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2023-172436制御プログラム、コンピュータ、および制御方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172436
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】制御プログラム、コンピュータ、および制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231129BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022084232
(22)【出願日】2022-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】520496235
【氏名又は名称】株式会社World Life Mapping
(74)【代理人】
【識別番号】100185719
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 悠樹
(74)【代理人】
【識別番号】100150072
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 賢司
(72)【発明者】
【氏名】下田 彬
(72)【発明者】
【氏名】ガニエ マーク智也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】個人または団体の理想に対する思考整理を支援するための技術を提供する。
【解決手段】コンピュータの制御プログラムは、コンピュータに、個人または団体の理想について入力を受け付けるステップと、受け付けられた理想について思考整理を支援するための支援情報を取得するステップと、取得された支援情報を出力するステップとを実行させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータの制御プログラムであって、
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、
個人または団体の理想について入力を受け付けるステップと、
前記受け付けられた理想について思考整理を支援するための支援情報を取得するステップと、
前記取得された支援情報を出力するステップとを実行させる、制御プログラム。
【請求項2】
前記支援情報は、前記理想を実現するための目的の候補を含み、
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記目的の候補の内から1つ以上の目的の選択を受け付けるステップをさらに実行させる、請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項3】
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記受け付けられた理想と、前記受け付けられた目的とについて、優先順位の入力を受け付けるステップをさらに実行させる、請求項2に記載の制御プログラム。
【請求項4】
前記出力するステップは、前記受け付けられた理想を実現するために必要な期間と、前記受け付けられた目的を達成するために必要な期間とを出力することを含む、請求項2または3に記載の制御プログラム。
【請求項5】
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記優先順位が最上位である理想または目的に関連するカリキュラムを出力するステップをさらに実行させる、請求項3に記載の制御プログラム。
【請求項6】
前記カリキュラムは、前記個人のユーザ情報に基づいて生成される、請求項5に記載の制御プログラム。
【請求項7】
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記個人のユーザ情報に基づいて、前記個人が前記受け付けられた理想と前記受け付けられた目的とを実現可能であるか否かを判断する処理をさらに実行させる、請求項2または3に記載の制御プログラム。
【請求項8】
前記受け付けるステップは、前記団体に属する複数の個人の各々から当該団体に関する理想について入力を受け付けることを含み、
前記支援情報は、前記複数の個人から受け付けた複数の理想を含む、請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項9】
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記団体に属する複数の個人の各々から受け付けた理想に対する課題の入力を当該個人の各々から受け付けるステップをさらに実行させ、
前記支援情報は、前記複数の個人から受け付けた複数の課題を含む、請求項8に記載の制御プログラム。
【請求項10】
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記受け付けられた理想と、前記受け付けられた課題との集計結果を出力するステップをさらに実行させ、
前記支援情報は、前記集計結果を含む、請求項9に記載の制御プログラム。
【請求項11】
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記集計結果に基づいて、前記複数の個人の各々の意見が反映された理想または課題を決定し、当該決定した理想または課題に関連するカリキュラムを出力するステップをさらに実行させる、請求項10に記載の制御プログラム。
【請求項12】
前記制御プログラムは、前記コンピュータにさらに、前記受け付けられた複数の理想と、前記受け付けられた複数の課題との内から選択を受け付けるステップを実行させる、請求項9または10に記載の制御プログラム。
【請求項13】
前記選択は、前記団体に属する複数の個人の内の予め定められた個人が所有するユーザ端末において受け付けられる、請求項12に記載の制御プログラム。
【請求項14】
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、さらに、前記選択で受け付けられた理想または課題に関連するカリキュラムを出力するステップを実行させる、請求項12に記載の制御プログラム。
【請求項15】
コンピュータであって、
前記コンピュータを制御するための制御部を備え、
前記制御部は、
個人または団体の理想について入力を受け付ける処理と、
前記受け付けられた理想について思考整理を支援するための支援情報を取得する処理と、
前記取得された支援情報を出力する処理とを実行する、コンピュータ。
【請求項16】
コンピュータの制御方法であって、
個人または団体の理想について入力を受け付けるステップと、
前記受け付けられた理想について思考整理を支援するための支援情報を取得するステップと、
前記取得された支援情報を出力するステップとを備える、制御方法。
【請求項17】
コンピュータの制御プログラムであって、
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、予め定められた複数の表示情報の各々と当該表示情報の属性との対応関係を示す情報を取得する処理を実行させ、前記属性は、プラス属性と、マイナス属性とを含み、
前記制御プログラムは、前記サーバに、前記個人のユーザ情報に基づいて、前記プラス属性を示す表示情報と、前記マイナス属性を示す表示情報との少なくとも一方の表示量を調整する処理を実行させる、制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御プログラム、コンピュータ、および制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2015-185878号公報(特許文献1)は、理想の人の画像を自身の画像と比較し、当該理想の人に対して自身がどの程度相違するかを算出することが可能な情報提供装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-185878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
理想を持っている個人や団体は多いが、その理想が真の理想とは限らない。また、当該個人や当該団体は、理想に対する課題や、理想を実現するための真の目的に気付けていないこともある。そのため、個人または団体の理想に対する思考整理を支援するための技術が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一例では、コンピュータの制御プログラムが提供される。上記制御プログラムは、上記コンピュータに、個人または団体の理想について入力を受け付けるステップと、上記受け付けられた理想について思考整理を支援するための支援情報を取得するステップと、上記取得された支援情報を出力するステップとを実行させる。
【0006】
本開示の一例では、上記支援情報は、上記理想を実現するための目的の候補を含む。上記制御プログラムは、上記コンピュータに、上記目的の候補の内から1つ以上の目的の選択を受け付けるステップをさらに実行させる。
【0007】
本開示の一例では、上記制御プログラムは、上記コンピュータに、上記受け付けられた理想と、上記受け付けられた目的とについて、優先順位の入力を受け付けるステップをさらに実行させる。
【0008】
本開示の一例では、上記出力するステップは、上記受け付けられた理想を実現するために必要な期間と、上記受け付けられた目的を達成するために必要な期間とを出力することを含む。
【0009】
本開示の一例では、上記制御プログラムは、上記コンピュータに、上記優先順位が最上位である理想または目的に関連するカリキュラムを出力するステップをさらに実行させる。
【0010】
本開示の一例では、上記カリキュラムは、上記個人のユーザ情報に基づいて生成される。
【0011】
本開示の一例では、上記制御プログラムは、上記コンピュータに、上記個人のユーザ情報に基づいて、上記個人が上記受け付けられた理想と上記受け付けられた目的とを実現可能であるか否かを判断する処理をさらに実行させる。
【0012】
本開示の一例では、上記受け付けるステップは、上記団体に属する複数の個人の各々から当該団体に関する理想について入力を受け付けることを含む。上記支援情報は、上記複数の個人から受け付けた複数の理想を含む。
【0013】
本開示の一例では、上記制御プログラムは、上記コンピュータに、上記団体に属する複数の個人の各々から受け付けた理想に対する課題の入力を当該個人の各々から受け付けるステップをさらに実行させる。上記支援情報は、上記複数の個人から受け付けた複数の課題を含む。
【0014】
本開示の一例では、上記制御プログラムは、上記コンピュータに、上記受け付けられた理想と、上記受け付けられた課題との集計結果を出力するステップをさらに実行させる。上記支援情報は、上記集計結果を含む。
【0015】
本開示の一例では、上記制御プログラムは、上記コンピュータに、上記集計結果に基づいて、上記複数の個人の各々の意見が反映された理想または課題を決定し、当該決定した理想または課題に関連するカリキュラムを出力するステップをさらに実行させる。
【0016】
本開示の一例では、上記制御プログラムは、上記コンピュータにさらに、上記受け付けられた複数の理想と、上記受け付けられた複数の課題との内から選択を受け付けるステップを実行させる。
【0017】
本開示の一例では、上記選択は、上記団体に属する複数の個人の内の予め定められた個人が所有するユーザ端末において受け付けられる。
【0018】
本開示の一例では、上記制御プログラムは、上記コンピュータに、さらに、上記選択で受け付けられた理想または課題に関連するカリキュラムを出力するステップを実行させる。
【0019】
本開示の他の例では、コンピュータは、上記コンピュータを制御するための制御部を備える。上記制御部は、個人または団体の理想について入力を受け付ける処理と、上記受け付けられた理想について思考整理を支援するための支援情報を取得する処理と、上記取得された支援情報を出力する処理とを実行する。
【0020】
本開示の他の例では、コンピュータの制御方法が提供される。上記制御方法は、個人または団体の理想について入力を受け付けるステップと、上記受け付けられた理想について思考整理を支援するための支援情報を取得するステップと、上記取得された支援情報を出力するステップとを備える。
【0021】
本開示の他の例では、コンピュータの制御プログラムが提供される。上記制御プログラムは、上記コンピュータに、予め定められた複数の表示情報の各々と当該表示情報の属性との対応関係を示す情報を取得する処理を実行させる。上記属性は、プラス属性と、マイナス属性とを含む。上記制御プログラムは、上記サーバに、上記個人のユーザ情報に基づいて、上記プラス属性を示す表示情報と、上記マイナス属性を示す表示情報との少なくとも一方の表示量を調整する処理を実行させる。
【0022】
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】情報処理システムの装置構成の一例を示す図である。
図2】思考整理の支援機能の流れと、カリキュラムの提案機能の流れとを概略的に示す図である。
図3】サーバのハードウェア構成の一例を示す模式図である。
図4】ユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
図5】サーバとユーザ端末との間におけるデータフローの一例を示す図である。
図6】理想候補の選択画面の一例を示す図である。
図7】理想情報のデータ構造の一例を示す図である。
図8】目的情報のデータ構造の一例を示す図である。
図9】目的候補の選択画面の一例を示す図である。
図10】優先順位の入力画面の一例を示す図である。
図11】ユーザ情報のデータ構造の一例を示す図である。
図12】理想目的を実現するための必要期間の算出方法を概略的に示す図である。
図13】優先順位の入力画面の一例を示す図である。
図14】モチベーションの入力画面の一例を示す図である。
図15】カリキュラム情報のデータ構造の一例を示す図である。
図16】個人の弱点に合わせてカリキュラムを構成する処理を概略的に示す図である。
図17】カリキュラム画面の一例を示す図である。
図18】第2の実施の形態に従う情報処理システムの装置構成の一例を示す図である。
図19】サーバと各ユーザ端末との間におけるデータフローの一例を示す図である。
図20】ユーザ端末に表示される理想候補の入力画面の一例を示す図である。
図21】ユーザ端末に表示される理想候補の入力画面の他の例を示す図である。
図22】ユーザ端末の各々から受信した入力事項を集計している過程を概略的に示す図である。
図23】集計結果のレポートの一例を示す。
図24】理想課題の選択画面の一例を示す図である。
図25】サーバと各ユーザ端末との間におけるデータフローの他の例を示す図である。
図26】入力事項から生成された集計結果に基づいて、チームの理想課題が決定されている様子を概略的に示す図である。
図27】入力事項から生成された集計結果に基づいて、チームの理想課題が決定されている様子を概略的に示す図である。
図28】サーバと各ユーザ端末との間におけるデータフローの他の例を示す図である。
図29】ユーザ端末に表示される理想候補の入力画面の一例を示す図である。
図30】集計結果のレポートの一例を示す。
図31】理想の選択画面の一例を示す図である。
図32】課題の入力画面の一例を示す図である。
図33】集計結果のレポートの一例を示す。
図34】課題の選択画面の一例を示す図である。
図35】サーバと各ユーザ端末との間におけるデータフローの他の例を示す図である。
図36】カリキュラムの生成処理の流れを示すフローチャートである。
図37】カリキュラム情報のデータ構造の一例を示す図である。
図38】チームの弱点に合わせてカリキュラムを構成する処理を概略的に示す図である。
図39】サーバとユーザ端末との間におけるデータフローの一例を示す図である。
図40】属性情報のデータ構造の一例を示す図である。
図41】ユーザ情報に応じて表示情報を変えている様子の一例を概略的に示す図である。
図42】ユーザ情報に応じて表示情報を変えている様子の他の例を概略的に示す図である。
図43】バイオ・サイコ・ソーシャルモデルに基づくユーザスコアの表示画面の一例を示す図である。
図44】サイコ情報に係る各種スコアのチューニング画面の一例を示す図である。
図45】コンテンツの表示画面の一例を示す図である。
図46】個人間のカリキュラムを生成する過程の一例を示す図である。
図47】個人間のカリキュラムを生成する過程の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
【0025】
[第1の実施の形態]
<A.情報処理システム10>
まず、図1を参照して、情報処理システム10の装置構成について説明する。図1は、情報処理システム10の装置構成の一例を示す図である。
【0026】
図1に示されるように、情報処理システム10は、サーバ100と、ユーザ端末200とを含む。サーバ100とユーザ端末200とは、ネットワークN1(たとえば、インターネット)を通じて通信可能である。
【0027】
サーバ100は、たとえば、ノート型またはデスクトップ型のPC(Personal Computer)、デスクトップ型のPC、タブレット端末、または、通信機能を備えたその他のコンピュータである。情報処理システム10を構成するサーバ100の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
【0028】
ユーザ端末200は、たとえば、ノート型またはデスクトップ型のPC、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、または、通信機能を備えたその他のコンピュータである。図1の例では、3つのユーザ端末200A~200Cが示されているが、情報処理システム10を構成するユーザ端末200の数は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。以下では、ユーザ端末200A~200Cを特に区別しない場合には、ユーザ端末200A~200Cをユーザ端末200ともいう。
【0029】
サーバ100は、ユーザ端末200に対して様々なサービスを提供する。当該サービスを利用するユーザは、会社に属する社員であってもよいし、学校の生徒や職員であってもよいし、その他の一般ユーザであってもよい。
【0030】
なお、本明細書に記載されている各種処理は、サーバ100で実行されてもよいし、ユーザ端末200で実行されてもよいし、その他のコンピュータで実行されてもよい。また、情報処理システム10は、サーバ100を必ずしも備える必要はなく、複数のユーザ端末200のみで構成されてもよい。この場合、本明細書に記載されている各種処理は、複数のユーザ端末200が協働することによって実行される。
【0031】
<B.理想の思考整理機能の概要>
理想を持っている個人は多いが、当該個人は、理想を実現するための真の目的に気付いていないことがある。一例として、仕事をできることに対して理想を持っている人がいるとする。その理想を実現するための真の目的は、人望を得ることかもしれないし、高い給与を得ることかもしれない。また、人は、自身が思っている理想とは異なる理想を魅力に感じることもある。
【0032】
真の理想や真の目的に気付くためには、自身の思考を整理する必要がある。そこで、第1の実施の形態に従う情報処理システム10は、個人の理想に対する思考整理を支援し、真の理想や真の目的を実現するためのカリキュラムを提案する。
【0033】
本明細書では、理想は、個人または団体が実現したい状態を示す。理想との概念は、目的、価値観、野望、希望、ビジョン、夢、野心、欲望、憧れの人、および、特定の課題解決などを含む。
【0034】
また、本明細書では、カリキュラムは、ユーザの理想を実現するために組まれるコンテンツの集合を意味する。カリキュラムとの概念は、ユーザが取り組むワーク、およびユーザに対するアドバイスなどを含む。ワークは、講座、学習、勉強会、および自身の思考を書き出すワークなどを含む。アドバイスは、たとえば、「ウォーキングなどの運動を週に1回40分間行う」などの運動に関するアドバイス、「睡眠状態を1時間増やす」などの健康状態に関するアドバイス、「特定のアプリケーションの使用を勧める」などのお勧めに関するアドバイス、「Aさんと話して下さい」などのコミュニケーションに関するアドバイス、「能力やスキルの強みより、性格の強みに注目してみて下さい」、「未来の懸念でも過去の後悔でもない、今この瞬間を生きて下さい」、「お風呂に入って、体を暖かくして下さい」、「仕事から離れて旅行に行って下さい」などを含む。
【0035】
以下では、図2を参照して、サーバ100がユーザ端末200に提供するサービスと、ユーザの理想ついて思考整理を支援するサービスとの概要にいて説明する。図2は、思考整理の支援機能の流れと、カリキュラムの提案機能の流れとを概略的に示す図である。

ステップS1において、ユーザ端末200は、ユーザの理想に関する入力を受け付ける。一例として、当該理想は、予め定められた理想の候補の中から選択される。
【0036】
次に、ステップS2において、ユーザ端末200は、ユーザによって入力された理想を理想情報としてサーバ100に送信する。
【0037】
次に、ステップS3において、サーバ100は、ユーザ端末200から理想情報を受信したことに基づいて、ユーザの理想に係る思考整理を支援するための支援情報を取得する。支援情報の一例としては、ユーザの理想を実現するための目的の候補や、ユーザが入力した理想と関連する他の理想の候補や、ユーザの理想を実現するための課題の候補などが挙げられる。
【0038】
次に、ステップS4において、サーバ100は、ステップS3で取得した支援情報をユーザ端末200に送信する。このことに基づいて、ユーザ端末200は、サーバ100から受信した支援情報を表示する。これにより、ユーザは、理想を実現するための目的の候補などを確認でき、当該理想を実現するための真の目的に気付くことができる。
【0039】
次に、ステップS5において、ユーザ端末200は、理想を実現するための目的の入力を受け付ける。一例として、当該目的は、予め定められた目的の候補の内から選択される。
【0040】
次に、ステップS6において、ユーザ端末200は、ユーザによって入力された目的を目的情報としてサーバ100に送信する。
【0041】
次に、ステップS7において、サーバ100は、ステップS1で受け付けられた理想と、ステップS5で受け付けられた目的との少なくとも一方を実現するためのカリキュラムを生成する。
【0042】
次に、ステップS8において、サーバ100は、ステップS7で生成されたカリキュラムをユーザ端末200に送信する。ユーザは、当該カリキュラムを行うことで、自身の理想や自身の目的を達成することができる。
【0043】
<C.ハードウェア構成>
