(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173671
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】トレーサビリティ管理システム、及びトレーサビリティ管理方法
(51)【国際特許分類】
G05B 19/418 20060101AFI20231130BHJP
G06Q 10/06 20230101ALI20231130BHJP
G06Q 50/04 20120101ALI20231130BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
G06Q10/06
G06Q50/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086097
(22)【出願日】2022-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】平野 敦也
【テーマコード(参考)】
3C100
5L049
【Fターム(参考)】
3C100AA29
3C100AA34
3C100AA57
3C100BB05
3C100BB15
3C100BB31
3C100BB33
3C100DD05
3C100DD22
3C100DD33
5L049AA06
5L049CC03
(57)【要約】
【課題】 完成品に異常が発見されたとしても、当該異常が発見された完成品に紐付けて部品ロットナンバを瞬時に確認できるトレーサビリティ管理システム、及びトレーサビリティ管理方法を提供する。
【解決手段】コンピュータが部品ロットナンバと部品供給レーンへの部品投入日時とを紐付けした第1テーブルT1を作成する。次に、完成品シリアルナンバと部品組付日時とを紐付けした第2テーブル、及び、完成品シリアルナンバと完成品排出日時とを紐付けした第3テーブルから完成品排出日時と部品組付日時とを紐付けした第4テーブルT4を作成する。そして、第4テーブルT4の部品組付日時に対して第1テーブルT1の部品投入日時から該当する部品ロットナンバを探索し、完成品シリアルナンバと部品ロットナンバとを紐付けした第5テーブルT5を作成する。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品供給レーン(R1~R3)に部品を供給し前記部品供給レーンからメインレーン(MR)に前記部品が供給されると前記メインレーンにて供給された前記部品を組付けして当該メインレーンから完成品を排出する際のトレーサビリティ管理システムであって、
部品ロットナンバと前記部品供給レーンへ部品投入時の部品投入日時とを紐付けした第1情報(T1)を作成する第1作成部(2a)と、
前記部品供給レーンへ部品投入後に前記部品を組付けする部品組付するまでに識別番号を発番し、前記識別番号と前記部品組付時の部品組付日時とを紐付けした第2情報(T2)を作成する第2作成部(2b)と、
前記メインレーンから前記完成品を排出する際に当該完成品排出日時を取得し、前記識別番号と前記完成品排出日時とを紐付けした第3情報(T3)を作成する第3作成部(2c)と、
前記第2情報及び前記第3情報から前記完成品排出日時と前記部品組付日時とを紐付けした第4情報(T4)を作成する第4作成部(2d)と、
前記第4情報の部品組付日時に対して前記第1情報の部品投入日時から該当する前記部品ロットナンバを探索する探索部(2f)と、
前記識別番号と前記部品ロットナンバとを紐付けした第5情報(T5)を作成する第5作成部(2e)と、
を備えたトレーサビリティ管理システム。
【請求項2】
前記識別番号は、前記完成品を管理する完成品シリアルナンバを含む請求項1記載のトレーサビリティ管理システム。
【請求項3】
前記メインレーンは複数の設備を備えて構成され、
前記複数の設備の間で管理する日時を同期させる管理部(2g)を備える請求項1又は2記載のトレーサビリティ管理システム。
【請求項4】
部品供給レーンに部品を供給し前記部品供給レーンからメインレーンに前記部品が供給されると前記メインレーンにて供給された前記部品を組付けして当該メインレーンから完成品を排出する際のトレーサビリティ管理方法であって、
第1作成部が部品ロットナンバと前記部品供給レーンへ部品投入時の部品投入日時とを紐付けした第1情報(T1)を作成する工程と、
第2作成部が前記部品供給レーンへ部品投入後に前記部品を組付けする部品組付するまでに識別番号を発番し、前記識別番号と前記部品組付時の部品組付日時とを紐付けした第2情報(T2)を作成する工程と、
第3作成部が前記メインレーンから前記完成品を排出する際に当該完成品排出日時を取得し、前記識別番号と前記完成品排出日時とを紐付けした第3情報(T3)を作成する工程と、
第4作成部が前記第2情報及び前記第3情報から前記完成品排出日時と前記部品組付日時とを紐付けした第4情報(T4)を作成する工程と、
探索部が前記第4情報の部品組付日時に対して前記第1情報の部品投入日時から該当する前記部品ロットナンバを探索する工程と、
第5作成部が前記識別番号と前記部品ロットナンバとを紐付けした第5情報(T5)を作成する工程と、
を備えたトレーサビリティ管理方法。
【請求項5】
前記識別番号は、前記完成品を管理する完成品シリアルナンバを含む請求項4記載のトレーサビリティ管理方法。
【請求項6】
前記メインレーンは複数の設備を備えて構成され、
