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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173469
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】熱源機能装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20231130BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022085750
(22)【出願日】2022-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
(74)【代理人】
【識別番号】100170922
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 誠
(72)【発明者】
【氏名】玉井 貴啓
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】修理対象の熱源機能装置が販売品とリース品の何れであるかを、メーカ側において正確に把握することが可能な熱源機能装置を提供する。
【解決手段】給湯装置10(熱源機能装置)は、故障発生時における修理依頼の連絡先を報知する表示入力部131(報知部)と、表示入力部131を制御する制御部133と、を備える。制御部133は、給湯装置10がリース品であるか否かを示す情報に基づいて、給湯装置10が販売品とリース品とで異なる連絡先を表示入力部131に報知させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱源を用いて所定の機能を提供する熱源機能装置であって、
故障発生時における修理依頼の連絡先を報知する報知部と、
前記報知部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記熱源機能装置が販売品とリース品の何れであるかを示す情報に基づいて、前記報知部により報知する前記連絡先を、前記熱源機能装置が前記販売品であるときと前記リース品であるときとで異ならせる、
ことを特徴とする熱源機能装置。
【請求項2】
請求項1に記載の熱源機能装置において、
前記連絡先は、電話番号である、
ことを特徴とする熱源機能装置。
【請求項3】
請求項1に記載の熱源機能装置において、
前記連絡先は、修理申し込み用のウェブページのアクセス情報である、
ことを特徴とする熱源機能装置。
【請求項4】
請求項1に記載の熱源機能装置において、
外部サーバと通信するための通信部を備え、
前記外部サーバは、前記情報を熱源機能装置ごとに管理し、
前記制御部は、前記通信部を介して、前記外部サーバから、前記情報を取得する、
ことを特徴とする熱源機能装置。
【請求項5】
請求項1に記載の熱源機能装置において、
前記情報を記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記記憶部から前記情報を取得する、
ことを特徴とする熱源機能装置。
【請求項6】
請求項1に記載の熱源機能装置において、
前記機能の設定を受け付けるリモートコントローラを備え、
前記報知部は、前記リモートコントローラに備えられている、
ことを特徴とする熱源機能装置。
【請求項7】
請求項1ないし6の何れか一項に記載の熱源機能装置において、
前記熱源機能装置は、給湯装置である、
ことを特徴とする熱源機能装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱源を用いて所定の機能を提供する熱源機能装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、給湯装置やコンロ等、熱源を用いて所定の機能を提供する熱源機能装置が知られている。これらの熱源機能装置は、顧客に販売される他、顧客にリースされる事業が展開されている。
【0003】
以下の特許文献1には、空調装置やコジェネレーション装置等のリース機器を顧客にリースして、顧客からリース料の支払いを受ける設備リースシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-120047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
熱源機能装置が故障した場合、顧客は、メーカ側に修理依頼を行う。この場合、熱源機能装置が販売品かリース品かによって、修理費用の負担先が異なる。すなわち、熱源機能装置が販売品である場合は、顧客が修理費用を負担する。他方、熱源機能装置がリース品である場合は、メーカ側が修理費用を負担する。
【0006】
したがって、熱源機能装置の修理依頼があった場合に、当該熱源機能装置が販売品とリース品の何れであるかが不明瞭であると、修理費用の請求間違いが発生する惧れがある。
【0007】
かかる課題に鑑み、本発明は、修理対象の熱源機能装置が販売品とリース品の何れであるかを、メーカ側において正確に把握することが可能な熱源機能装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の主たる態様は、熱源を用いて所定の機能を提供する熱源機能装置に関する。この態様に係る熱源機能装置は、故障発生時における修理依頼の連絡先を報知する報知部と、前記報知部を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記熱源機能装置が販売品とリース品の何れであるかを示す情報に基づいて、前記報知部により報知する前記連絡先を、前記熱源機能装置が前記販売品であるときと前記リース品であるときとで異ならせる。
