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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173726
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】コンパクト容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 33/00 20060101AFI20231130BHJP
【FI】
A45D33/00 625C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086174
(22)【出願日】2022-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100156867
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 欣浩
(74)【代理人】
【識別番号】100143786
【弁理士】
【氏名又は名称】根岸 宏子
(72)【発明者】
【氏名】古原 裕嗣
(57)【要約】
【課題】塗布具の取り出しが行い易くなるコンパクト容器を提案する。
【解決手段】コンパクト容器10は、底壁部1a及び周壁部1bを有し、底壁部1aと周壁部1bの内側に塗布具7を収容する容器本体1と、容器本体1に揺動可能に支持され、内側に保持部3fを有する蓋体3と、塗布具7を載置し、底壁部1aに沿って延在するとともに一端部が保持部3fに保持されるシート材5と、を備え、蓋体3を開くと周壁部1bを跨いでシート材5が持ち上げられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁部及び周壁部を有し、該底壁部と該周壁部の内側に塗布具を収容する容器本体と、
前記容器本体に揺動可能に支持され、内側に保持部を有する蓋体と、
前記塗布具を載置し、前記底壁部に沿って延在するとともに一端部が前記保持部に保持されるシート材と、を備え、
前記蓋体を開くと前記周壁部を跨いで前記シート材が持ち上げられるコンパクト容器。
【請求項2】
前記シート材は、前記蓋体を閉じた際に該シート材の屈曲を誘導する折り目部を有する請求項1に記載のコンパクト容器。
【請求項3】
前記折り目部は、前記シート材を間欠状に切り込んだミシン目によって形成される請求項2に記載のコンパクト容器。
【請求項4】
前記周壁部は、前記底壁部に対して間隔をあけて設けられる突起部を有し、
前記シート材は、前記蓋体を開いた際に前記周壁部に跨がる基部と、前記蓋体を開いた際に前記突起部に係合する係合片部とを有する請求項1に記載のコンパクト容器。
【請求項5】
前記係合片部は、前記蓋体を開いた際に該係合片部を山状に折り曲げる第二折り目部を有する請求項4に記載のコンパクト容器。
【請求項6】
前記シート材は、上方に向けて延在して該シート材が持ち上げられた際に前記塗布具を支持する支持部を有する請求項1に記載のコンパクト容器。
【請求項7】
前記シート材は、上方に向けて突出して前記塗布具を挟持する一対の挟持部を有する請求項1に記載のコンパクト容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンパクト容器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば化粧料とともに塗布具を携帯する際に使用される容器として、塗布具等を収容する容器本体と、容器本体に揺動可能に支持される蓋体とを備えるコンパクト容器が既知である(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-278823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のコンパクト容器は、持ち運びにおいて邪魔にならないようにするため、できるだけ小さいサイズになるように形成されている。すなわち、容器本体に収容される塗布具の周辺に十分なスペースがなく、塗布具を取り出す際に指が入りづらいため、指で塗布具を摘まむことに難がある。また指で摘まむことができても、塗布具を不安定な状態で持つことになって塗布具を落としてしまうことがあり、この場合は落下した塗布具によって周囲が化粧料等で汚れたり、落下した塗布具に汚れが付着したりするおそれがある。このように従来のコンパクト容器は、容器本体から塗布具を取り出す作業に難があった。
【0005】
このような点に鑑み、本発明は、従来に比して塗布具の取り出しが行い易くなるコンパクト容器を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、底壁部及び周壁部を有し、該底壁部と該周壁部の内側に塗布具を収容する容器本体と、
前記容器本体に揺動可能に支持され、内側に保持部を有する蓋体と、
前記塗布具を載置し、前記底壁部に沿って延在するとともに一端部が前記保持部に保持されるシート材と、を備え、
前記蓋体を開くと前記周壁部を跨いで前記シート材が持ち上げられるコンパクト容器である。
【0007】
前記シート材は、前記蓋体を閉じた際に該シート材の屈曲を誘導する折り目部を有することが好ましい。
