(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172403
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】受付システム、サーバ、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231129BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022084178
(22)【出願日】2022-05-23
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ブライダル産業新聞 令和4年1月1日
(71)【出願人】
【識別番号】522204245
【氏名又は名称】株式会社トキノスタンス
(74)【代理人】
【識別番号】100142734
【弁理士】
【氏名又は名称】安 裕 希
(72)【発明者】
【氏名】風間 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】若林 由章
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 悠
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】イベントの会場担当者が、ゲストの受付状況を全体的に且つ随時正確に把握することができる受付システム等を提供する。
【解決手段】受付システムは、ゲストを識別するための識別情報を含む識別コードを読み取り可能に構成された受付端末と、会場において使用される会場端末と、サーバとを備え、サーバは、ゲストに関する情報を記憶する記憶部と、ゲストの名称及び各ゲストの受付状況に関する情報を含む受付リストを生成し、会場端末に送信して該会場端末に表示させる受付管理部とを有し、受付端末は識別コードを読み取った際に該識別コードに含まれるゲストの識別情報をサーバに送信し、サーバは、受付端末から受信した識別情報に基づき受付リストにおけるゲストの受付状況を受付済みに変更すると共に、更新情報を会場端末に送信し、会場端末はサーバから受信した更新情報に基づき表示中の受付リストにおけるゲストの受付状況を受付済みに変更する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントが行われる会場の受付に設置される端末装置であって、前記イベントのゲストに対して発行され、各ゲストを識別するための識別情報を含む識別コードを読み取り可能に構成された端末装置である受付端末と、
前記会場において使用され、表示部を有する端末装置である会場端末と、
前記受付端末及び前記会場端末の各々と通信ネットワークを介して接続されるサーバと、
を備え、
前記サーバは、
前記イベントのゲストに関する情報を記憶する記憶部と、
前記ゲストに関する情報に基づき、ゲストの名称及び各ゲストの受付状況に関する情報を含む受付リストを生成し、前記会場端末に送信して該会場端末に表示させる受付管理部と、
を有し、
前記受付端末は、前記識別コードを読み取った際に、該識別コードに含まれるゲストの識別情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記受付端末から受信した前記識別情報に基づき、前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更し、該受付済みに変更した旨を示す更新情報を前記会場端末に送信し、
前記会場端末は、前記サーバから受信した前記更新情報に基づき、表示中の前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更する、
受付システム。
【請求項2】
前記受付リストは、前記イベントにおけるゲストの役割に関する情報をさらに含む、請求項1に記載の受付システム。
【請求項3】
前記会場端末に表示中の受付リストは、少なくとも、受付状況別、ゲストの名称順、又は、ゲストの役割別にソートが可能である、請求項2に記載の受付システム。
【請求項4】
前記受付端末は表示部を有し、
前記サーバは、前記受付端末に表示させる受付用画面を構成するデータである受付用画面データを前記受付端末に送信し、該受付端末の表示部に前記受付用画面を表示させる、請求項1~3のいずれか1項に記載の受付システム。
【請求項5】
前記受付端末は、該受付端末の表示部と同じ面に設けられたカメラをさらに有し、
前記受付用画面は、ゲストの受付を行うための画面であって、前記カメラの視野の一部に入る被写体の像を表示させるための領域が設けられた画面であるゲスト受付画面を含み、
前記受付端末は、前記視野の一部に識別コードが入った場合に、該識別コードを読み取る、請求項4に記載の受付システム。
【請求項6】
前記ゲストに関する情報は、ゲストに宛てた個別メッセージを含み、
前記受付用画面は、前記個別メッセージの表示領域が設けられた画面であるメッセージ画面を含み、
前記サーバは、前記受付端末から前記識別情報を受信した際に、該識別情報に対応するゲストに宛てた個別メッセージを前記受付端末に送信し、
前記受付端末は、前記サーバから前記個別メッセージを受信した際に、表示中の画面を前記メッセージ画面に切り替え、前記個別メッセージを前記表示領域に表示させる、請求項5に記載の受付システム。
【請求項7】
前記受付用画面は、受付が完了した旨を示す画面である受付完了画面を含み、
前記受付端末は、前記メッセージ画面を所定時間表示した後、表示画面を前記受付完了画面に切り替える、請求項6に記載の受付システム。
【請求項8】
前記サーバは、前記イベントの主催者が使用する端末装置であるユーザ端末からのアクセスを受付可能に構成され、前記ユーザ端末から受信した情報に基づいて、前記ゲストに関する情報を生成し、又は更新する、請求項1に記載の受付システム。
【請求項9】
前記サーバは、前記イベントの主催者が使用する端末装置であるユーザ端末からのアクセスを受付可能に構成され、前記ユーザ端末から受信した情報に基づいて、前記受付用画面データを生成し、又は更新する、請求項4に記載の受付システム。
【請求項10】
前記サーバは、前記イベントの主催者が使用する端末装置であるユーザ端末からのアクセスを受付可能に構成され、前記ユーザ端末から受信した情報に基づいて、前記ゲストに関する情報に前記個別メッセージを登録し、又は更新する、請求項6に記載の受付システム。
【請求項11】
イベントが行われる会場の受付に設置される端末装置である受付端末、及び、前記会場において使用される端末装置である会場端末の各々と通信ネットワークを介して接続されたサーバであって、
前記受付端末は、前記イベントのゲストに対して発行され、各ゲストを識別するための識別情報を含む識別コードを読み取り可能に構成され、
前記会場端末は、表示部を有し、
当該サーバは、
前記イベントのゲストに関する情報を記憶する記憶部と、
