウント/プロフィイル情報を編集するために利用できる選択肢を説明的に示している。上述のように、図21Aに示されている典型的なステップが、初期のアカウント/プロフィイル設定に必要なステップに対応するのは当然である。しかしながら、そのような初期設定において、典型的なシステムは、ユーザにメインメニューへのアクセスを許可する前に、ユーザに必要な情報を1度に全て登録させることを要求する(図20におけるステップS2006)。そのようなアカウント/プロフィイル情報は、例えば、中央部またはデータベースに、特定の店舗のサーバに、所定のジュークボックス端末に、および/または、ジュークボックスに挿入される際にユーザおよびユーザ情報を識別する抜き差し可能なカードに保存されるように、任意の実行に必要不可欠な様々な場所に保存され得ることは当然である。
【0100】
ユーザは、ステップS2012にて個人データをまず入力する。そのような個人データは、例えば、ユーザの電子メールアドレス、電話(好ましくは携帯電話)番号、および/または、名前を含んでいてもよい。本システムが後々のユーザおよび他の店舗からのユーザを識別できるように、本システムはユーザに唯一のユーザ名およびパスワードの作成を促す。また、本システムは、ユーザの電子メールアドレスをユーザ名として使用し、パスワードの要求のみを行ってもよい。また、例えば、住宅向けのジュークボックスの場合、典型的なシステムは、パスワードの要求を全く行わなくてもよい。個人データに基づいて、典型的なシステムは、ユーザに電子メールおよびテキストメッセージを送るだけでなく、ログイン時にユーザ認証するために十分な情報(例えば、オンラインアクセス、好適な店舗、任意の領域内の他の店舗等)を集めてもよい。これらの典型的な機能は、以下において更に詳細に記述されている。
【0101】
ステップS2014では、ユーザは自身がよく訪れる様々な店舗を特定する。この機能により、様々な店舗、広告主等によりユーザ追跡を可能にしてもよい。エスタブリッシュメントは、特定の領域内の常連客または他人を訪問させるために、例えば、スペシャルオファーを彼らに提供してもよい。アドバタイザは、例えば、コンサートチケット、CDに同封された特別なオファー、Tシャツ、および/または、ユーザの好みに基づいた魅力的な他の商品を提供するために、個人情報、店舗情報、プレイリストをモニタしてもよい。また、そのようなアカウント/プロフィイル情報が様々な端末に局所的に保存されている場合、本システムはユーザ訪問の準備としてプレイリストを提供するためにこれらの他の端末と通信してもよい。ステップS2016では、ユーザは、クレジットを追加し、および/または、支払い情報を特定する。例えば、ユーザは、店舗に入る前または店舗に居る間に、当該ユーザのクレジットカードを使用して、当該ユーザが所有するクレジットの数を増加させてもよい。また、ユーザは、例えば、クレジットカード情報を提供しつつ、後にクレジットを購入する際、ジュークボックスに自動的にクレジットカードに請求を立てさせること等により、「認証」されてもよい。ステップS2016が、ユーザ自身のため、または、例えば、ユーザの友達、店舗の住人等のような誰かのためにクレジットを購入するために使用されることは当然である。ユーザが、例えば、ペイパル(Pay-Pal)の口座のような口座からジュークボックスに特異性の口座にお金を送金してもよいこと、または、ユーザが音楽および/または他のサービスを直接購入するために、そのような口座を使用してもよいことは当然である。
【0102】
ある種の典型的な実施形態において、ユーザは、ジュークボックスにてアカウントを作成すること、および、例えば、携帯電話番号および/または電子メールアドレスのような照合連絡メカニズムを提供することにより登録してもよい。ユーザがアカウントを作成し立証連絡メカニズムを入力した後、メッセージがその店舗に送付されてもよい。例えば、ユーザは、テキストメッセージを受信してもよい。一旦、そのメッセージが受信されると、ユーザは、全てを登録させるために、および/または、例えば、本明細書に開示された1つ以上の機能のような所定の他の拡張機能を使用するために、ジュークボックスにコードを入力したり、返信電子メールまたはテキストメッセージを送信したりすること等を促されてもよい。
【0103】
図21Bは、1つの典型的な実施形態における、音楽を管理するために利用できる選択肢を説明的に示している。ステップS2022では、ユーザは、既存のプレイリストを作成または編集してもよい。好ましくは、ユーザが上述の方法を用いて楽曲を検索し得る、および/または、ユーザがプレイリストを作り上げるためにシステムの発案を使用し得る。好ましくは、ユーザがプレイリストに、例えば、「お気に入りの再生」、「80年代の夜」、「心地よいラブソング」等のような説明的なタイトルを付けてもよい。更に、ユーザは、他のユーザがプレイリストを閲覧することを許可または制限するために、プレイリストを「共用の」または「私用の」と呼称してもよい。ステップS2024では、ユーザは、ピックリスト機能を通して楽曲および/またはプレイリストを格付けしてもよい。
また、ピックリストは、ユーザが任意の時点までに最も高く格付けした楽曲を含んでいるカスタムプレイリストを作成してもよい。また、ピックリストは、上述されたホットヒットリストに基づいたリストを含んでいてもよい。ステップS2026では、ユーザは、プレイリストを使用してもしなくても、例えば、上述の方法の何れかを用いて、ジュークボックスに音楽を再生させてもよい。通常、ジュークボックスに再生させるためのプレイリストを選択することにより、通常の列にそれらの楽曲を追加する。しかしながら、上述のように、ユーザは、追加料金を支払ってもよく、および/または、即座に音楽を再生させるために上述の入札メカニズムを使用してもよい。更に、ジュークボックスに再生させるためのプレイリストを選択することにより、通常、その(または、それらの)特定のプレイリスト中の全楽曲が再生される。しかしながら、ユーザは、特定の楽曲が再生されないように、それらを選択しなくてもよい。これにより、ユーザは、音楽を聞く際にプレイリストを劇的に更にカスタマイズすることができるようになる。
【0104】
これに加えて、または、これに代えて、他のプレイリストが外部ソースからインポートされてもよい。例えば、ソフトウェアおよび/またはハードウェアデバイスは、ユーザが規定したおよび/または顧客が作成した(例えば、頻繁に再生される、最近加えられた等)プレイリストを保存することが多い。例としては、プレイリストはiPod(登録商標)、携帯MP3プレーヤー、および/または、他のハードデバイスから引き出されてもよく、特に制限はない。これは、ジュークボックスに提供された適切なハードウェアコネクタを使用しながら、ジュークボックスにて為されてもよく、および/または、適切なハードウェアコネクタ(例えば、専用のドッキングポート、USB接続等)が既に配置されているような、ジュークボックスから離れたデバイスにて(例えば、家庭用コンピュータにて)為されてもよい。一方または両方の場合、プレイリストがローカルのデバイスからインポートされた後、プレイリストが中央オーディオビジュアル配信サーバにアップロードされてもよい。同様に、例としては、プレイリストはiTunes、Windows(登録商標) Media Player、および/または、他のソフトウェアアプリケーションから引き出されてもよく、特に制限はない。多くの場合、そのようなデバイスおよび/またはソフトウェアアプリケーションは、プレイリストが平坦なテキストファイルと同様の態様にて読み取られるように、暗号化されないおよび/または符号化されない態様にてプレイリストを保存する。この態様および/または他の態様にて、インポートされたプレイリストは、オーディオビジュアル配信ネットワークに接続された1つ以上のジュークボックスにて利用可能に作成されてもよい。もちろん、所定の他のケースにおいては、現在読み取り可能なプレイリストを、例えば、ジュークボックスにおける使用またはジュークボックス関連のサービスに接続した使用に適したものにするための処理に先立ち、他のハードウェアデバイスおよび/またはソフトウェアアプリケーションのプレイリストを解読したり、当該プレイリストを符号化しなかったり、および/または、当該プレイリストに他の処理を実行したりすることが必要不可欠であってもよい。
【0105】
少なくとも単一のプレイリストが大量の再入力、再選択、および/または同様の情報の再グループ化をすることなくデバイスにて規定され、続いてジュークボックスにて後に使用されてもよいという範囲において、この機能は、既存のプレイリストを作成する、および、続いて既存のプレイリストを再作成する必要性が減少するという点で、ユーザにとって有益である。また、このような技術は、ジュークボックスと相互作用するための他の手段、および、例えば、デバイス、および/または、用いることによりユーザがより快適になったり、より多くの経験をしたり、異なるインタフェースを有するようなソフトウェアアプリケーションを用いてプレイリストのカスタマイズを可能にすることにより、ジュークボックスをユーザの嗜好に合わせてカスタマイズするための他の手段を提供する。
【0106】
これにより、プレイリストをオーディオビジュアル配信ネットワークに接続された1つ以上のデジタルジュークボックスに配信するためのシステムおよび/または方法が、所定の実施形態例において提供されている。周辺機器のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に保存されている周辺機器用のプレイリストを有している当該周辺機器は、コネクタを介してデジタルジュークボックスに接続されている。周辺機器用のプレイリストは、ジュークボックスのために回復される。これは、ジュークボックスに提供されたプログラムされた論理回路要素(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/または同様のものの任意の適切な組み合わせ)により実現されてもよい。周辺機器用のプレイリストは、ジュークボックスプレイリストに変換される。ジュークボックスプレイリストは、少なくともジュークボックスにて公開される。同様に、コンピュータデバイス(例えば、コンピュータ、ノートパソコン、PDAまたは他の同様な携帯型コンピュータデバイス)にて実行されているソフトウェアアプリケーションは、コンピュータにより読み取られたり、オーディオビジュアル配信ネットワーク上のサーバに公開されたりしてもよい。
【0107】
周辺機器用のプレイリストは、デジタルジュークボックスのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に少なくとも一時的に保存されてもよい。ジュークボックスプレイリストが共用のジュークボックスプレイリストと呼称されるのか私用のジュークボックスプレイリストと呼称されるのかが決定される。決定に基づいて、ジュークボックスプレイリストは、共用可能に作成されてもよく、プレイリストをインポートする特定の登録ユーザに対して私用のままであってもよい。
【0108】
ジュークボックスプレイリストは、オーディオビジュアル配信ネットワークのサーバに送信されてもよく、ジュークボックスプレイリストは、オーディオビジュアル配信ネットワークに接続されたジュークボックスおよび/またはオーディオビジュアル配信ネットワークに接続されたリモートデバイスにて利用可能に作成されてもよい。プレイリストをインポートするユーザは、プレイリストのインポートが許可される前にジュークボックスまたはジュークボックスのポータルにログインしなければならない。
【0109】
また、同一のおよび/または同様の機能性を実現するためのジュークボックスデバイスが提供される。ここで、少なくとも幾つかの機能性は、ジュークボックスに提供されたプロセッサを用いることにより可能である。
【0110】
ある種の典型的な実施形態において、ジュークボックスにてジュークボックスインタフェース自身を用いることにより直接プレイリストを作成することをユーザが控えることは有益である。例えば、これにより、ジュークボックス周辺の群衆、単一のユーザまたは複数のユーザによる独占等が減少する。また、または、更に、ジュークボックスにてユーザが直接プレイリストを作成するため機能が減少される。例えば、ユーザは、楽曲の所定の組み合わせからプレイリストを作成できる。その楽曲の所定の組み合わせは、その特別な店舗におけるジュークボックス、オーディオビジュアル配信ネットワークに接続された任意のジュークボックス等にて、その特別な夜にユーザにより流された楽曲のみを含んでいてもよい。この態様により、ユーザは、本明細書に記載されているジュークボックスにてプレイリストを直接カスタマイズする技術からの恩恵に与ることができ、カスタマイズするために必要な時間を低減することができる。更に、ユーザは、再生された楽曲および再度再生されそうな楽曲のプレイリストを作成するように促されてもよい。
【0111】
これにより、ある種の典型的な実施形態において、デジタルダウンロードジュークボックスにてメディアを再生させるシステムおよび/または方法が提供される。ユーザはジュークボックスへログインする必要がある。複数の選択可能なメディアが、ジュークボックスでの再生用に提供されている。複数の選択可能なメディアからのメディア例のユーザセレクションは、ユーザインタフェースを介しジュークボックスに対して利用可能である。ユーザセレクションの各々に対して、メディアは、ジュークボックスのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に保存されているプレイリストに追加される。プレイリスト中のメディアは順番に再生される。複数の選択可能なメディアは、直前のメディアの再生に依存した、メディア例のマスタグループからユーザにより選択される。
【0112】
ある種の典型的な実施形態において、複数の選択可能なメディアは、所定の時間の間ユーザにより直前に再生されたメディアから、および/または、所定の店舗においてユーザにより直前に再生されたメディアから形成されている。ある種の典型的な実施形態において、複数の選択可能なメディアは、ユーザに関連した、最近再生されたメディアのリストに保存されているメディアから形成されている。
【0113】
楽曲がプレイリストに追加されると、プレイリストは全体に亘りまたは一部に亘り再生されてもよい。例えば、ユーザが多くのクレジットを所有している場合、プレイリストは全体に亘り再生されてもよい。しかしながら、ユーザがそれほど多くのクレジットを所有していない場合、ユーザはプレイリストを全体に亘り再生させるために十分な数のクレジットを購入するために追加料金を支払ってもよく、または、楽曲を一部に亘り再生してもよい。後者の場合、ユーザは、プレイリストから再生する楽曲のサブセットを選択するよう促されてもよい。また、プレイリストからの楽曲は、クレジットが使い切られるまで順番に再生されてもよい。あるいは、プレイリスト全体を再生させるための追加料金をユーザに挿入させるためのプロンプトが適切な時に表示されてもよく、十分な料金が挿入されるとプロンプトがディスプレイから消去されてもよい。
【0114】
再生するためにユーザに課せられる料金に関して、ある種の典型的な実施形態において、登録ユーザおよび/または認証ユーザには、「低価格」での再生が提供されてもよい。例えば、ユーザは、通常、ジュークボックスでは現在利用できない(例えば、AV配信ネットワークまたは他のソースからのダウンロードを必要とする)楽曲を選択するための手数料が課せられてもよい。ある種の典型的な実施形態において、楽曲のソースがどのようなものであれ、ある種の好適なユーザのみに、減少されたクレジット数または最少のクレジット数(例えば、たった1クレジット)が課せられる。ある種の他の典型的な実施形態において、楽曲が特定のユーザによって最近再生された場合、好適なユーザのみに、最少のクレジット数が課せられる。また、他の典型的な実施形態において、楽曲が当該ユーザに関連したプレイリスト(例えば、当該ユーザが作成したプレイリスト、当該ユーザが全部または一部を再生した、他のユーザによって作成されたプレイリスト等)に存在する場合、好適なユーザのみに、減少されたクレジット数または最少のクレジット数が課せられる。このようにして、ある種の典型的な実施形態において、上記ユーザのプレイリストに関連したある種のメディアに対して課せられるクレジット数を減少させることによって、認証ユーザを報奨することが可能であってもよい。
【0115】
ある種の典型的な実施形態において、デジタルダウンロードジュークボックスにてメディアを再生させるシステムおよび/または方法が、そのように提供される。ジュークボックスに複数のメディアが提供される。ジュークボックスにて再生させる特定のメディアをユーザに検索させるために、インタフェースがジュークボックスのユーザに提供される。ジュークボックスによる追加プロセスなしに(例えば、再生において一般的に行われる範囲を超えてメディアを更にダウンロードまたは検索したり、標準的でない検索を行ったりする必要なしに)、メディアがジュークボックスにて即座に再生可能であるか否かが決定される。メディアが即座に再生可能である場合、ユーザは第1の所定のクレジット数が課せられ、メディアは再生のために列に追加される。メディアが即座に再生可能でない場合、ユーザが認証ユーザか否かが決定される。ユーザが認証ユーザである場合、メディアがユーザに関連したプレイリストに存在するならば第2の所定のクレジット数が課せられる。そうでなければ、第3の所定のクレジット数が課せられる。メディアは再生のために列に追加される。第2の所定のクレジット数は第3の所定のクレジット数未満であり、第3の所定のクレジット数は第1のクレジット数よりも大きい。
【0116】
続いて、ある種の典型的な実施形態における課金に関して、ユーザが登録ユーザである場合、通常再生の料金はダウンロードが必要なプレミアムな楽曲の料金と同一であってもよい。ある種の典型的な実施形態において、ユーザに関連したプレイリストは、ユーザにより前に作成されたプレイリスト、ユーザにより最近再生された楽曲を含んでいるプレイリスト、および/または、他のユーザにより作成されたプレイリストであるがユーザにより一部が再生されたプレイリストである。
【0117】
ジュークボックスによる追加プロセスなしに、メディアがジュークボックスにて即座に再生可能であるか否かの決定は、即座に再生可能であるメディアを含んでいる、ジュークボックスの専用記憶領域から離れた記憶領域にメディアが存在するか否かの決定を含んでいてもよい。当該離れた記憶領域は、リモートサーバ、ジュークボックスの専用記憶領域の一部、ジュークボックス内の離れた記憶領域等であってもよい。また、または、更に、ジュークボックスによる追加プロセスなしに、メディアがジュークボックスにて即座に再生可能であるか否かの決定は、インタフェースにより提供されたユーザの検索手法の決定を含んでいてもよい。例えば、タイトル検索またはアーティスト検索に例えられる「高度な検索」には、プレミアムが課せられる。もちろん、これらの例は例として提供されているのであって特に制限はなく、本明細書に記載の他の検索手法が提供されてもよく、ユーザタイプ、および/または、ユーザに関連したプレイリストにおけるメディアの存在の各々に基づいて、および/または、これらの組み合わせに基づいて、価格が区分されてもよい。
【0118】
そして、本明細書に記載されているように、プログラムされた論理回路要素(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはこれらの任意の適切な組み合わせ)の任意の適切な組み合わせにより、そのような機能性が可能になってもよい。更に、それらの実行指示は、任意の適切なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0119】
図21Cは、1つの典型的な実施形態において、仲間リストを管理するための利用できる選択肢を説明的に示している。ユーザは、仲間(例えば、友達、バーの常連客等)に足跡を付けてもよい。本システムは、メッセージを送受信するために、例えば、AOLインスタントメッセンジャー、MSNメッセンジャー、ヤフー!メッセンジャー、ICQ、カスタムジュークボックスに特有のプロトコル等のようなインスタントメッセージスタンダードを利用してもよい。本システムは、仲間のステータス(例えば、オンライン、休憩中、忙しい等)をユーザに告知するのが好ましい。ステップS2032では、ユーザが既存の仲間リストを作成または編集してもよい。ユーザは、例えば、仲間の名前、電子メールアドレス等を入力することにより、仲間を検索してもよい。更に、ステップS2038では、招待状を発行することにより、好ましくは携帯電話への電子メールやSMS(ショートメッセージサービス)テキストメッセージにより、友達を招待して参加させてもよい。
【0120】
また、ステップS2034に示されているように、ユーザは、仲間の音楽コレクション、プレイリスト、ピックリスト等を閲覧してもよい。そして、ユーザは、彼らの友達の間で人気があるものに基づいて、彼ら自身のプレイリストおよび/またはピックリストを充実させてもよい。また、ステップS2036に示されているように、ユーザは、音楽を仲間からコピーしてもよく、または、好ましくは手数料をとって仲間に音楽を送信してもよい。示されていないステップでは、ユーザは、好ましくは手数料をとって、友達がジュークボックスに再度ログインする際に特定の楽曲を指定して再生してもよい。仲間の間での通信に適する他の機能は、図21Dを参照しながら以下に記述されている。
【0121】
図21Dは、1つの典型的な実施形態において、他人との通信に利用できる選択肢を説明的に示している。本システムは、電子メールおよびSMSメッセージを携帯電話に送信し得ることが好ましい。本システムは、例えば、マイタッチチューンズのシステムによってのみアクセス可能な電子メールおよび/または電子メールのようなメッセージを用いるように、様々な通信プロトコルを用いることにより通信できるのは当然である。また、バーのマネージャがイベント、スペシャルイベント等を他人に告知するために(例えば、電子メール、SMS等を用いて)メッセージを送信してもよいことも当然である。ステップS2042では、ユーザは、彼らの受信箱を確認してもよい。ユーザは、例えば、彼らの友達(または仲間)、経営者、および/または広告者等からメッセージを受信してもよい。例えば、仲間は、楽曲または集まる場所を提案する。幾つかの典型的な実施形態において、仲間は、親睦会、バーにおける特定のユーザの位置等を告知するインスタントメッセージを携帯電話に受信してもよい。更に、ユーザは、誰かが次回ログインする際に出現するメッセージを他人に残してもよい。経営者は、彼らの常連客または彼らが標的としたい他人に、例えば、スペシャルドリンク、来るスペシャルイベント等を告知するためにメッセージを送信してもよい。広告者は、ユーザにより提供された購買層情報に基づいて、スペシャルオファーを提供してもよい。ステップS2044では、ユーザは、他人の電子メールアドレス、マイタッチチューンズの受信箱、携帯電話等にメッセージを送信してもよい。ステップS2044に代わり、または、ステップS2044に加えて、ステップS2046では、ユーザは、例えば、特定のグループに来るパーティ等を告知するために、仲間または他人のグループにメッセージを広めてもよい。これにより、典型的なシステムは、ユーザが送信したメッセージを用いて友達のネットワークについて学習し得る。更に、ジュークボックスは、上記の機能に、直接、インタフェースを持たせてもよく、または、ジュークボックスは、ジュークボックスの位置に(または、範囲内に)無線デバイスを持参するユーザのために、当該機能に無線接続を持たせてもよい。幾つかの機能または全ての機能は、例えば、ユーザが、例えば、ユーザ宅のコンピュータを用いて、インターネットまたは他の適切な通信ネットワークを介してジュークボックスのサービスにアクセス可能になることにより、ユーザに遠隔的に提供され得る。ある種の典型的な実施形態において、個人ユーザ、所定のユーザグループ(例えば、家族、同僚、チームメイト、友達等)に対して通信が為されてもよい。また、カスタムメッセージが作成されてもよく、または、より標準的なメッセージ(例えば、「バーXで私達に会いましょう」、「今夜、何しているの?」等)が選択されてもよい。グループおよび/または予め準備されたメッセージは、当該メッセージが電子メール、SMS、IM等のいずれを介して送信されるかに関わらず実行および使用されてもよい。
