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特開2023-173404洗濯代行業務店および洗濯代行業務方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173404
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】洗濯代行業務店および洗濯代行業務方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231130BHJP
   G06Q 50/28 20120101ALI20231130BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022085635
(22)【出願日】2022-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】511265305
【氏名又は名称】有限会社ウィンダム
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】110003362
【氏名又は名称】弁理士法人i.PARTNERS特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】手塚 伸光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】通勤や通学等の日常の生活で利用する駅の構内又は駅に隣接する場所に洗濯代行業務を行う店舗を設けて、主婦や独身者等にとって利便性の良い洗濯代行業務店および洗濯代行業務方法を提供する。
【解決手段】実施形態に係る洗濯代行業務店は、n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機と、を有するランドリー装置と、前記ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカーと、前記ロッカーの解錠を制御する制御装置と、を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店であって、前記被洗濯物の洗濯代行を受付し、前記洗濯乾燥処理を終えた前記被洗濯物を前記ロッカーに収容し、収容した前記ロッカーの番号および解錠情報を前記利用者に通知し、前記解錠情報を前記制御装置から入力することで、前記被洗濯物を収容した前記ロッカーを解錠することを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機と、を有するランドリー装置と、
前記ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカーと、
前記ロッカーの解錠を制御する制御装置と、
を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店であって、
前記被洗濯物の洗濯代行を受付し、
前記洗濯乾燥処理を終えた前記被洗濯物を前記ロッカーに収容し、
収容した前記ロッカーの番号および解錠情報を前記利用者に通知し、
前記解錠情報を前記制御装置から入力することで、前記被洗濯物を収容した前記ロッカーを解錠することを特徴とする洗濯代行業務店。
【請求項2】
前記洗濯代行の受付時に、
前記利用者の初志的事項、および携帯端末情報又は連絡先情報を入力して前記通知に利用し、
前記被洗濯物の重量に応じた利用料金を支払い処理が行われる請求項1に記載の洗濯代行業務店。
【請求項3】
n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機と、を有するランドリー装置と、
洗濯袋が投入されるポストと、
前記ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカーと、
前記ロッカーの解錠を制御する制御装置と、
利用者情報を管理する管理装置と、
を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店であって、
利用者の携帯端末から前記洗濯代行店の会員登録が行われた際、前記管理装置から会員番号を発行し、
前記会員番号を記入した利用者識別部材を取り付けた洗濯袋を前記ポストに投入し、
前記洗濯乾燥処理を終えた前記被洗濯物を前記ロッカーに収容し、
収容した前記ロッカーの番号および解錠情報を前記携帯端末に送信し、
前記解錠情報を前記制御装置から入力することで、前記被洗濯物を収容した前記ロッカーを解錠することを特徴とする洗濯代行業務店。
【請求項4】
n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機と、を有するランドリー装置と、
洗濯袋が投入されるポストと、
前記ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカーと、
前記ロッカーの解錠を制御する制御装置と、
利用者情報を管理する管理装置と、
を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店であって、