前記ゲストに関する情報に基づき、ゲストの名称及び各ゲストの受付状況に関する情報を含む受付リストを生成し、前記会場端末に送信して該会場端末に表示させる受付管理部と、
前記受付端末により前記識別コードが読み取られた際に前記受付端末から送信された、該識別コードに含まれるゲストの識別情報を受信する通信部と、
を有し、
前記受付管理部は、前記受付端末から受信した前記識別情報に基づき、前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更し、該受付済みに変更した旨を示す更新情報を前記会場端末に送信し、該会場端末に表示中の前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更させる、
サーバ。
【請求項12】
イベントが行われる会場の受付に設置される端末装置である受付端末、及び、前記会場において使用される端末装置である会場端末の各々と通信ネットワークを介して接続されたコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記受付端末は、前記イベントのゲストに対して発行され、各ゲストを識別するための識別情報を含む識別コードを読み取り可能に構成され、
前記会場端末は、表示部を有し、
前記コンピュータは、前記イベントのゲストに関する情報を記憶する記憶部を有し、
前記ゲストに関する情報に基づき、ゲストの名称及び各ゲストの受付状況に関する情報を含む受付リストを生成し、前記会場端末に送信して該会場端末に表示させるステップと、
前記受付端末により前記識別コードが読み取られた際に前記受付端末から送信された、該識別コードに含まれるゲストの識別情報を受信するステップと、
前記受付端末から受信した前記識別情報に基づき、前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更し、該受付済みに変更した旨を示す更新情報を前記会場端末に送信し、該会場端末に表示中の前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更させるステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベントにおいて来場者の受付を行うための受付システム、サーバ、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、結婚式や結婚披露宴、各種パーティなどのイベントにおいては、会場に設けられた受付場所において、受付担当者が来場者の受付を行い、ゲストの確認、祝儀や会費の収集等を行っている。一方、会場においてイベントの進行を担当する会場担当者は、随時、受付担当者と直接又はトランシーバーなどの通信機器を通して連絡を取り、ゲストの受付状況を把握し、来場したゲストの案内や進行の調整等を行っている。
【0003】
近年では、受付業務の省力化や受付での金銭授受をなくすための受付システムも知られている。例えば特許文献1には、各来訪者に対し事前に個別に割り当てられた固有の識別情報を有する、携帯可能な情報記録媒体と、前記識別情報に対応する来訪者の個人情報を格納するデータベースと、到着した来訪者の識別情報を読み取るための読取手段と、読み取った前記識別情報に対応する来訪者の個人情報を、前記データベースから抽出するための抽出手段と、を有することを特徴とする受付システムが開示されている。上記特許文献1には、受付システムがさらに、来訪者の個人情報を表示するための携帯端末装置と、前記データベースから抽出した来訪者の個人情報を前記携帯端末装置に送信するための送信手段と、を有することも記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、ハードウェアを有する第1プロセッサを備えた第1携帯端末と、ハードウェアを有する第2プロセッサを備えたサーバと、を備え、前記第1プロセッサは、参加費を伴うイベントへユーザが出席することを示す出席情報および電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた前記参加費の決済要求を前記サーバに出力し、前記第2プロセッサは、前記出席情報および前記決済要求に基づいて、前記ユーザを前記イベントの出席者に決定するとともに、前記電子マネーによる参加費の決済処理を行う情報処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-32188号公報
【特許文献2】特開2021-189755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般客及び来賓客を含め、ゲストの受付状況は、イベントの開始タイミング、料理の準備や提供タイミング、来賓客の紹介やスピーチの段取りといった進行に大きく関わる。そのため、会場担当者にとって、ゲストの受付状況を必要なタイミングで正確に把握することは重要である。他方、受付担当者は、招待状の確認、受付名簿のチェック、現金の管理などの業務を短時間に行わなくてはならないため、極めて多忙である。そのため、受付担当者にとって、受付状況を会場担当者に逐一報告又は通知することは、大きな負担となる。また、会場担当者にとっても、ゲストの受付状況を個別且つ五月雨式に報告又は通知されても、ゲストの受付状況を全体的に把握することは困難であり、むしろ業務が煩雑になるおそれがある。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、イベントの会場担当者が、ゲストの受付状況を全体的に且つ随時正確に把握することができる受付システム、サーバ、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様である受付システムは、イベントが行われる会場の受付に設置される端末装置であって、前記イベントのゲストに対して発行され、各ゲストを識別するための識別情報を含む識別コードを読み取り可能に構成された端末装置である受付端末と、前記会場において使用され、表示部を有する端末装置である会場端末と、前記受付端末及び前記会場端末の各々と通信ネットワークを介して接続されるサーバと、を備え、前記サーバは、前記イベントのゲストに関する情報を記憶する記憶部と、前記ゲストに関する情報に基づき、ゲストの名称及び各ゲストの受付状況に関する情報を含む受付リストを生成し、前記会場端末に送信して該会場端末に表示させる受付管理部と、を有し、前記受付端末は、前記識別コードを読み取った際に、該識別コードに含まれるゲストの識別情報を前記サーバに送信し、前記サーバは、前記受付端末から受信した前記識別情報に基づき、前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更し、該受付済みに変更した旨を示す更新情報を前記会場端末に送信し、前記会場端末は、前記サーバから受信した前記更新情報に基づき、表示中の前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更するものである。
