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特開2023-173513情報処理装置、情報処理システム、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173513
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231130BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022085822
(22)【出願日】2022-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】村口 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】西村 美奈子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】ユーザが目的地の名称や住所を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、簡易な入力操作でその目的地の位置を地図データ上に表示できるようにする。
【解決手段】情報処理装置としての管理サーバ10は、制御部11を備え、制御部11では、目的地管理部101が、目的地を一意に特定可能とする識別情報に、目的地の位置を示す情報を対応付けて記憶し、問い合わせ情報取得部104が、識別情報に基づく目的地の位置を示す情報の問い合わせに関する問い合わせ情報を取得し、位置情報抽出部105が、問い合わせ情報に含まれる識別情報に基づいて、識別情報に対応付けられた目的地の位置を示す情報を抽出する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地を一意に特定可能とする識別情報に、当該目的地の位置を示す情報を対応付けて記憶する制御を行う記憶制御手段と、
前記識別情報に基づく前記目的地の前記位置を示す情報の問い合わせに関する問い合わせ情報を取得する問い合わせ情報取得手段と、
取得された前記問い合わせ情報に含まれる前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた前記目的地の前記位置を示す情報を抽出する抽出手段と、
前記問い合わせに対する応答として、抽出された前記目的地の前記位置を示す情報を送信する制御を行う送信制御手段と、
を有することを特徴とする、
情報処理装置。
【請求項2】
前記記憶制御手段は、前記目的地に所在する顧客の前記識別情報としての顧客番号と、当該顧客の前記位置を示す情報としての住所とを対応付けて記憶し、
前記問い合わせ情報取得手段は、前記顧客番号に基づく前記問い合わせ情報を取得し、
前記抽出手段は、取得された前記問い合わせ情報に含まれる前記顧客番号に基づいて、当該顧客番号に対応付けられた前記顧客の前記住所を抽出し、
前記送信制御手段は、前記問い合わせに対する前記応答として、抽出された前記顧客の前記住所を送信する制御を行うことを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記憶制御手段は、前記識別情報に、前記目的地の属性に関する属性情報をさらに対応付けて記憶する制御を行い、
前記問い合わせ情報取得手段は、前記属性情報に基づく前記問い合わせ情報をさらに取得し、
前記抽出手段は、取得された前記問い合わせ情報に含まれる前記属性情報に基づいて、当該属性情報に対応付けられた前記目的地の前記位置を示す情報を抽出することを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記属性情報には、前記目的地に帰属する個人、組織、当該個人または当該組織により提供される商品またはサービスの各々に関する情報のうち、少なくとも1の情報が含まれることを特徴とする、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
目的地を一意に特定可能とする識別情報を入力するための入力操作を受け付ける入力操作受付手段と、
前記入力操作により入力された情報を、前記目的地の位置を示す情報の問い合わせに関する問い合わせ情報として送信する制御を行う送信制御手段と、
前記問い合わせに対する応答として送信されてくる、前記目的地の前記位置を示す情報を取得する取得手段と、
取得された前記位置を示す情報に基づいて、前記目的地の位置を地図データ上に表示する制御を行う地図表示制御手段と、
を有することを特徴とする、
情報処理装置。
【請求項6】
前記取得手段により取得された1以上の前記位置を示す情報の一覧を表示する制御を行う一覧表示制御手段をさらに有し、
前記入力操作受付手段は、一覧表示された前記1以上の前記位置を示す情報のうちいずれかを選択するための入力操作をさらに受け付け、
前記地図表示制御手段は、前記入力操作により選択された前記位置を示す情報に基づいて、前記目的地の位置を前記地図データ上に表示する制御を行うことを特徴とする、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記一覧表示制御手段は、前記位置を示す情報とともに、前記目的地の属性に関する属性情報の一覧をさらに表示する制御を行うことを特徴とする、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記入力操作受付手段は、前記目的地の属性に関する属性情報を入力するための入力操作をさらに受け付け、
前記送信制御手段は、前記入力操作により入力された情報を、前記問い合わせ情報として送信する制御を行うことを特徴とする、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記属性情報には、前記目的地に帰属する個人、組織、当該個人または当該組織により提供される商品またはサービスの各々に関する情報のうち、少なくとも1の情報が含まれることを特徴とする、
