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特開2023-172834コンタクトレンズの包装用容器及びその製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172834
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】コンタクトレンズの包装用容器及びその製品
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/30 20060101AFI20231129BHJP
   G02C 13/00 20060101ALI20231129BHJP
   G02C 7/04 20060101ALI20231129BHJP
   B65D 81/22 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
B65D81/30 B
G02C13/00
G02C7/04
B65D81/22
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152652
(22)【出願日】2022-09-26
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2022/094434
(32)【優先日】2022-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】512020327
【氏名又は名称】ペガヴィジョン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】PEGAVISION CORPORATION
【住所又は居所原語表記】2F-1,No.5,SHING YEH ST.,GUISHAN DIST.,TAOYUAN CITY 333,TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100101878
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 茂
(72)【発明者】
【氏名】李 宗陽
(72)【発明者】
【氏名】葉 ▲ウェイ▼安
【テーマコード(参考)】
2H006
3E067
【Fターム(参考)】
2H006BB01
2H006BB07
2H006BC00
2H006BC07
2H006DA00
2H006DA09
3E067AA13
3E067AB83
3E067AC01
3E067BA25A
3E067BB14A
3E067BC02A
3E067CA12
3E067EA06
3E067EB27
3E067FA01
3E067FB04
3E067FC01
(57)【要約】
【課題】本発明は、包装用容器にカラフルな色に与え、特定の波長の光にバリア能力が発揮する、コンタクトレンズの包装用容器及びその製品を提供する。
【解決手段】
コンタクトレンズの包装用容器は、プラスチック材料及びプラスチック材料に分散する顔料材料で形成される。包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%以上である。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック材料及び前記プラスチック材料に分散する顔料材料で形成されるコンタクトレンズの包装用容器であって、
前記コンタクトレンズの包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%以上であることを特徴とする、コンタクトレンズの包装用容器。
【請求項2】
前記コンタクトレンズの包装用容器の前記光バリア率は、下式で算出され、
【数1】
T(color)は、前記顔料材料を含む前記コンタクトレンズの包装用容器の平均光透過率であり、T(colorless)は、前記顔料材料を含まない無色包装用容器の平均光透過率である、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項3】
T(color)は5%~50%であり、T(colorless)は40%~70%であり、前記光バリア率は20%~85%である、請求項2に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項4】
前記コンタクトレンズの包装用容器の容器厚みは、0.4mm(ミリメートル)~1.2mmである、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項5】
前記コンタクトレンズの包装用容器の前記容器厚みは、0.6mm~1.0mmである、請求項4に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項6】
前記プラスチック材料は、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリプロピレン(polypropylene,PP)、ポリスチレン(plystyrene,PS)及びポリメタクリル酸メチル(poly (methyl methacrylate),PMMA)の中の少なくとも1つである、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項7】
