(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173050
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】プログラム、コンピュータ、情報処理システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/12 20230101AFI20231130BHJP
【FI】
G06Q40/00 400
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022085039
(22)【出願日】2022-05-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-31
(71)【出願人】
【識別番号】514035947
【氏名又は名称】株式会社TOKIUM
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(72)【発明者】
【氏名】黒▲崎▼ 賢一
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB63
(57)【要約】
【課題】紙の領収書について経費の精算を行う際の業務負荷を低減することができるプログラム、コンピュータ、情報処理システムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】コンピュータ(サーバ30)を受付手段32と、突合手段36と、記憶手段38として機能させるプログラムであって、受付手段32は、撮像装置(スマートフォン14)により撮像された、回収ポスト12に投入されるべき領収書の画像を受け付けるとともに回収ポスト12により回収され読取装置(スキャナ22)により読み取られた領収書の画像を受け付け、突合手段36は、記憶部にそれぞれ画像が記憶されている、撮像装置により撮像された領収書と読取装置により読み取られた領収書との突合処理を第1外部端末(突合用端末42)により行わせる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを受付手段と、突合手段と、記憶手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段は、第1撮像装置により撮像されたまたは第1読取装置により読み取られた、回収ポストに投入されるべき領収書の画像を受け付けるとともに前記回収ポストにより回収され第2撮像装置により撮像されたまたは第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付け、
前記記憶手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とをそれぞれ記憶部に記憶させ、
前記突合手段は、前記記憶部にそれぞれ画像が記憶されている、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合処理を第1外部端末により行わせる、プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを送信手段として更に機能させ、
前記突合手段により前記突合処理が行われる際に、前記第1外部端末からログイン情報を前記受付手段が受け付けると、前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とを前記第1外部端末に送信し、前記受付手段が前記第1外部端末から両者の画像が一致している旨の情報を受け付けると、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合が完了する、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記受付手段は、前記記憶部に記憶されている、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報を受け付け、
前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像および前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を前記第1外部端末に送信する際に、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報も前記第1外部端末に送信する、請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
前記受付手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付ける際に従業員のID、撮像日および前記回収ポストのIDのうち少なくとも何れかの情報が紐づけられた状態で受け付ける、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータを送信手段として更に機能させ、
前記受付手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付ける際に従業員のIDの情報が紐づけられた状態で受け付け、
前記突合手段による前記突合処理において前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られたが前記第2撮像装置により撮像されなかったまたは前記第2読取装置により読み取られなかった領収書が存在する場合には、前記送信手段は、当該領収書に紐づけられている従業員のIDの情報を第2外部端末に送信して当該第2外部端末に表示させる、請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記受付手段は、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付ける際に前記回収ポストのIDおよびスキャン日のうち少なくとも何れかの情報が紐づけられた状態で受け付ける、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを送信手段として更に機能させ、
前記受付手段は、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付ける際に前記回収ポストのIDの情報が紐づけられた状態で受け付け、
前記突合手段による前記突合処理において前記第1撮像装置により画像が撮像されなかったまたは前記第1読取装置により読み取られなかったが前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書が存在する場合には、前記送信手段は、当該領収書に紐づけられている前記回収ポストのIDの情報を第2外部端末に送信して当該第2外部端末に表示させる、請求項1記載のプログラム。
【請求項8】
プログラムを実行することにより受付手段と、突合手段と、記憶手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段は、第1撮像装置により撮像されたまたは第1読取装置により読み取られた、回収ポストに投入されるべき領収書の画像を受け付けるとともに前記回収ポストにより回収され第2撮像装置により撮像されたまたは第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付け、
前記記憶手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像をそれぞれ記憶部に記憶させ、
前記突合手段は、前記記憶部にそれぞれ画像が記憶されている、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合処理を第1外部端末により行わせる、コンピュータ。
【請求項9】
前記プログラムを実行することにより送信手段として更に機能し、
