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特開2023-172862エアセル装置を備えたマッサージ椅子アセンブリ及び前記マッサージ椅子アセンブリを提供する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172862
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】エアセル装置を備えたマッサージ椅子アセンブリ及び前記マッサージ椅子アセンブリを提供する方法
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20231129BHJP
【FI】
A61H7/00 322Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023002335
(22)【出願日】2023-01-11
(31)【優先権主張番号】17/751,176
(32)【優先日】2022-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523011565
【氏名又は名称】エフエフエル ブランズ リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100126848
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 昭雄
(72)【発明者】
【氏名】ジョン スコット ベイル
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AD40
4C100BA03
4C100BB03
4C100BB05
4C100BC13
4C100CA06
4C100DA05
4C100EA09
4C100EA12
(57)【要約】
【課題】エアセル装置を含む改善されたマッサージ椅子を提供する。
【解決手段】マッサージ椅子は少なくとも1つのエアセル装置を含むことができ、エアセル装置は肩部分、レッグレスト部分、アーム部分、及び/又はマッサージ椅子の他の部分内に組み込むことができる。膨張式エアブラダーを各エアセル装置に接続することができる。各エアセル装置は後退位置と伸長位置との間を移行することができる。エアセルブラダーは、エアセル装置が伸長位置にあるときに膨張し、これによりマッサージ椅子に人を固定するように構成することができる。種々のアセンブリを使用して、エアセル装置を後退位置と伸長位置との間で移行させることができる。他の実施態様が開示される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ椅子であって、
肩部分及び背もたれ部を含むベース部分と、
前記肩部分又は背もたれ部に、又は前記肩部分又は背もたれ部に隣接して配置された1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分と、
少なくとも1つのエアセル装置であって、前記肩部分に連結され、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されており、
前記後退位置では、前記マッサージ椅子の前記ベース部分に隣接して配置され、
前記伸長位置では、前記マッサージ椅子の前記ベース部分から外側へ向かって伸長させられる、
少なくとも1つのエアセル装置と、
前記少なくとも1つのエアセル装置上に位置決めされているエアセルブラダーであって、
前記少なくとも1つのエアセル装置が前記伸長位置にあるときに膨張するように構成され、
前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されると、その膨張によって前記マッサージ椅子に人を固定するのを助ける、
エアセルブラダーと、
を含む、マッサージ椅子。
【請求項2】
前記少なくとも1つのエアセル装置が、
エアバッグ拡張アセンブリ、
アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は
空気圧式アセンブリ
のうちの1つ又は2つ以上を使用して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されている、請求項1に記載のマッサージ椅子。
【請求項3】
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の作動又はマッサージプログラムの作動に応答して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の非アクティブ化又はマッサージプログラムの非アクティブ化に応答して、前記伸長位置から前記後退位置へ移行するように構成されている、
請求項1に記載のマッサージ椅子。
【請求項4】
前記少なくとも1つのエアセル装置がエアセルブラダーマウントを含み、
前記エアセルブラダーが、前記エアセルブラダーの内部に空気を維持するために、前記エアセルブラダーマウントによってシールされるように構成されている、
請求項1に記載のマッサージ椅子。
【請求項5】
前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズ部分をさらに含み、
前記ベローズ部分が、前記エアセル装置を前記後退位置と前記伸長位置との間で移行させるために、後退し拡張するように構成されている、
請求項4に記載のマッサージ椅子。
【請求項6】
前記少なくとも1つのエアセル装置が、
前記肩部分に又は前記肩部分の近くに連結されたアセンブリマウント板と、
第1端部と第2端部とを含むコネクティングロッドであって、前記コネクティングロッドの前記第1端部が前記ベローズ部分に連結されている、コネクティングロッドと、
第3端部と第4端部とを含むスライダであって、前記スライダの前記第3端部が前記コネクティングロッドの前記第2端部に連結されている、スライダと、
前記アセンブリマウント板に連結された1つ又は2つ以上のスライドレールであって、前記スライダが前記1つ又は2つ以上のスライドレール上に位置決めされている、1つ又は2つ以上のスライドレールと、
をさらに含む、請求項5に記載のマッサージ椅子。
【請求項7】
前記ベローズ部分がコネクティングロッドを動かすように動作し、前記コネクティングロッドは前記スライドレールに沿って前記スライダを動かし、これにより、前記エアセルマウント板が前記後退位置と前記伸長位置との間を移行するのを可能にする、請求項6に記載のマッサージ椅子。
【請求項8】
前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズマウントと、第5端部及び第6端部を含むばねとをさらに含み、
前記ばねの前記第5端部が、前記ベローズマウントの第1端部に連結され、前記ばねの前記第6端部が、前記ベローズマウントの第2端部に連結されており、
前記ばねがマッサージプログラムの完了に応答して、前記ベローズマウントを前記後退位置へ付勢するように構成されている、
請求項7に記載のマッサージ椅子。
【請求項9】
前記マッサージ椅子が、前記肩部分の近くに連結された一対のエアセル装置を含み、
前記一対のエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されると、人の肩をマッサージ椅子の前記背もたれ部に固定するのを助ける、
請求項1に記載のマッサージ椅子。
【請求項10】
マッサージ椅子であって、
ベース部分と、
前記マッサージ椅子内に組み込まれた1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分と、
少なくとも1つのエアセル装置であって、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されており、
前記後退位置では、前記マッサージ椅子の前記ベース部分に隣接して配置され、
前記伸長位置では、前記マッサージ椅子から外側へ向かって伸長させられる、
少なくとも1つのエアセル装置と、
前記少なくとも1つのエアセル装置上に位置決めされているエアセルブラダーであって、
前記エアセルブラダーが、前記少なくとも1つのエアセル装置が前記伸長位置にあるときに膨張するように構成されており、
前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されるとその膨張によって前記マッサージ椅子に人を固定するのを助ける、
エアセルブラダーと、
を含むマッサージ椅子。
【請求項11】
前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が、肩部分、背もたれ部、腕部分、又はレッグレスト部分のうちの少なくとも1つに配置されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が前記肩部分、前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分に、又は前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分の近くに連結されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記肩部分、前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分に人を固定するのを助ける、
請求項10に記載のマッサージ椅子。
【請求項12】
前記少なくとも1つのエアセル装置が、
エアバッグ拡張アセンブリ、
アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は
空気圧式アセンブリ
のうちの1つ又は2つ以上を使用して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されている、請求項10に記載のマッサージ椅子。
【請求項13】
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の作動又はマッサージプログラムの作動に応答して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の非アクティブ化又はマッサージプログラムの非アクティブ化に応答して、前記伸長位置から前記後退位置へ移行するように構成されている、
請求項10に記載のマッサージ椅子。
【請求項14】
前記少なくとも1つのエアセル装置がエアセルブラダーマウントを含み、
前記エアセルブラダーが、前記エアセルブラダーの内部に空気を維持するために、前記エアセルブラダーマウントによってシールされるように構成されている、
請求項10に記載のマッサージ椅子。
【請求項15】
前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズ部分をさらに含み、
前記ベローズ部分が、前記エアセル装置を前記後退位置と前記伸長位置との間で移行させるために、後退し拡張するように構成されている、
請求項14に記載のマッサージ椅子。
【請求項16】
前記少なくとも1つのエアセル装置が、
アセンブリマウント板と、
第1端部と第2端部とを含むコネクティングロッドであって、前記コネクティングロッドの前記第1端部が前記ベローズ部分に連結されている、コネクティングロッドと、
第3端部と第4端部とを含むスライダであって、前記スライダの前記第3端部が前記コネクティングロッドの前記第2端部に連結されている、スライダと、
前記アセンブリマウント板に連結された1つ又は2つ以上のスライドレールであって、前記スライダが前記1つ又は2つ以上のスライドレール上に位置決めされている、1つ又は2つ以上のスライドレールと、
をさらに含む、請求項15に記載のマッサージ椅子。
【請求項17】
前記ベローズ部分が前記コネクティングロッドを動かすように動作し、前記コネクティングロッドは前記スライドレールに沿って前記スライダを動かし、これにより、前記エアセルマウント板が前記後退位置と前記伸長位置との間を移行するのを可能にする、請求項16に記載のマッサージ椅子。
【請求項18】
前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズマウントと、第5端部及び第6端部を含むばねとをさらに含み、
前記ばねの前記第5端部が前記ベローズマウントの第1端部に連結され、前記ばねの前記第6端部が、前記ベローズマウントの第2端部に連結されており、