【0122】
同様に、ある種の典型的な実施形態に従って、登録ユーザの接続を確立するおよび管理するシステムおよび方法が提供されている。登録ユーザは、ジュークボックスまたはジュークボックスからのリモートにおいて、他のユーザまたは見込み客(prospective contact)との接続を確立しようと努力してもよい。どちらの場合においても、ユーザがログインを促されてもよい。ログイン後、ユーザは、見込み客についての情報を入力するように促されてもよい。これには、例えば、電子メールアドレス、携帯電話番号、住所、ジュークボックスに特有のメッセージサービス、および/または、同様のものが含まれていてもよい。
【0123】
一旦、情報が入力されると、確認メッセージが(例えば、AV配信ネットワークを介して)今後交流がありそうな人に送信されてもよい。確認メッセージにより、(例えば、名前、ログイン名、画像、アバター等によって)登録ユーザを確認してもよく、および/または、交流がありそうな人の情報(例えば、電話番号、電子メールアドレス、ジュークボックスログイン名等)を登録ユーザに提供してもよい。今後交流がありそうな人は、例えば、今後交流がありそうな人が登録ユーザが誰であるのか実際に知っているのか検証することによって、二者間の接続が確立されるべきか否かを決定してもよい。
【0124】
今後交流がありそうな人が、まだジュークボックスサービスの登録ユーザでない場合、今後交流がありそうな人は、ジュークボックスサービス自身の登録ユーザになることを要求してもよく、場合によっては、ジュークボックスサービス自身の登録ユーザになる必要があってもよい。
【0125】
確認メッセージの受信後、今後交流がありそうな人は、登録ユーザの接続を承認するか否かを選択してもよい。これは、例えば、承認コードを含んでいるメッセージを送信すること、または、特定のウェブサイトまたはジュークボックスにログインすることにより為されてもよい。例えば、電子メールメッセージ、テキストメッセージ、または同様のものが、今後交流がありそうな人から確認として送信されてもよい。承認コードは、登録ユーザと今後交流がありそうな人とを一意的に確認する特定の英数字コードであってもよく、または、単に今後交流がありそうな人の電子メールアドレスまたは携帯電話番号(例えば、SMS、電子メール、電話、および/または、空欄を伴う他のメッセージ、「イエス(Yes)」メッセージ、英数字承認コード等の送信)であってもよい。また、または、更に、承認コードは、今後交流がありそうな人によってアクセス可能なハイパーリンクに埋め込まれていてもよく、および/または、コンピュータベースのインタフェース(例えば、ウェブサイト)またはジュークボックスインタフェースを介してアクセス可能であってもよい。他の典型的な実施形態においては、今後交流がありそうな人は、承認コードが埋め込まれた、予め作成されたハイパーリンクを使用すること無く、ウェブサイトまたはジュークボックスにログインしなければならない。
【0126】
一旦、今後交流がありそうな人から承認コードが送信されると、承認コードは、例えば、AV配信ネットワーク上にあるサーバにより認証されてもよい。認証プロセスは、登録ユーザが有効であるか否かの決定、今後交流がありそうな人が有効であるか否かの決定等を含んでいてもよい。認証が成功する場合、登録ユーザと今後交流がありそうな人との接続が確立されてもよい。
【0127】
一旦、二者間の接続が確立されると、彼らは、ジュークボックスおよび/またはジュークボックスに関連したサービスを介して互いに通信してもよい。例えば、彼らは上述のようなメッセージの送信、クレジットの共用等をしてもよい。
【0128】
各ユーザは、どのように、および、いつ通信が受信されるかを決定してもよい。例えば、ユーザは、メッセージを単一の通信媒体に制限するために、ジュークボックスまたはジュークボックスからのリモートに提供されたインタフェースを使用してもよい。例えば、ユーザは、(他のユーザは代替の電子メールアドレスを提供したとしても)、特定の電子メールアドレスへのメッセージのみを受信したいと願ってもよい。そのような場合、メッセージは、指定の電子メールアドレスに転送されてもよい。他の実施例において、ユーザは、SMSメッセージによる交流はしたくない、または、SMSメッセージによってのみ交流したいと願ってもよい。更に、ユーザは、例えば、メッセージが夜遅い時間または朝早い時間に受信されること(例えば、他にユーザが迷惑するメッセージ)を回避するために、メッセージが受信される回数を制限してもよい。そうような場合、後に送信するために、メッセージはジュークボックスまたはサーバにてキュー(queue)に入れられてもよい。ユーザは、何れの接続の受信もアクセス制御リストにて特定されないならば受信しないように追加で特定してもよい。これにより、接続間の通信は、例えば、それらが、いつ、どこへ、誰から受信されるのかを特定するために管理されてもよい、および/または、振り分けられてもよい。そして、登録ユーザは、例えば、パソコンまたは同様のものを用いてネットワークにログインすることによってジュークボックスネットワークにアクセス可能なジュークボックスまたはリモートデバイスを使用して、自身に掲載の団体と通信するための通信リストを使用し得る。
【0129】
図21Eは、1つの典型的な実施形態において、付加価値のあるコンテンツにアクセス可能な例示的な選択肢を示している。ステップS2052に示されているように、ユーザは、多くの理由から(例えば、仲間の)外部ウェブサイトにアクセスし得る。例えば、広告主は、ユーザに関連商品を注文させるために選択された特定の楽曲またはアルバムに関連するバナー広告を貼ってもよい。広告主は、広告、電子メール、テキスト等を送信するために、潜在的にどこにでもある(例えば、オンライン上の、ジュークボックス上の、等)プロファイル情報を使用してもよい。例えば、ジュークボックスは、年間に所定の額より多い額をジュークボックスに出費する個人を、(目立つように、または、目立たないように)所定の商品の標的とするための「選定人」として使用され得る。また、ユーザは、特定のバンドのウェブサイトにリンクするため、音楽、ギター、またはベースの「タブロイド誌」を注文するため、歌詞を閲覧するため、等のために、外部ウェブサイトにアクセスしてもよい。また、ステップS2054では、ユーザは、楽曲および/またはアルバムを、iTunesまたはAmazon.comのような第三者プロバイダからダウンロードする/購入するためのリンクをフォローしてもよい。幾つかの典型的な実施形態において、このステップは、「音楽の管理」画面(ステップS2020)等からもリンクされていてもよい。更に、ステップS2056では、ユーザは、カスタムCDを注文したり、好ましくは手数料を支払ってカスタムCDを配送させたりしてもよい。ユーザは、これらの注文は、上述した彼らのプレイリスト、ピックリスト、仲間のプレイリスト、ホットヒッツ等に基づいていてもよい。
【0130】
上述した典型的なマイタッチチューンズシステムは、互換性のあるシステムにて利用可能なアカウントを作成するための幅広いコンセプトにより記述されているが、他の典型的な実施形態では、例えば、孤立して動作している単一のジュークボックスを含んでいるジュークボックスの小さなサブセットに対し利用可能なアカウントがどこで作成されるか熟考されている。更に、大きなグループは、あたかも孤立している1つのシステムとして動作してもよく、または、あるいは全ユーザのアカウント/プロファイル、店舗等の完全な情報を所有し得る。
【0131】
図22は、1つの典型的な実施形態に従ったログインページの典型的なスクリーンショットを示している。ユーザは、電子メールアドレスをユーザ名エリア2200およびパスワードエリア2202に入力してもよい。省略のために、ユーザは共通の電子メールドメインをドメインリスト2204から選択してもよい。本実施形態においては、電位メールアドレスおよびパスワードが要求されるが、他の実施形態においては、電子メールアドレスである必要の無いユーザ名が要求されてもよい。同様に、ユーザ名およびパスワードが、例えば、家庭用ジュークボックスでは要求されなくてもよく、更なる実施形態にでは、ユーザ名のみが要求されてもよい。ユーザは、要求された情報を入力するためにキーボード2206を使用し得る。これは、例えば、家庭用コンピュータに付随されたキーボードのような他の入力デバイスが用いられてもよい。図22に示されているログイン画面は、実際のジュークボックス、(例えば、ウェブインタフェース、カスタムソフトウェア等を介した)コンピュータ、携帯デバイス等に表されてもよい。
【0132】
ログインが成功すると、ユーザに対してメインメニューが表示されることが好ましい。図23は、1つの典型的な実施形態に従って、認定ユーザがログイン後に利用可能な機能を示している典型的なスクリーンショットである。カスタマイズされた挨拶(例えば、ユーザ名)がエリア2300に表示される。プレイリスト2302、2304、および2306は、プレイリスト全体を再生するために必要なクレジット数と共にプレイリスト名にて表示されている。例えば、プレイリスト2302を再生するためには7クレジットが必要である。プレイリストは、他のユーザが閲覧できる共用プレイリストであることが好ましい。しかしながら、プレイリストは、例えば、プレイリスト2306のように私用プレイリストが指定されていてもよい。ユーザは、プレイリスト作成ボタン2308を押下することにより追加のプレイリストを作成し得、プレイリスト管理ボタン2310を押下することにより既存のプレイリストを編集し得る。プレイリスト管理機能を用いて、楽曲を追加および/または削除したり、プレイリストを完全に消去したりすること等により、ユーザが、例えば、既存のプレイリストを変更できるようになってもよい。
【0133】
ユーザは、仲間追加ボタン2314を押下することにより仲間を追加することによって、仲間を管理し得る。また、ユーザは、仲間削除ボタン2316を押下することによって、仲間を削除し得る。また、ユーザは、メッセージ送信ボタン2318を押下することにより仲間にメッセージを送信することによって、通信し得る。ある種の実施形態において、この機能は、例えば、受信ユーザが次回ログインする際等に出現するSMSメッセージ、電子メール、メッセージを携帯デバイスに送信したりし得る。他の実施形態において、ユーザは、例えば、楽曲を送信したり、クレジットを寄付したりする等のために、この機能を使用し得る。表示エリア2320は、現在のユーザが1つのメッセージを受信し、送信者が確認されていることを示している。しかしながら、他の実施形態において、他の情報が表示されたり、(例えば、フォルダ、転送等を伴う)より複雑な受信ボックスが提供されたりする等のことが為されてもよい。クレジット表示エリア2322は、現在のステータスを表示している。本実施形態において、クレジット表示エリア2322は、ユーザがこれまでに20曲の再生分をオンライン上にて購入しており、ローカルのジュークボックス端末に5曲の追加再生用に十分な料金を投入しており、合計25曲を再生可能であることが示されている。
【0134】
背景音楽の向上に係る本発明の他の様態が記述されている。本明細書にて記述されているローカルサーバおよびチューンセントラル(TuneCentral)機能は、ジュークボックスでの背景音楽とって新しい世界を切り拓くものである。実際に、音楽の料金が支払われていないという情報がキューに入っている場合、ジュークボックスは、ジュークボックスに接続されている補助システム(例えば、DMXまたは衛星ラジオ)の幇助を用いて背景音楽(雰囲気のある音楽)を再生してもよい。また、ジュークボックスがジュークボックス自身の音楽を用いて背景音楽を再生する場合、背景音楽は典型的におおよそ2000曲であるジュークボックスにて再生可能な楽曲に限定される。これらの楽曲はジュークボックス愛用者によりセレクションにも利用可能である。従来のデジタルジュークボックスは、幅広い音楽にアクセスするために、典型的にインターネットを介してリモートネットワークに接続されている。それ故、これらのアプリケーションには、背景音楽のためのリモートサーバから継続的なダウンロードまたはストリーミングが必要であるので、これらのアプリケーションは、ローカルに利用可能な音楽以外の背景音楽サービスを提供することに十分には適していない。
【0135】
しかしながら、外部サーバまたは(本明細書に記載のチューンセントラルのような)大きな音楽パーティションを備えているジュークボックスは、再生する背景音楽をその大きな楽曲プールから選択し得る。たとえ、その大きな楽曲プールから再生する背景音楽が標準のインタフェースを介して再生可能で無くても選択し得る。これにより、ジュークボックスを使用する背景音楽に対して膨大な音楽が容認される。背景音楽セレクションは、自動的にジュークボックスによりランダムに、または、ジャンル、テーマ、時代、または他の基準に基づいて音楽を選択する詳細なアルゴリズムを用いて作成され得る。また、背景音楽リストは、DJまたは同様のもの(背景プレイリスト)によりプログラムされ得つつ、中央サーバからジュークボックスに送信され得る。1曲ごとの再生モードおよび背景音楽にて利用可能な楽曲では音楽著作権が異なり得るので、本発明の1つの実施形態においては、適正な音楽著作権の利用に基づいて、(通常のジュークボックスでの再生と対照的に)背景音楽として再生され得る楽曲間においてジュークボックスに区別させている各楽曲または集団楽曲(例えば、全てがABCレコードレーベルからの楽曲)の指標が存在しており、これにより適切な印税の会計も可能になる。本発明の1つの実施形態において、ジュークボックスは、ビルボードヒット、クリスマス音楽、プレイリスト(例えば、DJジョン-2005年夏)等のような、ジャンル、テーマ、指標(フラッグ)に基づいて、操作者に背景音楽がどう再生されるか設定させるための詳細な選択肢を提供する。本発明の他の実施形態において、バーテンダーが背景音楽に先立ちラジオ局を選択することと同様に、操作者は、バーテンダーに、例えば、リモコン装置を用いて背景音楽モードを更に設定させるようにジュークボックスを設定する。このモードは、背景音楽の機能性を向上させるための音楽またはプレイリストに基づいたジャンルまたはテーマを提供する。操作者は、例えば、どのジャンル、テーマ、またはプレイリストがバーテンダーに対して利用可能であるか設定し得る。更に、適切なソフトウェアに関連したプログラム制御可能なキーを用いたリモコン装置が、バーテンダー(または他の人)に所定の背景音楽プレイリスト、または、例えば、バーの区域におけるフットボールの試合のような特別なイベントのTVオーディオ入力を(例えば、特別な区域に対して)選択させるために提供され得る。これにより、その場に合う効果的な背景音楽サービスおよび他のサービスを、ジュークボックスを用いて提供することができる。
【0136】
続いて、背景音楽サービスと同様に、音楽用「チャンネル」が提供されてもよい。店舗経営者が再生するチャンネルを選択してもよい。チャンネルリストは店舗および/またはコンテンツプロバイダ(例えば、ジュークボックスプロバイダ)により決定されてもよい。ある種の典型的な実施形態において、チャンネルは、ジュークボックスにより提供された音楽のテーマまたはジャンル(例えば、ラップ、ロック、カントリー等)に対応していてもよい。更に、または、また、店舗経営者は、特定の店舗または店舗グループにとってのカスタムチャンネルまたは特定の店舗または店舗グループにおけるカスタムチャンネル、および/または、潜在的に(potential)無関係または無関連な多くのジュークボックス間において共用できるカスタムチャンネルを(例えば、一種の共用チャンネルとして)作成するために楽曲をグループ化してもよい。例えば、このチャンネル機能を用いて、ジュークボックスに提供された何千もの楽曲が整合されたグループ(coherently grouping)内において再生音楽として再生されてもよい。例えば、ジュークボックスに料金が投入されなくなった後、および/または、キュー中の楽曲が全て再生された後の所定の時間は、(例えば、経営者、マネージャ等が選択した)音楽チャンネルを再生してもよい。本チャンネルは、例えば、通常のジュークボックス動作から背景モードへの切り替わりがジュークボックスの常連客および/または認定ユーザ(例えば、マネージャ、経営者等)に対して実質的に明らかであるように、実質的にユーザの直接入力が無いこの例示的な場合において駆動されてもよい。もちろん、認定ユーザがジュークボックスを通常動作モードからチャンネルモードに切り替えたり、ジュークボックスをチャンネルモードから通常動作モードに切り替えたり、チャンネルの切り替えを制御したり、チャンネルを選択したりする等のことをしてもよい。
【0137】
この機能により、数多くの利益がもたらされる。例えば、ジュークボックスに提供されたメディアを再生するため、メディアの印税源が不要になる。これにより、(例えば、ジュークボックスに追加して、または、ジュークボックスの代わりに)例えば、幾つかはハードウェア、および、月額使用料の点において追加料金が必要であってもよい衛星ラジオ、放送ラジオ、CDプレーヤー、および/または、他の装置の必要性が減少する。むしろ、ジュークボックスチャンネルは、ジュークボックスから直接再生可能な何百のまたは何千ものメディアを提供してもよい。このようにして、背景音楽の多くの異なるチャンネルが、ジュークボックスに保存されている音楽およびネットワーク上で利用できる音楽を用いてジュークボックスに提供され得る。利用可能なチャンネルは、例えば、ジュークボックスにより提供されたリモコン装置を用いて認定された人物により選択される。様々なチャンネルは、チャンネルがリストから選択され得るように、リクエスト時にジュークボックスに表示され得る。
【0138】
更に、従来の放送ラジオチャンネルおよび拡張型の衛星ラジオチャンネルとは異なり、ジュークボックスの顧客は、単に新しいチャンネルを選択することにより、特定チャンネルのコンテンツの管理を行ってもよい。例えば、認定ユーザ(例えば、経営者、マネージャ等)は、楽曲をスキップさせたり、楽曲を再生させたり、チャンネルから楽曲を削除したり、チャンネルに楽曲を追加したりする等のことをするために、ジュークボックスのリモコン装置を使用してもよい。今のところ、この機能は放送ラジオチャンネルまたは衛星ラジオチャンネルへの接続において可能ではない。評価システムと同様に、ジュークボックスチャンネルは、この制御動作から選択的に学習してもよく、人気のある楽曲をより頻繁に再生したり、人気の無い楽曲をスキップさせたりする、等のようにチャンネルを適合してもよい。
【0139】
更に、ジュークボックスチャンネルには、従来の放送ラジオおよび衛星ラジオに関連した同類の物理的な問題は無い。例えば、衛星ラジオは悪天候時には動作不能であってもよいが、ジュークボックスチャンネルは、実質的に外の状況から独立して機能してもよい。同様に、ジュークボックスチャンネルには、例えば、ジュークボックスチャンネルはジュークボックスが存在すればどこででも再生されてもよいという点において、放送チャンネルのアンテナに関連した同類の地理的制限はない。ストリーミングメディア、更新可能なチャンネル等を所有することが好ましい、ある種の典型的な実施形態に関しては、持続性のあるインターネット接続または安定したインターネット接続が有利に使用されてもよいが、実際には、ジュークボックスチャンネルは、持続性のあるインターネット接続または安定したインターネット接続を必要とすらしない。
【0140】
続いて、ある種の典型的な実施形態は、デジタルダウンロードジュークボックスを操作するためのシステムおよび/または方法を提供する。複数のチャンネルが規定され、上記チャンネルの各々は、上記チャンネルに関連した複数のメディアを所有している。認定ユーザ側の複数のチャンネルからチャンネルが1つ選択される。ジュークボックスを使用している1人以上の顧客が第1のモードにおいて応答し、上記顧客の少なくとも何人かはジュークボックス上の再生用待ち行列へのメディアの追加および上記待ち行列中のメディアの再生を含んでいる使用をしている。ジュークボックスが顧客のリクエストに応じない場合、および/または、ジュークボックスが待ち行列のメディアを再生しない場合、チャンネル中のメディアが第2のモードにおいて再生される。第1のモードは第2のモードと異なり、第2のモードはジュークボックスの顧客により直接制御されない。ある種の典型的な実施形態において、第2のモードは(例えば、音楽が低い音量にて再生されるように)背景音楽モードであってもよい。
【0141】
ある種の典型的な実施形態において、メディアは、ユーザによってチャンネルに関連付けられてもよく、さらに、または、また、メディアは、メディアの各々に関連したテーマおよび/またはジャンル(例えば、ラップ、ロック、カントリー等)に従ってチャンネルに関連付けられてもよい。
【0142】
チャンネル中のメディアの再生頻度は、認定ユーザからの1つ以上の制御コードに依存して変更されてもよい。制御コードは、以下に示す事象の内、少なくとも1つに対応する。
・チャンネルにより再生されているメディアをスキップする。
・チャンネルにより再生されているメディアまたはチャンネルにより再生されたばかりのメディアを再度再生する。
・チャンネルからメディアを削除する。
【0143】
本明細書に記述されているように、プログラムされた論理回路要素(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/または、これらの組み合わせ)の適切な組み合わせが、そのような機能を実行可能であってもよい。更に、同様のものを実行させるための命令は、任意の適切なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に保存されていてもよい。
【0144】
図24は、1つの典型的な実施形態に従ったシステムに遠隔的にアクセスするための例示的なプロセスを示しているフローチャートである。ステップS2402では、ユーザは、店舗および/またはバーにローカルに設置されたジュークボックスとは異なるデバイスから、ジュークボックスシステムにログインする。実施形態において、ユーザは、インターネットポータルにアクセスするために、ウェブブラウザを介してシステムにアクセスする。しかしながら、システムにアクセスするための他のメカニズムは、例えば、携帯デバイス(例えば、携帯電話、PDA等)、リモートコンピュータ上のスタンドアロンアプリケーション、適切に構成されたジュークボックスを介して、等により可能である。更に、システムにより提供された機能および/またはサービスは、当該システムがアクセスされたメカニズムおよび/またはデバイスに依存してもよい。例えば、幾つかの機能は、携帯電話上では利用できない、パソコン上のウェブブラウザを使用する典型的な実施形態にとって利用可能であってもよく、その逆もまた同様である。本実施例との調和を保持しつつ、しかし、非制限な例示の為だけに、パソコン上のウェブブラウザを使用する実例的な実施形態では、機能および/またはサービス(例えば、音楽のダウンロード、フォーラムへの参加、チャットルーム等)の全ての組み合わせにアクセスしてもよいが、携帯電話を使用する実例的な実施形態では、音楽のダウンロードおよびテキストメッセージの受信しかできなくてもよい。もちろん、様々なデバイスが、より相互接続され、より強力になるにつれて、そのような区別は保持されなくなってもよい。
【0145】
ステップS2404では、システムによりユーザが既存のユーザであるか否かを決定する。システムにより認識されないユーザは、ステップS2408に記述されているように、アカウントを作成するように促されることが好ましい。ユーザは、例えば、ユーザの名前、年齢、電子メールアドレス等を提供することを要求されてもよい。ユーザは、例えば、名前および/またはニックネーム、ユーザの年齢、ユーザの場所、およびユーザに関連した画像を含んでいるプロファイルを作成可能であることが好ましい。これらのプロファイルは、システムの他のユーザにより閲覧可能であってもよい。幾つかの典型的な実施形態において、例えば、ユーザは、システムの幾つかの機能を利用する前に、プロファイルを登録および/または作成するように要求されてもよい。また、他の典型的な実施形態において、ユーザは、ユーザが当該ユーザの情報またはその一部を非公開のままに設定してもよい。アカウント情報を編集するための、制限の無い例示的なスクリーンショットが、図26Cに提供されており、それに関する付随の記述が以下に為されている。ユーザがアカウントを作成した後、ステップS2410において、中央アカウントデータベースが更新される。他の典型的な実施形態において、中央アカウントデータベースは維持される必要がなく、アカウント情報は、例えば、ジュークボックス上、ユーザ自身のパソコン上等のような如何なる場所に保存されてもよい。
