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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172028
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】無線タグシステム
(51)【国際特許分類】
   G06K 7/00 20060101AFI20231129BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20231129BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20231129BHJP
   G06K 19/08 20060101ALI20231129BHJP
   G06K 7/14 20060101ALI20231129BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
G06K7/00 095
G06K19/077 112
G06K19/06 037
G06K19/06 112
G06K19/08
G06K7/14 017
G06K7/10 464
G06K7/10 436
G06K7/10 252
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022083573
(22)【出願日】2022-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】501428545
【氏名又は名称】株式会社デンソーウェーブ
(74)【代理人】
【識別番号】100095795
【弁理士】
【氏名又は名称】田下 明人
(74)【代理人】
【識別番号】100143454
【弁理士】
【氏名又は名称】立石 克彦
(72)【発明者】
【氏名】竹本 宗貢
(72)【発明者】
【氏名】金原 史浩
(57)【要約】
【課題】無線タグに設けられる表示部での表示領域に占める表示情報を表示可能な情報表示エリアを狭くすることなく、無線タグの記録情報の更新及び表示情報の更新の成否を判定可能な構成を提供する。
【解決手段】無線タグ通信装置20にて、無線タグ10に記録される記録情報を更新情報に更新する記録情報更新処理が行われた後に、上記更新情報に応じた表示情報が表示部11の表示領域に表示されるように無線タグ10が制御される。そして、表示部11に表示される表示情報を撮像して読み取る情報読取装置30による読取結果に基づいて上記記録情報更新処理の成否が判定される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を有する無線タグと、
前記無線タグに記録される記録情報を読み書きする無線タグ通信部と、
前記表示部に表示される表示情報を撮像して読み取る情報読取部と、
を備える無線タグシステムであって、
前記無線タグ通信部は、
前記無線タグに記録される記録情報を指示された情報に更新する記録情報更新処理を行う通信制御部と、
前記通信処理部による記録情報更新処理が行われた後に、前記指示された情報に応じた表示情報が前記表示部の表示領域に表示されるように前記無線タグを制御する表示制御部と、
を備え、
前記情報読取部による読取結果に基づいて前記記録情報更新処理の成否を判定することを特徴とする無線タグシステム。
【請求項2】
前記情報読取部は、前記指示された情報に応じた表示情報に関する情報を前記無線タグ通信部から取得することを特徴とする請求項1に記載の無線タグシステム。
【請求項3】
前記表示情報には、前記指示された情報に関連する情報を記録した情報コードが含まれ、
前記情報コードのデコード結果を考慮した前記情報読取部による読取結果に基づいて前記記録情報更新処理の成否を判定することを特徴とする請求項1に記載の無線タグシステム。
【請求項4】
前記情報読取部は、前記情報コードの印字品質の良否を判定する印字品質判定部を備えて、前記情報コードのデコード結果を考慮した前記情報読取部による読取結果と前記印字品質判定部の判定結果とに基づいて前記記録情報更新処理の成否を判定することを特徴とする請求項3に記載の無線タグシステム。
【請求項5】
前記無線タグは、前記無線タグ通信部から受信した電波から動作電力を得るパッシブ型の無線タグとして構成され、
前記情報読取部は、前記印字品質判定部により前記情報コードの印字品質が不良と判定される場合に通信条件変更指示を前記無線タグ通信部に対して行い、
前記無線タグ通信部は、前記情報読取部から前記通信条件変更指示を受けると、前記通信条件変更指示を受けない場合よりも電波出力を上げた状態で、再度前記通信制御部による前記記録情報更新処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の無線タグシステム。
【請求項6】
前記情報読取部は、前記無線タグを特定するための特定情報を前記無線タグ通信部から取得し、
前記情報コードに記録される情報には、前記特定情報が含まれることを特徴とする請求項3に記載の無線タグシステム。
【請求項7】
前記情報コードは、公開可能な情報が記録される公開領域と、復号鍵を用いて復号可能に暗号化された情報が記録される非公開領域とを有する一部非公開コードであり、前記指示された情報に関連する情報は、前記公開領域に記録され、前記特定情報は、前記非公開領域に記録されることを特徴とする請求項6に記載の無線タグシステム。
【請求項8】
前記無線タグ通信部と前記情報読取部とが一体型の装置として構成されることを特徴とする請求項1に記載の無線タグシステム。
【請求項9】
前記一体型の装置は、前記記録情報更新処理の成否を報知する更新結果報知部を備えることを特徴とする請求項8に記載の無線タグシステム。
【請求項10】
前記情報読取部は、前記記録情報更新処理が行われる前に撮像された前記情報コードのデコード結果と前記記録情報更新処理が行われた後に撮像された前記情報コードのデコード結果との比較結果に基づいて、前記記録情報更新処理の成否を判定することを特徴とする請求項3に記載の無線タグシステム。
【請求項11】
前記情報コードは、公開可能な情報が記録される公開領域と、復号鍵を用いて復号可能に暗号化された情報が記録される非公開領域とを有する一部非公開コードであり、前記指示された情報に関連する情報は、前記非公開領域に記録されることを特徴とする請求項10に記載の無線タグシステム。
【請求項12】
前記情報コードは、公開可能な情報が記録される公開領域と、復号鍵を用いて復号可能に暗号化された情報が記録される非公開領域とを有する一部非公開コードであり、前記指示された情報に関連する情報は、前記公開領域に記録されることを特徴とする請求項10に記載の無線タグシステム。
【請求項13】
前記表示情報には、前記指示された情報に関連する情報を記録した情報コードが含まれ、
前記情報読取部は、前記記録情報更新処理が行われた後に前記表示部の表示領域を撮像した撮像画像データと前記情報コードのデコード結果に基づいて生成された生成画像データとの比較結果に基づいて、前記記録情報更新処理の成否を判定することを特徴とする請求項1に記載の無線タグシステム。
【請求項14】
前記表示情報には、所定形状の検知パターンが含まれ、
前記情報読取部は、前記撮像画像データを当該撮像画像データに含まれる前記検知パターンの形状に応じて補正可能な画像補正部を備えることを特徴とする請求項13に記載の無線タグシステム。
【請求項15】
