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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172859
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】スピーカモジュール及び組立方法
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/02 20060101AFI20231129BHJP
   H04R 9/00 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
H04R1/02 101G
H04R9/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022206864
(22)【出願日】2022-12-23
(31)【優先権主張番号】202210568977.8
(32)【優先日】2022-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517409583
【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック(チャンヂョウ)カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】No.3 changcao road, Hi-TECH Industrial Zone, Wujin District, Changzhou City, Jiangsu Province, P.R. China
(71)【出願人】
【識別番号】511027518
【氏名又は名称】エーエーシーアコースティックテクノロジーズ(シンセン)カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC Acoustic Technologies(Shenzhen)Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【弁理士】
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 海娟
(72)【発明者】
【氏名】王 磊
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲樹▼文
【テーマコード(参考)】
5D012
【Fターム(参考)】
5D012AA02
5D012BA01
5D012BB01
5D012BB02
5D012BB03
5D012BB04
5D012FA10
5D012GA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】組み立て工程が簡単であり、同時にコストを低減するスピーカモジュールを提供する。
【解決手段】スピーカモジュールは、収容空間を有するハウジング、収容空間内に収容された振動システム及び振動システムを駆動する磁気回路システムを備える。ハウジングは、貫通キャビティを有する支持フレーム、フロントカバー13及びバックカバー14を備える。支持フレームの内側に位置決め構造15が設置され、支持フレームの内側は貫通キャビティに向かって延在しクランププレートを形成する。振動システムのエッジは、位置決め構造のフロントカバーに近接する側に接続され、磁気回路システムは、位置決め構造のバックカバーに近接する側に固定され、かつ、クランププレートに固定され、振動システムとフロントカバーは取り囲んで前チャンバを形成し、振動システム、支持フレーム及びバックカバーは取り囲んでバックチャンバを形成する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカモジュールであって、
収容空間を有するハウジングと、前記収容空間内に収容された振動システムと、前記収容空間内に収容されかつ前記振動システムを駆動するための磁気回路システムとを備え、
前記ハウジングは、貫通キャビティを有する支持フレームと、前記支持フレームの一方側に蓋設されたフロントカバーと、前記支持フレームの前記フロントカバーから離反する側に蓋設されたバックカバーとを備え、
前記支持フレームの内側に位置決め構造が設置され、
前記支持フレームの内側は、前記貫通キャビティ内に向かって延在してクランププレートを形成し、
前記振動システムのエッジは、前記位置決め構造の前記フロントカバーに近接する側に接続され、
前記磁気回路システムは、前記位置決め構造の前記バックカバーに近接する側に固定されかつ前記クランププレートに固定され、
前記振動システムと前記フロントカバーは、取り囲んでフロントチャンバを形成し、前記振動システム、前記支持フレーム及び前記バックカバーは、取り囲んでバックチャンバを形成する、ことを特徴とするスピーカモジュール。
【請求項2】
前記支持フレームは、前記貫通キャビティを有するメインフレームと、前記メインフレームの前記フロントカバーから離れる側に固定的に接続された囲み枠とを備え、