【0009】
上記受付システムにおいて、前記受付リストは、前記イベントにおけるゲストの役割に関する情報をさらに含んでも良い。
【0010】
上記受付システムにおいて、前記会場端末に表示中の受付リストは、少なくとも、受付状況別、ゲストの名称順、又は、ゲストの役割別にソートが可能であっても良い。
【0011】
上記受付システムにおいて、前記受付端末は表示部を有し、前記サーバは、前記受付端末に表示させる受付用画面を構成するデータである受付用画面データを前記受付端末に送信し、該受付端末の表示部に前記受付用画面を表示させても良い。
【0012】
上記受付システムにおいて、前記受付端末は、該受付端末の表示部と同じ面に設けられたカメラをさらに有し、前記受付用画面は、ゲストの受付を行うための画面であって、前記カメラの視野の一部に入る被写体の像を表示させるための領域が設けられた画面であるゲスト受付画面を含み、前記受付端末は、前記視野の一部に識別コードが入った場合に、該識別コードを読み取っても良い。
【0013】
上記受付システムにおいて、前記ゲストに関する情報は、ゲストに宛てた個別メッセージを含み、前記受付用画面は、前記個別メッセージの表示領域が設けられた画面であるメッセージ画面を含み、前記サーバは、前記受付端末から前記識別情報を受信した際に、該識別情報に対応するゲストに宛てた個別メッセージを前記受付端末に送信し、前記受付端末は、前記サーバから前記個別メッセージを受信した際に、表示中の画面を前記メッセージ画面に切り替え、前記個別メッセージを前記表示領域に表示させても良い。
【0014】
上記受付システムにおいて、前記受付用画面は、受付が完了した旨を示す画面である受付完了画面を含み、前記受付端末は、前記メッセージ画面を所定時間表示した後、表示画面を前記受付完了画面に切り替えても良い。
【0015】
上記受付システムにおいて、前記サーバは、前記イベントの主催者が使用する端末装置であるユーザ端末からのアクセスを受付可能に構成され、前記ユーザ端末から受信した情報に基づいて、前記ゲストに関する情報を生成し、又は更新しても良い。
【0016】
上記受付システムにおいて、前記サーバは、前記イベントの主催者が使用する端末装置であるユーザ端末からのアクセスを受付可能に構成され、前記ユーザ端末から受信した情報に基づいて、前記受付用画面データを生成し、又は更新しても良い。
【0017】
上記受付システムにおいて、前記サーバは、前記イベントの主催者が使用する端末装置であるユーザ端末からのアクセスを受付可能に構成され、前記ユーザ端末から受信した情報に基づいて、前記ゲストに関する情報に前記個別メッセージを登録し、又は更新しても良い。
【0018】
本発明の別の態様であるサーバは、イベントが行われる会場の受付に設置される端末装置である受付端末、及び、前記会場において使用される端末装置である会場端末の各々と通信ネットワークを介して接続されたサーバであって、前記受付端末は、前記イベントのゲストに対して発行され、各ゲストを識別するための識別情報を含む識別コードを読み取り可能に構成され、前記会場端末は、表示部を有し、当該サーバは、前記イベントのゲストに関する情報を記憶する記憶部と、前記ゲストに関する情報に基づき、ゲストの名称及び各ゲストの受付状況に関する情報を含む受付リストを生成し、前記会場端末に送信して該会場端末に表示させる受付管理部と、前記受付端末により前記識別コードが読み取られた際に前記受付端末から送信された、該識別コードに含まれるゲストの識別情報を受信する通信部と、を有し、前記受付管理部は、前記受付端末から受信した前記識別情報に基づき、前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更し、該受付済みに変更した旨を示す更新情報を前記会場端末に送信し、該会場端末に表示中の前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更させるものである。
【0019】
本発明のさらに別の態様であるプログラムは、イベントが行われる会場の受付に設置される端末装置である受付端末、及び、前記会場において使用される端末装置である会場端末の各々と通信ネットワークを介して接続されたコンピュータに実行させるプログラムであって、前記受付端末は、前記イベントのゲストに対して発行され、各ゲストを識別するための識別情報を含む識別コードを読み取り可能に構成され、前記会場端末は、表示部を有し、前記コンピュータは、前記イベントのゲストに関する情報を記憶する記憶部を有し、前記ゲストに関する情報に基づき、ゲストの名称及び各ゲストの受付状況に関する情報を含む受付リストを生成し、前記会場端末に送信して該会場端末に表示させるステップと、前記受付端末により前記識別コードが読み取られた際に前記受付端末から送信された、該識別コードに含まれるゲストの識別情報を受信するステップと、前記受付端末から受信した前記識別情報に基づき、前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更し、該受付済みに変更した旨を示す更新情報を前記会場端末に送信し、該会場端末に表示中の前記受付リストにおける該当するゲストの受付状況を受付済みに変更させるステップと、を実行させるものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、受付端末が識別コードを読み取ると、会場端末に表示中の受付リストにおいて、該当するゲストの受付状況が受付済みに変更されるので、イベントの会場担当者は、ゲストの受付状況を全体的に且つ随時正確に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態に係る受付システムの概略構成を示すネットワーク図である。
【
図2】受付管理サーバの概略構成例を示すブロック図である。
【
図3】ユーザ情報データベース(DB)に格納される情報を例示する表である。
【
図4】ゲスト情報データベース(DB)に格納される情報を例示する表である。
【
図5】端末装置の概略構成例を示すブロック図である。
【
図6】受付端末の機能構成例を示すブロック図である。
【
図7】会場端末の機能構成例を示すブロック図である。
【
図8】ユーザ端末の機能構成例を示すブロック図である。
【
図9】ゲスト端末の機能構成例を示すブロック図である。
【
図10】
図1に示す受付システムのイベント前日までにおける動作例を示すシーケンス図である。
【
図11】名簿編集画面(名簿登録前)を例示する模式図である。
【
図12】名簿編集画面(名簿登録後)を例示する模式図である。
【
図13】ゲスト受付画面の編集画面を例示する模式図である。
【
図14】メッセージ画面の編集画面の一部を例示する模式図である。
【
図15】ゲスト端末に表示される招待状画面を例示する模式図である。
【
図16】
