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特開2023-173512情報処理装置、情報処理システム、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173512
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/29 20190101AFI20231130BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231130BHJP
【FI】
G06F16/29
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022085821
(22)【出願日】2022-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】村口 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】西村 美奈子
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA03
5B175JC04
5L049CC12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザから提供される場所や施設等に関する情報を、地図データとともにユーザ間で容易に共有できる情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】管理サーバと、複数のユーザ端末とが、ネットワークを介して接続される情報処理システム1において、情報処理装置としての管理サーバ10は、制御部11を備え、制御部11では、第1指定情報取得部101が、地図データ上の領域の第1の指定に関する第1指定情報を取得し、対応情報取得部102が、第1指定情報により特定される対象領域に対応付けられた対応情報を取得し、情報管理部104が、対応情報を対象領域に対応付けて記憶し、第2指定情報取得部105が、地図データ上に表示された対象領域の第2の指定に関する第2指定情報を取得し、対応情報抽出部106が、第2指定情報により特定される対象領域に対応付けられた対応情報を抽出する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データ上の領域の第1の指定に関する第1指定情報を取得する第1指定取得手段と、
前記第1指定情報により特定される前記領域に対応付けられた対応情報を取得する対応情報取得手段と、
取得された前記対応情報を、前記領域に対応付けて記憶する制御を行う記憶制御手段と、
予め定められた態様で前記地図データ上に表示された前記領域の第2の指定に関する第2指定情報を取得する第2指定取得手段と、
前記第2指定情報により特定される前記領域に対応付けられた前記対応情報を抽出する対応情報抽出手段と、
を有することを特徴とする、
情報処理装置。
【請求項2】
前記第1指定取得手段は、前記第1指定情報として、予め定められた入力操作により指定された、前記地図データ上の前記領域の位置を示す情報を取得することを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1指定取得手段は、前記予め定められた入力操作として、前記地図データ上の前記領域を定義する操作により指定された、前記位置を示す情報を取得することを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記領域を定義する操作が、前記地図データ上の当該領域の外縁の一部を構成する3以上の点を付す操作であることを特徴とする、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記領域の外縁が、前記3以上の点を結んだ線であることを特徴とする、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記領域を定義する操作が、前記地図データ上の当該領域に包含されるいずれかの位置に1の点を付す操作であることを特徴とする、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1指定取得手段は、前記第1指定情報として、前記地図データ上の前記領域の少なくとも一部に表示されるシンボルの種類の指定に関する情報をさらに取得することを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記シンボルの態様が、前記領域ごとの前記対応情報の種類に応じて異なることを特徴とする、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記対応情報取得手段は、前記対応情報として、前記領域の交通に関する情報を取得することを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記対応情報取得手段は、前記交通に関する情報として、交通事故に関する情報、および交通法規に関する情報のうち少なくとも一方を取得することを特徴とする、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記対応情報取得手段は、前記交通事故に関する情報として、交通事故が実際に発生した領域に関する情報、および交通事故が発生するおそれのある領域に関する情報のうち少なくとも一方を取得することを特徴とする、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記対応情報取得手段は、前記交通法規に関する情報として、交通違反の取り締まりが実際に行われた領域に関する情報、および交通違反の取り締まりが厳しい領域に関する情報のうち少なくとも一方を取得することを特徴とする、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項13】
地図データ上の領域を指定するための第1の入力操作を受け付ける第1受付手段と、
指定された前記領域に対応付ける対応情報を送信する制御を行う送信制御手段と、
前記領域に前記対応情報が対応付けられた前記地図データを取得する地図データ取得手段と、
予め定められた態様で前記地図データ上に表示された前記領域を指定するための第2の入力操作を受け付ける第2受付手段と、
前記第2の入力操作により指定された前記領域に対応付けられた前記対応情報を取得する対応情報取得手段と、
を有することを特徴とする、
情報処理装置。
【請求項14】
前記第1受付手段は、前記第1の入力操作として、前記地図データ上の前記領域の外縁の一部を構成する3以上の点を付す操作を受け付けることを特徴とする、
請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記第1受付手段は、前記第1の入力操作として、前記地図データ上の前記領域の少なくとも一部に表示されるシンボルの種類を指定する操作を受け付けることを特徴とする、
請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項16】
地図データ上の領域の第1の指定に関する第1指定情報を取得する第1指定取得手段と、
前記第1指定情報により特定される前記領域に対応付けられた対応情報を取得する対応情報取得手段と、
取得された前記対応情報を、前記領域に対応付けて記憶する制御を行う記憶制御手段と、
