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特開2023-172778情報提供制御システム、及び情報提供制御方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172778
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】情報提供制御システム、及び情報提供制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231129BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022084831
(22)【出願日】2022-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000279
【氏名又は名称】弁理士法人ウィルフォート国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】重住 翔
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】情報提供者に対して有益な情報を適切に開示できるようにする。
【解決手段】情報提供者に対して、各種情報を提供する行動計画情報利活用システム1において、行動計画情報利活用システム1のプロセッサを、情報提供者の行動に関する計画の情報である行動計画情報と、前記情報提供者による行動の実績の情報である行動実績情報とを取得し、前記行動計画情報と、前記行動実績情報とに基づいて、前記情報提供者の信頼度を決定し、前記信頼度に基づいて、前記情報提供者への情報の提供を制御するように構成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報提供者に対して、各種情報を提供する情報提供制御システムであって、
前記情報提供制御システムのプロセッサは、
情報提供者の行動に関する計画の情報である行動計画情報と、前記情報提供者による行動の実績の情報である行動実績情報とを取得し、
前記行動計画情報と、前記行動実績情報とに基づいて、前記情報提供者の信頼度を決定し、
前記信頼度に基づいて、前記情報提供者への情報の提供を制御する
情報提供制御システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
複数の情報提供者から行動計画情報を収集し、
前記情報提供者の前記信頼度に基づいて、他の複数の情報提供者の行動計画情報に基づく情報の提供有無を制御する
請求項1に記載の情報提供制御システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、
情報提供業者から提供される情報である基礎情報を取得し、
前記基礎情報と、他の複数の情報提供者の行動計画情報に基づく情報と、に基づいて開示用情報を作成し、
前記情報提供者の前記信頼度に基づいて、前記開示用情報の提供有無を制御する
請求項2記載の情報提供制御システム。
【請求項4】
前記行動計画情報と前記行動実績情報との行動の一致に基づく信頼度に関する評価基準を示す評価パラメータを記憶し、
前記プロセッサは、
前記評価パラメータに基づいて、前記情報提供者の信頼度を判定する
請求項1に記載の情報提供制御システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
所定の期間内における前記行動計画情報と前記行動実績情報とに基づいて、信頼度を判定する
請求項1に記載の情報提供制御システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、
所定の処理対象期間ごとの前記行動計画情報と前記行動実績情報とに基づいて、前記処理対象期間ごとの対象期間内信頼度を決定し、前記対象期間内信頼度を累積することにより前記信頼度を決定する
請求項1に記載の情報提供制御システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、
複数の情報提供者から収集した前記行動計画情報に基づいて、所定の対象の混雑状況を推定し、
前記信頼度が所定以上の情報提供者に、前記混雑状況の情報を提供する
請求項1に記載の情報提供制御システム。
【請求項8】
前記所定の対象は、所定の目的地への経路であり、
前記プロセッサは、
複数の情報提供者から収集した前記行動計画情報に基づいて、前記所定の目的地への経路の混雑状況を推定し、
前記信頼度が所定以上の情報提供者に、前記目的地への経路の前記混雑状況を表示する
請求項7に記載の情報提供制御システム。
【請求項9】
前記行動計画情報は、行動を計画している日付と、計画している経路の情報とを含み、
前記行動実績情報は、行動における実績の経路の情報を含む
請求項1に記載の情報提供制御システム。
【請求項10】
前記プロセッサは、
複数の情報提供者から収集した前記行動計画情報と前記行動実績情報との少なくとも一部の情報を、情報を利用する利用者に提供する
請求項1に記載の情報提供制御システム。
【請求項11】
情報提供者に対して、各種情報を提供する情報提供制御システムによる情報提供制御方法であって、
情報提供者の行動に関する計画の情報である行動計画情報と、前記情報提供者による行動の実績の情報である行動実績情報とを取得し、
前記行動計画情報と、前記行動実績情報とに基づいて、前記情報提供者の信頼度を決定し、
前記信頼度に基づいて、前記情報提供者に提供する情報の提供内容を制御する
情報提供制御方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供者の行動の計画に関する行動計画情報を利用して各種情報を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
企業の需要予測や、混雑予測、商品の販売計画に利用可能な技術としては、携帯電話、スマートフォン、車等に搭載されたGPSの位置情報を蓄積し、あるいは個人の移動や購買行動の履歴を匿名加工情報としてビッグデータ化し、これらの情報に基づいて、未来の傾向を分析する技術が知られている。このような技術による分析結果は、飲食店の需要予測、公共交通機関の混雑予測、官公庁等の政策立案等に活用され、より品質の高いサービスの提供が実現されている。
【0003】
ところで、個人から収集される個人情報は、情報提供者となる個人や、利用者に直接的あるいは即時的な還元がないまま、個人本人の意識なく自動的に収集されて活用されている。無論、各サービスの利用規約においては、この旨の記載がなされ、情報提供者は事前の同意のもとで情報提供していることになっているが、これら収集した情報活用の主たる受益者は、情報提供者ではなく、サービスを提供している側の組織である法人あるいは団体であることが多い。
【0004】
これら組織は知得した情報を活用して集中的に人気商品の陳列を行ったり、列車本数の調整を行ったり、あるいは予測される来訪者に対する窓口の人員を削減してコスト削減を図ったり等、利益を最大化する努力を行うことができるが、サービスの利用者は過剰な混雑に置かれたり、利用者にとって必ずしもよい状況に置かれない可能性がある。
【0005】
特に、近年における新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴うパンデミック等の発生下においては、飲食店、公共交通機関、病院、アミューズメント施設等を利用する際、過剰な混雑が発生していることにより感染のリスクが見込まれる。また、インフルエンサーの台頭によって特定のスポットや商品に世間の注目が集まると、このような情報を知得していない個人が日常生活において突如混雑に巻き込まれるというような理不尽な状況に陥る可能性もある。情報化社会において、より一人ひとりの個人の趣向に沿ったライフスタイルが重視される反面、個人の行動計画に様々な不確定要素が絡むことで、理不尽な事象に出くわし、個人に対して多大なストレスがかかってしまうこともありうる。かかるストレス社会において、必要な情報を容易かつ適切に知得でき、自身の行動計画を事前に効率的に組み立てることができれば、ストレスの発生を抑制でき、ひいては社会全体の秩序を保つことができる。
【0006】
このように社会秩序を保つことができる社会実現に関連する技術としては、例えば、特許文献1には、端末装置からの要求に応じて移動経路をスケジュールに追加し、かつ経路に設定したチェックポイントを通過した、すなわちスケジュール通りに行動した場合の報酬を付与する仕組みであるプログラム及び情報処理装置が開示されている。また、特許文献2には、移動経路及び移動スケジュールを取得し、この移動についての難易度を算出し、この難易度によって特典を付与するプログラム及び情報処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2021-47594号公報
【特許文献2】特開2021-77254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1及び特許文献2に開示されたプログラム及び情報処理装置は、行動計画情報を取得後当該情報通りに行動しているかをトレースし、合致しているかどうかで報酬を付与する仕組みであって、行動計画情報を提供入力する者(情報提供者)に対して有益な情報を提供することはできなかった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目的は、情報提供者に対して有益な情報を適切に開示することのできる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、一観点に係る行動計画利活用システムは、情報提供者に対して、各種情報を提供する情報提供制御システムであって、前記情報提供制御システムのプロセッサは、情報提供者の行動に関する計画の情報である行動計画情報と、前記情報提供者による行動の実績の情報である行動実績情報とを取得し、前記行動計画情報と、前記行動実績情報とに基づいて、前記情報提供者の信頼度を決定し、前記信頼度に基づいて、前記情報提供者への情報の提供を制御する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、情報提供者に対して有益な情報を適切に開示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、一実施形態に係る行動計画情報利活用システムの全体構成図である。