前記ばねがマッサージプログラムの完了に応答して、前記ベローズ部分を前記後退位置へ付勢するように構成されている、
請求項17に記載のマッサージ椅子。
【請求項19】
マッサージ椅子のためのエアセル装置であって、前記エアセル装置は、
前記マッサージ椅子内に組み込まれたエアセル伸長アセンブリであって、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されており、
前記後退位置では、前記マッサージ椅子に隣接して配置され、
前記伸長位置では、前記マッサージ椅子から外側へ向かって伸長させられる、
エアセル伸長アセンブリと、
前記エアセル伸長アセンブリに位置決めされたエアセルブラダーであって、
前記エアセル伸長アセンブリが前記伸長位置にあるときに膨張するように構成されており、
前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されると、その膨張が前記マッサージ椅子に人を固定するのを助ける、
エアセルブラダーと、
を含む、マッサージ椅子のためのエアセル装置。
【請求項20】
前記エアセル伸長アセンブリが、
エアバッグ拡張アセンブリ、
アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は
空気圧式アセンブリ
のうちの1つ又は2つ以上を使用して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されている、請求項19に記載のエアセル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、マッサージ椅子、より具体的にはマッサージ椅子内に人を固定するための1つ又は2つ以上のエアセル装置を備えたマッサージ椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
電子マッサージ椅子は、人が機械による又はロボット操作のマッサージを受けるのを可能にする種々のマッサージ構成部分を含むことができる。例えば、電子マッサージ椅子は典型的には座部を含み、そしてマッサージ椅子内に組み入れられたマッサージ構成部分は、人がマッサージ椅子上に座っているときにその人の身体をマッサージするように作動する(activated)か又はプログラミングすることができる。しかしながら、快適なマッサージを得るのは多くの場合難しいと言える。例えば、ある特定のプログラムは、揉むマッサージ(例えば深部組織マッサージ)をシミュレートするようにマッサージ構成部分を操作する。従来のマッサージ(例えばマッサージ椅子以外のマッサージ)をしている間、人はマッサージ台上に顔を下に向けた状態で横たわるようになっており、マッサージ師は人が動くことなしに様々な度合いの加圧によって人にマッサージを施すことができる。しかしながら、マッサージ椅子の場合、人はマッサージ構成部分上に位置決めされたチェア内に座ることになり、マッサージ構成部分の力はしばしば人(又は人体部分)をチェアの前方へ向かって押し、且つ/又はより強力なマッサージ技術をシミュレートするプログラム中には人があちこちを小突かれるようにする。このことは人にとって不快であることがあり、結果として効果的なマッサージをもたらさない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、マッサージ中に人又は人の身体部分を適切な位置に固定し得る一方、これらの人の快適さを保証する、改善されたマッサージ椅子が必要である。
【0004】
実施態様のさらなる説明を容易にするために、以下の図面を提供する。図面において、同様の符号は同様の又は対応する部分を意味するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1は、ある特定の実施態様に基づく例示的マッサージ椅子を示す正面斜視図である。
【0006】
図2A図2Aは、ある特定の実施態様に基づく、後退位置に位置する例示的エアセル装置を示す図である。
【0007】
図2B図2Bは、ある特定の実施態様に基づく、伸長位置に位置する例示的エアセル装置を示す図である。
【0008】
図3A図3Aは、ある特定の実施態様に基づく、後退位置に位置するエアセル装置を示す別の図である。
【0009】
図3B図3Bは、ある特定の実施態様に基づく、伸長位置に位置する例示的エアセル装置を示す別の図である。
【0010】
図4A図4Aは、ある特定の実施態様に基づく、後退位置に位置するエアセル装置を示す別の図である。
【0011】
図4B図4Bは、ある特定の実施態様に基づく、伸長位置に位置する例示的エアセル装置を示す別の図である。
【0012】
図5A図5Aは、ある特定の実施態様に基づく、後退位置に位置する例示的エアセル装置を示す分離図である。
【0013】
図5B図5Bは、ある特定の実施態様に基づく、伸長位置に位置する例示的エアセル装置を示す分離図である。
【0014】
図6A図6Aは、ある特定の実施態様に基づく、後退位置に位置する例示的エアセル装置を示す別の分離図である。
【0015】
図6B図6Bは、ある特定の実施態様に基づく、伸長位置に位置する例示的エアセル装置を示す別の分離図である。
【0016】
図7図7は、ある特定の実施態様に基づく例示的エアセル装置を示す分解図である。
【0017】
図8図8は、ある特定の実施態様に基づく例示的エアセル装置を示す断面図である。
【0018】
図9図9は、ある特定の実施態様に基づく例示的エアセル装置を示す断面図である。
【0019】
図10図10は、ある特定の実施態様に基づく例示的エアセル装置を示す断面図である。
【0020】
図11図11は、ある特定の実施態様に基づく例示的エアセル装置を示す側面図である。
【0021】
図12図12は、ある特定の実施態様に基づく図11の例示的エアセル装置を反対側から示す側面図である。
【0022】
図13図13は、ある特定の実施態様に基づく図11の例示的エアセル装置を示す上面斜視図である。
【0023】
図14図14は、ある特定の実施態様に基づく図11の例示的エアセル装置を示す別の斜視図である。
【0024】
図15図15は、ある特定の実施態様に基づく図11の例示的エアセル装置を示す分解図である。
【0025】
図16図16は、ある特定の実施態様に基づく図11の例示的エアセル装置を示す別の分解図である。
【0026】
図17図17は、ある特定の実施態様に基づく図11の例示的エアセル装置を、後退位置で示す分離図である。
【0027】
図18図18は、ある特定の実施態様に基づく図11の例示的エアセル装置を、伸長位置で示す別の分離図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
説明を簡略且つ明確にするために、図面は構造の全般的な様式を示しており、本開示を不必要に曖昧にするのを避けるために、よく知られた特徴及び技術の説明及び詳細は省くことがある。加えて、図面におけるエレメントは必ずしも原寸に比例して描かれてはいない。例えば図面におけるエレメントのうちのいくつかの寸法は、本開示の実施態様をより良く理解するのを助けるために他のエレメントに対して誇張することがある。異なる図面における同じ符号は同じエレメントを示す。
【0029】
明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」、「第3」、「第4」、及びこれに類する用語は、もしあるならば、同様のエレメント同士を区別するために使用されるのであり、必ずしも特定の順序又は時系列的順序を説明するために使用されるのではない。言うまでもなく、このように使用される用語は適宜の状況下で互いに置き換え可能なので、本明細書中に記載された実施態様は例えば、本明細書中に例示又は記載されたもの以外の順番で動作することができる。さらに、「含む(include)」、及び「有する(have)」、及びこれらの任意の変更形は、非排他的包含をカバーするように意図されるので、エレメントのリストを含むプロセス、方法、システム、物品、デバイス、又は装置は、これらのエレメントに必ずしも限定されるものではなく、明示的には挙げられていない、又はこのようなプロセス、方法、システム、物品、デバイス、又は装置に固有の他のエレメントを含んでよい。
【0030】
明細書及び特許請求の範囲における「左側(left)」、「右側(right)」、「前側(front)」、「後側(back)」、「上部(top)」、「底部(bottom)」、「上方(over)」、「下側(under)」及びこれに類する用語は、もしあるならば説明を目的として使用されるのであって、必ずしも永久的な相対位置を記述するために使用されるのではない。言うまでもなく、このように使用される用語は適宜の状況下で互いに置き換え可能なので、本明細書中に記載された製造の装置、方法、及び/又は物品は例えば、本明細書中に例示又は記載されたもの以外の配向で動作することができる。
【0031】
「連結する(couple)」、「連結される(coupled)」、「連結する(couples)」、「連結する(coupling)」、及びこれに類する用語は、幅広く理解されるべきであり、2つ又は3つ以上のエレメントを機械的に且つ/又は他の形式で結合することを意味する。連結は任意の時間にわたって、例えば永久的又は半永久的に、又は瞬間的にだけ存在してよい。「連結された」という語の近くに「取り外し可能に(removably)」、「取り外し可能な(removable)」、及びこれに類する語が存在しない場合には、これは、当該連結などが取り外し可能であること、又は取り外し可能でないことを意味しない。
【0032】
本明細書中に定義されるように、2つ又は3つ以上のエレメントが同じ材料片から成る場合、これらのエレメントは「一体的(integral)」である。本明細書中に定義されるように、2つ又は3つ以上のエレメントがそれぞれ異なる材料片から成る場合には、これらのエレメントは「非一体的(non-integral)」である。
【0033】
本明細書中に定義されるように、「ほぼ(approximately)」は、いくつかの実施態様では、規定された値の±10%以内にあることを意味し得る。他の実施態様では、「ほぼ(approximately)」は規定された値の±5%以内にあることを意味し得る。さらなる実施態様では、「ほぼ(approximately)」は規定された値の±3%以内にあることを意味し得る。さらに他の実施態様では、「ほぼ(approximately)」は規定された値の±1%以内にあることを意味し得る。
【0034】
本開示は、改善されたマッサージ椅子、特徴、構成部分、及び関連する方法に関する。改善されたマッサージ椅子は、1つ又は2つ以上のエアセル装置を含んでよく、エアセル装置のそれぞれは、マッサージ椅子と関連付けられた1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分又はプログラムが作動されている(activated)間に、人又は人体部分をマッサージ椅子に固定するために伸長し膨張するように構成することができる。1つ又は2つ以上のエアセル装置によってマッサージ椅子に人を固定することによって、より高品質のマッサージを得ることができ、マッサージプログラムが実施され、且つ/又は1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されている間に、人があちこちを小突かれるのが防止(又は少なくとも軽減)される。加えて、エアセル装置によって促進される固定メカニズムは、マッサージ椅子内に座らせられた人に係合するエアセルインターフェースを含むことができる。このエアセルインターフェースは、人の制限された動きを適合させて、人の快適性を促進することができる。
【0035】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子は、マッサージ椅子が操作されるのに応答して、人の特定の身体部分を固定するエアセル装置を2つ又は3つ以上含むことができる。例えば、いくつかの事例では、本明細書中に記載される一対のエアセル装置は、肩領域、手領域、脚領域、前腕領域、足領域、及び/又は、人体部分を固定すること又は人を小突く(jostling)のを軽減することが有益であるマッサージ椅子上の任意の他の領域内で、マッサージ椅子内に組み入れることができる。
【0036】
