(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172935
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】弾性端子フェルール、端子アセンブリ、および充電台
(51)【国際特許分類】
H01R 13/18 20060101AFI20231129BHJP
【FI】
H01R13/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023083703
(22)【出願日】2023-05-22
(31)【優先権主張番号】202221257944.3
(32)【優先日】2022-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・テクノロジー・(エスアイピー)・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Technology (SIP) Co.Ltd.
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーチョウ) リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】イン スティーヴン ワン
(72)【発明者】
【氏名】ヂィエンウェン ジェリー ヂァン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイドォン ヂァン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】端子の耐用年数を長くすることができる弾性端子フェルールを提供する。
【解決手段】本発明は、弾性端子フェルール、端子アセンブリ、および充電台を開示している。弾性端子フェルールは、2つの端部(211、221)を有する環状体(2)、環状体(2)の端部(211、221)近くに形成された制限構造(1a、2a)、制限構造(1a、2a)に対合するように環状体(2)に形成された対合制限構造(1b、2b)とを備える。環状体(2)が半径方向に拡張していない自然状態にあるとき、制限構造(1a、2a)と対合制限構造(1b、2b)とは、互いに周方向において離間し、環状体(2)の外径が所定の値まで拡張すると、制限構造(1a、2a)と対合制限構造(1b、2b)とは、互いに周方向において接して、弾性端子フェルールのさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性端子フェルールであって、
前記弾性端子フェルールは、
- 2つの端部(211、221)を有する環状体(2)であって、前記端部(211、221)が前記環状体(2)の周方向において自由である環状体(2)と、
- 前記環状体(2)において前記環状体(2)の前記端部(211、221)近くに形成された制限構造(1a、2a)と、
- 前記制限構造(1a、2a)に対合するように前記環状体(2)に形成された対合制限構造(1b、2b)と、
を備え、
前記環状体(2)が半径方向に拡張していない自然状態にあるとき、前記制限構造(1a、2a)と前記対合制限構造(1b、2b)とは、互いに前記周方向において離間し、
前記環状体(2)の外径が所定の値まで拡張すると、前記制限構造(1a、2a)と前記対合制限構造(1b、2b)とは、互いに前記周方向において接して、前記弾性端子フェルール(20)のさらなる半径方向拡張を防ぐ、
弾性端子フェルール。
【請求項2】
前記環状体(2)は、
第1の根元(212)と、前記第1の根元(212)に対して前記周方向に可動な第1の端部(211)とを有する第1のリング(21)と、
前記第1のリング(21)に軸方向に隣接し、前記第1の根元(212)に接続された第2のリング(22)と
を含み、
前記制限構造(1a、2a)は、前記第1のリング(21)および前記第2のリング(22)の2つの隣接する縁部のうちの一方に形成され、前記対合制限構造(1b、2b)は、前記第1のリング(21)および前記第2のリング(22)の前記2つの隣接する縁部のうちの他方に形成されている、
請求項1に記載の弾性端子フェルール。
【請求項3】
切欠き(21a、22a)が、前記第1のリング(21)および前記第2のリング(22)の前記2つの隣接する縁部のうちの一方に形成され、
突起(21b、22b)が、前記第1のリング(21)および前記第2のリング(22)の前記2つの隣接する縁部のうちの他方に形成され、前記切欠き(21a、22a)内に軸方向に突出し、
ブロック面(1a、2a)が、前記切欠き(21a、22a)の内側に前記制限構造(1a、2a)として形成され、前記ブロック面(1a、2a)は、軸方向および半径方向に延び、
対合ブロック面(1b、2b)が、前記突起(21b、22b)に前記対合制限構造(1b、2b)として形成され、前記対合ブロック面(1b、2b)は、軸方向および半径方向に延び、前記ブロック面(1a、2a)に前記周方向において対向し、
前記弾性端子フェルール(20)の外径が前記所定の値まで拡張すると、前記ブロック面(1a、2a)は、前記対合ブロック面(1b、2b)に周方向に接して、前記弾性端子フェルール(20)のさらなる半径方向拡張を防ぐ、
請求項2に記載の弾性端子フェルール。
【請求項4】
前記第2のリング(22)は、第2の根元(222)と、前記第2の根元(222)に対して前記周方向に可動な第2の端部(221)と、を有し、
前記第2のリング(22)の前記第2の根元(222)は、前記第1のリング(21)の前記第1の根元(212)に接続されている、
請求項3に記載の弾性端子フェルール。