前記位置決め構造は、前記メインフレームに設置され、
前記クランププレートは、前記囲み枠の前記メインフレームと接続された側が前記貫通キャビティ内に向かって延在して形成され、
前記メインフレーム、前記囲み枠及び前記クランププレートは、一体になるように設けられ、
前記バックカバーは、前記囲み枠の前記メインフレームから離反する側に蓋設される、ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカモジュール。
【請求項3】
前記メインフレームは、プラスチック材料を採用し、前記囲み枠の前記メインフレームと接続される側が一方側に向かって折れ曲がって延在して接続縁を形成し、前記接続縁は、前記メインフレーム内に嵌合接続される、ことを特徴とする請求項2に記載のスピーカモジュール。
【請求項4】
前記位置決め構造は、前記支持フレームの内側から前記収容空間内に向かって延在して形成された位置決め部を備え、前記振動システムは、前記位置決め部に弾性的に接続されたボイスコイルアセンブリと、前記支持フレームに弾性的に接続されかつ前記ボイスコイルアセンブリに接続された振動膜アセンブリとを備え、前記ボイスコイルアセンブリ及び前記振動膜アセンブリは、いずれも前記位置決め部の前記フロントカバーに近接する側に設置され、前記振動膜アセンブリは、前記支持フレームの前記フロントカバーに近接する側を密封する、ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカモジュール。
【請求項5】
前記ボイスコイルアセンブリは、一端が前記位置決め部に接続された弾性接続部材と、前記弾性接続部材の前記位置決め部から離れる側に接続されたボイスコイルと、両端がそれぞれ前記位置決め部と前記ボイスコイルに固定的に接続されたフレキシブル回路板とを備え、前記ボイスコイルの前記フロントカバーに近接する側は、前記振動膜アセンブリに接続される、ことを特徴とする請求項4に記載のスピーカモジュール。
【請求項6】
前記振動膜アセンブリは、前記ボイスコイルに接続されたドームと、前記ドームに固定されかつ前記ドームを中心として外向きに前記支持フレームに接続されるまで発散する振動膜とを備え、前記振動膜と前記ドームは、共に前記支持フレームの前記フロントカバーに近接する側を密封する、ことを特徴とする請求項5に記載のスピーカモジュール。
【請求項7】
前記磁気回路システムは、前記位置決め部の前記バックカバーに近接する側に固定された磁性ヨークと、前記磁性ヨークに固定されかつ前記ボイスコイル内に収容された第1磁性鋼と、前記磁性ヨークに固定されかつ前記第1磁性鋼と間隔を隔てて設置される第2磁性鋼とを備え、前記第2磁性鋼の前記磁性ヨークから離れる側は、前記クランププレートに固定され、前記ボイスコイルは、前記第1磁性鋼と前記第2磁性鋼との間に設置される、ことを特徴とする請求項5に記載のスピーカモジュール。
【請求項8】
前記磁性ヨークに通気孔が開設され、前記磁気回路システムは、前記磁性ヨークに固定されかつ前記通気孔を被覆する通気隔離部材をさらに備え、前記磁性ヨーク、前記通気隔離部材、前記支持フレーム及び前記バックカバーは、取り囲んで充填キャビティを形成する、ことを特徴とする請求項7に記載のスピーカモジュール。
【請求項9】
前記バックカバーに前記充填キャビティと連通する充填孔が開設され、前記フロントカバーにおける前記ボイスコイルアセンブリに対応する領域が前記ボイスコイルアセンブリから離れる方向に向かって突起し、前記フロントカバーの突起領域に音出し孔が開設され、前記フロントカバーのボイスコイルアセンブリから離れる側に前記音出し孔を被覆するメッシュ布が固定される、ことを特徴とする請求項8に記載のスピーカモジュール。
【請求項10】
スピーカモジュールの組立方法であって、
貫通キャビティを有する支持フレームを提供するステップであって、前記支持フレームの内側に位置決め構造が設置され、前記支持フレームの内側が前記貫通キャビティ内に向かって延在してクランププレートが形成されているステップと、
振動システムのエッジを前記位置決め構造に接続し、磁気回路システムを前記位置決め構造の前記振動システムから離れる側に固定して前記クランププレートに接続することにより、前記振動システム及び前記磁気回路システムを前記支持フレーム内に取り付けるステップと、
フロントカバーを前記支持フレームの前記振動システムに近接する側に蓋設し、バックカバーを前記支持フレームの前記磁気回路システムに近接する側に蓋設し、前記振動システムと前記フロントカバーとが取り囲んでフロントチャンバを形成し、前記振動システムと前記支持フレームと前記バックカバーとが取り囲んでバックチャンバを形成し、前記フロントカバーと前記支持フレームと前記バックカバーとが共にハウジングを形成するステップと、を含むことを特徴とするスピーカモジュールの組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スピーカの技術分野に関し、特にスピーカモジュール及び組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スピーカは、携帯電話、テレビ、コンピュータ等の電子製品に用いられる発音装置として、人々の日常生産及び生活に広く応用され、人々のスピーカの音響性能に対する要求の高まりに伴い、スピーカモジュールの組立方法に対する要求もより高まっている。
