(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173460
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】光モジュール及び光伝送装置
(51)【国際特許分類】
H01S 5/024 20060101AFI20231130BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20231130BHJP
【FI】
H01S5/024
H05K7/20 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022085732
(22)【出願日】2022-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】309015134
【氏名又は名称】富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高宮 康
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 和哉
(72)【発明者】
【氏名】蒲生 剛
(72)【発明者】
【氏名】八木澤 孝俊
【テーマコード(参考)】
5E322
5F173
【Fターム(参考)】
5E322AA01
5E322AB11
5E322BA03
5E322BB06
5E322BC05
5E322FA09
5F173MA02
5F173MB03
5F173MC12
5F173ME12
5F173ME55
(57)【要約】
【課題】内蔵する光部品や電子部品を局所的に冷却できる光モジュール等を提供することを目的とする。
【解決手段】光モジュールは、光通信に関わる光部品、電子部品及び、前記光部品及び前記電子回路の内、少なくとも一つの温度を検出する温度センサを内蔵するケースを有する。更に、光モジュールは、前記ケースの少なくとも1つの面に形成され、前記ケースの長手方向に延び、かつ、空気が流通する流路を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光通信に関わる光部品、電子部品及び、前記光部品及び前記電子回路の内、少なくとも一つの温度を検出する温度センサを内蔵するケースと、
前記ケースの少なくとも1つの面に形成され、前記ケースの長手方向に延び、かつ、空気が流通する流路と、
を有することを特徴とする光モジュール。
【請求項2】
前記流路は、
前記ケースの天面に配置された第1のヒートシンクの側面に設けられた通風孔と、
前記ケースの側面に形成された通風路と、を有し、
前記通風孔から前記第1のヒートシンク内の空気を前記通風路に流通させることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項3】
前記流路は、
前記ケースの側面に装着されたスライド板金が装着された前記ケース側面に形成され、前記長手方向に空気が流通する第1の通風路と、
前記ケースの側面に形成され、前記第1の通風路からの空気を引き込む前記第2の通風路と、
アッパーケースの側面に形成された第3の通風路と、を有し、
前記第1の通風路、前記第3の通風路及び前記第2の通風路を経て、前記空気が前記長手方向に流通することを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項4】
前記流路は、
前記ケースに形成され、かつ、前記ケース天面を表裏に貫通する第1の通風孔を有し、
前記ケースのアッパーケースと前記ケースのボトムケースとの間を前記第1の通風孔を介して空気が流通することを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項5】
前記流路は、
前記ケース側面に形成された通風路と、
前記ケースに形成され、かつ、前記第1の通風孔と連通する第2の通風孔と、を有し、
前記第1の通風孔から前記第2の通風孔を経て通風路に空気が流通することを特徴とする請求項4に記載の光モジュール。
【請求項6】
光モジュールを収容する外部ケースと、前記外部ケースに形成され、前記光モジュールを挿入する挿入口と、前記外部ケースに形成され、前記挿入口と対向する排出口と、前記外部ケース内に備え、収容された前記光モジュールからの空気が前記排出口に流れる流路と、前記流路を上下に分断するセパレータと、前記流路内の空気を前記排出口に排出するための前記空気の流れを生成するファンと、前記ファンを制御する制御回路とを有し、
