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特開2023-173352ホログラム装置、空中入力表示装置、ホログラム付き表示物、ホログラムシートに光を照射する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173352
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】ホログラム装置、空中入力表示装置、ホログラム付き表示物、ホログラムシートに光を照射する方法
(51)【国際特許分類】
   G03H 1/22 20060101AFI20231130BHJP
   G06F 3/0346 20130101ALI20231130BHJP
【FI】
G03H1/22
G06F3/0346 422
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022085542
(22)【出願日】2022-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100217836
【弁理士】
【氏名又は名称】合田 幸平
(72)【発明者】
【氏名】衛藤 浩司
(72)【発明者】
【氏名】諸岡 勉
【テーマコード(参考)】
2K008
5B087
【Fターム(参考)】
2K008AA00
2K008CC01
2K008CC03
2K008EE04
2K008FF03
2K008HH03
5B087AA07
5B087AA09
5B087AB02
5B087BC32
(57)【要約】
【課題】ゴースト像が観察されることを抑制する。
【解決手段】ホログラム装置30は、ホログラムシート40と、第2光源32と、を備える。ホログラムシート40には、像37が記録されている。第2光源32は、ホログラムシート40の再生角度から30°以上傾斜した方向からホログラムシート40に光を照射する。第2光源32がホログラムシート40に光を照射している状態におけるホログラムシート40上の照度と第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度との差は、第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度より高い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
像が記録されたホログラムシートと、
前記ホログラムシートの再生角度から30°以上傾斜した方向から前記ホログラムシートに光を照射する第2光源と、を備え、
前記第2光源が前記ホログラムシートに光を照射している状態における前記ホログラムシート上の照度と前記第2光源が前記ホログラムシートに光を照射していない状態における前記ホログラムシート上の照度との差は、前記第2光源が前記ホログラムシートに光を照射していない状態における前記ホログラムシート上の照度より高い、ホログラム装置。
【請求項2】
前記第2光源は、前記ホログラムシートの再生角度をなす方向と前記ホログラムシートのシート面の法線方向とを含む面においては、前記ホログラムシートの再生角度から90°以上傾斜した方向から前記ホログラムシートに光を照射する、請求項1に記載のホログラム装置。
【請求項3】
前記ホログラムシートの再生角度から25°以下傾斜した方向から前記ホログラムシートに光を照射する第1光源をさらに備え、
前記ホログラムシートは、前記第1光源が照射する光によって記録されている像を再生する、請求項1に記載のホログラム装置。
【請求項4】
前記第2光源が前記ホログラムシートに光を照射している状態における前記ホログラムシート上の照度と前記第2光源が前記ホログラムシートに光を照射していない状態における前記ホログラムシート上の照度との差は、1500lx以上である、請求項1に記載のホログラム装置。
【請求項5】
前記ホログラムシートは、リップマンホログラムを含む、請求項1に記載のホログラム装置。
【請求項6】
請求項1に記載のホログラム装置と、
前記像に対応した検出位置に検出感度を有する位置検出センサと、備える、空中入力表示装置。
【請求項7】
表示物と、
請求項1に記載のホログラム装置と、を備え、
前記ホログラムシートは、前記表示物に重ねて配置される、ホログラム付き表示物。
【請求項8】
前記表示物は、印刷物または画像を表示する表示装置である、請求項7に記載のホログラム付き表示物。
【請求項9】
ホログラムシートと、前記ホログラムシートの再生角度から25°以下傾斜した方向から前記ホログラムシートに光を照射する第1光源と、前記ホログラムシートの再生角度から30°以上傾斜した方向から前記ホログラムシートに光を照射する第2光源と、備え、前記ホログラムシートは、前記第1光源からの光によって記録されている像を再生するホログラム装置において、
