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特開2023-173711楽曲管理装置、楽曲管理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173711
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】楽曲管理装置、楽曲管理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231130BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20231130BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 312
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086154
(22)【出願日】2022-05-26
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TENSORFLOW
(71)【出願人】
【識別番号】522170445
【氏名又は名称】株式会社Every Buddy
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】松本 恵
(72)【発明者】
【氏名】大橋 優也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB26
5L049BB53
5L049CC11
5L049CC16
(57)【要約】
【課題】従来、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームが存在しなかった。
【解決手段】楽曲識別子に対応付けて、楽曲と1以上の楽曲属性値とを有する2以上の楽曲情報が格納される楽曲情報格納部114と、楽曲を受信する楽曲受信部122と、当該楽曲を、楽曲識別子に対応付けて、楽曲情報格納部114に蓄積する楽曲蓄積部132と、楽曲情報格納部114に格納されている2以上の楽曲のオーディションの結果情報を取得する結果取得部133と、2以上の楽曲のうちのいずれか1以上の楽曲を利用するための利用処理を行う楽曲利用処理部134とを具備し、楽曲利用処理部134が行う処理について、採択されなかった楽曲に対する処理と、採択された楽曲に対する処理とが異なる、楽曲管理装置1により、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームを提供できる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲を識別する楽曲識別子に対応付けて、当該楽曲と当該楽曲の1以上の楽曲属性値とを有する2以上の楽曲情報が格納される楽曲情報格納部と、
楽曲を受信する楽曲受信部と、
前記楽曲受信部が受信した前記楽曲を、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けて、前記楽曲情報格納部に蓄積する楽曲蓄積部と、
前記楽曲情報格納部に格納されている前記2以上の楽曲のオーディションの結果を示す結果情報を取得する結果取得部と、
前記2以上の楽曲のうちのいずれか1以上の楽曲を利用するための利用処理を行う楽曲利用処理部とを具備し、
前記楽曲利用処理部が行う処理について、採択されなかったことを示す前記結果情報に対応する1以上の各楽曲に対する処理と、採択されたことを示す前記結果情報に対応する1以上の各楽曲に対する処理とが異なる、楽曲管理装置。
【請求項2】
前記1以上の楽曲属性値は、楽曲のテーマを特定するテーマ情報を含み、
評価者端末からテーマ情報を含む募集情報を受信する募集情報受信部と、
前記募集情報に含まれる前記テーマ情報に対して、楽曲を応募するため場を構成する場構成部と、
前記場に対応する楽曲募集画面を送信する募集画面送信部と、
前記楽曲受信部は、
前記楽曲募集画面に対して受け付けられた前記楽曲を受信する、請求項1記載の楽曲管理装置。
【請求項3】
前記楽曲利用処理部は、
採択されなかった楽曲は今後利用されることができ、採択された楽曲は今後利用されることができないようにするための処理を行う、請求項1または請求項2記載の楽曲管理装置。
【請求項4】
前記楽曲利用処理部は、
採択されなかった楽曲に対応付けて、今後利用されることができる旨を示す利用可能フラグを蓄積する処理を行う、または採択された楽曲に対応付けて、今後利用されることができない旨を示す利用可能フラグを蓄積する処理を行う、請求項3記載の楽曲管理装置。
【請求項5】
前記楽曲利用処理部は、
採択された楽曲であり、利用条件を満たすに至った楽曲が利用可能となるための処理を行う、請求項3または請求項4記載の楽曲管理装置。
【請求項6】
前記1以上の楽曲属性値は、楽曲のテーマを特定するテーマ情報を含み、
前記テーマ情報に関する条件を含む検索条件を受信する検索条件受信部をさらに具備し、
前記楽曲利用処理部は、
前記検索条件を満たす楽曲属性値に対応する楽曲であり、今後利用されることができる旨を示す利用可能フラグに対応する楽曲を検索し、当該検索結果を出力する、請求項4記載の楽曲管理装置。
【請求項7】
前記楽曲情報格納部の前記2以上の楽曲のうち、1以上の各楽曲に対するテーマ情報を取得し、当該テーマ情報を前記各楽曲に対応付けて蓄積するテーマ取得部をさらに具備する請求項6記載の楽曲管理装置。
【請求項8】
楽曲と当該楽曲に付されたテーマ情報とを有する2以上の教師データに基づいて、機械学習の学習処理により取得された学習モデルが格納される学習モデル格納部をさらに具備し、
前記テーマ取得部は、
前記1以上の各楽曲と前記学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、前記1以上の各楽曲に対応する前記テーマ情報を取得し、前記各楽曲に対応付けて蓄積する、請求項7記載の楽曲管理装置。
【請求項9】
前記2以上の各楽曲を提供した1以上の各クリエータに関する情報であり、クリエータ識別子を有する1以上のクリエータ情報を格納されるクリエータ管理部と、
楽曲を演奏するプレーヤーに関する情報であり、プレーヤー識別子を有する1以上のプレーヤー情報を格納されるプレーヤー管理部と、
楽曲を演奏するバンドメンバーを特定する情報であり、楽曲に対応するクリエータ識別子および1以上の各プレーヤーを識別するプレーヤー識別子に対応する1以上のメンバー情報を格納されるメンバー管理部と、
メンバー情報を決定するための決定情報を、楽曲識別子に対応付けて受信する決定情報受信部と、
前記決定情報を用いて取得されたメンバー情報を、前記メンバー管理部に蓄積するメンバー情報蓄積部とをさらに具備する請求項1記載の楽曲管理装置。
【請求項10】
プレーヤーとして応募することを示す情報であり、プレーヤー端末から楽曲識別子を有する情報である応募情報を、プレーヤー識別子に対応付けて、受信する応募情報受信部と、
前記応募情報に対応する前記プレーヤー識別子により識別されるプレーヤーのプレーヤー情報をクリエータ端末に送信するプレーヤー情報送信部とをさらに具備し、
前記決定情報受信部は、
前記プレーヤー情報の送信に応じて、前記クリエータ端末から前記プレーヤー識別子に対応する決定情報であり、前記プレーヤー識別子で識別されるプレーヤーを採用する旨の決定情報を受信する、請求項9記載の楽曲管理装置。
【請求項11】
楽曲を演奏するメンバーのバンドメンバー条件をクリエータ端末から受信するメンバー条件受信部と、
前記決定情報受信部は、
前記バンドメンバー条件に合致するプレーヤーのプレーヤー識別子と前記楽曲の楽曲識別子とに対応する前記決定情報を受信する、請求項9または請求項10記載の楽曲管理装置。
【請求項12】
前記プレーヤー情報は、1以上のプレーヤー属性値を有し、
前記バンドメンバー条件に合致するプレーヤー属性値に対応する1以上のプレーヤーを決定し、当該1以上の各プレーヤーに対して、バンドへの参加をオファーするオファー情報を送信するオファー部をさらに具備し、
前記決定情報受信部は、
前記オファー情報を受信したプレーヤーのプレーヤー端末から、前記バンドに参加する旨を示す決定情報を受信する、請求項11記載の楽曲管理装置。
【請求項13】
前記楽曲受信部が受信した楽曲が、1以上の他楽曲の著作権の侵害に関する判断を行い、判断結果を取得する侵害判断部と、
前記判断結果を出力する判断結果出力部とをさらに具備する請求項1記載の楽曲管理装置。
【請求項14】
クリエータ識別子と楽曲識別子に対応付けられたダウンロード指示をクリエータ端末から受信するダウンロード指示受信部と、
前記ダウンロード指示に応じて、前記楽曲識別子で識別される楽曲を前記クリエータ端末に送信するダウンロード部と、
前記クリエータが前記楽曲をダウンロードした旨を示すダウンロード情報を蓄積するダウンロード情報蓄積部とをさらに具備し、
前記侵害判断部は、
前記楽曲受信部がクリエータ識別子に対応する楽曲を受信した場合に、当該クリエータ識別子と対になるダウンロード情報に対応する楽曲識別子で識別される1以上の他楽曲に対して、前記楽曲受信部が受信した楽曲が著作権を侵害していないか否かを判断する、請求項13記載の楽曲管理装置。
【請求項15】
前記楽曲情報格納部に格納されている楽曲に、クリエータ識別子とプレーヤー識別子とを有する2以上の著作権者識別子が対応付いており、
前記楽曲の利用に対して、利用料を取得し、当該利用料を前記クリエータ識別子で識別されるクリエータと前記プレーヤー識別子で識別されるプレーヤーとで分配するための処理を行う利用料金処理部をさらに具備する請求項1記載の楽曲管理装置。
【請求項16】
楽曲に対して、二次著作権者の二次著作権者識別子が対応付いており、
前記利用料金処理部は、
前記楽曲の利用に対して、前記二次著作権者識別子で識別される二次著作権者に対しても前記利用料を分配するための処理を行う、請求項15載の楽曲管理装置。
【請求項17】
楽曲を識別する楽曲識別子に対応付けて、当該楽曲と当該楽曲の1以上の楽曲属性値とを有する2以上の楽曲情報が格納される楽曲情報格納部と、楽曲受信部と、楽曲蓄積部と、結果取得部と、楽曲利用処理部とにより実現される楽曲管理方法であって、
前記楽曲受信部が、楽曲を受信する楽曲受信ステップと、
前記楽曲蓄積部が、前記楽曲受信ステップで受信された前記楽曲を、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けて、前記楽曲情報格納部に蓄積する楽曲蓄積ステップと、
前記結果取得部が、前記楽曲情報格納部に格納されている前記2以上の楽曲のオーディションの結果を示す結果情報を取得する結果取得ステップと、
前記楽曲利用処理部が、前記2以上の楽曲のうちのいずれか1以上の楽曲を利用するための利用処理を行う楽曲利用処理ステップとを具備し、
前記楽曲利用処理ステップにおける処理について、採択されなかったことを示す前記結果情報に対応する1以上の各楽曲に対する処理と、採択されたことを示す前記結果情報に対応する1以上の各楽曲に対する処理とが異なる、楽曲管理方法。
【請求項18】
楽曲を識別する楽曲識別子に対応付けて、当該楽曲と当該楽曲の1以上の楽曲属性値とを有する2以上の楽曲情報が格納される楽曲情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
楽曲を受信する楽曲受信部と、
前記楽曲受信部が受信した前記楽曲を、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けて、前記楽曲情報格納部に蓄積する楽曲蓄積部と、
前記楽曲情報格納部に格納されている前記2以上の楽曲のオーディションの結果を示す結果情報を取得する結果取得部と、
前記2以上の楽曲のうちのいずれか1以上の楽曲を利用するための利用処理を行う楽曲利用処理部として機能させ、
前記楽曲利用処理部が行う処理について、採択されなかったことを示す前記結果情報に対応する1以上の各楽曲に対する処理と、採択されたことを示す前記結果情報に対応する1以上の各楽曲に対する処理とが異なる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、創作された楽曲を受信し、管理し、利用する楽曲管理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ミュージシャン等のアーチストのプロモーションを行ったり、アーチストの楽曲を発表したり売り込んだりできるとともに、一般ユーザも気に入った楽曲を自由にダウンロードして入手できる配信サイト等を備えてなるアーチスト支援システムがあった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-120146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームが存在しなかった。
【0005】
具体的には、従来技術において、楽曲のオーディションにおいて、採択されなかった楽曲を適切に利用できなかった。
【0006】
また、従来、楽曲の提供を望むユーザからテーマを受け付け、当該テーマに対応する楽曲を管理し、オーディションを行うプラットフォームが存在しなかった。
【0007】
また、従来、テーマに対応付けられた楽曲の情報を用いて、テーマを自動決定する技術が存在しなかった。
【0008】
また、従来、プレーヤーと楽曲または楽曲のクリエータとのマッチングを行えるプラットフォームが存在しなかった。
【0009】
また、従来、受信された楽曲の著作権侵害のチェックを適切に行えるプラットフォームが存在しなかった。
【0010】
さらに、従来、楽曲の利用に対する利用料を、当該楽曲に携わった複数人の著作権者に対して適切に分配できるプラットフォームが存在しなかった。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本第一の発明の楽曲管理装置は、楽曲を識別する楽曲識別子に対応付けて、楽曲と楽曲の1以上の楽曲属性値とを有する2以上の楽曲情報が格納される楽曲情報格納部と、楽曲を受信する楽曲受信部と、楽曲受信部が受信した楽曲を、楽曲の楽曲識別子に対応付けて、楽曲情報格納部に蓄積する楽曲蓄積部と、楽曲情報格納部に格納されている2以上の楽曲のオーディションの結果を示す結果情報を取得する結果取得部と、2以上の楽曲のうちのいずれか1以上の楽曲を利用するための利用処理を行う楽曲利用処理部とを具備し、楽曲利用処理部が行う処理について、採択されなかったことを示す結果情報に対応する1以上の各楽曲に対する処理と、採択されたことを示す結果情報に対応する1以上の各楽曲に対する処理とが異なる、楽曲管理装置である。
【0012】
かかる構成により、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームを提供できる。
【0013】
また、本第二の発明の楽曲管理装置は、第一の発明に対して、1以上の楽曲属性値は、楽曲のテーマを特定するテーマ情報を含み、評価者端末からテーマ情報を含む募集情報を受信する募集情報受信部と、募集情報に含まれるテーマ情報に対して、楽曲を応募するため場を構成する場構成部と、場に対応する楽曲募集画面を送信する募集画面送信部と、楽曲受信部は、楽曲募集画面に対して受け付けられた楽曲を受信する、楽曲管理装置である。
【0014】
かかる構成により、評価者が募集したテーマに対して、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームを提供できる。
【0015】
また、本第三の発明の楽曲管理装置は、第一または第二の発明に対して、楽曲利用処理部は、採択されなかった楽曲は今後利用されることができ、採択された楽曲は今後利用されることができないようにするための処理を行う、楽曲管理装置である。
【0016】
かかる構成により、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームを提供できる。
【0017】
また、本第四の発明の楽曲管理装置は、第三の発明に対して、楽曲利用処理部は、採択されなかった楽曲に対応付けて、今後利用されることができる旨を示す利用可能フラグを蓄積する処理を行う、または採択された楽曲に対応付けて、今後利用されることができない旨を示す利用可能フラグを蓄積する処理を行う、楽曲管理装置である。
【0018】
かかる構成により、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームを提供できる。
【0019】
また、本第五の発明の楽曲管理装置は、第三または第四の発明に対して、楽曲利用処理部は、採択された楽曲であり、利用条件を満たすに至った楽曲が利用可能となるための処理を行う、楽曲管理装置である。
【0020】
かかる構成により、クリエータが作成した楽曲を収集し、より適切に利用するプラットフォームを提供できる。
【0021】
また、本第六の発明の楽曲管理装置は、第四の発明に対して、1以上の楽曲属性値は、楽曲のテーマを特定するテーマ情報を含み、テーマ情報に関する条件を含む検索条件を受信する検索条件受信部をさらに具備し、楽曲利用処理部は、検索条件を満たす楽曲属性値に対応する楽曲であり、今後利用されることができる旨を示す利用可能フラグに対応する楽曲を検索し、検索結果を出力する、楽曲管理装置である。
【0022】
かかる構成により、利用可能フラグに対応する楽曲の中から、テーマ情報を用いた楽曲の検索ができる。
【0023】
また、本第七の発明の楽曲管理装置は、第六の発明に対して、楽曲情報格納部の2以上の楽曲のうち、1以上の各楽曲に対するテーマ情報を取得し、テーマ情報を各楽曲に対応付けて蓄積するテーマ取得部をさらに具備する楽曲管理装置である。
【0024】
かかる構成により、自動的に楽曲にテーマ情報を付加できる。
【0025】