予め定められた態様で前記地図データ上に表示された前記領域の第2の指定に関する第2指定情報を取得する第2指定取得手段と、
前記第2指定情報により特定される前記領域に対応付けられた前記対応情報を抽出する対応情報抽出手段と、
を有することを特徴とする、
情報処理システム。
【請求項17】
コンピュータに、
地図データ上の領域の第1の指定に関する第1指定情報を取得する機能と、
前記第1指定情報により特定される前記領域に対応付けられた対応情報を取得する機能と、
取得された前記対応情報を、前記領域に対応付けて記憶する制御を行う機能と、
予め定められた態様で前記地図データ上に表示された前記領域の第2の指定に関する第2指定情報を取得する機能と、
前記第2指定情報により特定される前記領域に対応付けられた前記対応情報を抽出する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
場所や施設等に関する情報と、その所在地を示す地図データとを対応付けた情報をユーザに提供できるようにする技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-012008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような技術を用いてユーザに提供される情報は、多くの場合、サービス提供者により予め収集された情報、サービス提供開始後に追加的に収集された情報、およびユーザから提供される情報となる。このうちユーザから提供される情報は、レビューやコメント等に限られるため、ユーザが取得可能な情報を、地図データとともに容易に提供できるようにする技術や、提供された情報を参照できるようにする技術が確立されていなかった。このため、ユーザから提供される場所や施設等に関する情報を、地図データとともにユーザ間で共有することは困難であった。
【0005】
本発明の目的は、ユーザから提供される場所や施設等に関する情報を、地図データとともにユーザ間で容易に共有できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載された発明は、地図データ上の領域の第1の指定に関する第1指定情報を取得する第1指定取得手段と、前記第1指定情報により特定される前記領域に対応付けられた対応情報を取得する対応情報取得手段と、取得された前記対応情報を、前記領域に対応付けて記憶する制御を行う記憶制御手段と、予め定められた態様で前記地図データ上に表示された前記領域の第2の指定に関する第2指定情報を取得する第2指定取得手段と、前記第2指定情報により特定される前記領域に対応付けられた前記対応情報を抽出する対応情報抽出手段と、を有することを特徴とする、情報処理装置である。
請求項2に記載された発明は、前記第1指定取得手段は、前記第1指定情報として、予め定められた入力操作により指定された、前記地図データ上の前記領域の位置を示す情報を取得することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載された発明は、前記第1指定取得手段は、前記予め定められた入力操作として、前記地図データ上の前記領域を定義する操作により指定された、前記位置を示す情報を取得することを特徴とする、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載された発明は、前記領域を定義する操作が、前記地図データ上の当該領域の外縁の一部を構成する3以上の点を付す操作であることを特徴とする、請求項3に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載された発明は、前記領域の外縁が、前記3以上の点を結んだ線であることを特徴とする、請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載された発明は、前記領域を定義する操作が、前記地図データ上の当該領域に包含されるいずれかの位置に1の点を付す操作であることを特徴とする、請求項3に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載された発明は、前記第1指定取得手段は、前記第1指定情報として、前記地図データ上の前記領域の少なくとも一部に表示されるシンボルの種類の指定に関する情報をさらに取得することを特徴とする、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項8に記載された発明は、前記シンボルの態様が、前記領域ごとの前記対応情報の種類に応じて異なることを特徴とする、請求項7に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載された発明は、前記対応情報取得手段は、前記対応情報として、前記領域の交通に関する情報を取得することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項10に記載された発明は、前記対応情報取得手段は、前記交通に関する情報として、交通事故に関する情報、および交通法規に関する情報のうち少なくとも一方を取得することを特徴とする、請求項9に記載の情報処理装置である。
請求項11に記載された発明は、前記対応情報取得手段は、前記交通事故に関する情報として、交通事故が実際に発生した領域に関する情報、および交通事故が発生するおそれのある領域に関する情報のうち少なくとも一方を取得することを特徴とする、請求項10に記載の情報処理装置である。
請求項12に記載された発明は、前記対応情報取得手段は、前記交通法規に関する情報として、交通違反の取り締まりが実際に行われた領域に関する情報、および交通違反の取り締まりが厳しい領域に関する情報のうち少なくとも一方を取得することを特徴とする、請求項10に記載の情報処理装置である。
請求項13に記載された発明は、地図データ上の領域を指定するための第1の入力操作を受け付ける第1受付手段と、指定された前記領域に対応付ける対応情報を送信する制御を行う送信制御手段と、前記領域に前記対応情報が対応付けられた前記地図データを取得する地図データ取得手段と、予め定められた態様で前記地図データ上に表示された前記領域を指定するための第2の入力操作を受け付ける第2受付手段と、前記第2の入力操作により指定された前記領域に対応付けられた前記対応情報を取得する対応情報取得手段と、を有することを特徴とする、情報処理装置である。
請求項14に記載された発明は、前記第1受付手段は、前記第1の入力操作として、前記地図データ上の前記領域の外縁の一部を構成する3以上の点を付す操作を受け付けることを特徴とする、請求項13に記載の情報処理装置である。
請求項15に記載された発明は、前記第1受付手段は、前記第1の入力操作として、前記地図データ上の前記領域の少なくとも一部に表示されるシンボルの種類を指定する操作を受け付けることを特徴とする、請求項13に記載の情報処理装置である。
請求項16に記載された発明は、地図データ上の領域の第1の指定に関する第1指定情報を取得する第1指定取得手段と、前記第1指定情報により特定される前記領域に対応付けられた対応情報を取得する対応情報取得手段と、取得された前記対応情報を、前記領域に対応付けて記憶する制御を行う記憶制御手段と、予め定められた態様で前記地図データ上に表示された前記領域の第2の指定に関する第2指定情報を取得する第2指定取得手段と、前記第2指定情報により特定される前記領域に対応付けられた前記対応情報を抽出する対応情報抽出手段と、を有することを特徴とする、情報処理システムである。
