(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172762
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】家賃債務管理装置、家賃債務管理方法、および、家賃債務管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20120101AFI20231129BHJP
G06Q 20/02 20120101ALI20231129BHJP
G06Q 20/14 20120101ALI20231129BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
G06Q20/02 300
G06Q20/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022084795
(22)【出願日】2022-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】東 遼平
(72)【発明者】
【氏名】仲屋 幸一郎
(72)【発明者】
【氏名】三井 海地
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049CC28
5L055AA02
5L055AA32
(57)【要約】 (修正有)
【課題】口座引落不能となった場合、家賃債務保証会社から代理店に対して保証をしている賃料を代位弁済及び契約者への滞納賃料の求償データ作成をシステムで自動的に実行する家賃債務管理装置、家賃債務管理方法並びに家賃債務管理プログラムを提供する。
【解決手段】家賃債務管理装置100は、契約データを記憶する契約データベース106a、引落依頼明細データを記憶する引落依頼データベース106g、家賃債務の引落依頼が不能である場合、契約データ及び引落依頼明細データに基づいて、賃借人の代位弁済データを作成する代位弁済作成部102c、支払先への支払依頼データを作成する支払依頼作成部102d及び請求先への回収予定データを作成する回収予定作成部102eを備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えた家賃債務管理装置であって、
前記記憶部は、
家賃債務保証の保証番号、管理会社、商品、および、契約者を紐付けて設定した契約データを記憶する契約記憶手段と、
前記商品、代位弁済依頼締日、および、代位弁済日を紐付けて設定した商品マスタと、
引落日、前記保証番号、引落依頼金額、および、引落結果を紐付けて設定した引落依頼明細データを記憶する引落依頼記憶手段と、
を備え、
前記制御部は、
前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、家賃債務の引落依頼が不能である場合、賃借人の代位弁済データを作成する代位弁済作成手段と、
前記契約データ、前記商品マスタ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、支払先への支払依頼データを作成する支払依頼作成手段と、
前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、請求先への回収予定データを作成する回収予定作成手段と、
を備えたことを特徴とする家賃債務管理装置。
【請求項2】
前記代位弁済作成手段は、
前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、前記家賃債務の前記引落依頼が前記不能である場合、前記引落日を報告日として設定し、且つ、前記契約者を前記賃借人として設定し、且つ、前記引落依頼金額を報告金額として設定し、前記保証番号および前記管理会社を設定した前記代位弁済データを作成することを特徴とする請求項1に記載の家賃債務管理装置。
【請求項3】
前記支払依頼作成手段は、
前記契約データ、前記商品マスタ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、前記引落日直後の前記代位弁済依頼締日に紐付けられた前記代位弁済日を支払日として設定し、且つ、前記管理会社を支払先として設定し、且つ、前記引落依頼金額を支払金額として設定し、前記保証番号を設定した前記支払依頼データを作成することを特徴とする請求項1に記載の家賃債務管理装置。
【請求項4】
前記回収予定作成手段は、
前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、前記引落日直後の前記代位弁済依頼締日に紐付けられた前記代位弁済日の年月を請求年月として設定し、且つ、前記契約者を請求先として設定し、且つ、前記引落依頼金額を請求金額として設定し、前記保証番号を設定した前記回収予定データを作成することを特徴とする請求項1に記載の家賃債務管理装置。
【請求項5】
前記契約データは、
更に、請求金額が紐付けて設定され、
前記制御部は、
前記契約データに基づいて、前記請求金額を前記引落依頼金額として設定し、且つ、前記引落日および前記保証番号を設定した前記引落依頼明細データを作成し、前記引落依頼明細データを前記引落依頼記憶手段に格納する引落依頼作成手段、
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の家賃債務管理装置。
【請求項6】
前記商品マスタは、
更に、口座振替限度回数が紐付けて設定され、
前記引落依頼作成手段は、
前記契約データ、および、前記商品マスタに基づいて、前記保証番号毎に前記引落依頼記憶手段に記憶された前記引落依頼明細データに設定された前記引落結果が前記不能である回数を集計し、当該回数が前記口座振替限度回数を超えない場合、前記請求金額を前記引落依頼金額として設定し、且つ、前記引落日および当該保証番号を設定した前記引落依頼明細データを作成し、前記引落依頼明細データを前記引落依頼記憶手段に格納することを特徴とする請求項5に記載の家賃債務管理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記引落依頼に対する引落結果を受信した場合、前記引落依頼記憶手段に記憶された前記引落依頼明細データに当該引落結果を設定する引落結果取込手段、
