(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173133
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20231130BHJP
【FI】
G06Q10/10 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022085161
(22)【出願日】2022-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本間 広樹
(72)【発明者】
【氏名】高木 有人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA07
(57)【要約】
【課題】複数段階の処理を有するワークフローにおける2段階以上前の処理結果を自身の処理に利用することができる情報処理装置及び情報処理プログラムを得る。
【解決手段】端末装置10は、ワークフローに含まれ、当該ワークフローにおいて連続的に実行される複数の処理の各々に対する設定であり、かつ、当該ワークフローにおける実行順番が2つ以上前の処理の処理結果を適用する設定を受け付ける受付部11Aと、受付部11Aによって受け付けられた設定を対応する処理に反映させる反映部11Bと、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
ワークフローに含まれ、当該ワークフローにおいて連続的に実行される複数の処理の各々に対する設定であり、かつ、当該ワークフローにおける実行順番が2つ以上前の処理の処理結果を適用する設定を受け付け、
受け付けた設定を対応する処理に反映させる、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記設定を受け付けるための画面である設定画面を表示部に表示する制御を更に行い、
前記設定画面を介して前記実行順番が2つ以上前の処理の処理結果を適用する設定を受け付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記設定画面を、適用する前記実行順番が2つ以上前の処理の処理結果の候補を選択可能に表示するものとして前記表示する制御を行う、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記候補が予め定められた数以上である場合、当該候補を予め定められた条件で絞り込む、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記予め定められた条件は、予め指定された型に属するとの条件である、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記設定画面において前記候補を複数表示する場合、適用する可能性が高い順となるものとして予め定められた基準で並べた状態で当該複数の候補を表示する制御を行う、
請求項3~請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記予め定められた基準は、過去の利用頻度が高い順との基準である、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
ワークフローに含まれ、当該ワークフローにおいて連続的に実行される複数の処理の各々に対する設定であり、かつ、当該ワークフローにおける実行順番が2つ以上前の処理の処理結果を適用する設定を受け付け、
受け付けた設定を対応する処理に反映させる、
処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、第1処理を実行する機能である第1コンポーネントと前記第1コンポーネントの処理よりも後に第2処理を実行する機能である第2コンポーネントとを含み前記第1処理及び前記第2処理の処理手順を示すワークフローに基づき、前記第1コンポーネントから出力され前記第1処理を実現する1又は複数のパラメータである出力パラメータが、前記第2コンポーネントに入力され前記第2処理を実現するパラメータとして設定可能なパラメータであるか否かを判定し、前記判定した前記パラメータを表示部に表示させるフロー作成処理部を備える情報処理システムが開示されている。
【0003】
このように、複数段階の処理を有するワークフローにおいて、ある段階の処理に、1段階前の処理結果を用いる技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この技術では、ある段階の処理に利用できる処理結果が、直前の段階の処理結果に限定される、という問題点があった。
【0006】
本開示の目的は、複数段階の処理を有するワークフローにおける2段階以上前の処理結果を自身の処理に利用することができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1態様に係る情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、ワークフローに含まれ、当該ワークフローにおいて連続的に実行される複数の処理の各々に対する設定であり、かつ、当該ワークフローにおける実行順番が2つ以上前の処理の処理結果を適用する設定を受け付け、受け付けた設定を対応する処理に反映させる。
【0008】
また、第2態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、前記設定を受け付けるための画面である設定画面を表示部に表示する制御を更に行い、前記設定画面を介して前記実行順番が2つ以上前の処理の処理結果を適用する設定を受け付けるものである。
