(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172097
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/45 20140101AFI20231129BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20231129BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20231129BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20231129BHJP
【FI】
A63F13/45
A63F13/79
A63F13/533
A63F13/69 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022083670
(22)【出願日】2022-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】大沼 純平
(57)【要約】
【課題】ユーザが、クエストをクリアできずに行き詰まることを抑制すること。
【解決手段】複数のクエストの実行を制御する制御部と、を有し、前記複数のクエストは、ユーザがプレイ可能な第1クエストと、ユーザのプレイが制限されている少なくとも1つの制限クエストとを含み、前記制限クエストは、前記第1クエストをクリアした後にプレイ可能になる第2クエストを含み、前記制御部は、前記ユーザが前記第1クエストのクリアに失敗した場合であっても、前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が第1条件を満たす場合、前記第2クエストをプレイ可能に制御する、情報処理装置を提供する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクエストの実行を制御する制御部、を有し、
前記複数のクエストは、ユーザがプレイ可能な第1クエストと、ユーザのプレイが制限されている少なくとも1つの制限クエストとを含み、
前記制限クエストは、前記第1クエストをクリアした後にプレイ可能になる第2クエストを含み、
前記制御部は、前記ユーザが前記第1クエストのクリアに失敗した場合であっても、前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が第1条件を満たす場合、前記第2クエストをプレイ可能に制御する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記ユーザが前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでに達成したステージ数に基づいて、前記プレイ実績が前記第1条件を満たすか否かを判断する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制限クエストは、前記第2クエストをクリアした後にプレイ可能になる第3クエストを含み、
前記制御部は、前記ユーザが前記第1クエスト又は前記第2クエストをクリアできなかった場合、前記第1クエスト及び前記第2クエストの各々において達成したステージ数の合計数に基づいて、前記第3クエストをプレイ可能に制御する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
少なくとも前記第1クエスト及び前記第2クエストを含むクエスト群が定められており、
前記制御部は、ユーザが第1期間における前記クエスト群に含まれるクエストのクリアが所定条件を満たし、かつ、前記ユーザが前記第1期間よりも後の期間である第2期間に前記クエスト群をプレイする場合において、前記ユーザが前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が、前記第1条件よりも低いプレイ実績である第2条件を満たす場合、前記第2クエストをプレイ可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記複数のクエストの中からプレイするクエストの選択を受け付ける画面において、前記ユーザが達成したステージ数をクエストごとに表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記ユーザが、前記複数のクエストのうちクリアに失敗したクエストを再度プレイする場合であって、当該クエストのクリアに失敗した際に達成できなかったステージに有利なゲーム媒体がデッキに含まれていなかった場合、前記有利なゲーム媒体を前記ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記第2クエストをプレイ可能に制御する際、前記制限クエストの中から、前記ユーザが、前記第1クエストにおいてクリアに失敗した際に達成できなかったステージに設定される属性を含まないクエストを、前記第2クエストとして決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1クエストのクリアに失敗したものの前記第1条件を満たした前記ユーザが前記第2クエストをクリアした場合において、前記ユーザが前記第1クエストを再度プレイする場合、前記第1クエストを、前記第1クエストのクリアに失敗した際よりも有利な条件でプレイ可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記ユーザが前記第1クエストを再度プレイする場合、前記有利な条件として、前記ユーザが前記第1クエストのクリアに失敗した際に達成済みのステージをスキップ可能に制御する、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記ユーザが達成することができなかったステージに対応づけられるゲーム媒体を含む抽選を前記ユーザに推奨する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記ユーザが前記抽選により入手したゲーム媒体を用いることで有利にプレイ可能なクエストであって、前記ユーザがプレイ可能であり、かつ、前記ユーザがクリアしていないクエストを前記ユーザに推奨する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記ユーザが前記第2クエストのクリアに失敗した場合において、前記第2クエストをコンティニューするか否かの選択を前記ユーザから受け付ける画面に、前記第2クエスト以外の制限クエストをプレイ可能に制御するために必要なステージ数を、表示させる、
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
プロセッサが、複数のクエストの実行を制御するステップであって、前記複数のクエストは、ユーザがプレイ可能な第1クエストと、ユーザのプレイが制限されている少なくとも1つの制限クエストとを含み、前記制限クエストは、前記第1クエストをクリアした後にプレイ可能になる第2クエストを含む、ステップと、
プロセッサが、前記ユーザが前記第1クエストのクリアに失敗した場合であっても、前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が第1条件を満たす場合、前記第2クエストをプレイ可能に制御するステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項14】
プロセッサに、複数のクエストの実行を制御するステップであって、前記複数のクエストは、ユーザがプレイ可能な第1クエストと、ユーザのプレイが制限されている少なくとも1つの制限クエストとを含み、前記制限クエストは、前記第1クエストをクリアした後にプレイ可能になる第2クエストを含む、ステップと、