前記顔料材料の前記コンタクトレンズの包装用容器での質量パーセント濃度は50ppm~0.3wt%である、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項8】
前記プラスチック材料の前記コンタクトレンズの包装用容器での質量パーセント濃度は80wt%以上である、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項9】
前記顔料材料の色は、黄色、オレンジ色、赤色、赤紫色、紫色、ピンク色、青色及び緑色の中の少なくとも1つである、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項10】
前記顔料材料は、ベンズイミダゾロン系顔料(Benzimidazolone)、ジケトピロロピロール系顔料(Diketopyrrolopyrrole)、イソインドリノン系顔料(Isoindolinone)、アゾ系顔料(Azo)、ジスアゾ系顔料(Disazo)、キナクリドン系顔料(Quinacridone)、銅フタロシアニン系顔料(Cu-Phthalocyanine)、ハロゲン化銅フタロシアニン系顔料(Cu-Phthalocyanine(Halogenated))、及びアントラキノン系顔料(Anthraquinone)からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項11】
前記コンタクトレンズの包装用容器は、黄色、オレンジ色、赤色、青色又は黒色であり、前記コンタクトレンズの包装用容器の容器厚みは、0.6mm~1.0mmであり、前記コンタクトレンズの包装用容器の、前記分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での前記光バリア率は、20%~85%である、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項12】
プラスチック材料及び前記プラスチック材料に分散する顔料材料で形成される包装用容器と、
前記包装用容器に収容された緩衝液と、
前記包装用容器に収容され且つ前記緩衝液に浸したコンタクトレンズと、を備えるコンタクトレンズ製品であって、
前記包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%以上であり、
前記コンタクトレンズ製品は、前記包装用容器に収容された活性成分を更に含み、前記活性成分は、前記緩衝液及び/又は前記コンタクトレンズに存在することを特徴とする、コンタクトレンズ製品。
【請求項13】
前記包装用容器の前記光バリア率は、下式で算出され、
【数2】
T(color)は、前記顔料材料を含む前記コンタクトレンズの包装用容器の平均光透過率であり、T(colorless)は、前記顔料材料を含まない無色包装用容器の平均光透過率であり、
T(color)は5%~50%であり、T(colorless)は40%~70%であり、前記光バリア率は20%~85%である、請求項12に記載されたコンタクトレンズ製品。
【請求項14】
前記活性成分は、ビタミン成分、植物化学成分、天然由来成分及び生物活性成分からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項12に記載されたコンタクトレンズ製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンタクトレンズの包装用容器に関し、特に、コンタクトレンズの包装用容器及びコンタクトレンズ製品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、コンタクトレンズの包装用容器はいずれも、無色のプラスチック材料で製造されるため、包装用容器は、無色で透明の外観を呈し、色の変化については殆どない。
【0003】
なお、従来のコンタクトレンズの包装用容器は、特別な遮光能力がないため、製品の用途が限られている。
【0004】
そこで、本発明者は、上述した問題が改善可能であることに鑑みて、鋭意研究を行い学理を併せて運用した結果、設計が合理的で且つ前記問題を効果的に改善することができる方法として本発明に至った。
【0005】
本発明の特徴及び技術内容をより一層理解できるように、以下の本発明に係る詳細な説明と図面を参照するが、提供される説明と図面は、ただ参照と説明のためのものであり、本発明を制限することはない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術の課題は、従来技術の不足に対し、コンタクトレンズの包装用容器及びコンタクトレンズ製品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的課題を解決するために、本発明が採用する一つの技術的手段は、コンタクトレンズの包装用容器を提供することである。前記コンタクトレンズの包装用容器は、プラスチック材料及び前記プラスチック材料に分散する顔料材料で形成され、なかでも、前記コンタクトレンズの包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%以上である。
【0008】
好ましくは、前記コンタクトレンズの包装用容器の前記光バリア率は、下式で算出される。