管理部が前記複数の設備の間で管理する日時を同期させる請求項4又は5記載のトレーサビリティ管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーサビリティ管理システム、及びトレーサビリティ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、製品は複数の製造工程を経て製造される。例えば、製品に不良品が発生したときなどには、製造工程後に実施される検査工程において不良品を発見できる。製品に使用される部品はロット毎に管理されている場合があり、このとき、不良品を完成品として排出しないようにすると共に、不良品に使用されている部品のロットを特定する必要がある。
【0003】
なお本願に関連する文献として特許文献1を挙げることができる。特許文献1記載のトレーサビリティ管理システムによれば、トレーサビリティ管理サーバが、製造管理サーバから受け取った工程トレーサビリティ情報から、いままでの製造工程で製造された製造物を構成する部材、及び、組付部材どうしの関係を示す製造物構成情報と、組付部材に取り付けられたタグナンバーとその組付部材の品番と製造番号とを対応付けた工程間連携情報とを生成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
不良品が発見されたときには、作業者が該当の製品を製造工程から排出した日時から過去に遡り、投入部品表を参照して使用部品を特定し、そして不良品に使用されている部品のロットを探索する。そして、例えばそのロットの部品を検査すると共に、探索したロットの部品が使用されている製品を特定する。この一連の作業を手作業で行うことになると、部品のロット及び製品の絞り込みに多大な時間を要してしまう。また、作業者が手作業にて投入部品表を作成することになるため、作業工数を必要以上に要してしまう。
【0006】
本発明の目的は、完成品に異常が発見されたとしても、当該異常が発見された完成品に紐付けて部品ロットナンバを瞬時に確認できるトレーサビリティ管理システム、及びトレーサビリティ管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、部品供給レーンに部品を供給し部品供給レーンからメインレーンに部品が供給されるとメインレーンにて供給された部品を組付けして当該メインレーンから完成品を排出する際のトレーサビリティ管理システムを対象としている。第1作成部は、部品ロットナンバと部品供給レーンへ部品投入時の部品投入日時とを紐付けした第1情報を作成する。第2作成部は、部品供給レーンへ部品投入後に部品を組付けする部品組付するまでに識別番号を発番し、識別番号と部品組付時の部品組付日時とを紐付けした第2情報を作成する。
【0008】
第3作成部は、メインレーンから完成品を排出する際に当該完成品排出日時を取得し、識別番号と完成品排出日時とを紐付けした第3情報を作成する。第4作成部は、第2情報及び第3情報から完成品排出日時と部品組付日時とを紐付けした第4情報を作成する。探索部は、第4情報の部品組付日時に対して第1情報の部品投入日時から該当する部品ロットナンバを探索する。第5作成部は識別番号と部品ロットナンバとを紐付けした第5情報を作成する。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、第5作成部は識別番号と部品ロットナンバとを紐付けした第5情報を作成しているため、例えば完成品に関係する識別番号と部品ロットナンバとを素早く紐付けできるようになり、識別番号から部品ロットナンバを割り出すことができる。完成品に異常が発見されたとしても、当該異常が発見された完成品に紐付けて部品ロットナンバを瞬時に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態を概略的に示すトレーサビリティ管理システムの構成図
【
図3】メインレーン及び部品供給レーンの全体構造例を模式的に示す平面図
【
図5】テーブルの生成方法の流れを概略的に説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、トレーサビリティ管理システム1の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すトレーサビリティ管理システム1は、コンピュータ2、及び、コンピュータ2に接続された検出部3を備える。
【0012】
コンピュータ2は、図示しないプロセッサによる制御部4と、RAMやROM、不揮発性メモリなどの記憶部5、及びI/O6を備える。記憶部5にはプログラムが記憶されており、コンピュータ2は各種のプログラムを実行可能になっている。コンピュータ2は、記憶部5に記憶されたプログラムを実行することにより時計機能を内蔵しており、現在日時を取得する日時取得部としての機能を備える。
【0013】
コンピュータ2は、プログラムを実行することで製造物の製造工程を監視し、製造工程の管理状態を記憶部5に記録することでデータベース7を構築する。コンピュータ2は、第1テーブルT1~第5テーブルT5をデータベース7に順次作成することで、記憶部5にリレーショナル型のデータベース7を構築する。
【0014】
コンピュータ2は、
図2に示すように、第1情報として第1テーブルT1を作成する第1作成部2a、第2情報として第2テーブルT2を作成する第2作成部2bとしての機能を備える。またコンピュータ2は、第3情報として第3テーブルT3を作成する第3作成部2c、第4情報として第4テーブルT4を作成する第4作成部2dとしての機能を備えている。またコンピュータ2は、第5情報として第5テーブルT5を作成する第5作成部2e、としての機能を備えている。