請求項17に記載された発明は、コンピュータに、地図データ上の領域の第1の指定に関する第1指定情報を取得する機能と、前記第1指定情報により特定される前記領域に対応付けられた対応情報を取得する機能と、取得された前記対応情報を、前記領域に対応付けて記憶する制御を行う機能と、予め定められた態様で前記地図データ上に表示された前記領域の第2の指定に関する第2指定情報を取得する機能と、前記第2指定情報により特定される前記領域に対応付けられた前記対応情報を抽出する機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の本発明によれば、ユーザから提供される場所や施設等に関する情報を、地図データとともにユーザ間で容易に共有できるようにする情報処理装置を提供できる。
請求項2の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる対応情報を、そのユーザまたは他のユーザが、予め定められた入力操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項3の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる対応情報を、そのユーザまたは他のユーザが地図データ上の領域を定義する操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項4の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる対応情報を、そのユーザまたは他のユーザが地図データ上の領域の外縁の一部を構成する3以上の点を付す操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項5の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる対応情報を、そのユーザまたは他のユーザが地図データ上の領域の外縁を定義する3以上の点を付す操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項6の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる対応情報を、そのユーザまたは他のユーザが地図データ上の領域に包含されるいずれかの位置に1の点を付す操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項7の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる対応情報を、そのユーザまたは他のユーザが地図データ上の領域に表示されるシンボルを指定する操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項8の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる対応情報を、そのユーザまたは他のユーザが地図データ上の領域に表示される、対応情報の種類ごとに異なるシンボルを指定する操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項9の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる交通に関する情報を、そのユーザまたは他のユーザが、予め定められた入力操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項10の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる交通事故に関する情報、および交通法規に関する情報を、そのユーザまたは他のユーザが、予め定められた入力操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項11の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる、交通事故が実際に発生した領域に関する情報、および交通事故が発生するおそれのある領域に関する情報を、そのユーザまたは他のユーザが、予め定められた入力操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項12の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる、交通違反の取り締まりが実際に行われた領域に関する情報、および交通違反の取り締まりが厳しい領域に関する情報を、そのユーザまたは他のユーザが、予め定められた入力操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項13の本発明によれば、ユーザから提供される場所や施設等に関する情報を、地図データとともにユーザ間で容易に共有できるようにする情報処理装置を提供できる。
請求項14の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる対応情報を、そのユーザまたは他のユーザが地図データ上の領域の外縁の一部を構成する3以上の点を付す操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項15の本発明によれば、ユーザが地図データ上で取得できる対応情報を、そのユーザまたは他のユーザが地図データ上の領域に包含されるいずれかの位置に1の点を付す操作に基づいて容易に提供でき、かつ、参照できるようになる。
請求項16の本発明によれば、ユーザから提供される場所や施設等に関する情報を、地図データとともにユーザ間で容易に共有できるようにする情報処理システムを提供できる。
請求項17の本発明によれば、ユーザから提供される場所や施設等に関する情報を、地図データとともにユーザ間で容易に共有できるようにするプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施の形態が適用される情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】本実施の形態が適用される情報処理装置としての管理サーバのハードウェア構成を示す図である。
図3】本実施の形態が適用される情報処理装置としてのユーザ端末のハードウェア構成を示す図である。
図4】管理サーバの制御部の機能構成を示す図である。
図5】ユーザ端末の制御部の機能構成を示す図である。
図6】管理サーバの処理の流れを示すフローチャートである。
図7】対応情報を提供するための入力操作が行われるユーザ端末の処理の流れを示すフローチャートである。
図8】地図データ上に表示されたシンボルから対応情報を取得するための入力操作が行われるユーザ端末の処理の流れを示すフローチャートである。
図9】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図10】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図11】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図12】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図13】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図14】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図15】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図16】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図17】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図18】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(情報処理システムの構成)
