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  • 特開-コンデンサ 図1
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  • 特開-コンデンサ 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173788
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】コンデンサ
(51)【国際特許分類】
   H01G 2/08 20060101AFI20231130BHJP
   H01G 2/02 20060101ALI20231130BHJP
   H01G 2/10 20060101ALI20231130BHJP
   H01G 4/224 20060101ALI20231130BHJP
   H01G 4/32 20060101ALI20231130BHJP
【FI】
H01G2/08 A
H01G2/02 101E
H01G2/02 101B
H01G2/10 K
H01G4/224 200
H01G4/32 540
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086274
(22)【出願日】2022-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】390022460
【氏名又は名称】株式会社指月電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100100044
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 重夫
(74)【代理人】
【識別番号】100205888
【弁理士】
【氏名又は名称】北川 孝之助
(72)【発明者】
【氏名】大橋 光
【テーマコード(参考)】
5E082
【Fターム(参考)】
5E082AB05
5E082BC25
5E082CC06
5E082EE07
5E082EE23
5E082EE37
5E082FF05
5E082FG06
5E082FG34
5E082GG08
5E082HH03
5E082HH08
5E082HH28
5E082HH47
(57)【要約】
【課題】高い放熱効果を得つつ、被取付体への取付工数を抑えることができるコンデンサを提供する。
【解決手段】コンデンサ素子2と、コンデンサ素子2に接続される電極板3と、被取付体に固定するための取付脚54を有するケース5と、ケース5外に引き出されてケース5内の熱を被取付体7に伝える伝熱部43、47を有する放熱部材4と、を備えており、取付脚54を被取付体7に固定したときに伝熱部43、47が被取付体7と当接するように、取付脚54に伝熱部43、47が重なっている。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンデンサ素子と、
コンデンサ素子に接続される電極板と、
被取付体に固定するための取付脚を有するケースと、
ケース外に引き出されてケース内の熱を被取付体に伝える伝熱部を有する放熱部材と、を備えており、
取付脚を被取付体に固定したときに伝熱部が被取付体と当接するように、取付脚に伝熱部が重なっている、コンデンサ。
【請求項2】
伝熱部同士が重なった状態で取付脚に重なっている、請求項1記載のコンデンサ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、放熱部材を備えたコンデンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から放熱部材を介してコンデンサの放熱を図ることは行われていた。例えば、特許文献1では、ヒートシンクの先端を外気に露出させることで放熱を図っている。特許文献2では、ケース外に導出された放熱部材の締結用端子を外部の構造物(電力変換装置の筐体等)に接続することで放熱を図っている。特許文献3では、1枚の板状金属部材からなる取付脚をケース外に引き出し、この取付脚を外部機器に接続することで放熱を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-135327号公報
【特許文献2】特開2020-064917号公報
【特許文献3】特開2006-080134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、外気が高温である場合は放熱効果を望めない。特許文献2は、締結用端子を外部の構造物に取り付ける取付作業が必要となり、取付工数が増える。特許文献3も同様であり、取付工数が増える。
【0005】
本発明は、高い放熱効果を得つつ、被取付体への取付工数を抑えることができるコンデンサの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明のコンデンサは、コンデンサ素子2と、コンデンサ素子2に接続される電極板3と、被取付体に固定するための取付脚54を有するケース5と、ケース5外に引き出されてケース5内の熱を被取付体7に伝える伝熱部43(47)を有する放熱部材4と、を備えており、取付脚54を被取付体7に固定したときに伝熱部43(47)が被取付体7と当接するように、取付脚54に伝熱部43(47)が重なっていることを特徴としている。
【0007】
上記コンデンサにおいては、伝熱部43、47同士が重なった状態で取付脚54に重なっていることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明のコンデンサでは、ケースの取付脚を被取付体に固定する際に自ずと放熱部材の伝熱部が被取付体に当接するため、取付工数を増やすことなく、高い放熱効果が得られる。
【0009】
上記コンデンサにおいて、伝熱部同士が重なった状態で取付脚に重なっている場合、1個の取付脚に1個ずつ伝熱部が重なっているものと比べて取付工数を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】この発明の実施形態に係るコンデンサを示す分解斜視図である。
図2】コンデンサの斜視図である。
図3】コンデンサの断面図である。
図4】他のコンデンサの断面図である。
図5】さらに他のコンデンサの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、この発明のコンデンサの一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。このコンデンサ1は、図1図3に示すように、コンデンサ素子2と、コンデンサ素子2に接続される電極板3と、被取付体7に固定するための取付脚54を有するケース5と、ケース5外に引き出されてケース5内の熱を被取付体7に伝える伝熱部43、47を有する放熱部材4と、を備えている。また、コンデンサ素子2と、電極板3と、放熱部材4をケース5内に収容した上でケース5に充填される樹脂6を備えている。以下、上記各部品について説明するが、「上下」「左右」「前後」の概念は、ケース5内に樹脂6を充填する際のものであり、必ずしも使用時の「上下」「左右」「前後」を規定するものではない。
【0012】
コンデンサ素子2は、例えば絶縁性のフィルム上に金属を蒸着した金属化フィルムを巻回したフィルムコンデンサであって、図1に示すように、軸方向の両端部に電極面2a、2bが設けられている。このコンデンサ素子2は、軸方向から見ると俵状、具体的には4つのコーナー部にR(アール)が設けられており、軸方向外周面に平坦部と曲面部とを有している。
【0013】
上記コンデンサ素子2は、電極面2a、2bを上下に向けた状態で、例えば平面視略L字状に複数(図では4個)並べることでコンデンサ素子群を形成している。
【0014】
電極板3は、コンデンサ素子2の一方(上側)の電極面2aに接続される第1電極板31と、コンデンサ素子2の他方(下側)の電極面2bに接続される第2電極板35とを備えている。
【0015】
第1電極板31は、基板部32と、基板部32から延出され、外部機器と接続される外部接続部33とを備えている。基板部32は、コンデンサ素子群の平面形状と略同じ形状、具体的には平面視略L字状であって、コンデンサ素子群を構成する全てのコンデンサ素子2の一方の電極面2aに重なっている。基板部32には、電極面2aと重なる位置に、電極面2aと接続するための接続片32aが設けられている。接続片32aは例えばはんだ付けによって電極面2aと電気的に且つ機械的に接続される。外部接続部33は、基板部32の外縁から立ち上がる垂直部33aと、垂直部33aの上端から水平方向に延びる水平部33bとを備えており、側方から見ると上下を逆にしたL字状である。水平部33bは互いに間隔を開けるようにして複数設けられ、全てが同じ方向に延出されている。水平部33bには外部機器と接続するための接続孔33b1が設けられている。
【0016】
第2電極板35は、第1電極板31と略同じ構成とされている。具体的には、基板部36と、基板部36から延出され、外部機器と接続される外部接続部37とを備えている。基板部36は、コンデンサ素子群の平面形状と略同じ形状、具体的には平面視略L字状であって、コンデンサ素子群を構成する全てのコンデンサ素子2の他方の電極面2bに重なっている。基板部36には、電極面2bと重なる位置に、電極面2bと接続するための接続片36aが設けられている。接続片36aは例えばはんだ付けによって電極面2bと電気的に且つ機械的に接続される。外部接続部37は、基板部36の外縁から立ち上がる垂直部37aと、垂直部37aの上端から水平方向に延びる水平部37bとを備えており、側方から見ると上下を逆にしたL字状である。基板部36がコンデンサ素子2の下側に位置するため、第1の電極板3の垂直部33aに比べて垂直部37aの上下方向の長さがその分だけ長くなっている。水平部37bは互いに間隔を開けるようにして複数設けられ、全てが同じ方向に延出されている。また、第1電極板31の水平部33bと同じ方向に延出されている。また、第1電極板31の水平部33bと平面視で重ならないよう、水平方向にずれた位置に設けられている。水平部37bには外部機器と接続するための接続孔37b1が設けられている。
【0017】
上記第1電極板31と第2電極板35は、例えば銅やアルミニウム等の金属板を折曲することで形成されている。
【0018】
ケース5は、コンデンサ素子群の平面形状に合わせて平面視略L字状とされた底部51と、底部51の外周縁から立ち上がる側壁部52とを備えている。ケース5の上部には開口部53が設けられている。コンデンサ素子2や電極板3、放熱部材4はこの開口部53からケース5内に収容される。また、外部接続部33、37や後述する放熱部材4の伝熱部43、47が開口部53を通じてケース5外に引き出される。側壁部52の外周面には、コンデンサ1(ケース5)を被取付体に固定するための取付脚54が複数(図では3個)、外側に突出するようにして設けられている。うち2個は、平面視、第1電極板31の外部接続部33と第2電極板35の外部接続部37との間に設けられ、残る1個は、外部接続部33、37が延出されている側とは反対側の側壁部52に設けられている(図2参照)。取付脚54の上面は側壁部52の上端よりも上に位置している。取付脚54にはネジ孔54aが設けられている。このケース5は例えば合成樹脂製である。ただ、コンデンサ素子2や電極板3との絶縁を確保できる場合は金属製であってもよい。