図3および図4を参照して、上述の図1に示されるサーバ100とユーザ端末200とのハードウェア構成について順に説明する。
【0044】
(C1.サーバ100のハードウェア構成)
まず、図3を参照して、サーバ100のハードウェア構成について説明する。図3は、サーバ100のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【0045】
サーバ100は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、表示インターフェイス105と、入力インターフェイス107と、記憶装置120とを含む。これらのコンポーネントは、バス110に接続される。
【0046】
制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのGPU(Graphics Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
【0047】
制御装置101は、制御プログラム122やオペレーティングシステムなどの各種プログラムを実行することでサーバ100の動作を制御する。制御装置101は、各種プログラムの実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120またはROM102からRAM103に当該プログラムを読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、各種プログラムの実行に必要な各種データを一時的に格納する。
【0048】
通信インターフェイス104には、LAN(Local Area Network)やアンテナなどが接続される。サーバ100は、通信インターフェイス104を介して、外部機器との間でデータをやり取りする。当該外部機器は、たとえば、ユーザ端末200などを含む。
【0049】
表示インターフェイス105には、ディスプレイ106が接続される。表示インターフェイス105は、制御装置101などからの指令に従って、ディスプレイ106に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。ディスプレイ106は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはその他の表示機器である。なお、ディスプレイ106は、サーバ100と一体的に構成されてもよいし、サーバ100とは別に構成されてもよい。
【0050】
入力インターフェイス107には、入力デバイス108が接続される。入力デバイス108は、たとえば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザの操作を受け付けることが可能なその他の装置である。なお、入力デバイス108は、サーバ100と一体的に構成されてもよいし、サーバ100とは別に構成されてもよい。
【0051】
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。記憶装置120は、制御プログラム122、理想情報126、目的情報128、特徴情報130、適正情報132、カリキュラム情報134、および属性情報136などを格納する。これらの各種情報の詳細については後述する。これらの各種情報は、必ずしも記憶装置120に格納される必要はなく、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、ROM102、RAM103、外部機器などに格納されていてもよい。
【0052】
なお、制御プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、制御プログラム122に規定される各種処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム122の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、他のアプリケーション(たとえば、チャットツール)と連携することで実現されてもよい。さらに、制御プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが制御プログラム122の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態でサーバ100が構成されてもよい。
【0053】
(C2.ユーザ端末200のハードウェア構成)
次に、図4を参照して、ユーザ端末200のハードウェア構成について説明する。図4は、ユーザ端末200のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【0054】
ユーザ端末200は、制御装置201と、ROM202と、RAM203と、通信インターフェイス204と、表示インターフェイス205と、入力インターフェイス207と、記憶装置220とを含む。これらのコンポーネントは、バス210に接続される。
【0055】
制御装置201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのGPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
【0056】
制御装置201は、制御プログラム222やオペレーティングシステムなどの各種プログラムを実行することでユーザ端末200の動作を制御する。制御装置201は、各種プログラムの実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置220またはROM202からRAM203に当該プログラムを読み出す。RAM203は、ワーキングメモリとして機能し、当該プログラムの実行に必要な各種データを一時的に格納する。
【0057】
通信インターフェイス204には、LANやアンテナなどが接続される。ユーザ端末200は、通信インターフェイス204を介して、外部機器との間でデータをやり取りする。当該外部機器は、たとえば、サーバ100やサーバなどを含む。ユーザ端末200は、サーバ100から制御プログラム222をダウンロード可能に構成されてもよい。
【0058】
表示インターフェイス205には、ディスプレイ206が接続される。表示インターフェイス205は、制御装置201などからの指令に従って、ディスプレイ206に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。ディスプレイ206は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、またはその他の表示機器である。なお、ディスプレイ206は、ユーザ端末200と一体的に構成されてもよいし、ユーザ端末200とは別に構成されてもよい。
【0059】
入力インターフェイス207には、入力デバイス208が接続される。入力デバイス208は、たとえば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザの操作を受け付けることが可能なその他の装置である。なお、入力デバイス208は、ユーザ端末200と一体的に構成されてもよいし、ユーザ端末200とは別に構成されてもよい。
【0060】
記憶装置220は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。記憶装置220は、制御プログラム222などを格納する。制御プログラム222の格納場所は、記憶装置220に限定されず、制御装置201の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、ROM202、RAM203、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
【0061】
なお、制御プログラム222は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、制御プログラム222に規定される各種処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム222の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム222によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが制御プログラム222の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態でサーバ100が構成されてもよい。
【0062】
<D.データフロー>
次に、図5図17を参照して、ユーザによって入力された理想に対してカリキュラムを決定するまでの情報処理システム10の動作について説明する。図5は、サーバ100とユーザ端末200との間のデータフローの一例を示す図である。
【0063】
図5に示される処理は、サーバ100の制御装置101が上述の制御プログラム122を実行し、ユーザ端末200の制御装置201が上述の制御プログラム222を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
【0064】
(D1.ステップS10)
ステップS10において、ユーザは、ユーザ端末200を用いて、サーバ100にアクセスしたとする。このことに基づいて、ログイン画面がユーザ端末200に表示される。当該ログイン画面は、ユーザIDやパスワードなどのユーザ情報の入力を受け付ける。ユーザがログイン画面上のログインボタンを押したことに基づいて、ユーザ端末200は、入力されたユーザ情報をサーバ100に送信する。
【0065】
(D2.ステップS12)
ステップS12において、サーバ100は、ステップS10で入力されたユーザ情報がユーザDB(Data Base)(図示しない)に登録されているか否かを判断する。サーバ100は、ステップS10で入力されたユーザ情報がユーザDBに登録されていると判断した場合、ログイン処理を実行し、ログインが成功したことを示す通知をユーザ端末200に送信する。そうでない場合には、サーバ100は、ログインが失敗したことを示す通知をユーザ端末200に送信する。
【0066】
図5の例では、ステップS12において、ログイン処理が正常に行われたとする。ユーザ端末200は、ログイン処理が正常に行われたことに基づいて、ホーム画面を表示する。ホーム画面は、情報処理システム10の各種機能を利用するためのボタンなどを含む。
【0067】
(D3.ステップS14)
ホーム画面から呼び出すことが可能な画面の一例として、理想候補の選択画面がある。ステップS14において、当該選択画面が呼び出されたとする。これにより、ユーザ端末200は、理想候補の選択画面を表示する。
【0068】
図6は、理想候補の選択画面300Aの一例を示す図である。図6に示されるように、選択画面300Aは、選択可能な理想候補の一覧を示す表示欄303と、理想候補の選択を受け付ける選択欄304と、決定ボタン306とを含む。
【0069】
表示欄303は、たとえば、ユーザによって選択可能な一覧をリスト形式で表示する。選択可能な理想候補は、たとえば、サービス提供者によって予め決められていてもよいし、当該サービス提供者によって任意に設定されてもよい。表示欄303に表示される理想候補の一覧は、たとえば、上述の理想情報126(図3参照)から取得される。
【0070】
図7は、理想情報126のデータ構造の一例を示す図である。図7に示されるように、理想情報126において、理想候補のカテゴリID(Identification)と、当該理想候補を識別するための理想IDと、当該理想候補が示す理想の内容と、当該理想を実現するまでの期間とが対応付けられている。
【0071】
理想情報126に示されるカテゴリIDは、理想候補の種類を一意に識別するための分類情報である。カテゴリIDは、IDなどの番号で規定されてもよいし、カテゴリ名などの文字列で示されてもよい。
【0072】
カテゴリIDによる分類は、たとえば、分類「精神的または考え方に関連する理想候補」と、分類「見た目に関連する理想候補」と、分類「人間関係に関連する理想候補」と、分類「キャリアに関連する理想候補」と、分類「生活習慣」と、分類「社会的立場」と、分類「金銭に関する理想」と、その他の分類とを含む。
【0073】
理想情報126に示される理想IDは、理想候補を一意に識別するための識別情報である。理想IDは、IDなどの番号で規定されてもよいし、理想候補名などの文字列で示されてもよい。
【0074】
理想情報126に示される理想内容は、理想の概要を文字列で示す。当該理想内容は、ユーザが理想の内容を把握しやすいように規定される。
【0075】
分類「精神的または考え方に関連する理想候補」に属する理想内容としては、たとえば、「怒りやすい性格をなおしたい」、「自分の個性を大切にしたい」、「自分の長所短所を認められるようになりたい」、「情熱をもって何かに取り組めるようになりたい」、「自分の長所を伸ばすために一生懸命努力したい」、「生活が楽しそう」、および「自分の好きなことをやりたい」などが挙げられる。
【0076】
分類「見た目に関連する理想候補」に属する理想内容としては、たとえば、「引き締まった体型(スリム やせること)」、「筋肉質になりたい」、「似合った髪型」、「眉毛やひげの処理」、「匂い」、「笑顔」、および「身長を~センチメートル伸ばしたい」などが挙げられる。
【0077】
分類「人間関係に関連する理想候補」に属する理想内容としては、たとえば、「他人との壁が少ない」、「周りの人間関係がよさそう」、「友達、話せる人が多い」、「周りとの人間関係がよさそう」、「知り合いの多さより信頼関係、親密度が高い人と繋がりたい」、「相手に気を遣いながら言いたいことを言える」、「他人からの評価や視線を気にしすぎない」、および「無理して人に合わせない」などが挙げられる。
【0078】
分類「キャリアに関連する理想候補」に属する理想内容としては、たとえば、「仕事が好きである(日々の充実感)」、「仕事に一生懸命取り組んでいる 努力家」、「仕事に対して愚痴をこぼさない」、「教えてもらったことの吸収、理解が速い」、「適切なアドバイスを出すことができる」、「昇進 昇格するスピードが速い」、「仕事が速い できる」、「話す内容、わかりやすい」、および、「仕事の要領がよい」などが挙げられる。
【0079】
理想情報126に示される期間は、対応付けられている理想を実現するまでに要する推定期間を示す。当該期間は、後述のカリキュラム期間に相当する。当該期間の詳細については後述する。
【0080】
ユーザ端末200は、選択画面300Aの表示欄303において、理想情報126に示される理想内容を上記分類別に表示する。表示欄303は、たとえば、スクロール可能に表示される。
【0081】
ユーザは、表示欄303に表示されている理想候補の一覧を確認した上で、自身の理想を選択欄304において入力する。選択欄304は、たとえば、複数のプルダウンメニューで構成される。なお、図6の例では、選択欄304は、3つの理想候補を選択可能に構成されているが、選択欄304は、1つ以上の理想候補を選択可能に構成されてもよい。
【0082】
また、選択欄304で選択可能な理想候補の数は、固定である必要は無く、可変であってよい。選択可能な理想候補の数が可変である場合、選択欄304は、理想候補の入力数を任意に変更可能なように構成される。
【0083】
ユーザ端末200は、選択画面300Aの決定ボタン306が押されたことに基づいて、選択欄304で選択された理想の識別情報をサーバ100に送信する。サーバ100は、ユーザ端末200から受信した理想の識別情報を記憶する。
【0084】
(D3.ステップS16)
再び図5を参照して、ステップS16において、サーバ100は、ステップS14で選択された理想に係る思考整理を支援するための支援情報を取得する。当該支援情報は、たとえば、ユーザの理想を実現するための目的の候補を含む。目的候補は、たとえば、上述の目的情報128(図3参照)から取得される。
【0085】
図8は、目的情報128のデータ構造の一例を示す図である。図8に示されるように、目的情報128において、目的を識別するための目的IDと、当該目的の内容と、当該目的に関連する理想IDと、当該目的を実現するまでの期間とが対応付けられている。
【0086】
目的情報128に示される目的IDは、目的を一意に識別するための識別情報である。目的IDは、IDなどの番号で規定されてもよいし、目的名などの文字列で示されてもよい。
【0087】
目的情報128に示される目的内容は、目的の概要を文字列で示す。当該目的内容は、ユーザが目的の内容を把握しやすいように規定される。
【0088】
目的内容としては、たとえば、「異性から好かれることを目的とする」、「金持ちになることを目的とする」、「人から尊敬される 自分を認めてもらうことを目的とする」、「権力があることを目的とする」、「人気者になる 周りの人から好かれることを目的とする」、「自分の好きなことができていることを目的とする」、「友達を持つことを目的とする」、「自分の長所短所をありのまま受け止めれる 自己肯定感が高いことを目的とする」、「信頼できる人間関係性があることを目的とする」、「好きな仕事をすることを目的とする」、「情熱をもって何かに取り組んでいることをより目的とする」、および「この理想自体が人生を充実させるためのもの(それ自体が目的の場合)」などが挙げられる。
【0089】
目的情報128に示される関連する理想IDは、上述の理想情報126(図7参照)に規定されている理想IDと対応している。
【0090】
ステップS16において、サーバ100は、理想情報126に規定されている一部または全部の目的候補を取得する。
【0091】
ある局面において、サーバ100は、理想情報126に規定されている目的候補の内の、ステップS14で選択された理想に関連する目的候補を取得する。この場合、サーバ100は、目的情報128を参照して、ステップS14で選択された理想に係る理想IDに関連付けられている目的候補を取得する。取得された目的候補は、ユーザ端末200に送信される。
【0092】
他の局面において、ステップS16において、サーバ100は、理想情報126に規定されている全ての目的候補を取得する。この場合、関連する理想IDは、目的情報128に規定される必要はない。取得された目的候補は、ユーザ端末200に送信される。
【0093】
目的情報128に示される期間は、対応付けられている目的を達成するまでに要する推定期間を示す。当該期間は、後述のカリキュラム期間に相当する。当該期間の詳細については後述する。
【0094】
(D4.ステップS18)
ステップS18において、ユーザ端末200は、サーバ100から目的候補を受信したことに基づいて、目的候補の選択画面を表示する。
【0095】
図9は、目的候補の選択画面300Bの一例を示す図である。図9に示されるように、選択画面300Bは、選択可能な目的候補の一覧を表示する表示欄313と、目的候補の選択を受け付ける選択欄314と、決定ボタン316とを含む。
【0096】
ユーザ端末200は、選択画面300Bの表示欄313において、ステップS16でサーバ100から受信した目的候補を表示する。表示欄313は、たとえば、スクロール可能に表示される。
【0097】
ユーザは、表示欄313に表示されている目的候補の一覧を確認した上で、ステップS14で選択した各理想を実現するための目的を選択欄314に入力する。選択欄314は、たとえば、プルダウンメニューで構成される。選択欄314において各理想に対して選択される目的候補は、重複していてもよい。
【0098】
図9の例では、理想「怒りやすい性格をなおしたい」に対しては、目的「自分の長所短所を受け止められることを目的とする」が選択されている。また、理想「常に落ち着きがある」に対しては、目的「異性から好かれることを目的とする」が選択されている。また、理想「引き締まった体型になりたい」に対しては、目的「異性から好かれることを目的とする」が選択されている。
【0099】
ユーザ端末200は、選択画面300Bの決定ボタン316が押されたことに基づいて、選択欄314で選択された目的の識別情報をサーバ100に送信する。サーバ100は、ユーザ端末200から受信した目的の識別情報を記憶する。
【0100】
(D5.ステップS20)
再び図5を参照して、ステップS20において、ユーザ端末200は、ステップS14で選択された各理想と、ステップS18で選択された各目的とについて優先順位の入力画面を表示する。
【0101】
説明の便宜のために、以下では、理想と目的とを特に区別しない場合、当該理想と当該目的との少なくとも一方を「理想目的」とも称する。
【0102】
図10は、優先順位の入力画面300Cの一例を示す図である。図10に示されるように、入力画面300Cは、優先順位の入力欄324と、決定ボタン326とを含む。
【0103】
入力欄324には、ステップS14で選択された各理想と、ステップS18で選択された各目的とが一覧で表示される。入力欄324は、理想目的の各々に対して優先順位を入力可能に構成される。優先順位は、たとえば、数値で入力される。一例として、当該数値が小さいほど優先順位が高くなり、当該数値が大きいほど優先順位が低くなる。他の例として、優先順位は、各理想目的の並び順で入力されてもよい。当該並び順は、たとえば、表示されている理想目的をスワイプ操作することで変えられる。
【0104】
なお、図10の例では、ステップS14で選択された各理想と、ステップS18で選択された各目的とに対して優先順位の入力が受け付けられているが、優先順位は、ステップS14で選択された各理想と、ステップS18で選択された各目的とのいずれか一方に対して受け付けられてもよい。
【0105】
ユーザ端末200は、入力画面300Cの決定ボタン326が押されたことに基づいて、入力欄324で各理想目的に対して入力された優先順位をサーバ100に送信する。その後、サーバ100は、ユーザ端末200から受信した優先順位を記憶する。
【0106】
(D6.ステップS22)
再び図5を参照して、ステップS22において、サーバ100は、ステップS14,S18で選択された理想目的を実現するための必要期間(カリキュラム期間)を推定する。
【0107】
当該必要期間は、たとえば、図11に示されるユーザ情報130Aに基づいて推定される。図11は、ユーザ情報130Aのデータ構造の一例を示す図である。
【0108】
ユーザ情報130Aは、上述の特徴情報130(図3参照)の一例である。ユーザ情報130Aは、ユーザの別に規定される。一例として、ユーザ情報130Aには、ユーザIDが関連付けられている。図11に示されるように、ユーザ情報130Aにおいて、各評価項目に対するスコアが対応付けられている。
【0109】
一例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目としては、たとえば、レジリエンスモデルと、後述のバイオ・サイコ・ソーシャルモデルとが挙げられる。レジリエンスは、困難および脅威にうまく適応できる能力を示す。レジリエンスモデルは、「自分の軸」と、「しなやかな思考」と、「対応力」と、「人とのつながり」と、「セルフコントロール」と、「ライフスタイル」との項目で構成される。各項目は、たとえば、6段階のスコアで評価される。各項目は、ユーザによって入力された情報に基づいて予めスコア化されている。