【数1】
なかでも、T(color)は、前記顔料材料を含む前記コンタクトレンズの包装用容器の平均光透過率であり、T(colorless)は、前記顔料材料を含まない無色包装用容器の平均光透過率である。
【0009】
好ましくは、T(color)は5%~50%であり、T(colorless)は40%~70%であり、前記光バリア率は20%~85%である。
【0010】
好ましくは、前記コンタクトレンズの包装用容器の容器厚みは、0.4mm(ミリメートル)~1.2mmである。
【0011】
好ましくは、前記コンタクトレンズの包装用容器の容器厚みは、0.6mm~1.0mmである。
【0012】
好ましくは、前記プラスチック材料は、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリプロピレン(polypropylene,PP)、ポリスチレン(plystyrene,PS)及びポリメタクリル酸メチル(poly (methyl methacrylate),PMMA)の中の少なくとも1つである。
【0013】
好ましくは、前記顔料材料の前記コンタクトレンズの包装用容器での質量パーセント濃度は50ppm~0.3wt%である。
【0014】
好ましくは、前記プラスチック材料の前記コンタクトレンズの包装用容器での質量パーセント濃度は80wt%以上である。
【0015】
好ましくは、前記顔料材料の色は、黄色、オレンジ色、赤色、赤紫色、紫色、ピンク色、青色及び緑色の中の少なくとも1つである。
【0016】
好ましくは、前記顔料材料は、ベンズイミダゾロン系顔料(Benzimidazolone)、ジケトピロロピロール系顔料(Diketopyrrolopyrrole)、イソインドリノン系顔料(Isoindolinone)、アゾ系顔料(Azo)、ジスアゾ系顔料(Disazo)、キナクリドン系顔料(Quinacridone)、銅フタロシアニン系顔料(Cu-Phthalocyanine)、ハロゲン化銅フタロシアニン系顔料(Cu-Phthalocyanine (Halogenated))、アントラキノン系顔料(Anthraquinone)からなる群から選択される少なくとも1つである。
【0017】
好ましくは、前記コンタクトレンズの包装用容器は、黄色、オレンジ色、赤色、青色又は黒色であり、前記コンタクトレンズの包装用容器の容器厚みは、0.6mm~1.0mmであり、前記コンタクトレンズの包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%~85%である。
【0018】
上記の技術的課題を解決するために、本発明が採用するもう一つの技術的手段は、コンタクトレンズ製品を提供することである。前記コンタクトレンズ製品は、プラスチック材料及び前記プラスチック材料に分散する顔料材料で形成される包装用容器と、前記包装用容器に収容された緩衝液と、前記包装用容器に収容され且つ前記緩衝液に浸したコンタクトレンズと、を備え、なかでも、前記コンタクトレンズの包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%以上である。なかでも、前記コンタクトレンズ製品は、前記包装用容器に収容された活性成分を更に含み、前記活性成分は、前記緩衝液及び/又は前記コンタクトレンズに存在する。
【0019】
好ましくは、前記包装用容器の前記光バリア率は、下式で算出される。
【数2】
なかでも、T(color)は、前記顔料材料を含む前記包装用容器の平均光透過率であり、T(colorless)は、前記顔料材料を含まない無色包装用容器の平均光透過率であり、なかでも、T(color)は5%~50%であり、T(colorless)は40%~70%であり、前記光バリア率は20%~85%である。
【0020】
好ましくは、前記活性成分は、ビタミン成分、植物化学成分、天然由来成分及び生物活性成分からなる群から選択される少なくとも1つである。
【発明の効果】
【0021】
本発明の有利な効果として、本発明に係るコンタクトレンズの包装用容器及びコンタクトレンズ製品は、「前記包装用容器は、プラスチック材料及び前記プラスチック材料に分散する顔料材料で形成される」及び「前記包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%以上である」といった技術特徴により、前記包装用容器にカラフルな色に与え、特定の波長の光にバリア能力が発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係るコンタクトレンズの包装用容器を示す立体模式図である。
図2】本発明の実施形態に係るコンタクトレンズの包装用容器を示す断面模式図である。
図3図2におけるIII部分の部分拡大図である。
図4】本発明の実施形態に係る包装用容器の光透過率のカーブチャートである。
図5】本発明の実施形態に係るコンタクトレンズ製品を示す立体模式図である。
図6】本発明の実施形態に係るコンタクトレンズ製品を示す断面模式図である。
図7図6におけるVII部分の部分拡大図である。
図8図7のもう1つの実施形態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下の本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照されたい。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の請求の範囲を制限するためのものではない。