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。
情報処理システム1は、管理サーバ10と、ユーザ端末30-1乃至30-n(nは2以上の整数値)とがネットワーク90を介して接続されることにより構成されている。ネットワーク90は、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット等である。なお、ユーザ端末30-1乃至30-nの各々を個別に説明する必要がない場合、これらをまとめてユーザ端末30と呼ぶ。
【0010】
管理サーバ10は、情報処理システム1の全体の管理をするサーバとしての情報処理装置である。例えば、管理サーバ10は、地図データと、地図データ上の領域の第1の指定に関する情報(以下、「第1指定情報」と呼ぶ)を取得する。ここで、「第1の指定」とは、情報を対応付ける地図データ上の領域を指定することをいう。以下、情報が対応付けられた地図データ上の領域のことを「対象領域」と呼び、対象領域に対応付けられている情報のことを「対応情報」と呼ぶ。対応情報としては、例えば、交通に関する情報、顧客に関する情報等が挙げられる。第1の指定が行われると、管理サーバ10は、第1指定情報により特定される対象領域に対応付けられた対応情報を取得し、データベースに記憶して管理する。
【0011】
また、例えば、管理サーバ10は、予め定められた態様で地図データ上に表示された対象領域の第2の指定に関する情報(以下、「第2指定情報」と呼ぶ。)を取得する。ここで、「第2の指定」とは、対応情報を取得するために地図データ上の対象領域を指定することをいう。第2の指定が行われると、管理サーバ10は、第2指定情報により特定される地図データ上の対象領域に対応付けられた対応情報をデータベースから抽出し、ユーザ端末30に向けて送信する。
【0012】
ユーザ端末30は、ユーザが操作するパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置である。例えば、ユーザ端末30は、予め定められたユーザインターフェースを表示部36(図3参照)に表示する。また、例えば、ユーザ端末30は、管理サーバ10または外部から送信され受信した情報をユーザインターフェースに表示する。「外部」とは、例えば、図1のネットワーク90に接続されているが、情報処理システム1には属しない外部のサーバ等のことをいう。ユーザインターフェースに表示される情報としては、例えば、地図データ、対応情報等が挙げられる。
【0013】
また、例えば、ユーザ端末30は、ユーザインターフェースに入力された入力情報を受け付けて、管理サーバ10に向けて送信する。ユーザ端末30から管理サーバ10に向けて送信される入力情報としては、例えば、第1指定情報、対応情報、第2指定情報、等が挙げられる。また、例えば、ユーザ端末30は、管理サーバ10から送信されてきた対応情報を地図データ上に表示する。なお、ユーザ端末30によるこれらの処理の詳細については後述する。
【0014】
情報処理システム1を構成する管理サーバ10およびユーザ端末30の各々の上述の処理は一例であり、情報処理システム1全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部または全部を情報処理システム1内で分担してもよいし協働してもよい。すなわち、管理サーバ10の機能の一部または全部をユーザ端末30の機能としてもよいし、ユーザ端末30の機能の一部または全部を管理サーバ10の機能としてもよい。さらに、情報処理システム1を構成する管理サーバ10およびユーザ端末30の各々の機能の一部または全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、情報処理システム1全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0015】
(管理サーバのハードウェア構成)
図2は、本実施の形態が適用される情報処理装置としての管理サーバ10のハードウェア構成を示す図である。
管理サーバ10は、制御部11と、メモリ12と、記憶部13と、通信部14と、操作部15と、表示部16とを有している。これらの各部は、データバス、アドレスバス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス等で接続されている。
【0016】
制御部11は、OS(基本ソフトウェア)やアプリケーションソフトウェア(応用ソフトウェア)等の各種ソフトウェアの実行を通じて管理サーバ10の機能の制御を行うプロセッサである。制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)で構成される。メモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、演算に際して作業エリアとして用いられる。メモリ12は、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0017】
記憶部13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。記憶部13は、例えばプログラムや各種設定データなどの記憶に用いられるHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、半導体メモリ等で構成される。記憶部13には、各種情報を記憶するデータベースとして、例えば、地図データが記憶された地図DB131、対応情報が記憶された対応DB132等が格納されている。
【0018】
通信部14は、ネットワーク90を介してユーザ端末30および外部との間でデータの送受信を行う。操作部15は、例えばキーボード、マウス、機械式のボタン、スイッチで構成され、入力操作を受け付ける。操作部15には、表示部16と一体的にタッチパネルを構成するタッチセンサも含まれる。表示部16は、例えば情報の表示に用いられる液晶ディスプレイや有機EL(=Electro Luminescence)ディスプレイで構成され、画像やテキストのデータなどを表示する。
【0019】
(ユーザ端末のハードウェア構成)
図3は、本実施の形態が適用される情報処理装置としてのユーザ端末30のハードウェア構成を示す図である。
ユーザ端末30は、図2の管理サーバ10の制御部11、メモリ12、記憶部13、通信部14、操作部15、および表示部16の各々に対応するハードウェア構成と、撮像部37とを有している。そして、これらの各部は、データバス、アドレスバス、PCIバス等で接続されている。
【0020】
すなわち、ユーザ端末30は、CPU等のプロセッサで構成される制御部31と、RAM等の記憶領域で構成されるメモリ32と、HDDやSDD、半導体メモリ等の記憶領域で構成される記憶部33とを有している。また、ネットワーク90を介して管理サーバ10や外部との間でデータの送受信を行う通信部34を有している。