【0009】
また、第3態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、前記設定画面を、適用する前記実行順番が2つ以上前の処理の処理結果の候補を選択可能に表示するものとして前記表示する制御を行うものである。
【0010】
また、第4態様に係る情報処理装置は、第3態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、前記候補が予め定められた数以上である場合、当該候補を予め定められた条件で絞り込むものである。
【0011】
また、第5態様に係る情報処理装置は、第4態様に係る情報処理装置において、前記予め定められた条件が、予め指定された型に属するとの条件であるものである。
【0012】
また、第6態様に係る情報処理装置は、第3態様~第5態様の何れか1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサが、前記設定画面において前記候補を複数表示する場合、適用する可能性が高い順となるものとして予め定められた基準で並べた状態で当該複数の候補を表示する制御を行うものである。
【0013】
また、第7態様に係る情報処理装置は、第6態様に係る情報処理装置において、前記予め定められた基準が、過去の利用頻度が高い順との基準であるものである。
【0014】
更に、上記目的を達成するために、第8態様に係る情報処理プログラムは、ワークフローに含まれ、当該ワークフローにおいて連続的に実行される複数の処理の各々に対する設定であり、かつ、当該ワークフローにおける実行順番が2つ以上前の処理の処理結果を適用する設定を受け付け、受け付けた設定を対応する処理に反映させる、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0015】
第1態様及び第8態様によれば、複数段階の処理を有するワークフローにおける2段階以上前の処理結果を自身の処理に利用することができる。
【0016】
第2態様によれば、設定画面を用いない場合に比較して、設定を容易に行うことができる。
【0017】
第3態様によれば、適用する処理結果を直接入力する場合に比較して、より容易に処理結果を設定することができる。
【0018】
第4態様によれば、候補を絞り込まない場合に比較して、より容易に処理結果を設定することができる。
【0019】
第5態様によれば、所望の型の処理結果のみを候補として表示することができる。
【0020】
第6態様によれば、適用する可能性が高い順には並べて表示しない場合に比較して、より容易に処理結果を設定することができる。
【0021】
第7態様によれば、特別な操作を要することなく、適用する可能性が高い順に候補を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】実施形態に係る端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】実施形態に係る端末装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】実施形態に係るワークフロー管理データベースの構成の一例を示す模式図である。
【
図5】実施形態に係るワークフローの構成の説明に供する模式図である。
【
図6】実施形態に係るハンドラ管理データベースの構成の一例を示す模式図である。
【
図7】実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】実施形態に係るワークフローの処理の流れの一例を示す模式図である。
【
図9】実施形態に係るワークフロー選択画面の一例を示す正面図である。
【
図10】実施形態に係るワークフロー設定画面の一例を示す正面図である。
【
図11】実施形態に係るワークフロー設定画面の推移状態の一例を示す正面図である。
【
図12】実施形態に係る設定画面の一例を示す正面図である。
【
図13】実施形態に係る設定画面の一例を示す正面図である。
【
図14】実施形態に係る設定画面のサブ画面の例を示す正面図である。
【
図15】実施形態に係る設定画面の一例を示す正面図である。
【
図16】実施形態に係る設定画面において表示される選択画面の説明に供する模式図である。
【
図17】実施形態に係る設定画面において表示される選択画面の説明に供する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して、本開示を実施するための形態例を詳細に説明する。
【0024】
まず、
図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の構成を説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、本開示の情報処理装置としての複数の端末装置10A、10B、・・・と、サーバ80と、を含む。なお、以下では、端末装置10A、10B、・・・を区別することなく説明する場合は、単に「端末装置10」と総称する。
【0026】
端末装置10及びサーバ80の例としては、パーソナルコンピュータ及びサーバコンピュータ等の据え置き型の各種情報処理装置が挙げられる。但し、この形態に限るものではなく、端末装置10として、スマートフォン、タブレット端末、携帯情報端末等の携帯型の各種情報処理装置を適用する形態としてもよい。
【0027】