【0024】
以下、所定の具体的な実施態様によってほ本発明の実施形態を説明し、当業者は、本明細書に開示された内容に基づいて本発明の利点と効果を理解することができる。本発明は、他の異なる具体的な実施態様によって実行または適用でき、本明細書における各細部についても、異なる観点と用途に基づいて、本発明の構想から逸脱しない限り、各種の修正と変更を行うことができる。以下の実施形態に基づいて本発明に係る技術内容を更に詳細に説明するが、開示される内容によって本発明の保護範囲を制限することはない。以下の実施形態に基づいて本発明に係る技術内容を更に詳細に説明するが、開示される内容によって本発明の保護範囲を制限することはない。
【0025】
理解すべきことは、本明細書では、「第1」、「第2」、「第3」といった用語を用いて各種の素子又は信号を叙述することがあるが、これらの素子又は信号は、これらの用語によって制限されるものではない。これらの用語は主に、1つの素子ともう1つの素子、又は1つの信号ともう1つの信号を区別するためのものである。また、本明細書において使用される「または」という用語は、実際の状況に応じて、関連して挙げられる項目におけるいずれか1つ又は複数の組み合わせを含むことがある。
【0026】
[コンタクトレンズの包装用容器]
図1及び図2に示すように、本発明に係る実施形態は、収容部1と、サラウンド部2と、封止部3と、を備えたコンタクトレンズの包装用容器100を提供する。前記収容部1は凹状を呈し、コンタクトレンズ及び緩衝液を収容するためのものである。前記サラウンド部2は、平面状を呈し、一体成型となるように前記収容部1の周りにある。前記封止部3は、コンタクトレンズ及び緩衝液を収容部1にパッケージするための封止フィルムである。特筆すべきことは、本発明の実施形態に係るコンタクトレンズの包装用容器100は、カラフルな色を有すると共に、特定の波長の光に対してバリア能力が発揮することができる。
【0027】
図3に示すように、前記コンタクトレンズの包装用容器100は、プラスチック材料a及び前記プラスチック材料aに分散する顔料材料bで形成される。特に、コンタクトレンズの包装用容器100の収容部1及びサラウンド部2は、前記プラスチック材料a及び前記プラスチック材料aに分散する顔料材料bで形成される。
【0028】
なかでも、前記コンタクトレンズの包装用容器100は、特殊な光学特性を有し、即ち、前記包装用容器100の、分光光度計(spectrophotometer)で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率(light blocking rate)は、20%以上である。
【0029】
上述した特殊な光学特性に基づいて、コンタクトレンズの包装用容器100にカラフルな色に与え、特定の波長の光にバリア能力が発揮する。
【0030】
より具体的に説明すると、前記コンタクトレンズの包装用容器の前記光バリア率は、下式で定義される。
【数3】
なかでも、T(color)は、前記顔料材料を含む前記コンタクトレンズの包装用容器の平均光透過率であり、T(colorless)は、前記顔料材料を含まない無色包装用容器の平均光透過率である。光透過率%=(I/I0)×100% I0は、入射光強度であり、Iは、出射光強度である。
【0031】
説明すべきことは、本明細書における「平均光透過率(average light transmittance)」は、図4に示すように、包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長(例えば、380nm、400nm…780nmまで)での光透過率のカーブの算術平均数を取るものである。
【0032】
また、前記顔料材料を含まない無色包装用容器は、通常の無色透明の包装容器である。前記無色透明の包装容器は、高い光透過率を有すると共に、色の変化については殆どない。即ち、本明細書における光バリア率は、顔料材料を含む色付き包装用容器と、顔料材料を含まない無色包装用容器との比較・計算によって得たものである。
【0033】
本発明の一つの実施形態において、前記顔料材料を含む包装用容器の平均光透過率であるT(color)は、5%~50%であり、5%~35%であることが好ましい。前記顔料材料を含まない無色包装用容器の平均光透過率であるT(colorless)は、40%~70%であり、40%~60%であることが好ましい。尚、前記光バリア率は、20%以上であり、20%~85%である。
【0034】
このように、本発明の実施形態に係る前記顔料材料を含む包装用容器は、ある程度の透明度を有する前提で、包装用容器に収容された活性成分に対する保護作用を発揮する。特筆すべきことは、本発明の実施形態に係る包装用容器は依然として、使用者が見えるか、若しくは検知装置でコンタクトレンズ及び緩衝液を検測できるように、ある程度の透明度を維持する。
【0035】
光バリア率及びT(color)の範囲は、前記範囲に含まないと、コンタクトレンズの包装用容器は、それに収容する活性成分に対する保護作用を発揮できないか(例えば、光バリア率が20%未満である)、若しくは、包装用容器に収容されたコンタクトレンズ及び緩衝液は、使用者又は検知装置で観察されることができないことがある(例えば、T(color)が5%未満である)。