【請求項5】
前記切欠き(21a、22a)は、前記第1のリング(21)の周囲において前記第1の端部(211)近くに形成された第1の切欠き(21a)を含み、
前記突起(21b、22b)は、前記第2のリング(22)の周囲において前記第2の根元(222)近くに形成された第1の突起(22b)を含み、
前記弾性端子フェルール(20)の外径が前記所定の値まで拡張すると、前記第1の突起(22b)は、前記第1の切欠き(21a)の内側に周方向に接して、前記弾性端子フェルール(20)のさらなる半径方向拡張を防ぐ、
請求項4に記載の弾性端子フェルール。
【請求項6】
前記ブロック面(1a、2a)は、前記第1の切欠き(21a)の内側に形成された第1のブロック面(1a)を含み、前記第1のブロック面(1a)は、軸方向および半径方向に延び、
前記対合ブロック面(1b、2b)は、前記第1の突起(22b)に形成された第1の対合ブロック面(2b)を含み、前記第1の対合ブロック面(2b)は、軸方向および半径方向に延び、前記第1のブロック面(1a)に前記周方向において対向し、
前記弾性端子フェルール(20)の外径が前記所定の値まで拡張すると、前記第1のブロック面(1a)は、前記第1の対合ブロック面(2b)に周方向に接して、前記弾性端子フェルール(20)のさらなる半径方向拡張を防ぐ、
請求項5に記載の弾性端子フェルール。
【請求項7】
前記切欠き(21a、22a)は、前記第2のリング(22)の周囲において前記第2の端部(221)近くに形成された第2の切欠き(22a)をさらに含み、
前記突起(21b、22b)は、前記第1のリング(21)の周囲において前記第1の根元(212)近くに形成された第2の突起(21b)をさらに含み、
前記弾性端子フェルール(20)の外径が所定の値まで拡張すると、前記第2の突起(21b)は、前記第2の切欠き(22a)の内側に周方向に接して、前記弾性端子フェルール(20)のさらなる半径方向拡張を防ぐ、
請求項5に記載の弾性端子フェルール。
【請求項8】
前記ブロック面(1a、2a)は、前記第2の切欠き(22a)の内側に形成された第2のブロック面(2a)をさらに含み、前記第2のブロック面(2a)は、軸方向および半径方向に延び、
前記対合ブロック面(1b、2b)は、前記第2の突起(21b)に形成された第2の対合ブロック面(1b)をさらに含み、前記第2の対合ブロック面(1b)は、軸方向および半径方向に延び、前記第2のブロック面(2a)に前記周方向において対向し、
前記弾性端子フェルール(20)の外径が前記所定の値まで拡張すると、前記第2のブロック面(2a)は、前記第2の対合ブロック面(1b)に周方向に接して、前記弾性端子フェルール(20)のさらなる半径方向拡張を防ぐ、
請求項7に記載の弾性端子フェルール。
【請求項9】
前記第1のリング(21)の前記第1の根元(212)と前記第2のリング(22)の前記第2の根元(222)とを接続する接続部(23)をさらに備える、
請求項4に記載の弾性端子フェルール。
【請求項10】
前記弾性端子フェルール(20)は、1枚の板を打ち抜くことによって形成された一体打抜部品である、
請求項1に記載の弾性端子フェルール。
【請求項11】
第1の半径方向突起(24a)と第2の半径方向突起(24b)とが、互いに前記周方向に対向する前記切欠き(21a、22a)および前記突起(21b、22b)の2つの側部にそれぞれ形成され、
前記弾性端子フェルール(20)の外径が前記所定の値まで拡張すると、前記第1の半径方向突起(24a)は、前記第2の半径方向突起(24b)に周方向に接して、前記弾性端子フェルール(20)のさらなる半径方向拡張を防ぐ、
請求項3から10のいずれか一項に記載の弾性端子フェルール。
【請求項12】
ブロック面(24a’)が、前記第1の半径方向突起(24a)に形成され、前記ブロック面(24a’)は、軸方向および半径方向に延び、
対合ブロック面(24b’)が、前記第2の半径方向突起(24b’)に形成され、前記対合ブロック面(24b’)は、軸方向および半径方向に延び、前記ブロック面(24a’)に前記周方向において対向し、
前記弾性端子フェルール(20)の外径が前記所定の値まで拡張すると、前記ブロック面(24a’)は、前記対合ブロック面(24b’)に周方向に接して、前記弾性端子フェルール(20)のさらなる半径方向拡張を防ぐ、
請求項11に記載の弾性端子フェルール。
【請求項13】
端子アセンブリであって、
前記端子アセンブリは。
- 一端に位置し、かつ相手側端子に嵌合するように構成されている円筒形部分(11)を含む端子(10)であって、複数の軸方向伸長スロット(11a)が前記円筒形部分(11)に形成されている、端子と、
- 前記端子(10)の前記円筒形部分(11)の外側に嵌められて、前記円筒形部分(11)が半径方向に過度に拡張することを防ぐ、請求項1から12のいずれか一項に記載の前記弾性端子フェルールと、
を備える、
端子アセンブリ。
【請求項14】
位置決めスロット(11b)が、前記端子(10)の前記円筒形部分(11)の端部に形成され、前記弾性端子フェルール(20)は、前記位置決めスロット(11b)に位置決めされて、前記弾性端子フェルール(20)の軸方向移動を防ぐ、
請求項13に記載の端子アセンブリ。
【請求項15】
前記円筒形部分(11)の外径が最大許容値まで拡張すると、前記弾性端子フェルール(20)の前記突起(21b、22b)は、前記弾性端子フェルール(20)の前記切欠き(21a、22a)の内側に周方向に接して、前記弾性端子フェルール(21a、22a)および前記端子(10)の前記円筒形部分(11)のさらなる半径方向拡張を防ぐ、
請求項13に記載の端子アセンブリ。
【請求項16】