【0008】
前記折り目部は、前記シート材を間欠状に切り込んだミシン目によって形成されることが好ましい。
【0009】
前記周壁部は、前記底壁部に対して間隔をあけて設けられる突起部を有し、
前記シート材は、前記蓋体を開いた際に前記周壁部に跨がる基部と、前記蓋体を開いた際に前記突起部に係合する係合片部とを有することが好ましい。
【0010】
前記係合片部は、前記蓋体を開いた際に該係合片部を山状に折り曲げる第二折り目部を有することが好ましい。
【0011】
前記シート材は、上方に向けて延在して該シート材が持ち上げられた際に前記塗布具を支持する支持部を有することが好ましい。
【0012】
前記シート材は、上方に向けて突出して前記塗布具を挟持する一対の挟持部を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明のコンパクト容器によれば、上記のように蓋体を開くと容器本体の周壁部を跨いでシート材が持ち上げられるため、シート材に載置された塗布具もシート材とともに持ち上げられる。これにより塗布具の周辺にスペースが生まれて塗布具を指で容易に摘まむことができるため、塗布具を容器本体から容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係るコンパクト容器の第一実施形態に関し、(a)は蓋体を閉じた状態での平面図(蓋体は基本的に省略して示す)であり、(b)はA-Aに沿う断面図である。
図2図1に示したシート材の組み立て前の状態を示した図であって、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
図3図1に示したコンパクト容器に関し、(a)は蓋体を開いた状態での平面図であり、(b)はB-Bに沿う断面図である。
図4】本発明に係るコンパクト容器の第二実施形態に関し、(a)は蓋体を閉じた状態での平面図(蓋体は基本的に省略して示す)であり、(b)はC-Cに沿う断面図である。
図5図4に示したシート材の組み立て前の状態を示した図であって、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
図6図4に示したコンパクト容器に関し、(a)は蓋体を開いた状態での平面図であり、(b)はD-Dに沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明に係るコンパクト容器の一実施形態について説明する。なお、本明細書等における「上」、「下」とは、基本的には容器本体1が水平面に載置される状態での向きである。また「後」は、切欠き部1cを設けた側であり、「前」とは、その逆側である。また「左」、「右」とは、前方から後方に向かって見る際の左右方向である。
【0016】
図1図3は、本発明に係るコンパクト容器の第一実施形態であるコンパクト容器10を示した図である。コンパクト容器10は、容器本体1と、軸体2と、蓋体3と、鏡4と、シート材5と、中皿6と、塗布具7を備えている。
【0017】
容器本体1は、図1図2に示すように概略的に平面視で矩形状であって有底筒状をなすものであって、平板状の底壁部1aと、底壁部1aの外縁部に設けられる周壁部1bとを備えている。容器本体1における後側中央には、切欠き部1cが設けられている。切欠き部1cの左右両側には、円形の容器側軸穴1dが設けられている。容器側軸穴1dには、円柱状になる軸体2が挿通される。そして容器本体1の前側中央には、前方に向けて突出する容器側係合突起部1eが設けられている。
【0018】
容器本体1の周壁部1bの内側には、図1(a)に示すように左右方向中央に位置し、平面視で矩形状になる中央凹部1fと、中央凹部1fの右側、左側に位置して平面視で前後方向に長く延在する右側凹部1g、左側凹部1hが設けられている。なお、本実施形態の左側凹部1hは、右側凹部1gと左右対称形状である。
【0019】
図1に示すように周壁部1bの後側において右側凹部1gと左側凹部1hが設けられている部位には、底壁部1aに対して上下方向に間隔をあけて後側から前側に向かって突出する突起部1jが設けられている。
【0020】
蓋体3は、図1(b)に示すように、これを閉じた際に容器本体1の上方を覆う矩形状の天壁部3aと、天壁部3aの外縁部に設けられる蓋体周壁部3bとを備えている。蓋体3の後端部には、図1(a)に示すように切欠き部1cに収まる支持部3cが設けられている。支持部3cの左右方向両端部には、軸体2が挿通される円形の蓋体側軸穴3dが設けられている。上述した容器側軸穴1dと蓋体側軸穴3dの何れか一方は、軸体2を保持するものであり、何れか他方は、軸体2に対して摺動するものであって、これにより蓋体3は、容器本体1に対して揺動可能に支持されている。なお、容器本体1に対して蓋体3を揺動可能に支持する構成は上述したものに限られず、例えば支持部3cの左右方向両端部に円柱状の突起を設け、この突起が容器側軸穴1dに挿入されるものでもよい。
【0021】
そして図1(b)に示すように蓋体3の前側中央には、後方に向けて突出する蓋体側係合突起部3eを備えている。蓋体3を閉じた際、蓋体側係合突起部3eは容器側係合突起部1eに係合するため、蓋体3を容器本体1に対して閉じた状態で維持することができる。