請求項7または8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得手段により取得された前記位置を示す情報の履歴を、選択可能な態様で表示する制御を行う履歴表示制御手段をさらに備えることを特徴とする、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記入力操作受付手段は、前記目的地に所在する顧客を一意に特定可能とする前記識別情報として、顧客番号を入力するための入力操作を受け付け、
前記送信制御手段は、前記入力操作により入力された顧客番号を、前記問い合わせ情報として送信する制御を行い、
前記取得手段は、前記問い合わせに対する応答として送信されてくる、前記顧客の前記位置を示す情報としての住所を取得し、
前記地図表示制御手段は、取得された前記住所に基づいて、前記顧客の前記位置を前記地図データ上に表示する制御を行うことを特徴とする、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項12】
目的地を一意に特定可能とする識別情報に、当該目的地の位置を示す情報を対応付けて記憶する制御を行う記憶制御手段と、
前記識別情報を入力するための入力操作を受け付ける入力操作受付手段と、
入力された前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた前記目的地の前記位置を示す情報を抽出する抽出手段と、
抽出された前記位置を示す情報に基づいて、前記目的地の位置を地図データ上に表示する制御を行う地図表示制御手段と、
を有することを特徴とする、
情報処理システム。
【請求項13】
コンピュータに、
目的地を一意に特定可能とする識別情報に、当該目的地の位置を示す情報を対応付けて記憶する制御を行う機能と、
前記識別情報に基づく前記目的地の前記位置を示す情報の問い合わせに関する問い合わせ情報を取得する機能と、
取得された前記問い合わせ情報に含まれる前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた前記目的地の前記位置を示す情報を抽出する機能と、
前記問い合わせに対する応答として、抽出された前記目的地の前記位置を示す情報を送信する制御を行う機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザに対して地図データを提供するサービスに用いられる技術では、ユーザが目的地の名称や住所を入力すると、その目的地の位置が地図データ上に表示される(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-144352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような技術では、ユーザが目的地の名称や住所を失念してしまった場合や、元々知らない場合には、その目的地の位置を地図データ上に表示させることが困難となる。
【0005】
本発明の目的は、ユーザが目的地の名称や住所を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、簡易な入力操作でその目的地の位置を地図データ上に表示できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載された発明は、目的地を一意に特定可能とする識別情報に、当該目的地の位置を示す情報を対応付けて記憶する制御を行う記憶制御手段と、前記識別情報に基づく前記目的地の前記位置を示す情報の問い合わせに関する問い合わせ情報を取得する問い合わせ情報取得手段と、取得された前記問い合わせ情報に含まれる前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた前記目的地の前記位置を示す情報を抽出する抽出手段と、前記問い合わせに対する応答として、抽出された前記目的地の前記位置を示す情報を送信する制御を行う送信制御手段と、を有することを特徴とする、情報処理装置である。
請求項2に記載された発明は、前記記憶制御手段は、前記目的地に所在する顧客の前記識別情報としての顧客番号と、当該顧客の前記位置を示す情報としての住所とを対応付けて記憶し、前記問い合わせ情報取得手段は、前記顧客番号に基づく前記問い合わせ情報を取得し、前記抽出手段は、取得された前記問い合わせ情報に含まれる前記顧客番号に基づいて、当該顧客番号に対応付けられた前記顧客の前記住所を抽出し、前記送信制御手段は、前記問い合わせに対する前記応答として、抽出された前記顧客の前記住所を送信する制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載された発明は、前記記憶制御手段は、前記識別情報に、前記目的地の属性に関する属性情報をさらに対応付けて記憶する制御を行い、前記問い合わせ情報取得手段は、前記属性情報に基づく前記問い合わせ情報をさらに取得し、前記抽出手段は、取得された前記問い合わせ情報に含まれる前記属性情報に基づいて、当該属性情報に対応付けられた前記目的地の前記位置を示す情報を抽出することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載された発明は、前記属性情報には、前記目的地に帰属する個人、組織、当該個人または当該組織により提供される商品またはサービスの各々に関する情報のうち、少なくとも1の情報が含まれることを特徴とする、請求項3に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載された発明は、目的地を一意に特定可能とする識別情報を入力するための入力操作を受け付ける入力操作受付手段と、前記入力操作により入力された情報を、前記目的地の位置を示す情報の問い合わせに関する問い合わせ情報として送信する制御を行う送信制御手段と、前記問い合わせに対する応答として送信されてくる、前記目的地の前記位置を示す情報を取得する取得手段と、取得された前記位置を示す情報に基づいて、前記目的地の位置を地図データ上に表示する制御を行う地図表示制御手段と、を有することを特徴とする、情報処理装置である。