図2図2は、一実施形態に係る行動計画情報収集処理に関するシーケンス図である。
図3図3は、一実施形態に係る行動計画情報入力画面の一例を示す構成図である。
図4図4は、一実施形態に係る地点設定画面の一例を示す構成図である。
図5図5は、一実施形態に係る入力結果確認画面の一例を示す構成図である。
図6図6は、一実施形態に係る情報提供者テーブルの一例の構成図である。
図7図7は、一実施形態に係る行動計画情報テーブルの一例の構成図である。
図8図8は、一実施形態に係る行動実績情報テーブルの一例の構成図である。
図9図9は、一実施形態に係る情報提供者評価処理に関するシーケンス図である。
図10図10は、一実施形態に係る行動追跡確認画面の一例を示す構成図である。
図11図11は、一実施形態に係る行動追跡終了確認画面の一例を示す図である。
図12図12は、一実施形態に係る信頼度付与パラメータの一例を説明する図である。
図13図13は、一実施形態に係る行動実績情報テーブルの行動実績を登録した状態を示す図である。
図14図14は、一実施形態に係る行動計画評価テーブルの一例の構成図である。
図15図15は、一実施形態に係る情報提供者評価テーブルの一例の構成図である。
図16図16は、一実施形態に係る行動計画情報表示処理のシーケンス図である。
図17図17は、一実施形態に係るメニュー画面の一例を示す構成図である。
図18図18は、一実施形態に係る行動計画情報入力選択画面の構成図である。
図19図19は、一実施形態に係る行動計画情報閲覧画面の一例の構成図である。
図20図20は、一実施形態に係る行動計画情報閲覧画面の他の例の構成図である。
図21図21は、一実施形態に係る基礎情報受信処理のフローチャートである。
図22図22は、一実施形態に係る収集処理のフローチャートである。
図23図23は、一実施形態に係る経路探索処理のフローチャートである。
図24図24は、一実施形態に係る地点知得処理のフローチャートである。
図25図25は、一実施形態に係る評価処理のフローチャートである。
図26図26は、一実施形態に係る情報提供者評価処理のフローチャートである。
図27図27は、一実施形態に係る利用者向け行動情報表示処理のフローチャートである。
図28図28は、一実施形態に係る情報提供者向け行動情報表示処理のフローチャートである。
図29図29は、一実施形態に係る報酬処理のフローチャートである。
図30図30は、一実施形態に係る画面表示パラメータ決定処理のフローチャートである。
図31図31は、一実施形態に係る閲覧基準情報の一例を説明する図である。
図32図32は、一実施形態に係るパラメータ表示内容情報を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
以下の説明では、「AAAテーブル」の表現にて情報を説明することがあるが、情報は、どのようなデータ構造で表現されていてもよい。すなわち、情報がデータ構造に依存しないことを示すために、「AAAテーブル」を「AAA情報」と呼ぶことができる。
【0015】
また、以下の説明では、「プログラム」を動作の主体として処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit))によって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶部(例えばメモリ)及び/又はインターフェース(例えばポート)を用いながら行うため、処理の動作の主体がプログラムとされてもよい。プログラムを動作の主体として説明された処理は、プロセッサ或いはそのプロセッサを有する計算機(例えば、サーバ)が行う処理としてもよい。また、プロセッサが行う処理の一部又は全部を行うハードウェア回路を含んでもよい。また、プログラムは、プログラムソースからインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバ又はコンピュータ読取可能な(例えば非一時的な)記録メディアであってもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
【0016】
(1)第1実施形態
(1-1)行動計画情報利活用システム1の構成
【0017】
図1は、一実施形態に係る行動計画情報利活用システムの全体構成図である。
【0018】
情報提供制御システムの一例である行動計画情報利活用システム1は、1以上の入力表示装置2と、1以上の表示装置3と、1以上の接続装置4と、情報処理装置5とを備える。入力表示装置2と、表示装置3と、接続装置4と、情報処理装置5とは、ネットワーク6を介して通信可能に接続されている。ネットワーク6は、例えば、専用WAN(Wide Area Network)等のネットワークである。
【0019】
入力表示装置2は、行動計画情報を提供する者(情報提供者)に利用される装置であり、例えば、行動計画情報利活用システム1に接続するための専用アプリケーションが搭載されたスマートフォン等の携帯情報端末、Webブラウザが搭載されているPC(Personal Computer)である。入力表示装置2は、入力収集部10と、追跡部11と、表示部12との機能部を含む。これら機能部は、例えば、入力表示装置2のプロセッサがプログラムを実行することにより構成される。
【0020】
表示装置3は、行動計画情報利活用システム1の情報を商業利用する官公庁や法人などの企業等(利用者)が利用する装置であり、例えば、利用者の事務所等に設置される。表示装置3は、例えば汎用のコンピュータ装置等であり、利用者が日々の行動計画情報の内容を閲覧したり、あるいは情報処理装置5から出力されるレポートを参照したりするために利用される。表示装置3は、閲覧部13を含む。閲覧部13は、例えば、表示装置3のプロセッサがプログラムを実行することにより構成される。
【0021】
接続装置4は、例えば汎用のコンピュータ装置等であり、公共交通機関、飲食店、又はその他の施設管理者(提携者:情報提供業者)の所有する図示しない情報提供装置から基礎情報を取得して情報処理装置5に渡す。なお、提携者は、利用者のいずれかと同一であってもよい。接続装置4は、連携部14を有する。連携部14は、例えば、接続装置4のプロセッサがプログラムを実行することにより構成される。ここで、基礎情報は、提携者が収集している情報であって外部に提供できる情報であり、例えば、地図情報や、駅改札の入退場情報、高速道路におけるETCレーンの通過情報、クレジットカードの利用履歴、電子マネーの決済情報等が含まれる。一般的には、基礎情報を知得するために契約を予め行っておく必要がある。例えば、利用者が自施設における利用状況を綿密に把握あるいは分析したい場合においては、行動計画情報利活用システム1の運用者と随意に契約することで基礎情報を使用できるようになる。
【0022】
情報処理装置5は、入力表示装置2から送信される行動計画情報と、接続装置4から送信される基礎情報との情報を利活用するための処理を実行する。情報処理装置5は、例えば、汎用のサーバ装置であり、プロセッサの一例としてのCPU7と、メモリ8と、記憶部9とを備える。
【0023】
CPU7は、メモリ8及び/又は記憶部9に格納されているプログラムに従って各種処理を実行する。
【0024】
メモリ8は、例えば揮発性の半導体メモリであり、記憶部9に格納されたプログラムが展開される。メモリ8は、CPU7のワークメモリとして利用される。メモリ8は、経路探索プログラム15と、収集処理プログラム16と、地点知得プログラム17と、評価プログラム18と、情報展開プログラム19と、報酬プログラム20とを格納する。
【0025】
記憶部9は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリ等であり、プログラムや必要なデータを長期間保持する。記憶部9は、基礎情報格納部21と、情報提供者テーブル22と、利用者テーブル23と、行動計画情報テーブル24と、行動実績情報テーブル25と、評価情報格納部26とを格納する。評価情報格納部26は、行動計画評価テーブル26aと、情報提供者評価テーブル26bとを含む。
【0026】
(1-2)情報処理装置5における行動計画収集処理
次に、情報処理装置5における行動計画収集処理について説明する。行動計画収集処理は、入力表示装置2から送信された行動計画情報と、接続装置4から送信された基礎情報とを記憶部9に格納する処理である。
【0027】
図2は、一実施形態に係る行動計画情報収集処理に関するシーケンス図である。
【0028】
まず、行動計画情報利活用システム1では、接続装置4の連携部14は、例えば、所定の頻度(例えば一時間に一回)で、基礎情報を情報処理装置5の経路探索プログラム15に送信する(A1)。
【0029】
経路探索プログラム15(厳密には、経路探索プログラム15を実行するCPU7)は、基礎情報を受信すると、基礎情報を記憶部9の基礎情報格納部21に登録する(A2)。なお、市街地の再開発等によって基礎情報における地図情報が更新されている、あるいは、新規提携者との契約によって接続装置4が新たに増設されている等のように、行動計画情報利活用システム1で知得する情報が変更される等の場合においては、更新された基礎情報が基礎情報格納部21に登録される。
【0030】
次いで、基礎情報格納部21に基礎情報が登録されると、記憶部9により登録確定が経路探索プログラム15に通知されて、経路探索プログラム15は、処理を終了する(A3)。
【0031】
次に、入力表示装置2は、入力収集部10が行動計画情報入力画面100(図3参照)及び地点設定画面101D-1(図4参照)を表示させて情報提供者による行動計画情報の入力を受け付け、受け付けた行動計画情報を情報処理装置5の収集処理プログラム16に送信する(B1)。
【0032】