前記相手側端子が前記端子(10)の前記円筒形部分(11)に正しい姿勢で挿入されると、前記円筒形部分(11)の外径は、前記最大許容値よりも小さい第1の値まで拡張し、前記弾性端子フェルール(20)の外径は、前記所定の値よりも小さい第2の値まで拡張する、
請求項15に記載の端子アセンブリ。
【請求項17】
前記弾性端子フェルール(20)が、半径方向に拡張していない自然状態にあるとき、前記弾性端子フェルール(20)の外径は初期値に等しく、
前記弾性端子フェルール(20)が前記円筒形部分(11)に嵌められ、前記相手側端子が前記円筒形部分(11)に挿入されていないとき、前記弾性端子フェルール(20)の外径は、前記初期値よりもわずかに大きくなるまで拡張して、前記円筒形部分(11)に所定の半径方向締付け力を加える、
請求項13に記載の端子アセンブリ。
【請求項18】
ガイドスロープ(11c)が、前記端子(1)の前記円筒形部分(11)の端部に形成されて、前記弾性端子フェルール(20)を前記端子(1)の前記円筒形部分(11)に取り付けるように案内する、
請求項13に記載の端子アセンブリ。
【請求項19】
前記複数の軸方向伸長スロット(11a)は、前記周方向において均等に離間し、軸方向に沿って前記円筒形部分(11)の端面まで延びて、前記端子(1)の前記円筒形部分(11)を複数の弾性片持ち梁(110)に分割する、
請求項13に記載の端子アセンブリ。
【請求項20】
前記端子(10)は、他端に位置する平坦な端部(12)も含み、
前記平坦な端部(12)は、ケーブルの導体芯線に溶接されるように構成されている、
請求項13に記載の端子アセンブリ。
【請求項21】
充電台であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに装着されている、請求項13から20のいずれか一項に記載の前記端子アセンブリと、
を備える、
充電台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2022年5月24日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第CN202221257944.3号の優先権を主張する。その開示全体が、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本発明は、弾性端子フェルール、弾性端子フェルールを備える端子アセンブリ、および端子アセンブリを備える充電台に関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、充電台は、典型的には、ハウジングと、ハウジングに装着されている充電端子とを備える。充電端子は、充電ガンの相手側端子に嵌合するのに適した円筒形部分を有する。電気的接触の信頼性を高めるために、通常、複数の軸方向伸長スロットが、充電端子の円筒形部分に形成されて、円筒形部分を、周方向に分散された複数の弾性アームに分割する。複数の弾性アームは、円筒形部分に挿入された相手側端子に電気的に接触することができる。
【0004】
しかしながら、相手側端子の挿入姿勢が間違っている、例えば傾いている場合、充電端子の円筒形部分の半径方向への過度の変形および降伏(yielding)が生じることがある。降伏(yielding)が生じると、充電端子は機能しなくなり、相手側端子との確実な電気的接触を妨げることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前述の欠点のうちの少なくとも1つの側面を克服または軽減するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様によれば、弾性端子フェルールが提供される。弾性端子フェルールは、2つの端部を有する環状体であって、これらの端部が環状体の周方向において自由である環状体と、環状体において環状体の端部近くに形成された制限構造(limit structure)と、制限構造に対合するように環状体に形成された対合制限構造(mating limit structure)とを備える。環状体が半径方向に拡張していない自然状態にあるとき、制限構造と対合制限構造とは、互いに周方向において離間し、環状体の外径が所定の値まで拡張すると、制限構造と対合制限構造とは、互いに周方向において接して、弾性端子フェルールのさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0007】
本発明の例示的な実施形態によれば、環状体は、第1の根元と第1の根元に対して周方向に可動な第1の端部とを有する第1のリングと、第1のリングに軸方向に隣接し、第1の根元に接続された第2のリングとを含む。制限構造は、第1のリングおよび第2のリングの2つの隣接する縁部のうちの一方に形成され、対合制限構造は、第1のリングおよび第2のリングの2つの隣接する縁部のうちの他方に形成されている。
【0008】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、切欠きが、第1のリングおよび第2のリングの2つの隣接する縁部のうちの一方に形成され、突起が、第1のリングおよび第2のリングの2つの隣接する縁部のうちの他方に形成され、切欠き内に軸方向に突出し、ブロック面が、切欠きの内側に制限構造として形成され、ブロック面は、軸方向および半径方向に延び、対合ブロック面が、突起に対合制限構造として形成され、対合ブロック面は、軸方向および半径方向に延び、ブロック面に周方向において対向し、弾性端子フェルールの外径が所定の値まで拡張すると、ブロック面は、対合ブロック面に周方向に接して、弾性端子フェルールのさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0009】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第2のリングは、第2の根元と第2の根元に対して周方向に可動な第2の端部とを有し、第2のリングの第2の根元は、第1のリングの第1の根元に接続されている。