【0021】
また、ユーザ端末30は、キーボード、マウス、タッチパネル等で構成される操作部35と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成される表示部36を有している。また、カメラ等で構成され、カメラのファインダとしても機能する表示部36に表示された被写体を撮像し、画像のデータとして取得する撮像部37とを有している。
【0022】
(管理サーバの制御部の機能構成)
図4は、管理サーバ10の制御部11の機能構成を示す図である。
管理サーバ10の制御部11では、第1指定情報取得部101と、対応情報取得部102と、地図データ取得部103と、情報管理部104と、第2指定情報取得部105と、対応情報抽出部106と、送信制御部107とが機能する。
【0023】
第1指定情報取得部101は、ユーザ端末30から送信されてきた第1指定情報を取得する。すなわち、第1指定情報取得部101は、対象領域の指定に関する情報を取得する。
対応情報取得部102は、ユーザ端末30から送信されてきた対応情報を取得する。具体的には、対応情報取得部102は、第1指定情報取得部101により取得された第1指定情報により特定される対象領域に対応付けられている対応情報を取得する。
【0024】
地図データ取得部103は、外部から送信されてきた地図データを取得する。地図データ取得部103により取得された地図データは、データベースに記憶されて管理される。具体的には、取得された地図データは、記憶部13(図2参照)の地図DB131に記憶されて管理される。なお、地図データは、管理サーバ10により独自に作成されるものであってもよいが、一般的に利用されている地図データを利用してもよい。地図データは、予め定められたタイミングで更新が行われることで最新の状態が維持される。
【0025】
情報管理部104は、対応情報取得部102により取得された対応情報を、対象領域を特定可能な情報に対応付けてデータベースに記憶する制御を行う。具体的には、例えば、情報管理部104は、対象領域を一意に特定可能なIDと対応情報とを対応付けて、記憶部13の対応DB132に記憶させて管理する。
【0026】
第2指定情報取得部105は、ユーザ端末30から送信されてきた第2指定情報を取得する。すなわち、第2指定情報取得部105は、対応情報を取得するための対象領域の指定に関する情報を取得する。
対応情報抽出部106は、第2指定情報取得部105により取得された第2指定情報により特定される対象領域に対応付けられた対応情報を抽出する。具体的には、対応情報抽出部106は、情報管理部104によりデータベースに記憶されて管理されている対応情報の中から、第2指定情報により特定される対象領域に対応付けられた対応情報を抽出する。
【0027】
送信制御部107は、通信部14(図2参照)を介して各種情報をユーザ端末30または外部に向けて送信する制御を行う。例えば、送信制御部107は、地図データ取得部103により取得された地図データ、およびその更新情報をユーザ端末30に向けて送信する制御を行う。また、例えば、ユーザ端末30から第2指定情報が送信されてくると、送信制御部107は、対応情報抽出部106により抽出された対応情報を、ユーザ端末30に向けて送信する制御を行う。
【0028】
(ユーザ端末の制御部の機能構成)
図5は、ユーザ端末30の制御部31の機能構成を示す図である。
ユーザ端末30の制御部31では、情報取得部301と、表示制御部302と、入力操作受付部303と、送信制御部304とが機能する。
【0029】
情報取得部301は、通信部34(図3参照)を介して各種情報を取得する。例えば、情報取得部301は、管理サーバ10および外部から送信されてきた情報を取得する。このうち、管理サーバ10から送信されてくる情報としては、例えば、地図データ、対応情報等が挙げられる。
【0030】
表示制御部302は、各種情報を表示部36(図3参照)に表示させる制御を行う。例えば、表示制御部302は、表示部36にユーザインターフェースを表示させる制御を行う。ユーザインターフェースは、ユーザ端末30に予めインストールされた、ユーザ向けのアプリケーションソフトウェアを起動することで表示させることもできるし、ユーザ向けのウェブサイトにアクセスすることでも表示させることができる。
【0031】
ユーザインターフェースには、地図データおよび対応情報が表示される。地図データ上には、対象領域を示すシンボル等が表示される。対象領域を示すシンボルは、対象領域を面で示すものや、対象領域を点で示すもの等が含まれる。このうち、対象領域を面で示すシンボルは、対象領域の外縁を定義するものであり、対応情報を対応付ける対象領域が比較的広い場合に用いられるシンボルである。対象領域を面で示すシンボルとしては、例えば、矩形や楕円形状のシンボルが挙げられる。
【0032】
また、対象領域を点で示すシンボルは、対応情報を対応付ける対象領域が局地的である場合に用いられるシンボルである。対象領域を点で示すシンボルとしては、例えば、スポットを示すマークが挙げられる。また、ユーザインターフェースには、ユーザが対応情報を入力するための入力欄が表示される。なお、対象領域を示すシンボルの詳細については、図9以降の具体例を参照して後述する。
【0033】
入力操作受付部303は、受付手段として、ユーザの入力操作を受け付ける。ユーザの入力操作としては、指によるタッチ操作およびマウス操作等が挙げられる。入力操作受付部303は、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作を受け付ける。また、入力操作受付部303は、アプリケーションソフトウェアの起動により表示部36に表示されたユーザインターフェースを介して入力された各種情報を受け付ける。ユーザインターフェースを介して入力される情報としては、例えば、第1指定情報、対応情報、第2指定情報等が挙げられる。
【0034】
また、入力操作受付部303は、地図データ上の対象領域の外縁の一部を構成する3以上の点を付すための入力操作を受け付ける。また、例えば、入力操作受付部303は、地図データ上の対象領域の少なくとも一部に表示されるシンボルの種類を指定する操作を受け付ける。シンボルの種類としては、例えば、駐車禁止であることを示すシンボル、進入禁止であることを示すシンボル、事故発生の履歴があることを示すシンボル、交通違反発生の履歴があることを示すシンボル等が挙げられる。
【0035】
送信制御部304は、通信部34(図3参照)を介して各種情報を管理サーバ10または外部に向けて送信する制御を行う。例えば、送信制御部304は、入力操作受付部303により入力が受け付けられた第1指定情報、対応情報、および第2指定情報を管理サーバ10に向けて送信する制御を行う。
【0036】
(管理サーバの処理の流れ)
図6は、管理サーバ10の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図6乃至図8では、ユーザ端末30-1が対応情報を提供し、ユーザ端末30-2が対応情報の提供を受けるものとする。
管理サーバ10は、外部から地図データが送信されてくると(ステップ601でYES)、送信されてきた地図データを取得する(ステップ602)。これに対して、地図データが送信されてきていない場合(ステップ601でNO)、管理サーバ10は、地図データが送信されてくるまでステップ601を繰り返す。
【0037】