前記検知パターンは、前記情報コードであることを特徴とする請求項14に記載の無線タグシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部を有する無線タグを無線通信対象とする無線タグシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、表示部を有するRFIDタグなどの無線タグを管理対象に付して、その表示部に所定の情報を表示させることで、その管理対象の管理作業を効率化する運用がなされている。このような表示部付の無線タグを利用した管理作業に関する技術として、例えば、下記特許文献1に開示されるRFIDタグシステムが知られている。このRFIDタグシステムでは、RFIDタグは、外部からの書き換えコマンドに基づいて表示部の表示内容を書き換える書換処理を行った際に、表示部の識別エリアに設けられる検知パターンを光学式センサにて読み取り、その読取結果に応じて表示部の故障の有無を検知するように構成されている。これにより、表示部が故障しているために上記書換処理時に識別エリアの検知パターンが変化しない場合には、その状態が光学式センサにて読み取られて表示部の故障が検知されるので、RFIDタグの表示部に表示される情報の信頼性を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-192179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、表示部付の無線タグに管理用の情報を読み書き可能に記録するとともにその記録する情報に関する情報を表示部に表示させることで、その管理対象の管理作業をさらに効率化する運用が検討されている。このような運用では、無線タグにどのような情報が記録されているかその場で容易に視認できないため、表示情報の更新だけでなく記録情報の更新についても成否を判定する必要がある。上述したRFIDタグシステムでは、表示情報に関して更新成否判定用の検知パターンを表示する識別エリアが表示部の表示領域にて確保されており、記録情報に関して更新成否判定用の検知パターンを表示部に表示する別の識別エリアが表示部の表示領域にてさらに確保することで、記録情報の更新について成否を判定することができる。
【0005】
しかしながら、表示情報更新の成否を判定する検知パターンと記録情報更新の成否を判定する検知パターンとの双方を表示するための検知用エリアを表示部の表示領域に設けると、その表示領域に占める表示情報を表示可能な情報表示エリアが狭くなってしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、無線タグに設けられる表示部での表示領域に占める表示情報を表示可能な情報表示エリアを狭くすることなく、無線タグの記録情報の更新及び表示情報の更新の成否を判定可能な構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
表示部(11)を有する無線タグ(10)と、
前記無線タグに記録される記録情報を読み書きする無線タグ通信部(20)と、
前記表示部に表示される表示情報を撮像して読み取る情報読取部(30)と、
を備える無線タグシステム(1)であって、
前記無線タグ通信部は、
前記無線タグに記録される記録情報を指示された情報に更新する記録情報更新処理を行う通信制御部(21)と、
前記通信処理部による記録情報更新処理が行われた後に、前記指示された情報に応じた表示情報が前記表示部の表示領域に表示されるように前記無線タグを制御する表示制御部(21)と、
を備え、
前記情報読取部による読取結果に基づいて前記記録情報更新処理の成否を判定することを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明では、無線タグ通信部にて、無線タグに記録される記録情報を指示された情報に更新する記録情報更新処理が通信制御部により行われた後に、指示された情報に応じた表示情報が表示部の表示領域に表示されるように表示制御部により無線タグが制御される。そして、表示部に表示される表示情報を撮像して読み取る情報読取部による読取結果に基づいて上記記録情報更新処理の成否が判定される。
【0009】
これにより、情報読取部では、撮像した表示部の表示情報が上述のように指示された情報に応じた表示情報であれば、表示部の表示情報が更新されていると判定することができる。そして、無線タグの記録情報が更新されることで表示部の表示情報も更新されるので、表示情報の更新の成否だけでなく記録情報の更新の成否についても、情報読取部による読取結果に基づいて判定することができる。したがって、表示部の表示領域にて記録情報に関する更新成否判定用の検知パターン等を表示するための検知用エリアを設ける必要もないので、無線タグに設けられる表示部での表示領域に占める表示情報を表示可能な情報表示エリアを狭くすることなく、無線タグの記録情報の更新及び表示情報の更新の成否を判定することができる。
【0010】
請求項2の発明では、情報読取部は、上記指示された情報に応じた表示情報に関する情報を無線タグ通信部から取得するため、当該情報読取部にて撮像して読み取った情報と比較すべき情報を正確かつ確実に取得できるので、更新成否判定に関する判定精度を高めることができる。
【0011】
請求項3の発明では、表示情報には、上記指示された情報に関連する情報を記録した情報コードが含まれ、この情報コードのデコード結果を考慮した情報読取部による読取結果に基づいて記録情報更新処理の成否が判定される。これにより、情報読取部は、記録情報更新処理の成否を判定するための情報を容易かつ確実に取得できるので、更新成否判定に関する判定精度を高めることができる。
【0012】
請求項4の発明では、情報読取部には、情報コードの印字品質の良否を判定する印字品質判定部が設けられ、情報コードのデコード結果を考慮した情報読取部による読取結果と印字品質判定部の判定結果とに基づいて記録情報更新処理の成否が判定される。このように、情報コードの印字品質をも考慮して記録情報更新処理の成否を判定することで、更新成功と判定される場合の判定精度を高めることができる。
【0013】
請求項5の発明では、無線タグは、無線タグ通信部から受信した電波から動作電力を得るパッシブ型の無線タグとして構成される。情報読取部は、印字品質判定部により情報コードの印字品質が不良と判定される場合に通信条件変更指示を無線タグ通信部に対して行い、無線タグ通信部は、情報読取部から上記通信条件変更指示を受けると、通信条件変更指示を受けない場合よりも電波出力を上げた状態で、再度通信制御部による記録情報更新処理を行う。
【0014】
パッシブ型の無線タグでは、電波環境等に起因して更新時に無線タグが得た動作電力が不足したために、記録情報の更新や表示情報の更新が失敗する可能性がある。また、動作電力不足の程度によっては、記録情報の更新や表示情報の更新に成功しても、表示情報の表示状態が悪いために情報コードの印字品質が不良と判定される場合がある。このため、無線タグ通信部は、上記通信条件変更指示を受けた場合、すなわち、情報コードの印字品質が不良であると判定される場合には、更新時に無線タグに供給される動作電力が不足しているとして、電波出力を上げた状態で再度記録情報更新処理を行うことで、動作電力不足に起因する記録情報の更新や表示情報の更新の失敗を抑制することができる。
【0015】
請求項6の発明では、情報読取部は、無線タグを特定するための特定情報を無線タグ通信部から取得し、情報コードに記録される情報には、上記特定情報が含まれる。これにより、情報読取部は、表示される情報コードが読み取られた無線タグと無線タグ通信部により記録情報及び表示情報が更新された無線タグとが一致するか判断することができる。このため、複数の無線タグが存在する環境下であっても、更新対象の無線タグが更新されているか否かについて容易に判断することができる。
【0016】