【0010】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、切欠きは、第1のリングの周囲において第1の端部近くに形成された第1の切欠きを含み、突起は、第2のリングの周囲において第2の根元近くに形成された第1の突起を含み、弾性端子フェルールの外径が所定の値まで拡張すると、第1の突起は、第1の切欠きの内側に周方向に接して、弾性端子フェルールのさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0011】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ブロック面は、第1の切欠きの内側に形成された第1のブロック面を含み、第1のブロック面は、軸方向および半径方向に延び、対合ブロック面は、第1の突起に形成された第1の対合ブロック面を含み、第1の対合ブロック面は、軸方向および半径方向に延び、第1のブロック面に周方向に対向し、弾性端子フェルールの外径が所定の値まで拡張すると、第1のブロック面は、第1の対合ブロック面に周方向に接して、弾性端子フェルールのさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0012】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、切欠きは、第2のリングの周囲において第2の端部近くに形成された第2の切欠きをさらに含み、突起は、第1のリングの周囲において第1の根元近くに形成された第2の突起をさらに含み、弾性端子フェルールの外径が所定の値まで拡張すると、第2の突起は、第2の切欠きの内側に周方向に接して、弾性端子フェルールのさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0013】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ブロック面は、第2の切欠きの内側に形成された第2のブロック面をさらに含み、第2のブロック面は、軸方向および半径方向に延び、対合ブロック面は、第2の突起に形成された第2の対合ブロック面をさらに含み、第2の対合ブロック面は、軸方向および半径方向に延び、第2のブロック面に周方向に対向し、弾性端子フェルールの外径が所定の値まで拡張すると、第2のブロック面は、第2の対合ブロック面に周方向に接して、弾性端子フェルールのさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0014】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、弾性端子フェルールは、第1のリングの第1の根元と第2のリングの第2の根元とを接続する接続部をさらに備える。
【0015】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、弾性端子フェルールは、1枚の板を打ち抜くことによって形成された一体打抜部品である。
【0016】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、第1の半径方向突起と第2の半径方向突起とが、互いに周方向に対向する切欠きおよび突起の2つの側部にそれぞれ形成され、弾性端子フェルールの外径が所定の値まで拡張すると、第1の半径方向突起は、第2の半径方向突起に周方向に接して、弾性端子フェルールのさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0017】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ブロック面が、第1の半径方向突起に形成され、ブロック面は、軸方向および半径方向に延び、対合ブロック面が、第2の半径方向突起に形成され、対合ブロック面は、軸方向および半径方向に延び、ブロック面に周方向に対向し、弾性端子フェルールの外径が所定の値まで拡張すると、ブロック面は、対合ブロック面に周方向に接して、弾性端子フェルールのさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0018】
本発明の別の態様によれば、端子アセンブリが提供される。端子アセンブリは、一端に位置し、かつ相手側端子に嵌合するように構成されている円筒形部分を含む端子であって、複数の軸方向伸長スロットが円筒形部分に形成されている、端子と、端子の円筒形部分の外側に嵌められて、円筒形部分が半径方向に過度に拡張することを防ぐ上記の弾性端子フェルールとを備える。
【0019】
本発明の例示的な実施形態によれば、位置決めスロットが、端子の円筒形部分の端部に形成され、弾性端子フェルールは、位置決めスロットに位置決めされて、弾性端子フェルールの軸方向移動を防ぐ。
