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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172608
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】商品情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/00 20060101AFI20231129BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20231129BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20231129BHJP
   G01G 19/52 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
G07G1/00 331C
G07G1/01 301D
G07G1/12 331A
G01G19/52 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022084535
(22)【出願日】2022-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 裕人
(72)【発明者】
【氏名】山田 直史
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142CA12
3E142DA08
3E142FA41
3E142GA32
3E142GA41
3E142KA01
(57)【要約】
【課題】セルフレジを効果的に運用する。
【解決手段】購入対象の商品を客自ら登録する商品情報処理システムであって、表示手段と、商品毎の重量情報を記憶する記憶手段と、商品を登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された商品を計量する計量手段と、前記登録手段によって登録された商品について、前記重量情報に基づく総重量と前記計量手段によって計量される重量とを比較する比較手段とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
購入対象の商品を客自ら登録する商品情報処理システムであって、
表示手段と、
商品毎の重量情報を記憶する記憶手段と、
商品を登録する登録手段と、
前記登録手段によって登録された商品を計量する計量手段と、
前記登録手段によって登録された商品について、前記重量情報に基づく総重量と前記計量手段によって計量される重量とを比較する比較手段と
を備えることを特徴とする商品情報処理システム。
【請求項2】
前記表示手段は、
買物袋の交換に関する操作を受付可能であり、
前記比較手段は、
買物袋を交換する旨の操作があった場合に、前記登録手段によって登録された商品について、前記重量情報に基づく総重量と前記計量手段によって計量される重量とを比較する
ことを特徴とする請求項1に記載の商品情報処理システム。
【請求項3】
前記表示手段は、
前記比較手段による比較結果が所定の重量範囲である場合に、買物袋の交換にかかる案内画面を表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の商品情報処理システム。
【請求項4】
客の操作又は動作を撮像する撮像手段を備え、
前記比較手段による重量の比較と前記撮像手段による撮像とを切り替えて客の操作又は動作を監視することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の商品情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客自らが操作して、商品を登録して精算を行う、いわゆるセルフレジが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-069574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、セルフレジの運用には、例えば利便性等について、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、セルフレジを効果的に運用する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための一態様である商品情報処理システムは、購入対象の商品を客自ら登録する商品情報処理システムであって、表示手段と、商品毎の重量情報を記憶する記憶手段と、商品を登録する登録手段と、前記登録手段によって登録された商品を計量する計量手段と、前記登録手段によって登録された商品について、前記重量情報に基づく総重量と前記計量手段によって計量される重量とを比較する比較手段とを備えることを特徴とする商品情報処理システムである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】登録精算装置等の外観の一例である。
図2】登録精算装置の構成例である。
図3】作業支援ラックの使用例等を説明する説明図である。
図4】登録精算装置の表示例である。
図5】登録精算装置の表示例である。
図6】登録精算装置の表示例である。
図7】登録精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図8】登録精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図9】登録精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図10】登録精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図11】登録精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(販売システム)
本実施形態の登録精算装置20は、販売システム1(非図示)を構成する装置の1つである。販売システム1は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。販売システム1は、登録精算装置20の他に、取引状況管理装置30(非図示)、ストアコントローラ40(非図示)、本部サーバ50(非図示)を含む。登録精算装置20、取引状況管理装置30及びストアコントローラ40は、店舗内に設置される。これらは、LAN(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続される。本部サーバ50は、店舗外(例えば、本社やデータセンタ等)に設置される。店舗内に設置されている装置(登録精算装置20、取引状況管理装置30、ストアコントローラ40)と、店舗外に設置されている装置(本部サーバ50)とは、通信(直接的に通信、又は、ストアコントローラ40を介して通信)可能である。なお、各装置の設置台数は特に限定しない。例えば、登録精算装置20を店舗内に4台設置してもよい。
【0009】
(登録精算装置20)
登録精算装置20は、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する、いわゆるフルセルフのレジである。つまり、登録精算装置20は、商品を登録する登録処理と、登録した商品を精算する精算処理とを実行するが、両処理ともに、基本的には、顧客自身の操作に基づいて実行する。
【0010】
(取引状況管理装置30)
取引状況管理装置30は、店舗内に設置されている装置を管理(処理状況、動作状況等を監視、制御等)する装置(例えば、パーソナルコンピュータ)である。取引状況管理装置30は、少なくとも、CPU、記憶部、表示部(タッチパネルとして構成してもよい)、操作部(キーボード、マウス等)、通信部を備える。取引状況管理装置30は、店員によって使用される。
【0011】
(ストアコントローラ40)
ストアコントローラ40は、主に店舗内に設置されている装置と店舗外に設置されている装置との間における情報の通信を担当するサーバである。ストアコントローラ40は、少なくとも、CPU、記憶部及び通信部を備える。
【0012】
なお、販売システム1内(店舗内)には、上述した装置以外の装置を設置してもよい。例えば、店舗内には、店員の操作に基づいて商品を登録し、店員の操作に基づいて精算する従来型のレジや、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算するセミセルフの装置群(登録装置、精算装置)を設置してもよい。
【0013】
図1は、登録精算装置20等の外観の一例である。図2は、登録精算装置20の構成例である。図1及び図2において、同一部分には同一符号を付している。以下、図1を参照しつつ、図2に示した登録精算装置20の構成例を説明する。
【0014】
登録精算装置20は、CPU201と、記憶部202、表示部205、スキャナ部206と、カード決済部(非現金決済部)208と、釣銭機(現金決済部)209と、カメラ(撮像部)210と、音声出力部211と、通信部212と、印刷部213と、サインポール216と、接続部217とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
【0015】
CPU201は、中央演算処理装置であり、記憶部202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録精算装置20の動作を制御する。記憶部202は、種々の情報(例えば、CPU201が参照又は生成等する情報、外部から取得した情報等)を記憶する。記憶部202は、1以上の種々の記憶部材(例えば、メモリやストレージとなるもの。例えば、RAM、ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等)の総称である。
【0016】
表示部205は、例えば、液晶ディスプレイであって、種々の情報(画像情報を含む)を表示し、また、操作を受け付ける。スキャナ部206は、種々の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部206は、商品に付されているコードをスキャンし、商品コード(JANコード等)を読み取る。また、スキャナ部206は、各種媒体(品券類、カード、店員の名札等)に付されたコードをスキャンし、夫々の情報を読み取ってもよい。カード決済部208は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、デビット支払時におけるキャッシュカード、ポイント支払時におけるポイントカード等)による決済機構である。なお、カード決済部208は、読取対象のカードに応じた複数の部材であってもよい。釣銭機209は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。
【0017】
カメラ210は、操作者(顧客)や操作者の動作(操作)等を撮像する。例えば、カメラ210は、操作者の顔や手元(釣銭機209の投入口や排出口付近)や、上流側カウンタ231(後述)や、作業支援システム240(後述)等を撮像する。カメラ210は、複数の撮像対象(顔、手元、上流側カウンタ231、作業支援システム240のうちの2つ以上)を纏めて撮像可能な広角レンズ(例えば、魚眼レンズ)であってもよい。なお、図示した例では表示部205の上部に設置しているが、カメラ210は、他の位置(例えばサインポール216(例えば、小型表示部216bの下側に設置してもよい)。また、図示した例では1つであるが、登録精算装置20は2以上のカメラ210を備えてもよい。カメラ210による撮像画像は、静止画像であってもいし、動画像であってもよい。
【0018】
音声出力部211は、音声(例えば、確認音、警告音、音声ガイダンス等)を出力する。通信部212は、他の装置(例えば、ストアコントローラ40、取引状況管理装置30等)との間において情報を送受信する。印刷部213は、各種媒体(レシート、クーポン券)を印刷、発行する。
【0019】
