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  • 特開-防犯装置 図1
  • 特開-防犯装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172458
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】防犯装置
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20231129BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
H04M11/00 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022084272
(22)【出願日】2022-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(72)【発明者】
【氏名】倉林 慶太
【テーマコード(参考)】
5K048
5K201
【Fターム(参考)】
5K048BA07
5K048BA08
5K048BA12
5K048BA52
5K048DC01
5K048EB02
5K201AA07
5K201BA01
5K201CC01
5K201EB07
5K201EC06
5K201ED08
5K201ED09
(57)【要約】
【課題】建屋への侵入を未然に防ぐことが可能な防犯装置を提供する。
【解決手段】建屋の電動機器を作動させることにより前記建屋の住人の存在を模擬的に演出する機器制御部を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建屋の電動機器を作動させることにより前記建屋の住人の存在を模擬的に演出する機器制御部を備える防犯装置。
【請求項2】
前記建屋には前記電動機器が接続された屋内ネットワークが備えられ、
前記機器制御部は、前記屋内ネットワークを介して前記電動機器を作動させるサーバである請求項1に記載の防犯装置。
【請求項3】
前記電動機器は、室内照明、シャッター、カーテン、トイレ及びエアコンのいずれか1つあるいは複数である請求項1または2に記載の防犯装置。
【請求項4】
前記電動機器に前記カーテンが含まれる場合、
前記機器制御部は、前記カーテンを閉鎖させた後に他の前記電動機器を作動させる請求項3に記載の防犯装置。
【請求項5】
前記電動機器に前記シャッターが含まれる場合、
前記機器制御部は、前記シャッターを開放させた後に他の前記電動機器を作動させる請求項3に記載の防犯装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、防犯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
赤外線等の電磁波を用いて侵入者を検知する防犯センサ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-042662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
防犯センサ装置は、侵入者の存在を外部に通知するが、防犯上の最重要点は建屋に侵入されないことである。
【0005】
本開示は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、建屋への侵入を未然に防ぐことが可能な防犯装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、建屋の電動機器を作動させることにより前記建屋の住人の存在を模擬的に演出する機器制御部を備える防犯装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】防犯装置Aの全体構成を示すブロック図である。
図2】防犯装置Aの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施形態に係る防犯装置Aは、図1に示すように建屋Bの防犯を担う装置である。防犯装置Aは、電動機器1、ゲートウエイ2、ルータ3、中継装置4、電気錠5及びアプリケーションサーバ6を備える。電動機器1、ゲートウエイ2、ルータ3、中継装置4、電気錠5及びアプリケーションサーバ6のうち、電動機器1、ゲートウエイ2、ルータ3、中継装置4及び電気錠5は、屋内ネットワークCを構成している。
【0009】
建屋Bは、居住用の一戸建て住宅あるいは集合住宅であるが、企業が業務に使用するオフィスビルや商業ビルであってもよい。建屋Bには、電動機器1、ゲートウエイ2、ルータ3、中継装置4及び電気錠5を通信ノードとする屋内ネットワークCが構築されている。
【0010】
屋内ネットワークCは、電動機器1、ゲートウエイ2、ルータ3、中継装置4及び電気錠5が相互通信自在に有線接続あるいは無線接続されたホームネットワークである。屋内ネットワークCは、例えば無線LAN(Local Area Network:ローカル・エリア・ネットワーク)、有線LAN及び近距離通信システムを用いて構築されている。