収集処理プログラム16は、受信した行動計画情報として入力された出発地から最終目的地への経路情報を解析して経路情報を表示するため、経路探索プログラム15に経路情報の探索を指示する(B2)。経路探索プログラム15は、収集処理プログラム16からの指示内容に従って、公共交通機関の乗り換えや、ある住所からある住所への道路単位での描画を行うため、基礎情報格納部21の情報へアクセスし(B3)、経路探索を行う。ここで、基礎情報格納部21は、経路探索用の情報をデータテーブルの形式で保持してもよい。なお、図2においては、経路探索プログラム15は、基礎情報格納部21の情報に基づいて経路探索を行う例を示しているが、経路探索プログラム15は、外部の経路探索システムを用いて経路探索を行うようにしてもよい。
【0033】
次いで、経路探索プログラム15は、経路探索結果を導出すると(B4)、収集処理プログラム16へ経路情報の探索結果を返戻する(B5)。
【0034】
次いで、収集処理プログラム16は、入力結果確認画面(図5参照)を入力収集部10へ送信し、情報提供者に入力結果の確認を求める(B6)。入力収集部10は、情報提供者からの入力結果の承認を受け付けると、登録指示を収集処理プログラム16に送信する(B7)。なお、入力収集部10は、情報提供者から入力結果を修正する指示を受け付けた場合には、その修正指示に従って修正する処理を行う。
【0035】
収集処理プログラム16は情報提供者の登録指示を受信すると、入力された行動計画情報を記憶部9の行動計画情報テーブル24へ登録する(B8)。行動計画情報テーブル24への登録が確定されると、記憶部9は、登録確定を収集処理プログラム16に通知する(B9)。次いで、収集処理プログラム16は入力収集部10へ登録完了通知を送信する(B11)。
【0036】
なお、登録指示に情報提供者評価処理により行動実績により行動計画の評価を行うことの許可が含まれている場合(例えば、行動計画情報入力画面100における行動実績指定欄101Gの行動実績が有効にされていた場合)には、収集処理プログラム16は行動実績情報テーブル25へ登録指示を行った情報提供者の行動実績を格納するためのレコードを発行(追加)して処理を終了する(B10)。
【0037】
ここで、情報提供者から受け付ける行動計画情報は、例えば、行動計画名、開始日時、終了日時、出発地、最終目的地、交通手段等を含んでもよい。出発地は、例えば、地点設定画面101D-1から選択するようにしてもよいが、例えば、行動計画情報利活用システム1の利用にあたって情報提供者が登録している自宅等の住所に対応する座標情報(緯度、経度)を初期値としてもよい。
【0038】
また、行動計画情報入力画面100における交通手段の入力にあたっては、入力収集部10が収集処理プログラム16へ行動計画情報を送信する前段階において、経路探索プログラム15に直接経路検索を指示するようにしてもよい。
【0039】
また、利用する経路の情報は、例えばある地点AからBへ徒歩で移動するにあたり、事前に最短ルートが導き出された後、実際にどの道を通る予定かを、地図上に描画された経路を情報提供者によりドラッグアンドドロップやタップ等の操作により入力を受け付けてもよい。
【0040】
以上の行動計画情報収集処理を実行するために、本実施形態では、記憶部9の情報提供者テーブル22と、行動計画情報テーブル24と、行動実績情報テーブル25とを用いている。
【0041】
図6は、一実施形態に係る情報提供者テーブルの一例の構成図である。
【0042】
情報提供者テーブル22は、行動計画情報利活用システム1を利用するために登録された情報提供者の登録情報を蓄積するテーブルである。登録情報は、例えば、入力表示装置2により行動計画情報利活用システム1に登録を行う際に、入力表示装置2から情報処理装置5に送信される。
【0043】
情報提供者テーブル22は、情報提供者毎のレコードを格納する。情報提供者テーブル22のレコードは、情報提供者ID欄22A、氏名欄22B、住所欄22C、北緯座標欄22D、東経座標欄22E、生年月日欄22F、入力表示装置ID1欄22G、及び入力表示装置ID2欄22Hを含む。
【0044】
情報提供者ID欄22Aには、レコードに対応する情報提供者の行動計画情報利活用システム1におけるユニークなID(情報提供者ID)が格納される。情報提供者IDは、例えば、情報提供者テーブル22に情報提供者のレコードが追加されるタイミングにおいて新規に採番される。氏名欄22Bには、レコードに対応する情報提供者の氏名が格納される。住所欄22Cには、レコードに対応する情報提供者の住所が格納される。
【0045】
北緯座標欄22Dには、レコードに対応する情報提供者の住所の北緯の座標が格納される。東経座標欄22Eには、レコードに対応する情報提供者の住所の東経の座標が格納される。北緯座標欄22Dの北緯座標と、東経座標欄22Eの東経座標とは、例えば、地点設定画面101D-1において出発地指定欄101D又は最終目的地指定欄101Eとして自宅を指定する場合の座標として利用される。
【0046】
生年月日欄22Fには、レコードに対応する情報提供者の生年月日が格納される。入力表示装置ID1欄22Gには、レコードに対応する情報提供者の入力表示装置2のIDが格納される。入力表示装置ID2欄22Hには、レコードに対応する情報提供者の他の入力表示装置のIDが格納される。入力表示装置ID1欄22G及び入力表示装置ID2欄22Hの入力表示装置のIDとしては、UUID(University Unique IDentifier)やMEID(Mobile Equipment IDentifier)等としてもよい。
【0047】
図7は、一実施形態に係る行動計画情報テーブルの一例の構成図である。
【0048】
行動計画情報テーブル24は、各情報提供者の各行動計画ごとのレコードを格納する。行動計画情報テーブル24のレコードは、行動計画ID欄24A、行動計画名欄24B、開始日時欄24C、終了日時欄24D、行動実績ID欄24E、出発地欄24F、最終目的地欄24G、交通手段欄24H、及び情報提供者ID欄24Iを含む。
【0049】
行動計画ID欄24Aには、レコードに対応する行動計画に対して行動計画情報テーブル24内でユニークなID(行動計画ID)が格納される。行動計画IDは、行動計画情報テーブル24に行動計画に対応するレコードを追加する際に採番される。
【0050】
行動計画名欄24Bには、レコードに対応する行動計画の名前が格納される。開始日時欄24Cには、レコードに対応する行動計画の行動の開始日時が格納される。終了日時欄24Dには、レコードに対応する行動計画の行動の終了日時が格納される。行動実績ID欄24Eには、行動計画に対応する行動実績のユニークなID(行動実績ID)が格納される。行動実績IDは、行動計画の登録指示に、行動実績の評価に関する許可が含まれている場合に、行動計画情報テーブル24に行動計画に対応するレコードを追加する際に採番される。
【0051】
出発地欄24Fには、レコードに対応する行動計画の出発地が格納される。最終目的地欄24Gには、レコードに対応する最終目的地が格納される。交通手段欄24Hには、レコードに対応する行動計画における交通手段が格納される。情報提供者ID欄24Iには、レコードに対応する行動計画を行う情報提供者の情報提供者IDが格納される。
【0052】
また、行動計画情報テーブル24のレコードは、目的地欄、目的地(日時)欄、及び交通手段欄のグループ(目的地グループ:目的地1欄24J、目的地1(日時)欄24K、及び交通手段1欄24L等)を複数含む。目的地グループにおいては、行動計画情報入力画面100において情報提供者の操作によって入力された目的地の数分の目的地グループの欄に対して値が格納される。
【0053】
目的地1欄24J等の目的地欄には、目的地が格納される。目的地1(日時)欄24K等の目的地(日時)には、目的地に到着すべき日時が格納される。交通手段1欄24L等の交通手段欄には、目的地への交通手段が格納される。なお、目的地グループの各欄に格納する情報は、例えば、外部の経路探索システムを利用して経路探索する場合には、BLOB(Binary Large OBject)型等のバイナリデータであってもよい。
【0054】
行動計画情報テーブル24の各レコードは、例えば、行動の開始日時の72時間前には、情報提供者によるレコードの編集処理に対して排他を掛ける等して、レコードの内容が行動の直近になって変更されないようにしてもよい。
【0055】
図8は、一実施形態に係る行動実績情報テーブルの一例の構成図である。なお、図8においては、新たに追加されたレコードの状態を示している。
【0056】
行動実績情報テーブル25は、各情報提供者の各行動実績ごとのレコードを格納する。行動実績情報テーブル25のレコードは、行動実績ID欄25A、行動計画ID欄25B、情報提供者ID欄25C、開始日時欄25D、終了日時欄25E、出発地欄25F、最終目的地欄25G、及び交通手段欄25Hを含む。なお、新たにレコードが追加された時点では、レコードの行動実績ID欄25A、行動計画ID欄25B、及び情報提供者ID欄25Cのみに値が設定され、その他の欄については、後述の情報提供者評価処理において設定される。
【0057】
行動実績ID欄25Aには、レコードに対応する行動実績のユニークなID(行動実績ID)が格納されるこの行動実績IDは、この行動実績に対応する行動計画の行動実績ID欄24Eの行動実績IDに対応する。行動計画ID欄25Bには、レコードに対応する行動実績に対応する行動計画のユニークなID(行動計画ID)が格納される。情報提供者ID欄25Cには、レコードに対応する行動実績の対象となる情報提供者の情報提供者IDが格納される。
【0058】
開始日時欄25Dには、レコードに対応する行動実績における行動の開始日時が格納される。終了日時欄25Eには、レコードに対応する行動実績における行動の終了日時が格納される。出発地欄25Fには、レコードに対応する行動実績における出発地が格納される。最終目的地欄25Gには、レコードに対応する行動実績における最終目的地が格納される。交通手段欄25Hには、レコードに対応する行動実績における交通手段が格納される。
【0059】
また、行動実績情報テーブル25のレコードは、目的地欄、目的地(日時)欄、及び交通手段欄のグループ(目的地グループ:目的地1欄25I、目的地1(日時)欄25J、及び交通手段1欄25K等)を複数含む。目的地グループにおいては、行動計画情報入力画面100において情報提供者の操作によって入力された目的地の数分の目的地グループの欄に対して、実績の値が格納される。なお、目的地グループの各欄に格納する情報は、例えば、外部の経路探索システムを利用して経路探索する場合には、BLOB型等のバイナリデータであってもよい。
【0060】