前記突合手段により前記突合処理が行われる際に、前記第1外部端末からログイン情報を前記受付手段が受け付けると、前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とを前記第1外部端末に送信し、前記受付手段が前記第1外部端末から両者の画像が一致している旨の情報を受け付けると、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合が完了する、請求項8記載のコンピュータ。
【請求項10】
前記受付手段は、前記記憶部に記憶されている、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報を受け付け、
前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像および前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を前記第1外部端末に送信する際に、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報も前記第1外部端末に送信する、請求項9記載のコンピュータ。
【請求項11】
領収書が収容される回収ポストおよび前記回収ポストに投入されるべき領収書を撮像する第1撮像装置または読み取る第1読取装置と、
前記回収ポストにより回収された領収書の画像を撮像する第2撮像装置または読み取る第2読取装置と、
前記第1撮像装置または前記第1読取装置と、前記第2撮像装置または前記第2読取装置とにそれぞれ通信可能に接続されるコンピュータと、
を備え、
前記コンピュータは、プログラムを実行することにより受付手段と、突合手段と、記憶手段として機能し、
前記受付手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付けるとともに前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付け、
前記記憶手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とをそれぞれ記憶部に記憶させ、
前記突合手段は、前記記憶部にそれぞれ画像が記憶されている、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合処理を第1外部端末により行わせる、情報処理システム。
【請求項12】
前記コンピュータは前記プログラムを実行することにより送信手段として更に機能し、
前記突合手段により前記突合処理が行われる際に、前記第1外部端末からログイン情報を前記受付手段が受け付けると、前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とを前記第1外部端末に送信し、前記受付手段が前記第1外部端末から両者の画像が一致している旨の情報を受け付けると、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合が完了する、請求項11記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記受付手段は、前記記憶部に記憶されている、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報を受け付け、
前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像および前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を前記第1外部端末に送信する際に、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報も前記第1外部端末に送信する、請求項12記載の情報処理システム。
【請求項14】
領収書が収容される回収ポストおよび前記回収ポストに投入されるべき領収書を撮像する第1撮像装置または読み取る第1読取装置と、前記回収ポストにより回収された領収書の画像を撮像する第2撮像装置または読み取る第2読取装置と、前記第1撮像装置または前記第1読取装置と、前記第2撮像装置または前記第2読取装置とにそれぞれ通信可能に接続されるコンピュータとを備えた情報処理システムにより行われる情報処理方法であって、
前記コンピュータに、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付けさせるとともに前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付けさせる工程と、
前記コンピュータにより、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像をそれぞれ記憶部に記憶させる工程と、
前記記憶部にそれぞれ画像が記憶されている、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合処理を第1外部端末により行わせる工程と、
を備えた、情報処理方法。
【請求項15】
前記突合処理を前記第1外部端末により行わせる工程において、前記第1外部端末からログイン情報を前記コンピュータが受け付けると、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とを前記コンピュータが前記第1外部端末に送信し、前記コンピュータが前記第1外部端末から両者の画像が一致している旨の情報を受け付けると、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合が完了する、請求項14記載の情報処理方法。
【請求項16】
前記コンピュータに、前記記憶部に記憶されている、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報を受け付けさせる工程を更に備え、
前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像および前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を前記第1外部端末に送信する際に、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報も前記第1外部端末に送信する、請求項15記載の情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、コンピュータ、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、事業会社の従業員等が経費の精算を行うにあたり業務負荷を低減するシステムとして様々なものが知られている。例えば、特許文献1には、交通費などの経費申請作業を簡素化して従業員の経費精算に要する負担を軽減するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の経費精算システムでは、紙の領収書について経費の精算を行うにあたり従業員や経理担当者にとって手間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、紙の領収書について経費の精算を行う際の業務負荷を低減することができるプログラム、コンピュータ、情報処理システムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のプログラムは、
コンピュータを受付手段と、突合手段と、記憶手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段は、第1撮像装置により撮像されたまたは第1読取装置により読み取られた、回収ポストに投入されるべき領収書の画像を受け付けるとともに前記回収ポストにより回収され第2撮像装置により撮像されたまたは第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付け、