を更に備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の家賃債務管理装置。
【請求項8】
前記商品マスタは、
更に、自動滞納登録有無が紐付けて設定され、
前記代位弁済作成手段は、
前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、前記商品マスタに設定された前記自動滞納登録有無が有であり、且つ、前記家賃債務の前記引落依頼が前記不能である場合、前記賃借人の前記代位弁済データを作成することを特徴とする請求項1に記載の家賃債務管理装置。
【請求項9】
記憶部と制御部とを備えた家賃債務管理装置に実行させるための家賃債務管理方法であって、
前記記憶部は、
家賃債務保証の保証番号、管理会社、商品、および、契約者を紐付けて設定した契約データを記憶する契約記憶手段と、
前記商品、代位弁済依頼締日、および、代位弁済日を紐付けて設定した商品マスタと、
引落日、前記保証番号、引落依頼金額、および、引落結果を紐付けて設定した引落依頼明細データを記憶する引落依頼記憶手段と、
を備え、
前記制御部で実行させる、
前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、家賃債務の引落依頼が不能である場合、賃借人の代位弁済データを作成する代位弁済作成ステップと、
前記契約データ、前記商品マスタ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、支払先への支払依頼データを作成する支払依頼作成ステップと、
前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、請求先への回収予定データを作成する回収予定作成ステップと、
を含むことを特徴とする家賃債務管理方法。
【請求項10】
記憶部と制御部とを備えた家賃債務管理装置に実行させるための家賃債務管理プログラムであって、
前記記憶部は、
家賃債務保証の保証番号、管理会社、商品、および、契約者を紐付けて設定した契約データを記憶する契約記憶手段と、
前記商品、代位弁済依頼締日、および、代位弁済日を紐付けて設定した商品マスタと、
引落日、前記保証番号、引落依頼金額、および、引落結果を紐付けて設定した引落依頼明細データを記憶する引落依頼記憶手段と、
を備え、
前記制御部において、
前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、家賃債務の引落依頼が不能である場合、賃借人の代位弁済データを作成する代位弁済作成ステップと、
前記契約データ、前記商品マスタ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、支払先への支払依頼データを作成する支払依頼作成ステップと、
前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、請求先への回収予定データを作成する回収予定作成ステップと、
を実行させるための家賃債務管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家賃債務管理装置、家賃債務管理方法、および、家賃債務管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、賃貸不動産物件の賃料の徴収業務において、回収状況、実績情報等を見ながら自動的に電話督促、メール発信による督促を自動的に選択し、督促の自動化処理を実行する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、賃料の徴収業務において、回収不能になった場合、当該業務における代位弁済データおよび契約者への求償データをシステムで自動作成することができないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、口座引落不能となった場合、家賃債務保証会社から代理店に対して保証をしている賃料を代位弁済、および、契約者への滞納賃料の求償データ作成をシステムで自動的に実行する家賃債務管理装置、家賃債務管理方法、および、家賃債務管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る家賃債務管理装置は、記憶部と制御部とを備えた家賃債務管理装置であって、前記記憶部は、家賃債務保証の保証番号、管理会社、商品、および、契約者を紐付けて設定した契約データを記憶する契約記憶手段と、前記商品、代位弁済依頼締日、および、代位弁済日を紐付けて設定した商品マスタと、引落日、前記保証番号、引落依頼金額、および、引落結果を紐付けて設定した引落依頼明細データを記憶する引落依頼記憶手段と、を備え、前記制御部は、前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、家賃債務の引落依頼が不能である場合、賃借人の代位弁済データを作成する代位弁済作成手段と、前記契約データ、前記商品マスタ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、支払先への支払依頼データを作成する支払依頼作成手段と、前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、請求先への回収予定データを作成する回収予定作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る家賃債務管理装置において、前記代位弁済作成手段は、前