【0003】
関連技術におけるスピーカモジュールは、一般的にスピーカ単体、前部シェル、後部シェル、立体的なメッシュ布、fpc(Flexible Printed Circuit フレキシブル回路板)及びmeshメッシュ布等を備え、スピーカモジュールの組み立て過程において、スピーカ単体を先に組み立て、その後にスピーカ単体を他の材料と組み立てるため、スピーカモジュールの組み立て過程が複雑であり、コストが高くなり、同時に、スピーカモジュールの密封性の低下を招致しやすい。
【0004】
したがって、上記問題を解決するために、新たなスピーカモジュール及び組立方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、関連技術におけるスピーカモジュールの組み立て過程が複雑であり、コストが高いという技術課題を解決することができるスピーカモジュール及び組立方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様による技術案は、以下のとおりである。
スピーカモジュールであって、収容空間を有するハウジングと、前記収容空間内に収容された振動システムと、前記収容空間内に収容されかつ前記振動システムを駆動するための磁気回路システムとを備え、前記ハウジングは、貫通キャビティを有する支持フレーム、前記支持フレームの一方側に蓋設されたフロントカバーと、前記支持フレームの前記フロントカバーから離反する側に蓋設されたバックカバーとを備え、前記支持フレームの内側に位置決め構造が設けられ、前記支持フレームの内側は、前記貫通キャビティに向かって延在してクランププレートを形成し、前記振動システムのエッジは、前記位置決め構造の前記フロントカバーに近接する側に接続され、前記磁気回路システムは、前記位置決め構造の前記バックカバーに近接する側に固定されかつ前記クランププレートに固定され、前記振動システムと前記フロントカバーは、取り囲んで前チャンバを形成し、前記振動システム、前記支持フレーム及び前記バックカバーは、取り囲んで囲んでバックチャンバを形成する。
【0007】
好ましくは、前記支持フレームは、前記貫通キャビティを有するメインフレームと、前記メインフレームの前記フロントカバーから離れる側に固定的に接続された囲み枠とを備え、前記位置決め構造は、前記メインフレームに設置され、前記クランププレートは、前記囲み枠の前記メインフレームと接続された側が前記貫通キャビティ内に向かって延在して形成され、前記メインフレーム、前記囲み枠及びクランププレートは、一体になるように設けられ、前記バックカバーは、前記囲み枠の前記メインフレームから離反する側に蓋設される。
【0008】
好ましくは、前記メインフレームは、プラスチック材料を採用し、前記囲み枠の前記メインフレームに接続される側が一方側に向かって折れ曲がって延在して接続縁を形成し、前記接続縁は、前記メインフレーム内に嵌合接続される。
【0009】
好ましくは、前記位置決め構造は、前記支持フレームの内側から前記収容空間内に向かって延在して形成された位置決め部を備え、前記振動システムは、前記位置決め部に弾性的に接続されたボイスコイルアセンブリと、前記支持フレームに弾性的に接続されかつ前記ボイスコイルアセンブリに接続された振動膜アセンブリとを備え、前記ボイスコイルアセンブリ及び前記振動膜アセンブリは、いずれも前記位置決め部の前記フロントカバーに近接する側に設置され、前記振動膜アセンブリは、前記支持フレームの前記フロントカバーに近接する側を密封する。
【0010】
好ましくは、前記ボイスコイルアセンブリは、一端が前記位置決め部に接続された弾性接続部材と、前記弾性接続部材の前記位置決め部から離れる側に接続されたボイスコイルと、両端がそれぞれ前記位置決め部及び前記ボイスコイルに固定的に接続されたフレキシブル回路板とを備え、前記ボイスコイルの前記フロントカバーに近接する側は、前記振動膜アセンブリに接続される。
【0011】
好ましくは、前記振動膜アセンブリは、前記ボイスコイルに接続されたドームと、前記ドームに固定され、かつ前記支持フレームに接続されるまで前記ドームを中心として外向きに発散する振動膜とを備え、前記振動膜と前記ドームは、共に前記支持フレームの前記フロントカバーに近接する側を密封する。
【0012】
好ましくは、前記磁気回路システムは、前記位置決め部の前記バックカバーに近接する側に固定された磁性ヨークと、前記磁性ヨークに固定されかつ前記ボイスコイル内に収容された第1磁性鋼と、前記磁性ヨークに固定されかつ前記第1磁性鋼と間隔を隔てて設置される第2磁性鋼とを備え、前記第2磁性鋼の前記磁性ヨークから離れる側は、前記クランププレートに固定され、前記ボイスコイルは、前記第1磁性鋼と前記第2磁性鋼との間に設置される。