【0009】
本態様に係る熱源機能装置によれば、熱源機能装置が販売品とリース品とで異なる連絡先が報知部から報知される。このため、メーカ側は、何れの連絡先で修理依頼を受け付けたかによって、修理対象の熱源機能装置が販売品とリース品の何れであるかを正確に把握できる。
【0010】
本態様に係る熱源機能装置において、前記連絡先は、たとえば、電話番号である。
【0011】
あるいは、前記連絡先は、修理申し込み用のウェブページのアクセス情報であってもよい。
【0012】
これらの構成によれば、修理依頼連絡先の電話番号またはウェブページによって、修理対象の熱源機能装置が販売品とリース品の何れであるかを区別できる。
【0013】
本態様に係る熱源機能装置は、外部サーバと通信するための通信部を備え得る。ここで、外部サーバは、リースに関する情報を管理し、前記制御部は、前記通信部を介して、前記外部サーバから、前記熱源機能装置がリース品であるか否かを示す情報を取得するよう構成され得る。
【0014】
この構成によれば、制御部は、当該熱源機能装置が販売品とリース品の区別なく製造および出荷された場合であっても、その後、リース品として利用された場合に、当該熱源機能装置がリース品であることを示す情報を、外部サーバから円滑に取得できる。これにより、当該熱源機能装置がリース品であるか否かに応じた修理依頼の連絡先を使用者に適正に報知できる。
【0015】
また、本態様に係る熱源機能装置は、前記情報を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記記憶部から前記情報を取得するよう構成され得る。
【0016】
この構成によれば、制御部は、記憶部に記憶された情報を参照することで、当該熱源機能装置がリース品であるか販売品であるかを円滑に判別できる。よって、当該熱源機能装置がリース品であるか否かに応じた修理依頼の連絡先を使用者に適正に報知できる。
【0017】
本態様に係る熱源機能装置は、前記機能の設定を受け付けるリモートコントローラを備え、前記報知部は、前記リモートコントローラに備えられるよう構成され得る。
【0018】
この構成によれば、使用者は、通常使用するリモートコントローラを介して、修理依頼の連絡先を円滑に把握できる。よって、メーカ側への修理依頼を円滑に行うことができる。
【0019】
本態様に係る熱源機能装置は、たとえば、給湯装置である。この場合、当該給湯装置が販売品とリース品とで異なる連絡先が、使用者に報知される。このため、メーカ側は、何れの連絡先で修理依頼を受け付けたかによって、修理対象の給湯装置が販売品とリース品の何れであるかを正確に把握できる。
【0020】
但し、リース対象とされる熱源機能装置は、給湯装置に限られるものではなく、コンロ等の他の熱源機能装置であってもよい。
【発明の効果】
【0021】
以上のとおり、本発明によれば、修理対象の熱源機能装置が販売品とリース品の何れであるかを、メーカ側において正確に把握することが可能な熱源機能装置を提供することができる。
【0022】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、実施形態に係る、給湯システムの構成を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る、給湯システムを構成する各機器の回路ブロックを示す図である。
図3図3(a)は、実施形態に係る、サーバによって管理される契約情報の構成を示す図である。図3(b)は、実施形態に係る、サーバによって管理されるペアリング情報の構成を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る、ペアリング要求の受信に応じてサーバの制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
図5図5は、実施形態に係る、台所リモコンに対して故障の問い合わせ先を表示させる操作が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
図6図6(a)~(c)は、それぞれ、実施形態に係る、図5の処理において台所リモコンの表示入力部に表示される画面を示す図である。
図7図7(a)~(c)は、それぞれ、変更例1に係る、図5の処理において台所リモコンの表示入力部に表示される画面を示す図である。
図8図8は、変更例2に係る、台所リモコンに対して故障の問い合わせ先を表示させる操作が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
以下の実施形態では、給湯装置10が、特許請求の範囲に記載の「熱源機能装置」に対応する。また、リモートコントローラ13の表示入力部131が、特許請求の範囲に記載の「報知部」に対応し、リモートコントローラ13の制御部133が、特許請求の範囲に記載の「制御部」に対応する。
【0026】
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
【0027】
図1は、実施形態に係る、給湯システム1の構成を示す図である。
【0028】