前記記憶手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とをそれぞれ記憶部に記憶させ、
前記突合手段は、前記記憶部にそれぞれ画像が記憶されている、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合処理を第1外部端末により行わせることを特徴とする。
【0007】
本発明のプログラムは、
前記コンピュータを送信手段として更に機能させ、
前記突合手段により前記突合処理が行われる際に、前記第1外部端末からログイン情報を前記受付手段が受け付けると、前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とを前記第1外部端末に送信し、前記受付手段が前記第1外部端末から両者の画像が一致している旨の情報を受け付けると、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合が完了するようにしてもよい。
【0008】
また、前記受付手段は、前記記憶部に記憶されている、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報を受け付け、
前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像および前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を前記第1外部端末に送信する際に、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報も前記第1外部端末に送信してもよい。
【0009】
また、前記受付手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付ける際に従業員のID、撮像日および前記回収ポストのIDのうち少なくとも何れかの情報が紐づけられた状態で受け付けてもよい。
【0010】
また、本発明のプログラムは、
前記コンピュータを送信手段として更に機能させ、
前記受付手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付ける際に従業員のIDの情報が紐づけられた状態で受け付け、
前記突合手段による前記突合処理において前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られたが前記第2撮像装置により撮像されなかったまたは前記第2読取装置により読み取られなかった領収書が存在する場合には、前記送信手段は、当該領収書に紐づけられている従業員のIDの情報を第2外部端末に送信して当該第2外部端末に表示させてもよい。
【0011】
また、前記受付手段は、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付ける際に前記回収ポストのIDおよびスキャン日のうち少なくとも何れかの情報が紐づけられた状態で受け付けてもよい。
【0012】
本発明のプログラムは、
前記コンピュータを送信手段として更に機能させ、
前記受付手段は、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付ける際に前記回収ポストのIDの情報が紐づけられた状態で受け付け、
前記突合手段による前記突合処理において前記第1撮像装置により画像が撮像されなかったまたは前記第1読取装置により読み取られなかったが前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書が存在する場合には、前記送信手段は、当該領収書に紐づけられている前記回収ポストのIDの情報を第2外部端末に送信して当該第2外部端末に表示させてもよい。
【0013】
本発明のコンピュータは、
プログラムを実行することにより受付手段と、突合手段と、記憶手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段は、第1撮像装置により撮像されたまたは第1読取装置により読み取られた、回収ポストに投入されるべき領収書の画像を受け付けるとともに前記回収ポストにより回収され第2撮像装置により撮像されたまたは第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付け、
前記記憶手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像をそれぞれ記憶部に記憶させ、
前記突合手段は、前記記憶部にそれぞれ画像が記憶されている、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合処理を第1外部端末により行わせることを特徴とする。
【0014】
本発明のコンピュータは、
前記プログラムを実行することにより送信手段として更に機能し、
前記突合手段により前記突合処理が行われる際に、前記第1外部端末からログイン情報を前記受付手段が受け付けると、前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とを前記第1外部端末に送信し、前記受付手段が前記第1外部端末から両者の画像が一致している旨の情報を受け付けると、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合が完了するようにしてもよい。
【0015】
また、前記受付手段は、前記記憶部に記憶されている、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報を受け付け、
前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像および前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を前記第1外部端末に送信する際に、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報も前記第1外部端末に送信してもよい。
【0016】
本発明の情報処理システムは、
領収書が収容される回収ポストおよび前記回収ポストに投入されるべき領収書を撮像する第1撮像装置または読み取る第1読取装置と、
前記回収ポストにより回収された領収書の画像を撮像する第2撮像装置または読み取る第2読取装置と、
前記第1撮像装置または前記第1読取装置と、前記第2撮像装置または前記第2読取装置とにそれぞれ通信可能に接続されるコンピュータと、
を備え、
前記コンピュータは、プログラムを実行することにより受付手段と、突合手段と、記憶手段として機能し、
前記受付手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付けるとともに前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付け、
前記記憶手段は、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とをそれぞれ記憶部に記憶させ、
前記突合手段は、前記記憶部にそれぞれ画像が記憶されている、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合処理を第1外部端末により行わせることを特徴とする。
【0017】
本発明の情報処理システムは、
前記コンピュータは前記プログラムを実行することにより送信手段として更に機能し、
前記突合手段により前記突合処理が行われる際に、前記第1外部端末からログイン情報を前記受付手段が受け付けると、前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とを前記第1外部端末に送信し、前記受付手段が前記第1外部端末から両者の画像が一致している旨の情報を受け付けると、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合が完了するようにしてもよい。