【0013】
好ましくは、前記磁性ヨークに通気孔が開設され、前記磁気回路システムは、前記磁性ヨークに固定されかつ前記通気孔を被覆する通気隔離部材をさらに備え、前記磁性ヨーク、前記通気隔離部材、前記支持フレーム及び前記バックカバーは、取り囲んで充填キャビティを形成する。
【0014】
好ましくは、前記バックカバーに前記充填キャビティと連通する充填孔が開設され、前記フロントカバーにおける前記ボイスコイルアセンブリに対応する領域は、前記ボイスコイルアセンブリから離れる方向に向かって突起し、前記フロントカバーの突起領域に音出し孔が開設され、前記フロントカバーのボイスコイルアセンブリから離れる側に前記音出し孔を被覆するメッシュ布が固定される。
【0015】
本発明の第2態様による技術案は、以下のとおりである。
スピーカモジュールの組立方法であって、
貫通キャビティを有する支持フレームを提供し、ここで、前記支持フレームの内側に位置決め構造が設置され、前記支持フレームの内側は、前記貫通キャビティ内に向かって延在してクランププレートを形成するステップと
振動システムのエッジを前記位置決め構造に接続し、磁気回路システムを前記位置決め構造の前記振動システムから離れる側に固定して前記クランププレートに接続することにより、前記振動システム及び前記磁気回路システムを前記支持フレーム内に取り付けるステップと、
フロントカバーを前記支持フレームの前記振動システムに近接する側に蓋設し、バックカバーを前記支持フレームの前記磁気回路システムに近接する側に蓋設することにより、前記振動システムと前記フロントカバーとによって前チャンバが取り囲まれ、前記振動システムと前記支持フレームと前記バックカバーとによってバックチャンバが取り囲まれ、前記フロントカバー、前記支持フレーム及び前記バックカバーが共にハウジングに形成するステップとを含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。振動システム及び磁気回路システムは、位置決め構造を介してハウジングの収容空間内への組立を図り、振動システム及び磁気回路システムをハウジングと直接的に組み立ててスピーカモジュールを得ることを実現することができ、従来の技術におけるスピーカとモジュールとの分離の2つの組み立て工程に比べて、スピーカの1つの組み立て工程となるように簡略化することができ、組み立て工程が簡単であり、同時にコストを低減することができ、同時に、振動システム、支持フレーム及びバックカバーが取り囲んで形成されたバックチャンバの密封性が高く、ガス抜けのリスク点を低減することに有利である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例1におけるスピーカモジュールの全体構成を示す模式図である。
図2】本発明の実施例1におけるスピーカモジュールの支持フレームの構成を示す模式図である。
図3】本発明の実施例1におけるスピーカモジュールの支持フレームの分解斜視図である。
図4】本発明の実施例1におけるスピーカモジュールの平面図である。
図5図4におけるA-A断面図である。
図6図6のB-B線断面図である。
図7】本発明の実施例1におけるスピーカモジュールの分解斜視図である。
図8】本発明の実施例2におけるスピーカモジュールの組立方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面及び実施形態を参照しながら、本発明をさらに説明する。
【0019】
実施例1
【0020】
図1図7に示すように、本実施例はスピーカモジュールを提供し、収容空間11を有するハウジング1と、収容空間11内に収容された振動システム2と、収容空間11内に収容されかつ振動システム2を駆動するための磁気回路システム3とを備え、ハウジング1は、貫通キャビティを有する支持フレーム12と、支持フレーム12の一方側に蓋設されたフロントカバー13と、支持フレーム12のフロントカバー13から離反する側に蓋設されたバックカバー14とを備え、支持フレーム12の内側に位置決め構造15が設置され、支持フレーム12の内側に貫通キャビティに向かって延在してクランププレート121が形成され、振動システム2のエッジは、位置決め構造15のフロントカバー13に近接する側に接続され、磁気回路システム3は、位置決め構造15のバックカバー14に近接する側に固定されかつクランププレート121に固定され、振動システム2とフロントカバー13は、取り囲んで前チャンバ4を形成し、振動システム2、支持フレーム12及びバックカバー14は、取り囲んでバックチャンバ5を形成する。
【0021】
振動システム2及び磁気回路システム3は、位置決め構造15によりハウジング1の収容空間11内への組立を図れるため、振動システム2及び磁気回路システム3をハウジング1と直接的に組み立ててスピーカモジュールを得ることを実現することができ、従来の技術におけるスピーカとモジュールとの分離の2つの組み立て工程に比べて、スピーカの1つの組み立て工程となるように簡略化することができ、組み立て工程が簡単であり、コストを低減することができ、同時に、振動システム2、支持フレーム12及びバックカバー14が取り囲んで形成されたバックチャンバ5の密封性が高く、ガス抜けのリスク点を低減することに有利である。