管理サーバ10は、ユーザ端末30-1から第1指定情報が送信されてくると(ステップ603でYES)、送信されてきた第1指定情報を取得する(ステップ604)。これに対して、第1指定情報が送信されてきていない場合(ステップ603でNO)、管理サーバ10は、第1指定情報が送信されてくるまでステップ603を繰り返す。
【0038】
管理サーバ10は、ユーザ端末30-1から対応情報が送信されてくると(ステップ605でYES)、送信されてきた対応情報を取得し(ステップ606)、対応情報を対象領域に対応付けて、データベースに記憶して管理する(ステップ607)。具体的には、管理サーバ10は、対象領域を特定可能な情報に対応情報を対応付けて、記憶部13(図2参照)の対応DB132に記憶させて管理する。これに対して、対応情報が送信されてきていない場合(ステップ605でNO)、管理サーバ10は、対応情報が送信されてくるまでステップ605を繰り返す。
【0039】
管理サーバ10は、ユーザ端末30-2から第2指定情報が送信されてくると(ステップ608でYES)、送信されてきた第2指定情報を取得する(ステップ609)。そして、管理サーバ10は、第2指定情報により特定される対象領域に対応付けられた対応情報を抽出し(ステップ610)、抽出した対応情報をユーザ端末30に向けて送信する(ステップ611)。これに対して、第2指定情報が送信されてきていない場合(ステップ608でNO)、管理サーバ10は、第2指定情報が送信されてくるまでステップ608を繰り返す。
【0040】
(ユーザ端末の処理)
図7は、対応情報を提供するための入力操作が行われるユーザ端末30-1の処理の流れを示すフローチャートである。
ユーザ端末30-1は、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われると(ステップ701でYES)、その入力操作を受け付けて(ステップ702)、表示部36(図3参照)にユーザインターフェースを表示する(ステップ703)。これに対して、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われない場合(ステップ701でNO)、ユーザ端末30-1は、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われるまでステップ701を繰り返す。
【0041】
ユーザ端末30-1は、ユーザインターフェースを介して、第1指定情報を入力するための入力操作が行われると(ステップ704でYES)、その入力操作を受け付けて(ステップ705)、第1指定情報を管理サーバ10に向けて送信する(ステップ706)。これに対して、第1指定情報を入力するための入力操作が行われていない場合(ステップ704でNO)、ユーザ端末30-1は、ステップ704を繰り返す。
【0042】
ユーザ端末30-1は、ユーザインターフェースを介して、対応情報を入力するための入力操作が行われると(ステップ707でYES)、その入力操作を受け付けて(ステップ708)、対応情報を管理サーバ10に向けて送信する(ステップ709)。これに対して、対応情報を入力するための入力操作が行われていない場合(ステップ707でNO)、ユーザ端末30-1は、ステップ707を繰り返す。
【0043】
図8は、地図データ上に表示されたシンボルから対応情報を取得するための入力操作が行われるユーザ端末30-2の処理の流れを示すフローチャートである。
ユーザ端末30-2は、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われると(ステップ801でYES)、その入力操作を受け付けて(ステップ802)、表示部36(図3参照)にユーザインターフェースを表示する(ステップ803)。これに対して、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われていない場合(ステップ801でNO)、ユーザ端末30-2は、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われるまでステップ801を繰り返す。
【0044】
ユーザ端末30-2は、第2指定情報を入力するための入力操作が行われると(ステップ804でYES)、その入力操作を受け付けて(ステップ805)、第2指定情報を管理サーバ10に向けて送信する(ステップ806)。これに対して、第2指定情報を入力するための入力操作が行われていない場合(ステップ804でNO)、ユーザ端末30-2は、第2指定情報を入力するための入力操作が行われるまでステップ804を繰り返す。
【0045】
ユーザ端末30-2は、管理サーバ10から対応情報が送信されてくると(ステップ807でYES)、送信されてきた対応情報を取得し(ステップ808)、取得した対応情報をユーザインターフェースに表示する(ステップ809)。これに対して、対応情報が送信されてきていない場合(ステップ807でNO)、ユーザ端末30-2は、対応情報が送信されてくるまでステップ807を繰り返す。
【0046】
(具体例)
図9乃至図18は、ユーザ端末30の表示部36(図3参照)に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
対応情報を登録しようとするユーザが、ユーザ端末30に対する入力操作を行うことでアプリケーションソフトウェアを起動させると、例えば図9に示すようなユーザインターフェースが表示される。図9に示すユーザインターフェースには、「地物登録/編集」という表記とともに、登録項目としての「モード」、「レイヤ」、および「編集対象選択」が表示されている。登録項目のうち、「モード」には、処理の種類を選択するためのボタンB1乃至B3が表示されている。また、「レイヤ」には、処理の内容を選択するためのボタンB4が表示されている。また、「編集対象選択」には、編集対象を選択するためのボタンB5およびB6が表示されている。
【0047】
「新規」と表記されたボタンB1は、対応情報を新規に登録する際に押下するボタンである。「編集」と表記されたボタンB2は、登録済みの対応情報の修正や追記等を行う際に押下するボタンである。「削除」と表記されたボタンB3は、登録済みの対応情報を削除する際に押下するボタンである。ボタンB4は、登録の種類をドロップダウンリストに表示させるときに押下するドロップダウンボタンである。「地図編集」と表記されたボタンB5は、対応情報を対応付ける対象領域を地図上で指定するときに押下するボタンである。上述のように、対象領域は、面で指定して登録することもできるし、点で指定して登録することもできる。「登録」と表記されたボタンB6は、対応情報を登録するときに押下するボタンである。
【0048】
まず、対象領域を面で指定して登録する場合の具体例について説明する。例えば、あるユーザが、駐車禁止とされている領域を独自に発見したため、この領域を対象領域とする対応情報を登録しようとしていたとする。この場合、ユーザは、まず「新規」と表記されたボタンB1を押下し、次にボタンB4を押下する。すると、図9の右図に示すように、ドロップダウンリストに「エリア登録」および「マーク登録」が表示される。
【0049】
「エリア登録」は、対象領域を面で指定して登録する際に選択する選択肢であり、「マーク登録」は、対象領域を点で指定して登録する際に選択する選択肢である。ここで、駐車禁止は、エリア単位で取り締まりの対象となるため、ユーザは、「エリア登録」を選択する。そして、ボタンB5を押下すると、図10に示すようなユーザインターフェースが表示される。
【0050】