前記光モジュールは、
光通信に関わる光部品、電子部品及び前記光部品及び前記電子回路の内、少なくとも一つの温度を検出する温度センサを内蔵するケースと、
前記ケースの少なくとも1つの面に形成され、前記ケースの長手方向に延び、かつ、光モジュール外部に流れる空気を流通させる流路と、を有し、
前記制御回路は、
前記光部品毎に配置された前記温度センサの検出結果に基づき、前記ファンを駆動制御することを特徴とする光伝送装置。
【請求項7】
前記外部ケース内に備え、前記流路を上下に分断して第1の流路及び第2の流路を形成するセパレータと、
前記第1の流路に配置され、前記第1の流路から前記排出口に空気を流すための前記空気の流れを生成する第1のファンと、
前記第2の流路に配置され、前記第2の流路から前記排出口に空気を流すための前記空気の流れを生成する第2のファンと、を有し、
前記制御回路は、
前記光部品毎に配置された前記温度センサの検出結果に基づき、前記第1のファン及び前記第2のファンを駆動制御することを特徴とする請求項6に記載の光伝送装置。
【請求項8】
前記外部ケース内に備え、前記流路内を可動して第1の流路及び第2の流路を形成することで前記流路を上下に分断するフラップと、
前記流路内に配置され、前記フラップで形成する前記第1の流路及び前記第2の流路を流れる空気を前記排出口に流すための前記空気の流れを生成する前記ファンと、を有し、
前記制御回路は、
前記光部品毎に配置された前記温度センサの検出結果に基づき、前記フラップ及び前記ファンを駆動制御することを特徴とする請求項6に記載の光伝送装置。
【請求項9】
複数の前記光モジュールを並列に実装した前記外部ケース内に備え、前記流路を左右に分断するセパレータ及び、前記流路を上下に分断するフラップと、
前記流路内に配置され、前記フラップで形成する前記第1の流路及び前記第2の流路を流れる空気を前記排出口に流すための前記空気の流れを生成する前記ファンと、を有し、
前記制御回路は、
前記光部品毎に配置された前記温度センサの検出結果に基づき、前記フラップ及び前記ファンを駆動制御することを特徴とする請求項6に記載の光伝送装置。
【請求項10】
複数の前記光モジュールを並列に実装した前記外部ケース内に備え、前記流路を上下に分断するフラップを有し、
前記流路内に配置され、前記フラップで形成する前記第1の流路及び前記第2の流路を流れる空気を前記排出口に流すための前記空気の流れを生成する前記ファンと、を有し、
前記制御回路は、
前記光部品毎に配置された前記温度センサの検出結果に基づき、前記フラップ及び前記ファンを駆動制御することを特徴とする請求項6に記載の光伝送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光モジュール及び光伝送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光モジュールは、例えば、高密度化、汎用化、低コスト化、メンテナンス性を備えながら、互換性を求められている。そこで、業界標準(MSA:Multi Source Agreement)が設けられ、MSAに準拠した光モジュールが求められている。
【0003】
例えば、400ギガHz用光モジュールのMSAには、従来のプラットフォームのCFP2(C Form-factor Pluggable)、QSFP-DD(Quad Small Form-factor Pluggable Double-Density)、OSFP(Octal Small Form-factor Pluggabel)等がある。
【0004】
光モジュールでは、内蔵部品の消費電力の増加に伴って発熱が大きいDSP(Digital Signal Processor)にさらされている熱に弱い、例えば、LD(Laser Diode)等の光部品の放熱が課題となる。また、光モジュールでは、基板サイズの小型化が進み部品の搭載エリアも小さくなるため、熱影響を受けない位置への移動も困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004-111633号公報
【特許文献2】米国特許第10147666号明細書
【特許文献3】特開平6-29675号公報
【特許文献4】特開平9-83046号公報