【0022】
図2図5に示すように、本実施例において、支持フレーム12は、貫通キャビティを有するメインフレーム122及びメインフレーム122の前記フロントカバー13から離れる側に固定的に接続された囲み枠123を備え、位置決め構造15は、メインフレーム122に設置され、クランププレート121は、囲み枠123のメインフレーム122と接続された側が貫通キャビティ内に向かって延在して形成され、メインフレーム122、囲み枠123及びクランププレート121は、一体になるように設けられ、バックカバー14は、囲み枠123のメインフレーム122から離反する側に蓋設される。具体的には、メインフレーム122及び囲み枠123は、いずれも矩形状フレームであってもよく、バックカバー14及びフロントカバー13は、いずれも矩形状板であり、振動システム2は、位置決め構造15によりメインフレーム122に接続され、磁気回路システム3は、位置決め構造15によりメインフレーム122と固定され、クランププレート121により囲み枠123と固定され、それにより振動システム2及び磁気回路システム3をハウジング1と直接的に組み立ててスピーカモジュールを得ることを実現し、メインフレーム122、囲み枠123及びクランププレート121は、一体になるように設けられるため、クランププレート121と囲み枠123との間及び囲み枠123とメインフレーム122との間の結合が堅固になり、信頼性のリスクを低下させ、同時に、従来の技術におけるフロントハウジングとバックハウジングに比べて、ハウジング1の成形難度が大幅に低下される。好ましくは、囲み枠123におけるバックカバー14との接続側に複数の位置決め溝が開設され、バックカバー14のエッジには、位置決め溝に適合した複数の位置決めブロックが外向きに延在し、例えば、バックカバー14の各側辺に一つの位置決めブロックが設置され、囲み枠123の各側辺に一つの位置決め溝が開設され、位置決めブロックと位置決め溝が組み立てられた後、バックカバー14が囲み枠123の対応する位置に正確に配置でき、振動システム2と、支持フレーム12とバックカバー14とが取り囲んで密封されたバックチャンバ5を形成することに有利である。
【0023】
図2及び図3に示すように、好ましくは、メインフレーム122は、プラスチック材料を採用し、囲み枠123のメインフレーム122に接続される側が一方側に向かって折れ曲がって延在して接続縁124を形成し、接続縁124は、メインフレーム122内に嵌合接続される。具体的には、メインフレーム122は、プラスチックで製造されてもよく、囲み枠123は、金属材料で製造されてもよく、メインフレーム122と囲み枠123との間は、射出成形を採用することができ、メインフレーム122、囲み枠123及びクランププレート121の一体化設置を容易に実現することができ、接続縁124は、接続ブロックであってもよく、メインフレーム122と囲み枠123との間の射出成形過程において、接続縁124は、メインフレーム122に嵌め込まれ、それによりメインフレーム122と囲み枠123との間の接続は、より緊密になり、同時に、囲み枠123の側壁は、メインフレーム122と密着することに寄与し、バックチャンバ5の密封性を向上させ、そして、囲み枠123は、金属材料で製造され、かつクランププレート121は、収容空間まで挿入し、それによりスピーカモジュールが作動時に発生した熱量は、クランププレート121及び囲み枠123を介して外部に伝導することができ、スピーカモジュールの動作安定性を向上させる。好ましくは、メインフレーム122内に補強リブフレームが固定されることにより、メインフレーム122の角部に凹部キャビティが形成され、囲み枠123の対応角部が凹部キャビティ内に嵌め込まれ、さらにメインフレーム122と囲み枠123との間の接続強度を強化する。
【0024】
図4図5図6及び図7に示すように、本実施例において、位置決め構造15は、支持フレーム12の内側から収容空間11内に向かって延在して形成された位置決め部151を備え、振動システム2は、位置決め部151に弾性的に接続されたボイスコイルアセンブリ21と、支持フレーム12に弾性的に接続されかつボイスコイルアセンブリ21に接続された振動膜アセンブリ22とを備え、ボイスコイルアセンブリ21及び振動膜アセンブリ22は、いずれも位置決め部151のフロントカバー13に近接する側に設置され、振動膜アセンブリ22は、支持フレーム12のフロントカバー13に近接する側を密封する。具体的には、位置決め部151は、メインフレーム122のバックカバー14に近接する側に設置され、位置決め部151は、2つ設けられかつそれぞれメインフレーム122の対向する両側に設置され、かつ位置決め部151は、クランププレート121とずれて、位置決め構造15は、ボイスコイルアセンブリ21と振動膜アセンブリ22に安定した支持を提供することができるだけでなく、クランププレート121と磁気回路システム3との接続の干渉を回避することもできる。