【0036】
図2に示すように、前記包装用容器の容器厚みtは、光バリア率に影響する。
【0037】
本発明の一つの実施形態において、前記包装用容器の容器厚みtは、0.4mm(ミリメートル、millimeter,mm)~1.2mmである。好ましくは、前記包装用容器の容器厚みtは、0.6mm~1.0mmである。
【0038】
包装用容器の容器厚みが薄すぎる(例えば、0.4mm未満である)と、光バリア率は低すぎるため、活性成分に対する保護作用を発揮できないことがある。また、包装用容器の厚みが薄すぎる場合、絞られると変形しやすく、包装容器の外観に影響する。
【0039】
包装用容器の厚みが厚すぎる場合(例えば、1.2mmを超える)、光バリア率が高すぎることがあるため、包装用容器に収容されたコンタクトレンズ及び緩衝液は、使用者又は検知装置で観察されることができないことがある。
【0040】
前記プラスチック材料として、前記プラスチック材料は、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリプロピレン(polypropylene,PP)、ポリスチレン(plystyrene,PS)及びポリメタクリル酸メチル(poly (methyl methacrylate),PMMA)の中の少なくとも1つであるが、本発明はこれに制限されるものではない。前記プラスチック材料として、包装用容器に用いられ、透明性を有し、且つコンタクトレンズ及び緩衝液の保存に用いられれば、本発明の保護の精神に沿ったものであり、本発明の保護の範囲に含まれる。
【0041】
前記プラスチック材料の含有量について、前記プラスチック材料の包装用容器での質量パーセント濃度は80wt%以上であり、90wt%以上であることが好ましい。即ち、前記プラスチック材料は、包装用容器を形成するための基材である。
【0042】
前記顔料材料として、前記顔料材料は、ベンズイミダゾロン系顔料(Benzimidazolone)、ジケトピロロピロール系顔料(Diketopyrrolopyrrole)、イソインドリノン系顔料(Isoindolinone)、アゾ系顔料(Azo)、ジスアゾ系顔料(Disazo)、キナクリドン系顔料(Quinacridone)、銅フタロシアニン系顔料(Cu-Phthalocyanine)、ハロゲン化銅フタロシアニン系顔料(Cu-Phthalocyanine (Halogenated))、アントラキノン系顔料(Anthraquinone)からなる群から選択される少なくとも1つであるが、本発明はこれに制限されるものではない。前記顔料材料の材料として、包装用容器に色を与え、且つ光バリア率を向上できれば、本発明の保護の精神に沿ったものであり、本発明の保護の範囲に含まれる。
【0043】
前記顔料材料の含有量は、光バリア率及びT(color)に影響する。本発明の一つの実施形態において、前記顔料材料の包装用容器での質量パーセント濃度は、50ppm~0.3wt%である。前記顔料材料の含有量が低すぎると(例えば、50ppm未満である)、光バリア率が低すぎるため、活性成分に対する保護作用を果たせない。
【0044】
一方、前記顔料材料の含有量が高すぎると(例えば、0.3wt%を超える)、光バリア率が高すぎとなる(若しくは、T(color)低すぎるとなる)ため、包装用容器に収容されたコンタクトレンズ及び緩衝液は、使用者又は検知装置で観察されることができないことがある。
【0045】
本発明の一つの実施形態において、前記顔料材料の色は、黄色、オレンジ色、赤色、赤紫色、紫色、ピンク色、青色及び緑色の中の少なくとも1つであるが、本発明はこれに制限されるものではない。
【0046】
前記顔料材料は、単一の色でプラスチック材料に添加するか、若しくは、2つ以上の色でプラスチック材料に添加することによって、包装用容器に異なる色(例えば、黄色、オレンジ色、赤色、青色又は黒色などである)を与えられる。
【0047】
本発明の実施形態において、前記包装用容器は、黄色、オレンジ色、赤色、青色又は黒色であり、前記コンタクトレンズの包装用容器の容器厚みは、0.6mm~1.0mmであり、前記包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%~85%である。
【0048】
より具体的に説明すると、図4に示すように、図4では、異なる色を有する包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長で測定された光透過率のカーブ(%T)を示す。下表1は、図4での異なる色を有する包装用容器の光透過率のカーブによって、算出されたそれぞれの平均光透過率及び光バリア率を示す。
【0049】
【表1】
【0050】
無色サンプルの厚みが0.8mmであり、且つその無色サンプルの、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長で測定された光透過率のカーブ(%T)で計算された平均光透過率は、43.6%である。なかでも、無色サンプルは、顔料材料を含まない無色で透明のポリプロピレン包装用容器である。
【0051】