【0015】
図3にある製造物を製造する製造システム10を概略的に図示している。この製造システム10では、複数の部品供給レーンR1、R2、R3にそれぞれ部品A、B、Cを供給する。そしてメインレーンMRに部品A、B、Cが供給されると、ターンポイントPa、Pb、Pcにて部品A、B、Cをそれぞれ組付けして当該メインレーンMRから完成品COを排出するシステムを示している。この製造システム10では、完成品COを構成する部品A、B、Cにはロット毎に部品ロットナンバが付与されるが、部品A、B、Cを個別に識別する部品識別番号は付与されていない。また、完成品COには、完成品シリアルナンバが銘板又はQRコード(登録商標)などの情報コードなどで付与された状態で排出される。
【0016】
前述した検出部3は、部品A、B、C・完成品COの組付情報を検出するもので、例えばメインレーンMR上の通過点を通過したことを検出し、必要に応じてワークWの仕掛り状態を検出する。検出部3は、例えばワークWの移動を検出するセンサを用いて構成され、
図3に示すターンポイントPa、Pb、PcをワークWが通過する日時や、完成品COの排出日時を検出できるように設置されている。
【0017】
ワークWは、ベルトコンベアなどの移動手段により自動的、半自動、又は手動で移動し、コンピュータ2は、それぞれ組付工程場所などの節目節目のターンポイントPa、Pb、Pcを通過した日時を記憶部5に記録して管理する。
図3には、ターンポイントPa、Pb、Pcとなる組付工程場所に位置するワークWをワークWa、Wb、Wcとして記載している。
【0018】
なお
図3には、メインレーンMRの単体の設備として単体のベルトコンベアを簡略的に図示しているが、メインレーンMRは複数の設備を結合して構成されることがあり、例えばメインレーンMRを複数に枝分けした複数の設備により構成されることがある。このような場合、複数の設備のそれぞれの少なくとも入口、出口、又は途中の組付工程場所などの通過点をターンポイントPa、Pb、Pcとして検出部3を設置して日時を管理すると良い。コンピュータ2は、各検出部3からワークWを通過した日時を取得すれば、これらの複数の設備に設置されたワークWを検出した日時を同期させることができる。これは、コンピュータ2による管理部2gとして機能を示している。
【0019】
次に、トレーサビリティ管理システム1が実行するテーブルT1~T5の作成方法について
図4以降の図面を参照しながら説明する。
図4に示すように、部品供給レーンR1、R2、R3に部品A、B、Cがそれぞれ投入される。このとき、コンピュータ2は、
図5のS1において、部品ロットナンバと部品供給レーンR1、R2、R3へ部品A、B、Cをそれぞれ投入時の部品投入日時とを紐付けして第1テーブルT1を作成する。
図6には第1テーブルT1の作成例を示している。
【0020】
次に、コンピュータ2は、部品供給レーンR1、R2、R3へ部品投入後において最初に部品A、B、Cを組付けする部品組付工程に達するまで、又は、最初の部品組付工程にて完成品シリアルナンバを識別番号として発番し、完成品シリアルナンバと部品組付時の部品組付日時とを紐付けした第2テーブルT2を作成する。
図7には第2テーブルT2の作成例を示している。
【0021】
例えば、最初の部品Aを組付けする部品組付工程を実行するタイミングにて完成品シリアルナンバを発番すると良い。本実施形態の例では、最初の部品組付工程は、ターンポイントPaにおける組付工程となるため、部品AがターンポイントPaに達するタイミングまで、又は、
図8に示すように部品AがターンポイントPaに達したタイミングで完成品シリアルナンバを発番すると良い。ここでは、完成品シリアルナンバ自体を発番する形態を示すが、完成品COに紐づけ可能な他種類の識別番号を発番しても良い。この識別番号は、様々な番号、記号により構成できるが、完成品COを出荷する際に付与される完成品シリアルナンバを含む、又は、完成品シリアルナンバに一致するように構成することが望ましい。
【0022】
その後、
図9に示すように、ワークWがメインレーンMRを移動し、部品B、Cが順次組付けられると、部品A、B、Cを全て組付けた完成品COがメインレーンMRから排出される。完成品COがメインレーンMRから排出される際には、コンピュータ2は検出部3により日時を検出して完成品排出日時を取得し、完成品シリアルナンバと完成品排出日時とを紐付けした第3テーブルT3を作成する。
図10には第3テーブルT3の作成例を示している。
【0023】
次に、コンピュータ2は、第2テーブルT2及び第3テーブルT3から完成品排出日時と部品組付日時とを紐付けした第4テーブルT4を作成する。
図11には第4テーブルT4の作成例を示しており、完成品排出日時と部品組付日時と共に完成品シリアルナンバを紐づけて第4テーブルT4に生成している。
【0024】
次に、コンピュータ2は、第4テーブルT4の部品組付日時に対して第1テーブルT1の部品投入日時から該当する部品ロットナンバを探索する。これは、コンピュータ2による探索部2fとしての機能を示す。次に、コンピュータ2は、完成品シリアルナンバと部品ロットナンバとを紐付けした第5テーブルT5を作成する。
図12には第5テーブルT5の作成例を示しており、完成品シリアルナンバと部品ロットナンバと共に完成品排出日時を紐づけて第5テーブルT5に生成している。