【0110】
他の例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目として、メンタルモデル、MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)、およびエゴグラムなどの思考傾向に関する評価項目が挙げられる。当該項目は、「外向性」と、「開放性」と、「実直さ 誠実」と、「用心深さ」と、「協同性」との項目で構成される。各項目は、たとえば、9段階のスコアで評価される。各項目は、ユーザによって入力された情報に基づいて予めスコア化されている。
【0111】
さらに他の例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目は、たとえば、価値観に関する項目を含む。当該項目は、「キャリアアンカー」と、「専門的・職能的アンカー」と、「経営管理アンカー」と、「自律アンカー」と、「安定のアンカー」と、「起業家的創造性アンカー」と、「社会への貢献アンカー」と、「チャレンジアンカー」と、「ライフスタイルアンカー」と、「家族が大切」と、「自分の容姿が大切」と、「趣味が大切」と、「出世が大切」とを含む。
【0112】
さらに他の例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目は、「自己肯定感情報」を含む。「自己肯定感情報」に係るスコアは、たとえば、自己肯定感チェックシートに基づいて算出される。自己肯定感チェックシートは、たとえば、ユーザによって予め入力される。「自己肯定感情報」に係るスコアは、たとえば、0点~100点で示される。
【0113】
さらに他の例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目は、「運動習慣」を含む。「運動習慣」は、たとえば、ユーザによって予め入力され、所定の算出式に基づいて予めスコア化されている。
【0114】
さらに他の例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目は、「人格形成期情報 原体験」と、「過干渉」と、「放任主義」とを含む。これらは、たとえば、ユーザによって予め入力され、所定の算出式に基づいて予めスコア化されている。
【0115】
さらに他の例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目は、ユーザの身体情報を含む。身体情報は、たとえば、身長と、体重と、BMI(Body Mass Index)と、過去の疾患履歴と、その他の身体的特徴とを含む。ユーザの身体情報は、ユーザによって予め入力されている。
【0116】
さらに他の例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目は、「遺伝情報」と、「セロトニン」とを含む。これらは、たとえば、ユーザによって予め入力され、所定の算出式に基づいて予めスコア化されている。
【0117】
図12は、理想目的を実現するための必要期間の算出方法を概略的に示す図である。図12に示されるように、サーバ100は、ユーザ情報130Aと、適正情報132とを比較することで、理想目的を実現するまでの必要期間を算出する。
【0118】
適正情報132は、各理想目的に対して予め定義されている。適正情報132は、各理想目的を達成しやすい人物の特徴をスコアで示す。図12の例では、理想「怒りやすい性格をなおしたい」を達成しやすい人物の特徴が適正情報132として示されている。
【0119】
図12の例では、「協同性(メンタルモデル)」のスコアが「9」以上であり、「対応力(レジリエンスモデル)」のスコアが「6」以上であり、「しなやかな思考(レジリエンスモデル)」のスコアが「6」以上であり、理想「怒りやすい性格をなおしたい」に対して適正があるとみなされる。
【0120】
サーバ100は、ユーザ情報130Aに規定される各評価項目のスコアから、適正情報132に規定される各評価項目のスコアを差分し、当該差分値の合計を算出する。図12には、当該差分値と当該差分値の合計値とが算出結果133として示されている。
【0121】
図12の例では、「協同性(メンタルモデル)」に係る差分値が「-4(-2)」として示されており、「対応力(レジリエンスモデル)」に係る差分値が「-2」として示されており、「しなやかな思考(レジリエンスモデル)」に係る差分値が「-1」として示されている。
【0122】
算出結果133に示される差分値は、他の評価項目と比較しやすいように正規化されてもよい。図12の例では、「協同性(メンタルモデル)」における差分値「-4」が「-2」に正規化されている。その結果、差分値の合計値が「-5」になっている。
【0123】
各差分値の合計値は、ユーザの現状と理想目的との間の乖離度を示す。すなわち、当該合計値が小さいほど、ユーザは選択した理想目的を達成しにくくなり、当該合計値が大きいほど、ユーザは選択した理想目的を達成しやすくなる。そのため、当該合計値は、理想目的を実現するための必要期間に相関する。
【0124】
サーバ100は、算出した合計値に基づいて、当該理想目的を達成するまでの付加期間を推定する。一例として、算出した合計値が大きいほど付加期間が長くなり、算出した合計値が小さいほど付加期間が短くなる。図12の例では、合計値「-1点」当たり1週間のカリキュラム期間が付加されている。
【0125】
各カリキュラム期間のデフォルト値は、理想情報126(図7参照)または目的情報128(図8参照)に規定されている期間から取得される。サーバ100は、対応する理想目的のデフォルト値に対して、上記合計値から算出された付加期間を加算し、当該加算結果をカリキュラム期間として算出する。図12の例では、理想「怒りやすい性格をなおしたい」を達成するのに要するカリキュラム期間は、デフォルト値の「2週間」に「5週間」の付加期間が加算されて7週間となっている。
【0126】
また、サーバ100は、算出結果133に示される合計値に応じて、選択された理想目的に対する適正を評価する。当該合計値が小さいほど、選択された理想目的に対する適正がないことを示す。一方で、当該合計値が大きいほど、選択された理想目的に対する適正があることを示す。
【0127】
選択された理想目的に対する適正は、たとえば、二重丸、一重丸、三角、およびバツの4段階で評価される。適性が無くなるにつれて、評価は、二重丸→丸→三角→バツと低下する。
【0128】
一例として、算出結果133に示される合計値が閾値th1未満である理想目的は、適正がバツと評価される。また、上記合計値が閾値th1以上でかつ閾値th2未満である理想目的は、適正が三角と評価される。閾値th2は、閾値th1よりも大きい。上記合計値が閾値th2以上でかつ閾値th3未満である理想目的は、適正が丸と評価される。閾値th3は、閾値th2よりも大きい。上記合計値が閾値th3以上である理想目的は、適正が二重丸と評価される。
【0129】
以上のようなカリキュラム期間の推定処理と適正の評価処理とは、ユーザによって選択された各理想目的について実行される。サーバ100は、各理想目的について推定したカリキュラム期間と適正評価結果とをユーザ端末200に送信する。
【0130】
なお、上述では、サーバ100がユーザ情報130Aに基づいてカリキュラム期間を推定する例について説明を行ったが、サーバ100は、ユーザ情報130Aに基づいてその他の条件を推定してもよい。一例として、サーバ100は、ユーザ情報130Aに基づいて、カリキュラムの実行頻度を決定してもよい。あるいは、サーバ100は、ユーザ情報130Aに基づいて、カリキュラムの量を決定してもよい。あるいは、サーバ100は、ユーザ情報130Aに基づいて、同一カリキュラムの繰り返し回数(要介入度)を決定してもよい。
【0131】
(D7.ステップS24)
再び図5を参照して、ステップS24において、ユーザ端末200は、優先順位の入力画面を再度表示する。
【0132】
図13は、優先順位の入力画面300Dの一例を示す図である。図13に示されるように、入力画面300Cは、優先順位の入力欄334と、詳細表示ボタン335と、決定ボタン336とを含む。
【0133】
入力欄334には、ステップS14,S18で選択された各理想目的が一覧で表示される。また、各理想目的に並べて、適正評価結果とカリキュラム期間(必要期間)とが表示される。ユーザは、適正評価結果およびカリキュラム期間を確認した上で、各理想目的の優先度を再度入力する。
【0134】
入力欄334に示される理想目的は、1回目に入力された優先順位の順に表示されてもよいし、適正のある順に表示されてもよいし、カリキュラム期間の順に表示されてもよい。
【0135】
詳細表示ボタン335は、適正評価結果とカリキュラム期間との算出理由を表示するためのボタンである。詳細表示ボタン335が押されると、算出理由が別画面またはポップアップ画面で表示される。表示される算出理由は、たとえば、上述の算出結果133(図12参照)を含む。算出結果133を確認することで、ユーザは、適正の推定理由を認識することができる。
【0136】
ユーザ端末200は、入力画面300Dの決定ボタン336が押されたことに基づいて、入力欄334で各理想目的に対して入力された優先順位をサーバ100に送信する。その後、サーバ100は、ユーザ端末200から受信した優先順位を記憶する。
【0137】
図13の例では、ユーザは、理想「怒りやすい性格をなおしたい」の優先順位を1位に設定している。ユーザは、理想「引き締まった体型になりたい」の優先順位を2位に設定している。ユーザは、理想「常に落ち着きがある」の優先順位を3位に設定している。ユーザは、目的「自分の長所短所を受け止められることを目的とする」の優先順位を4位に設定している。ユーザは、目的「異性から好かれることを目的とする」の優先順位を5位に設定している。
【0138】
なお、上述では、優先順位の入力画面300Cが表示された後に、優先順位の再入力の入力画面300Dが表示される例について説明を行ったが、入力画面300C,300Dの一方のみが表示されてもよい。一例として、入力画面300Dのみが表示されてもよい。この場合、入力画面300Cを表示するステップS20は、実行されない。
【0139】
(D8.ステップS26)
再び図5を参照して、ステップS26において、ユーザ端末200は、モチベーションの実行頻度を表示する。
【0140】
図14は、モチベーションの入力画面300Eの一例を示す図である。図14に示されるように、入力画面300Eは、メッセージ343と、優先順位の入力欄344と、生成ボタン346と、キャンセルボタン347と、再入力ボタン348とを含む。
【0141】
メッセージ343は、ステップS24で優先順位が1位に設定された理想目的を示すメッセージと、当該理想目的に対するモチベーションの入力を促すためのメッセージとを含む。
【0142】
入力欄344は、優先順位が最上位(1位)に設定された理想目的を実現するモチベーションの入力を受け付ける。モチベーションは、たとえば、カリキュラムの実行頻度で受け付けられる。
【0143】
図14の例では、実行頻度は、月などの単位時間当たりにおけるカリキュラムの実行頻度で示されている。一例として、ユーザは、入力欄344のプラスボタンを押下することで、月当たりにおけるカリキュラムの実行頻度を1回増やすことができる。一方で、ユーザは、入力欄344のマイナスボタンを押下することで、月当たりにおけるカリキュラムの実行頻度を1回減らすことができる。
【0144】
生成ボタン346が押された場合、サーバ100は、カリキュラムを生成するための後述のステップS30の処理を実行する。
【0145】
キャンセルボタン347が押された場合、サーバ100は、カリキュラムを生成せずに、入力画面300Eを閉じる。
【0146】
再入力ボタン348が押された場合、サーバ100は、上述の入力画面300D(図13参照)をユーザ端末200に再度表示させる。
【0147】
図14の例では、生成ボタン346が押されたとする。このことに基づいて、ユーザ端末200は、入力欄344において入力された実行頻度をサーバ100に送信する。
【0148】
(D9.ステップS30)
再び図5を参照して、ステップS30において、サーバ100は、ステップS24で入力された理想目的に対する優先順位と、ステップS26で入力されたカリキュラムの実行頻度とに基づいて、理想目的を実現するためのカリキュラムを生成する。当該カリキュラムは、たとえば、上述のカリキュラム情報134(図3参照)を参照することで生成される。
【0149】
図15は、カリキュラム情報134のデータ構造の一例を示す図である。図15に示されるように、カリキュラム情報134において、理想目的を一意に識別するための理想ID/目的ID別に、カリキュラムが関連付けられている。各カリキュラムは、対応付けられている理想目的に合わせた複数のワークや複数のアドバイスで構成される。
【0150】
カリキュラム情報134に規定されている理想IDは、上述の理想情報126(図7参照)に規定されている理想IDに対応している。カリキュラム情報134に規定されている目的IDは、上述の目的情報128(図8参照)に規定されている目的IDに対応している。
【0151】
より具体的な処理として、まず、サーバ100は、カリキュラム情報134に規定されている理想ID/目的IDの内から、ステップS24で優先順位が最上位(1位)に設定された理想目的に対応する理想ID/目的IDを特定する。次に、サーバ100は、カリキュラム情報134を参照して、特定した理想ID/目的IDに対応付けられているカリキュラムを取得する。取得されたカリキュラムは、ユーザ端末200に送信される。
【0152】
好ましくは、サーバ100は、ユーザ情報に基づいて、カリキュラムの内容を個人ごとにカスタマイズする。このとき、サーバ100は、ユーザの弱点を克服するようなカリキュラムを生成する。
【0153】
図16は、個人の弱点に合わせてカリキュラムを構成する処理を概略的に示す図である。図16に示されるように、サーバ100は、上述のユーザ情報130Aと、上述の適正情報132とに基づいて、個人の弱点に合わせてカリキュラムを構成する。
【0154】
より具体的には、サーバ100は、ユーザ情報130Aに規定される各評価項目のスコアから、適正情報132に規定される各評価項目のスコアを差分する。図16には、当該差分値が算出結果133Aとして示されている。
【0155】
算出結果133Aに示される差分値は、他の評価項目と比較しやすいように正規化されてもよい。図16の例では、「協同性(メンタルモデル)」における差分値「4」が「2」に正規化されている。算出結果133Aに示される差分値が小さい評価項目は、弱点であることを示す。
【0156】
サーバ100は、ユーザの弱点である評価項目に対応するスキルを補うようにカリキュラムを構成する。一例として、サーバ100は、算出結果133Aに示される差分値が小さいほど、評価項目に対応するスキルを伸ばすためのワークを増やす。
【0157】
一例として、評価項目「協同性(メンタルモデル)」に対応する差分値が「-2」であり、評価項目「対応力(レジリエンスモデル)」に対応する差分値が「-2」であり、評価項目「しなやかな思考(レジリエンスモデル)」に対応する差分値が「-1」であったとする。この場合、サーバ100は、これらの差分値の絶対値に基づいて、協同性を改善するためのワークと、対応力を改善するためのワークと、思考力を改善するためのワークとを「2:2:1」とで構成する。各評価項目が示すスキルを改善するためのワークは、たとえば、評価項目別に予め規定されている。
【0158】
他の例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目は、「人格形成期情報 原体験」と、「過干渉」と、「放任主義」とを含む場合がある。たとえば、ユーザが放任主義である親の元で育った場合、思考傾向の柔軟さが低くなる傾向にある。このような場合、サーバ100は、「放任主義」のスコアに応じて、思考傾向の柔軟さを改善するようなカリキュラムを組む。当該カリキュラムは、たとえば、認知をしなやかにするためのワーク、価値観を増やすためのワーク、および自分が今持っていない価値観を書き出すワークを含む。
【0159】
さらに他の例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目は、BMIなどのユーザの身体情報を含む場合がある。一例として、サーバ100は、「BMI」のスコアに応じて、運動週間を改善するようなカリキュラムを組む。当該カリキュラムは、「ウォーキングなどの運動を週に一回40分程度行いましょう」などのアドバイスも含む。
【0160】
さらに他の例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目は、「遺伝情報」と、「セロトニン」とを含む場合がある。たとえば、DNAのメチル化が進んでいることを遺伝情報が示す場合には、セルフコントロール力が低くなる傾向にある。このような場合、サーバ100は、「遺伝情報」のスコアに応じて、セルフコントロール力を改善するようなカリキュラムを組む。当該カリキュラムは、「怒る前に5秒待ちましょう」などのアドバイスも含む。
【0161】
さらに他の例として、ユーザ情報130Aに規定される評価項目は、思考傾向に関する情報を含む場合がある。たとえば、思考傾向に関する情報が「強い口調を好む」ことを示している場合、また当該ユーザの理想が「前向きに考えられるようにする」である場合、前向きに考えられるようにすることを促すアドバイスが複数あり、それが寄り添う口調のアドバイスと、厳しい口調のアドバイスとを含むとする。また、寄り添う口調のアドバイスは、たとえば、「少しずつ成長できたことを見つめてみよう」を含むとする。また、厳しい口調のアドバイスは、たとえば、「後悔は先に立たない!」を含むとする。この場合、サーバ100は、ユーザの理想に合わせ、前向きに考えることを促すアドバイスを選択し、ユーザの思考傾向である「強い口調を好む」に合わせ、厳しい口調のアドバイスをカリキュラムに含み、ユーザに提示してもよい。
【0162】
このように、ユーザの特徴に合わせたカリキュラムが構成されることで、ユーザは、自身の弱点を克服することができ、結果として、自身の理想と自身の現状との乖離を埋めることができる。
【0163】
好ましくは、ユーザ端末200は、ユーザの理想とユーザの現状との間に乖離がある場合には、当該乖離があることをユーザに提示する。このことがユーザに提示されることで、ユーザは、現在提案されているカリキュラムが生成された理由や、当該カリキュラムを取り組む意義などを把握することができる。
【0164】
なお、上述では、サーバ100が、ユーザによって選択された理想と、ユーザ情報130Aとの両方に基づいて、カリキュラムを生成する例について説明を行ったが、サーバ100は、当該理想と、ユーザ情報130Aとの一方に基づいて、カリキュラムを生成してもよい。すなわち、サーバ100は、ユーザによって選択された理想のみに基づいてカリキュラムを生成してもよい。一例として、サーバ100は、「朝早く起きる」という理想を選択したユーザに対しては、毎日寝る前に「朝早く起きましょう」とのアドバイスをユーザ端末200に出力してもよい。また、サーバ100は、アラームの設定時刻を早朝としても良い。他の例として、サーバ100は、ユーザ情報130Aのみに基づいてカリキュラムを生成してもよい。
【0165】
また、サーバ100は、カリキュラムを決定する際に、ユーザの理想とユーザの現状との乖離度以外の情報を参照してもよい。一例として、「BMIを下げたい」との理想に対して「自転車で定期的に運動する」,「定期的に歩く」などのカリキュラムが対応付けられているとする。この場合、サーバ100は、ユーザ情報130Aを参照して、当該ユーザに合うカリキュラムを特定し、ユーザに提示する。一例として、自転車に乗れないことがユーザ情報130Aに規定されているユーザに対しては、サーバ100は、「自転車で定期的に運動する」以外のカリキュラムを提案する。他の例として、サーバ100は、運動が苦手であることがユーザ情報130Aに規定されているユーザに対しては、「50分歩く」とのカリキュラムではなく、より運動量の少ない「20分歩く」とのカリキュラムを提案する。
【0166】
(D10.ステップS32)
再び図5を参照して、ステップS32において、サーバ100は、カリキュラム画面を表示する。
【0167】
図17は、カリキュラム画面300Fの一例を示す図である。図17に示されるように、カリキュラム画面300Fは、期間の表示欄351と、進捗状況の表示欄352と、カリキュラム内容の表示欄354と、変更ボタン356と、閉じるボタン358とを含む。
【0168】
表示欄351は、ステップS22で推定されたカリキュラム期間(必要期間)が表示される。一例として、表示欄351には、カリキュラムの開始日時と、カリキュラムの終了予定日時とが表示される。ユーザは、表示欄351を確認することで、カリキュラムの履修期間を容易に認識することができる。
【0169】
表示欄352は、カリキュラムの進捗状況を示す。当該進捗状況は、数値で示されてもよいし、メーターなどの画像オブジェクトで示されてもよい。ユーザは、表示欄352を確認することでカリキュラムの進捗状況を容易に認識することができる。
【0170】
表示欄354は、カリキュラムを構成する各ワークと、各ワークの履修日時とを表示する。表示欄354に表示される各種情報は、図17に示されるようにテキスト形式で列挙されてもよいし、カレンダー形式で表示されてもよい。
【0171】
変更ボタン356は、カリキュラムの実行頻度を変更するためのボタンである。ユーザが変更ボタン356を押した場合、カリキュラムの実行頻度を変更するための画面が表示される。ユーザは、当該画面においてカリキュラムの実行頻度を入力する。このことに基づいて、サーバ100は、カリキュラムの実行頻度が再設定され、カリキュラム期間と、カリキュラムの履修予定日時とを変更する。
【0172】
閉じるボタン358は、カリキュラム画面300Fを閉じるためのボタンである。ユーザが閉じるボタン358を押した場合、ユーザ端末200は、カリキュラム画面300Fを閉じ、ホーム画面を表示する。
【0173】
なお、上述では、カリキュラム画面300FがステップS30の直後に表示される例について説明を行ったが、カリキュラム画面300Fは、任意のタイミングで呼び出され得る。一例として、ユーザは、ステップS12でログイン処理を実行した後に表示されるホーム画面からカリキュラム画面300Fを呼び出すことができる。
【0174】
また、ユーザ端末200は、カリキュラム期間が満了した後、現在のカリキュラムを継続するか否か、現在のカリキュラムを終了するか否か、および、別のカリキュラムに移行するか否かをユーザに選択させてもよい。ユーザが別のカリキュラムを継続するとの選択を行った場合、情報処理システム10は、図5に示される各処理を再度実行する。
【0175】
<E1.その他>