図1に示す受付システムのイベント当日における動作例を示すシーケンス図である。
【
図17】受付端末に表示されるゲスト受付画面を例示する模式図である。
【
図18】会場端末に表示される受付リストを例示する模式図である。
【
図19】受付端末に表示されるメッセージ画面を例示する模式図である。
【
図20】受付端末に表示される受付完了画面を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態に係る受付システム、サーバ、及びプログラムについて、図面を参照しながら説明する。なお、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
【0023】
以下の説明において参照する図面は、本発明の内容を理解し得る程度に形状、大きさ、及び位置関係を概略的に示しているに過ぎない。即ち、本発明は各図で例示された形状、大きさ、及び位置関係のみに限定されるものではない。また、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
【0024】
以下においては、本実施形態に係る受付システムが適用されるイベントとして、結婚披露パーティを例示して説明するが、本実施形態に係る受付システムは、受付や出欠の管理が必要な各種パーティやイベントに広く適用することができる。
【0025】
(受付システムの構成)
図1は、本発明の実施形態に係る受付システムの概略構成を示すネットワーク図である。
図1に示すように、本実施形態に係る受付システム1は、イベントが行われる会場の受付に設置される端末装置である受付端末20と、会場においてイベントの担当者により使用される端末装置である会場端末30と、受付端末20及び会場端末30の各々と通信ネットワークNを介して接続された受付管理サーバ10とを備える。このうち、受付端末20は、イベントのゲストに対して発行される識別コードを読み取り可能に構成されている。なお、
図1には、受付端末20及び会場端末30を1つずつ図示しているが、受付端末20及び会場端末30は複数台ずつ設けられても良い。
【0026】
また、通信ネットワークNには、受付システム1のユーザが使用する端末装置であるユーザ端末40と、ゲストが使用する端末装置であるゲスト端末50とが接続されても良い。
【0027】
通信ネットワークNは、例えば、インターネット回線、電話回線、LAN、専用線、移動体通信網、WiFi(Wireless Fidelity)、ブルートゥース(登録商標)等の通信回線、又はこれらの組み合わせによって構成され、有線、無線、又はこれらの組み合わせのいずれであっても良い。
【0028】
図2は、受付管理サーバ10の概略構成例を示すブロック図である。受付管理サーバ10は、例えば、演算処理能力の高いホストコンピュータによって構成される。なお、
図1においては、受付管理サーバ10を1つのみ図示しているが、後述する受付管理サーバ10の各機能を、通信ネットワークNに接続された複数のハードウェアによって実行することとしても良い。
【0029】
図2に示すように、受付管理サーバ10は、通信部11と、記憶部12と、プロセッサ13とを有する。通信部11は、受付管理サーバ10を通信ネットワークNに接続する通信インタフェースであり、通信インタフェースNに接続された他の機器との間でデータを送受信する。通信部11は、例えばソフトモデム、ケーブルモデム、無線モデム、ADSLモデム等を用いて構成することができる。
【0030】
記憶部12は、例えばROMやRAMといった半導体メモリやハードディスクなどのコンピュータ読取可能な記憶媒体を用いて構成され、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、及び各種機能を実行するアプリケーションプログラムや、これらのプログラムの実行中に使用される各種パラメータ等を記憶する。本実施形態において、記憶部12は、受付管理プログラム121、ユーザ情報データベース(DB)122、ゲスト情報データベース(DB)123、受付用画面データ124、ウェブデータ125、及び決済情報データベース(DB)126を記憶している。
【0031】
ユーザ情報データベース122は、受付システム1のユーザであるイベントの主催者(例えば結婚披露宴の主催者である新郎新婦)に関する情報を格納する。
図3は、ユーザ情報データベース122に格納される情報を例示する表である。具体例として、ユーザ情報データベース122には、ユーザ端末40から受付管理サーバ10にアクセスする際の認証に使用されるユーザアカウント及びパスコード、ユーザの氏名、連絡先、住所、メールアドレス、イベント(例えば結婚披露パーティ)を識別するためのイベントID、イベントの開催日(挙式日)、会場、受付用画面データ(後述)の記憶領域を示すアドレス等の情報が格納される。
【0032】
ゲスト情報データベース(DB)123は、イベントのゲストに関する情報を格納する。
図4は、ゲスト情報データベース123に格納される情報を例示する表である。具体例として、ゲスト情報データベース123には、イベントID、ゲストID、ゲストの氏名、ユーザとの関係、イベントにおける当該ゲストの役割を表す区分、連絡先、住所、メールアドレス、招待状の送付方法、ゲストを識別するための識別情報、招待状送付の未完、ユーザから各ゲストに宛てたメッセージ(個別メッセージ)のテキストデータ、ご祝儀や会費などの金銭の送金方法及び送金額、送金の未完、イベント当日の受付状況(出欠状況)等の情報が格納される。ここで、招待状の送付方法としては、電子メール送信、ショートメッセージサービス(SMS)による送信、LINE(登録商標)やFACEBOOK(登録商標)などのソーシャルネットワーキングサービスを介した送信、郵送等が挙げられる。また、氏名の他、ゲストのニックネームや振り仮名など、ゲストを表す名称をゲスト情報データベース123に格納しても良い。
【0033】
受付用画面データ124は、イベント当日に受付端末20に表示させる画面(以下、受付用画面ともいう)を構成するデータであり、画像データ及びテキストデータを用いて構成される。本実施形態において、受付用画面には、ゲストの受付を行うためのゲスト受付画面と、ゲストへの個別メッセージが表示されるメッセージ画面と、受付が完了した旨を示す受付完了画面との3種類の画面が含まれる。各受付用画面の表示内容については後述する。
【0034】
ウェブデータ125は、ユーザ端末40に表示させるウェブページ(以下、利用画面ともいう)を構成するデータである。利用画面には、例えば、ユーザ端末40が受付管理サーバ10にアクセスした際に表示される認証画面、ユーザ端末40にゲストの名簿を登録させるための名簿登録画面、ユーザ端末40に受付用画面を編集させるための編集画面等が含まれる。
【0035】
決済情報データベース(DB)126は、ご祝儀や会費等の決済に関する情報を格納する。具体例として、決済情報データベース126には、銀行振込みに使用されるユーザの口座情報、電子マネーでの送金に使用されるユーザの口座アカウント、クレジットカードの番号、現金手渡しといった情報が格納される。