図1に示すように、給湯システム1は、給湯装置10と、サーバ50とを備え、ルータ20および外部通信網40を介して、携帯端末装置30と通信可能である。
【0029】
給湯装置10は、給湯器11と、リモートコントローラ12、13とを備えている。給湯器11は、ガスを燃料として湯を供給するガス給湯器である。給湯器11は、熱源である燃焼器110を備え、燃焼器110で生じた燃焼ガスから熱交換器で熱を回収し、入水管から供給される水を加熱昇温させる。これにより、給湯器11において湯が生成される。
【0030】
給湯器11により生成された湯は、給湯口11aにそれぞれ接続された配管を介して、台所の蛇口や、浴槽、カラン等に供給される。給湯器11が、床暖房機能や、浴室暖房機能およびパネルヒータによる暖房機能を備える場合、これら機能を実現する機器に対して、給湯器11から湯が供給される。
【0031】
リモートコントローラ12、13は、給湯器11に接続され、給湯装置10の各機能について種々の設定を行うために用いられる。リモートコントローラ12は、表示部121と、入力部122とを備える。入力部122には、運転スイッチ122aの他、ふろ自動機能、追い焚き機能、足し湯機能、足し水機能等を設定するためのスイッチが含まれる。運転スイッチ122aは、給湯器11を運転オン状態と運転オフ状態とに切り替えるためのスイッチである。リモートコントローラ13は、タッチパネルからなる表示入力部131と、運転スイッチ132とを備える。
【0032】
使用者は、表示部121に表示された画面に従って入力部122を操作することにより、湯張りや給湯温度調節等について、任意の設定を行うことができる。また、使用者は、表示入力部131に表示されたソフトスイッチを操作することによっても、湯張り等の設定を行える。
【0033】
リモートコントローラ12は、浴室に設置され、リモートコントローラ13は、キッチン等に設置される。以下、浴室に設置されるリモートコントローラ12を、「浴室リモコン12」と称し、キッチン等に設置されるリモートコントローラ13を、「台所リモコン13」と称する。
【0034】
ルータ20は、建物内(ここでは、宅内H10)に存在する各機器を、外部通信網40に接続するための通信中継器である。携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、無線通信によりルータ20に接続されて、サーバ50と通信可能である。携帯端末装置30は、たとえば、携帯電話機である。この他、携帯端末装置30が、携帯型のタブレット端末等の他の携帯可能な端末装置であってもよい。外部通信網40は、たとえば、インターネットである。
【0035】
外部通信網40には、給湯装置10に対する遠隔制御を管理するためのサーバ50が接続されている。台所リモコン13は、ルータ20および外部通信網40を介して、サーバ50と通信を行う。
【0036】
携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、ルータ20および外部通信網40を介してサーバ50と通信を行う。また、携帯端末装置30が宅外にある場合、携帯端末装置30は、基地局70または外部に設置されたルータを介して外部通信網40に接続され、サーバ50と通信を行う。
【0037】
台所リモコン13と携帯端末装置30には、給湯システム1のアプリケーションプログラムが、サーバ50からダウンロードされ、インストールされている。このアプリケーションプログラムに、サーバ50にアクセスするためのアドレス情報(たとえば、IPアドレス)が含まれている。台所リモコン13と携帯端末装置30は、このアドレス情報に基づいて、サーバ50にアクセスし、通信を行う。
【0038】
台所リモコン13のアドレス情報は、初期設定の際に、サーバ50に送信されて、サーバ50に登録される。さらに、台所リモコン13のID情報(識別情報)が、台所リモコン13からサーバ50に送信されて、サーバ50に登録される。また、給湯装置10に対して遠隔制御を行うことが可能な携帯端末装置30が、給湯装置10に対応付けて、サーバ50に登録される。具体的には、給湯装置10(台所リモコン13)のID情報と、携帯端末装置30のID情報およびアドレス情報とが互いに対応づけられて、サーバ50に登録される。この登録は、後述のペアリング処理により行われる。
【0039】
こうして、携帯端末装置30に関する情報がサーバ50に登録されることにより、当該携帯端末装置30の使用者は、宅内H10と宅外の何れにおいても、携帯端末装置30を用いて、給湯装置10に対する遠隔制御(たとえば、機能の設定)および遠隔監視(たとえば、動作状態の監視や浴室内の監視)を行うことができる。
【0040】
また、サーバ50は、給湯装置10がリース品である場合に、当該給湯装置10のリースに関する情報を管理する。リースに関する情報には、リース契約の契約番号、契約者である顧客の氏名および住所等の顧客情報、リース対象の給湯装置10のID情報、および課金情報などが含まれる。課金情報は、たとえば、月ごとの給湯装置10の使用実績に応じた課金金額を含む。この場合、使用実績に関する情報が、定期的に、台所リモコン13からサーバ50に送信される。サーバ50は、各月の課金情報を、プッシュ通知等により、リース対象の給湯装置10に対応付けられている携帯端末装置30に提供する。課金金額が、月ごとに定額であってもよい。
【0041】
さらに、外部通信網40には、お客様相談センターの端末装置60が接続されている。お客様相談センターの相談員(担当者)は、適宜、端末装置60からサーバ50にアクセスして、リースに関する情報等を参照できる。