なお、上述の図5の例では、ステップS14において理想が選択され、ステップS30において当該理想に基づいたカリキュラムが生成されていた。当該理想は、容易に実現できるものだけでなく、実現するまでに期間を要するものも含まれ得る。そこで、各理想は、理想の大きさに応じて階層化されてもよい。
【0176】
一例として、各理想は、大規模、中規模、および小規模などの複数の階層に予め分けられる。上位の理想は、下位の理想に関連付けられる。階層関係は、たとえば、各理想の実現難易度に応じて決められてもよいし、各理想の因果関係に応じて決められてもよい、各理想の抽象度や具体度に応じて決められてもよい。
【0177】
仮に、ステップS14においてある理想が選択された場合、当該選択された理想に関連付けられている上位の理想と、当該選択された理想に関連付けられている下位の理想と、当該選択された理想と同階層にある理想との少なくとも1つがユーザに提示される。
【0178】
たとえば、上位の理想「異性にモテたい」に対しては、下位の理想「BMIを下げたい」と「肌年齢を下げたい」とが関連付けられているとする。この場合において、ユーザが「異性にモテたい」との理想を選択したときには、下位の理想「BMIを下げたい」,「肌年齢を下げたい」がユーザに提示される。一方で、ユーザが「BMIを下げたい」との理想を選択した場合には、上位の理想「異性にモテたい」と、同階層の理想「肌年齢を下げたい」とがユーザに提示される。このように、各理想は、因果関係に応じて他の理想と関連付けられており、選択された理想と因果関係のある理想がユーザに提示される。関連のある理想がユーザに提示されることで、ユーザは、自身が気付いていない真の理想に気付くことができる。
【0179】
また、情報処理システム10は、実現が容易なより小規模な理想から順にユーザに提示する。上位の理想「異性にモテたい」を例に挙げると、まず、情報処理システム10は、下位の理想「BMIを下げたい」をユーザに提示し、当該理想を実現するためのカリキュラムを生成する。その後、情報処理システム10は、当該カリキュラムが達成された場合には、「肌年齢を下げたい」などの次の下位の理想をユーザに提示し、当該理想を実現するためのカリキュラムを生成する。これにより、ユーザは、実現が容易なより小規模な理想から順に実現することもでき、スモールステップで自身の理想を実現していくことができる。結果として、ユーザは、実現が困難なより大規模な理想を実現するまでのモチベーションを維持することができる。
【0180】
なお、情報処理システム10は、さらに、下位の理想を実現するためのカリキュラムをさらに細分化してもよい。一例として、下位の理想「BMIを下げたい」には、さらに下位の理想「摂取カロリーを減らす」,「消費カロリーを増やす」が関連付けられているとする。この場合、情報処理システム10は、理想「摂取カロリーを減らす」をユーザに提示し、当該理想を実現するためのカリキュラムを生成する。その後、当該カリキュラムが達成された場合には、情報処理システム10は、「消費カロリーを増やす」などの次の下位の理想をユーザに提示し、当該理想を実現するためのカリキュラムを生成する。これにより、ユーザは、実現が困難なより大規模な理想を実現するまでのモチベーションをより確実に維持することができる。
【0181】
なお、上述では、各理想が階層的に関連付けされている例について説明を行ったが、各理想は、必ずしも階層的に関連付けられる必要はない。因果関係のある理想同士が関連付けられていればよい。この場合において、ユーザがある理想を選択したときには、当該理想に関連付けられている理想がユーザに提示される。
【0182】
また、提示候補の理想が所定数を超えた場合には、ユーザ特性に応じて提示対象の理想が抽出されてもよい。
【0183】
同様に、図5の例では、ステップS18において目的が選択され、ステップS30において当該目的に基づいたカリキュラムが生成されていた。当該目的は、容易に実現できるものだけでなく、実現するまでに期間を要するものも含まれ得る。そこで、各目的は、目的の大きさに階層化されてもよい。
【0184】
一例として、各目的は、大規模、中規模、および小規模などの複数の階層に予め分けられる。上位の目的は、下位の目的または下位の理想に関連付けられる。階層関係は、たとえば、各目的の実現難易度に応じて決められてもよいし、各目的の因果関係に応じて決められてもよい。
【0185】
仮に、ステップS18においてある目的が選択された場合、当該選択された目的に関連付けられている上位の目的と、当該選択された目的に関連付けられている下位の目的と、当該選択された目的と同階層にある目的との少なくとも1つがユーザに提示される。その結果、ユーザは、ステップS14での理想の選択時と同様に、自身が気付いていない真の目的に気付くことができる。
【0186】
また、ユーザは、実現が容易なより小規模な目的から順に実現することもできる。これにより、ユーザは、スモールステップで自身の目的を実現していくことができ、実現が困難なより大規模な目的を実現までモチベーションを維持することができる。
【0187】
なお、上述では、各目的が階層的に関連付けされている例について説明を行ったが、各目的は、必ずしも階層的に関連付けられる必要はない。因果関係のある目的同士が関連付けられていればよい。この場合において、ユーザがある目的を選択したときには、当該目的に関連付けられている目的がユーザに提示される。
【0188】
また、提示候補の目的が所定数を超えた場合には、ユーザ特性に応じて提示対象の目的が抽出されてもよい。
【0189】
<E2.その他>
また、上述の図13の例では、ユーザによって選択された全ての理想目的について適正の評価と必要期間の算出とが行われていた。しかしながら、適正の評価および必要期間の算出は、全ての理想目的について実行される必要はない。
【0190】
一例として、サーバ100は、ユーザによって選択された理想目的の内で、実現不可能な理想目的を特定し、当該理想目的については適正の評価と必要期間の算出とを実行しない。一方で、サーバ100は、その他の理想目的については適正の評価と必要期間の算出とを実行する。
【0191】
より具体的には、各理想目的には、実現不可能である絶対条件が予め設定されている。当該絶対条件は、たとえば、上述のユーザ情報130A(図11参照)に示される評価項目と同一の評価項目に対して設定される。一例として、理想「周りの人間関係がよさそう」に対しては、メンタルモデルに関する評価項目「外向性」が「4」以上であるという絶対条件が設定される。
【0192】
まず、サーバ100は、ユーザによって選択された理想目的に対応する絶対条件を取得する。次に、サーバ100は、ユーザ情報130Aを参照して、絶対条件を満たすか否かを判断する。サーバ100は、絶対条件を満たすと判断した場合、選択された理想目的が実現可能であると判断する。この場合、サーバ100は、当該理想目的について適正の評価と必要期間の算出とを実行する。
【0193】
一方で、サーバ100は、絶対条件を満たさないと判断した場合、選択された理想目的が実現不可能であると判断する。この場合、サーバ100は、当該理想目的について適正の評価と必要期間の算出とを実行しない。そして、サーバ100は、当該理想目的が実現不可能であることをユーザ端末200に通知する。その後、ユーザ端末200は、当該理想目的が実現不可能であることを示すメッセージを表示する。あるいは、サーバ100は、実現不可能な理想目的とは異なる理想目的をユーザ端末200に通知する。その後、ユーザ端末200は、当該別の理想目的を勧めるためのメッセージを表示する。
【0194】
なお、上述では、ユーザが理想目的を選択した後に、当該理想目的が実現可能であるか否かを判断する例について説明を行ったが、当該判断処理は、理想目的の選択を受け付ける前に実行されてもよい。この場合、実現不可能な理想目的は、選択肢から除外されてもよい。
【0195】
<E3.その他>
また、上述の図5の例では、ステップS14において予め決められた複数の理想の内から1つ以上の理想が選択され、ステップS30において予め決められた複数の目的候補の内から1つ以上の目的が選択されていた。しかしながら、理想目的は、必ずしも予め決められておく必要はない。
【0196】
一例として、ユーザは、テキスト入力により自身の理想目的を入力してもよい。この場合、実現不可能な理想目的が入力される可能性がある。一例として、アニメや映画の登場人物になりたいという理想目的が入力されたとする。この場合、サーバ100は、上述のユーザ情報130Aに基づいて、実現不可能な理想目的を実現可能な理想目的に落とし込む。
【0197】
より具体的な例として、ユーザが、アニメや映画の登場人物になりたいという理想目的をテキストで入力したとする。この場合、ユーザ端末200は、当該登場人物の良いと思う点、当該登場人物の考え方、および、当該登場人物を憧れる要因を整理するようにユーザに提案する。その後、ユーザ端末200は、ユーザの入力事項のそれぞれを実現可能な理想目的と実現不可能な理想目的とに分ける。そして、ユーザ端末200は、実現可能な理想目的をユーザに提案し、当該理想目的を実現するためのカリキュラムを生成する。
【0198】
なお、理想目的は、必ずしもテキストで入力される必要はない。一例として、理想目的は、憧れの人物を選択することにより決定されてもよい。より具体的には、容姿や性格などの憧れるの要因が人物ごとに予め関連付けられている。当該人物は、有名人であってもよいし、家族や友人などの周囲の人物であってもよい。ユーザ端末200は、理想の人物の選択操作をユーザから受け付けたことに基づいて、当該選択された人物に関連付けられている憧れるの要因を理想目的の候補として表示する。ユーザは、表示された理想目的の中のいずれかを選択し、自身の理想目的として設定することができる。
【0199】
好ましくは、ユーザによって入力された憧れの人物がデータベースに登録されていない場合には、ユーザ端末200は、予め定められたデフォルトの理想目的を候補として表示する。
【0200】
その後、サーバ100は、ユーザの現状(上述のユーザ情報130A)に基づいて、選択された理想目的を、実現可能な理想目的と実現不可能な理想目的とに分ける。次に、ユーザ端末200は、実現可能な理想目的をユーザに提案し、当該理想目的を実現するためのカリキュラムを生成する。これにより、サーバ100は、ユーザの実情に合ったカリキュラムを生成することができる。
【0201】
<E4.その他>
また、上述では、カリキュラムの実行頻度がユーザの入力に応じて変えられる例について説明を行ったが、カリキュラムの実行頻度は、ユーザの現状に合わせて変えられてもよい。ユーザの現状は、たとえば、上述のユーザ情報130Aに基づいて特定される。
【0202】
一例として、サーバ100は、ユーザの現状としてユーザの忙しさの度合いを特定する。ユーザの忙しさの度合いは、たとえば、上述のユーザ情報130Aに予め規定されている。あるいは、ユーザの忙しさの度合いは、ユーザのスケジュール情報または当該ユーザのカレンダー情報などから推定されてもよい。サーバ100は、ユーザの忙しさの度合いが高いほどカリキュラムの実行頻度を下げる。
【0203】
他の例として、サーバ100は、ユーザの現状としてユーザの心身状態を特定する。心身状態は、たとえば、上述のユーザ情報130Aなどから特定される。サーバ100は、心身状態が悪いと判断した場合、ワークやアドバイスなどのカリキュラムの実行頻度を現在の設定値よりも下げる。あるいは、サーバ100は、ユーザの心身状態が悪いと判断した場合には、カリキュラムの量を通常時よりも少なくする。あるいは、サーバ100は、ユーザの心身状態が悪いと判断した場合には、カリキュラムを表示しない。あるいは、サーバ100は、ユーザの心身状態が悪いと判断した場合には、カリキュラムの表示を通常時よりも目立たないようにする。あるいは、サーバ100は、ユーザの心身状態が悪いと判断した場合には、ユーザの心身状態を改善するようにメッセージの表示態様を変える。
【0204】
なお、上述では、カリキュラムの実行頻度が変えられる例について説明を行ったが、カリキュラムの総量が変えられてもよい。この場合、サーバ100は、ユーザの忙しさの度合いが高いほどカリキュラムの総量を少なくする。あるいは、サーバ100は、心身状態が悪いと判断した場合、カリキュラムの総量を現在よりも少なくする。
【0205】
<E5.その他>
また、上述では、ユーザによって決定された理想目的に合わせてカリキュラムがユーザに提案される例について説明を行ったが、当該理想目的に合うアドバイスがユーザに提案されてもよい。
【0206】
<E6.その他>
また、上述の図5では、ステップS14においてユーザが理想候補を選択し、ステップS16でユーザが目的候補を選択する例について説明を行ったが、当該理想候補および当該目的候補は、一度に入力されてもよい。この場合、サーバ100は、ユーザの理想目的の入力を1回だけ受け付ける。その後、サーバ100は、当該入力された理想目的を実現するためのカリキュラムを生成する。
【0207】
[第2の実施の形態]
<A.概要>
次に、第2の実施の形態に従う情報処理システム10について説明する。
【0208】
第1の実施の形態に従う情報処理システム10は、個人の理想に係る思考整理を支援する機能を提供していた。これに対して、第2の実施の形態に従う情報処理システム10は、団体の理想に係る思考整理を支援する機能を提供する。
【0209】
また、第1の実施の形態では、ユーザの理想を実現するための目的の候補が支援情報として提示されていた。これに対して、第2の実施の形態では、団体に属する各ユーザによって入力された当該団体の理想や当該団体の課題が支援情報として提示される。
【0210】
また、第1の実施の形態に従う情報処理システム10は、個人の理想に基づくカリキュラムを提案していた。これに対して、第2の実施の形態に従う情報処理システム10は、チームや会社などの団体の理想に基づくカリキュラムを提案する。
【0211】
なお、以下では、団体の一例としてチームを例に挙げて説明を行うが、団体は、チームに限定されない。団体は、会社および学校などの組織であってもよいし、班であってもよいし、グループであってもよいし、家族であってもよいし、世帯であってもよいし、国家であってもよいし、その他の集合体であってもよい。
【0212】
第2の実施の形態に従う情報処理システム10のハードウェア構成は、第1の実施の形態に従う情報処理システム10のハードウェア構成と同じである。以下では、第1の実施の形態に従う情報処理システム10と、第2の実施の形態に従う情報処理システム10との差異点に係る機能についてのみ説明を行い、その他の説明については行わない。
【0213】
<B.情報処理システム10>
まず、図18を参照して、第2の実施の形態に従う情報処理システム10の装置構成について説明する。図18は、第2の実施の形態に従う情報処理システム10の装置構成の一例を示す図である。
【0214】
図18に示されるように、情報処理システム10は、サーバ100と、ユーザ端末200とを含む。サーバ100とユーザ端末200とは、ネットワークN1(たとえば、インターネット)を通じて通信可能である。
【0215】
ユーザ端末200は、たとえば、チームTMに属するユーザによって所有されている。チームTMは、たとえば、会社内の一グループである。
【0216】
図18の例では、ユーザ端末200Aは、たとえば、ユーザAによって所有されている。ユーザ端末200Bは、たとえば、ユーザBによって所有されている。ユーザ端末200Cは、たとえば、ユーザCによって所有されている。
【0217】
一例として、ユーザA~Cは、会社の社員である。ユーザA~Cは、同一のチームTMに属する。ユーザAは、チームTMのリーダーである。
【0218】
各ユーザの勤務形態としては、出社勤務と在宅勤務とがある。出社勤務のユーザは職場においてユーザ端末200を使用し、在宅勤務のユーザは職場以外の場所(たとえば、自宅、旅先など)においてユーザ端末200を使用する。
【0219】
他の例として、ユーザA~Cは、家族のメンバーである。この場合、ユーザ端末200は、家族に所有される。ユーザ端末200は、家庭内で使用されてもよいし、外で使用されてもよい。また、ユーザA~Cのそれぞれは、同じ家に住んでいてもよいし、別の家に住んでいてもよい。
【0220】
他の例として、ユーザA~Cは、学校の生徒や職員である。ユーザ端末200は、対面形式で出席をする生徒や教師においては学校内で使用される。また、ユーザ端末200は、オンライン形式で出席をする生徒や教師においては学校以外の場所(たとえば、自宅など)で使用される。
【0221】
<C.データフロー1>
次に、図19図24を参照して、各ユーザによって入力された理想に対してカリキュラムを決定するまでの情報処理システム10の動作について説明する。図19は、サーバ100とユーザ端末200Aとユーザ端末200Bとの間のデータフローの一例を示す図である。
【0222】
図19に示される処理は、サーバ100の制御装置101が上述の制御プログラム122を実行し、ユーザ端末200の制御装置201が上述の制御プログラム222を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
【0223】
(C1.ステップS114A)
ステップS114Aにおいて、ユーザAは、ユーザ端末200Aを用いて、情報処理システム10にログインしたとする。このことに基づいて、ユーザ端末200Aは、ホーム画面を表示する。ホーム画面は、情報処理システム10の各種機能を利用するためのボタンなどを含む。
【0224】
ホーム画面から呼び出すことが可能な画面の一例として、理想の入力画面がある。ステップS114Aにおいて、当該入力画面が呼び出されたとする。これにより、ユーザ端末200Aは、チームの理想に係る入力画面を表示する。
【0225】
図20は、ユーザ端末200Aに表示される理想候補の入力画面400Aの一例を示す図である。ユーザAは、自身が所属しているチームの理想を入力画面400Aに入力することができる。
【0226】
図20に示されるように、入力画面400Aは、入力欄424,425と、決定ボタン426とを含む。
【0227】
入力欄424は、たとえば、理想に関する項目を表示する表示欄と、当該理想の必要性を入力可能な入力欄と、当該理想に対する課題を入力可能な入力欄とで構成される。
【0228】
図20の例では、チームの理想に係る項目が予め列挙されている。一例として、当該項目は、チームのモチベーションに関する理想と、コミュニケーションに関する理想と、挑戦意欲/創造意欲に関する理想と、自立に関する理想と、助け合いに関する理想と、新奇歓迎に関する理想と、育成/成長に関する理想と、心理的安全性に関する理想と、信頼関係に関する理想とを含む。
【0229】
ユーザAは、改善の必要性があると感じている項目を数値で入力することができる。一例として、当該数値が大きいほど改善の必要性が高くなり、当該数値が小さいほど改善の必要性が低くなる。図20の例では、ユーザAは、改善の必要性が「4」と入力した項目「モチベーション」,「自立」については改善の必要性があると感じている。一方で、改善の必要性が「2」と入力した項目「挑戦意欲/創造意欲」,「新奇歓迎」については改善の必要性がないと感じている。
【0230】
ユーザAは、改善の必要性があると判断した項目に対して、具体的な課題をテキスト形式で入力することができる。図20の例では、改善の必要性があると判断された「モチベーション」に対しては「目的が明確でない」との課題が入力されている。また、改善の必要性があると判断された「自立」に対しては「上司に頼りすぎて自分で判断ができていない」との課題が入力されている。
【0231】
入力欄425は、改善の必要性がないと判断した項目の入力と、当該判断の理由の入力とを受け付ける。改善の必要性がないと判断した項目は、たとえば、プルダウンメニューで指定される。改善の必要性がないと判断した理由は、たとえば、テキスト形式で入力される。図20の例では、入力欄425において何も入力されていない。
【0232】
ユーザ端末200Aは、入力画面400Aの決定ボタン426が押されたことに基づいて、入力欄424,425における入力事項をサーバ100に送信する。
【0233】
(C2.ステップS114B)
再び図19を参照して、ステップS114Bにおいて、ユーザBは、ユーザ端末200Bを用いて、情報処理システム10にログインしたとする。このことに基づいて、ユーザ端末200Bは、ホーム画面を表示する。ホーム画面は、情報処理システム10の各種機能を利用するためのボタンなどを含む。
【0234】
ホーム画面から呼び出すことが可能な画面の一例として、理想の入力画面がある。ステップS114Bにおいて、当該入力画面が呼び出されたとする。これにより、ユーザ端末200Bは、チームの理想に係る入力画面を表示する。
【0235】
図21は、ユーザ端末200Bに表示される理想候補の入力画面400Bの他の例を示す図である。ユーザBは、自身が所属しているチームの理想を入力画面400Bに入力することができる。
【0236】
図21に示されるように、入力画面400Bは、入力欄424,425と、決定ボタン426とを含む。ユーザBの入力画面400Bの構成は、ユーザAの入力画面400A(図20参照)の構成と同じであるが、本例においては、入力画面400Bにおける入力内容が上述の入力画面400Aの入力内容と異なる。
【0237】
図21の例では、ユーザBは、改善の必要性が「5」と入力した項目「コミュニケーション」については改善の必要性があると感じている。一方で、必要性が「2」と入力した項目「モチベーション」,「自立」については改善の必要性がないと感じている。また、図21の例では、改善の必要性があると判断された「コミュニケーション」に対して「ほめあえない」との課題が入力されている。
【0238】
入力欄425は、改善の必要性がないと判断した項目の入力と、当該判断の理由の入力とを受け付ける。図21の例では、改善の必要性がないと判断した項目として「モチベーション」が指定されている。また、改善の必要性がないと判断した理由として「現段階で十分だと感じているから」が入力されている。
【0239】
ユーザ端末200Bは、入力画面400Bの決定ボタン426が押されたことに基づいて、入力欄424,425における入力事項をサーバ100に送信する。
【0240】
(C3.ステップS116)
再び図19を参照して、ステップS116において、サーバ100は、ステップS114A,S114Bなどにおいてユーザ端末200の各々から受信した入力事項を集計する。
【0241】
図22は、ユーザ端末200の各々から受信した入力事項を集計している過程を概略的に示す図である。図22には、各ユーザの入力事項434と、集計結果435とが示されている。
【0242】
入力事項434は、チームの各メンバーが当該チームにおいて改善性の必要があると判断した項目を含む。当該項目は、各メンバーが思うチームの理想を表す。当該項目は、たとえば、改善の必要性を示す入力値が所定値以上の項目である。
【0243】