また、本第八の発明の楽曲管理装置は、第七の発明に対して、楽曲と楽曲に付されたテーマ情報とを有する2以上の教師データに基づいて、機械学習の学習処理により取得された学習モデルが格納される学習モデル格納部をさらに具備し、テーマ取得部は、1以上の各楽曲と学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、1以上の各楽曲に対応するテーマ情報を取得し、各楽曲に対応付けて蓄積する、楽曲管理装置である。
【0026】
かかる構成により、楽曲に対して付加されているテーマ情報を用いて、機械学習の技術を用いて、自動的に楽曲にテーマ情報を付加できる。
【0027】
また、本第九の発明の楽曲管理装置は、第一の発明に対して、2以上の各楽曲を提供した1以上の各クリエータに関する情報であり、クリエータ識別子を有する1以上のクリエータ情報を格納されるクリエータ管理部と、楽曲を演奏するプレーヤーに関する情報であり、プレーヤー識別子を有する1以上のプレーヤー情報を格納されるプレーヤー管理部と、楽曲を演奏するバンドメンバーを特定する情報であり、楽曲に対応するクリエータ識別子および1以上の各プレーヤーを識別するプレーヤー識別子に対応する1以上のメンバー情報を格納されるメンバー管理部と、メンバー情報を決定するための決定情報を、楽曲識別子に対応付けて受信する決定情報受信部と、決定情報を用いて取得されたメンバー情報を、メンバー管理部に蓄積するメンバー情報蓄積部とをさらに具備する楽曲管理装置である。
【0028】
かかる構成により、楽曲とプレーヤーとマッチングができる。
【0029】
また、本第十の発明の楽曲管理装置は、第九の発明に対して、プレーヤーとして応募することを示す情報であり、プレーヤー端末から楽曲識別子を有する情報である応募情報を、プレーヤー識別子に対応付けて、受信する応募情報受信部と、応募情報に対応するプレーヤー識別子により識別されるプレーヤーのプレーヤー情報をクリエータ端末に送信するプレーヤー情報送信部とをさらに具備し、決定情報受信部は、プレーヤー情報の送信に応じて、クリエータ端末からプレーヤー識別子に対応する決定情報であり、プレーヤー識別子で識別されるプレーヤーを採用する旨の決定情報を受信する、楽曲管理装置である。
【0030】
かかる構成により、楽曲とプレーヤーとマッチングのための適切なプロトコルを提供できる。
【0031】
また、本第十一の発明の楽曲管理装置は、第九または第十の発明に対して、楽曲を演奏するメンバーのバンドメンバー条件をクリエータ端末から受信するメンバー条件受信部と、決定情報受信部は、バンドメンバー条件に合致するプレーヤーのプレーヤー識別子と楽曲の楽曲識別子とに対応する決定情報を受信する、楽曲管理装置である。
【0032】
かかる構成により、クリエータが指定したバンドメンバー条件に基づいて、楽曲とプレーヤーとマッチングとのマッチングができる。
【0033】
また、本第十二の発明の楽曲管理装置は、第十一の発明に対して、プレーヤー情報は、1以上のプレーヤー属性値を有し、バンドメンバー条件に合致するプレーヤー属性値に対応する1以上のプレーヤーを決定し、1以上の各プレーヤーに対して、バンドへの参加をオファーするオファー情報を送信するオファー部をさらに具備し、決定情報受信部は、オファー情報を受信したプレーヤーのプレーヤー端末から、バンドに参加する旨を示す決定情報を受信する、楽曲管理装置である。
【0034】
かかる構成により、クリエータが指定したバンドメンバー条件に基づいて、楽曲とプレーヤーとマッチングとのマッチングをするための適切なプロトコルを提供できる。
【0035】
また、本第十三の発明の楽曲管理装置は、第一の発明に対して、楽曲受信部が受信した楽曲が、1以上の他楽曲の著作権の侵害に関する判断を行い、判断結果を取得する侵害判断部と、判断結果を出力する判断結果出力部とをさらに具備する楽曲管理装置である。
【0036】
かかる構成により、クリエータが提供した楽曲が他の楽曲に対して、著作権を侵害していないか否かのチェックができる。
【0037】
また、本第十四の発明の楽曲管理装置は、第十三の発明に対して、クリエータ識別子と楽曲識別子に対応付けられたダウンロード指示をクリエータ端末から受信するダウンロード指示受信部と、ダウンロード指示に応じて、楽曲識別子で識別される楽曲をクリエータ端末に送信するダウンロード部と、クリエータが楽曲をダウンロードした旨を示すダウンロード情報を蓄積するダウンロード情報蓄積部とをさらに具備し、侵害判断部は、楽曲受信部がクリエータ識別子に対応する楽曲を受信した場合に、クリエータ識別子と対になるダウンロード情報に対応する楽曲識別子で識別される1以上の他楽曲に対して、楽曲受信部が受信した楽曲が著作権を侵害していないか否かを判断する、楽曲管理装置である。
【0038】
かかる構成により、クリエータが提供した楽曲が他の楽曲に対して、著作権を侵害していないか否かのチェックができる。
【0039】
また、本第十五の発明の楽曲管理装置は、第一の発明に対して、楽曲情報格納部に格納されている楽曲に、クリエータ識別子とプレーヤー識別子とを有する2以上の著作権者識別子が対応付いており、楽曲の利用に対して、利用料を取得し、利用料をクリエータ識別子で識別されるクリエータとプレーヤー識別子で識別されるプレーヤーとで分配するための処理を行う利用料金処理部をさらに具備する楽曲管理装置である。
【0040】
かかる構成により、楽曲が利用された場合に、適切に利用料を分配できる。
【0041】
また、本第十六の発明の楽曲管理装置は、第十五の発明に対して、楽曲に対して、二次著作権者の二次著作権者識別子が対応付いており、利用料金処理部は、楽曲の利用に対して、二次著作権者識別子で識別される二次著作権者に対しても利用料を分配するための処理を行う、請求項15載の楽曲管理装置である。
【0042】
かかる構成により、二次著作権者が存在する楽曲が利用された場合に、適切に利用料を分配できる。
【発明の効果】
【0043】
本発明による楽曲管理装置によれば、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同情報システムAを構成する楽曲管理装置1のブロック図
図4】同楽曲管理装置1の動作例について説明するフローチャート
図5】同楽曲管理装置1の動作例について説明するフローチャート
図6】同侵害判断処理の例について説明するフローチャート
図7】同オファー処理の例について説明するフローチャート
図8】同学習処理の例について説明するフローチャート
図9】同テーマ取得処理の例について説明するフローチャート
図10】同評価者端末2の動作例について説明するフローチャート
図11】同クリエータ端末3の動作例について説明するフローチャート
図12】同プレーヤー端末4の動作例について説明するフローチャート
図13】同募集情報管理表を示す図
図14】同クリエータ情報管理表を示す図
図15】同プレーヤー情報管理表を示す図
図16】同メンバー情報管理表を示す図
図17】同楽曲情情報管理表を示す図
図18】同コンピュータシステムの概観図
図19】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、楽曲管理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0046】
(実施の形態1)
本実施の形態において、1以上の各クリエータ端末から1以上の楽曲を受信し、蓄積し、オーディションにより採択されなかった楽曲と採択された楽曲とで、異なる処理が行える楽曲管理装置を具備する情報システムについて説明する。なお、異なる処理とは、オーディションにより採択されなかった楽曲に対してのみ行う処理でも良い。
【0047】
また、本実施の形態において、評価者端末からテーマ情報を受信し、当該テーマ情報に対応する楽曲をクリエータ端末から受信し、管理する楽曲管理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0048】
また、本実施の形態において、オーディションの結果、採択されなかった楽曲が今後利用されるための処理を行う楽曲管理装置を具備する情報システムについて説明する。
楽曲管理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0049】
また、本実施の形態において、採択された楽曲でも、所定条件を満たした場合に、当該楽曲が今後利用されるための処理を行う楽曲管理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0050】
また、本実施の形態において、楽曲と当該楽曲に対応するテーマ情報とを用いて、他の楽曲のテーマ情報を自動的に決定する楽曲管理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0051】
また、本実施の形態において、楽曲のプレーヤーと楽曲または楽曲のクリエータとのマッチングを行える楽曲管理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0052】
また、本実施の形態において、受信された楽曲に対して、著作権侵害のチェックを行う楽曲管理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0053】
さらに、本実施の形態において、楽曲に携わった複数の著作権者に、当該楽曲の利用料を適切に分配する仕組みを有する楽曲管理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0054】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0055】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、楽曲管理装置1、1または2以上の評価者端末2、1または2以上のクリエータ端末3、および1または2以上のプレーヤー端末4を備える。
【0056】
楽曲管理装置1は、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームとなり得るサーバである。楽曲管理装置1は、例えば、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であるが、その種類は問わない。
【0057】
評価者端末2は、評価者が使用する端末である。評価者は、要求者でも良い。要求者は、楽曲の提供を求めるユーザである。要求者は、例えば、企業のテーマソング、企業のCMソング等の提供を求める企業の担当者である。評価者は、例えば、楽曲を評価する者、楽曲の評価結果を送信する者である。楽曲の評価結果は、例えば、オーディションの結果である。評価者は、例えば、募集する楽曲のテーマ情報を送信する者である。
【0058】
クリエータ端末3は、クリエータが使用する端末である。クリエータは、楽曲の創作者またはその代理の者である。クリエータ端末3は、楽曲を楽曲管理装置1に送信する端末である。
【0059】
プレーヤー端末4は、プレーヤーが使用する端末である。プレーヤーは、楽曲の演奏者、楽曲のボーカル等、楽曲の演奏に関わる者である。
【0060】
評価者端末2、クリエータ端末3、およびプレーヤー端末4は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
【0061】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、情報システムAを構成する楽曲管理装置1のブロック図である。
【0062】
楽曲管理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、クリエータ管理部111、プレーヤー管理部112、メンバー管理部113、楽曲情報格納部114、および学習モデル格納部115を備える。受信部12は、募集情報受信部121、楽曲受信部122、メンバー条件受信部123、評価受信部124、応募情報受信部125、決定情報受信部126、検索条件受信部127、およびダウンロード指示受信部128を備える。処理部13は、場構成部130、侵害判断部131、楽曲蓄積部132、結果取得部133、楽曲利用処理部134、オファー部135、メンバー情報蓄積部136、ダウンロード部137、ダウンロード情報蓄積部138、利用料金処理部139、学習部13A、およびテーマ取得部13Bを備える。送信部14は、判断結果出力部141、募集画面送信部142、およびプレーヤー情報送信部143を備える。
【0063】
評価者端末2は、評価者格納部21、評価者受付部22、評価者処理部23、評価者送信部24、評価者受信部25、および評価者出力部26を備える。
【0064】
クリエータ端末3は、クリエータ格納部31、クリエータ受付部32、クリエータ処理部33、クリエータ送信部34、クリエータ受信部35、およびクリエータ出力部36を備える。
【0065】
プレーヤー端末4は、プレーヤー格納部41、プレーヤー受付部42、プレーヤー処理部43、プレーヤー送信部44、プレーヤー受信部45、およびプレーヤー出力部46を備える。
【0066】
楽曲管理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する募集情報、後述するクリエータ情報、後述するプレーヤー情報、後述するメンバー情報、後述する楽曲情報、後述する学習モデル、対応表、学習モジュール、予測モジュールである。
【0067】
対応表とは、楽曲とテーマ情報との対応に関する表である。対応表は、2以上の対応情報を有する表である。対応情報は、特徴量ベクトルとテーマ情報とを有する。特徴量ベクトルは、楽曲から取得された2以上の各楽曲特徴量を要素とするベクトルである。なお、楽曲から2以上の各楽曲特徴量を取得する技術は公知技術(参照:URL「https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejjournal/127/7/127_7_417/_pdf」)である。
【0068】
学習モジュールとは、機械学習の学習処理を行うモジュールである。予測モジュールとは、機械学習の予測処理を行うモジュールである。モジュールは、実行モジュール、関数、メソッド、プログラム等と言っても良い。
【0069】
ここで、学習モジュールや予測モジュールにおける機械学習のアルゴリズムは、深層学習、ランダムフォレスト、決定木等、問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlowのライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、fastText等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
【0070】
クリエータ管理部111には、1または2以上のクリエータ情報が格納される。クリエータ情報の一部または全部は、例えば、クリエータ端末3から受信された情報である。
【0071】
クリエータ情報とは、クリエータに関する情報である。クリエータとは、楽曲を提供した者である。クリエータは、通常、楽曲を創作した者であるが、その代理の者、楽曲の著作者財産権を有する者等をも含むと考えても良い。
【0072】
クリエータ情報は、通常、クリエータ識別子を有する。クリエータ識別子とは、クリエータを識別する情報である。クリエータ識別子は、例えば、クリエータのID、クリエータの氏名、メールアドレス、電話番号、またはクリエータ端末識別子である。クリエータ端末識別子とは、クリエータ端末3を識別する情報である。クリエータ端末識別子は、例えば、クリエータ端末3のIPアドレス、クリエータ端末3のMACアドレス、メールアドレス、または電話番号である。
【0073】
クリエータ情報は、例えば、クリエータの1以上のクリエータ属性値を有する。クリエータ属性値とは、クリエータの属性を特定する情報である。クリエータ属性値は、例えば、性別、年齢、経歴、住所、居住地域、クリエータ端末識別子である。クリエータ端末識別子とは、クリエータ端末3を識別する情報である。クリエータ端末識別子は、例えば、クリエータ端末3のIPアドレス、クリエータ端末3のMACアドレス、メールアドレス、または電話番号である。
【0074】
クリエータ情報は、例えば、1または2以上のダウンロード楽曲識別子を有しても良い。ダウンロード楽曲識別子は、クリエータがダウンロードした楽曲の識別子である。ダウンロード楽曲識別子が、例えば、クリエータがアップロードした楽曲の著作権侵害を検査する際に使用される。
【0075】
プレーヤー管理部112には、1または2以上のプレーヤー情報が格納される。プレーヤー情報の一部または全部は、例えば、プレーヤー端末4から受信された情報である。
【0076】
プレーヤー情報とは、プレーヤーに関する情報である。プレーヤーとは、通常、楽曲の演奏者であるが、ボーカル、楽曲の演奏に関わる者等も含むと考えても良い。プレーヤー情報は、通常、プレーヤー識別子を有する。プレーヤー識別子とは、プレーヤーを識別する情報である。プレーヤー識別子は、例えば、プレーヤーのID、プレーヤーの氏名、メールアドレス、電話番号、またはプレーヤー端末識別子である。プレーヤー端末識別子とは、プレーヤー端末4を識別する情報である。プレーヤー端末識別子は、例えば、プレーヤー端末4のIPアドレス、プレーヤー端末4のMACアドレス、メールアドレス、または電話番号である。
【0077】
プレーヤー情報は、通常、プレーヤーの1以上のプレーヤー属性値を有する。プレーヤー属性値とは、プレーヤーの属性を特定する情報である。プレーヤー属性値は、例えば、演奏できる楽器の楽器識別子、ジャンル、方向性、楽器の演奏の経験年数、楽器の演奏のレベルを特定するレベル情報、性別、年齢、住所、居住地域である。楽器識別子とは、楽器を識別する情報である。楽器識別子は、例えば、楽器名、楽器のIDである。楽器識別子は、パート識別子と言っても良い。パート識別子は、「ボーカル」でも良い。ジャンルとは、プレーヤーが演奏する音楽のジャンルである。方向性とは、プレーヤーが目指す方向性であり、例えば、プロのミュージシャンを目指す「プロ」、または趣味で音楽に関わる「趣味」である。
【0078】