【0042】
図2は、給湯システム1を構成する各機器の回路ブロックを示す図である。
【0043】
給湯器11は、制御部111と、記憶部112と、通信部113と、を備える。制御部111は、マイクロコンピュータを備え、記憶部112に記憶されたプログラムに従って、給湯器11内の各部の制御を行う。記憶部112は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。
【0044】
通信部113は、制御部111からの制御に従って、浴室リモコン12および台所リモコン13と通信を行う。通信部113は、2芯通信線L1、L2を介して、浴室リモコン12の通信部125および台所リモコン13の通信部135と接続されている。また、2芯通信線L1、L2は、通信部113の内部において、互いに接続されている。したがって、浴室リモコン12の通信部125と台所リモコン13の通信部135は、2芯通信線L1、L2によって互いに接続されている。このため、通信部113、125、135の何れかから送信された信号は、他の通信部に同時に送信される。
【0045】
この他、給湯器11は、浴槽の水位を検出するための水位センサや、湯水の温度を検出するための温度センサ(サーミスタ)、および、湯水の供給を検出するための流量センサ等の各種センサを含んでいる。
【0046】
浴室リモコン12は、上述の表示部121および入力部122の他、制御部123と、記憶部124と、通信部125とを備える。
【0047】
制御部123は、マイクロコンピュータを備え、記憶部124に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部124は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部125は、制御部123からの制御に従って、給湯器11および台所リモコン13と通信を行う。
【0048】
この他、浴室リモコン12は、浴室内にいる人を監視するための人センサを備えている。人センサは、たとえば、赤外線を用いた焦電センサである。人センサの検出範囲は、浴室内の洗い場と浴槽をカバーする範囲である。
【0049】
台所リモコン13は、上述の表示入力部131および運転スイッチ132の他、制御部133と、記憶部134と、通信部135と、無線通信部136とを備える。
【0050】
制御部133は、マイクロコンピュータを備え、記憶部134に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部134は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部135は、制御部133からの制御に従って、給湯器11および浴室リモコン12と通信を行う。
【0051】
無線通信部136は、ルータ20との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。サーバ50には、台所リモコン13(給湯装置10)のアドレス情報およびID情報として、無線通信部136(無線通信モジュール)のアドレス情報およびID情報が登録される。
【0052】
サーバ50は、制御部501と、記憶部502と、通信部503とを備える。制御部501は、CPU(Central Processing Unit)を備え、記憶部502に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部502は、メモリおよびハードディスクを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部503は、制御部501からの制御に従って、所定の通信を行う。
【0053】
図3(a)は、サーバ50によって管理される契約情報の構成を示す図である。
【0054】
使用者は、リース契約時に、自身の氏名、住所および連絡先(たとえば、電話番号や電子メースアドレス)等の顧客情報を、メーカ側に提出する。リース契約には契約番号が付与され、付与された契約番号が使用者に提供される。メーカ側は、提出された顧客情報を、契約番号とともにサーバ50に登録する。これにより、図3(a)に示す契約情報が、サーバ50の記憶部502に順次記憶される。図3(a)に示すように、契約情報は、契約番号と顧客情報とが紐づけられて構成される。
【0055】
図3(b)は、サーバ50によって管理されるペアリング情報の構成を示す図である。
【0056】
ペアリング情報は、給湯装置10と、当該給湯装置10を遠隔制御可能な携帯端末装置30とを互いに対応付けた情報である。図3(b)に示すように、ペアリング情報は、給湯装置10(台所リモコン13)のID情報およびアドレス情報と、携帯端末装置30のID情報およびアドレス情報(端末情報)とが互いに対応づけられて構成される。1つの給湯装置IDに対して、複数の携帯端末装置30の端末情報が対応付けられ得る。
【0057】
ペアリングは、たとえば、以下の手順で行われる。
【0058】
まず、使用者は、宅内H10において、携帯端末装置30にインストールされた給湯システム1のアプリケーションプログラムを起動し、携帯端末装置30をペアリングモードに設定する。その後、使用者は、台所リモコン13の表示入力部131に対し、ペアリングのための操作を行う。これにより、台所リモコン13から、ペアリングのためのアナウンスがUDPプロトコルによりブロードキャスト送信される。携帯端末装置30が宅内H10にある場合、このアナウンスは携帯端末装置30により受信される。