請求項6に記載された発明は、前記取得手段により取得された1以上の前記位置を示す情報の一覧を表示する制御を行う一覧表示制御手段をさらに有し、前記入力操作受付手段は、一覧表示された前記1以上の前記位置を示す情報のうちいずれかを選択するための入力操作をさらに受け付け、前記地図表示制御手段は、前記入力操作により選択された前記位置を示す情報に基づいて、前記目的地の位置を前記地図データ上に表示する制御を行うことを特徴とする、請求項5に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載された発明は、前記一覧表示制御手段は、前記位置を示す情報とともに、前記目的地の属性に関する属性情報の一覧をさらに表示する制御を行うことを特徴とする、請求項6に記載の情報処理装置である。
請求項8に記載された発明は、前記入力操作受付手段は、前記目的地の属性に関する属性情報を入力するための入力操作をさらに受け付け、前記送信制御手段は、前記入力操作により入力された情報を、前記問い合わせ情報として送信する制御を行うことを特徴とする、請求項5に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載された発明は、前記属性情報には、前記目的地に帰属する個人、組織、当該個人または当該組織により提供される商品またはサービスの各々に関する情報のうち、少なくとも1の情報が含まれることを特徴とする、請求項7または8に記載の情報処理装置である。
請求項10に記載された発明は、前記取得手段により取得された前記位置を示す情報の履歴を、選択可能な態様で表示する制御を行う履歴表示制御手段をさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載の情報処理装置である。
請求項11に記載された発明は、前記入力操作受付手段は、前記目的地に所在する顧客を一意に特定可能とする前記識別情報として、顧客番号を入力するための入力操作を受け付け、前記送信制御手段は、前記入力操作により入力された顧客番号を、前記問い合わせ情報として送信する制御を行い、前記取得手段は、前記問い合わせに対する応答として送信されてくる、前記顧客の前記位置を示す情報としての住所を取得し、前記地図表示制御手段は、取得された前記住所に基づいて、前記顧客の前記位置を前記地図データ上に表示する制御を行うことを特徴とする、請求項5に記載の情報処理装置である。
請求項12に記載された発明は、目的地を一意に特定可能とする識別情報に、当該目的地の位置を示す情報を対応付けて記憶する制御を行う記憶制御手段と、前記識別情報を入力するための入力操作を受け付ける入力操作受付手段と、入力された前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた前記目的地の前記位置を示す情報を抽出する抽出手段と、抽出された前記位置を示す情報に基づいて、前記目的地の位置を地図データ上に表示する制御を行う地図表示制御手段と、を有することを特徴とする、情報処理システムである。
請求項13に記載された発明は、コンピュータに、目的地を一意に特定可能とする識別情報に、当該目的地の位置を示す情報を対応付けて記憶する制御を行う機能と、前記識別情報に基づく前記目的地の前記位置を示す情報の問い合わせに関する問い合わせ情報を取得する機能と、取得された前記問い合わせ情報に含まれる前記識別情報に基づいて、当該識別情報に対応付けられた前記目的地の前記位置を示す情報を抽出する機能と、前記問い合わせに対する応答として、抽出された前記目的地の前記位置を示す情報を送信する制御を行う機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の本発明によれば、ユーザが目的地の名称や住所を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、簡易な入力操作でその目的地の位置を地図データ上に表示できるようにする情報処理装置を提供できる。
請求項2の本発明によれば、ユーザが目的地に所在する顧客の名称や住所を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、顧客番号を入力するだけで、その顧客の位置を地図データ上に表示できる。
請求項3の本発明によれば、ユーザが目的地の名称、住所、識別番号を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、その目的地の属性情報を入力するだけで、その目的地の位置を地図データ上に表示できる。
請求項4の本発明によれば、ユーザが目的地の名称、住所、識別番号を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、その目的地に帰属する個人、組織、当該個人または当該組織により提供される商品またはサービスの各々に関する情報を入力するだけで、その目的地の位置を地図データ上に表示できる。
請求項5の本発明によれば、ユーザが目的地の名称や住所を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、簡易な入力操作でその目的地の位置を地図データ上に表示できるようにする情報処理装置を提供できる。