ある特定の実施態様では、エアセル装置は、後退位置(固定メカニズムが望まれないとき)から伸長位置(固定メカニズムが望まれるとき)へ移行するように構成することができる。例えば、マッサージ椅子のマッサージプログラム又は構成部分を作動するのに応答して、人体部分のうちの1つ又は2つ以上(例えば肩、手、前腕、脚、足、及び/又は他の身体部分)を所望の位置に固定するために、マッサージ椅子の表面から外側へ向かって伸長するように、エアセル装置の1つ又は2つ以上のエアセルを構成することができる。
【0037】
ある特定の実施態様では、単一のエアセルが各エアセル装置に連結され、エアセルは、マッサージ椅子のマッサージプログラム又は構成部分が作動されるのに応答して、伸長位置へ移行するように構成されている。これに加えて、又はこの代わりに、複数のエアセルがエアセル装置に連結されてもよく、エアセルのそれぞれは、マッサージ椅子のマッサージプログラム又は構成部分が作動されるのに応答して、伸長位置へ移行するように構成することができる。
【0038】
種々のメカニズムを使用して、エアセル装置を伸長位置と後退位置との間で移行させることができる。下記のように、これらのメカニズムは、エアバッグ拡張アセンブリ、アクチュエータ駆動式アセンブリ、空気圧式又はベローズ駆動式アセンブリ、付勢ばね式アセンブリ、ベルト・プーリアセンブリ、及び/又はモータ駆動式アセンブリを含むことができる。認識すべきなのは、他のタイプのアセンブリ(例えば液圧式アセンブリ、電気機械式アセンブリ、圧電式アセンブリなど)を利用して、エアセル装置を伸長位置と後退位置との間で移行させ得ることである。
【0039】
本開示に記載された実施態様は種々の形で組み合わせることができる。1つの実施態様に関して記載されたいかなる態様又は特徴も、本開示において述べられたあらゆる他の実施態様に組み入れることができる。
【0040】
図1は、ある特定の実施態様に基づく、種々の個所にエアセル装置を備えた例示的マッサージ椅子を開示する。この図に示されたマッサージ椅子は、特に、エアセル装置を配置し得る例示的個所、及び人体の種々の部分をマッサージ椅子に固定するためにエアセル装置をどのように使用し得るかを明示するように意図されている。いくつかの事例では、エアセル装置はマッサージ構成部分に近い、又はマッサージ構成部分に隣接する任意の個所に配置することができる。加えて、認識すべきなのは、本明細書中に記載されたエアセル装置を、(異なる構造、ハウジング、及び/又はマッサージ構成部分を備えたマッサージ椅子を含む)任意のタイプのマッサージ椅子、及び/又は、人又は人体部分を固定することが有益である他のタイプのチェアに組み入れ得ることである。また、エアセル装置は、本明細書中に明示的に述べられたもの以外のマッサージ椅子の付加的な個所内に組み入れることもできる。
【0041】
図2A~18は、エアセル装置の例示的実施態様を開示している。具体的には、図2A~7は、エアバッグ拡張アセンブリに相応する第1の例示的エアセル装置を開示している。図8は、第1アクチュエータ駆動式アセンブリに相応する第2の例示的エアセル装置を開示している。図9は、第1空気圧式アセンブリに相応する第3の例示的エアセル装置を開示しており、図10は、第2アクチュエータ駆動式アセンブリに相応する第4の例示的エアセル装置を開示している。図11~18は、第2空気圧式アセンブリに相応する第5の例示的エアセル装置を開示している。これらの図面に開示された例示的エアセル装置は、限定的なものであるようには決して意図されない。本開示に記載されたエアセル装置には数多くの改変を加えることができる。エアセル装置の1実施態様に関して記載されたいかなる特徴も、本明細書中に開示されたあらゆる他の実施態様に組み入れることができる。加えて、エアセル装置の他の形態をマッサージ椅子に組み入れてもよい。
【0042】
再び図1を参照すると、例示的マッサージ椅子はベース部分110(例えば座部120、背もたれ部130、及び頭区分140)と、一対のアーム150と、レッグレスト160と、支持部分180とを含んでよい。レッグレスト160は、2つの区分、すなわち、人の脚の上腿部分(例えば大腿部及びふくらはぎ)をマッサージするためのマッサージ構成部分190を含む上側区分161と、人の脚の下腿部分(例えば踝及び足)をマッサージするためのマッサージ構成部分190を含む下側区分162とから成っていてよい。ある特定の実施態様では、レッグレスト160は、マッサージ椅子100が1つ又は2つ以上のリクライニング位置へ移行するときに、上方へ向かって回転するように形成することができる。
【0043】
マッサージ椅子100のベース部分110は、座部120と、人体を受容するように形成された背もたれ部130と、背もたれ部130の上部に配置された頭区分140又は枕区分とを含んでよい。加えて、ベース部分110は、1つ又は2つ以上の肩部分170を含むことができ、この肩部分は、背もたれ部130から外側へ向かって突出又は伸長している。ある特定の実施態様では、マッサージ椅子100は、マッサージ椅子100の背もたれ部130及び座部120のための単一のクッションを含んでいてよく、このクッションはマッサージ椅子100の背越しにひっくり返し且つ/又はマッサージ椅子100から取り外すことができる。マッサージ椅子100は1つ又は2つ以上のオーディオ・スピーカー191を含むこともでき、このオーディオ・スピーカーは、背もたれ部130の頭区分140又は枕区分の近くで、マッサージ椅子のベース部分110内に組み込まれている。
【0044】
マッサージ椅子100内に含まれたマッサージ構成部分190の形態は様々であってよい。マッサージ構成部分190は、マッサージ療法及び/又はマッサージ機能を提供するいかなるデバイスをも表すことができる。ある特定の実施態様では、マッサージ構成部分190は振動デバイスであってよく、振動デバイス又はメカニズムを使用してマッサージ療法機能を提供する。これに加えて、又はこの代わりに、マッサージ椅子は他のタイプのマッサージ構成部分190、例えば機械によるマッサージユニット(例えばモータ、歯車、揉みほぐしデバイス、及び/又はマッサージローラを使用する)、ロボット操作のマッサージユニット、及び/又は他のタイプのマッサージユニット及びデバイスを含むことができる。いくつかの実施態様では、マッサージ構成部分190は、種々異なる動作設定又はプログラムを有することができ、動作設定又はプログラムは、マッサージの強度(例えば低、中、及び高)、及び/又はマッサージパターン(例えば一定/連続的、間欠的、ウェーブ設定、身体部分特異的パターンなど)を制御する。
【0045】
ある特定の実施態様では、エアセル装置をマッサージ椅子100の種々の個所内に位置決めし、又は組み入れることにより、人又は人体部分をマッサージ椅子100内に固定するのを助けることができる。いくつかの実施態様では、一対のエアセル装置を使用して、人体部分のそれぞれを固定してよい。これに加えて、又はこの代わりに、単一のエアセル装置を使用して、人の身体部分を固定することもできる。
【0046】
一例において、一対の肩部分170はそれぞれエアセル装置を含むことにより、人の肩又は上半身をマッサージ椅子100内に固定するのを助けることができる。マッサージプログラム又は(例えば背もたれ部130又は肩部分170内に配置された)マッサージ構成部分が作動されると、各肩部分170内に含まれるエアセル装置も作動することができる。エアセル装置の作動により、エアセル装置を後退位置203から伸長位置205へ移行させ(例えば背もたれ部130から外側へ向かって伸長させ)、そして人の肩又は上半身をマッサージ椅子100に固定させることができる。
【0047】
別の例では、エアセル装置をマッサージ椅子100のレッグレスト160内に組み込み、又はレッグレスト160と一体化することができる。マッサージプログラム又は(例えばレッグレスト160内に配置された)マッサージ構成部分が作動されると、各脚部分内のエアセル装置は外側へ向かって(例えばレッグレスト160から離れる方向に)伸長することにより、人の脚及び/又は足をマッサージ椅子100に固定するのを助けることができる。
【0048】
さらなる例では、エアセル装置は、マッサージ椅子100のアーム150内に組み入れるか、又はアーム150と一体化することができる。マッサージプログラム又は(例えばアーム150内に配置された)マッサージ構成部分が作動されると、各アーム150内のエアセル装置は外側へ向かって(例えば座部120へ向かって内側へ)伸長することにより、人の腕をマッサージ椅子100に固定するのを助けることができる。
【0049】
エアセル装置をマッサージ椅子100の他の領域(例えば下部胴体領域、臀部領域など)内に組み込むか、又はこれらの他の領域と一体化することにより、上記及び本開示全体を通して記載したものと同様に、人体をマッサージ椅子100に固定することができる。
【0050】
ある特定の実施態様では、エアセル装置が伸長位置へ移行されると、エアセル装置に結合されたエアセルは膨張し、人体部分の前部分を覆うことにより、人をマッサージ椅子内に固定するのを助ける。例えば、肩部分170内に組み入れられた一対のエアセル装置を有する実施態様の場合、エアセルは人の肩の傍らを通り過ぎて伸長することにより、人の肩の前部分と係合し又は前部分を覆うことができる。同様に、レッグレスト160の上側区分161内に組み入れられたエアセル一対の装置を有する実施態様の場合、一対のエアセルを人の脚のいずれの側にも配置することができ、エアセル装置が伸長位置にあるときには、人の脚の露出部分を超えて伸長することができる。エアセルが伸長位置で膨張させられると、エアセルは使用者の脚の前部又は上部に係合し、又はこれを覆うことにより、人の脚をレッグレスト160内に固定するのを助けることができる。マッサージ椅子の他の部分に設けられたエアセル装置は、露出した身体部分を覆うために同様に動作することができる。
【0051】
人の露出した身体部分を超えて伸長し、そしてこれを覆うこの固定メカニズムは、考えられる他の選択肢と比較してより良い身体部分の固定メカニズムを提供することができる。例えば、肩部分170が単に定置の(すなわち外側へ向かって伸長しない)膨張式エアセルを含む別の固定メカニズムを考える。このようなエアセルを作動した場合、エアセルは人の肩を内側へ向かって押すことになるにすぎず、エアセルは、マッサージプログラムの実施中に人の肩を背もたれ部130に十分には固定できない。したがって、多くの実施態様において、本明細書中に開示されたエアセル装置は、人の肩又は他の身体部分の前部分又は露出部分を覆うように伸長可能であり、これによりより良好な固定メカニズムを提供する。
【0052】
図2A~7は、エアバッグ拡張アセンブリ201を含むエアセル装置200の例示的実施態様を開示している。図2A~2Bは、エアセル装置200を肩部分170に、又はその近くにどのように連結し得るかを明示している。図2Aに示されているように、エアセル装置200は肩部分170の内面202に、マウント板204を介して連結することができる。ある特定の実施態様では、マウント板204を1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分190に隣接して位置決めすることにより、人をマッサージ椅子100内に固定するのを助け、マウント板204は、ある特定のマッサージプログラムの実施中に人が小突かれること、又は人が望まない動作の軽減を助けることができる。加えて、エアセル装置200をマッサージ構成部分190に隣接して取り付けることにより、人の快適性及びマッサージの有効性が改善される。
【0053】
図2Aでは、エアセル装置200は後退位置203にある。エアセル装置200はマッサージメカニズムの作動及び/又はマッサージ椅子100の動作の前の後退位置にある。例えば、マッサージ椅子100が電源オフされている間、又はマッサージ椅子100が電源オンされている間(しかしある特定のマッサージプログラムの実行前にある間)、後退位置にあってよい。ある特定の実施態様では、エアセル装置200はある特定のマッサージプログラム中に後退位置にとどまってよい。この代わりに、又はこれに加えて、エアセル装置200が人の所望の選択に基づいていつ後退位置にとどまることになるかを人がプログラミングしてもよい。
【0054】
図2Bにおいて、エアセル装置200は、人の上半身をマッサージ椅子100内に固定するのを助けるための伸長位置205にある。ある特定の実施態様では、エアセル装置200はエアポンプ(図示せず)を介して、後退位置から伸長位置へ動く。マウント板204内部にはエアバッグ206が位置決めされており、マッサージ椅子100の動作中に拡張することにより、エアセル装置200を外側へ向かって伸長させ、そしてエアセルブラダー208を膨張させ、これによりマッサージ椅子100内に人を固定する。ある特定の実施態様では、マッサージプログラムが完了すると、エアセルブラダー208及びエアバッグ206は収縮させられ、エアセル装置200は後退位置へ戻る。いくつかの事例では、エアバッグ206は、エアセルブラダー208及びエアバッグ206が収縮すると自動的又は自然にエアセル装置200を後退位置へ戻す弾性特性を有する形状記憶ポリマー、及び/又はプラスチックから形成されていてよい。