前記第1光源と前記第2光源との少なくとも一方は、前記ホログラムシートに光を照射する、ホログラムシートに光を照射する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ホログラム装置、ホログラム装置を有する空中入力表示装置、ホログラム装置を有するホログラム付き表示物、及び、ホログラムシートに光を照射する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
立体的な像を表示するための装置として、ホログラム装置が知られている。ホログラム装置は、ホログラムシートと、光源と、を有している。光源からの光がホログラムシートに照射されることで、ホログラムシートが記録されている像を再生する。
【0003】
ホログラムシートには、ホログラム装置の光源以外からの光、例えば室内照明等の環境光が照射されることがある。ホログラム装置の光源以外からの光であっても、ホログラムシートに照射されると、ホログラムシートは像を再生することがある。ホログラム装置の光源以外からの光によって再生される像は、ゴースト像と称される。ゴースト像は、ホログラム装置の光源からの光によってホログラムシートが再生する像の位置とは異なる位置に再生される。言い換えると、ゴースト像は、意図されていない位置に再生される。ゴースト像が観察されると、ホログラム装置の光源からの光によって再生される像が適切に観察されることが阻害され得る。ゴースト像が観察されることを回避するための工夫の一例が、特許文献1に提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平2-176421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている方法では、ホログラム装置を観察する方向によってはゴースト像が観察されることがある。ホログラム装置を幅広い用途に用いるためには、ホログラム装置を観察する方向によらずに、ゴースト像が観察されることを抑制することが求められる。本開示は、ゴースト像が観察されることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施の形態は、以下の[1]乃至[8]に関する。
[1]
像が記録されたホログラムシートと、
前記ホログラムシートの再生角度から30°以上傾斜した方向から前記ホログラムシートに光を照射する第2光源と、を備え、
前記第2光源が前記ホログラムシートに光を照射している状態における前記ホログラムシート上の照度と前記第2光源が前記ホログラムシートに光を照射していない状態における前記ホログラムシート上の照度との差は、前記第2光源が前記ホログラムシートに光を照射していない状態における前記ホログラムシート上の照度より高い、ホログラム装置。
[2]
前記第2光源は、前記ホログラムシートの再生角度をなす方向と前記ホログラムシートのシート面の法線方向とを含む面においては、前記ホログラムシートの再生角度から90°以上傾斜した方向から前記ホログラムシートに光を照射する、[1]のホログラム装置。
[3]
前記ホログラムシートの再生角度から25°以下傾斜した方向から前記ホログラムシートに光を照射する第1光源をさらに備え、
前記ホログラムシートは、前記第1光源が照射する光によって記録されている像を再生する、[1]又は[2]のホログラム装置。
[4]
前記第2光源が前記ホログラムシートに光を照射している状態における前記ホログラムシート上の照度と前記第2光源が前記ホログラムシートに光を照射していない状態における前記ホログラムシート上の照度との差は、1500lx以上である、[1]乃至[3]のいずれかのホログラム装置。
[5]
前記ホログラムシートは、リップマンホログラムを含む、[1]乃至[4]のいずれかのホログラム装置。
[6]
[1]乃至[5]のいずれかのホログラム装置と、
前記像に対応した検出位置に検出感度を有する位置検出センサと、備える、空中入力表示装置。
[7]
表示物と、
[1]乃至[5]のいずれかのホログラム装置または[6]の空中入力表示装置と、を備え、
前記ホログラムシートは、前記表示物に重ねて配置される、ホログラム付き表示物。
[8]
前記表示物は、印刷物または画像を表示する表示装置である、[7]のホログラム付き表示物。
[9]
ホログラムシートと、前記ホログラムシートの再生角度から25°以下傾斜した方向から前記ホログラムシートに光を照射する第1光源と、前記ホログラムシートの再生角度から30°以上傾斜した方向から前記ホログラムシートに光を照射する第2光源と、備え、前記ホログラムシートは、前記第1光源からの光によって記録されている像を再生するホログラム装置において、
前記第1光源と前記第2光源との少なくとも一方は、前記ホログラムシートに光を照射する、ホログラムシートに光を照射する方法。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ゴースト像が観察されることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施の形態のホログラム付き表示物の構成を概略的に示す斜視図である。
図2図2は、一実施の形態の表示物の一例を示す上面図である。
図3図3は、一実施の形態のホログラム装置が表示する像の一例を示す上面図である。
図4図4は、一実施の形態のホログラムシートの構成の一例を示す断面図である。
図5図5は、一実施の形態のホログラムシートの構成の他の例を示す断面図である。
図6図6は、一実施の形態のホログラム付き表示物の上面図である。
図7図7は、図6のVII-VII線に沿った断面図である。
図8図8は、ホログラムシートの製造方法の一例を示す図である。
図9図9は、ホログラムシートの製造方法の一例を示す図である。
図10図10は、ホログラムシートの製造方法の一例を示す図である。
図11図11は、従来のホログラム付き表示物の一例の上面図である。
図12図12は、従来のホログラム付き表示物の一例の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。本件明細書に添付された図面における縮尺及び縦横の寸法比等は、図示と理解のしやすさのため、実物のそれらから変更され誇張されている。
【0010】
本明細書において用いられる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語ならびに長さや角度の値等は、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈される。
【0011】
図1には、本開示の一実施の形態に係るホログラム付き表示物10の分解斜視図が示されている。図1に示されているように、一実施の形態のホログラム付き表示物10は、表示物11と、空中入力表示装置20と、を有している。ホログラム付き表示物10は、表示物11と、空中入力表示装置20により空中に像と、を表示できる。ホログラム付き表示物10の利用者は、表示物11と、像と、を観察できる。空中入力表示装置20は、情報の入力を可能にする。利用者は、空中に表示された像の位置に指等の物体を配置することで、表示物11等に接触することなく、情報を入力できる。例えば、ホログラム付き表示物10の利用者は、「はい」「いいえ」や「A」「B」「C」「D」等の複数の選択枝から1つを選択して情報を入力できる。
【0012】
表示物11は、例えば文字や図形、絵柄等を表示する。図2は、表示物11の一例の上面図を示している。図2に示されている例では、表示物11は、太枠を表示している。
【0013】
表示物11は、例えば、表示面に画像を表示する表示装置である。表示面に表示された画像は、空中入力表示装置20を介して、ホログラム付き表示物10の利用者に観察され得る。表示装置としては、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等を用いることができる。
【0014】
表示物11は、光を印刷が施された透明なフィルム等を透過させて画像を表示する表示装置や、光の一部を遮光物によって遮光することで明暗による画像を表示する表示装置であってもよい。このような表示物11は、光を発する発光体と、表示する画像に対応した印刷が施された透明なフィルムや表示する画像に対応した形状の遮光物等といった所定のパターン部と、を含んでいる。発光体は、所定のパターン部を透過する光の強度を均一にするために、例えば面状に光を発する面光源装置であることが好ましい。
【0015】
表示物11が表示装置である場合、表示物11は、後述する空中入力表示装置20の通知手段として機能してもよい。通知手段として機能する表示物11は、空中入力表示装置20に情報が入力されると、入力された情報に基づいた情報を利用者に通知する。例えば、表示物11は、空中に表示された像の位置に指等の物体の存在を検出すると、物体が検出された位置に対応した位置において矩形の枠を表示する。
【0016】
表示物11は、例えば文字や絵柄が印刷された印刷物であってもよい。印刷物は、外部からの光を反射することで、空中入力表示装置20を介して、ホログラム付き表示物10の利用者に観察され得る。
【0017】
図1に示されているように、空中入力表示装置20は、位置検出センサ21と、ホログラム装置30と、を有している。ホログラム装置30は、空中に像37を結ぶ。位置検出センサ21は、検出感度を有する検出位置21sにおける物体の存在を検出する。物体の存在を検出することにより、検出した位置の情報を入力できる。位置検出センサ21が検出感度を有する検出位置21sは、ホログラム装置30が結ぶ像37に対応している。
【0018】
ホログラム付き表示物10において、空中入力表示装置20の各構成要素は、表示物11から利用者に近い位置に配置されている。空中入力表示装置20は、既存の表示物11に対して後付けで設置できる。既存の表示物11に空中入力表示装置20が設けられることで、ホログラム付き表示物10として利用できる。
【0019】
図1に示すように、ホログラム装置30は、第1光源31と、第2光源32と、ホログラムシート40と、を有している。ホログラムシート40は、適切な方向からの及び適切な波長の光を照射されると、記録されている像を再生する。ホログラムシート40は、第1光源31が照射した光によって、像を再生する。再生された像は、ホログラム装置30が結ぶ像37として、利用者に観察される。
【0020】
第1光源31は、ホログラムシート40が像を再生するように、ホログラムシート40に光を照射する。第1光源31が照射する光によって、ホログラムシート40は、意図された位置に像37を再生する。第1光源31は、ホログラムシート40の再生角度から25°以下傾斜した方向から、好ましくは再生角度から15°以下傾斜した方向から、より好ましくは再生角度から5°以下傾斜した方向から、最も好ましくは再生角度から、ホログラムシート40に光を照射する。ホログラムシート40の再生角度とは、ホログラムシート40のシート面に照射される光の角度のうち、当該光によってホログラムシート40が像37を最も明るく再生可能な角度である。ホログラムシート40のシート面とは、ホログラムシート40を全体的かつ大局的に見た場合において、ホログラムシート40の平面方向と一致する面のことを意味する。第1光源31が照射する光は、ホログラムシート40に記録されている像を再生させる波長を含んでいる。第1光源31は、ホログラムシート40に光を照射する状態と、光を照射しない状態と、を切り換えることができる。
【0021】
第1光源31は、点光源であることが好ましい。第1光源31は、1点から広がるように光を照射することが好ましい。第1光源31は、平行光を出射することがより好ましい。第1光源31は、例えばLEDライトである。第1光源31は、単一であることが好ましい。
【0022】
第2光源32は、ホログラムシート40が記録している像を再生しにくいように、ホログラムシート40に光を照射する。第2光源32は、ホログラムシート40の再生角度から30°以上傾斜した方向から、好ましくは再生角度から40°以上傾斜した方向から、より好ましくは再生角度から50°以上傾斜した方向から、ホログラムシート40に光を照射する。第2光源32は、ホログラムシート40の再生角度をなす方向とホログラムシート40のシート面の法線方法とを含む面(後述する図7で示される面に平行な面)においては、ホログラムシート40の再生角度から90°以上傾斜した方向からホログラムシート40に光を照射することが好ましい。第2光源32は、ホログラムシート40に光を照射する状態と、光を照射しない状態と、を切り換えることができる。第2光源32が照射する光は、白色でもよいし、単色でもよい。第2光源32が照射する光は、ホログラムシート40に記録されている像を再生させる波長を含んでいなくてもよい。
【0023】
第2光源32は、ホログラムシート40の全体に均一に光を照射するよう、面光源であることが好ましい。第2光源32は、例えばLEDライトである。ホログラム装置30は、複数の第2光源32を有していてもよい。ホログラム装置30が複数の第2光源32を有する場合、各第2光源32は、異なる位置に配置されおり、異なる構成であってもよい。
【0024】
ホログラムシート40は、再生角度近傍の角度で光を照射されることによって、記録されている像を再生する。ホログラムシート40は、第1光源31が照射する光によって、記録されている像を意図されている位置に再生する。ホログラムシート40は、第1光源31が照射する光以外の光、例えば室内照明等の環境光によっても記録されている像を再生し得る。環境光によって再生される像を、以下ではゴースト像38と称する。
【0025】
ホログラムシート40は、像を当該ホログラムシート40から離れた位置に再生できる。ホログラムシート40は、光を回折することで入射した光を所定の位置に向かわせ、像を再生する。図示されている例では、像は、第1光源31とホログラムシート40との間に再生される。ホログラムシート40は、光を反射させながら像を再生する。
【0026】
図1に示されているように、ホログラムシート40は、表示物11に重ねて配置されている。ホログラムシート40を介して表示物11を観察可能なよう、ホログラムシート40の可視光透過率は、高くなっていることが好ましい。具体的には、ホログラムシート40の可視光透過率は、50%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV-3100PC」、JIS K 0115準拠品)を用いて測定波長380nm以上780nm以下の範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定できる。
【0027】
第1光源31が照射する光によって再生される像37がホログラムシート40から浮き出して観察されるよう、像37とホログラムシート40とは、適切な距離で離れている。具体的には、像37とホログラムシート40との間の距離は、5mm以上100mm以下であることが好ましく、5mm以上50mm以下であることがより好ましい。
【0028】
ホログラムシート40には、第1光源31からの光、第2光源32からの光、及び、室内照明等の環境光が照射され得る。ホログラムシート40上において、第2光源32の光の照度は、環境光の照度より高くなっている。より詳しくは、第2光源32がホログラムシート40に光を照射している状態におけるホログラムシート40上の照度と第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度との差は、第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度より高い。好ましくは、第2光源32がホログラムシート40に光を照射している状態におけるホログラムシート40上の照度と第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度との差は、第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度の3倍より高い。第2光源32が照射する光のホログラムシート40上の照度と環境光のホログラムシート40上の照度との差、言い換えると第2光源32がホログラムシート40に光を照射している状態におけるホログラムシート40上の照度と第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度との差は、1500lx以上であることが好ましく、2000lx以上であることがより好ましい。
【0029】
ホログラムシート40上における照度は、照度計(日置電機(株)製「FT3424」、JIS C 1609-1:2006一般形AA級準拠品)を用いて、照度計の受光部をホログラムシート40が配置されている面の上側に配置することで測定できる。照度計の受光部とは、照度を測定する光が入射する部品である。
【0030】
第1光源31が照射する光によって再生される像37は、例えば文字や図形、絵柄等を含む。図3は、ホログラムシート40が再生する像37の一例の上面図である。図3に示されている例では、像37は、枠に囲まれた「A」「B」「C」「D」の文字である。
【0031】
図4は、表示物11及び表示物11に重ねて配置されたホログラムシート40の断面図の一例である。図4に示されている例では、ホログラムシート40は、基材層41と、ホログラム層45と、接合層43と、を有している。ホログラム層45は、基材層41と接合層43との間に配置されている。
【0032】
基材層41は、ホログラム層45を支持する。基材層41は、可視光線波長帯域の波長を透過する一般に言うところの透明なフィルムである。ここでいう可視光線波長帯域の波長とは、380nm以上780nm以下のことを意味する。基材層41は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、環状ポリオレフィンである。基材層41の厚みは、10μm以上100μm以下であることが好ましい。このような厚みの基材層41は、透明性や、ホログラム層45の支持性及び耐久性等に優れる。
【0033】
接合層43は、ホログラムシート40を表示物11に接合する。接合層43は、種々の接着性または粘着性を有した材料からなる層である。接合層43は、可視光透過率が高いことが好ましい。接合層43の材料は、例えば、アクリル系粘着材である。接合層43の厚みは、例えば、5μm以上50μm以下である。
【0034】
ホログラム層45は、ホログラムシート40において、照射された光から像37を再生する。ホログラム層45は、リップマンホログラムであることが好ましい。ホログラム層45は、光を反射させながら像を再生する反射型ホログラムである。ホログラム層45は、例えば、銀塩感材、重クロム酸ゼラチン、架橋性ポリマー、フォトポリマー等を硬化したものである。ホログラム層45の厚みは、例えば、1μm以上100μm以下であり、より好ましくは5μm以上40μm以下である。
【0035】
図5は、ホログラムシート40及びホログラムシート40に接合された表示物11の断面図の他の例である。図5に示されている例では、ホログラムシート40は、基材層41と、ホログラム層45と、接合層43と、表面層47と、接着層49と、を有している。ホログラム層45は、基材層41と接合層43との間に配置されている。接着層49は、基材層41、ホログラム層45及び接合層43を周状に囲む。基材層41、ホログラム層45、接合層43及び接着層49は、表面層47と表示物11との間に配置されている。
【0036】
図5に示された例において、接合層43は、ホログラム層45を表面層47に接合する。図5に示された例において、基材層41、ホログラム層45及び接合層43のその他の構成は、図4に示された例と同様である。
【0037】
表面層47は、ホログラムシート40の表面をなす。表面層47は、ホログラム層45を外部から保護する保護層として機能する。表面層47の材料は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、環状ポリオレフィンである。表面層47の厚みは、例えば、10μm以上100μm以下である。表面層47は、何らかの機能が付与されていてもよい。表面層47に付与され得る機能は、例えば、反射防止(AR)機能、耐擦傷性を有したハードコート(HC)機能、赤外線遮蔽(反射)機能、紫外線遮蔽(反射)機能、防汚機能、接合機能である。
【0038】
接着層49は、ホログラムシート40を表示物11に接着する。接着層49は、可視光透過率が高いものを用いることが好ましい。接着層49の材料は、例えば、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、アクリル系粘着剤である。接着層49の厚みは、例えば5μm以上50μm以下である。
【0039】
位置検出センサ21は、検出感度を有する範囲において、物体の位置を検出する。位置検出センサ21は、物体の位置だけでなく動きを検出してもよい。位置検出センサ21は、例えば、赤外線によって物体の位置を検出する。位置検出センサ21は、第1光源31が照射する光によってホログラムシート40が再生する像37に対応した位置に検出感度を有するよう、設定および配置されている。位置検出センサ21が検出感度を有する検出位置21sが、像37によって示されている。
【0040】
図6には、ホログラム付き表示物10の上面図が示されている。図6に示されている例では、第1光源31が照射する光によってホログラムシート40が再生する像37は、4つの矩形の枠に囲まれた「A」「B」「C」「D」の文字である。表示物11は、像37の「A」の文字を囲むように、「A」の文字の枠に重なるように太枠を表示している。ホログラムシート40は、第1光源31が照射する光によって再生する像37に重なって、環境光によってゴースト像38を再生する。
【0041】
図7は、図6のVII-VII線に沿った断面図を示している。図7は、ホログラムシート40の再生角度をなす方向とホログラムシート40のシート面の法線方法とを含む面に平行な面を表している。図6及び図7に示されている例において、位置検出センサ21は、第1光源31が照射する光によって再生する像37が再生する「A」、「B」、「C」、「D」の文字に重なる位置において、物体の存在を検出する。空中入力表示装置20において、位置検出センサ21が検出感度を有する検出位置21sにおいて利用者が指Fで像37が表示する文字を指すと、位置検出センサ21は指されている位置を検出する。検出した位置から、利用者が指している文字を特定する。指されている文字の特定により、利用者が指している文字の情報を入力できる。
【0042】
ホログラム層45の製造方法について、図8乃至図10を参照しながら説明する。
【0043】
図8に示すように、ガラス基板51上に第1ホログラム感材57a及びパターンマスク53を設ける。第1ホログラム感材57aの材料は、例えば、銀塩感材、重クロム酸ゼラチン、架橋性ポリマー、フォトポリマーである。フォトポリマーは、紫外線を照射されることで硬化する乾式材料からなり、量産性に優れるため、第1ホログラム感材57aの材料として好ましい。フォトポリマーは、少なくとも一種の光重合性化合物と、光重合開始剤と、を含む。パターンマスク53は、開口部53aを有しており、開口部53aが設けられていない部分では光を遮るが、開口部53aが設けられている部分では光を透過させる。パターンマスク53は、開口部53aによって、ホログラムシート40が再生する像37の位置に対応したパターン形状を形成している。例えば、ホログラムシート40が再生する像37に重なる位置において、パターンマスク53は開口部53aが設けられていない。
【0044】
図8に矢印で示すように、パターンマスク53を介して第1ホログラム感材57aに紫外線を照射する。パターンマスク53の開口部53aが設けられていない部分では、紫外線は遮られる。開口部53aが設けられている部分では、紫外線は、パターンマスク53を透過して、第1ホログラム感材57aに照射される。紫外線を照射された第1ホログラム感材57aは、硬化する。第1ホログラム感材57aは、パターンマスク53に対応したパターン形状以外の部分で硬化する。第1ホログラム感材57aの硬化した部分は、像を記録しない不感部分57bとなる。像を再生するための光を照射しても、不感部分57bにおいては像を再生しなくなる。
【0045】
図9に示すように、パターンマスク53を除去する。第1ホログラム感材57aよりガラス基板51に近い位置に、第1ホログラム原版55を配置する。第1ホログラム感材57aと第1ホログラム原版55との間に、ガラス基板51が位置する。第1ホログラム原版55には、全体にホログラムが記録されている。図9に矢印で示すように、第1ホログラム感材57aに光、特に平行光束を照射する。第1ホログラム感材57aに直接照射される光が参照光として、第1ホログラム感材57aをいったん透過して第1ホログラム原版55で回折された回折光が物体光として、第1ホログラム感材57aに入射する。物体光と参照光とが干渉することにより、第1ホログラム感材57aにおいて明暗パターンである干渉縞が生成される。この干渉縞が、感光性を有した第1ホログラム感材57aに記録される。不感部分57bには干渉縞が記録されない。ホログラムシート40が再生する像に重なる位置において干渉縞が像として記録されることで、第1ホログラム感材57aから第2ホログラム原版57が製造される。
【0046】
第1ホログラム感材57aに照射される光、すなわち物体光及び参照光は、例えば、アルゴンイオンレーザー(波長457.9nm、476.5nm、488.0nm、514.5nm)、クリプトンイオンレーザー(波長647.1nm)、ヘリウム-ネオンレーザー(波長632.8nm)、YAGレーザー(波長532nm)である。第1ホログラム感材57aに照射される波長の光は、第1光源31から照射される光に含まれる。
【0047】
図10に示すように、ホログラム層45を形成する第2ホログラム感材45aと上述した工程で製造された第2ホログラム原版57とを離して配置する。第2ホログラム感材45aと第2ホログラム原版57との間の距離は、製造されるホログラム層45に記録された像が再生される位置とホログラム層45との間の距離となる。第2ホログラム感材45aと第2ホログラム原版57との間の距離を調節することで、ホログラム層45に記録された像が再生される位置とホログラム層45との間の距離を調節できる。図10に示されている例では、第2ホログラム感材45aと第2ホログラム原版57との間を所望の距離とするために、第2ホログラム感材45aと第2ホログラム原版57との間にガラスや透明樹脂等からなる基板52が設けられている。図示されている例に限らず、第2ホログラム感材45aと第2ホログラム原版57との間は、所望の距離となれば、空気等であってもよい。図10に矢印で示すように、第2ホログラム感材45aに光を照射することで、上述した第2ホログラム原版57の製造工程と同様に、第2ホログラム感材45a内に明暗パターンである干渉縞が生成される。干渉縞は、第2ホログラム原版57において干渉縞が生成されている位置、すなわちホログラムシート40が再生する像に重なる位置に生成される。干渉縞は、感光性を有した第2ホログラム感材45aに像として記録される。以上の工程により、ホログラム層45が製造される。
【0048】
本実施の形態のホログラム装置30の作用及びホログラムシート40に光を照射する方法について説明する。
【0049】
ホログラムシート40には、室内照明等の環境光が照射される。ホログラムシート40は、環境光によってゴースト像38を再生し得る。ホログラムシート40が環境光によって再生するゴースト像38の位置は、第1光源31が照射する光によって再生する像37の位置からずれ得る。
【0050】
ホログラム装置30において、第1光源31と第2光源32との少なくとも一方は、ホログラムシート40に光を照射する。第1光源31がホログラムシート40に光を照射するかしないかに関わらず、第2光源32は、ホログラムシート40に光を照射することが好ましい。
【0051】
第1光源31及び第2光源32がともにホログラムシート40に光を照射している場合、ホログラムシート40は、第1光源31が照射する光によって記録されている像を再生し、環境光によってゴースト像38を再生する。第2光源32が照射する光によっては、ホログラムシート40は像をほとんど再生しない。環境光によって再生されるゴースト像38は、第1光源31が照射する光によって再生される像37及び第2光源32がホログラムシート40に照射する光より薄い。第2光源32がホログラムシート40に照射する光によって、ゴースト像38は観察されにくくなる。ゴースト像38にほとんど阻害されることなく、利用者は、第1光源31が照射する光によって再生される像37を明瞭に観察できる。
【0052】
第1光源31はホログラムシート40に光を照射していないが第2光源32はホログラムシート40に光を照射している場合、ホログラムシート40は、環境光によってゴースト像38を再生する。第2光源32が照射する光によっては、ホログラムシート40は像をほとんど再生しない。環境光によって再生されるゴースト像38は、第2光源32がホログラムシート40に照射する光より薄い。第2光源32がホログラムシート40に照射する光によって、ゴースト像38は観察されにくくなる。ゴースト像38にほとんど阻害されることなく、利用者は、ホログラムシート40を介して表示物11を観察できる。第1光源31がホログラムシート40に光を照射する前に、第1光源31が照射する光によってホログラムシートが再生する像37の情報がゴースト像38によって利用者に知られることが抑制できる。
【0053】
第1光源31はホログラムシート40に光を照射しているが第2光源32はホログラムシート40に光を照射していない場合、ホログラムシート40は、第1光源31が照射する光によって記録されている像を再生し、環境光によってゴースト像38を再生する。ゴースト像38は、第1光源31が照射する光によって再生される像37より薄い。利用者は、ゴースト像38より、第1光源31が照射する光によって再生される像37を明瞭に観察できる。
【0054】
従来のホログラム付き表示物110は、環境光が照射されると、ホログラムシートがゴースト像を再生する。図11は、従来のホログラム付き表示物110において、ホログラム装置の光源がホログラムシート140に光を照射していない状態の上面図である。図11に示されている例では、ホログラムシート140は、「A」「B」「C」「D」の文字の像を再生し得る。図11に示されているように、従来のホログラム付き表示物110では、光源が光を照射していなくても、ゴースト像138が観察される。光源131がホログラムシート140に光を照射する前に、光源が照射する光によってホログラムシートが再生する像137の情報がゴースト像138によって利用者に知られる。図12は、従来のホログラム付き表示物110において、ホログラム装置の光源がホログラムシート140に光を照射している状態の上面図である。図12に示すように、ゴースト像138が、光源が照射する光によってホログラムシート140が再生する像137に重なって観察される。図12に示されている例では、「A」「B」「C」「D」の文字が二重に観察されている。光源が光を照射しても、光源が照射する光によってホログラムシート140が再生する像137は、ゴースト像138によって阻害されて、明瞭には観察されにくい。