端末装置10と、サーバ80とは、ネットワークNを介して接続されており、端末装置10は、サーバ80とネットワークNを介して相互に通信可能とされている。なお、本実施形態では、ネットワークNとしてインターネット、電話回線網等の公共の通信回線を適用しているが、この形態に限定されるものではない。例えば、ネットワークNとして、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の企業内の通信回線を適用してもよく、これらの企業内の通信回線及び公共の通信回線を組み合わせて適用してもよい。また、本実施形態では、ネットワークNとして有線の通信回線を適用しているが、この形態に限定されるものではなく、無線の通信回線を適用してもよく、有線及び無線の各通信回線を組み合わせて適用してもよい。
【0028】
図1に示すように、本実施形態に係るサーバ80は記憶部82を備えており、記憶部82には、ワークフロー管理データベース82A及びハンドラ管理データベース82Bが記憶されている。記憶部82はHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現される。なお、ワークフロー管理データベース82A及びハンドラ管理データベース82Bについては、詳細を後述する。
【0029】
一方、本実施形態に係る複数の端末装置10は、各々、ワークフローに含まれる各種処理に対する設定を行う人(以下、「設定者」という。)や、ワークフローを実行する人によって用いられるものである。本実施形態では、設定者として、ワークフローに含まれる処理を実行する実行者における、予め定められた管理者(本実施形態では、ワークフローを編集する権限を有する人)を適用しているが、これに限るものではない。例えば、当該管理者を除く実行者や、実行者には含まれない管理者、ワークフローの作成者等を上記設定者として適用する形態としてもよい。
【0030】
次に、
図2及び
図3を参照して、本実施形態に係る端末装置10の構成を説明する。
図2は、本実施形態に係る端末装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図であり、
図3は、本実施形態に係る端末装置10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
図2に示すように、本実施形態に係る端末装置10は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)11、一時記憶領域としてのメモリ12、不揮発性の記憶部13、キーボード及びマウス等の入力部14、液晶ディスプレイ等の表示部15、媒体読み書き装置(R/W)16、及び通信インタフェース(I/F)部18を備えている。CPU11、メモリ12、記憶部13、入力部14、表示部15、媒体読み書き装置16、及び通信I/F部18はバスBを介して互いに接続されている。媒体読み書き装置16は、記録媒体17に書き込まれている情報の読み出し及び記録媒体17への情報の書き込みを行う。
【0032】
本実施形態に係る記憶部13はHDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部13には、情報処理プログラム13Aが記憶されている。
【0033】
情報処理プログラム13Aは、当該プログラム13Aが書き込まれた記録媒体17が媒体読み書き装置16に接続され、媒体読み書き装置16が記録媒体17からの当該プログラム13Aの読み出しを行うことで、記憶部13へ記憶(インストール)される。CPU11は、情報処理プログラム13Aを記憶部13から適宜読み出してメモリ12に展開し、当該プログラム13Aが有するプロセスを順次実行する。
【0034】
次に、
図3を参照して、本実施形態に係る端末装置10の機能的な構成について説明する。
図3に示すように、端末装置10は、受付部11A、反映部11B、及び制御部11Cを含む。端末装置10のCPU11が情報処理プログラム13Aを実行することで、受付部11A、反映部11B、及び制御部11Cとして機能する。
【0035】
本実施形態に係る受付部11Aは、ワークフローに含まれ、当該ワークフローにおいて連続的に実行される複数の処理の各々に対する設定を受け付ける。特に、本実施形態に係る受付部11Aは、ワークフローにおける実行順番が1つ前の処理のみならず、当該実行順番が2つ以上前の処理の処理結果を適用する設定も受け付ける。なお、本実施形態では、受付部11Aによる設定の受け付けを、端末装置10の入力部14を介して行っているが、これに限るものではない。例えば、サーバ80等のネットワークNに接続された他の装置から受信されることにより設定を受け付ける形態としてもよい。
【0036】
そして、本実施形態に係る反映部11Bは、受け付けた設定を対応する処理に反映させる。なお、本実施形態では、受け付けた設定を、対応する処理に関連付けて記憶する処理を上記反映させる処理として適用している。
【0037】
ここで、本実施形態に係る制御部11Cは、設定を受け付けるための画面である設定画面(以下、単に「設定画面」という。)を表示部15に表示する制御を行う。そして、本実施形態に係る受付部11Aは、設定画面を介して、実行順番が1つ前の処理のみならず、当該実行順番が2つ以上前の処理の処理結果を適用する設定も受け付ける。
【0038】
ここで、本実施形態に係る制御部11Cは、設定画面を、適用する実行順番が1つ前及び2つ以上前の処理の処理結果の候補を選択可能に表示するものとして上記表示する制御を行う。特に、本実施形態に係る制御部11Cは、上記候補が予め定められた数以上である場合、当該候補を予め定められた条件で絞り込む。なお、本実施形態では、上記予め定められた条件として、予め指定された型に属するとの条件を適用しているが、これに限るものではない。例えば、予め指定された型には属しないとの条件を上記予め定められた条件として適用する形態としてもよい。