【0055】
図3A及び4Aは、後退位置203にあるエアセル装置200を示す別の図である。図3B及び4Bは、伸長位置205にあるエアセル装置200を示す別の図である。
【0056】
図5A及び5Bは、エアセル装置200の分離図である。エアセル装置200はスライダ500と、エアセルブラダーマウント502と、チューブ504とを含む。スライダ500はマウント板204に連結することができる。ある特定の実施態様では、マウント板204は雄部分を含み、雄部分はスライダ500の対応雌部分によって受容される。マウント板204及びスライダ500は、エアバッグ206を収容するためのキャビティを画定することができる。スライダ500をエアセルブラダーマウント502に連結し、これによりエアセルブラダーマウント502をマウント板204に連結することができる。エアセルブラダー208はエアセルブラダーマウント502内部でシーリング結合し且つ/又は隣接することにより、エアセルブラダー208内部に空気を維持することができる。
【0057】
図5Aにおいて、エアセル装置200は後退位置203にある。動作中、チューブ504は、マウント板204とスライダ500とによって画定されたキャビティ内部でエアバッグ206に流体(例えば空気、液体など)を提供することができる。流体の受容に応答して、エアバッグ206は拡張し、この拡張により、スライダ500はマウント板204に沿って動かされ、そしてエアセルブラダーマウント502は伸長させられる。そしてこの拡張により、エアセルブラダー208は人の身体部分を超えて外側へ向かって動かされる。スライダ500がマウント板204の端部506に達するまで、チューブ504はエアバッグ206に流体を提供し続けることができる。
【0058】
チューブ504は、スライダ500がマウント板204の端部506へ向かって伸長している間、且つ/又はスライダ500がマウント板204の端部506へ伸長した後、エアセルブラダー208に流体を供給することもできる。ある特定の実施態様では、エアセルブラダー208内部の流体量が閾値になるまで(例えばエアセルブラダー208が完全に膨張させられるまで、且つ/又はエアセルブラダー208が人をマッサージ椅子内に固定するのに十分に膨張させられるまで)、チューブ504は流体を供給し続ける。ある特定の実施態様では、閾値は、チューブ504の出口508で測定された特定の圧力量によって決定することができる。この代わりに、又はこれに加えて、閾値は、エアセルブラダー208に供給される所望の、人の好みに基づいて決定される流体量であってもよい。図5Bの実施態様では、エアセルブラダーマウント502、ひいてはエアセルブラダー208は、マッサージ椅子100内に人を固定するための伸長位置205に位置している。
【0059】
図6Aは、後退位置203に位置するエアセル装置200を示す別の分離図である。図6Bは、伸長位置205に位置するエアセル装置200を示す別の分離図である。
【0060】
図7は、マウント板204、スライダ500、及びエアセルブラダーマウント502を示す分解図である。上述のように、エアバッグ206を収容するために、マウント板204及びスライダ500によってキャビティ700を画定することができる。スライダ500はアパーチャ702を含み、そしてエアセルブラダーマウント502はアパーチャ704を含む。アパーチャ702,704は、エアセルブラダーマウント502にスライダ500を連結するために、ファスナ(例えばねじ、リベット、タブなど)を受容するように形成することができる。さらに、スライダは、マウント板204の雄部分708を受容する雌部分706を含むことができ、これにより、マウント板204をスライダ500に連結し、マウント板204を介してエアセルブラダーマウント502をマッサージ椅子100に連結する。
【0061】
図8は、アクチュエータ駆動式アセンブリ800を含むエアセル装置200の別の例示的実施態様を開示している。エアセル装置200は、図2A~7と関連させて上述したエアセル装置200と同様に動作することができ、そして後退位置と伸長位置との間を移行することができる。この実施態様では、線形アクチュエータ804を利用して、エアセル装置200を後退させ伸長させることができる。例えば、線形アクチュエータ804はモータ(例えば電動モータ)を含むことができ、モータの回転運動を直線運動(例えば直線状の後退運動及び伸長運動)に変換することができる。
【0062】
さらなる詳細において、エアセル装置200は、アセンブリマウント板802と、線形アクチュエータ804と、スライダ806と、1つ又は2つ以上のスライドレール808(例えば、一対のスライドレール808)とを含むことができる。アセンブリマウント板802は肩部分170に連結することができる。スライドレール808は、アセンブリマウント板802に連結することができ、そしてスライダ806は線形アクチュエータ804及びエアセルブラダーマウント502に連結することができる。線形アクチュエータ804は、スライドレール808に沿ってスライダ806を動かすように動作することにより、エアセルブラダーマウント502を外側へ向かって伸長させ、エアセルブラダーマウント502は上述のように、人の身体部分をマッサージ椅子100内に固定するために使用することができる。いくつかの実施態様では、線形アクチュエータ804は、マッサージ構成部分190又はマッサージプログラムが開始されるのに応答して、又は(例えばマッサージ椅子100内に組み入れられた押しボタン又は入力デバイスを介した)人からの入力又はコマンドを受信するのに応答して、エアセル装置200を伸長させるように作動することができる。
【0063】
線形アクチュエータ804は、エアセル装置200を後退させるために逆に動作することもできる。例えば、線形アクチュエータ804は、エアセルブラダーマウント502をマッサージ椅子100へ向かって後退させて戻すために、スライダ806をスライドレール808に沿って動かすことができる。いくつかの実施態様では、線形アクチュエータ804は、マッサージ構成部分190又はマッサージプログラムが終了又は終結するのに応答して、又は(例えばマッサージ椅子100内に組み入れられた押しボタン又は入力デバイスを介した)人からの入力又はコマンドを受信するのに応答して、エアセル装置200を後退させるように作動することができる。
【0064】
図9は、第1空気圧式アセンブリ900を含むエアセル装置200の別の例示的実施態様を開示する。本開示において記載された多くの他のエアセル装置200と同様に、エアセル装置200は、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成することができる。この実施態様では、エアセル装置200は空気圧駆動のコネクティングロッドを利用してエアセル装置200を後退させ伸長させることができる。例えば、いくつかの事例では、エアセル装置200は、拡張し後退するように形成されたアコーディオン形状のチャンバを有するベローズ904を含むことができる。チャンバは拡張することにより空気を引き込み、そして後退することにより空気を排気することができる。チャンバの拡張及び収縮を利用して、エアセル装置200に含まれるコネクティングロッドを伸長させ後退させることができる。
【0065】
さらなる詳細において、エアセル装置200は、アセンブリマウント板902と、ベローズ904と、コネクティングロッド906と、スライダ908と、スライドレール910と、ばね912とを含むことができる。アセンブリマウント板902は肩部分170に連結することができ、スライドレール910はアセンブリマウント板902に連結することができ、そしてスライダ908はコネクティングロッド906及びエアセルブラダーマウント502に連結することができる。エアセル装置200を伸長させるために、ベローズ904はコネクティングロッド906を、ひいてはスライダ908をスライドレール910に沿って外側へ向かう位置又は伸長位置へ動かすように動作する。いくつかの実施態様では、ベローズ904は、マッサージ構成部分190又はマッサージプログラムが開始されるのに応答して、又は(例えばマッサージ椅子100内に組み入れられた押しボタン又は入力デバイスを介した)人からの入力又はコマンドを受信するのに応答して、エアセル装置200を伸長させるように形成することができる。
【0066】
戻りばね912を使用してエアセル装置200を後退させることができる。例えば、戻りばね912は、スライダ908を付勢し、スライダ908をスライドレール910に沿って動かすことにより、エアセルブラダーマウント502を後退させるように構成することができる。ある特定の実施態様では、戻りばね912は、マッサージ構成部分190又はマッサージプログラムが終了又は終結するのに応答して、又は(例えばマッサージ椅子100内に組み入れられた押しボタン又は入力デバイスを介した)人からの入力又はコマンドを受信するのに応答して、エアセル装置200を後退させることができる。
【0067】
図10は、第2アクチュエータ駆動式アセンブリ1000を含むエアセル装置200の別の例示的実施態様である。具体的には、エアセル装置200は、上記エアセル装置200と同様に動作することができ、そして後退位置と伸長位置との間を移行するように構成することができる。この実施態様では、エアセル装置200はエアセル装置200を伸長させ後退させるためにベルト・プーリアセンブリを利用する。
【0068】
さらなる詳細において、エアセル装置200は、アセンブリマウント板1002と、モータ1004と、ベルト1006と、歯車1008と、スライダ1010と、スライドレール1012と、ねじ1014と、ナット1016とを含むことができる。アセンブリマウント板1002は肩部分170に連結することができる。スライドレール1012はアセンブリマウント板1002に連結することができ、そしてスライダ1010はエアセルブラダーマウント502に連結することができる。スライダ1010は一方の端部でスライドレール1012と、そして他方の端部でねじ1014と係合してよい。スライダ1010はナット1016に連結することができる。ねじ1014は歯車1008に連結することができ、そしてベルト1006は歯車1008及びモータ1004の両方に連結することができる。
【0069】
モータ1004は、ベルト1006、ひいては歯車1008を回転させるように構成することができる。第1方向における歯車1008の動きはナット1016を螺合させ、ナット1016をねじ1014の長さに沿って動かし、これによりエアセルブラダーマウント502を伸長させるように、スライダ1010を外側へ向かってスライドさせる。第2方向における歯車1008の動きはナット1016を係合させ、ナット1016をねじ1014の長さに沿って動かし、これによりエアセルブラダーマウント502を後退させるように、スライダ1010を内側へ向かってスライドさせる。
【0070】
図11は、第2空気圧式アセンブリ1100を含むエアセル装置200の別の例示的実施態様を開示する。本開示において記載された他のエアセル装置200と同様に、エアセル装置200は、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成することができる。この実施態様では、エアセル装置200は空気圧駆動のコネクティングロッドを利用してエアセル装置200を後退させ伸長させることができる。例えば、いくつかの事例では、エアセル装置200は、拡張し後退するように形成されたアコーディオン形状のチャンバを有するベローズ1104を含むことができる。チャンバは拡張することにより空気を引き込み、そして後退することにより空気を排気することができる。チャンバの拡張及び収縮を利用して、エアセル装置200に含まれるコネクティングロッドを伸長させ後退させることができる。
【0071】