【0146】
ステップS2404にてユーザが認証される場合、ユーザは、図25および26Aにおいてより詳細に記載された、ステップS2406における機能および/またはサービスを選択してもよい。幾つかの典型的な実施形態において、ユーザは、ユーザが会員であるサービスにより制限されたシステムにアクセスしてもよい。例えば、幾つかの典型的な実施形態において、ユーザは、パソコンからオンラインシステムへの無料アクセスおよび無制限アクセスをしてもよいが、PDAを介してサービスにアクセスするには手数料を支払わなければならない。このようにして、図示されていないステップでは、ユーザが既存ユーザとして認証されたとしても、ユーザが非認証のやり方でシステムへのアクセスを試みようとすれば、ユーザはシステムへのアクセスを承認されない。幾つかの典型的な実施形態において、この機能は、システムおよび/またはシステムに内在する(underlying)コード、楽曲等への不適切なアクセスを試みようとする登録ユーザまたは非登録ユーザによる非認証アクセスを拒否してもよい。
【0147】
図25は、1つの典型的な実施形態に従ったシステムにおけるサービスおよび/または機能の非制限リストを1つ以上選択するための実例的なプロセスを示しているフローチャートである。以下に記載された機能および/またはサービスに追加された他の機能および/またはサービス、および、以下に記述された機能および/またはサービスに組み込まれた他の機能および/またはサービスは、本明細書にて可能であり、本明細書にて熟考されている。図25は、図24にて記述されたステップS2406にて開始する。1つの実施形態において、以下に記述されたステップは任意の特定の順番に選択される必要は無い。例えば、ユーザは、他のユーザと通信する前に音楽を検索する必要は無い。幾つかの典型的な実施形態において、以下に記述されたステップは、単独で実行されてもよく、または、組み合わせて実行されてもよい。例えば、ユーザは、他のユーザと通信する前に音楽を検索したいと願ってもよい。
【0148】
ステップS2502では、ユーザは、音楽を検索してもよい。ユーザは、例えば、アーティスト、楽曲、アルバム、ジャンル等のような検索項目を単独でまたは組み合わせて特定してもよい。検索結果を示している例示的なスクリーンショットが図26Eに提供されており、以下に記述されている。音楽を検索した後、ユーザは、例えば、探し出した楽曲をプレイリストに追加したり、楽曲を購入したり、または、他の人に楽曲を推薦したりしてもよい。例えば、耳に残りやすい楽曲をバーにて聴いたという記憶はあるが、ダミアン・マーリーの最新アルバムからの「Zion」に何か関係のあるレゲエの楽曲であるという記憶しかないユーザが典型的に使用してもよい。更に、ステップS2502では、ユーザは、以下のパラメータを用いて検索してもよい。
・アーティスト-「ダミアン・マーリー」
・楽曲-「Zion」
・ジャンル-「レゲエ」
検索が実行された後、ユーザは、結果リストから「Zionへの道」を選択することができる。楽曲を見つけた後、ユーザは、次にバーを訪れた際の利便性のために、その楽曲をプレイリストに追加してもよく、友達にその楽曲を推薦してもよい。ユーザは、シングルを購入してもよく、および/または、デジタルコピーをダウンロードしてもよい。特定の大胆なユーザは、アルバム「Welcome to Jamrock」の全曲を注文してもよい。
【0149】
ステップS2504では、ユーザは、当該ユーザのプレイリストを管理してもよい。ユーザがどのようにプレイリストを管理するかを示している例示的なスクリーンショットが図26Dに提供されており、以下に記述されている。端的には、ユーザは、例えば、新しいプレイリストを作成したり、既存のプレイリストを削除したり、および/または、既存のプレイリストを編集したりしてもよい。1つの実施形態において、ユーザは、例えば、友達または一般の人々とプレイリストを共有してもよく、ユーザは、共有利用可能なプレイリストを検索してもよい。プレイリストは一意的な名前(例えば、「ジョーの一番のお気に入り」、「ゲットー・グルーブ(ghetto groove)」、「最高に落ち着ける曲」等)を所有していることが好ましく、プレイリストは当該名前に関連した多くの楽曲を所有していることが好ましい。プレイリストは、1つの楽曲のみを含んでいてもよい。更に、幾つかの実施形態において、ユーザ、プロのDJ、または他の人が、プレイリストを作成および販売してもよく、ユーザがシステムを介して、そのようなプレイリストへの料金の支払い、および、そのようなプレイリストのダウンロードをし得る。
【0150】
ステップS2506では、ユーザは、音楽を購入してもよい。1つの典型的な実施形態おいて、ユーザは、シングルの楽曲、複数の楽曲、アルバム、または複数のアルバムを注文してもよい。幾つかの典型的な実施形態において、ユーザは、注文商品を配送させてもよい。一方、他の典型的な実施形態において、認可されたデジタルコピーが作成されてもよい。他の典型的な実施形態において、音楽の購入、および、音楽のメディア再生デバイス(例えば、適切に構成されたPDA、携帯電話、または同様のもの)への直接のダウンロードが可能であってもよい。
【0151】
ステップS2508では、ユーザは、電子メールおよび/またはテキストメッセージを介して、他の人と通信し得る。ステップS2508では、ユーザが、オンラインフォーラムおよびチャットルームに参加することも好ましい。このステップを通して送信されるメッセージは、従来の受信箱、携帯電話などに配信されてもよい。更に、メッセージは、例えば、受信ユーザが最初にログインする際、メッセージが送信および/または受信される際等に、ジュークボックスに表示されてもよい。オンラインフォーラムおよびチャットルームは、例えば、ニュースグループ、ネットワーク・ニュース・トランスファー・プロトコル(NNTP)、ユースネット(Usenet)、インターネット・リレー・チャット(IRC)等のようなプロトコルを使用してもよいし、カスタムプロトコルを使用してもよい。
【0152】
時折、システムの経営者またはマネージャは、コンテンツ、プロモーション、または景品のスポンサーになってもよい。ユーザは、ステップS2510を通してそのような活動に参加してもよい。例えば、経営者は、カバーチャージの支払いを回避しようとクーポンを印刷する人を誰でも承認してもよい。他の実施例として、最良のプレイリストを選定するための品評会(コンペティション)が開催されてもよい。これらのプロモーション例は説明のためだけのものであり、他のコンテンツ、プロモーション、景品、または同様のものが実行可能であってもよい。
【0153】
ステップS2512では、ユーザは、ユーザプロファイルを編集してもよい。先の図24のステップS2408および以下の図26における記述は、好ましくはユーザプロファイルに関連した情報タイプの追加の詳細を提供する。ステップS2514では、ユーザはシステムからログアウトしてもよい。幾つかの典型的な実施形態において、ユーザは、アクティブでない状態が所定の時間経過した後にシステムから自動的にログアウトしてもよい。
【0154】
スクリーンショットの例を提供する図26A~26Eは、例示的、かつ、説明的な目的のみのために用いられている。特定のフィールド、ボタン、画像等、およびこれらの位置は、これに制限されるものではない。反対に、図26A~26Eは、本発明の一実施形態のみを示している。他の変形および組み合わせが可能であり、これらの変形および組み合わせは、本明細書において熟考されている。ユーザは、数多くのやり方で後述のスクリーン間を行き来してもよく、「押す」という用語の使用によって、そのような実行の1つのみが示される。例えば、ユーザは、マウス、キーボード、タッチスクリーン、尖筆等を用いてスクリーン間を行き来してもよい。ユーザインタフェースは、広告またはその他の核心的でない題材の量が限られた、洗練され、かつ、簡素なユーザインタフェースであることが好ましい。更に、広告、アンケート、および同様のものが、ユーザインタフェースを介してアクセス可能である場合、
それらはジュークボックスの機能にリンクされていること、および/または、それらのリンクが特典に関連するものであることが好ましい。例えば、広告主は、広告の1つをクリックするユーザにクレジット、無料再生、品評会への参加などを報奨として提供してもよい。アンケートに参加することにより、同様の報奨がユーザに提供されてもよい。
【0155】
図26Aは、1つの典型的な実施形態に従ったシステムにユーザがログインする前の機能を示している典型的なスクリーンショットである。ユーザは、ユーザ名およびパスワードをユーザ名フィールド2600およびパスワードフィールド2602にそれぞれ入力し、続いてログインボタン2604を押下することによって、システムにログインする。また、非登録ユーザは、登録ボタン2606を押下することによってアカウントを作成してもよい。ナビゲーションボタン2608は、ユーザがシステムを素早く誘導する(navigate)ように幇助する。この典型的な実施形態において、ナビゲーションボタン2608は、
「ホーム」ボタン、「アバウト(about)」ボタン、「FAQ」ボタン、および「ジュークボックス検索」ボタンを含んでいる。「ホームボタン」はユーザを導入画面(introductory screen)に戻す。「アバウト」ボタンは、例えば、ヘルプドキュメント、使用許諾書(terms and conditions)等を含んでいる、システムについての情報を表示することが好ましい。「FAQ」ボタンは、「アバウト」ボタンによって提供された情報に対し補足的な情
報を提供し、システムおよびその関連サービスや関連機能について最もよく尋ねられる質問に関する情報を提供するためにカスタマイズされることが好ましい。
【0156】
「ジュークボックス検索」ボタンにより、ユーザがジュークボックスを用いて店舗を検索できることが好ましい。ユーザは、例えば、ユーザが旅行で訪れてもよい特定の街における所定の住所付近の店舗、特別な機能(例えば、スペシャルドリンク、ゲストDJ等)を提供する店舗、ユーザがお気に入りの音楽を再生してくれる店舗(カントリー音楽ファンにはライン・ダンスができるバーが適切である等)等を検索してもよい。ソーシャルネットワークが郵便番号、学校(例えば、高校、短大、大学等)等に基づいて構築されてもよい。1つの実施形態において、ユーザが特別な店舗を検索する場合、ユーザはカスタム情報(例えば、方向、カスタムマップ、営業時間、駐車場情報等)を表示させてもよい。多くの店舗に設置されているジュークボックスがシステムに接続されていることが好ましいので、および、ユーザのプレイリストがシステムによってアクセス可能であることが好ましいので、ユーザは、ユーザの嗜好に合う推奨情報を受信してもよい。例えば、システムは、特定の音楽タイプが好みである、同一の街に在住の所定の年齢のユーザに対し特定のバーを提案してもよい。ある種の典型的な実施形態において、ジュークボックスは、所定の接続からのユーザにそれを推奨し得る。顧客(および、例えば、潜在的な(potential)「仲間」)間におけるこれらの提案された接続は、他のユーザに知らされている必要はないが、ジュークボックスには知られている情報に基づいていることが好ましい。そのような情報は、例えば、よく訪れる会場、音楽の好み、年齢等を含み得る。それ故、ある種の典型的な実施形態において、ユーザが、どこから来たかという情報にあまり基づく必要はなく、どこに行くかという情報に基づいて接続されてもよい。
【0157】
同様に、ジュークボックス位置検索サービスが提供されてもよく、それは、ジュークボックス上に、ウェブページを介して、マイタッチチューンズウェブおよび/またはジュークボックスインタフェース等に存在してもよい。ジュークボックス位置検索サービスは、ユーザの入力を受信し、それに応じて検索してもよい。例えば、ユーザは、住所またはそれらの一部(例えば、街、州、および/または、郵便番号)を特定してもよく、名前またはキーワードにより検索をしてもよく、または、特別に利用可能なジュークボックスを検査してもよい。適合店舗が目立つように表示されてもよい。追加情報が、任意の店舗に対して表示されてもよい。そのような追加情報は、例えば、店舗名や店舗住所および/または店舗に対する任意の他の詳細を含んでいてもよい。例えば最も頻繁に再生される楽曲が表示されてもよいが、ある種の販売促進用の提供物や現在のDJ等が表示されてもよい。
【0158】
追加検索基準が、最初に入力されてもよく、または、検索を再設定するために入力されてもよい。そのような追加検索基準は、ユーザの年齢、音楽の好み、好きなテーマ(例えば、アイリッシュバー、カントリーラインダンス等)等を含んでいてもよい。また、ジュークボックス位置検索サービスは、ユーザにより入力された基準のみを使用して基本的な検索をしてもよく、続いて、ユーザに関する、例えば、上述の追加検索基準のような、例えば、既知の情報に基づいた推奨店舗を目立たせてもよい。
【0159】
図26Fは、ジュークボックス位置検索サービスを用いた検索結果を示している典型的なスクリーンショットである。図26Fにおいて、検索項目が検索ブロック2601に入力されてもよい。検索が典型的な検索項目2603a~dを使用するよう限定されてもよい。エリアマップ2605が、フラッグの付いた、または、他のやり方で区別された適合店舗2607と共に表示されてもよい。ユーザはフラッグを選択してもよい。本実施例において、フラッグ2607’が選択される場合、選択された店舗に関連する情報を含んでいる情報ブロック2609が表示される。上述のように、情報ブロック2609は、店舗に関連する上述の情報または店舗に関連する他の情報を示してもよい。
【0160】
ユーザは、検索項目を検索フィールド2610に入力してもよい。また、ユーザは、検索パラメータリスト2612にリスト表示されているカテゴリの1つのみにおいて検索することによって、検索を更に限定してもよい。検索パラメータ2612のフィールドは、説明のためだけに用いられており、例えば、年、流行等のようなリスト表示に加えて、または、そのようなリスト表示に代わり、他のフィールドが存在していてもよい。ユーザは、検索ボタン2614を押下することによって検索してもよい。また、ユーザは、検索フィールド2616に記入すること、および、検索パラメータのドロップダウンリスト2618中の検索パラメータリストから検索パラメータを選択することによって検索してもよい。検索結果は、図26Eに従って表示されており、以下に記述されている。
【0161】
ジャンルについての限定されないリストの一例を、ジャンルリスト2620に示す。ジャンルリスト2620は、他のジャンルを含むことが望ましい。この実施形態においては、ジャンルリスト2620の「More...」ボタンをクリックすることにより、追加のジャンルにアクセスできる。あるジャンルを押下したユーザは、当該ジャンルに適したコンテンツを受信できる。例として「Alternative」ジャンルを押下すると、例えば最も人気の高いオルタナティブアルバムのリストや、オルタナティブミュージックに関する議論が白熱するフォーラムのリストなどが表示される。
【0162】
最も人気の高いアルバムのリスト2622は、最も人気の高いアルバムに関する情報を含み、当該アルバムのカバー、アーティストの名前、アルバムの名前を表示する。いかなる手段によっても、最も人気の高いアルバムのリスト2622を生成できる。例えば、最も人気の高いアルバムのリスト2622は、システムのユーザ設定、アルバムの売り上げに関する商業データ、ある地理的セグメントにおけるアルバムの売り上げなどに基づいてもよい。最も人気の高いアルバムのリスト2622は、ジャンルリスト2620から押下されたジャンルに応じて変化する。
【0163】
コミュニケーション手段2624からあるコミュニケーション手段を選択することにより、ユーザは地域に特化したコンテンツにアクセスできる。この実施形態においては、ユーザはグループおよび/またはフォーラムでコミュニケーションできる。当該グループおよび/またはフォーラムへの参加には登録が必要であってもよいし、当該グループおよび/またはフォーラムは公開または非公開を設定できてもよい。グループは、例えば共通の興味を持つユーザや近隣にいるユーザなどから構成される。例えば、いわゆる「薔薇は死を夢見る」のためのグループがあってもよく、当該ユーザは来るべき安楽死ツアーのために、合う場所や運搬方法などを決めることができる。フォーラムも同様に機能するが、より静的で、ユーザの間でスレッドによるメッセージをやりとりできることが望ましい。
【0164】
ブレッドクラム(breadcrumbs trail)2626により、システム全体をナビゲートする便利な手段が提供される。具体的には、ブレッドクラム2626によって、ユーザがページにアクセスしたときの、そのたどった履歴が追跡できる。ブレッドクラム2626において、当該ブレッドクラムの特定の部分を押下すると、対応する場所をユーザに提示する。
【0165】
インフォメーションエリア2628およびインフォメーションエリア2630は、ユーザに追加的な情報を提供するようにカスタマイズされてよい。この実施形態においては、インフォメーションエリア2628は当該機能(ここではカスタムプレイリストを作成すること)を使用する根拠を示し、インフォメーションエリア2630は有用なヒント(tips、ここではカスタムプレイリストを作成する方法に関すること)を提供する。インフォメーションエリア2628および2630は、例えばユーザ、アクセス時間、ユーザが当該ページにアクセスした回数などに応じて変化する。なお、インフォメーションエリア2628および2630は、システムの使用とは関係のない異なる情報、例えば広告やプロモーションなどの異なる情報を含んでいてよい。
【0166】
図26Bは、ユーザが一実施形態に係るシステムにログインした後に、使用可能な機能を示すスクリーンショットの一例である。ユーザ情報2632およびユーザアイコン2634は、ユーザのプロフィール情報に基づいて表示される。この実施形態においては、ユーザ情報2632はユーザ名および店舗(location)を含み、ユーザアイコン2634は実線の四角形である。追加および/または代わりの情報が表示されていてもよく、またユーザから提供された情報だけが表示されていてもよい。ユーザはプロフィール編集ボタン2636を押下することにより、ユーザ情報2632およびユーザアイコン2634を含めて、自身のプロフィールを編集できる。ログアウトボタンを押下することにより、ユーザはシステムからログアウトできる。この実施形態においては、操作がないまま所定の期間が経過すると、ユーザは自動的にログアウトする。
【0167】
ユーザプレイリスト2640は、ユーザが作成および/またはインポートしたプレイリストを表示する。ユーザがプレイリストを作成していない、またはインポートしていない場合、ユーザプレイリスト2640には何も表示されない。本実施形態では、ユーザに指定された固有の名前を、プレイリストのそれぞれに表示する。当該プレイリストに関連する楽曲を表示するために、ユーザはユーザプレイリスト2640のうち、1つまたは複数のプレイリストを展開できる。図26Bに示す例では「Alternative」プレイリストが展開されており、4曲の楽曲2642が「Alternative」プレイリストに関連するものとして表示されている。ユーザは複数のプレイリストを展開できる。および/または、それらが展開された後に当該リストを削除できる。
【0168】
システムは、少なくとも1つのリコメンデーション(recommendation;推薦)2644を表示する。当該リコメンデーションは、アルバムカバー、楽曲の名前、アーティスト情報、およびそれらに関連するキーワードを含む。また、当該リコメンデーションは、自動的に生成され、様々なデータに基づくことが望ましい。当該リコメンデーションを生成するデータは、例えばユーザの人口統計データ(例えば、年齢、性別、人種など)、当該ユーザのプレイリストに含まれる楽曲の数や種類、当該ユーザがシステムを介して購入した楽曲、人気の高い楽曲などを含む。システムは、ユーザが追加ボタン2646を押下することにより、推薦された楽曲を素早くプレイリストに追加可能であることが望ましい。
【0169】
図26Cは、ユーザがアカウント情報を更新する方法を示すスクリーンショットの一例である。統計ボックス2648は、公開して参照可能な基本情報を表示する。本実施形態では、ユーザ名、本名、性別、位置、および年齢を含む。ただし、他の実施形態では、追加の情報および/または代わりの情報が必要となる。また、ユーザは非公開を維持するいくつかの情報(例えば、本名、年齢など)を選ぶことができる。
【0170】
最初のアカウント設定で選択されたユーザ名は、ユーザ名フィールド2670に表示される。初期設定の後は、ユーザがユーザ名フィールド2670を変更できないようにし、各ユーザ名が固有となることが望ましい。ユーザは、電子メールアドレスフィールド2652に電子メールアドレスを入力できる。一実施形態において、システムは、重要な電子メール(例えば、期間や状態の情報、景品のお知らせ、請求書など)を当該電子メールアドレスに送信する。本名は名前フィールド2654で指定される。本実施形態では、名前フィールド2654は単一のフィールドとして表示されているが、複数のフィールドが同じ情報を受け付けてもよい(例えば、ファーストネームとラストネームのフィールド、ファーストネーム、ミドルネーム、ラストネームのフィールドなど)。ユーザは、性別オプション2656から自身の性別を選択できる。
【0171】
店舗は、店舗フィールド2658で指定される。この実施形態において、店舗フィールド2658は単一のフィールドとして表示されているが、複数のフィールドが同じ情報を受け付けてもよい(例えば、町や州のフィールド、町、州、および郵便番号のフィールド、町、県、および国のフィールドなど)。生年月日は、生年月日フィールド2660で指定される。この実施形態において、生年月日フィールド2660は3つのフィールドとして表示されているが、異なる順序で並ぶ複数のフィールドが同じ情報、または追加の情報を受け付けてもよい(例えば、月、日、および年の1つのフィールド、月および年だけのフィールド、月、日、および年のフィールドなど)。
【0172】
ユーザは、フリーフォームの自己紹介フィールド2662に個人情報、または他の情報を入力できる。また、ユーザは、フォーラムシグネチャフィールド2662にシグネチャライン(signature line)またはタグライン(tag line)を指定できる。システムは、フォーラムシグネチャフィールド2662の内容を、グループおよび/またはフォーラムへのユーザの投稿に自動的に追加する。ユーザは、写真フィールド2666にファイルの所在を入力することで、写真またはアイコンをアップロードできる。この写真は、ログイン時に、および/または、ユーザがグループまたはフォーラムへメッセージを投稿した時に表示することが望ましい。
【0173】
一実施形態では、必須のフィールドを、例えばアスタリスク(*)を付す、ハイライト表示する、またはその他のデザインで表示してもよい。他の実施形態では、ユーザは、例えばクレジットカード情報、課金先や配達先の住所などの購買情報を追加的に保存してもよい。この情報は、例えばユーザが注文を決定した場合や、楽曲、アルバム、または他の商品をダウンロードしたとき、自動的に引き落とす場合に利用される。これにより、ユーザがバーおよび/またはクラブなどにあるジュークボックスを使う間、「play now and pay later(いま視聴して後で支払う)」ことができる。
【0174】