【特許文献5】米国特許出願公開第2014/0321061号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、光モジュールでは、発熱が大きいDSP等の電子部品から、熱に弱い光部品への熱の煽りが大きく、その光部品を動作保証温度内に保つための放熱性向上が課題となっている。MSAで規定される光モジュール構造では、一般的に天面に配置されているヒートシンク経由でのみ放熱されており、局所的に光部品や電子部品を冷却するのは困難である。そこで、光モジュールでは、内蔵する光部品や電子部品を局所的に冷却することが求められている。
【0007】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、内蔵する光部品や電子部品を局所的に冷却できる光モジュール等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願が開示する光モジュールは、1つの態様において、光通信に関わる光部品、電子部品及び、前記光部品及び前記電子回路の内、少なくとも一つの温度を検出する温度センサを内蔵するケースを有する。更に、光モジュールは、前記ケースの少なくとも1つの面に形成され、前記ケースの長手方向に延び、かつ、空気が流通する流路を有する。
【発明の効果】
【0009】
本願が開示する光デモジュール等の1つの態様によれば、内蔵する光部品や電子部品を居所的に冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施例1の光モジュールの一例を示す分解斜視図である。
【
図2】
図2は、実施例1の光モジュールの一例を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、外部ケースの一例を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、実施例1の光モジュールの空気の流れの一例を示す略側面図である。
【
図5】
図5は、実施例2の光モジュールの一例を示す分解斜視図である。
【
図6】
図6は、実施例2の光モジュールの一例を示す斜視図である。
【
図7】
図7は、実施例2の光モジュールの空気の流れの一例を示す略側面図である。
【
図8】
図8は、実施例3の光モジュールの一例を示す分解斜視図である。
【
図9】
図9は、アッパーケースの一例を示す斜視図である。
【
図10】
図10は、実施例3の光モジュールの一例を示す斜視図である。
【
図11】
図11は、実施例3の光モジュールの空気の流れの一例を示す略側面図である。
【
図12】
図12は、実施例4の光モジュールの一例を示す分解斜視図である。
【
図13】
図13は、アッパーケースの一例を示す斜視図である。
【
図14】
図14は、実施例4の光モジュールの一例を示す斜視図である。
【
図15】
図15は、実施例4の光モジュールの一例を示す斜視図である。
【
図16】
図16は、実施例4の光モジュールの空気の流れの一例を示す略側面図である。
【
図17】
図17は、実施例5の光伝送装置の一例を示す略断面図である。
【
図18】
図18は、実施例5の光伝送装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図19】
図19は、実施例6の光伝送装置の一例を示す斜視図である。
【
図21】
図21は、実施例6の光伝送装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図22】
図22は、実施例7の光伝送装置の正面側の一例を示す略斜視図である。
【
図23】
図23は、実施例7の光伝送装置の背面側の一例を示す略斜視図である。
【
図24】
図24は、実施例7の光伝送装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図25】
図25は、実施例7の光伝送装置の一例を示す背面図である。
【
図26】
図26は、実施例8の光伝送装置の背面側の一例を示す略斜視図である。
【
図27】
図27は、実施例8の光伝送装置の一例を示す略側面図である。
【
図28】
図28は、実施例8の光伝送装置の構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面に基づいて、本願の開示する光モジュール等の実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
【実施例0012】
図1は、実施例1の光モジュール1の一例を示す分解斜視図、
図2は、実施例1の光モジュール1の一例を示す斜視図である。