さらなる詳細において、エアセル装置200は、アセンブリマウント板1102と、ベローズ1104と、第1コネクティングロッド1106と、第2コネクティングロッド1108と、スライダ1110と、スライドレール1112と、ばね1114とを含むことができる。アセンブリマウント板1102は肩部分170に連結することができる。図示の実施態様では、ベローズ1104はベローズマウント1116を介して、アセンブリマウント板1102に連結されている。ベローズマウント1116はアセンブリマウント板1102に連結され、そしてベローズマウント1116は突起1118を含む。突起1118は、ベローズを後退位置へ付勢するべく、ばね1114を保持するように構成されている。具体的には、ばね1114をベローズマウント1116の突起1118に連結することにより、ベローズマウント1116に対する付勢力を維持する。
【0072】
図11のエアセル装置200では、第1コネクティングロッド1106は第1端部1120と第2端部1122とを含む。第1コネクティングロッド1106の第1端部1120は、アセンブリマウント板1102に連結され、そして第1コネクティングロッド1106の第2端部1122は、第2コネクティングロッド1108の第1端部1124に連結されている。第1コネクティングロッド1106の一部は、第1コネクティングロッド1106の第2端部1122に隣接して、ベローズマウント1116に連結されている。いくつかの実施態様では、ベローズ1104のチャンバが拡張し後退すると、ベローズマウント1116は、第1旋回軸線1126を中心として旋回するように第1コネクティングロッド1106を操作し、これにより第1コネクティングロッド1106の第2端部1122を長手方向軸線1128に沿って伸長させる。
【0073】
第2コネクティングロッド1108は第1端部1124と第2端部1130とを含む。第2コネクティングロッド1108の第1端部1124は、第1軸受キャビティ1132を介して第1コネクティングロッド1106の第2端部1122に連結されており、そして第2コネクティングロッド1108の第2端部1130は、第2軸受キャビティ1134を介してスライダ1110に連結されている。いくつかの実施態様では、第2コネクティングロッド1108の第1端部1124及び第2コネクティングロッド1108の第2端部1130は球形であり、これにより、第1軸受キャビティ1132及び第2軸受キャビティ1134内部のボールベアリングとして作用する。いくつかの実施態様では、ベローズ1104のチャンバが拡張し後退すると、ベローズマウント1116は、第1軸受キャビティ1132内部で第1コネクティングロッド1106の第2端部1122を中心として旋回するように、第2コネクティングロッド1108を操作し、これにより第2コネクティングロッド1108及びスライダ1110を長手方向軸線1128に沿って伸長させる。
【0074】
図11に示されているように、スライダ1110は第2軸受キャビティ1134と開口1136とを含む。開口1136はチューブ(例えば図5Aのチューブ504)を受容するように形成されており、これにより、エアセルブラダーマウント502に連結されたエアセルブラダー(例えば図5Aのエアセルブラダー208)へ空気が流れることが可能になる。スライダ1110はスライドレール112に連結されており、これによりスライダ1110は長手方向軸線1128に沿ったスライドレール1112に沿って動くことが可能になる。スライドレール1112は、スライドレールマウント1138を介してアセンブリマウント板1102に連結されている。
【0075】
動作中、マッサージプログラムを開始し、且つ/又はマッサージ構成部分190を作動するように、人は(例えばマッサージ椅子100内に組み入れられた押しボタン又は入力デバイスを介して)入力又は命令することができる。マッサージプログラム及び/又はマッサージ構成部分190の作動に応答して、ベローズ1104は、第1コネクティングロッド1106と、第2コネクティングロッド1108と、スライダ1110と、エアセルブラダーマウント502とを上記のように動かすように動作する。エアセルブラダーマウント502が伸長位置に位置したら、エアセルブラダー(例えば図5Aのエアセルブラダー208)は膨張することにより、人をマッサージ椅子100に固定する。マッサージプログラム又はマッサージ構成部分190が終結し、完結し、又は非アクティブ化した(deactivated)との判断に応答して、エアセルブラダー及びベローズ1104は収縮し、そしてばね1114はベローズ1104を、第1コネクティングロッド1106、第2コネクティングロッド1108、スライダ1110、及びエアセルブラダーマウント502と一緒に上述のように後退位置へ戻す。
【0076】
図12を参照すると、エアセルブラダーマウント502は、回転軸線1140を中心としてある特定の範囲内で回転するように形成することができる。いくつかの実施態様では、範囲は10~45度である。アセンブリマウント板1102及びエアセルブラダーマウント502に回転アセンブリ1142を連結することにより、エアセルブラダーマウント502がこの範囲内で回転することが可能になる。図15及び16を先に参照すると、回転アセンブリ1142は、アセンブリマウント板1102に連結された第1ディスク1500と、第1アパーチャ1504を含む第2ディスク1502と、第3ディスク1506と、エアセルブラダーマウント502に連結された、第2アパーチャ1510を含む第4ディスク1508とを含む。いくつかの実施態様では、第1アパーチャ1504及び第2アパーチャ1510は、エアセルブラダーマウント502が10~45度で回転するのを可能にするように寸法設定されている。例えば、第3ディスク1506を通過し、エアセルブラダーマウント502を回転アセンブリ1142に連結するファスナ1512が、第1アパーチャ1504及び第2アパーチャ1510の内部に位置決めされており、そして第1アパーチャ1504及び第2アパーチャ1510の内部で操作する。これは、マッサージプログラム実施中、及び/又は1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の作動中に、マッサージ椅子100内にいる人の体格に対応するものである(例えばより大柄な人ならば、その大柄な体格に対応するために、エアセルブラダーマウント502の付加的な回転が必要となる)。具体的には、エアセルブラダーマウント502は、人がマッサージ椅子100内にいるときに10~45度以内で回転軸線1140を中心として回転することにより、マッサージプログラム中にマッサージ椅子100にその人を固定する。
【0077】
いくつかの実施態様では、少なくとも1つのエアセル装置200は、1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の作動、又はマッサージプログラムの作動に応答して、後退位置から伸長位置へ移行するように形成されている。例えば、人の肩(又は他の身体部分)に隣接して位置決めされたエアセル装置200を、後退位置から伸長位置へ移行するように構成することができる。いくつかの実施態様では、前記少なくとも1つのエアセル装置200は、1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の非アクティブ化又はマッサージプログラムの非アクティブ化に応答して、伸長位置から後退位置へ移行するように構成されている。
【0078】
図13は、図11の例示的エアセル装置200を示す上面斜視図である。図14は、図11の例示的エアセル装置200を示す別の斜視図である。
【0079】
図17は、図11の例示的エアセル装置200を、後退位置203で示す分離図である。
【0080】
図18は、図11の例示的エアセル装置200を、伸長位置205で示す別の分離図である。
【0081】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は肩部分及び背もたれ部を含むベース部分と、前記肩部分又は背もたれ部に、又は前記肩部分又は背もたれ部に隣接して配置された1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分と、少なくとも1つのエアセル装置であって、前記肩部分に連結され、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されており、前記後退位置では、前記マッサージ椅子の前記ベース部分に隣接して配置され、前記伸長位置では、前記マッサージ椅子の前記ベース部分から外側へ向かって伸長させられる、少なくとも1つのエアセル装置と、前記少なくとも1つのエアセル装置上に位置決めされているエアセルブラダーであって、前記少なくとも1つのエアセル装置が前記伸長位置にあるときに膨張するように構成され、且つ前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動された時にその膨張によって前記マッサージ椅子に人を固定するのを助ける、エアセルブラダーと、を含むことができる。
【0082】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記少なくとも1つのエアセル装置が、エアバッグ拡張アセンブリ、アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は空気圧式アセンブリのうちの1つ又は2つ以上を使用して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されている、ことを含むことができる。
【0083】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の作動又はマッサージプログラムの作動に応答して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように形成されており、前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の非アクティブ化又はマッサージプログラムの非アクティブ化に応答して、前記伸長位置から前記後退位置へ移行するように構成されている、ことを含むことができる。
【0084】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記少なくとも1つのエアセル装置がエアセルブラダーマウントを含み、前記エアセルブラダーが、前記エアセルブラダーの内部に空気を維持するために、前記エアセルブラダーマウントによってシールされるように構成されている、ことを含むことができる。
【0085】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズ部分をさらに含み、前記ベローズ部分が、前記エアセル装置を前記後退位置と前記伸長位置との間で移行させるために、後退し拡張するように構成されている、ことを含むことができる。
【0086】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記肩部分に又は前記肩部分の近くに連結されたアセンブリマウント板と、第1端部と第2端部とを含むコネクティングロッドであって、前記コネクティングロッドの前記第1端部が前記ベローズ部分に連結されている、コネクティングロッドと、第3端部と第4端部とを含むスライダであって、前記スライダの前記第3端部が前記コネクティングロッドの前記第2端部に連結されている、スライダと、前記アセンブリマウント板に連結された1つ又は2つ以上のスライドレールであって、前記スライダが前記1つ又は2つ以上のスライドレール上に位置決めされている、1つ又は2つ以上のスライドレールと、をさらに含む、ことを含むことができる。
【0087】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記ベローズ部分がコネクティングロッドを動かすように動作し、前記コネクティングロッドは前記スライドレールに沿って前記スライダを動かし、これにより、前記エアセルマウント板が前記後退位置と前記伸長位置との間を移行するのを可能にする、ことを含むことができる。
【0088】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズマウントと、第5端部及び第6端部を含むばねとをさらに含み、前記ばねの前記第5端部がベローズマウントの第1端部に連結され、前記ばねの前記第6端部が、前記ベローズマウントの第2端部に連結されており、前記ばねがマッサージプログラムの完了に応答して、前記ベローズマウントを前記後退位置へ付勢するように形成されている、ことを含むことができる。