図22に示される入力事項434の例では、ユーザAは、項目「モチベーション」と項目「自立」とについて改善の必要性があると判断している。ユーザBは、項目「モチベーション」と項目「自立」と項目「コミュニケーション」とについて改善の必要性があると判断している。ユーザCは、項目「コミュニケーション」と項目「新奇歓迎」とについて改善の必要性があると判断している。ユーザDは、項目「助け合い」と項目「挑戦/創造」と項目「モチベーション」とについて改善の必要性があると判断している。ユーザEは、項目「モチベーション」と項目「自立」とについて改善の必要性があると判断している。ユーザFは、項目「モチベーション」と項目「コミュニケーション」と項目「助け合い」とについて改善の必要性があると判断している。
【0244】
サーバ100は、入力事項434を集計することで集計結果435を出力する。図22に示される集計結果435の例では、項目「モチベーション」について改善性の必要があると判断した合計人数は5人である。項目「コミュニケーション」について改善性の必要があると判断した合計人数は3人である。項目「挑戦/創造」について改善性の必要があると判断した合計人数は1人である。項目「自立」について改善性の必要があると判断した合計人数は3人である。項目「助け合い」について改善性の必要があると判断した合計人数は2人である。項目「新奇歓迎」について改善性の必要があると判断した合計人数は1人である。項目「育成/成長」について改善性の必要があると判断した合計人数は0人である。
【0245】
サーバ100は、集計結果435を生成したことに基づいて、集計結果435を含むレポートをユーザ端末200の各々に送信する。
【0246】
なお、サーバ100は、各ユーザの入力事項434を重み付けした上で集計結果435を生成してもよい。一例として、各ユーザは、改善性の必要があると判断した項目について優先度を入力する。そして、サーバ100は、優先度が高い項目についてはより大きい重みを付与した上で集計結果435を生成する。異なる言い方をすれば、サーバ100は、優先度が低い項目についてはより小さい重みを付与した上で集計結果435を生成する。
【0247】
(C4.ステップS120)
再び図19を参照して、ステップS120において、各ユーザは、チームの理想およびチームの課題をオンライン会議で決定する。説明の便宜のために、以下では、理想と課題とを特に区別しない場合、当該理想と当該課題との少なくとも一方を「理想課題」とも称する。
【0248】
まず、各ユーザは、ユーザ端末200に対してオンライン会議が可能な日時を入力する。入力された日時は、サーバ100に送信される。その後、サーバ100は、各ユーザが参加可能な日時のいずれかをオンライン会議の日時として決定する。各ユーザが参加可能な日時が複数ある場合には、たとえば、いずれかのユーザ(たとえば、リーダーであるユーザA)がオンライン会議の日時を決定する。決定された日時は、各ユーザのユーザ端末200に送信される。
【0249】
各ユーザは、ステップS116で生成された集計結果435を含むレポートを基に、チームの理想課題をオンライン会議で話し合う。図23は、集計結果435のレポート400Cの一例を示す。
【0250】
レポート400Cは、各ユーザで共有される。レポート400Cは、プリントアウトされた上で各ユーザに共有されてもよいし、各ユーザのユーザ端末200に表示されることで共有されてもよい。
【0251】
レポート400Cは、集計結果435に示される各項目と、集計結果435に示される合計人数と、上述のステップS114A,S114Bなどで入力された課題とを含む。
【0252】
図23の例では、レポート400Cは、項目「モチベーション」に係る集計結果442Aと、項目「コミュニケーション」に係る集計結果442Bと、項目「挑戦/創造」に係る集計結果442Cと、項目「自立」に係る集計結果442Dと、項目「助け合い」に係る集計結果442Eと、項目「新奇歓迎」に係る集計結果442Fと、項目「育成/成長」に係る集計結果442Gとで構成されている。
【0253】
レポート400Cに含まれている各種情報(たとえば、集計結果)は、チームの理想に係る思考整理を支援するための支援情報として表示される。これにより、各ユーザは、チームの真の理想課題に気付くことができる。
【0254】
各ユーザは、レポート400Cを見ながら、チームの理想やチームの課題などを話し合う。合計人数が多い項目は、多くのチームメンバーが目指しているチームの理想を表す。
【0255】
好ましくは、サーバ100は、合計人数が所定数(たとえば、0人)以下である項目をレポート400Cに含めなくてもよい。これにより、レポート400Cの内容がより簡潔になる。
【0256】
また、集計結果442A~442Gは、合計人数の順に並べられてもよい。これにより、各ユーザは、チームメンバーが重視している理想をより把握しやすくなる。
【0257】
なお、チームの中には、合計人数が最多である項目について改善の必要性が無いと感じているメンバーがいる可能性がある。そこで、レポート400Cは、チームの各メンバーが改善の必要性がないと判断した理想に係る項目と、その判断した理由とを含んでもよい。
【0258】
上述のように、改善の必要性がないと判断された項目や理由は、入力画面400B,400A(図20図21参照)の入力欄425において受け付けられる。あるいは、サーバ100は、入力画面400B,400Aの入力欄424において入力された数値が所定値(たとえば、1)以下である項目を改善の必要性がない項目として判断してもよい。
【0259】
改善の必要性がないと判断された項目と当該判断した理由とがレポート400Cに表示されることで、チームは、メンバーの意見を広く取り入れることができる。
【0260】
また、上述では、各ユーザがオンライン会議で自主的に話し合う例について説明を行ったが、サーバ100は、話し合いが円滑に進むように各ユーザをサポートしてもよい。一例として、サーバ100は、理想課題の候補に対する話し合いのテーマをユーザ端末200に出力する。この場合、チームメンバーは、サーバ100によって提示されたテーマに沿って話し合いを進める。テーマの一例としては、「チームメンバーでどの理想像を設定するか話し合ってください」、または「このチームでは~について向上させていきたいという意見が多く出ています。どの程度まで現状に満足しているのかも話し合ってみましょう」などが挙げられる。
【0261】
(C5.ステップS122)
再び図19を参照して、ステップS122において、チームの予め定められたメンバーは、ステップS120でのオンライン会議での話し合いの結果を踏まえて、挙げられたチームの理想課題の中からいずれかを選択する。一例として、チームの理想課題は、チームのリーダーであるユーザAによって選択される。
【0262】
図24は、理想課題の選択画面400Dの一例を示す図である。図24に示されるように、選択画面400Dは、理想課題の選択欄452と、決定ボタン456とを含む。
【0263】
選択欄452には、理想に係る項目と、各項目で挙げられた課題とが示されている。各項目および各課題には、チェックボックスが設けられる。ユーザAは、チェックボックスにチェックを入れることでチームの理想課題を選択することができる。
【0264】
複数の理想課題が選択された場合には、優先順位の入力画面が表示される。当該入力画面は、たとえば、上述の入力画面300C,300D(図10および図13参照)と同様であるのでその説明については繰り返さない。
【0265】
ユーザAのユーザ端末200Aは、選択画面400Dの決定ボタン456が押されたことに基づいて、選択欄452で選択された理想課題をサーバ100に送信する。その後、サーバ100は、当該理想課題を他のユーザ端末200に送信する。これにより、ユーザAによって選択された理想課題がチームメンバー間で共有される。
【0266】
(C6.ステップS200)
再び図19を参照して、ステップS200において、サーバ100は、ステップS122で選択された理想課題に基づいて、当該理想課題に合うカリキュラムを生成する。カリキュラムの生成処理の詳細については後述する。
【0267】
<D.データフロー2>
次に、図25図27を参照して、サーバ100がチームの理想課題を決定する場合のデータフローについて説明する。図25は、サーバ100とユーザ端末200Aとユーザ端末200Bとの間のデータフローの他の例を示す図である。
【0268】
図25に示される処理は、サーバ100の制御装置101が上述の制御プログラム122を実行し、ユーザ端末200の制御装置201が上述の制御プログラム222を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
【0269】
上述の図19に示されるデータフローでは、ステップS120においてオンライン会議が行われ、オンライン会議での話し合いの結果、チームの理想課題が決定されていた。一方で、図25に示されるデータフローでは、ステップS120でのオンライン会議の代わりに、ステップS121の処理が実行される。ステップS121では、チームの理想課題がサーバ100によって決定される。これにより、理想課題が自動的に決定される。
【0270】
以下では、図26を参照して、ステップS121の処理の一例について説明する。図26は、上述の入力事項434から生成された集計結果435に基づいて、チームの理想課題が決定されている様子を概略的に示す図である。
【0271】
ステップS121において、サーバ100は、集計結果435に基づいて、チームメンバーの各々の意見が反映された理想課題を決定する。一例として、サーバ100は、集計結果435に示される合計人数が最多である項目に係る項目をチームの理想課題として決定する。図26の例では、項目「モチベーション」を高めたいと思っているチームメンバーが最多であるので、項目「モチベーション」がチームの理想課題として決定される。
【0272】
次に、図27を参照して、ステップS121の処理の他の例について説明する。図27は、入力事項434Aから生成された集計結果435に基づいて、チームの理想課題が決定されている様子を概略的に示す図である。
【0273】
図27に示される入力事項434Aは、改善の必要性がないと判断された項目を含む点で図26に示される入力事項434とは異なる。
【0274】
チームの中には、合計人数が最多である項目について改善の必要性が無いと感じているメンバーがいる可能性がある。このような項目は、チームの理想課題の候補から除外されてもよい。これにより、サーバ100は、チームメンバーの意見を広く取り入れることができ、チームメンバーの各々の意見が反映された理想課題を決定することができる。
【0275】
上述のように、改善の必要性がない項目は、入力画面400B,400A(図20図21参照)の入力欄425において受け付けられる。あるいは、サーバ100は、入力画面400B,400Aの入力欄424において入力された数値が所定値(たとえば、1)以下である項目を改善の必要性がない項目として判断してもよい。
【0276】
サーバ100は、改善の必要性がないとして判断された項目をチームの理想課題の候補から除外する。図27の例では、ユーザB,Fは項目「自立」について改善の必要性がないと判断しており、ユーザCは項目「コミュニケーション」について改善の必要性がないと判断している。そのため、サーバ100は、項目「自立」および項目「コミュニケーション」を理想課題の候補から除外する。
【0277】
その上で、サーバ100は、集計結果435に示される合計人数が最多である項目に係る理想をチームの理想課題として決定する。図27の例では、項目「コミュニケーション」がチームの理想課題として決定される。
【0278】
なお、サーバ100によって決定される理想課題は、1つである必要はなく、複数であってもよい。この場合、サーバ100は、チームの各メンバーによって改善の必要性があると判断された項目を少なくとも1つ含むように理想課題を決定する。これにより、サーバ100は、チームの各メンバーの意見を少なくとも1つ反映することができる。その結果、各メンバーが選択した理想が必ず一つは含まれるようになり、全員の意見が反映される。結果として、各メンバーは、モチベーションを維持することができる。
【0279】
また、上述では、理想課題がサーバ100によって決定される例について説明を行ったが、理想課題は、サーバ100およびチームメンバー(たとえば、リーダー)のそれぞれに個別に決定されてもよい。この場合において、サーバ100によって決定された理想課題と、チームメンバーによって決定された理想課題とが異なるときには、両方の理想課題がチームの各メンバーに提示される。その後、チームメンバーは、話し合いによりチームの理想課題を決定する。
【0280】
<E.データフロー3>
次に、図28図34を参照して、チームの理想を決定した後にチームの課題を入力する場合のデータフローについて説明する。図28は、サーバ100とユーザ端末200Aとユーザ端末200Bとの間のデータフローの他の例を示す図である。
【0281】
図28に示される処理は、サーバ100の制御装置101が上述の制御プログラム122を実行し、ユーザ端末200の制御装置201が上述の制御プログラム222を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
【0282】
上述の図19に示されるデータフローでは、ステップS114A,S114Bにおいて理想および課題の両方が入力されていた。これに対して、図28に示されるデータフローは、ステップS114C,S114Dにおいてチームの理想のみが入力される。その後、ステップS124A,S124Bにおいてチームの課題が入力される。
【0283】
(E1.ステップS114C,S114D)
ステップS114Cにおいて、ユーザAは、ユーザ端末200Aを用いて、情報処理システム10にログインしたとする。このことに基づいて、ユーザ端末200Aは、ホーム画面を表示する。ホーム画面は、情報処理システム10の各種機能を利用するためのボタンなどを含む。
【0284】
ホーム画面から呼び出すことが可能な画面の一例として、理想の入力画面がある。ステップS114Cにおいて、当該入力画面が呼び出されたとする。これにより、ユーザ端末200Aは、理想の入力画面を表示する。
【0285】
図29は、ユーザ端末200Aに表示される理想候補の入力画面400Eの一例を示す図である。ユーザAは、自身が所属しているチームの理想を入力画面400Eに入力することができる。
【0286】
図29に示されるように、入力画面400Eは、入力欄424A,425と、決定ボタン426とを含む。
【0287】
入力欄424Aは、たとえば、理想に関する項目を表示する表示欄と、当該理想の必要性を入力可能な入力欄とで構成される。ユーザAは、改善の必要性がある項目を数値で入力することができる。このように、本例においては、入力欄424Aは、理想の入力のみを受け付け、課題の入力については受け付けない。
【0288】
入力欄425は、改善の必要性がないと判断した項目の入力と、改善の必要性がないと判断した理由の入力とを受け付ける。改善の必要性がないと判断した項目は、たとえば、プルダウンメニューで指定される。改善の必要性がないと判断した理由は、たとえば、テキスト形式で入力される。
【0289】
ユーザ端末200Aは、入力画面400Eの決定ボタン426が押されたことに基づいて、入力欄424,425における入力事項をサーバ100に送信する。以上のようにして、ユーザAは、自身が思うチームの理想を入力する。
【0290】
一方で、ステップS114Dにおいても、ステップS114Cと同様の処理が実行され、ユーザBは、自身が思うチームの理想を入力する。
【0291】
(E3.ステップS116)
再び図28を参照して、ステップS116において、サーバ100は、ユーザ端末200の各々から受信した入力事項を集計する。ステップS116の処理については図19で説明した通りであるので、その説明については繰り返さない。
【0292】
(E4.ステップS120A)
ステップS120Aにおいて、各ユーザは、チームの理想をオンライン会議で決定する。
【0293】
各ユーザは、ステップS116で生成された集計結果435を含むレポートを基に、チームの理想をオンライン会議で話し合う。図30は、レポート400Fの一例を示す。
【0294】
レポート400Fは、各ユーザで共有される。レポート400Fは、プリントアウトされた上で各ユーザに共有されてもよいし、ユーザ端末200に表示されることで共有されてもよい。
【0295】
レポート400Fは、集計結果435に示される各項目と、集計結果435に示される合計人数とを含む。図30の例では、レポート400Fは、項目「モチベーション」に係る集計結果と、項目「コミュニケーション」に係る集計結果と、項目「挑戦/創造」に係る集計結果と、項目「自立」に係る集計結果と、項目「助け合い」に係る集計結果と、項目「新奇歓迎」に係る集計結果と、項目「育成/成長」に係る集計結果とで構成されている。
【0296】
各ユーザは、レポート400Fを見ながら、チームの理想などを話し合う。合計人数が多い項目は、多くのチームメンバーが目指しているチームの理想を表す。
【0297】
好ましくは、サーバ100は、合計人数が所定数(たとえば、0人)以下である項目をレポート400Fに含めなくてもよい。これにより、レポート400Fの内容がより簡潔になる。
【0298】
また、レポート400Fに含まれている集計結果は、合計人数の順に並べられてもよい。これにより、各ユーザは、チームメンバーが重視している理想をより把握しやすくなる。
【0299】
レポート400Fに含まれている各種情報がチームの理想に係る思考整理を支援するための支援情報として表示される。これにより、各ユーザは、チームの真の理想に気付くことができる。
【0300】
(E5.ステップS122A)
再び図28を参照して、ステップS122Aにおいて、チームの予め定められたメンバーは、ステップS120Aでのオンライン会議での話し合いの結果を踏まえて、挙げられたチームの理想の中からいずれかを選択する。一例として、チームの理想は、チームのリーダーであるユーザAによって選択される。
【0301】
図31は、理想の選択画面400Gの一例を示す図である。図31に示されるように、選択画面400Gは、理想の選択欄452Aと、決定ボタン456とを含む。
【0302】
選択欄452Aには、理想に係る各項目が示されている。各項目には、チェックボックスが設けられる。ユーザAは、チェックボックスにチェックを入れることでチームの理想を選択することができる。
【0303】
複数の理想が選択された場合には、優先順位の入力画面が表示される。当該入力画面は、たとえば、上述の入力画面300C,300D(図10および図13参照)と同様であるのでその説明については繰り返さない。
【0304】
ユーザAのユーザ端末200Aは、選択画面400Gの決定ボタン456が押されたことに基づいて、選択欄452Aで選択された理想をサーバ100に送信する。その後、サーバ100は、当該理想を他のユーザ端末200に送信する。これにより、決定されたチームの理想がチームメンバー間で共有される。
【0305】
(E6.ステップS124A,S124B)
ステップS124Aにおいて、ユーザAは、ユーザ端末200Aを用いて、ステップS122Aで決定されたチームの理想に対して課題を入力する。当該課題は、たとえば、ユーザ端末200Aに表示される入力画面において入力される。
【0306】
図32は、課題の入力画面400Hの一例を示す図である。図32に示されるように、入力画面400Hは、課題の入力欄464と、決定ボタン466とを含む。
【0307】
入力欄464は、たとえば、テキスト形式で課題の入力を受け付ける。なお、課題の入力は、必ずしもテキスト形式で入力される必要はない。一例として、各理想に対して複数の課題が予め対応付けられており、ユーザAは、ステップS122Aで決定されたチームの理想に対応付けられている課題の中から、一の課題を選択してもよい。
【0308】
また、入力欄464に入力された各課題について優先度が入力されてもよい。ユーザは、重要な課題については高い優先度を付与し、重要でない課題については低い優先度を付与する。
【0309】
ユーザ端末200Aは、入力画面400Hの決定ボタン466が押されたことに基づいて、入力欄464における入力事項をサーバ100に送信する。以上のようにして、ユーザAは、自身が思うチームの課題を入力する。
【0310】
一方で、ステップS124Bにおいても、ステップS124Aと同様の処理が実行され、ユーザBは、自身が思うチームの課題を入力する。
【0311】
(E7.ステップS126)
再び図28を参照して、ステップS126において、サーバ100は、ステップS124A,S124Bで各ユーザに入力された課題を纏めたレポートをユーザ端末200の各々に送信する。
【0312】
(E8.ステップS130)
ステップS130において、各ユーザは、チームの課題をオンライン会議で決定する。各ユーザは、ステップS126でサーバ100から受信したレポートを基に、チームの課題をオンライン会議で話し合う。図33は、レポート400Iの一例を示す。
【0313】
レポート400Iは、各ユーザで共有される。レポート400Iは、プリントアウトされた上で各ユーザに共有されてもよいし、ユーザ端末200に表示されることで共有されてもよい。
【0314】
レポート400Iに含まれている各種情報は、チームの理想に係る思考整理を支援するための支援情報として表示される。これにより、各ユーザは、チームの真の課題に気付くことができる。
【0315】
一例として、レポート400Iには、上述のステップS124A,S124Bで入力された各ユーザの課題が列挙されている。各ユーザは、レポート400Iを見ながら、チームの課題などを話し合う。
【0316】
(E9.ステップS132)
再び図28を参照して、ステップS132において、チームの予め定められたメンバーは、ステップS130でのオンライン会議での話し合いの結果を踏まえて、挙げられたチームの課題の中からいずれかを選択する。一例として、チームの課題は、チームのリーダーであるユーザAによって選択される。
【0317】
図34は、課題の選択画面400Jの一例を示す図である。図34に示されるように、選択画面400Jは、課題の選択欄482と、決定ボタン486とを含む。
【0318】
選択欄482には、課題に係る各項目が示されている。各項目には、チェックボックスが設けられる。ユーザAは、チェックボックスにチェックを入れることでチームの課題を選択することができる。
【0319】
複数の課題が選択された場合には、優先順位の入力画面が表示される。当該入力画面は、たとえば、上述の入力画面300C,300D(図10および図13参照)と同様であるのでその説明については繰り返さない。
【0320】
ユーザAのユーザ端末200Aは、選択画面400Jの決定ボタン486が押されたことに基づいて、選択欄482で選択された課題をサーバ100に送信する。その後、サーバ100は、当該課題を他のユーザ端末200に送信する。これにより、決定されたチームの課題がチームメンバー間で共有される。
【0321】
(E10.ステップS200)