【0059】
携帯端末装置30は、このアナウンスを受信すると、ペアリング操作を受け付けるための受付画面を表示させる。受付画面には、リース契約の契約番号を入力する項目が含まれている。ペアリング対象の給湯装置10がリース品である場合、使用者は、この項目に契約番号を入力した後、ペアリングのための操作を行う。ペアリング対象の給湯装置10が販売品である場合、使用者は、この項目に入力することなく、ペアリングのための操作を行う。これにより、携帯端末装置30から、ペアリング要求がTCPプロトコルにより台所リモコン13にユニキャスト送信される。ペアリング要求には、携帯端末装置30のID情報とアドレス情報とが含まれている。
【0060】
このペアリング要求が、台所リモコン13により受信されると、台所リモコン13の表示入力部131に、ペアリングの了承を受け付けるための受付画面が表示される。使用者が、この受付画面にペアリングを了承するための操作を行うと、台所リモコン13から、ペアリング応答がTCPプロトコルにより携帯端末装置30に送信される。このペアリング応答には、台所リモコン13のID情報が含まれている。
【0061】
こうして、携帯端末装置30が台所リモコン13からペアリング応答を受信すると、携帯端末装置30からサーバ50に対し、ペアリング要求が送信される。このペアリング要求には、携帯端末装置30のID情報およびアドレス情報と、先の処理により台所リモコン13から受信した台所リモコン13のID情報が含まれる。また、上述の受付画面において、使用者が契約番号を入力した場合は、入力された契約番号が、ペアリング要求に含まれる。こうして、ペアリングに必要な情報を含むペアリング要求が、携帯端末装置30からサーバ50に送信される。
【0062】
図4は、ペアリング要求の受信に応じてサーバ50の制御部501が実行する処理を示すフローチャートである。
【0063】
サーバ50の制御部501は、上述のペアリング要求を携帯端末装置30から受信すると(S101:YES)、当該ペアリング要求に含まれている携帯端末装置30のID情報およびアドレス情報を、給湯装置10のID情報に対応付けるペアリング処理を実行する(S102)。
【0064】
上記のように、サーバ50には、給湯システム1に対する給湯装置10の初期設定時に、給湯装置10のID情報およびアドレス情報(台所リモコン13のID情報およびアドレス情報)が登録されている。ステップS102において、制御部501は、既に登録されている給湯装置10のID情報およびアドレス情報の組のうち、ペアリング要求に含まれている台所リモコン13のID情報に対応する組に、ペアリング要求に含まれている携帯端末装置30のID情報およびアドレス情報を対応付けて登録する。これにより、当該携帯端末装置30について、図3(b)のペアリング情報が構成される。
【0065】
さらに、制御部501は、ペアリング要求に契約番号が含まれているか否かを判定する(S103)。ペアリング要求に契約番号が含まれていない場合(S103:NO)、制御部501は、ペアリングを行った給湯装置10(台所リモコン13)に対して登録済み通知を送信して(S106)、処理を終了する。これにより、台所リモコン13の表示入力部131に、今回のペアリングが完了したことを示す情報が表示される。
【0066】
他方、ペアリング要求に契約番号が含まれている場合(S103:YES)、制御部501は、当該契約番号に対応する契約情報(図3(a)参照)を、さらに、今回のペアリング情報に紐づける(S104)。図3(b)の上から3行目は、契約情報AG3がペアリング情報に紐づけられた状態が示されている。紐づけられる契約情報は、契約番号のみであってもよい。
【0067】
そして、制御部501は、今回ペアリングを行った給湯装置10がリース品であることを示す情報(リース対象情報)を、ペアリングを行った給湯装置10(台所リモコン13)に送信し(S105)、さらに、登録済み通知を給湯装置10(台所リモコン13)に送信する(S106)。これにより、制御部501は、図4の処理を終了する。
【0068】
台所リモコン13の制御部133は、ステップS105で送信されたリース対象情報を受信すると、自身がリース品であることを示すフラグを、記憶部134に保持させる。そして、台所リモコン13は、ステップS106で送信された登録済み通知を受信すると、表示入力部131に、今回のペアリングが完了したことを示す情報を表示させる。これにより、使用者は、今回のペアリングが完了したことを確認できる。
【0069】
なお、登録済み通知は、プッシュ通知等により、携帯端末装置30に対して行われてもよい。この場合、使用者は、携帯端末装置30を介して、今回のペアリングが完了したことを確認できる。
【0070】
また、図4の処理は、給湯装置10に対して1台目の携帯端末装置30がペアリングされる場合のみに実行されてもよい。この場合、2台目以降の携帯端末装置30のペアリング処理時には、図4のステップS103~S105が省略され得る。また、このペアリング時に携帯端末装置30からサーバ50に送信される情報から契約番号が省略されてよい。したがって、2台目以降の携帯端末装置30がペアリングされる際には、当該携帯端末装置30の受付画面に、契約番号の入力項目が含まれなくてよい。
【0071】