(1-3)情報処理装置5における情報提供者評価処理
次に、情報処理装置5における情報提供者評価処理について説明する。情報提供者評価処理は、入力表示装置2から送信された行動計画情報及び行動実績情報を比較することによって実績に対する計画の正確性を評価し、情報提供者に対して評価結果に紐づく信頼度を付与し、記憶部9に格納する処理である。
【0061】
図9は、一実施形態に係る情報提供者評価処理に関するシーケンス図である。
【0062】
まず、行動計画情報利活用システム1において、情報処理装置5の地点知得プログラム17は、行動計画情報テーブル24における開始日時欄24Cの開始日時の所定時間前(例えば1時間前等)になると、レコードにおける行動実績ID欄24Eの行動実績ID、開始日時欄24Cの開始日時、及び追跡を開始する旨を示す行動追跡確認画面120(図10参照)を入力表示装置2の追跡部11に対して送信して表示させる(C1)。
【0063】
追跡部11は、行動追跡確認画面120において、情報提供者により追跡許可の指示があった場合には、通知された開始日時になると、行動の実績情報を地点知得プログラム17に送信する処理を開始する(C2)。その後、例えば、情報提供者の要求等に従って、追跡部11は行動追跡終了確認画面130(図11参照)を表示させ、行動追跡終了確認画面130において、行動追跡の終了の指示があった場合には、行動の追跡を終了する旨を、地点知得プログラム17に対して通知する(C3)。
【0064】
なお、入力表示装置2において、追跡部11は、情報提供者の行動実績の情報を蓄積しておき、地点知得プログラム17に行動の追跡を終了する旨を通知する際に、蓄積した行動実績の情報を地点知得プログラム17に一括して転送してもよいし、地点知得プログラム17に行動の追跡を終了する旨の通知を行うまで随時転送を繰り返すようにしてもよい。
【0065】
次いで、地点知得プログラム17は受信した実績情報の解析のため、基礎情報格納部21に必要な基礎情報を要求し(C4)、回答として基礎情報を取得する(C5)。なお、基礎情報格納部21に格納している基礎情報を外部のシステムに格納しておき、外部に対して基礎情報を要求するようにしてもよい。
【0066】
次いで、地点知得プログラム17は、追跡部11から受信した実績情報と基礎情報とに基づいて、基礎情報から行動実績情報テーブル25のレコードへの登録に必要な情報(例えば、目的地1(日時)25Jの情報等)を分析し、実績情報と分析で得られた情報を行動実績情報テーブル25に登録する(C6)。記憶部9は、行動実績情報テーブル25への登録確定の旨を地点知得プログラム17に通知し(C7)、通知を受けた地点知得プログラム17は追跡部11に対して実績登録した旨の通知を行う(C8)。
【0067】
以上の処理により、情報提供者の行動の実績に関する情報が、行動実績情報テーブル25に蓄積される。
【0068】
この後、所定の時間(例えば、夜間の所定の時間)に、情報処理装置5では、次の処理が行われることとなる。
【0069】
所定の時間になると、評価プログラム18は、行動実績情報テーブル25における、終了日時欄25Eの終了日時として処理対象の日時(例えば、前日の日時)が登録されているレコード、すなわち、前日に実績登録が完了した行動実績のレコードを照会し(D1)、対応する行動実績のレコードの回答を取得する(D2)。次いで、評価プログラム18は、取得したレコードの行動計画ID欄25Bの行動計画IDと同一の行動計画IDが格納されている行動計画情報テーブル24のレコードを照会し(D3)、レコードの回答を取得する(D4)。評価プログラム18はレコードを取得すると情報提供者評価処理P1(図26参照)を呼び出し、情報提供者評価処理によって得られた情報提供者IDごとの評価結果を評価情報格納部26に登録し(D5)、記憶部9は、登録確定の旨を評価プログラム18に通知する(D6)。
【0070】
ここで、情報提供者評価処理では、行動実績情報テーブル25のレコードと行動計画情報テーブル24のレコードとを比較し、行動の計画と実績との一致性を判断し、一致性に応じて情報提供者の評価値を算出する。情報提供者評価処理では、例えば、行動の計画と実績との一致性について、予め用意された信頼度付与パラメータ200(図12参照)に従って評価値を算出する。
【0071】
以上の情報提供者評価処理では、基礎情報格納部21と、行動計画情報テーブル24と、行動実績情報テーブル25と、評価情報格納部26(行動計画評価テーブル26aと、情報提供者評価テーブル26b)とが用いられる。また、評価プログラム18は、信頼度付与パラメータ200を用いて情報提供者の評価を行う情報提供者評価処理P1を実行するように構成されている。
【0072】
図13は、一実施形態に係る行動実績情報テーブルの行動実績を登録した状態を示す図である。
【0073】
行動実績情報テーブル25は、図8に示す状態に対して、ステップC6の処理により、行動実績の情報や、基礎情報の情報が格納される。具体的には、行動実績情報テーブル25のレコードにおいて、開始日時欄25D、終了日時欄25E、出発地欄25F、最終目的地欄25G、交通手段欄25Hに情報が格納されるとともに、追加された目的地の数文の目的地グループ(目的地欄、目的地(日時)欄、交通手段欄)に情報が格納される。
【0074】
図14は、一実施形態に係る行動計画評価テーブルの一例の構成図である。
【0075】
行動計画評価テーブル26aは、行動計画ごとのレコードを格納する。行動計画評価テーブル26aのレコードは、行動計画ID欄26aA、行動実績ID欄26aB、評価日欄26aC、情報提供者ID欄26aD、及び評価結果欄26aEを含む。
【0076】
行動計画ID欄26aAには、レコードに対応する行動計画の行動計画IDが格納される。行動実績ID欄26aBには、レコードに対応する行動計画に対応する行動実績の行動実績IDが格納される。評価日欄26aCには、レコードに対応する評価が行われた日付が格納される。情報提供者ID欄26aDには、レコードに対応する行動計画を行った情報提供者の情報提供者IDが格納される。評価結果欄26aEには、レコードに対する行動計画と行動実績との評価結果が格納される。
【0077】
図15は、一実施形態に係る情報提供者評価テーブルの一例の構成図である。
【0078】
情報提供者評価テーブル26bは、情報提供者毎のレコードを格納する。情報提供者評価テーブル26bのレコードは、情報提供者ID欄26bA、先々月信頼度欄26bB、先月信頼度欄26bC、今月信頼度欄26bD、及び累積信頼度欄26bEを含む。
【0079】
情報提供者ID欄26bAには、レコードに対応する情報提供者の情報提供者IDが格納される。先々月信頼度欄26bBには、レコードに対応する情報提供者の先々月の信頼度が格納される。月の信頼度とは、行動計画評価テーブル26aの情報提供者の対応する月の各レコードの評価結果の合計値である。先月信頼度欄26bCには、レコードに対応する情報提供者の先月の信頼度が格納される。今月信頼度欄26bDには、レコードに対応する情報提供者の今月の信頼度が格納される。累積信頼度欄26bEには、レコードに対応する情報提供者の所定の期間の累積の信頼度(累積信頼度)が格納される。なお、本実施形態では、累積信頼度はゼロより小さな値にはならないように調整して設定される。
【0080】
(1-4)情報処理装置5による行動計画情報表示処理
次に、情報処理装置5による行動計画情報表示処理について説明する。行動計画表示処理は、情報処理装置5に蓄積された行動計画情報を情報提供者及び利用者に対して表示(提供)する処理である。ここで、利用者は、行動計画情報利活用システム1の提供者との有償等の契約によって表示内容を自由に閲覧できる一方、情報提供者においては、情報提供者の信頼度の水準に応じた情報を閲覧することができる。例えば、情報提供者は、信頼度に応じて、他の情報提供者の行動計画情報に基づいて生成された情報を閲覧することもできる。
【0081】
図16は、一実施形態に係る行動計画情報表示処理のシーケンス図である。図16は、情報提供者及び利用者に対して行動計画情報を表示するシーケンスを示している。
【0082】
まず、利用者が情報提供者の行動計画情報を閲覧する場合の処理について説明する。行動計画情報利活用システム1の表示装置3において、利用者によりメニュー画面140(図17参照)に対して行動計画の閲覧要求が指示されると、表示装置3の閲覧部13は、情報処理装置5の情報展開プログラム19に対して、閲覧を要求する(E1)。情報展開プログラム19は、記憶部9に格納された利用者テーブル23に契約情報の照会を行い(E2)、契約内容に応じた利用者の表示パラメータを取得する(E3)。ここで、利用者テーブル23は、例えば、利用者ID、利用者のパスワード、企業名、利用者に対する表示パラメータ等を含む。また、表示パラメータとは、閲覧(表示)を許容される情報を規定するパラメータである。
【0083】
情報展開プログラム19は、表示パラメータに基づく行動計画情報を行動計画情報テーブル24bへ照会し(E4)、表示可能な行動計画情報を取得する(E5)。情報展開プログラム19は、取得した行動計画情報を閲覧部13により表示させる(E6)。
【0084】
次に、情報提供者が他の情報提供者の入力した行動計画情報に基づく情報を閲覧する場合の処理について説明する。行動計画情報利活用システム1の入力表示装置2において、情報提供者により行動計画入力選択画面150(図18参照)に対して行動計画の閲覧要求が指示されると、表示部12は、情報処理装置5の情報展開プログラム19に対して、閲覧を要求する(F1)。
【0085】
更に、情報展開プログラム19は、報酬プログラム20を呼び出して情報提供者IDを渡し(F2)、報酬プログラム20は、情報提供者IDで情報提供者評価テーブル26bに対して評価情報を照会する(F3)。報酬プログラム20は、情報提供者評価テーブル26bから情報提供者の評価情報を取得する(F4)。次いで、報酬プログラム20は、画面表示パラメータ決定処理を実行して評価情報に対応する画面表示パラメータを決定し(P2)、パラメータを情報展開プログラム19に返戻する(F5)。次いで、情報展開プログラム19は、パラメータに基づく画面表示内容を表示部12に送信する(F6)。
【0086】
(1-5)各種画面の構成
次に、行動計画情報利活用システム1において、情報処理装置5により入力表示装置2や表示装置3に表示される各種画面の画面構成について説明する。