【0022】
また蓋体3の内側(図1(b)に示すように蓋体3を閉じた際の下面側)において、その後側(蓋体側軸穴3dが位置する側)には、保持部3fが設けられている。本実施形態の保持部3fは、図1(b)に示すように天壁部3aから下方に向けて延在した後、前方に向けて突出して爪状になる形状で形作られている。なお保持部3fは、右側凹部1gと左側凹部1hが形成されている位置に設けられている。
【0023】
鏡4は、図3(a)に示すように平面視で矩形状をなしていて、蓋体3の内側に固定される。鏡4は種々のものが採用可能であって、ガラス製のものでもよいし合成樹脂製のものでもよい。
【0024】
シート材5は、屈曲可能な薄手の合成樹脂で形成されている。本実施形態のシート材5は、コンパクト容器10として組み立てる前は図2に示した形状になるものであって、左右の幅に対して前後の長さが長くなる形態をなしている。図2(a)に示すようにシート材5の後端部には、平面視で矩形状になる取付け孔5aが設けられている。シート材5は、図1(b)、図3(b)に示すように取付け孔5aを保持部3fに挿入することにより、保持部3fに引っ掛かって蓋体3に保持される。
【0025】
またシート材5の幅方向中央部には、図2(a)に示すように、シート材5の長手方向中央部よりも後方で且つ取付け孔5aよりも前方に位置する部位において、コ字状になる切込みが設けられている。ここで、この切込みの内側部分を係合片部5bと称し、係合片部5bを除いたシート材5の残部を基部5cと称する。図示したように係合片部5bは、その前側で基部5cとつながっている。そしてシート材5の前端部は、上方にむけて円弧状に反るように曲げられている。ここで、シート材5の前端部を支持部5dと称する。
【0026】
本実施形態のシート材5は、コンパクト容器10として組み立てて蓋体3を閉じた際、図1(b)に示した屈曲状態になる。このような屈曲を誘導するため、図2(a)に示すように基部5cには、予め所定の位置で折れ曲がるように左右方向に延在する複数の折り目部5eが設けられている。本実施形態の折り目部5eは、基部5cを左右方向に間欠状に切り込んだミシン目によって形成されている。このようなミシン目を設けることによって、コシのあるシート材5を用いる場合でも折り目部5eで折れ曲がりやすくなる。なお折り目部5eを設けるにあたってミシン目は必須ではなく、ミシン目を設けずに折り癖をつけたものでもよい。
【0027】
中皿6は、例えば粉体の化粧料を固形化したプレストパウダーの如き内容物を収容するものである。本実施形態の中皿6は、有底筒状をなすとともに3つの領域に区画されていて、3種類の内容物を収容することができる。なお、中皿6における区画される領域数は任意に設定される。中皿6は、図1に示したように中央凹部1fに挿入されて容器本体1で保持されている。
【0028】
塗布具7は、中皿6に収容された内容物を塗布する際に使用される。本実施形態の塗布具7は、塗布具7を指で持つ際に使用される把持部7aと、把持部7aの両端部に設けられる2つの塗布部7bを備えている。本実施形態の塗布部7bは、例えばスポンジやシリコーンで形成されるチップであるが、これに限らず、例えば毛束状になるブラシでもよい。なお塗布具7は、図示したようにシート材5に載置されるようにして、右側凹部1gと左側凹部1hに各1本収容される。
【0029】
このような形態になるコンパクト容器10は、シート材5は図2に示した折り目部5eを設けたところで屈曲可能であるため、図1(b)に示すように蓋体3を閉じた際にシート材5がコンパクト容器10からはみ出してしまうことはない。すなわち、本実施形態のコンパクト容器10も従来のものと同様に利便性よく持ち運ぶことができる。
【0030】
そして蓋体3を開くと、シート材5は保持部3fに引っ掛かって蓋体3に保持されているため、図3に示すようにシート材5は、屈曲していた部分が伸ばされつつ、周壁部1bの後側上面部分を跨ぐようにして後側に向けて移動する。従ってシート材5は、後側部分が周壁部1bによって持ち上げられて傾斜した状態になるため、シート材5に載置されている塗布具7も後側が持ち上がって傾斜した状態になる。すなわち、塗布具7の左右方向にスペースが生まれて把持部7aを指で摘まみやすくなるため、塗布具7を容器本体1から容易に取り出すことができる。
【0031】
なお蓋体3を開いた際、シート材5に設けた係合片部5bは、突起部1jに係合する。すなわち、シート材5が過剰に持ち上げられる(過剰に引き延ばされる)ことがなく、折り目部5eの折り癖を残すことができるため、次に蓋体3を閉じる際も、図1(b)のようにシート材5を屈曲させることができる。
【0032】
また、シート材5が傾斜した状態になると、シート材5に載置されている塗布具7が前方に向けて滑り落ちるおそれがあるが、本実施形態のシート材5には支持部5dが設けられているため、支持部5dによって滑り落ちようとする塗布具7を支持することができる。すなわち、シート材5が傾斜しても、指で摘まみやすい高さで塗布具7を支持することができる。
【0033】
次に、図4図6を参照しながら本発明に係るコンパクト容器の第二実施形態であるコンパクト容器20について説明する。コンパクト容器20は、上述したコンパクト容器10のシート材5に替えて、シート材15を備えている。