【0036】
プロセッサ13は、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いて構成され、記憶部12に記憶された受付管理プログラム121を読み込むことにより、受付管理サーバ10の各部を統括的に制御すると共に、受付端末20、会場端末30、ユーザ端末40、及びゲスト端末50との間で情報を送受信することにより、イベントにおいて受付を行うための各種機能を実現する。プロセッサ13が受付管理プログラム121を読み込むことにより実現される機能部には、ユーザ管理部131と、ゲスト情報管理部132と、識別コード生成部133と、受付用画面管理部134と、決済管理部135と、招待状生成部136と、受付管理部137とが含まれる。
【0037】
ユーザ管理部131は、受付システム1の利用申し込みをしたユーザに対してアカウントを発行し、ユーザ端末40が受付管理サーバ10にアクセスしてきた際に認証を行う。また、ユーザ管理部131は、ユーザ情報データベース122に対して情報を登録、更新等することにより、ユーザに関する情報を管理する。
【0038】
ゲスト情報管理部132は、ユーザ端末40から受信した情報に基づいてゲスト情報データベース123を生成し、又は更新することにより、ゲストに関する情報を管理する。
【0039】
識別コード生成部133は、ゲスト情報データベース123に登録された各ゲストに対し、ゲストを識別するための識別情報を含む識別コードを生成する。識別コードとしては、例えば、QRコード(登録商標)などの2次元コードや1次元コード(バーコード)等を用いることができる。識別コードに含まれる識別情報としては、ゲストの氏名やメールアドレス、ゲストID、ユーザとの関係、生年月日、メールアドレス、及びこれらの情報の組み合わせ等が挙げられる。或いは、受付端末20による読み取りが可能であれば、数字、アルファベット、符号が配列された情報を識別コードとして用いても良い。
【0040】
受付用画面管理部134は、ユーザ端末40から受信した情報に基づいて受付用画面データを生成し、又は更新する。詳細には、受付用画面管理部134は、各種受付用画面のひな形を構成するデータを管理すると共に、ユーザ端末40においてひな形を編集することにより生成された当該ユーザ用の受付用画面データをユーザIDと関連付けて記憶部12に格納する。なお、ひな形を構成するデータは、各種受付用画面について複数ずつ用意されていても良い。
【0041】
決済管理部135は、ユーザ端末40から受信した情報に基づき、決済情報データベース126を管理する。
【0042】
招待状生成部136は、ゲスト情報データベース123及び決済情報データベース126に格納された情報に基づき、各ゲストに対して発行された識別コード(又は識別コードを表示するためのURL)とご祝儀等の送金方法とが表示された招待状を生成し、ゲスト情報データベース123に登録された送信方法で招待状をゲスト端末50に送信する。なお、招待状の送信方法が郵送の場合、招待状生成部136は、招待状をユーザ端末40にダウンロードさせ、招待状をプリントアウトしてゲストに発送するようユーザに案内しても良い。
【0043】
受付管理部137は、ゲスト情報データベース123に格納された情報に基づき、ゲストの名称(例えば氏名)及び各ゲストの受付状況が表示される受付リストを生成し、会場端末30に送信して表示させる。また、受付管理部137は、受付端末20が識別コードを読み取った際に受付端末20から送信されたゲストの識別情報に基づいて受付リストを更新すると共に、更新情報を会場端末30に送信し、会場端末30に表示中の受付リストを更新させる。
【0044】
受付端末20、会場端末30、ユーザ端末40、及びゲスト端末50は、タブレット端末、スマートフォン、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPCなどの汎用のコンピュータを用いて構成される端末装置である。なお、会場端末30としては、会場担当者が携帯できるように、タブレット端末やスマートフォンなど携帯可能な機器を用いることが好ましい。
【0045】
図5は、受付端末20、会場端末30、ユーザ端末40、及びゲスト端末50として適用可能な端末装置の概略構成例を示すブロック図である。
図5に示す端末装置は、通信部21と、表示部22と、操作入力部23と、カメラ24と、記憶部25と、プロセッサ26とを有する。
【0046】
通信部21は、当該端末装置を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークNに接続された他の機器との間で通信を行う通信インタフェースである。通信部21は、例えばソフトモデム、ケーブルモデム、無線モデム、ADSLモデム等を用いて構成することができる。
【0047】
表示部22は、例えば液晶又は有機EL(エレクトロルミネッセンス)によって形成された表示パネル及び駆動部を含むディスプレイである。
【0048】
操作入力部23は、表示部22に設けられたタッチパネル、操作ボタン、キーボード、マウス等の入力デバイスであり、当該端末装置に対する操作の入力を受け付ける。
【0049】
カメラ24は、端末装置に内蔵されたカメラ、又は、端末装置に有線又は無線により接続されたカメラである。カメラ24は、視野に入る被写体の動画又は静止画を撮影することにより画像データを生成する。
【0050】
ここで、受付端末20として使用される端末装置においては、カメラ24が、少なくとも、表示部22と同じ面に設けられている。つまり、受付端末20の表示部22を見るゲストの側を撮影可能となるように、カメラ24が設けられる。なお、会場端末30、ユーザ端末40、及びゲスト端末50として用いられる端末装置においては、カメラ24を設けることは必須ではない。
【0051】
記憶部25は、例えばROMやRAMといった半導体メモリやハードディスクなどのコンピュータ読取可能な記憶媒体用いて構成される。記憶部25は、オペレーティングシステムプログラム及びドライバプログラムに加えて、各種機能を実行するアプリケーションプログラムや、これらのプログラムの実行中に使用される各種パラメータ等を記憶する。
【0052】
プロセッサ26は、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いて構成され、記憶部25に記憶されたプログラム251を読み込むことにより、当該端末装置の各部を統括的に制御すると共に、通信ネットワークNに接続された受付管理サーバ10との間で情報を送受信することにより、受付システム1における各種端末装置(受付端末20、会場端末30、ユーザ端末40、ゲスト端末50)としての機能を実現する。
【0053】