【0087】
図3は、一実施形態に係る行動計画情報入力画面の一例を示す構成図である。
【0088】
行動計画情報入力画面100は、行動計画入力選択画面150において、行動計画入力ボタン152Aが押下された場合に表示される画面である。
【0089】
行動計画情報入力画面100は、行動計画入力フォーム101と、登録ボタン102とを含む。行動計画入力フォーム101は、行動計画名入力欄101A、開始日時指定欄101B、終了日時指定欄101C、出発地指定欄101D、最終目的地指定欄101E、交通手段選択欄101F、行動実績指定欄101G、及び経由地追加ボタン101Hを含む。
【0090】
行動計画名入力欄101Aは、行動計画名を入力する領域である。開始日時指定欄101Bには、行動計画における行動の開始日時を指定する領域である。終了日時指定欄101Cには、行動計画における行動の終了日時を指定する領域である。なお、本実施形態では、行動計画の登録においては、行動計画名、開始日時、及び終了日時は入力必須項目である。
【0091】
出発地指定欄101Dは、行動計画における出発地を指定する領域である。地図から指定するボタンが押下されると、地点設定画面101D-1(図4参照)が表示され、出発地を指定することができる。最終目的地指定欄101Eは、行動計画における最終目的地を指定する領域である。地図から指定するボタンが押下されると、地点設定画面101D-1が表示され、最終目的地を指定することができる。
【0092】
経由地追加ボタン101Hは、経由する目的地(経由地)を設定する際に押下されるボタンである。経由地追加ボタン101Hが押下されると、経由地に関する情報(経由する目的地、目的の日時、使用する交通手段)を追加入力する経由地入力領域が表示される。なお、経由地追加ボタン101Hをさらに押下するごとに、さらに別の経由地の情報を入力することができるようになる。このようにして、経由地の情報が入力されている場合には、行動計画を登録する際には、行動計画情報テーブル24において、それぞれの経由地の情報が、それぞれ目的地欄、目的地(日時)、及び交通手段の3つの欄に登録される。
【0093】
交通手段選択欄101Fは、交通手段(鉄道、航空機、車、バス、タクシー、徒歩等)を選択する領域である。
【0094】
行動実績指定欄101Gは、情報提供者の行動実績の追跡を有効とするか(許可するか)か否かを指定する領域である。行動実績指定欄101Gを有効状態にして行動計画を登録することにより、行動計画における開始日時が近づくと、地点知得プログラム17から情報提供者の入力表示装置2の追跡部11に対して行動実績IDについての追跡確認を許可するよう求める行動追跡確認画面120(図10参照)の表示が指示される。
【0095】
登録ボタン102は、行動計画入力フォーム101に入力された行動計画の情報を登録する指示を受け付けるボタンである。登録ボタン102が押下されると、入力収集部10は、行動計画入力フォーム101に入力された行動計画の情報を、情報処理装置5の収集処理プログラム16に送信する。
【0096】
図4は、一実施形態に係る地点設定画面の一例を示す構成図である。
【0097】
地点設定画面101D-1は、行動計画情報入力画面100の行動計画入力フォーム101の出発地指定欄101D及び最終目的地指定欄101Eにおいて地図から指定するボタンが押下された場合に表示される。
【0098】
地点設定画面101D-1は、地点検索フォーム101D-1-1と、地図表示エリア101D-1-2と、地点設定ボタン101D-1-3とを含む。
【0099】
地点検索フォーム101D-1-1は、検索をしたい地点を示す住所や建物名等のキーワードを入力し、検索を指示する領域である。検索ボタンが押下されると、入力されたキーワードに対応する検索対象の地点が検索され、検索された地点を含む地図を地図表示エリア101D-1-2に表示される。地図表示エリア101D-1-2は、検索された地点を含む地図を表示する領域である。
【0100】
地点設定ボタン101D-1-3は、地図表示エリア101D-1-2に表示された地図内で指定された地点を設定対象の地点(出発地、目的地等)として設定する際に押下されるボタンである。地点設定ボタン101D-1-3が押下されると、行動計画情報入力画面100の設定対象の地点が、地図表示エリア101D-1-2の地図内で指定された地点に設定される。
【0101】
図5は、一実施形態に係る入力結果確認画面の一例を示す構成図である。
【0102】
入力結果確認画面110は、行動計画情報入力画面100の登録ボタン102が押下され、情報処理装置5の収集処理プログラム16による処理後に表示される画面である。
【0103】
入力結果確認画面110は、入力結果地図表示エリア110-1、入力結果確認エリア110-2、修正ボタン110-3、登録ボタン110-4を含む。
【0104】
入力結果地図表示エリア110-1は、出発地から最終目的地までの情報提供者の行動する範囲の地図が表示され、地図上において行動の経路が表示される領域である。入力結果確認エリア110-2は、時系列に行動計画の情報が表示される領域である。表示される行動計画の情報には、例えば、行動計画されている時間、出発地から最終目的地までの各地点、及び各地点間の交通手段等の情報が含まれる。
【0105】
修正ボタン110-3は、入力内容を修正する場合に押下されるボタンである。修正ボタン110-3が押下されると、行動計画情報入力画面100が表示され、行動計画を修正することができる。登録ボタン110-4は、入力内容を登録する場合に押下されるボタンである。登録ボタン110-4が押下されると、入力結果確認画面110に表示された内容で行動計画が登録されることとなる。
【0106】
図10は、一実施形態に係る行動追跡確認画面の一例を示す構成図である。
【0107】
行動追跡確認画面120は、例えば、行動計画情報の開始日時が近づいた場合に追跡部により表示される。
【0108】
行動追跡確認画面120は、確認エリア120-1、追跡許可ボタン120-2、キャンセルボタン120-3を含む。
【0109】
確認エリア120-1は、行動計画の開始日時と、開始する行動計画の行動計画IDと、行動計画IDの行動計画と対応する行動実績IDと、行動の追跡を開始する旨のメッセージとが表示される領域である。追跡許可ボタン120-2は、行動の追跡を許可する指示を受け付けるボタンである。追跡許可ボタン120-2が押下されると、追跡部11は、行動の追跡を許可する旨を、地点知得プログラム17に対して通知する。キャンセルボタン120-3は、行動の追跡を開始することのキャンセルを受け付けるボタンである。キャンセルボタン120-3が押下されると、追跡部11は、行動の追跡を行わない設定として、行動追跡確認画面120を閉じる。
【0110】
図11は、一実施形態に係る行動追跡終了確認画面の一例を示す図である。
【0111】
行動追跡終了確認画面130は、例えば、行動計画情報の終了日時が近づいた場合に追跡部11により表示されるか、又は、情報提供者からの表示要求に従って追跡部11により表示される。
【0112】
行動追跡終了確認画面130は、確認エリア130-1、追跡終了ボタン130-2、キャンセルボタン130-3を含む。
【0113】
確認エリア130-1は、現在追跡中の行動計画IDと、行動計画IDの行動計画と対応する行動実績IDと、行動の追跡を終了する旨のメッセージとが表示される領域である。追跡終了ボタン130-2は、行動の追跡を終了する指示を受け付けるボタンである。追跡終了ボタン130-2が押下されると、追跡部11は、行動の追跡を終了する旨を、地点知得プログラム17に対して通知する。キャンセルボタン130-3は、行動の追跡を終了することのキャンセルを受け付けるボタンである。キャンセルボタン130-3が押下されると、追跡部11は、行動追跡終了確認画面130を閉じる。
【0114】
図17は、一実施形態に係るメニュー画面の一例を示す構成図である。
【0115】
メニュー画面140は、例えば、入力表示装置2において行動計画情報利活用システム1に接続するためのログイン操作を行った後に、表示される画面である。
【0116】
メニュー画面140は、メニューフォーム141を含む。メニューフォーム141は、じぶんの行動計画を入力するボタン141Aと、みんなの行動計画を閲覧するボタン141Bとを含む。
【0117】
自分の行動計画を入力するボタン141Aは、自分の行動計画を入力する場合に押下されるボタンである。自分の行動計画を入力するボタン141Aが押下されると、行動計画入力選択画面150が表示される。みんなの行動計画を閲覧するボタン141Bは、他の情報提供者による行動計画に基づいて生成される情報を閲覧する際に押下されるボタンである。みんなの行動計画を閲覧するボタン141Bが押下されると、行動計画情報閲覧画面(行動計画情報閲覧画面(鉄道)160、行動計画情報閲覧画面(施設)170)が初期状態で表示される。
【0118】
図18は、一実施形態に係る行動計画入力選択画面の構成図である。
【0119】
行動計画入力選択画面150は、メニュー画面140において、じぶんの行動計画を入力するボタン141Aが押下された場合に表示される。
【0120】
行動計画入力選択画面150は、スケジュール選択フォーム151と操作フォーム152とを含む。スケジュール選択フォーム151は、情報提供者プロフィール表示欄151A、月選択フォーム151B、日付選択フォーム151C、登録済み行動計画情報151Dを含む。
【0121】
情報提供者プロフィール表示欄151Aは、情報提供者の情報提供者ID及び氏名が表示される領域である。月選択フォーム151Bは、表示させる月を選択する領域である。月選択フォーム151Bで選択された月の情報が日付選択フォーム151Cに表示される。日付選択フォーム151Cは、行動計画を入力させる日を選択する領域である。日付選択フォーム151Cで選択されてアクティブとなっている日付の領域は、選択されていることを認識可能にする態様(例えば、太枠)で表示される。本実施形態では、すでに情報提供者による行動計画が登録されている日付については、登録済み行動計画情報151Dが表示される。登録済み行動計画情報151Dが押下された場合に、行動計画情報入力画面100が表示されてもよい。
【0122】
操作フォーム152は、行動計画入力ボタン152Aと、信頼度表示エリア152Bとを含む。