【0025】
背景技術、発明が解決しようとする課題欄に示したように、例えば完成品COに異常が発見された場合に、部品ロットナンバと完成品シリアルナンバを例えば人手により判断しようとすると、工数を多く要してしまい好ましくない。
【0026】
本実施形態においては、完成品シリアルナンバと部品ロットナンバとを紐付けした第5テーブルT5を作成できるため、これらのナンバ間の紐付けを容易にできる。すなわち、トレースバックして完成品シリアルナンバから部品ロットナンバを瞬時に割り出すことができ、該当製品の完成品シリアルナンバと部品ロットナンバを簡単に紐付けることができる。したがって、完成品COに異常が発見されたとしても、作業者などがコンピュータ2を確認することで、当該異常が発見された完成品COに紐付けて部品ロットナンバを瞬時に確認できる。
【0027】
また、本実施形態では、完成品シリアルナンバそのものが識別番号として構成されているため、完成品COに紐づけられた他の識別番号を用いた場合に比較して、手間を要することなく完成品シリアルナンバを把握できる。
【0028】
<まとめ>
本実施形態によれば、コンピュータ2は、部品ロットナンバと部品供給レーンR1、R2、R3へ部品投入時の部品投入日時とを紐付けした第1テーブルT1を作成している。そして、部品供給レーンR1へ部品投入後に部品Aを組付けする部品組付するまでに完成品シリアルナンバを発番し、完成品シリアルナンバと部品組付時の部品組付日時とを紐付けした第2テーブルT2を作成している。
【0029】
そして、コンピュータ2は、メインレーンMRから完成品COを排出する際に当該完成品排出日時を取得し、完成品シリアルナンバと完成品排出日時とを紐付けした第3テーブルT3を作成している。そして、第2テーブルT2及び第3テーブルT3から完成品排出日時と部品組付日時とを紐付けした第4テーブルT4を作成している。
【0030】
また、コンピュータ2は、第4テーブルT4の部品組付日時に対して第1テーブルT1の部品投入日時から該当する部品ロットナンバを探索し、完成品シリアルナンバと部品ロットナンバとを紐付けした第5テーブルT5を作成するようにしている。コンピュータ2は、テーブルT1~T5を使用して節目節目となる各工程の仕掛り日時をデータベース7の各テーブルT1~T5に記録して管理している。このため、部品ロットナンバと個々の完成品COとの間の紐付けを容易にできる。
【0031】
(他の実施形態)
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば、以下のように変形可能である。
【0032】
前述実施形態では、完成品シリアルナンバを識別番号として製造工程中に付与した形態を説明したが、製造工程中には前述実施形態でも説明したように完成品COに紐づけられた他の識別番号を付与するようにしても良い。製造工程中に他の識別番号が付与される場合、最終的には、完成品COに完成品シリアルナンバが付与されるが、完成品シリアルナンバは完成品COをメインレーンMRから排出するタイミングで付与しても良い。完成品COの排出タイミングにおいて情報コードを貼付するようにしても良い。情報コードには完成品シリアルナンバと共に各種の製造工程における通過日時や検査工程における計測値などを記録しても良い。
【0033】
情報コードが、各部品に部品投入当初から付与されている場合には、情報コードを各ターンポイントPa、Pb、Pcにおいて情報コードリーダにより情報を読み取り、当該読み取られた日時をデータベース7に記憶して管理させるようにしても良い。
【0034】
本開示に記載のコンピュータ2による手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することにより提供された専用装置により実現されても良い。或いは、本開示に記載のコンピュータ2及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によりプロセッサを構成することにより提供された専用装置により実現されても良い。若しくは、本開示に記載のコンピュータ2及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路により構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用装置により実現されても良い。また、コンピュータプログラムは、コンピュータ2により実行されるインストラクションとして、コンピュータ2に読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていても良い。
【0035】
本発明は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本発明は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本発明の範畴や思想範囲に入るものである。
【符号の説明】
【0036】
図面中、1はトレーサビリティ管理システム、2はコンピュータ、2aは第1作成部、2bは第2作成部、2cは第3作成部、2dは第4作成部、2eは第5作成部、2fは探索部、2gは管理部、3は検出部、4は制御部、5は記憶部、T1は第1テーブル(第1情報)、T2は第2テーブル(第2情報)、T3は第3テーブル(第3情報)、T4は第4テーブル(第4情報)、T5は第5テーブル(第5情報)、を示す。