会員登録していない利用者が利用する場合、
前記被洗濯物の洗濯代行を受付し、
前記洗濯乾燥処理を終えた前記被洗濯物を前記ロッカーに収容し、
収容した前記ロッカーの番号および解錠情報を前記利用者に通知し、
前記解錠情報を前記制御装置から入力することで、前記被洗濯物を収容した前記ロッカーを解錠する。
会員登録している利用者が利用する場合、
利用者の携帯端末から前記洗濯代行店の会員登録が行われた際、前記管理装置から会員番号を発行し、
前記会員番号を記入した利用者識別部材を取り付けた洗濯袋を前記ポストに投入し、
前記洗濯乾燥処理を終えた前記被洗濯物を前記ロッカーに収容し、
収容した前記ロッカーの番号および解錠情報を前記携帯端末に送信し、
前記解錠情報を前記制御装置から入力することで、前記被洗濯物を収容した前記ロッカーを解錠することを特徴とする洗濯代行業務店。
【請求項5】
前記会員登録している利用者が利用する場合
洗濯・乾燥の利用料金は、前記会員登録時の設定に基づいて処理され、
前記設定が自動引去りである場合は、登録した口座から自動引去り処理が実行され、
前記設定が個別支払いの場合、前記解錠情報と共に前記利用料金を前記携帯端末に送信し、
前記制御装置を用いて前記利用料金の支払処理を行うことで、前記ロッカーの解錠準備が整う請求項3又は4に記載の洗濯代行業務店。
【請求項6】
前記洗濯代行店の会員登録では、前記利用者の初志的事項、利用コース、支払い方法、洗濯条件が入力されることを特徴とする請求項3又は4に記載の洗濯代行業務店。
【請求項7】
n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機と、を有するランドリー装置と、
前記ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカーと、
前記ロッカーの解錠を制御する制御装置と、
を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店の洗濯代行業務方法であって、
前記被洗濯物の洗濯代行を受付するステップと、
前記洗濯乾燥処理を終えた前記被洗濯物を前記ロッカーに収容するステップと、
収容した前記ロッカーの番号および解錠情報を前記利用者に通知するステップと、
前記解錠情報を前記制御装置から入力することで、前記被洗濯物を収容した前記ロッカーを解錠するステップと、
とを有することを特徴とする洗濯代行業務方法。
【請求項8】
前記洗濯代行の受付時に、
前記利用者の初志的事項、および携帯端末情報又は連絡先情報を入力するステップと、
前記被洗濯物の重量に応じた利用料金を支払い処理するステップと、を有する請求項7に記載の洗濯代行業務方法。
【請求項9】
n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機と、を有するランドリー装置と、
洗濯袋が投入されるポストと、
前記ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカーと、
前記ロッカーの解錠を制御する制御装置と、
利用者情報を管理する管理装置と、
を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店の洗濯代行業務方法であって、
利用者の携帯端末から前記洗濯代行店の会員登録が行われた際、前記管理装置から会員番号を発行するステップと、
前記会員番号を記入した利用者識別部材を取り付けた洗濯袋を前記ポストに投入するステップと、
前記洗濯乾燥処理を終えた前記被洗濯物を前記ロッカーに収容するステップと、
収容した前記ロッカーの番号および解錠情報を前記携帯端末に送信するステップと、
前記解錠情報を前記制御装置から入力することで、前記被洗濯物を収容した前記ロッカーを解錠するステップと、
を有することを特徴とする洗濯代行業務方法。
【請求項10】
n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機と、を有するランドリー装置と、
洗濯袋が投入されるポストと、
前記ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカーと、
前記ロッカーの解錠を制御する制御装置と、
利用者情報を管理する管理装置と、
を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店の洗濯代行業務方法であって、
会員登録していない利用者が利用する場合、
前記被洗濯物の洗濯代行を受付するステップと、
前記洗濯乾燥処理を終えた前記被洗濯物を前記ロッカーに収容するステップと、
収容した前記ロッカーの番号および解錠情報を前記利用者に通知し、
前記解錠情報を前記制御装置から入力することで、前記被洗濯物を収容した前記ロッカーを解錠するステップと、を有し、
会員登録している利用者が利用する場合、
利用者の携帯端末から前記洗濯代行店の会員登録が行われた際、前記管理装置から会員番号を発行するステップと、
前記会員番号を記入した利用者識別部材を取り付けた洗濯袋を前記ポストに投入するステップと、
前記洗濯乾燥処理を終えた前記被洗濯物を前記ロッカーに収容するステップと、