プレイリストマネージャボタン2668は、プレイリストマネージャフォームへの素早いアクセスを可能にする。これについては、図26Dとの関係で後述する。削除および拡張ボタン2670によれば、本実施形態においてはディスプレイの最も左端に表示されるプレイリスト情報を、ユーザは素早く変更できる。リコメンデーション2672は、上述した方法で生成されることが望ましい。また、1回または複数回リコメンデーションをクリックすることにより、ユーザは素早くかつ簡単に、自身のプレイリストとそれらを関連付けることができる。
【0175】
図26Dは、ユーザがプレイリストを管理する方法を示すスクリーンショットの一例である。本実施の形態において、ユーザのカスタムプレイリストは、(プレイリストラベル2674として)水平に表示され、各コンテンツは(プレイリストコンテンツ2676として)適切な見出しの下に表示される。これとは異なる配置も可能であることは当然である。各プレイリストは、それに関連した固有の説明を有し、当該プレイリストの各エントリーは、当該プレイリストの楽曲の数、楽曲の名前、アーティストを表示することが望ましい。ユーザは、プレイリストの内側および/または外側に楽曲を「ドラッグ(dragging)」および「ドロップ(dropping)」することにより、プレイリストを編集できる。ユー
ザは、楽曲を追加するために検索機能を使うことができる。いくつかの実施形態においては、与えられたプレイリストから全ての楽曲が削除されると、当該プレイリストが空であることをユーザに知らせ、当該プレイリストを削除すべきか否かを問い合わせる。
【0176】
ユーザは、新規プレイリストの作成ボタン2678を押下することにより、新しいプレイリストを作成できる。当該新しいプレイリストに対して、ユーザが固有の名前を入力するのを待機することが望ましい。ユーザは、上記した方法によってプレイリストを編集できる。ユーザは、シェアボタン(sharing button)2680を押下することにより、プレイリストを共有できる。シェアボタン2680により、ユーザは、他のユーザがそれらのコンテンツを利用可能なように公開するものとして、当該プレイリストを指定できる。また、ユーザが、例えば公開、非公開などのカテゴリへ選択されたプレイリストをドラッグ・アンド・ドロップ(drag and drop)できる。これに対応して、ユーザは他のユーザによって作成されたプレイリスト(DJによって準備されたプレイリストなど)を検索でき、当該プレイリストをコピーおよび/またはインポートできる。また、ユーザはプレイリスト削除ボタン2682を押下し、プレイリスト2684のリストから削除するためのプレイリストを選択することで、プレイリストを削除できる。
【0177】
図26Eは、音楽を検索した場合の結果を示すスクリーンショットの一例である。この実施形態において、想定されるユーザが「portis*」と検索したとする。ここで、アスタリスク(*)はワイルドカードを表す。検索結果は、アーティスト(アーティストリスト2686)、トラック/楽曲(トラック/楽曲リスト2688)、および/または、アルバム(アルバムリスト2690)によってグループ化される。グループ化された結果は、それらに関連するランク2692を有している。当該ランクは、例えばプレイリストに含まれるアーティスト/トラック/アルバムのユーザの数、広告板(または他の)チャート、史上最高の売上高などに基づく。また、一実施形態において、ユーザはカテゴリのアルファベット順に、または結果位置を容易にするためのランクによって、当該結果を並べ替えることができる。ユーザが注目する時間は限られており、表示スペースにも限度があるため、検索結果の出力はいくつかの結果に限定されること(少なくとも5つ、または10を超えない数でよい)が望ましい。一方、より多くのボタン2694により、ユーザは拡張リストを閲覧できる。
【0178】
図27は、携帯デバイス(mobile device)に音楽をダウンロードするためのシステムの一例を示す。ユーザは、携帯デバイス2702を介してジュークボックス2703にログインした後、楽曲をダウンロードすることに興味を持っていることを示す。多くの種類の携帯デバイス2702は、多くの異なる通信ネットワークを介してジュークボックス2703と通信できる。例えば、適切に設定された携帯電話はセルネットワークのデータチャネルを介して通信できる。また、PDAは標準のTCP/IPなどを介して通信できる。ジュークボックス2703は、ネットワーク2706を介してミュージックレポジトリ(music repository)2706のインターフェースと通信できる。ミュージックレポジトリ2706は、ダウンロードされる可能性のあるもの(potential downloads)を幅広く含むことが望ましい。いくつかのリクエストに対して、例えば複数の楽曲のバージョンが存在する場合(例えば、Van MorrisonやJimmy Buffettには、いずれも「Brown Eyed Girl」などのバージョンがある)や確認を目的とする場合など、当該ダウンロードを確認することを要求してよい。ミュージックレポジトリ2706がリクエストを受信した後、適切な楽曲(または複数の楽曲)を選択し、ネットワーク2704を介して携帯デバイス2702に返送する。
【0179】
図27には図示していないが、他の実施形態では、適切な楽曲を他の指定された装置へ送信できる。例えば、バーにいるユーザが楽曲を聴き、家のコンピュータにそれを送りたいかもしれない。車内にいるユーザは、あるバーを訪れた次の機会にその楽曲が利用可能であってほしいかもしれない。そして、例えばその楽曲は遠隔のジュークボックスへダウンロードされる。いくつかの実施形態では、適切な楽曲2708は、必要に応じて異なる通信ネットワークを介して送信される。ユーザは、自身で入力した課金情報にしたがって課金される。例えば、ジュークボックスインターフェースを介して楽曲がダウンロードされるたびに、所定のクレジットカードに課金される。他の例においては、ユーザは特別なジュークボックス専用のアカウントを設定でき、例えばPay-Pal(登録商標)のアカウントとリンクできる。関連する態様において、ユーザはメディアを購入するために自身の携帯電話(または他の適切な携帯デバイス)を使用してよく、ジュークボックスと(例えばSMSメッセージを介して)コードを交換することにより、当該ジュークボックスを登録できる。例えば、ユーザはまず当該ジュークボックスで自身を認証する(例えば、ユーザが当該ジュークボックスにログインするか、携帯デバイスを介して遠隔からログインする)。ユーザの携帯電話番号(または電子メールアドレスなど、実施形態に依存する)によって、ユーザは適切な情報を入力する必要がある。SMS(または適当に同様のもの)の承認メッセージおよび/またはコードは、当該ユーザに送信される。当該ユーザは、音楽の購入、個人的なコンテンツの作成、認証ユーザが利用可能な機能へのアクセス等を開始するために、ジュークボックスでそのコードを入力する。いくつかの実施例におけるこの通信手段によって、ユーザは遠隔から音楽を購入するために、事前認証および/または事前支払いを行うことができる。
【0180】
図28は、音楽を取得するための処理の一例を表したフローチャートである。ステップS2802において、ユーザは、例えばバーで、クラブで、ラジオで再生中の楽曲を聴く。それを聴いた後、ステップS2804において、ユーザは楽曲の購入を決定する。ただし、例えばユーザの友人がそれを推薦したことにより、またはユーザがあるアーティストの楽曲を全てダウンロードしたことなどにより、聴かずに楽曲をダウンロードすることを選択することもできる。
【0181】
ステップS2806において、ユーザは携帯デバイスを使って、ジュークボックスシステムにログインし、ステップS2808において、ユーザは購入する楽曲を選択する。携帯デバイスを使用することにより、素早く、便利に、「衝動的な(impulse)」購入が可能となる。いくつかの実施形態においては、例えば所定の店舗で現在再生されている楽曲、あるラジオ局で現在流れている楽曲、所定の店舗で演奏されている楽曲などを選択することによって、購入する楽曲の選択を自動化できる。ステップS2810において、ユーザは、例えば楽曲の支払い方法やダウンロードされる装置などの購買パラメータを指定できる。ステップS2812において、楽曲がジュークボックスインターフェースを介してユーザに配信される。楽曲は、例えばあるジュークボックス、携帯型メディア端末、ラップトップ、家庭用コンピュータなどの他の装置に配信されてよい。
【0182】
図29は、ある店舗からジュークボックスにアクセスするための遠隔機器(remote devices)を備えた、改良されたダウンローディングデジタルジュークボックスシステム(downloading digital jukebox system)のブロック図である。ジュークボックス16は特定の店舗やバーなどに設置される。ユーザは、ユーザインターフェース24を介してジュークボックス16にアクセスする。ただし、ユーザは、遠隔からジュークボックス16にアクセスすることもできる。したがって、複数の携帯デバイス26a~26dは、ある店舗に位置するよう示されている。携帯デバイス26a~26dは、それぞれラップトップ、PDA、携帯電話、およびその他のパーソナルデバイスであるが、その他適切に設定された装置であってもよい。各携帯デバイス26a~26dは、それぞれ無線送信機27a~27dを備える。携帯デバイス26a~26dによって、登録ユーザは効率的にジュークボックス装置にログインし、例えばカスタマイズされたプレイリスト、個人設定された画面(personalized screens)、他の認証ユーザからのメッセージといった、特定のコンテンツにアクセスできる。携帯デバイス26a~26dの1つからなされた変更(例えば、ユーザ設定やプレイリストの設定など)は、携帯デバイス26a~26dのすべてに反映されることが望ましい。例えば、ユーザインターフェース24を介してユーザがジュークボックスで新しいプレイリストを作成した場合、既存のプレイリストを編集した場合、パスワードを変更した場合など、ユーザインターフェース24a~24fに当該変更が反映される。
【0183】
携帯デバイス26a~26dは、発信機(communicator)25を備えたジュークボックス16と通信するために、外部のネットワークを介して通信できる。携帯デバイス26a~26dは、LAN(local area network)、無線インターネット(wireless Internet)、Bluetooth(登録商標)、その他任意の適当な通信ネットワークを介して通信できる。
【0184】
認証ユーザ(recognized user)の情報の集中データベースは管理され、各ジュークボックス装置16、16a~f、および遠隔機器26a~dからアクセス可能である。ただし、いくつかの実施形態において、認証ユーザの情報のローカルデータベースは、各装置で管理される。当該装置は、例えばインターネットなどの通信ネットワークを介して互いに通信できる。ただし、その他の通信手段、例えばLANや無線通信などを中継した有線通信などによっても可能である。
【0185】
図29A~29Eは、遠隔からジュークボックスにアクセスするための、追加的な限定されない設定例を示す。これらの設定例の他の変形や組み合わせも可能であり、ここで熟考される(contemplated)。
【0186】
図29Aは、ある店舗からジュークボックスにアクセスするための遠隔機器を備えた、改良されたダウンローディングデジタルジュークボックスシステムのブロック図である。本実施形態において、ジュークボックス16および複数の遠隔機器は、ある店舗に設置される。ジュークボックス16は、ジュークボックスのユーザが、例えば選択をする、プロフィールを作成する、プレイリストを編集するなどを行えるインターフェース24を含む。ジュークボックス16は無線通信装置25も含む。遠隔機器26a~26bは、それぞれの無線通信装置27a~cを介してジュークボックス16と通信できる。本実施形態において、遠隔機器27a~cは、それぞれラップトップ、PDA、および携帯電話である。他の遠隔機器はジュークボックス16と通信できる。本システムに係る遠隔機器は、ある店舗の外からジュークボックス16と通信でき、その範囲はジュークボックス16および遠隔機器27a~cのハードウェア、そして通信に使用するプロトコルに依存する。したがって、例えば802.11g接続による無線通信によれば、店舗や対照表で設定された当該店舗の外側、および当該エリアのすぐ周囲の他のエリアから、ユーザはジュークボックス16にアクセスできる。
【0187】
遠隔機器26a~cによれば、ジュークボックス16およびユーザインターフェース24に直接アクセスすることなく、ユーザは遠隔からジュークボックス16にログインできる。したがって、ユーザインターフェース24を直接使うことなく、ユーザは、例えば楽曲を再生し、プレイリストを編集し、他のジュークボックスに関連する操作を行える。遠隔機器27a~cはそれぞれユーザインターフェースを有しており、これらはユーザインターフェース24と同じであってもよいし、異なっていてもよい。ユーザのプロフィール情報は、ジュークボックス16にローカルに保存されてもよいし、遠隔のサーバ(図示せず)や遠隔機器27に保存されてもよい。(例えば、ユーザのプロフィール情報、プレイリストの内容、購入されたメディアなどに対して)遠隔機器によってなされた変更は、ジュークボックス16、他の関連する遠隔機器、および/または、その他のジュークボックスなどにも反映される(mirrored)。
【0188】
図29Bは、ある店舗の外側からデジタルジュークボックスシステムにアクセスするための遠隔機器を備えた、改良されたダウンローディングデジタルジュークボックスシステムのブロック図である。本実施形態において、ローカルサーバ22およびユーザインターフェース24を備えたジュークボックス16は、ネットワーク14に接続されている。図29Aにおけるジュークボックス16と直接接続する遠隔機器26a~26cとは異なり、これらの遠隔機器26a~26cはネットワーク14に接続されている。したがって、ユーザは、潜在的な広範囲にわたってジュークボックス16へログインできる。例えば、遠隔機器26a~26cは、LAN、WAN(wide area network)、インターネット接続などを介してジュークボックス16と接続できる。ユーザのプロフィール情報は、ローカルサーバ22に保存されてもよい。(例えば、ユーザのプロフィール情報、プレイリストの内容、購入されたメディアなどに対して)遠隔機器によってなされた変更は、ジュークボックス16、他の関連する遠隔機器、および/または、その他のジュークボックスなどにも反映される。
【0189】
図29Cは、ある店舗の外側からデジタルジュークボックスシステムにアクセスするための遠隔機器を備えた、改良されたダウンローディングデジタルジュークボックスシステムの他のブロック図である。図29Cは、複数の遠隔機器26a~26cがネットワーク14を介してジュークボックス16に接続されている点で、図29Bと類似する。ただし、図29Cでは、ネットワーク14に接続されたデータベース29が含まれる。データベース29は、例えばユーザのプロフィール情報、ユーザのプレイリストの定義などを保持する。ネットワーク14に接続された複数のジュークボックスは、常に通信可能とは限らない各ジュークボックスまたは各遠隔機器に接続することなく、すべて集中データベース29にアクセスできるため、この構成はいくつかの実施形態において利点がある。
【0190】
図29Dは、ある店舗の外側から第1のデジタルジュークボックスシステムにアクセスする他のダウンローディングデジタルジュークボックスシステムを含む、改良されたダウンローディングデジタルジュークボックスシステムの他のブロック図である。本実施形態において、ローカルサーバ22aおよびユーザインターフェース24aを備えたジュークボックス16aは、第1の店舗に設置されており、ローカルサーバ22bおよびユーザインターフェース24bを備えたジュークボックス16bは、第2の店舗に設置されている。当該店舗は、1つのバーにおける異なる部屋であってもよいし、2つの隔てられた建物であってもよい。ジュークボックス16aおよびジュークボックス16bはいずれも、ネットワーク14を介して接続されている。ユーザのプロフィール情報は、ローカルサーバ22aおよび22bのうち1つまたは両方に保存されている。いくつかの実施形態において、ユーザのプロフィール情報が1つのローカルサーバにのみ保存されている場合、1つのジュークボックスにログインしたユーザは、他のローカルサーバに保存された情報にアクセスできる。他の実施形態において、ユーザのプロフィール情報が両方のローカルサーバに保存されている場合、1つのジュークボックスでなされたいかなる変更も、もう一方へ反映される。他の実施形態において、ユーザのプロフィール情報は第1のジュークボックスから取得され、ユーザが第2のジュークボックスへアクセスしたときに、第2のジュークボックスに保存される。これらの構成には、ユーザが情報にアクセスしないエリアに、当該ユーザの情報が配布されないという点に利点がある。例えば、ワシントンからロサンジェルスへ出張するユーザは、ロサンジェルスでジュークボックスにログインし、ワシントンで作成した当該ユーザの情報にアクセスできる。しかし、想定されるユーザはモントリオールでジュークボックスにログインしないため、当該ジュークボックスはローカルに保存されたユーザの情報を必ずしも有さない。
【0191】
図29Eは、ある店舗の外側から第1のデジタルジュークボックスシステムにアクセスする他のダウンローディングデジタルジュークボックスシステムを含む、改良されたダウンローディングデジタルジュークボックスシステムの他のブロック図である。図29Eは、ジュークボックス16aがネットワーク14を介してジュークボックス16bと接続されているという点で、図29Dと類似する。しかし、図29Eでは、ネットワーク14に接続されたデータベース29が含まれる。データベース29は、例えばユーザのプロフィール情報やユーザのプレイリストの定義などを保持する。ネットワーク14に接続された複数のジュークボックスは、常に通信可能とは限らない各ジュークボックスまたは各遠隔機器に接続することなく、すべて集中データベース29にアクセスできるため、この構成はいくつかの実施形態において利点がある。複数のジュークボックスは、ネットワーク14を介して接続される。
【0192】
図30は、「検証ユーザ」(verified users)になることによって、ユーザが自身のステータスを変化させる一方法を示したフローチャートの一例である。ステップS3002において、潜在ユーザ(potential user)は、登録ユーザ(registered user)になるためにジュークボックスアカウントを作成する。上述したように、潜在ユーザは、ある店舗のジュークボックスからアカウントを作成する。または、例えばパーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯デバイスなどを使って遠隔からジュークボックスにアクセスすることによって、アカウントを作成する。不意にまたは無意識のうちに検証ユーザの集まりに入った潜在ユーザは、すぐに検証ユーザになりたいと考え、わずかな事前検討または一切の事前検討なしに、アカウントを作成するかもしれない。ステップS3004において、登録ユーザは、親睦会や特別イベントなどの通知を受信する。こうした通知は、電子メールやSMSテキストメッセージを介して送信される。または、当該通知は、登録ユーザがジュークボックスにログインしたときに表示されるメッセージによりなされる。ある実施形態において、登録ユーザは、所定の適格性に合致している場合に限り、親睦会が通知される。例えば、ニューヨークのバーロウに居住するすべての登録ユーザは、マンハッタンで行われる親睦会の通知を受け取るが、デモインの登録ユーザは受け取らない。他の例として、精神音楽が好きと判断されたユーザは、ゴーゴーの親睦会(Go-Go get-togethers)の通知を受け取らない。
【0193】
登録ユーザが親睦会に関する通知を受け取った後、ステップS3006において、登録ユーザは当該イベントに参加できる。このステップは、バー、イベント、ソーシャルイベントなどに参加することを含む。ステップS3008において、登録ユーザは検証ユーザとなる。または、登録ユーザは自身のステータスを検証済みに変更するために、ジュークボックスに(ローカルまたは遠隔で)入った後で、バウチャー(vouchers)やコードなどを受け取る。他の実施形態において、登録ユーザは名刺やサインリストを落とす(drop)、または変更されたステータスを有することを示す。したがって、ステップS3010において、ユーザは与えられた特権や変更されたアクセス権などを有する。例えば、検証ユーザは、検証ユーザのみのためのグループ/ディスカッションフォーラムにアクセスできる。ある実施形態において、検証ユーザは無制限の投稿を行える。他の実施形態において、検証ユーザは、他のユーザは利用できない特別なプロモーションにアクセスできる。
【0194】
そうした特別なプロモーションの1つは、登録ユーザの携帯電話にメッセージ(例えば、SMSメッセージ、電子メールメッセージ、ピクチャメッセージなど)を送信する機能を含む。ある実施形態においては、1つまたは複数のフリークレジット(free credits)のクーポンが登録ユーザに送信される。当該クーポンは様々なフォームで送信される。例えば、ある店舗で権威ある人物(例えばバーのマネージャや経営者など)に示すために、単純なメッセージが提供される。クーポンには、例えばフリークレジットが誤って与えられるおそれを軽減するための、特別な検証コードが含まれる。当該検証コードは、権威ある人物に提示されるが、直接ジュークボックスに入力される。当該コードは、当該ジュークボックスにある、または当該ジュークボックスから遠隔にある、コードのデータベースで検証される。当該データベースは、クーポンが読まれた後に更新される(例えば、同一のクーポンが再度使用されることを防ぐために、当該クーポンの有効性を無効にするなど)。あるいは、またはそれに加えて、当該コードは、セルフチェック可能なフォーマットにしたがって生成されてもよく、これによりデータベースに問い合わせる必要がなくなる(例えば、当該コードは、カジュアルオブザーバ(casual observer)によって直ちに判別可能または判別不可能な所定のフォーマットにしたがい、クレジットの数および/または追加の情報が符号化されてもよい)。
【0195】
当該検証コードは、当該クーポンが特定の店舗、または一群の店舗で有効となることを示す店舗コードを含んでいてよい。一例としては、1人の人物が所有する全ての店舗にある全てのジュークボックスでのプレイに対して、クーポンが提供される。同様に、当該検証コードは、例えば日数や当該クーポンの受領者がそのクーポンを使用可能な絶対的な日付および/または時間などの、有効期限を示すコードを含んでいてもよい。例えば、当該コードは、1週間以内のみ有効、または特定の日にのみ有効であったりする。
【0196】
単純なメッセージおよび/または検証コードとは別に、またはこれに加えて、クーポンはマネージャによって、および/または、適切なハードウェアを用いるジュークボックスにおいて、バーコードで読み取り可能な形式で提供される。当該クーポンは、例えば通常の郵便物、または電子メールなどによるテキストメッセージとして配布される。ある場合においては、当該クーポンがバーコードを含んでいるか他のフォーマットを含んでいるかによって、ある店舗において受け渡しのためのクーポンを印刷する必要がある。また、他の場合においては、当該クーポンを受信した携帯デバイスを持って行くだけでよい。
【0197】
したがって、ある実施形態では、デジタルダウンロードジュークボックスのユーザにクーポンを配布するシステムおよび/または手段が提供される。検証コードが生成される。当該検証コードに関連するのは、ユーザに対するフリークレジットの数である。特定の数が検証コードに含まれている必要は必ずしもないことに注意する。例えば、当該クーポン自体の存在が所定の数のクレジットとして有効となることがある(例えば、1クレジット、5クレジット、10クレジットなど)。検証コードは当該クーポンに含まれる。また、当該検証コードはユーザに送信される。
【0198】