【0123】
行動計画入力ボタン152Aは、スケジュール選択フォーム151において選択されてアクティブになっている日付に対して行動計画情報を入力することを受け付けるボタンである。行動計画入力ボタン152Aが押下されると、表示部12は、スケジュール選択フォーム151でアクティブになっている日付を、行動計画情報入力画面100の開始日時指定欄101Bと、終了日時指定欄101Cとに埋め込んで表示させる。
【0124】
信頼度表示エリア152Bは、情報提供者の信頼度を表示させる領域である。信頼度表示エリア152Bに表示される信頼度は、例えば、情報提供者評価テーブル26bの先々月信頼度欄26bB、先月信頼度欄26bC、今月信頼度欄26bD、及び累積信頼度欄26bEのそれぞれから取得された信頼度である。
【0125】
図19は、一実施形態に係る行動計画情報閲覧画面の一例の構成図である。図19は、鉄道についての行動計画情報閲覧画面(行動計画情報閲覧画面(鉄道))の例である。
【0126】
行動計画情報閲覧画面(鉄道)160は、メニュー画面140のみんなの行動計画を閲覧するボタン141Bが押下された場合において表示される初期状態の行動計画情報閲覧画面において、閲覧コンテンツ指定フォーム163Bで鉄道が指定され、検索ボタン164が押下された場合に表示される画面(開示用情報の一例)である。
【0127】
行動計画情報閲覧画面(鉄道)160は、基本情報表示エリア161と、鉄道情報表示エリア162、操作フォーム163、検索ボタン164を含む。
【0128】
基本情報表示エリア161は、閲覧日付表示欄161A及び閲覧コンテンツ表示欄161Bを含む。閲覧日付表示欄161Aには、閲覧している対象の日付が表示される。閲覧コンテンツ表示欄161Bには、閲覧している鉄道及び路線名が表示される。
【0129】
鉄道情報表示エリア162は、駅・路線部品162A、駅混雑状況表示エリア162B、列車表示部品162Cを含む。
【0130】
駅・路線部品162Aは、閲覧対象の鉄道の路線における、路線と駅を表現する部品である。なお、駅・路線部品162Aは、駅と路線とを左右に並べて表現してもよく、表形式により表現してもよい。
【0131】
駅混雑状況表示エリア162Bには、閲覧対象の路線の駅における混雑情報が表示される。本実施形態では、複数の情報提供者の入力された行動計画情報を解析し、閲覧対象の日付における対象の路線の駅に対して、複数の情報提供者が最終目的地または目的地として入力している入力数が所定の閾値を超過している場合に、混雑していると表示される。
【0132】
列車表示部品162Cは、閲覧対象の日時における電車の位置及び乗車率を表現する部品である。列車の位置と乗車率とは、接続装置4の連携部14から受信される基礎情報(例えば、列車のダイヤ情報)に基づいて特定できる。この基礎情報は、行動計画情報利活用システム1における運用者と公共交通機関との間で契約に基づく提携があった場合に使用できる。
【0133】
操作フォーム163は、閲覧日付指定フォーム163A、閲覧コンテンツ指定フォーム163B、閲覧コンテンツ地図指定ボタン163C、及び高信頼度情報抽出フォーム163Dを含む。操作フォーム163は、メニュー画面140において、みんなの行動計画を閲覧するボタン141Bが押下されて表示される初期状態の行動計画情報閲覧画面に含まれている。
【0134】
閲覧日付指定フォーム163Aは、閲覧する対象の日付及び時間を指定する領域である。閲覧コンテンツ指定フォーム163Bは、閲覧するコンテンツを指定する領域である。コンテンツとしては、例えば、鉄道、車、施設、航空機等がある。
【0135】
閲覧コンテンツ地図指定ボタン163Cは、閲覧するコンテンツを地図から選択する場合に押下されるボタンである。閲覧コンテンツ地図指定ボタン163Cが押下されると、コンテンツ指定用の地図が表示される。高信頼度情報抽出フォーム163Dは、表示する内容を高信頼度の情報に絞って表示するように表示内容を情報提供者がカスタマイズすることのできるフォームである。高信頼度情報抽出フォーム163Dの信頼度の高い情報に絞るとのチェックボックスのチェックが有効にされると、鉄道情報表示エリア162に表示するために使用する行動計画情報が、一定の累積信頼度を保持する情報提供者IDの行動計画情報に絞られる。なお、高信頼度情報抽出フォーム163Dを、一定の累積信頼度を保持する情報提供者に対してのみ操作フォーム163において活性化するようにしてもよい。
【0136】
図20は、一実施形態に係る行動計画情報閲覧画面の他の例の構成図である。
【0137】
行動計画情報閲覧画面(施設)170は、メニュー画面140のみんなの行動計画を閲覧するボタン141Bが押下された場合に表示される初期状態の行動計画情報閲覧画面において、閲覧コンテンツ指定フォーム172Bで施設が指定され、検索ボタン173が押下された場合に表示される画面である。
【0138】
行動計画情報閲覧画面(施設)170は、施設検索エリア171、操作フォーム172、検索ボタン173を含む。操作フォーム172は、行動計画情報閲覧画面(鉄道)160の操作フォーム163と構成が共通である。
【0139】
施設検索エリア171は、施設検索フォーム171A、地図表示エリア171B、混雑ルート表示部品171C、交通手段(徒歩)部品171D、交通手段(車)部品171E、状況表示エリア171Fを含む。
【0140】
施設検索フォーム171Aは、閲覧対象とする施設に関するキーワードを入力し、検索を指示する領域である。検索ボタンが押下されると、入力されたキーワードに対応する検索対象の施設を含む地図が地図表示エリア171Bに表示される。
【0141】
混雑ルート表示部品171Cは、閲覧対象の施設へのルートのうち混雑しているルートを表示する部品である。混雑ルート表示部品171Cは、複数の情報提供者の行動計画情報のうちの閲覧日付の行動計画情報を解析して、最終目的地または目的地として閲覧対象の施設が設定されている行動計画の数が所定の閾値を超過している場合において、閲覧対象の目的地への予定ルートに描画され、更に、所定の閾値を超過する度合いによって描画における強調度が調整される。
【0142】
交通手段(徒歩)部品171Dは、閲覧対象の施設へのルートが徒歩であることを表示する部品(例えば、ピクトグラム)である。交通手段(徒歩)部品171Dは、情報提供者の行動計画情報のうちの閲覧日付の行動計画情報を解析して、最終目的地または目的地として閲覧対象の施設が設定されている場合の施設への交通手段が徒歩である場合に、施設の直前の地点(出発地又は前の目的地)から施設への予定ルート上に配置される。
【0143】
更に、交通手段(車)部品171Eは、閲覧対象の施設へのルートが車であることを表示する部品(例えば、ピクトグラム)である。交通手段(車)部品171Eは、情報提供者の行動計画情報のうちの閲覧日付の行動計画情報を解析して、最終目的地または目的地として閲覧対象の施設が設定されている場合の施設への交通手段が車である場合に、施設の直前の地点(出発地又は前の目的地)から施設への予定ルート上に配置される。
【0144】
状況表示エリア171Fは、閲覧日付に対応する閲覧対象の施設の予測状況を表示する領域である。予測状況は、閲覧日付に対応する複数の情報提供者の行動計画情報における施設に関わる行動計画情報を特定して解析し、解析結果に応じて予め用意された文章を編集することにより作成される。
【0145】
(1-6)行動計画情報収集処理に関わる各種処理
(1-6-1)基礎情報受信処理
基礎情報受信処理は、情報処理装置5の経路探索プログラム15が、所定の期間ごと(例えば、日次)に、接続装置4の連携部14との間で行う処理である。
【0146】
図21は、一実施形態に係る基礎情報受信処理のフローチャートである。
【0147】
経路探索プログラム15は、行動計画情報利活用システム1の運用者と提携者間の契約に従って、例えば、日次的に、連携部14から基礎情報を取得し(P10)、取得した基礎情報を基礎情報格納部21に格納する(P11)。
【0148】
(1-6-2)収集処理
収集処理は、情報処理装置5の収集処理プログラム16が、入力表示装置2の入力収集部10との間で随時行う処理である。
【0149】
図22は、一実施形態に係る収集処理のフローチャートである。
【0150】
情報処理装置5の収集処理プログラム16は、入力表示装置2の入力収集部10から情報提供者により設定された行動計画情報の登録命令を取得する(P20)。なお、行動計画情報の登録命令は、入力表示装置2において、情報提供者が行動計画情報入力画面100を用いて所望する条件を設定した後に登録ボタン102を押下した場合に、入力表示装置2により送信される。
【0151】
情報処理装置5の収集処理プログラム16は、行動計画情報の登録命令を受信すると、経路探索プログラム15を呼び出して経路探索処理(図23参照)を実行させる(P21)。経路探索処理では、行動計画情報に基づいて、行動計画における経路の情報が探索される。
【0152】
収集処理プログラム16は、経路探索処理によって得られた経路情報に基づいて、入力結果確認画面110を生成し、行動計画情報の登録命令を送信してきた入力表示装置2に送信する(P22)。
【0153】
入力表示装置2は、入力結果確認画面110を表示させ、情報提供者から入力結果確認画面110に表示されている行動計画の情報での登録を許可するか否かを受け付ける(P23)。この結果、登録を許可しないことを受け付けた場合(P23:NO)には、収集処理プログラム16は、処理をステップP20に進める。
【0154】
一方、登録を許可することを受け付けた場合(入力結果確認画面110の登録ボタン110-4が押下された場合)(P23:YES)には、収集処理プログラム16は、行動計画情報に対応するレコードを行動計画情報テーブル24に追加する(P24)。
【0155】
次いで、収集処理プログラム16は、登録情報において、行動実績を有効にしているか否か、すなわち、行動計画情報入力画面100の行動実績指定欄101Gにおいて、行動実績が有効に設定されているか否かを判定する(P25)。
【0156】
この結果、行動実績を有効にしていない場合(P25:NO)には、収集処理プログラム16は、処理をステップP27に進める。一方、行動実績を有効にしている場合(P25:YES)には、収集処理プログラム16は、行動実績情報テーブル25をオープンし、行動実績IDを採番して新しいレコードを追加し(P26)、処理をステップP27に進める。