請求項7の発明では、情報コードは、公開可能な情報が記録される公開領域と、復号鍵を用いて復号可能に暗号化された情報が記録される非公開領域とを有する一部非公開コードであり、指示された情報に関連する情報は、公開領域に記録され、特定情報は、非公開領域に記録される。これにより、指示された情報に関連する情報と特定情報とを容易に区分けできるだけでなく、ユーザが特定情報を意識することなく情報コードに記録する情報に関して公開領域を自由に利用することができるので、本システムの利便性を高めることができる。
【0017】
請求項8の発明では、無線タグ通信部と情報読取部とが一体型の装置として構成されるため、ユーザは、更新対象の無線タグに対する無線タグ通信部の更新処理のための動作と情報読取部の読取処理のための動作とを円滑に実施することができる。
【0018】
請求項9の発明では、一体型の装置は、記録情報更新処理の成否を報知する更新結果報知部を備えるため、ユーザが更新対象の無線タグにおける記録情報等の更新の成否を容易に把握することができる。
【0019】
請求項10の発明では、情報読取部は、記録情報更新処理が行われる前に撮像された情報コードのデコード結果と記録情報更新処理が行われた後に撮像された情報コードのデコード結果との比較結果に基づいて、記録情報更新処理の成否を判定する。これにより、記録情報更新処理が成功している場合には2つのデコード結果が異なり、記録情報更新処理が失敗している場合には2つのデコード結果が一致するので、記録情報更新処理の成否をより正確かつ確実に判定することができる。
【0020】
請求項11の発明では、情報コードは、公開可能な情報が記録される公開領域と、復号鍵を用いて復号可能に暗号化された情報が記録される非公開領域とを有する一部非公開コードであり、指示された情報に関連する情報は、非公開領域に記録される。これにより、ユーザは、情報コードに記録する情報に関して公開領域を自由に利用することができるので、本システムの利便性を高めることができる。
【0021】
請求項12の発明では、情報コードは、公開可能な情報が記録される公開領域と、復号鍵を用いて復号可能に暗号化された情報が記録される非公開領域とを有する一部非公開コードであり、指示された情報に関連する情報は、公開領域に記録される。これにより、ユーザは、非公開領域を利用して秘匿すべき情報を情報コードに記録できるので、本システムの利便性を高めることができる。
【0022】
請求項13の発明では、表示情報には、指示された情報に関連する情報を記録した情報コードが含まれる。そして、情報読取部は、記録情報更新処理が行われた後に表示部の表示領域を撮像した撮像画像データと情報コードのデコード結果に基づいて生成された生成画像データとの比較結果に基づいて、記録情報更新処理の成否を判定する。
【0023】
これにより、情報コードのデコード結果に基づいて当該情報コードが含まれる表示情報を表示した画像データを生成画像データとして生成でき、この生成画像データと上記撮像画像データとが一致するとみなされる場合には、記録情報更新処理が成功していると判定することができる。その一方で、生成画像データと撮像画像データとが異なるとみなされる場合には、表示部の表示領域のうち情報コードが占めるエリアと異なるエリアにて表示情報に関する更新エラーが生じてるために、記録情報更新処理が失敗していると判定することができる。
【0024】
請求項14の発明では、表示情報には、所定形状の検知パターンが含まれ、情報読取部は、撮像画像データを当該撮像画像データに含まれる検知パターンの形状に応じて補正可能な画像補正部を備える。これにより、表示部の表示領域を撮像した撮像画像データに歪み等が生じてる場合でも、検知パターンの形状に応じて撮像画像データを歪み等が生じていない画像データに補正できるので、記録情報更新処理の成否をより正確かつ確実に判定することができる。
【0025】
請求項15の発明では、検知パターンは、上記情報コードであり、情報コードは、その目的上、撮像画像から認識しやすく生成されるため、より正確に画像データを補正できるので、記録情報更新処理の成否に関する判定精度をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】第1実施形態に係る無線タグシステムを概略的に示すブロック図である。
図2】無線タグにおける表示部の表示状態を説明する説明図である。
図3】第1実施形態において無線タグ通信装置の制御部にてなされるタグ情報更新処理の流れを例示するフローチャートである。
図4】第1実施形態において情報読取装置の制御部にてなされる更新成否判定処理の流れを例示するフローチャートである。
図5】動作電力不足に起因して悪くなった表示情報の表示状態を例示する説明図であり、図5(A)は、表示情報がノイジーに画面表示される状態を示し、図5(B)は、表示情報がコントラスト不足の状態で画面表示される状態を示し、図5(C)は、表示情報が白黒反転の状態で画面表示される状態を示す。
図6】第2実施形態において情報読取装置の制御部にてなされる更新成否判定処理の流れを例示するフローチャートである。
図7】第3実施形態において情報読取装置の制御部にてなされる更新成否判定処理の流れを例示するフローチャートである。
図8図8(A)は、情報コードのデコード結果に基づいて生成された生成画像データを説明する説明図であり、図8(B)は、情報コードのデコードに成功した撮像画像データを説明する説明図であり、図8(C)は、図8(B)を情報コードの形状に応じて補正した補正画像データを説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[第1実施形態]
以下、本発明の無線タグシステムを具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る無線タグシステム1は、表示部11を有する無線タグ10を管理対象に付して管理するシステムである。この無線タグシステム1は、図1に示すように、無線タグ10を無線通信対象とする無線タグ通信装置20とその無線タグ10の表示部11に表示される表示情報を撮像して読み取る情報読取装置30とを備えるように構成されている。本実施形態では、無線タグ通信装置20によるタグ情報更新処理により、無線タグ10に記録される記録情報が更新されるとともに表示部11の表示情報が更新される。そして、情報読取装置30による更新成否判定処理により、無線タグ10にて表示される上記表示情報の読取結果等に基づいて無線タグ10の記録情報更新処理の成否が判定される。なお、無線タグ通信装置20は、「無線タグ通信部」の一例に相当し、情報読取装置30は、「情報読取部」の一例に相当し得る。
【0028】
本実施形態では、無線タグ10は、無線タグ通信装置20から受信した電波から動作電力を得るパッシブ型のRFIDタグとして構成されている。この無線タグ10は、図1に示すように、上述した表示部11に加えて、アンテナ12,電源回路13,復調回路14,制御回路15,メモリ16,変調回路17等を備えるように構成されている。電源回路13は、アンテナ12を介して受信した無線タグ通信装置20等からの送信信号(キャリア信号)を整流、平滑して動作用電源を生成するものであり、その動作用電源を、制御回路15をはじめとする各構成要素に供給するように構成されている。復調回路14は、送信信号(キャリア信号)に重畳されているデータを復調して制御回路15に出力するように構成されている。メモリ16は、ROM,EEPROM等の各種半導体メモリによって構成されており、タグIDを格納するUII(Unique Item Identifier)やユーザが自由にデータを読み書き可能なユーザエリア等が構築されている。制御回路15は、メモリ16に記憶される所定のプログラムの実行に応じて、メモリ16の所定の領域に対して読み書きを行い、要求に応じた情報をメモリ16から読み出した場合には、それを送信データとして変調回路17に出力するように機能する。変調回路17は、応答信号(キャリア信号)を上記送信データで負荷変調してアンテナ12から反射波として送信するように構成されている。