検証コードには、ユーザが当該クーポンを使用可能な1つの店舗、および/または、ユーザが当該クーポンを使用可能な時間的制限が、少なくとも含まれる。当該検証コードは、符号化された英数字の系列および/またはバーコードが含まれる。当該クーポンの機能は、食料品、飲料、および/または、ジュークボックスから提案される他の製品/サービスに対する割り引きを提供するクーポンとして使用され得る。
【0199】
ある実施形態において、検証コードは当該クーポンから取得され、当該検証コードの有効性が判定される。当該検証コードが有効である場合、当該検証コードに関連するフリークレジットの数にしたがって、ユーザにクレジットの数が提供される。バーコードスキャナを介して、ジュークボックスにより検証コードが取得される。および/または、ユーザはジュークボックスに提供されるユーザインターフェースを介して、当該ジュークボックスに検証コードを入力しなければならない。あるいは、またはそれに加えて、ジュークボックスの権威あるユーザ(例えば、マネージャ、経営者など)は、顧客に対してフリークレジットを提供してもよい。
【0200】
ここで、プログラム可能な電気回路の適切な組み合わせ(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/または、それらの任意の適切な組み合わせ)は、これらの機能を可能にする。また、同様のことを実行するための命令は、いかなる適切なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体にも格納され得る。
【0201】
図31は、登録ユーザが、参照潜在ユーザ(referring potential users)のためのクレジットを受け取る一方法を示すフローチャートの一例である。ステップS3102において、ユーザは(ローカルまたは遠隔から)ジュークボックスにログインする。ステップS3104において、ユーザは、潜在的な将来のユーザについてのいくつかのコンタクト情報(contact information)を指定する。ステップS3104は、ユーザが新しいアカウントを作成した場合や、登録ユーザがフォームにアクセスした場合などに実行される。当該コンタクト情報は、必要に応じて、例えば電子メール、テキストメッセージ、従来の郵便物などを送信するために利用される。ステップS3106において、提供されたコンタクト情報を使って、ジュークボックスは潜在的な将来のユーザに招待を送信する。最後に、ステップS3108において、参照ユーザはクレジットを受信する。ある実施形態において、クレジットは参照ユーザの数に基づいて表彰される。ある実施形態において、クレジットはある決まったやり方(例えば、5人のユーザが参照される、および/または、登録されるたびに1クレジット)に基づいて表彰され、これにはボーナスを含む(例えば、10,25,および/または50人の参照されたユーザが登録ユーザとなったときにボーナスが与えられる)。
【0202】
図32は、登録ユーザが公開プレイリストを作成するためにクレジットを受信する一方法を示すフローチャートの一例である。ステップS3202において、ユーザはローカルまたは遠隔から、ジュークボックスにログインする。ステップS3204において、ユーザは公開プレイリストを作成する。上述したように、ユーザはメディアのインスタンスとプレイリストとを関連付ける。ここで、全体のプレイリストに説明的な名前をつけることが望ましい。上述した任意の方法を用いることで、ユーザはプレイリストを作成できる。これには、例えばドラッグ・アンド・ドロップ機能、検索機能などが含まれる。ある実施形態では、公開に指定されたプレイリストが必須であってもよい。
【0203】
ステップ3206において、通常のジュークボックスの操作の一部として、ジュークボックスのユーザは公開プレイリストおよび楽曲にアクセスできる。当該ジュークボックスは、アクセスした楽曲やプレイリストに対するユーザの操作を、特に監視する。ある実施形態において、当該ジュークボックスは、カウントや百分率など、アクセスされた楽曲やプレイリストに関係するものを管理する。ステップS3210において、当該ジュークボックスは、他のユーザのアクセスに基づいてユーザに報酬を与える。例えば、ユーザのプレイリストが任意のプレイリストのうちの大部分にアクセスされた場合、所定のしきい値の回数を上回ってアクセスされた場合、所定のカテゴリにおいて他のプレイリストよりも多く選択された場合などに、当該ユーザは報酬を与えられる。ある実施形態において、ユーザはプレイリストの内容に基づいて報酬を与えられる。例えば、ユーザのプレイリストに最も人気の高い楽曲が、所定の数および/または割合だけ含まれているか否かに基づいて、ジュークボックスによって決定されるように、当該ユーザは報酬を与えられる。また、ユーザは様々な方法によって報酬を与えられてもよい。例えば、ユーザに報酬を与える1つの自明な方法は、当該ジュークボックスにおける追加プレイのためのクレジットを与えることである。プロモーションや景品などに属するものを報酬として、ユーザに与えてもよい。より一般的には、認証ユーザは(例えば、実際のジュークボックスで、ウェブインターフェースを介して)ジュークボックスに関連する任意のアクティビティを可能にする報酬ポイントを稼ぐ。例えば、ユーザがログインするとき、メッセージを送るとき、プレイリストを共有するときなどに、認証ユーザは毎回ポイントを稼ぐことができる。報酬ポイントは、例えばジュークボックスにおける購買プレイ(purchase plays)と引き替えることができる。または、当該ポイントは、認証ユーザによって、ジュークボックスのさらなる使用を促進するための特別な商品に引き替えられてもよい。
【0204】
また、ジュークボックスにおいて、および/または、いかなる他のジュークボックスを経由した環境において、ユーザは自身を表現するアバター(avatar)を選択できる。ユーザのアバターは、例えば写真、動画、文字、または当該ユーザを適切に識別するためのその他任意の方法によって、グラフィカルに描かれる。当該アバターは、登録ユーザに身体的に似ていてもよいしそうでなくともよい。
【0205】
一例において、ジュークボックスを操作している人が、当該ジュークボックスからローカルのプレイリストのオプションを選択したとき、当該ジュークボックスにおける各登録ユーザのプレイリストが利用可能となる。この例は図33に示される。同図は、登録ユーザがアバターによって表される「ローカルプレイリスト」画面のスクリーンショットの一例である。登録ユーザ名、ニックネーム、または他の識別マーク3302a~eの隣が、当該ユーザのアバター3304a~eである。これにより、ジュークボックスは、例えば多くの顧客が知っている又は認知しているバーの常連客を示すことによって、さらにカスタム化(customization)および個性化(personalization)が可能となる。そして、不慣れなジュークボックスの顧客に、カスタムプレイリストを作成するなどによって、よりアクティブになることを奨励する。登録ユーザに関連してアバターが表すローカルプレイリストのグループをユーザが選択すると、当該ユーザのプレイリストが表示される。すなわち、ジュークボックスを操作するユーザは、アバターが表す当該ユーザに関連する個人のプレイリストを選択する。一度選択されると、当該ユーザのアバター、当該プレイリストの名前、および再生に必要となる再生数とともに、当該プレイリストの内容(例えば、1つまたは複数の楽曲)が表示される。
【0206】
プレイリスト又はその一部が再生のためユーザに選択された場合、図34に示されるように、「now playing」画面が表示される。同図は、「now playing」画面のスクリーンショットの一例である。当該画面は、アバター3304a、登録ユーザの名前3402、プレイリスト3404の名前などを表示する。さらに、登録ユーザの活動、オーディオやビデオの導入部が、楽曲を紹介し、楽曲および/またはプレイリストを終了させる間の遷移を導入するために再生される。例えば、アバターはそれ自体が動画であってもよい。アバターが写真である場合は、スライドショーによって当該イメージが動くように見せることができる。または、様々なイメージを重ね合わせることによって、アバターの口をまるでアバターが喋る又は歌うように見せることができる。アバターがアニメのキャラクターである場合、同一又は類似の機能を実現できる。例えばカスタムアニメーションや逆キネマティクス技術などを使って、例えばアバターが音楽に合わせて歌ったり、および/または、踊ったりしてもよい(例えば、登録ユーザによってプログラムされたように、またはジュークボックスによって自動的に生成されたように、アバターはヘビーメタル音楽とともに頭を激しく振ってもよいし、その他のリアルな又はシミュレートされたアバターとともに、カントリーミュージックでライン・ダンスをしてもよい)。その他の機能は、論理回路(例えば、ジュークボックスがアクセス可能なプロセッサ、ハードウェアやソフトウェアなどの任意の適切な組み合わせを構成する遠隔のジュークボックスインターフェース)にプログラムされた任意のアバターの動きによって実現される。一般的には、論理回路にプログラムされたアバターの動きによって、アバターがメディアのインスタンスが再生される前、再生されている間、再生された後に反応を返すことができる。
【0207】
登録ユーザがコンテンツ(例えば、ビデオおよび/またはオーディオのコンテンツ)を、ジュークボックスおよび/またはジュークボックスが配布するネットワークにアップロードできるようにすることで、同様の機能が提供される。例えば、写真、オーディオファイル、映像などが1つのジュークボックスで取得され、保存され、当該ジュークボックスで登録ユーザと関連付けられる。または、複数のジュークボックスで利用可能となるように集中保存される。
【0208】
登録ユーザがどこからでもアバターにアクセスできるように、同様の機能がネットワーク化されたジュークボックス環境に提供される。例えば、旅行しているとき、帰省しているとき、大学および/またはユーザが後で訪れる他の店舗で、この機能は有用である。この方法では、アバターは一度登録ユーザを知った他の顧客と親密である。それは、クリエイティブ(例えば、新しく友達を作ること)でありたい登録ユーザの役にも立つ上に、ユーザの音楽ライブラリにアクセスすることもできる。
【0209】
アバターおよび当該アバターによって提示されるメディアは、ジュークボックスに適用されるローカルフィルタにしたがう。例えば、ある店舗がラップを許さない場合、あらかじめ記録されたメッセージは明示的な言語のために編集されたり、不適切な写真は置き換えられたりするなど、プレイリストがフィルタリングされる。
【0210】
MyTouchTunesサービスを参照して上述したように、適切に構成されたジュークボックスは、ユーザが様々な仮想コミュニティに接続することを促進する。これは、例えば興味のコミュニティ(例えば、特定の主題に沿って組織されるもの)、ファンタジーのコミュニティ(例えば、ゲーム、クリエイティブな環境など)、および/または、関係のコミュニティ(例えば、オンラインのミーティングスペース)などを含む。したがって、直接またはオンラインポータルを介して、ジュークボックスは1つまたは複数の電子メーリングリスト、オンラインチャットルーム、電子掲示板、メッセージボード、ディスカッショングループ、インターネットフォーラム、およびこれに類似するもの、ブログ、インスタントメッセージングサービス、ポッドキャスト、テキストメッセージングサービス、ファイル共有(例えば、P2Pファイル共有)、マルチユーザダンジョン(MUDs)などを提供する。新しいジュークボックスの仮想コミュニティに接続する又は設立することにより、新しい顧客を引きつけ、既存の顧客の興味をさらに増進することが可能になる。メンバーに関する情報(およびターゲティング広告や適切にオファーする商取引)を集め、メンバーを魅了して消費を促進するためにコミュニティにベンダー(vendors)を招き、当該コミュニティにメンバーを集めてメンバーベースのコンテンツを収集し、および/または、当該コミュニティに対するユーザの愛着を築くユーザ同士の相互作用を促進することにより、仮想コミュニティで利益増加を実現することが可能となる。
【0211】
上記したアバターは、ジュークボックスを経由する仮想コミュニティに接続して使用される。例えば、アバターはユーザが当該コミュニティでとったすべての行動(例えば、ブログを執筆した、電子掲示板に投稿した、メッセージを送信したなど)に関連する。さらに、ユーザが自身のメディアを作成又は共有し始めるにつれて、アバターはより興味深くなる。ユーザは、仮想的に「添付された(attached)」アバターとともに、またはメディアに関連付けられたアバターとともに、音楽(例えば、標準ライセンス同意に準拠するもの)をアップロードする。ジュークボックスを経由するネットワークは、ウェブサイト、P2Pファイル共有エンジン、および/または、ジュークボックスへの音楽配信を追跡できる。使用料は追跡され、アバターを通してユーザに還元される。さらに、ユーザの種類に基づいて、異なる料金/使用料の体系が提供される。例えば、独立系アーティストにとっては、大きな料金かつ小さな使用料は適切でない。また、メジャーなレコードレーベルに関係するアーティストは、そうした直接および間接のコストを下げられる。制御を促進し、音楽は著作権が遵守されていることをチェックされる。この認証プロセスは、自動的(例えば、公知の音楽のバンクの比較、デジタル透かしの有無のチェックなど)または手動(例えば、認証ユーザ、顧客、オペレータ、集中配信ネットワークの従業員によって)で実行される。コンテンツが投稿され、および/または、承認が裁可された場合、アバターは、著作権および/またはライセンス同意に添付されたデジタル署名を受諾可能なフォームである。アバターは、タグ付けされた楽曲を実際に再生する間などに、アルバムアートとして表示されてもよい。
【0212】
オペレータが使用可能な上述のツールキットに加えて、オペレータ、認証ユーザ、および/または、経営者は、運営し、管理し、更新し、および/または、その他ジュークボックスを制御するために、設定用ダッシュボードも利用できる。1つまたは複数のジュークボックスを管理するオペレータは、ジュークボックスに提供される診断機能および/または管理機能に遠隔からアクセスすることにより、時間および/または資金を節約できる。ある実施形態において、例えばコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、または通知および/または所有者のインターフェース(例えばウェブベース)を通してジュークボックスの状態を調査するためのものを受信できる他の適切な装置を用いて、オペレータはダッシュボードの管理および/または診断モジュールにアクセスできる。通信は双方向が可能であるため、管理の機能および/または警告および/または通知に関して、オペレータは直接ジュークボックスに命令を与えたり、および/または、問い合わせたりすることができる。以下で述べる機能は、単独で使用され、または様々な組み合わせで用いられる。これにより、オペレータ、認証ユーザ、および/または、経営者が注意を払う必要のあるジュークボックスに焦点を当てることができるため、時間と資金とを節約でき、一方で動作可能時間、信頼性、およびジュークボックスの全体的な魅力を増すこともできる。
【0213】
こうした機能に関して、各ジュークボックスは、オペレータが興味を持つような情報を集める、および/または、監視し、潜在的に前向きに当該情報をオペレータに送信する。通知のメカニズムは、所定のしきい値を超えたときに、自動的にオペレータへメッセージを(例えば、電子メール、SMS,または他の適切なフォーマットを介して)送信する。これらの所定のしきい値は、オペレータによって設定されてもよいし、あらかじめ設定されているなどしてもよい。
【0214】
診断および/または警告は、例えばビル(bill)棄却率(例えば、パーセンテージおよび/または数を用いる)、積み上がったビルの数、再起動の回数、温度(例えば、ハードドライブ、CPU、システム、筐体など)等を含む。また、こうした警告/通知は、所定の時間に送信されるように設定されてもよい。例えば、ある時間の間だけCPU温度がしきい値を上回っている場合、ある時間の間になされた再起動の回数がしきい値を上回っている場合などに、通知が送信されてもよい。
【0215】
こうした診断の技術は、ジュークボックスを直接利用するのと同様に、ジュークボックスから遠隔に位置するオペレータに利用可能となる。また、ある実施形態において、第1のジュークボックスの診断モジュールは、第2のジュークボックスの診断モジュールを遠隔からチェックするために使われる。ここで、当該第2のジュークボックスは、当該第1のジュークボックスから遠隔に位置する。
【0216】
図35~37は、診断警告の構成方法を示すスクリーンショットの一例である。特に、図35は、警告設定を行うためのスクリーンショットの一例である。図35において、警告が送信される電子メールアドレスはブロック3502で指定される。週間報告は、ドロップダウンボックス3504から日を選択することにより指定され、日間報告は、同様にドロップダウンボックス3506から時間を選択することにより指定される。画面例の下部では、様々なテストおよび電子メールが送信される頻度をリスト表示している。例えば、ドロップダウンボックス3508からハードディスク温度の警告は送信されない、即座に送信される、日ごとに又は週ごとに送信されるか否かを指定できる。例えば(拡張されたドロップダウンボックス3508によって部分的にブロックされる)ドロップダウンボックス3510、3512を設定することにより、他の警告を同じ間隔又は異なる間隔で送信する。他の間隔も指定でき、他のテストも監視でき、他のアドレス又は通知方法(例えば、SMSメッセージやインスタントメッセージなど)も使用できるのは当然である。
【0217】
図36は、警告しきい値を設定するためのスクリーンショットの一例である。図36の左側は監視する統計量(例えば、ビル棄却率、ビル積み上げ充填率、再起動の回数など)を示し、右側でしきい値が指定される。しきい値は、必要に応じて、絶対的な数字および/または百分率を用いて設定される。その他のテストは監視され、任意の適切なしきい値が指定される。また、しきい値を設定しないことにより、そのテストで警告を生成するが回避される。
【0218】
図37は、様々なテストの状態を示すスクリーンショットの一例である。図37において、画面の左側はあるテストをリスト表示したものであり、画面の右側はその状態を示している。各テストは、便宜のためにカテゴリ分けされている(例えば、温度、料金回収、ソフトウェアの動作など)。図37に示されるように、状態は色によって示されてもよい(例えば、緑色は異常なし又は許容できる範囲で動作中であることを示し、黄色は何らかの懸案があることを示し、赤色は問題が発生している又は切迫していることを示す)。当然ながら、他の表示が色による表示に変えて使用されてもよい(例えば、数または百分率システムなど)。
【0219】
改良されたスケジューリングモジュールも、ジュークボックスに提供される。このモジュールにより、オペレータおよび/または他の認証されたジュークボックスのユーザは、1度のおよび/または繰り返し発生するイベントをスケジューリング(schedule)できる。例えば、バーのオーナーは、モーフ(morphs)、ミュージックフィルタ、および/またはバックグラウンドミュージックをスケジューリングできる。イベントの反復頻度は、週間、月間、年間などであってよい。例えば、バックグラウンドミュージックが会合の間流されてもよく、ミュージックフィルタが午後と早朝に適用されてもよく、制限のないプレイリストが夜に利用可能となってもよい。他の例として、ジュークボックスは、80年代のミュージックナイト、ヒップホップナイト、カントリーラインダンシングナイト、ディスコナイトなど、徐々に夜に適応するように変化させてもよい。こうした高度な設定は、究極的には、時間を節約し、利便性を改善する。イベントスケジューラは、月間および/または日間の外観を含む。日間の外観は、例えば時間で分割されている。新しいイベントが追加された後、外観が適切に更新される。
【0220】
図38は、改良されたスケジューリングモジュールと連動するモーフィング機能のスクリーンショットの一例である。モーフィング機能において、ジュークボックスは(例えば、入力エリア3802を介して)所定のマスタージュークボックスからあるジュークボックス(例えば、入力エリア3804を介して、事前に経営者やオペレータなどによって定義されたジュークボックス)、または(例えば、入力エリア3806を介して)音楽の新しいカスタムリストに変化する。特に、当該ジュークボックスの各変化に対してスナップショットが撮られ、これにより関連するデータ(例えば、日付、時間、プレイリスト)が保持される。これは変化の過程を促進し、(例えば、それらに人気がなく、成功しない場合などに)経営者が変化を「アンドゥ(undo)」することを可能にする。ユーザは、「この設定をスケジュールする」ボタン3808を選択することにより、他のイベントのように変化をスケジューリングすることができる。
【0221】
「この設定をスケジュールする」ボタン3808は、他のイベントスケジューリングのように、カレンダースケジューリングコンポーネントを提示できる。図39は、スケジューリングカレンダーのスクリーンショットの一例である。スケジューリングカレンダーは、月別表示3902と、日別表示3904とを有する。日別表示3904は、30分ごと、1時間ごと等に分割され、各日における他のイベントスケジュールを示す。
【0222】
オペレータは、サブユーザアカウントを設定できる。サブユーザは、制限された店舗からアクセスできる。
【0223】
他の機能は、改良された店舗の設定機能を含む。
【0224】
上で示したように、例えば、エンターテイメントシステムのユーザに、参加するコミュニティに対する所有および/または帰属の感覚を生み出すために、顧客の経験をさらに強化することが望ましい。したがって、上述したこと、および/または、他の構成、機能、実施例は確実に利点を有し、ジュークボックスに関する既存の提案に対する際立った改良となるため、より幅広く全体的なエンターテイメントシステムとして、完全に異なる構成を統合し、拡張することが望ましい。例えば、一見すると完全に異なるシステムを相互に接続し、深く統合することを可能にするという経験を提供するために、広く普及した、しかし今のところ接続されていないジュークボックス、ジュークボックスに特化したサービス、広告サービス、独立したソーシャルネットワーキングサービス、および独立してコントロールされるクライアント機器の集合を利用することが望ましい。そうすることで、より完全で深いエンターテイメントシステムの顧客と、他の人と、および顧客でない人とを接続することが可能となる。これにより、当該エンターテイメントシステムの構成を用いる前者のグループを振興し、当該エンターテイメントシステムの構成を後者のグループが使い始めることをさらに促進する。
【0225】
この目的のために、ある実施形態は、宅外からおよび/または宅外においてアクセス可能なジュークボックスに関連する、エンターテイメントシステムの中継サービスを構成するエンターテイメントシステム(これは宅外で提供されてもよい)に関係する。そして、宅外において顧客の間でソーシャルネットワーキングサービスを連動させ、広告の機会も提供する。ある実施形態では、ある店舗のエンターテイメントシステムは、ジュークボックスとして動作する、および/または、ジュークボックスと接続される。さらに、ある実施形態において、ある店舗にある当該エンターテイメントシステムは、1つまたは複数のクライアント機器、1つまたは複数のディスプレイ、1つまたは複数のバートップ型のゲーム機またはハンドヘルド型のゲーム機などと接続されている。
【0226】