メンバー管理部113には、1または2以上のメンバー情報を格納される。メンバー情報とは、楽曲を演奏するバンドメンバーを特定する情報である。メンバー情報は、クリエータ識別子および1以上のプレーヤー識別子に対応する。通常、メンバー情報は、クリエータ識別子および1以上のプレーヤー識別子を有する。メンバー情報は、例えば、楽曲識別子を有する。ンバー情報は、例えば、プレーヤー識別子に対応する楽器識別子(プレーヤーが担当するパートの識別情報)を有する。
【0079】
楽曲情報格納部114には、1または2以上の楽曲情報が格納される。楽曲情報とは、楽曲に関する情報である。楽曲情報は、楽曲識別子に対応付いている。楽曲識別子とは、楽曲を識別する情報である。楽曲識別子は、例えば、楽曲のID、楽曲の名称である。楽曲情報は、楽曲を有する。ここでの楽曲は、メドディーのみの曲でも良いし、詞を含む音楽でも良い。ここでの楽曲は、映像を含む情報でも良い。ここでの楽曲は、例えば、ファイルであるが、そのデータ構造は問わない。楽曲情報は、例えば、楽曲と1以上の楽曲属性値とを有する。楽曲属性値とは、楽曲の属性を特定する情報である。楽曲属性値は、例えば、1または2以上のテーマ情報、1または2以上のクリエータ識別子、1または2以上のプレーヤー識別子、アップロード日、元楽曲識別子、採択決定日、利用料である。テーマ情報とは、楽曲に対するテーマを特定する情報である。テーマ情報は、例えば、「自然」「春」「穏やか」「海」である。ただし、テーマ情報は、問わない。また、アップロード日は、楽曲がアップロードされた日である。元楽曲識別子とは、楽曲を作成する元になった楽曲である元楽曲の識別情報である。採択決定日は、楽曲が採択された日である。利用料とは、楽曲を利用(例えば、ダウンロード)する場合の料金である。
【0080】
学習モデル格納部115には、1または2以上の学習モデルが格納される。学習モデルは、楽曲のテーマ情報を取得する際に使用される情報である。学習モデルは、通常、楽曲と楽曲に付されたテーマ情報とを有する2以上のデータに基づいて、機械学習の学習処理により取得された情報である。学習モデルは、後述する学習部13Aにより取得された情報であることは好適である。なお、学習モデルは、学習器、分類器、分類モデル等と言っても良い。
【0081】
1または2以上の各学習モデルは、例えば、テーマ情報に対応付いている。かかる学習モデルは、対応付くテーマ情報に該当するか否かを判断するための二値分類のモデルである。
【0082】
また、学習モデルは、多値分類のモデルでも良い。多値分類の学習モデルは、例えば、特徴量ベクトルと共に、機械学習の予測モジュールに与えられ、テーマ情報である予測結果を取得するための情報である。
【0083】
受信部12は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、後述する募集情報、募集画面送信指示、楽曲、後述するメンバー条件、後述する評価情報、後述する応募情報、後述する決定情報、後述する検索条件、後述するダウンロード指示である。
【0084】
なお、募集画面送信指示とは、楽曲募集画面の送信の指示である。募集画面送信指示は、例えば、募集情報識別子を有する。募集情報識別子とは、募集情報を識別する情報である。楽曲募集画面とは、楽曲を募集するための画面である。楽曲募集画面は、通常、テーマ情報に対応付いている。楽曲募集画面は、例えば、HTML、XMLで実現されるが、プログラム等により実現される等、その実現手段は問わない。
【0085】
募集情報受信部121は、評価者端末2から募集情報を受信する。募集情報とは、楽曲の募集を依頼する情報である。募集情報は、1または2以上のテーマ情報を含む。受信される募集情報は、通常、評価者識別子に対応付いている。なお、評価者識別子とは、評価者を識別する情報である。評価者識別子は、募集情報を送信する者の識別情報である。
【0086】
楽曲受信部122は、1または2以上の楽曲を受信する。楽曲受信部122は、通常、クリエータ端末3から楽曲を受信する。楽曲受信部122は、例えば、楽曲募集画面に対して受け付けられた楽曲を受信する。楽曲受信部122は、例えば、1または2以上のテーマ情報に対応付けて、楽曲を受信する。楽曲受信部122は、例えば、募集情報識別子に対応付けられた1または2以上の楽曲を受信する。
【0087】
メンバー条件受信部123は、バンドメンバー条件をクリエータ端末3から受信する。バンドメンバー条件は、楽曲と一緒に受信されることは好適である。バンドメンバー条件は、バンドメンバー募集情報に含まれていても良い。
【0088】
バンドメンバー条件とは、楽曲を演奏するメンバーの条件を特定する情報である。バンドメンバー条件は、通常、1または2以上のクリエータ属性値に関する条件である。メンバー条件は、例えば、居住地域に関する条件、レベル情報に関する条件、楽器識別子に関する条件、方向性に関する条件、経験年数に関する条件である。メンバー条件は、例えば、「居住地域=関西 AND 楽器識別子=(ピアノ OR ギター OR バイオリン)」である。
【0089】
バンドメンバー募集情報とは、バンドメンバーを募集するための情報である。バンドメンバー募集情報は、例えば、バンドメンバー条件と楽曲識別子とを有する。ここでの楽曲識別子は、募集するバンドが演奏する楽曲の識別情報である。
【0090】
評価受信部124は、1または2以上の評価者端末2から評価情報を受信する。評価情報とは、楽曲に対する評価に関する情報である。評価情報は、例えば、楽曲を採択するか否かを示す情報、採択された1以上の楽曲の楽曲識別子、採択されなかった1以上の楽曲の楽曲識別子、楽曲の評価値(例えば、1から5の5段階のうちのいずれかの数値、A,B,Cのうちのいずれかの段階を示す情報、採択すべきか否かを示す情報)である。なお、評価情報は、後述する結果情報と同じでも良い。
【0091】
応募情報受信部125は、プレーヤー端末4から応募情報を受信する。応募情報とは、楽曲のプレーヤーとして応募することを示す情報である。応募情報は、プレーヤーとして参加する楽曲の楽曲識別子を有する。応募情報は、応募するプレーヤーのプレーヤー識別子に対応付いている。応募情報は、例えば、バンド識別子に対応付いている。バンド識別子とは、バンドを識別する情報である。
【0092】
決定情報受信部126は、決定情報を受信する。決定情報とは、メンバー情報を決定するための情報である。決定情報は、例えば、1または2以上のプレーヤー識別子を含む。メンバー情報とは、楽曲のバンドメンバーを特定する情報である。バンドメンバーとは、楽曲を演奏に関わるメンバーであり、通常、演奏者、ボーカルである。
【0093】
決定情報受信部126は、例えば、クリエータ端末3から決定情報を受信する。ただし、決定情報受信部126は、例えば、プレーヤー端末4から決定情報を受信しても良い。決定情報受信部126がプレーヤー端末4から決定情報を受信する場合は、例えば、バンドメンバーの募集に対して、早く応募した者が採用されるような場合である。また、決定情報受信部126は、楽曲管理装置1の運営者等が使用する図示しない端末から決定情報を受信しても良い。
【0094】
決定情報受信部126は、通常、楽曲識別子に対応付けて、決定情報を受信する。
【0095】
決定情報受信部126は、例えば、プレーヤー情報の送信に応じて、クリエータ端末3からプレーヤー識別子に対応する決定情報であり、プレーヤー識別子で識別されるプレーヤーを採用する旨の決定情報を受信する。
【0096】
決定情報受信部126は、バンドメンバー条件に合致するプレーヤーのプレーヤー識別子と楽曲の楽曲識別子とに対応する決定情報を受信することは好適である。
【0097】
決定情報受信部126は、例えば、オファー情報を受信したプレーヤーのプレーヤー端末4から、バンドに参加する旨を示す決定情報を受信する。
【0098】
検索条件受信部127は、テーマ情報に関する条件を含む検索条件を受信する。検索条件とは、楽曲を検索するための条件である。検索条件は、例えば、SQLにより実現されるが、その実現手段、構造等は問わない。検索条件受信部127は、端末から検索条件を受信する。端末は、例えば、評価者端末2、クリエータ端末3、またはプレーヤー端末4である。
【0099】
ダウンロード指示受信部128は、ダウンロード指示をクリエータ端末3から受信する。ダウンロード指示とは、楽曲をダウンロードする指示である。ダウンロード指示は、通常、他のクリエータが作成した楽曲をダウンロードする指示である。ダウンロード指示は、楽曲をダウンロードするクリエータのクリエータ識別子と、ダウンロードする楽曲の楽曲識別子に対応付けられている。ダウンロード指示受信部128は、端末からダウンロード指示を受信する。端末は、例えば、評価者端末2、クリエータ端末3、またはプレーヤー端末4である。
【0100】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、場構成部130、侵害判断部131、楽曲蓄積部132、結果取得部133、楽曲利用処理部134、オファー部135、メンバー情報蓄積部136、ダウンロード部137、ダウンロード情報蓄積部138、利用料金処理部139、学習部13A、テーマ取得部13Bが行う処理である。
【0101】
場構成部130は、募集情報受信部121が受信した募集情報に含まれるテーマ情報に対して、楽曲を応募するため場を構成する。また、場構成部130は、評価者識別子に対応付けて、受信された募集情報を格納部11に蓄積する。場構成部130は、例えば、ユニークな募集情報識別子を生成し、当該募集情報識別子に対応付けて、募集情報を蓄積する。
【0102】
ここで、場とは、楽曲を応募するためのインターフェイスである。場は、例えば、楽曲を応募するためのウェブページ、楽曲を応募するための画面内の応募ボタン等のユーザインターフェースである。
【0103】
場を構成することは、楽曲を楽曲管理装置1に送信することができるインターフェイスを構成することである。場を構成することは、クリエータが楽曲管理装置1に楽曲を送信することができる機能を提供できるようにすることである。
【0104】
侵害判断部131は、楽曲受信部122が受信した楽曲が、1以上の他楽曲の著作権の侵害に関する判断を行い、判断結果を取得する。なお、1以上の他楽曲は、例えば、楽曲情報格納部114に格納されている楽曲である。1以上の他楽曲は、例えば、図示しないサーバに格納されている楽曲でも良い。1以上の他楽曲は、検査条件に合致する楽曲であることは好適である。検査条件は、例えば、楽曲を送信してきたクリエータが過去にダウンロードした楽曲であることである。
【0105】
判断結果は、例えば、他楽曲の著作権を侵害しているか否かを示す情報、侵害している1以上の他楽曲の楽曲識別子、侵害している他楽曲の部分楽曲、侵害している他楽曲の部分楽曲の部分楽曲識別子、侵害している楽曲の部分楽曲、侵害している楽曲の部分楽曲の部分楽曲識別子である。部分楽曲とは、楽曲の一部の楽曲である。部分楽曲は、楽曲を休止情報により区切った一部分である。休止情報は、例えば、無音区間、音量が閾値以下の箇所の情報である。部分楽曲識別子とは、部分楽曲を識別する情報である。部分楽曲識別子は、例えば、部分楽曲のID、部分楽曲の開始点の楽曲の中でのオフセットである。
【0106】
侵害判断部131は、楽曲受信部122がクリエータ識別子に対応する楽曲を受信した場合に、当該クリエータ識別子と対になるダウンロード情報に対応する楽曲識別子で識別される1以上の他楽曲に対して、楽曲受信部122が受信した楽曲が著作権を侵害していないか否かを判断することは好適である。つまり、侵害判断部131は、クリエータがダウンロードした楽曲の著作権を侵害していないか否かを判断することは好適である。なお、ダウンロード情報とは、ダウンロードした楽曲を特定する情報である。ダウンロード情報は、例えば、1以上のダウンロード楽曲識別子である。ダウンロード楽曲識別子とは、ダウンロードした楽曲の楽曲識別子である。
【0107】
侵害判断部131は、例えば、楽曲を2以上の部分楽曲に分割し、部分楽曲ごとに類似条件を満たす部分楽曲が、検査対象の他楽曲の中に存在するか否かを判断する。なお、類似条件は、2つの部分楽曲の類似度が閾値以上または閾値より大きいことである。また、楽曲の類似度を取得する技術は、公知技術である(参照:URL「https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejjournal/127/7/127_7_417/_pdf」)。なお、検査対象の他楽曲は、例えば、検査条件に合致する楽曲である。
【0108】
侵害判断部131は、例えば、楽曲受信部122が受信した楽曲のうち検査対象(部分楽曲または楽曲全体)から1または2以上の楽曲特徴量を取得する。次に、侵害判断部131は、例えば、楽曲受信部122が受信した楽曲の1以上の各楽曲特徴量を要素とするベクトル(検査ベクトルという)を構成する。また、侵害判断部131は、著作権侵害の検査の対象の1以上の各楽曲の被検査対象(部分楽曲または楽曲全体)から1または2以上の楽曲特徴量を取得する。次に、次に、侵害判断部131は、例えば、著作権侵害の検査の対象の1以上の各楽曲の検査対象の1以上の各楽曲特徴量を要素とするベクトル(被検査ベクトルと言う)を構成する。次に、侵害判断部131は、例えば、1または2以上の検査ベクトルと類似条件に合致する被検査ベクトルが存在するか否かを判断する。そして、侵害判断部131は、楽曲受信部122が受信した楽曲の1以上のいずれかの検査ベクトルに対して類似条件に合致する被検査ベクトルが存在する場合、当該被検査ベクトルに対応する被検査対象の著作権を侵害している、と判断する。なお、類似条件は、例えば、2つのベクトルの類似度が閾値以上または閾値より大きいことである。また、楽曲特徴量は、例えば、スペクトル重心等のスペクトル特徴量、トレモロ等の変調特徴量、立ち上がり時間等のアタック特徴量であるが、問わない。楽曲から楽曲特徴量を取得する技術は公知技術である(参照:URL「https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejjournal/127/7/127_7_417/_pdf」)。
【0109】
楽曲蓄積部132は、楽曲受信部122が受信した楽曲を、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けて、楽曲情報格納部114に蓄積する。
【0110】
結果取得部133は、楽曲情報格納部114に格納されている1または2以上の楽曲のオーディションの結果を示す結果情報を取得する。なお、オーディションとは、楽曲を採用する場である。ここでのオーディションは、募集情報に対して、クリエータ等から応募されたが楽曲のオーディションである。
【0111】
結果情報は、例えば、採択された1以上の各楽曲の楽曲識別子、採択されなかった1以上の各楽曲の楽曲識別子、または各楽曲識別子に対応付く採択フラグである。なお、採択フラグとは、採択されたか否かを示す情報である。なお、採択フラグは、後述する利用可能フラグと同じ、または利用可能フラグに対応付いていても良い。
【0112】
結果取得部133は、例えば、評価受信部124が受信した評価情報である結果情報を取得する。かかる場合、評価情報は、オーディションの結果を示す結果情報である。
【0113】
結果取得部133は、例えば、2以上の評価者端末2から受信された2以上の評価結果を統計処理し、結果情報を取得する。結果取得部133は、例えば、2以上の各評価結果が示す採択された楽曲の楽曲識別子のうち、最も出現頻度が大きい楽曲識別子を、結果情報として取得する。結果取得部133は、例えば、2以上の各評価結果が示す各楽曲のスコアの合計が最高である楽曲識別子を、結果情報として取得する。かかる場合、採択する楽曲を決定する評価者は複数人である。
【0114】
楽曲利用処理部134は、楽曲情報格納部114の2以上の楽曲のうちのいずれか1以上の楽曲を利用するための利用処理を行う。利用処理は、例えば、利用可能フラグ蓄積処理、検索処理、楽曲を利用するためのダウンロード処理、楽曲を視聴するためだけの視聴ダウンロード処理、楽曲を元に二次著作物を作成するための編集処理である。なお、ここで、2以上の楽曲のうちのいずれか1以上の楽曲は、通常、採択されなかった楽曲である。つまり、利用処理の対象となるのは、採択されなかった楽曲のみであることは好適である。通常、採択された楽曲は、採択した者のみが、利用できる。
【0115】
楽曲利用処理部134は、採択されなかった楽曲は今後利用されることができ、採択された楽曲は今後利用されることができないようにするための処理を行うことは好適である。なお、かかる処理も利用処理である、とする。採択されなかった楽曲は今後利用されることができ、採択された楽曲は今後利用されることができないようにするための処理を行うとは、例えば、結果情報が採択されなかったことを示す楽曲は今後利用されることができ、結果情報が採択されたことを示す楽曲は今後利用されることができないようにするための処理を行うことである。なお、利用されることができる(利用可能となる)ための処理は、例えば、利用可能フラグの付加である。利用されることができる(利用可能となる)ための処理は、例えば、採択された楽曲に対して、利用不可であることを示すフラグの付加である。
【0116】
楽曲利用処理部134は、採択された楽曲であり、利用条件を満たすに至った楽曲が利用可能となるための処理を行うことは好適である。なお、利用条件とは、第三者が、通常では利用できない採択された楽曲を、第三者が利用できるようにするための条件である。利用条件は、例えば、採択日から所定期間以上経過したこと、権利者により利用可能フラグが付加されたことである。なお、ここでの権利者とは、楽曲を利用する権利を有する者であり、例えば、募集情報を送信し、一の楽曲の採択を決定した者(例えば、評価者)である。
【0117】