収容した前記ロッカーの番号および解錠情報を前記携帯端末に送信し、
前記解錠情報を前記制御装置から入力することで、前記被洗濯物を収容した前記ロッカーを解錠するステップと、
を有することを特徴とする洗濯代行業務方法。
【請求項11】
前記会員登録している利用者が利用する場合
洗濯・乾燥の利用料金は、前記会員登録時の設定に基づいて処理され、
前記設定が自動引去りである場合は、登録した口座から自動引去り処理が実行され、
前記設定が個別支払いの場合、前記解錠情報と共に前記利用料金を前記携帯端末に送信するステップと、
前記制御装置を用いて前記利用料金の支払処理を行うことで、前記ロッカーの解錠準備が整うようにするするステップと、を有する請求項9又は10に記載の洗濯代行業務方法。
【請求項12】
前記洗濯代行店の会員登録では、前記利用者の初志的事項、利用コース、支払い方法、洗濯条件を入力するステップと、を有する請求項9又は10に記載の洗濯代行業務方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、洗濯代行業務店および洗濯代行業務方法に関する。
【背景技術】
【0002】
共働き世代が増えている現代では、主婦の家事仕事を軽減するために、各種の代行業務を行う店舗が出現している。その一つとして、洗濯を代行するサービス業者が出現している。例えば、特許文献1では、洗濯を代行するサービスにおいて、被洗濯物の取り次ぎ業務をコンビニエンスストアにて行う管理装置および方法が提案されている。また特許文献2では、洗濯代行業務を行う新規なランドリーシステムが提案されている。
【0003】
しかしながら、これまでの洗濯代行業務の運営システムでは、例えばコンビニエンスストア等の取り次ぎ店に被洗濯物を持ち込む必要がある。コンビニエンスストア等が近くに住む人であれば良いが、取り次ぎ店が離れた場所に居住する人の利用は僅かである。共働きを行っている主婦や、独身者等は、被洗濯物を取り次ぎ店に持って行くこと自体が面倒くさく、その時間も軽減したいと思っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-275500号公報
【特許文献2】特開2003-290600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明が解決しようとする課題は、通勤や通学等の日常の生活で利用する駅の構内又は駅に近くの場所に洗濯代行業務を行う店舗を設けて、主婦や独身者等にとって利便性の良い洗濯代行業務店および洗濯代行業務方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る洗濯代行業務店は、n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機と、を有するランドリー装置と、前記ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカーと、前記ロッカーの解錠を制御する制御装置と、を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店であって、前記被洗濯物の洗濯代行を受付し、前記洗濯乾燥処理を終えた前記被洗濯物を前記ロッカーに収容し、収容した前記ロッカーの番号および解錠情報を前記利用者に通知し、前記解錠情報を前記制御装置から入力することで、前記被洗濯物を収容した前記ロッカーを解錠することを特徴とする。
【0007】
また実施形態に係る洗濯代行業務店は、n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機と、を有するランドリー装置と、洗濯袋が投入されるポストと、前記ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカーと、前記ロッカーの解錠を制御する制御装置と、利用者情報を管理する管理装置と、を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店であって、利用者の携帯端末から前記洗濯代行店の会員登録が行われた際、前記管理装置から会員番号を発行し、前記会員番号を記入した利用者識別部材を取り付けた洗濯袋を前記ポストに投入し、前記洗濯乾燥処理を終えた前記被洗濯物を前記ロッカーに収容し、収容した前記ロッカーの番号および解錠情報を前記携帯端末に送信し、前記解錠情報を前記制御装置から入力することで、前記被洗濯物を収容した前記ロッカーを解錠することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る洗濯代行業務店の構成を示す図である。
図2】実施形態に係る洗濯代行業務店に設置されるロッカーを示す図である。
図3】実施形態に係る洗濯代行業務店に設置される小型の2段ガス乾燥機と中型の洗濯機を示す図である。
図4】実施形態に係る洗濯代行業務店を管理運営するシステム構成を示す図である。
図5】利用者が所有する携帯端末を用いて、洗濯代行業務店の会員登録を行う操作手順を示すフローチャートである。
図6】会員登録していない利用者に対する受付処理の手順を示すフローチャートである。
図7】実施形態に係る洗濯代行業務の手順を示す第1フローチャートである。