【0034】
シート材15は、上述したシート材5と同様に屈曲可能な薄手の合成樹脂で形成されている。本実施形態のシート材15は、コンパクト容器10として組み立てる前は図5に示した形状になるものであって、左右の幅に対して前後の長さが長くなる形態をなしている。図5(a)に示すようにシート材15の後端部には、平面視で矩形状になる取付け孔15aが設けられている。シート材15は、図4(b)、図6(b)に示すように取付け孔15aを保持部3fに挿入することにより、保持部3fに引っ掛かって蓋体3に保持される。
【0035】
またシート材15の幅方向中央部には、図5(a)に示すように、上述したシート材5の切込みよりも長く延在するコ字状の切込みが設けられている。ここで、この切込みの内側部分を係合片部15bと称し、係合片部15bを除いたシート材15の残部を基部15cと称する。図示したように係合片部15bは、その前側で基部15cとつながっている。
【0036】
シート材15は、コンパクト容器20として組み立てて蓋体3を閉じた際、図4(b)に示した屈曲状態になる。本実施形態においては、基部15cに、予め所定の位置で折れ曲がるように左右方向に延在する複数の折り目部15eを設けることにより、このような屈曲を誘導している。またシート材15には、図5(a)に示すように係合片部15bにも折り目部(第二折り目部15f)が設けられている。本実施形態の折り目部15eと第二折り目部15fは、上述した折り目部5eと同様にミシン目によって形成されている。なお、上述した折り目部5eと同様に折り目部15eと第二折り目部15fも、ミシン目は必須ではなく、ミシン目を設けずに折り癖をつけたものでもよい。
【0037】
更にシート材15は、その前端部において、上方に向けて突出するとともに左右方向に間隔をあけて設けられる一対の挟持部15gを備えている。挟持部15g同士の間隔は、把持部7aの左右方向の長さよりも若干短くなっていて、一対の挟持部15gの間に把持部7aを挿入することによって、塗布具7をシート材15で保持することができる。
【0038】
このような形態になるコンパクト容器20は、蓋体3を閉じた際、シート材15は図4(b)に示すように折り目部15eを設けたところで屈曲する。よって本実施形態のコンパクト容器20も、上述したコンパクト容器10のようにシート材15がコンパクト容器20からはみ出してしまうことはない。
【0039】
そして蓋体3を開くと、シート材15は保持部3fに引っ掛かって蓋体3に保持されているため、図6に示すようにシート材15は、屈曲していた部分が伸ばされつつ、周壁部1bの後側上面部分を跨ぐようにして後側に向けて移動する。また本実施形態においては、蓋体3を開いた際、図6(b)に示すように係合片部15bの後端部が周壁部1bの後側内面部分に突き当たるように設定していて、これにより第二折り目部15fでも屈曲して係合片部15bが山状に折れ曲がるようにしている。従って、シート材15に載置されている塗布具7は、後側が持ち上がって傾斜した状態になるため、塗布具7の左右方向にスペースが生まれて把持部7aを指で摘まみやすくなり、塗布具7を容器本体1から容易に取り出すことができる。
【0040】
なお、係合片部15bが山状に折れ曲がった状態になると、シート材15に載置されている塗布具7が前方に向けて滑り落ちるおそれがあるが、把持部7aは一対の挟持部15gで挟持されていて滑り落ちを防止することができるため、塗布具7を指で摘まみやすい高さで維持することができる。
【0041】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば上述した実施形態の構成は、適宜追加、削除が可能であり、また一の実施形態の構成を他の実施形態に設けることも可能である。また、上記の実施形態における効果は、本発明から生じる効果を例示したに過ぎず、本発明による効果が上記の効果に限定されることを意味するものではない。
【0042】
例えば本実施形態において、シート材5、15を蓋体3に保持するための保持部3fは爪状であったが、これに限られず、例えばシート材5、15の端部を両面テープ等で蓋体3に固着させて蓋体3に保持する構成でもよい。またコンパクト容器10、20においては、2つの塗布具7を収容し、そのためにシート材5、15も2つ設けていたが、収容する塗布具7及びそのためのシート材5、15の数は任意に選択可能である。
【符号の説明】
【0043】
1:容器本体
1a:底壁部
1b:周壁部
1c:切欠き部
1d:容器側軸穴
1e:容器側係合突起部
1f:中央凹部
1g:右側凹部
1h:左側凹部
1j:突起部
2:軸体
3:蓋体
3a:天壁部
3b:蓋体周壁部
3c:支持部
3d:蓋体側軸穴
3e:蓋体側係合突起部
3f:保持部
4:鏡
5:シート材
5a:取付け孔
5b:係合片部
5c:基部
5d:支持部
5e:折り目部
6:中皿
7:塗布具
7a:把持部
7b:塗布部
10、20:コンパクト容器
15:シート材
15a:取付け孔
15b:係合片部
15c:基部
15e:折り目部
15f:第二折り目部
15g:挟持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6