サインポール216は、先端部分に発光部216aを備え、発光部216aの発光態様によって、種々の情報(店員呼出、稼働状況等)を報知する。例えば、発光部216aは、エラー(釣り銭不足等)の発生時と、店員呼出時と、買物袋(後述)に係る操作時(例えば、取り外し時、取り付け時)とで異なる表示態様(色等)で夫々を報知してもよい。また、サインポール216は、発光部216aの下方に小型表示部216bを備え、種々の情報を表示する。例えば、小型表示部216bは、待機中(客待ち状態)には当該装置の番号が表示され、操作中にはカメラ210による撮像画像が表示される。接続部217は、計量器(計量装置)300と接続する。
【0020】
なお、登録精算装置20は、表示部205とは別に表示部205の背面に店員に種々の情報を表示する表示部を設けてもよい。また、登録精算装置20は、各種のセンサ(例えば、操作者(顧客等)の存在を検出する人感センサ等)を更に備えてもよい。また、登録精算装置20は、現金専用機であってもよいし(カード決済部208を備えなくてもよいし)、カード専用機であってもよい(釣銭機209を備えなくてもよい)。
【0021】
(登録精算装置20の上流側、下流側)
続いて、図1を参照しつつ、登録精算装置20の上流(客動線上の上流)側、下流側の構成について説明する。登録精算装置20の両脇には、上流側カウンタ231と、下流側カウンタ241とが配置されている。上流側カウンタ231には、登録前の商品や、当該商品を収容した買い物カゴが載置される。下流側カウンタ241には、登録を終えた商品や、当該商品を収容した買物袋(マイバッグ、有料レジ袋等)等が載置される。
【0022】
下流側カウンタ241は、作業支援システム240に含まれる。作業支援システム240は、下流側カウンタ241のほか、金券収納部242と、計量器300と、作業支援ラック243とを含む。金券収納部242は、下流側カウンタ241の下部に配置され、使用済みの金券を回収する。計量器300は、下流側カウンタ241に載置される。計量器300の上面には秤皿300aが載置されている。秤皿300aには、落下防止のストッパ310bが設けられている。作業支援ラック243は、計量器300(秤皿300a)の上に載置され、登録を終えた商品の袋詰め作業等を支援するラックである。
【0023】
図3は、作業支援ラック243の使用例等を説明する説明図である。図3に示すように、作業支援ラック243は、ベース部244と、フレーム部245と、サイドアーム部246と、ロールホルダー部247と、一時置き台248とを備える。
【0024】
ベース部244は、秤皿300aに取り付けられる。フレーム部245は、ベース部244から高さ方向(例えば、垂直方向)に延びる垂直部材である。サイドアーム部246は、フレーム部245の下端から上端までの途中部分から横方向(例えば、水平方向)に延びる一対の水平部材である。サイドアーム部246には、買物袋500(マイバッグ、有料レジ袋等)を掛ける買物袋用フック246aが設けられている。ロールホルダー部247は、ポリ袋ロール510を取り付けるホルダー部である。一時置き台248は、商品を一時的に載置する台である。一時置き台248に一時的に載置する商品は、登録を終えた商品のうち、例えば、買物袋500の上方に入れる商品(例えば、卵やパンなどの耐荷重性の低い商品、弁当などの温める商品)である。
【0025】
顧客は、買物袋500を利用する場合と利用しない場合がある。例えば、数点の商品を大きなバックパックに入れて持ち帰る場合や、ペットボトル容器のドリンク1点を鞄に入れて持ち帰る場合や、体積の小さな商品数点を上着のポケットに入れて持ち帰る場合には、買物袋500を利用しない。顧客は、買物袋500を利用する場合、買物袋500を準備し(買物袋500を買物袋用フック246aに掛け)、商品を登録する度に、登録した商品を買物袋500に入れる(一時置き台248に置いてもよい)。顧客は、買物袋500を利用しない場合、当然に買物袋500の準備は不要であり、商品を登録する度に、登録した商品を秤皿300aに直接置く(一時置き台248に置いてもよい)。
【0026】
計量器300は、少なくとも、CPU、計量部(ロードセル)、記憶部、通信部を備える。CPUは、計量器300全体を制御する。計量部は、重量を計量する。具体的には、計量部は、秤皿300a及び秤皿300aに載る物の重量を計量する。秤皿300aに載る物は、作業支援ラック243のほかに、ロールホルダー部247にポリ袋ロール510が取り付けられている場合にはポリ袋ロール510を含み、買物袋用フック246aに買物袋500が掛けられている場合には買物袋500を含み、買物袋用フック246aに掛けられている買物袋500内に商品がある場合には買物袋500内の商品を含み、一時置き台248上に商品がある場合には一時置き台248上の商品を含む。
【0027】
つまり、買物袋用フック246aに掛けた買物袋500に商品を入れたり、秤皿300aに直接商品を置いたり、一時置き台248に商品を置いたりすれば、該商品の重量は計量器300によって計量される。以下、買物袋用フック246aに掛けた買物袋500に商品を入れたり、秤皿300aに直接商品を置いたり、一時置き台248に商品を置いたりすることを「商品を計量器300に置く(載置する)」と表現する場合がある。また、商品を入れた買物袋500を買物袋用フック246aから外して計量器300による計量対象から外したり、秤皿300aに置いた商品を秤皿300aから降ろして計量器300による計量対象から外したり、一時置き台248に置いた商品を一時置き台248から降ろして計量器300による計量対象から外したりすることを「商品を計量器300から降ろす」と表現する場合がある。
【0028】
計量器300(CPU、通信部)は、計量値を登録精算装置20に送信する。例えば、計量器300は、登録精算装置20からの計量値に要求に応じて、計量値を登録精算装置20に送信する。なお、登録精算装置20は、例えば、顧客の操作(例えば、取付OKボタンBT20(図4(B))、袋交換ボタンBT30(図5(A))、袋利用ボタンBT31(図5(B))、取外OKボタンBT21(図6(B))、取去OKボタン(不図示)等の操作)があった場合に、計量器300に計量値を要求する。
【0029】
計量器300は、当該計量器300に置かれた商品(買物袋500内の商品、秤皿300a上の商品、一時置き台248上の商品)の計量値を登録精算装置20に送信してもよい。つまり、計量器300は、商品以外の重量(秤皿300a、作業支援ラック243、ポリ袋ロール510、買物袋500の重量)をいわゆる風袋重量として管理し、当該計量器300に置かれた商品の計量値を登録精算装置20に送信してもよい。
【0030】
また、計量器300は、計量値が増減した場合、増減分の計量値を登録精算装置20に送信してもよい。例えば、顧客が、ある商品を計量器300に置いた場合、計量器300は、増加分の計量値(安定後の計量値。即ち当該商品の重量)を登録精算装置20に送信してもよい。また、顧客が、ある商品を計量器300から降ろした場合、計量器300は、減少分の計量値(即ち当該商品の重量)を登録精算装置20に送信してもよい。
【0031】
(商品マスタ)
登録精算装置20は、商品マスタ(商品ファイル)を記憶部202に記憶する。登録精算装置20は、ストアコントローラ40から商品マスタを受信し、記憶部202に記憶してもよい。ストアコントローラ40は、本部サーバ50から商品マスタを受信し、登録精算装置20に送信してもよい。
【0032】
商品マスタは、商品コード、商品名、単価、税率、重量の項目を含む。商品コードは、商品を識別する識別情報である。商品コードは、JANコードやインストアバーコードである。商品名は、商品の名称である。単価は、商品の販売単位当たり(例えば1個当り)の販売価格である。量り売り商品の場合、単価は、例えば、100gあたりの販売価格であってもよい。税率は、消費税率である。重量は、商品1個あたりの重量である。なお、商品マスタは、割引に関する項目や販売時の確認項目(年齢確認に関する項目、薬剤師等の説明の要否に関する項目、防犯タグの取り外しの要否に関する項目)を含んでもよい。
【0033】
また、登録精算装置20は、商品の登録操作(スキャナ部206によるスキャン、プリセットボタン(後述)の操作)に応じて、登録した商品に関する情報(商品登録情報。登録データとも称する)を生成し、記憶部202に記憶する。
【0034】
また、登録精算装置20は、買物袋500の利用の有無を示した買物袋利用有無フラグ(利用無「0(初期値)」、利用有「1」)、次に登録する商品が属するグループ(後述)を示したグループカウンタ(取引開始前は「0」)を記憶部202に記憶してもよい。
【0035】
(登録精算装置20の表示例)
図4図6は、登録精算装置20の表示例である。図4(A)は、取引開始画面である。登録精算装置20は、待機中(客待ち状態)において図4(A)に示したような取引開始画面を表示する。なお、登録精算装置20は、待機中において待機画面(非図示)を表示し、待機画面において所定の操作(例えば、待機画面に表示されたスタートボタンの操作)があった場合に、待機画面に代えて図4(A)に示したような取引開始画面を表示してもよい。
【0036】
図4(A)に示した取引開始画面には、買物袋500について選択を指示するメッセージMS101と、買物袋500を利用する場合(買物袋500を買物袋用フック246aに掛ける場合)に該利用する買物袋500(買物袋用フック246aに掛ける買物袋500)の選択を指示するメッセージMS102と、買物袋500を利用しない場合に利用しない旨の操作を指示するメッセージMS103と、が表示されている。また、図4(A)に示した取引開始画面には、買物袋500を利用する場合のボタン(メッセージMS102に対応するボタン)として、レジ袋ボタンBT10及びマイバッグボタンBT11が表示されている。また、図4(A)に示した取引開始画面には、買物袋500を利用しない場合のボタン(メッセージMS103に対応するボタン)として、袋なしボタンBT12が表示されている。
【0037】
また、図4(A)に示した取引開始画面(他の画面も同様)には、店員呼出ボタンBT01や言語変更ボタンBT04~BT06が表示されている。登録精算装置20は、店員呼出ボタンBT01が操作された場合、店員呼出処理を実行する。店員呼出処理は、例えば、表示部205への表示、サインポール216の発光部216aの発光、店員呼出があった旨の通知(店員呼出通知)の他の装置(取引状況管理装置30、店員が携帯するスマートフォンやタブレット端末)への送信である。
【0038】
登録精算装置20は、取引開始画面においてレジ袋ボタンBT10の操作があった場合、レジ袋のサイズを選択するレジ袋サイズ選択画面(非図示)を表示してもよい。レジ袋サイズ選択画面は、夫々のサイズ(例えば、L、M、S等)の価格や夫々のサイズを選択するボタンやキャンセルボタン(戻るボタン)を表示した画面であってもよい。レジ袋サイズ選択画面は、取引開始画面の前面に表示する小画面であってもよい。
【0039】
登録精算装置20は、取引開始画面においてマイバッグボタンBT11の操作があった場合、利用可能なマイバッグについて確認するマイバッグ確認画面(非図示)を表示してもよい。マイバッグ確認画面は、利用可能なサイズ、重量等についての案内情報や、OKボタンや、キャンセルボタン(戻るボタン)を表示した画面であってもよい。
【0040】
図4(B)は、買物袋取付案内画面である。登録精算装置20は、顧客が買物袋500を利用する場合、図4(B)に示したような買物袋取付案内画面を表示する。つまり、登録精算装置20は、取引開始画面(図4(A))においてレジ袋ボタンBT10の操作があった場合(又は、レジ袋サイズ選択画面において何れかのサイズのボタンの操作があった場合)や、取引開始画面(図4(A))においてマイバッグボタンBT11の操作があった場合(又は、マイバッグ確認画面においてOKボタンの操作があった場合)に、図4(B)に示したような買物袋取付案内画面を表示する。
【0041】
図4(B)に示した買物袋取付案内画面には、取引開始画面において選択した買物袋500の買物袋用フック246aへの取り付けを指示するメッセージMS104と、取り付け完了後の操作を指示するメッセージMS105と、が表示されている。また、図4(B)に示した買物袋取付案内画面には、買物袋500の買物袋用フック246aへの取り付け方法を説明するための画像GA13が表示されている。画像GA13は、買物袋500を買物袋用フック246aに取り付ける動きを示したアニメーションであってもよい。また、図4(B)に示した買物袋取付案内画面には、取り付けが完了した場合に操作するボタン(メッセージMS105に対応するボタン)として、取付OKボタンBT20が表示されている。