図8】実施形態に係る洗濯代行業務の手順を示す第2フローチャートである。
図9】実施形態に係る洗濯代行業務の手順を示す第3フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係る洗濯代行業務店および洗濯代行業務方法について図面を参照して説明する。
図1は、駅の建物の商業スペースに設置された洗濯代行業務店10の一例を示している。洗濯代行業務店10は、例えば横幅10m、縦幅4mの小さなスペース内で各種器具が設けられている。洗濯代行業務店10の設置場所は、駅建物の中又は外を問わない。他には、例えば駅の近くの場所、又は構内(駅ビルの建物等)の商業スペースであっても良い。地下鉄の駅では、その出入口の場所とか、乗り換え通路の場所とか、等に設置しても良い。
【0010】
図1の洗濯代行業務店10は、出入口前のエントランススペース20に、受付カウンター30が設けられる。受付カウンター30は、店員と利用者(初めての利用者や、会員登録をしない利用者等)とが対面して、洗濯代行依頼や問合せ等を行うカウンターである。また受付カウンター30は、洗濯代行費用を支払うキャッシングカウンターでもあるので、POS端末35が設けられる。受付カウンター30には、店員(スタッフ)の出入り口となる跳ね上げカウンター40が設けられている。
【0011】
受付カウンター30の横には、洗濯物お預けポスト(受入箱)50が、例えば2つ設けられている。後述するように、会員登録を済ませた利用者には、事前に洗濯袋(チャック付きの丈夫なもの)に取り付け可能なタグ(利用者識別部材)が付与される。そのタグには、会員番号が記入されている。そして、洗濯代行を依頼する被洗濯物を入れた洗濯袋に、付与されたタグを取り付けて、その洗濯袋を洗濯物お預けポスト50に投入する構成とする。つまり、会員登録を済ませた利用者は、通勤や通学等の日常の生活で利用する駅に被洗濯物を入れた洗濯袋を持参して、洗濯物お預けポスト50に投入するだけの行為で作業依頼が終了する。店員は、洗濯袋のタグに記入される会員番号を管理端末150から入力することで、依頼者の情報や支払い情報等を確認することが出来る。したがって、会員登録を済ませた利用者は、受付カウンター30での受付を省略することが出来るので、受付カウンター30で待たされることは無い。なお、ここではタグを例に説明するが、タグに代えて会員番号を記入したシール、名札、通い袋等であっても良い。要は、利用者が識別できる利用者識別部材であれば良く、直接又は間接的に洗濯袋に取り付けることが出来るものであれば良い。
【0012】
エントランススペース20の周辺には、洗濯乾燥を終えた被洗濯物を収容する受け取りロッカー60、70が設けられる。
図2に示すように、受け取りロッカー60は、小さいサイズのロッカー(例えば、350mm×350mm)であり、横7列、縦4列の28個の保管場所を提供する。受け取りロッカー70は、大きいサイズのロッカー(例えば、500mm×500mm)であり、横4列、縦4列の16個の保管場所を提供する。店員は、被洗濯物の大きさに応じて収容するロッカー60又は70を選ぶ。
【0013】
受け取りロッカー60の中央部には、ロッカー制御装置80が設けられる。ロッカー制御装置80は、受け取りロッカー60、70の開閉を制御する機能と、後払いの利用料金を精算する機能とを備えている。図2に示すように、ロッカー制御装置80には、入力操作を行うタッチ式の表示パネル80a、識別コードの読取カメラ80b、現金精算装置80cおよびカード決済装置80dが組み込まれている。
【0014】
図1に戻り、洗濯代行業務店10の洗濯乾燥作業を行う作業スペース100には、小型の2段ガス乾燥機110が5台と、中型の洗濯機120が1台と、家庭用洗濯機130が6台と、シューズランドリー140が1台と、が設けられている。2段ガス乾燥機110、中型の洗濯機120、家庭用洗濯機130を総称してランドリー機器と呼ぶ。
図3に示すように、小型の2段ガス乾燥機110と中型の洗濯機120は、コインランドリーに設置される業務用の乾燥機、および洗濯機である。中型の洗濯機120は、大物の洗濯物や大量の洗濯物が持ち込まれたときに、対応できるように配備されている。洗濯機を、家庭用洗濯機130を使うことによって、小さなスペースで沢山の洗濯を同時に行うことが出来る。これにより、洗濯代行業務店10の設備費を安く抑えることが出来る。
また家庭用洗濯機130の数(2台以上、ここでは6台)より乾燥機110の数(3台以上、ここでは10台)の方が多い構成とする。これは、洗濯・濯ぎの時間より乾燥時間が多くかかるため、乾燥機110を多く配備することで、洗濯・濯ぎを終えた被洗濯物の乾燥作業を同時に沢山行える体制を確保している。これにより、少ない店員数で、効率よく洗濯代行業務を推進することが出来る。
【0015】
作業スペース100には、ランドリー機器で洗濯・乾燥を終えた被洗濯物を折り畳む作業台160が設けられ、その作業台160の下に収納されるランドリーカート170が、例えば3台設けられる。ランドリーカート170は、受付カウンター30や作業台160と乾燥機110又は洗濯機120、130との間での被洗濯物を移動する時に使用して、作業効率を上げる。なお、作業台160は、洗濯・乾燥を終えた被洗濯物を折り畳む作業だけを行い、アイロンがけは行わない。