【0029】
本実施形態では、表示部11は、電気泳動方式または電子粉粒体方式の電子ペーパーであり、電力供給停止後も表示状態を維持可能であってその表示状態が制御回路15により制御されるように構成されている。
【0030】
このように構成される無線タグ10では、無線タグ通信装置20によるタグ情報更新処理により、メモリ16に記録される記録情報が更新されるとともに表示部11の表示領域に表示される表示情報が更新される。表示情報の更新は、無線タグ通信装置20から記録情報とともに受信した表示画像データを画面表示することでなされる。上記記録情報と上記表示情報とは関連付けられており、例えば、記録情報が「ABCDE」に更新される場合には、図2に例示するように、文字情報「ABCDE」とこの文字情報等を記録した情報コードCとが表示部11の表示領域に表示されるようにして表示情報が更新される。本実施形態では、情報コードCには、上記文字情報に加えて、当該無線タグ10を特定するためのタグID等が記録される。なお、タグIDは、無線タグ10を特定するための「特定情報」の一例に相当し得る。また、本実施形態では、文字情報等を記録した情報コードCとして、QRコード(登録商標)が採用されているが、これに限らず、バーコードやデータマトリックスコード、マキシコード等の他のコード種別の情報コードが採用されてもよい。
【0031】
無線タグ通信装置20は、いわゆる携帯型のRFIDタグリーダライタであって、図1に示すように、制御部21、記憶部22、報知部23、操作部24、通信処理部25及び外部インタフェース26等を備えている。制御部21は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有し、半導体メモリ等からなる記憶部22とともに情報処理装置を構成している。
【0032】
報知部23は、ユーザに対して所定の情報を報知するためのもので、制御部21により制御される表示器やLED、ブザーなどによって構成されている。操作部24は、トリガースイッチやテンキー等を備えてその操作に応じた操作信号を制御部21に出力するように構成されており、制御部21は、この操作信号を受けて操作信号の内容に応じた動作を行う。
【0033】
通信処理部25は、送信回路及び受信回路等を備えている。送信回路は、例えば、キャリア発振器、符号化部、変調部及び増幅器等によって構成されている。キャリア発振器は、所定周波数のキャリア(搬送波)を出力しており、符号化部は、制御部21に接続され、制御部21より出力される送信データを符号化して変調部に出力している。変調部は、キャリア発振器からのキャリア(搬送波)及び符号化部からの送信データが入力されるものであり、キャリア発振器より出力されるキャリア(搬送波)に対し、通信対象へのコマンド送信時に符号化部より出力される符号化された送信符号(変調信号)によってASK(Amplitude Shift Keying)変調された被変調信号を生成し、増幅器に出力している。また、増幅器は、入力信号(変調部によって変調された被変調信号)を設定された増幅率で増幅しており、その増幅信号が送信信号として図略のアンテナに出力されるようになっている。また、アンテナには、受信回路の入力端子が接続されており、アンテナによって受信された電波信号(受信信号)は、受信回路に入力されるようになっている。受信回路は、例えば、増幅器、復調部、二値化処理部、複号化部等によって構成されており、アンテナによって受信された受信信号を増幅器によって増幅し、その増幅信号を復調部によって復調している。更に、その復調された信号波形を二値化処理部によって二値化すると共に、復号化部にて復号化し、その復号化された信号を受信データとして制御部21に出力している。
【0034】
特に、本実施形態では、通信処理部25は、上記タグ情報更新処理時に無線タグ10に対して送信する電波の電波出力が制御部21により制御可能に構成されている。この電波出力の制御については後述する。
【0035】
外部インタフェース26は、情報読取装置30等の外部機器との間でのデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御部21と協働して通信処理を行う構成をなしている。
【0036】
このように構成される無線タグ通信装置20では、上位機器から外部インタフェース26を介して特定の無線タグ10に対する更新指示がなされると、この無線タグ10の記録情報及び表示情報を更新するためのタグ情報更新処理が制御部21にてなされる。上記更新指示には、少なくとも更新対象となる無線タグ10を特定するためのタグIDと更新後(書き換え後)の情報である更新情報とが含まれる。タグ情報更新処理では、無線タグ10の記録情報を上記更新情報に更新するための記録情報更新処理がなされるとともに、更新情報を記録した情報コードCを生成した後に当該情報コードCを更新情報ともに表示するための画像データを生成して無線タグ10に送信するための表示情報更新処理がなされる。
【0037】
情報読取装置30は、いわゆる携帯型の情報コードリーダであって、図1に示すように、制御部31、記憶部32、報知部33、操作部34、撮像部35及び外部インタフェース36等を備えている。制御部31は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有し、半導体メモリ等からなる記憶部32とともに情報処理装置を構成している。
【0038】
報知部33は、ユーザに対して所定の情報を報知するためのもので、制御部31により制御される表示器やLED、ブザーなどによって構成されている。操作部34は、トリガースイッチやテンキー等を備えてその操作に応じた操作信号を制御部31に出力するように構成されており、制御部31は、この操作信号を受けて操作信号の内容に応じた動作を行う。
【0039】
撮像部35は、受光センサ(例えば、C-MOSエリアセンサ、CCDエリアセンサ等)を備えたカメラとして構成されるもので、その画像データを利用した処理が制御部31により実施される。本実施形態では、上記更新成否判定処理にて図略の読取口を介して撮像部35により情報コード等が撮像されると、その画像データから情報コードをデコードするデコード処理等が制御部31により実施される。
【0040】
外部インタフェース36は、無線タグ通信装置20等の外部機器との間でのデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御部31と協働して通信処理を行う構成をなしている。
【0041】
このように構成される情報読取装置30では、無線タグ10の表示部11の表示領域に表示される情報コードC(表示情報)のデコード結果に基づいて、無線タグ通信装置20による記録情報更新処理等の成否を判定するための更新成否判定処理がなされる。
【0042】
以下、上位機器から無線タグ10の更新指示を受けた無線タグ通信装置20の制御部21にてなされるタグ情報更新処理と、このタグ情報更新処理の成否を判定するために情報読取装置30の制御部31にてなされる更新成否判定処理とについて、図面を参照して具体的に説明する。
【0043】
まず、無線タグ通信装置20の制御部21にてなされるタグ情報更新処理について、図3に示すフローチャートを参照して詳述する。