【0020】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、円筒形部分の外径が最大許容値まで拡張すると、弾性端子フェルールの突起は、弾性端子フェルールの切欠きの内側に周方向に接して、弾性端子フェルールおよび端子の円筒形部分のさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0021】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、相手側端子が端子の円筒形部分に正しい姿勢で挿入されると、円筒形部分の外径は、最大許容値よりも小さい第1の値まで拡張し、弾性端子フェルールの外径は、所定の値よりも小さい第2の値まで拡張する。
【0022】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、弾性端子フェルールが、半径方向に拡張していない自然状態にあるとき、弾性端子フェルールの外径は初期値に等しく、弾性端子フェルールが円筒形部分に嵌められ、相手側端子が円筒形部分に挿入されていないとき、弾性端子フェルールの外径は、初期値よりもわずかに大きくなるまで拡張して、円筒形部分に所定の半径方向締付け力を加える。
【0023】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、ガイドスロープが、端子の円筒形部分の端部に形成されて、弾性端子フェルールを端子の円筒形部分に取り付けるように案内する。
【0024】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、複数の軸方向伸長スロットは、周方向に均等に離間し、軸方向に沿って円筒形部分の端面まで延びて、端子の円筒形部分を複数の弾性片持ち梁に分割する。
【0025】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、端子は、他端に位置する平坦な端部も含み、平坦な端部は、ケーブルの導体芯線に溶接されるように構成されている。
【0026】
本発明の別の態様によれば、充電台が提供される。充電台は、ハウジングと、ハウジングに装着されている上記の端子アセンブリとを備える。
【0027】
本発明の前述の例示的な実施形態において、弾性端子フェルールは、端子の円筒形部分の過度の半径方向変形を効果的に防ぎ、端子の円筒形部分の降伏変形(yielding deformation)を効果的に避け、端子の耐用年数を長くすることができる。
【0028】
添付図面を参照しながら例示的な実施形態を詳細に説明することにより、本発明の上記その他の特徴がより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の例示的な実施形態による端子アセンブリの説明用組立図である。
【
図2】本発明の例示的な実施形態による端子アセンブリの説明用分解図である。
【
図3】本発明の例示的な実施形態による端子アセンブリの弾性端子フェルールの説明用斜視図である。
【
図4】本発明の例示的な実施形態による、相手側端子が正しい姿勢で挿入されたときの端子アセンブリの説明用斜視図である。
【
図5】本発明の例示的な実施形態による、相手側端子が間違った姿勢で挿入されたときの端子アセンブリの説明用斜視図である。
【
図6】本発明の別の例示的な実施形態による、端子アセンブリの説明用組立図である。
【
図7】
図6に示す端子アセンブリの弾性端子フェルールの説明用斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下で、添付図面を参照しながら本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。図中、同一の参照数字は同一の要素を指す。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなるように、かつ当業者に本開示の概念を十分に伝えるように提供される。
【0031】
以下の詳細な説明では、説明の目的で、開示する実施形態の徹底的な理解をもたらすために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、これらの具体的な詳細がなくても1つまたは複数の実施形態を実施することができることが明らかであろう。他の例では、図面を簡略化するために、周知の構造およびデバイスは概略的に示す。
【0032】
本発明の一般的な概念によれば、弾性端子フェルールが提供される。弾性端子フェルールは、2つの端部を有する環状体であって、これらの端部が環状体の周方向に自由である環状体と、環状体において環状体の端部近くに形成された制限構造と、制限構造に対合するように環状体に形成された対合制限構造とを備える。環状体が半径方向に拡張していない自然状態にあるとき、制限構造と対合制限構造とは、互いに周方向に離間し、環状体の外径が所定の値まで拡張すると、制限構造と対合制限構造とは、互いに周方向に接して、弾性端子フェルールのさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0033】
本発明の別の一般的な概念によれば、端子アセンブリが提供される。端子アセンブリは、一端に位置し、かつ相手側端子に嵌合するように構成されている円筒形部分を含む端子であって、複数の軸方向伸長スロットが円筒形部分に形成されている、端子と、端子の円筒形部分の外側に嵌められて、円筒形部分が半径方向に過度に拡張することを防ぐ上記の弾性端子フェルールとを備える。
【0034】
本発明の別の一般的な概念によれば、充電台が提供される。充電台は、ハウジングと、ハウジングに装着されている上記の端子アセンブリとを備える。
【0035】
図1は、本発明の例示的な実施形態による端子アセンブリの説明用組立図である。
図2は、本発明の例示的な実施形態による端子アセンブリの説明用分解図である。