【0016】
また作業スペース100には、管理端末150が設けられる。管理端末150は、外部のサーバ装置200(図4を参照)に接続されている。サーバ装置200には、会員登録された利用者の情報、受付カウンター30のPOS端末35やロッカー制御装置80と連携して、売り上げ情報が格納される構成となっている。管理端末150は、サーバ装置200から各種の情報を閲覧することで、店舗の管理運営が行えるようになっている。
【0017】
次に、図4乃至図9を参照して、洗濯代行業務店10における洗濯代行業務の実施方法を説明する。
図4は、洗濯代行業務店10を管理運営するシステム構成を示す図である。洗濯代行業務店10内に設けられるPOS端末35、精算機兼ロッカー制御装置80、管理端末150は、ネットワーク(例えばインターネット)200を介してサーバ装置300に接続されている。また、利用者が所有する携帯端末(例えば、スマートフォン)400もネットワーク200に接続されている。
【0018】
図5は、利用者が所有する携帯端末400を用いて、洗濯代行業務店10の会員登録を行う操作手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、洗濯代行業務店10のエントランススペース20には、会員登録アプリを携帯端末400にインストールするための識別コード(例えば、QRコード(登録商標))90が掲示されている。なお、会員登録は、洗濯代行業務店10の運用規約(注意事項を含む)を厳守することを承諾して頂くことを前提とする。
最初に、利用者は、携帯端末400のQRコード読み取り機能を作動させて、識別コード90を読み取ってインストールすることで、会員登録アプリを起動する(S100)。そして、会員登録アプリから、以下に示す項目を入力して、会員登録を行う。携帯端末400から入力された会員情報は、サーバ装置300に登録され、セキュリティ管理の下で管理端末150によって閲覧することが出来る。
【0019】
会員登録の入力として、最初に初志的事項の入力を行う(S110)。初志的事項の入力では、例えば氏名、電話番号、メールアドレス、住所等を入力する。メールアドレスは、洗濯乾燥処理を終えた被洗濯物を保管したロッカー60(又は70)の番号や、その解錠情報(QRコードや解錠番号等)を通知する時に使用する。また、住所は、被洗濯物に取り付け可能なタグ95(図4を参照)を郵送する時に使用する。なお、タグ95は、希望者には受付カウンター30での受け渡しを行うようにしても良い。
【0020】
次に、利用コースの設定入力を行う(S120)。利用コースとして、例えば、
(1)固定コース…20,000円/月(1回7kg以内が無制限で利用可)
(2)固定+追加コース
…10,000円/月(1回7kg以内が11回利用可)、
オーバー分は、後払い清算(追加毎に+1,000円)
(3)洗濯物の重量に応じて、都度の支払い
が用意されており、利用者が希望するコースを選択入力する。
【0021】
次に、支払い方法の設定入力を行う(S130)。支払い方法として、例えば、
(a)カード決済(自動引去り)として、カード番号やセキュリティ番号を入力
(b)個別支払い(店舗の制御装置80からの支払い)
が用意されており、利用者が希望するコースを選択入力する。
【0022】
次に、洗濯条件の設定入力を行う(S140)。洗濯条件として、例えば、
(A)標準コース(柔軟剤付き)
洗濯回数:1回 洗濯時間:10分
濯ぎ回数:1回 濯ぎ時間:10分
乾燥時間:40分
(B)個別コース(設定条件の上限有)
洗濯回数:n回(1回5分)
濯ぎ回数:m回(1回5分)
乾燥時間:k分
柔軟剤: 要/不要
が用意されており、利用者が希望するコースを選択入力する。
ステップ110~S140の各項目の入力が完了すると、サーバ装置300に当人の会員番号に対応して登録される。
【0023】
会員登録を行った利用者には、会員登録番号を記入したタグ95を郵送する(S150)。利用者は、被洗濯物を入れた洗濯袋97にタグ95を取り付けて、その洗濯袋97を洗濯物お預けポスト50に投入することで、洗濯代行依頼が完了する。
【0024】
図6は、会員登録していない利用者(初心者を含む)に対する受付処理の手順を示すフローチャートである。
会員登録していない利用者からの依頼受付は、受付カウンター30にて行われる。利用者は、「洗濯代行申込み用紙」に必要事項を記入して提出する(S200)。「洗濯代行申込み用紙」は、初志的事項や洗濯希望条件の入力等である。利用者が携帯端末を所有する場合は、その携帯端末の情報(電話番号、メールアドレス等)を入力するようにお願いする。携帯端末を所有していない利用者には、連絡先の情報の入力をお願いする。また、被洗濯物の引き取り時間を指定できるようにしても良い。「洗濯代行申込み用紙」は、タグと同様に利用者識別部材となって、持参した洗濯袋に貼り付けられる。
【0025】
次に、店員は、預かった洗濯袋内の被洗濯物の重量を測定して、利用料金を提示する(S210)。そして、利用者は測定した重量に応じた料金の支払いを行う(S220)。「洗濯代行申込み用紙」に記入したメールアドレス又は連絡先の情報は、洗濯乾燥処理を終えた被洗濯物を保管したロッカー60(又は70)の番号や、その解錠情報(QRコードや解錠番号等)を通知する時に使用する。