【0018】
また、前記受付手段は、前記記憶部に記憶されている、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報を受け付け、
前記送信手段は、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像および前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を前記第1外部端末に送信する際に、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報も前記第1外部端末に送信してもよい。
【0019】
本発明の情報処理方法は、
領収書が収容される回収ポストおよび前記回収ポストに投入されるべき領収書を撮像する第1撮像装置または読み取る第1読取装置と、前記回収ポストにより回収された領収書の画像を撮像する第2撮像装置または読み取る第2読取装置と、前記第1撮像装置または前記第1読取装置と、前記第2撮像装置または前記第2読取装置とにそれぞれ通信可能に接続されるコンピュータとを備えた情報処理システムにより行われる情報処理方法であって、
前記コンピュータに、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付けさせるとともに前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を受け付けさせる工程と、
前記コンピュータにより、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像をそれぞれ記憶部に記憶させる工程と、
前記記憶部にそれぞれ画像が記憶されている、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合処理を第1外部端末により行わせる工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、前記突合処理を前記第1外部端末により行わせる工程において、前記第1外部端末からログイン情報を前記コンピュータが受け付けると、前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像と、前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像とを前記コンピュータが前記第1外部端末に送信し、前記コンピュータが前記第1外部端末から両者の画像が一致している旨の情報を受け付けると、前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書と前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書との突合が完了するようにしてもよい。
【0021】
本発明の情報処理方法は、
前記コンピュータに、前記記憶部に記憶されている、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報を受け付けさせる工程を更に備え、
前記記憶部に記憶されている前記第1撮像装置により撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の画像および前記第2撮像装置により撮像されたまたは前記第2読取装置により読み取られた領収書の画像を前記第1外部端末に送信する際に、前記第1撮像装置により画像が撮像されたまたは前記第1読取装置により読み取られた領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報も前記第1外部端末に送信してもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明のプログラム、コンピュータ、情報処理システムおよび情報処理方法によれば、紙の領収書について経費の精算を行う際の業務負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施の形態による情報処理システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】
図1に示す情報処理システムにおける各構成要素間での情報の流れおよび領収書の動きを示すチャートである。
【
図3】
図1に示す情報処理システムにおいて従業員が領収書の処理を行うときの動作を示すフローチャートである。
【
図4】
図1に示す情報処理システムにおいてスマートフォンにより撮像された領収書の画像に基づいて第1オペレータが領収書の利用日等を入力するときの動作を示すフローチャートである。
【
図5】
図1に示す情報処理システムにおいて回収ポストから回収された領収書がデータ読取施設においてスキャナにより読み取られるときの動作を示すフローチャートである。
【
図6】
図1に示す情報処理システムにおいてスマートフォンにより撮像された領収書の画像とスキャナにより読み取られた領収書の画像とが第2オペレータにより突合されるときの動作を示すフローチャートである。
【
図7】
図1に示す情報処理システムにおいて突合処理が行われた領収書の一覧を経理担当者が確認するときの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至
図7は、本実施の形態に係る情報処理システム1を示す図である。
【0025】
本実施の形態による情報処理システム1は、オフィス10に設置される複数の回収ポスト12と、各回収ポスト12に備え付けられているスマートフォン14と、スキャナ22が設置されているデータ読取施設20と、サーバ30とを備えている。ここで、サーバ30は、インターネット回線を通じて利用できるサーバであり、インターネットでアクセスできる物理サーバ内に仮想的な専用サーバを構築した状態で提供される。サーバ30には、インターネット回線等のネットワークを介して各スマートフォン14およびスキャナ22がそれぞれ通信可能に接続されている。また、サーバ30には、インターネット回線等のネットワークを介して入力用端末40、突合用端末42および経理用端末44がそれぞれ通信可能に接続されている。このような情報処理システム1の各構成要素について以下に説明する。
【0026】
情報処理システム1のサービス対象となる事業会社のオフィス10は例えば部署毎に複数のエリアA、B、C、Dに区分けされており、各エリアA、B、C、Dにそれぞれ回収ポスト12が設置されている。各回収ポスト12にはそれぞれID(具体的には、例えば識別番号)が割り振られている。回収ポスト12の上面には細長いスリット穴が形成されており、従業員はこのスリット穴から紙の領収書を回収ポスト12の内部に投入することができるようになっている。また、各回収ポスト12にはスマートフォン14が備え付けられており、従業員は回収ポスト12の内部に領収書を投入する前にスマートフォン14のカメラで領収書を撮像して当該領収書の画像を取得することができるようになっている。より詳細には、従業員はスマートフォン14で生体認証を行ったり、社員証に記載されている二次元コードをスマートフォン14のカメラで読み取らせたり、自分のID(具体的には、例えば社員番号またはメールアドレス、ならびにパスワード)をスマートフォン14に入力したりすることにより領収書処理アプリにログインすることができるようになっている。なお、各回収ポスト12に備え付けられているスマートフォン14は回収ポスト12から分離可能となっていてもよい。また、各回収ポスト12に備え付けられているスマートフォン14ではなく、従業員は自分が所有するスマートフォン14により領収書を撮像してもよい。この場合も、従業員は自分が所有するスマートフォン14で領収書処理アプリにログインし、その後、スマートフォン14のカメラで領収書の撮像を行う。従業員がスマートフォン14で領収書処理アプリにログインした後にスマートフォン14のカメラで領収書を撮像すると、撮像された領収書の画像、従業員のID、撮像日の情報が取得され、これらの取得された情報がスマートフォン14からサーバ30に送信される。なお、スマートフォン14からサーバ30に送信されるのは撮像日の情報ではなく撮像した日時の情報であってもよい。