楽曲利用処理部134は、例えば、利用可能フラグ蓄積処理を行う。つまり、楽曲利用処理部134は、例えば、採択されなかった楽曲に対応付けて、今後利用されることができる旨を示す利用可能フラグを蓄積する処理を行う、または採択された楽曲に対応付けて、今後利用されることができない旨を示す利用可能フラグを蓄積する処理を行う。なお、採択されなかった楽曲は、例えば、採択されなかったことを示す結果情報に対応付く楽曲である。また、採択された楽曲は、例えば、採択されたことを示す結果情報に対応する楽曲である。今後利用されることができる旨を示す利用可能フラグに対応することは、今後利用されることができない旨を示す利用可能フラグに対応しないことと同意義である。
【0118】
楽曲利用処理部134は、例えば、検索処理を行う。つまり、楽曲利用処理部134は、例えば、検索条件受信部127が受信した検索条件を満たす楽曲属性値に対応する楽曲であり、今後利用されることができる旨を示す利用可能フラグに対応する楽曲を検索し、検索結果を出力する。つまり、検索処理は、採択されなかった楽曲のみを対象として行われることは好適である。また、検索処理は、採択された楽曲を除いた楽曲を対象として行われることは好適である。
【0119】
なお、検索結果は、例えば、1または2以上の楽曲識別子、1または2以上の楽曲属性値、1または2以上の楽曲である。ここで、出力は、例えば、検索条件を送信してきた端末への送信である。ここでの端末とは、例えば、評価者端末2、クリエータ端末3、プレーヤー端末4、または図示しない他者の端末である。
【0120】
楽曲利用処理部134は、例えば、楽曲を利用するためのダウンロード処理を行う。また、楽曲利用処理部134は、例えば、楽曲を視聴するためだけの視聴ダウンロード処理を行う。楽曲利用処理部134は、オーディションの結果、採択されなかった楽曲のみを対象として、ダウンロード可能とする処理を行うことは好適である。楽曲利用処理部134は、例えば、採択されなかった楽曲のみがダウンロードできるウェブページまたは画面を構成し、端末に送信する。なお、端末とは、例えば、評価者端末2、クリエータ端末3、プレーヤー端末4、または図示しない他者の端末である。
【0121】
楽曲利用処理部134は、例えば、楽曲を元に二次著作物を作成するための編集処理を行う。編集処理は、例えば、端末で入力された編集指示に応じて、楽曲を編集する処理、または端末で編集された楽曲を受信し、楽曲情報格納部114に蓄積する処理である。
【0122】
オファー部135は、メンバー条件受信部123が受信したバンドメンバー条件に合致するプレーヤー属性値に対応する1以上のプレーヤーを決定し、当該1以上の各プレーヤーに対して、オファー情報を送信する。オファー情報とは、楽曲を演奏するバンドへの参加をオファーするための情報である。オファー情報は、例えば、楽曲識別子を有する。オファー情報は、例えば、バンドメンバー条件に合致したプレーヤー属性値(例えば、楽器識別子)を有する。なお、オファー情報の送信手段は問わない。オファー情報の送信は、例えば、電子メールによる送信(プッシュ型)、ショートメッセージによる送信(プッシュ型)、プレーヤーからのアクセスによる送信(プル型)である。
【0123】
メンバー情報蓄積部136は、決定情報受信部126が受信した決定情報を用いて取得されたメンバー情報をメンバー管理部113に蓄積する。メンバー情報とは、バンドメンバーを特定する情報である。メンバー情報は、楽曲識別子と1または2以上のプレーヤー識別子とを含む。メンバー情報は、例えば、クリエータ識別子を含む。
【0124】
ダウンロード部137は、ダウンロード指示受信部128が受信したダウンロード指示に応じて、ダウンロード指示に対応する楽曲識別子で識別される楽曲を楽曲情報格納部114から取得し、当該楽曲を、ダウンロード指示を送信してきたクリエータ端末3に送信する。ダウンロード指示に対応する楽曲識別子は、例えば、ダウンロード指示に含まれる楽曲識別子、ダウンロード指示に含まれる検索条件に合致する楽曲属性値と対になる楽曲識別子である。
【0125】
ダウンロード情報蓄積部138は、ダウンロード部137による楽曲の送信に応じて、ダウンロード情報を蓄積する。ダウンロード情報蓄積部138は、例えば、ダウンロード情報をクリエータ管理部111に蓄積する。
【0126】
ダウンロード情報とは、クリエータが楽曲をダウンロードした旨を示す情報である。ダウンロード情報は、例えば、ダウンロードされた楽曲の楽曲識別子とクリエータ識別子とを対応付ける情報である。ダウンロード情報は、例えば、楽曲識別子とクリエータ識別子とを有する。
【0127】
利用料金処理部139は、楽曲の利用に対して、利用料を取得し、利用料をクリエータ識別子で識別されるクリエータとプレーヤー識別子で識別されるプレーヤーとで分配するための処理を行う。分配するための処理とは、例えば、各著作権者が受け取るべき報酬を取得し、出力する処理である。各著作権者は、通常、クリエータとプレーヤーとを含む。なお、楽曲の利用は、例えば、ダウンロード、検索、編集である。
【0128】
利用料金処理部139は、楽曲の利用に対して、二次著作権者識別子で識別される二次著作権者に対しても利用料を分配するための処理を行うことは好適である。
【0129】
利用料金処理部139は、楽曲が利用された場合、当該楽曲の楽曲識別子を取得する。次に、利用料金処理部139は、当該楽曲識別子と対になるクリエータ識別子とプレーヤー識別子とをメンバー管理部113から取得する。また、利用料金処理部139は、楽曲の利用に対する利用料を取得する。なお、利用料は、例えば、楽曲識別子に対応付いて、楽曲情報格納部114に格納されている。また、利用料は、例えば、楽曲識別子と利用識別子とに対応付いて、楽曲情報格納部114に格納されている。利用識別子とは、利用態様を示す情報である。利用識別子は、例えば、「ダウンロード」「編集」である。そして、利用料金処理部139は、例えば、取得した利用料の一部であり、予め決められている割合の報酬(例えば、金額、ポイント等)をクリエータの報酬として取得し、当該クリエータの報酬をクリエータ識別子に対応付けて出力する。利用料金処理部139は、例えば、取得した利用料の一部であり、予め決められている割合の報酬を、プレーヤーの数で割った報酬を、各プレーヤーの報酬として取得し、当該プレーヤーの報酬をプレーヤー識別子に対応付けて出力する。なお、ここでの出力は、例えば、格納部11への蓄積、端末への送信等である。
【0130】
学習部13Aは、楽曲とテーマ情報とに基づく2以上の教師データに対して、機械学習の学習処理を行い、学習モデルを取得する。なお、学習部13Aは、取得した学習モデルを学習モデル格納部115に蓄積することは好適である。
【0131】
また、教師データは、例えば、楽曲とテーマ情報とを有する。教師データは、例えば、楽曲から取得された2以上の各楽曲特徴量を要素とする特徴量ベクトルとテーマ情報とを有する。教師データは、例えば、当該ベクトルを説明変数とし、テーマ情報を目的変数とする。
【0132】
学習部13Aは、例えば、テーマ情報ごとに、当該テーマ情報に対応する楽曲を正例とし、当該テーマ情報に対応しない楽曲を負例として、機械学習の学習処理を行い、二値分類を行うための学習モデルを取得する。なお、正例および負例は、例えば、特徴量ベクトル、またが楽曲である。なお、二値分類の学習モデルを用いて取得される予測結果は、学習モデルに対応するテーマ情報に該当するか否かを示す情報を含む。
【0133】
学習部13Aは、楽曲とテーマ情報とを有する2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、多値分類の学習モデルを取得する。また、学習部13Aは、楽曲から取得した特徴量ベクトルとテーマ情報とを有する2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、多値分類の学習モデルを取得する。なお、多値分類の学習モデルを用いて取得される予測結果はテーマ情報を含む。
【0134】
テーマ取得部13Bは、楽曲情報格納部114の2以上の楽曲のうち、1以上の各楽曲に対するテーマ情報を取得し、テーマ情報を各楽曲に対応付けて蓄積する。
【0135】
テーマ取得部13Bは、例えば、1以上の各楽曲と学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、1以上の各楽曲に対応するテーマ情報を取得し、各楽曲に対応付けて蓄積する。かかる場合の学習モデルは、多値分類のモデルである。
【0136】
テーマ取得部13Bは、例えば、楽曲から2以上の楽曲特徴量を取得し、当該2以上の楽曲特徴量と学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、1以上の各楽曲に対応するテーマ情報を取得し、当該楽曲に対応付けて蓄積する。かかる場合の学習モデルは、多値分類のモデルである。
【0137】
テーマ取得部13Bは、例えば、1または2以上の各テーマ情報ごとに、1以上の各楽曲と学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、テーマ情報に合致するか否かを示す予測結果を取得する。そして、テーマ取得部13Bは、「テーマ情報に合致する」との予測結果に対応するテーマ情報を取得する。かかる場合の学習モデルは、二値分類のモデルである。
【0138】
テーマ取得部13Bは、例えば、1または2以上の各テーマ情報ごとに、1以上の各楽曲の特徴量ベクトルと学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理を行い、テーマ情報に合致するか否かを示す予測結果を取得する。そして、テーマ取得部13Bは、「テーマ情報に合致する」との予測結果に対応するテーマ情報を取得する。かかる場合の学習モデルは、二値分類のモデルである。
【0139】
テーマ取得部13Bは、例えば、楽曲から2以上の楽曲特徴量を取得し、当該2以上の各楽曲特徴量を要素とする特徴量ベクトルを構成する。次に、テーマ取得部13Bは、例えば、当該特徴量ベクトルと類似条件を満たす1以上の各ベクトルと対になるテーマ情報を対応表から取得する。
【0140】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、判断結果、楽曲募集画面、プレーヤー情報である。
【0141】
判断結果出力部141は、侵害判断部131が取得した判断結果を出力する。ここで出力とは、通常、クリエータ端末3への送信であるが、記録媒体への蓄積、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、他の外部の装置への送信、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0142】
募集画面送信部142は、場構成部130が構成した場に対応する楽曲募集画面を送信する。募集画面送信部142は、通常、クリエータ端末3に楽曲募集画面を送信する。募集画面送信部142は、例えば、クリエータ管理部111に格納されている1または2以上の各クリエータ識別子に対応するクリエータ端末3に楽曲募集画面を送信する。集画面送信部142は、例えば、当該画面の送信の指示を送信してきたクリエータ端末3に楽曲募集画面を送信する。なお、楽曲募集画面とは、テーマに沿った楽曲を募集する画面である。
【0143】
プレーヤー情報送信部143は、応募情報受信部125が受信した応募情報に対応する1または2以上のプレーヤー情報をクリエータ端末3に送信する。プレーヤー情報送信部143は、応募情報受信部125が受信した応募情報に対応する1以上のプレーヤー識別子を取得する。次に、プレーヤー情報送信部143は、当該1以上の各プレーヤー識別子により識別されるプレーヤーのプレーヤー情報をプレーヤー管理部112から取得する。次に、プレーヤー情報送信部143は、当該1以上のプレーヤー情報を、応募情報受信部125が受信した応募情報に対応するクリエータ端末3に送信する。なお、送信されるプレーヤー情報は、格納されているすべてのプレーヤー属性値を有する必要はない。
【0144】
評価者端末2を構成する評価者格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、評価者識別子である。
【0145】
評価者受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等は、例えば、募集情報、ダウンロード指示、評価情報、決定情報、検索条件である。
【0146】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0147】
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0148】
評価者処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0149】
評価者送信部24は、各種の情報や指示等を楽曲管理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、募集情報、ダウンロード指示、評価情報、決定情報、検索条件である。
【0150】
評価者受信部25は、各種の情報を楽曲管理装置1から受信する。各種の情報は、例えば、楽曲、楽曲識別子、検索結果である。
【0151】
評価者出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、楽曲、楽曲識別子、検索結果である。
【0152】
ここで出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、楽曲の出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0153】
クリエータ端末3を構成するクリエータ格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、クリエータ識別子、楽曲である。
【0154】
クリエータ受付部32は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等は、例えば、募集画面送信指示、楽曲、検索条件、ダウンロード指示、編集指示、バンドメンバー条件、決定情報、クリエータ情報である。
【0155】
なお、編集指示とは、楽曲を編集する指示である。編集指示は、例えば、編集対象の楽曲の楽曲識別子、編集の命令を有する。
【0156】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0157】
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0158】
クリエータ処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0159】
クリエータ送信部34は、各種の情報や指示等を楽曲管理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、楽曲、バンドメンバー条件、検索条件、ダウンロード指示である。
【0160】
クリエータ受信部35は、各種の情報を楽曲管理装置1から受信する。各種の情報は、例えば、判断結果、プレーヤー情報である。
【0161】
クリエータ出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、楽曲、判断結果、プレーヤー情報である。
【0162】
ここで出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、楽曲の出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0163】
プレーヤー端末4を構成するプレーヤー格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、プレーヤー識別子である。
【0164】
プレーヤー受付部42は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等は、例えば、決定情報(例えば、オファーを受ける旨の情報)、応募情報、検索条件、ダウンロード指示である。
【0165】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0166】
プレーヤー処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0167】
プレーヤー送信部44は、各種の情報や指示等を楽曲管理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、決定情報、応募情報、検索条件、ダウンロード指示である。
【0168】
プレーヤー受信部45は、各種の情報を楽曲管理装置1から受信する。各種の情報は、例えば、オファー情報、検索結果、楽曲である。
【0169】
プレーヤー出力部46は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、オファー情報、検索結果、楽曲である。
【0170】
ここで出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、楽曲の出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0171】
格納部11、クリエータ管理部111、プレーヤー管理部112、メンバー管理部113、楽曲情報格納部114、学習モデル格納部115、評価者格納部21、クリエータ格納部31、およびプレーヤー格納部41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0172】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0173】
受信部12、募集情報受信部121、楽曲受信部122、メンバー条件受信部123、評価受信部124、応募情報受信部125、決定情報受信部126、検索条件受信部127、ダウンロード指示受信部128、評価者受信部25、クリエータ受信部35、およびプレーヤー受信部45は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0174】