請求項6の本発明によれば、地図データが表示される前に検索結果が一覧表示されるので、検索結果を確認してから地図を表示させることができる。また、1の識別情報に対して位置を示す情報が複数対応付けられている場合には、一覧表示された中から選択して地図表示させることができる。
請求項7の本発明によれば、検索結果として、位置を示す情報とともに属性情報が一覧表示されるので、地図表示させる目的地の選択を支援することができる。
請求項8の本発明によれば、ユーザが目的地の名称、住所、識別番号を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、その目的地の属性情報を入力するだけで、その目的地の位置を地図データ上に表示できる。
請求項9の本発明によれば、ユーザが目的地の名称、住所、識別番号を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、その目的地に帰属する個人、組織、当該個人または当該組織により提供される商品またはサービスの各々に関する情報を入力するだけで、その目的地の位置を地図データ上に表示できる。
請求項10の本発明によれば、取得された目的地の位置を示す情報の履歴が、選択可能な態様で表示されるので、入力操作を簡易化させ、ユーザの利便性を向上させることができる。
請求項11の本発明によれば、顧客の名称や住所を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、顧客番号を入力するだけで、顧客の位置を地図データ上に表示できる。
請求項12の本発明によれば、ユーザが目的地の名称や住所を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、簡易な入力操作でその目的地の位置を地図データ上に表示できるようにする情報処理システムを提供できる。
請求項13の本発明によれば、ユーザが目的地の名称や住所を失念してしまった場合や、元々知らない場合であっても、簡易な入力操作でその目的地の位置を地図データ上に表示できるようにするプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施の形態が適用される情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】本実施の形態が適用される情報処理装置としての管理サーバのハードウェア構成を示す図である。
図3】管理サーバの制御部の機能構成を示す図である。
図4】ユーザ端末の制御部の機能構成を示す図である。
図5】管理サーバの処理の流れを示すフローチャートである。
図6】ユーザ端末の処理の流れを示すフローチャートである。
図7】データベースに記憶された、目的地を一意に特定可能とする識別情報と、目的地の位置を示す情報とを対応付けた情報の具体例を示す図である。
図8】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図9】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図10】ユーザ端末の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(情報処理システムの構成)
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。
情報処理システム1は、管理サーバ10と、ユーザ端末30-1乃至30-n(nは2以上の整数値)とがネットワーク90を介して接続されることにより構成されている。ネットワーク90は、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット等である。なお、ユーザ端末30-1乃至30-nの各々を個別に説明する必要がない場合、これらをまとめてユーザ端末30と呼ぶ。
【0010】
管理サーバ10は、情報処理システム1の全体の管理をするサーバとしての情報処理装置である。例えば、管理サーバ10は、目的地を一意に特定可能とする識別情報と、目的地の位置を示す情報とを対応付けた情報をデータベースに記憶して管理する。「目的地」とは、ユーザが訪問等を予定している場所や施設等のことをいう。「目的地の位置を示す情報」としては、例えば、住所、GPS(Global Positioning System)位置情報等が挙げられる。
【0011】
また、管理サーバ10は、ユーザ端末30から送信されてくる、目的地の位置を示す情報の問い合わせに関する情報(以下、「問い合わせ情報」と呼ぶ。)を取得し、その問い合わせ情報に含まれる、目的地の識別情報により特定される目的地の位置を示す情報をデータベースから抽出する。そして、管理サーバ10は、データベースから抽出した目的地の位置を示す情報をユーザ端末30に向けて送信する。なお、管理サーバ10によるこれらの処理の詳細については後述する。
【0012】
ユーザ端末30は、ユーザが操作するパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置である。例えば、ユーザ端末30は、予め定められたユーザインターフェースを表示部(図2の説明参照)に表示する。また、例えば、ユーザ端末30は、管理サーバ10または外部から送信され受信した情報をユーザインターフェースに表示する。「外部」とは、例えば、図1のネットワーク90に接続されているが、情報処理システム1には属しない外部のサーバ等のことをいう。ユーザインターフェースに表示される情報としては、例えば、地図データ、目的地の位置を示す情報等が挙げられる。
【0013】