ところで、給湯装置10が故障した場合、使用者は、メーカ側に修理依頼を行う。この場合、給湯装置10が販売品かリース品かによって、修理費用の負担先が異なる。すなわち、給湯装置10が販売品である場合は、使用者が修理費用を負担する。他方、給湯装置10がリース品である場合は、メーカ側が修理費用を負担する。したがって、給湯装置10の修理依頼があった場合に、当該給湯装置10が販売品とリース品の何れであるかが不明瞭であると、修理費用の請求間違いが発生する惧れがある。
【0072】
そこで、本実施形態では、使用者から修理依頼があった場合に、メーカ側において、修理対象の給湯装置10が販売品とリース品の何れであるかを正確に把握することが可能な構成が設けられている。
【0073】
図5は、台所リモコン13に対して故障の問い合わせ先を表示させる操作が行われた場合の処理を示すフローチャートである。
【0074】
台所リモコン13の表示入力部131に対して、使用者が、故障対応の問い合わせ先を表示させる操作を行うと(S201:YES)、制御部133は、記憶部134に、リース品であることを示すフラグ(リースフラグ)が保持されているか否かを確認する(S202)。上記のように、リースフラグは、図4のステップS105により送信されるリース対象情報を台所リモコン13が受信した場合に、記憶部134に保持される。
【0075】
リースフラグが保持されている場合(S203:YES)、制御部133は、当該給湯装置10はリース品であるとして、第1連絡先を表示入力部131に表示させる(S204)。他方、リースフラグが保持されていない場合(S203:NO)、制御部133は、当該給湯装置10は販売品であるとして、第1連絡先とは異なる第2連絡先を表示入力部131に表示させる(S205)。これにより、制御部133は、図5の処理を終了する。
【0076】
図6(a)~(c)は、図5の処理において台所リモコン13の表示入力部131に表示される画面を示す図である。
【0077】
使用者は、表示入力部131の初期画面を操作して、図6(a)の機器情報表示画面を表示させる。この画面には、給湯機器情報を表示させるキーK11と、リモコン情報を表示させるキーK12と、問い合わせ先情報を表示させるキーK13と、画面を戻すキーK14とが含まれている。故障の修理依頼を行う場合、使用者は、キーK13を操作する。これにより、図5のステップS201がYESとなる。
【0078】
給湯装置10がリース品である場合、キーK13の操作により、図6(b)の画面が表示入力部131に表示される。この画面には、問い合わせ先電話番号N11と、リース契約の契約番号N12と、画面を戻すキーK15とが含まれている。ここで表示される問い合わせ先電話番号N11は、図5のステップS204により報知される第1連絡先である。
【0079】
使用者は、自身の携帯端末装置30等を用いて、問い合わせ先電話番号N11に電話をかける。これにより、電話がお客様相談センターの相談窓口に繋がる。この相談窓口は、第1連絡先に対応する相談窓口である。使用者は、相談窓口の担当者に給湯装置10の故障を説明し、適宜、修理申し込みを行う。この際、使用者は、適宜、表示入力部131に表示されている契約番号を担当者に伝える。
【0080】
他方、給湯装置10が販売品である場合、キーK13の操作により、図6(c)の画面が表示入力部131に表示される。この画面には、問い合わせ先電話番号N13と、画面を戻すキーK16とが含まれている。ここで表示される問い合わせ先電話番号N13は、図5のステップS205により報知される第2連絡先である。問い合わせ先電話番号N13は、図6(b)の問い合わせ先電話番号N11と異なっている。
【0081】
使用者は、自身の携帯端末装置30等を用いて、問い合わせ先電話番号N13に電話をかける。これにより、電話がお客様相談センターの相談窓口に繋がる。この相談窓口は、第2連絡先に対応する相談窓口であり、図6(b)の場合の相談窓口とは異なる。使用者は、相談窓口の担当者に給湯装置10の故障を説明し、適宜、修理申し込みを行う。
【0082】
このように、本実施形態では、給湯装置10がリース品および販売品の何れであるかによって、修理申し込みを行うための電話番号が異なっている。このため、メーカ側(お客様相談窓口)において、修理対象の給湯装置10がリース品および販売品の何れであるかが、容易かつ適正に把握され得る。
【0083】
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。
【0084】
図5に示したように、給湯装置10(熱源機能装置)がリース品である場合(S203:YES)は、第1連絡先が表示入力部131(報知部)から報知され(S204)、給湯装置10(熱源機能装置)が販売品である場合(S203:NO)は、第2連絡先が表示入力部131(報知部)から報知される(S205)。このため、メーカ側は、何れの連絡先で修理依頼を受け付けたかによって、修理対象の給湯装置10(熱源機能装置)が販売品とリース品の何れであるかを正確に把握できる。
【0085】
また、図6(a)~(c)に示したように、修理対象の給湯装置10(熱源機能装置)がリース品と販売品の何れであるかに応じて、互いに異なる問い合わせ先電話番号N11、N13が報知される。このため、メーカ側は、何れの電話番号により使用者から電話を受けたかによって、修理対象の給湯装置10(熱源機能装置)がリース品と販売品の何れであるかを区別することができる。
【0086】