【0039】
また、本実施形態に係る制御部11Cは、設定画面において上記候補を複数表示する場合、適用する可能性が高い順となるものとして予め定められた基準で並べた状態で当該複数の候補を表示する制御を行う。なお、本実施形態では、上記予め定められた基準として、過去の利用頻度が高い順との基準を適用しているが、これに限るものではない。その他の予め定められた基準の例については、詳細を後述する。
【0040】
次に、
図4を参照して、本実施形態に係るワークフロー管理データベース82Aについて説明する。
図4は、本実施形態に係るワークフロー管理データベース82Aの構成の一例を示す模式図である。
【0041】
本実施形態に係るワークフロー管理データベース82Aは、ワークフローに関する情報が登録されるデータベースである。本実施形態に係るワークフロー管理データベース82Aは、一例として
図4に示すように、ワークフローID(Identification)、ワークフロー名、処理、及び設定の各情報が関連付けられて記憶される。
【0042】
上記ワークフローIDは、対応するワークフローを個別に特定するために、ワークフローの各々毎に異なるものとして予め付与された情報であり、上記ワークフロー名は、対応するワークフローを表示する場合の当該ワークフローの名称を示す情報である。
【0043】
また、上記処理は、対応するワークフローで実行される処理を時系列順に示す情報である。例えば、ワークフローIDとして「WF001」が付与されたワークフローは、「帳票情報引き渡し処理」との名称であり、最初に実行される処理がスキャン入力処理で、次いでOCR(Optical Character Recognition/Reader)処理、ファイル名生成処理、及び外部アプリ連携処理が、この順に実行される。なお、ここでいう「帳票」には、見積書、注文書、納品書、請求書、契約書等の各種書面が含まれる。
【0044】
更に、上記設定は、対応するワークフローの各処理に対応する、上述した設定の内容を示す情報である。
図5には、本実施形態に係るワークフローの構成の説明に供する模式図が示されている。
【0045】
即ち、一例として
図5に示すように、本実施形態に係るワークフローは、実行する処理の各々に対して、対応する処理の内容や入力パラメータを「設定」として適用することができる。そして、本実施形態に係るワークフローでは、上述したように、実行順番が1つ前の処理の処理結果のみならず、実行順番が2つ以上前の処理の処理結果も「設定」として適用することができる。例えば、
図5における処理3においては、1つ前の処理である処理2の処理結果のみならず、2つ前の処理である処理1の処理結果も設定として適用することができるし、処理4においては、処理1~処理3の何れの処理結果も設定として適用することができる。
【0046】
ワークフロー管理データベース82Aの設定は、以上のような設定の内容を示す情報である。従って、
図4では、便宜上、ワークフロー毎に1つの設定の内容を示す情報が記憶されるように記載されているが、詳細には、対応するワークフローに含まれる処理の各々毎に区分された情報とされている。
【0047】
次に、
図6を参照して、本実施形態に係るハンドラ管理データベース82Bについて説明する。
図6は、本実施形態に係るハンドラ管理データベース82Bの構成の一例を示す模式図である。
【0048】
本実施形態に係るハンドラ管理データベース82Bは、ワークフローで適用された処理を実行するハンドラに関する情報が登録されるデータベースである。本実施形態に係るハンドラ管理データベース82Bは、一例として
図6に示すように、ハンドラ名、対応処理、対象、頻度、及び型の各情報が関連付けられて記憶される。
【0049】
上記ハンドラ名は、対応するハンドラの名称を示す情報であり、上記対応処理は、対応するハンドラが対応している処理を示す情報であり、上記対象は、対応する対応処理の処理対象を示す情報である。そして、上記頻度及び上記型は、各々、対応するハンドラにおける、対応する処理対象毎の利用頻度及び型を示す情報である。
【0050】
即ち、本実施形態では、上述したように、自身の設定で適用する処理結果の候補が予め定められた数以上である場合、当該候補を予め定められた条件(本実施形態では、予め指定された型に属するとの条件)で絞り込む。また、本実施形態では、上述したように、後述する設定画面において上記候補を複数表示する場合、適用する可能性が高い順となるものとして予め定められた基準(本実施形態では、過去の利用頻度が高い順との基準)で並べた状態で当該複数の候補を表示する制御を行う。
【0051】
ハンドラ管理データベース82Bの頻度及び型の各情報は、以上の各候補の表示態様に対応するための情報とされており、頻度は候補の並び順を決定するために用いられる情報であり、型は候補の絞り込みに用いられる情報である。なお、
図6に示す例では、型として「OCR結果」との型のみ例示されているが、その他の型としては、「文字列」、「数値」等を例示することができる。
【0052】
次に、
図7を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の作用として、情報処理システム1において中心的な役割を担う端末装置10が情報処理を実行する場合の作用を説明する。