再び図28を参照して、ステップS200において、サーバ100は、ステップS122Aで選択された理想と、ステップS132で選択された課題とに基づいて、当該理想および当該課題に合うカリキュラムを生成する。カリキュラムの生成処理の詳細については後述する。
【0322】
<F.データフロー4>
次に、図35を参照して、サーバ100がチームの理想課題を決定する場合のデータフローについて説明する。図35は、サーバ100とユーザ端末200Aとユーザ端末200Bとの間のデータフローの他の例を示す図である。
【0323】
図35に示される処理は、サーバ100の制御装置101が上述の制御プログラム122を実行し、ユーザ端末200の制御装置201が上述の制御プログラム222を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
【0324】
上述の図28に示されるデータフローでは、ステップS120Aにおいてオンライン会議が行われ、オンライン会議での話し合いの結果、チームの理想が決定されていた。これに対して、図35に示されるデータフローでは、ステップS120Aでのオンライン会議の代わりに、ステップS121の処理が実行される。ステップS121では、チームの理想がサーバ100によって決定される。図35に示されるステップS121の処理は、図25に示されるステップS121の処理と同じであるので、その説明については繰り返さない。
【0325】
また、上述の図28に示されるデータフローでは、ステップS130においてオンライン会議が行われ、オンライン会議での話し合いの結果、チームの課題が決定されていた。これに対して、図35に示されるデータフローでは、ステップS130でのオンライン会議の代わりに、ステップS131の処理が実行される。ステップS131では、チームの課題がサーバ100によって決定される。一例として、サーバ100は、各ユーザが挙げた課題を種別にカウントし、カウント値が最多である課題をチームの課題として決定する。
【0326】
<G.カリキュラムの生成フロー>
次に、図36図38を参照して、図19図25図28および図35に示されるステップS200の処理について説明する。ステップS200では、チームで決定された理想課題に対するカリキュラムが生成される。図36は、カリキュラムの生成処理の流れを示すフローチャートである。
【0327】
図36に示される処理は、サーバ100の制御装置101が上述の制御プログラム122を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
【0328】
(G1.ステップS210)
ステップS210において、サーバ100は、チームで決定された理想課題に基づいて、基本カリキュラムを取得する。当該基本カリキュラムは、たとえば、上述のカリキュラム情報134A(図3参照)から取得される。
【0329】
図37は、カリキュラム情報134Aのデータ構造の一例を示す図である。図37に示されるように、カリキュラム情報134Aにおいて、カリキュラムが理想課題の別に関連付けられている。各カリキュラムは、対応付けられている理想課題に合わせた複数のワークで構成される。サーバ100は、カリキュラム情報134Aに規定されている理想課題の内から、チームで決定された理想課題に対応するカリキュラムを基本カリキュラムとして取得する。
【0330】
(G2.ステップS212)
再び図36を参照して、ステップS212において、サーバ100は、チームの現状に合わせてカリキュラムを構成する。このとき、サーバ100は、チームの弱点を克服するようなカリキュラムを生成する。
【0331】
図38は、チームの弱点に合わせてカリキュラムを構成する処理を概略的に示す図である。図38に示されるように、サーバ100は、チームの現状を示すチーム情報130Bと、適正情報132Bとに基づいて、チームの弱点に合わせてカリキュラムを構成する。
【0332】
チーム情報130Bは、上述の特徴情報130(図3参照)の一例である。図38に示されるように、チーム情報130Bにおいて、各評価項目に対するスコアが対応付けられている。
【0333】
チーム情報130Bに示されるスコアは、予め定められた質問に対するチームメンバーの回答に基づいて算出されてもよいし、チームメンバー(たとえば、リーダー)などに入力されてもよい。
【0334】
一例として、チームメンバーは、各質問に対して2択で回答できる。各回答にはスコアが予め設定されており、サーバ100は、各質問の回答に応じてスコアを加算する。これにより、各評価項目に対するスコアが算出される。
【0335】
評価項目「コミュニケーション」に対する質問の例としては、「現在チームの中での会話の量は十分だと思いますか?」、「ほとんど会話をしていない特定の人はいますか?」、または「言いたいことを言える環境ですか?」などが挙げられる。評価項目「モチベーション」に対する質問の例としては、「自分の業務のパフォーマンスはどの程度だと思いますか?」または「成果物はもっと出せると思いますか?」などが挙げられる。
【0336】
適正情報132Bは、各理想課題に対して予め定義されている。適正情報132Bは、各理想課題を達成しやすいチームの特徴をスコアで定義している。図38の例では、理想課題「モチベーション」を達成しやすいチームの特徴が適正情報132Bとして示されている。一例として、「心理的安全性」のスコアが「4」以上であり、「リラックス度」のスコアが「4」以上であり、「会話量」のスコアが「4」以上であり、「仕事に対しての熱量」のスコアが「5」以上であり、「ストレス度」のスコアが「2」以上である場合、理想「モチベーション」に対して適正があるとみなされる。
【0337】
より具体的には、サーバ100は、チーム情報130Bに規定される各評価項目のスコアから、適正情報132Bに規定される各評価項目のスコアを差分する。図38には、当該差分値が算出結果133Bとして示されている。
【0338】
サーバ100は、チームの弱点である評価項目に対応するスキルを補うようにカリキュラムを構成する。一例として、サーバ100は、算出結果133Bに示される差分値が小さいほど、評価項目に対応するスキルを伸ばすためのワークを増やす。
【0339】
一例として、評価項目「心理的安全性」に対応する差分値が「-2」であり、評価項目「リラックス度」に対応する差分値が「-2」であり、評価項目「会話量」に対応する差分値が「-1」であり、評価項目「仕事に対しての熱量」に対応する差分値が「0」であり、評価項目「ストレス度」に対応する差分値が「0」であるとする。この場合、サーバ100は、差分値が最小である評価項目「心理的安全性」,「リラックス度」を改善するためのワークをカリキュラムに含める。各評価項目が示すスキルを改善するためのワークは、たとえば、評価項目別に予め規定されている。
【0340】
このように、チームの特徴に合わせたカリキュラムが構成されることで、チームは、弱点を克服しやすくなる。
【0341】
(G3.ステップS214)
再び図36を参照して、ステップS214において、サーバ100は、チームの忙しさの度合いやチームメンバーの心身状態に合わせてカリキュラムの内容をカスタマイズする。このとき、サーバ100は、カリキュラムの総量や実行頻度を調整する。あるいは、サーバ100は、別のカリキュラムを提示する。
【0342】
より具体的な処理として、まず、サーバ100は、チームの忙しさの度合いを特定する。チームの忙しさの度合いは、たとえば、上述のチーム情報130Bに予め規定されている。あるいは、チームの忙しさの度合いは、チームのスケジュール情報などから推定されてもよい。
【0343】
一例として、サーバ100は、チームの忙しさの度合いが高いほどカリキュラムの実行頻度を下げる。あるいは、サーバ100は、チームの忙しさの度合いが高いほどカリキュラムの総量を少なくする。サーバ100は、チームの忙しさの度合いが高いほどカリキュラムの表示を目立たないようにする。あるいは、サーバ100は、チームの忙しさの度合いが高いほど、チームメンバーをリラックスさせるような表示態様に変える。
【0344】
他の例として、サーバ100は、チームメンバーの心身状態が悪いほどカリキュラムの実行頻度を下げる。あるいは、サーバ100は、チームメンバーの心身状態が悪いほどカリキュラムの総量を少なくする。あるいは、サーバ100は、チームメンバーの心身状態が悪いほどカリキュラムの表示を目立たないようにする。
【0345】
さらに他の例として、サーバ100は、チームメンバーが忙しいときには、息抜きを促すような別のカリキュラムを提示する。このときに、サーバ100は、本来とは別のカリキュラムが提示されている理由をユーザに提示してもよい。当該理由としては、ユーザの心身状態や、ユーザの忙しさなどが挙げられる。
【0346】
(G4.ステップS216)
再び図36を参照して、ステップS216において、サーバ100は、ユーザの現状に合わせてカリキュラムをユーザごとに構成する。ステップS216により、個人に合わせたカリキュラムが生成される。このとき、サーバ100は、各ユーザの弱点を克服するようなカリキュラムを追加する。
【0347】
サーバ100は、各ユーザのユーザ情報130A(図11参照)に基づいて、当該ユーザに必要なカリキュラムを特定する。一例として、サーバ100は、リーダーであるユーザAについてはしなやかな思考を向上するためのカリキュラムを追加する。また、サーバ100は、会話が少ないユーザB,CについてはEQ(Emotional Intelligence)を向上するためのカリキュラムを追加する。また、サーバ100は、仕事に対するモチベーションの低いユーザE,Fについては、モチベーションを向上するためのカリキュラムを追加する。
【0348】
なお、上述では、サーバ100が個人に合わせてカリキュラムを追加する例について説明を行ったが、各ユーザは、サーバ100によって提示されたワークの中から任意のワークを選択し、当該ワークをカリキュラムに追加してもよい。このとき、好ましくは、サーバ100は、ユーザの弱点を克服するようなワークをユーザに提示する。
【0349】
(G5.ステップS218)
次に、ステップS218において、サーバ100は、ステップS210での処理結果と、ステップS212での処理結果と、ステップS214での処理結果と、ステップS216での処理結果とを統合して、カリキュラムを決定する。当該カリキュラムは、チームメンバーで共通して行うカリキュラムと、個人ごとに行うカリキュラムとで構成される。生成されたカリキュラムは、ユーザ端末200に送信される。
【0350】
<H1.その他>
なお、上述では、チームで決定された理想課題に合わせてカリキュラムが提案される例について説明を行ったが、当該理想課題に合うアドバイスが提案されてもよい。この場合、サーバ100は、カリキュラムと同様に、チームやメンバーの特徴に合わせたアドバイスを出力する。一例として、サーバ100は、メンバーの立場や当該メンバーの役職に基づいて、アドバイスを出力する。
【0351】
<H2.その他>
また、上述の図36の例では、ステップS210,S212,S214,S216,S218,S220の処理が実行されることでカリキュラムが生成されていたが、カリキュラムの生成方法は、これに限定されない。
【0352】
本例では、サーバ100は、チームで決定された理想課題と、チームの現状を示す上述のチーム情報130Bと、ユーザの現状を示すユーザ情報130Aとを参照して、カリキュラムを生成する。当該生成処理は、チームメンバーごとに実行される。
【0353】
具体的な処理として、まず、サーバ100は、チームで決定された理想課題に対応する適正情報132(図16参照)を取得する。上述のように、適正情報132は、各理想目的に対して予め定義されている。適正情報132には、各理想目的の達成基準がスコアで規定されている。サーバ100は、チームで決定された理想課題に対応する適正情報132と、チームの現状を示す上述のチーム情報130Bとを比較することで、チームの理想とチームの現状との乖離を特定し、チームの弱点を認識する。
【0354】
その後、サーバ100は、ユーザ情報130Aを参照して、各チームメンバーの現状と、当該チームの弱点とを比較し、当該弱点の原因であるチームメンバーを特定する。そして、サーバ100は、当該特定したチームメンバーに対して、当該弱点を克服するようなカリキュラムを生成する。このようなカリキュラムの生成処理は、チームメンバーごとに実行される。
【0355】
より具体的な例として、「心理的安全性を担保する」という理想課題がチームの理想課題として決定されているとする。また、当該理想課題に係る適正情報132は、「コミュニケーション」が「4以上」であり、「チームメンバー全員のEQ」が「3以上」であるとする。一方で、チーム情報130Bに規定されているチームの現状は、「コミュニケーション」が「5」であり、「チームのEQ」が2であるとする。この場合、サーバ100は、チームのEQが「1」足りないと判断し、EQの不足をチームの弱点として認識する。
【0356】
次に、サーバ100は、ユーザ情報130Aを参照して、EQが所定値以下(たとえば、3以下)であるチームメンバーを特定する。その後、ユーザ端末200は、当該特定したチームメンバーに対して、EQを上げるためのカリキュラムを生成する。これにより、サーバ100は、チームの弱点を克服するようなカリキュラムを生成することができる。
【0357】
同様に、「心理的安全性を担保する」という理想課題がチームの理想課題として決定されているとする。また、当該理想課題に係る適正情報132は、「コミュニケーション量」が「5以上」であるとする。一方で、チーム情報130Bに規定されているチームの現状は、「コミュニケーション量」が「3」であるとする。また、ユーザ情報130Aには、ユーザAが内向的であると規定されており、ユーザBが外向的であると規定されているとする。この場合、サーバ100は、ユーザAに対しては「2週間に1回コミュニケーションをとる」とのカリキュラムを提案し、ユーザBに対しては「1週間に1回コミュニケーションをとる」とのカリキュラムを提案する。
【0358】
また、サーバ100は、チームの情報、個人の情報、および理想のそれぞれが考慮されて、適切なカリキュラムが生成されていることをユーザに提示してもよい。これにより、ユーザは、当該カリキュラムの意義や、当該カリキュラムに含まれているアドバイスやワークの意義をより理解することができる。
【0359】
好ましくは、より重要度の高いカリキュラムが先に提示される。上述の例を前提にすると、チームのEQに関する解離度が「1」であり、チームのコミュニケーション量に関する解離度が「2」である場合、サーバ100は、より解離度の高いコミュニケーション量に関するカリキュラムを先に提示する。その後、サーバ100は、より解離度の低いEQに関するカリキュラムを提示する。これにより、ユーザは、より問題が深刻なものから解決を図ることができる。
【0360】
あるいは、サーバ100は、より解離度の低いEQに関するカリキュラムを先に提示する。その後、サーバ100は、より解離度の高いコミュニケーション量に関するカリキュラムを提示する。これにより、ユーザは、より解決が容易なものから、解決を図ることができる。
【0361】
<H3.その他>
また、上述の例では、サーバ100は、各チームメンバーによってユーザによって入力された理想課題の集計結果を提示し、当該集計結果に基づいて、カリキュラムを生成していた。しかしながら、サーバ100は、当該集計結果をユーザに提示せずにカリキュラムを生成してもよい。すなわち、サーバ100は、各チームメンバーによってユーザによって入力された理想課題からカリキュラムが直接的に生成されてもよい。
【0362】
このとき、サーバ100は、各ユーザの入力事項434を重み付けした上でカリキュラムを生成してもよい。一例として、各ユーザは、改善性の必要があると判断した項目について優先度を入力する。そして、サーバ100は、優先度が高い項目についてはより大きい重みを付与した上でカリキュラムを生成する。異なる言い方をすれば、サーバ100は、優先度が低い項目についてはより小さい重みを付与した上でカリキュラムを生成する。
【0363】
<H4.その他>
また、上述では、チームメンバーがチームの理想課題をオンライン上で話し合い、その結果として理想課題が決定される例について説明を行ったが、理想課題は、オフラインで話し合われて決定されてもよい。決定された理想課題は、任意のチームメンバーによって情報処理システム10に入力される。一例として、チームの理想課題は、チームのリーダーによって入力される。
【0364】
[第3の実施の形態]
<A.概要>
次に、第3の実施の形態に従う情報処理システム10について説明する。
【0365】
情報処理システム10は、アドバイスやコンテンツなどの表示情報をユーザ端末200に提示する機能を有する。表示情報の中には、ユーザがプラスに捉える情報と、ユーザがマイナスに捉える情報とがある。ユーザが表示情報をマイナスに捉えるか否かは、ユーザの性格によっても変わるし、ユーザの現状によっても変わる。そこで、本実施の形態に従う情報処理システム10は、ユーザの特徴に合わせて、プラス属性の表示情報の量と、マイナス属性の表示情報の量との少なくとも一方を変える。これにより、情報処理システム10は、ユーザのメンタル上の健康を維持および改善する。
【0366】
第3の実施の形態に従う情報処理システム10のハードウェア構成は、第1の実施の形態に従う情報処理システム10のハードウェア構成と同じである。以下では、第1の実施の形態に従う情報処理システム10と、第3の実施の形態に従う情報処理システム10との差異点に係る機能についてのみ説明を行い、その他の説明については行わない。
【0367】
<B.データフロー>
次に、図39図42を参照して、表示情報をユーザ端末200に表示するまでの情報処理システム10の動作について説明する。図39は、サーバ100とユーザ端末200との間のデータフローの一例を示す図である。
【0368】
図39に示される処理は、サーバ100の制御装置101が上述の制御プログラム122を実行し、ユーザ端末200の制御装置201が上述の制御プログラム222を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
【0369】
(B1.ステップS10)
ステップS10において、ユーザは、ユーザ端末200を用いて、サーバ100にアクセスしたとする。このことに基づいて、ログイン画面がユーザ端末200に表示される。当該ログイン画面は、ユーザIDやパスワードなどのユーザ情報の入力を受け付ける。ユーザがログイン画面上のログインボタンを押したことに基づいて、ユーザ端末200は、入力されたユーザ情報をサーバ100に送信する。
【0370】
(B2.ステップS12)
ステップS12において、サーバ100は、ステップS10で入力されたユーザ情報がユーザDBに登録されているか否かを判断する。サーバ100は、ステップS10で入力されたユーザ情報がユーザDBに登録されていると判断した場合、ログイン処理を実行する。
【0371】
(B3.ステップS300)
ステップS300において、サーバ100は、上述のユーザ情報130Aに基づいて、ユーザに応じた表示情報を決定する。表示情報は、たとえば、上述の属性情報136を参照して決定される。図40は、属性情報136のデータ構造の一例を示す図である。
【0372】
図40に示されるように、属性情報136において、表示情報と属性とがID別に対応付けられている。属性情報136は、予め定められた複数の表示情報の各々と当該表示情報の属性との対応関係を示す情報の一例である。
【0373】
図40に示されるIDは、表示情報を一意に識別するための識別情報である。当該IDは、番号で規定されてもよいし、表示情報名などの文字列で示されてもよい。
【0374】
図40に示される表示情報は、ユーザ端末200に表示される情報を規定している。表示情報は、たとえば、ユーザに提示するコンテンツと、ユーザに対するアドバイスと、その他の情報とを含む。
【0375】
図40に示される属性は、表示情報の善し悪しを規定している。一例として、属性は、プラス属性と、マイナス属性と、中性属性とを有する。
【0376】
プラス属性は、提示された際にユーザの気持ちを前向きにすることが可能な表示情報に付される。マイナス属性は、提示された際にユーザの気持ちを後ろ向きにする可能性がある表示情報に付される。中性属性は、提示された際にユーザによって捉え方が変わる表示情報や、提示された際に前向きにも後ろ向きにも捉えられない表示情報に付される。属性は、数値で規定されてもよいし、ラベルで規定されてもよい。
【0377】
サーバ100は、ユーザ情報130Aに合わせて、マイナス属性の表示情報の量と、プラス属性の表示情報の量との少なくとも一方を調整する。
【0378】
図41は、ユーザ情報に応じて表示情報を変えている様子の一例を概略的に示す図である。図41には、ユーザAのユーザ情報130A1と、ユーザBの130A2とが示されている。
【0379】
一例として、マイナス属性の表示情報の量と、プラス属性の表示情報の量とは、ユーザの性格傾向とユーザの忙しさとの少なくとも一方に応じて調整される。ユーザの性格傾向は、たとえば、個人特性の分類法の一種であるビッグファイブ(Big Five)に基づいて特定される。ビッグファイブでは、個人の性格傾向が、開放性と、誠実性と、外向性と、協調性と、神経症的傾向との5要因で表わされる。各ユーザの性格傾向は、たとえば、上述のユーザ情報130Aに予め規定されている。
【0380】
ユーザ情報130A1の例では、ユーザAの神経症的傾向に係るスコアは「3」であり、ユーザAの忙しさの度合いは「通常」である。また、ユーザ情報130A2の例では、ユーザBの神経症的傾向に係るスコアは「7」であり、ユーザBの忙しさの度合いは「通常」である。
【0381】
神経症的傾向は、感情面または情緒面における不安定さを示す指標である。神経症的傾向のスコアが高いほど、落ち込みやすい傾向にあることを示す。一方で、神経症的傾向のスコアが高いほど、ストレスや不安に強い傾向にあることを示す。
【0382】
サーバ100は、神経症的傾向のスコアが高いユーザについては、単位期間当たりにおけるマイナス属性の表示情報の量を少なくする。また、サーバ100は、より忙しいユーザには、単位期間当たりにおけるマイナス属性の表示情報の量を少なくする。当該単位期間は、たとえば、1週間である。
【0383】
図41の例では、サーバ100は、神経症的傾向のスコアが低いユーザAについては、プラス属性の表示情報の量と、マイナス属性の表示情報の量との割合いを「6:4」とする。一方で、サーバ100は、神経症的傾向のスコアが高いユーザBについては、プラス属性の表示情報の量と、マイナス属性の表示情報の量との割合いを「7:3」とする。
【0384】
図42は、ユーザ情報に応じて表示情報を変えている様子の他の例を概略的に示す図である。図42には、ユーザAのユーザ情報130A3と、ユーザBの130A4とが示されている。
【0385】
他の例として、マイナス属性の表示情報の量と、プラス属性の表示情報の量とは、ユーザの精神状態とユーザの心の健康度との少なくとも一方に応じて調整される。
【0386】