図4に示したように、制御部133は、無線通信部136(通信部)を介して、サーバ50(外部サーバ)から、給湯装置10(熱源機能装置)がリース品であるか否かを示すリース対象情報を取得する(S105)。これにより、制御部133は、自身を含む給湯装置10(熱源機能装置)が販売品とリース品の区別なく製造および出荷された場合であっても、その後、リース品として利用された場合に、当該給湯装置10がリース品であることを示すリース対象情報を、サーバ50から円滑に取得できる。よって、当該給湯装置10(熱源機能装置)がリース品であるか否かに応じた修理依頼の連絡先を使用者に適正に報知できる。
【0087】
この場合、制御部133は、図4のステップS105の処理によりリース対象情報を受信した場合に、リースフラグ(リース品であることを示す情報)を記憶部134に記憶させる。そして、制御部133は、図5に処理において、記憶部134にリースフラグが保持されているか否かを確認し(S202)、自身を含む給湯装置10がリース品であるか否かを判定する(S203)。これにより、制御部133は、当該給湯装置10(熱源機能装置)がリース品であるか販売品であるかを円滑に判別でき、給湯装置10がリース品であるか否かに応じた修理依頼の連絡先を使用者に適正に報知できる。
【0088】
図1に示したように、本実施形態では、故障発生時における修理依頼の連絡先を報知する報知部が、台所リモコン13の表示入力部131により構成される。これにより、使用者は、通常使用する台所リモコン13を介して、修理依頼の連絡先を円滑に把握できる。よって、メーカ側への修理依頼を円滑に行うことができる。
【0089】
<変更例1>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施形態の他に、種々の変更が可能である。
【0090】
たとえば、上記実施形態では、図6(b)、(c)に示したように、給湯装置10がリース品である場合の第1連絡先として問い合わせ先電話番号N11が報知され、給湯装置10が販売品である場合の第2連絡先として問い合わせ先電話番号N13が報知されたが、第1連絡先および第2連絡先は、これに限られるものではない。
【0091】
たとえば、図7(b)、(c)に示すように、第1連絡先として、修理申し込み用のウェブページのアクセス情報A11が報知され、第2連絡先として、修理申し込み用のウェブページのアクセス情報A12が報知されてもよい。この場合、図7(b)、(c)に示すように、これらのアクセス情報A11、A12を保持したQRコード(登録商標)Q11、Q12がさらに画面に含まれてもよい。
【0092】
使用者は、アクセス情報A11、A12またはQRコード(登録商標)Q11、Q12を用いて、自身の携帯端末装置30等から、修理申し込み用のウェブページにアクセスできる。図7(b)、(c)のように画面にQRコード(登録商標)Q11、Q12が含まれると、使用者は、より簡便に、それぞれの修理申し込み用のウェブページにアクセスできる。
【0093】
この場合も、アクセス情報A11、A12またはQRコード(登録商標)Q11、Q12は、当該給湯装置10がリース品および販売品の何れであるかに応じて、互いに異なっている。よって、メーカ側は、何れのウェブページにより修理依頼を受け付けたかによって、修理対象の給湯装置10(熱源機能装置)が販売品とリース品の何れであるかを正確に把握できる。
【0094】
この他、第1連絡先および第2連絡先が、メーカ側に設定された互いに異なる電子メールアドレス等であってもよい。
【0095】
<変更例2>
図5の処理では、ステップS202において、記憶部134にリースフラグが保持されているか否かが確認されたが、給湯装置10がリース品であるか否かの判定方法は、これに限られるものではない。
【0096】
たとえば、図8に示すように、使用者から問い合わせ操作を受け付けたことに応じて(S201:YES)、当該給湯装置10がリース品であるか否かを、制御部133がサーバ50に問い合わせてもよい(S211)。この場合、図4の処理からステップS105が省略される。
【0097】
ステップS211において、制御部133は、台所リモコン13のID情報(給湯装置10のID情報)を含むリース有無の問い合わせ通知を、サーバ50に送信する。サーバ50は、図3(b)の管理情報を参照し、この通知に含まれるID情報(給湯装置ID)に契約情報が紐づけられているか否かを確認する。契約情報が紐づけられている場合、サーバ50は、リース品であることを示す応答を台所リモコン13に送信し、契約情報が紐づけられていない場合、サーバ50は、販売品であることを示す応答を台所リモコン13に送信する。
【0098】
台所リモコン13の制御部133は、受信した応答により、当該給湯装置10がリース品および販売品の何れであるかを判定する(S203)。そして、制御部133は、判定結果に応じて、第1連絡先(S204)または第2連絡先(S205)の報知を行う。
【0099】
また、給湯装置10がリース品および販売品の何れであるかを示す情報は、必ずしも、サーバ50から取得しなくてもよく、たとえば、予め、記憶部134に保持されていてもよい。たとえば、メーカから出荷される給湯装置10がリース用と販売用とに仕分けされている場合、リース用として出荷される給湯装置10のみが、予め、記憶部134に、リース品であることを示すリースフラグが保持されていてもよい。
【0100】
この場合も、図5の処理により、当該給湯装置10がリース品と販売品の何れであるかに応じて、互いに異なる第1連絡先および第2連絡先が、表示入力部131から報知される。よって、メーカ側は、何れの連絡先により修理依頼を受け付けたかによって、修理対象の給湯装置10が販売品とリース品の何れであるかを正確に把握できる。