プロセッサに、前記ユーザが前記第1クエストのクリアに失敗した場合であっても、前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が第1条件を満たす場合、前記第2クエストをプレイ可能に制御するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デッキと呼ばれるグループを用いて、クエストをクリアしていくゲームが知られている。例えば、特許文献1には、ユーザが所持するプレイヤキャラクタを用いてクエストを実行するゲームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クエストの中には、複数のクエストを含むクエスト群として提供されるものが存在する。クエスト群をクリアするためには、ユーザは、クエスト群に含まれる複数のクエストを順にクリアしていく必要がある。しかしながら、ユーザは、クエスト群の中にクリアすることができないクエストが存在する場合、クエスト群をプレイする意欲を失う可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが、クエストをクリアできずに行き詰まることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、複数のクエストの実行を制御する制御部と、を有し、前記複数のクエストは、ユーザがプレイ可能な第1クエストと、ユーザのプレイが制限されている少なくとも1つの制限クエストとを含み、前記制限クエストは、前記第1クエストをクリアした後にプレイ可能になる第2クエストを含み、前記制御部は、前記ユーザが前記第1クエストのクリアに失敗した場合であっても、前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が第1条件を満たす場合、前記第2クエストをプレイ可能に制御する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが、クエストをクリアできずに行き詰まることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係るゲームシステムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図3】ゲームサーバ及び端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】ゲームサーバの機能ブロック構成の一例を示す図である。
【
図5】ユーザ管理DB、クエスト定義DB及びゲーム媒体定義DBの一例を示す図である。
【
図6】端末の機能ブロック構成の一例を示す図である。
【
図7】ゲームサーバがクエストを実行する際の処理手順の一例を示す図である。
【
図9】各クエストのプレイ可能条件の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0010】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係るゲームシステム1のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示すゲームシステム1は、ゲームサーバ10と、1以上の端末20とを備える。ゲームサーバ10及び端末20は、インターネット、イントラネット、無線LAN又は移動通信等の通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0011】
ゲームサーバ10は、例えば、ユーザに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、端末20がゲームを提供する上でその一部の機能を担う装置である。ゲームサーバ10は、1又は複数の情報処理装置から構成されていてもよいし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されていてもよい。
【0012】
端末20は、ゲームをユーザに提供する情報処理装置であり、ユーザは、端末20を操作することで本実施形態に係るゲームを実行することができる。端末20は、例えば、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット、パーソナルコンピュータ、アーケードゲーム装置、又は、コンシューマゲーム装置等のコンピュータである。端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をゲームサーバ10に通知する。
【0013】
<ゲーム概要>
続いて、本実施形態に係るゲームシステム1が提供するゲームの概要を説明する。ゲームシステム1が提供するゲームでは、ユーザ(プレイヤと称してもよい)は、編成したデッキを用いてクエストをプレイすることができる。
【0014】
デッキは、複数のゲーム媒体を組み合わせたグループを意味する。ユーザは、当該ユーザが所持している複数のゲーム媒体の中から選択したゲーム媒体でデッキを編成することができる。ゲーム媒体は、ゲームオブジェクトと呼ばれてもよい。また、ゲーム媒体は、キャラクタ、アイテム及びゲームカード等であってもよい。
【0015】
クエストは、予め定められた一定の条件を満たすことでクリア可能な課題を意味する。クエストは、一般的には、探索、課題及びミッションと呼ばれることもある。クエストをプレイするユーザは、当該一定の条件を満たすことでクエストをクリアすることができ、クエストをクリアすると、ユーザにゲーム媒体などの報酬が与えられたり、ゲームのストーリーが進行したりする。クエストをクリアするとは、例えば、ボスを倒すこと、複数のステージのうち最後のステージを達成すること、所定位置(ゴール)に到達すること等であってもよい。なお、ステージについては後述する。
【0016】
クエストには難易度が設定されていてもよい。難易度とは、クエストをプレイする難しさ及び/又はクエストをクリアする難しさを示す指標であり、値が大きいほど難しいクエストであることを示してもよい。例えば、難易度2のクエストは、難易度1のクエストよりもプレイ/クリアが難しいクエストであってもよい。プレイ又はクリアが難しいクエストとは、敵のゲーム媒体が強いためにプレイ又はクリアが難しいクエスト、操作が難しいためにプレイ又はクリアが難しいクエスト、及び、プレイ時間が長いためにプレイ又はクリアが難しいクエスト等を含むが、これらに限定されるものではない。
【0017】
本実施形態では、ゲームの中で様々なクエストが提供されることを想定しているが、本実施形態がこれに限定されるものではなく、例えば1つのクエストのみが提供されてもよい。本実施形態における「クエスト」の用語は、ゲームそのものを意味してもよい。本実施形態では、ユーザがゲームを実行する又はクエストを実行することを、ゲームをプレイする又はクエストをプレイすると称してもよい。
【0018】
クエストは、複数のユーザが共同でプレイすることができる。以下、クエストを複数のユーザが共同でプレイすることを「マルチプレイ」と言う。マルチプレイは、共同プレイと呼ばれてもよい。一方、ユーザ単独でクエストをプレイすることは、シングルプレイと呼ばれてもよい。マルチプレイでは、各ユーザは、デッキを編成する複数のゲーム媒体のうち、自身に割り当てられたゲーム媒体を操作することができる。マルチプレイを募集するユーザは、ホスト又はホストユーザと呼ばれてもよい。一方、ホストが募集するマルチプレイに参加するユーザは、ゲスト又はゲストユーザと呼ばれてもよい。マルチプレイを募集することは、マルチプレイへの参加を募集する、マルチプレイを招集する、マルチプレイを募る等と読み替えてもよい。
【0019】