ユーザ情報130A3の例では、ユーザAの精神状態に係るスコアは「3」であり、ユーザAの心の健康度に係るスコアは「4」である。また、ユーザ情報130A4の例では、ユーザBの精神状態に係るスコアは「3」であり、ユーザBの心の健康度に係るスコアは「2」である。
【0387】
精神状態に係るスコアが高いほど、精神状態が良好であることを示す。サーバ100は、精神状態に係るスコアが低いユーザほど、単位期間当たりにおけるマイナス属性の表示情報の量を少なくする。当該単位期間は、たとえば、1日である。
【0388】
また、心の健康度に係るスコアが高いほど、心の健康状態が良好であることを示す。サーバ100は、心の健康度に係るスコアが低いユーザほど、単位期間当たりにおけるマイナス属性の表示情報の量を少なくし、単位期間当たりにおけるプラス属性の表示情報の量を多くする。
【0389】
図42の例では、サーバ100は、心の健康度に係るスコアが高いユーザAについては、マイナス属性の表示情報を2つ以下とする。一方で、サーバ100は、心の健康度に係るスコアが低いユーザBについては、マイナス属性の表示情報を表示しないとしている。
【0390】
なお、上述では、属性情報として、プラス属性と、マイナス属性と、中性属性とを例に挙げて説明を行ったが、属性情報は、これらに限定されない。一例として、属性情報は、「興奮するもの」または「落ち着くもの」であってもよい。他の例として、属性情報は、「時間かかるもの」または「そうでないもの」であってもよい。他の例として、属性情報は、「好きなもの」または「苦手なもの」であってもよい。
【0391】
(B4.ステップS302)
再び図39を参照して、ステップS302において、ユーザ端末200は、ホーム画面を表示する。ホーム画面は、情報処理システム10の各種機能を利用するためのボタンなどを含む。また、ホーム画面は、ステップS300で決定された表示情報を表示する。
【0392】
なお、ステップS300で決定された表示情報は、ホーム画面だけでなく、他の画面に表示されてもよい。
【0393】
<C1.その他>
なお、上述では、属性情報136において、属性が表示情報に対して予め規定されている例について説明を行ったが、属性情報136に規定される属性は、ユーザに応じて最適化されてもよい。
【0394】
一例として、サーバ100は、表示情報に対して良い気がしたか悪い気がしたかを表示時にユーザに回答させる。ユーザは、ユーザ端末200を用いて回答を入力する。ユーザが表示情報に対して良い気がしたと回答した場合には、サーバ100は、当該表示情報に対応付けられている属性をプラス属性に設定する。一方で、ユーザが表示情報に対して悪い気がしたと回答した場合には、サーバ100は、当該表示情報に対応付けられている属性をマイナス属性に設定する。
【0395】
他の例として、属性情報136に規定される属性は、学習済みモデルを用いてユーザごとに推定されてもよい。当該学習済みモデルは、学習用データセットを用いた学習処理により予め生成されている。当該学習済みモデルは、予め定められた複数の表示情報の各々と当該表示情報の属性との対応関係を示す情報の一例である。
【0396】
学習用データセットは、あらゆるユーザについてのユーザ情報130Aと属性情報136とのセットを学習データとして含む。この場合、ユーザ情報130Aは入力データとして用いられ、属性情報136は正解データ(ラベル)として用いられる。学習済みモデルの内部パラメータは、このような学習用データセットを用いた学習処理により予め最適化されている。
【0397】
学習済みモデルを生成するための学習手法には、種々の機械学習アルゴリズムが採用され得る。一例として、当該機械学習アルゴリズムとして、ディープラーニング、サポートベクターマシンなどが採用される。
【0398】
内部パラメータが最適化された学習済みモデルは、ユーザ情報130Aを入力として受け、属性情報136を出力データとして出力する。これにより、性格傾向などの特徴が類似するユーザについては、同様の属性情報136が設定される。
【0399】
[変形例1]
次に、変形例1に従う情報処理システム10について説明する。
【0400】
上述の第1の実施の形態では、情報処理システム10は、個人の理想目的を実現するためのカリキュラムを生成していた。これに対して、本変形例に従う情報処理システム10は、個人の理想目的を実現するためのカリキュラムに、個人の実情に応じたカリキュラムを追加する。
【0401】
個人の実情に応じたカリキュラムとしては、たとえば、個人の長所を維持するためのカリキュラムと、個人の現状を改善するためのカリキュラムとが挙げられる。個人の現状は、たとえば、バイオ・サイコ・ソーシャルモデルを用いたユーザ属性で示される。当該ユーザ属性は、バイオ情報、サイコ情報、およびソーシャル情報を含む。
【0402】
バイオ情報は、ユーザの身体的状態を表わす指標である。バイオ情報は、ユーザの身体の側面、またはユーザの習慣の側面を表わす。一例として、バイオ情報は、ユーザの健康状態、ユーザのADL(Activities of Daily Living)、ユーザのIADL(Instrumental Activities of Daily Living)、ユーザの能力、ユーザの睡眠状態、ユーザの食事情報、ユーザの栄養の取得情報、ユーザの整体情報およびユーザの運動状況などを含む。
【0403】
サイコ情報は、ユーザの精神的状態を表わす指標である。サイコ情報は、ユーザの心の側面を表わす。一例として、サイコ情報は、ユーザの心理状態、ユーザの意欲、ユーザの意思の強さ、ユーザの嗜好、およびユーザの生活に関する満足度などを含む。
【0404】
ソーシャル情報は、ユーザの人間関係を表わす指標である。ソーシャル情報は、ユーザの人間関係の側面を表わす。一例として、ソーシャル情報は、ユーザの家族関係、ユーザの近隣にいる人との関係、ユーザの友人関係、ユーザの住環境、ユーザの就労状況、およびユーザの収入状況などを含む。
【0405】
バイオ情報、サイコ情報、およびソーシャル情報に基づくユーザ属性は、ユーザによって予め入力されていてもよいし、予め定められた質問に対する回答に基づいて決定されてもよい。当該ユーザ属性は、たとえば、上述の特徴情報130(図3参照)に規定される。
【0406】
図43は、バイオ・サイコ・ソーシャルモデルに基づくユーザスコアの表示画面500Aの一例を示す図である。表示画面500Aは、たとえば、ユーザ端末200のディスプレイ206に表示される。
【0407】
図43に示されるように、表示画面500Aは、ユーザのバイオ情報502Aと、ユーザのサイコ情報502Bと、ユーザのソーシャル情報502Cと、総合情報502Dとを含む。
【0408】
バイオ情報502Aは、たとえば、スコアグラフSC1を含む。スコアグラフSC1は、たとえば、睡眠に関するスコアと、食事に関するスコアと、整体に関するスコアと、運動に関するスコアとをレーダーチャートで示す。
【0409】
サイコ情報502Bは、たとえば、スコアグラフSC2を含む。スコアグラフSC2は、たとえば、自分の軸に関するスコアと、対応力に関するスコアと、マインドフルネス力に関するスコアと、ストレスコーピングに関するスコアと、対人関係における認知に関するスコアと、セルフコントロールに関するスコアと、しなやかな思考に関するスコアとをレーダーチャートで示す。
【0410】
ソーシャル情報502Cは、たとえば、スコアグラフSC3を含む。スコアグラフSC3は、たとえば、支えてくれる人の存在に関するスコアと、職場の人間関係に関するスコアと、職場以外の人間関係に関するスコアとをレーダーチャートで示す。
【0411】
総合情報502Dは、たとえば、スコアグラフSC4と、カリキュラム構成情報506とを含む。スコアグラフSC4は、バイオ情報502Aに関する総合点と、サイコ情報に関する総合点と、ソーシャル情報に関する総合点とをレーダーチャートで示す。
【0412】
カリキュラム構成情報506は、バイオに関するカリキュラムの量と、サイコに関するカリキュラムの量と、ソーシャルに関するカリキュラムの量との比重を示す。一例として、サーバ100は、バイオ情報502Aに関する総合スコアが低いほど、バイオに関するカリキュラムの量の比重を大きくする。異なる言い方をすれば、サーバ100は、バイオ情報502Aに関する総合スコアが高いほど、バイオに関するカリキュラムの量の比重を小さくする。好ましくは、サーバ100は、バイオに関するカリキュラムの量の比重が所定値を下回らないように当該比重を調整する。
【0413】
また、サーバ100は、サイコ情報502Bに関する総合スコアが低いほど、サイコに関するカリキュラムの量の比重を大きくする。異なる言い方をすれば、サーバ100は、サイコ情報502Bに関する総合スコアが高いほど、サイコに関するカリキュラムの量の比重を小さくする。好ましくは、サーバ100は、サイコに関するカリキュラムの量の比重が所定値を下回らないように当該比重を調整する。
【0414】
また、サーバ100は、ソーシャル情報502Cに関する総合スコアが低いほど、ソーシャルに関するカリキュラムの量の比重を大きくする。異なる言い方をすれば、サーバ100は、ソーシャル情報502Cに関する総合スコアが高いほど、ソーシャルに関するカリキュラムの量の比重を小さくする。好ましくは、サーバ100は、ソーシャルに関するカリキュラムの量の比重が所定値を下回らないように当該比重を調整する。
【0415】
好ましくは、スコアグラフSC1~SC3に示される各種スコアは、ユーザによってチューニング可能に構成される。図44は、サイコ情報に関する各種スコアのチューニング画面500Bの一例を示す図である。チューニング画面500Bは、たとえば、ユーザ端末200のディスプレイ206に表示される。
【0416】
チューニング画面500Bは、自分の軸に関するスコアSC2Aと、しなやかな思考に関するスコアSC2Bと、対応力に関するスコアSC2Cと、セルフコントロールに関するスコアSC2Dと、マインドフルネス力に関するスコアSC2Eと、ストレスコーピングに関するスコアSC2Fと、対人関係における認知に関するスコアSC2Gとを含む。
【0417】
スコアSC2A~SC2Gの各々は、たとえば、棒グラフで示される。一例として、ユーザは、スコアSC2A~SC2Gの各々をスワイプ操作することで各種スコアをチューニングすることができる。他の例として、ユーザは、スコアSC2A~SC2Gの各々を数値入力により指定してもよい。
【0418】
サイコ情報に関するチューニング画面500Bと同様にチューニング画面が、バイオ情報と、ソーシャル情報とのそれぞれについても提供される。これにより、ユーザは、スコアグラフSC1~SC3に示される各種スコアをチューニングすることができる。
【0419】
総合情報502Dは、スコアグラフSC1~SC3に示される各種スコアのチューニングに連動して更新される。これにより、ユーザは、カリキュラム構成を任意に調整することができる。サーバ100は、チューニング後の各種スコアに基づいて、個人の実情に応じたカリキュラムを構成する。個人の実情に応じたカリキュラムは、個人の理想目的を実現するための上述のカリキュラムに追加される。
【0420】
情報処理システム10は、バイオ情報502Aに係るスコアと、サイコ情報502Bに係るスコアと、ソーシャル情報502Cに係るスコアとを総合的に改善するようなカリキュラムをユーザに提案することによって、ユーザの心身状態を良好にすることができる。
【0421】
なお、図43に示される表示画面500Aの一部は、省略されてもよい。一例として、バイオ情報502Aに関する総合スコアと、サイコ情報502Bに関する総合スコアと、ソーシャル情報502Cに関する総合スコアとの一部が表示画面500Aに表示されてなくてもよい。他の例として、バイオ情報502Aと、サイコ情報502Bと、ソーシャル情報502Cとが表示されずに、総合情報502Dのみが表示されてもよい。他の例として、総合情報502Dが表示されずに、バイオ情報502A、サイコ情報502B、またはソーシャル情報502Cが表示されてもよい。好ましくは、バイオ情報502A、サイコ情報502B、またはソーシャル情報502Cが選択された場合には、選択された情報に関するより詳細なデータが表示される。
【0422】
また、図43の例では、表示画面500A内の各スコアがレーダーチャートで示されているが、各スコアの表示態様はこれに限定されない。一例として、表示画面500A内の各スコアは、棒グラフで表示されてもよいし、円グラフで表示されてもよい。
【0423】
また、あるユーザに関する総合情報502Dは、他のユーザが保有するユーザ端末200に表示されてもよい。当該他のユーザとしては、たとえば、医者、上司、および家族などが挙げられる。
【0424】
また、表示画面500Aが表示されるタイミングは、任意である。一例として、表示画面500Aは、ユーザが表示画面500Aを呼び出す操作を行ったタイミングで表示されてもよいし、カリキュラムを生成する前に表示されてもよいし、ホーム画面が呼び出された際に当該ホーム画面上に表示されてもよいし、カリキュラムの実行前に表示されてもよい。
【0425】
表示画面500Aが表示されることで、ユーザは、現在提案されているカリキュラムが生成された理由や、当該カリキュラムを取り組む意義などを把握することができる。たとえば、サイコに関するワークが本日のワークとして選ばれた場合には、ユーザは、表示画面500Aの内のサイコ情報502Bのスコアを確認することで、本日のワークが選ばれた理由を把握することができる。
【0426】
また、上述では、個人の現状が、バイオ情報、サイコ情報、およびソーシャル情報の3つの指標で示される例について説明を行ったが、個人の現状は、種々の指標で示され得る。一例として、個人の現状は、バイオ情報、サイコ情報、およびソーシャル情報に加えて、個人の環境情報で示される。この場合、ユーザ端末200は、指標の数に合わせて総合情報502Dを表示する。すなわち、総合情報502Dは、四角形や五角形などの多角形で表示されてもよい。
【0427】
環境情報は、ユーザの周辺環境の状態を示す指標である。一例として、環境情報は、ユーザの部屋の綺麗さを示す度合い、および空気汚染情報などを含む。環境情報に基づくユーザ属性は、ユーザによって予め入力されていてもよいし、予め定められた質問に対する回答に基づいて決定されてもよい。当該ユーザ属性は、たとえば、上述の特徴情報130(図3参照)に規定されている。
【0428】
個人の現状がバイオ情報、サイコ情報、ソーシャル情報、および環境情報で示される場合、図43に示される表示画面500Aは、バイオ情報502Aに関する総合スコアと、サイコ情報502Bに関する総合スコアと、ソーシャル情報502Cに関する総合スコアとの他にも、環境情報に関するスコアをさらに含む。
【0429】
[変形例2]
次に、変形例2に従う情報処理システム10について説明する。
【0430】
上述の変形例1に従う情報処理システム10は、個人の実情に応じたカリキュラムを生成していた。これに対して、本変形例に従う情報処理システム10は、上述の選択画面300A(図6参照)や上述の選択画面300B(図9参照)において、個人の実情に応じた理想目的を選択肢に含めて表示する。
【0431】
より具体的な処理として、まず、情報処理システム10は、バイオ・サイコ・ソーシャルモデルに従うユーザ属性に基づいて、ユーザの苦手項目を特定する。一例として、情報処理システム10は、スコアグラフSC1~SC3に示される各項目の内、スコアが所定値以下の項目をユーザの苦手項目として特定する。所定の理想目的が各項目について予め対応付けられており、情報処理システム10は、苦手項目に対応付けられている理想目的を、選択画面300A,300Bにおける理想項目の選択肢として含める。あるいは、情報処理システム10は、苦手項目に対応付けられている理想目的のみを、選択画面300A,300Bにおける理想項目の選択肢とする。あるいは、苦手項目に対応付けられている理想目的を、選択画面300A,300Bにおける理想項目の選択肢から除外する。
【0432】
また、情報処理システム10は、バイオ・サイコ・ソーシャルモデルに従うユーザ属性に基づいて、ユーザの得意項目を特定する。一例として、情報処理システム10は、スコアグラフSC1~SC3に示される各項目の内、スコアが所定値より大きい項目をユーザの得意項目として特定する。その後、情報処理システム10は、得意項目に対応付けられている理想目的を、選択画面300A,300Bにおける理想項目の選択肢に含める。あるいは、情報処理システム10は、得意項目に対応付けられている理想目的のみを、選択画面300A,300Bにおける理想項目とする。あるいは、情報処理システム10は、得意項目に対応付けられている理想目的を、選択画面300A,300Bにおける理想項目の選択肢から除外する。
【0433】
[変形例3]
次に、変形例3に従う情報処理システム10について説明する。
【0434】
上述の第1の実施の形態に従う情報処理システム10においては、ホーム画面は、生成されたカリキュラムなど様々な情報を表示していた。これに対して、本変形例に従う情報処理システム10は、一定期間以上ユーザに表示されていないコンテンツをホーム画面にさらに表示する。
【0435】
本例でいうコンテンツとは、カリキュラムを構成し得るワークを意味する。コンテンツは、カリキュラムに含まれているワークであってもよいし、カリキュラムに含まれていないワークであってもよい。ユーザは、コンテンツを選択することで、既に規定されているカリキュラムとは別にワークを実施することができる。
【0436】
本変形例に従う情報処理システム10は、ユーザ端末200に表示していない期間を各コンテンツについてカウントする。そして、情報処理システム10は、当該期間が一定期間を超えたコンテンツを長期間表示していないコンテンツとして分類する。当該コンテンツは、たとえば、ユーザが情報処理システム10にログインした際などにユーザ端末200に表示される。これにより、情報処理システム10は、長期間実施されていないコンテンツをユーザに推奨することができる。
【0437】
なお、コンテンツの表示条件は、一律である必要はない。一例として、コンテンツの表示条件は、コンテンツごとに規定されていてもよいし、ユーザ別に規定されていてもよい。情報処理システム10は、表示条件が満たされた場合に、当該コンテンツをユーザ端末200に表示する。
【0438】
図45は、コンテンツの表示画面500Cの一例を示す図である。図45の例では、表示画面500Cにおいて、サイコに関するコンテンツが表示されている。
【0439】
表示画面500Cは、上述のサイコ情報502B(図43参照)に関する参考情報512と、表示対象のコンテンツを示すリマインドメッセージ514とを含む。
【0440】
[変形例4]
次に、変形例4に従う情報処理システム10について説明する。
【0441】
上述の第2の実施の形態に従う情報処理システム10においては、チームの理想課題を実現するためのカリキュラムを生成していた。これに対して、本変形例に従う情報処理システム10は、各チームメンバーをグループ別に分け、グループ別にカリキュラムを生成する。
【0442】
より具体的には、各チームメンバーは、自身の理想課題をユーザ端末200において入力する。その後、サーバ100は、入力された理想課題に基づいて、各チームメンバーが所属するグループを生成する。一例として、サーバ100は、入力された理想課題が共通しているチームメンバーごとにグループを生成する。好ましくは、情報処理システム10は、所属人数が所定数以下(たとえば、一人以下)であるグループに属するチームメンバーに対してはグループを選択させる。
【0443】
なお、上述では、各チームメンバーの所属先のグループが自動で決定される例について説明を行ったが、各チームメンバーは、所属するグループを選択してもよい。この場合、情報処理システム10は、各チームメンバーによって入力された理想課題に基づいて、グループのみを生成する。その後、各チームメンバーは、生成されたグループの中から自身の所属するグループを選択する。
【0444】
また、各チームメンバーは、複数の理想課題を入力する際には優先順位を入力してもよい。情報処理システム10は、入力された優先順位に基づいて、各チームメンバーが所属するグループを決定する。なお、入力された優先順位は、ユーザの実情に合わせて情報処理システム10側で変更されてもよい。
【0445】
情報処理システム10は、グループの生成後、理想課題を実現するためのカリキュラムをグループ別に生成する。これにより、チームメンバーは、グループ単位でカリキュラムに取り組むことができる。
【0446】
[変形例5]
次に、変形例5に従う情報処理システム10について説明する。
【0447】
上述の第4の実施の形態に従う情報処理システム10においては、各チームメンバーがグループ別に分けられ、グループ別のカリキュラムが生成されていた。これに対して、本変形例に従う情報処理システム10は、家族などの所定グループにおいてカリキュラムを生成する。以下では、グループの一例として家族を例に挙げて説明を行うが、当該グループは、家族に限定されない。
【0448】
より具体的な処理として、まず、家族の各メンバーは、自身の理想課題をユーザ端末200において入力する。その後、サーバ100は、入力された理想課題に基づいて、家族の理想課題を決定する。理想課題の決定方法については上述の通りであるので、その説明については繰り返さない。
【0449】
サーバ100は、たとえば、運動状況を改善するという理想課題を家族の理想課題として決定したとする。この場合、サーバ100は、家族の各メンバーのユーザ情報130A(図11参照)に基づいて、当該メンバーに必要なカリキュラムを生成する。サーバ100は、たとえば、単位期間当たりにおける運動量が所定量よりも少ない家族メンバーに対しては、当該運動量を所定量増加するようなカリキュラムに組み込む。このとき、サーバ100は、運動が苦手な家族については、当該所定量を少なくしてもよいし、より簡易な運動をカリキュラムとして組み込んでもよい。一方で、サーバ100は、運動が得意な家族については、当該所定量を多くしてもよいし、より困難な運動をカリキュラムとして組み込んでもよい。
【0450】
好ましくは、サーバ100は、単位期間当たりにおける運動量が所定量を超えている家族メンバーに対しては、運動に関するカリキュラムを組み込まない。
【0451】
他の例として、サーバ100は、睡眠などの生活習慣を改善するという理想課題を家族の理想課題として決定したとする。この場合、サーバ100は、家族の各メンバーのユーザ情報130A(図11参照)に基づいて、当該メンバーに必要なカリキュラムを生成する。サーバ100は、たとえば、単位期間当たりにおける睡眠時間が所定時間よりも短い家族メンバーに対しては睡眠時間を増やすためのカリキュラムに組み込む。好ましくは、サーバ100は、単位期間当たりにおける睡眠時間が短いほど睡眠時間が長くなるようにカリキュラムを設定する。
【0452】
[変形例6]
次に、変形例6に従う情報処理システム10について説明する。
【0453】
上述の変形例3に従う情報処理システム10においては、コンテンツが個人に対して表示されていた。これに対して、本変形例に従う情報処理システム10は、コンテンツが各チームメンバーに表示される。このとき、コンテンツを表示する順番は、チームメンバーごとに変えられる。