黄色サンプルの厚みが0.8mmであり、且つその黄色サンプルの、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長で測定された光透過率のカーブ(%T)で計算された平均光透過率は、20.2%であり、光バリア率は、53.7%である。黄色サンプルで用いた顔料材料は、イソインドリノン系顔料(Isoindolinone)であり、顔料材料の添加量は、0.015wt%であると共に、用いたプラスチック材料はポリプロピレンである。
【0052】
オレンジ色サンプルの厚みが0.8mmであり、且つそのオレンジ色サンプルの、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長で測定された光透過率のカーブ(%T)で計算された平均光透過率は、29.4%であり、光バリア率は、32.6%である。オレンジ色サンプルで用いた顔料材料は、ベンズイミダゾロン系顔料(Benzimidazolone)であり、顔料材料の添加量は、0.015wt%であると共に、用いたプラスチック材料はポリプロピレンである。
【0053】
赤色サンプルの厚みが0.8mmであり、且つその赤色サンプルの、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長で測定された光透過率のカーブ(%T)で計算された平均光透過率は、32.1%であり、光バリア率は、26.4%である。赤色サンプルで用いた顔料材料は、ジケトピロロピロール系顔料(Diketopyrrolopyrrole)であり、顔料材料の添加量は、0.015wt%であると共に、用いたプラスチック材料はポリプロピレンである。
【0054】
青色サンプルの厚みが0.8mmであり、且つその青色サンプルの、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長で測定された光透過率のカーブ(%T)で計算された平均光透過率は、31.7%であり、光バリア率は、27.3%である。青色サンプルで用いた顔料材料は、銅フタロシアニン系顔料(Cu-Phthalocyanine)であり、顔料材料の添加量は、0.015wt%であると共に、用いたプラスチック材料はポリプロピレンである。
【0055】
黒色サンプルの厚みが0.8mmであり、且つその黒色サンプルの、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長で測定された光透過率のカーブ(%T)で計算された平均光透過率は、8.4%であり、光バリア率は、80.7%である。黒色サンプルで用いた顔料材料は、イソインドリノン系顔料(Isoindolinone)、ベンズイミダゾロン系顔料(Benzimidazolone)、ジケトピロロピロール系顔料(Diketopyrrolopyrrole)、銅フタロシアニン系顔料(Cu-Phthalocyanine)、ハロゲン化銅フタロシアニン系顔料(Cu-Phthalocyanine (Halogenated))であり、顔料材料の添加量は、0.075wt%である(なかでも、前記五種類の顔料材料の添加量はそれぞれ0.015wt%である)と共に、用いたプラスチック材料はポリプロピレンである。
【0056】
続いて、図4に参酌しながら、異なる色を有する包装用容器の具体的な特徴を説明する。
【0057】
サンプルの厚みが0.8mmであり、且つ分光光度計で測定された380nm~780nmの波長の条件において、黄色及びオレンジ色のポリプロピレン包装用容器はいずれも、380nm~495nmの波長において50%以上の光バリア率を有する。
【0058】
サンプルの厚みが0.8mmであり、且つ分光光度計で測定された380nm~780nmの波長の条件において、赤色のポリプロピレン包装用容器は、495nm~570nmの波長において50%以上の光バリア率を有する。
【0059】
サンプルの厚みが0.8mmであり、且つ分光光度計で測定された380nm~780nmの波長の条件において、青色のポリプロピレン包装用容器はいずれも、570nm~730nmの波長において50%以上の光バリア率を有する。
【0060】
サンプルの厚みが0.8mmであり、且つ分光光度計で測定された380nm~780nmの波長の条件において、黒色のポリプロピレン包装用容器はいずれも、380nm~730nmの波長において80%以上の光バリア率を有する。
【0061】
[コンタクトレンズ製品]
図5及び図6に示すように、本発明の実施形態は、コンタクトレンズ製品Pを提供する。前記コンタクトレンズ製品Pは、包装用容器100と、緩衝液200と、コンタクトレンズ300とを含む。
【0062】
図3に示すように、前記包装用容器100は、プラスチック材料a及び前記プラスチック材料aに分散する顔料材料bで形成される。前記包装用容器100の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%以上である。包装用容器100の光バリア率の特徴について既に上文で説明したため、ここで重複に説明しない。
【0063】
前記緩衝液200は、包装用容器100に充填される。前記緩衝液200を用いる目的は、pH値及び浸透圧を制御することにある。材料として、前記緩衝液200は例えば、ホウ酸塩緩衝液又はリン酸緩衝液であってもよい。
【0064】
前記ホウ酸塩緩衝液の組成は、水(又は、バランス物質とも称す)及び前記水に分散する塩化ナトリウムとホウ酸塩を含むと共に、前記ホウ酸塩は、ホウ酸及び四ホウ酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1つである。