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、前記家賃債務の前記引落依頼が前記不能である場合、前記引落日を報告日として設定し、且つ、前記契約者を前記賃借人として設定し、且つ、前記引落依頼金額を報告金額として設定し、前記保証番号および前記管理会社を設定した前記代位弁済データを作成することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る家賃債務管理装置において、前記支払依頼作成手段は、前記契約データ、前記商品マスタ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、前記引落日直後の前記代位弁済依頼締日に紐付けられた前記代位弁済日を支払日として設定し、且つ、前記管理会社を支払先として設定し、且つ、前記引落依頼金額を支払金額として設定し、前記保証番号を設定した前記支払依頼データを作成することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る家賃債務管理装置において、前記回収予定作成手段は、前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、前記引落日直後の前記代位弁済依頼締日に紐付けられた前記代位弁済日の年月を請求年月として設定し、且つ、前記契約者を請求先として設定し、且つ、前記引落依頼金額を請求金額として設定し、前記保証番号を設定した前記回収予定データを作成することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る家賃債務管理装置において、前記契約データは、更に、請求金額が紐付けて設定され、前記制御部は、前記契約データに基づいて、前記請求金額を前記引落依頼金額として設定し、且つ、前記引落日および前記保証番号を設定した前記引落依頼明細データを作成し、前記引落依頼明細データを前記引落依頼記憶手段に格納する引落依頼作成手段、を更に備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る家賃債務管理装置において、前記商品マスタは、更に、口座振替限度回数が紐付けて設定され、前記引落依頼作成手段は、前記契約データ、および、前記商品マスタに基づいて、前記保証番号毎に前記引落依頼記憶手段に記憶された前記引落依頼明細データに設定された前記引落結果が前記不能である回数を集計し、当該回数が前記口座振替限度回数を超えない場合、前記請求金額を前記引落依頼金額として設定し、且つ、前記引落日および当該保証番号を設定した前記引落依頼明細データを作成し、前記引落依頼明細データを前記引落依頼記憶手段に格納することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る家賃債務管理装置において、前記制御部は、前記引落依頼に対する引落結果を受信した場合、前記引落依頼記憶手段に記憶された前記引落依頼明細データに当該引落結果を設定する引落結果取込手段、を更に備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る家賃債務管理装置において、前記商品マスタは、更に、自動滞納登録有無が紐付けて設定され、前記代位弁済作成手段は、前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、前記商品マスタに設定された前記自動滞納登録有無が有であり、且つ、前記家賃債務の前記引落依頼が前記不能である場合、前記賃借人の前記代位弁済データを作成することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る家賃債務管理方法は、記憶部と制御部とを備えた家賃債務管理装置に実行させるための家賃債務管理方法であって、前記記憶部は、家賃債務保証の保証番号、管理会社、商品、および、契約者を紐付けて設定した契約データを記憶する契約記憶手段と、前記商品、代位弁済依頼締日、および、代位弁済日を紐付けて設定した商品マスタと、引落日、前記保証番号、引落依頼金額、および、引落結果を紐付けて設定した引落依頼明細データを記憶する引落依頼記憶手段と、を備え、前記制御部で実行させる、前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、家賃債務の引落依頼が不能である場合、賃借人の代位弁済データを作成する代位弁済作成ステップと、前記契約データ、前記商品マスタ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、支払先への支払依頼データを作成する支払依頼作成ステップと、前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、請求先への回収予定データを作成する回収予定作成ステップと、を含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る家賃債務管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた家賃債務管理装置に実行させるための家賃債務管理プログラムであって、前記記憶部は、家賃債務保証の保証番号、管理会社、商品、および、契約者を紐付けて設定した契約データを記憶する契約記憶手段と、前記商品、代位弁済依頼締日、および、代位弁済日を紐付けて設定した商品マスタと、引落日、前記保証番号、引落依頼金額、および、引落結果を紐付けて設定した引落依頼明細データを記憶する引落依頼記憶手段と、を備え、前記制御部において、前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、家賃債務の引落依頼が不能である場合、賃借人の代位弁済データを作成する代位弁済作成ステップと、前記契約データ、前記商品マスタ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