図10に示すユーザインターフェースには、「入力項目」という表記とともに、「参照」と表記されたボタンB7と、登録項目としての「種別」、「備考」、および「関連画像」とが表示されている。なお、図10に示すユーザインターフェースは、上述の図9のユーザインターフェースとともに表示される。このため、図10に示すユーザインターフェースに入力された対応情報についても、図9のボタンB6を押下することで登録される。
【0051】
図10に示すユーザインターフェースの登録項目のうち、「種別」には、地図上の指定した領域または地点に表示させるシンボルの種別を選択するためのボタンB8が表示されている。また、「備考」には、テキスト情報の入力を受け付ける入力欄Rが表示されている。対応情報としてのテキスト情報を登録したい場合には、「備考」に表示されている入力欄にテキスト情報を入力する。
【0052】
なお、対応情報としてのテキスト情報を登録する場合の具体例については、図12を参照して後述する。また、「関連画像」には、図示はしないが、対応情報として登録された画像が視認可能な態様で表示される。対応情報としての画像を登録する場合には、「参照」と表記されたボタンB7を押下する。なお、対応情報としての画像を登録する場合の具体例については、図13を参照して後述する。
【0053】
ここで、ユーザは、「種別」と表記されたボタンB8を押下する。すると、図10の右図に示すように、ドロップダウンリストに「駐車禁止エリア」、「条件付き駐車可・進入禁止エリア」、および「その他駐停車・交通補足情報」が表示される。このうち、「駐車禁止エリア」は、例えば、業務利用での駐車が禁止されている駐車場、駐停車の取り締まりが厳しい領域、過去に近隣住民からお叱りを受けたことがある領域等が該当する。「条件付き駐車可・進入禁止エリア」は、例えば、時間帯によって駐車禁止や進入禁止の交通ルールが変わる領域等が該当する。「その他駐停車・交通補足情報」は、人の飛び出しを注意すべき領域、前向き駐車厳守されている領域等が該当する。
【0054】
ドロップダウンリストに表示された種別のうち「駐車禁止エリア」が選択されると、ユーザインターフェースに地図が表示される。そこで、ユーザは、「駐車禁止エリア」として登録したい対象領域を地図上で指定して登録するための入力操作を行う。ユーザの入力操作による対象領域の指定に関する情報は、上述の「第1の指定」に基づく「第1指定情報」として管理サーバ10に送信される。
【0055】
図11には、対象領域としての面を指定するための入力操作の具体例が示されている。ユーザは、対象領域としての面を指定するための入力操作として、ユーザインターフェースに表示された地図に対するタッチ操作やマウス操作を行うことで対象領域の外縁の一部を構成する3以上の点を付す。これにより、地図上の対象領域を面で指定することができる。なお、図11の例では、ユーザのタッチ操作により、「駐車禁止エリア」として登録する対象領域を示すシンボルC21の外縁を示す3つの点(点P1乃至P3)が付されている。
【0056】
ユーザは、地図に対するタッチ操作やマウス操作により指定した対象領域を登録する場合には、例えば図12に示すように、「登録」と表記されたボタンB6を押下する。ここで、登録する対応情報として、指定した対象領域に関する補足の情報となるテキスト情報がある場合には、入力欄Rにテキスト情報を入力する。例えば、図11の地図に示すように、対象領域となる駐車禁止エリアは駅前のエリアであり、さらに、ユーザが過去に駐車違反による取り締まりを受けたことがあるとする。この場合、ユーザは、例えば図12に示すように、「駅前駐車禁止。駐車違反実績あり。」といったテキスト情報を入力欄Rに入力する。
【0057】
さらに、登録する対応情報として、対象領域に関する補足の情報となる画像がある場合、ユーザは、「参照」と表記されたボタンB7を押下する。ボタンB7が押下されると、例えば図13に示すように、登録の対象とする画像をアップロードするための画面Gが表示される。ユーザは、画面Gに対する入力操作を行うことで、対応情報として登録したい画像Wを指定し、「保存」と表記されたボタンB9を押下する。
【0058】
この場合、対応情報として登録する画像としては、例えば、対象領域となる駐車禁止エリアの一部を撮像した画像等が挙げられる。なお、対応情報として画像を登録する場合には、図13の入力欄Rに示すように、「(画像あり)」という文言を入力しておいてもよい。ユーザは、対応情報としてテキスト情報や画像を指定してからボタンB6(図12参照)を押下する。これにより、対象領域を面とする対応情報が登録される。
【0059】
次に、対象領域を点で指定して登録する場合の具体例について説明する。例えば、あるユーザが、事故が発生した地点を独自に発見したため、この地点を対象領域とする対応情報の登録を行いたいと考えていたとする。この場合、ユーザは、対象領域を面で指定して登録する場合と同様に、図14に示す「新規」と表記されたボタンB1を押下し、次にボタンB4を押下する。すると、上述の図9の右図に示すように、ドロップダウンリストに「エリア登録」および「マーク登録」が表示される。ここで、事故は、面よりも点で発生するため、ユーザは、「マーク登録」を選択する。
【0060】
ユーザは、「マーク登録」を選択し、「入力項目」のボタンB8を押下すると、図14に示すように、ドロップダウンリストには、種別の選択肢として、「事故発生」、「違反発生」、「その他要注意」、「自由入力1(黄)」、「自由入力2(黄)」、「自由入力3(黄)」、「自由入力4(青)」、「自由入力5(青)」、および「自由入力6(青)」が表示される。このうち、「事故発生」は、例えば、交通事故が多発している地点や、過去にユーザが交通事故に遭った地点等を対応情報として登録する場合に選択する種別である。また、「違反発生」は、例えば、道路交通法規上の違反が多発している地点や、過去にユーザが道路交通法規上の違反の取り締まりを受けたことがある地点等を対応情報として登録する場合に選択する種別である。
【0061】
また、「その他要注意」は、例えば、交通事故や道路交通法規上の違反が発生しているような地点ではないが、ユーザが注意すべき他の交通情報を対応情報として登録する場合に選択する種別である。「ユーザが注意すべき他の交通情報」としては、例えば、人の飛び出しのおそれがあるため、自動車で通行する場合には徐行を心掛けるべきであると思われる地点等が挙げられる。
【0062】
また、「自由入力1(黄)」、「自由入力2(黄)」、「自由入力3(黄)」、「自由入力4(青)」、「自由入力5(青)」、および「自由入力6(青)」は、ユーザが自由に内容を決めて登録する場合に選択する種別である。例えば、これらをすべて顧客の所在地とし、「自由入力1(黄)」は「お得意さま」、「自由入力2(黄)」は「通常顧客」、「自由入力3(黄)」は「新規顧客」、「自由入力4(青)」は「訪問予約済」、「自由入力5(青)」は「訪問予約調整中」、「自由入力6(青)」は「連絡予定」といったように区分して登録することもできる。なお、図14の例では、ユーザが自由に内容を決めて登録できる種別がドロップダウンリストに6種類のみ表示されているが、これに限定されない。数字や色を追加することで種別を増やすことができる。
【0063】
ユーザは、図14のボタンB8のドロップダウンリストから種別を選択し、ボタンB5を押下する。すると、ユーザインターフェースに地図が表示されて、対象領域となる点を地図上で指定することができるようになる。ユーザは、対象領域となる点を地図上で指定したうえでボタンB6を押下すると、対応情報と対象領域とを対応付けた情報が登録される。
【0064】