【0157】
ステップP27では、収集処理プログラム16は、行動計画情報の登録命令を送信した入力表示装置2に対して、登録完了結果を通知し(P27)、処理を終了する。
【0158】
(1-6-3)経路探索処理
経路探索処理は、ステップP21で、経路探索プログラム15が収集処理プログラム16により呼び出されることにより実行される。
【0159】
図23は、一実施形態に係る経路探索処理のフローチャートである。
【0160】
経路探索プログラム15は、収集処理プログラム16から、行動計画情報に設定されている経路情報を取得し(P30)、基礎情報格納部21に取得した経路情報を実現する詳細な経路情報の照会を行い(P31)、行動計画情報に基づいて、取得した詳細な経路情報を整理して、経路情報を収集処理プログラム16に返戻する(P32)。
【0161】
(1-7)情報提供者評価処理に関わる各種処理
(1-7-1)地点知得処理
地点知得処理は、情報処理装置5の地点知得プログラム17が、入力表示装置2の追跡部11との間で随時行う処理である。
【0162】
図24は、一実施形態に係る地点知得処理のフローチャートである。
【0163】
地点知得プログラム17は、行動計画情報テーブル24から、開始日時が当日分に含まれるレコード(行動計画情報レコード)を抽出する(P40)。
【0164】
次いで、地点知得プログラム17は、開始日時が迫った行動計画情報についての行動実績ID及び追跡開始確認の内容を含む行動追跡確認画面120を生成し、その行動計画情報に対応する情報提供者の入力表示装置2の追跡部11に、行動追跡確認画面120を送信する(P41)。
【0165】
次いで、地点知得プログラム17は、情報提供者が作業実績の追跡を許可するか否か、すなわち、情報提供者により行動追跡確認画面120の追跡許可ボタン120-2が押下されたか否かを判定する(P42)。この結果、情報提供者が作業実績の追跡を許可しないと判定した場合(P42:NO)には、地点知得プログラム17は、処理を終了する。
【0166】
一方、情報提供者が作業実績の追跡を許可すると判定した場合(P42:YES)には、入力表示装置2の追跡部11が行動計画に対応する行動の追跡を開始するので、地点知得プログラム17は、追跡部11から行動実績情報を取得する(P43)。
【0167】
次いで、入力表示装置2の追跡部11は、行動追跡終了確認画面130の追跡終了ボタン130-2が情報提供者により押下されると、行動終了通知を情報処理装置5の地点知得プログラム17に送信する。
【0168】
地点知得プログラム17は、追跡部11から行動終了通知を受信すると、行動実績情報を分析し、基礎情報格納部21に必要な基礎情報を照会し(P45)、行動実績情報テーブル25の対象とする行動に対応するレコード(行動実績情報レコード)に、行動実績に関する情報を登録する(P46)。その後、地点知得プログラム17は、行動実績情報テーブル25への登録が完了すると、追跡終了通知を送信した入力表示装置2に対して、実績登録完了通知を行う(P47)。
【0169】
(1-7-2)評価処理
評価処理は、情報処理装置5の評価プログラム18が、所定の期間ごと(例えば、日次)に、実績登録済みの行動計画情報の評価を行う処理である。
【0170】
図25は、一実施形態に係る評価処理のフローチャートである。
【0171】
評価プログラム18は、行動実績情報テーブル25から処理対象分(例えば、当日分であってもよく、一定日数経過後のものであってもよい)の登録済みの行動実績情報のレコード(行動実績情報レコード)を取得する(P50)。次に、評価プログラム18は、行動計画情報テーブル24から、行動実績情報テーブル25に存在する行動実績IDを有する行動計画情報のレコード(行動計画情報レコード)を抽出する(P51)。
【0172】
次いで、評価プログラム18は、情報提供者の評価結果を算出する情報提供者評価処理(図26)を実行する(P52)。
【0173】
次いで、評価プログラム18は、情報提供者評価処理で算出された情報提供者の評価結果に従って情報提供者評価テーブル26bに対して情報提供者の信頼度を登録する(P53)。具体的には、評価プログラム18は、算出された評価結果(対象期間内信頼度)を、情報提供者評価テーブル26bの対象の情報提供者のレコードの今月信頼度と、累積信頼度とに加算する。
【0174】
(1-7-3)情報提供者評価処理
情報提供者評価処理は、ステップP52で、評価プログラム18により実行される。
【0175】
図26は、一実施形態に係る情報提供者評価処理のフローチャートである。
【0176】
評価プログラム18は、ステップP50で取得された当日分の終了日時を有する行動実績情報レコードと、ステップP51で取得された当日分の終了日時を有する行動計画情報レコードとを取得する(P60)。ここで、当日が処理対象期間の一例である。
【0177】
次いで、評価プログラム18は、情報提供者テーブル22から行動計画情報利活用システム1に登録しているすべての情報提供者の情報提供者IDの一覧を取得する(P61)。
【0178】
次いで、評価プログラム18は、取得した一覧の情報提供者IDのそれぞれを対象にループAの処理(P63~P68)を実行する。ここで、対象とする情報提供者IDを対象情報提供者IDということとする。
【0179】
ループAの処理において、評価プログラム18は、対象情報提供者IDについて当日の行動計画情報レコードが存在するか否かを判定する(P63)。
【0180】
この結果、対象情報提供者IDについて当日の行動計画情報レコードが存在しない場合(P63:NO)には、対象情報提供者IDの情報提供者が当日の行動計画情報を登録していないことを意味しているので、評価プログラム18は、信頼度付与パラメータ200(図12参照)に従って評価結果(対象期間内信頼度:図12の信頼度付与パラメータ200の場合には、-10)を設定し(P66)、対象情報提供者IDについてのループAの処理を終了する。
【0181】
一方、対象情報提供者IDについて当日の行動計画情報レコードが存在する場合(P63:YES)には、評価プログラム18は、対象情報提供者IDについて当日の行動実績情報レコードが存在するか否かを判定する(P64)。
【0182】
この結果、対象情報提供者IDについて当日の行動実績情報レコードが存在する場合(P64:YES)には、評価プログラム18は、行動計画情報レコードと行動実績情報レコードの行動の一致性をチェックする(P65)。行動の一致性は、例えば、移動手段が一緒か否かを判断する。次いで、評価プログラム18は、信頼度付与パラメータ200に従って評価結果(対象期間内信頼度)を設定し(P67)、対象情報提供者IDについてのループAの処理を終了する。
【0183】
一方、対象情報提供者IDについて当日の行動実績情報レコードが存在しない場合(P64:NO)には、評価プログラム18は、信頼度付与パラメータ200に従って評価結果(対象期間内信頼度:図12の信頼度付与パラメータ200の場合には、-7)を設定し(P68)、対象情報提供者IDについてのループAの処理を終了する。
【0184】
評価プログラム18は、対象情報提供者IDについてループAの処理を終了した場合には、未処理の情報提供者IDを次の対象情報提供者IDとして、ループAの処理を実行し、すべての情報提供者IDを対象にループAの処理を終了した場合には、情報提供者評価処理を終了する。
【0185】
ここで、信頼度付与パラメータ200について説明する。
【0186】
図12は、一実施形態に係る信頼度付与パラメータの一例を説明する図である。
【0187】
信頼度付与パラメータ200は、情報提供者の信頼度を計算するための評価値(対象期間内信頼度)を算出するための評価基準となるパラメータ(評価パラメータの一例)であり、評価プログラム18によって参照される。したがって、信頼度付与の基準を変更する場合には、信頼度付与パラメータ200を変更する対応をすればよい。信頼度付与パラメータ200は、行動計画情報の入力がない場合の評価結果(評価値)と、行動計画情報が入力され、且つ行動実績情報の入力がない場合の評価結果と、行動計画情報及び行動実績情報が入力されている場合における行動の一致性の対象(例えば、交通手段等)と、その対象における評価値の重みと、評価する方法と、評価結果の範囲と、を含む。
【0188】
情報提供者評価処理において、当日の行動計画実績情報と当日分の行動計画情報とに対応する情報提供者のみならず、すべての情報提供者の情報提供者IDについてループAの処理(P63~P68)を実行するようにしているが、このようにしているのは、一度比較的高い累積信頼度を獲得した情報提供者が、行動計画情報利活用システム1に対して行動計画情報を入力しなくなった場合において、永久に有益な情報(例えば、他の情報提供者の行動計画情報に基づく情報等)を閲覧できてしまうことを防止するためである。本実施形態では、信頼度付与パラメータ200に示すように、行動計画情報を入力しなかった、あるいは行動実績情報を入力しなかった場合において、評価値をマイナスの値を設定することによって、行動計画情報を入力しなかった、あるいは行動実績情報を入力しなかった場合には、情報処理装置5での日次で行われる情報提供者評価処理において、累積信頼度を減じるような評価値に決定することができ、永久に有益な情報を閲覧できてしまうことを適切に防止することができる。また、このように行動計画情報を入力しなかった、あるいは行動実績情報を入力しなかった場合には、徐々に累積信頼度が減じられていくようになるので、有益な情報を得るために、情報提供者に対して継続して自身の行動計画情報や行動実績情報を入力するように促すことができる。
【0189】
(1-8)行動計画情報表示処理に関連して実行される各種処理
(1-8-1)利用者向け行動計画情報表示処理
【0190】
図27は、一実施形態に係る利用者向け行動計画情報表示処理のフローチャートである。
【0191】
情報処理装置5の情報展開プログラム19は、利用者から受け付けた閲覧する情報提供者の行動計画情報についての条件を含む閲覧リクエストを利用者の表示装置3から取得する(P70)なお、閲覧リクエストには、行動計画情報利活用システム1における利用者のIDやパスワードなどの認証情報も含まれる。
【0192】