【0027】
オフィス10では事業会社の管理者により定期的に回収ポスト12から領収書が回収され、回収された領収書は郵送にてデータ読取施設20に送られるようになっている。この際に、領収書は回収ポスト12毎に分けられてデータ読取施設20に送られ、各領収書には回収ポスト12のIDが紐付けられた状態で管理される。データ読取施設20にはスキャナ22が設けられており、データ読取施設20の職員はオフィス10から送られた領収書の画像をスキャナ22により読み取るようになっている。このようにしてスキャナ22により読み取られた領収書の画像、回収ポスト12のID、スキャン日等の情報がスキャナ22からサーバ30に送信される。また、スキャナ22において、読み取られた領収書の画像からOCR等により領収書の利用日、明細、金額等の情報が抽出される場合は、抽出された領収書の利用日、明細、金額等の情報が領収書の画像の情報に紐付けられた状態でスキャナ22からサーバ30に送信されてもよい。
【0028】
サーバ30は、所定のプログラムを実行することにより受付手段32、送信手段34、突合手段36および記憶手段38として機能する。受付手段32は外部装置(例えば、各スマートフォン14、スキャナ22、入力用端末40、突合用端末42および経理用端末44)から様々な情報を受け付ける。送信手段34は外部装置(例えば、入力用端末40、突合用端末42および経理用端末44)に対して様々な情報を送信する。受付手段32が受け付ける情報や送信手段34が送信する情報の詳細については後述する。突合手段36は、スマートフォン14により撮像された領収書の画像と、スキャナ22により読み取られた領収書の画像との突合を突合用端末42により行わせる。突合手段36により行われる突合処理の詳細については後述する。記憶手段38は、スマートフォン14から送信された領収書の画像を含む様々な情報や、スキャナ22から送信された領収書の画像を含む様々な情報をサーバ30内のメモリやサーバ30の外部に設置されているクラウドデータベースや外部メモリ等に記憶させる。これらの受付手段32、送信手段34、突合手段36および記憶手段38の機能の詳細については後述する。
【0029】
入力用端末40は、情報処理システム1の管理を行う管理会社のオフィス等に設置されているパーソナルコンピュータ等を含み、この管理会社の社員である第1オペレータが入力用端末40を操作することによりサーバ30に対して情報の送受信を行うようになっている。具体的には、第1オペレータが入力用端末40を操作することによりスマートフォン14により撮像された領収書の利用日、明細、金額等を入力することができるようになっている。なお、領収書の利用日とは、領収書が発行された発行日または領収書が紛失後に再発行された再発行日を含む。領収書の明細は、購入した物品やサービスに対する対価の支払先および品目等のうち少なくとも何れかに関する情報を含む。また、第1オペレータが入力用端末40を操作することにより、スキャナ22により読み取られた領収書の画像に基づいて、当該領収書の利用日、明細、金額等を入力することができるようになっていてもよい。
【0030】
突合用端末42は、情報処理システム1の管理を行う管理会社のオフィス等に設置されているパーソナルコンピュータ等を含み、第2オペレータが突合用端末42を操作することによりサーバ30に対して情報の送受信を行うようになっている。具体的には、第2オペレータが突合用端末42を操作することによりスマートフォン14により画像が撮像された領収書と、スキャナ22により画像が読み取られた領収書との突合を行うことができるようになっている。
【0031】
経理用端末44は、情報処理システム1のサービス対象となる事業会社のオフィス等に設置されるパーソナルコンピュータ等(すなわち、お客様となる企業のパーソナルコンピュータ等)を含み、経理担当者が経理用端末44を操作することによりサーバ30に対して情報の送受信を行うようになっている。具体的には、経理担当者が経理用端末44を操作することにより、突合が行われた領収書の一覧を確認することができるようになっている。
【0032】
次に、本実施の形態の情報処理システム1による処理の流れについて
図2に示すチャートを用いて説明する。
図2は、
図1に示す情報処理システム1における各構成要素間での情報の流れ(実線で表示)および領収書の動き(鎖線で表示)を示すチャートである。
【0033】
まず、従業員がオフィス10で領収書の処理を行うときの動作について
図3に示すフローチャートを用いて説明する。従業員は、精算処理を行いたい領収書が手元にある場合は、まず自分の部署のエリア(例えば、エリアA~Dのいずれかのエリア)に設置されている回収ポスト12に備え付けられているスマートフォン14または自分が所持するスマートフォン14で生体認証を行ったり、社員証に記載されている二次元コードをスマートフォン14のカメラで読み取らせたり、自分のIDをスマートフォン14に入力したりすることにより領収書処理アプリにログインする(ステップSt11)。そして、従業員が領収書をスマートフォン14のカメラで撮像すると、撮像された領収書の画像、従業員のID、撮像日の情報がスマートフォン14で取得され、これらの取得された情報がスマートフォン14からサーバ30に送信される(ステップSt12)。スマートフォン14からサーバ30に送信された領収書の画像、従業員のID、撮像日の情報をサーバ30の受付手段32が受け付けると、サーバ30の記憶手段38は受付手段32が受け付けた情報を所定のメモリ等に記憶させる。その後、従業員はスマートフォン14により撮像した領収書を回収ポスト12に投入する(ステップSt13)。
【0034】
次に、スマートフォン14により撮像された領収書の画像に基づいて第1オペレータが領収書の利用日等を入力するときの動作について
図4に示すフローチャートを用いて説明する。情報処理システム1の管理を行う管理会社の社員である第1オペレータが入力用端末40を操作してサーバ30にアクセスする。具体的には、第1オペレータが入力用端末40を操作して領収書処理用ブラウザにログインすると、ログイン情報が入力用端末40からサーバ30に送信される。そして、サーバ30の送信手段34は、ログイン情報が送られた入力用端末40に対して、各回収ポスト12から送信された領収書の画像のうち入力処理がまだ行われていない領収書の画像の情報を送信する。このことにより、入力用端末40のモニタには、入力処理がまだ行われていない領収書の画像が表示される(ステップSt21)。そして、第1オペレータは、入力用端末40のモニタに表示される領収書の画像を見ながら、この領収書の利用日、明細(例えば、購入した物品やサービスに対する対価の支払先、品目等)、金額等を入力する(ステップSt22)。なお、入力処理がまだ行われていない領収書が複数存在する場合には、入力用端末40のモニタには、入力処理がまだ行われていないある1枚の領収書の画像が表示され、この領収書について第1オペレータにより利用日等の入力が完了すると次の未処理の領収書の画像が表示される。第1オペレータにより入力された領収書の利用日、明細、金額等の情報が入力用端末40からサーバ30に送信され、これらの情報を受付手段32が受け付けると、サーバ30の記憶手段38は受付手段32が受け付けた情報を所定のメモリ等に領収書の画像に紐付けて記憶させる(ステップSt23)。
【0035】
次に、回収ポスト12から回収された領収書がデータ読取施設20においてスキャナ22により読み取られるときの動作について