本実施形態では、クリアすべき順序が定められた複数のクエストを含むクエストを、「クエスト群」と言う。例えば、1~N(Nは1以上の整数)のクエストを含むクエスト群では、クエスト1をクリアするとクエスト2をプレイすることができ、クエスト2をクリアするとクエスト3をプレイすることができるというように、クリアすべき順序が定められている。なお、本実施形態では、クエスト群に含まれる複数のクエストのうち、ユーザがプレイすることができないクエスト(すなわち、プレイが制限されているクエスト)を、「制限クエスト」と言う。制限クエストは、ユーザに開放されていないクエスト(未開放クエスト)と呼ばれてもよい。
【0020】
また、本実施形態では、1つのクエストは複数のステージに分割されている。ユーザは、各ステージを順番に達成していき、最後のステージを達成すると、クエストをクリアしたことになる。各ステージはどのようなゲーム内容であってもよいが、例えば、複数のステージのうち最初のステージでは弱い敵のゲーム媒体が登場し、登場する敵のゲーム媒体を全て倒すことで次のステージに進めることとしてもよい。また、後半のステージではより強力な敵のゲーム媒体が登場することとしてもよい。また、1つのクエストの中で、登場するステージは予め順序が定められていてもよいし、予め用意された複数のステージのうち任意のステージが登場することとしてもよい。また、ステージを達成することとは、次のステージに進むための条件を満たすことであり、例えば、ステージで登場する敵のゲーム媒体を倒すこと、所定の位置に到達すること、所定の点数を獲得すること等であってもよい。また、ステージを達成することは、ステージをクリアすると読み替えてもよい。
【0021】
図2は、クエスト群を説明するための図である。
図2に示すように、クエスト群における複数のクエストの各々は、複数のステージを含んでいる。
図2の例では、ユーザは、クエストA-1をプレイする場合、ステージ1からステージMまで各ステージを順番に達成していき、最後にステージMを達成すると、クエストA-1をクリアしたものとみなされる。同様に、ユーザは、クエストA-2をプレイする場合、ステージ1からステージMまで各ステージを順番に達成していき、最後にステージMを達成すると、クエストA-2をクリアしたものとみなされる。なお、
図2の例は一例に過ぎず、クエストごとに、ステージの数や各ステージのゲーム内容は異なっていてもよい。
【0022】
また、ユーザは、クエストA-1からクエストA-Nまで各クエストを順番にクリアしていき、最後にクエストA-Nをクリアすると、クエスト群をクリアしたことになる。クリア順序が後のクエストは、クリア順序が前のクエストよりも難易度が高く設定されていてもよいが、必ずしもこれに限定されるものではない。難易度が低いクエストが後半のクエストに含まれていてもよい。また、クリア順序が最後であるクエストA-Nは、クエストA-1~A-N-1までのクエストを全てクリアしたユーザのみがプレイ可能であってもよい。
【0023】
ここで、ゲームサーバ10は、クエスト群をプレイするユーザが、クエストをクリアしていない場合であっても、クエスト群における各ステージのプレイ実績に応じて、次のクエストを開放する(プレイ可能とする)。ゲームサーバ10は、ユーザのプレイ実績がクエストに対応づけられる所定条件(以下、「プレイ可能条件」と言う。)を満たす場合、当該クエストを開放するようにしてもよい。ここで、あるクエストに対応づけられるプレイ可能条件は、当該クエストの1つ前のクエストをクリアすることよりも容易に達成可能な条件であってもよい。これにより、ユーザは、クエストをクリアしていない場合であっても、当該クエストの次のクエストに対応づけられるプレイ可能条件を満たす場合、当該次のクエストをプレイすることが可能になる。
【0024】
なお、マルチプレイによりステージを達成した場合、ホストユーザでマルチプレイに参加した場合であっても、ゲストユーザとしてマルチプレイに参加した場合であっても、ステージを達成したものとして扱われるようにしてもよい。
【0025】
<ハードウェア構成>
図3は、ゲームサーバ10及び端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。ゲームサーバ10及び端末20は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)等のプロセッサ11、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信IF(Interface)13、入力操作を受け付ける入力デバイス14、及び情報の出力を行う出力デバイス15を有する。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ、タッチパネル及び/又はスピーカ等である。
【0026】
<機能ブロック構成>
(ゲームサーバ)
図4は、ゲームサーバ10の機能ブロック構成の一例を示す図である。ゲームサーバ10は、記憶部100と、制御部101とを含む。記憶部100は、ゲームサーバ10が備える記憶装置12を用いて実現することができる。また、制御部101は、ゲームサーバ10のプロセッサ11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0027】
記憶部100は、ゲームサーバ10がゲームを実行するために必要なゲームデータを記憶する。ゲームデータには、各種のデータベースが含まれる。例えば、記憶部100は、ユーザが所持するゲーム媒体を記憶する。
【0028】
制御部101は、クエストの実行に関する各種の制御若しくは処理を行う。例えば、制御部101は、ゲーム媒体同士の対戦等に関する処理、クエストクリア時にユーザにゲーム媒体を付与する処理などを行う。また、制御部101は、クエスト群に含まれる複数のクエストをユーザがプレイする際に、複数のクエストの実行を制御する。
【0029】
また、制御部101は、ユーザのプレイ実績が、クエストに対応づけられるプレイ可能条件を満たす場合、当該クエストをプレイ可能に制御する。ここで、複数のクエストは、ユーザがプレイ可能なクエスト(第1クエスト)と、ユーザのプレイが制限されている少なくとも1つの制限クエストとが含まれているものとする。また、制限クエストには、ユーザがプレイ可能なクエスト(第1クエスト)をクリアした後にプレイ可能になるクエスト(第2クエスト)が含まれているものとする。この場合、制御部101は、ユーザが第1クエストをクリアに失敗した場合であっても、第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が第1条件を満たす場合、第2クエストをプレイ可能に制御するようにしてもよい。
【0030】
また、制御部101は、ゲームに関する各種の画面を端末20のディスプレイ(表示部)に表示させる。例えば、制御部101は、クエスト群のうちどのクエストをクリアしたのかを示す画面等を表示させるようにしてもよい。なお、制御部101が行う処理のうち、画面表示に関する処理は、表示制御部が行うこととしてもよい。また、制御部101が行う処理のうちクエストを実行する処理は、実行部が行うこととしてもよい。
【0031】
図5は、ユーザ管理DB100a、クエスト定義DB100b及びゲーム媒体定義DBの一例を示す図である。ユーザ管理DB100aは、例えば、ユーザを一意に識別する識別子(ユーザID(identification))、ゲーム内で使用されるユーザ名(ニックネーム)、ユーザが所持しているゲーム媒体のID(所持ゲーム媒体)、ユーザが利用する端末20の位置(位置情報)、ユーザの経験値、レベル、スタミナ、及び、作成済みのデッキ編成を示す情報(デッキ情報)、及び、クエストのプレイ履歴に関する情報(クエストプレイ履歴)等を格納する。クエストプレイ履歴には、各クエストでどのステージまでクリア済みであるのかを示す情報も格納される。
【0032】
クエスト定義DB100bは、クエスト群を一意に識別する識別子(クエスト群ID)、クエスト群に含まれる各クエストに関する情報(クエスト定義情報)、各クエストに含まれるステージに関する情報(ステージ定義情報)、及び、各クエストをクリアした際にユーザに付与される報酬の内容を定義する情報(報酬定義情報)を格納する。
【0033】