上位機器からタグID及び更新情報を含めた更新指示を受けた無線タグ通信装置20の制御部21にてタグ情報更新処理が開始されると、図3のステップS101に示す更新情報等送信処理がなされる。この処理では、上述のように上位機器から取得したタグID及び更新情報等が外部インタフェース26を介して情報読取装置30に送信される。
【0044】
次に、ステップS103に示す記録情報更新処理がなされる。この処理では、制御部21によって制御される通信処理部25により、更新対象である上記タグIDの無線タグ10に対して、メモリ16に記録される記録情報を上記更新情報に更新するための送信信号が送信される。なお、タグ情報更新処理の開始直後では、通信処理部25から送信される電波の電波出力は、制御部21により所定の初期出力値に制御される。また、上記記録情報更新処理を行う制御部21は、「通信制御部」の一例に相当し得る。
【0045】
続いて、ステップS105に示す情報コード生成処理がなされ、上記更新情報及びタグIDを記録した情報コードCが生成される。続いて、ステップS107に示す表示情報更新処理がなされる。この処理では、まず、上述のように生成した情報コードCと更新情報とを無線タグ10の表示部11の表示領域に表示するための表示画像データが生成される。その後、制御部21によって制御される通信処理部25により、更新対象である上記タグIDの無線タグ10に対して、表示部11の表示領域に上記表示画像データを更新表示するための送信信号が送信される。なお、上記表示情報更新処理を行う制御部21は、「表示制御部」の一例に相当し得る。
【0046】
そして、ステップS109に示す判定処理にて、情報読取装置30から後述する通信条件変更指示を受けているか否かについて判定され、予め設定された所定時間内にて後述するように通信条件変更指示を受けていない場合には(S109でNo)、記録情報更新処理が成功しているとして、本記録情報更新処理が終了する。
【0047】
このように記録情報更新処理が終了している場合、更新指示に含まれる更新情報が「ABCDE」であると、無線タグ10におけるメモリ16の所定の領域に記録される記録情報が「ABCDE」に更新(書き換え)された後に、図2に例示するように、文字情報「ABCDE」とこの文字情報等を記録した情報コードCとが表示部11の表示領域に表示されるようにして表示情報が更新される。
【0048】
一方、情報読取装置30から通信条件変更指示を受けると(S109でYes)、ステップS111に示す通信条件変更処理がなされる。この処理では、通信処理部25から送信される電波の電波出力が現時点での出力値から1段階上げるように、通信条件が変更される。記録情報更新処理開始後に初めて通信条件変更指示を受けている場合には現時点では電波出力が所定の初期出力値に設定されているため、この所定の初期出力値から1段階上げるように電波出力が制御される。その後、上述のように電波出力を1段階上げた状態で、再びステップS103に示す記録情報更新処理がなされ、通信条件変更指示を受けない状態になるまで、通信処理部25での電波出力を1段階上げる処理が繰り返される。
【0049】
次に、情報読取装置30の制御部31にてなされる更新成否判定処理について、図4に示すフローチャートを参照して詳述する。なお、無線タグ通信装置20による上記更新情報等送信処理(S101)に応じて、外部インタフェース36を介して無線タグ通信装置20から受信した更新対象の無線タグ10に関するタグID及び更新情報等が、更新成否判定処理の開始前に記憶部32に記憶されているものとする。また、更新成否判定処理の開始時には印字品質を確認する回数(以下、単に、リトライ回数ともいう)Nが0に設定される。
【0050】
ユーザによって情報読取装置30の上記読取口が更新対象の無線タグ10の表示部11の表示領域に向けられた状態で操作部34に対する所定の操作に応じて制御部31にて更新成否判定処理が開始されると、図4のステップS201に示す情報コード読取処理がなされる。この処理では、撮像部35にて撮像された情報コードCをデコードして読み取るための処理がなされる。
【0051】
続いて、ステップS203に示す判定処理にて、更新後の情報コードCの読み取りに成功しているか否かについて判定される。情報コードCから読み取ったタグID及び更新情報等と上述のように記憶部32に記憶されているタグID及び更新情報等とが一致する場合には、更新後の情報コードCの読み取りに成功していると判定される(S203でYes)。
【0052】
更新後の情報コードCの読み取りに成功していると判定されると、ステップS205に示す印字品質確認処理がなされ、撮像した情報コードCの印字品質が確認(チェック)される。本実施形態では、情報コードCの印字品質のチェックとして、例えば、ISO / IEC15415で定められた情報コード印字品質評価規格が採用されているが、これに限らず、他のチェック方法が採用されてもよい。
【0053】
次に、ステップS207に示す印字品質判定処理にて、上述のように確認された情報コードCの印字品質が良好であるか否かについて判定される。なお、上記印字品質判定処理を行う制御部31は、「印字品質判定部」の一例に相当し得る。
【0054】
ここで、上記情報コード印字品質評価規格に則り、デコードに成功した情報コードCの印字品質が良好であると判定されると(S207でYes)、ステップS209に示す成功報知処理がなされる。この処理では、無線タグ通信装置20による無線タグ10の記録情報等の更新処理が成功した旨が、報知部33の表示器やLED、ブザー等を利用してユーザに報知される。
【0055】
上述のような更新成功の報知を受けたユーザは、読取口を向けている無線タグ10の更新完了を認識する。このような場合、情報読取装置30から無線タグ通信装置20に対して通信条件変更指示がなされない。
【0056】
一方、デコードに成功した情報コードCの印字品質が良好でないと判定されると(S207でNo)、ステップS211での判定処理にてリトライ回数Nが規定回数No以上でないと判定される場合に(S211でNo)、リトライ回数Nがインクリメントされた後(S213)、ステップS215に示す通信条件変更指示処理がなされる。この処理では、通信処理部25の電波出力を1段階上げるための通信条件変更指示が外部インタフェース36を介して無線タグ通信装置20に送信される。
【0057】
このようにデコードに成功した情報コードCの印字品質が良好でないと判定される場合に通信条件変更指示を行う理由について説明する。
パッシブ型の無線タグ10では、電波環境等に起因して更新時に無線タグ10が得た動作電力が不足したために、記録情報の更新や表示情報の更新が失敗する可能性がある。また、動作電力不足の程度によっては、記録情報の更新や表示情報の更新に成功しても、表示情報の表示状態が悪いために情報コードCの印字品質が不良と判定される場合がある。
【0058】
動作電力不足に起因して悪くなった表示情報の表示状態としては、例えば、図5(A)に例示するように、表示情報を構成する情報コードC及び文字情報がノイジーに画面表示される状態が想定される。また、図5(B)に例示するように、コントラスト不足の状態で表示情報を構成する情報コードC及び文字情報が画面表示される状態や図5(C)に例示するように、白黒反転の状態で表示情報を構成する情報コードC及び文字情報が画面表示される状態が想定される。
【0059】
このため、デコードに成功した情報コードCの印字品質が不良であると判定される場合には、更新時に無線タグ10に供給される動作電力が不足しているとして、電波出力を上げた状態で再度記録情報更新処理を行うことで、動作電力不足に起因する記録情報の更新や表示情報の更新の失敗を抑制することができる。
【0060】