ボイスコイルアセンブリ21は、位置決め部151に弾性的に接続され、ボイスコイルアセンブリ21が磁気回路システム3の駆動を受けた後に振動できることを保証し、振動膜アセンブリ22は、支持フレーム12に弾性的に接続され、かつ振動膜アセンブリ22は、ボイスコイルアセンブリ21に接続されるため、ボイスコイルアセンブリは、振動膜アセンブリの振動を駆動することができ、それによりスピーカスピーカの発音を実現する。他の実施例において、位置決め構造15は、4つの位置決め部151を備えることができ、4つの位置決め部151は、それぞれメインフレーム122の4側に設置され、それにより位置決め構造15は、ボイスコイルアセンブリ21及び振動膜アセンブリ22に対してより安定した支持を提供することができ、位置決め構造15は、環状を呈する位置決め部151であってもよく、間隔を隔てて設置された複数の位置決め部151と比較し、ボイスコイルアセンブリ21及び振動膜アセンブリ22に対してより安定した支持を提供することができる。
【0025】
図4図5図6及び図7に示すように、本実施例において、ボイスコイルアセンブリ21は、一端が位置決め部151に接続された弾性接続部材212、弾性接続部材212の位置決め部151から離れる側に接続されたボイスコイル211、及び両端がそれぞれ位置決め部151及びボイスコイル211に固定的に接続されたフレキシブル回路板213を備え、ボイスコイル211のフロントカバー13に近接する側は、振動膜アセンブリ22に接続される。具体的には、ボイスコイル211は、ボイスコイルリード線で巻回されて形成され、ボイスコイル211に通電した後、ボイスコイル211は、磁気回路システム3により駆動された後に振動を生成し、振動膜アセンブリ22が振動するように駆動し、それによりスピーカモジュールの発音を実現する。弾性接続部材212は、2つ設置され、弾性接続部材212は、弾性を有する接続片であってもよく、ボイスコイル211は、2つの弾性接続部材212の間に設置されるため、ボイスコイル211の対向する両側は、それぞれ対応する位置決め部151に弾性的に接続され、それによりボイスコイルが収容空間内で振動することを実現でき、同時に、ボイスコイルの振動バランスを保証することができ、振れ及び揺れが発生しにくく、それによりスピーカスピーカの発音性能を向上させる。フレキシブル回路板213は、1つ設置され、フレキシブル回路板213が位置決め部151と弾性接続部材212との間に設置され、フレキシブル回路板213が位置決め部151に貼り合わせることに有利である。好ましくは、位置決め部151のボイスコイル211との接続側の板面は、両端の面積が大きく、中間面積が小さいので、位置決め部151の当該側板面は、フレキシブル回路板に適合し、フレキシブル回路板の固定に有利である。他の実施例において、弾性接続部材212の数及びフレキシブル回路板213の数は、実際の必要に応じて設置することができ、例えば、4つの弾性接続部材212及び2つのフレキシブル回路板213などを設置する。
【0026】
図4図5図6及び図7に示すように、本実施例において、振動膜アセンブリ22は、ボイスコイルアセンブリ21に接続されたドーム221と、ドーム221に固定されかつドーム221を中心として外向きに支持フレーム12に接続されるまで発散する振動膜222とを備え、振動膜222とドーム221は、共に支持フレーム12のフロントカバー13に近接する側を密封する。具体的には、ドーム221の面積は、ボイスコイル211の面積よりも大きく、かつドーム221のボイスコイル211に近接する側がボイスコイル211に固定的に接続され、ボイスコイル211がドーム221の振動を駆動することに寄与し、それにより振動膜222が振動するように駆動し、振動膜222は、ドーム221を周回して設置され、かつ振動膜222の両端は、それぞれドーム221とメインフレーム122に接続されることによって、振動膜222は、メインフレーム122の当該側を密封し、バックカバー14は、囲み枠123のメインフレーム122から離れる側を密封し、それによりバックチャンバ5を形成する。好ましくは、振動膜222とドーム部221との接続端は、ドーム221の表面からの一定の距離まで延在し、振動膜222とドーム221との間の接続強度を向上させることができる。
【0027】