【0065】
前記リン酸緩衝液の組成は、水(又は、バランス物質とも称す)及び前記水に分散する塩化ナトリウムとリン酸塩を含むと共に、前記リン酸塩は、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、及びリン酸一水素カリウム及びリン酸二水素カリウムからなる群から選択される少なくとも1つである。
【0066】
前記コンタクトレンズ300は、包装用容器100に収容されると共に、緩衝液200に浸す。前記コンタクトレンズ300の材質として、例えば、シリコーンヒドロゲル(silicone hydrogel)であってもよい。シリコーンヒドロゲルは、レンズの酸素透過性を向上するため、角膜低酸素症による赤目、血走、赤みなどの症状を避けられる。若しくは、前記コンタクトレンズ300の材質として、ヒドロゲル(hydrogel)であってもよい。ヒドロゲルは、レンズの湿りと潤滑性を向上することで、着用者の快適性を増加することができる。
【0067】
前記コンタクトレンズ製品は、活性成分400を更に含む。活性成分400は、緩衝液200(図7を参照)及び/又はコンタクトレンズ300のレンズ本体(図8を参照)に存在する。
【0068】
前記活性成分400は、ビタミン成分、植物化学成分、天然由来成分及び生物活性成分からなる群から選択される少なくとも1つである。
【0069】
上述した前記包装用容器100の特殊な光学特性に基づいて、前記包装用容器100は、包装用容器に収容された活性成分400(light sensitive substance)に対する保護作用を発揮すると共に、前記活性成分400の劣化を回避又は効果的に低減させる。
【0070】
[コンタクトレンズの包装用容器の製造方法]
本発明の実施形態において、コンタクトレンズの製造方法を提供する。説明すべきことは、本発明の実施形態に係る前記包装用容器は、当該製造方法で製造されてもよいが、他の製造方法で製造されてもよく、本発明はこれに制限されるものではない。
【0071】
前記コンタクトレンズの包装用容器の製造方法は、混練工程を実施すること及び成形工程を実施することを含む。前記混練工程において、プラスチック材料と顔料材料とをお互いに混合させると共に、射出成形機スクリューに導入することによって、混練材料を形成することを含む。前記成形工程において、前記混練材料をキャビティーに充填させると共に、冷却・硬化することによって、コンタクトレンズの包装用容器を形成する。なかでも、前記包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%以上である。
【0072】
より具体的に説明すると、前記コンタクトレンズの包装用容器の製造方法では、顔料材料を一回に分散や複数回に分散する方法によって、プラスチック材料に分散することができる。
【0073】
本実施形態の第1の実施形態(顔料材料の一回分散)において、前記混練工程では、プラスチック材料(例えば、ポリプロピレン粒子)に50ppm~0.3wt%の一種以上の顔料材料を添加して、撹拌機を投入して混合した後に、押し出す機に投入して第1回の分散混合を行うことで、混練材料を形成することを含む。前記混練材料の加工温度は、170℃~240℃である。前記成形工程において、前記混練材料をキャビティーに充填させると共に、冷却・硬化することによって、コンタクトレンズの包装用容器を形成する。即ち、前記第1の実施形態では、顔料材料を直接に用いることで包装用容器を製造する。
【0074】
本実施形態の第2の実施形態(顔料材料の複数回分散)において、前記混練工程は、プラスチック材料(例えば、ポリプロピレン粒子)に50ppm~0.3wt%の一種以上の顔料材料及び0.05wt%~0.3wt%の抗酸化剤を添加して、ロータリーミキサーを投入して第1回の分散混合を行った後に、混合した材料を、スクリュー押出機に投入して第2回の分散混合を行うことで、混練材料を形成することを含む。前記混練材料の加工温度は、170℃~240℃である。混練反応を行ったストリップ状材料を水で冷却させた後に、ペレタイザーで造粒することで、染色されたポリプロピレン粒子を得られる。前記成形工程において、染色されたポリプロピレン粒子を射出成形機スクリューに投入して、スクリュー温度170℃~240℃で第3回の分散混合を行い、次に、混合した材料をキャビティーに充填させると共に、冷却・硬化することによって、コンタクトレンズの包装用容器を形成することを含む。即ち、前記第2の実施形態において、顔料材料を先に造粒した後に、包装用容器を製造する。
【0075】
[実施形態による有利な効果]
本発明の有利な効果として、本発明に係るコンタクトレンズの包装用容器及びコンタクトレンズ製品は、「前記包装用容器は、プラスチック材料及び前記プラスチック材料に分散する顔料材料で形成される」及び「前記コンタクトレンズの包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%以上である」といった技術特徴により、前記包装用容器にカラフルな色に与え、特定の波長の光にバリア能力が発揮する。
【0076】
以上に開示された内容は、ただ本発明の好ましい実行可能な実施態様であり、本発明の請求の範囲はこれに制限されない。そのため、本発明の明細書及び図面内容を利用して成される全ての等価な技術変更は、いずれも本発明の請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0077】