上述のように通信条件変更指示が無線タグ通信装置20に送信されることで、電波出力を1段階上げて記録情報更新処理(S103)及び表示情報更新処理(S107)がなされたタイミングにて、再びステップS201からの処理がなされる。そして、電波出力を1段階上げたことで、デコードに成功した情報コードCの印字品質が良好であると判定されると(S207でYes)、ステップS209に示す成功報知処理がなされる。
【0061】
一方、電波出力を1段階上げてもデコードに成功した情報コードCの印字品質が良好でないと判定されると(S207でNo)、リトライ回数Nが規定回数No以上でない場合に(S211でNo)、再度ステップS215に示す通信条件変更指示がなされて、無線タグ通信装置20の電波出力がさらに1段階上げられて記録情報更新処理(S103)及び表示情報更新処理(S107)がなされる。このように電波出力を段階的に上げても情報コードCの印字品質が良好でないと判定されてリトライ回数Nが規定回数No以上になると(S211でYes)、ステップS217に示す失敗報知処理がなされる。この処理では、無線タグ通信装置20による無線タグ10の記録情報等の更新処理が失敗した旨が、報知部33の表示器やLED、ブザー等を利用してユーザに報知される。
【0062】
また、無線タグ10の動作電力不足に起因して表示情報の更新が失敗しているために、更新前の情報コードCを読み取っている場合には、情報コードCから読み取ったタグID及び更新情報等と上述のように記憶部32に記憶されているタグID及び更新情報等とが一致しないため、更新後の情報コードCの読み取りに失敗していると判定される(S203でNo)。このような場合には、リトライ回数Nが規定回数No以上でないことを前提に(S211でNo)、上述したステップS215に示す通信条件変更指示がなされる。これにより、無線タグ通信装置20の電波出力が上げられて記録情報更新処理(S103)及び表示情報更新処理(S107)がなされることで、動作電力不足に起因する記録情報の更新や表示情報の更新の失敗を抑制することができる。なお、上述した成功報知処理(S209)及び失敗報知処理(S217)に応じた報知を行う報知部33は、記録情報更新処理の成否を報知する「更新結果報知部」の一例に相当し得る。
【0063】
以上説明したように、本実施形態に係る無線タグシステム1では、無線タグ通信装置20にて、無線タグ10に記録される記録情報を更新情報(指示された情報)に更新する記録情報更新処理が行われた後に、上記更新情報に応じた表示情報が表示部11の表示領域に表示されるように無線タグ10が制御される。そして、表示部11に表示される表示情報を撮像して読み取る情報読取装置30による読取結果に基づいて上記記録情報更新処理の成否が判定される。
【0064】
これにより、情報読取装置30では、撮像した表示部11の表示情報が上記更新情報に応じた表示情報であれば、表示部11の表示情報が更新されていると判定することができる。そして、無線タグ10の記録情報が更新されることで表示部11の表示情報も更新されるので、表示情報の更新の成否だけでなく記録情報の更新の成否についても、情報読取装置30による読取結果に基づいて判定することができる。したがって、表示部11の表示領域にて記録情報に関する更新成否判定用の検知パターン等を表示するための検知用エリアを設ける必要もないので、無線タグ10に設けられる表示部11での表示領域に占める表示情報を表示可能な情報表示エリアを狭くすることなく、無線タグ10の記録情報の更新及び表示情報の更新の成否を判定することができる。
【0065】
そして、情報読取装置30は、上記更新情報に応じた表示情報に関する情報を無線タグ通信装置20から取得するため(S101)、当該情報読取装置30にて撮像して読み取った情報と比較すべき情報を正確かつ確実に取得できるので、更新成否判定に関する判定精度を高めることができる。
【0066】
さらに、表示情報には、上記更新情報(指示された情報)に関連する情報を記録した情報コードCが含まれ、この情報コードCのデコード結果を考慮した情報読取装置30による読取結果に基づいて記録情報更新処理の成否が判定される。これにより、情報読取装置30は、記録情報更新処理の成否を判定するための情報を容易かつ確実に取得できるので、更新成否判定に関する判定精度を高めることができる。特に、情報読取装置30は、無線タグ通信装置20を除く外部機器から情報を受信することなく、記録情報更新処理の成否を判定するための情報を取得することができる。
【0067】
特に、情報読取装置30では、デコードに成功した情報コードCの印字品質の良否を判定する印字品質判定処理(S207)がなされ、情報コードCのデコード結果を考慮した読取結果と印字品質判定処理の判定結果とに基づいて記録情報更新処理の成否が判定される。このように、情報コードCの印字品質をも考慮して記録情報更新処理の成否を判定することで、更新成功と判定される場合の判定精度を高めることができる。
【0068】
また、無線タグ10は、無線タグ通信装置20から受信した電波から動作電力を得るパッシブ型の無線タグとして構成される。情報読取装置30は、印字品質判定処理により情報コードCの印字品質が不良と判定される場合に通信条件変更指示を無線タグ通信装置20に対して行い(S215)、無線タグ通信装置20は、情報読取装置30から上記通信条件変更指示を受けると、通信条件変更指示を受けない場合よりも電波出力を上げた状態で(S111)、記録情報更新処理等を行う。
【0069】
このように、無線タグ通信装置20は、上記通信条件変更指示を受けた場合、すなわち、情報コードCの印字品質が不良であると判定される場合には、更新時に無線タグ10に供給される動作電力が不足しているとして、電波出力を上げた状態で再度記録情報更新処理を行うことで、動作電力不足に起因する記録情報の更新や表示情報の更新の失敗を抑制することができる。
【0070】
また、情報読取装置30は、無線タグ10を特定するための特定情報であるタグID等を無線タグ通信装置20から取得し、情報コードCに記録される情報には、上記タグID等が含まれる。これにより、情報読取装置30は、表示される情報コードCが読み取られた無線タグ10と無線タグ通信装置20により記録情報及び表示情報が更新された無線タグ10とが一致するか判断することができる。このため、複数の無線タグ10が存在する環境下であっても、更新対象の無線タグ10が更新されているか否かについて容易に判断することができる。
【0071】
なお、本実施形態の第1変形例として、無線タグ通信装置20において情報コード生成処理にて上記更新情報を記録するように生成される情報コードCは、所定の復号鍵を有する読取装置のみが読み取り可能に暗号化されて生成されてもよい。また、情報コードCは、復号鍵を要しない情報が記録される公開領域と復号鍵を要する暗号化された情報が記録される非公開領域とを備える一部非公開コードのように生成されてもよい。例えば、更新情報(指示された情報)に関連する情報が公開領域に記録され、タグIDが非公開領域に記録されるように、情報コードCを生成することができる。これにより、更新情報に関連する情報とタグIDとを容易に区分けできるだけでなく、ユーザがタグIDを意識することなく情報コードCに記録する情報に関して公開領域を自由に利用することができるので、本システムの利便性を高めることができる。また、タグIDが公開領域に記録され、更新情報(指示された情報)に関連する情報が非公開領域に記録されるように、情報コードCを生成することもできる。なお、上述のような一部非公開コードの生成方法や生成される一部非公開コードの具体的構成としては、例えば、特開2009-9547公報、特開2008-299422公報などに開示された技術を好適に用いることができる。
【0072】