、支払先への支払依頼データを作成する支払依頼作成ステップと、前記契約データ、および、前記引落依頼明細データに基づいて、請求先への回収予定データを作成する回収予定作成ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、口座振替業務と代位弁済業務とは異なる業務であるが、実態は口座振替結果から連続して手続きを行っており、家賃保証業界において数十万件単位の保証契約を取り扱っているため、保証履行に関する業務効率化を実現することで、取扱契約数の増加につなげることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、代理店からの滞納依頼報告に基づいて、代位弁済の支払と契約者への請求データの作成とを実行し、口座振替不能と判明した時点で代理店への弁済、および、契約者へ求償手続きを自動化することで保証履行および求償の早期化、効率化を実現し、収納代行型商品を取り扱う保証会社における滞納登録業務の効率化を実現することが可能となるという効果を奏する。また、本発明によれば、引落結果取込処理にて引落不能となった明細に対して、代位弁済・支払依頼・回収予定を作成することで、各種業務へと連動することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、口座振替で振替不能となった場合、自動で代位弁済データと契約者への求償データを作成することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、振替不能結果から自動で代位弁済および求償データ作成をすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、従来の家賃債務管理処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、従来の家賃債務管理処理の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、従来の家賃債務管理処理の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本実施形態における家賃債務管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、本実施形態におけるデータ構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本実施形態における家賃債務管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、本実施形態における家賃債務管理処理の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本実施形態における家賃債務管理処理の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、本実施形態における家賃債務管理処理の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、本実施形態における家賃債務管理処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0019】
[1.概要]
まず、
図1から
図3を参照して、本発明の概要を説明する。
図1から
図3は、従来の家賃債務管理処理の一例を示す図である。
【0020】
従来、家賃債務保証業務における集金代行型商品においては、契約者(賃借人)への賃料請求を口座振替で行うのが主流であり、代理店からの滞納依頼報告(フロントWEB、または、FAX等)に基づいて、データ入力が行われ、代位弁済の支払が行われた後、契約者への請求データが作成されるオペレーションが実行されていた。
【0021】
ここで、
図1から
図3を参照して、従来の家賃債務管理処理の一例を説明する。
図1から
図3は、従来の家賃債務管理処理の一例を示す図である。
【0022】
図1に示すように、従来は、現時点における当月の引落依頼データ作成処理が行われ、引落依頼ファイルが作成され、作成されたファイルを取引先(例えば、ファクター会社等)に送信される。ここで、従来は、商品マスタに設定されている各商品の口座振替限度回数が考慮されており、保証番号単位で過去の引落明細データで振替不能となった件数がカウントされ、商品マスタに設定されている口座振替限度回数を超えていない引落依頼データが作成対象となる。なお、従来の引落依頼データ作成対象判定ロジックとしては、(1)保証番号から商品マスタが参照され、口座振替限度回数が取得され(例:商品コード(4000)の場合、2回)、(2)過去の引落依頼データが参照され、保証番号単位に振替不能件数がカウントされ(例:保証番号(0000000004)の場合、3回)、(3)「(1)>=(2)の場合のみ、引落依頼データが作成され、保証番号(0000000004)が引落依頼データ作成対象外とされ、他保証番号が引落依頼データ作成対象とされる。
【0023】
そして、
図2に示すように、従来は、取引先(ファクター会社等)より受信した引落結果ファイルが取り込まれ、取込結果が確認される。
【0024】
そして、
図3に示すように、従来は、代理店より、滞納報告書(報告日:2022/04/27、保証番号:0000000003、管理会社:A代理店、賃借人:ヤマダジロウ、報告金額:¥120,000)が受領される。そして、
図3に示すように、従来は、代位弁済データ、支払依頼データ、および、回収予定データがシステムに登録される。そして、
図3に示すように、従来は、報告書の内容および支払内容が確認されて支払業務が実行される。
【0025】