ゲーム媒体定義DB100cには、ゲーム媒体を一意に識別する識別子(ゲーム媒体ID)、ゲーム媒体の入手困難度合いを示す情報(レア度)、及び、ゲーム媒体が備える各種パラメータ(スキル、属性、HP(ヒットポイント)、攻撃力、スピード等)を格納する。
【0034】
(端末)
図6は、端末20の機能ブロック構成の一例を示す図である。端末20は、記憶部200と、UI(User Interface)部201と、制御部202とを含む。記憶部200は、端末20が備える記憶装置12を用いて実現することができる。また、UI部201と、制御部202とは、端末20のプロセッサ11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0035】
記憶部200は、制御部202がゲームを実行するために必要なゲームデータを記憶する。ゲームデータには、各種の画像データ、ゲームシナリオ等が格納される。
【0036】
UI部201は、ユーザから各種の入力を受け付ける処理と、ディスプレイに各種のゲーム画面を表示させる機能とを有する。また、UI部201は、ゲームサーバ10の指示に従い、端末20のディスプレイ(表示部)にゲーム画面を表示する。
【0037】
制御部202は、ゲームサーバ10と連携することで、本ゲームを実行するために必要な各種の機能を提供する。例えば、制御部202は、ゲーム画面に描画するための各種の情報(アイコン画像データ、テキストデータ等)をゲームサーバ10から取得する機能等を提供する。
【0038】
以上説明した機能ブロック構成について、ゲームサーバ10に含まれる記憶部100と、制御部101とのうち全部又は一部を、端末20に備える構成とするようにしてもよい。すなわち、本実施形態に係る各種処理は、ゲームサーバ10で実行してもよいし、端末20で実行してもよいし、ゲームサーバ10及び端末20が連携して実行してもよい。
【0039】
<処理手順>
図7は、ゲームサーバ10がクエストを実行する際の処理手順の一例を示す図である。まず、制御部101は、ユーザから、端末10を介して、ユーザがプレイするクエスト群の選択を受け付ける(S10)。続いて、制御部101は、ユーザ管理DB100aの「クエストプレイ履歴」を参照することで、ユーザのプレイ実績を取得する(S11)。続いて、制御部101は、ユーザのプレイ実績に応じて、クエスト群の中でプレイ可能なクエストを決定する(S12)。より具体的には、制御部101は、ユーザがクリア済みのクエストの次のクエスト(プレイ順序が次のクエスト)については、プレイ可能なクエストであると決定する。また、制御部101は、ユーザがクリア済みのクエストの次のクエスト以外のクエストであっても、ユーザのプレイ実績が、クエストに対応づけられるプレイ可能条件を満たすクエストについては、プレイ可能なクエストであると決定する。
【0040】
続いて、制御部101は、クエスト群の中でプレイ可能なクエストの中から、ユーザがプレイするクエストの選択を受け付ける(S13)。続いて、制御部101は、ユーザにより選択されたクエストを実行する(S14)。
【0041】
図8は、画面表示例を示す図である。クエスト群選択画面M100には、ユーザがプレイ可能な1以上のクエスト群が並べて表示される。クエスト群選択画面M100でクエスト群が選択されると、制御部101は、画面をクエスト選択画面M110に遷移させる。クエスト選択画面M110には、クエスト群に含まれる複数のクエストが、プレイ順に並べて表示される。網掛けされていないクエストは、プレイ可能なクエストを示しており、網掛けされているクエストは、制限クエストであることを示している。クエスト選択画面M110でクエストが選択されると、制御部101は、画面をデッキ編成画面M120に遷移させる。デッキ編成画面M120で、デッキに組み込むゲーム媒体が選択され、開始ボタンB120が押下されると、制御部101は、ゲーム画面M130を表示させ、クエストの実行を開始する。
【0042】
続いて、ゲームサーバ10が行う処理手順に関する具体例及び変形例を説明する。以下で説明する具体例及び変形例は、任意に組み合わせることが可能である。なお、以下の具体例及び変形例の説明において、特に断りのない限り、クエスト群に含まれる複数のクエストには、ユーザがプレイ可能なクエストである「第1クエスト」と、制限クエストである「第2クエスト」とが含まれているものとする。なお、「第1」及び「第2」の用語は、単にクエストを識別するために用いているに過ぎず、第1クエスト及び第2クエストが、クエスト群における1番目のクエスト及び2番目のクエストを意図しているのではない。また、複数のクエストの各々は1又は複数のステージを含んでいるものとする。また、第2クエストは、第1クエストをクリアした後にプレイ可能になるクエストであるものとする。また、制御部101は、ユーザが第1クエストのクリアに失敗した場合であっても、プレイ実績が、第2クエストに対応づけられるプレイ可能条件を満たす場合、第2クエストをプレイ可能に制御するものとする。
【0043】
(プレイ実績の具体例1)
プレイ実績は、ユーザが達成したステージの数であってもよい。また、各クエストのプレイ可能条件は、ユーザが達成したステージの数で表されていてもよい。なお、ユーザが達成したステージの数は、例えば、直前のクエストで達成したステージの数であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0044】
制御部101は、ユーザが、第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでに達成したステージ数に基づいて、プレイ実績が、第2クエストに対応づけられるプレイ可能条件(第1条件)を満たすか否かを判断するようにしてもよい。すなわち、制御部101は、ユーザが第1クエストのクリアに失敗した場合であっても、第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでに達成したステージ数が、第2クエストに対応づけられるプレイ可能条件(第1条件)を満たす場合、第2クエストをプレイ可能に制御するようにしてもよい。
【0045】
これにより、ユーザは、クエストをクリアできなくても、より多くのステージを達成することで、クリアできなかったクエストよりもプレイ順序が後であるクエストをプレイすることが可能になる。
【0046】
(プレイ実績の具体例2)
プレイ実績は、クエスト群においてユーザが達成したステージの合計数であってもよい。また、各クエストのプレイ可能条件は、クエスト群においてユーザが達成したステージの合計数で表されていてもよい。
【0047】
図9は、各クエストのプレイ可能条件の一例を示す図である。
図9の例では、ユーザが各ステージを達成した合計数が3つ以上である場合、当該ユーザは、クエストA-1を達成しているか否かに関わらず、クエストA-2をプレイ可能になることを示している。同様に、ユーザがクエスト群における各ステージを達成した合計数が10つ以上である場合、当該ユーザは、クエストA-4をクリアしているか否かに関わらず、クエストA-4をプレイ可能になることを示している。
【0048】
ここで、制限クエストには、第2クエストをクリアした後にプレイ可能になる第3クエストを含んでいるものとする。この場合、制御部101は、ユーザが第1クエスト又は第2クエストをクリアできなかった場合、第1クエスト及び第2クエストの各々において達成したステージ数の合計数に基づいて、第3クエストをプレイ可能に制御するようにしてもよい。すなわち、制御部101は、ユーザが第1クエスト及び第2クエストのクリアに失敗した場合であっても、第1クエストのプレイを開始してから第1クエストのクリアに失敗するまでに達成したステージ数と、第2クエストのプレイを開始してから第2クエストのクリアに失敗するまでに達成したステージ数との合計数が、第3クエストに対応づけられるプレイ可能条件(第2条件)を満たす場合、第3クエストをプレイ可能に制御するようにしてもよい。
【0049】
例えば、