図6は、受付端末20の機能構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、受付端末20は、受付用画面表示制御部201及び識別コード受付部202の機能を有する。
【0054】
受付用画面表示制御部201は、受付管理サーバ10に格納されている受付用画面データに基づいて、受付用画面(ゲスト受付画面、メッセージ画面、受付完了画面)を表示部22に順次表示するための制御を行う。識別コード受付部202は、カメラ24により撮影された画像から識別コードを読み取り、当該識別コードに含まれるゲストの識別情報を受付管理サーバ10に送信するための制御を行う。これら受付用画面表示制御部201及び識別コード受付部202の機能は、Webブラウザ上で実現されるものであっても良いし、受付端末20が備える記憶部に記憶された専用のプログラムを用いて実現されるものであっても良い。後者の場合、受付用画面表示制御部201は、受付管理サーバ10からダウンロードされた受付用画面データに基づいて、受付用画面を表示部に表示させる。
【0055】
図7は、会場端末30の機能構成例を示すブロック図である。
図7に示すように、会場端末30は、受付リスト表示制御部301の機能を有する。受付リスト表示制御部301は、受付管理サーバ10において作成された受付リストを、会場端末30が備える表示部22に表示させるための制御を行う。また、受付リスト表示制御部301は、受付管理サーバ10から受付リストの更新情報が送信された場合に、該更新情報に基づいて、表示中の受付リストを更新する。この受付リスト表示制御部301の機能は、Webブラウザ上で実現されるものであっても良いし、会場端末30が備える記憶部25に記憶された専用のプログラムを用いて実現されるものであっても良い。後者の場合、受付リスト表示制御部301は、受付管理サーバ10からダウンロードされた受付リストのデータに基づいて、受付リストを表示部に表示させる。
【0056】
図8は、ユーザ端末40の機能構成例を示すブロック図である。
図8に示すように、ユーザ端末40は、名簿作成部401、受付用画面作成部403、及びメッセージ作成部403の機能を有する。名簿作成部401は、操作入力部23に対する操作に応じて、イベントに招待するゲストの名簿を作成し、受付管理サーバ10にアップロードする。受付用画面作成部403は、操作入力部23に対する操作に応じて、受付用画面を作成又は編集し、受付管理サーバ10にアップロードする。メッセージ作成部403は、操作入力部23に対する操作に応じて、ゲストに宛てた個別メッセージのテキストデータを生成し、受付管理サーバ10にアップロードする。これらの名簿作成部401、受付用画面作成部403、及びメッセージ作成部403の機能は、Webブラウザ上で実現されるものであっても良いし、ユーザ端末40が備える記憶部に記憶された専用のプログラムを用いて実現されるものであっても良い。
【0057】
図9は、ゲスト端末50の機能構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、ゲスト端末50は、表示制御部501の機能を有する。表示制御部501は、受付管理サーバ10から電子メール、SMS、又はSNS等を介して送信された招待状を表示部22に表示するための制御を行う。
【0058】
(受付システムの動作)
図10は、受付システム1のイベント前日までにおける動作例を示すシーケンス図である。ここで、イベントの主催者であるユーザは、ユーザ端末40を介して受付システム1の利用を申し込んでおり、受付管理サーバ10にアクセスするためのユーザアカウント及びパスコードが既に発行されているものとする。
【0059】
ユーザ端末40が受付管理サーバ10にアクセスし、ログイン情報を送信すると(ステップS101)は、受付管理サーバ10は認証を行う(ステップS102)。受付管理サーバ10は、認証に成功すると、ユーザ端末40の接続を許可する。
【0060】
ユーザ端末40が受付管理サーバ10に名簿編集画面を要求すると(ステップS103)、受付管理サーバ10は名簿編集画面を送信する(ステップS104)。ユーザ端末40は、受信した名簿編集画面を表示する(ステップS105)。
【0061】
図11及び
図12は、名簿編集画面を例示する模式図である。このうち、
図11は、名簿登録前の状態を示し、
図12は名簿登録後の状態を示している。
図11に示すように、名簿編集画面M1には、ゲスト名簿m11が設けられている。ゲスト名簿m11には、ゲストの氏名及びふりがな、イベントにおけるゲストの役割を示す区分、メールアドレス、個別メッセージ等を入力するための入力欄m12が設けられている。
【0062】
名簿編集画面M1においては、一括登録ボタンm13を操作(例えばタップ又はクリック操作)することにより、予めCSV形式で作成した名簿データを一括してアップロードすることができる。或いは、入力欄m12に直接テキストを入力することにより、名簿データを個別にアップロードすることができる。入力欄m12は、追加ボタンm14を操作(同上)することにより、増やすことができる。
【0063】
ユーザ端末40は、操作入力部23に対する操作に応じて、名簿データをアップロードする(ステップS106)。これに応じて、受付管理サーバ10は、ユーザ端末40から受信した名簿データをゲストに関する情報(
図4参照)としてゲスト情報データベース123に保存する(ステップS107)。
【0064】
名簿データがアップロードされると、名簿編集画面M1には、登録されたゲストに関する情報を含むゲスト名簿m11が表示される(ステップS108、
図12参照)。ユーザは、編集ボタンm16に対する操作を行うことで、ゲスト名簿m11に表示された情報を編集(追加、修正等)することができる。受付管理サーバ10は、ユーザ端末40からゲスト名簿m11に対する編集情報を随時受信し、ゲスト情報データベース123におけるゲストに関する情報を更新することができる。
【0065】
ユーザ端末40は、操作入力部23に対する操作に応じて、ゲストに宛てた個別メッセージを作成する(ステップS109)。
図12に示すように、個別メッセージは、ゲスト名簿m11に設けられたメッセージの入力欄m15にテキストを入力することにより作成することができる。
【0066】
ユーザ端末40は、ゲスト名簿m11に個別メッセージが入力されると、該個別メッセージをアップロードする(ステップS110)。これに応じて、受付管理サーバ10は、個別メッセージをゲストに関する情報としてゲスト情報データベース123に保存する(ステップS111)。
【0067】
ユーザ端末40が受付用画面の編集画面を要求すると(ステップS112)、受付管理サーバ10は、受付用画面の編集画面を送信する(ステップS113)。ユーザ端末40は、受付用画面の編集画面を表示する(ステップS114)。
【0068】
図13は、受付用画面のうち、ゲスト受付画面の編集画面を例示する模式図である。