【0042】
図5(A)は、買物袋500を利用する場合の登録画面(初期登録画面)である。登録精算装置20は、顧客が買物袋500を利用する場合であって買物袋500の準備を完了した場合、図5(A)に示したような登録画面を表示する。つまり、登録精算装置20は、買物袋取付案内画面(図4(B))において取付OKボタンBT20の操作がった場合、図5(A)に示したような登録画面を表示する。
【0043】
図5(A)に示した登録画面(他の登録画面も同様)には、登録した商品の合計情報を表示する合計情報表示領域HR10と、個々の商品の登録情報を表示する登録情報表示領域HR11と、が設けられている。また、図5(A)に示した登録画面には、商品の登録を案内するメッセージMS110と、登録した商品を買物袋500に入れる旨を指示するメッセージMS111と、が表示されている。なお、上述したように、顧客は、登録した商品を買物袋500に入れるのではなく、一時置き台248に置いてもよい。
【0044】
また、図5(A)に示した登録画面には、以降に登録する商品については買物袋用フック246aに現在取り付けている買物袋500に入れた商品等と分けて計量する旨(例えば、以降に登録する商品については別の買物袋500に入れる旨)を宣言する袋交換ボタンBT30が表示されている。図5(A)に示した登録画面では、商品が1品も登録されていないため、袋交換ボタンBT30は、操作不可能な態様で表示されている(図中の破線は操作不可能な態様で表示されている旨を示している)。
【0045】
また、図5(A)に示した登録画面には、商品の登録を完了して精算処理(会計)に進めるための会計ボタンBT40が表示されている。図5(A)に示した登録画面では、商品が1品も登録されていないため、会計ボタンBT40は、操作不可能な態様で表示されている。また、図5(A)に示した登録画面には、商品に対応するプリセットボタン(プリセットキー)が表示されている。顧客は、バーコードが付されていない商品について、当該プリセットボタンを操作し、商品を登録する。登録精算装置20は、例えば、野菜のプリセットボタンが操作された場合、店内にて販売している野菜の夫々に対応するプリセットボタンを表示する。
【0046】
図5(B)は、買物袋500を利用しない場合の登録画面(初期登録画面)である。登録精算装置20は、顧客が買物袋500を利用しない場合、図5(B)に示したような登録画面を表示する。つまり、登録精算装置20は、取引開始画面(図4(A))において袋なしボタンBT12の操作があった場合に、買物袋取付案内画面(図4(B))は表示せずに図5(B)に示したような登録画面を表示する。
【0047】
買物袋500を利用する場合の登録画面(図5(A))の表示内容と買物袋500を利用しない場合の登録画面(図5(B))の表示内容とは、以下の点が異なる。買物袋500を利用する場合の登録画面には、図5(A)に示すように登録した商品を買物袋500に入れる旨を指示するメッセージMS111が表示されているが、買物袋500を利用しない場合の登録画面には、図5(B)に示すように登録した商品を計量器300(秤皿300a)に置く旨を指示するメッセージMS112が表示されている。また、買物袋500を利用する場合の登録画面には、図5(A)に示すように以降に登録する商品については買物袋用フック246aに現在取り付けている買物袋500に入れている商品等と分けて計量する旨(例えば、以降に登録する商品については別の買物袋500に入れる旨)を宣言する袋交換ボタンBT30が表示(操作不可能な態様で表示)されているが、買物袋500を利用しない場合の登録画面には、図5(B)に示すように以降に登録する商品については秤皿300aに現在置かれている商品等と分けて計量する旨(例えば、以降に登録する商品については買物袋500に入れる旨)を宣言する袋利用ボタンBT31が表示(操作不可能な態様で表示)されている。
【0048】
図5(C)は、図5(A)の場面に続く一場面における表示例である。具体的には、図5(C)は、図5(A)の場面から顧客の操作(〇〇マヨネーズに付されているコードをスキャンする動作)によって商品(〇〇マヨネーズ)が登録された場合の登録画面である。図5(C)に示すように、商品が登録されたため、袋交換ボタンBT30及び会計ボタンBT40が操作可能な態様で表示されている。なお、図示は省略したが、図5(B)の場面から顧客の操作によって商品が登録された場合には、袋利用ボタンBT31及び会計ボタンBT40は操作可能な態様で表示される。なお、袋交換ボタンBT30や袋利用ボタンBT31については、2品目の商品が登録される前は操作不可能な態様で表示され、2品目の商品が登録された後に操作可能な態様で表示されてもよい。
【0049】
買物袋500を利用する場合の登録画面には袋交換ボタンBT30が表示されると説明したが(図5(A)、図5(C))、袋交換ボタンBT30の操作後に買物袋500を利用しない場合(以降に登録する商品については秤皿300aに直接置く場合)もある。つまり、袋交換ボタンBT30の操作後に買物袋500を利用するとは限らないため、「袋交換ボタンBT30」について、「交換」を用いずに、例えば、「計量分割ボタンBT30」又は「分割計量ボタンBT30」と称してもよい。また、買物袋500を利用しない場合の登録画面には袋利用ボタンBT31が表示されると説明したが(図5(B))、袋利用ボタンBT31の操作後に買物袋500を利用しない場合(以降に登録する商品についても秤皿300aに直接置く場合)がある。つまり、袋利用ボタンBT31の操作後に買物袋500を利用するとは限らないため、「袋利用ボタンBT31」について、「利用」を用いずに、例えば、「計量分割ボタンBT31」又は「分割計量ボタンBT31」と称してもよい。また、袋交換ボタンBT30の操作や袋利用ボタンBT31の操作を分割操作と称してもよい。
【0050】
顧客は、次に登録する商品が買物袋500に入らないと判断した場合や、今後幾つかの商品を登録した時点で買物袋500に商品が入らなくなると判断した場合に、袋交換ボタンBT30を操作する。顧客は、袋交換ボタンBT30を操作した場合、袋交換ボタンBT30の操作前に登録した商品と袋交換ボタンBT30の操作後に登録する商品とが一緒に計量されないように、計量器300に置いてある商品(買物袋500内の商品、一時置き台248上の商品)を作業支援システム240上から退避させる。つまり、顧客は、袋交換ボタンBT30を操作した場合、計量器300に置いてある商品を、次の商品を登録する前に(次の商品の登録を一旦中断して)、計量器300から降ろす。
【0051】
顧客は、次に登録する商品が秤皿300aに置けないと判断した場合や、今後幾つかの商品を登録した時点で秤皿300aに商品が置けなくなると判断した場合、袋利用ボタンBT31を操作する。顧客は、袋利用ボタンBT31を操作した場合、袋利用ボタンBT31の操作前に登録した商品と袋利用ボタンBT31の操作後に登録する商品とが一緒に計量されないように、計量器300に置いてある商品(秤皿300a上の商品、一時置き台248上の商品)を作業支援システム240上から退避させる。つまり、顧客は、袋利用ボタンBT31を操作した場合、計量器300に置いてある商品を、次の商品を登録する前に(次の商品の登録を一旦中断して)、計量器300から降ろす。
【0052】
登録精算装置20は、分割操作(袋交換ボタンBT30又は袋利用ボタンBT31の操作)があった場合、一取引において登録する複数の商品を2以上のグループ(組)に分割する。具体的には、登録精算装置20は、分割操作がなされる度に、一取引において登録する商品のグループ化を進める。例えば、1回目の分割操作があった場合、登録精算装置20は、1回目の分割操作前に登録した商品のグループ(グループ1)と、1回目の分割操作後に登録する商品(但し、2回目の分割操作があった場合には2回目の分割操作後に登録する商品を除く)のグループ(グループ2)とに分割する。1回目の分割操作の時点において、グループ1に属する商品は確定しているが、グループ2に属する商品は確定していない。その後、2回目の分割操作があった場合、登録精算装置20は、上記グループ1と、1回目の分割操作後であって2回目の分割操作前に登録した商品のグループ(グループ2)と、2回目の分割操作後に登録する商品(但し、3回目の分割操作があった場合には3回目の分割操作後に登録する商品を除く)のグループ(グループ3)とに分割する。2回目の分割操作の時点において、グループ1に属する商品やグループ2に属する商品は確定しているが、グループ3に属する商品は確定していない。3回目以降の分割操作があった場合についても同様である。なお、分割操作が1回もない状態では、商品は2以上のグループに分割されていないが、分割操作が1回もない状態の商品(全商品)について、グループ1に属するものとして取り扱ってもよい。
【0053】
登録精算装置20は、商品の登録操作に応じて商品登録情報を生成、記憶すると説明したが、登録精算装置20は、商品コード、グループ番号、買物袋区分情報を含む商品登録情報)を生成、記憶してもよい。グループ番号は、当該商品が属するグループを示した情報である。例えば、グループ番号「1」は、1回目の分割操作前に登録した商品である旨を示し、グループ番号「2」は、1回目の分割操作後に登録した商品(2回目の分割操作があった場合には1回目の分割操作後であって2回目の分割操作前に登録した商品)である旨を示し、グループ番号「3」は、2回目の分割操作後に登録した商品(3回目の分割操作があった場合には2回目の分割操作後であって3回目の分割操作前に登録した商品)である旨を示す。買物袋区分情報は、買物袋500に関する情報である。例えば、買物袋区分情報「1」はレジ袋を選択した商品である旨を示し、買物袋区分情報「2」はマイバッグを選択した商品である旨を示し、買物袋区分情報「3」は買物袋なしを選択した商品である旨を示す。
【0054】
登録精算装置20は、顧客が登録した商品と、顧客が計量器300に置いた商品と、が一致するか否かを判断する。具体的には、登録精算装置20は、顧客が登録した商品の商品マスタ上の重量と、計量器300が計量した商品の重量と、を比較する。登録精算装置20は、商品をグループに分割した場合には、グループ毎に、顧客が登録した商品の商品マスタ上の重量と、計量器300が計量した商品の重量と、を比較する。
【0055】
登録精算装置20は、分割操作(袋交換ボタンBT30の操作、袋利用ボタンBT31の操作)があった場合、顧客が登録した商品の商品マスタ上の重量と、計量器300が計量した商品の重量と、を比較する。より詳細には、登録精算装置20は、分割操作があった場合、当該分割操作の直前に登録した商品を含むグループに属する全部の商品の商品マスタ上の重量の合計と、計量器300が計量している商品の重量と、を比較する。例えば、9品目の商品の登録後(10品目の商品の登録前)に1回目の分割操作があった場合、登録精算装置20は、当該分割操作の直前に登録した9品目の商品を含むグループ(グループ1)に属する全部の商品(1品目~9品目の各商品)の商品マスタ上の重量の合計と、計量器300が計量している商品の重量と、を比較する。その後、計量器300から商品が降ろされ、新たな買物袋500が準備された後、21品目の商品の登録後(22品目の商品の登録前)に2回目の分割操作があった場合、登録精算装置20は、当該分割操作の直前に登録した21品目の商品を含むグループ(グループ2)に属する全部の商品(10品目~21品目の各商品)の商品マスタ上の重量の合計と、計量器300が計量している商品の重量と、を比較する。
【0056】
また、登録精算装置20は、会計ボタンBT40の操作があった場合に、顧客が登録した商品の商品マスタ上の重量と、計量器300が計量した商品の重量と、を比較する。より詳細には、登録精算装置20は、分割操作がなかった取引において会計ボタンBT40の操作があった場合、登録した全部の商品(グループ1に属する全部の商品)の商品マスタ上の重量の合計と、計量器300が計量している商品の重量と、を比較する。登録精算装置20は、分割操作があった取引において会計ボタンBT40の操作があった場合、当該会計ボタンBT40の直前に登録した商品を含むグループに属する全部の商品の商品マスタ上の重量の合計と、計量器300が計量している商品の重量と、を比較する。