図1に示す光モジュール1は、ケース2と、複数の光部品3を実装する基板4と、スライド板金5とを有する。ケース2は、光通信に関わる複数の光部品3を実装した基板4を内蔵する筐体である。ケース2は、アッパーケース2Aと、ボトムケース2Bとを有する。アッパーケース2Aは、ケース2上部のケース部材である。ボトムケース2Bは、ケース2下部のケース部材である。ボトムケース2Bは、光部品3及び電子部品8を実装した基板4を収容する収容部21を有する。更に、ボトムケース2Bの側面部は、光モジュール1の前方部分に相当する第1の側面部20Aと、光モジュール1の後方部分に相当する第3の側面部20Cと、第1の側面部20Aと第3の側面部20Cとの間にある第2の側面部20Bとを有する。ケース2には、ケース2の少なくとも1つの面に形成され、ケース2の長手方向に延び、かつ、空気が流通する流路を有する。
【0013】
アッパーケース2Aには、ケース2上面の両側に配置された側壁11と、ケース2上面の側壁11間に配置され、ケース2上面の熱を放熱する第1のヒートシンク12とが形成されている。第1のヒートシンク12は、光モジュール1の前方X1から後方X2に向けて空気が流通する複数の第1のフィン12Aを有し、第1のフィン12Aを通じて前方X1から後方X2に向けて空気が流れることで光モジュール1上面の熱を放熱することになる。尚、光モジュール1は、図示しない光伝送装置に実装した場合、光伝送装置内のファンを駆動することで、光モジュール1の前方X1から後方X2に向けて空気が流れることになる。
【0014】
ボトムケース2Bの第1の側面部20Aは、スライド板金5を装着する部位である。ボトムケース2Bの第3の側面部20Cには、光モジュール1の後方側面の熱を放熱する第2のヒートシンク22が形成されている。第2のヒートシンク22は、光モジュール1の前方X1から後方X2に向けて空気が流通する複数の第2のフィン22Aを有し、第2のフィン22Aを通じて前方X1から後方X2に向けて空気が流れる光モジュール1の後方側面の熱を放熱することになる。
【0015】
アッパーケース2Aの側壁11には、第1のヒートシンク12内の第1のフィン12Aからの空気を第2のヒートシンク22内の第2のフィン22Aに引き込むための通風孔であるダクト13が形成されている。側壁11の中央部を表裏に貫通するダクト13は、第1のフィン12Aから流通する空気を第2のフィン22Aに引き込むことになる。ボトムケース2Bの第2の側面部20Bには、アッパーケース2Aとの装着時に、アッパーケース2Aの側壁11に形成されたダクト13に流れる空気が第2のフィン22Aに流通するように側面流路23が形成されている。ケース2の流路としては、ケース2の天面に配置された第1のヒートシンク12の側面に設けられたダクト13と、ケース2の側面に形成された通風路である第2のフィン22A及び側面流路23と、を有する。流路は、ダクト13から第1のヒートシンク12内の空気を第2のフィン22A及び側面流路23に流通させる。
【0016】
ケース2内に装着する光部品3は、例えば、ITLA(Integrable Tunable Laser Assembly)3Aと、COSA(Coherent Optical Sub-Assembly)3Bと、を有する。更に、ケース2内に装着する電子部品8は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等の電子回路を有する。ITLA3Aは、レーザ光を発光する光部品である。COSA3Bは、コヒーレント光通信に関わる光部品である。DSPは、コヒーレント光通信に関わるデータの信号処理を実行する電子部品である。ケース2内には、光部品3及び電子部品8の内、少なくとも一つの部品の温度を検出する温度センサを内蔵している。ケース2には、流路の近傍に電子部品8又は光部品3を配置している。
【0017】
スライド板金5は、ボトムケース2Bの第1の側面部20Aに装着され、光モジュール1を光伝送装置内の外部ケース30に対して実装又は引き抜く際に使用するための部材である。
図3は、外部ケース30の一例を示す斜視図である。
【0018】
図3に示す外部ケース30は、光モジュール1を挿入する挿入口31Aと、挿入口31Aと対向する排出口31Bと、光モジュール1からの空気を排出口31Bに流す流路(図示しない)と、を有する。外部ケース30内の挿入口31Aから光モジュール1の後方X2から挿入されることで、外部ケース30内に光モジュール1を収容することになる。
【0019】
光モジュール1のケース2には、電磁波を遮断するEMI(Electoro Magnetic Inteference)フィンガ40を備えている。EMIフィンガ40は、外部ケース30内に光モジュール1を実装した際に光モジュール1内部で発生する電磁波を遮断する部材である。尚、説明の便宜上、