図3は、本発明の例示的な実施形態による端子アセンブリの弾性端子フェルール20の説明用斜視図である。
図5は、本発明の例示的な実施形態による、相手側端子が間違った姿勢で挿入されたときの端子アセンブリの説明用斜視図である。
【0036】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、端子アセンブリは、端子10と弾性端子フェルール20とを備える。端子10は、相手側端子(図示せず)に嵌合するのに適した円筒形部分11の一端に位置している。複数の軸方向伸長スロット11aが、円筒形部分11に形成されている。弾性端子フェルール20は、端子10の円筒形部分11の外側に装着されて、円筒形部分11が半径方向に過度に拡張することを防ぐ。これにより、端子10の円筒形部分11の降伏変形(yielding deformation)を防ぐことができる。
【0037】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、弾性端子フェルール20は環状体2を含む。環状体2は、2つの端部211、221を有する。2つの端部211、221は、環状体2の周方向に自由である。弾性端子フェルール20はまた、制限構造1a、2aと対合制限構造1b、2bとを含む。制限構造1a、2aは、環状体2において環状体2の端部211、221近くに形成されている。対合制限構造1b、2bは、制限構造1a、2aと協働するように環状体2に形成されている。
【0038】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、環状体2が半径方向に拡張していない自由状態にあるとき、制限構造1a、2aと対合制限構造1b、2bとは、周方向に離間している。すなわち、制限構造21a、22aと対合制限構造1b、2bとの間にある一定の間隔が周方向に存在し、制限構造1a、2aと対合制限構造1b、2bとはある一定の範囲内で、互いに対して移動することができる。
【0039】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、環状体2の外径が所定の値まで拡張すると、制限構造1a、2aと対合制限構造1b、2bとは、互いに周方向に接して、弾性端子フェルール20のさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0040】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、弾性端子フェルール20は、第1のリング21と第2のリング22とを含む。第1のリング21は、第1の根元212と、第1の根元212に対して周方向に移動可能な第1の端部211とを有する。第2のリング22は、第1のリング21に軸方向に隣接し、第1のリング21の第1の根元212に接続されている。
【0041】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、切欠き21a、22aが、第1のリング21および第2のリング22の2つの隣接する縁部のうちの一方に形成され、突起21b、22bが、第1のリング21および第2のリング22の2つの隣接する縁部のうちの他方に形成され、切欠き21a、22a内に軸方向に突出する。
【0042】
図5に示すように、図示の実施形態において、相手側端子が、端子10の円筒形部分11に間違った姿勢で挿入されると、例えば斜めに挿入されると、弾性端子フェルール20の外径は、所定の値まで拡張する。弾性端子フェルール20の外径が所定の値まで拡張すると、突起21b、22bは、切欠き21a、22aの内側に周方向に接して、弾性端子フェルール20および端子10の円筒形部分11のさらなる半径方向拡張を防ぐ。このようにして、端子10の円筒形部分11が半径方向に過度に拡張することを防ぐことができる。
【0043】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、ブロック面(blocking surface)1a、2aが、切欠き21a、22aの内側に形成され、ブロック面1a、2aは、軸方向および半径方向に延びる。対合ブロック面1b、2bが、突起21b、22bに形成され、対合ブロック面1b、2bは、軸方向および半径方向に延び、ブロック面1a、2aに周方向に対向している。図示の実施形態において、ブロック面1a、2aは、前述の制限構造として機能し、対合ブロック面1b、2bは、前述の対合制限構造として機能する。
【0044】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、弾性端子フェルール20の外径が所定の値まで拡張すると、ブロック面1a、2aは、対合ブロック面1b、2bに周方向に接して、弾性端子フェルール20および端子10の円筒形部分11のさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0045】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、第2のリング22は、第2の根元222と第2の根元222に対して周方向に移動可能な第2の端部221とを有する。第2のリング22の第2の根元222は、第1のリング21の第1の根元212に接続されている。