そこで、本実施形態においては、実務として代理店からの依頼に関わらず、口座振替不能と判明した時点で代理店への弁済、契約者へ求償手続きを開始する業務をシステム化することで、保証履行および求償の早期化、効率化を実現する仕組みを提供している。すなわち、本実施形態においては、口座振替で振替不能となった場合、代理店からの滞納報告に基づき、家賃債務保証会社が代理店に対して保証をしている賃料を代位弁済し、契約者へ滞納賃料の求償を行う業務における、代位弁済および契約者への求償データの作成をシステムで自動作成している。
【0026】
[2.構成]
本実施形態に係る家賃債務管理装置100の構成の一例について、
図4および
図5を参照して説明する。
図4は、本実施形態における家賃債務管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図5は、本実施形態におけるデータ構成の一例を示す図である。
【0027】
図4に示すように、家賃債務管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、家賃債務管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0028】
家賃債務管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。家賃債務管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0029】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、家賃債務管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、家賃債務管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0030】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0031】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、契約データベース106aと商品マスタ106bと物件マスタ106cと管理会社マスタ106dと賃貸人マスタ106eと契約者マスタ106fと引落依頼データベース106gとを備えている。
【0032】
契約データベース106aは、不動産賃貸の契約データを記憶する。ここで、契約データベース106aは、家賃債務保証の保証番号、管理会社、商品、および、契約者を紐付けて設定した契約データを記憶していてもよい。また、契約データは、請求金額が紐付けて設定されていてもよい。
【0033】
ここで、
図5に示すように、本実施形態における契約データベース106aには、保証番号、管理会社コード、賃貸人コード、商品コード、物件コード、部屋番号、契約者コード、契約開始日、および、請求金額が設定されていてもよい。
【0034】
図4に戻り、商品マスタ106bは、不動産賃貸の商品を設定したマスタである。ここで、商品マスタ106bは、商品、代位弁済依頼締日、および、代位弁済日が紐付けて設定されていてもよい。また、商品マスタは、口座振替限度回数が紐付けて設定されていてもよい。また、商品マスタは、自動滞納登録有無が紐付けて設定されていてもよい。
【0035】
ここで、
図5に示すように、本実施形態における商品マスタ106bには、商品コード、商品名、代行方式、自動滞納登録有無、代位弁済依頼締日、代位弁済日、および、口座振替限度回数が設定されていてもよい。
【0036】
図4に戻り、物件マスタ106cは、不動産物件を設定したマスタである。
【0037】
ここで、
図5に示すように、本実施形態における物件マスタ106cには、物件コード、および、物件名が設定されていてもよい。
【0038】
図4に戻り、管理会社マスタ106dは、不動産賃貸の管理会社を設定したマスタである。
【0039】
ここで、
図5に示すように、本実施形態における管理会社マスタ106dには、管理会社コード、および、管理会社名が設定されていてもよい。
【0040】
図4に戻り、賃貸人マスタ106eは、不動産物件の賃貸人を設定したマスタである。
【0041】
ここで、
図5に示すように、本実施形態における賃貸人マスタ106eには、賃貸人コード、および、管理会社名が設定されていてもよい。
【0042】
図4に戻り、契約者マスタ106fは、不動産賃貸の契約者(賃借人)を設定したマスタである。
【0043】
ここで、
図5に示すように、本実施形態における契約者マスタ106fには、契約者コード、および、契約者名が設定されていてもよい。
【0044】
図4に戻り、引落依頼データベース106gは、不動産賃貸の引落依頼明細データを記憶する。ここで、引落依頼データベース106gは、引落日、保証番号、引落依頼金額、および、引落結果を紐付けて設定した引落依頼明細データを記憶していてもよい。
【0045】
制御部102は、家賃債務管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、引落依頼作成部102aと引落結果取込部102bと代位弁済作成部102cと支払依頼作成部102dと回収予定作成部102eとを備えている。
【0046】
引落依頼作成部102aは、引落依頼明細データを作成し、引落依頼明細データを引落依頼データベース106gに格納する。ここで、引落依頼作成部102aは、契約データに基づいて、請求金額を引落依頼金額として設定し、且つ、引落日および保証番号を設定した引落依頼明細データを作成し、引落依頼明細データを引落依頼データベース106gに格納してもよい。また、引落依頼作成部102aは、契約データ、および、商品マスタ106bに基づいて、保証番号毎に引落依頼データベース106gに記憶された引落依頼明細データに設定された引落結果が不能である回数を集計し、当該回数が口座振替限度回数を超えない場合、請求金額を引落依頼金額として設定し、且つ、引落日および当該保証番号を設定した引落依頼明細データを作成し、引落依頼明細データを引落依頼データベース106gに格納してもよい。