【0057】
図5(D)は、店員呼出画面である。登録精算装置20は、店員呼出処理(表示部205への表示)として、図5(D)に示したような店員呼出画面を表示する。また、登録精算装置20は、店員呼出処理(例えば、店員呼出通知の送信等)が行われている旨の報知として、図5(D)に示したような店員呼出画面を表示する。例えば、登録精算装置20は、顧客が登録した商品の商品マスタ上の重量と計量器300が計量した商品の重量の比較において問題があった場合(例えば、分割操作があった場合の総重量の比較における両重量の差が所定の許容範囲(誤差と見做せる範囲)を超えている場合)、図5(D)に示したような店員呼出画面を表示してもよい。
【0058】
図6(A)は、商品一覧画面である。登録精算装置20は、顧客が登録した商品の商品マスタ上の重量と計量器300が計量した商品の重量の比較において問題があった場合、図6(A)に示したような商品一覧画面を表示する。例えば、登録精算装置20は、上記比較において問題があった場合に店員呼出画面(図5(D))を表示し、店員呼出画面において店員(当該登録精算装置20に呼び出された店員)による所定の操作(例えば、隠しボタンの操作)があった場合や店員のログインがあった場合、図6(A)に示したような商品一覧画面を表示してもよい。なお、図6(A)に示した商品一覧画面は、2回目の分割操作に基づく重量の比較において問題があった場合の商品一覧画面の一例である。
【0059】
図6(A)に示した商品一覧画面の符号Aの情報「(グループ2/マイバッグ)」は、グループ2の商品が重量の比較対象である旨、グループ2ではマイバッグが利用された旨を示している。登録精算装置20は、2回目の分割操作があった場合には、当該分割操作の直前に登録した商品を含むグループ2に属する全部の商品の商品マスタ上の重量の合計と、計量器300が計量している商品の重量と、を比較する。符号Bの情報「9点 ¥2249 1966g」は、グループ2に属する、商品の点数(登録した商品の数)、合計金額(登録した商品の合計金額)、合計重量(登録した商品の合計重量)を示している。符号Cの情報「商品の計量値 1646g」は、計量器300が計量している商品の重量を示している。また、図6(A)に示した商品一覧画面には、商品一覧表示領域HR21が設けられている。商品一覧表示領域HR21には、グループ2に属する各商品の名称、点数、金額、重量が表示されている。
【0060】
なお、登録済の商品が計量器300において計量されていない場合、図6(A)に示したように、符号Bに示した商品マスタ上の重量の合計(1966g)が、符号Cに示した計量器300が計量している商品の重量(1646g)よりも大きくなる。仮に、未登録の商品が計量器300において計量されている場合、符号Cに示した計量器300が計量している商品の重量が、符号Bに示した商品マスタ上の重量の合計よりも大きくなる。
【0061】
また、図6(A)に示した商品一覧画面には、グループ1の登録商品一覧を表示するためのグループ1ボタンBT51が設けられている。登録精算装置20は、グループ1ボタンBT51の操作があった場合、現在表示しているグループ2の登録商品一覧に代えてグループ1の登録商品一覧を表示する。グループ1ボタンBT51上に表示された「グループ1 レジ袋」の「レジ袋」は、グループ1ではレジ袋が利用された旨を示している。
【0062】
なお、図6(A)に示した商品一覧画面は、2回目の分割操作に基づく商品一覧画面であるため、グループ1の登録商品一覧を表示するためのグループ1ボタンBT51が設けられているが、例えば、3回目の分割操作に基づく商品一覧画面(非図示)には、グループ1の登録商品一覧を表示するためのグループ1ボタンBT51と、グループ2の登録商品一覧を表示するためのグループ2ボタンBT52と、が設けられている。また、1回目の分割操作に基づく商品一覧画面(非図示)には、他のグループの登録商品一覧を表示するためのボタンは設けられていない。
【0063】
また、図6(A)に示した商品一覧画面には、店員による種々の操作(例えば、商品の登録、登録した商品の取消等)を開始するためのメンテナンスボタンBT60が設けられている。
【0064】
図6(B)は、買物袋取外案内画面である。登録精算装置20は、顧客が買物袋500を外す際に、図6(B)に示したような買物袋取外案内画面を表示する。例えば、登録精算装置20は、買物袋500を利用する場合の登録画面(図5(C))において袋交換ボタンBT30の操作があり、顧客が登録した商品の商品マスタ上の重量と計量器300が計量した商品の重量の比較において問題がなかった場合(例えば、分割操作があった場合の総重量の比較における両重量の差が所定の許容範囲内であった場合)、図6(B)に示したような買物袋取外案内画面を表示する。なお、登録精算装置20は、上記操作があり、顧客が登録した商品の商品マスタ上の重量と計量器300が計量した商品の重量の比較において問題があった場合には、買物袋取外案内画面(図6(B))を表示せずに、例えば、上述したように店員呼出画面(図5(D)を表示する。
【0065】
図6(B)に示した買物袋取外案内画面には、買物袋500の買物袋用フック246aからの取り外し(取り出し)を指示するメッセージMS204と、取り外し完了後の操作を指示するメッセージMS205と、が表示されている。また、図6(B)に示した買物袋取外案内画面には、買物袋500の買物袋用フック246aからの取り外し方法を説明するための画像GA14が表示されている。画像GA14は、買物袋500を買物袋用フック246aから取り外す動きを示したアニメーションであってもよい。また、図6(B)に示した買物袋取外案内画面には、取り外しが完了した場合に操作するボタン(メッセージMS205に対応するボタン)として、取外OKボタンBT21が表示されている。
【0066】
なお、登録精算装置20は、買物袋500を利用している場合には、買物袋500を取り外す際に買物袋500の取り外しを案内する買物袋取外案内画面(図6(B))を表示するが、買物袋500を利用していない場合には、計量器300(秤皿300a)上の商品を降ろす際(取り去る際)に計量器300上の商品の取り去りを案内する商品取去案内画面(非図示)を表示する。例えば、登録精算装置20は、買物袋500を利用しない場合の登録画面(図5(B)から商品を登録した登録画面)において袋利用ボタンBT31の操作があり、顧客が登録した商品の商品マスタ上の重量と計量器300が計量した商品の重量の比較において問題がなかった場合、商品取去案内画面(非図示)を表示する。なお、登録精算装置20は、上記操作があり、顧客が登録した商品の商品マスタ上の重量と計量器300が計量した商品の重量の比較において問題があった場合には、商品取去案内画面(非図示)を表示せずに、例えば、上述したように店員呼出画面(図5(D)を表示する。
【0067】
商品取去案内画面(非図示)には、計量器300上の商品の取り去りを指示するメッセージと、取り去り完了後の操作を指示するメッセージと、が表示される。また、商品取去案内画面には、計量器300上の商品の取り去り方法を説明するための画像が表示される。当該画像は、商品を計量器300上から取り去る動きを示したアニメーションであってもよい。また、商品取去案内画面には、取り去りが完了した場合に操作するボタン(取り去りを指示するメッセージに対応するボタン)として、取去OKボタンが表示される。
【0068】
図6(C)は、商品残留確認画面である。登録精算装置20は、計量器300から商品を完全に降ろすべき場面において計量器300から商品が完全に降ろされていない場合、図6(C)に示したような商品残留確認画面を表示する。例えば、顧客は、分割操作の後に表示される買物袋取外案内画面(図6(B)や商品取去案内画面(非図示)による案内に従って、分割操作の前に登録して計量器300に置いた商品を計量器300から全て降ろす必要があるが、登録精算装置20は、計量器300から商品が完全に降ろされていない場合、図6(C)に示したような商品残留確認画面を表示する。
【0069】
図6(C)に示した商品残留確認画面には、計量器300上や棚(一時置き台248)上に商品が残留している可能性がある旨を報知するメッセージMS301と、計量器300上等の確認を指示するメッセージMS302と、が表示されている。また、図6(C)に示した商品残留確認画面には、棚の上の撮像画像を表示するための棚画像ボタンBT70が表示されている。
【0070】
図6(D)は、棚画像表示画面である。登録精算装置20は、棚画像ボタンBT70の操作があった場合、図6(D)に示したような棚画像画面を表示する。図6(D)に示した棚画像画面には、棚の上の撮像画像を表示する棚画像GA71と、前画面(商品残留確認画面)に戻るための戻るボタンBT72とが、表示されている。なお、登録精算装置20は、特別な操作がなくても、図6(D)に示したような棚画像画面を表示してもよい。特別な操作がなくても棚画像画面を表示する態様とする場合、商品残留確認画面に棚画像ボタンBT70を設けなくてもよい。
【0071】
(登録精算装置20の動作)
図7図11は、登録精算装置20の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図7図11は、登録精算装置20の一取引(登録開始~精算完了)迄の流れを示している。
【0072】
図7のフローチャートの開始前の時点において登録精算装置20は待機画面を表示しているものとする。図7のフローチャートは、待機画面に表示されたスタートボタンが操作されたことに基づいて開始される。
【0073】
また、図7のフローチャートの開始前の時点において、買物袋500の利用の有無を示した買物袋利用有無フラグの値は「0(利用無)」であるものとする。また、図7のフローチャートの開始前の時点において、次に登録する商品が属するグループを示したグループカウンタの値は「0」であるものとする。また、買物袋区分情報は、不定値(例えば、NULL値)に初期化されているものとする。また、図7のフローチャートの開始前の時点において、風袋重量はゼロリセットされているものとする。また、図7のフローチャートの開始前の時点において、グループと買物袋500の対応関係を示したグループ買物袋対応情報は記憶されていないものとする。
【0074】
図7のフローチャート)
ステップS1:登録精算装置20は、グループカウンタの値を更新(+1)する。続いてステップS2に進む。
ステップS2:登録精算装置20は、買物袋500について選択する画面を表示する。例えば、登録精算装置20は、図4(A)に示したような取引開始画面を表示する。続いてステップS3に進む。
ステップS3:登録精算装置20は、買物袋500について選択(レジ袋ボタンBT10の操作、マイバッグボタンBT11の操作、袋なしボタンBT12の操作)があったか否かを判断する。選択があった場合(ステップS3:YES)、ステップS4に進む。選択がなかった場合(ステップS3:NO)、ステップS3に戻る(繰り返しステップS3の処理を実行する)。
ステップS4:登録精算装置20は、買物袋区分情報を記憶部202に記憶する。具体的には、登録精算装置20は、例えば、ステップS3において、レジ袋の選択(レジ袋ボタンBT10の操作)があった場合には買物袋区分情報として「1」を記憶部202に記憶し、マイバッグの選択(マイバッグボタンBT11の操作)があった場合には買物袋区分情報として「2」を記憶部202に記憶し、買物袋なしの選択(袋なしボタンBT12の操作)があった場合には買物袋区分情報として「3」を記憶部202に記憶する。続いてステップS5に進む。
【0075】
ステップS5:登録精算装置20は、買物袋500を利用する選択であるか否かを判断する。例えば、登録精算装置20は、ステップS4にて記憶した買物袋区分情報が「1(レジ袋)」又は「2(マイバッグ)」であった場合には買物袋500を利用する選択であると判断し、ステップS4にて記憶した買物袋区分情報が「3(買物袋なし)」であった場合には買物袋500を利用しない選択であると判断する。買物袋500を利用する選択であった場合(ステップS5:YES)、ステップS6に進む。買物袋500を利用しない選択であった場合(ステップS5:NO)、ステップS18に進む。