図7は、本実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0053】
本実施形態に係る情報処理システム1では、実行する処理が設定されたワークフローに対して、上述した管理者が当該ワークフローの各処理の設定に対する各種情報の入力を行う場合に、入力部14を用いて情報処理の実行開始を指示する指示入力を行う。情報処理は、この管理者による指示入力が行われた場合に、端末装置10のCPU11が情報処理プログラム13Aを実行することで実行される。なお、ここでは、錯綜を回避するために、ワークフロー管理データベース82A及びハンドラ管理データベース82Bが、設定に関する情報を除いて構築済みである場合について説明する。また、ここでは、錯綜を回避するために、上述した候補の絞り込みを行うための型(以下、「指定型」という。)が管理者によって予め設定されている場合について説明する。
【0054】
以下では、具体的な態様の例示として、
図8に示すワークフロー、即ち、ワークフローとして、
図4に示すワークフロー管理データベース82AにおけるワークフローIDとして「WF001」が付与されたワークフローで、かつ、第4処理の設定として、第1処理~第3処理の各処理の処理結果を適用する場合について説明する。
【0055】
図7のステップ100で、CPU11は、ワークフロー管理データベース82Aから全ての情報(以下、「ワークフロー管理情報」という。)を読み出す。ステップ102で、CPU11は、読み出したワークフロー管理情報におけるワークフロー名を示す情報を用いて、予め定められた構成とされたワークフロー選択画面を表示するように表示部15を制御する。
図9には、本実施形態に係るワークフロー選択画面の一例が示されている。
【0056】
図9に示すように、本実施形態に係るワークフロー選択画面では、処理対象とするワークフローの選択を促すメッセージが表示される。また、本実施形態に係るワークフロー選択画面では、読み出したワークフロー管理情報に含まれるワークフロー名が各々個別に表示されたワークフロー選択ボタン15Aが表示される。
【0057】
ワークフロー選択画面が表示されると管理者は、入力部14を用いて、処理対象とするワークフローの名称が表示されたワークフロー選択ボタン15Aを指定する。そこで、ステップ104で、CPU11は、何れかのワークフロー選択ボタン15Aが指定されるまで待機する。なお、以下では、ここで管理者によって指定されたワークフロー選択ボタン15Aに対応するワークフローを「対象ワークフロー」と称する。
【0058】
ステップ106で、CPU11は、ハンドラ管理データベース82Bから、対象ワークフローに含まれる各処理に対応するハンドラ名、対象、頻度、及び型の各情報(以下、「ハンドラ管理情報」という。)を読み出す。ステップ108で、CPU11は、読み出したハンドラ管理情報に含まれるハンドラ名を示す情報を用いて、予め定められた構成とされたワークフロー設定画面を表示するように表示部15を制御する。
図10には、本実施形態に係るワークフロー設定画面の一例が示されている。
【0059】
図10に示すように、本実施形態に係るワークフロー設定画面では、対象ワークフローに含まれる各処理に各々対応するハンドラを示す複数のアイコン(Icon)15Bが、対応するハンドラの名称と共に、実行される順に並べて表示される。
【0060】
ワークフロー設定画面が表示されると、管理者は、表示されているアイコン15Bのうち、設定に関する入力を行いたい処理か、又は削除したい処理(以下、「対象処理」という。)に対応するアイコン15Bを入力部14により指定する。
【0061】
管理者によって何れかのアイコン15Bが指定されると、CPU11は、一例として
図11に示すように、指定されたアイコン15Bの少なくとも一部に重畳させた状態で、設定ボタン15C及び削除ボタン15Dを表示する。ここで、設定ボタン15Cは、対応する処理の設定に関する入力を行いたい場合に指定されるボタンであり、削除ボタン15Dは、対応する処理を削除したい場合に指定されるボタンである。これらのボタンが表示されると、管理者は、設定ボタン15C及び削除ボタン15Dの何れか一方を入力部14により指定する。
【0062】
そこで、ステップ110で、CPU11は、設定ボタン15Cが指定されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ112に移行する。
【0063】
ステップ112で、CPU11は、読み出したワークフロー管理情報及びハンドラ管理情報を用いて、予め定められた構成とされ、かつ、対象処理に対応する設定画面を表示するように表示部15を制御する。
図12、
図13、
図15には、本実施形態に係る設定画面の各種例が示されている。なお、
図12は、対象処理が「OCR処理」である場合の設定画面の一例であり、
図13は、対象処理が「ファイル名生成処理」である場合の設定画面の一例であり、
図15は、対象処理が「外部アプリ連携処理」である場合の設定画面の一例である。
【0064】
一例として
図12に示すように、対象処理が「OCR処理」である場合の設定画面は、入力ファイル、訂正学習の要否、確認訂正の有無、言語、帳票タイプ、及び属性抽出仕様の各情報が指定可能なものとされている。また、一例として
図13に示すように、対象処理が「ファイル名生成処理」である場合の設定画面は、入力ファイル、格納時のフォルダパスの要否、格納時のファイル名の要否、ファイル名、及びタイムゾーンの各情報が指定可能なものとされている。更に、一例として