P…コンタクトレンズ製品
100…包装用容器
1…収容部
2…サラウンド部
3…封止部
a…プラスチック材料
b…顔料材料
t…容器厚み
200…緩衝液
300…コンタクトレンズ
400…活性成分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック材料及び前記プラスチック材料に分散する顔料材料で形成されるコンタクトレンズの包装用容器であって、
前記コンタクトレンズの包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%以上であり、
前記コンタクトレンズの包装用容器の前記光バリア率は、下式で算出され、
【数1】
T(color)は、前記顔料材料を含む前記コンタクトレンズの包装用容器の平均光透過率であり、T(colorless)は、前記顔料材料を含まない無色包装用容器の平均光透過率であり、
T(color)は5%~50%であり、T(colorless)は40%~70%であり、前記光バリア率は20%~85%であることを特徴とする、コンタクトレンズの包装用容器。
【請求項2】
前記コンタクトレンズの包装用容器の容器厚みは、0.4mm(ミリメートル)~1.2mmである、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項3】
前記コンタクトレンズの包装用容器の前記容器厚みは、0.6mm~1.0mmである、請求項2に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項4】
前記プラスチック材料は、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリプロピレン(polypropylene,PP)、ポリスチレン(plystyrene,PS)及びポリメタクリル酸メチル(poly (methyl methacrylate),PMMA)の中の少なくとも1つである、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項5】
前記顔料材料の前記コンタクトレンズの包装用容器での質量パーセント濃度は50ppm~0.3wt%である、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項6】
前記プラスチック材料の前記コンタクトレンズの包装用容器での質量パーセント濃度は80wt%以上である、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項7】
前記顔料材料の色は、黄色、オレンジ色、赤色、赤紫色、紫色、ピンク色、青色及び緑色の中の少なくとも1つである、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項8】
前記顔料材料は、ベンズイミダゾロン系顔料(Benzimidazolone)、ジケトピロロピロール系顔料(Diketopyrrolopyrrole)、イソインドリノン系顔料(Isoindolinone)、アゾ系顔料(Azo)、ジスアゾ系顔料(Disazo)、キナクリドン系顔料(Quinacridone)、銅フタロシアニン系顔料(Cu-Phthalocyanine)、ハロゲン化銅フタロシアニン系顔料(Cu-Phthalocyanine(Halogenated))、及びアントラキノン系顔料(Anthraquinone)からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項9】
前記コンタクトレンズの包装用容器は、黄色、オレンジ色、赤色、青色又は黒色であり、前記コンタクトレンズの包装用容器の容器厚みは、0.6mm~1.0mmであり、前記コンタクトレンズの包装用容器の、前記分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での前記光バリア率は、20%~85%である、請求項1に記載のコンタクトレンズの包装用容器。
【請求項10】
プラスチック材料及び前記プラスチック材料に分散する顔料材料で形成される包装用容器と、
前記包装用容器に収容された緩衝液と、
前記包装用容器に収容され且つ前記緩衝液に浸したコンタクトレンズと、を備えるコンタクトレンズ製品であって、
前記包装用容器の、分光光度計で測定された380nm~780nmの波長での光バリア率は、20%以上であり、
前記コンタクトレンズ製品は、前記包装用容器に収容された活性成分を更に含み、前記活性成分は、前記緩衝液及び/又は前記コンタクトレンズに存在し、
前記包装用容器の前記光バリア率は、下式で算出され、
【数2】
T(color)は、前記顔料材料を含む前記コンタクトレンズの包装用容器の平均光透過率であり、T(colorless)は、前記顔料材料を含まない無色包装用容器の平均光透過率であり、
T(color)は5%~50%であり、T(colorless)は40%~70%であり、前記光バリア率は20%~85%であることを特徴とする、コンタクトレンズ製品。
【請求項11】
前記活性成分は、ビタミン成分、植物化学成分、天然由来成分及び生物活性成分からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項10に記載されたコンタクトレンズ製品。