【0047】
引落結果取込部102bは、引落依頼データベース106gに記憶された引落依頼明細データに当該引落結果を設定する。ここで、引落結果取込部102bは、引落依頼に対する引落結果を受信した場合、引落依頼データベース106gに記憶された引落依頼明細データに当該引落結果を設定してもよい。
【0048】
代位弁済作成部102cは、賃借人の代位弁済データを作成する。ここで、代位弁済作成部102cは、契約データ、および、引落依頼明細データに基づいて、家賃債務の引落依頼が不能である場合、賃借人の代位弁済データを作成してもよい。また、代位弁済作成部102cは、契約データ、および、引落依頼明細データに基づいて、家賃債務の引落依頼が不能である場合、引落日を報告日として設定し、且つ、契約者を賃借人として設定し、且つ、引落依頼金額を報告金額として設定し、保証番号および管理会社を設定した代位弁済データを作成してもよい。また、代位弁済作成部102cは、契約データ、および、引落依頼明細データに基づいて、商品マスタ106bに設定された自動滞納登録有無が有であり、且つ、家賃債務の引落依頼が不能である場合、賃借人の代位弁済データを作成してもよい。
【0049】
支払依頼作成部102dは、支払先への支払依頼データを作成する。ここで、支払依頼作成部102dは、契約データ、商品マスタ106b、および、引落依頼明細データに基づいて、支払先への支払依頼データを作成してもよい。また、支払依頼作成部102dは、契約データ、商品マスタ106b、および、引落依頼明細データに基づいて、引落日直後の代位弁済依頼締日に紐付けられた代位弁済日を支払日として設定し、且つ、管理会社を支払先として設定し、且つ、引落依頼金額を支払金額として設定し、保証番号を設定した支払依頼データを作成してもよい。
【0050】
回収予定作成部102eは、請求先への回収予定データを作成する。ここで、回収予定作成部102eは、契約データ、および、引落依頼明細データに基づいて、請求先への回収予定データを作成してもよい。また、回収予定作成部102eは、契約データ、および、引落依頼明細データに基づいて、引落日直後の代位弁済依頼締日に紐付けられた代位弁済日の年月を請求年月として設定し、且つ、契約者を請求先として設定し、且つ、引落依頼金額を請求金額として設定し、保証番号を設定した回収予定データを作成してもよい。
【0051】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、
図6から
図10を参照して説明する。
【0052】
[家賃債務管理処理]
ここで、
図6を参照して、本実施形態における家賃債務管理処理の一例について説明する。
図6は、本実施形態における家賃債務管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0053】
図6に示すように、引落依頼作成部102aは、契約データベース106aに記憶された契約データ、および、商品マスタ106bに基づいて、保証番号毎に引落依頼データベース106gに記憶された引落依頼明細データに設定された引落結果が不能である回数を集計し、当該回数が口座振替限度回数を超えない場合、請求金額を引落依頼金額として設定し、且つ、引落日および当該保証番号を設定した引落依頼明細データを作成し、引落依頼明細データを引落依頼データベース106gに格納する(ステップSA-1)。
【0054】
そして、引落結果取込部102bは、引落依頼に対する引落結果を受信した場合、引落依頼データベース106gに記憶された引落依頼明細データに当該引落結果を設定する(ステップSA-2)。
【0055】
そして、代位弁済作成部102cは、商品マスタ106bに設定された自動滞納登録有無が有であるかいなかを判定する(ステップSA-3)。
【0056】
そして、代位弁済作成部102cは、商品マスタ106bに設定された自動滞納登録有無が有ではない(無である)と判定した場合(ステップSA-3:No)、処理を終了する。
【0057】
一方、代位弁済作成部102cは、商品マスタ106bに設定された自動滞納登録有無が有であると判定した場合(ステップSA-3:Yes)、処理をステップSA-4に移行させる。
【0058】
そして、代位弁済作成部102cは、引落依頼明細データに設定された家賃債務の引落依頼が引落不能であるかいなかを判定する(ステップSA-4)。
【0059】
そして、代位弁済作成部102cは、引落依頼明細データに設定された家賃債務の引落依頼が引落不能ではない(正常引落である)と判定した場合(ステップSA-4:No)、処理を終了する。
【0060】
一方、代位弁済作成部102cは、引落依頼明細データに設定された家賃債務の引落依頼が引落不能であると判定した場合(ステップSA-4:Yes)、処理をステップSA-5に移行させる。
【0061】
そして、代位弁済作成部102cは、契約データベース106aに記憶された契約データ、および、引落依頼明細データに基づいて、引落日を報告日として設定し、且つ、契約者を賃借人として設定し、且つ、引落依頼金額を報告金額として設定し、保証番号および管理会社を設定した代位弁済データを作成する(ステップSA-5)。
【0062】
そして、支払依頼作成部102dは、契約データ、商品マスタ106b、および、引落依頼明細データに基づいて、引落日直後の代位弁済依頼締日に紐付けられた代位弁済日を支払日として設定し、且つ、管理会社を支払先として設定し、且つ、引落依頼金額を支払金額として設定し、保証番号を設定した支払依頼データを作成する(ステップSA-6)。
【0063】
そして、回収予定作成部102eは、契約データベース106aに記憶された契約データ、および、引落依頼明細データに基づいて、引落日直後の代位弁済依頼締日に紐付けられた代位弁済日の年月を請求年月として設定し、且つ、契約者を請求先として設定し、且つ、引落依頼金額を請求金額として設定し、保証番号を設定した回収予定データを作成し(ステップSA-7)、処理を終了する。