図15に示すように、対象処理が「外部アプリ連携処理」である場合の設定画面は、操作(登録又は更新)、対象とするアプリケーションプログラム、フィールド、及び登録値の各情報が指定可能なものとされている。ここで、
図15における「マッピング」は、以前の処理の処理結果(本実施形態では、出力パラメータ)を対象処理の設定における入力パラメータに関連付けることを意味する。
【0065】
なお、
図13に示した、対象処理が「ファイル名生成処理」である場合の設定画面において「ファイル名」に対応して表示された要素1、要素2、・・・は、生成するファイル名を規定する複数種類の情報を指定するためのものである。即ち、本実施形態に係るファイル名生成処理では、ファイル名を複数の要素の組み合わせで構成することができる。
【0066】
管理者は、まず、要素1の表示領域を入力部14により指定する。これに応じて、CPU11は、一例として
図14の左上に示すサブ画面を表示部15に表示するように制御する。当該サブ画面が表示されると、管理者は、ファイル名を構成する1つめの要素として、同図に示すように、大分類、小分類、及び値の各々を、この順に設定する。
【0067】
ここで、大分類は、大まかな設定の選択を行うものであり、小分類は、設定した大分類に対応して選択可能なものが適用され、上記値は、大分類及び小分類に対応して設定可能なものが適用される。同図に示す例では、管理者により、大分類として「マッピング(ocr)」が指定され、小分類として「OCR結果(取得結果)」が指定され、値として非定型帳票処理ハンドラ(OCR処理)によって得られた「タイトル」が指定された場合が例示されている。
【0068】
同様に、管理者は、
図13に示す設定画面において、要素2の表示領域を入力部14により指定する。これに応じて、CPU11は、一例として
図14の右上に示すサブ画面を表示部15に表示するように制御する。当該サブ画面が表示されると、管理者は、ファイル名を構成する2つめの要素として、同図に示すように、大分類、小分類、及び値の各々を、この順に設定する。なお、同図に示す例では、管理者により、「_」(アンダーバー」が固定文字列として指定された場合が例示されている。
【0069】
次いで、管理者は、
図13に示す設定画面において、要素3の表示領域を入力部14により指定する。これに応じて、CPU11は、一例として
図14の左下に示すサブ画面を表示部15に表示するように制御する。当該サブ画面が表示されると、管理者は、ファイル名を構成する3つめの要素として、同図に示すように、大分類、小分類、及び値の各々を、この順に設定する。なお、同図に示す例では、管理者により、非定型帳票処理ハンドラ(OCR処理)によって得られた「番号」が指定された場合が例示されている。
【0070】
更に、管理者は、
図13に示す設定画面において、要素4の表示領域を入力部14により指定する。これに応じて、CPU11は、一例として
図14の右下に示すサブ画面を表示部15に表示するように制御する。当該サブ画面が表示されると、管理者は、ファイル名を構成する4つめの要素として、同図に示すように、大分類、小分類、及び値の各々を、この順に設定する。なお、同図に示す例では、管理者により、ファイルの拡張子が指定された場合が例示されている。
【0071】
以上の4つの要素の指定により、対応するファイル名生成処理では、一例として「請求書_0000XYZ.pdf」といったファイル名が自動的に生成されることになる。
【0072】
一方、本実施形態に係る「外部アプリ連携処理」に関する設定画面では、一例として
図15に示すように、複数種類のフィールドが設定可能とされている。そして、この設定画面では、設定したフィールドの各々に関して、それ以前の処理の処理結果を外部アプリ連携処理の設定における入力パラメータとして指定することができるものとされている。
【0073】
図15に示す例では、「元ファイル」とのフィールドに対して、外部アプリ連携処理の3つ前に実行される処理であるMFP登録ハンドラ(スキャン入力処理)による処理結果であるスキャン画像が指定されている。また、
図15に示す例では、「タイトル」、及び「価格」との各々のフィールドに対しては、各々、2つ前に実行される処理である非定型帳票処理ハンドラ(OCR処理)による処理結果である、OCR結果(タイトル)、及びOCR結果(価格)が指定されている。更に、
図15に示す例では、「ファイル名」とのフィールドに対しては、1つ前に実行される処理である文字列生成ハンドラ(ファイル名生成処理)による処理結果であるファイル名が指定されている。
【0074】
一方、本実施形態に係る設定画面では、対応する入力情報に複数の候補が存在する場合は、当該複数の候補をプルダウン形式で一覧表示するものとされている。そして、この種の入力情報の指定領域には、
図12~
図15に例示するように、プルダウン指定ボタン15Eが表示される。
【0075】
管理者は、複数の候補が存在しない入力情報については入力部14により直接指定し、複数の候補が存在する入力情報については、対応するプルダウン指定ボタン15Eを入力部14により指定する。
【0076】
そこで、ステップ114で、CPU11は、プルダウン指定ボタン15Eが指定されたか否かを判定することにより、複数の選択候補の表示(以下、「選択候補表示」という。)が指定されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ116に移行する。
【0077】