【0101】
また、給湯装置10がリース品であるか販売品であるかを示す情報は、必ずしも、記憶部134に保持されなくてもよく、たとえば、台所リモコン13に実装されるスイッチや識別子により保持されてもよい。
【0102】
たとえば、2つの位置に切り替え可能なスイッチが台所リモコン13に実装され、一方の位置によりリース品が識別され、他方の位置により販売品が識別されてもよい。この場合、メーカ側は、たとえば、出荷時や設置時に、給湯装置10がリース品と販売品の何れであるかに応じて、スイッチの位置を設定する。制御部133は、図5のステップS202に代えて、このスイッチの位置に応じた電気信号を、当該給湯装置10が販売品とリース品の何れであるかを示す情報として取得し、ステップS203以降の処理を実行する。この構成によっても、上記実施形態と同様、当該給湯装置10がリース品と販売品の何れであるかに応じて、異なる連絡先を、使用者に報知できる。
【0103】
<その他の変更例>
上記実施形態では、図4のステップS105の処理により送信されたリース対象情報を台所リモコン13の制御部133が受信した場合に、制御部133がリースフラグを記憶部134に保持させたが、受信したリース対象情報をそのまま記憶部134に保持させてもよい。この場合、制御部133は、図5のステップS202において、記憶部134にリース対象情報が保持されているか否かを確認すればよい。
【0104】
また、上記実施形態では、図4のステップS103~S105の処理が、携帯端末装置30と給湯装置10とのペアリング処理の際に行われたが、図4のステップS103~S105の処理は、ペアリング処理以外の処理において行われてもよい。たとえば、給湯装置10の設置完了時に、施工者または使用者が、台所リモコン13を操作して、当該給湯装置がリース品であることの登録をサーバ50に対して行ってもよい。
【0105】
この場合、施工者または使用者は、サーバ50に対する登録操作を台所リモコン13に対して行う際に、リース契約の契約番号を入力する。これにより、契約番号および台所リモコン13のID情報を含む登録要求が、台所リモコン13からサーバ50に送信される。サーバ50の制御部501は、受信した契約番号およびID情報をもとに、ステップS104~S106の処理を行う。すなわち、制御部501は、台所リモコン13のID情報(給湯装置ID)に契約番号に対応する契約情報を紐づけ(S104)、さらに、リース対象情報を台所リモコン13に送信する(S105)。これにより、上記実施形態と同様、台所リモコン13の記憶部134にリースフラグが保持される。台所リモコン13の制御部133は、記憶部134にリースフラグが保持されているか否かによって、図5と同様の処理により、第1連絡先または第2連絡先の報知を行う。
【0106】
また、上記実施形態において、制御部133が行った処理は、必ずしも、制御プログラムによるソフトウエアの機能により実現されなくともよく、その一部または全部がロジック回路を用いたハードウエアにより実現されてもよい。
【0107】
また、上記実施形態では、図5の処理が台所リモコン13の制御部133において行われたが、この処理が、給湯装置10を構成する他の制御部111、123で行われてもよい。また、給湯装置10が、図2に示した制御部111、123、133の他に制御ユニット等の制御部を有する場合、この制御部において、図5の処理が行われてもよい。
【0108】
また、上記実施形態では、報知部が、台所リモコン13の表示入力部131であったが、報知部は、これに限られるものではない。たとえば、台所リモコン13の表示入力部131とともに、浴室リモコン12の表示部121が報知部であってもよく、浴室リモコン12の表示部121のみが報知部であってもよい。また、給湯装置10が表示部121および表示入力部131以外の表示部をさらに備える場合、この表示部が報知部であってもよい。また、報知は、画像のみでなく、音声によって行われてもよい。
【0109】
また、上記実施形態では、給湯装置10が、ガスを燃焼させて生じる燃焼ガスにより水を温める燃焼式給湯装置であったが、給湯装置10の構成はこれに限られるものではない。たとえば、給湯装置10が、オイルを燃料する給湯装置であってもよく、あるいは、給湯装置10が、発電機により電力を生成するとともに、発電機からの排熱を利用して生成された温水を貯湯するコジェネレーション型給湯装置であってもよい。
【0110】
また、本発明が適用される熱源機能装置は、給湯装置10に限られるものではなく、コンロ(たとえば、ガスコンロ)やファンヒータ等の他の種類の熱源機能装置であってもよい。この場合も、この種の熱源機能装置が故障した場合の問い合わせ操作に応じて、図5の処理が実行される。これにより、当該装置がリース品か販売品かに応じて、第1連絡先と第2連絡先の何れかが、当該装置の表示パネルに表示される。
【0111】
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜種々の変更可能である。
【符号の説明】
【0112】
10 給湯装置(熱源機能装置)
13 台所リモコン(リモートコントローラ)
50 サーバ(外部サーバ)
131 表示入力部(報知部)
133 制御部
134 記憶部
135 通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8