【0046】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、前述の切欠き21a、22aは、第1のリング21の周囲において第1の端部211近くに形成された第1の切欠き21aを含む。前述の突起21b、22bは、第2のリング22の周囲において第2の根元222近くに形成された第1の突起22bを含む。弾性端子フェルール20の外径が所定の値まで拡張すると、第1の突起22bは、第1の切欠き21aの内側に周方向に接して、弾性端子フェルール20のさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0047】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、第1のブロック面1aが、第1の切欠き21aの内側に形成され、軸方向および半径方向に延びる。第1の対合ブロック面2bが、第1の突起22bに形成され、第1の対合ブロック面2bは、軸方向および半径方向に延び、第1のブロック面1aに周方向に対向している。
【0048】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、弾性端子フェルール20の外径が所定の値まで拡張すると、第1のブロック面1aは、第1の対合ブロック面2bに周方向に接して、弾性端子フェルール20のさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0049】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、前述の切欠き21a、22aは、第2のリング22の周囲において第2の端部221近くに形成された第2の切欠き22aも含む。前述の突起21b、22bは、第1のリング21の周囲において第1の根元212近くに形成された第2の突起21bも含む。
【0050】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、弾性端子フェルール20の外径が所定の値まで拡張すると、第2の突起21bは、第2の切欠き22aの内側に周方向に接して、弾性端子フェルール20のさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0051】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、第2のブロック面2aが、第2の切欠き22aの内側に形成され、第2のブロック面2aは、軸方向および半径方向に延びる。第2の対合ブロック面1bが、第2の突起21bに形成され、第2の対合ブロック面1bは、軸方向および半径方向に延び、第2のブロック面2aに周方向に対向している。
【0052】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、弾性端子フェルール20の外径が所定の値まで拡張すると、第2のブロック面2aは、第2の対合ブロック面1bに周方向に接して、弾性端子フェルール20のさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0053】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、弾性端子フェルール20は、第1のリング21の第1の根元212と第2のリング22の第2の根元222とを接続する接続部23も備える。
【0054】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、前述の弾性端子フェルール20は、1枚の板を打ち抜くことによって形成された一体打抜部品であってよい。これにより、製造コストを削減することができる。
【0055】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、位置決めスロット11bが、端子10の円筒形部分11の端部の外面に形成され、弾性端子フェルール20は、位置決めスロット11bに位置決めされて、弾性端子フェルール20の軸方向移動を防ぐ。
【0056】
図1~
図3および
図5に示すように、図示の実施形態において、端子10の円筒形部分11の外径が最大許容値まで拡張すると、弾性端子フェルール20の突起21b、22bは、弾性端子フェルール20の切欠き21a、22aの内側に周方向に接して、弾性端子フェルール20および端子10の円筒形部分11のさらなる半径方向拡張を防ぐ。このようにして、端子10の円筒形部分11の外径がその最大許容値を超えて拡張することを防ぐことができ、それにより、端子10の円筒形部分11が降伏変形(yield deformation)を受けないことを保証する。
【0057】
図4は、本発明の例示的な実施形態による、相手側端子が正しい姿勢で挿入されたときの端子アセンブリの説明用斜視図である。
【0058】
図4に示すように、図示の実施形態において、相手側端子が端子10の円筒形部分11に正しい姿勢で挿入されると、円筒形部分11の外径は、最大許容値よりも小さい第1の値まで拡張し、弾性端子フェルール20の外径は、所定の値よりも小さい第2の値まで拡張する。この時点で、前述のブロック面1a、2aおよび前述の対合ブロック面1b、2bは、互いに周方向に接触する位置にまだ達しておらず、すなわち、ブロック面1a、2aと対合ブロック面1b、2bとの間にある一定の間隙が周方向にまだ存在する。
【0059】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、弾性端子フェルール20が半径方向に拡張していない自然状態にあるとき、弾性端子フェルール20の外径は初期値に等しい。弾性端子フェルール20が円筒形部分11に装着され、相手側端子が円筒形部分11に挿入されていないとき、弾性端子フェルール20の外径は、初期値よりもわずかに大きくなるまで拡張して、円筒形部分11に所定の半径方向締付け力を加える。