【0089】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記マッサージ椅子が、前記肩部分の近くに連結された一対のエアセル装置を含み、前記一対のエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されると、人の肩をマッサージ椅子の背もたれ部に固定するのを助ける、ことを含むことができる。
【0090】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、ベース部分と、前記マッサージ椅子内に組み込まれた1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分と、少なくとも1つのエアセル装置であって、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されており、前記後退位置では、前記マッサージ椅子の前記ベース部分に隣接して配置され、前記伸長位置では、前記マッサージ椅子から外側へ向かって伸長させられる、少なくとも1つのエアセル装置と、前記少なくとも1つのエアセル装置上に位置決めされているエアセルブラダーであって、前記少なくとも1つのエアセル装置が前記伸長位置にあるときに膨張するように構成されており、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されるとその膨張によって前記マッサージ椅子に人を固定するのを助ける、エアセルブラダーと、を含むことができる。
【0091】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が、肩部分、背もたれ部、腕部分、又はレッグレスト部分のうちの少なくとも1つに配置されており、前記少なくとも1つのエアセル装置が前記肩部分、前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分に、又は前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分の近くに連結されており、前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記肩部分、前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分に人を固定するのを助ける、ことを含むことができる。
【0092】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記少なくとも1つのエアセル装置が、エアバッグ拡張アセンブリ、アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は空気圧式アセンブリのうちの1つ又は2つ以上を使用して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されている、ことを含むことができる。
【0093】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の作動又はマッサージプログラムの作動に応答して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように形成されており、前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の非アクティブ化又はマッサージプログラムの非アクティブ化に応答して、前記伸長位置から前記後退位置へ移行するように構成されている、ことを含むことができる。
【0094】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記少なくとも1つのエアセル装置がエアセルブラダーマウントを含み、前記エアセルブラダーが、前記エアセルブラダーの内部に空気を維持するために、前記エアセルブラダーマウントによってシールされるように構成されている、ことを含むことができる。
【0095】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズ部分をさらに含み、前記ベローズ部分が、前記エアセル装置を前記後退位置と前記伸長位置との間で移行させるために、後退し拡張するように構成されている、ことを含むことができる。
【0096】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、アセンブリマウント板と、第1端部と第2端部とを含むコネクティングロッドであって、前記コネクティングロッドの前記第1端部が前記ベローズ部分に連結されている、コネクティングロッドと、第3端部と第4端部とを含むスライダであって、前記スライダの前記第3端部が前記コネクティングロッドの前記第2端部に連結されている、スライダと、前記アセンブリマウント板に連結された1つ又は2つ以上のスライドレールであって、前記スライダが前記1つ又は2つ以上のスライドレール上に位置決めされている、1つ又は2つ以上のスライドレールと、をさらに含むことができる。
【0097】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記ベローズ部分がコネクティングロッドを動かすように動作し、前記コネクティングロッドは前記スライドレールに沿って前記スライダを動かし、これにより、前記エアセルマウント板が前記後退位置と前記伸長位置との間を移行するのを可能にする、ことを含むことができる。
【0098】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズマウントと、第5端部及び第6端部を含むばねとをさらに含み、前記ばねの前記第5端部が前記ベローズマウントの第1端部に連結され、前記ばねの前記第6端部が、前記ベローズマウントの第2端部に連結されており、前記ばねがマッサージプログラムの完了に応答して、前記ベローズマウントを前記後退位置へ付勢するように形成されている、ことを含むことができる。
【0099】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子が開示される。マッサージ椅子は、前記マッサージ椅子が一対のエアセル装置を含む、ことを含むことができる。
【0100】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子のためのエアセル装置が開示される。エアセル装置は、マッサージ椅子内に組み込まれたエアセル伸長アセンブリであって、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されており、前記後退位置では、前記マッサージ椅子に隣接して配置され、前記伸長位置では、前記マッサージ椅子から外側へ向かって伸長させられる、エアセル伸長アセンブリと、前記エアセル伸長アセンブリに位置決めされたエアセルブラダーであって、前記エアセル伸長アセンブリが前記伸長位置にあるときに膨張するように形成されており、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されるとその膨張が前記マッサージ椅子に人を固定するのを助ける、エアセルブラダーと、を含むことができる。
【0101】
ある特定の実施態様では、マッサージ椅子のためのエアセル装置が開示される。エアセル装置は、前記エアセル伸長アセンブリが、エアバッグ拡張アセンブリ、アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は空気圧式アセンブリのうちの1つ又は2つ以上を使用して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように形成されている、ことを含むことができる。
【0102】
上で実証したように、種々のアセンブリ及びメカニズムを利用して、エアセルアセンブリの伸長及び後退を可能にすることができる。認識すべきなのは、他のタイプのアセンブリを利用して、エアセルアセンブリの伸長及び後退を可能にし得ることである。
【0103】
加えて、この開示のある特定の部分には、エアセルアセンブリがマッサージ椅子内に組み入れられるものとして記載されてはいるものの、認識すべきなのは、マッサージ構成部分を含まないチェアアセンブリを含む任意のタイプの座部又はチェアアセンブリ内に、エアセルアセンブリを組み入れ得ることである。
【0104】
本発明の種々の新規の特徴を、本発明の具体的な実施態様に適用されるものとして示し、説明し、指摘してきたが、言うまでもなく、本発明の思想を逸脱することなしに、記載され例示されたシステム及び方法の形態及び詳細を当業者によって種々に省略し置換し変更することができる。中でも、いかなる方法の工程も、多くの場合それが適切であるならば、種々異なる順番で実施されてよい。上記開示内容に基づいて、そしてそこから本発明の教示内容を理解することに基づいて、当業者には明らかなように、本明細書中に記載されたシステムの部分である具体的なハードウェア及びデバイス、及びそれにより提供されそれに組み入れられた全般的な機能は、本発明の種々異なる実施態様において様々であってよい。したがって、システム構成部分の説明は、システム及び方法の実施態様において実現される本発明の具体的な実施態様の種々の特徴及び機能を申し分なく理解し評価することを容易にするために例示を目的としている。当業者には明らかなように、本発明は上記実施態様以外の形で実施することができる。上記実施態様は例示を目的として提示されるものであり、限定を目的とするものではない。本明細書中に記載されたものの変更形、改変形、及び他の実施形態は、本発明及びその請求項の思想及び範囲を逸脱することなしに、当業者であれば容易に想到することができる。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2023-06-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0104】
本発明の種々の新規の特徴を、本発明の具体的な実施態様に適用されるものとして示し、説明し、指摘してきたが、言うまでもなく、本発明の思想を逸脱することなしに、記載され例示されたシステム及び方法の形態及び詳細を当業者によって種々に省略し置換し変更することができる。中でも、いかなる方法の工程も、多くの場合それが適切であるならば、種々異なる順番で実施されてよい。上記開示内容に基づいて、そしてそこから本発明の教示内容を理解することに基づいて、当業者には明らかなように、本明細書中に記載されたシステムの部分である具体的なハードウェア及びデバイス、及びそれにより提供されそれに組み入れられた全般的な機能は、本発明の種々異なる実施態様において様々であってよい。したがって、システム構成部分の説明は、システム及び方法の実施態様において実現される本発明の具体的な実施態様の種々の特徴及び機能を申し分なく理解し評価することを容易にするために例示を目的としている。当業者には明らかなように、本発明は上記実施態様以外の形で実施することができる。上記実施態様は例示を目的として提示されるものであり、限定を目的とするものではない。本明細書中に記載されたものの変更形、改変形、及び他の実施形態は、本発明及びその請求項の思想及び範囲を逸脱することなしに、当業者であれば容易に想到することができる。
なお、本発明の実施形態の態様として、以下に示すものがある。
[態様1]
マッサージ椅子であって、
肩部分及び背もたれ部を含むベース部分と、
前記肩部分又は背もたれ部に、又は前記肩部分又は背もたれ部に隣接して配置された1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分と、
少なくとも1つのエアセル装置であって、前記肩部分に連結され、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されており、
前記後退位置では、前記マッサージ椅子の前記ベース部分に隣接して配置され、
前記伸長位置では、前記マッサージ椅子の前記ベース部分から外側へ向かって伸長させられる、
少なくとも1つのエアセル装置と、
前記少なくとも1つのエアセル装置上に位置決めされているエアセルブラダーであって、
前記少なくとも1つのエアセル装置が前記伸長位置にあるときに膨張するように構成され、
前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されると、その膨張によって前記マッサージ椅子に人を固定するのを助ける、
エアセルブラダーと、
を含む、マッサージ椅子。
[態様2]
前記少なくとも1つのエアセル装置が、
エアバッグ拡張アセンブリ、
アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は
空気圧式アセンブリ
のうちの1つ又は2つ以上を使用して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されている、態様1に記載のマッサージ椅子。
[態様3]
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の作動又はマッサージプログラムの作動に応答して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の非アクティブ化又はマッサージプログラムの非アクティブ化に応答して、前記伸長位置から前記後退位置へ移行するように構成されている、
態様1に記載のマッサージ椅子。
[態様4]
前記少なくとも1つのエアセル装置がエアセルブラダーマウントを含み、
前記エアセルブラダーが、前記エアセルブラダーの内部に空気を維持するために、前記エアセルブラダーマウントによってシールされるように構成されている、
態様1に記載のマッサージ椅子。
[態様5]
前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズ部分をさらに含み、
前記ベローズ部分が、前記エアセル装置を前記後退位置と前記伸長位置との間で移行させるために、後退し拡張するように構成されている、
態様4に記載のマッサージ椅子。
[態様6]
前記少なくとも1つのエアセル装置が、
前記肩部分に又は前記肩部分の近くに連結されたアセンブリマウント板と、
第1端部と第2端部とを含むコネクティングロッドであって、前記コネクティングロッドの前記第1端部が前記ベローズ部分に連結されている、コネクティングロッドと、
第3端部と第4端部とを含むスライダであって、前記スライダの前記第3端部が前記コネクティングロッドの前記第2端部に連結されている、スライダと、
前記アセンブリマウント板に連結された1つ又は2つ以上のスライドレールであって、前記スライダが前記1つ又は2つ以上のスライドレール上に位置決めされている、1つ又は2つ以上のスライドレールと、
をさらに含む、態様5に記載のマッサージ椅子。
[態様7]
前記ベローズ部分がコネクティングロッドを動かすように動作し、前記コネクティングロッドは前記スライドレールに沿って前記スライダを動かし、これにより、前記エアセルマウント板が前記後退位置と前記伸長位置との間を移行するのを可能にする、態様6に記載のマッサージ椅子。
[態様8]
前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズマウントと、第5端部及び第6端部を含むばねとをさらに含み、
前記ばねの前記第5端部が、前記ベローズマウントの第1端部に連結され、前記ばねの前記第6端部が、前記ベローズマウントの第2端部に連結されており、
前記ばねがマッサージプログラムの完了に応答して、前記ベローズマウントを前記後退位置へ付勢するように構成されている、
態様7に記載のマッサージ椅子。
[態様9]
前記マッサージ椅子が、前記肩部分の近くに連結された一対のエアセル装置を含み、
前記一対のエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されると、人の肩をマッサージ椅子の前記背もたれ部に固定するのを助ける、
態様1に記載のマッサージ椅子。
[態様10]
マッサージ椅子であって、
ベース部分と、
前記マッサージ椅子内に組み込まれた1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分と、
少なくとも1つのエアセル装置であって、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されており、
前記後退位置では、前記マッサージ椅子の前記ベース部分に隣接して配置され、
前記伸長位置では、前記マッサージ椅子から外側へ向かって伸長させられる、
少なくとも1つのエアセル装置と、
前記少なくとも1つのエアセル装置上に位置決めされているエアセルブラダーであって、
前記エアセルブラダーが、前記少なくとも1つのエアセル装置が前記伸長位置にあるときに膨張するように構成されており、
前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されるとその膨張によって前記マッサージ椅子に人を固定するのを助ける、
エアセルブラダーと、
を含むマッサージ椅子。
[態様11]
前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が、肩部分、背もたれ部、腕部分、又はレッグレスト部分のうちの少なくとも1つに配置されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が前記肩部分、前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分に、又は前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分の近くに連結されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記肩部分、前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分に人を固定するのを助ける、
態様10に記載のマッサージ椅子。
[態様12]
前記少なくとも1つのエアセル装置が、
エアバッグ拡張アセンブリ、
アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は
空気圧式アセンブリ
のうちの1つ又は2つ以上を使用して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されている、態様10に記載のマッサージ椅子。
[態様13]
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の作動又はマッサージプログラムの作動に応答して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の非アクティブ化又はマッサージプログラムの非アクティブ化に応答して、前記伸長位置から前記後退位置へ移行するように構成されている、
態様10に記載のマッサージ椅子。
[態様14]
前記少なくとも1つのエアセル装置がエアセルブラダーマウントを含み、
前記エアセルブラダーが、前記エアセルブラダーの内部に空気を維持するために、前記エアセルブラダーマウントによってシールされるように構成されている、
態様10に記載のマッサージ椅子。
[態様15]
前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズ部分をさらに含み、
前記ベローズ部分が、前記エアセル装置を前記後退位置と前記伸長位置との間で移行させるために、後退し拡張するように構成されている、
態様14に記載のマッサージ椅子。
[態様16]
前記少なくとも1つのエアセル装置が、
アセンブリマウント板と、
第1端部と第2端部とを含むコネクティングロッドであって、前記コネクティングロッドの前記第1端部が前記ベローズ部分に連結されている、コネクティングロッドと、
第3端部と第4端部とを含むスライダであって、前記スライダの前記第3端部が前記コネクティングロッドの前記第2端部に連結されている、スライダと、
前記アセンブリマウント板に連結された1つ又は2つ以上のスライドレールであって、前記スライダが前記1つ又は2つ以上のスライドレール上に位置決めされている、1つ又は2つ以上のスライドレールと、
をさらに含む、態様15に記載のマッサージ椅子。
[態様17]
前記ベローズ部分が前記コネクティングロッドを動かすように動作し、前記コネクティングロッドは前記スライドレールに沿って前記スライダを動かし、これにより、前記エアセルマウント板が前記後退位置と前記伸長位置との間を移行するのを可能にする、態様16に記載のマッサージ椅子。
[態様18]
前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズマウントと、第5端部及び第6端部を含むばねとをさらに含み、
前記ばねの前記第5端部が前記ベローズマウントの第1端部に連結され、前記ばねの前記第6端部が、前記ベローズマウントの第2端部に連結されており、
前記ばねがマッサージプログラムの完了に応答して、前記ベローズ部分を前記後退位置へ付勢するように構成されている、
態様17に記載のマッサージ椅子。
[態様19]
マッサージ椅子のためのエアセル装置であって、前記エアセル装置は、
前記マッサージ椅子内に組み込まれたエアセル伸長アセンブリであって、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されており、
前記後退位置では、前記マッサージ椅子に隣接して配置され、
前記伸長位置では、前記マッサージ椅子から外側へ向かって伸長させられる、
エアセル伸長アセンブリと、
前記エアセル伸長アセンブリに位置決めされたエアセルブラダーであって、
前記エアセル伸長アセンブリが前記伸長位置にあるときに膨張するように構成されており、
前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されると、その膨張が前記マッサージ椅子に人を固定するのを助ける、
エアセルブラダーと、
を含む、マッサージ椅子のためのエアセル装置。
[態様20]
前記エアセル伸長アセンブリが、
エアバッグ拡張アセンブリ、
アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は
空気圧式アセンブリ
のうちの1つ又は2つ以上を使用して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されている、態様19に記載のエアセル装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ椅子であって、
肩部分及び背もたれ部を含むベース部分と、
前記肩部分又は背もたれ部に、又は前記肩部分又は背もたれ部に隣接して配置された1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分と、
少なくとも1つのエアセル装置であって、前記肩部分に連結され、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されているなくとも1つのエアセル装置と、
含む、マッサージ椅子であって、
前記少なくとも1つのエアセル装置は、アセンブリマウント板と、駆動式アセンブリと、スライダと、第1コネクティングロッドと、第2コネクティングロッドと、エアセルブラダーマウントと、前記エアセルブラダーマウントに結合されたエアセルブラダーとを含み、
前記アセンブリマウント板が、前記背もたれ部に直接に隣接した前記肩部分の側壁に結合し、前記背もたれ部及び前記肩部分に対して後方へ向かって前記駆動式アセンブリを配置し、
前記第1コネクティングロッドが第1端部と第2端部とを含み、前記第1コネクティングロッドの前記第1端部が、前記アセンブリマウント板に連結され、前記第1コネクティングロッドの前記第2端部が、前記駆動式アセンブリに連結されており、
前記第2コネクティングロッドが、第1端部と第2端部とを含み、前記第2コネクティングロッドの前記第1端部が前記スライダに連結され、前記第2コネクティングロッドの前記第2端部が前記第1コネクティングロッドの前記第2端部に連結されており、
前記後退位置では、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合されたエアセルブラダーが、前記背もたれ部の側壁に直接に隣接して配置され、
前記伸長位置では、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合されたエアセルブラダーが、前記マッサージ椅子の前記背もたれ部から離れる方向に外側へ向かって伸長させられ、
前記エアセルブラダーが、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合された前記エアセルブラダーが外側へ向かって伸長させられることに応答して膨張するように構成されており、