図2に示すクエストA-1のみがプレイ可能であり、クエストA-2~クエストA-Nは制限クエストであるものとする。また、クエストA-1~A-Nは、それぞれ、8つのステージから構成されているものとする。また、各クエストに対応づけられるプレイ可能条件は、
図9に示す条件であるものとする。まず、ユーザは、クエストA-1をプレイしてステージ4までの各ステージを達成したものの、ステージ5を達成できなかったものとする。この場合、ユーザは、クエストA-1をクリアできなかったと判断される。ただし、ユーザは4つのステージを達成済みであり、クエストA-2のプレイ可能条件を満たしていることから、制御部101は、クエストA-1に加えてクエストA-2をプレイ可能なクエストに設定する。続いて、ユーザは、クエストA-2をプレイしてステージ3までの各ステージを達成したものの、ステージ4を達成できなかったものとする。この場合、ユーザは、クエストA-2をクリアできなかったと判断される。ただし、ユーザは、合計で7つのステージを達成済みであり、クエストA-3のプレイ可能条件を満たしていることから、制御部101は、クエストA-1及びクエストA-2に加えて、クエストA-3をプレイ可能なクエストに設定する。
【0050】
なお、制御部101は、ユーザが同一のクエストを繰り返しプレイした場合、新たに達成したステージのみを、ユーザが達成したステージの合計数に加算するようにしてもよい。例えば、ユーザは、最初にクエストA-1をプレイしてステージ1から4までの各ステージを達成したものの、ステージ5を達成できなかったものとする。この場合、制御部101は、ユーザが達成したステージの合計数は4ステージであると計算する。次に、ユーザは、再度クエストA-1をプレイしてステージ1から5までの各ステージを達成したものとする。この場合、ステージ1~4は既に達成済みであることから、ユーザが新たに達成したステージはステージ5のみである。従って、制御部101は、ユーザが達成したステージの合計数は、4ステージ+1ステージ=5ステージであると計算する。
【0051】
これにより、ユーザは、クエストをクリアできなくても、より多くのステージを達成することで、クリアできなかったクエストよりもプレイ順序が後であるクエストをプレイすることが可能になる。
【0052】
(プレイ実績の具体例3)
プレイ実績は、クエスト群において敵のゲーム媒体を倒した数であってもよい。この場合、
図9に示すプレイ可能条件には、達成したステージ数に代えて、倒した敵のゲーム媒体の数が定義されていてもよい。また、プレイ実績は、クエスト群においてゲーム媒体(例えばアイテム)を取得した数であってもよい。この場合、
図9に示すプレイ可能条件には、達成したステージ数に代えて、取得したゲーム媒体の数が定義されていてもよい。
【0053】
(処理手順の変形例1)
制御部101は、ユーザが、第1期間におけるクエスト群に含まれる各クエストのクリアが所定条件を満たし、かつ、ユーザが第1期間よりも後の期間である第2期間に当該クエスト群をプレイする場合において、ユーザが第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が、第1期間で第2クエストに対応づけられるプレイ可能条件(第1条件)よりも低いプレイ実績であるプレイ可能条件(第2条件)を満たす場合、第2クエストをプレイ可能に制御するようにしてもよい。ここで、所定条件は、クエスト群に含まれる所定割合のクエストをクリアしたことであってもよい。所定割合は特に限定されないが、50%であってもよいし、80%であってもよいし、100%(つまりクエスト群に含まれるすべてのクエストをクリアすること)であってもよい。また、所定条件は、最終ステージを達成することであってもよい。最終ステージを達成することは、クエスト群に含まれる複数のクエストのうち、いずれか1つのクエストにおける最後のステージ(例えば
図2におけるクエストA-1のステージMや、クエストA-2のステージMなど)を達成することであってもよい。
【0054】
例えば、第1期間は2022年5月1日~5月31日であり、第2期間は2022年7月1日~7月31日であるものとする。また、第1期間及び第2期間は、クエスト群をプレイ可能な期間であるものとする。また、クエスト群、第1クエスト及び第2クエストは、それぞれ、
図9におけるクエスト群A、クエストA-1及びクエストA-2であるものとする。また、第1条件は、合計3ステージを達成することであり、第2条件は、合計2ステージを達成することであるものとする。例えば、ユーザが2022年5月1日~5月31日の間にクエスト群Aをプレイした際に所定条件を満たしており、かつ、2022年7月1日~7月31日の間に当該クエスト群Aをプレイした場合、制御部101は、当該ユーザがクエストA-1においてステージ2までをクリアすれば、クエストA-2をプレイ可能に設定する。
【0055】
これにより、同一のクエスト群が複数の期間でプレイ可能である場合、過去の期間での当該クエスト群のプレイ実績に応じて、未来の期間で当該クエスト群をプレイする際のプレイ可能条件が緩和されることになることから、クエスト群を繰り返しプレイするユーザ(周回ユーザ)のプレイ意欲を高めることが可能になる。
【0056】
なお、処理手順の変形例1では、プレイ実績は、クエスト群をプレイ可能な期間ごとにリセットされる前提で説明したが、これに限定されない。プレイ実績は、クエスト群をプレイ可能な期間ごとにリセットされなくてもよい。すなわち、プレイ実績は、複数の期間に渡る合計であってもよい。
【0057】
また、第1期間及び第2期間でプレイ可能なクエスト群は、同一のクエスト群であってもよいし、異なるクエスト群であってもよい。なお、同一のクエスト群とは、例えば、クエスト群に付与されるクエスト群の名称が同一であることであってもよい。
【0058】
(処理手順の変形例2)
制御部101は、当該複数のクエストの中からプレイするクエストの選択を受け付ける画面において、ユーザが達成したステージ数をクエストごとに表示させるようにしてもよい。
【0059】
図10は、画面表示の変形例を示す図である。例えば、制御部101は、クエスト選択画面M200に示すように、ユーザが達成したステージの数を、クエストごとに表示させるようにしてもよい。例えば、クエスト選択画面M200の例では、クエストA-1で達成したステージ数は5つであり、クエストA-2で達成したステージ数は0であることが表示されている。これにより、ユーザは、各クエストで達成したステージ数を容易に把握することが可能になる。また、達成したステージ数が少ないクエストの方が、より多くのステージを達成し易いことから、ユーザは、プレイするクエストを容易に選択することが可能になる。
【0060】
(処理手順の変形例3)
制御部101は、ユーザが、複数のクエストのうちクリアに失敗したクエストを再度プレイする場合であって、当該クエストのクリアに失敗した際に達成できなかったステージに有利なゲーム媒体がデッキに含まれていなかった場合、当該有利なゲーム媒体を当該ユーザに通知するようにしてもよい。
【0061】
例えば、ユーザは、
図2におけるクエストA-2をプレイしたものの、クエストA-2のステージ5を達成することができなかったものとする。また、ユーザが、クエストA-2をプレイする際に用いたデッキの中には、クエストA-2のステージ5で有利な効果を得られるゲーム媒体が含まれていなかったものとする。この場合において、ユーザが再度クエストA-2をプレイする場合、制御部101は、ステージ5の達成に有利なゲーム媒体を、ユーザの端末10の画面に表示させるようにしてもよい。当該画面の一例を、
図10のデッキ編成画面M220に示す。
【0062】
ステージの達成に有利な効果を得られるゲーム媒体とは、例えば、ステージで登場するユーザに不利な仕掛けを、無効にする効果を有するゲーム媒体、又は、ステージで登場する敵のゲーム媒体を、弱体化させる効果を有するゲーム媒体などが挙げられる。また、制御部101は、クエストをプレイする際に他のユーザが使用しているゲーム媒体に関する統計データに基づいて、ステージの達成に有利な効果を得られるゲーム媒体を決定するようにしてもよい。例えば、ユーザがクリアに失敗したクエストを他のユーザがプレイする際に使用するゲーム媒体のうち、最も使用回数が多いゲーム媒体を、ステージの達成に有利な効果を得られるゲーム媒体とするようにしてもよい。