ステップ116で、CPU11は、選択候補表示の対象とする候補の数が予め定められた閾値TH以上であるか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ122に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ118に移行する。なお、本実施形態では、閾値THとして、管理者によって予め設定された値を適用しているが、これに限るものではない。例えば、対象ワークフローに含まれる処理の数が多くなるほど大きな値を閾値THとして適用する形態としてもよい。
【0078】
ステップ118で、CPU11は、選択候補表示の対象とする候補を、予め定められた条件(本実施形態では、管理者によって予め設定された指定型に属するとの条件)で絞り込む。なお、以下では、指定型に属するものに絞り込まれた候補を、「絞り込み候補」という。以下では、便宜上、絞り込み候補の数が複数である場合にいて説明する。
【0079】
ステップ120で、CPU11は、絞り込み候補に含まれる各候補を、適用する可能性が高い順となるものとして予め定められた基準(本実施形態では、過去の利用頻度が高い順との基準)で並べ替える。すなわち、ここで、CPU11は、読み出したハンドラ管理情報に含まれる頻度を示す情報を用いて、当該情報が示す頻度が大きい順に候補を並べ替える。
【0080】
ステップ122で、CPU11は、以上の処理を経た複数の候補をプルダウンメニューとして、設定画面における、対応する領域にプルダウン形式で表示する。
図15には、このとき表示されるプルダウンメニュー15Fの一例が示されている。管理者は、表示されたプルダウンメニュー15Fから、所望の候補を入力部14により指定する。
【0081】
一方、ステップ114において否定判定となった場合、CPU11は、設定画面においてプルダウン指定ボタン15E以外が指定されたものと見なしてステップ124に移行する。
【0082】
ここで、管理者は、対象処理に対応する設定に関する全ての指定が終了すると、設定画面に表示されている終了ボタン15Gを入力部14により指定する。
【0083】
そこで、ステップ124で、CPU11は、設定画面において終了ボタン15Gが指定されるまで待機する。ステップ126で、CPU11は、管理者によって指定された各種情報を、対象処理の設定を示す情報として、ワークフロー管理データベース82Aにおける対応する記憶領域に記憶(保存)する。ステップ128で、CPU11は、管理者によって指定された各種情報に対応する対象に関する、ハンドラ管理データベース82Bの頻度情報を更新(インクリメント)した後、ステップ132に移行する。
【0084】
一方、ステップ110において否定判定となった場合、CPU11は、ワークフロー設定画面において削除ボタン15Dが指定されたものと見なしてステップ130に移行する。ステップ130で、CPU11は、対象処理に関する情報をワークフロー管理データベース82Aから削除し、その後にステップ132に移行する。
【0085】
ステップ132で、CPU11は、予め定められた終了タイミングが到来したか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ108に戻る一方、肯定判定となった場合は本情報処理を終了する。なお、本実施形態では、上記終了タイミングとして、管理者によって本情報処理の終了を指示する指示入力が行われたタイミングを適用しているが、この形態に限るものでないことは言うまでもない。
【0086】
図16~
図17には、各種処理の設定の入力パラメータとして指定する情報に複数の候補が存在する場合に設定画面において表示される画面(以下、「選択画面」という。)の説明に供する模式図が示されている。
【0087】
従来の技術では、
図16の左端の図(「基本」と表記した図)に示すように、例えば、処理Aに3種類の処理結果があり、処理Bに4種類の処理結果があり、処理Cに2種類の処理結果がある場合、処理Dにおいては、選択候補として9種類の処理結果が表示されていた。
【0088】
これに対し、本実施形態に係る情報処理では、指定した型による候補の絞り込みが行われるため、
図16の左から2番目の図(「表示例1」と表記した図)に示すように、指定した型(同図に示す例では、型a)に属する3種類の候補のみが選択候補として表示される。
【0089】
なお、
図16の左から3番目の図(「表示例2」と表記した図)は、更に選択候補を絞り込む場合の形態の一例を示す。同図に示す例は、本出願人による「業務別らくらくスキャン」の専用QRコード(登録商標)(以下、「業らく専用QRコード(登録商標)」という、)を利用するものとされている。
【0090】
即ち、現状において、業らく専用QRコード(登録商標)を文書のページ毎の情報の型として受け取り、解釈する処理が存在する。この処理において、業らく専用QRコード(登録商標)の選択時に、従来であれば、ページ毎の情報の型が全て候補として表示されるが、業らく専用QRコード(登録商標)の解析結果を出力するパラメータは限られるため、それらのみを候補として表示する。
【0091】
更に、本実施形態に係る情報処理では、利用頻度順による候補の並べ替えが行われるため、
図16の右端の図(「表示例3」と表記した図)に示すように、指定した型に属する3種類の候補のみが、利用頻度順に並べ替えられて選択候補として表示される。なお、
図16の右半分の2つの例は、何れも
図16の左から2番目の例を前提とした例である。
【0092】
図16の右端の図に例示した、出力パラメータ単体の利用頻度順に選択候補を並び替える方法の場合、元のデータが少なくても利用可能(コールドスタート問題に対応)であるという利点がある一方、利用され難い候補が上位に位置されてしまう場合もあるという欠点がある。
【0093】
この欠点に対し、