処理部13、場構成部130、侵害判断部131、楽曲蓄積部132、結果取得部133、楽曲利用処理部134、オファー部135、メンバー情報蓄積部136、ダウンロード部137、ダウンロード情報蓄積部138、利用料金処理部139、学習部13A、テーマ取得部13B、評価者処理部23、クリエータ処理部33、およびプレーヤー処理部43は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0175】
送信部14、判断結果出力部141、募集画面送信部142、プレーヤー情報送信部143、評価者送信部24、クリエータ送信部34、およびプレーヤー送信部44は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0176】
評価者受付部22、クリエータ受付部32、およびプレーヤー受付部42は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0177】
評価者出力部26、クリエータ出力部36、およびプレーヤー出力部46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。評価者出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0178】
なお、楽曲利用処理部134、オファー部135、ダウンロード部137は、無線または有線の通信手段で実現されても良い。
【0179】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、楽曲管理装置1の動作例について、図4図5のフローチャートを用いて説明する。
【0180】
(ステップS401)募集情報受信部121は、評価者端末2から募集情報を受信したか否かを判断する。募集情報を受信した場合はステップS402に行き、受信しなかった場合はステップS404に行く。なお、ここで、募集情報受信部121は、評価者識別子に対応付けて、募集情報を受信する。
【0181】
(ステップS402)場構成部130は、募集情報受信部121が受信した募集情報に含まれるテーマ情報に対して、楽曲を応募するため場を構成する。
【0182】
(ステップS403)場構成部130は、評価者識別子に対応付けて、受信された募集情報を格納部11に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0183】
(ステップS404)受信部12は、クリエータ端末3から募集画面送信指示を受信したか否かを判断する。募集画面送信指示を受信し場合はステップS405に行き、募集画面送信指示を受信しなかった場合はステップS411に行く。
【0184】
(ステップS405)処理部13は、募集画面送信指示が有する募集情報識別子に対応する楽曲募集画面を取得する。次に、送信部14は、募集画面送信指示を送信してきたクリエータ端末3に、当該楽曲募集画面を送信する。
【0185】
(ステップS406)楽曲受信部122は、クリエータ端末3から楽曲を受信したか否かを判断する。楽曲を受信した場合はステップS407に行き、受信しなかった場合はステップS406に戻る。なお、受信される楽曲は、例えば、募集情報識別子、クリエータ識別子に対応付いている。
【0186】
(ステップS407)侵害判断部131は、ステップS406で受信された楽曲に対して、侵害判断処理を行う。侵害判断処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0187】
(ステップS408)処理部13は、ステップS407における判断結果が「侵害」であったか否かを判断する。「侵害」であればステップS409に行き、「侵害」でなければステップS410に行く。
【0188】
(ステップS409)送信部14は、ステップS406で受信された楽曲が他者の著作権を侵害している旨の情報をクリエータ端末3に送信する。ステップS401に戻る。なお、ここでは、他者の著作権を侵害している楽曲は蓄積されない。
【0189】
(ステップS410)楽曲蓄積部132は、ステップS406で受信された楽曲を楽曲情報格納部114に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0190】
なお、楽曲蓄積部132は、例えば、ユニークが楽曲識別子を生成し、当該楽曲識別子とステップS406で受信された楽曲に対応付くクリエータ識別子と募集情報識別子とに対応付けて、楽曲を蓄積する。
【0191】
(ステップS411)メンバー条件受信部123は、クリエータ端末3からバンドメンバー条件を受信したか否かを判断する。バンドメンバー条件を受信した場合はステップS412に行き、受信しなかった場合はステップS413に行く。
【0192】
(ステップS412)オファー部135は、オファー処理を行う。オファー処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。ステップS401に戻る。
【0193】
(ステップS413)評価受信部124は、評価者端末2から評価情報を受信したか否かを判断する。評価情報を受信した場合はステップS414に行き、受信しなかった場合はステップS419に行く。
【0194】
(ステップS414)処理部13は、ステップS413で受信された評価情報を用いて、オーディションの結果が決定できるか否かを判断する。オーディションの結果が決定できる場合はステップS415に行き、決定できない場合はステップS418に行く。なお、オーディションの結果が決定できる場合は、通常、評価情報が確定した楽曲識別子を有する場合、または評価者全員の評価情報が受信された場合である。
【0195】
(ステップS415)結果取得部133は、ステップS413で受信された評価情報を用いて、結果情報を取得する。
【0196】
(ステップS416)送信部14は、ステップS415で取得された結果情報(採択された旨の情報)を、当該結果情報に対応する楽曲識別子と対になるクリエータ識別子で識別されるクリエータに送信する。また、送信部14は、結果情報を、評価情報に対応する評価者端末2に送信しても良い。
【0197】
(ステップS417)楽曲利用処理部134は、ステップS415で取得された結果情報と対になる募集情報識別子と対になる楽曲識別子であり、結果情報において、採択された楽曲ではない1以上の各楽曲の楽曲識別子に対応付けて、利用可能フラグを蓄積する。ステップS401に戻る。
【0198】
(ステップS418)処理部13は、ステップS413で受信された評価情報を募集情報識別子に対応付けて蓄積する。ステップS401に戻る。
【0199】
(ステップS419)応募情報受信部125は、プレーヤー端末4から応募情報を受信したか否かを判断する。応募情報を受信した場合はステップS420に行き、受信しなかった場合はステップS422に行く。なお、ここでの応募情報は、楽曲識別子に対応付いている。
【0200】
(ステップS420)処理部13は、ステップS419で受信された応募情報を、楽曲識別子に対応付けて蓄積する。
【0201】
(ステップS421)プレーヤー情報送信部143は、ステップS419で受信された応募情報に対応するプレーヤー情報をプレーヤー管理部112から取得する。次に、プレーヤー情報送信部143は、ステップS419で受信された応募情報に対応するクリエータ識別子で識別されるクリエータに、プレーヤー情報を送信する。ステップS401に戻る。
【0202】
なお、クリエータに送信することは、クリエータ端末3に送信することである。また、ここでの送信手段は問わない。
【0203】
(ステップS422)決定情報受信部126は、決定情報を受信したか否かを判断する。決定情報を受信した場合はステップS424に行き、受信しなかった場合はステップS425に行く。なお、決定情報受信部126は、通常、クリエータ端末3から決定情報を受信する。
【0204】
(ステップS423)メンバー情報蓄積部136は、ステップS422で受信された決定情報に対応するメンバー情報を構成する。
【0205】
メンバー情報蓄積部136は、例えば、ステップS422で受信された決定情報が有する1以上のプレーヤー識別子と、ステップS422で受信された決定情報に対応するクリエータ識別子であり、決定情報を送信したクリエータのクリエータ識別子とを有するメンバー情報を構成する。
【0206】
(ステップS424)メンバー情報蓄積部136は、ステップS423で構成したメンバー情報をメンバー管理部113に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0207】
なお、ここで、送信部14は、メンバー情報に含まれる1以上の各プレーヤー識別子に対応するプレーヤーに、バンドメンバーとして採用された旨を送信することは好適である。
【0208】
(ステップS425)検索条件受信部127は、検索条件を受信したか否かを判断する。検索条を受信した場合はステップS426に行き、受信しなかった場合はステップS428に行く。
【0209】
(ステップS426)楽曲利用処理部134は、ステップS425で受信された検索条件に合致する1以上の楽曲を楽曲情報格納部114から検索し、検索結果を取得する。ここで、楽曲利用処理部134は、利用可能な楽曲の中から検索することは好適である。
【0210】
(ステップS427)送信部14は、ステップS426で取得された検索結果を、検索条件を送信してきた端末に送信する。ステップS401に戻る。
【0211】
(ステップS428)ダウンロード指示受信部128は、ダウンロード指示を受信したか否かを判断する。ダウンロード指示を受信した場合はステップS429に行き、受信しなかった場合はステップS432に行く。
【0212】
(ステップS429)ダウンロード部137は、ダウンロード指示に対応する1以上の楽曲を楽曲情報格納部114から取得する。ここで、楽曲利用処理部134は、利用可能な楽曲の中から取得することは好適である。楽曲利用処理部134は、採択された楽曲は取得しないことは好適である。
【0213】
(ステップS430)ダウンロード部137は、ステップS429で取得した1以上の楽曲を、ダウンロード指示を送信してきた端末に送信する。
【0214】
(ステップS431)ダウンロード情報蓄積部138は、ステップS430で送信された1以上の各楽曲の楽曲識別子を取得する。また、ダウンロード情報蓄積部138は、ダウンロード指示を送信してきた端末(例えば、クリエータ端末3)の識別子(例えば、クリエータ識別子)を取得する。次に、ダウンロード情報蓄積部138は、当該1以上の楽曲識別子と端末の識別子(例えば、クリエータ識別子)とを有するダウンロード情報を構成する。次に、ダウンロード情報蓄積部138は、当該ダウンロード情報を蓄積する。ステップS401に戻る。なお、ダウンロード情報蓄積部138は、例えば、ダウンロード情報を格納部11に蓄積する。
【0215】
(ステップS432)利用料金処理部139は、楽曲の利用に対して、利用料金を取得するか否かを判断する。利用料金を取得する場合はステップS433に行き、利用料金を取得しない場合はステップS437に行く。なお、利用料金を取得する場合は、例えば、予め決められている。利用料金を取得する場合は、例えば、楽曲がダウンロードされた場合である。
【0216】
(ステップS433)利用料金処理部139は、利用された楽曲の利用料を取得する。なお、利用料金処理部139は、例えば、利用された楽曲の楽曲識別子と対になる利用料を、楽曲情報格納部114から取得する。また、利用料金処理部139は、例えば、楽曲の利用に共通の利用料を、格納部11から取得する。
【0217】
(ステップS434)利用料金処理部139は、楽曲を利用した者に対して、課金処理を行う。
【0218】
なお、利用料金処理部139は、例えば、楽曲を利用した者の識別子(例えば、クリエータ識別子)を取得する。次に、利用料金処理部139は、例えば、当該識別子と対になるクレジットカード番号を格納部11(例えば、クリエータ管理部111)から取得する。次に、利用料金処理部139は、当該クレジットカード番号を用いて、利用料の金額を課金する処理を行う。
【0219】
(ステップS435)利用料金処理部139は、ステップS433で取得した利用料の中からの、クリエータの報酬(例えば、「クリエータの報酬=利用料×所定割合(例えば、割合1)」)を取得する。次に、利用料金処理部139は、取得したクリエータの報酬を、クリエータ識別子と対にして蓄積する。なお、利用料金処理部139は、クリエータに対して、取得した報酬を与える処理(例えば、クリエータの銀行口座に入金する処理)を行っても良い。
【0220】
(ステップS436)利用料金処理部139は、ステップS433で取得した利用料の中からの、プレーヤーの報酬(例えば、「プレーヤーの報酬=利用料×所定割合(例えば、割合2)」)を取得する。次に、利用料金処理部139は、プレーヤーの人数を取得する。次に、利用料金処理部139は、プレーヤー一人当たりの報酬(一人の報酬=プレーヤーの報酬/人数)を取得する。次に、利用料金処理部139は、取得したプレーヤーの一人当たりの報酬を、1以上の各プレーヤー識別子と対にして蓄積する。なお、利用料金処理部139は、クリエータに対して、取得した報酬を与える処理(例えば、各プレーヤーの銀行口座に入金する処理)を行っても良い。ステップS401に戻る。
【0221】
(ステップS437)学習部13Aは、学習処理を行うか否かを判断する。学習処理を行う場合はステップS438に行き、学習処理を行わない場合はステップS440に行く。なお、例えば、学習指示の受信に応じて、学習部13Aは、学習処理を行う、と判断する。但し、学習処理のトリガーは問わない。
【0222】
(ステップS438)学習部13Aは、楽曲と当該楽曲と対になるテーマ情報とを用いて、学習処理を行い、学習モデルを取得する。学習処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0223】
(ステップS439)学習部13Aは、ステップS438で取得した学習モデルを学習モデル格納部115に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0224】
(ステップS440)テーマ取得部13Bは、楽曲のテーマ情報を取得するか否かを判断する。楽曲のテーマ情報を取得する場合はステップS441に行き、取得しない場合はステップS401に戻る。なお、テーマ取得処理のトリガーは問わない。
【0225】
(ステップS441)テーマ取得部13Bは、楽曲のテーマ情報を取得する処理を行う。ステップS401に戻る。なお、かかるテーマ取得処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0226】
なお、図4図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0227】
次に、ステップS407の侵害判断処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0228】
(ステップS601)侵害判断部131は、ステップS406で受信された楽曲を分割し、2以上の部分楽曲を取得する。
【0229】
(ステップS602)侵害判断部131は、カウンタiに1を代入する。
【0230】
(ステップS603)侵害判断部131は、i番目の部分楽曲が存在するか否かを判断する。i番目の部分楽曲が存在する場合はステップS604に行き、存在しない場合はステップS617に行く。
【0231】
(ステップS604)侵害判断部131は、i番目の部分楽曲の2以上の楽曲特徴量を取得する。
【0232】
(ステップS605)侵害判断部131は、ステップS603で取得した2以上の各楽曲特徴量を要素とする特徴量ベクトルを構成する。なお、かかる特徴量ベクトルは、検査対象のベクトルであるので、検査ベクトルと言うこととする。
【0233】
(ステップS606)侵害判断部131は、カウンタjに1を代入する。
【0234】
(ステップS607)侵害判断部131は、j番目の被検査対象の楽曲が存在するか否かを判断する。j番目の被検査対象の楽曲が存在する場合はステップS608に行き、存在しない場合はステップS616に行く。なお、被検査対象の楽曲は、著作権が侵害された可能性のある楽曲であり、例えば、クリエータ管理部111に格納されている楽曲識別子であり、ステップS406で受信された楽曲を送信してきたクリエータがダウンロードした楽曲であり、当該クリエータのクリエータ識別子と対になる楽曲識別子で識別される楽曲である。
【0235】
(ステップS608)侵害判断部131は、カウンタkに1を代入する。
【0236】
(ステップS609)侵害判断部131は、j番目の被検査対象の楽曲に対応するk番目の被検査ベクトルが存在するか否かを判断する。k番目の被検査ベクトルが存在する場合はステップS610に行き、存在しない場合はステップS615に行く。
【0237】
なお、被検査ベクトルとは、被検査対象の楽曲を分割した部分楽曲の2以上の各楽曲特徴量を要素とする特徴量ベクトルである。
【0238】
また、侵害判断部131は、予め、楽曲情報格納部114に格納されている各楽曲を分割し、2以上の部分楽曲を取得し、当該2以上の各部分楽曲から2以上の楽曲特徴量を取得し、当該2以上の楽曲特徴量を用いて被検査ベクトルを構成し、各被検査ベクトルを、楽曲および部分楽曲に対応付けて、楽曲情報格納部114に蓄積している、とする。
【0239】
(ステップS610)侵害判断部131は、j番目の被検査対象の楽曲に対応するk番目の被検査ベクトルを楽曲情報格納部114から取得する。
【0240】
(ステップS611)侵害判断部131は、ステップS605で構成した検査ベクトルと、ステップS610で取得した被検査ベクトルとの類似度を取得する。
【0241】
(ステップS612)侵害判断部131は、ステップS611で取得した類似度が類似条件を満たすか否かを判断する。類似条件を満たす場合はステップS613に行き、類似条件を満たさない場合はステップS614に行く。なお、類似条件は、例えば、類似度が閾値以上、または類似度が閾値より大きいことである。