また、例えば、ユーザ端末30は、ユーザインターフェースに入力された入力情報を受け付けて、管理サーバ10に向けて送信する。ユーザ端末30から管理サーバ10に向けて送信される入力情報としては、例えば、問い合わせ情報等が挙げられる。また、例えば、ユーザ端末30は、管理サーバ10から送信されてきた目的地の位置を示す情報を地図データ上に表示する。なお、ユーザ端末30によるこれらの処理の詳細については後述する。
【0014】
情報処理システム1を構成する管理サーバ10およびユーザ端末30の各々の上述の処理は一例であり、情報処理システム1全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部または全部を情報処理システム1内で分担してもよいし協働してもよい。すなわち、管理サーバ10の機能の一部または全部をユーザ端末30の機能としてもよいし、ユーザ端末30の機能の一部または全部を管理サーバ10の機能としてもよい。さらに、情報処理システム1を構成する管理サーバ10およびユーザ端末30の各々の機能の一部または全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、情報処理システム1全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0015】
(管理サーバのハードウェア構成)
図2は、本実施の形態が適用される情報処理装置としての管理サーバ10のハードウェア構成を示す図である。
管理サーバ10は、制御部11と、メモリ12と、記憶部13と、通信部14と、操作部15と、表示部16とを有している。これらの各部は、データバス、アドレスバス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス等で接続されている。
【0016】
制御部11は、OS(基本ソフトウェア)やアプリケーションソフトウェア(応用ソフトウェア)等の各種ソフトウェアの実行を通じて管理サーバ10の機能の制御を行うプロセッサである。制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)で構成される。メモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、演算に際して作業エリアとして用いられる。メモリ12は、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0017】
記憶部13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。記憶部13は、例えばプログラムや各種設定データなどの記憶に用いられるHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、半導体メモリ等で構成される。記憶部13には、各種情報を記憶するデータベースとして、例えば、地図データが記憶された地図DB131、目的地の位置を示す情報を含む目的地に関する各種情報が記憶された目的地DB132等が格納されている。
【0018】
通信部14は、ネットワーク90を介してユーザ端末30および外部との間でデータの送受信を行う。操作部15は、例えばキーボード、マウス、機械式のボタン、スイッチで構成され、入力操作を受け付ける。操作部15には、表示部16と一体的にタッチパネルを構成するタッチセンサも含まれる。表示部16は、例えば情報の表示に用いられる液晶ディスプレイや有機EL(=Electro Luminescence)ディスプレイで構成され、画像やテキストのデータなどを表示する。
【0019】
(ユーザ端末のハードウェア構成)
ユーザ端末30のハードウェア構成は、いずれも図2に示す管理サーバ10のハードウェア構成と同様の構成を備えている。すなわち、ユーザ端末30は、図2の制御部11、メモリ12、記憶部13、通信部14、操作部15、および表示部16と同様の機能を有する制御部、メモリ、記憶部、通信部、操作部、および表示部をそれぞれ備えており、図示および説明を省略する。
【0020】
(管理サーバの制御部の機能構成)
図3は、管理サーバ10の制御部11の機能構成を示す図である。
管理サーバ10の制御部11では、目的地管理部101と、地図データ取得部102と、属性情報取得部103と、問い合わせ情報取得部104と、位置情報抽出部105と、送信制御部106とが機能する。
【0021】
目的地管理部101は、目的地に関する各種情報を管理する。例えば、目的地管理部101は、目的地の位置を示す情報を管理する。具体的には、目的地管理部101は、目的地を一意に特定可能とする識別情報に、その目的地の位置を示す情報を対応付けて、データベースに記憶して管理する。例えば、データベースとして、記憶部13の目的地DB132(図2参照)に記憶される。「識別情報」には、例えば、目的地そのものを一意に特定可能とする識別情報や、目的地に所在する顧客の識別情報(例えば、顧客ID等)が含まれる。
【0022】
また、例えば、目的地管理部101は、目的地の属性に関する情報(以下、「属性情報」と呼ぶ。)を管理する。具体的には、目的地管理部101は、目的地を一意に特定可能とする識別情報に、その目的地の属性情報を対応付けて、データベースに記憶して管理する。例えば、データベースとして、記憶部13の目的地DB132に記憶される。「属性情報」には、例えば、目的地に帰属する個人や組織に関する情報、目的地に帰属する個人または組織により提供される商品またはサービスの各々に関する情報(例えば、商品またはサービスの名称や内容等)が含まれる。属性情報は、ユーザまたは外部から提供される。
【0023】
地図データ取得部102は、外部から送信されてきた地図データを取得する。地図データ取得部102により取得された地図データは、データベースに記憶されて管理される。具体的には、取得された地図データは、記憶部13の地図DB131に記憶されて管理される。なお、地図データは、管理サーバ10により独自に作成されるものであってもよいが、一般的に利用されている地図データを利用してもよい。地図データは、予め定められたタイミングで更新が行われることで最新の状態が維持される。
【0024】
属性情報取得部103は、ユーザ端末30または外部から送信されてきた属性情報を取得する。属性情報取得部103により取得された属性情報は、目的地管理部101により管理される。具体的には、目的地を一意に特定可能とする識別情報に対応付けられて、データベースに記憶されて管理される。
問い合わせ情報取得部104は、ユーザ端末30から送信されてきた問い合わせ情報を取得する。具体的には、問い合わせ情報取得部104は、ユーザ端末30から送信されてきた、識別情報や属性情報に基づく問い合わせ情報を取得する。
【0025】
位置情報抽出部105は、データベースに記憶された情報の中から、対象となる情報を抽出する。例えば、位置情報抽出部105は、問い合わせ情報取得部104により取得された問い合わせ情報に含まれる識別情報に対応付けられた目的地の位置を示す情報をデータベースから抽出する。具体的には、例えば、位置情報抽出部105は、問い合わせ情報に含まれる顧客の識別情報(例えば、顧客ID等)に対応付けられた顧客の住所を、記憶部13の目的地DB132から抽出する。
【0026】
また、例えば、位置情報抽出部105は、問い合わせ情報に含まれる属性情報に対応付けられた目的地の位置を示す情報をデータベースから抽出する。具体的には、例えば、位置情報抽出部105は、属性情報に含まれる、商品またはサービスの名称に対応付けられた、その商品またはサービスの提供主の住所を、記憶部13の目的地DB132から抽出する。
【0027】
送信制御部106は、通信部14(図2参照)を介して各種情報をユーザ端末30または外部に向けて送信する制御を行う。例えば、送信制御部106は、地図データ取得部102により取得された地図データ、およびその更新情報をユーザ端末30に向けて送信する制御を行う。また、例えば、ユーザ端末30から問い合わせ情報が送信されてくると、送信制御部106は、ユーザからの問い合わせに対する応答として抽出された、目的地の位置を示す情報としての顧客の住所やGPS位置情報を、ユーザ端末30に向けて送信する制御を行う。
【0028】
(ユーザ端末の制御部の機能構成)
図4は、ユーザ端末30の制御部の機能構成を示す図である。
ユーザ端末30の制御部では、情報取得部301と、表示制御部302と、入力操作受付部303と、送信制御部304とが機能する。
【0029】
情報取得部301は、各種情報を取得する。例えば、情報取得部301は、管理サーバ10および外部から送信されてきた情報を取得する。このうち、管理サーバ10から送信されてくる情報としては、例えば、地図データ、目的地の位置を示す情報としての住所やGPS位置情報等が挙げられる。
【0030】
表示制御部302は、表示手段として、各種情報を表示部に表示させる制御を行う。例えば、表示制御部302は、表示部にユーザインターフェースを表示させる制御を行う。ユーザインターフェースは、ユーザ端末30に予めインストールされた、ユーザ向けのアプリケーションソフトウェアを起動することで表示させることもできるし、ユーザ向けのウェブサイトにアクセスすることでも表示させることができる。
【0031】
また、例えば、表示制御部302は、地図データ、および目的地の位置を示す情報をユーザインターフェースに表示する制御を行う。また、例えば、表示制御部302は、1以上の目的地の各々の位置を示す情報の一覧をユーザインターフェースに表示する制御を行う。また、例えば、表示制御部302は、目的地の位置を示す情報とともに、属性情報の一覧を表示する制御を行う。また、例えば、表示制御部302は、情報取得部301により取得された目的地の位置を示す情報の履歴を、選択可能な態様でユーザインターフェースに表示する制御を行う。
【0032】
入力操作受付部303は、ユーザの入力操作を受け付ける。ユーザの入力操作としては、指によるタッチ操作およびマウス操作等が挙げられる。例えば、入力操作受付部303は、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作を受け付ける。また、例えば、入力操作受付部303は、アプリケーションソフトウェアの起動により表示部に表示されたユーザインターフェースを介して入力された各種情報を受け付ける。ユーザインターフェースを介して入力される情報としては、例えば、目的地を一意に特定可能とする識別情報としての顧客ID等が挙げられる。
【0033】
また、例えば、入力操作受付部303は、ユーザインターフェースに一覧表示された1以上の目的地の各々の位置を示す情報のうち、いずれか1の情報を選択するための入力操作を受け付ける。また、例えば、入力操作受付部303は、属性情報を入力するための入力操作を受け付ける。
【0034】
送信制御部304は、通信部を介して各種情報を管理サーバ10または外部に向けて送信する制御を行う。例えば、送信制御部304は、入力操作により入力された問い合わせ情報を管理サーバ10に向けて送信する制御を行う。具体的には、例えば、送信制御部304は、入力操作により入力された識別番号(例えば、顧客ID等)を問い合わせ情報として管理サーバ10に向けて送信する制御を行う。また、例えば、送信制御部304は、入力操作により入力された属性情報を問い合わせ情報として管理サーバ10に向けて送信する制御を行う。
【0035】
(管理サーバの処理の流れ)
図5は、管理サーバ10の処理の流れを示すフローチャートである。
管理サーバ10は、目的地を一意に特定可能とする識別情報と、目的地の位置を示す情報とを対応付けてデータベースに記憶して管理する(ステップ501)。具体的には、例えば、目的地管理部101は、目的地に所在する顧客の識別情報と、その位置を示す情報としての住所とを対応付けて、記憶部13の目的地DB132(図2参照)に記憶して管理する。
【0036】
管理サーバ10は、外部から地図データが送信されてくると(ステップ502でYES)、送信されてきた地図データを取得する(ステップ503)。これに対して、地図データが送信されてきていない場合(ステップ502でNO)、管理サーバ10は、地図データが送信されてくるまでステップ502を繰り返す。
【0037】
管理サーバ10は、ユーザ端末30から問い合わせ情報が送信されてくると(ステップ504でYES)、送信されてきた問い合わせ情報を取得し(ステップ505)、取得した問い合わせ情報に含まれる識別情報に対応付けられた目的地の位置を示す情報をデータベースから抽出して(ステップ506)、抽出した情報をユーザ端末30に向けて送信する(ステップ507)。これに対して、問い合わせ情報が送信されてきていない場合(ステップ504でNO)、管理サーバ10は、問い合わせ情報が送信されてくるまでステップ504を繰り返す。
【0038】
(ユーザ端末の処理の流れ)
図6は、ユーザ端末30の処理の流れを示すフローチャートである。
ユーザ端末30は、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われると(ステップ601でYES)、その入力操作を受け付けて(ステップ602)、表示部にユーザインターフェースを表示する(ステップ603)。これに対して、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われない場合(ステップ601でNO)、ユーザ端末30は、アプリケーションソフトウェアを起動させるための入力操作が行われるまでステップ601を繰り返す。
【0039】
ユーザ端末30は、ユーザインターフェースを介して、問い合わせ情報を入力するための入力操作が行われると(ステップ604でYES)、その入力操作を受け付けて(ステップ605)、その入力情報を問い合わせ情報として管理サーバ10に向けて送信する(ステップ606)。これに対して、問い合わせ情報を入力するための入力操作が行われていない場合(ステップ604でNO)、ユーザ端末30は、問い合わせ情報を入力するための入力操作が行われるまでステップ604を繰り返す。
【0040】
ユーザ端末30は、管理サーバ10から、目的地の位置を示す情報が送信されてくると(ステップ607でYES)、その情報を取得して(ステップ608)、地図データ上に表示する(ステップ609)。これに対して、目的地の位置を示す情報が送信されてきていない場合(ステップ607でNO)、ユーザ端末30は、目的地の位置を示す情報が送信されてくるまでステップ607を繰り返す。
【0041】
(具体例)
図7は、データベースに記憶された、目的地を一意に特定可能とする識別情報と、目的地の位置を示す情報とを対応付けた情報の具体例を示す図である。なお、図7に示すデータベースは、目的地となる顧客の住所等が記憶されたデータベースであり、図2の記憶部13の目的地DB132の一例に過ぎない。
【0042】
図7に示すデータベースには、目的地を一意に特定可能とする識別情報としての「顧客ID」と、「顧客ID」に対応付けられた顧客の「名前」、目的地の位置を示す情報としての「住所」、目的地の属性情報を示す「属性(1)」乃至「属性(4)」が記憶されている。このうち、「属性(1)」乃至「属性(4)」の各々には、例えば、目的地に帰属する個人や組織に関する情報(例えば、法人名等)、目的地に帰属する個人または組織により提供される商品またはサービスの各々に関する情報(例えば、商品またはサービスの名称や内容等)が記憶される。なお、図7の例では4つの属性情報(「属性(1)」乃至「属性(4)」)が記憶されているが、データベースに記憶して管理可能な属性情報の数は4つに限定されない。m個(mは1以上の整数値)の属性情報をデータベースに記憶させることができる。
【0043】
図8乃至図10は、ユーザ端末30の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図8には、ユーザが問い合わせ情報を入力する際にユーザ端末30の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例が示されている。このユーザインターフェースには、問い合わせ情報として、目的地を一意に特定可能とする2種類の識別情報を入力することができる。このうち、1つ目は、目的地に所在する顧客の識別情報としての「顧客ID」であり、2つ目は、目的地そのものを一意に特定可能とする識別情報としての「住所」である。
【0044】
例えば、ある顧客の所在地に訪問予定のユーザが、その顧客の所在地を地図に表示することを考えており、その顧客の顧客IDを用紙にのみ控えていたとする。この場合、ユーザは、ユーザインターフェースを介して、問い合わせ情報としての顧客IDを入力する。具体的には、ユーザは、図8(A)の「お客さま番号検索」と表記された入力欄R1に、「お客さま番号」に相当する顧客IDを入力し、「検索」と表記されたボタンB11を押下する。なお、図8(A)に示す入力欄R1およびボタンB11は、図8(B)に示す「お客さま番号検索」と表記されたボタンB1を押下することで表示することができる。
【0045】
ボタンB11が押下されると、目的地DB132に記憶されている顧客IDと、顧客IDに対応付けられている住所のデータが参照されて、入力された顧客IDを有する顧客の所在地が地図上に表示される。具体的には、例えば、入力欄R1に顧客IDを示す文字列「1001-000001」が入力され、ボタンB11が押下される。すると、例えば図10(A)に示すような地図がユーザインターフェースに表示される。図10(A)に示すように、ユーザインターフェースに表示された地図の中心には、検索結果として抽出された顧客の所在地を示すシンボルC1が表示される。