【0064】
ここで、
図7から
図10を参照して、本実施形態における家賃債務管理処理の一例について説明する。
図7から
図10は、本実施形態における家賃債務管理処理の一例を示す図である。
【0065】
図7に示すように、本実施形態においては、現時点における当月の引落依頼データ作成処理が行われ、引落依頼ファイルが作成され、作成されたファイルを取引先(例えば、ファクター会社等)に送信される。ここで、本実施形態においては、商品マスタ106bに設定されている各商品の口座振替限度回数が考慮されており、保証番号単位で過去の引落明細データで振替不能となった件数がカウントされ、商品マスタ106bに設定されている口座振替限度回数を超えていない引落依頼データが作成対象となる。なお、本実施形態における引落依頼データ作成対象判定ロジックとしては、(1)保証番号から商品マスタ106bが参照され、口座振替限度回数が取得され(例:商品コード(4000)の場合、2回)、(2)過去の引落依頼データが参照され、保証番号単位に振替不能件数がカウントされ(例:保証番号(0000000004)の場合、3回)、(3)「(1)>=(2)の場合のみ、引落依頼データが作成され、保証番号(0000000004)が引落依頼データ作成対象外とされ、他保証番号が引落依頼データ作成対象とされる。
【0066】
そして、
図8に示すように、本実施形態においては、取引先(ファクター会社等)より受信した引落結果ファイルが取り込まれ、取込結果が確認される。
【0067】
そして、
図9に示すように、本実施形態においては、振替不能となった引落依頼明細データ、および、マスタ設定に基づいて、代位弁済データ、支払依頼データ、および、回収予定データが自動作成される。ここで、
図9(1)に示すように、本実施形態において、代位弁済データが作成されるかどうかは、商品マスタ106bの自動滞納登録有無の設定内容に準じて行われ、引落依頼明細データの引落日を報告日として代位弁済データが作成される。また、
図9(2)に示すように、本実施形態において、支払依頼データが作成されるかどうかは、商品マスタ106bの自動滞納登録有無の設定内容に準じて行われ、引落依頼明細データの引落日、商品マスタ106bの代位弁済依頼締日、および、商品マスタ106bの代位弁済日から支払日が算出され、支払依頼データが作成される。なお、本実施形態においては、31日締であるので、翌月15日が支払日としてセットされる。また、
図9(3)に示すように、本実施形態において、回収予定データが作成されるかどうかは、商品マスタ106bの自動滞納登録有無の設定内容に準じて行われ、請求年月は引落依頼データの引落日の次月が請求年月としてセットされ、引落依頼データの顧客が請求先としてセットされる。
【0068】
そして、
図10に示すように、本実施形態においては、代理店より滞納報告書が受領され、支払業務が実行される。なお、本実施形態においては、滞納データ・支払データがシステム内に既に存在しているので、内容確認のみとなる。
【0069】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0070】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0071】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0072】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0073】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0074】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0075】
また、家賃債務管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0076】
例えば、家賃債務管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて家賃債務管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0077】
また、このコンピュータプログラムは、家賃債務管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0078】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0079】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0080】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0081】
また、家賃債務管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、家賃債務管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0082】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、家賃保証等を行う不動産業界において有用である。
【符号の説明】
【0084】
100 家賃債務管理装置
102 制御部
102a 引落依頼作成部
102b 引落結果取込部
102c 代位弁済作成部
102d 支払依頼作成部
102e 回収予定作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 契約データベース
106b 商品マスタ
106c 物件マスタ
106d 管理会社マスタ
106e 賃貸人マスタ
106f 契約者マスタ
106g 引落依頼データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク