(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173384
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】車両制御方法、サーバ、車両走行システム、及び車両
(51)【国際特許分類】
G08G 1/16 20060101AFI20231130BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20231130BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20231130BHJP
G01C 21/34 20060101ALI20231130BHJP
B60W 30/165 20200101ALI20231130BHJP
B60W 60/00 20200101ALI20231130BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20231130BHJP
G16Y 40/30 20200101ALI20231130BHJP
【FI】
G08G1/16 E
G08G1/09 F
G08G1/00 X
G01C21/34
B60W30/165
B60W60/00
G16Y10/40
G16Y40/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022085608
(22)【出願日】2022-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】小山 亮
(72)【発明者】
【氏名】松▲崎▼ 文宏
(72)【発明者】
【氏名】加瀬林 千里
【テーマコード(参考)】
2F129
3D241
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129DD13
2F129DD15
2F129DD53
2F129EE02
2F129EE52
2F129EE78
2F129EE79
2F129EE95
2F129FF02
2F129FF20
2F129FF32
2F129FF62
2F129FF63
2F129FF72
2F129GG04
2F129GG05
2F129GG06
2F129GG17
2F129GG18
2F129HH18
2F129HH19
3D241BA02
3D241BC01
3D241BC02
3D241CC01
3D241CC08
3D241CC17
3D241CE02
3D241CE04
3D241CE05
3D241DA52Z
3D241DB01Z
3D241DB20Z
3D241DC02Z
3D241DC33Z
3D241DC40Z
3D241DC42Z
5H181AA01
5H181AA27
5H181BB04
5H181BB13
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC12
5H181CC14
5H181FF04
5H181FF13
5H181FF22
5H181LL01
5H181LL04
5H181LL09
(57)【要約】
【課題】先行車両に対して後続車両が追従走行を適切に行うことが可能な車両制御方法、サーバ装置、車両走行システム、及び車両を提供する。
【解決手段】一態様に係る車両制御方法は、第1車両100-1の第1位置を示す第1位置情報と、第2車両100-2の第2位置を示す第2位置情報とを取得するステップを有する。また、前記車両制御方法は、第1位置情報及び第2位置情報に基づいて、第2位置から第1位置への第1経路を作成するステップを有する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1車両の第1位置を示す第1位置情報と、第2車両の第2位置を示す第2位置情報とを取得するステップと、
前記第1位置情報及び前記第2位置情報に基づいて、前記第2位置から前記第1位置への第1経路を作成するステップと、を有する
車両制御方法。
【請求項2】
前記取得するステップは、前記第1位置情報を前記第1車両から受信し、前記第2位置情報を前記第2車両から受信するステップを含み、
前記第1経路を示す情報を前記第2車両へ送信するステップ、を更に有する
請求項1記載の車両制御方法。
【請求項3】
前記取得するステップは、前記第1車両から前記第1位置情報を受信するステップを含む、
請求項1記載の車両制御方法。
【請求項4】
前記第1車両から自律走行開始要求、及び前記第2車両から追従走行開始要求を受信するステップ、を更に有し、
前記取得するステップは、前記自律走行開始要求及び前記追従走行開始要求を受信した後に、前記第1位置情報及び前記第2位置情報を受信するステップを含む
請求項2記載の車両制御方法。
【請求項5】
前記第1車両から自律走行開始要求を受信するステップ、を更に有し、
前記取得するステップは、前記自律走行開始要求を受信した後に、前記第1車両から前記第1位置情報を受信するステップを含む、
請求項3記載の車両制御方法。
【請求項6】
前記第1車両の目標位置を記憶するステップと、
前記第1位置から前記目標位置への第2経路を作成するステップと、
前記第2経路を示す情報を前記第1車両へ送信するステップと、を更に有する
請求項1記載の車両制御方法。
【請求項7】
前記第1車両が前記目標位置に到達する第1条件、及び、前記第1位置と前記第2位置とが所定の範囲で一致する第2条件の少なくとも一方の条件が満たされるまで、
前記第1位置情報及び前記第2位置情報を周期的に取得するステップと、
前記第1経路を周期的に作成するステップと、を有する、
請求項6記載の車両制御方法。
【請求項8】
前記周期的に取得するステップは、前記第1位置情報を前記第1車両から及び前記第2位置情報を前記第2車両から周期的に受信するステップを含み、
前記第1経路を周期的に前記第2車両へ送信するステップ、を更に有する
請求項7記載の車両制御方法。
【請求項9】
前記周期的に取得するステップは、前記第1位置情報を前記第1車両から周期的に受信するステップを含む、
請求項7記載の車両制御方法。
【請求項10】
前記第1位置及び前記第2位置の間の距離に応じて、前記第1車両と前記第2車両との間の車間距離を制御するための情報を前記第1車両及び前記第2車両の少なくともいずれか一方に送信するステップ、を更に有する
請求項1記載の車両制御方法。
【請求項11】
前記車間距離を制御するための情報は、減速要求、停止要求、及び最高速度制限要求のいずれかの情報である、
請求項10記載の車両制御方法。
【請求項12】
前記第2車両の走行情報を取得するステップと、
前記走行情報に応じて、前記第1車両と前記第2車両との間の車間距離を制御するための情報を前記第1車両に送信するステップと、を更に有する
請求項1記載の車両制御方法。
【請求項13】
前記走行情報を取得するステップは、前記走行情報を前記第2車両から受信するステップを含む、
請求項12記載の車両制御方法。
【請求項14】
前記走行情報は、前記第2車両の停止又は旋回を示す情報である
請求項12又は13に記載の車両制御方法。
【請求項15】
第1車両及び第2車両と通信を行うサーバ装置であって、
前記第1車両の第1位置を示す第1位置情報と、前記第2車両の第2位置を示す第2位置情報とを受信する通信部と、
前記第1位置情報及び前記第2位置情報に基づいて、前記第2位置から前記第1位置への第1経路を示す情報を作成する経路作成部と、を有し、
前記通信部は、前記第1経路を示す情報を前記第2車両へ送信する
サーバ装置。
【請求項16】
第1車両及び第2車両と、
サーバ装置と、を有する車両走行システムであって、
前記第1車両の第1位置を示す第1位置情報と、前記第2車両の第2位置を示す第2位置情報とを取得する通信部と、
前記第1位置情報及び前記第2位置情報に基づいて、前記第2位置から前記第1位置への第1経路を示す情報を作成する経路作成部と、を有する
車両走行システム。
【請求項17】
前記サーバ装置は、前記通信部及び前記経路作成部を有する
請求項16記載の車両走行システム。
【請求項18】
前記第2車両は、前記通信部及び前記経路作成部を有する
請求項16記載の車両走行システム。
【請求項19】
車両であって、
他の車両の第1位置を示す第1位置情報と、前記車両の第2位置を示す第2位置情報とを取得する通信部と、
前記第1位置情報及び前記第2位置情報に基づいて、前記第2位置から前記第1位置への第1経路を示す情報を作成する経路作成部と、を有する
車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両制御方法、サーバ、車両走行システム、及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自律走行ロボット又は自動車などの自動運転技術がある。自動運転とは、乗り物や移動体の操縦を人の手によらず、機械が自律的に行うシステムである、とされる。自動運転技術により、例えば、交通流の円滑化のみならず、警備ロボットによる警備サービス、配送ロボットによる配送サービスなど、様々なサービスを自動で提供することが可能となる。
【0003】
自動運転技術の一種に、追従走行がある。追従走行とは、例えば、車間距離を保ちながら、先行車両を後続車両が追従して走行することをいう。追従走行により、例えば、後続車両では、先行車両で行われる画像認識処理などを行うことがないため、先行車両と比較して、処理軽減を図ることができる。従って、先行車両と後続車両とを含む車両走行システム全体の処理軽減を図ることも可能である。
【0004】
追従走行に関して、以下のような技術がある。すなわち、走行経路上に磁気情報源(磁気ネイル)が配列された自動走行用道路上において形成された車群において、車群を導く目標車両を設定し、目標車両が自車両の位置などの運転情報を追従車両に伝達することで、追従車両が車群走行制御を行う車群走行制御システムがある(例えば、以下の特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の車群走行制御システムでは、目標車両が磁気情報源から外れた位置を走行する場合、目標車両の位置などの運転情報を正確に取得することができず、追従車両が目標車両を追従して走行することができない場合がある。
【0007】
そこで、本開示の一態様は、先行車両に対して後続車両が追従走行を適切に行うことが可能な車両制御方法、サーバ装置、車両走行システム、及び車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様に係る車両制御方法は、第1車両の第1位置を示す第1位置情報と、第2車両の第2位置を示す第2位置情報とを取得するステップを有する。また、前記車両制御方法は、第1位置情報及び第2位置情報に基づいて、第2位置から第1位置への第1経路を作成するステップを有する。
【0009】
第2の態様に係るサーバ装置は、第1車両及び第2車両と通信を行うサーバ装置である。前記サーバ装置は、第1車両の第1位置を示す第1位置情報と、第2車両の第2位置を示す第2位置情報とを受信する通信部を有する。また、前記サーバ装置は、第1位置情報及び第2位置情報に基づいて、第2位置から第1位置への第1経路を示す情報を作成する経路作成部を有する。前記サーバ装置において、前記通信部は、第1経路を示す情報を第2車両へ送信する。
【0010】
第3の態様に係る車両走行システムは、第1車両及び第2車両と、サーバ装置と、を有する車両走行システムである。前記車両走行システムは、第1車両の第1位置を示す第1位置情報と、第2車両の第2位置を示す第2位置情報とを取得する通信部を有する。また、前記車両走行システムは、第1位置情報及び第2位置情報に基づいて、第2位置から第1位置への第1経路を示す情報を作成する経路作成部を有する。
【0011】
第4の態様に係る車両は、他の車両の第1位置を示す第1位置情報と、車両の第2位置を示す第2位置情報とを取得する通信部を有する。また、前記車両は、第1位置情報及び第2位置情報に基づいて、第2位置から第1位置への第1経路を示す情報を作成する経路作成部を有する。
【発明の効果】
【0012】
一態様によれば、先行車両に対して後続車両が追従走行を適切に行うことが可能な車両制御方法、サーバ、車両走行システム、及び車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る車両走行システムの構成例を表す図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る車両の構成例を表す図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係るサーバ装置の構成例を表す図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係る動作例を表す図である。
【
図5】
図5は、第2実施形態に係る動作例を表す図である。
【
図6】
図6は、第2実施形態に係る車間距離制御処理の動作例を表す図である。
【
図7】
図7は、第2実施形態の第1変形例に係る車間距離制御処理の動作例を表す図である。
【
図8】
図8は、第3実施形態に係る車両走行システムの構成例を表す図である。
【
図9】
図9は、第3実施形態に係る後続車両の構成例を表す図である。
【
図10】
図10は、第3実施形態に係る動作例を表す図である、
【
図11】
図11は、第3実施形態に係る車間距離制御処理の動作例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下において、一実施形態に係る車両走行システムについて図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0015】
[第1実施形態]
最初に、第1実施形態について説明する。
【0016】
図1は、第1実施形態に係る車両走行システム10の構成例を表す図である。
【0017】
図1に示すように、車両走行システム10は、車両100-1及び100-2と、サーバ装置200とを有する。
【0018】
車両100-1及び100-2は、
図1に示す例では、車両100-1を先行車両、車両100-2を後続車両として、後続車両100-2が先行車両100-1に対して追従走行を行っている例を表している。
【0019】
先行車両100-1(第1車両)は、先行車両100-1の位置(第1位置)を示す位置情報(第1位置情報)をサーバ装置200へ送信する。また、後続車両100-2(第2車両)も、後続車両100-2の位置(第2位置)を示す位置情報(第2位置情報)をサーバ装置200へ送信する。サーバ装置200では、先行車両100-1の位置情報と、後続車両100-2の位置情報とに基づいて、後続車両100-2の位置から先行車両100-1の位置への経路(第1経路)を作成する。サーバ装置200は、当該経路を示す情報を後続車両100-2へ送信する。後続車両100-2は、当該経路を示す情報に基づいて、先行車両100-1に対して追従走行を行う。
【0020】
このように、第1実施形態に係る車両走行システム10では、先行車両100-1と後続車両100-2はともに位置情報をサーバ装置200へ送信し、後続車両100-2はサーバ装置200から当該経路に関する情報を取得して追従走行を行うようにしている。そのため、後続車両100-2は、前方の先行車両100-1を自車両に搭載するセンサ等により検出できない場合であっても、サーバ装置200から、先行車両100-1への経路を受信できるため、追従走行を適切に行うことができる。例えば、後続車両100-2と先行車両100-1との間に、カーブや障害物などが存在する場合であっても、後続車両100-2は、サーバ装置200から経路を示す情報を受信することができる。また、後続車両100-2は、追従走行を行うに際して、経路探索などの処理を行うこともないため、経路探索を行う場合と比較して、処理軽減を図り、処理遅延による追従走行の遅延も抑制させることも可能となる。この点からも、後続車両100-2は、追従走行を適切に行うことができる。
【0021】
なお、以下では、先行車両100-1と後続車両100-2とを特に区別しない場合は、車両100と称する場合がある。
【0022】
車両100は、自律走行ロボットでもよい。自律走行ロボットは、工場内又は倉庫内において部品又は製品などを運搬する運搬ロボットであってもよい。また、自律走行ロボットは、ユーザ宅へ荷物を配送したり、レストランなどにおいて食品などを配送したりする配送ロボットであってもよい。更に、自律走行ロボットは、ビル内で警備を行う警備ロボットであってもよい。また、車両100は、普通自動車や軽自動車等の自動車、又は自動二輪車(オートバイ)等であってもよい。更に、車両100は、自動運転車両であってもよい。更に、車両100は、ドローンなどの飛行体であってもよい。
【0023】
車両100は、サーバ装置200と通信を行う。車両100は、サーバ装置200と直接無線通信を行ってもよい。車両100は、基地局(又は路側機)を介して、サーバ装置200と通信を行ってもよい。この場合、車両100と基地局(又は路側機)との間は無線通信となり、基地局(又は路側機)とサーバ装置200との間は有線通信となる。なお、以下では、車両100とサーバ装置200とが直接無線通信を行うものとして説明する。
【0024】
サーバ装置200は、車両100と通信を行って、経路探索を行うことで、後続車両100-2の先行車両100-1までの経路(第1経路)を作成する。また、サーバ装置200は、車両100と通信を行って、経路探索を行うことで、先行車両100-1の目標位置までの経路(第2経路)を作成する。サーバ装置200は、経路作成装置であってもよい。サーバ装置200は、後続車両100-2の位置から先行車両100-1の位置までの経路(第1経路)を後続車両100-2へ送信し、先行車両100-1の目標位置までの経路(第2経路)を先行車両100-1へ送信する。
【0025】
(車両の構成例)
次に、第1実施形態に係る車両100の構成例について説明する。
【0026】
図2は、第1実施形態に係る車両100の構成例を表す図である。
【0027】
図2に示すように、車両100は、位置情報取得部110と、制御部120と、通信部130と、アンテナ140と、走行制御部150と、走行駆動部160と、ステアリング部170と、ブレーキ部180とを有する。
【0028】
位置情報取得部110は、車両100の現地位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部110は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信部であってもよい。GNSS受信部は、衛星から受信したGNSS受信信号に基づいて、車両100の位置を取得する。位置情報取得部110は、少なくとも一つのカメラと第1位置情報処理部とから構成されてもよい。少なくとも一つのカメラは車両100周囲を撮像し、撮像した映像の映像信号を第1位置情報処理部へ出力する。第1位置情報処理部では、映像信号に基づいて、少なくとも一つのカメラで撮像した映像から車両100の位置を示す位置情報を取得する。第1位置情報処理部は、例えば、位置情報処理部内のメモリなどに周囲の映像に関する教師データを予め保持しておき、少なくとも一つのカメラで撮像した映像と教師データとを比較することで、位置情報を取得してもよい。位置情報取得部110は、取得した位置情報を制御部120へ出力する。位置情報取得部110は、少なくとも一つの測距装置と第2位置情報処理部と構成されてもよい。少なくとも一つの測距装置は、車両100の周囲をセンシングするように構成される。少なくとも一つの測距装置は、例えば、LiDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)、ToF(Time of Flight)センサ、音波センサ、ミリ波レーダー、又は、これらの少なくとも2つを組み合わせたセンシングデバイスを含み、少なくとも一つの測距装置は、センシングデバイスの検出値を第2位置情報処理部へ出力する。第2位置情報処理部は、センシングデバイスの検出値に基づき、車両100の位置を示す位置情報を取得する。第2位置情報処理部は、例えば、第2位置情報処理部内のメモリなどに三次元地図データを予め保持しておき、センシングデバイスの検出値から推定される車両100周囲の地形と、三次元地図データとを比較することで、位置情報を取得してもよい。なお、第2位置情報処理部は、センシングデバイスを利用し、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)方式でメモリに保存する三次元地図データを作成してもよい。
【0029】
制御部120は、車両100の各部を制御する。制御部120は、位置情報取得部110から受け取った位置情報を通信部130へ出力する。
【0030】
また、先行車両100-1における制御部120は、自律走行開始要求及び経路情報要求などを作成し、当該自律走行開始要求及び当該経路情報要求などを通信部130へ出力する。先行車両100-1における制御部120は、通信部130などを介して、サーバ装置200から、目標位置までの経路を示す情報を受信する。先行車両100-1における制御部120は、目標位置までの経路を示す情報を走行制御部150へ出力するとともに、当該目標位置までの経路に従って先行車両100-1を走行させるよう走行制御部150へ指示する。
【0031】
更に、後続車両100-2における制御部120は、先行車両100-1への追従走行開始要求及び経路情報要求などを作成し、当該追従走行開始要求及び当該経路情報要求などを通信部130へ出力する。後続車両100-2における制御部120は、通信部130などを介して、サーバ装置200から、先行車両100-1の位置までの経路を示す情報を受信する。後続車両100-2における制御部120は、当該情報を走行制御部150へ出力するとともに、先行車両100-1の位置までの経路に従って後続車両100-2を走行させるよう走行制御部150へ指示する。
【0032】
通信部130は、サーバ装置200と通信を行う。通信部130は、サーバ装置200と無線通信を行ってもよい。この場合、通信部130は、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses) STD-T109に準拠した通信方式を利用して、無線通信を行ってもよい。また、通信部130は、3GPP(登録商標)の通信方式(例えば、V2Xなど)を利用して、無線通信を行ってもよい。
【0033】
通信部130は、制御部120から出力された位置情報、自律走行開始要求、追従走行開始要求、及び経路情報などを無線信号へ変換し、当該無線信号をアンテナ140へ出力する。また、通信部130は、アンテナ140から無線信号を受け取り、当該無線信号をベースバンド信号へ変換し、当該ベースバンド信号から各種情報を抽出する。例えば、先行車両100-1の通信部130は、ベースバンド信号から、目標位置までの経路を示す情報を抽出し、当該情報を制御部120へ出力する。また、例えば、後続車両100-2の通信部130は、ベースバンド信号から、先行車両100-1までの経路を示す情報を抽出し、当該情報を制御部120へ出力する。
【0034】
アンテナ140は、通信部130から出力された無線信号を送信する。また、アンテナ140は、サーバ装置200から送信された無線信号を受信する。
【0035】
走行制御部150は、制御部120からの指示に従って、車両100の走行部分を制御する。すなわち、先行車両100-1の走行制御部150は、目標位置までの経路を示す情報に従って、走行駆動部160、ステアリング部170、及びブレーキ部180を適宜制御する。これにより、先行車両100-1は、当該情報に従って、目標位置まで当該経路に従って移動することが可能となる。また、後続車両100-2の走行制御部150は、先行車両100-1の位置までの経路を示す情報に従って、走行駆動部160、ステアリング部170、及びブレーキ部180を適宜制御する。これにより、後続車両100-2は、当該情報に従って、先行車両100-1の位置まで当該経路に従って移動することが可能となる。
【0036】
走行駆動部160は、例えば、エンジン及び車輪など、車両100の走行を駆動するブロックである。走行駆動部160は、走行制御部150からの指示に従って、エンジン及び車輪などを制御することで、車両100を所定の速度まで加速させたり、減速させたりすることが可能となる。
【0037】
ステアリング部170は、例えば、車両100の方向を維持したり変更したりする操縦部分である。ステアリング部170は、走行制御部150からの指示に従って、ステアリング部分を所定の角度まで回転制御したりすることで、車両100を直進させたり、右折又は左折させたりすることが可能となる。
【0038】
ブレーキ部180は、例えば、車輪の回転を抑制させるブロックである。ブレーキ部180は、走行制御部150からの指示に従って、車輪の回転を抑制させることで、車両100を所定速度まで減速させたり、停止させたりすることが可能となる。
【0039】
(サーバ装置の構成例)
次に、第1実施形態に係るサーバ装置200の構成例について説明する。
【0040】
図3は、第1実施形態に係るサーバ装置200の構成例を示す図である。
【0041】
図3に示すように、サーバ装置200は、アンテナ210と、通信部220と、経路作成部230とを有する。
【0042】
アンテナ210は、車両100から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号を通信部220へ出力する。また、アンテナ210は、通信部220から出力された無線信号を送信する。
【0043】
通信部220は、先行車両100-1の位置(第1位置)を示す位置情報(第1位置情報)と、後続車両100-2の位置(第2位置)を示す位置情報(第2位置情報)とを取得する。ここで、「取得」は「受信」を含む。すなわち、通信部220は、先行車両100-1の位置を示す位置情報と、後続車両100-2の位置を示す位置情報とを受信する。通信部220は、先行車両100-1の位置を示す位置情報を先行車両100-1から受信し、後続車両100-2の位置を示す位置情報を後続車両100-2から受信する。
【0044】
また、通信部220は、後続車両100-2の位置から先行車両100-1の位置への経路(第1経路)を示す情報を、後続車両100-2へ送信する。更に、通信部220は、先行車両100-1の位置から目標位置までの経路(第2経路)を示す情報を、先行車両100-1へ送信する。
【0045】
具体的には、通信部220は、以下の処理を行ってもよい。すなわち、通信部220は、アンテナ210から受け取った無線信号をベースバンド信号へ変換し、ベースバンド信号から、位置情報、自律走行開始要求、追従走行開始要求、及び経路情報などを抽出する。通信部220は、抽出した位置情報、自律走行開始要求、追従走行開始要求、及び経路情報などを経路作成部230へ出力する。また、通信部220は、経路作成部230から受け取った、目標位置までの経路を示す情報、及び先行車両100-1までの経路を示す情報を、無線信号へ変換し、当該無線信号をアンテナ210へ出力する。
【0046】
経路作成部230は、先行車両100-1の位置情報及び後続車両100-2の位置情報に基づいて、経路探索を行い、後続車両100-2の位置(第2位置)から先行車両100-1の位置(第1位置)への経路(第1経路)を作成する。経路作成部230は、当該経路を示す情報を通信部220へ出力する。なお、当該経路を示す情報は、緯度及び経度で表されてもよい。また、当該経路を示す情報には、ステアリング角度及び/又は車両速度が含まれてもよい。
【0047】
また、経路作成部230は、先行車両100-1の位置情報及び目標位置に基づいて、経路探索を行い、先行車両100-1の位置(第1位置)から目標位置までの経路(第2経路)を作成する。経路作成部230は、当該経路を示す情報を、通信部220へ出力する。なお、当該経路を示す情報も、緯度及び経度で表されてもよいし、ステアリング角度及び/又は車両速度が含まれてもよい。
【0048】
(第1実施形態の動作例)
次に、第1実施形態に係る動作例について説明する。
【0049】
図4は、第1実施形態に係る動作例を表す図である。サーバ装置200での動作は、主に、経路作成部230で行われる。
【0050】
図4に示すように、ステップS10において、先行車両100-1は、目標位置への自律走行開始要求を送信する。当該自律走行開始要求には、例えば、当該目標位置と、当該先行車両100-1の識別情報とが含まれる。サーバ装置200は、先行車両100-1の目標位置をサーバ装置200内のメモリに記憶してもよい。ステップS11において、サーバ装置200は、当該要求を受信したことに応じて、当該要求を受信したことを示す応答(return)を先行車両100-1へ送信してもよい。
【0051】
ステップS12において、後続車両100-2は、先行車両100-1への追従走行開始要求を送信する。当該追従走行開始要求には、例えば、追従走行対象となる当該先行車両100-1の識別情報と、当該後続車両100-2の識別情報とが含まれる。ステップS13において、サーバ装置200は、当該要求を受信したことに応じて、当該要求を受信したことを示す応答(return)を後続車両100-2へ送信してもよい。
【0052】
なお、サーバ装置200は、ステップS10で受信した自律走行開始要求と、ステップS12で受信した追従走行開始要求とに基づいて、先行車両100-1の識別情報及び後続車両100-2の識別情報をペアリングしてもよい。これにより、サーバ装置200は、車両100-1を先行車両、車両100-2を後続車両とする追従走行を行う車両どうしであることを認識するようにしてもよい。
【0053】
ステップS14において、先行車両100-1は、自車両の位置を表す位置情報を送信する。サーバ装置200は、当該位置情報を受信する。ステップS15において、サーバ装置200は、当該位置情報を受信したことに応じて、当該位置情報を受信したことを示す応答(return)を先行車両100-1へ送信してもよい。
【0054】
ステップS16において、後続車両100-2は、自車両の位置を表す位置情報を送信する。サーバ装置200は、当該位置情報を受信する。ステップS17において、サーバ装置200は、当該位置情報を受信したことに応じて、当該位置情報を受信したことを示す応答(return)を後続車両100-2へ送信してもよい。
【0055】
このように、サーバ装置200では、自律走行開始要求(ステップS10)及び追従走行開始要求を受信(ステップS10とステップS12)した後、先行車両100-1の位置情報及び後続車両100-2の位置情報を受信する(ステップS14とステップS16)。
【0056】
ステップS18において、サーバ装置200は、経路探索を行う。サーバ装置200は、経路探索により、先行車両100-1に対しては、目標位置までの経路を探索し、後続車両100-2に対しては、先行車両100-1の位置までの経路を探索する。
【0057】
ステップS19において、先行車両100-1は、経路情報要求を送信する。
【0058】
ステップS20において、サーバ装置200は、当該経路情報要求を受信したことに応じて、目標位置までの経路を示す情報を送信する。先行車両100-1は、当該情報を受信し、当該情報に基づいて、目標位置までの当該経路に従った自動走行を行う。
【0059】
ステップS21において、後続車両100-2は、経路情報要求を送信する。
【0060】
ステップS22において、サーバ装置200は、当該経路情報要求を受信したことに応じて、先行車両100-1の位置までの経路を示す情報を送信する。後続車両100-2は、当該情報を受信し、当該情報に基づいて、先行車両100-1の位置までの当該経路に従った自動走行を行う。
【0061】
ステップS23において、先行車両100-1が目標位置に到達する第1条件、及び、先行車両100-1の位置と後続車両100-2の位置とが所定の範囲で一致する第2条件の少なくとも一方の条件が満たされるまで、ステップS14からステップS22までが繰り返される。
【0062】
すなわち、第1条件及び第2条件のうち少なくとも一方の条件が満たされるまで、先行車両100-1は位置情報を周期的に送信し(ステップS14)、後続車両100-2も位置情報を周期的に送信し(ステップS16)、サーバ装置200は、2つの位置情報を周期的に取得(又は受信)する。また、第1条件及び第2条件のうち少なくとも一方の条件が満たされるまで、サーバ装置200は、先行車両100-1からの経路情報要求(ステップS19)に応じて、目標位置までの経路を示す情報を周期的に送信し(ステップS20)、後続車両100-2からの経路情報要求(ステップS21)に応じて、先行車両100-1の位置までの経路を示す情報を周期的に送信する(ステップS22)。
【0063】
ここで、第1条件及び第2条件の少なくともいずれか一方の条件が満たされるか否かは、サーバ装置200が判定してもよい。具体的には、サーバ装置200の経路作成部230が判定してもよい。サーバ装置200は、先行車両100-1からの位置情報(ステップS14)と後続車両100-2からの位置情報(ステップS16)とに基づいて、当該条件を判定してもよい。
【0064】
また、第2条件について、先行車両100-1の位置と後続車両100-2の位置とが所定の範囲で一致することは、後続車両100-2が先行車両100-1に追いつくことを含む。サーバ装置200は、2つの位置情報に基づいて、先行車両100-1と後続車両100-2の各位置が所定の範囲内にあれば、第2条件を満たすと判定し、当該各位置が所定の範囲内になければ、第2条件を見たさないと判定してもよい。
【0065】
一方、第1条件及び第2条件の少なくともいずれか一方の条件が満たされると、追従走行が終了する。
【0066】
(第1実施形態の変形例)
次に、第1実施形態の変形例について説明する。変形例は、主に、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0067】
第1実施形態では、2台の車両100-1及び100-2による追従走行の例について説明したがこれに限定されない。例えば、3台以上の車両100による追従走行が行われてもよい。
【0068】
例えば、先頭に先行車両100-1、先行車両100-1に後続する第1後続車両100-2、更に、第1後続車両100-2に後続する第2後続車両100による追従走行が行われる場合は、以下となる。すなわち、第1後続車両100-2は、先行車両100-1に対して第1実施形態で説明した追従走行を行えばよく、第2後続車両100は、第1後続車両100-2を、第2後続車両100における先行車両として、第1実施形態で説明した追従走行を行えばよい。
【0069】
後続車両が先行する車両を先行車両として、第1実施形態で説明した追従走行を行うことで、3台以上の追従走行であっても、第1実施形態と同様に実施することが可能である。
【0070】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態についても、主に、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0071】
第2実施形態では、先行車両100-1と後続車両100-2との車間距離を制御する実施形態である。
【0072】
具体的には、先行車両100-1の位置(第1位置)及び後続車両100-2の位置(第2位置)との間の距離に応じて、先行車両100-1(第1車両)と後続車両100-2(第2車両)との間の車間距離を制御するための情報を、先行車両100-1及び後続車両100-2の少なくともいずれか一方に送信する。当該送信は、第2実施形態では、サーバ装置200において行われる。
【0073】
これにより、例えば、先行車両100-1と後続車両100-2との車間距離が所定距離以上離れたり、所定距離未満近づいたりする場合に、その車間距離が適切な距離に調整される。そのため、サーバ装置200において2つの車両100-1及び100-2の一方を見失ったり、2つの車両100-1及び100-2が衝突したりするなどの事態を抑制させることができる。よって、追従走行を適切に行わせることが可能となる。
【0074】
(第2実施形態に係る動作例)
次に、第2実施形態に係る動作例について説明する。
【0075】
図5は、第2実施形態に係る動作例を表す図である。
図5において、第1実施形態と同一の処理には同一の符号が示されている。
【0076】
図5に示すように、ステップS30において、サーバ装置200は、先行車両100-1から受信した位置情報(ステップS14)に基づいて、先行車両100-1の移動軌跡を記録する処理を行う。例えば、経路作成部230は、周期的に受信した位置情報(ステップS14)に基づいて、先行車両100-1の移動軌跡をメモリなどに記録する。
【0077】
ステップS31において、サーバ装置200は、経路探索(ステップS18)後、経路を走行するための各車両100-1及び100-2の移動速度を計算する。例えば、経路作成部230は、先行車両100-1の移動軌跡(ステップS30)に基づいて、これまでに経過した時間を考慮して、目標位置までの経路を走行するための移動速度を計算してもよい。また、例えば、経路作成部230は、後続車両100-2が先行車両100-1に追従走行が可能となるように、先行車両100-1の移動速度に基づいて、先行車両100-1の位置までの後続車両100-2の移動速度を計算してもよい。
【0078】
ステップS32において、サーバ装置200は、車間距離制御処理を行う。
【0079】
図6は、第2実施形態に係る車間距離制御処理の動作例を表す図である。車間距離制御処理は、例えば、経路作成部230において行われる。
【0080】
図6に示すように、ステップS320において、サーバ装置200は、車間距離制御処理を開始すると、ステップS321において、先行車両100-1の位置情報(ステップS14)及び後続車両100-2の位置情報(ステップS16)から、先行車両100-1と後続車両100-2の車間距離を計算する。
【0081】
ステップS322において、サーバ装置200は、車間距離が規定値以上か否かを判定する。車間距離が規定値以上のとき(ステップS322でYes)、処理はステップS323へ移行し、車間距離が規定値以上ではないとき(ステップS322でNo)、処理はステップS324へ移行する。
【0082】
ステップS323において、サーバ装置200は、先行車両100-1に対して停止要求を送信することを決定する。ステップS323において、サーバ装置200は、ステップS21で計算した先行車両100-1の移動速度に関し、当該移動速度よりも低い速度に減速することを要求する減速要求を送信することを決定してもよい。すなわち、サーバ装置200は、先行車両100-1と後続車両100-2との車間距離が規定値以上離れているため、先行車両100-1を停止又は減速させて、車間距離を規定値以内となるように制御する。この場合の車間距離を制御するための情報は、先行車両100-1に対する減速要求又は停止要求となり得る。
【0083】
そして、ステップS331において、サーバ装置200は、車間距離制御処理を終了する。
【0084】
一方、ステップS324において、サーバ装置200は、車間距離が規定値未満か否かを判定する。車間距離が規定値未満のとき(ステップS324でYes)、処理はステップS325へ移行し、車間距離が規定値未満ではないとき(ステップS324でNo)、処理はステップS326へ移行する。
【0085】
ステップS325において、サーバ装置200は、後続車両100-2に対して停止要求を送信することを決定する。すなわち、サーバ装置200は、後続車両100-2が先行車両100-1との車間距離が規定値未満となるほど近づいているときは、後続車両100-2を停止させるように制御する。この場合の車間距離を制御するための情報は、後続車両100-2に対する停止要求となり得る。
【0086】
そして、ステップS331において、サーバ装置200は、車間距離制御処理を終了する。
【0087】
一方、ステップS326において、サーバ装置200は、後続車両100-2が旋回中であるか否かを判定する。後続車両100-2が旋回中のとき(ステップS326でYes)、処理はステップS327へ移行し、後続車両100-2が旋回中ではないとき(ステップS326でNo)、処理はステップS328へ移行する。サーバ装置200は、後続車両100-2の走行情報に基づいて、後続車両100-2が旋回中か否かを判定してもよい。走行情報には、後続車両100-2が旋回中か否かを示す情報が含まれる。走行情報は、後続車両100-2から受信してもよい。サーバ装置200は、後続車両100-2から受信した位置情報(ステップS16)に基づいて、走行情報を取得するようにしてもよい。この場合、サーバ装置200は、複数の位置情報に基づいて、移動方向が所定角度以上変化したときに旋回中であると判定し、移動方向が所定角度以上変化しないとき旋回中ではないと判定してもよい。
【0088】
ステップS327において、サーバ装置200は、先行車両100-1の最高速度を制限することを決定する。すなわち、サーバ装置200は、後続車両100-2が旋回中のため、先行車両100-1の最高速度を制限することで、先行車両100-1が後続車両100-2から所定距離以上離れないように制御する。この場合の車間距離を制御するための情報は、先行車両100-1に対する最高速度制限要求となり得る。当該要求には、最高速度の制限値が含まれる。
【0089】
そして、ステップS331において、サーバ装置200は、車間距離制御処理を終了する。
【0090】
一方、ステップS328において、サーバ装置200は、後続車両が停止中か否かを判定する。後続車両100-2が停止中のとき(ステップS328でYes)、処理はステップS329へ移行し、後続車両100-2が停止中ではないとき(ステップS328でNo)、処理はステップS330へ移行する。サーバ装置200は、後続車両100-2の走行情報に基づいて、後続車両100-2が停止中か否かを判定してもよい。走行情報には、後続車両100-2が停止中か否かを示す情報が含まれる。走行情報は、後続車両100-2から受信してもよい。サーバ装置200は、後続車両100-2から受信した位置情報(ステップS16)に基づいて、走行情報を取得するようにしてもよい。この場合、サーバ装置200は、複数の位置情報に基づいて、位置情報が連続して変化しないときに後続車両100-2が停止中であると判定し、位置情報が連続して変化するときに停止中ではないと判定してもよい。
【0091】
ステップS329において、サーバ装置200は、先行車両100-1の最高速度を制限することを決定する。すなわち、サーバ装置200は、後続車両100-2が停止中のため、先行車両100-1の最高速度を制限することで、先行車両100-1が後続車両100-2から所定距離以上離れないように制御する。この場合の車間距離を制御するための情報は、先行車両100-1に対する最高速度制限要求となり得る。当該要求に最高速度の制限値が含まれる。
【0092】
そして、ステップS331において、サーバ装置200は、車間距離制御処理を終了する。
【0093】
一方、ステップS330において、サーバ装置200は、車間距離に応じて、先行車両100-1の最高速度を制限することを決定する。この際、サーバ装置200は、車間距離及び最高速度の制限値を、サーバ装置200内のメモリ(又は当該メモリに記憶したテーブル)に保持してもよい。サーバ装置200は、先行車両100-1と後続車両100-2との車間距離が適切な距離となっており(ステップS322とステップS324でともにNo)、後続車両100-2が旋回も停止もしていないとき(ステップS326とステップS328でともにNo)、先行車両100-1の最高速度を車間距離に応じた速度に制限する。
【0094】
そして、ステップS331において、サーバ装置200は、車間距離制御処理を終了する。
【0095】
図5に戻り、車間距離制御処理(ステップS22)が終了した後、ステップS24において、サーバ装置200は、先行車両100-1に対する移動速度指示を送信する。当該移動速度指示には、車間距離制御処理(ステップS22)で決定した、先行車両100-1に対する停止要求(又は減速要求)(ステップS323)が含まれてもよい。また、当該移動速度指示には、車間距離制御処理で決定した、先行車両100-1の最高速度制限要求(ステップS327、ステップS329、及びステップS330)が含まれてもよい。ステップS24において、サーバ装置200は、後続車両100-2の走行情報に応じて、車間距離を制御するための情報(例えば、最高速度制限要求)を先行車両100-1へ送信する。先行車両100-1は、移動速度指示を受信すると、当該指示に従って、停止したり、減速したり、最高速度が制限された状態で当該移動速度により走行したりすることになる。
【0096】
ステップS25において、サーバ装置200は、後続車両100-2に対する移動速度指示を送信する。当該移動速度指示には、車間距離制御処理で決定した、後続車両100-2に対する停止要求(ステップS325)が含まれてもよい。後続車両100-2は、移動速度指示を受信すると、当該指示に従って、停止したり、当該移動速度で移動したりすることになる。
【0097】
なお、
図5に示す動作例においても、第1実施形態と同様に、先行車両100-1が目標位置に到達する第1条件、及び、先行車両100-1の位置と後続車両100-2の位置とが所定の範囲で一致する第2条件の少なくとも一方の条件が満たされるまで、ステップS14からステップS25までの処理が繰り返されてもよい。
【0098】
(第2実施形態における第1変形例)
次に、第2実施形態における第1変形例について説明する。第1変形例は、主に、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
【0099】
第2実施形態における車間距離制御処理(
図6)では、主に、先行車両100-1に対する速度を制限する(ステップS327とステップS329)ことで、車間距離を保つ例について説明した。車間距離制御処理は、これに限定されない。例えば、車間距離制御処理は、先行車両100-1と後続車両100-2の双方の速度を考慮して行われてもよい。
【0100】
図7は、第2実施形態の第1変形例に係る車間距離制御処理の動作例を表す図である。
図7において、
図6と同一処理には同一符号が付されている。
【0101】
ステップS322において、サーバ装置200は、車間距離が規定値以上ではない(ステップS322でNo)とき、ステップS340を行う。
【0102】
ステップS340において、サーバ装置200は、先行車両100-1と後続車両100-2の車間距離が基準しきい値以上か否かを判定する。車間距離が基準しきい値以上のとき(ステップS340でYes)、処理はステップS341へ移行し、車間距離が基準しきい値以上ではないとき(ステップS340でNo)、処理はステップS342へ移行する。
【0103】
ステップS341において、サーバ装置200は、先行車両100-1の移動速度を後続車両200-2の移動速度よりも小さい値に補正する。ここで、規定値(ステップS322)と基準しきい値(ステップS340)との関係は、規定値>基準しきい値、である。規定値は限界値を表し、基準しきい値は調整値を表してもよい。すなわち、サーバ装置200は、先行車両100-1と後続車両100-2との車間距離が限界値(規定値)まで離れてはいないものの(ステップS322でNo)、基準しきい値(又は調整値)以上離れているときは(ステップS340でYes)、先行車両100-1の移動速度を後続車両100-2の移動速度よりも小さい値に補正する。これにより、例えば、先行車両100-1の移動速度が後続車両100-2の移動速度よりも小さくなることで、車間距離が基準しきい値以内となり、後続車両100-2との車間距離が一定距離で保つことが可能となる。
【0104】
そして、ステップS344において、サーバ装置200は、車間距離制御処理を終了する。
【0105】
一方、ステップS342において、サーバ装置200は、先行車両100-1と後続車両100-2の車間距離が基準しきい値より小さいか否かを判定する。車間距離が基準しきい値より小さいとき(ステップS342でYes)、処理はステップS343へ移行する。一方、車間距離が基準しきい値より小さくないとき(ステップS342でNo)、サーバ装置200は、車間距離制御処理を終了する。
【0106】
ステップS343において、サーバ装置200は、後続車両100-2の移動速度を先行車両100-1の移動速度よりも小さい値に補正する。すなわち、サーバ装置200は、先行車両100-1と後続車両100-2との車間距離が基準しきい値(又は調整値)未満となるまで近づいているときは、後続車両100-2の移動速度を先行車両100-1の移動速度よりも小さい値に補正する。これにより、例えば、後続車両100-2の移動速度が先行車両100-1よりも遅くなるため、車間距離が基準しきい値以内となり、先行車両100-1と後続車両100-2とが一定の距離を保つことが可能となる。
【0107】
以降、サーバ装置200は、先行車両100-1の移動速度指示(
図5のステップS24)において、後続車両100-2の移動速度(ステップS21)よりも小さい値に補正した移動速度(ステップS341)を指示してもよい。また、サーバ装置200は、後続車両100-2の移動速度指示(
図5のステップS25)において、先行車両100-1の移動速度(ステップS21)よりも小さい値に補正した移動速度(ステップS343)を指示してもよい。
【0108】
(第2実施形態の第2変形例)
第2実施形態では、2台の車両100-1及び100-2による追従走行の例について説明したがこれに限定されない。例えば、第1実施形態における変形例と同様に、3台以上の車両による追従走行が行われてもよい。この場合も、第1実施形態における変形例と同様に、先行車両100-1、第1後続車両100-2、及び第2後続車両100の順で走行している場合、第2後続車両100は、第1後続車両100-2を先行車両として、車間距離制御処理(
図6及び
図7)を実行すればよい。
【0109】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態も、主に、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0110】
第1実施形態では、経路作成がサーバ装置200で行われる例について説明したがこれに限定されない。例えば、経路作成は、後続車両100-2で行われてもよい。
【0111】
図8は、第3実施形態に係る車両走行システム10の構成例を表す図である。
図8に示すように、車両走行システム10は、先行車両100-1と後続車両100-2とを有する。
【0112】
図9は、第3実施形態に係る後続車両100-2の構成例を表す図である。先行車両100-1の構成例は、
図2に示すように第1実施形態と同一構成でもよい。
【0113】
図9に示すように、後続車両100-2には、更に、経路作成部190を有する。後続車両100-2は、第1実施形態のサーバ装置200と同様に経路探索を行う。
【0114】
具体的には、第1に、先行車両100-1(第1車両)の位置(第1位置)を示す位置情報(第1位置情報)と、後続車両100-2(第2車両)の位置(第2位置)を示す位置情報(第2位置情報)とを取得する。第2に、先行車両100-1の位置情報及び後続車両100-2の位置情報に基づいて、後続車両100-2の位置から先行車両100-1の位置への経路(第1経路)を作成する。ここで、「取得」は「受信」を含む。すなわち、後続車両100-2の通信部130は、先行車両100-1の位置情報を先行車両100-1から受信する。後続車両100-2は、位置情報取得部110により、後続車両100-2の位置情報を取得する。そして、後続車両100-2の経路作成部190では、制御部120を介して通信部130から受け取った、先行車両100-1の位置情報と、制御部120を介して位置情報取得部110から受け取った、後続車両100-2の位置情報とに基づいて、当該経路を作成する。
【0115】
また、経路作成部190は、通信部130を介して、先行車両100-1から目標位置への自律走行開始要求を受信する。当該要求には、先行車両100-1の目標位置が含まれる。経路作成部190は、先行車両100-1の目標位置を後続車両100-2内のメモリに記憶する。そして、経路作成部190は、当該目標位置と、先行車両100-1から受信した位置情報とに基づいて、当該目標位置への経路(第2経路)を作成する。経路作成部190は、当該経路を示す情報を、通信部130を介して、先行車両100-1へ送信する。
【0116】
このように、経路作成部190では、第1実施形態と同様の経路作成を行うことが可能である。
【0117】
(第3実施形態の動作例)
次に、第3実施形態に係る動作例について説明する。
【0118】
図10は、第3実施形態に係る動作例を表す図である。
【0119】
後続車両100-2は、先行車両100-1から送信された、目標位置への自律走行開始要求を受信する(ステップS50)。後続車両100-2は、当該要求を受信したことに応じて、先行車両100-1に対する追従走行を開始してもよい。後続車両100-2の経路作成部190では、当該要求に含まれる先行車両100-1の識別情報と、自車両の識別情報とをペアリングして、追従走行を行うことを認識するようにしてもよい。
【0120】
後続車両100-2は、当該要求を受信した後、先行車両100-1から位置情報を受信する(ステップS52)。
【0121】
そして、後続車両100-2は、経路探索を行い(ステップS54)、第1実施形態と同様に、先行車両100-1の位置情報と目標位置とに基づいて、目標位置までの経路(第2経路)を作成する。後続車両100-2は、経路情報要求を受信(ステップS55)したことに応じて、目標位置までの経路(第2経路)に関する情報を先行車両100-1へ送信する(ステップS56)。この際、後続車両100-2では、当該後続車両100-2の位置情報を取得しているため、先行車両100-1の位置情報(ステップS55)と、当該後続車両100-2の位置情報とに基づいて、当該後続車両100-2の位置から先行車両100-1の位置までの経路(第1経路)を作成する。先行車両100-1は、目標位置までの経路に関する情報に従って走行することで、先行車両100-1の位置までの経路に従った走行を行う。
【0122】
そして、第1実施形態と同様に、先行車両100-1が目標位置に到達する第1条件、及び、先行車両100-1の位置と後続車両100-2の位置とが所定の範囲で一致する第2条件の少なくとも一方の条件が満たされるまで、ステップS52からステップS56までが繰り返される(ステップS23)。
【0123】
第1条件及び第2条件の少なくとも一方の条件が満たされるまで、後続車両100-2は、先行車両100-1の位置情報を周期的に受信する(ステップS52)ことになる。
【0124】
図11は、第3実施形態に係る車間距離制御処理の動作例を表す図である。
【0125】
後続車両100-2は、第2実施形態と同様に、先行車両100-1から位置情報を受信(ステップS52)した後、先行車両100-1の移動軌跡を記録する処理を行う(ステップS60)。また、後続車両100-2は、経路探索(ステップS54)後、第2実施形態と同様に、経路を走行するための各車両100-1及び100-2の移動速度を計算する(ステップS61)。そして、後続車両100-2は、車間距離制御処理を行う(ステップS62)。車間距離制御処理は、第2実施形態と同様に、
図6又は
図7に示す処理が行われる。車間距離制御処理は、例えば、後続車両100-2の経路作成部190で行われる。
【0126】
このように、第3実施形態では、後続車両100-2は、先行車両100-1から位置情報などを受信することで、サーバ装置200と同様に経路作成を行うことができる。そのため、第3実施形態においても、後続車両100-2は、先行車両100-1に対して追従走行を適切に行うことが可能となる。また、第3実施形態では、第1実施形態に示すサーバ装置200が存在しなくても、追従走行が可能である。従って、第1実施形態と比較して、車両走行システム10全体のコスト削減を図ることができる。
【0127】
なお、第3実施形態においても、第1実施形態の変形例と同様に、車両100が3台以上であっても追従走行が可能である。
【0128】
[その他の実施形態]
上述した実施形態に係る各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。このような記録媒体は、車両100の制御部120、後続車両100-2の経路作成部190、及びサーバ装置200の経路作成部230に含まれてもよい。車両100の制御部120、後続車両100-2の経路作成部190、及びサーバ装置200の経路作成部230は、記録媒体からプログラムを読み出して、当該プログラムを実行することで、上述した実施形態で説明した機能を実現してもよい。そのため、制御部120、経路作成部190、及び経路作成部230は、CPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサ又はコントローラであってもよい。
【0129】
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。また、矛盾しない範囲で、各実施形態、各動作例、又は各処理を組み合わせることも可能である。
【0130】
(付記)
一実施形態において、(1)車両制御方法であって、第1車両の第1位置を示す第1位置情報と、第2車両の第2位置を示す第2位置情報とを取得するステップと、前記第1位置情報及び前記第2位置情報に基づいて、前記第2位置から前記第1位置への第1経路を作成するステップと、を有する。
【0131】
(2)上記(1)の車両制御方法において、前記取得するステップは、前記第1位置情報を前記第1車両から受信し、前記第2位置情報を前記第2車両から受信するステップを含み、前記第1経路を示す情報を前記第2車両へ送信するステップ、を更に有することができる。
【0132】
(3)上記(1)又は(2)の車両制御方法において、前記取得するステップは、前記第1車両から前記第1位置情報を受信するステップを含むことができる。
【0133】
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかの車両制御方法において、前記第1車両から自律走行開始要求、及び前記第2車両から追従走行開始要求を受信するステップ、を更に有し、前記取得するステップは、前記自律走行開始要求及び前記追従走行開始要求を受信した後に、前記第1位置情報及び前記第2位置情報を受信するステップを含むことができる。
【0134】
(5)上記(1)乃至(4)のいずれかの車両制御方法において、前記第1車両から自律走行開始要求を受信するステップ、を更に有し、前記取得するステップは、前記自律走行開始要求を受信した後に、前記第1車両から前記第1位置情報を受信するステップを含むことができる。
【0135】
(6)上記(1)乃至(5)のいずれかの車両制御方法において、前記第1車両の目標位置を記憶するステップと、前記第1位置から前記目標位置への第2経路を作成するステップと、前記第2経路を示す情報を前記第1車両へ送信するステップと、を更に有することができる。
【0136】
(7)上記(1)乃至(6)のいずれかの車両制御方法において、前記第1車両が前記目標位置に到達する第1条件、及び、前記第1位置と前記第2位置とが所定の範囲で一致する第2条件の少なくとも一方の条件が満たされるまで、前記第1位置情報及び前記第2位置情報を周期的に取得するステップと、前記第1経路を周期的に作成するステップと、を有することができる。
【0137】
(8)上記(1)乃至(7)のいずれかの車両制御方法において、前記周期的に取得するステップは、前記第1位置情報を前記第1車両から及び前記第2位置情報を前記第2車両から周期的に受信するステップを含み、前記第1経路を周期的に前記第2車両へ送信するステップ、を更に有することができる。
【0138】
(9)上記(1)乃至(8)のいずれの車両制御方法において、前記周期的に取得するステップは、前記第1位置情報を前記第1車両から周期的に受信するステップを含むことができる。
【0139】
(10)上記(1)乃至(9)のいずれかの車両制御方法において、前記第1位置及び前記第2位置の間の距離に応じて、前記第1車両と前記第2車両との間の車間距離を制御するための情報を前記第1車両及び前記第2車両の少なくともいずれか一方に送信するステップ、を更に有することができる。
【0140】
(11)上記(1)乃至(10)のいずれの車両制御方法において、前記車間距離を制御するための情報は、減速要求、停止要求、及び最高速度制限要求のいずれかの情報とすることができる。
【0141】
(12)上記(1)乃至(11)のいずれかの車両制御方法において、前記第2車両の走行情報を取得するステップと、前記走行情報に応じて、前記第1車両と前記第2車両との間の車間距離を制御するための情報を前記第1車両に送信するステップと、を更に有することができる。
【0142】
(13)上記(1)乃至(12)のいずれかの車両制御方法において、前記走行情報を取得するステップは、前記走行情報を前記第2車両から受信するステップを含むことができる。
【0143】
(14)上記(1)乃至(13)のいずれかの車両制御方法において、前記走行情報は、前記第2車両の停止又は旋回を示す情報とすることができる。
【0144】
また、一実施形態において、(15)第1車両及び第2車両と通信を行うサーバ装置であって、前記第1車両の第1位置を示す第1位置情報と、前記第2車両の第2位置を示す第2位置情報とを受信する通信部と、前記第1位置情報及び前記第2位置情報に基づいて、前記第2位置から前記第1位置への第1経路を示す情報を作成する経路作成部と、を有し、前記通信部は、前記第1経路を示す情報を前記第2車両へ送信する。
【0145】
更に、一実施形態において、(16)第1車両及び第2車両と、サーバ装置と、を有する車両走行システムであって、前記第1車両の第1位置を示す第1位置情報と、前記第2車両の第2位置を示す第2位置情報とを取得する通信部と、前記第1位置情報及び前記第2位置情報に基づいて、前記第2位置から前記第1位置への第1経路を示す情報を作成する経路作成部と、を有する。
【0146】
(17)上記(16)の車両走行システムにおいて、前記サーバ装置は、前記通信部及び前記経路作成部を有することができる。
【0147】
(18)上記(16)又は(17)の車両走行システムにおいて、前記第2車両は、前記通信部及び前記経路作成部を有することができる。
【0148】
更に、一実施形態において、(19)車両であって、他の車両の第1位置を示す第1位置情報と、前記車両の第2位置を示す第2位置情報とを取得する通信部と、前記第1位置情報及び前記第2位置情報に基づいて、前記第2位置から前記第1位置への第1経路を示す情報を作成する経路作成部と、を有する。
【符号の説明】
【0149】
10 :車両走行システム 100 :車両
100-1 :先行車両 100-2 :後続車両
110 :位置情報取得部 120 :制御部
130 :通信部 150 :走行制御部
200 :サーバ装置 220 :通信部
190, 230 :経路作成部