【0046】
また、例えば、ある顧客の所在地に訪問予定のユーザが、その顧客の住所を用紙にのみ控えていたとする。この場合、ユーザは、ユーザインターフェースを介して、問い合わせ情報としての住所を入力する。具体的には、ユーザは、図8(B)の「住所文字列検索」と表記された入力欄R2に住所の一部または全部を入力し、「検索」と表記されたボタンB21を押下する。なお、図8(B)に示す入力欄R2およびボタンB21は、上述の図8(A)に示す「住所文字列検索」と表記されたボタンB2を押下することで表示することができる。
【0047】
ボタンB21が押下されると、目的地DB132に記憶されている顧客ごとの住所のデータが参照されて、入力された住所を示す位置が地図上に表示される。具体的には、例えば、入力欄R2に、住所を示す文字列「〇〇区〇〇 △丁目」が入力され、ボタンB21が押下されると、図10(B)に示すような地図がユーザインターフェースに表示される。図10(B)に示すように、ユーザインターフェースには、住所としての「〇〇区〇〇 △丁目」の位置が中心に配置された地図が表示される。
【0048】
図9(A)には、ユーザが問い合わせ情報を入力する際にユーザ端末30の表示部に表示されるユーザインターフェースの具体例のうち、図8とは異なる例が示されている。図9(A)に示すユーザインターフェースには、問い合わせ情報として、目的地を一意に特定可能とするあらゆる識別情報を入力することができる。具体的には、上述の図8の例と同様に、目的地に所在する顧客の識別情報(例えば、顧客ID)や、目的地そのものを一意に特定可能とする識別情報(例えば、住所)を入力することもできるし、目的地に所在する顧客の属性情報を入力することもできる。
【0049】
例えば、ある顧客(法人)の所在地に訪問予定のユーザが、その顧客により提供される商品の名称を用紙に控えていたとする。この場合、ユーザは、ユーザインターフェースを介して、顧客の属性情報としての商品名を入力する。具体的には、ユーザは、図9(A)の「お客さま情報検索」と表記された入力欄R3に商品名を入力し、「検索」と表記されたボタンB31を押下する。
【0050】
ボタンB31が押下されると、目的地DB132に記憶されている顧客ごとの属性情報が参照されて、入力された商品の提供主である顧客(法人)の所在地が地図上に表示される。具体的には、例えば、入力欄R3に、商品名を示す文字列「〇〇〇〇」が入力され、ボタンB31が押下された場合には、例えば図10(A)に示すような地図がユーザインターフェースに表示される。図10(A)に示すように、ユーザインターフェースに表示された地図の中心には、検索結果として抽出された、商品名「〇〇〇〇」を提供する顧客(法人)の所在地を示すシンボルC1が表示される。
【0051】
ユーザの入力操作により上述の入力欄R1乃至R3の各々に入力された結果として抽出された顧客の所在地を示す情報は、検索履歴として選択可能な態様でユーザインターフェースに表示させることができる。図9(B)には、その一例として、住所の検索履歴が示されている。ユーザは、表示された検索履歴から1の住所を選択する操作を行うことで、例えば図10(B)のような、選択した住所の位置が中心に配置された地図をユーザインターフェースに表示させることができる。また、誤入力等により検索履歴として表示された住所については、「×」印を押下することで削除することができる。なお、図9(B)には9件の検索履歴が表示されているが、検索履歴として表示できる件数は特に限定されない。
【0052】
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は上述した本実施の形態に限るものではない。また、本発明による効果も、上述した本実施の形態に記載されたものに限定されない。例えば、図1に示す情報処理システム1の構成、図2に示す管理サーバ10のハードウェア構成は、いずれも本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。また、図3に示す管理サーバ10の機能構成、図4に示すユーザ端末30の機能構成も例示に過ぎず、特に限定されない。上述した処理を全体として実行できる機能が図1の情報処理システム1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能構成を用いるかは図3および図4の例に限定されない。
【0053】
また、図5に示す管理サーバ10の処理のステップの順序、および図6に示すユーザ端末30の処理のステップの順序も例示に過ぎず、特に限定されない。図示されたステップの順序に沿って時系列的に行われる処理だけではなく、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別的に行われてもよい。また、図7乃至図10に示す具体例も一例に過ぎず、特に限定されない。
【符号の説明】
【0054】
1…情報処理システム、10…管理サーバ、11…制御部、30…ユーザ端末、90…ネットワーク、101…目的地管理部、102…地図データ取得部、103…属性情報取得部、104…問い合わせ情報取得部、105…位置情報抽出部、106…送信制御部、301…情報取得部、302…表示制御部、303…入力操作受付部、304…送信制御部
図1
図2
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図4
図5
図6
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図8
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