したがって、ある実施形態は、エンターテイメントサーバを介した携帯可能なエンターテイメントシステム、ジュークボックスミュージックシステム、ビデオシステム、およびクライアント機器を統合し、拡張するためのシステムおよび/または手法と関係する。ある実施形態によれば、エンターテイメントサーバは、様々なエンターテイメントサービス、ソーシャルサービス、販売サービスを(例えば、宅外で)提供するために、ジュークボックス、ゲーム装置、およびクライアント機器を発展させ、統合する。以下でより詳細に説明するように、ある店舗にあるエンターテイメントサーバは、ジュークボックス、ディスプレイ、または当該店舗の他のデバイスにある、または当該装置自身にある音楽、ゲーム、および/またはビデオを楽しむために、携帯機器から制御可能である。当該店舗にあるエンターテイメントサーバは、ジュークボックス、ディスプレイ、または1つまたは複数の異なる店舗にある他の装置において、これら、および/または、他の機能を実現するために、携帯機器から制御可能である。また、ある店舗にあるエンターテイメントサーバは顧客に使用される。これにより、ソーシャルコミュニティにメッセージを送信すると、当該エンターテイメントサーバに中継され、顧客が他の顧客、または顧客でない他の人と実際の根拠(actual premises)を相互にやりとりできる。また、ある店舗にあるエンターテイメントサーバは、ディスプレイ、ウォール、スクリーンなどに表示されるメッセージを送信することによって、当該店舗にいるユーザと相互にやりとりするために、顧客に利用される。
【0227】
上記でアウトラインを概説した制御およびメッセージング機能に加えて、以下で詳述するように、ある店舗にあるエンターテイメントサーバは、広告プラットフォームの一部として利用される。これはローカルデバイスのネットワークおよびバックエンドシステムを構成し、当該ジュークボックスおよび/または当該エンターテイメントサーバに接続される任意の第2スクリーンにおいて、宣伝を(例えば、地域の、その国の、または高度に文脈的な広告でさえ)可能にする。さらに、製品および/またはサービスは、当該エンターテイメントサーバを介して購買される(当該広告の結果として、またはそれとは独立して)。例えば、製品および/またはサービスは、ローカル機器に中継される仕入れとともに、顧客の携帯機器から購買される。当該エンターテイメントサーバと接続され、より幅広いエンターテイメントシステムの一部である業務用の機器は、購買用の携帯機器に内容を直接または間接に伝送するために使われる。ウェブサーバのような設置型の(in-location)サーバは、直接または間接に携帯機器へサービスを提供する。いくつかの製品および/またはサービスは、プレイするたびの支払い(pay-per-play)、または1回限りの課金(one-time fee)に基づいて提供されるが、当該エンターテイメントサーバと接続され、より幅広いエンターテイメントシステムの一部である業務用の機器は、無料で、販促のものとして、広告用に、勧誘用、非勧誘用、および/または、他の内容を直接または間接に携帯機器へ提供する。
【0228】
図40Aは、一実施形態に係るエンターテイメントシステムにおける主要な構成を示す。エンターテイメントサーバ4002は、ある店舗4000に位置する。図40Aのエンターテイメントサーバ4002は、ジュークボックスと「ともに」示されている。ある実施形態において、エンターテイメントサーバ4002は、ジュークボックスの筐体の中に提供される。ある実施形態において、エンターテイメントサーバ4002は、ジュークボックスと同一のコンピュータ又は異なるコンピュータで実行される。定型化されたジュークボックスが図40Aに示されているが、エンターテイメントサーバ4002は、例えばスタンドアローンジュークボックス(stand-alone jukebox)、ウォールマウントジュークボックス(wall-mount jukebox)、遠隔端末など、ジュークボックスミュージックシステム(jukebox music systems)と連動して提供されてもよい。図40Aに示されるようにではなく、前述したジュークボックスミュージックシステムの1つまたは複数が、エンターテイメントサーバ4002に加えて提供されてもよい。
【0229】
幅広く様々な周辺機器がエンターテイメントサーバ4002と接続される。例えば、任意の数のディスプレイ4004が接続される。こうしたディスプレイ4004は、例えばオーバヘッドディスプレイ(overhead displays)、プラズマまたはLCDテレビジョン、LED、広告ディスプレイ、リーダーボード(leader boards)、IP TV、ネットワークアドレス可能ディスプレイ(networkaddressable displays)などのビデオシステムを含む。ある店舗に属するカウンター甲板(countertop)および/または携帯機器4006も、エンターテイメントサーバ4002に接続されている。クライアント機器4008も、幅広くエンターテイメントサーバ4002に接続されている。各クライアント機器は、例えば、携帯電話(iPhone(登録商標)、Blackberries(登録商標)など)、PDA、ラップトップ、および/または、これらに類似するものなどのように、WiFi(登録商標)機器、3G機器、Bluetooth(登録商標)機器などの任意の組み合わせを含む。これらの構成のそれぞれは、有線接続または無線接続により、エンターテイメントサーバ4002と接続されている。
【0230】
上述した実施形態と同様に、ジュークボックスを備えたエンターテイメントサーバ4002は、エンターテイメントシステムネットワーク4010に接続されている。詳細を上述したように、ジュークボックスを備えたエンターテイメントサーバ4002とエンターテイメントシステムネットワーク4010との接続は、メディアの配信、使用料および/または収入の計上、装置の更新、商品の購買層データの収集、広告の配信などの使用に好都合である。エンターテイメントシステムネットワーク4010は、ジュークボックス、ディスプレイ4004、カウンター甲板または携帯デバイス4006、および/または、クライアント機器4008におけるプレイバック(playback)のためのメディアインスタンスを含むメディアデータベース4012を含む。そうしたメディアインスタンスは、再生するたびに支払う(pay-per-play)楽曲、広告用のコンテンツ、ダウンロード可能な又はネットワークのゲームなどであってよい。
【0231】
エンターテイメントシステムネットワーク4010は、MyTouchTunesジュークボックス関連のサービスおよび/または外部のソーシャルネットワーキングシステムに対するインターフェースを含む。すなわち、エンターテイメントシステムネットワーク4010は、MyTouchTunesインターフェース4014を含み、これによりユーザは、上述した機能、および/または、例えばプレイリストを生成し、管理し、更新し、および/または、削除する機能、フレンドと連絡する機能、オプションとしてカスタマイズ可能なアバターを伴う管理するジュークボックスへのログイン機能といった他の機能のいくつか、またはすべてを実行できる。エンターテイメントシステムネットワーク4010も、1つまたは複数の外部のソーシャルネットワーキングシステム4018とリンクするソーシャルネットワーキングシステムインターフェース4016を含む。例えば、ソーシャルネットワーキングシステムインターフェース4016は、Facebook(登録商標)、Twitter(登録商標)、MySpace(登録商標)、および/または、他のソーシャルネットワーキングサイトとリンクしている。この接続およびそれによって可能な機能の詳細は、以下で述べる。
【0232】
上述と同様に、ある店舗の外部にあるエンドユーザコンピュータ4020および/またはクライアント機器4022は、MyTouchTunesインターフェース4014を介してエンターテイメントシステムネットワーク4010と接続する。ある店舗の外部にあるエンドユーザコンピュータ4020および/またはクライアント機器4022も、ソーシャルネットワーキングシステム4018と接続する。店舗4000にあるクライアント機器4008は、エンターテイメントサーバ4002を通して、またはより直接的にMyTouchTunesインターフェース4014を介して、エンターテイメントシステムネットワーク4014に接続する。同様に、店舗4000にあるクライアント機器4008は、エンターテイメントサーバ4002を通して、またはより直接的にソーシャルネットワーキングシステム4018それ自体の接続を介して、ソーシャルネットワーキングシステム4018に接続する。
【0233】
上記で暗示したように、MyTouchTunesに関連するサービスは、ソーシャルネットワーキングサイトを介してユーザに利用可能となる。すなわち、ソーシャルネットワーキングシステム4018は、MyTouchTunesに関連するサービスおよび/またはエンターテイメントシステムネットワーク4010と直接的に通信できないが、上述したように、ソーシャルネットワーキングシステムインターフェース4016が、エンターテイメントシステムネットワーク4010に提供される。ソーシャルネットワーキングシステム4018それ自体は、このソーシャルネットワーキングシステムインターフェース4016と接続して構成される。同様に、ソーシャルネットワーキングシステムインターフェース4016は、MyTouchTunesに関係するサービスとソーシャルネットワーキングシステム4018との間におけるデータ通信を「翻訳する」または仲介するために構成される。こうしたリンクが提供されると、エンターテイメントサーバ4002のユーザは、途切れることなくソーシャルネットワーキングサイトに接続でき、逆も可能である。これにより、より統合された、まとまりのある製品を促進できる。
【0234】
図40Bは、一実施形態に係るエンターテイメントシステムの物理的な構造を示す。図40Bに示すように、店舗4100はローカルコンテンツサーバ4102を含む。当該ローカルコンテンツサーバは、ネットワーク接続、サーバを監視するためのディスプレイ、記憶場所、および有線コンピュータ機器を備えたサーバを含む。当該有線コンピュータ機器は、ローカルコンテンツサーバ、記憶場所の管理、当該店舗にあるネットワーク、および/または、外部の接続、店舗に基づくサービスの管理(例えば、広告および/またはその他のサービスなど)、および/または、これらに類似するものを制御するために提供される。無線ルータ4104は、ローカルコンテンツサーバ4102に接続される。無線ルータ4104は、WiFi機器(ラップトップやハンドヘルド、iPod(登録商標) Touches(登録商標)、PDA、Sony(登録商標)PSP(登録商標)、Nintendo(登録商標)DS(登録商標)、ある携帯デバイスなど)を用いて、各セットトップボックス4112a~cから当該店舗にあるネットワークを通して、ディスプレイ4110a~cに接続する。無線ルータ4104は、インターネット4114への接続も提供する。無線電話4106(例えば、スマートフォン、ウェブ可能な電話(Web-enabled phone)および/またはこれに類似するもの)は当該店舗に存在する、または3G、Bluetooth(登録商標)、またはその他の適切な接続が適切に設定されていれば、それらの接続を介して無線ルータ4104を使ってネットワークに接続できる。インターネット4114は、ジュークボックスに関連するメディアサーバ4116とともに、ソーシャルネットワーク4118(例えば、Facebook(登録商標)、Twitter(登録商標)、MySpaceなど)に接続されている。後者も、MyTouchTunesに関連するサービスを提供する。
【0235】
図40Cは、一実施形態に係るエンターテイメントシステムの論理構造を示す。ローカルサーバはウェブサーバを含み、ウェブサーバはアプリケーションサーバと接続されている。ウェブサーバおよびアプリケーションサーバは、両方ともコンテンツ(例えば、オーディオ、ビデオ、ウェブページ、および/または、これに類似するもの)と接続されている。ウェブサーバは、IP TVサーバとともに、コンテンツメタデータサーバと接続されている。
【0236】
ローカルサーバ4200は、例えばTCP/IP接続により、システムにある他のコンポーネントと接続されている。例えば、ローカルサーバ4200は、インターネット4202と接続されている。同様に、インターネット4202は、ソーシャルネットワークサーバー4204への接続を提供する。インターネット4202は、例えば3Gパケット交換サーバ4206および3G無線ネットワークサーバ4208を介して、3Gネットワーク4210への接続も提供する。
【0237】
無線および/または有線装置4212(ウェブブラウザを含む)は、TCP/IP接続を介してローカルサーバ4200に接続されている。同様に、デジタルシグナルセットトップボックス(digital signage set-top boxes)4216(ウェブブラウザ、フラッシュプレーヤー、ビデオ/オーディオプレーヤー、2D/3Dディスプレイアプリケーショ
ンなど)は、TCP/IP接続を介してローカルサーバ4200に接続されている。ウェブ可能な電話および/またはその他の装置4214(ウェブブラウザを含む)は、WiFiまたはその他の無線接続(例えば、3G、Bluetoothなど)を介してローカルサーバ4200に接続される。
【0238】
ソーシャルネットワーキングサイトは、幅広い層のユーザに豊富で人気のある機能を提供する。ジュークボックスをこれらのサイトやシステムにリンクすることは、ジュークボックスのオーナー/オペレータにとって望ましい。全体的なネットワークの使用が潜在的に増加するのと同様に、サービスおよび広告の露出が潜在的に増加するためである。言い換えれば、ソーシャルネットワーキングユーザに対して広告が露出され、メディアおよび/またはその他の製品およびサービスが、さらなる販売経路、すなわちソーシャルネットワーキングシステムを通して売れる。ソーシャルネットワーキングサイトをジュークボックスにリンクすることは、ソーシャルネットワーキングサイトのオペレータまたはモデレータにとっても、同じ理由により望ましい。実際、より多くの、および違った種類の装置が、より多く、および異なる店舗からサイトにアクセスするために使われることにより(例えば、ジュークボックスが、以下で述べるように、接続性の「ホットスポット」としての機能をもつ場合)、使用および広告の露出は増加する。
【0239】
MyTouchTunesサービスの機能の一例は上記で示されたため、詳細な記載は繰り返さない。しかし、ある実施形態の全体的なエンターテイメントシステム構造を利用するソーシャルネットワーキングサイトを介して、いくつかの又はすべての以下のMyTouchTunesサービス、または機能は、利用可能となる点には触れておく価値がある。すなわち、
(1)メディアをライブラリに追加する:ユーザはメディアを、ある装置にある「個人的な(personal)」ライブラリにダウンロードできる。その代わりに又はこれに加えて、ユーザは集中的にアクセス可能な記憶場所にメディアを「ダウンロード」できる。ここで、そうした「ダウンロード」には、コピーすること又は集中メディアデータベース4012から複数の店舗へ単なるアクセスを提供することが含まれる。その代わりに又はこれに加えて、メディアデータベース4012のように集中的にアクセス可能な記憶場所に、ユーザはメディアを「アップロード」できる。当該アップロードされたメディアは、他のユーザに利用可能にもでき、非公開を維持することもできる。
【0240】
(2)友人とメディアを共有する:上述と同じ方法により、ユーザは友人とメディアを共有できる。すなわち、ユーザは、ある装置の「個人的な」ライブラリにメディアをアップロードする。その代わりに又はこれに加えて、メディアデータベース4012のように集中的にアクセス可能な記憶場所に、ユーザはメディアを「アップロード」する。アップロードされたメディアは、すべての他のユーザ、制限されたユーザの集合に利用可能とすることもでき、非公開を維持することもできる。
【0241】
(3)プレイリストを更新する/管理する:ユーザは個人的な又は共有したプレイリストを更新および/または管理することができる。その代わりに又はこれに加えて、ユーザは、友人と合作のプレイリストを更新および/または管理することができる。
【0242】
(4)アーティスト、アルバム、楽曲、テーマ、ジャンル、プレイリスト、またはその他で検索する:ユーザは集中メディアデータベース4012を検索できる、または、上記および/または他の検索基準のいくつか、またはすべてを使って、非公開のコレクションを検索できる。
【0243】
(5)楽曲または楽曲のサンプルを聴く:ユーザは、集中メディアデータベース4012または非公開のコレクションから、楽曲または楽曲のサンプルを聴くことができる。
【0244】
(6)訪問した店舗を追跡する:ユーザは、自身が訪れた店舗に付随する情報を受け取ることができる。当該情報には、例えばその店舗の名前、店舗の住所、店舗からの方向、店舗への方向、その店舗と関係のあるプロモーション、店舗に関する情報、訪問に関する統計量(例えば、何回訪問したか、滞在した時間の長さ、再生した楽曲、作った友人など)、および/または、これらに類似するものが含まれる。
【0245】
(7)友人との/友人をとりまくメッセージ:ユーザは、友人にメッセージを送ることができる。そうしたメッセージは、以下のチャネルのいくつか、またはすべてにおいて共有される。すなわち、ソーシャルネットワーキングサイト、ジュークボックス、ある店舗におけるオーバヘッドディスプレイ、電子メール、SMSメッセージ、ピクチャメッセージなどである。したがって、メッセージは非公開にされてもよいし、公開されてもよい。また、それらは1つまたは複数の受信者に送信されてもよい。メッセージは直ちに送信されてもよいし、遅延を伴って送信されてもよい。または、特定のイベント(例えば、誕生日、特別なイベント、特定の楽曲の選択など)の発生にしたがって送信されてもよい。
【0246】
(8)ソーシャルネットワーキングサイトおよび/またはMyTouchTunesの機能のための全体的なアカウント、およびサービスの管理:ユーザは、個人情報および/またはログインの情報、課金情報、連絡先情報などを更新できる。
【0247】
(9)プログラミングイベント:ユーザは、イベントの招待、当該イベントの返信確認、ジュークボックスまたは当該イベントの場所において、適切に構成された他のプレイバック機器の変化の制御などを送信できる。
【0248】
(10)プレイリストをイベントにリンクする:上記と同様に、ユーザは、イベントのためのプレイリストを指定できる。
【0249】
ここで見られるように、いくつかの機能は、ソーシャルネットワーキングサイトを通してアクセスされる、および/または、複製される。ユーザが、これらの機能および/または他の機能と連動して、ソーシャルネットワーキングのコンタクトおよびMyTouchTunesのコンタクトのいずれか一方または両方を利用できることは、1つの利点である。したがって、ユーザが両方ではなく一方にのみ存在する場合にも、潜在的な幅広い聴衆へ手が届く。そして、ユーザは、上記のすべてを含む快適で慣れ親しんだシステムを使って、この潜在的な幅広い聴衆に手が届く。この機能により、ジュークボックスに関係しないインターフェースを採用したMyTouchTunesインターフェースを、使わない他のユーザに、統合されたエンターテイメントシステムに現実的なインパクトを抱かせることが可能となる。
【0250】
他の実施形態における他の機能には、エンターテイメントサーバ4002がクライアント機器4008のためのゲートウェイとして動作する機能が含まれる。すなわち、ある実施形態においては、エンターテイメントサーバ4002によって、クライアント機器4008は、エンターテイメントシステムネットワーク4010、ソーシャルネットワーキングシステム4018、および/または、他のネットワーク(例えばインターネット)にアクセス可能となる。したがって、エンターテイメントサーバ4002は、ある店舗における、または当該店舗の近隣における、WiFi機器、Bluetooth機器、3G機器などのための「ホットスポット」として動作することにより、クライアント機器4008にウェブサイトへのアクセスを提供する。例えば、制限された、または制限のないWiFiネットワークは、エンターテイメントサーバ4002によって提供される。これは、ジュークボックスがWiFi可能な機器のために、ホットスポットまたはウェブサーバとして動作することによる。このサービスは、有料、無料、制限されたユーザは無料、広告を受け入れたユーザは無料、いくつかの楽曲を購入したユーザは無料などとして提供されてもよい。3Gセルラーネットワークの一例では、固有のID(すなわち、ジュークボックスID)により、いずれのジュークボックスとやり取りしているかをユーザは識別できる。
【0251】
一般に、このアプローチを用いることにより、コンテンツの選択および携帯デバイスによる購買または選択が可能となる。音楽がプレイバック機器(例えば、iPhone(登録商標)、iPod(登録商標) Touch、ラップトップなど)の上で再生される既存のアプリケーションとは対照的に、ある実施形態に係るウェブ選択技術により、異なる機器(例えば、商業設備)におけるpay-per-play(再生するたびの支払い)も可能となる。これにより、プレイバック機器は、本質的にジュークボックスに対して遠隔操作を行う。言い換えれば、ある実施形態において、ユーザが制御する装置(たいていプレイバック機器自体である)は、潜在的に分離したソーシャルネットワーキングシステムと同様に、エンターテイメントシステム全体のエントリーポイント(entry point)となる。
【0252】
図41A~41Dは、ある実施形態において、クライアント機器がエンターテイメントサーバへログインする画面の一例を示す。図41A~41Dに示されて参照しつつ説明されるログインの技術は、WiFiのログインおよび/または他のシステムへのログインに使用できる。図41Aは、ユーザがクライアント機器でモバイルウェブブラウザを開く場合および/または適切なページへ進む場合に、ユーザに表示される画面を示す。ある実施形態において、ユーザはログインすることなく、ボタン4101を押下することにより、「スーパーサーチ(Super Search)」機能を使用でき、楽曲を検索できる。一方で、ユーザはログインしなければ楽曲を実際に再生できないようにしてもよい。任意の場合に、図41Aのログインボタン4103を押下すると、ユーザは図41Bに一例として示されるログイン画面へ遷移する。図41Bにおいて、ユーザ名フィールド4105およびパスワードフィールド4107が示される。図41Cに示されるように、ユーザはユーザ名およびパスワードを入力し、ログインするためにログインボタン4109を押下する。保護のために、パスワードは非表示となることに注意する。図41Dに示されるように、ユーザがログインすると、ユーザ名で当該ユーザを識別するウェルカムメッセージ4111が表示される。ウェルカムメッセージ4111は、MyTouchTunesメニューに続いて表示される。ユーザは、ボタン4113および/またはアクセスプレイリスト4115を用いて楽曲を検索できる。クレジットの数は、利用可能クレジットエリア4117においてユーザに提示される。ユーザはログアウトボタンを押下することにより、いつでもログアウトできる。
【0253】
こうした機能は、実際のジュークボックスに表示された場合と同じように動作する。当該ジュークボックス、MyTouchTunesポータル、および/または、接続されたソーシャルネットワーキングサイトで利用可能な上記した機能および/または他の機能の任意のもの、またはすべてのものは、クライアント機器を介してアクセス可能とされる。各機能のインターフェースは、例えばそれらにアクセスするために使用している機器に依存して変化してよいことに注意する。大きなディスプレイを備えた家庭用コンピュータにとっては適切であっても、極めて小さなディスプレイしか備えない携帯電話にとっては適切でない。同様に、バーにおいて適切なコンテンツであっても、すべての家庭のユーザにとっては適切でない。違いのいくつかを説明するために、クライアント機器のための機能のうち、いくつかの画面例を説明のために以下に示す。クライアント機器のための画面例は、例えば家庭用コンピュータにおける使用および/またはジュークボックスにおける使用における、上記で示された画面例と対比される。なお、すべての画面例は説明のために示されるのであって、限定を意図しないことは当然である。
【0254】