【0026】
図7は、洗濯代行業務の手順を示す第1フローチャートである。
洗濯代行業務店10の利用者が、登録会員である場合(S300のYes)、会員番号を記入したタグ95を付けた被洗濯物入りの洗濯袋97を洗濯物お預けポスト50に投入して(S310)、終了する。なお、被洗濯物の引き渡し時間は、例えば、朝6時~10時までの受け付けであれば、引き渡しは午後から可能とする。例えば、朝10時以降の受付であれば、3時間後の引き渡しを原則とする。しかしながら、早めの引き渡しを希望する場合は、受付カウンター30にて、会員番号と引き渡し希望時間を連絡する方式とする。依頼状況に応じて、希望通り引き渡し希望時間で可能か、それとも時間調整が必要であるか等を、店員と確認することが望ましい。
【0027】
洗濯代行業務店10の利用者が、登録会員でない場合(S300のNo)、図6に示したように、受付カウンター30にて利用申し込みを行う(S320)。その利用者が携帯端末を所有していれば(S330のYes)、その携帯端末情報の入力をお願いする。そして、被洗濯物を預かって(S350)、処理を終了する。利用者が携帯端末を所有していなければ(S330のNo)、連絡先情報の入力をお願いする。そして、被洗濯物を預かって(S350)、処理を終了する。なお、登録会員でない場合(S300のNo)の被洗濯物の引き渡し時間も、上述した登録会員と同様に扱われる。
【0028】
図8は、洗濯代行業務店10に来店した利用者が、登録会員でない利用者である場合の洗濯代行業務の手順を示す第2フローチャートである。
受付カウンター30の対面にて利用申し込みの受付が行われると(S400)、店員は利用申し込み用紙に記載された洗濯条件を確認して(S405)、その内容に従い洗濯機130(又は120)および乾燥機110を用いて被洗濯物の洗濯乾燥処理を行う(S410)。店員は、洗濯乾燥処理が終了すると(S415)、ロッカー60(又は70)に被洗濯物を収容して、利用者への受渡し可能な状態とする(S420)。なお、洗濯乾燥処理が終了した被洗濯物は、作業台160に移動して、被洗濯物を綺麗に折り畳み。さらに、折り畳んだ被洗濯物を圧縮可能なビニール洗濯袋に収めて、真空圧縮して小さくした形状でロッカー60(又は70)に収容するサービス(別料金で)を行っても良い。
【0029】
次に店員は、管理端末150を操作して、収容したロッカー番号と解錠情報(QRコード又は解錠番号)を利用者の携帯機器400に送信し(S425)、携帯機器400はそれを受信する(S430)。なお、携帯機器400を所有していない利用者に対しては、受付時に記入された連絡先情報(パソコン、FAX、電話機等)に従いロッカー番号と解錠情報を連絡する(S425)。
【0030】
また、管理端末150から、サーバ装置300にロッカー番号と解錠情報を登録する。これにより、サーバ装置300からロッカー制御装置80にロッカー番号と解錠情報が通知される(S435)。この通知を受けて、ロッカー制御装置80は利用者から受け取り入力(解錠情報)を待機する状態となる。なお、登録会員でない利用者の場合は、受付時に利用料金の全額を支払うスタイルであるので、利用料金の連絡はない。
【0031】
そして、利用者が受け取り可能な時間並びに状態となると、洗濯代行業務店10に来店してロッカー制御装置80から受信したロッカー番号と解錠情報をタッチ式の表示パネル80aから入力する。解錠情報がQRコードである場合は、カメラ80bによって読み取り入力する。ロッカー制御装置80は、利用者が入力したロッカー番号と解錠情報と、管理端末150からサーバ装置300を介して事前に登録されたロッカー番号と解錠情報を比較し、一致することを確認して、当該ロッカー60(又は70)を解錠して被洗濯物を引き渡す(S445)。利用者は、ロッカー60(又は70)から被洗濯物を取り出して、持ち帰る(S450)。なお、持ち帰る時の洗濯袋は、受付時に持参した洗濯袋をそのまま使用することで、資源を有効に活用する。また、受け取り時間は、原則終電車の時刻+10分以内とする。ロッカー60(又は70)の解錠自体は24時間可能であるが、駅警備の観点で運営することが望ましい。翌朝の店員の確認作業により、取り残された洗濯物が存在する場合は、受付カウンター30での引き渡しを利用者に連絡することで対応する。
【0032】
図9は、洗濯代行業務店10に来店した利用者が、登録会員の利用者である場合の洗濯代行業務の手順を示す第3フローチャートである。
利用者は、被洗濯物を入れた洗濯袋97に会員番号が記入されたタグ95を取り付けて、その洗濯袋97をエントランススペース20の洗濯物お預けポスト50に投入する(S500)。店員は、管理端末150からサーバ装置300をアクセスして、タグ95に記入される会員番号から利用者情報を確認すると共に、洗濯条件を確認する(S505)。店員は、その確認した内容に従い洗濯機130(又は120)および乾燥機110を用いて被洗濯物の洗濯乾燥処理を行う(S510)。店員は、洗濯乾燥処理が終了すると(S515)、その被洗濯物をロッカー60(又は70)に収容して、利用者への受渡し可能な状態とする(S520)。洗濯乾燥処理が終了した被洗濯物は、作業台160に移動して、被洗濯物を綺麗に折り畳み。さらに、折り畳んだ被洗濯物を圧縮可能なビニール洗濯袋に収めて、真空圧縮して小さくした形状でロッカー60(又は70)に収容するサービス(別料金で)を行っても良い。