図13に示すように、ゲスト受付画面の編集画面M2には、背景画像m20と、メインメッセージの表示エリアm21と、サブメッセージの表示エリアm22と、カメラ画像の表示エリアm23と、読み取り指示メッセージの表示エリアm24と、日付の表示エリアm25と、氏名の表示エリアm26と、各エリアの編集操作部m27と、アップロードボタンm28とが設けられている。このうち背景画像m20は、予め用意された複数の画像の中からユーザが好みの画像を選択できるようにしても良い。
【0069】
編集画面M2においては、編集操作部m27に対し、テキスト入力や書式設定等の操作を行うことで、テキストの表示エリアm21,m22,m24~m26に表示される内容を編集することができる。また、背景画像m20の上で各表示エリアm21~m26をドラッグ等することにより、各エリアの位置調整を行うことも可能である。
【0070】
カメラ画像の表示エリアm23は、カメラ24の視野の一部に入る被写体の像を表示させるための領域である。このようなカメラ画像の表示エリアm23を設けることにより、ゲストが識別コードをカメラ24にかざす際の位置確認が容易になる。
【0071】
図14は、受付用画面のうち、メッセージ画面の編集画面の一部を例示する模式図である。
図14に示すように、メッセージ画面の編集画面M3には、背景画像m30と、個別メッセージの表示エリアm31と、共通メッセージの表示エリアm32とが設けられている。また、メッセージ画面の編集画面M3にも、
図13と同様に、編集操作部m27及びアップロードボタンm28が設けられる。
【0072】
個別メッセージの表示エリアm31は、ゲスト情報データベース123に格納されている個別メッセージが表示される領域である(
図14の(a)及び(b)参照)。従って、個別メッセージの表示エリアm31に対しては、書式設定及び表示エリアm31自体の位置調整のみを行うことができる。他方、共通メッセージの表示エリアm32に対しては、テキストの編集、書式設定、及び位置調整を行うことができる。
【0073】
受付用画面のうちの受付完了画面についても、同様に編集することができる。受付完了画面の表示例については後述する。
【0074】
ユーザ端末40は、操作入力部23に対する操作に応じて、受付用画面の編集を行う(ステップS115)。また、ユーザ端末40は、アップロードボタンm28に対する操作(例えばクリック操作)に応じて、編集された受付用画面データをアップロードする(ステップS116)。これに応じて、受付管理サーバ10は、受信した受付用画面データを、当該ユーザに関する情報(
図3参照)と紐づけて記憶部12に保存する(ステップS117)。
【0075】
ユーザ端末40は、ゲスト名簿m11(
図12参照)の各行に設けられた送信ボタンm17に対する操作に応じて、ゲストへの招待状の送信を受付管理サーバ10に要求する(ステップS118)。これに応じて、受付管理サーバ10は、当該ゲストを識別するための識別コードを発行すると共に(ステップS119)、決済情報データベース126に格納されている情報に基づいて祝儀決済案内を生成し(ステップS120)、識別コード又は識別コードを表示するためのURLと、祝儀決済案内とが表示された招待状を、当該ゲストのゲスト端末50に送信する(ステップS121)。これに応じて、ゲスト端末50は招待状を受信する(ステップS122)。
【0076】
図15は、ゲスト端末50に表示される招待状画面を例示する模式図である。
図15に示す招待状画面M4には、当該ゲストに対して発行されたQRコード(登録商標)を表示するためのURL(表示領域m41参照)と、ご祝儀の振込先の口座等を含む決済案内(表示領域m42参照)とが表示されている。これにより、ゲストは、事前にご祝儀をユーザに送金することができる。
【0077】
図16は、受付システム1のイベント当日における動作例を示すシーケンス図である。なお、イベント当日には、受付端末20は会場の所定の場所(例えば受付カウンター)に設置され、会場端末30は会場担当者により携帯される。
【0078】
受付管理サーバ10は、ゲストの名称、ゲストの受付状況、及び、ゲストの役割に関する情報を含む受付リストを作成する(ステップS200)。氏名の名称としては、ゲストの氏名のほか、氏名の振り仮名やニックネーム等であっても良いし、これらの組み合わせであっても良い。要は、ゲストの名称は、会場担当者がゲストを識別できる情報であれば良い。
【0079】
受付端末20が受付管理サーバ10にアクセスし、ログイン情報(例えばユーザアカウント及びパスコード)を送信すると(ステップS201)は、受付管理サーバ10は認証を行い(ステップS202)、認証に成功すると、受付端末20の接続を許可する。なお、受付端末20が受付管理サーバ10に接続する際に、ログイン情報による認証を行わないこととしても良い。この場合、当該イベントにおいて用いられる受付端末専用に発行されたQRコード(登録商標)等を受付端末20において読み取り、該コード等に埋め込まれたURLにアクセスすることにより、受付端末20が受付管理サーバ10と接続されるようにしても良い。
【0080】
その後、受付管理サーバ10は、受付用画面データ(ゲスト受付画面、メッセージ画面、受付完了画面の3種類のデータ)を受付端末20に送信する(ステップS203)。受付端末20は、受信した受付用画面データに基づいて、まず、ゲスト受付画面を表示する(ステップS204)。
図17は、受付端末20に表示されるゲスト受付画面を例示する模式図である。
【0081】
他方、会場端末30が受付管理サーバ10にアクセスし、ログイン情報を送信すると(ステップS205)は、受付管理サーバ10は認証を行い(ステップS206)、認証に成功すると、会場端末30の接続を許可する。なお、会場端末30が受付管理サーバ10に接続する際にも、ログイン情報による認証を行わないこととしても良く、この場合、当該イベントにおいて用いられる会場端末専用に発行されたQRコード(登録商標)等を会場端末30において読み取り、該コード等に埋め込まれたURLにアクセスすることにより、会場端末30が受付管理サーバ10と接続されるようにしても良い。
【0082】
その後、受付管理サーバ10は、ステップS200において作成した受付リストを会場端末30に送信し(ステップS207)、会場端末30に表示させる(ステップS208)。
図18は、会場端末30に表示される受付リストを例示する模式図である。
図18に示すように、受付リストM7には、ゲストの氏名の表示エリアm71と、各ゲストの役割の表示エリアm72と、各ゲストの受付状況の表示エリアm73とが設けられている。また、受付リストM7に、ゲストとして登録されている人数と、受付済みのゲストの人数とが表示される人数表示欄m75が設けられていても良い。
【0083】
受付リストM7には、登録されたゲストの氏名が1行ごと又は1列ごとに並べて表示されている。そのため、会場担当者は、複数のゲストの受付状況を一度に把握することができる。また、ゲストの人数が多い場合であっても、画面を縮小表示したり、画面をスクロールしたりすることにより、ゲスト全員の受付状況を把握することができる。