【0242】
(ステップS613)侵害判断部131は、j番目の被検査対象の楽曲識別子、およびk番目の被検査ベクトルに対応する部分楽曲の部分楽曲識別子を、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0243】
(ステップS614)侵害判断部131は、カウンタkを1、インクリメントする。ステップS609戻る。
【0244】
(ステップS615)侵害判断部131は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS607に戻る。
【0245】
(ステップS616)侵害判断部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS603に戻る。
【0246】
(ステップS617)侵害判断部131は、判断結果を構成する。なお、判断結果は、例えば、「侵害」「非侵害」「侵害している場合の楽曲識別子、部分楽曲識別子」である。また、侵害判断部131は、通常、ステップS613で図示しないバッファに一時蓄積した情報を用いて、判断結果を構成する。
【0247】
次に、ステップS410のオファー処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0248】
(ステップS701)オファー部135は、ステップS411で受信されたバンドメンバー条件を取得する。
【0249】
(ステップS702)オファー部135は、カウンタiに1を代入する。
【0250】
(ステップS703)オファー部135は、プレーヤー管理部112に、i番目のプレーヤー識別子が存在するか否かを判断する。i番目のプレーヤー識別子が存在する場合はステップS704に行き、存在しない場合はステップS708に行く。
【0251】
(ステップS704)オファー部135は、i番目のプレーヤー識別子と対になる1以上のプレーヤー属性値をプレーヤー管理部112から取得する。
【0252】
(ステップS705)オファー部135は、ステップS704で取得した1以上のプレーヤー属性値が、ステップS701で取得したバンドメンバー条件に合致するか否かを判断する。バンドメンバー条件に合致する場合はステップS706に行き、合致しない場合はステップS707に行く。
【0253】
(ステップS706)オファー部135は、i番目のプレーヤー識別子を、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0254】
(ステップS707)オファー部135は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS703に戻る。
【0255】
(ステップS708)オファー部135は、ステップS706で一時蓄積した1以上のプレーヤー識別子で識別されるプレーヤーの中で、各プレーヤーの1以上のプレーヤー属性値を用いて、オファーする1以上のプレーヤーを決定する。
【0256】
オファー部135は、例えば、バンドメンバー条件に合致するプレーヤーの中で、各楽器ごとに、最もスコアが高いプレーヤーを、オファーするプレーヤーとして決定する。また、オファー部135は、例えば、バンドメンバー条件に合致するプレーヤーのすべてを、オファーするプレーヤーとして決定する。
【0257】
(ステップS709)オファー部135は、カウンタjに1を代入する。
【0258】
(ステップS710)オファー部135は、ステップS708で決定したプレーヤーの中で、j番目のプレーヤーが存在するか否かを判断する。j番目のプレーヤーが存在する場合はステップS711に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0259】
(ステップS711)オファー部135は、j番目のプレーヤーに対するオファー情報を取得する。なお、オファー情報は、例えば、クリエータ識別子、楽曲識別子、プレーヤー属性値(例えば、楽器識別子)を有する。
【0260】
(ステップS712)オファー部135は、ステップS711で構成したオファー情報を、j番目のプレーヤーのプレーヤー端末4に送信する。なお、ここでのオファー情報の送信手段は問わない。
【0261】
(ステップS713)オファー部135は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS710に戻る。
【0262】
次に、ステップS438の学習処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0263】
(ステップS801)学習部13Aは、カウンタiに1を代入する。
【0264】
(ステップS802)学習部13Aは、教師データを構成する際に使用するj番目の楽曲が存在するか否かを判断する。j番目の楽曲が存在する場合はステップS803に行き、存在しない場合はステップS811に行く。
【0265】
(ステップS803)学習部13Aは、j番目の楽曲を楽曲情報格納部114から取得する。
【0266】
(ステップS804)学習部13Aは、ステップS803で取得したj番目の楽曲の1または2以上の楽曲特徴量を取得する。
【0267】
(ステップS805)学習部13Aは、カウンタjに1を代入する。
【0268】
(ステップS806)学習部13Aは、j番目の楽曲に対応するテーマ情報の中で、j番目のテーマ情報が存在するか否かを判断する。j番目のテーマ情報が存在する場合はステップS807に行き、存在しない場合はステップS810に行く。
【0269】
(ステップS807)学習部13Aは、j番目の楽曲に対応するj番目のテーマ情報を楽曲情報格納部114から取得する。
【0270】
(ステップS808)学習部13Aは、ステップS804で取得した1または2以上の楽曲特徴量を説明変数とし、j番目のテーマ情報を目的変数とする教師データを構成する。なお、教師データは、楽曲の1以上の楽曲属性値を説明変数としても良い。
【0271】
(ステップS809)学習部13Aは、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS806に戻る。
【0272】
(ステップS810)学習部13Aは、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS802に戻る。
【0273】
(ステップS811)学習部13Aは、ステップS808で構成した2以上の教師データを学習モジュールに与える。
【0274】
(ステップS812)学習部13Aは、学習モジュールを実行し、学習モデルを取得する。上位処理にリターンする。
【0275】
なお、図8のフローチャートにおいて、取得できた学習モデルは、多値分類の学習モデルである。
【0276】
次に、ステップS441のテーマ取得処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0277】
(ステップS901)テーマ取得部13Bは、学習モデル格納部115の学習モデルを取得する。
【0278】
(ステップS902)テーマ取得部13Bは、カウンタiに1を代入する。
【0279】
(ステップS903)テーマ取得部13Bは、テーマ情報を付加する対象のi番目の楽曲が楽曲情報格納部114に存在するか否かを判断する。i番目の楽曲が存在する場合はステップS904に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0280】
(ステップS904)テーマ取得部13Bは、i番目の楽曲を楽曲情報格納部114から取得する。
【0281】
(ステップS905)テーマ取得部13Bは、i番目の楽曲の1以上の楽曲特徴量を取得する。
【0282】
(ステップS906)テーマ取得部13Bは、ステップS901で取得した学習モデルとステップS905で取得した1以上の楽曲特徴量とを、予測モジュールに与える。なお、ここで、i番目の楽曲の1以上の楽曲属性値をも、予測モジュールに与えても良い。
【0283】
(ステップS907)テーマ取得部13Bは、予測モジュールを実行する。
【0284】
(ステップS908)テーマ取得部13Bは、テーマ情報を取得できたか否かを判断する。テーマ情報を取得できた場合はステップS909に行き、テーマ情報を取得できなかった場合はステップS910に行く。なお、予測モジュールの実行結果であるテーマ情報とスコアのうち、スコアが閾値以下または閾値より小さい場合に、テーマ情報を取得できなかったと判断することは好適である。
【0285】
(ステップS909)テーマ取得部13Bは、取得したテーマ情報をi番目の楽曲に対応付けて蓄積する。
【0286】
(ステップS910)テーマ取得部13Bは、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS903に戻る。
【0287】
次に、評価者端末2の動作例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0288】
(ステップS1001)評価者受付部22は、募集情報を受け付けたか否かを判断する。募集情報を受け付けた場合はステップS1002に行き、受け付けなかった場合はステップS1003に行く。なお、受け付けられた募集情報は、例えば、1または2以上のテーマ情報を有する。
【0289】
(ステップS1002)評価者処理部23は、送信する募集情報を構成する。次に、評価者送信部24は、当該募集情報を楽曲管理装置1に送信する。ステップS1001に戻る。
【0290】
なお、評価者処理部23は、例えば、評価者格納部21の評価者識別子を取得し、当該評価者識別子と1以上のテーマ情報とを有する募集情報を構成する。
【0291】
(ステップS1003)評価者受付部22は、ダウンロード指示を受け付けたか否かを判断する。ダウンロード指示を受け付けた場合はステップS1004に行き、受け付けなかった場合はステップS1007に行く。なお、ダウンロード指示は、楽曲を特定する情報を含む。楽曲を特定する情報は、例えば、楽曲識別子、1以上の楽曲属性値に基づく検索条件である。
【0292】
(ステップS1004)評価者処理部23は、送信するダウンロード指示を構成する。次に、評価者送信部24は、当該ダウンロード指示を楽曲管理装置1に送信する。
【0293】
なお、評価者処理部23は、評価者格納部21の評価者識別子を取得し、当該評価者識別子と楽曲を特定する情報とを有するダウンロード指示を構成する。
【0294】
(ステップS1005)評価者受信部25は、楽曲管理装置1から楽曲を受信したか否かを判断する。楽曲を受信した場合はステップS1006に行き、受信しなかった場合はステップS1005に戻る。
【0295】
(ステップS1006)評価者出力部26は、ステップS1005で受信された楽曲を取得する。ステップS1001に戻る。なお、ここでの出力は、例えば、評価者格納部21への蓄積、または再生である。
【0296】
(ステップS1007)評価者受付部22は、評価情報または決定情報を受け付けたか否かを判断する。評価情報または決定情報を受け付けた場合はステップS1008に行き、受け付けなかった場合はステップS1009に行く。
【0297】
(ステップS1008)評価者処理部23は、送信する評価情報または決定情報を構成する。次に、評価者送信部24は、当該評価情報または決定情報を楽曲管理装置1に送信する。ステップS1001に戻る。
【0298】
(ステップS1009)評価者受付部22は、検索条件を受け付けたか否かを判断する。検索条件を受け付けた場合はステップS1010に行き、受け付けなかった場合はステップS1001に戻る。
【0299】
(ステップS1010)評価者処理部23は、送信する検索条件を構成する。次に、評価者送信部24は、当該検索条件を楽曲管理装置1に送信する。
【0300】
(ステップS1011)評価者受信部25は、楽曲管理装置1から検索結果を受信したか否かを判断する。検索結果を受信した場合はステップS1012に行き、受信しなかった場合はステップS1011に戻る。
【0301】
(ステップS1012)評価者処理部23は、ステップS1011で受信された検索結果を用いて、出力する検索結果を構成する。評価者出力部26は、当該検索結果を出力する。ステップS1001に戻る。
【0302】
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0303】
次に、クリエータ端末3の動作例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0304】
(ステップS1101)クリエータ受付部32は、募集画面送信指示を受け付けたか否かを判断する。募集画面送信指示を受け付けた場合はステップS1102に行き、受け付けなかった場合はステップS1107に行く。
【0305】
(ステップS1102)クリエータ処理部33は、送信する募集画面送信指示を構成する。クリエータ送信部34は、当該募集画面送信指示を楽曲管理装置1に送信する。なお、募集画面送信指示は、募集情報識別子を有する。
【0306】
(ステップS1103)クリエータ受信部35は、楽曲募集画面を受信したか否かを判断する。楽曲募集画面を受信した場合はステップS1104に行き、受信しなかった場合はステップS1103に戻る。
【0307】
(ステップS1104)クリエータ処理部33は、出力する楽曲募集画面を構成する。クリエータ出力部36は、当該楽曲募集画面を出力する。
【0308】
(ステップS1105)クリエータ受付部32は、楽曲を受け付けたか否かを判断する。楽曲を受け付けた場合はステップS1106に行き、受け付けなかった場合はステップS1105に戻る。
【0309】
(ステップS1106)クリエータ処理部33は、送信する楽曲を構成する。クリエータ送信部34は、当該楽曲を楽曲管理装置1に送信する。ステップS1101に戻る。なお、送信される楽曲は、例えば、募集情報識別子に対応付いている。
【0310】
(ステップS1107)クリエータ受付部32は、検索条件を受け付けたか否かを判断する。検索条件を受け付けた場合はステップS1108に行き、受け付けなかった場合はステップS1111に行く。
【0311】
(ステップS1108)クリエータ処理部33は、送信する検索条件を構成する。次に、クリエータ送信部34は、当該検索条件を楽曲管理装置1に送信する。
【0312】
(ステップS1109)クリエータ受信部35は、楽曲管理装置1から検索結果を受信したか否かを判断する。検索結果を受信した場合はステップS1110に行き、受信しなかった場合はステップS1109に戻る。
【0313】
(ステップS1110)クリエータ処理部33は、ステップS1109で受信された検索結果を用いて、出力する検索結果を構成する。クリエータ出力部36は、当該検索結果を出力する。ステップS1101に戻る。
【0314】
(ステップS1111)クリエータ受付部32は、ダウンロード指示を受け付けたか否かを判断する。ダウンロード指示を受け付けた場合はステップS1112に行き、受け付けなかった場合はステップS1115に行く。
【0315】
(ステップS1112)クリエータ処理部33は、送信するダウンロード指示を構成する。次に、クリエータ送信部34は、当該ダウンロード指示を楽曲管理装置1に送信する。
【0316】
(ステップS1113)クリエータ受信部35は、楽曲管理装置1から楽曲を受信したか否かを判断する。楽曲を受信した場合はステップS1114に行き、受信しなかった場合はステップS1113に戻る。
【0317】
(ステップS1114)クリエータ出力部36は、ステップS1113で受信された楽曲を取得する。ステップS1101に戻る。なお、ここでの出力は、例えば、クリエータ格納部31への蓄積、または再生である。
【0318】
(ステップS1115)クリエータ受付部32は、楽曲の編集指示を受け付けたか否かを判断する。編集指示を受け付けた場合はステップS1116に行き、受け付けなかった場合はステップS1117に行く。
【0319】
(ステップS1116)クリエータ処理部33は、編集指示に応じて、楽曲を編集する。ステップS1101に戻る。なお、当該編集により新たに作成された楽曲は、元の楽曲の楽曲識別子に対応付いている、とする。また、楽曲を編集する技術は公知技術である。
【0320】
(ステップS1117)クリエータ受付部32は、バンドメンバー条件を受け付けたか否かを判断する。バンドメンバー条件を受け付けた場合はステップS1118に行き、受け付けなかった場合はステップS1119に行く。
【0321】
(ステップS1118)クリエータ処理部33は、送信するバンドメンバー条件を構成する。次に、クリエータ送信部34は、当該バンドメンバー条件を楽曲管理装置1に送信する。ステップS1101に戻る。なお、バンドメンバー条件は、通常、楽曲識別子に対応付いている。
【0322】
(ステップS1119)クリエータ受付部32は、決定情報を受け付けたか否かを判断する。決定情報を受け付けた場合はステップS1120に行き、受け付けなかった場合はステップS1121に行く。
【0323】
(ステップS1120)クリエータ処理部33は、送信する決定情報を構成する。次に、クリエータ送信部34は、当該決定情報を楽曲管理装置1に送信する。ステップS1101に戻る。
【0324】
(ステップS1121)クリエータ受信部35は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1122に行き、受信しなかった場合はステップS1101に戻る。なお、情報は、例えば、メンバー情報、楽曲が採択されたか否かを示す結果情報である。
【0325】
(ステップS1122)クリエータ処理部33は、受信された情報を出力する構造にする。クリエータ出力部36は、当該情報を出力する。ステップS1101に戻る。
【0326】
なお、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0327】
次に、プレーヤー端末4の動作例について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0328】