【0033】
次に店員は、管理端末150を操作して、収容したロッカー番号と解錠情報(QRコード又は解錠番号)を利用者の携帯機器400に送信し(S525)、携帯機器400はそれを受信する(S530)。また、登録条件と実施した代行業務から料金の支払いが発生する場合、併せてその利用料金の請求を通知する。
【0034】
また、管理端末150から、サーバ装置300にロッカー番号と解錠情報を登録する。これにより、サーバ装置300からロッカー制御装置80にロッカー番号と解錠情報が通知される(S435)。この通知を受けて、ロッカー制御装置80は利用者から受け取り入力(解錠情報)を待機する状態となる。
【0035】
そして、利用者が受け取り可能な時間並びに状態となると、洗濯代行業務店10に来店してロッカー制御装置80から受信したロッカー番号と解錠情報を入力する。また、利用料金の請求通知を受けている人は、その料金をロッカー制御装置80から支払い手続きを行う(S540)。
【0036】
ロッカー制御装置80は、利用者が入力したロッカー番号と識別コードと、管理端末150からサーバ装置300を介して事前に登録されたロッカー番号と解錠情報とを比較し、一致することを確認して、当該ロッカー60(又は70)を解錠して被洗濯物を引き渡す。料金請求が通知されている人は、その支払い手続きが完了しないと、ロッカーを解錠することは出来ない(S545)。ロッカーが解錠されると、利用者は、ロッカーから被洗濯物を取り出して、持ち帰る(S550)。
【0037】
なお、持ち帰る時の洗濯袋は、洗濯物お預けポスト50に投入した洗濯袋97にタグ95を付けてお返しする。これにより、タグ95の返却サイクルが確立し、また洗濯袋資源を有効に活用することが出来る。受け取り時間は、同様に原則終電車の時刻+10分以内とする。ロッカー60(又は70)の解錠自体は24時間可能であるが、駅警備の観点で運営することが望ましい。翌朝の店員の確認作業により、取り残された洗濯物が存在する場合は、受付カウンター30での引き渡しを利用者の携帯端末400に連絡することで対応する。
【0038】
以上のように、実施形態の洗濯代行業務店および洗濯代行業務方法によれば、通勤や通学等の日常の生活で利用する駅の構内又は駅に近くの場所に洗濯代行業務を行う店舗を設けて、主婦や独身者等にとって利便性の良い洗濯代行サービスを提供することが出来る。
洗濯代行業務店の登録会員は、被洗濯物を入れたタグを取り付けた洗濯袋を洗濯物お預けポストに投入するだけで済むので、通勤や通学の途中で簡単に洗濯代行サービスを受けることが出来る。
非会員であっても、受付カウンターでの受付手続きで済むので、通勤や通学の途中で簡単に洗濯代行サービスを受けることが出来る。
洗濯乾燥処理を終えた洗濯物は、全てロッカーにて引き渡しを行うので、引き取り時間を気にすることなくサービスを受けることが出来る。
店舗内では、洗濯・乾燥時間より長い時間を必要とする乾燥時間を考慮して、乾燥機の数が家庭用洗濯機の数より多くすることで、異なる時間であっても効率よく洗濯・乾燥作業を実施することが出来る。
【0039】
このように、会員登録していない利用者に対しては、以下の構成により洗濯代行サービスを提供することが出来る。
即ち、n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機130(又は120)と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機110と、を有するランドリー装置と、ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカー60(又は70)と、ロッカー60(又は70)の解錠を制御する制御装置80と、を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店10であって、被洗濯物の洗濯代行を受付し、洗濯乾燥処理を終えた被洗濯物をロッカー60(又は70)に収容し、収容したロッカー60(又は70)の番号および解錠情報を利用者に通知し、解錠情報を制御装置から入力することで、被洗濯物を収容したロッカー60(又は70)を解錠する洗濯代行サービスを提供する。これにより、通勤や通学等の日常の生活で利用する駅の構内又は駅に近くの場所に洗濯代行業務を行う店舗を設けて、主婦や独身者等にとって利便性の良い洗濯代行サービスを提供することが出来る。
【0040】
洗濯代行の受付時に、利用者の初志的事項、および携帯端末情報又は連絡先情報を入力して前記通知に利用し、被洗濯物の重量に応じた利用料金を支払い処理する洗濯代行サービスを提供する。これにより、非会員であっても、受付カウンターでの受付手続きで済むので、通勤や通学の途中で簡単に洗濯代行サービスを受けることが出来る。
【0041】
また、会員登録の利用者に対しては、以下の構成により洗濯代行サービスを提供することが出来る。