【0011】
電動機器1は、建屋Bにおける住人の存在を模擬的に演出し得るとともに作動を外部から制御し得る機器である。電動機器1は、図示するように、例えば室内照明1a、シャッター1b、カーテン1c、トイレ1d及びエアコン1eである。電動機器1は、無線LAN通信または有線LAN通信自在にゲートウエイ2と接続されている。
【0012】
詳細については後述するが、電動機器1は、屋内ネットワークCを介してアプリケーションサーバ6と通信自在に接続されており、アプリケーションサーバ6によって遠隔制御される。電動機器1は、住人が建屋Bに不在の場合であっても、自身の作動によって住人の存在を模擬することが可能な機器である。
【0013】
室内照明1aは、建屋Bの内部の各部屋に備えられており、発光することによって各部屋内を所定の照度(明るさ)に設定する照明機器である。室内照明1aは、単一の機器に限定されず、1または複数の照明機器の集合体である。室内照明1aは、無線LAN通信または有線LAN通信の機能を備えており、ゲートウエイ2と通信自在に接続されている。
【0014】
シャッター1bは、建屋Bの各窓に備えられており、電気的に開閉する電動窓シャッターである。シャッター1bは、単一の機器に限定されず、1または複数の電動窓シャッターの集合体である。シャッター1bは、無線LAN通信または有線LAN通信の機能を備えており、ゲートウエイ2と通信自在に接続されている。
【0015】
カーテン1cは、建屋Bの各窓に備えられており、電気的に開閉する電動カーテンである。カーテン1cは、単一の機器に限定されず、1または複数の電動カーテンの集合体である。カーテン1cは、無線LAN通信または有線LAN通信の機能を備えており、ゲートウエイ2と通信自在に接続されている。
【0016】
トイレ1dは、建屋B内に備えられており、電気的に作動して水洗する電動トイレである。トイレ1dは、水洗時に作動音を発生させる。トイレ1dは、無線LAN通信または有線LAN通信の機能を備えており、ゲートウエイ2と通信自在に接続されている。
【0017】
エアコン1eは、建屋Bに1または複数備えられており、周知のように電気的に作動する空調装置である。エアコン1eは、室内機と室外機とを備えており、作動することによって建屋Bの外側に設けられた室外機が作動音を発生させる。エアコン1eは、無線LAN通信または有線LAN通信の機能を備えており、ゲートウエイ2と通信自在に接続されている。
【0018】
ゲートウエイ2は、無線LAN通信または有線LAN通信自在に電動機器1、ルータ3及び中継装置4と接続されている。ゲートウエイ2は、ルータ3を介してアプリケーションサーバ6から受信した制御信号を電動機器1に出力するとともに、中継装置4から受信した施解錠信号をルータ3を介してアプリケーションサーバ6に送信する。
【0019】
ルータ3は、無線LAN通信または有線LAN通信自在にゲートウエイ2と接続されている。ルータ3は、インターネット通信自在にアプリケーションサーバ6と接続されている。ルータ3は、アプリケーションサーバ6から受信した制御信号をゲートウエイ2に出力するとともに、ゲートウエイ2から受信した施解錠信号をアプリケーションサーバ6に送信する。
【0020】
中継装置4は、無線LAN通信または有線LAN通信自在にゲートウエイ2と接続されている。中継装置4は、建屋B内において玄関ドア(出入口)の近傍に設けられており、ゲートウエイ2と電気錠5との無線中継を行う。中継装置4は、ゲートウエイ2と無線LAN通信を行うが、電気錠5は近距離通信を行う。
【0021】
近距離通信は、例えば「Bluetooth(登録商標)」である。中継装置4は、電気錠5とBluetoothの通信プロトコルの準拠した無線通信(Bluetooth通信)を行う。近距離通信の方式には、「Bluetooth(登録商標)」以外に、「ZigBee(登録商標)」等、幾つかの方式が一般的に知られている。本実施形態の近距離通信は、Bluetooth以外の方式であってもよい。
【0022】
電気錠5は、近距離通信自在に中継装置4と接続されている。電気錠5は、建屋Bにおいて玄関ドア(出入口)に設けられており、手動による施解錠に加え、電気的な施解錠が可能な錠である。電気錠5は、自身の状態(施錠状態(出入口の開閉が不可な状態)または解錠状態(出入口が開閉自在な状態)を示す施解錠信号を中継装置4に送信する。施錠状態は出入口の開閉が不可な状態であり、解錠状態は出入口が開閉自在な状態である。
【0023】
アプリケーションサーバ6は、建屋Bの電動機器1を作動させることにより建屋Bの住人の存在を模擬的に演出する機器制御部である。アプリケーションサーバ6は、動作モードとしてノーマルモード(通常モード)及びダミー在宅制御モード(Dモード)を有する。動作モードは、例えばゲートウエイ2、ルータ3及び中継装置4を介して電気錠5から入力される施解錠信号に基づいて設定される。
【0024】
ノーマルモード(通常モード)は通常の動作モードであり、ダミー在宅制御モード(Dモード)は、電動機器1を遠隔制御することにより建屋Bの住人の存在を模擬的に演出する動作モードである。アプリケーションサーバ6は、例えば電気錠5が施錠状態にあることを示す施解錠信号をルータ3(屋内ネットワークC)から受信した場合にDモードとなる。
【0025】
アプリケーションサーバ6をDモードに設定する条件は、電気錠5の施錠状態のみに限定されない。例えば、電気錠5の施錠状態に加えて、屋内ネットワークCを構成する通信ノードが生成したDモード設定信号をルータ3から受信した場合に、アプリケーションサーバ6をDモードに設定してもよい。
【0026】
Dモード設定信号を生成する通信ノードは、中継装置4あるいは図示しない通信端末である。中継装置4でDモード設定信号を生成する場合、Dモード設定信号の生成を指示する操作ボタンを中継装置4に付加することが考えられる。建屋Bの住人が操作ボタンを操作することにより、Dモード設定信号が生成されてゲートウエイ2に送信される。
【0027】
アプリケーションサーバ6は、Dモードにおいて、電動機器1を遠隔制御する制御信号を生成する。アプリケーションサーバ6は、制御信号をルータ3及びゲートウエイ2を介して電動機器1に送信することにより電動機器1を作動させ、建屋Bの住人が外出している場合であっても、建屋Bの住人の存在を模擬的に演出する。
【0028】
アプリケーションサーバ6は、屋内ネットワークC以外の通信端末ともインターネット通信自在である。アプリケーションサーバ6は、例えば建屋Bの住人が所持するスマートフォン等の住人携帯端末とインターネット通信することにより、Dモードに関する設定情報を取得するとともにDモードの実行状況を外出中の住人に報告する。
【0029】
Dモードに関する設定情報は、Dモードに基づく在宅模擬演出の開始条件、終了条件及び建屋Bにおける電動機器1の内容等が含まれている。開始条件には在宅模擬演出の開始日時が少なくとも含まれている。終了条件には在宅模擬演出の終了日時が少なくとも含まれている。電動機器1の内容は、室内照明1a、シャッター1b、カーテン1c、トイレ1d及びエアコン1eである。
【0030】
本実施形態に係る電気錠監視装置Aの動作について、図2に示すフローチャートに沿って説明する。
【0031】
最初に、アプリケーションサーバ6は、動作モードがDモードに設定されているか否かを判断する(ステップS1)。建屋Bの住人は、アプリケーションサーバ6の動作モードをDモードに設定したい場合、住人携帯端末を用いてアプリケーションサーバ6とインターネット通信を行うことにより、Dモードに関する設定情報をアプリケーションサーバ6に予め送信する。アプリケーションサーバ6は、予め取得したDモードに関する設定情報に基づいて動作モードがノーマルモードではなくDモードであることを判定する。
【0032】
アプリケーションサーバ6は、ステップS1の判断がDモードの場合、Dモードに関する設定情報に基づいて在宅模擬演出の開始条件を判断する(ステップS2)。Dモードに関する設定情報には、在宅模擬演出の開始日時が開始条件として含まれている。アプリケーションサーバ6は、在宅模擬演出の開始条件を満足しており、ステップS2の判断が「Yes」になると、最初にカーテン1cを閉鎖させる(ステップS3)。
【0033】
例えば、冬季では午後6時には日没して建屋Bの地域は暗くなり、街灯が点灯する状態となる。建屋Bの近隣において住人が在宅している住宅では室内照明が点灯し、住人が在宅していない住宅では室内照明が点灯することがない。室内照明以外にも、住人が在宅している住宅では住人の生活に関する音や光あるいは状態変化が発生するが、住人が在宅していない住宅では住人の生活に関する音や光あるいは状態変化が発生しない。
【0034】
住人が在宅している住宅と住人が在宅していない住宅とでは、住人の生活に関する音や光あるいは状態変化に明らかな差異が発生する。住人の生活に関する音や光あるいは状態変化が発生しない住宅が住人が在宅していない住宅であることは、周囲から容易に認知することが可能であり、防犯上の被害にあう虞が高くなる。
【0035】
建屋Bの住人は、防犯上の被害にあう虞を低下させるべく、Dモードに関する設定情報における在宅模擬演出の開始条件及び終了条件を設定する。例えば、建屋Bの住人は、冬季では自身の帰宅が日没後になる日を在宅模擬演出開始日に設定し、在宅模擬演出開始日における午後6時を在宅模擬演出開始時に設定し、自身の帰宅時間を在宅模擬演出終了時に設定する。
【0036】
アプリケーションサーバ6は、カーテン1cの閉鎖が完了すると、Dモードに関する設定情報に基づいてシャッター1bが電動機器1として建屋Bに備えられているか否かを判断する(ステップS4)。図1に示すように、建屋Bにはシャッター1bが設けられているので、ステップS4の判断は「Yes」となる。
【0037】
アプリケーションサーバ6は、ステップS4の判断が「Yes」となると、シャッター1bを開放させる(ステップS5)。シャッター1bの開放は、建屋Bの窓越しに建屋B内の照明状態が視認できるようにするための事前準備であり、建屋Bにおける住人の在宅を模擬的に演出するものである。
【0038】
アプリケーションサーバ6は、シャッター1bの開放が完了すると、室内照明1aの調光を行う。室内照明1aの調光は、室内照明1aの点灯開始に加え、照度(明るさ)の不規則な変化をも含むものである。室内照明1aの調光は、建屋Bの住人の動きによって窓から外に漏れる光の変化を模擬するものである。室内照明1aの調光によれば、建屋Bにおける住人の在宅を模擬することができる。
【0039】
アプリケーションサーバ6は、室内照明1aの調光を継続しつつ、Dモードに関する設定情報に基づいて室内照明1a、シャッター1b及びカーテン1c以外の他の電動機器1があるか否かを判断する(ステップS7)。図1に示すように、建屋Bには室内照明1a、シャッター1b及びカーテン1c以外の電動機器1としてトイレ1d及びエアコン1eが設けられているので、ステップS7の判断は「Yes」となる。
【0040】
アプリケーションサーバ6は、ステップS7の判断が「Yes」となると、他の電動機器1であるトイレ1d及びエアコン1eを作動させる(ステップS8)。トイレ1dは、作動することによって流水等による洗浄音を建屋Bの内部に発生させる。エアコン1eは、作動することによって室外機の作動音を建屋Bの外部に発生させる。
【0041】
トイレ1dの洗浄音及びエアコン1eにおける室外機の作動音は、建屋Bにおける住人の在宅を模擬する生活音である。ステップS8におけるトイレ1d及びエアコン1eの作動は、1回だけに限定されるものではなく複数回行われる。トイレ1dの洗浄音及びエアコン1eの作動音は、室内照明1aの調光に加えて、建屋Bにおける住人の在宅を模擬的に演出し、防犯効果を飛躍的に高めるものである。
【0042】
アプリケーションサーバ6は、ステップS8におけるトイレ1d及びエアコン1eの作動が完了すると、Dモードに関する設定情報に基づいて在宅模擬演出の終了条件を判断する(ステップS9)。Dモードに関する設定情報には、在宅模擬演出の終了日時が開始条件として含まれている。アプリケーションサーバ6は、在宅模擬演出の終了条件を満足しており、ステップS9の判断が「Yes」になると、室内照明1aを消灯させる(ステップS10)。
【0043】
アプリケーションサーバ6は、室内照明1aの消灯が完了すると、シャッター1bを閉鎖させる(ステップS11)。アプリケーションサーバ6は、シャッター1bの閉鎖が完了すると、ステップS1~S11までの一連の処理を繰り返す。アプリケーションサーバ6は、動作モードがDモードに設定され、在宅模擬演出の開始条件を満足する度に電動機器1を遠隔制御することにより建屋Bにおける在宅模擬演出を繰り返す。
【0044】
本実施形態に係る防犯装置Aは、建屋Bの電動機器1を作動させることにより建屋Bの住人の存在を模擬的に演出するアプリケーションサーバ6(機器制御部)を備える。本実施形態によれば、機器制御部を備えるので、建屋Bの防犯性を向上させ、不審者の建屋Bへの侵入を未然に防ぐことが可能な防犯装置Aを提供することができる。
【0045】
本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、室内照明1a、シャッター1b、カーテン1c、トイレ1d及びエアコン1eを電動機器1としたが、本開示はこれに限定されない。電動機器1は、在宅模擬演出が可能なものであれば、他のものであってもよい。
【0046】
(2)上記実施形態では、住人携帯端末を用いてDモードに関する設定情報をアプリケーションサーバ6に登録する場合について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、屋内ネットワークCを構成する機器(設定機器)からDモードに関する設定情報をアプリケーションサーバ6に送信して登録してもよい。設定機器としてゲートウエイ2や中継装置4が考えられる。
【0047】
(3)本実施形態では、屋内ネットワークCの外部に設けられたアプリケーションサーバ6を機器制御部としたが、本開示はこれに限定されない。屋内ネットワークCを構成する通信ノードを機器制御部としてもよく、例えばゲートウエイ2や中継装置4を機器制御部としてもよい。
【0048】
(4)本実施形態では、アプリケーションサーバ6に予め登録されたDモードに関する設定情報のみに基づいてDモードを実行したが、本開示はこれに限定されない。例えば、Dモードに関する設定情報に加えて、電気錠5が生成する施解錠信号を参照してDモードを実行してもよい。アプリケーションサーバ6は、Dモードの実行に際して施解錠信号を参照することにより建屋Bの住人が外出しているか否かを確認し、建屋Bの住人の外出が確認できた場合にのみDモードを実行する。
【0049】
(5)本実施形態では、図2のフローチャートを用いて防犯装置Aの動作を説明したが、本開示はこれに限定されない。防犯装置Aの動作は、図2のフローチャートに限定されず様々な変形例が考えられる。例えば、夜中モード(照明、シャッターはOFFだが、エアコンを稼働させたり、トイレの照明と音を稼働させたりするモード)などが考えられる。
【符号の説明】
【0050】
A…防犯装置、B…建屋、C…ホームネットワーク、1…電動機器、1a…室内照明、1b…シャッター、1c…カーテン、1d…トイレ、1e…エアコン、2…ゲートウエイ、3…ルータ、4…中継装置、5…電気錠、6…アプリケーションサーバ
図1
図2