【0063】
これにより、ユーザは、ステージの達成に有利なゲーム媒体を用いてデッキを編成することができることから、ユーザがステージを達成することに行き詰まってしまうことを抑制することが可能になる。
【0064】
(処理手順の変形例4)
変形例4では、制限クエストである第2クエストは、第1クエストをクリアした場合にプレイ可能となるクエストであるが、第2クエストは予め定められておらず、動的に変更されるものとする。この場合、制御部101は、第2クエストをプレイ可能に制御する際、制限クエストの中から、ユーザが、第1クエストにおいてクリアに失敗した際に達成できなかったステージに設定される属性を含まないクエストを、第2クエストとして決定するようにしてもよい。なお、属性とは、火、水、土、闇などのカテゴリ、敵のゲーム媒体の種類、仕掛け(ギミック)の種類等であってもよい。
【0065】
例えば、
図2において、クエストA-1はプレイ可能なクエストであり、それ以外のクエストは制限クエストであるものとする。また、クエストA-1のステージ5の属性は「水」であり、クエストA-1のステージ6の属性は「火」であり、クエストA-2には属性が「水」であるステージが含まれていないが属性が「火」であるステージが含まれており、クエストA-3には属性が「火」であるステージが含まれていないが属性が「水」であるステージが含まれているものとする。制御部101は、ユーザがクエストA-1のステージ5を達成できなかったものの、プレイ実績が所定条件を満たすために他のクエストをプレイ可能にする場合、ステージ5の属性である「水」の属性を含まないクエストA-2をプレイ可能に制御してもよい。一方、制御部101は、ユーザがクエストA-1のステージ6を達成できなかったものの、プレイ実績が所定条件を満たすために他のクエストをプレイ可能にする場合、ステージ6の属性である「火」の属性を含まないクエストA-3をプレイ可能に制御してもよい。
【0066】
なお、制御部101は、ユーザが達成できなかったステージ及び当該ステージまでに達成したステージの中で、ユーザのゲーム媒体が受けたダメージが最も多かったステージに設定される属性、を含まないクエストを、第2クエストとして決定するようにしてもよい。若しくは、制御部101は、ユーザが達成できなかったステージ及び当該ステージまでに達成したステージの中で、ユーザのゲーム媒体が倒される要因になった仕掛けが存在したステージに設定される属性を含まないクエストを、第2クエストとして決定するようにしてもよい。このような制御を実現するために、制御部101は、ユーザがプレイしたステージごとに、ユーザのゲーム媒体のパラメータに与えた影響度(例えばダメージ量)を、ステージに登場するゲーム媒体(例えば敵のゲーム媒体)又はステージの属性(例えば仕掛けの種類)ごとに記録しておく。
【0067】
これにより、ユーザは、クリアが容易なクエストを優先してプレイすることが可能になるため、クエストをクリアできずに行き詰まってしまうことを抑制することが可能になる。
【0068】
(処理手順の変形例5)
制御部101は、第1クエストのクリアに失敗したものの、プレイ実績が、第2クエストに対応づけられるプレイ可能条件(第1条件)を満たしたユーザが当該第2クエストをクリアした場合において、当該ユーザが当該第1クエストを再度プレイする場合、当該第1クエストを、当該第1クエストのクリアに失敗した際よりも有利な条件でプレイ可能に制御するようにしてもよい。
【0069】
例えば
図2において、ユーザは、クエストA-2のクリアに失敗したものの、クエストA-3のプレイ可能条件を満たしていたためにクエストA-3をプレイしてクリアしたとする。また、ユーザは、アイテムを集めたい等の理由で再度クエストA-2をプレイしたとする。この場合、制御部101は、クエストA-2を、ユーザが前回クリアに失敗したときよりも有利な条件でプレイ可能としてもよい。
【0070】
ここで、有利な条件とは、例えば、第1クエストに登場する敵のゲーム媒体が、第1クエストのクリアに失敗したときの強さよりも弱くなること等であってもよいし、第1クエストを再度プレイする際に、第1クエストのクリアに失敗したときには付与されなかったアイテムが付与されること等であってもよい。
【0071】
ユーザは、例えばアイテムを集めたい等の理由で、多くのクエストをプレイすることが考えられる。このような場合、プレイ順序が後のクエストをクリアすることで、プレイ順序が前であるクエストを容易にクリアすることが可能になるため、ユーザは、より多くのクエストを容易にクリアすることが可能になる。
【0072】
また、有利な条件は、達成済みのステージがスキップされることであってもよい。すなわち、制御部101は、ユーザが第1クエストを再度プレイする場合、有利な条件として、ユーザが第1クエストのクリアに失敗した際に達成済みのステージをスキップ可能に制御するようにしてもよい。また、有利な条件は、第1クエストの各ステージのうちボス戦のステージ以外のステージがスキップされることであってもよい。また、ユーザが第1クエストを再度プレイする場合、ゲーム媒体のパラメータ(HPなど)は回復していてもよい。これにより、ユーザは、クエストを再度プレイする場合、達成できなかったステージのプレイを、ゲーム媒体のパラメータが回復した状態で再開することができる。また、達成済みのステージをプレイする必要がないことから、クエストをクリアするまでのプレイ時間を短縮することが可能になる。また、達成済みのステージをプレイする必要がないことから、ユーザは、達成済みのステージの属性に応じたゲーム媒体をデッキに含めることなく、クエストをプレイすることが可能になる。
【0073】
なお、第1クエストをクリアできなったユーザが、第1クエストをコンティニューした場合、制御部101は、当該第1クエストのクリアに失敗した際よりも有利な条件で当該第1クエストをプレイ可能に制御するようにしてもよい。これにより、ユーザは、クリアに失敗した場合であっても、コンティニューすることで、クエストを容易にクリアすることが可能になる。
【0074】
また、第1クエストをクリアできなったユーザが、第2クエストもクリアできずに第2クエストをコンティニューした場合で、かつ、当該ユーザが第1クエストを再度プレイする場合、制御部101は、当該第1クエストのクリアに失敗した際よりも有利な条件で当該第1クエストをプレイ可能に制御するようにしてもよい。すなわち、制御部101は、第1クエストのクリアに失敗したものの、第2クエストに対応づけられるプレイ可能条件(第1条件)を満たすユーザが、第2クエストのクリアに失敗し、かつ、価値を支払うことで第2クエストのコンティニューをした場合、第1クエストを、第1クエストのクリアに失敗した際よりも有利な条件でプレイ可能に制御するようにしてもよい。
【0075】
例えば、
図2において、ユーザは、クエストA-2のクリアに失敗したものの、クエストA-3のプレイ可能条件を満たしていたためにクエストA-3をプレイし、クリアに失敗してコンティニューしたとする。この場合、制御部101は、クエストA-2を、ユーザが前回クリアに失敗したときよりも有利な条件でプレイ可能としてもよい。
【0076】
(処理手順の変形例6)