【0076】
ステップS6:登録精算装置20は、買物袋500の取り付けを案内する画面を表示する。例えば、登録精算装置20は、図4(B)に示したような買物袋取付案内画面を表示する。続いてステップS7に進む。
ステップS7:登録精算装置20は、買物袋500の取り付けが完了したか否かを判断する。例えば、登録精算装置20は、図4(B)に示した買物袋取付案内画面において、取付OKボタンBT20の操作があった場合、買物袋500の取り付けが完了したと判断する。買物袋500の取り付けが完了した場合(ステップS7:YES)、ステップS8に進む。買物袋500の取り付けが完了していない場合(ステップS7:NO)、ステップS7に戻る(繰り返しステップS7の処理を実行する)。
【0077】
ステップS8:登録精算装置20は、現在の計量値を風袋重量として記憶する。例えば、登録精算装置20は、計量器300に計量値を要求し、計量器300から受信した計量値を風袋重量として記憶部202に記憶する。なお、ステップS8において記憶する計量値(風袋重量)は、買物袋500の重量を含む(秤皿300a、作業支援ラック243、ポリ袋ロール510、買物袋500の重量である)。続いてステップS9に進む。
ステップS9:登録精算装置20は、買物袋利用有無フラグの値を「0(利用無)」から「1(利用有)」に更新する。続いて図8のステップS20に進む。
【0078】
ステップS18:登録精算装置20は、ステップS8と同様に、現在の計量値を風袋重量として記憶する。なお、ステップS18において記憶する計量値(風袋重量)は、買物袋500の重量を含まない(秤皿300a、作業支援ラック243、ポリ袋ロール510の重量である)。続いて図8のステップS20に進む。
【0079】
図8のフローチャート)
ステップS20:登録精算装置20は、登録画面を表示する。具体的には、登録精算装置20は、買物袋500を利用する場合(買物袋区分情報が「1(レジ袋)」又は「2(マイバッグ)」である場合)には例えば図5(A)に示したような登録画面を表示し、買物袋500を利用しない場合(買物袋区分情報が「3(買物袋なし)」である場合)には例えば図5(B)に示したような登録画面を表示する。続いてステップS21に進む。
ステップS21:登録精算装置20は、商品の登録操作(スキャナ部206によるスキャン、プリセットボタンの操作)があったか否かを判断する。商品の登録操作があった場合(ステップS21:YES)、ステップS22に進む。商品の登録操作がなかった場合(ステップS21:NO)、ステップS23に進む。
【0080】
ステップS22:登録精算装置20は、商品を登録する。ステップS22の処理では、登録精算装置20は、商品コード、グループ番号、買物袋区分情報を含む商品登録情報を生成、記憶する。例えば、グループカウンタの値が「1」であり、買物袋区分情報が「1(レジ袋)」であり、直近のステップS21において商品コード「49…5」を取得した場合、登録精算装置20は、商品コード「49…5」、グループ番号「1(グループ1)」、買物袋区分情報「1(レジ袋)」を含む商品登録情報を生成、記憶する。また、グループカウンタの値が「2」であり、買物袋区分情報が「3(買物袋なし)」であり、直近のステップS21において商品コード「45…1」を取得した場合、登録精算装置20は、商品コード「45…1」、グループ番号「2(グループ2)」、買物袋区分情報「3(買物袋なし)」を含む商品登録情報を生成、記憶する。続いてステップS23に進む。
【0081】
ステップS23:登録精算装置20は、買物袋利用有無フラグの値が「1(利用有)」であるか否かを判断する。買物袋利用有無フラグの値が「1(利用有)」である場合(ステップS23:YES)、ステップS24に進む。買物袋利用有無フラグの値が「0(利用無)」である場合(ステップS23:NO)、ステップS25に進む。
【0082】
ステップS24:登録精算装置20は、袋交換ボタンBT30の操作があったか否かを判断する。袋交換ボタンBT30の操作があった場合(ステップS24:YES)、図9のステップS30に進む。袋交換ボタンBT30の操作がなかった場合(ステップS24:NO)、ステップS26に進む。
ステップS25:登録精算装置20は、袋利用ボタンBT31の操作があったか否かを判断する。袋利用ボタンBT31の操作があった場合(ステップS25:YES)、図9のステップS30に進む。袋利用ボタンBT31の操作がなかった場合(ステップS25:NO)、ステップS26に進む。
【0083】
ステップS26:登録精算装置20は、会計ボタンBT40の操作があったか否かを判断する。会計ボタンBT40の操作があった場合(ステップS26:YES)、図11のステップS60に進む。会計ボタンBT40の操作がなかった場合(ステップS26:NO)、ステップS21に戻る。
【0084】
図9のフローチャート)
図9のフローチャート(図10(A)のフローチャートも同様)は、分割操作(袋交換ボタンBT30の操作、袋利用ボタンBT31の操作)があった場合の動作である。
【0085】
ステップS30:登録精算装置20は、重量が正常であるか否かを判断する。つまり、登録精算装置20は、顧客が登録した商品と、顧客が計量器300に置いた商品と、が一致するか否かを判断する。登録精算装置20は、重量が正常である場合(ステップS30:YES)、ステップS43に進む。重量が正常でない場合(ステップS30:NO)、図10(A)のステップS32に進む。
【0086】
(ステップS30の詳細)
登録精算装置20は、例えば、ステップS30-1~S30-4のようにして、重量が正常であるか否か(顧客が登録した商品と顧客が計量器300に置いた商品とが一致するか否か)を判断する。
(ステップS30-1)登録精算装置20は、計量器300に計量値(現在の計量値)を要求する。
(ステップS30-2)登録精算装置20は、ステップS30-1にて取得した計量値と、ステップS8又はステップS18にて記憶した風袋重量とに基づいて(ステップS30-1にて取得した計量値から風袋重量を減算し)、当該計量器300に置かれた商品(買物袋500内の商品、秤皿300a上の商品、一時置き台248上の商品)の計量値を算出する。
(ステップS30-3)登録精算装置20は、当該分割操作の直前に登録した商品を含むグループに属する全部の商品の商品マスタ上の重量の合計と、計量器300が計量している商品の重量(つまり、ステップS30-2で算出した計量値)と、を比較する。
(ステップS30-4)登録精算装置20は、ステップS30-3の比較結果として得られる両重量の差が所定の誤差重量未満である場合には重量は正常である(顧客が登録した商品と顧客が計量器300に置いた商品とが一致する)と判断し、上記差が所定の誤差重量以上である場合には重量は異常である(顧客が登録した商品と顧客が計量器300に置いた商品とが一致しない)と判断する。
【0087】
(ステップS30において重量が正常でないと判断する場合の具体例)
例えば、下記(a)又は下記(b)の状況の場合、ステップS30において重量が正常でないと判断される。
(状況a)未登録の商品が計量器300において計量されている場合、ステップS30において重量が正常でないと判断される。状況aでは、未登録の商品の重量は、商品マスタ上の重量の合計には反映されないが、計量器300による計量には反映される。従って、状況aでは、計量器300が計量している商品の重量は、商品マスタ上の重量の合計よりも大きくなる。
(状況b)登録済の商品が計量器300において計量されていない場合、ステップS30において重量が正常でないと判断される。状況bでは、登録済の商品の重量は、商品マスタ上の重量の合計には反映されるが、計量器300による計量には反映されない。従って、状況bでは、商品マスタ上の重量の合計は、計量器300が計量している商品の重量よりも大きくなる。
【0088】
ステップS43:登録精算装置20は、買物袋利用有無フラグの値が「1(利用有)」であるか否かを判断する。買物袋利用有無フラグの値が「1(利用有)」である場合(ステップS43:YES)、ステップS44に進む。買物袋利用有無フラグの値が「0(利用無)」である場合(ステップS43:NO)、ステップS46に進む。
【0089】
ステップS44:登録精算装置20は、買物袋500の取り外しを案内する画面を表示する。例えば、登録精算装置20は、図6(B)に示したような買物袋取外案内画面を表示する。続いてステップS45に進む。
ステップS45:登録精算装置20は、買物袋500の取り外しが完了したか否かを判断する。例えば、登録精算装置20は、図6(B)に示した買物袋取外案内画面において、取外OKボタンBT21の操作があった場合、買物袋500の取り外しが完了したと判断する。買物袋500の取り外しが完了した場合(ステップS45:YES)、ステップS50に進む。買物袋500の取り外しが完了していない場合(ステップS45:NO)、ステップS45に戻る(繰り返しステップS45の処理を実行する)。
【0090】
ステップS46:登録精算装置20は、商品の取り去りを案内する画面を表示する。例えば、登録精算装置20は、上述した商品取去案内画面(非図示)を表示する。続いてステップS47に進む。
ステップS47:登録精算装置20は、商品の取り去りが完了したか否かを判断する。例えば、登録精算装置20は、上述した商品取去案内画面において、取去OKボタンの操作があった場合、商品の取り去りが完了したと判断する。商品の取り去りが完了した場合(ステップS47:YES)、ステップS50に進む。商品の取り去りが完了していない場合(ステップS47:NO)、ステップS47に戻る(繰り返しステップS47の処理を実行する)。
【0091】
ステップS50:登録精算装置20は、重量が正常であるか否かを判断する。つまり、登録精算装置20は、計量器300から商品が完全に降ろされているか(商品が残留していないか)を判断する。登録精算装置20は、重量が正常である場合(ステップS50:YES)、ステップS52に進む。重量が正常でない場合(ステップS50:NO)、ステップS51に進む。
【0092】
(ステップS50の詳細)
登録精算装置20は、例えば、ステップS50-1~S50-3のようにして、重量が正常であるか否か(商品が残留しているか否か)を判断する。
(ステップS50-1)登録精算装置20は、計量器300に計量値(現在の計量値)を要求する。
(ステップS50-2)登録精算装置20は、ステップS50-1にて取得した計量値と、ステップS8又はステップS18にて記憶した風袋重量と、を比較する。
(ステップS50-3)登録精算装置20は、ステップS50-2の比較結果として得られる両重量の差が所定の誤差重量未満である場合には重量は正常である(商品が残留していない)と判断し、上記差が所定の誤差重量以上である場合には重量は異常である(商品が残留している)と判断する。
【0093】
ステップS51:登録精算装置20は、商品の残留を確認する画面を表示する。例えば、登録精算装置20は、図6(C)に示したような商品残留確認画面を表示する。続いてステップS50に戻る。
【0094】
ステップS52:登録精算装置20は、現在のグループと買物袋500とを対応関係を示した情報(グループ買物袋対応情報)を記憶する。つまり、登録精算装置20は、買物袋区分情報の初期化(ステップS53)とグループカウンタの値の更新(図7に戻って再度実行するステップS1)の前に、現在のグループと買物袋500との対応関係を退避する。例えば、登録精算装置20は、現在のグループカウンタの値が「X」、買物袋区分情報が「Y」である場合には、グループカウンタの値「X」と買物袋区分情報「Y」とを「-」を付けて連結したグループ買物袋対応情報「X-Y」を記憶する。例えば、グループ買物袋対応情報「1-1」は「グループ1ではレジ袋を利用した旨」を示し、グループ買物袋対応情報「1-2」は「グループ1ではマイバッグを利用した旨」を示し、グループ買物袋対応情報「1-3」は「グループ1では買物袋500を利用しなかった旨」を示し、グループ買物袋対応情報「2-1」は「グループ2ではレジ袋を利用した旨」を示し、グループ買物袋対応情報「2-2」は「グループ2ではマイバッグを利用した旨」を示し、グループ買物袋対応情報「2-3」は「グループ2では買物袋500を利用しなかった旨」を示すものである。続いてステップS53に進む。