【0084】
各ゲストの受付状況の表示エリアm73には、チェックボックスm74が設けられている。各チェックボックスm74は、受付前のゲストについては空欄、受付済みのゲストについてはチェックが入るように構成されている。なお、ゲストの受付状況(受付前/受付済み)は、各行(又は各列)の背景色、氏名のフォント、氏名の書式等によって識別できるようにしても良い。
【0085】
受付リストM7に表示されるゲストの順序は、デフォルトでは、ゲスト情報データベース123に登録されている順序に設定されていても良い。また、受付リストM7に表示されるゲストの順序を、受付状況別(受付前/受付済み)、ゲストの名称順(氏名の五十音順、アルファベット順等)、ゲストの役割別(一般、友人代表、来賓挨拶等)にソートできるようにしても良い。
【0086】
ゲスト端末50が識別コードを表示し(ステップS209)、この識別コードを受付端末20が読み取ると(ステップS210)、受付端末20は、読み取った識別コードに含まれるゲストの識別情報を受付管理サーバ10に送信する(ステップS211)。なお、受付端末20は、プリントアウトされた招待状に表示された識別コードを読み取っても良い。
【0087】
ここで、
図17に示すように、受付端末20においては、表示部22と同じ面にカメラ24が設けられている。そのため、ゲストが、ゲスト受付画面M6に設けられたカメラ画像の表示エリアm61に識別コードをかざす感覚でゲスト端末50(又は招待状)を提示すれば、識別コードがカメラ24の視野の一部の入ることになる。従って、ゲストは、カメラ24の位置を意識することなく、簡単に、識別コードを受付端末20に読み取らせることができる。
【0088】
受付管理サーバ10は、受信した識別情報に基づいてゲストを抽出し(ステップS212)、抽出したゲストの受付状況が受付済みとなるように受付リストを更新する(ステップS213)。また、受付管理サーバ10は、当該ゲストの受付状況を更新した旨を示す更新情報を会場端末30に送信する(ステップS214)。これに応じて、会場端末30は、表示中の受付リストM7を更新する(ステップS215)。詳細には、会場端末30は、受付リストM7に表示された当該ゲストのチェックボックスm74をチェックする。なお、この際、会場端末30は、音声や振動により更新情報の受信を通知することとしても良い。
【0089】
なお、会場端末30において、チェックボックスm74を手動で操作することにより、受付済みのチェックが入るようにしても良い。この場合には、会場端末30から受付管理サーバ10に更新情報が送信される。それにより、例えば受付を通らないで会場入りしたゲストがいる場合であっても、実際の状況を受付リストに反映させることができる。
【0090】
受付管理サーバ10は、抽出したゲストに当てた個別メッセージのテキストデータをゲスト情報データベース123から読み出し、受付端末20に送信する(ステップS216)。これに応じて、受付端末20は、メッセージ画面の表示に切り替える(ステップS217)。
図19は、受付端末20に表示されるメッセージ画面を例示する模式図である。
図19に示すように、受付管理サーバ10から送信された個別メッセージは、メッセージ画面M8に設けられた個別メッセージの表示エリアm81に貼り付けて表示される。
【0091】
その後、所定時間(例えば十数秒~数十秒)が経過すると、受付端末20は、受付完了画面の表示に切り替える(ステップS218)。
図20は、受付端末20に表示される受付完了画面を例示する模式図である。
図20に示すように、受付完了画面M9には、受付済みのゲストに対する案内が表示されている。これにより、当該ゲストに対する受付が終了する。
【0092】
その後、受付端末20の画面は、再びゲスト受付画面に切り替わる(ステップS204、
図17参照)。受付完了画面からゲスト受付画面への切り替えタイミングは、時間で設定しても良いし、カメラ24により撮影された画像に基づいて設定しても良い。例えば、ゲスト受付画面の表示開始から数十秒が経過した後にゲスト受付画面に切り替えられるようにしても良い。また、カメラ24の視野からゲストの像が去ってから数秒経過後にゲスト受付画面に切り替えられるようにしても良い。或いは、カメラ24の視野からゲストの像が去った後、別のゲストの像がカメラ24の視野に入ったタイミングでゲスト受付画面に切り替えられるようにしても良い。
【0093】
以上説明したように、本実施形態によれば、受付端末20においてゲストの識別コードが読み取られると、会場端末30に表示中の受付リストに、当該ゲストの受付状況がほぼリアルタイムに反映される。つまり、会場端末30には常に最新の受付リストが表示されるため、イベントの会場担当者は、ゲストの受付状況を全体的に且つ随時正確に把握することが可能となる。
【0094】
また、本実施形態によれば、ゲストが受付を行うと、予め用意されたゲストへの個別メッセージが受付端末20に表示されるので、ユーザは、ゲストと直接対面せずとも、ゲストへの思いを個別に伝えることが可能となる。
【0095】
また、本実施形態によれば、受付端末20に、ゲスト受付画面、メッセージ画面、及び受付完了画面の3種類の画面が時間差で表示されるので、従来の有人の受付と同様に、自然な流れに沿ってゲストの受付と、それに続く案内をすることが可能となる。
【0096】
また、本実施形態によれば、ユーザは、ユーザ端末40を介して受付用画面を編集することができるので、オリジナルな受付用画面を受付端末20に表示させることができる。
【0097】
また、本実施形態によれば、ゲスト受付画面にカメラ画像の表示エリアm61を設けるので、ゲストにカメラ24の位置を確認する手間を取らせることなく、識別コードを簡単に受付端末20に読み取らせることができる。
【0098】
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、上記実施形態に示した全構成要素からいくつかの構成要素を除外して発明を形成しても良いし、上記実施形態に示した構成要素を適宜組み合わせて発明を形成しても良い。
【符号の説明】
【0099】
1…受付システム、10…受付管理サーバ、11・21…通信部、12・25…記憶部、13・26…プロセッサ、20…受付端末、22…表示部、23…操作入力部、24…カメラ、30…会場端末、40…ユーザ端末、50…ゲスト端末、121…受付管理プログラム、122…ユーザ情報データベース、123…ゲスト情報データベース、124…受付用画面データ、125…ウェブデータ、126…決済情報データベース、131…ユーザ管理部、132…ゲスト情報管理部、133…識別コード生成部、134…受付用画面管理部、135…決済管理部、136…招待状生成部、137…受付管理部、201…受付用画面表示制御部、202…識別コード受付部、251…プログラム、301…受付リスト表示制御部、401…名簿作成部、403…受付用画面作成部、403…メッセージ作成部、501…表示制御部