図1に示す分解斜視図には、EMIフィンガ40の図示を省略している。
【0020】
図4は、実施例1の光モジュール1の空気の流れの一例を示す略側面図である。尚、光モジュール1は、図示しない光伝送装置に実装した場合、光伝送装置内のファンを駆動することで、光モジュール1の前方X1から後方X2に向けて空気が流れることで光モジュール1を冷却することになる。光モジュール1は、アッパーケース2Aの第1のヒートシンク12内の第1のフィン12Aを通じて前方X1から後方X2へ空気が流通するため、ケース2天面の熱を放熱して内蔵する光部品3や電子部品8を局所的に冷却できる。
【0021】
更に、光モジュール1は、アッパーケース2Aの側壁11に形成されたダクト13から第1のフィン12Aを流通する空気の一部がボトムケース2Bの側面流路23を経て第3の側面部20Cに形成された第2のフィン22Aを流れる。その結果、流通する空気で光モジュール1の後方側面の熱を放熱して内蔵する光部品3や電子部品8を局所的冷却できる。
【0022】
実施例1の光モジュール1は、第1のヒートシンク12内の第1のフィン12Aに流れる空気で光モジュール1天面の熱を放熱する。更に、光モジュール1は、第1のヒートシンク12からダクト13を経て第2のヒートシンク22内の第2のフィン22Aに流れる空気で光モジュール1の後方側面の熱を放熱する。その結果、流通する空気で光モジュール1の天面及び後方側面の熱を放熱して内蔵する光部品3や電子部品8を局所的に冷却できる。
【0023】
光モジュール1は、第1のヒートシンク12内の第1のフィン12Aからの空気を第2のヒートシンク22内の第2のフィン22Aに引き込むためのダクト13をアッパーケース2Aの側壁11に形成した。その結果、流通する空気で光モジュール1の天面及び後方側面の熱を放熱して内蔵する光部品3や電子部品8を局所的に冷却できる。
【0024】
尚、実施例1の光モジュール1では、ケース2の天面に第1のヒートシンク12を備える場合を例示したが、第1のヒートシンク12がなくても良く、ケース2の天面のアッパーケース2Aの側壁11にダクト13を設ければよく、適宜変更可能である。
【0025】
尚、実施例1の光モジュール1では、第1のフィン12Aから第2のフィン22Aへ空気が流通する流路としてダクト13を備え、光モジュール1のボトムケース2Bの後方側面を空気で冷却する構造を例示した。しかしながら、光モジュール1のボトムケース2Bの後方側面だけでなく、光モジュール1のボトムケース2Bの前方側面を冷却するようにしても良く、その実施の形態につき、実施例2として以下に説明する。尚、実施例1の光モジュール1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
更に、アッパーケース2Aの側壁11の中央部には凹部のスリット14が形成されている。スリット14は、ボトムケース2Bの第1の側面流路24から空気を引き込み、ボトムケース2Bの第2の側面流路23Aに空気を誘導する第3の通風路である。
流路は、第1の通風路である第1の側面流路24と、第2の側面流路23A及び第2のフィン22Aと、スリット14と、を有し、第1の側面流路24、スリット14、第2の側面流路23A及び第2のフィン22Aを経て空気が長手方向に流通する。
実施例2の光モジュール1Aは、第1の側面部20Aに形成された第1の側面流路24と、第3の側面部20Cに形成され、第1の側面流路24から第2のフィン22Aに空気を引き込む第2の側面流路23Aとを有する。更に、光モジュール1Aは、第2の側面部20Bに形成されたスリット14を有し、第1の側面流路24、スリット14及び第2の側面流路23Aを経て、空気が第2のフィン22Aに流通する。その結果、光モジュール1Aの側面部位の熱を放熱して光部品3や電子部品8を局所的に冷却できる。
尚、実施例2の光モジュール1Aでは、ケース2の天面に第1のヒートシンク12を備える場合を例示したが、第1のヒートシンク12がなくても良く、適宜変更可能である。
尚、実施例2の光モジュール1Aでは、ボトムケース2Bの後方側面だけでなく、ボトムケース2Bの前方側面を冷却する場合を例示した。しかしながら、光モジュール1B内に空気を取り込むようにしても良く、その実施の形態につき、実施例3として以下に説明する。尚、実施例1の光モジュール1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。