図42A~42Bは、ユーザが無線ネットワークへログインする方法を示したスクリーンショットの一例である。ユーザが無線範囲にいる場合、(端的に)ローカルネットワーク4201が検知したネットワークのリストに現れる。このオプションを選択することにより、ユーザは当該ネットワークに接続できる。パスワードが要求されてもよく、その店舗によってパスワードが与えられてもよく、ユーザのアカウントが紐付けられるなどしてもよい。ある実施形態において、ユーザ名またはパスワードのいずれかが与えられないことが必須であってもよく、このときエンターテイメントサーバは、ログインに使われるクライアント機器が有する固有の文字列でユーザを認証するよう構成される。例えば、エンターテイメントサーバは、携帯デバイスの電話番号、あらかじめ格納されたcookie、またはパケットに保持されたデータなどで、ユーザを認証するよう構成される。
【0255】
ある実施形態において、クレジットはクライアント機器へ伝送される。当該伝送の使用事例は、以下で詳述する。ただし、一般的には、第1の支払い受信手段(例えば、コインまたは紙幣集金人、クレジットカードの検証フォーム)によって支払いが受信される。例えば、ジュークボックス、携帯型ゲーム機、店舗スタッフ(location staff)、販売システムのポイント、またはウェブサービスである。第1の支払い受信手段は、支払いを受信し、委託されて当該支払いを保持する。第2のステップとして、当該支払いはユーザへ伝送される。これは、1つまたは複数の(1)携帯デバイス、例えば携帯電話、スマートフォン、メディアプレイヤー、携帯型ゲーム機(PSP、Nintendo DS)、またはその他の携帯型コンピュータ、またはPDA、またはウェブ可能な機器、(2)顧客を一意に識別するユーザアカウント、例えばMyTouchTunesログイン、または他の固有の識別子、(3)即時消費のための業務用機器に、直接クレジットの数として指示を伝送することによってなされる。支払いの表現は、量に対する未検証の改ざんのおそれを減らすために、暗号化され、および/または、そうでなければ保護される。より具体的には、支払い方法の一部またはすべては、店舗によって支払いの集金を促進するために、ユーザに利用可能となる。すなわち、
(1)支払いは、業務用機器から受理され、ユーザアカウントまたは携帯デバイスに伝送される。
【0256】
(2)支払いは、ウェブサイトから受理され、ユーザアカウントまたは携帯デバイスに伝送される。
【0257】
(3)支払いは、SMSペイメントサービスから受理され、ユーザアカウントまたは携帯デバイスに伝送される。
【0258】
(4)支払いは、クーポンから受理され、ユーザアカウントまたは携帯デバイスに伝送される。
【0259】
(5)支払いは、ユーザアカウントまたは携帯デバイスから以前に受理され、第2のユーザアカウントまたは第2の携帯デバイスに伝送される。
【0260】
(6)支払いは、店舗スタッフメンバーによって受理され、ユーザアカウント、携帯デバイス、または業務用機器へ直接伝送される。および/または、
(7)支払いは、販売時点管理の統合を通す等により、顧客インボイス(customer invoice)に割り当てられる。または、そうでなければ、さらに処理され、ユーザアカウント、携帯機器、または業務用機器に直接伝送される。
【0261】
ある実施形態において、上述した技術例は、それらが支払いを受信するために適切であるように、様々な組み合わせおよびサブ組み合わせ(sub-combinations)として実現され得る。例えば、第1の実施形態において、ユーザがジュークボックスに赴き、支払いを投入し、携帯デバイスおよび/またはジュークボックスの伝送ボタンを選択し、ジュークボックスおよび/または当該機器における確認コードを伝送クレジットに入力する。第2の実施形態において、ユーザは登録アカウントから自動的に控除することを許可する。例えば、事前に許可したクレジットカード、デビットカード、またはその他支払いのための道具を使う。第3の実施形態において、例えばある店舗において、ウェブまたはソーシャルネットワーキングサイトにおいて、プロモーションとしてなどで、事前に購入された又は授与されたクーポンコードを入力することにより、携帯デバイスにおいてクレジットが購入されるか、償還される。この最後の例に関して、販売を促進するクレジットまたは金銭的価値は、クーポンIDが1つのアクセスポイントでエンターテイメントシステムに入力されることを可能にすることによって、または認定イベントにおいて自動的に販促のクレジットまたは金銭的価値を割り当てることによって、ユーザアカウントまたは携帯デバイスに伝送される。
【0262】
認定イベントは、例えばその店舗における新しい携帯デバイス、新しいユーザによる購読、またはMyTouchTunesサービスおよび/またはソーシャルネットワーキングサイトへのサインアップ、特別に企画されたイベント(例えば、聖パトリック祭に2回の無料プレイをゲットしよう、いつもの夜長に5回の無料プレイをゲットしよう、など)、顧客が頻繁にジュークボックスを利用するユーザになったこと、または他の関連するシステム(例えば、ある時間間隔または全部の時間の間に所定の楽曲の数よりも多く再生すること、ある量の飲み物または他のグッズおよびサービスを購入すること、など)、および/または、他の状況を検知することを含む。これらおよび/または他の技術例を説明するフローチャートを、以下に示す。
【0263】
図43A~43Dは、一実施形態において、ユーザからの支払いを受理する処理の一例を示す説明的なフローチャートである。フローチャートは、クライアント機器および/またはジュークボックスにおける画面例を、必要に応じて含む。なお、処理および画面例はいずれも説明のために示されるのであって、限定するものではないことは当然である。任意の場合において、図43Aは、ある実施形態に係る第1のクレジット伝送フローを示す。ステップS4302において、ユーザの個人的な機器または携帯デバイスから、ユーザは「クレジットを追加(add credits)」ボタンを押下する。当該機器において、ユーザのリファレンスにクレジットの数が表示される。ステップS4304において、当該機器に誘導メッセージが表示される。当該誘導メッセージは、ユーザが当該機器にクレジットを伝送するために取る又は取らなければならないステップを簡単に示す。当該機器において、ユーザのリファレンスにクレジット数が再表示される。ステップS4306において、ユーザは、例えばジュークボックスのように、適切な支払い受理手段を備えたネットワーク機器に支払いを行う。ステップS4308において、ネットワーク機器は、支払いが受理されたことを確認するメッセージを表示する、または他のディスプレイもしくは当該機器(例えば、それに接続されたディスプレイ、または当該機器自体)に当該メッセージを送信する。ステップS4310において、支払い確認と検証処理とを開始するため、ユーザは初期化機器においてボタンを押下する。ステップS4312において、支払いが預託されているネットワーク機器(この場合はジュークボックス)は、アクティベーションコードを含むメッセージを表示する。当該アクティベーションコードは、単純な英数字からなる符号でよい。当該英数字からなる符号は、所定のルールにしたがってランダムに生成(作成)される。または、当該符号は当該機器に組み込みのエラーチェックコードなどであってもよい。当該メッセージが表示された後、ステップS4314において、ユーザは当該アクティベーションコードを、初期化機器の適切なエントリーフィールドに打ち込む。当該機器に転送用コードが表示されない場合、ユーザは当該機器で同じことを示す。すなわち、店舗スタッフがユーザを助ける、金を再投入する、アクティベーションコードを再表示させる指示が適切な機器へ送信される、または他の措置がとられる。いかなる場合にも、当該コードが入力されると、ステップS4316において、伝送クレジットボタンが押下される。ステップS4318において、当該コードが検証される。当該コードが有効であれば、クレジットが支払い機器から初期化機器へと伝送される。当該コードが無効であれば、ユーザは無効を通知される。伝送されたクレジットの数およびクレジットの更新された数は、ユーザへ表示される。
【0264】
図43Bは、ある実施形態に係るクレジットの伝送を開始した支払い機器の一例である。ステップS4320において、ユーザは金をジュークボックスまたは他のネットワーク支払い機器に投入する。ステップS4322において、当該ジュークボックスまたは他のネットワーク支払い機器にメッセージが表示され、クレジットを機器に伝送するか、および/または、クレジットを当該ジュークボックスまたは他のネットワーク支払い機器で使用するかについての選択を、ユーザに促す。ステップS4324において、ユーザはクレジット伝送の通信を開始するためのボタンを押下する。ここで、図43Bの例では、資金を携帯デバイスに伝送することを含む。ステップS4326において、当該ジュークボックスまたは他のネットワーク支払い機器に説明が表示される。図43Bの例では、当該説明により、携帯デバイスでクレジット追加ボタンを押下するようユーザに伝えている。ステップS4328において、ユーザはそのように行い、ステップS4330において、携帯デバイスで与えられたコードを入力する。ステップS4332において、クレジット伝送ボタンが押下される。上述したように、ステップS4334において、当該コードが検証される。当該コードが有効であれば、クレジットが支払い機器から初期化機器へと伝送される。当該コードが無効であれば、ユーザは無効を通知される。伝送されたクレジットの数およびクレジットの更新された数は、ユーザへ表示される。
【0265】
図43Cは、ある実施形態に係る他のクレジット伝送の一例である。ステップS4336において、ユーザは支払い機器および/またはジュークボックス、またはその他のネットワーク機器から、支払い通信を開始するためのボタンを押下する。ステップS4338において、ユーザは金を投入および/またはクレジットカードを挿入し、取得コードを入力するよう促される。図43Cの例では、ステップS4340において、ユーザは当該ジュークボックスまたは他のネットワーク機器に支払いを行う。ステップS4342において、当該ジュークボックスまたは他のネットワーク支払い機器に案内が表示される。図43Cの例では、当該案内は、携帯デバイスでクレジット追加ボタンを押下するようユーザに伝えている。ステップS4344において、ユーザはそのように行い、ステップS4346において、携帯デバイスで与えられたコードを入力する。ステップS4348において、クレジット伝送ボタンが押下される。上述したように、ステップS4350において、当該コードが検証される。当該コードが有効であれば、クレジットが支払い機器から初期化機器へと伝送される。当該コードが無効であれば、ユーザは無効を通知される。伝送されたクレジットの数およびクレジットの更新された数は、ユーザへ表示される。
【0266】
図43Dは、ある実施形態に係るさらに他のクレジット伝送の一例である。図43Dの例では、携帯デバイスでクーポンが取得された場合にクレジットが伝送される。ステップ4352において、パーソナルデバイスまたは携帯デバイスから、ユーザは「クーポン取得(redeem coupon)」ボタンを押下する。ステップS4354において、ユーザは、取得コードおよび/またはクーポンコードを入力する、および/または、バーコードの値を入力またはスキャンする。ステップS4356において、ユーザは「コード取得(redeem code)」ボタンを押下する。ステップS4360において、当該コードおよび/またはこれと関係する値ユニットの有効性および/または当該コードの量が、例えば受理コードのデータベースによって検証される。当該コードが有効と判定される場合、承認が当該携帯機器へ送信され、これに関係するコードに使用済み又は利用不可のフラグが立てられる、および/または、クーポン検証データベースから削除される。ステップS4362において、検証データから承認を受理すると、クレジットおよび/またはこれと等価な値ユニットおよび/または量を当該機器で利用可能とする。
【0267】
ある実施形態において、上記クレジットを伝送する状況においては、携帯デバイスにおいて使用するクレジットの数およびジュークボックスまたはネットワーク機器において使用するクレジットの数を、ユーザは指定することもできる。加えて、ある実施形態において、上記クレジットを伝送する状況においては、ユーザが利用可能なクレジットの全てを使った場合に、(例えば毎プレイごとに)自動的に課金するクレジットカード、デビットカード、またはその他アカウントもしくは支払い用の道具を、ユーザは認証することもできる。
【0268】
上記で示したように、クライアント機器は、エンターテイメントシステム全体を制御するため、および/または、MyTouchTunesサービスやソーシャルネットワーキングサイトなどの機能にアクセスするために使用される。図44A~44Fは、ある実施形態に係るクライアント機器に提供されるインターフェースを使って、音楽の検索、選択、および再生を行うことを示すスクリーンショットの一例である。図44Aは、エンターテイメントシステム、MyTouchTunesサービス、および/または、ソーシャルネットワーキングサイトをユーザが制御する、および/または、そうでなければやり取りをする「メインページ(main page)」の一例である。これにより、「スーパーサーチ(SuperSearch)」ボタン4402を使った検索、「マイプレイリスト(myPlaylists)」ボタン4404を使ったプレイリストの編集、またはボタン4406によるクレジットの追加を、ユーザは開始できる。エリア4408により、ユーザが利用可能なクレジットの数を通知できる。
【0269】
ユーザが検索を開始すると、当該ユーザは検索手法を選択する。図44Bの画面により、ボタン4410を押下することによりアーティスト名で、ボタン4412を押下することによりアルバム名で、ボタン4414を押下することにより楽曲のタイトルで、ユーザは検索できる。ユーザが検索手法を選択すると、図44Cに示した画面と同様の検索画面が表示される。図44Cの例では、ユーザが仮想キーボード4420を使って、エントリーフィールド4416に楽曲の名前を入力している。検索をすると、「オートコンプリート(auto-complete)」機能により、ユーザが検索窓(search criteria)に入力している間、考えられる検索結果を表示する。当該検索の結果は、結果エリア4418に表示される。ユーザが入力するたびに、またはユーザがテキスト入力の完了を指示した後に、リストが更新される。
【0270】
図44Dは、「ホテル(Hotel)」という楽曲の検索に対する結果を示す。楽曲のタイトル、アーティスト名、アルバム名、アルバムアート、および/または、その他の情報が、拡張結果エリア4418に表示される。拡張結果エリア4418に示される検索結果の1つからユーザが選択を行うと、図44Eの例と同様の画面に、当該楽曲の詳細が表示される。例えば上記および/またはその他詳細のような、選択した楽曲の詳細は、情報エリア4420に表示される。楽曲を再生するか否かを決定する場合には、ユーザの便宜のために、クレジットの数が表示される。プレイボタン4422により、ユーザはキューに楽曲を追加できる。または、プレミアムのために、プレイナウ(play now)ボタン4424により、ユーザは当該楽曲をキューの上に移動させることができる。キューの詳細は上記しているため、同様のことをここで繰り返さない。プレイボタン4422またはプレイナウボタン4424が押下されると、当該楽曲が再生キューに入り、必要に応じて、ユーザは十分なクレジットを有することを仮定する。ユーザは「メイン画面(main screen)」へ返される。ただし、確認メッセージをステータスエリア4426に表示してもよい(この場合、キューが成功したことを示すメッセージである)。
【0271】
MyTouchTunesサービス、ジュークボックスの関連サービス、および/または、ソーシャルネットワーキングサービスの他の機能には、これらの方法および/または類似の方法でアクセスできることが望ましい。システムにアクセスし、および/または、システムを制御するために使われる装置に依存して、単純化された、および/または、「軽い(lite)」インターフェースが提供される。こうした軽いインターフェースは、ある店舗やコンテンツなどにおける、またはこれらに関連する製品および/またはサービスの注文を拡大するために使われる。例えば、ある実施形態は、コンテンツ(例えば、楽曲または他のメディア)を購入する、または賃借する、例えば(順序から外れた楽曲を再生するためのプレミアム料金を支払うことで)再生キューの順序を変更することによって、システムの状態を変更する、次に再生される音楽に投票する、最良のスタッフに投票する等、商品を購入する(その店舗特有のもの、そのアーティストが再生した楽曲など)食事や飲み物を注文する等、その店舗の製品およびサービスを購入する、タクシー乗車を注文する、または他の製品やサービスを購入するなどのために使われる。
【0272】
ある状況においては、ある店舗で起こったイベントを記録することが望ましい。他のコンテンツとともに、この情報はその店舗にいる顧客、通りがかったりその店舗を訪ねてみようか考えたりしている顧客、その店舗には行けない友人などの興味を引くかもしれない。したがって、ある実施形態は、イベントおよび/または当該店舗で正確に進行中のことに関連するその他の情報のデータベースを管理する。この情報は、その店舗にあるデータベース、集中エンターテイメントシステムネットワーク、ソーシャルネットワーキングサーバなどで管理される。言い換えれば、情報のフィード(feed)は当該店舗からローカルまたは遠隔に保持され、興味を持っている購読者(subscribers)、読者(readers)、または顧客に配布される。ある実施形態において、その店舗および/または既存のソーシャルネットワーキングのインフラストラクチャに情報の「フィード」を供給するために、当該情報は管理され、統合される。すなわち、ある実施形態において、情報のフィードは、ソーシャルネットワーキングサイトの「ウォール(wall)」や、その店舗にあるディスプレイの一方または両方に伝送される。
【0273】
情報のフィードは、適切な店舗からデータを引き上げる、または適切な店舗に押し込むことによって配布される。より具体的には、ある実施形態において、ウェブサービスから読み込む、RSS(RDF(Resource Description Framework) Site Summary)ストリームを受信する、および/または、(1)ある店舗にある1つまたは複数のディスプレイ、および/または、(2)外部スクリーンの一方または両方に、公衆閲覧可能な「メッセージ」を表示することによってフィードを可能にする。接続は、ある店舗の処理サーバから直接的に、または集中エンターテイメントシステムネットワークを介して提供される。例えば、IP TV、Connec-TT(登録商標)、および/または、他のプッシュ(push)、プル(pull)、ブロードキャスト(broadcast)、サブスクリプション(subscription)、および/または、他の技術といった様々なネットワーク技術が、これらの目的および/または他の目的を達成するために、単独または多様な組み合わせで使われる。
【0274】
幅広く多様な情報が、当該店舗のディスプレイおよび/またはソーシャルネットワーキングサイトのウォールに配信される。こうした情報には、例えば当該店舗で歌われた楽曲に関する情報が含まれる。また、こうした情報には、例えば楽曲に関する情報(例えば、タイトル、アーティスト、再生時間など)、名前および/またはアバターといった情報とともに、その楽曲を歌った人の情報(例えば、その楽曲を歌った顧客が登録ユーザだったイベントにおいて)、当該楽曲が再生されたプレイリストに関する情報(例えば、作成者、プレイリストの長さ、プレイリストの位置など)、および/または、その他これに類似する情報が含まれる。
【0275】
システムを通して交換されるメッセージは、その店舗のディスプレイ、および/または、ソーシャルネットワーキングサイトのウォールに配信される。例えば、ユーザからユーザへのメッセージは表示される、(例えば、特定の1人もなく)その店舗にいるすべての人に配信されるなどしてもよい。したがって、添付されたさらなるコンテンツ、例えば画像、動画、楽曲などとともに、前後に行き来するダイアログが表示される。「非公開(private)」に指定されたメッセージ、または「公開」にされなかったメッセージは、このように表示されないのは当然である。
【0276】
表示された情報および/またはその店舗で起こったイベントは、自動的に認証ユーザの作動、特別なイベントを引き起こす。例えば、楽曲の選択および/またはメッセージに含まれるキーワードは削除される。適切な検知に基づき、リアルタイムで動的な情報の顧客への配信において、データは自発的に配信される。この顧客に生成された情報は、アーティスト、レーベル、または他の人々からのコンテンツとなり得る。例えば、楽曲または楽曲に関するキーワードの検知に基づいて、その楽曲の選択に関する1つまたは複数の疑似事実(factoids)が提示される。事実は表示され、および/または、(例えば、クライアント機器、カウンタートップ、または携帯型ゲーム機器を介して)雑学ゲームが行われる。他の例において、アーティストは、例えば「XYZバーで私の楽曲を聴いてくれてありがとう」といった特別なメッセージを発信できる。この特別なメッセージは、フィードに記載され、および/または、当該店舗にいるユーザのために演奏される。さらに他の例において、新しいCDのリリース、近々の登場、コンサートなどに関する情報は、フィードの一部として提供される。
【0277】
フィードの自動的な発信により、例えば楽曲の演奏および/またはキーワードに興味を持たれることによって、広告主も利益を享受する。一般に、メッセージの受信に基づいて、広告主は顧客へ特定の広告を、キーワード検索、再生されている楽曲、再生されている楽曲のアーティスト、入力された雰囲気に基づいて、メインの画面、または任意の外部の画面へ文脈的に露出させることができる。広告主から提案された、および/または、支払いがなされたコンテンツに基づいて、広告が表示されてもよい。例えば、広告主は「ジョー、お前はビールが欲しいか?」という質問の中に「ビール」が含まれることを判断し、それに応答して、あるアルコール飲料および/またはそのバー特別の飲み物のための広告を示す。同様に、広告主が「呼び出し音(jingle)」として使っている、再生されているある楽曲を検知し、広告の出稿を決定する。
【0278】
一般に、広告のデータベースは、その店舗のレベル、および/または、集中エンターテイメントシステムネットワークのレベルにおいて管理される。当該広告のデータベースは、キーワードが検知されたときや楽曲が流されたときなどに出稿されている特定の広告の間に、マッピングを提供する。競合する又は重複するエントリーがある場合、優先度のルールが適用される。ルールの一例においては、より多く支払った広告主に優先度が与えられる。他の一例においては、広告が入れ替わる。さらに他の一例においては、広告の現れる回数が、競合する広告主が費やした量に比例する。上記競合を解決するための他の優先度ルールが実施されてもよいことは当然である。
【0279】
広告の表示には、バックエンドレベニューシェア(backend revenue sharing)が締結されている。例えば、米国特許出願番号12/222,785を参照されたい。当該出願の内容全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。広告サーバおよび動画サーバは、例えば米国特許出願番号12/076,761および12/318,864で開示されており、当該出願の内容全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0280】
顧客も、あるイベントの発生に対して自動的にメッセージを残すように、システムをプログラムできる。例えば、顧客の気分や状態が変わったときにメッセージが表示されるようにするなど、顧客の気分や状態がトリガーとして使われる。一例において、第1の顧客の気分または状態が「パーティ中」に変更されたとき、第2の顧客は、例えば「お前は家に帰って宿題しろよ!」と表示されるメッセージをプログラムできる。他の特別なメッセージが、顧客によって又は顧客のために残される。例えば、楽曲を再生している場合(例えば「これが私の好きな歌です」や「私はこの歌が嫌いです」)、ユーザがログインした場合(例えば「今夜あなたが出かけていたなんて知らなかった」や「こんなところでお目にかかるなんて」)などである。