図5に示すフローチャートを用いて説明する。事業会社の管理者は、例えば週に1回、各エリアA~Dの回収ポスト12から領収書を回収し、回収された領収書を郵送にてデータ読取施設20に送る。この際に、領収書は回収ポスト12毎に分けられてデータ読取施設20に送られ、各領収書は回収ポスト12のIDが紐付けられた状態で管理される。データ読取施設20に送られた領収書は、データ読取施設20の職員によってスキャナ22によりその画像が読み取られる(ステップSt31)。このようにしてスキャナ22により読み取られた領収書の画像、回収ポスト12のID、スキャン日等の情報がスキャナ22からサーバ30に送信される(ステップSt32)。なお、スキャナ22からサーバ30に送信されるのはスキャン日の情報ではなくスキャンした日時の情報であってもよい。そして、サーバ30の受付手段32がこれらの情報を受け付けると、サーバ30の記憶手段38は受付手段32が受け付けた情報を所定のメモリ等に記憶させる。また、スキャナ22において、読み取られた領収書の画像からOCR等により領収書の利用日、明細、金額等の情報が抽出される場合は、抽出された領収書の利用日、明細、金額等の情報が領収書の画像の情報に紐付けられた状態でスキャナ22からサーバ30に送信される。この場合は、記憶手段38は、スキャナ22から送信された領収書の利用日、明細、金額等の情報も領収書の画像の情報に紐付けられた状態で所定のメモリ等に記憶させる。また、更に別の態様として、サーバ30において、スキャナ22から送信された領収書の画像からOCR等により領収書の利用日、明細、金額等の情報が抽出されてもよい。この場合は、記憶手段38は、サーバ30においてOCR等により抽出された領収書の利用日、明細、金額等の情報も領収書の画像の情報に紐付けられた状態で所定のメモリ等に記憶させる。また、更に別の態様として、また、第1オペレータが入力用端末40を操作することにより、スキャナ22により読み取られた領収書の画像に基づいて、当該領収書の利用日、明細、金額等を入力することができるようになっていてもよい。具体的には、スキャナ22により読み取られて当該スキャナ22からサーバ30に送信された領収書の画像がサーバ30から入力用端末40に送信され、入力用端末40のモニタには、入力処理がまだ行われていない領収書の画像が表示される。そして、第1オペレータは、入力用端末40のモニタに表示される領収書の画像を見ながら、この領収書の利用日、明細(例えば、購入した物品やサービスに対する対価の支払先、品目等)、金額等を入力する。第1オペレータにより入力された領収書の利用日、明細、金額等の情報が入力用端末40からサーバ30に送信され、これらの情報を受付手段32が受け付けると、サーバ30の記憶手段38は受付手段32が受け付けた情報を所定のメモリ等に領収書の画像に紐付けて記憶させる。
【0036】
次に、スマートフォン14により撮像された領収書の画像と、スキャナ22により読み取られた領収書の画像とが第2オペレータにより突合されるときの動作について
図6に示すフローチャートを用いて説明する。情報処理システム1の管理を行う管理会社の社員である第2オペレータが突合用端末42を操作してサーバ30にアクセスする。具体的には、第2オペレータが突合用端末42を操作して領収書処理用ブラウザにログインすると、ログイン情報が突合用端末42からサーバ30に送信される。
【0037】
サーバ30の受付手段32が突合用端末42からログイン情報を受け付けると、突合手段36は以下に示すようなスキャナ22により読み取られた領収書とスマートフォン14により撮像された領収書との突合処理を突合用端末42に行わせる。具体的には、サーバ30の送信手段34は、ログイン情報が送られた突合用端末42に対して、メモリに記憶されている、突合処理がまだ行われていない、スキャナ22により画像が読み取られた領収書およびスマートフォン14により画像が撮像されて入力用端末40により利用日等が入力された領収書の情報を送信する。このことにより、突合用端末42のモニタには、突合処理がまだ行われていないスキャナ22により画像が読み取られた領収書およびスマートフォン14により画像が撮像された領収書が表示される(ステップSt41)。また、第1オペレータによって入力用端末40により入力された、領収書の利用日、明細、金額等の情報もサーバ30の受付手段32により突合用端末42に送信され、突合用端末42のモニタに表示される。また、スキャナ22により画像が読み取られた領収書について、この領収書の利用日、明細、金額等の情報が所定のメモリに記憶されている場合は、スマートフォン14からサーバ30に送信された領収書について第1オペレータにより入力された当該領収書の利用日、明細、金額等と略一致する領収書が突合用端末42のモニタに優先的に表示される。
【0038】
そして、第2オペレータは、突合用端末42のモニタに表示される、スキャナ22により読み取られた領収書の画像およびスマートフォン14により撮像された領収書の画像を照らし合わせることにより、スキャナ22により画像が読み取られた領収書とスマートフォン14により画像が撮像された領収書との突合を行う(ステップSt42)。具体的には、第2オペレータが、突合用端末42のモニタに表示される、スキャナ22により読み取られた複数の領収書のうちある領収書を選択すると、この領収書の画像に最も近似する、スマートフォン14により撮像された領収書の画像が表示される。あるいは、第2オペレータが、突合用端末42のモニタに表示される、スマートフォン14により画像が撮像された領収書のうちある領収書を選択すると、この領収書の画像に最も近似する、スキャナ22により読み取られた領収書の画像が表示されてもよい。あるいは、突合用端末42のモニタに、スキャナ22により読み取られた複数の領収書の画像およびスマートフォン14により撮像された複数の領収書の画像がそれぞれ表示され、第2オペレータは突合用端末42によりスキャナ22により読み取られたある一つの領収書の画像およびこの画像に対応するスマートフォン14により撮像されたある一つの領収書の画像をそれぞれ選択してもよい。
【0039】
また、第2オペレータが突合用端末42により、スキャナ22により画像が読み取られた領収書とスマートフォン14により画像が撮像された領収書との突合を行う際に、第1オペレータによって入力用端末40により入力された、領収書の利用日、明細、金額等の情報に誤りがある場合は、第2オペレータは突合用端末42により誤った情報の修正を行うことができる。修正された情報は突合用端末42からサーバ30に送信される。このことにより、領収書の検索を行う際の精度を高めることができる。
【0040】
突合用端末42のモニタに表示される、スキャナ22により読み取られた領収書の画像と、スマートフォン14により撮像された領収書の画像とが一致すると第2オペレータにより判断された場合には(ステップSt43の「YES」)、第2オペレータは両者が一致する旨の情報を突合用端末42に入力する。このことにより、スキャナ22により読み取られた領収書と、スマートフォン14により撮像された領収書との突合処理が行われる。具体的には、突合結果が突合用端末42からサーバ30に送信され、サーバ30の受付手段32が突合結果を受け付けると、記憶手段38は、突合処理が行われた領収書の画像に、回収ポスト12のID、従業員のID、スマートフォン14による撮像日、領収書の利用日、明細、金額等の情報を紐付けて所定のメモリ等に記憶させる(ステップSt44)。
【0041】
なお、突合用端末42のモニタに表示される、スキャナ22により読み取られた領収書の画像と、スマートフォン14により撮像された領収書の画像とが一致していないと第2オペレータにより判断された場合には(ステップSt43の「NO」)、第2オペレータは両者が一致しない旨の情報を突合用端末42に入力する。この場合には、突合用端末42のモニタにはスキャナ22により読み取られた別の領収書の画像またはスマートフォン14により撮像された別の領収書の画像が表示される。ここで、スマートフォン14により画像が撮像された領収書に対応する、スキャナ22により画像が読み取られた領収書が存在しない場合には(ステップSt45の「YES」)、スマートフォン14により画像が撮像された領収書が回収ポスト12に投入されなかったと突合用端末42により判断され(ステップSt46)、この判断結果が突合用端末42からサーバ30に送信される。また、スキャナ22により画像が読み取られた領収書に対応する、スマートフォン14により画像が撮像された領収書が存在しない場合には(ステップSt45の「NO」)、スマートフォン14により画像が撮像されずに回収ポスト12に領収書が投入されたと突合用端末42により判断され(ステップSt47)、この判断結果が突合用端末42からサーバ30に送信される。