【0060】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、ガイドスロープ11cが、端子1の円筒形部分11の端部に形成され、このガイドスロープ11cを使用して、弾性端子フェルール20を端子1の円筒形部分11に取り付けるように案内する。
【0061】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、円筒形部分11の複数の軸方向伸長スロット11aは、周方向に均等に離間し、円筒形部分の端面まで軸方向に延びることにより、端子1の円筒形部分11を複数の弾性片持ち梁110に分割する。
【0062】
図1~
図5に示すように、図示の実施形態において、端子10は、他端に位置する平坦な端部12も含む。ケーブル(図示せず)の導体芯線を、端子10の平坦な端部12に溶接することができる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、端子10の平坦な端部12をケーブルの導体芯線にリベット締めしてもよい。
【0063】
図6は、本発明の別の例示的な実施形態による、端子アセンブリの説明用組立図である。
図7は、
図6に示す端子アセンブリの弾性端子フェルール20の説明用斜視図である。
【0064】
図6および
図7に示す端子アセンブリと
図1~
図5に示す端子アセンブリとの違いは、過度の半径方向拡張を防ぐための弾性端子フェルール20の構造のみである。
【0065】
図6および
図7に示すように、図示の実施形態において、第1の半径方向突起24aと第2の半径方向突起24bとが、互いに周方向に対向する切欠き21a、22aおよび突起21b、22bの2つの側部にそれぞれ形成されている。第1の半径方向突起24aと第2の半径方向突起24bとを、打抜きによって形成することができる。
【0066】
図6および
図7に示すように、図示の実施形態において、弾性端子フェルール20の外径が所定の値まで拡張すると、第1の半径方向突起24aは、第2の半径方向突起24bに周方向に接して、弾性端子フェルール20のさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0067】
図6および
図7に示すように、図示の実施形態において、弾性端子フェルール20の外面から半径方向に突出する第1の半径方向突起24aおよび第2の半径方向突起24bの所定の高さにより、過度の半径方向拡張張力を受けたときに、弾性端子フェルール10の第1の半径方向突起24aはまた、第2の半径方向突起24bを周方向に横切ることなく、第2の半径方向突起24bに確実に当接する。
【0068】
図6および
図7に示すように、図示の実施形態において、ブロック面24a’が、第1の半径方向突起24aに形成され、ブロック面24a’は、軸方向および半径方向に延びる。対合ブロック面24b’が、第2の半径方向突起24bに形成され、対合ブロック面24b’は、軸方向および半径方向に延び、ブロック面24a’に周方向に対向している。
【0069】
図6および
図7に示すように、図示の実施形態において、弾性端子フェルール20の外径が所定の値まで拡張すると、ブロック面24a’は、対合ブロック面24b’に周方向に接して、弾性端子フェルール20のさらなる半径方向拡張を防ぐ。
【0070】
前述の違いを除いて、
図6および
図7に示す弾性端子フェルール20の他の機構は、
図1~
図5に示すものと基本的に同じである。簡単にするために、ここではこれを繰り返さず、
図1~
図5に示す弾性端子フェルール20を参照することができる。
【0071】
図示しないが、本発明の例示的な実施形態において、充電台も開示されている。充電台は、ハウジングと、ハウジングに装着されている前述の端子アセンブリとを備える。端子アセンブリの端子は充電端子であってよい。
【0072】
図示の実施形態において、弾性端子フェルール20の環状体2は、2つのリング21、22を有する。しかしながら、本発明は図示の実施形態に限定されず、例えば、弾性端子フェルール20の環状体2は、単一のリングを有していてもよい。
【0073】
上記の実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを、当業者には理解されたい。例えば、当業者であれば、構成上または原理上矛盾することなく、上記の実施形態に多くの修正を加えることができ、異なる実施形態に記載する様々な特徴を互いに自由に組み合わせることができる。
【0074】
いくつかの例示的な実施形態について図示し説明したが、本開示の原理および趣旨から逸脱することなく、これらの実施形態に様々な変更または修正を加えることができることが、当業者には理解されよう。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物により定義される。
【0075】
本明細書で使用されるとき、単数形で記載され「a」または「an」という単語が前に付く要素は、前記要素またはステップの複数形を除外することが明示的に述べられていない限り、これらを除外しないものとして理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」への言及は、記載された特徴を同じく組み込む追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図していない。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、特定の特性を有する1つの要素もしくは複数の要素を「備える」または「有する」実施形態は、その特性を有していない追加のそのような要素を含んでよい。
【外国語明細書】