図17に示す例のように、一例として
図16に示した形態の変形例として、入出力パラメータの組み合わせの利用頻度順に選択候補を並べ替えて表示する形態としてもよい。この場合、元のデータが少ないとデータ不足になり得るという欠点はあるものの、より採用したい候補が上位に位置する可能性が高くなるという利点がある。
【0094】
その他の選択候補の並べ替え方法の例として、パラメータ同士のパラメータ名や説明文の文字列の比較や、類似度の比較を行う方法が例示される。この場合の形態例としては、例えば、パラメータ名同士の文字列の類似度を判定し、当該類似度が高い順に選択候補を表示する形態が例示される。この場合、類似度の判定方法によって表示順の精度が変動してしまうという欠点はあるものの、元のマッピングの履歴がない場合でも、自動的に並び替えが可能であるという利点がある。
【0095】
更に、他の選択候補の並べ替え方法の例として、ワークフロー内における処理の配置位置を利用する方法が例示される。例えば、前後の処理の内容から類似するワークフローを検索し、検索されたワークフローで適用している頻度順に選択候補を並び替える方法が例示される。この場合、多くの元データが必要であるとの欠点はあるものの、表示順の精度が高いという利点がある。
【0096】
なお、以上の選択候補の並べ替えにおいては、ワークフローとして、所謂つるしフロー(本出願人が提供する、少なくとも一部が設定済みのワークフロー)を適用することで、表示順の精度を向上させることができる。また、特定のユーザ環境においてワークフローを作成する場合や、全てのユーザ環境においてワークフローを作成する場合においても、ワークフローを作成する度に、表示順の精度を向上させることができる。但し、全てのユーザ環境においてワークフローを作成する場合には、個人情報や機密情報には当たらない形で情報を収集する必要がある。
【0097】
また、上記実施形態では、情報処理を端末装置10において実行する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ80によって情報処理を実行する形態としてもよいし、情報処理を端末装置10及びサーバ80の双方で分担して実行する形態としてもよい。
【0098】
また、上記実施形態では、各種データベースをサーバ80に登録した場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、何れかの端末装置10に各種データベースを登録する形態や、サーバ80を除く、端末装置10からアクセス可能な装置に各種データベースを登録する形態としてもよい。
【0099】
また、上記実施形態では、各種処理の設定を一例として
図7に示した1つのプログラムで実行する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、各処理の設定を、マイクロサービスアーキテクチャを適用して行う形態としてもよい。
【0100】
また、上記実施形態では、ワークフローを、1つの文書を、そのままの形で一連の処理を実行するものとした場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、1つの文書を、帳票の種別やページ数毎に分割したり、二次元コードやバーコードを用いて分割したりする処理を含む一連の処理をワークフローに含める形態としてもよい。
【0101】
以上、実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0102】
また、上記実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の組み合わせにより種々の発明が抽出される。実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0103】
また、上記実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えば、CPU等)や、専用のプロセッサ(例えば、GPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0104】
更に、上記実施形態では、情報処理を、プログラムを実行することにより、コンピュータを利用してソフトウェア構成により実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、情報処理を、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現する形態としてもよい。
【0105】
その他、上記実施形態で説明した端末装置10の構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
【0106】
また、上記実施形態で説明した情報処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0107】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 CPU
11A 受付部
11B 反映部
11C 制御部
12 メモリ
13 記憶部
13A 情報処理プログラム
14 入力部
15 表示部
15A ワークフロー選択ボタン
15B アイコン
15C 設定ボタン
15D 削除ボタン
15E プルダウン指定ボタン
15F プルダウンメニュー
15G 終了ボタン
16 媒体読み書き装置
17 記録媒体
18 通信I/F部
80 サーバ
82 記憶部
82A ワークフロー管理データベース
82B ハンドラ管理データベース