図15には、対象領域を点で登録した場合の具体例が示されている。図15に示すシンボルC1乃至C17は、対象領域を点として登録した場合における、対象領域の各々の地図上の位置を示している。このうち、シンボルC1は、種別を「事故発生」とする対象領域の地図上の位置を示すシンボルである。シンボルC2は、種別を「違反発生」とする対象領域の地図上の位置を示すシンボルである。シンボルC3は、種別を「その他要注意」とする対象領域の地図上の位置を示すシンボルである。
【0065】
また、シンボルC4乃至C6は、種別を「自由入力1(黄)」とする対象領域の地図上の位置を示すシンボルである。シンボルC7およびC8は、種別を「自由入力2(黄)」とする対象領域の地図上の位置を示すシンボルである。シンボルC9およびC10は、種別を「自由入力3(黄)」とする対象領域の地図上の位置を示すシンボルである。シンボルC11およびC12は、種別を「自由入力4(青)」とする対象領域の地図上の位置を示すシンボルである。
【0066】
また、シンボルC13は、種別を「自由入力5(青)」とする対象領域の地図上の位置を示すシンボルである。シンボルC14は、種別を「自由入力6(青)」とする対象領域の地図上の位置を示すシンボルである。さらに、図15の地図には、図14のドロップダウンリストには図示されていない、種別を「自由入力8(緑)」とする対象領域の地図上の位置を示すシンボルC16と、種別を「自由入力9(緑)」とする対象領域の地図上の位置を示すシンボルC17とが示されている。
【0067】
対応情報が対応付けられた対象領域を参照したいユーザは、ユーザ端末30を操作して、対応情報を参照したい領域を地図上で指定する。具体的には、ユーザインターフェースに表示された地図上のシンボルを指定する操作を行う。ユーザの入力操作による対象領域の指定に関する情報は、上述の「第2の指定」に基づく「第2指定情報」として管理サーバ10に送信される。
【0068】
例えば、ユーザが、図16のシンボルC14をタッチする操作(またはマウス操作)を行うと、「地物の属性内容」という表記とともに、シンボルC14に対応する対応情報がユーザインターフェースに表示される。なお、「地物の属性内容」とは、「地物の属性情報」の内容であり、「属性情報」とは、対象領域に対応付けられた対応情報の一例である。図16の例では、「地物の属性内容」として、シンボルC14の位置には、「お得意さま」がとなる顧客が所在していることが示されている。
【0069】
図16には、地図上の対象領域となる点を示すシンボルC14を指定する操作により、対象領域に対応付けられた対応情報の一例である「地物の属性内容」を参照する例が示されているが、地図上の対象領域となる面を示すシンボルを指定する場合も、同様の入力操作が行われる。
【0070】
図17には、地図上の対象領域となる面を示すシンボルC21を指定する操作により、対象領域に対応付けられた対応情報を参照する場合の具体例が示されている。図17に示すように、ユーザが、地図上のシンボルC21をタッチする操作(またはマウス操作)を行うと、シンボルC21に対応する対応情報がユーザインターフェースに表示される。
【0071】
図17の例では、対応情報の一例として、「地物の属性表示」という表記とともに、「地物の属性情報」の表示を切り替えるためのボタンB10と、「地物の属性内容」という表記とともに、対応情報の一例である「地物の属性情報」の内容と、「地物の属性情報」の内容を編集する際に押下するボタンB11と、「地物の属性情報」の内容を削除する際に押下するボタンB12とが示されている。「地物の属性情報」の内容には、シンボルC21の領域が、「駐車禁止エリア」であり、駅前が駐車禁止であることと、過去にユーザが駐車違反の取り締まりの対象になったことがあることが示されている。
【0072】
対応情報の一例である「地物の属性情報」の内容を参照したユーザは、参照した情報を自身の業務に活かすことができるが、自身の業務を行う中で、この情報が古いことに気付くことがある。この場合、ユーザは、「地物の属性情報」の内容を修正するには「編集」と表記されたボタンB11を押下し、「地物の属性情報」の内容を削除するには「削除」と表記されたボタンB12を押下する。
【0073】
ここで、例えば、ユーザが、登録されている対象領域を広くしたいと考えたとする。この場合、ユーザは、ボタンB11を押下する。すると、図18に示すように、対象領域および対応情報を登録する際に表示される画面(例えば、図9参照)と同様の画面が表示される。この場合、例えば、図18に示すように、「編集」と表記されたボタンB2が既に押下された状態のユーザインターフェースが表示される。
【0074】
ユーザは、対象領域を指定して登録するときと同様の操作手順で対象領域を指定し直す。例えば、図18に示すように、ユーザは、タッチ操作(またはマウス操作)により、「駐車禁止エリア」として登録済みの対象領域を示すシンボルC21の新たな外縁を示す5つの点(点P11乃至P15)を付す。そして、「登録」と表記されたボタンB6が押下されると、新たに指定した領域が対象領域として登録される。
【0075】
また、例えば、ユーザが、登録されている対象領域および対応情報を削除したいと考えたとする。この場合、ユーザは、図18に示す「削除」と表記されたボタンB3を押下することで削除することができる。なお、対象領域および対応情報は、登録時に登録期間を指定することで、期間経過に応じて自動的に削除されるようにすることもできる。これにより、不要な情報の蓄積によるデータ量の圧迫や、必要以上の情報を保有することによる情報セキュリティ上のリスク等を回避できる。
【0076】
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は上述した本実施の形態に限るものではない。また、本発明による効果も、上述した本実施の形態に記載されたものに限定されない。例えば、図1に示す情報処理システム1の構成、図2および図3の各々に示す管理サーバ10およびユーザ端末30の各々のハードウェア構成は、いずれも本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。また、図4に示す管理サーバ10の機能構成、図5に示すユーザ端末30の機能構成も例示に過ぎず、特に限定されない。上述した処理を全体として実行できる機能が図1の情報処理システム1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能構成を用いるかは図4および図5の例に限定されない。
【0077】
また、図6に示す管理サーバ10の処理のステップの順序、図7に示すユーザ端末30-1の処理のステップの順序、および図8に示すユーザ端末30-2の処理のステップの順序も例示に過ぎず、特に限定されない。図示されたステップの順序に沿って時系列的に行われる処理だけではなく、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別的に行われてもよい。また、図9乃至図18に示す具体例も一例に過ぎず、特に限定されない。
【符号の説明】
【0078】
1…情報処理システム、10…管理サーバ、11…制御部、30…ユーザ端末、90…ネットワーク、101…第1指定情報取得部、102…対応情報取得部、103…地図データ取得部、104…情報管理部、105…第2指定情報取得部、106…対応情報抽出部、107…送信制御部、301…情報取得部、302…表示制御部、303…入力操作受付部、304…送信制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18