図4図5及び図6に示すように、磁気回路システム3は、位置決め部151のバックカバー14に近接する側に固定された磁性ヨーク31と、磁性ヨーク31に固定されかつボイスコイル211内に収容された第1磁性鋼32と、磁性ヨーク31に固定されかつ第1磁性鋼32と間隔を隔てて設置される第2磁性鋼33とを備え、第2磁性鋼33の磁性ヨーク31から離れる側は、クランププレート121に固定され、ボイスコイル211は、第1磁性鋼32と第2磁性鋼33との間に設置される。具体的には、磁性ヨーク31の一端は、2つの位置決め部151のうちの1つに固定的に接続され、他端は、2つの位置決め部151のうちの他の1つに固定的に接続され、磁性ヨーク31とメインフレーム122との間の固定的な接続を実現し、そして、磁性ヨーク31と位置決め部151の接続端は、位置決め部151の形状と適合するため、磁性ヨーク31を位置決め部151によりメインフレーム122に固定的に接続することに有利である。囲み枠123のメインフレーム122に接続された側は、貫通キャビティ内に向かって延在し、間隔を隔てて設置された2つのクランププレート121を形成し、第1磁性鋼32は、矩形状磁性鋼であり、かつ磁性ヨーク31の中央領域に設置され、第2磁性鋼33は、帯状磁性鋼であり、第1磁性鋼32の両側に設置され、かつ第1磁性鋼32は、ボイスコイル内211に収容され、それによりボイスコイル211が第1磁性鋼32と第2磁性鋼33の磁気ギャップ内に挿入されるため、ボイスコイル211に通電した後、第1磁性鋼32及び第2磁性鋼33は、ボイスコイル211の振動を駆動することができ、第2磁性鋼33は、磁性ヨーク31と固定されるだけでなく、クランププレート121にも固定され、磁性ヨーク31は、メインフレーム122に固定されるため、磁性鋼システムがハウジング1内における全体的な安定性を向上させることに有利である。
【0028】
好ましくは、位置決め部151の磁性ヨーク31との接続側に凹溝が開設されて段差を形成し、位置決め部151と磁性ヨーク31との密着を保証し、メインフレーム122と磁性ヨーク31との間の接続強度を向上させることに寄与し、同時に、その後にバックチャンバ5内に吸音材料を充填する時に、吸音材料が磁性ヨーク31とメインフレーム122との間の接続部から振動システム2内に浸透することを回避し、さらに吸音材料が振動システム2に干渉することを回避し、振動システム2の信頼性を向上させる。
【0029】
図4図5及び図6に示すように、本実施例において、磁性ヨーク31に通気孔311が開設され、磁気回路システム3は、磁性ヨーク31に固定されかつ通気孔311を被覆する通気隔離部材34をさらに備え、磁性ヨーク31、通気隔離部材34、支持フレーム12及びバックカバー14は、取り囲んで充填キャビティを形成する。具体的には、磁性ヨーク31に間隔を隔てて設置された2つの通気孔311が開設され、振動システム2及び磁性鋼システムが動作する時に生成した熱量が通気孔311から抜け出ることに寄与し、スピーカモジュールの使用安定性を向上させ、通気隔離部材34は、対応して2つ設置され、通気隔離部材34は、通気しかつ隔離作用を果たす素子であり、具体的にはペリクルメッシュ布132であってもよく、ポリエステル及びポリエステルを原料として高精密な織り機を用いて編まれ、それは疎密が可変であり、質量が軽く、一定の剛性、順応性及び音響抵抗特性などの特徴を有し、具体的な編み材料は、ポリエチレンテレフタレートPET及びポリエーテルエーテルケトンPEEKのうちの1種又は2種を選択することができる。バックカバー14に充填キャビティと連通する充填孔141が開設され、充填孔141は、シール部材142によって密封され、充填キャビティ内に吸音材料を充填する必要がある場合、シール部材142を取り外し、充填孔141により充填キャビティ内に吸音材料を充填し、吸音材料は、スピーカモジュールの低周波効果を向上させることができる。他の実施例において、通気孔311及び通気隔離部材34の数は、実際の需要に応じて設置され、例えば3つ及び4つなどである。
【0030】
図4図5及び図6に示すように、本実施例において、フロントカバー13におけるボイスコイルアセンブリ21に対応する領域がボイスコイルアセンブリ21から離れる方向に向かって突起し、フロントカバー13の突起領域に音出し孔131が開設され、フロントカバー13のボイスコイルアセンブリ21から離れる側に音出し孔131を被覆するメッシュ布132が固定される。具体的には、フロントカバー13は、メインフレーム122に固定されて振動膜222を介在し、フロントカバー13の突起領域に4つの音出し孔131が開設され、メッシュ布132は、通音メッシュ布132であってもよく、メッシュ布132は全ての音出し孔131を被覆し、不純物が音出し孔131を介してスピーカモジュールの内部に入ることを効果的に防止することができる。
【0031】
実施例2
【0032】
図8に示すように、本実施例は、スピーカモジュールの組立方法を提供し、上記スピーカモジュールに応用され、以下のステップを含む。
ステップS10であって、貫通キャビティを有する支持フレーム12を提供する。
【0033】
本実施例において、支持フレーム12は、貫通キャビティを有するメインフレーム122と、メインフレーム122のフロントカバー13から離れる側に固定的に接続された囲み枠123とを備え、支持フレーム12の内側に位置決め構造15が設置され、位置決め構造15は、メインフレーム122に設置され、クランププレート121は、囲み枠123のメインフレーム122に接続された側が貫通キャビティ内に向かって延在して形成され、メインフレーム122、囲み枠123及びクランププレート121は、一体になるように設けられ、位置決め構造15は、支持フレーム12の内側から収容空間11内に向かって延在して形成された位置決め部151を備える。