制御部101は、ユーザが達成することができなかったステージに対応づけられるゲーム媒体を含む抽選を当該ユーザに推奨するようにしてもよい。なお、抽選とは、例えば、ユーザが所定の価値(例えばアイテム等のゲーム媒体や金銭など)消費することで、当該ユーザに対しゲーム媒体が付与されることであってもよい。また、ユーザがクリアに失敗したステージに対応づけられるゲーム媒体とは、例えば、当該ステージに設定される属性に対し、当該ステージを有利に進めることが可能なゲーム媒体であってもよい。また、ユーザがクリアに失敗したステージに対応づけられるゲーム媒体とは、例えば、当該ステージを含むクエストにおける各ステージに共通に設定される属性が存在する場合に、当該属性に対してステージを有利に進めることが可能なゲーム媒体であってもよい。なお、属性は、火、水、土、闇などのカテゴリ、敵のゲーム媒体の種類、仕掛け(ギミック)の種類等であってもよい。また、ユーザに抽選を推奨することは、当該ユーザの端末10の画面に、抽選を行うことを勧めるメッセージやアイコン等を表示することであってもよい。
【0077】
例えば、仕掛けAの属性に設定されるステージに対しては、仕掛けAを無効化する能力を有するゲーム媒体を使用する方が、仕掛けAを無効化する能力を有しないゲーム媒体を使用するよりもステージを達成しやすいものとする。また、ユーザがクリアに失敗したステージの属性は、仕掛けAの属性であるものとする。この場合、制御部101は、ユーザがクリアに失敗したステージに対応づけられるゲーム媒体として、仕掛けAを無効化する能力を有するゲーム媒体が当たる抽選を行うように、当該ユーザに推奨するようにしてもよい。なお、制御部101は、現在開催されている複数の抽選からユーザに推奨する抽選を選択してもよい。また、制御部101は、仕掛けを無効化する能力を有するゲーム媒体と、所定のゲーム媒体群を含む抽選テーブルを生成し、ユーザがクリアに失敗した後に、当該抽選テーブルを用いた抽選をユーザに推奨するようにしてもよい。
【0078】
なお、制御部101は、ユーザが達成することができなかったステージ及び当該ステージまでに達成したステージの中で登場した属性(仕掛け)のうち、ユーザのゲーム媒体が倒される要因になった属性(仕掛け)に対し、当該属性(仕掛け)を無効化する能力を有するゲーム媒体を含む抽選を当該ユーザに推奨するようにしてもよい。
【0079】
また、制御部101は、ユーザが達成することができなかったステージ及び当該ステージまでに達成したステージの中で登場した属性(仕掛け)のうち、ユーザのゲーム媒体が受けたダメージが最も多かった属性(仕掛け)に対し、当該属性(仕掛け)を無効化する能力を有するゲーム媒体を含む抽選を当該ユーザに推奨するようにしてもよい。
【0080】
これにより、ユーザは、抽選を行うことでステージの達成に有利な新たなゲーム媒体を入手することができ、ステージを容易に達成することが可能になる。
【0081】
(処理手順の変形例7)
制御部101は、ユーザが抽選により入手したゲーム媒体を用いることで有利にプレイ可能なクエストであって、当該ユーザがプレイ可能であり、かつ、当該ユーザがクリアしていないクエストを、ユーザに推奨するようにしてもよい。例えば、ユーザは、クエストA-4及びクエストA-5をプレイ可能であるがクリアしておらず、ユーザが抽選により入手したゲーム媒体は、クエストA-5を有利にプレイ可能なゲーム媒体である場合、制御部101は、ユーザに、クエストA-5をプレイすることを推奨するようにしてもよい。
【0082】
これにより、ユーザは、抽選により入手したゲーム媒体を用いて有利にプレイ可能なクエストを容易に把握することが可能になる。
【0083】
(処理手順の変形例8)
制御部101は、ユーザが第2クエストのクリアに失敗した場合において、当該第2クエストをコンティニューするか否かの選択を当該ユーザから受け付ける画面に、当該第2クエスト以外の制限クエストをプレイ可能に制御するために必要なステージ数を、表示させるようにしてもよい。当該画面の一例を、
図10のコンティニュー決定画面M230に示す。コンティニュー決定画面M230には、クエストA-3がプレイ可能になる(開放される)までに達成すべきステージ数(2ステージ)が表示されている。
【0084】
これにより、ユーザは、次のクエストをプレイ可能にするために達成すべきステージの数を容易に把握することが可能になる。
【0085】
<まとめ>
以上説明した実施形態によれば、ゲームの興趣性を高めることが可能になる。また、以上説明した実施形態によれば、ゲームサーバ10は、ユーザのプレイ実績に応じて、制限クエストをプレイ可能にするようにした。これにより、ユーザがクエストをクリアできずに行き詰まることを抑制することが可能になる。
【0086】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態で説明したフローチャート、シーケンス、実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
【0087】
<付記>
<付記1に対する課題>
本発明の目的の1つは、ユーザが、クエストをクリアできずに行き詰まることを抑制することである。
<付記1>
複数のクエストの実行を制御する制御部と、を有し、
前記複数のクエストは、ユーザがプレイ可能な第1クエストと、ユーザのプレイが制限されている少なくとも1つの制限クエストとを含み、
前記制限クエストは、前記第1クエストをクリアした後にプレイ可能になる第2クエストを含み、
前記制御部は、前記ユーザが前記第1クエストのクリアに失敗した場合であっても、前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が第1条件を満たす場合、前記第2クエストをプレイ可能に制御する、
情報処理装置。
付記1によれば、ユーザが、クエストをクリアできずに行き詰まることを抑制することができる。
【0088】
<付記2に対する課題>
本発明の目的の1つは、より多くのステージを達成することで、クリアできなかったクエストよりもプレイ順序が後であるクエストをプレイ可能とすることである。
<付記2>
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記ユーザが前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでに達成したステージ数に基づいて、前記プレイ実績が前記第1条件を満たすか否かを判断する、
付記1に記載の情報処理装置。
付記2によれば、より多くのステージを達成することで、クリアできなかったクエストよりもプレイ順序が後であるクエストをプレイすることが可能になる。
【0089】
<付記3に対する課題>
本発明の目的の1つは、より多くのステージを達成することで、クリアできなかったクエストよりもプレイ順序が後であるクエストをプレイ可能とすることである。
<付記3>
前記制限クエストは、前記第2クエストをクリアした後にプレイ可能になる第3クエストを含み、
前記制御部は、前記ユーザが前記第1クエスト又は前記第2クエストをクリアできなかった場合、前記第1クエスト及び前記第2クエストの各々において達成したステージ数の合計数に基づいて、前記第3クエストをプレイ可能に制御する、
付記2に記載の情報処理装置。
付記3によれば、より多くのステージを達成することで、クリアできなかったクエストよりもプレイ順序が後であるクエストをプレイすることが可能になる。
【0090】
<付記4に対する課題>
本発明の目的の1つは、クエスト群を繰り返しプレイするユーザのプレイ意欲を高めることを可能にすることである。
<付記4>
少なくとも前記第1クエスト及び前記第2クエストを含むクエスト群が定められており、
前記制御部は、ユーザが第1期間における前記クエスト群に含まれるクエストのクリアが所定条件を満たし、かつ、前記ユーザが前記第1期間よりも後の期間である第2期間に前記クエスト群をプレイする場合において、前記ユーザが前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が、前記第1条件よりも低いプレイ実績である第2条件を満たす場合、前記第2クエストをプレイ可能に制御する、
付記1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
付記4によれば、クエスト群を繰り返しプレイするユーザのプレイ意欲を高めることが可能になる。
クエスト群を繰り返しプレイするユーザのプレイ意欲を高めることが可能になる。