【0042】
このような突合処理は、サーバ30に登録されている全ての領収書(具体的には、所定のメモリ等に記憶されている全ての領収書)の突合が完了するまで行われる(ステップSt48)。なお、ある第2オペレータが突合用端末42によってサーバ30に登録されている全ての領収書のうち一部の領収書の突合処理を行い、別の第2オペレータが突合用端末42によってサーバ30に登録されている残りの領収書の突合処理を行ってもよい。
【0043】
次に、突合処理が行われた領収書の一覧を経理担当者が確認するときの動作について
図7に示すフローチャートを用いて説明する。まず、情報処理システム1のサービス対象となる事業会社の経理担当者が経理用端末44を操作してサーバ30にアクセスする。具体的には、経理用端末44が経理用端末44を操作して領収書確認ブラウザにログインすると、ログイン情報が経理用端末44からサーバ30に送信される。サーバ30の受付手段32が経理用端末44からログイン情報を受け付けると、送信手段34は、ログイン情報が送られた経理用端末44に対して、メモリに記憶されている、突合処理が行われた領収書の一覧の情報を送信する。このことにより、経理用端末44のモニタには、突合処理が行われた領収書の一覧が表示される(ステップSt51)。経理用端末44のモニタに表示される、突合処理が行われた領収書の一覧のうちある領収書を経理担当者が選択すると、メモリ等に記憶されている、この領収書の画像、回収ポスト12のID、従業員のID、スマートフォン14による撮像日、領収書の利用日、明細、金額等が経理用端末44のモニタに表示される。
【0044】
また、スマートフォン14により画像が撮像されたが回収ポスト12に投入されなかった領収書が存在する場合には(ステップSt52の「YES」)、サーバ30の送信手段34は、スマートフォン14により撮像された領収書の画像、この画像に紐付けられている従業員のID、撮像日の情報を経理用端末44に送信し、これらの情報を経理用端末44のモニタに表示させる(ステップSt53)。このことにより、経理担当者またはこの経理担当者から報告を受けた管理者は、経理用端末44のモニタに表示されたIDの従業員に対して、スマートフォン14により画像を撮像した領収書を回収ポスト12に入れ忘れているので回収ポスト12に投入することを促すことができるようになる。
【0045】
また、スマートフォン14により画像が撮像されずに回収ポスト12に投入された領収書が存在する場合には(ステップSt54の「YES」)、サーバ30の送信手段34は、スキャナ22により読み取られた領収書の画像、回収ポスト12のID、スキャン日の情報を経理用端末44に送信し、これらの情報を経理用端末44のモニタに表示させる(ステップSt55)。スマートフォン14により画像が撮像されずに回収ポスト12に領収書が投入された場合には、回収ポスト12に領収書を投入した従業員を特定するのが難しいが、回収ポスト12のIDが経理用端末44のモニタに表示されるため、経理担当者またはこの経理担当者から報告を受けた管理者は、回収ポスト12が設置されているエリアの従業員に対して、回収ポスト12に投入した領収書についてスマートフォン14により画像を撮像することを忘れている旨の通知を例えば当該領収書の画像とともに通知することができる。この場合は、オフィス10にいる全従業員に対して通知する場合よりも、通知の対象となる従業員を絞り込むことができる。
【0046】
以上のような構成からなる本実施の形態の情報処理システム1、サーバ30、プログラムおよび情報処理方法によれば、プログラムを実行することによりサーバ30(コンピュータ)は受付手段32と、突合手段36と、記憶手段38として機能し、受付手段32は、スマートフォン14(第1撮像装置)により撮像された回収ポスト12に投入されるべき領収書の画像を受け付けるとともに回収ポスト12により回収されスキャナ22(第2読取装置)により読み取られた領収書の画像を受け付ける。また、記憶手段38は、スマートフォン14により撮像された領収書の画像およびスキャナ22により読み取られた領収書の画像をそれぞれ記憶部(所定のメモリ等)に記憶させる。また、突合手段36は、記憶部にそれぞれ画像が記憶されている、スマートフォン14により撮像された領収書とスキャナ22により読み取られた領収書との突合処理を突合用端末42(第1外部端末)により行わせる。このことにより、本実施の形態の情報処理システム1によるサービスが提供される事業会社の従業員は、経費の精算を行うにあたり領収書をスマートフォン14のカメラにより撮像した後に回収ポスト12に投入するだけで経費の精算処理を行うことができるので、領収書の利用日や明細、金額を経費の申請用紙に記入する必要がなくなり、よって従業員の作業負荷を低減することができる。また、本実施の形態の情報処理システム1によるサービスが提供される事業会社の経理担当者は、経理用端末44によってサーバ30にアクセスするだけで突合手段36により突合処理が行われた領収書の一覧を確認することができるため、従業員から領収書および経費の申請用紙を受け取ってこれらの書類に記載されているデータを経理用端末44に入力する場合と比較して経理担当者にとっての作業負荷を低減することができる。
【0047】
また、本実施の形態の情報処理システム1、サーバ30、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、プログラムはサーバ30(コンピュータ)を送信手段34として更に機能させ、突合手段36により突合処理が行われる際に、突合用端末42(第1外部端末)からログイン情報を受付手段32が受け付けると、送信手段34は、記憶部(所定のメモリ等)に記憶されているスマートフォン14により撮像された領収書の画像およびスキャナ22(第2読取装置)により読み取られた領収書の画像を突合用端末42に送信し、受付手段32が突合用端末42から両者の画像が一致している旨の情報を受け付けると、スマートフォン14により撮像された領収書とスキャナ22により読み取られた領収書との突合が完了する。この場合には、突合用端末42によって領収書の突合処理をより確実に行うことができる。
【0048】
また、本実施の形態の情報処理システム1、サーバ30、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、受付手段32は、記憶部(所定のメモリ等)に記憶されている、スマートフォン14(第1撮像装置)により画像が撮像された領収書の利用日、明細、金額の情報を受け付ける。また、送信手段34は、記憶部に記憶されているスマートフォン14により撮像された領収書の画像およびスキャナ22(第2読取装置)により読み取られた領収書の画像を突合用端末42(第1外部端末)に送信する際に、スマートフォン14により画像が撮像された領収書の利用日、明細、金額の情報も突合用端末42に送信する。この場合には、スマートフォン14により撮像された領収書の画像に基づいて第1オペレータが領収書の利用日、明細、金額の入力ミスが発生した場合でも、第1オペレータにより入力された領収書の利用日、明細、金額が突合用端末42に表示されるため、第2オペレータは第1オペレータによる入力ミスを修正することが可能となる。
【0049】