【0034】
ステップS20であって、振動システム2のエッジを位置決め構造15に接続し、磁気回路システム3を位置決め構造15の振動システム2から離れる側に固定してクランププレート121に接続することにより、振動システム2及び磁気回路システム3を支持フレーム12内に取り付ける。
【0035】
本実施例において、振動システム2は、弾性接続部材212、ボイスコイル211、フレキシブル回路板213、ドーム221及び振動膜222を備え、磁気回路システム3は、磁性ヨーク31、通気隔離部材34、第1磁性鋼32及び第2磁性鋼33を備える。
【0036】
上記ステップS20において、振動システム2のエッジを位置決め構造15に接続することは、具体的には、弾性接続部材212を利用して予め組み立てられた一部の振動システム2(振動膜222、ドーム221及びボイスコイル211を備える)を位置決め部151と弾性的に接続し、フレキシブル回路板213を位置決め部151に固定してボイスコイル211に接続し、振動システム2の取り付けを完了する。理解されるように、予め組み立てられた一部の振動システム2は、複数の組み合わせを有してもよく、例えば、振動膜222とドーム221の組み合わせ及びボイスコイル211とフレキシブル回路板213などを含む。
【0037】
磁気回路システム3を位置決め構造15の振動システム2から離れる側に固定してクランププレート121に接続することは、具体的には、予め組み立てられた磁気回路システム3(磁性ヨーク31、通気隔離部材34、第1磁性鋼32及び第2磁性鋼33を含む)を位置決め部151に直接的に取り付け、このときに第1磁性鋼32をボイスコイル211内に挿入し、第2磁性鋼33が対応するクランププレート121に固定される。理解されるように、予め組み立てられた磁気回路システム3は、複数の組み合わせを有してもよく、例えば、磁性ヨーク31、第1磁性鋼32及び第2磁性鋼33などを含む。
【0038】
そして、本実施例において、まず振動システム2を支持フレーム12内に取り付け、次に磁気回路システム3を支持フレーム12内に取り付け、後続の磁気回路システム3を取り付ける時に第1磁性鋼32をボイスコイル211内に挿入することを容易にする。他の実施において、まず磁気回路システム3を取り付け、次に振動システム2を取り付けてもよい。
【0039】
ステップS30であって、フロントカバー13を支持フレーム12の振動システム2に近接する側に蓋設し、バックカバー14を支持フレーム12の磁気回路システム3に近接する側に蓋設し、振動システム2とフロントカバー13が取り囲んで前チャンバ4を形成し、振動システム2、支持フレーム12及びリアカバー14が取り囲んでバックチャンバ5を形成し、フロントカバー13、支持フレーム12及びバックカバー14が共にハウジング1を形成する。
【0040】
本実施例において、ハウジング1は、貫通キャビティを有する支持フレーム12と、支持フレーム12の一方側に蓋設されたフロントカバー13と、支持フレーム12のフロントカバー13から離反する側に蓋設されたバックカバー14とを備え、フロントカバー13におけるボイスコイルアセンブリ21に対応する領域が、ボイスコイルアセンブリ21から離れる方向に向かって突起し、フロントカバー13の突起領域に少なくとも1つの音出し孔131が開設され、フロントカバー13の突起領域のボイスコイルアセンブリ21から離れる側に音出し孔131を被覆するメッシュ布132が固定され、バックカバー14に充填キャビティと連通する充填孔141が開設され、充填孔141は、シール部材により密封される。
【0041】
上記ステップS30において、まずバックカバー14を囲み枠123に蓋設し、さらにフロントカバー13をメインフレーム122に蓋設し、次にメッシュ布132をフロントカバー13の突起領域に取り付け、その後に充填孔141により充填キャビティ内に吸音材料を充填し、吸音材料を充填した後、シール部材142を利用して充填孔141を密封し、スピーカモジュールを得る。
【0042】
本実施例において、振動システム2及び磁気回路システム3は、位置決め構造15によりハウジング1の収容空間11内への組み立てを図れるため、振動システム2及び磁気回路システム3をハウジング1と直接的に組み立ててスピーカモジュールを得ることを実現することができ、従来の技術におけるスピーカとモジュールとの分離の2つの組み立て工程に比べて、スピーカの1つの組み立て工程となるように簡略化することができ、組み立て工程が簡単であり、コストを低減することができ、同時に、振動システム2、支持フレーム12及びバックカバー14が取り囲んで形成されたバックチャンバ5の密封性が高く、ガス抜けリスク点を低減することに有利である。
【0043】
以上は本発明の実施形態に過ぎず、本発明が属する技術分野の当業者にとって、本発明の思想を逸脱することなく改良を加えることができるが、これらは全て本発明の保護範囲に含まれると指摘すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8