【0281】
図45は、ある実施形態に係る、仮想的な店舗に関連する「フィード」を含む表示例4500である。例えばソーシャルネットワーキングサイトを通して、当該機器に直接的に等によって、遠隔機器は同一または類似の情報を表示できる。表示例4500は、メインコンテンツエリア4502、およびこの例において当該メインコンテンツエリア4502の周囲に表示される広告エリア4504を含む。レイアウトは変更できることは当然である。例えば、他の形(例えば、広い底部、上部、および/または、サイドバー)が、四隅に形作られた(corner-shaped)広告エリア4504の代わりに設置されてもよい。
【0282】
第1のフィード4506aは、再生されている楽曲に関する情報を含み、関連するイラスト4506bが当該情報に隣接して表示される。この例では、イーグルスの「ホテルカリフォルニア」という楽曲が再生されている。この楽曲の再生によって、文脈的な疑似事実が第2のフィード4508aに現れることが自動的に引き起こされ、同時に関連するイラスト4508bがその隣に表示される。ここでは、当該疑似事実は、当該楽曲の「ヘルフリーズオーバー」のバージョンは、全部で8本のギターを使って演奏されることである。ユーザのコメントが第3のフィード4510aとして表示され、個人的な画像および/またはアバター4510bが当該第3のフィード4510aの隣に表示される。メッセージを送信した人のユーザ名も、当該第3のフィード4510aに表示されることに注意する。アーティストやレーベルからのカスタマイズされたメッセージは、イーグルス自身の画像4512bとともに、第4のフィード4512aとして表示される。近日中に行われるコンサートの広告は、第5のフィード4514aとして示される。ユーザがパーソナルデバイスでフィードを受信すると、第5のフィード4514aに与えられるリンクは、「生きた(live)」リンクとなる。例えば、それが選択されたとき、当該ユーザは直接コンサートチケットを購入できるところから、あるウェブページへ飛ばされる。
【0283】
ユーザメッセージは、第5のフィード4516aとして示される。キーワードおよび文脈的認知は、イベントを引き起こすために使われる。言い換えれば、投稿はキーワードおよび/または文脈のためにスキャンされ、特別な宣伝イベントのために提供される。この例では、広告スペース4504は、この検知に対する反応によって更新される。したがって、「バド(Bud)」の広告が「ビール」という単語を検出した反応として表示されている。一般に、エリア4504は、広告スペースまたは文脈的認知であるイラストスペースとして用いられ、あるイベントによって、および/または、キーワードおよび/または他の刺激の検出によって引き起こされ、変更される。
【0284】
また、タイムスタンプ(timestamp)が各フィードに関連付けられてもよい。新しいフィードは、表示の最上部または最下部に追加される。多すぎるフィードが表示された場合、最も古いフィードが削除され、当該フィードは必要に応じて上または下へ「スクロール(scrolled)」される。図45に示されるレイアウトは一例である。本発明の異なる実施形態においては、例えば現在表示されているメッセージ、イラスト、および/または、他の要素の数が入れ替えられてもよい。
【0285】
メッセージが適切でないことにより(例えば、それらが節度を欠く、攻撃的である、他人の名誉を毀損する、および/または、それ以外に不適切である)、店舗固有の、および/または、店舗に関連する技術が、望ましくないメッセージを「掃除する(cleaning)」ために提供される。例えば、そうした技術は、その店舗および/またはフィードにおける表示から完全に「抹消(erasure)」することを外部システムに提供する。削除されるセンテンス、フィード、および/または、メッセージの一部のみ可能なメニューも提供される。例えば、顧客の不平や警察の捜査などの対応のために、そうしたことが必要になった場合のために、削除されたアイテムの記録は管理されてもよい。当該記録は、分離された記録場所に置かれてもよいし、データベースが単に、各エントリーに関連した「非表示(do not display)」または「編集済(redacted)」フィールドを持っており、適切な表示制御を行うプログラムドロジック回路(programmed logic circuitry)により解釈されてもよい。
【0286】
また、ある実施形態において、不審なフィードには自動的にフラグが立てられる、削除される、および/または、編集される。例えば、システムは、不適切な言語または内容をスキャンできる(例えば、年齢に適切(age-appropriate)および/または他のコンテンツフィルタが設置される)。単純に攻撃的なコンテンツを削除するよりむしろ、部分的に編集されてもよい(例えば、汚い言葉遣いをアスタリスクなどに置換する)。ユーザは、当該コンテンツを放置する、変更すべきである、削除しなければならないことを究極的に決定する適切な権限によるレビューのために、あるフィードへフラグを立てることもできる。
【0287】
ある実施形態は、エンターテイメントセンターに関するものであって、ネットワーク通信可能なコンピュータを備え、前記コンピュータは、標準のアナログ、デジタル、またはネットワークアドレス可能に少なくとも1つのディスプレイとさらに接続されており、前記コンピュータは、前記コンピュータとやりとりする前記ネットワークの1つと接続された遠隔機器と通信するように動作可能であり、前記遠隔機器は、コードを受理し、前記コードを前記コンピュータに伝送するように動作可能であり、前記コンピュータは、データベースに対して又はアルゴリズムに対して、前記コードの有効性を検証可能であり、肯定的な有効性のもとで、前記コンピュータは金銭的価値又はクレジット価値を前記遠隔機器に割り当てるよう構成されている。前記遠隔機器は、前記コンピュータに含まれるコンテンツを閲覧するように動作可能であり、前記遠隔機器は、前記コンテンツを選択し、前記金銭的価値又はクレジット価値を用いて前記コンテンツに支払いをするようさらに動作可能であり、前記コンピュータは、前記遠隔機器による選択に基づいて、前記金銭的価値または前記クレジット価値を減少するよう動作可能である。前記コードは、代わりに又は加えて、前記遠隔機器に送信され、前記コンピュータに組み込まれる(entered)。
【0288】
ある実施形態は、少なくとも1つのインターネットベースのメッセージングシステムと連動し、少なくとも1つの遠隔機器と連動する宅外のエンターテイメントセンターに関するものであって、前記遠隔機器は、有線又は無線のローカルエリアネットワークによって又はインターネットを介して前記宅外のエンターテイメントセンターに接続されており、前記遠隔機器から前記エンターテイメントセンターのサービスのいくつかを使用することによって、前記エンターテイメントセンターは、前記メッセージを、前記少なくとも1つのインターネットベースのメッセージングシステムへ送信する。前記インターネットを介した当該システムへの接続は、当該エンターテイメントセンターを固有に識別する前記遠隔機器へコードを入力することをユーザに要求する。
【0289】
ここで参照された携帯デバイスのいくつかは、例えば出願番号11/902,790で述べられたことであってよく、当該出願の内容全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0290】
本開示は特定の用語を使ってきたが、これにより特定の実施形態、ハードウェアコンポーネントおよび構成、ソフトウェア構成などに本発明を限定するように解釈されない。例えば、多くの機能および例が、バー、パブ、またはその他の環境に存在することと関連して説明されてきたが、本発明の一実施形態に存在する機能は、ジュークボックス(または複数のジュークボックス)が置かれている任意の店舗における使用に対して適用可能である。同様に、「ユーザ」、「オーナー」、「オペレータ」、「顧客」などの使用によって参照しつつ、ある特徴および機能を説明してきたが、これらの用語は一般的であり、ほとんどの場合において、選択される実施形態および使用される機能に依存して、互いに置換可能に使用される。例えば、オーナーおよび/またはオペレータにとって、最初の楽曲の選択を限定することには利点があるが、ある実施形態において、顧客は最初の楽曲の選択において役割を果たす。「ディスプレイ(display)」という用語には、例えばコンピュータに直接または遠隔に接続されたモニター、またはIP・TV技術のような組み込みのICが含まれる。ディスプレイは、ネットワークアドレス可能(network addressable)であってよい。また、標準のデジタル符号(LEDベース)もディスプレイと考えられてよく、および/または、ネットワークアドレス可能なディスプレイとして提供される。
【0291】
さらに、実施形態が構成される1つの方法のみを表現するような、特定のハードウェアの組み合わせおよび構成が開示されている。ある実施形態において、機能するジュークボックスを可能にするのに不可欠なあらゆる種類のサービスを一貫して提供するために、集中サーバは、同時に又は分離して動作する1つまたは複数のサーバから構成される。例えば、サーバのクラスタは、メディア、他のトラッキングメンバーシップ(tracking membership)、さらに他のライセンス処理などを提供する1つのサーバを備えた、仮想集中サーバを構成してもよい。
【0292】
同様に、ここで述べたローカルサーバは、ジュークボックスに組み込まれてよい。例えば、当該ローカルサーバは、独立して機能するように現れてもよいし、当該ジュークボックスにおける統合された大容量記憶装置の一部(例えば分離)として存在することを通して現れてもよい。ハードディスク容量が巨大かつ安価になるほど、それらはローカルサーバの機能を果たすことが望ましい。一実施形態は、ファクトリードライブ(factory drive)として25,000曲の楽曲を含む120GBのハードディスクドライブを構成する。ただし、ジュークボックスの応用のためのシステム設計者の要請にあわせて、現在公知
または以降に開発される(またはこれらの組み合わせ)フラッシュメディアまたは任意の記憶メディアが、ファクトリードライブ、拡張メディアストレージ、またはローカルサーバとして使われてもよい。言い換えれば、本発明は、いかなるストレージ技術または構成にも限定されず、任意の適したストレージ技術を用いて実施可能である。
【0293】
また、上述の説明において「楽曲」の用語をしばしば用いてきたが、この用語は本発明の技術的範囲を限定することを意図するものではなく、いかなるインスタンス又はメディアのインスタンス(例えば、楽曲、動画、楽曲/動画の組み合わせ、データ、情報など)がいかなる実施形態においても使用可能であり、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0294】
最後に、ここで示したスクリーンショットおよびソフトウェア構成は、ここで開示された機能を体系付けて表示するための一方法に過ぎない。他の構成は可能であり、したがってここで熟考された。
【0295】
本発明の望ましい形態は、ここで提示され、説明されてきたが、当業者の1人によって様々な変更および/または変形がなされ得ることは明らかである。したがって、ここでした特定の説明は一例を意味するに過ぎず、添付の請求項の用語を超えて本発明を限定する意図ではない。
【0296】
ある種の典型的な実施形態は、ユーザとのやりとりでソーシャルネットワーキングおよび/またはその他のサービスを提供するエンターテイメントシステムに関する。ある種の典型的な実施形態では、エンターテイメントシステムは、ジュークボックスに関連し他サービスであって、エンターテイメントシステムが介在し、店舗内外からアクセス可能なサービスを提供するように構成され、これにより、店舗内外の顧客間に対するソーシャルネットワーキングサービスを統合し、また、広告の機会を提供する。ある種の典型的な実施形態では、店舗内のエンターテイメントシステムは、ジュークボックスとしての役割を担うか、または、ジュークボックスに接続されるか、の少なくともいずれかに該当する。ある種の典型的な実施形態では、店舗内のエンターテイメントシステムは、1台以上の装置、1台以上のディスプレイ、1台以上のバートップゲームデバイス、または1台以上のハンドヘルド型のゲームデバイス等に接続されてもよい。エンターテイメントシステムが介在したジュークボックスに関するサービスは、顧客の体験を高め、所有意識およびエンターテイメントシステムのユーザ同士が結びついているコミュニティへの帰属意識を作り出す方法を提供する。
【0297】
〔関連文献の相互参照〕
本出願は、米国特許出願第61/202,617号に基づく優先権主張を伴う。その全内容は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。また、本出願には、米国特許出願第11/902,658号、第11/902,790号、第12/076,761、第61/129,637号、第12/222,785号および第12/318,864号の全内容が参照により組み込まれるものとする。各号は、同時係属しており、同一の出願人によるものである。
【0298】
〔構成1〕
宅外の店舗に設けられたジュークボックスであって、
上記ジュークボックスは、エンターテイメントシステムネットワークに接続され、上記ジュークボックスのローカルに保存されているか、上記エンターテイメントシステムネットワークから有料でダウンロードされるか、の少なくともいずれかに該当する複数のメディアインスタンスを再生するように構成されており、
上記ジュークボックスとソーシャルネットワーキングシステムは、ソーシャルネットワーキングインターフェースを介してデータを共有するように構成され、上記ソーシャルネットワーキングシステムは、上記エンターテイメントシステムネットワークの一部でなく、外部にある、ジュークボックス。
【0299】
〔構成2〕
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースは、上記エンターテイメントシステムネットワークの一部である、構成1に記載のジュークボックス。
【0300】
〔構成3〕
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースは、上記ジュークボックスの外部にある、構成1または2に記載のジュークボックス。
【0301】
〔構成4〕
上記エンターテイメントシステムネットワークは、上記ジュークボックスに関連のあるソーシャルネットワーキングサイトへのジュークボックスソーシャルネットワーキングインターフェースをさらに含み、上記ジュークボックスに関連のあるソーシャルネットワーキングサイトは、上記ソーシャルネットワーキングシステムに関連しない、構成1~3の何れか1項に記載のジュークボックス。
【0302】
〔構成5〕
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースは、上記宅外の店舗の外部に設けられている複数のコンピュータが、上記ジュークボックスと接続するように構成されている、構成1~4の何れか1項に記載のジュークボックス。
【0303】
〔構成6〕
上記ジュークボックスとリモートで接続された、上記宅外の店舗の外部に設けられているジュークボックスでない装置が、少なくともジュークボックスで再生する複数のメディアインスタンスの選択と、それに加えて、クレジットの共有することの許可をするための制御が可能である、構成1~5の何れか1項に記載のジュークボックス。
【0304】
〔構成7〕
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースは、さらに、上記ジュークボックスからフィードを受け取り、上記ソーシャルネットワーキングシステムにフィードを提供するように構成されており、上記フィードは、ジュークボックスで再生されているか、または、再生されることになる、複数の選択されたメディアインスタンスを示すデータを提供する、構成1~6の何れか1項に記載のジュークボックス。
【0305】
〔構成8〕
上記宅外の店舗にあるジュークボックスまたはジュークボックスでない装置を介して上記ジュークボックスにログインする予め登録されたユーザを認証するように構成されているユーザ認証部を備えている、構成1~7の何れか1項に記載のジュークボックス。
【0306】
〔構成9〕
上記フィードが、上記ジュークボックスで再生されているか、または、再生されることになる、上記複数のメディアインスタンスの各々を選択した認証済のユーザを示すデータをさらに含んでいる、構成7に記載のジュークボックス。
【0307】
〔構成10〕
上記フィードが、上記ソーシャルネットワーキングシステムを介して認証済のユーザから、上記宅外の店舗にある電子機器を使用している、別のソーシャルネットワーキングシステムのユーザに送信されるメッセージ示すデータをさらに含んでいる、構成7に記載のジュークボックス。
【0308】
〔構成11〕
外部ディスプレイへの出力を含む、構成1~10の何れか1項に記載のジュークボックス。
【0309】
〔構成12〕
上記ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、選択されたメディアインスタンスの一覧を、上記外部ディスプレイに出力するように制御可能である、構成11に記載のジュークボックス。
【0310】
〔構成13〕
上記ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、複数のメディアインスタンスを選択したユーザが認証されていれば、認証されたユーザを外部ディスプレイへの出力として提供するように制御可能である、構成12に記載のジュークボックス。
【0311】
〔構成14〕
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースを介してメッセージを送信したジュークボックスで認証されたユーザから、ソーシャルネットワーキングシステムのユーザに送信されたメッセージを外部ディスプレイへの出力として制御可能である、構成11~13の何れか1項に記載のジュークボックス。
【0312】
〔構成15〕
上記ソーシャルネットワーキングシステムのユーザから宅外の店舗において認証されたユーザに送信されるメッセージを外部ディスプレイへの出力として制御可能である、構成11~14の何れか1項に記載のジュークボックス。
【0313】
〔構成16〕
上記ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、複数のメディアインスタンスに関する雑学を外部ディスプレイへの出力として制御可能である、構成11~15の何れか1項に記載のジュークボックス。
【0314】
〔構成17〕
上記ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、複数のメディアインスタンスに関するアーティストまたはレーベルからのメッセージを外部ディスプレイへの出力として制御可能である、構成11~16の何れか1項に記載のジュークボックス。
【0315】
〔構成18〕
宅外の店舗に設けられたジュークボックスの操作方法であって、
上記ジュークボックスは、エンターテイメントシステムネットワークに接続され、
上記ジュークボックスのローカルに保存されているか、上記エンターテイメントシステムネットワークから有料でダウンロードされるか、の少なくともいずれかに該当する複数のメディアインスタンスを再生することのユーザの要求を受付、応答するステップと、
上記ジュークボックスとソーシャルネットワーキングシステムは、ソーシャルネットワーキングインターフェースを介してデータを共有するステップとを含み、
上記ソーシャルネットワーキングシステムは、上記エンターテイメントシステムネットワークの一部でない、外部にある、ジュークボックスの操作方法。
【0316】
〔構成19〕
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースは、上記エンターテイメントシステムネットワークの一部である、構成18に記載のジュークボックスの操作方法。
【0317】
〔構成20〕
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースは、上記ジュークボックスの外部にある、構成18または19に記載のジュークボックスの操作方法。
【0318】
〔構成21〕
上記エンターテイメントシステムネットワークが、ジュークボックスに関連のあるソーシャルネットワーキングサイトへのジュークボックスソーシャルネットワーキングインターフェースをさらに含み、上記ジュークボックスに関連のあるソーシャルネットワーキングサイトは、上記ソーシャルネットワーキングシステムに関連しない、構成18~20の何れか1項に記載のジュークボックスの操作方法。
【0319】
〔構成22〕
上記ソーシャルネットワーキングインターフェースを介して上記宅外の店舗の外部に設けられている複数のコンピュータから、そして、リモートでジュークボックスに接続された宅外の店舗に設けられているジュークボックスでない装置から受け取った、ユーザの要求に応じてジュークボックスを選択的に制御するステップをさらに含む、構成18~21の何れか1項に記載のジュークボックスの操作方法。
【0320】
〔構成23〕
上記ジュークボックスからソーシャルネットワーキングシステムにフィードを提供するステップを含み、
上記フィードは、ジュークボックスで再生されているか、または、再生されることになる、複数の選択されたメディアインスタンス、上記ジュークボックスで再生されているか、または、再生されることになる、上記複数のメディアインスタンスの各々を選択した認証ずみユーザ、あるいは、ソーシャルネットワーキングサイトのユーザに送信されるメッセージ示すデータを含む、構成18~22の何れか1項に記載のジュークボックスの操作方法。
【0321】
〔構成24〕
外部ディスプレイ装置への出力を提供するステップを含む、構成18~23の何れか1項に記載のジュークボックスの操作方法。
【0322】
〔構成25〕
上記外部ディスプレイ装置への出力は、
ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、選択されたメディアインスタンスを示すデータ、
ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、複数のメディアインスタンスを選択した認証済みのユーザを示すデータ、
ソーシャルネットワーキングシステムのユーザから宅外の店舗において認証されたユーザに送信されるメッセージを示すデータ、
ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、複数のメディアインスタンスに関する雑学を示すデータ、
あるいは、ジュークボックスで再生されているか、または再生されることになる、複数のメディアインスタンスに関するアーティストまたはレーベルからのメッセージを示すデータを含んでいる、構成24に記載のジュークボックスの操作方法。
図1
図2
図3
図4
図4A
図4B
図4C
図5
図5A
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図16A
図16B
図17
図18
図19
図19A
図19B(1)】
図19B(2)】
図19C
図19D
図19E
図19F
図20
図21A
図21B
図21C
図21D
図21E
図22
図23
図24
図25
図26A
図26B
図26C
図26D
図26E
図26F
図27
図28
図29
図29A
図29B
図29C
図29D
図29E
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40A
図40B
図40C
図41A
図41B
図41C
図41D
図42A
図42B
図43A
図43B
図43C
図43D
図44A
図44B
図44C
図44D
図44E
図44F
図45