【0055】
本実施の形態のホログラム装置30は、ホログラムシート40の再生角度から30°以上傾斜した方向からホログラムシート40に光を照射する第2光源32を有している。ホログラムシート40は、第2光源32が照射する光によっては、像をほとんど再生しない。ホログラムシート40上において、第2光源32の光の照度は、環境光の照度より高くなっている。より詳しくは、第2光源32がホログラムシート40に光を照射している状態におけるホログラムシート40上の照度と第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度との差は、第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度より高い。第2光源32がホログラムシート40に照射する光によって、環境光によって再生されるゴースト像38が観察されることを抑制できる。ゴースト像38にほとんど阻害されることなく、利用者は、表示物11を観察できる。第1光源31がホログラムシート40に光を照射する前に、第1光源31が照射する光によってホログラムシートが再生する像37の情報がゴースト像によって利用者に知られることが抑制できる。
【0056】
第2光源32は、ホログラムシート40の再生角度をなす方向とホログラムシート40のシート面の法線方法とを含む面においては、ホログラムシート40の再生角度から90°以上傾斜した方向からホログラムシート40に光を照射する。ホログラムシート40が第2光源32が照射する光によって像を再生することがより抑制される。
【0057】
第1光源31は、ホログラムシート40の再生角度から25°以下傾斜した方向からホログラムシート40に光を照射する。第1光源31は、ホログラムシート40の再生角度に近い角度で光を照射する。ホログラムシート40は、第1光源31が照射する光によって、記録されている像を適切に再生できる。ゴースト像38にほとんど阻害されることなく、利用者は、第1光源31が照射する光によって再生される像37を明瞭に観察できる。
【0058】
第2光源32が照射する光のホログラムシート40上の照度と環境光のホログラムシート40上の照度との差、言い換えると第2光源32がホログラムシート40に光を照射している状態におけるホログラムシート40上の照度と第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度との差は、1500lx以上である。第2光源32が照射する光のホログラムシート40上の照度が環境光のホログラムシート40上の照度よりも十分に高い。第2光源32がホログラムシート40に照射する光によって、環境光によって再生されるゴースト像38が観察されることを十分に抑制できる。
【0059】
ホログラムシートは、リップマンホログラムを含む。リップマンホログラムは、特にゴースト像38が観察されやすい。第2光源32によってゴースト像38が観察されることを十分に抑制する効果を、特に顕著に奏することができる。
【0060】
本実施の形態のホログラム装置30は、像が記録されたホログラムシート40と、ホログラムシート40の再生角度から30°以上傾斜した方向からホログラムシートに光を照射する第2光源32と、を備える。第2光源32がホログラムシート40に光を照射している状態におけるホログラムシート40上の照度と第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度との差は、第2光源32がホログラムシート40に光を照射していない状態におけるホログラムシート40上の照度より高い。本実施の形態のホログラム装置30によれば、第2光源32がホログラムシート40に照射する光によって、ゴースト像38が観察されることを抑制できる。
【0061】
本開示の態様は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本開示の効果も上述した実施の形態に係る内容に限定されない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される各開示の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0062】
10 ホログラム付き表示物
11 表示物
20 空中入力表示装置
21 位置検出センサ
30 ホログラム装置
31 第1光源
32 第2光源
37 像
38 ゴースト像
40 ホログラムシート
41 基材層
43 接合層
45 ホログラム層
47 表面層
49 接着層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12