(ステップS1201)プレーヤー受信部45は、オファー情報を受信したか否かを判断する。オファー情報を受信した場合はステップS1202に行き、受信しなかった場合はステップS1206に行く。
【0329】
(ステップS1202)プレーヤー処理部43は、出力するオファー情報を構成する。プレーヤー出力部46は、当該オファー情報を出力する。
【0330】
(ステップS1203)プレーヤー受付部42は、オファーを受ける旨を受け付けたか、受けない旨を受け付けたかを判断する。オファーを受ける旨を受け付けた場合はステップS1204に行き、オファーを受けない旨を受け付けた場合はステップS1201に戻る。
【0331】
(ステップS1204)プレーヤー処理部43は、決定情報を構成する。なお、決定情報は、例えば、オファー情報に含まれる楽曲識別子、およびプレーヤー識別子を有する。
【0332】
(ステップS1205)プレーヤー送信部44は、ステップS1204で構成された決定情報を楽曲管理装置1に送信する。ステップS1201に戻る。
【0333】
(ステップS1206)プレーヤー受付部42は、応募情報を受け付けたか否かを判断する。応募情報を受け付けた場合はステップS1207に行き、受け付けなかった場合はステップS1208に行く。
【0334】
(ステップS1207)プレーヤー処理部43は、送信する応募情報を構成する。プレーヤー送信部44は、当該応募情報を楽曲管理装置1に送信する。ステップS1201に戻る。なお、応募情報は、例えば、プレーヤー識別子、楽曲識別子を有する。
【0335】
(ステップS1208)プレーヤー受付部42は、検索条件を受け付けたか否かを判断する。検索条件を受け付けた場合はステップS1209に行き、受け付けなかった場合はステップS1212に行く。
【0336】
(ステップS1209)プレーヤー処理部43は、送信する検索条件を構成する。次に、プレーヤー送信部44は、当該検索条件を楽曲管理装置1に送信する。
【0337】
(ステップS1210)プレーヤー受信部45は、楽曲管理装置1から検索結果を受信したか否かを判断する。検索結果を受信した場合はステップS1211に行き、受信しなかった場合はステップS1210に戻る。
【0338】
(ステップS1211)プレーヤー処理部43は、ステップS1210で受信された検索結果を用いて、出力する検索結果を構成する。プレーヤー出力部46は、当該検索結果を出力する。ステップS1201に戻る。
【0339】
(ステップS1212)プレーヤー受付部42は、ダウンロード指示を受け付けたか否かを判断する。ダウンロード指示を受け付けた場合はステップS1213に行き、受け付けなかった場合はステップS1201に戻る。
【0340】
(ステップS1213)プレーヤー処理部43は、送信するダウンロード指示を構成する。次に、プレーヤー送信部44は、当該ダウンロード指示を楽曲管理装置1に送信する。
【0341】
(ステップS1214)プレーヤー受信部45は、楽曲管理装置1から楽曲を受信したか否かを判断する。楽曲を受信した場合はステップS1215に行き、受信しなかった場合はステップS1214に戻る。
【0342】
(ステップS1215)プレーヤー出力部46は、ステップS1214で受信された楽曲を取得する。ステップS1201に戻る。なお、ここでの出力は、例えば、クリエータ格納部31への蓄積、または再生である。
【0343】
なお、図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0344】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。
【0345】
今、楽曲管理装置1の格納部11には、図13に示す構造を有する募集情報管理表が格納されている、とする。募集情報管理表は、1以上の募集情報を格納する表である。募集情報管理表は、評価者端末2から送信された募集情報に基づく。
【0346】
募集情報管理表は、「ID」「募集情報識別子」「評価者識別子」「評価者名」「テーマ情報」「報酬」「採用楽曲識別子」を有する1以上のレコードを格納し得る。「ID」は、レコードを識別する情報である。「募集情報識別子」は、募集情報を識別する情報である。「評価者識別子」は、評価者を識別する情報であり、ここでは、楽曲を募集する企業の担当者の識別子である。「評価者名」は、評価者の名称であり、ここでは、楽曲を募集する企業の名称(会社名)である。「テーマ情報」は、評価者が募集する楽曲のテーマを示す情報である。「報酬」は、採択された楽曲に対して、評価者(募集者)が支払う報酬である。「採用楽曲識別子」は、評価者により、採用された楽曲の楽曲識別子である。なお、「採用楽曲識別子」が「空」である場合、採用楽曲が未決定の状態であることを意味する。
【0347】
また、クリエータ管理部111には、図14に示す構造を有するクリエータ情報管理表が格納されている、とする。クリエータ情報管理表は、クリエータ情報管理表は、1以上のクリエータ情報を格納する表である。クリエータ情報管理表は、クリエータ端末3から送信されたクリエータ情報に基づく。
【0348】
クリエータ情報管理表は、「ID」「クリエータ識別子」「クリエータ属性値」「ダウンロード楽曲識別子」を有する1以上のレコードを格納し得る。「クリエータ属性値」は、ここでは「氏名」「メールアドレス」「電話番号」「居住地域」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「ダウンロード楽曲識別子」は、クリエータがダウンロードした楽曲の楽曲識別子である。「居住地域」は、クリエータの居住地域を示す。
【0349】
プレーヤー管理部112には、図15に示す構造を有するプレーヤー情報管理表が格納されている、とする。プレーヤー情報管理表は、1または2以上のプレーヤー情報を格納する表である。プレーヤー情報管理表は、プレーヤー端末4から送信されたプレーヤー情報に基づく。
【0350】
プレーヤー情報管理表は、「ID」「プレーヤー識別子」「プレーヤー属性値」を有する1以上のレコードを格納し得る。「プレーヤー属性値」は、ここでは「氏名」「メールアドレス」「電話番号」「居住地域」「ジャンル」「楽器識別子(パート)」「方向性」を有する。「居住地域」は、プレーヤーの居住地域を示す。「ジャンル」は、プレーヤーが演奏する音楽のジャンルを示す。「楽器識別子(パート)」は、プレーヤーが担当可能なパートであり、バンドの中でのパートを示す。「方向性」は、プレーヤーが目指す方向性を示し、ここでは、例えば、プロのミュージシャンを目指す「プロ」、または趣味で音楽に関わる「趣味」のいずれかである。
【0351】
メンバー管理部113には、図16に示す構造を有するメンバー情報管理表が格納されている、とする。メンバー情報管理表は、1または2以上のメンバー情報を格納する表である。
【0352】
メンバー情報管理表は、「ID」「バンド識別子」「メンバー情報」を有する1以上のレコードを格納し得る。「メンバー情報」は、「クリエータ識別子」「楽曲識別子」「パート情報」を有する。「パート情報」は、「プレーヤー識別子」「パート識別子」を有する。「バンド識別子」は、バンドを識別する情報である。「パート情報」が有する「プレーヤー識別子」は、パートを担当するプレーヤーの識別情報である。「パート情報」が有する「パート識別子」は、パートを識別する情報である。なお、「パート情報」が「空」である場合、各パートが未決定である。
【0353】
楽曲情報格納部114には、図17に示す構造を有する楽曲情情報管理表が格納されている、とする。楽曲情情報管理表は、1または2以上の楽曲情報を格納する表である。ここでの楽曲情報は、募集に対して、応募された楽曲の情報である。
【0354】
楽曲情情報管理表は、「ID」「楽曲識別子」「楽曲属性値」「募集情報識別子」「楽曲」「利用可能フラグ」を有する1以上のレコードを格納し得る。なお、利用可能フラグ「1」は、楽曲を利用できることを示す。また、利用可能フラグ「1」は、ここでは、オーディションで採択されなかったことを示す。また、利用可能フラグ「0」は、楽曲を利用できないことを示す。ここでは、利用可能フラグ「0」に対応する楽曲は、オーディションで採用された楽曲、またはオーディションでの結果が出ていない楽曲である、とする。
【0355】
かかる状況において、以下の5つの具体例を説明する。具体例1は、オーディション機能である。オーディション機能とは、楽曲のオーディションを行える処理である。オーディション機能は、募集されたテーマに対して、複数の楽曲が収集され、当該募集に対して、一の楽曲が採用されるまでの処理である。具体例2は、マッチング機能である。マッチングは、クリエータの楽曲とプレーヤーとのマッチングである。マッチング機能は、メンバー決定処理と言える。メンバー決定処理とは、楽曲を演奏するバンドのメンバーを募集し、決定するまでの処理である。具体例3は、著作権侵害チェック機能である。著作権侵害チェック機能は、アップロードされた楽曲が、他の楽曲の著作権を侵害していないか否かを判断する処理である。具体例4は、楽曲利用処理である。楽曲利用処理は、利用可能な楽曲を利用する処理である。なお、ここでの利用は、楽曲を検索し、ダウンロードする処理である。また、楽曲がダウンロードされた場合に、ここでは、利用料が発生し、利用料は、バンドのメンバー等に分配される、とする。具体例5は、テーマ情報を自動付加する機能である。
【0356】
(具体例1)
株式会社Aは、自社のCMソングの募集を行いたく、株式会社Aの担当者は、募集情報を評価者端末2から楽曲管理装置1に送信した、とする。
【0357】
次に、楽曲管理装置1の募集情報受信部121は、当該評価者端末2から募集情報「<評価者識別子>E001 <評価者名>株式会社A <テーマ情報>テーマa <報酬>100万円」を受信した、とする。
【0358】
次に、場構成部130は、募集情報受信部121が受信した募集情報に含まれるテーマ情報「テーマa」に対して、楽曲を応募するため場を構成する。ここでの場は、ウェブページであり、ページXである、とする。
【0359】
また、場構成部130は、ユニークな募集情報識別子「R001」を生成し、当該募集情報識別子と受信された募集情報とを有するレコードを、募集情報管理表(図13)に蓄積した、とする。かかる情報は、図13の「ID=1」のレコードのうちの「採用楽曲識別子」を除く情報である。なお、この段階では、図13の「ID=1」の採用楽曲識別子は「NULL」である。
【0360】
次に、クリエータ「山田A夫」は、クリエータ端末3から楽曲管理装置1にアクセスし、ページXをダウンロードした、とする。そして、当該クリエータ端末3は、ページXを受信し、ページXにより実現される楽曲募集画面を出力する。そして、山田A夫は、楽曲募集画面に対して、自作した楽曲を与え、楽曲管理装置1にアップロードした、とする。すると、当該クリエータ端末3から楽曲管理装置1に、当該楽曲と、情報「<クリエータ識別子>C001 <募集情報識別子>R001」とが送信される。
【0361】
次に、楽曲管理装置1の楽曲受信部122は、山田A夫のクリエータ端末3から楽曲と情報「<クリエータ識別子>C001 <募集情報識別子>R001」とを受信する。
【0362】
次に、侵害判断部131は、山田A夫から受信された楽曲に対して、侵害判断処理を行う。ここでの著作権の侵害判断の対象は、クリエータがダウンロードした他の楽曲のみである、とする。つまり、侵害判断部131は、クリエータ識別子「C001」と対になるダウンロード楽曲識別子をクリエータ管理表(図14)から取得しようとするが、取得できない。そのため、侵害判断部131は、判断結果「非侵害」を取得する。
【0363】
次に、楽曲蓄積部132は、ユニークな楽曲識別子「M001」を生成する。また、楽曲蓄積部132は、図示しない時計から本日の日付けであるアップロード日「2022/4/3」を取得する。また、楽曲蓄積部132は、オーディション前なので、利用可能フラグ「0」を取得する。そして、楽曲蓄積部132は、楽曲管理表に蓄積する情報を構成する。次に、楽曲蓄積部132は、構成した情報を楽曲管理表(図14)に蓄積する。ここで、蓄積されたレコードは、楽曲管理表の「ID=1」のレコードである。
【0364】
また、他の多数のクリエータも、山田A夫と同様、自作した楽曲を、自分のクリエータ端末3から楽曲管理装置1に送信した、とする。そして、楽曲管理装置1は、「ID=2」のレコード等の複数のレコード(楽曲情報)を楽曲管理表(図14)に蓄積した、とする。
【0365】
次に、株式会社Aの担当者は、募集情報識別子「R001」と対になる楽曲(音楽ファイル)を、評価者端末2を用いてダウンロードし、聴いた、とする。次に、株式会社Aの担当者は、楽曲識別子「M001」で識別される楽曲が気に入り、当該楽曲を採用することを、自身の評価者端末2に入力した、とする。すると、評価情報「<募集情報識別子>R001 <決定>M001」が、当該評価者端末2から楽曲管理装置1に送信された、とする。
【0366】
次に、楽曲管理装置1の評価受信部124は、当該評価者端末2から評価情報「<募集情報識別子>R001 <決定>M001」を受信する。次に、結果取得部133は、受信された評価情報を用いて、結果情報(「M001」が採用された旨の情報)を取得する。また、結果取得部133は、「M001」を、募集情報識別子「R001」と対にして、募集情報管理表の属性値「採用楽曲識別子」に蓄積する。
【0367】
次に、送信部14は、評価情報に対応する楽曲識別子「M001」と対になるクリエータ識別子「C001」を楽曲管理表(図17)から取得する。また、送信部14は、当該クリエータ識別子「C001」と対になるメールアドレス「ya@x.com」をクリエータ管理表(図14)から取得し、当該メールアドレスが示す先に、取得された結果情報を送信する。かかることにより、山田A夫は、自分の曲「M001」が採用されたことを知る。
【0368】
次に、楽曲利用処理部134は、取得された結果情報と対になる募集情報識別子「R001」と対になる楽曲識別子であり、結果情報において、採択された楽曲ではない1以上の各楽曲の楽曲識別子(例えば、「M002」)に対応付けて、利用可能フラグ「1」を蓄積する。かかる処理により、例えば、楽曲管理表(図17)の「ID=2」のレコードの利用可能フラグが「1」に書き換えられた。
【0369】
次に、利用料金処理部139は、楽曲の採択に応じて、募集情報識別子「R001」と対になる報酬(利用料)「100万円」を、募集情報管理表(図13)から取得する。次に、利用料金処理部139は、楽曲を採択した評価者(株式会社A)に対して、100万円の課金処理を行う。また、利用料金処理部139は、クリエータ「山田A夫」に100万円の報酬を与える処理(例えば、山田A夫の銀行口座に入金する処理)を行う。
【0370】
以上、本具体例において、株式会社Aは、テーマを与えた楽曲のオーディションを行った結果、クリエータから応募された複数の楽曲から、一の楽曲を選択でき、今後、その楽曲を使用することができる。また、本具体例において、クリエータが自作の楽曲を評価してもらえる場を提供でき、クリエータに報酬を与えることができる。
【0371】
(具体例2)
今、山田A夫は、株式会社AのCMで使用する楽曲「M001」を演奏するバンドのメンバーを募集するために、バンドメンバー条件「居住地域=大阪 AND 楽曲識別子=(ギター OR ボーカル) AND 方向性=プロ」と楽曲識別子「M001」を有するバンドメンバー募集情報を、クリエータ端末3に入力した、とする。次に、クリエータ端末3は、当該バンドメンバー募集情報を受け付け、楽曲管理装置1に送信する。なお、バンドメンバー条件が有する「楽曲識別子=(ギター OR ボーカル)」は、ギター担当のメンバーを1名、ボーカル担当のメンバーを1名、募集することを示す、とする。
【0372】
次に、楽曲管理装置1のメンバー条件受信部123は、クリエータ端末3から当該バンドメンバー募集情報を受信する。
【0373】
次に、オファー部135は、以下のようにオファー処理を行う。つまり、オファー部135は、受信されたバンドメンバー募集情報が有するバンドメンバー条件「居住地域=大阪 AND 楽曲識別子=(ギター OR ボーカル) AND 方向性=プロ」を取得する。次に、オファー部135は、プレーヤー情報管理表(図15)の各プレーヤーのプレーヤー属性値「居住地域」「ジャンル」「楽曲識別子」「方向性」がバンドメンバー条件に合致するか否かを判断する。そして、オファー部135は、バンドメンバー条件に合致するプレーヤー属性値に対応するプレーヤーを選択する。ここでは、オファー部135は、プレーヤー識別子「P001」「P003」「P004」等の多数のプレーヤー識別子をプレーヤー情報管理表(図15)から取得する。次に、オファー部135は、取得した各プレーヤー識別子と対になるメールアドレス宛に、オファー情報を送信する。
【0374】
次に、2以上の各プレーヤー端末4は、オファー情報を受信し、出力する。なお、オファー情報は、株式会社AのCMソング(楽曲識別子「M001」の楽曲)の演奏への参画のオファーを示す情報である。
【0375】
次に、株式会社AのCMソングの演奏に参画したいと考えたプレーヤーは、楽曲識別子「M001」を有する応募情報をプレーヤー端末4に入力する。次に、プレーヤー端末4のプレーヤー受付部42は当該応募情報を受け付け、プレーヤー処理部43は、送信する応募情報(例えば、「<クリエータ識別子>C001 <楽曲識別子>M001 <プレーヤー識別子>P001」を構成する。次に、プレーヤー送信部44は、当該応募情報を楽曲管理装置1に送信する。
【0376】
次に、楽曲管理装置1の応募情報受信部125は、2以上の各プレーヤー端末4から応募情報を受信する。次に、処理部13は、受信された2以上の各応募情報が有するプレーヤー識別子を、楽曲識別子「M001」に対応付けて蓄積する。次に、プレーヤー情報送信部143は、受信された応募情報が有するプレーヤー識別子に対応するプレーヤー情報(種々のプレーヤー属性値を含む)をプレーヤー情報管理表(図15)から取得する。次に、プレーヤー情報送信部143は、受信された応募情報に対応するクリエータ識別子「C001」で識別されるクリエータに、2以上のプレーヤー情報を送信する。