【0454】
好ましくは、情報処理システム10は、チームメンバーのユーザ属性に基づいて、各チームメンバーに表示するコンテンツのタイミングを変える。一例として、「挨拶をする」というワークがコンテンツとして表示される場合、情報処理システム10は、外向性の高いチームメンバーから順に当該コンテンツを表示する。
【0455】
また、情報処理システム10は、カリキュラムに含まれている各コンテンツの達成難易度に基づいて、チームメンバーに提示するコンテンツの順番を変えてもよい。一例として、「挨拶をする」というコンテンツと、「声掛けをする」というコンテンツと、「社員で集まって話し合いをする」というコンテンツとがカリキュラムに含まれているとする。また、達成難易度は、コンテンツ「挨拶をする」、コンテンツ「声掛けをする」、コンテンツ「社員で集まって話し合いをする」の順に難しくなるとする。この場合、情報処理システム10は、達成難易度が低いコンテンツから順にチームメンバーに表示する。すなわち、情報処理システム10は、コンテンツ「挨拶をする」、コンテンツ「声掛けをする」、コンテンツ「社員で集まって話し合いをする」の順に表示する。
【0456】
一例として、表示されるコンテンツは、コンテンツの実行回数が所定数を超えたことに基づいて切り換えられる。他の例として、表示されるコンテンツは、コンテンツの表示期間が所定時間を超えたことに基づいて切り換えられる。他の例として、他の例として、表示されるコンテンツは、予め設定されている基準をクリアすることにより切り換えられる。
【0457】
[変形例7]
次に、変形例7に従う情報処理システム10について説明する。
【0458】
上述の第2の実施の形態に従う情報処理システム10は、チームの理想課題を実現するためのカリキュラムを生成していた。これに対して、本変形例に従う情報処理システム10は、チームの理想課題が決定された後に、チームメンバーの役職に応じたカリキュラムを追加する。役職は、たとえば、上述のユーザ情報130Aに予め規定されている。
【0459】
より具体的には、役職に応じた改善事項が予め決められており、当該改善事項を補うためのカリキュラムが追加される。各改善事項に対するカリキュラムは、予め規定されている。改善事項は、ユーザへの質問に基づいて決定される。
【0460】
ある局面において、情報処理システム10は、特定の役職(たとえば、リーダー、課長など)のチームメンバーに対して改善事項を決定するための質問を出力する。質問が出力される対象の役職は、たとえば、予め設定されている。
【0461】
リーダーであるユーザAの改善事項候補としては、たとえば、「トラブルに対して怒鳴らずに冷静に対処する」、「チームメンバーに困っていることはないか聞いている」、「指摘する時に理由を述べている」、および「失敗をサポートしている」などが挙げられる。ユーザAは、これらの改善事項候補の中から自身ができていない改善事項を選択する。一例として、「トラブルに対して怒鳴らずに冷静に対処する」との改善事項と、「指摘する時に理由を述べている」との改善事項が選択されたとする。この場合、サーバ100は、ユーザAのカリキュラムに対して、選択された改善事項に対応するカリキュラムを組み込む。
【0462】
他の局面において、情報処理システム10は、改善事項を決定するための質問を特定の役職(たとえば、上司など)以外のチームメンバーに対して出力する。
【0463】
一例として、あるチームは、上司であるユーザAと、部下であるユーザB~Eとで構成されているとする。この場合、情報処理システム10は、上司以外のユーザB~Eに対して「失敗した時に上司に報告しやすいか?」との質問を出力する。
【0464】
ユーザB~Eの各々は、たとえば、自身が保有するユーザ端末200を介して当該質問に対する回答を数値で入力する。一例として、ユーザBは「50点」を入力し、ユーザCは「60点」を入力し、ユーザDは「30点」を入力し、ユーザEは「40点」を入力し、ユーザFは「50点」を入力したとする。この場合、平均点は「46点」となる。当該平均点が予め定められた閾値(たとえば、60点)を下回っている場合には、「失敗した時に上司に報告しやすいか?」に係る改善事項に対応するカリキュラムをユーザAについて追加する。
【0465】
[変形例8]
次に、図46を参照して、変形例8に従う情報処理システム10について説明する。
【0466】
上述の第2の実施の形態に従う情報処理システム10は、個人のスキルを改善するためのカリキュラムを生成することで、チームで決定された理想課題を実現していた。これに対して、本変形例に従う情報処理システム10は、個人間の問題を改善するためのカリキュラムを生成することで、チームで決定された理想課題を実現する。
【0467】
図46は、個人間のカリキュラムを生成する過程の一例を示す図である。サーバ100は、たとえば、上述の算出結果133B(図38参照)に基づいて、個人間の問題を補うためのカリキュラムを生成する。
【0468】
算出結果133Bは、チームで決定された理想課題と、チームの実情との解離度を示す。一例として、項目「心理的安全性」に係る理想課題については解離度が「-1」であるとする。項目「リラックス度」に係る理想課題については解離度が「-1」であるとする。項目「会話量」に係る理想課題については解離度が「-2」であるとする。項目「仕事に対しての熱量」に係る理想課題については解離度が「+1」であるとする。項目「ストレス度」に係る理想課題については解離度が「0」であるとする。この場合、サーバ100は、たとえば、項目「心理的安全性」,「会話量」に係る質問をチームメンバーに対して出力する。出力される質問は、理想課題ごとに予め決められていてもよいし、項目ごとに予め決められていてもよい。
【0469】
一例として、サーバ100は、他のチームメンバーとの関係性に関する質問を出力する。当該質問に対する回答は、たとえば、数値で入力される。図46の例では、ユーザBは、ユーザAとのコミュニケーション量としてスコア「70点」を入力し、ユーザCとのコミュニケーション量としてスコア「30点」を入力し、ユーザDとのコミュニケーション量としてスコア「50点」を入力し、ユーザEとのコミュニケーション量としてスコア「90点」を入力し、ユーザFとのコミュニケーション量としてスコア「70点」を入力している。
【0470】
サーバ100は、入力されたスコアが所定値以下(たとえば、30点以下)であるユーザとのコミュニケーション量を増やすためのカリキュラムを生成する。図46の例では、サーバ100は、ユーザB,Cのコミュニケーション量を増やすためのカリキュラムをユーザB,Cに対して追加する。当該カリキュラムとしては、たとえば、ユーザB,Cに雑談をさせるカリキュラムが挙げられる。
【0471】
当該カリキュラムが行われる際には、テーマが提示されていてもよい。当該テーマとしては、たとえば、「休日の過ごし方」などが挙げられる。これにより、チームメンバーは、項目「心理的安全性」,「会話量」に関する理想課題の達成を目指する。
【0472】
図47は、個人間のカリキュラムを生成する過程の他の例を示す図である。一例として、項目「相互理解量」に係る理想課題については解離度が「-1」であるとする。項目「会話量」に係る理想課題については解離度が「-2」であるとする。この場合、サーバ100は、項目「相互理解量」,「会話量」に係る質問をチームメンバーに対して出力する。一例として、サーバ100は、他のチームメンバーとの相互理解に関する質問を出力する。当該質問に対する回答は、たとえば、数値で入力される。
【0473】
図47の例では、ユーザBは、ユーザAとの相互理解量としてスコア「60点」を入力し、ユーザCとの相互理解量としてスコア「20点」を入力し、ユーザDとの相互理解量としてスコア「40点」を入力し、ユーザEとの相互理解量としてスコア「80点」を入力し、ユーザFとの相互理解量としてスコア「70点」を入力している。
【0474】
サーバ100は、入力されたスコアが所定値以下(たとえば、30点以下)であるユーザとの相互理解量を増やすためのカリキュラムを生成する。図47の例では、サーバ100は、ユーザB,Cの相互理解量を増やすためのカリキュラムをユーザB,Cに対して追加する。当該カリキュラムとしては、たとえば、ユーザB,Cに対話をさせるカリキュラムが挙げられる。
【0475】
当該カリキュラムが行われる際には、テーマが提示されていてもよい。当該テーマとしては、たとえば、「業務上で困難なこと」などが挙げられる。これにより、各チームメンバーは、項目「相互理解量」,「会話量」に関する理想課題の達成を目指する。
【0476】
以上のように、本変形例では、チームメンバーの個人間の問題を補うカリキュラムが設定される。これにより、個人間の問題が改善され、結果として、チームの理想課題が実現される。
【0477】
なお、上述では、チームメンバーの個人間の問題を補うカリキュラムが設定される例について説明を行ったが、チームメンバーの個人間の長所を伸ばすためのカリキュラムが設定されてもよい。
【0478】
また、上述では、チームの理想課題が決定された後に、個人間の問題を改善するためのカリキュラムが生成されていたが、当該カリキュラムは、チームの理想課題を決定することなく生成されてもよい。
【0479】
この場合、サーバ100は、予め定められた項目に対してスコアを入力する。当該項目としては、たとえば、「相互理解量」、「心理的安全性スコア」、「会話量」、「ストレス度」、「仕事に対しての熱量(エンゲージメント)」、および「リラックス度」などが挙げられる。チームメンバーは、これらの各項目についてチームの実情をスコアで入力する。サーバ100は、各チームメンバーに入力されたスコアに基づいて、カリキュラムを生成する。
【0480】
他の例として、心理的安全性を担保することを理想とするチームがあるとする。また、心理的安全性担保のためには、相互理解がチーム平均で「4」、全員のEQが「3」以上、リーダーに関する事項(たとえば、「失敗を報告しやすいか」)についてのチームの値が「4」以上必要であるとする。このとき、リーダーであるユーザのEQが「2」であり、相互理解がチーム平均「4.5」であり、「失敗を報告しやすいか」のチームの値が「3」であるとする。この場合、サーバ100は、リーダーである当該ユーザに、EQを上げるアドバイスやワーク、「トラブルの報告を受けた際に怒鳴らず、ありがとうと言う」といったトラブルに冷静に対処するリーダーに必要なアドバイスを提示することになり、EQに関する乖離度が「1」で、リーダーに必要な振る舞い、役職に関する乖離度が「1.5」なので役職に関するアドバイスを先に出力し、その後EQに関するアドバイスを出力してもよい。また、サーバ100は、EQに関するアドバイスやワークの提示より、役職に関するアドバイスやワークの提示の頻度や量を増やしてもよい。
【0481】
[変形例9]
次に、変形例9に従う情報処理システム10について説明する。
【0482】
本明細書に記載の各種画面は、独自開発のアプリケーションにおいて必ずしも表示される必要はない。本明細書に記載の画面は、他社開発のアプリケーションに表示されてもよい。他社開発のアプリケーションとしては、たとえば、オンライン会議システム、およびチャットツールなどが挙げられる。
【0483】
また、本明細書に記載の各種処理結果は、必ずしも画面に出力される必要はない。一例として、本明細書に記載の各種処理結果は、音声で出力されてもよいし、ホログラムを用いて出力されてもよいし、通知で出力されてもよい。
【0484】
また、本明細書に記載の各種処理結果の出力形式は、ユーザの忙しさに応じて変えられてもよい。一例として、当該処理結果は、忙しいユーザ、または心身状態が悪いなどの特定の状態にあるユーザに対しては、ユーザアクションが必要ない形式(たとえば、通知)で出力されてもよい。
【0485】
[変形例10]
次に、変形例10に従う情報処理システム10について説明する。
【0486】
本明細書に記載の各種処理は、学習済みモデルを用いて実現されてもよい。一例として、学習済みモデルは、ユーザの理想目的を入力として受け、当該理想目的と因果関係のある理想目的を出力するように予め学習されている。当該学習済みモデルは、学習用データセットを用いた学習処理により予め生成されている。当該学習用データセットは、因果関係のある理想目的同士が関連付けられている複数の教師データを含む。
【0487】
他の例として、学習済みモデルは、ユーザの理想目的を入力として受け、当該理想目的に対応するカリキュラムを出力するように予め学習されている。当該学習済みモデルは、学習用データセットを用いた学習処理により予め生成されている。当該学習用データセットは、理想目的とカリキュラムとを関連付けた複数の教師データを含む。
【0488】
学習済みモデルを生成するための学習手法には、種々の機械学習アルゴリズムが採用され得る。一例として、当該機械学習アルゴリズムとして、ディープラーニング、サポートベクターマシンなどが採用される。
【0489】
[変形例11]
次に、変形例11に従う情報処理システム10について説明する。
【0490】
ユーザは、任意のタイミングでカリキュラムを実行することができる。一例として、ユーザ端末200は、ホーム画面上のスタートボタンがユーザによって押下されたことに基づいて、本日のカリキュラムを表示する。その際、ユーザ端末200は、アドバイスやワークをユーザに提示する。アドバイスやワークは、画面上に表示されてもよいし、音声で出力されてもよいし、その他の形で出力されてもよい。
【0491】
他の例として、ユーザ端末200は、朝などの予め指定された時間に、本日のカリキュラムを表示する。また、ユーザ端末200は、ユーザの精神状態やユーザの忙しさに応じてカリキュラムの表示タイミングを変えてもよい。
【0492】
なお、ユーザは、本日のカリキュラムを選択できてもよい。一例として、ユーザは、所定のカテゴリを選択することで、当該カテゴリに関連付けられているカリキュラムを表示する。ユーザは、表示されたカリキュラムの中から本日実行するカリキュラムを選択することができる。あるいは、ユーザは、アドバイスやワークを個別に選択できてもよい。
【0493】
[変形例12]
次に、変形例12に従う情報処理システム10について説明する。
【0494】
ユーザは、任意のタイミングでカリキュラムを実行することができる。一例として、ユーザ端末200は、ホーム画面上のスタートボタンがユーザによって押下されたことに基づいて、本日のカリキュラムを表示する。その際、ユーザ端末200は、アドバイスやワークをユーザに提示する。アドバイスやワークは、画面上に表示されてもよいし、音声で出力されてもよいし、その他の形で出力されてもよい。
【0495】
[付記]
以上のように、本実施形態は以下のような開示を含む。
【0496】
<構成1>
コンピュータの制御プログラムであって、
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、
個人または団体の理想について入力を受け付けるステップと、
前記受け付けられた理想について思考整理を支援するための支援情報を取得するステップと、
前記取得された支援情報を出力するステップとを実行させる、制御プログラム。
【0497】
<構成2>
前記支援情報は、前記理想を実現するための目的の候補を含み、
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記目的の候補の内から1つ以上の目的の選択を受け付けるステップをさらに実行させる、構成1に記載の制御プログラム。
【0498】
<構成3>
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記受け付けられた理想と、前記受け付けられた目的とについて、優先順位の入力を受け付けるステップをさらに実行させる、構成2に記載の制御プログラム。
【0499】
<構成4>
前記出力するステップは、前記受け付けられた理想を実現するために必要な期間と、前記受け付けられた目的を達成するために必要な期間とを出力することを含む、構成2または3に記載の制御プログラム。
【0500】
<構成5>
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記優先順位が最上位である理想または目的に関連するカリキュラムを出力するステップをさらに実行させる、構成3に記載の制御プログラム。
【0501】
<構成6>
前記カリキュラムは、前記個人のユーザ情報に基づいて生成される、構成5に記載の制御プログラム。
【0502】
<構成7>
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記個人のユーザ情報に基づいて、前記個人が前記受け付けられた理想と前記受け付けられた目的とを実現可能であるか否かを判断する処理をさらに実行させる、構成2~6のいずれか1項に記載の制御プログラム。
【0503】
<構成8>
前記受け付けるステップは、前記団体に属する複数の個人の各々から当該団体に関する理想について入力を受け付けることを含み、
前記支援情報は、前記複数の個人から受け付けた複数の理想を含む、構成1に記載の制御プログラム。
【0504】
<構成9>
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記団体に属する複数の個人の各々から受け付けた理想に対する課題の入力を当該個人の各々から受け付けるステップをさらに実行させ、
前記支援情報は、前記複数の個人から受け付けた複数の課題を含む、構成8に記載の制御プログラム。
【0505】
<構成10>
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記受け付けられた理想と、前記受け付けられた課題との集計結果を出力するステップをさらに実行させ、
前記支援情報は、前記集計結果を含む、構成9に記載の制御プログラム。
【0506】
<構成11>
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、前記集計結果に基づいて、前記複数の個人の各々の意見が反映された理想または課題を決定し、当該決定した理想または課題に関連するカリキュラムを出力するステップをさらに実行させる、構成10に記載の制御プログラム。
【0507】
<構成12>
前記制御プログラムは、前記コンピュータにさらに、前記受け付けられた複数の理想と、前記受け付けられた複数の課題との内から選択を受け付けるステップを実行させる、構成9または10に記載の制御プログラム。
【0508】
<構成13>
前記選択は、前記団体に属する複数の個人の内の予め定められた個人が所有するユーザ端末において受け付けられる、構成12に記載の制御プログラム。
【0509】
<構成14>
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、さらに、前記選択で受け付けられた理想または課題に関連するカリキュラムを出力するステップを実行させる、構成12または13に記載の制御プログラム。
【0510】
<構成15>
コンピュータであって、
前記コンピュータを制御するための制御部を備え、
前記制御部は、
個人または団体の理想について入力を受け付ける処理と、
前記受け付けられた理想について思考整理を支援するための支援情報を取得する処理と、
前記取得された支援情報を出力する処理とを実行する、コンピュータ。
【0511】
<構成16>
コンピュータの制御方法であって、
個人または団体の理想について入力を受け付けるステップと、
前記受け付けられた理想について思考整理を支援するための支援情報を取得するステップと、
前記取得された支援情報を出力するステップとを備える、制御方法。
【0512】
<構成17>
コンピュータの制御プログラムであって、
前記制御プログラムは、前記コンピュータに、予め定められた複数の表示情報の各々と当該表示情報の属性との対応関係を示す情報を取得する処理を実行させ、前記属性は、プラス属性と、マイナス属性とを含み、
前記制御プログラムは、前記サーバに、前記個人のユーザ情報に基づいて、前記プラス属性を示す表示情報と、前記マイナス属性を示す表示情報との少なくとも一方の表示量を調整する処理を実行させる、制御プログラム。
【0513】
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0514】
10 情報処理システム、100 サーバ、101 制御装置、102 ROM、103 RAM、104 通信インターフェイス、105 表示インターフェイス、106 ディスプレイ、107 入力インターフェイス、108 入力デバイス、110 バス、120 記憶装置、122 制御プログラム、126 理想情報、128 目的情報、130 特徴情報、130A ユーザ情報、130A1 ユーザ情報、130A2 ユーザ情報、130A3 ユーザ情報、130A4 ユーザ情報、130B チーム情報、132 適正情報、132B 適正情報、133 算出結果、133A 算出結果、133B 算出結果、134 カリキュラム情報、134A カリキュラム情報、136 属性情報、200 ユーザ端末、200A ユーザ端末、200B ユーザ端末、200C ユーザ端末、201 制御装置、202 ROM、203 RAM、204 通信インターフェイス、205 表示インターフェイス、206 ディスプレイ、207 入力インターフェイス、208 入力デバイス、210 バス、220 記憶装置、222 制御プログラム、300A 選択画面、300B 選択画面、300C 入力画面、300D 入力画面、300E 入力画面、300F カリキュラム画面、303 表示欄、304 選択欄、306 決定ボタン、313 表示欄、314 選択欄、316 決定ボタン、324 入力欄、326 決定ボタン、334 入力欄、335 詳細表示ボタン、336 決定ボタン、343 メッセージ、344 入力欄、346 生成ボタン、347 キャンセルボタン、348 再入力ボタン、351 表示欄、352 表示欄、354 表示欄、356 変更ボタン、358 ボタン、400A 入力画面、400B 入力画面、400C レポート、400D 選択画面、400E 入力画面、400F レポート、400G 選択画面、400H 入力画面、400I レポート、400J 選択画面、424 入力欄、424A 入力欄、425 入力欄、426 決定ボタン、434 入力事項、434A 入力事項、435 集計結果、442A 集計結果、442B 集計結果、442C 集計結果、442D 集計結果、442E 集計結果、442F 集計結果、442G 集計結果、452 選択欄、452A 選択欄、456 決定ボタン、464 入力欄、466 決定ボタン、482 選択欄、486 決定ボタン、500A 表示画面、500B チューニング画面、500C 表示画面、502A バイオ情報、502B サイコ情報、502C ソーシャル情報、502D 総合情報、506 カリキュラム構成情報、512 参考情報、514 リマインドメッセージ。
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