【0091】
<付記5に対する課題>
本発明の目的の1つは、プレイするクエストを容易に選択することを可能にすることである。
<付記5>
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記複数のクエストの中からプレイするクエストの選択を受け付ける画面において、前記ユーザが達成したステージ数をクエストごとに表示させる、
付記1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
付記5によれば、ユーザは、プレイするクエストを容易に選択することが可能になる。
【0092】
<付記6に対する課題>
本発明の目的の1つは、ステージの達成に行き詰まってしまうことを抑制することである。
<付記6>
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記ユーザが、前記複数のクエストのうちクリアに失敗したクエストを再度プレイする場合であって、当該クエストのクリアに失敗した際に達成できなかったステージに有利なゲーム媒体がデッキに含まれていなかった場合、前記有利なゲーム媒体を前記ユーザに通知する、
付記1~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
付記6によれば、ユーザは、ステージの達成に有利なゲーム媒体を用いてデッキを編成することができることから、ステージの達成に行き詰まってしまうことを抑制することが可能になる。
【0093】
<付記7に対する課題>
本発明の目的の1つは、クエストをクリアできずに行き詰まってしまうことを抑制することである。
<付記7>
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記第2クエストをプレイ可能に制御する際、前記制限クエストの中から、前記ユーザが、前記第1クエストにおいてクリアに失敗した際に達成できなかったステージに設定される属性を含まないクエストを、前記第2クエストとして決定する、
付記1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
付記7によれば、ユーザは、クリアが容易なクエストを優先してプレイすることが可能になることから、クエストをクリアできずに行き詰まってしまうことを抑制することが可能になる。
【0094】
<付記8に対する課題>
本発明の目的の1つは、より多くのクエストを、容易にクリア可能にすることである。
<付記8>
前記制御部は、前記第1クエストのクリアに失敗したものの前記第1条件を満たした前記ユーザが前記第2クエストをクリアした場合において、前記ユーザが前記第1クエストを再度プレイする場合、前記第1クエストを、前記第1クエストのクリアに失敗した際よりも有利な条件でプレイ可能に制御する、
付記1~7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
付記8によれば、ユーザは、より多くのクエストを、容易にクリアすることが可能になる。
【0095】
<付記9に対する課題>
本発明の目的の1つは、容易に、クエストを繰り返しプレイ可能にすることである。
<付記9>
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記ユーザが前記第1クエストを再度プレイする場合、前記有利な条件として、前記ユーザが前記第1クエストのクリアに失敗した際に達成済みのステージをスキップ可能に制御する、
付記8に記載の情報処理装置。
付記9によれば、ユーザは、容易に、クエストを繰り返しプレイすることが可能になる。
【0096】
<付記10に対する課題>
本発明の目的の1つは、抽選を行うことで、ステージに対応づけられるゲーム媒体を入手することを可能にすることである。
<付記10>
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記ユーザが達成することができなかったステージに対応づけられるゲーム媒体を含む抽選を前記ユーザに推奨する、
付記1~9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
付記10によれば、ユーザは、抽選を行うことで、ステージに対応づけられるゲーム媒体を入手することが可能になる。
【0097】
<付記11に対する課題>
本発明の目的の1つは、抽選により入手したゲーム媒体を用いることで有利にプレイ可能であり、かつ、クリアしていないクエストを、容易に把握することを可能にすることである。
<付記11>
前記制御部は、前記ユーザが前記抽選により入手したゲーム媒体を用いることで有利にプレイ可能なクエストであって、前記ユーザがプレイ可能であり、かつ、前記ユーザがクリアしていないクエスを前記ユーザに推奨する、
付記10に記載の情報処理装置。
付記11によれば、ユーザは、抽選により入手したゲーム媒体を用いることで有利にプレイ可能であり、かつ、クリアしていないクエストを、容易に把握することが可能になる。
【0098】
<付記12に対する課題>
本発明の目的の1つは、次のクエストをプレイ可能にするために達成すべきステージの数を容易に把握することを可能にすることである。
<付記12>
前記複数のクエストの各々は、複数のステージを含み、
前記制御部は、前記ユーザが前記第2クエストのクリアに失敗した場合において、前記第2クエストをコンティニューするか否かの選択を前記ユーザから受け付ける画面に、前記第2クエスト以外の制限クエストをプレイ可能に制御するために必要なステージ数を、表示させる、
付記11に記載の情報処理装置。
付記12によれば、ユーザは、次のクエストをプレイ可能にするために達成すべきステージの数を容易に把握することが可能になる。
【0099】
<付記13に対する課題>
本発明の目的の1つは、ユーザが、クエストをクリアできずに行き詰まることを抑制することである。
<付記13>
プロセッサが、複数のクエストの実行を制御するステップであって、前記複数のクエストは、ユーザがプレイ可能な第1クエストと、ユーザのプレイが制限されている少なくとも1つの制限クエストとを含み、前記制限クエストは、前記第1クエストをクリアした後にプレイ可能になる第2クエストを含む、ステップと、
プロセッサが、前記ユーザが前記第1クエストのクリアに失敗した場合であっても、前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が第1条件を満たす場合、前記第2クエストをプレイ可能に制御するステップと、
を含む情報処理方法。
付記13によれば、ユーザが、クエストをクリアできずに行き詰まることを抑制することができる。
【0100】
<付記14に対する課題>
本発明の目的の1つは、ユーザが、クエストをクリアできずに行き詰まることを抑制することである。
<付記14>
プロセッサに、複数のクエストの実行を制御するステップであって、前記複数のクエストは、ユーザがプレイ可能な第1クエストと、ユーザのプレイが制限されている少なくとも1つの制限クエストとを含み、前記制限クエストは、前記第1クエストをクリアした後にプレイ可能になる第2クエストを含む、ステップと、
プロセッサに、前記ユーザが前記第1クエストのクリアに失敗した場合であっても、前記第1クエストのプレイを開始してからクリアに失敗するまでのプレイ実績が第1条件を満たす場合、前記第2クエストをプレイ可能に制御するステップと、
を実行させるためのプログラム。
付記14によれば、ユーザが、クエストをクリアできずに行き詰まることを抑制することができる。
【符号の説明】
【0101】
1…ゲームシステム、10…ゲームサーバ、11…プロセッサ、12…記憶装置、13…通信IF、14…入力デバイス、15…出力デバイス、20…端末、100…記憶部、100a…ユーザ管理DB、100b…クエスト定義DB、100c…ゲーム媒体定義DB、101…制御部、200…記憶部、201…UI部、202…制御部