【0377】
そして、クリエータ「山田A夫」のクリエータ端末3は、応募した各プレーヤーのプレーヤー情報を受信し、出力する。次に、山田A夫は、ギター担当1名(ここでは、プレーヤー識別子「P001」のプレーヤー)と、ボーカル担当1名(ここでは、プレーヤー識別子「P004」のプレーヤー)とを選択した、とする。すると、山田A夫のクリエータ端末3は、当該選択を受け付け、当該プレーヤー識別子「P001,P004」を有する決定情報を構成し、楽曲管理装置1に送信する。
【0378】
次に、楽曲管理装置1の決定情報受信部126は、決定情報「<クリエータ識別子>C001 <楽曲識別子>M001 <プレーヤー識別子>P001,P004」を受信した、とする。
【0379】
次に、メンバー情報蓄積部136は、ユニークなバンド識別子「B001」を生成する。そして、メンバー情報蓄積部136は、当該バンド識別子と受信された決定情報とに対応するメンバー情報「<バンド識別子>B001 <クリエータ識別子>C001 <楽曲識別子>M001 <パート情報><プレーヤー識別子>P001 <パート識別子>ギター</パート情報> <パート情報><プレーヤー識別子>P004 <パート識別子>ボーカル</パート情報>」を構成する。次に、メンバー情報蓄積部136は、当該メンバー情報をメンバー情報管理表(図16)に蓄積する。なお、かかるメンバー情報は、メンバー情報管理表の「ID=1」のレコードである。
【0380】
次に、送信部14は、プレーヤー識別子「P001,P004」に対応する2名のプレーヤーに、バンドメンバーとして採用された旨を送信する。
【0381】
以上、本具体例によれば、楽曲を演奏するバンドメンバーを決定できる。つまり、本具体例によれば、クリエータとプレーヤーとのマッチングが実現できる。特に、本具体例によれば、クリエータが望むプレーヤーを容易に選択できる。
【0382】
(具体例3)
侵害判断部131は、上述した処理により、楽曲情情報管理表(図17)の各楽曲を分割して取得した2以上の各部分楽曲から2以上の楽曲特徴量を取得し、部分楽曲ごとに、当該2以上の各楽曲特徴量を要素とするベクトルである特徴量ベクトルを、各楽曲に対応付けて、蓄積した、とする。
【0383】
かかる状況において、クリエータ識別子「C002」で識別される田中B夫は、募集情報識別子「R002」で識別される楽曲募集に対して、新しい楽曲を応募しようと考え、当該楽曲を、「<募集情報識別子>R002」に対応付けて、クリエータ端末3に入力した、とする。
【0384】
次に、クリエータ端末3は、当該楽曲と、情報「<募集情報識別子>R002」とを受け付ける。次に、クリエータ端末3は、送信する情報を「<クリエータ識別子>C002 <募集情報識別子>R002」を構成し、当該情報と当該楽曲とを、楽曲管理装置1に送信する。
【0385】
次に、楽曲管理装置1の楽曲受信部122は、田中B夫のクリエータ端末3から楽曲と情報「<クリエータ識別子>C002 <募集情報識別子>R002」とを受信する。
【0386】
次に、侵害判断部131は、山田A夫から受信された楽曲に対して、侵害判断処理を行う。ここでの侵害判断の対象は、クリエータがダウンロードした他の楽曲のみである、とする。つまり、侵害判断部131は、クリエータ識別子「C002」と対になるダウンロード楽曲識別子「M001,M128」をクリエータ管理表(図14)から取得する。
【0387】
次に、侵害判断部131は、田中B夫から受信された楽曲を分割し、2以上の部分楽曲を取得する。次に、侵害判断部131は、2以上の各部分楽曲から2以上の楽曲特徴量を取得する。次に、侵害判断部131は、部分楽曲ごとに、2以上の各楽曲特徴量を要素とする検査ベクトルを構成する。次に、侵害判断部131は、2以上の各検査ベクトルと、楽曲識別子「M001」の各ベクトル(被検査ベクトル)との類似度を算出する。また、侵害判断部131は、2以上の各検査ベクトルと、楽曲識別子「M128」の各ベクトル(被検査ベクトル)との類似度を算出する。そして、侵害判断部131は、類似条件(例えば、「類似度>=0.95」を満たす検査ベクトルと被検査ベクトルとが存在した、と判断する。ここで、侵害判断部131は、例えば、受信された楽曲の150の部分楽曲のうち、135の部分楽曲について、類似条件を満たした(真似ている)と判断した、とする。そして、侵害判断部131は、例えば、判断結果「<結果>侵害 <侵害箇所>楽曲識別子「M001」,130の部分楽曲識別子</侵害箇所>」を構成する。なお、侵害判断部131は、類似条件を満たした部分楽曲の数が閾値以上または部分楽曲の割合が閾値以上である場合に、侵害である、と判断しても良い。また、侵害判断部131は、類似条件を満たした部分楽曲が一つでもある場合に、侵害である、と判断しても良い。
【0388】
次に、送信部14は、田中B夫が送信してきた楽曲が他者の著作権を侵害している旨の情報である判断結果を田中B夫のクリエータ端末3に送信する。
【0389】
以上、本具体例によれば、楽曲を送信してきた者がダウンロードした他の楽曲と比較し、送信してきた楽曲が他の楽曲に対して、著作権侵害であるか否かを判断し、判断結果を通知できる。
【0390】
(具体例4)
一のクリエータは、検索条件「テーマ情報=テーマc」をクリエータ端末3に送信した、とする。
【0391】
次に、楽曲管理装置1の検索条件受信部127は、検索条件「テーマ情報=テーマc」を受信する。
【0392】
次に、楽曲利用処理部134は、受信された検索条件に合致する楽曲であり、「利用可能フラグ=1」を満たす楽曲を、楽曲情報管理表(図17)から検索し、検索結果を取得する。ここで、検索結果は、楽曲識別子「M011」と楽曲属性値である、とする。
【0393】
次に、送信部14は、取得された検索結果「M011」と楽曲属性値とを、検索条件を送信してきたクリエータ端末3に送信する。
【0394】
次に、クリエータ端末3は、当該検索結果を受信し、出力する。そして、検索結果を見た当該クリエータは、楽曲識別子「M011」をダウンロードして利用したいと考え、楽曲識別子「M011」を含むダウンロード指示をクリエータ端末3に入力した、とする。
【0395】
次に、クリエータ端末3の当該ダウンロード指示を受け付け、楽曲管理装置1に送信する。
【0396】
次に、楽曲管理装置1のダウンロード指示受信部128は、ダウンロード指示「<楽曲識別子>M011」を受信する。そして、ダウンロード部137は、ダウンロード指示に対応するM011の楽曲を楽曲情報管理表(図17)から取得し、クリエータ端末3に送信する。
【0397】
次に、クリエータ端末3は、楽曲を受信し、出力する。なお、ここで、出力は、例えば、クリエータ格納部31への蓄積である。以後、クリエータ端末3は、当該楽曲を再生したり、編集したりできる。
【0398】
次に、利用料金処理部139は、楽曲のダウンロードに対して、利用料金を取得する、と判断する。なお、楽曲がダウンロードされた場合、300円の利用料が発生することが決まっている、とする。そして、利用料金処理部139は、利用された楽曲の利用料「300円」を格納部11から取得する。
【0399】
次に、利用料金処理部139は、楽曲をダウンロード者に対して、300円の課金処理を行う。
【0400】
次に、利用料金処理部139は、ステップS433で取得した利用料の中からの、クリエータの報酬「200円」(ここでは、「クリエータの報酬=利用料×2/3(割合が2/3)」)を取得する。次に、利用料金処理部139は、取得したクリエータの報酬「200円」を、クリエータ識別子「C003」と対にして蓄積する。
【0401】
次に、利用料金処理部139は、取得した利用料「300円」の中からの、プレーヤーの報酬「100円」(ここでは、「プレーヤーの報酬=利用料×1/3」)を取得する。次に、利用料金処理部139は、楽曲識別子「M011」と対になるプレーヤー識別子「P002」「P003」をメンバー情報管理表(図16)から取得する。そして、利用料金処理部139は、プレーヤーの人数「2」を取得する。次に、利用料金処理部139は、プレーヤー一人当たりの報酬「50円」を取得する。
【0402】
次に、利用料金処理部139は、取得したプレーヤーの一人当たりの報酬「50円」を、各プレーヤー識別子「P002」「P003」と対にして、プレーヤー情報管理表(図15)に蓄積する。
【0403】
以上、本具体例によれば、ユーザは、利用可能な楽曲をダウンロードし、利用できる。また、本具体例によれば、楽曲の利用に対して、クリエータおよびプレーヤーに対して、適切な報酬を与えることができる。
【0404】
(具体例5)
テーマ取得部13Bは、楽曲のテーマ情報を取得する処理を行うタイミングである、と判断する。
【0405】
次に、学習部13Aは、楽曲情報管理表(図17)から楽曲と1以上のテーマ情報とを取得する。そして、学習部13Aは、楽曲とテーマ情報の組を構成する。つまり、学習部13Aは、(楽曲識別子「M001」の楽曲,テーマa)(楽曲識別子「M002」の楽曲,テーマa)・・・(楽曲識別子「M011」の楽曲,テーマb)(楽曲識別子「M011」の楽曲,テーマc)(楽曲識別子「M012」の楽曲,テーマb)(楽曲識別子「M012」の楽曲,テーマc)・・・といった多数の組を、楽曲情報管理表から取得する。
【0406】
次に、学習部13Aは、楽曲情報管理表(図17)の各楽曲から2以上の楽曲特徴量を取得し、当該2以上の各楽曲特徴量を有する特徴量ベクトルを構成する。
【0407】
次に、学習部13Aは、テーマ情報ごとに、正例の特徴量ベクトルと負例の特徴量ベクトルとを取得する。例えば、学習部13Aは、テーマ情報「テーマa」に対する正例の特徴量ベクトル(正例の教師データ)として、テーマ情報「テーマa」と対になる楽曲(楽曲識別子「M001」「M002」等の楽曲)の特徴量ベクトルを取得し、負例の特徴量ベクトル(負例の教師データ)として、テーマ情報「テーマa」と対にならない楽曲(楽曲識別子「M011」「M012」等の楽曲)の特徴量ベクトルを取得する。
【0408】
次に、学習部13Aは、テーマ情報ごとに、正例の教師データと負例の教師データとを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、学習モデルを取得し、当該学習モデルを、テーマ情報に対応付けて、学習モデル格納部115に蓄積する。
【0409】
以上の処理により、テーマ情報ごとに、楽曲がテーマ情報に対応するか否かを判断する二値分類の学習モデルが構築できた。
【0410】
次に、テーマ取得部13Bは、楽曲情報管理表の各楽曲ごとに、対応するテーマ情報ではないデータ情報と対になる1以上の各学習モデルを、学習モデル格納部115から取得し、学習モデルごとに、当該学習モデルと楽曲の特徴量ベクトルとを、機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、学習モデルに対応するテーマ情報に該当するか否かの予測結果を取得する。そして、テーマ取得部13Bは、「テーマ情報に該当する」との予測結果に対応する学習モデルと対になるテーマ情報を取得し、当該テーマ情報を楽曲に対応付けて、楽曲情報管理表(図17)に蓄積する。かかることにより、楽曲に、適切なテーマ情報を付加でき、楽曲の利用が広がる。なお、テーマ情報を付加する対象の楽曲は、利用可能フラグ「1」と対になる楽曲のみとすることは好適である。
【0411】
以上、本具体例において、多数の楽曲に付加されているテーマ情報を学習し、楽曲にテーマ情報を自動付加できる。
【0412】
以上、本実施の形態によれば、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームを提供できる。
【0413】
また、本実施の形態によれば、評価者が募集したテーマに対して、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームを提供できる。
【0414】
また、本実施の形態によれば、利用可能フラグに対応する楽曲の中から、テーマ情報を用いた楽曲の検索ができる。
【0415】
また、本実施の形態によれば、自動的に楽曲にテーマ情報を付加できる。特に、本実施の形態によれば、楽曲に対して付加されているテーマ情報を用いて、機械学習の技術を用いて、自動的に楽曲にテーマ情報を付加できる。
【0416】
また、本実施の形態によれば、楽曲とプレーヤーとマッチングができる。特に、本実施の形態によれば、楽曲とプレーヤーとマッチングのための適切なプロトコルを提供できる。
【0417】
また、本実施の形態によれば、クリエータが指定したバンドメンバー条件に基づいて、楽曲とプレーヤーとマッチングとのマッチングができる。
【0418】
また、本実施の形態によれば、クリエータが提供した楽曲が他の楽曲に対して、著作権を侵害していないか否かのチェックができる。
【0419】
さらに、本実施の形態によれば、楽曲が利用された場合に、適切に利用料を分配できる。特に、本実施の形態によれば、二次著作権者が存在する楽曲が利用された場合に、適切に利用料を分配できる。
【0420】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における楽曲管理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、楽曲を識別する楽曲識別子に対応付けて、当該楽曲と当該楽曲の1以上の楽曲属性値とを有する2以上の楽曲情報が格納される楽曲情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、楽曲を受信する楽曲受信部と、前記楽曲受信部が受信した前記楽曲を、当該楽曲の楽曲識別子に対応付けて、前記楽曲情報格納部に蓄積する楽曲蓄積部と、前記楽曲情報格納部に格納されている前記2以上の楽曲のオーディションの結果を示す結果情報を取得する結果取得部と、前記2以上の楽曲のうちのいずれか1以上の楽曲を利用するための利用処理を行う楽曲利用処理部として機能させ、前記楽曲利用処理部が行う処理について、採択されなかったことを示す前記結果情報に対応する1以上の各楽曲に対する処理と、採択されたことを示す前記結果情報に対応する1以上の各楽曲に対する処理とが異なる、プログラムである。
【0421】
また、図18は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の楽曲管理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図18は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図19は、システム300のブロック図である。
【0422】
図18において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0423】
図19において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0424】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の楽曲管理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0425】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の楽曲管理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0426】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0427】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0428】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0429】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0430】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0431】
以上のように、本発明にかかる楽曲管理装置1は、クリエータが作成した楽曲を収集し、適切に利用するプラットフォームを提供できるという効果を有し、楽曲を管理するサーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0432】
A 情報システム
1 楽曲管理装置
2 評価者端末
3 クリエータ端末
4 プレーヤー端末
11 格納部
12 受信部
13 処理部
13 学習部
13 テーマ取得部
14 送信部
21 評価者格納部
22 評価者受付部
23 評価者処理部
24 評価者送信部
25 評価者受信部
26 評価者出力部
31 クリエータ格納部
32 クリエータ受付部
33 クリエータ処理部
34 クリエータ送信部
35 クリエータ受信部
36 クリエータ出力部
41 プレーヤー格納部
42 プレーヤー受付部
43 プレーヤー処理部
44 プレーヤー送信部
45 プレーヤー受信部
46 プレーヤー出力部
111 クリエータ管理部
112 プレーヤー管理部
113 メンバー管理部
114 楽曲情報格納部
115 学習モデル格納部
121 募集情報受信部
122 楽曲受信部
123 メンバー条件受信部
124 評価受信部
125 応募情報受信部
126 決定情報受信部
127 検索条件受信部
128 ダウンロード指示受信部
130 場構成部
131 侵害判断部
132 楽曲蓄積部
133 結果取得部
134 楽曲利用処理部
135 オファー部
136 メンバー情報蓄積部
137 ダウンロード部
138 ダウンロード情報蓄積部
139 利用料金処理部
141 判断結果出力部
142 募集画面送信部
142 集画面送信部
143 プレーヤー情報送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19