次いで、情報展開プログラム19は、利用者テーブル23を参照し、閲覧リクエストを送信した利用者の契約情報を照会する(P71)。
【0193】
次いで、情報展開プログラム19は、利用者テーブル23に認証情報に対応する利用者のレコードが存在するか否かをチェックする(P72)。
【0194】
この結果、認証情報に対応する利用者のレコードが存在しない場合(P72:NO)には、情報展開プログラム19は、行動計画情報へのアクセスを許可しないとして、処理を終了する。
【0195】
一方、認証情報に対応する利用者のレコードが存在する場合(P72:YES)には、情報展開プログラム19は、利用者による行動計画情報へのアクセスを許可し(P73)、利用者の閲覧リクエストを受理して、閲覧リクエストに含まれる条件に対応する行動計画情報を検索等して、結果を表示装置3に返送し(P74)、処理を終了する。
【0196】
(1-8-2)情報提供者向け行動計画情報表示処理
情報処理装置5の情報展開プログラム19は、入力表示装置2から行動計画情報を閲覧するリクエスト(閲覧リクエスト)を取得する(P80)。なお、閲覧リクエストは、入力表示装置2において、表示されたメニュー画面140のみんなの行動計画を閲覧するボタン141Bが押下された場合に、入力表示装置2により情報処理装置5に送信される。
【0197】
次いで、情報展開プログラム19は、報酬プログラム20を呼び出し、報酬処理(図29参照)を実行させる(P81)。
【0198】
次いで、情報展開プログラム19は、報酬処理から返戻された画面表示パラメータに基づいて画面表示を行う(P82)。ここで、画面表示パラメータは、画面の表示内容(表示不可も含む)を決定するためのパラメータである。ここで、画面表示パラメータと、対応する表示内容とは、パラメータ表示内容情報400(図32参照)として、情報展開プログラム19が利用する外部パラメータとしてカスタマイズ可能に管理されている。
【0199】
図32は、一実施形態に係るパラメータ表示内容情報を説明する図である。
【0200】
パラメータ表示内容情報400は、画面表示パラメータごとのレコードを含む。パラメータ表示内容情報400のレコードは、画面表示パラメータ欄400Aと、表示内容欄400Bとを含む。画面表示パラメータ欄400Aには、レコードに対応する画面表示パラメータが格納される。表示内容欄400Bには、レコードに対応する画面表示パラメータにおける表示内容(提供内容)が格納される。
【0201】
図32の例では、画面表示パラメータが「0」の場合には、表示内容は「閲覧不可」となっており、情報提供者による情報の閲覧を不可にする画面制御が行われることを示している。また、画面表示パラメータが「1」の場合は「鉄道情報(駅)の混雑情報」となっており、行動計画情報閲覧画面(鉄道)160において、駅混雑状況表示エリア162Bの値が開示される。また、画面表示パラメータが「9」の場合は「信頼度の高い情報提供者の情報のみ抽出」となっており、行動計画情報閲覧画面(鉄道)160において、高信頼度情報抽出フォーム163Dを活性化して表示する画面制御が行われることを示している。このパラメータ表示内容情報400を用いて、画面表示パラメータに従って、情報の提供有無や、提供する情報の内容等といった情報の提供が制御される。
【0202】
(1-8-3)報酬処理
図29は、一実施形態に係る報酬処理のフローチャートである。
【0203】
報酬プログラム20は、情報展開プログラム19から行動計画情報の閲覧命令を送信してきた情報提供者IDを受信する(P90)。次に、報酬プログラム20は、情報提供者評価テーブル26b(図15)に対して受信した情報提供者IDで抽出を行い、この情報提供者について累積信頼度を取得する(P91)。
【0204】
そして、報酬プログラム20は画面表示パラメータ決定処理(図30参照)を呼び出し(P92)、画面表示パラメータ決定処理に行動計画情報の閲覧命令を送信した情報提供者の累積信頼度を送信する。
【0205】
(1-8-4)画面表示パラメータ決定処理
画面表示パラメータ決定処理は、情報提供者の信頼度(本実施形態では、累積信頼度)に応じて表示内容を制御する画面表示パラメータを返戻する処理である。
【0206】
図30は、一実施形態に係る画面表示パラメータ決定処理のフローチャートである。
【0207】
報酬プログラム20は、報酬処理からの情報提供者の信頼度(累積信頼度)を受け取る(P100)。
【0208】
次いで、報酬プログラム20は、情報提供者の累積信頼度と、他者の行動計画の閲覧基準とを参照して、情報提供者に開示可能な内容を規定する画面表示パラメータを決定し、画像表示パラメータを行動計画処理に返戻する(ステップP101~P108)。
【0209】
ここで、本実施形態では、他者の行動計画の閲覧基準に関する情報として、閲覧基準情報300(図31参照)を報酬プログラム20が行動計画表示処理において参照する外部パラメータとして保持するようにしている。
【0210】
図31は、一実施形態に係る閲覧基準情報の一例を説明する図である。
【0211】
閲覧基準情報300は、閲覧基準に対応するレコードを格納する。閲覧基準情報300のレコードは、閲覧基準欄300Aと、累積信頼度欄300Bと、画面表示パラメータ欄300Cとを含む。
【0212】
閲覧基準欄300Aには、レコードに対応する閲覧基準を示す番号(閲覧基準番号)が格納される。本実施形態では、閲覧基準番号が大きいほど、有益な情報が表示されるようになっており、高い累積信頼度が必要となる。累積信頼度欄300Bには、レコードに対応する所定の期間における累積信頼度が格納される。所定の期間としては、情報提供者が行動計画情報利活用システム1に登録した日から現在までであってもよく、所定の期間前(例えば、1年)から現在までであってもよい。画面表示パラメータ欄300Cには、レコードに対応する閲覧基準に該当する場合に表示される表示内容を示す画面表示パラメータが格納される。本実施形態では、画面表示パラメータが大きいほど有益な情報であることを示している。
【0213】
図30の説明に戻り、報酬プログラム20は、情報提供者の信頼度(累積信頼度)が閲覧基準1(閲覧基準番号が1の閲覧基準)の累積信頼度(「0」)を超えているか否かを判定する(P101)。
【0214】
この結果、情報提供者の信頼度が閲覧基準1の累積信頼度を超えていないと判定した場合(P101:NO)には、報酬プログラム20は、画面表示パラメータを「0」と報酬処理に返戻し(P102)、処理を終了する。
【0215】
一方、情報提供者の信頼度が閲覧基準1の累積信頼度を超えていると判定した場合(P101:YES)には、報酬プログラム20は、情報提供者の信頼度が次に高い閲覧基準2の累積信頼度を超えているか否かを判定する(P103)。
【0216】
この結果、情報提供者の信頼度が閲覧基準2の累積信頼度を超えていないと判定した場合(P103:NO)には、報酬プログラム20は、画面表示パラメータを「1」と報酬処理に返戻し(P104)、処理を終了する。
【0217】
一方、情報提供者の信頼度が閲覧基準2の累積信頼度を超えていると判定した場合(P103:YES)には、情報提供者の信頼度について、閲覧基準3~n-1(本実施形態では、nは、4以上の任意の数)の小さい累積信頼度から順に上記同様に累積信頼度を超えているか否かを判定し、情報提供者の信頼度が累積信頼度を超えていない場合には、画面表示パラメータを閲覧基準番号-1として、報酬処理に返戻し、処理を終了する一方、情報提供者の信頼度が累積信頼度を超えている場合には、次に大きい閲覧基準との判定を行う(P105)。
【0218】
ステップP105で、情報提供者の信頼度が閲覧基準n-1の累積信頼度を超えていると判定した場合(P105:YES)には、報酬プログラム20は、情報提供者の信頼度が閲覧基準nの累積信頼度を超えているか否かを判定する(P106)。
【0219】
この結果、情報提供者の信頼度が閲覧基準nの累積信頼度を超えていないと判定した場合(P106:NO)には、報酬プログラム20は、画面表示パラメータを「n-1」と報酬処理に返戻し(P107)、処理を終了する。
【0220】
一方、情報提供者の信頼度が閲覧基準nの累積信頼度を超えていると判定した場合(P106:YES)には、報酬プログラム20は、画面表示パラメータを「n」と報酬処理に返戻し(P108)、処理を終了する。
【0221】
この画面表示パラメータ決定処理によると、情報提供者の信頼度に応じた表示内容に対応する画面表示パラメータを決定することができる。すなわち、信頼度が高いユーザに対して、より有益な情報に対応する画面表示パラメータを決定することができる。
【0222】
なお、図30に示す画面表示パラメータ決定処理は、閲覧基準の最大値nを4以上の数としていたが、閲覧基準の最大値を3以下としてもよい。
【0223】
(2)変形例等
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
【0224】
例えば、上記実施形態では、情報処理装置5を1台のサーバ装置により構成した例を示していたが、本発明はこれに限られず、情報処理装置5を、ネットワークを介して相互に接続された複数のコンピュータ装置により構成してもよい。この場合には、経路探索プログラム15、収集処理プログラム16、地点知得プログラム17、評価プログラム18、情報展開プログラム19、報酬プログラム20を、複数のコンピュータ装置に分散して配置し、これら複数のコンピュータ装置間で必要なデータをやり取りしながら全体として、上記同様の処理を実現するようにすればよい。
【0225】
また、上記実施形態では、基礎情報を基礎情報格納部21に格納して利用するようにしていたが、本発明はこれに限られず、例えば、情報処理装置5を外部システムに接続して、基礎情報を外部システムへ問い合わせるようにしてもよい。この場合においては、情報処理装置5と外部システムとの間で全体として、上記した処理を実現できればよい。
【0226】
また、表示される各種画面は、上記した実施形態の構成に限られず、種々の構成を広く適用することができる。
【符号の説明】
【0227】
1…行動計画情報利活用システム、2…入力表示装置、3…表示装置、4…接続情報、5…情報処理装置、6…ネットワーク、7…CPU、8…メモリ、9…記憶部


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32