【0095】
ステップS53:登録精算装置20は、買物袋区分情報を初期化(例えば、NULL値に初期化)する。続いてステップS54に進む。
ステップS54:登録精算装置20は、風袋重量をゼロリセットとする。続いてステップS55に進む。
ステップS55:登録精算装置20は、買物袋利用有無フラグの値が「1(利用有)」であるか否かを判断する。買物袋利用有無フラグの値が「1(利用有)」である場合(ステップS55:YES)、ステップS56に進む。買物袋利用有無フラグの値が「0(利用無)」である場合(ステップS55:NO)、図7のステップS1に戻る。
ステップS56:登録精算装置20は、買物袋利用有無フラグの値を「1(利用有)」から「0(利用無)」に更新する。続いて図7のステップS1に戻る。
【0096】
図10(A)のフローチャート)
図10(A)のフローチャートは、図9のステップS30において重量が正常でないと判断した場合の動作である。つまり、図10(A)のフローチャートは、分割操作後(袋交換ボタンBT30の操作後、袋利用ボタンBT31の操作後)の重量確認(ステップS30)の結果、未登録の商品が計量器300において計量されていると判断した場合(状況a)や登録済の商品が計量されていないと判断した場合(状況b)に実行される。
【0097】
ステップS32:登録精算装置20は、店員呼出処理を実行する。続いてステップS33に進む。
ステップS33:登録精算装置20は、店員呼出中である旨を報知する画面を表示する。例えば、登録精算装置20は、図5(D)に示したような店員呼出画面を表示する。続いてステップS34に進む。
【0098】
ステップS34:登録精算装置20は、商品の一覧を表示する。例えば、登録精算装置20は、店員呼出画面において店員(当該登録精算装置20に呼び出された店員)による所定の操作(例えば、隠しボタンの操作)があった場合や店員のログインがあった場合、図6(A)に示したような商品一覧画面を表示する。続いてステップS35に進む。
【0099】
なお、図6(A)に示した商品一覧画面は、現在のグループがグループ2(グループカウンタの値が「2」)であり、現在の買物袋区分情報が「2(マイバッグ)」であり、グループ買物袋対応情報として「1-1(グループ1ではレジ袋を利用した旨)」を記憶している場合における商品一覧画面である。図6(A)に示した商品一覧画面の符号Aの情報(表示対象のグループに関する情報/該グループにおける買物袋500に関する情報)は、グループカウンタの値、買物袋区分情報に基づき表示された情報である。図6(A)に示した商品一覧画面の符号Bの情報(当該グループに属する商品の点数、当該グループに属する商品の合計金額、当該グループに属する商品の合計重量)、及び、商品一覧表示領域HR21の表示は、商品登録情報、商品マスタに基づき表示された情報である。図6(A)に示した商品一覧画面の符号Cの情報(計量器300による計量情報)は、ステップS30(ステップS30-2)において算出した情報である。図6(A)に示した商品一覧画面のグループ1ボタンBT51に表示された「グループ1 レジ袋」は、グループ買物袋対応情報「1-1(グループ1ではレジ袋を利用した旨)」に基づき表示された情報である。なお、「グループ1 レジ袋」は、グループ1の商品登録情報(商品登録情報に含まれる買物袋区分情報)に基づいても表示可能である。
【0100】
ステップS35:登録精算装置20は、商品を登録、又は、登録した商品の取消等する。例えば、登録精算装置20は、店員(当該登録精算装置20に呼び出された店員)の操作に基づいて、商品を登録、又は、登録した商品の取消等する。続いてステップS36に進む。
【0101】
(ステップS35の詳細)
店員は、例えば、商品一覧画面を確認する。計量器300が計量している商品の重量(符号C)が、商品マスタ上の重量(符号B)の合計よりも大きい場合(つまり未登録の商品が計量器300において計量されている場合(状況a))、店員は、未登録の商品を登録する操作を行うか、未登録の商品を計量器300から単に取り除けばよい(持ち帰らないようにすればよい)。一方、商品マスタ上の重量の合計(符号B)が、計量器300が計量している商品の重量(符号C)よりも大きい場合(つまり登録済の商品が計量器300において計量されていない場合(状況b))、店員は、登録済の商品を計量器300に置くか、登録録の商品を取り消す操作を行えばよい。
【0102】
ステップS36:登録精算装置20は、図9のステップS30と同様、重量が正常であるか否かを判断する。重量が正常である場合(ステップS36:YES)、図9のステップS43に進む。重量が正常でない場合(ステップS36:NO)、ステップS35に戻る。
【0103】
図11のフローチャート)
図11のフローチャートは、会計ボタンBT40の操作があった場合の動作である。
ステップS60:登録精算装置20は、図9のステップS30と同様、重量が正常であるか否かを判断する。登録精算装置20は、重量が正常である場合(ステップS60:YES)、ステップS71に進む。重量が正常でない場合(ステップS60:NO)、図10(B)のステップS62に進む。
【0104】
ステップS71:登録精算装置20は、顧客の操作に基づいて精算する。続いてステップS73に進む。
【0105】
ステップS73の処理は、図9のステップS43の処理と同様であるため説明を省略する。ステップS74の処理は、図9のステップS44の処理と同様であるため説明を省略する。ステップS75の処理は、図9のステップS45の処理と同様であるため説明を省略する。ステップS76の処理は、図9のステップS46の処理と同様であるため説明を省略する。ステップS77の処理は、図9のステップS47の処理と同様であるため説明を省略する。
【0106】
ステップS80:登録精算装置20は、図9のステップS50と同様、重量が正常であるか否かを判断する。登録精算装置20は、重量が正常である場合(ステップS80:YES)、ステップS82に進む。重量が正常でない場合(ステップS80:NO)、ステップS81に進む。
【0107】
ステップS81:登録精算装置20は、図9のステップS51と同様、商品の残留を確認する画面を表示する。続いてステップS80に戻る。
【0108】
ステップS82:登録精算装置20は、現在のグループと買物袋500とを対応関係を示した情報(グループ買物袋対応情報)を消去する。つまり、登録精算装置20は、当該取引が完了するため、退避していたグループ買物袋対応情報を消去する。続いてステップS83に進む。
【0109】
ステップS83:登録精算装置20は、図9のステップS53と同様、買物袋区分情報を初期化する。続いてステップS84に進む。
ステップS84:登録精算装置20は、図9のステップS54と同様、風袋重量をゼロリセットとする。続いてステップS85に進む。
ステップS85:登録精算装置20は、図9のステップS55と同様、買物袋利用有無フラグの値が「1(利用有)」であるか否かを判断する。買物袋利用有無フラグの値が「1(利用有)」である場合(ステップS85:YES)、ステップS86に進む。買物袋利用有無フラグの値が「0(利用無)」である場合(ステップS85:NO)、ステップS87に進む。
ステップS86:登録精算装置20は、図9のステップS56と同様、買物袋利用有無フラグの値を「1(利用有)」から「0(利用無)」に更新する。続いてステップS87に進む。
ステップS87:登録精算装置20は、グループカウンタの値を初期化する(「0」にする)。そして本フローチャートは終了する。
【0110】
図10(B)のフローチャート)
図10(B)のフローチャートは、図11のステップS60において重量が正常でないと判断した場合の動作である。つまり、図10(B)のフローチャートは、会計ボタンBT40の操作後の重量確認(ステップS60)の結果、未登録の商品が計量器300において計量されていると判断した場合(状況a)や登録済の商品が計量されていないと判断した場合(状況b)に実行される。
【0111】
ステップS62の処理は、図10(A)のステップS32の処理と同様であるため説明を省略する。ステップS63の処理は、図10(A)のステップS33の処理と同様であるため説明を省略する。ステップS64の処理は、図10(A)のステップS34の処理と同様であるため説明を省略する。ステップS65の処理は、図10(A)のステップS35の処理と同様であるため説明を省略する。
【0112】
ステップS66:登録精算装置20は、図10(A)のステップS36と同様(つまり図9のステップS30)と同様、重量が正常であるか否かを判断する。重量が正常である場合(ステップS66:YES)、図11のステップS71に進む。重量が正常でない場合(ステップS66:NO)、ステップS65に戻る。なお、図10(C)のフローチャート、図10(D)のフローチャートについては後述する。
【0113】
(フローチャートの変形例)
図9のステップS44~S51に関連し、登録精算装置20は、買物袋500の取り外しを案内する画面の表示(図9のステップS44)から所定の時間(例えば15秒)が経過しても重量が正常とならない場合(ステップS50(NO))、店員呼出処理を実行し、店員呼出中である旨を報知する画面を表示してもよい。あるいは、登録精算装置20は、買物袋500の取り外しが完了したと判断してから(図9のステップS45(YES))、所定の時間(例えば、10秒)が経過しても重量が正常とならない場合(ステップS50(NO))、店員呼出処理を実行し、店員呼出中である旨を報知する画面を表示してもよい。図9のステップS46~S51、図11のステップS74~S81、図11のステップS76~S81についても同様である。
【0114】
登録精算装置20は、重量が正常でないと判断した場合、スキャナ部206によるスキャンを禁止してもよい。例えば、登録精算装置20は、図10(A)のステップS32~ステップS34の期間(但し、ステップS34に表示する商品一覧画面において店員のログイン操作として店員コードを読み取る場合にはステップS32~ステップS33の期間)において、スキャナ部206によるスキャンを禁止してもよい。
【0115】
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態によれば、セルフレジである登録精算装置20を効果的に運用することができる。例えば、登録精算装置20は、買物袋500の利用の有無に応じて案内情報等の表示を制御するため、顧客(操作者)は快適に登録精算装置20を操作することができる。また、登録精算装置20は、重量確認を顧客の負担にならない好適なタイミングで実施するため(過度な負担にならないように必要な確認を行うようにしているため)、顧客(操作者)は快適に登録精算装置20を操作することができる。
【0116】
(変形例等)
以上、実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(21)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(21)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0117】
(1)上記実施形態では、登録精算装置20は、買物袋500の取り付けを案内する画面として買物袋取付案内画面(図4(B))を表示する例を説明したが、他の画面(例えば、登録画面)の前面に買物袋500の取り付けを案内する小画面を表示してもよい。同様に、買物袋取外案内画面(図6(B))に代えて買物袋500の取り外しを案内する小画面を表示してもよい。商品取去案内画面(非図示)に代えて商品の取り去りを案内する小画面を表示してもよい。商品一覧画面(図6(A))に代えて商品を一覧表示する小画面を表示してもよい。商品残留確認画面(図6(C))に代えて商品の残留を確認する小画面を表示してもよい。
【0118】
(2)上記実施形態では、登録精算装置20は、自装置(記憶部202)に商品マスタを記憶し、自装置内の商品マスタを参照して単価や重量等を取得する例を説明したが、登録精算装置20は、自装置に商品マスタを記憶せずに、他装置(例えば、ストアコントローラ40)内の商品マスタを参照して単価や重量等を取得してもよい。
【0119】
(3)上記実施形態では、登録精算装置20は、1品目の商品が登録される前は会計ボタンBT40を操作不可能な態様で表示する例を説明したが、1品目の商品が登録される前は会計ボタンBT40を非表示にしてもよい。袋交換ボタンBT30や袋利用ボタンBT31についても同様である。なお、袋交換ボタンBT30や袋利用ボタンBT31については、2品目の商品が登録される前は非表示にしてもよい。
【0120】
(4)上記(3)に関連し、登録精算装置20は、買物袋500が買物袋用フック246aに取り付けられる前は買物袋取付案内画面(図4(B))に取付OKボタンBT20を操作不可能な態様で表示し(又は非表示とし)、買物袋500が買物袋用フック246aに取り付けられた後に取付OKボタンBT20を操作可能な態様で表示してもよい。買物袋取外案内画面(図6(B))における取外OKボタンBT21の表示についても同様である。
【0121】
登録精算装置20は、カメラ210による撮像画像に基づいて、買物袋500が買物袋用フック246aに取り付けられたか否かや買物袋500が買物袋用フック246aから取り外されたか否を判断してもよい。登録精算装置20は、買物袋取付案内画面(図4(B))の表示後、計量器300による計量値が増加し増加した値で安定した場合、買物袋500が買物袋用フック246aに取り付けられたと判断し、買物袋取外案内画面(図6(B))の表示後、計量器300による計量値が減少し減少した値で安定した場合、買物袋500が買物袋用フック246aから取り外されたと判断してもよい。登録精算装置20は、買物袋500の買物袋用フック246aへの取り付けや取り外しを検出可能なセンサを備え、該センサによって買物袋500が買物袋用フック246aに取り付けられたか否かや買物袋500が買物袋用フック246aから取り外されたか否かを判断してもよい。
【0122】
(5)上記実施形態では、登録精算装置20は、レジ袋を利用する場合もマイバッグを利用する場合も同一の案内画面(例えば、図4(B)の買物袋取付案内画面、図6(B)の買物袋取外案内画面)を表示する例を説明したが、レジ袋を利用する場合とマイバッグを利用する場合とで異なる案内画面を表示してもよい。
【0123】
(6)上記実施形態では、登録精算装置20は、買物袋500を利用する場合における風袋重量の記憶について、買物袋500を取り付けた旨の明示的な操作(取付OKボタンBT20)に基づいて風袋重量を記憶する例を説明したが(図7のステップS7(YES))→ステップS8)、上記明示的な操作によらずに風袋重量を記憶してもよい。例えば、登録精算装置20は、買物袋500が買物袋用フック246aに取り付けられたと判断(例えば、カメラ210による撮像画像に基づいて判断、計量器300による計量値による判断、センサによる判断)した場合、風袋重量を記憶してもよい。
【0124】
(7)上記実施形態では、登録精算装置20は、買物袋500を取り外した旨の明示的な操作(取外OKボタンBT21の操作)に基づいて重量を確認(計量器300から商品が完全に降ろされたか否かを確認)する例を説明したが(図9のステップS45(YES)→ステップS50)、上記明示的な操作によらずに重量を確認してもよい。例えば、登録精算装置20は、買物袋500が買物袋用フック246aから取り外されたと判断(例えば、カメラ210の撮像画像による判断、計量器300による計量値による判断、センサによる判断)した場合、重量を確認してもよい。
【0125】
(8)上記実施形態では、登録精算装置20は、商品の取り去った旨の明示的な操作(取去OKボタンの操作)に基づいて重量を確認(計量器300から商品が完全に降ろされたか否かを確認)する例を説明したが(図9のステップS47(YES)→ステップS50)、上記明示的な操作によらずに重量を確認してもよい。例えば、登録精算装置20は、計量器300からの商品の取り去られたと判断(例えば、カメラ210の撮像画像による判断、計量器300による計量値による判断)した場合、重量を確認してもよい。
【0126】
(9)上記実施形態では、登録精算装置20は、分割操作(袋交換ボタンBT30の操作、袋利用ボタンBT31の操作)の後に重量が正常であった場合、計量器300から商品が完全に降ろされたか否かを確認する例を説明したが(図8のステップS24(YES)又はステップS25(YES)→ステップS30(YES)→、…、ステップS50)、分割操作後に新たに商品が置かれたか否かを確認してもよい。例えば、登録精算装置20は、分割操作後の計量値が分割操作時の計量値を超えたか否かを監視(判断)してもよい。なお、登録精算装置20は、分割操作後の計量値が分割操作時の計量値を超えた場合には、店員呼出処理を実行してもよい。これにより、買物袋500の交換等に乗じて、顧客が、上流側カウンタ231側にある商品(未登録の商品)を商品登録せずに計量器300に置く(持ち帰る)といった不正を監視することができる。
【0127】
(10)上記実施形態では、説明を省略していたが、袋交換ボタンBT30(図5(A))や袋利用ボタンBT31(図5(B))が操作された場合(又は、取外OKボタンBT21(図6(B))や取去OKボタン(不図示)操作された場合)には、登録精算装置20は、当該グループの登録リストを印刷、発行してもよい。これにより、グループ単位(例えば買物袋500単位)の登録リストが発行されるため、例えば、店員による確認作業が効率化され便利である。また、登録リストの用紙は弱粘着のものにしてもよい。これにより、簡便に買物袋500等に貼りつけられるため、登録リストと買物袋500等の対応関係が分かり易くなる。なお、精算後に発行するレシートについても、グループ毎に用紙を分けで印刷してもよいし、各商品が属するグループが分かるように(夫々のグループに属する商品が分かるように)印刷(数字や記号を印刷)してもよい。
【0128】
(11)上記実施形態では、カメラ210(画像)による監視の一つとして、棚画像表示画面(図6(D))に棚画像GA71を表示する例を説明したが、他の場面においてもカメラ210による監視を行ってもよい。
【0129】
(a)例えば、分割操作(袋交換ボタンBT30の操作、袋利用ボタンBT31の操作)→重量比較(商品一致)OK→買物袋取外案内画面(図6(B))又は商品取去案内画面(非図示)の表示→重量比較(残留確認)OK→次のグループの商品を登録する迄の期間(図8のステップS24(YES)又はステップS25(YES)~図8のステップS21の間)の一部又は全部において、カメラ210による監視を行ってもよい。つまり、カメラ210は、買物袋を交換する旨の操作等に基づいて撮像を開始し、次のグループの商品の登録に基づいて撮像を終了してもよい。監視範囲(撮像範囲)は、作業支援システム240側であってもよいし、上流側カウンタ231~作業支援システム240の範囲であってもよい。作業支援システム240側に焦点を充てた作業支援システム240専用のカメラ210を用意してもよい。下記(b)の期間においても同様である。これにより、買物袋500の交換等に乗じて、顧客が、上流側カウンタ231側にある商品(未登録の商品)を商品登録せずに作業支援システム240側に移動させる(持ち帰る)といった不正を監視することができる。
【0130】
(b)上記(a)の期間に代えて又は加えて、会計ボタンBT40の操作→重量比較(商品一致)OK→買物袋取外案内画面(図6(B))又は商品取去案内画面(非図示)の表示→重量比較(残留確認)OK(又は重量比較(残留確認)OKから所定時間(例えば10秒間)が経過する迄の期間(図8のステップS26(YES)~図11のエンド(エンドから所定時間経過の間)の一部又は全部において、カメラ210による監視を行ってもよい。つまり、カメラ210は、会計ボタンBT40の操作に基づいて撮像を開始し、取引終了後から所定時間経過後に撮像を終了してもよい。これにより、顧客が、上流側カウンタ231側に商品を残したまま会計ボタンBT40の操作し、上流側カウンタ231側の商品(未登録の商品)を商品登録せずに作業支援システム240側に移動させる(持ち帰る)といった不正を監視することができる。
【0131】
上記(a)(b)の期間には、計量器300(重量)による監視も実施(重量比較(商品一致、残留確認)しているが、計量器300による監視とカメラ210による監視の両方を実行してもよいし、何れか一方を実行してもよい。例えば、登録精算装置20は、図7図11に示したフローチャートの処理ステップ毎に、監視の方法(例えば、計量器300による監視とカメラ210による監視の両方を実行するか、計量器300による監視を実行するか、カメラ210による監視を実行するか)を切り替えてもよい。つまり、重量の比較と撮像とを切り替えて客の操作又は動作を監視してもよい。なお、他の装置(取引状況管理装置30、店員が携帯するスマートフォンやタブレット端末)が、上記監視の方法を制御してもよい。
【0132】
また、監視情報(カメラ210の撮像画像、計量器300の重量情報の一方又は両方)は、小型表示部216bで表示してもよい。監視情報は、小型表示部216bでの表示に代えて又は加えて、他の装置(取引状況管理装置30、店員が携帯するスマートフォンやタブレット端末)において表示してもよい。
【0133】
また、取引状況管理装置30(店員が携帯するスマートフォンやタブレット端末も同様)は、監視情報とともに又は監視情報とは別に、登録精算装置20における商品の登録や、買物袋500の交換や、精算に関する進捗状況や、エラーの情報(重量比較(商品一致)NG、重量比較(残留確認)NG等)を表示してもよい。
【0134】
(12)上記実施形態では、登録精算装置20が備える1以上のカメラ210が、登録精算装置20の操作者(顧客)や操作者の動作(操作)等を撮像する例を説明したが、操作者(顧客)や操作者の動作(操作)等は、店舗内に設置された他のカメラ(カメラ211と称する)が、登録精算装置20の操作者(顧客)や操作者の動作(操作)等を撮像してもよい。例えば、上記(11)の監視では、カメラ210に代えて又は加えてカメラ211を用いてもよい。
【0135】
(13)上記実施形態では、登録精算装置20が風袋重量を記憶する例を説明したが(図7のステップS8、S18)、計量器300が風袋重量を記憶してもよい。例えば、登録精算装置20は、風袋重量を記憶するべきタイミング(買物袋500の取り付けが完了した場合(図7のステップS7(YES)、又は、買物袋500を利用しない選択であると判断した場合(図7のステップS5(NO))、風袋重量を記憶すべき旨の指示情報を計量器300に送信し、計量器300は、上記指示情報に従って現在の計量値を風袋重量として記憶してもよい。
【0136】
(14)上記実施形態では、顧客が登録する操作を行った商品(登録精算装置20が登録した商品)と顧客が持ち帰る商品(計量器300が計量した商品)とが一致するか否かの判断(図9のステップS30の判断、図11のステップS60の判断、図10(A)のステップS36の判断や、図10(B)のステップS66の判断)において、登録精算装置20、顧客が持ち帰る商品の計量値(風袋重量を減算した計量値)を算出する例を説明したが(ステップS30-2)、上記(13)に関連し、計量器300が、顧客が持ち帰る商品の計量値を算出し、登録精算装置20に送信してもよい。
【0137】
つまり、図9のステップS30の場面では、登録精算装置20は、分割操作(袋交換ボタンBT30の操作、袋利用ボタンBT31の操作)に基づいて計量器300に商品の計量値を要求し、計量器300は、現在の計量値から風袋重量を減算して商品の計量値を算出し、算出した商品の計量値を登録精算装置20に送信してもよい。図11のステップS60の場面では、登録精算装置20は、会計ボタンBT40に基づいて計量器300に商品の計量値を要求し、計量器300は、現在の計量値から風袋重量を減算して商品の計量値を算出し、算出した商品の計量値を登録精算装置20に送信してもよい。なお、図10(A)のステップS36の場面では、登録精算装置20は、ステップS35の処理に続いて計量器300に商品の計量値を要求し、図10(B)のステップS66の場面では、登録精算装置20は、ステップS65の処理に続いて計量器300に商品の計量値を要求してもよい。
【0138】
(15)上記実施形態では、顧客が登録する操作を行った商品と顧客が持ち帰る商品とが一致するか否かを登録精算装置20(登録精算装置20のCPU201)が判断する例を説明したが、登録精算装置20に代えて又は加えて、他の装置が判断してもよい。例えば、登録精算装置20が、顧客が登録する操作を行った商品の重量を計量器300に送信し、計量器300(計量器300のCPU)が、顧客が登録する操作を行った商品と顧客が持ち帰る商品とが一致するか否かを判断し、判断結果を登録精算装置20に送信してもよい。また、計量器300や登録精算装置20が、上記の判断に必要となる情報を取引状況管理装置30や本部サーバ50に送信し、取引状況管理装置30や本部サーバ50が、顧客が登録する操作を行った商品と顧客が持ち帰る商品とが一致するか否かを判断し、判断結果を登録精算装置20に送信してもよい。
【0139】
(16)上記実施形態では、登録精算装置20は、分割操作(袋交換ボタンBT30の操作、袋利用ボタンBT31の操作)の後に、顧客が登録する操作を行った商品と顧客が持ち帰る商品とが一致するか否かを判断し一致しないと判断した場合には(図9のステップS30(NO))、直ちに店員呼出処理等の処理(図10(A)のステップS32~S36)を実行する例を説明したが、直ちに店員呼出処理等の処理を実行しなくてもよい。具体的には、登録精算装置20は、分割操作の後に、顧客が登録する操作を行った商品と顧客が持ち帰る商品とが一致するか否かを判断するが、一致しないと判断した場合であっても、店員呼出処理等の処理は、会計ボタンBT40の操作後に実行してもよい。
【0140】
登録精算装置20は、分割操作があった場合には、顧客が登録する操作を行った商品と顧客が持ち帰る商品とが一致するか否かを判断し、一致しないと判断した場合には(図9のステップS30(NO))、図10(C)に示したように、当該グループについて要確認フラグをセットし(図10(C)のステップS31)、図9のステップS43以下の処理を実行してもよい。
【0141】
登録精算装置20は、会計ボタンBT40の操作があった場合には、図10(D)に示したように、顧客が登録する操作を行った商品と顧客が持ち帰る商品とが一致するか否かを判断する(図10(D)のステップS60)。登録精算装置20は、一致しないと判断した場合には、当該グループについて要確認フラグをセットし(図10(D)のステップS61)、少なくとも1つのグループについて要確認フラグがセットされているか否かを判断する(図10(D)のステップS70)。登録精算装置20は、一致すると判断した場合には、当該グループについて要確認フラグをセットせずに、少なくとも1つのグループについて要確認フラグがセットされているか否かを判断する(ステップS70)。
【0142】
登録精算装置20は、少なくとも1つのグループについて要確認フラグがセットされていると判断した場合には(ステップS70:YES)、図11のステップS62~S66の処理を実行し、セットされている全ての要確認フラグをクリアし(図10(D)のステップS67)、図11のステップS71以下の処理を実行する。登録精算装置20は、上記ステップS64の処理において、要確認フラグがセットされているグループの商品を一覧表示する。登録精算装置20は、2以上のグループに要確認フラグがセットされている場合には、要確認フラグがセットされている2以上のグループの商品をグループ単位に表示してもよいし、属するグループを識別可能な態様で纏めて表示してもよい。登録精算装置20は、要確認フラグが何もセットされていないと判断した場合には(ステップS70:NO)、単に(図11のステップS60~S67の処理を実行せずに)、図11のステップS71以下の処理を実行する。
【0143】
(17)上記実施形態では、分割操作(袋交換ボタンBT30の操作、袋利用ボタンBT31の操作)があった場合には計量器300から商品が完全に降される例を説明した(図9のステップS50)。つまり、上記実施形態では、分割操作があった場合、分割操作前に登録した商品と分割操作後に登録する商品とを別々に計量すべく(例えば、別々の買物袋500に入れるべく)、分割操作時に計量器300に置かれている全商品を計量器300から降ろす運用を説明した。しかしながら、分割操作があった場合、分割操作前に登録した商品の一部について計量器300に置いたままとし分割操作後に登録する商品と一緒に計量する運用(例えば、分割操作前に登録した商品の一部を分割操作後に新たに取り付ける買物袋500に入れる運用)も可能である。当該運用では、分割操作後に登録する商品と一緒に計量する一部の商品の重量分を控除し、重量比較(残留確認)を行えばよい。
【0144】
例えば、分割操作時に、計量器300に置かれている商品(分割操作前に置かれた商品)の一部を、分割操作後に登録する商品と一緒に計量する旨を宣言するボタンを用意(商品残留確認画面(図6(C))や棚画像画面(図6(D)に表示)してもよい。分割操作後に登録する商品と一緒に計量する一部の商品については、顧客が指定してもよいし、カメラ210によって特定してもよいし、計量器300による計量値から特定してもよい。
【0145】
なお、計量器300に置かれている商品(分割操作前に置かれた商品)の一部を分割操作後に登録する商品と一緒に計量する場合、当該一部の商品のグループを変更してもよいし、当該一部の商品のグループを変更しなくてもよい。例えば、グループ1に属する商品aについてグループ2の商品と一緒に計量する場合、商品aの商品登録情報(グループ番号)を、「1」から「2」に変更してもよいし、「1」から「2」に変更しなくてもよい。何れの場合であっても、商品aは風袋の重量として取り扱われる(図7のステップS8、S18)。なお、グループが変更される態様においてグループの変更があった場合には、グループの変更に関する情報(例えば、グループの変更があった旨、変更対象の商品名)を例えば、分割操作後に再度表示される取引開始画面において報知してもよい。
【0146】
なお、上記(11)の監視として、一緒に計量する旨を宣言するボタンの操作を監視してもよい(撮像してもよい)。
【0147】
(18)上記実施形態では、分割操作(袋交換ボタンBT30の操作、袋利用ボタンBT31の操作)や会計ボタンBT40の操作があった場合に、計量器300による計量重量と商品マスタに基づく重量とを比較する例を説明したが、分割操作や会計ボタンBT40の操作があった場合に代えて又は加えて、商品を登録する毎に、計量器300による計量重量と商品マスタに基づく重量とを比較してもよい。
【0148】
なお、上記(11)にも関連するが、例えば、商品登録から所定時間(例えば10秒間)が経過する迄の期間の一部又は全部において、カメラ210による監視を行ってもよい。これにより、個々の商品の登録及び計量に乗じて、顧客が、上流側カウンタ231側にある商品(未登録の商品)を商品登録せずに作業支援システム240側に移動させるといった不正を監視することができる。商品を登録する場面においても、重量の比較と撮像とを切り替えて客の操作又は動作を監視してもよい。
【0149】
(19)上記実施形態では、顧客が登録する操作を行った商品と顧客が持ち帰る商品とが一致するか否かを両商品の重量を比較する方法で判断する例を説明したが、他の方法で両商品が一致するか否かを判断してもよい。例えば、重量を比較する方法に代えて又は加えて画像認識(画像処理)による方法で両商品が一致するか否かを判断してもよい。
【0150】
(20)上記実施形態では、登録精算装置20と計量器300とが別体である例を説明したが、登録精算装置20と計量器300とは一体であってもよい。
【0151】
(21)各装置(登録精算装置20、計量器300等)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。各装置は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。例えば、各装置の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバが実行し、各装置はブラウジング機能によって画面を表示等してもよい。一例として、顧客が登録する操作を行った商品と、顧客が持ち帰る商品とが一致するか否かをクラウドサーバが判断してもよい。
【0152】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、商品情報処理システムに関する。
[背景技術]
顧客自らが操作して、商品を登録して精算を行う、いわゆるセルフレジが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開平10-069574号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、セルフレジの運用には、例えば利便性等について、改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、セルフレジを効果的に運用する技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0153】
(1)上述した課題を解決するための一態様は、購入対象の商品を客自ら登録する商品情報処理システム(例えば、登録精算装置20を含む販売システム1、登録精算装置20等)であって、表示手段(例えば、表示部205等)と、商品毎の重量情報を記憶する記憶手段(例えば、記憶部202等)と、商品を登録する登録手段(例えば、スキャナ部206等)と、前記登録手段によって登録された商品を計量する計量手段(例えば、計量器300等)と、前記登録手段によって登録された商品について、前記重量情報に基づく総重量と前記計量手段によって計量される重量とを比較する比較手段(例えば、ステップS30、ステップS60等)とを備えることを特徴とする商品情報処理システムである。
(1)によれば、セルフレジを効果的に運用することができる。例えば、総重量で比較するため、顧客(操作者)の負担が少なく、顧客は快適に操作することができる。
【0154】
(2)前記表示手段は、買物袋の交換に関する操作(例えば、袋交換ボタンBT30、袋利用ボタンBT31の操作)を受付可能であり、前記比較手段は、買物袋を交換する旨の操作があった場合に、前記登録手段によって登録された商品について、前記重量情報に基づく総重量と前記計量手段によって計量される重量とを比較する(例えば、ステップS30等)ことを特徴とする(1)に記載の商品情報処理システムである。
(2)によれば、セルフレジを効果的に運用することができる。例えば、好適なタイミング(買物袋の交換のタイミング)で比較するため、顧客の負担が少なく、顧客は快適に操作することができる。
【0155】
(3)前記表示手段は、前記比較手段による比較結果が所定の重量範囲である場合(比較結果として得られる両重量の差が誤差と見做せる範囲である場合)に、買物袋の交換にかかる案内画面(例えば、買物袋取外案内画面(図6(B)等)を表示することを特徴とする(1)又は(2)に記載の商品情報処理システムである。
(3)によれば、セルフレジを効果的に運用することができる。例えば、所定の重量範囲である場合には買物袋の交換を案内によって促進し、所定の重量範囲でない場合には買物袋の交換を一旦保留することができる。
【0156】
(4)客の操作又は動作を撮像する撮像手段(例えば、カメラ210、カメラ211等)を備え、前記比較手段による重量の比較と前記撮像手段による撮像とを切り替えて客の操作又は動作を監視することを特徴とする(1)~(3)の何れかに記載の商品情報処理システムである。
(4)によれば、セルフレジを効果的に運用することができる。例えば、不正を好適に監視することができる。
【0157】
なお、以上に説明した各装置(登録精算装置20、取引状況管理装置30、本部サーバ50、計量器300等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0158】
1…販売システム、20…登録精算装置、30…取引状況管理装置、40…ストアコントローラ、50…本部サーバ、300…計量器、240…作業支援システム、241…下流側カウンタ、243…作業支援ラック
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