また、本実施の形態の情報処理システム1、サーバ30、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、受付手段32は、スマートフォン14(第1撮像装置)により撮像された領収書の画像を受け付ける際に従業員のID、撮像日の情報が紐づけられた状態で受け付ける。この場合には、サーバ30において、スマートフォン14により撮像された領収書の画像に関連する従業員のID、撮像日の情報も管理することができる。
【0050】
また、本実施の形態の情報処理システム1、サーバ30、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、受付手段32は、スマートフォン14(第1撮像装置)により撮像された領収書の画像を受け付ける際に従業員のIDの情報が紐づけられた状態で受け付け、突合手段36による突合処理においてスマートフォン14により画像が撮像されたがスキャナ22(第2読取装置)により読み取られなかった領収書が存在する場合には、送信手段34は、当該領収書に紐づけられている従業員のIDの情報を経理用端末44(第2外部端末)に送信して当該経理用端末44に表示させる。この場合には、経理担当者またはこの経理担当者から報告を受けた管理者は、経理用端末44のモニタに表示されたIDの従業員に対して、スマートフォン14により画像を撮像した領収書を回収ポスト12に入れ忘れているので回収ポスト12に投入することを促すことができるようになる。
【0051】
また、本実施の形態の情報処理システム1、サーバ30、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、受付手段32は、スキャナ22(第2読取装置)により読み取られた領収書の画像を受け付ける際に回収ポスト12のIDおよびスキャン日の情報が紐づけられた状態で受け付ける。この場合には、サーバ30において、スキャナ22により読み取られた領収書の画像に関連する回収ポスト12のIDおよびスキャン日の情報も管理することができる。
【0052】
また、本実施の形態の情報処理システム1、サーバ30、プログラムおよび情報処理方法においては、上述したように、受付手段32は、スキャナ22(第2読取装置)により読み取られた領収書の画像を受け付ける際に回収ポスト12のIDの情報が紐づけられた状態で受け付け、突合手段36による突合処理においてスマートフォン14(第1撮像装置)により画像が撮像されなかったがスキャナ22により読み取られた領収書が存在する場合には、送信手段34は、当該領収書に紐づけられている回収ポスト12のIDの情報を経理用端末44(第2外部端末)に送信して当該経理用端末44に表示させる。この場合には、回収ポスト12のIDが経理用端末44のモニタに表示されるため、経理担当者またはこの経理担当者から報告を受けた管理者は、回収ポスト12が設置されているエリアの従業員に対して、回収ポスト12に投入した領収書についてスマートフォン14により画像を撮像することを忘れている旨の通知を当該領収書の画像とともに通知することができる。この場合は、オフィス10にいる全従業員に対して通知する場合よりも、通知の対象となる従業員を絞り込むことができる。
【0053】
なお、本実施の形態による情報処理システム1や情報処理方法等は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0054】
例えば、情報処理システム1の管理を行う管理会社のオフィス等において、入力用端末40および突合用端末42が別々に設けられているのではなく、入力用端末40および突合用端末42が一体化された端末が共用されるようになっていてもよい。
【0055】
また、スマートフォン14により撮像された領収書の画像がサーバ30に送信される際に、領収書の画像、従業員のID、撮像日の情報の全てがサーバ30に送信されるのではなく、従業員のID、撮像日の情報のうち少なくとも何れかが領収書の画像とともにサーバ30に送信されてもよい。また、スマートフォン14により撮像された領収書の画像のみがサーバ30に送信されてもよい。また、回収ポスト12に備え付けられているスマートフォン14や、ユーザが所持するスマートフォン14には、ユーザが領収書を投入すべき回収ポスト12のIDの情報が記憶されていてもよい。この場合は、スマートフォン14により撮像された領収書の画像がサーバ30に送信される際に、回収ポスト12のIDの情報もサーバ30に送信され、記憶手段38により所定のメモリに記憶される。
【0056】
また、スキャナ22により読み取られた領収書の画像がサーバ30に送信される際に、領収書の画像、回収ポスト12のID、スキャン日の情報の全てがサーバ30に送信されるのではなく、回収ポスト12のID、スキャン日の情報のうち少なくとも何れかが領収書の画像とともにサーバ30に送信されてもよい。また、スキャナ22により読み取られた領収書の画像のみがサーバ30に送信されてもよい。
【0057】
また、第1オペレータは入力用端末40によってスマートフォン14により画像が撮像された領収書の利用日、明細および金額の全てを入力するのではなく、領収書の利用日、明細および金額のうち少なくともいずれか1つを入力するようになっていてもよい。この場合には、受付手段32は、第1オペレータによって入力用端末40により入力された領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報を受け付け、送信手段34は、所定のメモリに記憶されているスマートフォン14により撮像された領収書の画像およびスキャナ22により読み取られた領収書の画像を突合用端末42に送信する際に、スマートフォン14により画像が撮像された領収書の利用日、明細、金額のうち少なくとも何れかの情報を突合用端末42に送信する。
【0058】
また、各回収ポスト12に備え付けられる撮像装置はスマートフォン14に限定されることはない。各回収ポスト12に備え付けられる撮像装置として、領収書を撮像して画像を取得することができるものであれば、スマートフォン14以外の機器が用いられてもよい。また、各回収ポスト12にスキャナ(第1読取装置)が備え付けられており、スキャナによって領収書の画像が読み取られ、読み取られた領収書の画像が従業員のID、スキャン日、回収ポスト12のIDのうち少なくとも何れかの情報とともにサーバ30に送信されるようになっていてもよい。
【0059】
また、データ読取施設20に設置されている読取装置はスキャナ22に限定されることはない。データ読取施設20に設置されている読取装置として、領収書の画像を読み取ることができるものであれば、スキャナ22以外の機器が用いられてもよい。また、データ読取施設20にカメラ(第2撮像装置)が設けられており、カメラによって領収書の画像が撮像され、撮像された領収書の画像が撮像日、回収ポスト12のIDのうち少なくとも何れかの情報とともにサーバ30に送信されるようになっていてもよい。
【0060】
また、スマートフォン14により撮像された領収書の画像について、第1オペレータが入力用端末40により領収書の利用日、明細、金額等の情報を入力するのではなく、スマートフォン14を所持する従業員が自ら領収書の利用日、明細、金額等の情報を入力するようになっていてもよい。この場合は、領収書の利用日、明細、金額等の情報が当該領収書の画像の情報に紐付けられた状態でスマートフォン14からサーバ30に送信され、これらの情報を受付手段32が受け付けると、サーバ30の記憶手段38は受付手段32が受け付けた情報を所定のメモリ等に領収書の画像に紐付けて記憶させる。
【0061】
また、本発明に係る情報処理システムのコンピュータはサーバ30に限定されることはない。本発明に係る情報処理システムのコンピュータとして、インターネットでアクセスできる物理サーバ内に構築される仮想的な専用サーバではなく、有体物としてのコンピュータが用いられてもよい。
【符号の説明】
【0062】
1 情報処理システム
10 オフィス
12 回収ポスト
14 スマートフォン
20 データ読取施設
22 スキャナ
30 サーバ
32 受付手段
34 送信手段
36 突合手段
38 記憶手段
40 入力用端末
42 突合用端末
44 経理用端末