即ち、n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機130(又は120)と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機110と、、を有するランドリー装置と、洗濯袋97が投入されるポスト50と、ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカー60(又は70)と、ロッカー60(又は70)の解錠を制御する制御装置80と、利用者情報を管理する管理装置150と、を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店10であって、利用者の携帯端末400から洗濯代行店10の会員登録が行われた際、管理装置150から会員番号を発行し、会員番号を記入した利用者識別部材95を取り付けた洗濯袋97をポスト50に投入し、洗濯乾燥処理を終えた被洗濯物をロッカー60(又は70)に収容し、収容したロッカー60(又は70)の番号および解錠情報を携帯端末400に送信し、解錠情報を制御装置80から入力することで、被洗濯物を収容したロッカー60(又は70)を解錠する洗濯代行サービスを提供する。これにより、洗濯代行業務店の登録会員は、被洗濯物を入れた利用者識別部材95を取り付けた洗濯袋97を洗濯物お預けポスト50に投入するだけで済むので、通勤や通学の途中で簡単に洗濯代行サービスを受けることが出来る。
【0042】
また、会員登録の利用者および会員登録していない利用者に対しては、以下の構成により洗濯代行サービスを提供することが出来る。
即ち、n個(nは2以上の整数)の家庭用洗濯機130(又は120)と、m個(m>n、mは3以上の整数)の乾燥機110と、、を有するランドリー装置と、洗濯袋が投入されるポストと、ランドリー装置を用いた洗濯乾燥処理後の被洗濯物を収容するロッカー60(又は70)と、ロッカー60(又は70)の解錠を制御する制御装置80と、利用者情報を管理する管理装置150と、を有する駅又は駅の近くに設置された洗濯代行店であって、
会員登録していない利用者が利用する場合、被洗濯物の洗濯代行を受付し、洗濯乾燥処理を終えた被洗濯物をロッカー60(又は70)に収容し、収容したロッカー60(又は70)の番号および解錠情報を利用者に通知し、解錠情報を制御装置80から入力することで、被洗濯物を収容したロッカー60(又は70)を解錠する。
会員登録している利用者が利用する場合、利用者の携帯端末400から洗濯代行店の会員登録が行われた際、管理装置150から会員番号を発行し、会員番号を記入した利用者識別部材95を取り付けた洗濯袋97をポスト50に投入し、洗濯乾燥処理を終えた被洗濯物をロッカー60(又は70)に収容し、収容したロッカー60(又は70)の番号および解錠情報を携帯端末400に送信し、解錠情報を制御装置80から入力することで、被洗濯物を収容したロッカー60(又は70)を解錠する洗濯代行サービスを提供する。これにより、洗濯代行業務店の登録会員は、被洗濯物を入れた利用者識別部材95を取り付けた洗濯袋97を洗濯物お預けポスト50に投入するだけで済むので、通勤や通学の途中で簡単に洗濯代行サービスを受けることが出来る。また、非会員であっても、受付カウンターでの受付手続きで済むので、通勤や通学の途中で簡単に洗濯代行サービスを受けることが出来る。
【0043】
会員登録している利用者が利用する場合、洗濯・乾燥の利用料金は、会員登録時の設定に基づいて処理され、設定が自動引去りである場合は、登録した口座から自動引去り処理が実行され、設定が個別支払いの場合、解錠情報と共に利用料金を携帯端末400に送信し、制御装置80を用いて利用料金の支払処理を行うことで、ロッカー60(又は70)の解錠準備が整う洗濯代行サービスを提供する。これにより、洗濯代行業務店の登録会員は、洗濯・乾燥の利用料金は、会員登録時の設定に基づいて処理するので、通勤や通学の途中で簡単に洗濯代行サービスを受けることが出来る。
【0044】
洗濯代行店の会員登録では、利用者の初志的事項、利用コース、支払い方法、洗濯条件を入力する洗濯代行サービスを提供する。これにより、洗濯代行業務店の登録会員は、洗濯・乾燥の利用料金は、会員登録時の設定に基づいて利用コース、洗濯処理、決済処理を実施するので、通勤や通学の途中で簡単に洗濯代行サービスを受けることが出来る。
【0045】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
10…洗濯代行業務店
20…エントランススペース、 30…受付カウンター、 35…POS端末
40…跳ね上げカウンター、 50…洗濯物お預けポスト(受入箱)
60…小型ロッカー、 70…大型ロッカー、 80…制御装置
95…タグ(利用者識別部材)、 97…洗濯袋
100…作業エリア、 110…2段ガス乾燥機、 120…中型洗濯機
130…家庭用洗濯機、 140…シューズランドリー、 150…管理端末
160…作業台、 170…ランドリーカート、 200…ネットワーク
300…サーバ装置、 400…携帯端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9