また、本実施形態の第2変形例として、無線タグ通信装置20と情報読取装置30とが一体型の携帯可能な装置として構成されてもよい。これにより、ユーザは、更新対象の無線タグ10に対する無線タグ通信装置20のタグ情報更新処理のための動作と情報読取装置30の読取処理(更新成否判定処理)のための動作とを円滑に実施することができる。例えば、ユーザによって上記読取口が更新対象の無線タグ10の表示部11の表示領域に向けられた状態でなされる1回の操作に応じて上述したタグ情報更新処理と更新成否判定処理とを平行して実施することができる。また、無線タグ通信装置20と情報読取装置30とが一体型の据え置き装置として構成される場合でも、その設置条件を一意に決めることができる。
【0073】
さらに、上述した一体型の装置では、記録情報更新処理の成否が更新結果報知部として機能する報知部33により報知されるため(S209,S217)、ユーザが更新対象の無線タグ10における記録情報等の更新の成否を容易に把握することができる。すなわち、無線タグ通信装置20と情報読取装置30とが別体となる図1の構成では、無線タグ通信装置20を操作した後に情報読取装置30の操作を行った際に記録情報更新処理の成否の報知を受けることとなり、無線タグ通信装置20の操作から情報読取装置30による報知までの時間差が生じるため、一体型の装置の方が記録情報等の更新の成否を容易に把握することができる。なお、更新失敗時には、電波出力を上げただけでは更新できない旨を報知してその問題解決をユーザに対して促すこともできる。
【0074】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る無線タグシステムについて、図面を参照して説明する。
本第2実施形態では、情報読取装置30が更新指示に関する情報を取得することなく無線タグ通信装置20でのタグ情報更新処理の成否を判定する点が、上記第1実施形態と主に異なる。したがって、第1実施形態と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0075】
本実施形態では、上記第1実施形態と異なり、情報読取装置30は、無線タグ通信装置20から更新指示に関する情報(タグID及び更新情報)を取得することなく、2回の情報コードCのデコード結果を利用して無線タグ通信装置20でのタグ情報更新処理の成否を判定する。情報読取装置30が無線タグ通信装置20から更新指示に関する情報(タグID及び更新情報)を取得しないため、本実施形態において無線タグ通信装置20にてなされるタグ情報更新処理では、上記第1実施形態でのタグ情報更新処理に対して、ステップS101の更新情報等送信処理が省略される。なお、情報コードCは、上記第1実施形態と同様に、タグID及び更新情報等が記録されるように無線タグ通信装置20にて生成される。
【0076】
ここで、情報読取装置30が情報コードCの読み取りに成功しただけで無線タグ通信装置20によるタグ情報更新処理が成功したと判定する際の問題点について説明する。
例えば、無線タグ通信装置20によるタグ情報更新処理が失敗した際、電子ペーパーで構成される無線タグ10の表示部11には、前回の表示情報がそのまま表示される。このため、情報コードCの読み取りに成功しただけで無線タグ通信装置20によるタグ情報更新処理が成功したと判定すると、タグ情報更新処理が失敗したために維持されている前回の表示情報の情報コードCの読み取りに成功している場合にもタグ情報更新処理が成功したと誤判定してしまう。
【0077】
そこで、本実施形態において情報読取装置30にてなされる更新成否判定処理では、無線タグ通信装置20によるタグ情報更新処理の前に撮像された情報コードCのデコード結果とタグ情報更新処理が行われた後に撮像された情報コードCのデコード結果との比較結果に基づいて、タグ情報更新処理の成否を判定する。
【0078】
以下、本実施形態において情報読取装置30の制御部31にてなされる更新成否判定処理について、図6に示すフローチャートを参照して詳述する。
制御部31にて更新成否判定処理が開始されると、図6のステップS221に示す更新前情報コード読取処理がなされる。この処理では、ユーザによる操作部34に対する情報コードを読み取るための所定の操作に応じて撮像部35にて撮像された情報コードCをデコードして読み取るための処理がなされる。続いて、ステップS223に示す更新後情報コード読取処理がなされ、ユーザによる上記所定の操作に応じて撮像部35にて新たに撮像された情報コードCをデコードして読み取るための処理がなされる。
【0079】
このため、上記更新前情報コード読取処理にて、無線タグ通信装置20によるタグ情報更新処理が実施される前の表示部11に表示される情報コードCが読み取られた後、上記更新後情報コード読取処理にて、無線タグ通信装置20によるタグ情報更新処理が実施された後の表示部11に表示される情報コードCが読み取られることで、2つのデコード結果が得られる。
【0080】
それぞれ情報コードCのデコードに成功すると(S225でYes)、ステップS227に示す判定処理にて、2つのデコード結果が異なるか否かについて判定される。ここで、2つのデコード結果が一致している場合には(S227でNo)、タグ情報更新処理が実施されても表示部11の表示情報が変化していないことから、タグ情報更新処理が失敗しているとして、上記ステップS211の判定処理以降の処理がなされる。また、いずれかの情報コードCのデコードに失敗している場合も(S225でNo)、タグ情報更新処理が失敗しているとして、上記ステップS211の判定処理以降の処理がなされる。
【0081】
一方、2つのデコード結果が異なる場合には(S227でYes)、タグ情報更新処理が成功する前の情報コードCとタグ情報更新処理が成功した後の情報コードCとを比較しているために、タグ情報更新処理が成功しているとして、上記ステップS205以降の処理がなされる。
【0082】
以上説明したように、本実施形態に係る無線タグシステム1では、情報読取装置30は、記録情報更新処理が行われる前に撮像された情報コードCのデコード結果と記録情報更新処理が行われた後に撮像された情報コードCのデコード結果との比較結果に基づいて、記録情報更新処理の成否を判定する。これにより、記録情報更新処理が成功している場合には2つのデコード結果が異なり、記録情報更新処理が失敗している場合には2つのデコード結果が一致するので、記録情報更新処理の成否をより正確かつ確実に判定することができる。
【0083】
なお、本実施形態の変形例として、情報コードCは、上述した一部非公開コードとして生成されてもよく、その際、タグID及び更新情報(指示された情報に関連する情報)は、上記非公開領域に記録されてもよい。この場合には、ユーザは、情報コードに記録する情報に関して公開領域を自由に利用することができるので、本システムの利便性を高めることができる。その一方で、タグID及び更新情報(指示された情報に関連する情報)は、上記公開領域に記録されてもよい。この場合には、ユーザは、非公開領域を利用して秘匿すべき情報を情報コードに記録できるので、本システムの利便性を高めることができる。
【0084】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る無線タグシステムについて、図面を参照して説明する。
本第3実施形態では、情報コードCのデコード結果に基づいて生成された生成画像データを利用して、無線タグ通信装置20でのタグ情報更新処理の成否を判定する点が、上記第1実施形態と主に異なる。したがって、第1実施形態と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0085】