前記駆動式アセンブリが、前記第1コネクティングロッド及び前記第2コネクティングロッドを使用してスライダを動かすように動作し、これにより、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合された前記エアセルブラダーが前記後退位置と前記伸長位置との間を移行するのを可能にする、
マッサージ椅子
【請求項2】
前記駆動式アセンブリが、
エアバッグ拡張アセンブリ、
アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は
空気圧式アセンブリ
のうちの少なくとも1つ又は2つ以上を含む、請求項1に記載のマッサージ椅子。
【請求項3】
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の作動又はマッサージプログラムの作動に応答して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の非アクティブ化又はマッサージプログラムの非アクティブ化に応答して、前記伸長位置から前記後退位置へ移行するように構成されている、
請求項1に記載のマッサージ椅子。
【請求項4】
記エアセルブラダーが、前記エアセルブラダーの内部に空気を維持するために、前記エアセルブラダーマウントによってシールされるように構成されている、
請求項1に記載のマッサージ椅子。
【請求項5】
前記駆動式アセンブリがベローズ部分をさらに含み、
前記ベローズ部分が、前記エアセル装置を前記後退位置と前記伸長位置との間で移行させるために、後退し拡張するように構成されている、
請求項4に記載のマッサージ椅子。
【請求項6】
前記第1コネクティングロッドの前記第2端部が前記ベローズ部分に連結されており、
1つ又は2つ以上のスライドレールが前記アセンブリマウント板に連結されており、前記スライダが前記1つ又は2つ以上のスライドレール上に位置決めされている
請求項5に記載のマッサージ椅子。
【請求項7】
前記ベローズ部分が前記第1及び第2コネクティングロッドを動かすように動作し、前記第1及び第2コネクティングロッドは前記スライドレールに沿って前記スライダを動かし、これにより、前記アセンブリマウント板が前記後退位置と前記伸長位置との間を移行するのを可能にする、請求項6に記載のマッサージ椅子。
【請求項8】
前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズマウントと、第端部及び第端部を含むばねとをさらに含み、
前記ばねの前記第端部が、前記ベローズマウントの第1端部に連結され、前記ばねの前記第端部が、前記ベローズマウントの第2端部に連結されており、
前記ばねがマッサージプログラムの完了に応答して、前記ベローズマウントを前記後退位置へ付勢するように構成されている、
請求項7に記載のマッサージ椅子。
【請求項9】
前記マッサージ椅子が、前記肩部分の近くに連結された一対のエアセル装置を含み、
前記一対のエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が作動されると、人の肩をマッサージ椅子の前記背もたれ部に固定するのを助ける、
請求項1に記載のマッサージ椅子。
【請求項10】
マッサージ椅子であって、
ベース部分と、
前記マッサージ椅子内に組み込まれた1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分と、
少なくとも1つのエアセル装置であって、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されているなくとも1つのエアセル装置と、
含む、マッサージ椅子であって、
前記少なくとも1つのエアセル装置が、アセンブリマウント板と、駆動式アセンブリと、スライダと、第1コネクティングロッドと、第2コネクティングロッドと、エアセルブラダーマウントと、前記エアセルブラダーマウントに結合されたエアセルブラダーとを含み、
前記アセンブリマウント板が前記マッサージ椅子に結合し、前記駆動式アセンブリに取り付けられており、
前記第1コネクティングロッドが第1端部と第2端部とを含み、前記第1コネクティングロッドの前記第1端部が、前記アセンブリマウント板に連結され、前記第1コネクティングロッドの前記第2端部が前記駆動式アセンブリに連結されており、
前記第2コネクティングロッドが第1端部と第2端部とを含み、前記第2コネクティングロッドの前記第1端部が前記スライダに連結され、前記第2コネクティングロッドの前記第2端部が前記第1コネクティングロッドの前記第2端部に連結されており、
前記後退位置では、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合された前記エアセルブラダーが、前記マッサージ椅子に直接に隣接して配置され、
前記伸長位置では、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合された前記エアセルブラダーが、前記マッサージ椅子から離れる方向に外側へ向かって伸長させられ、
前記エアセルブラダーが、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合された前記エアセルブラダーが外側へ向かって伸長させられることに応答して膨張するように構成されており、
前記駆動式アセンブリが、前記第1コネクティングロッド及び前記第2コネクティングロッドを使用して前記スライダを動かすように動作し、これにより、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合された前記エアセルブラダーが前記後退位置と前記伸長位置との間を移行するのを可能にする、
マッサージ椅子
【請求項11】
前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分が、肩部分、背もたれ部、腕部分、又はレッグレスト部分のうちの少なくとも1つに配置されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が前記肩部分、前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分に、又は前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分の近くに連結されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記肩部分、前記背もたれ部、前記腕部分、又は前記レッグレスト部分に人を固定するのを助ける、
請求項10に記載のマッサージ椅子。
【請求項12】
前記駆動式アセンブリが、
エアバッグ拡張アセンブリ、
アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は
空気圧式アセンブリ
のうちの少なくとも1つ又は2つ以上を含む、請求項10に記載のマッサージ椅子。
【請求項13】
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の作動又はマッサージプログラムの作動に応答して、前記後退位置から前記伸長位置へ移行するように構成されており、
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記1つ又は2つ以上のマッサージ構成部分の非アクティブ化又はマッサージプログラムの非アクティブ化に応答して、前記伸長位置から前記後退位置へ移行するように構成されている、
請求項10に記載のマッサージ椅子。
【請求項14】
記エアセルブラダーが、前記エアセルブラダー内部に空気を維持するために、前記エアセルブラダーマウントによってシールされるように構成されている、
請求項10に記載のマッサージ椅子。
【請求項15】
前記駆動式アセンブリがベローズ部分をさらに含み、
前記ベローズ部分が、前記エアセル装置を前記後退位置と前記伸長位置との間で移行させるために、後退し拡張するように構成されている、
請求項14に記載のマッサージ椅子。
【請求項16】
前記第1コネクティングロッドの前記第2端部が前記ベローズ部分に連結されており、
1つ又は2つ以上のスライドレールが前記アセンブリマウント板に連結されており、前記スライダが前記1つ又は2つ以上のスライドレール上に位置決めされている
請求項15に記載のマッサージ椅子。
【請求項17】
前記ベローズ部分が前記第1及び第2コネクティングロッドを動かすように動作し、前記第1及び第2コネクティングロッドは前記スライドレールに沿って前記スライダを動かし、これにより、前記アセンブリマウント板が前記後退位置と前記伸長位置との間を移行するのを可能にする、請求項16に記載のマッサージ椅子。
【請求項18】
前記少なくとも1つのエアセル装置がベローズマウントと、第端部及び第端部を含むばねとをさらに含み、
前記ばねの前記第端部が前記ベローズマウントの第1端部に連結され、前記ばねの前記第端部が、前記ベローズマウントの第2端部に連結されており、
前記ばねがマッサージプログラムの完了に応答して、前記ベローズマウントを前記後退位置へ付勢するように構成されている、
請求項17に記載のマッサージ椅子。
【請求項19】
マッサージ椅子のためのエアセル装置であって、前記エアセル装置は、
前記マッサージ椅子内に組み込まれエアセル伸長アセンブリであって、後退位置と伸長位置との間を移行するように構成されている、エアセル伸長アセンブリ
前記少なくとも1つのエアセル装置が、アセンブリマウント板と、駆動式アセンブリと、スライダと、第1コネクティングロッドと、第2コネクティングロッドと、エアセルブラダーマウントと、前記エアセルブラダーマウントに結合されたエアセルブラダーとを含み、
前記アセンブリマウント板が前記マッサージ椅子に結合し、前記駆動式アセンブリに取り付けられており、
前記第1コネクティングロッドが第1端部と第2端部とを含み、前記第1コネクティングロッドの前記第1端部が、前記アセンブリマウント板に連結され、前記第1コネクティングロッドの前記第2端部が前記駆動式アセンブリに連結されており、
前記第2コネクティングロッドが第1端部と第2端部とを含み、前記第2コネクティングロッドの前記第1端部が前記スライダに連結され、前記第2コネクティングロッドの前記第2端部が前記第1コネクティングロッドの前記第2端部に連結されており、
前記後退位置では、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合された前記エアセルブラダーが、前記マッサージ椅子に直接に隣接して配置され、
前記伸長位置では、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合された前記エアセルブラダーが、前記マッサージ椅子から離れる方向に外側へ向かって伸長させられ、
前記エアセルブラダーが、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合された前記エアセルブラダーが外側へ向かって伸長させられることに応答して膨張するように構成されており、
前記駆動式アセンブリが、前記第1コネクティングロッド及び前記第2コネクティングロッドを使用して前記スライダを動かすように動作し、これにより、前記エアセルブラダーマウント及び前記エアセルブラダーマウントに結合された前記エアセルブラダーが前記後退位置と前記伸長位置との間を移行するのを可能にする、
マッサージ椅子のためのエアセル装置。
【請求項20】
前記駆動式アセンブリが、
エアバッグ拡張アセンブリ、
アクチュエータ駆動式アセンブリ、又は
空気圧式アセンブリ
のうちの少なくとも1つ又は2つ以上を含む、請求項19に記載のエアセル装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのエアセル装置が、前記アセンブリマウント板に連結された回転アセンブリをさらに含み、前記回転アセンブリが、
前記アセンブリマウント板に連結された第1ディスクと、
前記第1ディスクと当接する第2ディスクであって、第1アパーチャを含む、第2ディスクと、
前記第2ディスクと当接する第3ディスクであって、開口を含む、第3ディスクと、
前記エアセルブラダーマウントに連結されて前記第3ディスクと当接する第4ディスクであって、第2アパーチャを含む、第4ディスクと、
ファスナであって、前記回転アセンブリを前記エアセルブラダーマウントに連結するために、前記第1アパーチャ、前記開口、及び前記第2アパーチャの内部に位置決めされており、前記回転アセンブリを前記アセンブリマウント板に対して10~45度回転できるようにする、ファスナと、
を含む、請求項4に記載のマッサージ椅子。
【外国語明細書】