上記ステップS107に示す表示情報更新処理中のバーストエラーなどによって、表示部11の表示領域のうち情報コードCと異なるエリアに更新エラーが集中した場合、情報コードCのデコード可否や印字品質判定ではその更新エラーを検出できない可能性がある。
【0086】
そこで、本実施形態において情報読取装置30にてなされる更新成否判定処理では、記録情報更新処理が行われた後に表示部11の表示領域を撮像した撮像画像データと情報コードCのデコード結果に基づいて生成された生成画像データとの比較結果に基づいて、無線タグ通信装置20でのタグ情報更新処理の成否を判定する。このため、本実施形態では、情報コードCは、更新情報及びタグIDに加えて、無線タグ10の表示部11の表示領域に更新情報及び情報コードCが表示される際のサイズや位置関係等に関する配置情報が記録されるように無線タグ通信装置20にて生成される。特に、本実施形態では、撮像画像データを当該撮像画像データに含まれる情報コードCの形状(外形形状や位置検出パターンの位置等)に応じて歪み等が生じていない画像データに補正することで、記録情報更新処理の成否に関する判定精度を高めている。
【0087】
以下、本実施形態において情報読取装置30の制御部31にてなされる更新成否判定処理について、図7に示すフローチャートを参照して詳述する。
制御部31にて更新成否判定処理が開始されると、図7のステップS201に示す情報コード読取処理がなされ、撮像部35にて撮像された情報コードCをデコードして読み取るための処理がなされる。
【0088】
この情報コードCのデコードが成功すると(S231でYes)、ステップS233に示す画像データ生成処理がなされる。この処理では、情報コードCからデコードされた更新情報とその情報コードCとを、上記配置情報に基づいて、それぞれ表示部11における表示領域の所定の位置に表示するような状態で生成画像データが生成される。例えば、図8(A)に例示するように、生成画像データが生成される。
【0089】
続いて、ステップS235に示す画像データ補正処理がなされる。この処理では、情報コードCのデコードに成功している上記ステップS201にて撮像された撮像画像データを、情報コードCの形状に応じて歪み等が生じていない画像データに補正するための処理がなされる。例えば、情報コードCのデコードに成功した撮像画像データが図8(B)に例示するように取得されていると、図8(C)に例示するように、情報コードCが矩形状になるようにその撮像画像データが補正される。なお、表示情報に含まれる情報コードCは、「所定形状の検知パターン」の一例に相当し、上記画像データ補正処理を行う制御部31は、「画像補正部」に一例に相当し得る。
【0090】
上述のように撮像画像データが補正されると、ステップS237の判定処理にて、撮像された無線タグ10の表示部11の表示領域に表示される表示情報に所定範囲以上の欠損が発生しているか否かについて判定される。ここで、生成画像データと補正した撮像画像データとを比較して表示情報が異なる範囲が上記所定範囲未満であるために両者が一致するとみなされる場合には、表示情報に欠損が発生しておらず表示情報更新が成功しているとして(S237でNo)、上記ステップS205以降の処理がなされる。
【0091】
一方、生成画像データと補正した撮像画像データとを比較して表示情報が異なる範囲が上記所定範囲以上となるために両者が一致しないとみなされる場合には、表示情報に欠損が発生していることから表示情報更新が失敗しているとして(S237でYes)、上記ステップS211以降の処理がなされる。例えば、欠損が発生している表示情報を撮像していることからに図8(C)に例示するように補正された撮像画像データでは、図8(A)に例示するように生成された生成画像データに対して、表示情報が異なる範囲が上記所定範囲以上となる。このため、両者が一致しないとみなされて、表示情報に欠損が発生していることから表示情報更新が失敗していると判定される(S237でYes)。
【0092】
以上説明したように、本実施形態に係る無線タグシステム1では、表示情報には、指示された情報に関連する情報を記録した情報コードCが含まれる。そして、情報読取装置30は、記録情報更新処理が行われた後に表示部11の表示領域を撮像した撮像画像データと情報コードCのデコード結果に基づいて生成された生成画像データとの比較結果に基づいて、記録情報更新処理の成否を判定する。
【0093】
これにより、情報コードCのデコード結果に基づいて当該情報コードCが含まれる表示情報を表示した画像データを生成画像データとして生成でき、この生成画像データと上記撮像画像データとが一致するとみなされる場合には(S237でNo)、記録情報更新処理が成功していると判定することができる。その一方で、生成画像データと撮像画像データとが異なるとみなされる場合には(S237でYes)、表示部11の表示領域のうち情報コードCが占めるエリアと異なるエリアにて表示情報に関する更新エラーが生じてるために、記録情報更新処理が失敗していると判定することができる。
【0094】
特に、表示情報には、所定形状の検知パターンとして情報コードCが含まれ、情報読取装置30では、画像データ補正処理(S235)により、撮像画像データが当該撮像画像データに含まれる情報コードCの形状に応じて補正される。これにより、表示部11の表示領域を撮像した撮像画像データに歪み等が生じてる場合でも、情報コードCの形状に応じて撮像画像データを歪み等が生じていない画像データに補正できるので、記録情報更新処理の成否をより正確かつ確実に判定することができる。情報コードCは、その目的上、撮像画像から認識しやすく生成されるため、より正確に画像データを補正できるので、記録情報更新処理の成否に関する判定精度をより一層高めることができる。
【0095】
なお、上記画像データ補正処理では、情報コードCの形状に応じて撮像画像データを補正することに限らず、表示情報に含まれる他の所定形状の検知パターンの形状に応じて撮像画像データを補正してもよい。
【0096】
なお、本発明は上記各実施形態等に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)上記第1実施形態において情報読取装置30にてなされる更新成否判定処理では、印字品質に関するステップS205,S207の処理を省略して、更新後の情報コードCの読み取りに成功すると(S203でYes)、ステップS209に示す成功報知処理を行ってもよい。また、ステップS215の通信条件変更指示処理では、電波出力を1段階上げるための指示を通信条件変更指示として送信することに限らず、例えば、通信処理部25から出力される電波の偏波を変更するための指示(例えば、円偏波を直線偏波に変更するための指示)を通信条件変更指示として送信してもよい。また、送受信データの信頼性を高めるため、通信処理部25による更新処理時の通信速度を所定の初期速度よりも下げるための指示を、通信条件変更指示として送信してもよい。他の実施形態でも同様である。
【0097】
(2)無線タグ10の表示部11は、電子ペーパーとして構成されることに限らず、他の表示機器、例えば、液晶表示器として構成されてもよい。
【0098】
(3)無線タグ10は、パッシブ型の表示部付きRFIDタグとして構成されることに限らず、他の種別の表示部付き無線タグ、例えば、バッテリを有する表示部付きRFIDタグとして構成されてもよい。
【0099】
1…無線タグシステム
10…無線タグ
11…表示部
20…無線タグ通信装置(無線タグ通信部)
21…制御部(通信制御部,表示制御部)
25…通信処理部
30…情報読取装置(情報読取部)
31…制御部(印字品質判定部,画像補正部)
33…報知部(更新結果報知部)
35…撮像部
C…情報コード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8