【0019】
放熱部材4は、少なくとも樹脂6より熱伝導性の良い板状体であって、例えば銅やアルミニウム等の金属板からなる。この放熱部材4は、コンデンサ素子2や電極板3とは電気的に接続されていない(絶縁されている)。また、放熱部材4は、主として第1電極板31の基板部32に沿って配置される第1放熱板41と、主として第2電極板35の基板部36に沿って配置される第2放熱板45とを備えている。電極板3と同数設けることが好ましい。
【0020】
第1放熱板41は、本体部42と、本体部42から延出され、ケース5内の熱を被取付体に伝える伝熱部43とを備えている。本体部42は、コンデンサ素子群の平面形状や第1電極板31の基板部32と略同じ形状、具体的には平面視略L字状であって、コンデンサ素子群を構成する全てのコンデンサ素子2の一方の電極面2aや第1電極板31の基板部32に絶縁を確保した状態で重なっている。この本体部42には、接続片32aと重なる位置に、接続片32aを露出させるための開口42aが設けられている。伝熱部43は、本体部42の外縁から立ち上がる立ち上がり部43aと、立ち上がり部43aの上端から水平方向に延びる当接部43bとを備えており、側方から見ると上下を逆にしたL字状である。この伝熱部43は複数(図では5個)設けられている。本体部42をケース5に収容した状態において、当接部43bは最も近い側壁部52の上端を跨ぐようにしてケース5外に引き出されている。また、3個が取付脚54の上面に重なっている(図2参照)。当接部43bには、ネジ8を通すための挿通孔43b1が設けられている。従って、伝熱部43はネジ8によって被取付体に締結される「締結部」ということもできる。当接部43bの挿通孔43b1とネジ孔54aとはネジ8を通せるよう連通している。
【0021】
第2放熱板45は、第1放熱板41と略同じ構成とされている。具体的には、本体部46と、本体部46から延出され、ケース5内の熱を被取付体に伝える伝熱部47とを備えている。本体部46は、コンデンサ素子群の平面形状や第2電極板35の基板部36と略同じ形状、具体的には平面視略L字状であって、コンデンサ素子群を構成する全てのコンデンサ素子2の他方の電極面2bや第2電極板35の基板部36に絶縁を確保した状態で重なっている。図3に示すように、第2放熱板45の本体部46はコンデンサ素子2の下にあり、第1放熱板41の本体部42はコンデンサ素子2の上にある。そのため、この状態は、第1放熱板41の本体部42と第2放熱板45の本体部46とでコンデンサ素子2を上下方向から挟んでいるとも言える。
【0022】
図1に戻って、本体部46には、接続片36aと重なる位置に、接続片36aを露出させるための開口46aが設けられている。伝熱部47は、本体部46の外縁から立ち上がる立ち上がり部47aと、立ち上がり部47aの上端から水平方向に延びる当接部47bとを備えており、側方から見ると上下を逆にしたL字状である。本体部46がコンデンサ素子2の下側に位置するため、第1放熱板41の立ち上がり部43aに比べて立ち上がり部47aの上下方向の長さはその分だけ長くなっている。この伝熱部47は複数(図では3個)設けられている。本体部46をケース5に収容した状態において、当接部47bは最も近い側壁部52の上端を跨ぐようにしてケース5外に引き出されている。3個とも、第1放熱板41の当接部43bの下面に重なっている。また、うち2個が取付脚54の上面に重なっている(図2参照)。この状態は、第1放熱板41の当接部43bと取付脚54との間に介在しているとも言える。当接部47bには、ネジ8を通すための挿通孔47b1が設けられている。従って、伝熱部47はネジ8によって被取付体に締結される「締結部」ということもできる。当接部47bの挿通孔47b1は、ネジ孔54aと連通するように、また挿通孔43b1、47b1同士が連通するようにして重ねられている。
【0023】
樹脂6は絶縁性の樹脂である。熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂が好ましく、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂やシリコーン樹脂である。樹脂6は、コンデンサ素子2が所望の耐湿性を確保できる量(厚さ)となるまで充填される。電極板3の基板部32、36や放熱部材4の本体部42、46についても樹脂6に埋設されている。
【0024】
被取付体7は、例えば電極板3と接続される外部機器の筐体である。ただ、他の外部機器の筐体やヒートシンク等の冷却装置であってよい。被取付体にはネジ8を通すためのネジ孔7aが設けられている。
【0025】
上記構成のコンデンサ1を被取付体7に取り付けるにあたっては、ケース5の取付脚54のネジ孔54aと、被取付体7に設けられているネジ孔7aの位置を合わせた上でネジ8を螺着する。取付脚54の上面には、取付脚54を被取付体7に固定したときに伝熱部43、47が被取付体7と当接するようにして放熱部材4の伝熱部43、47が重なっているため、ネジ8を締結することにより、伝熱部43、47が被取付体7に密着する。そのため、コンデンサ素子2や電極板3から生じる熱を放熱部材4を通じて被取付体7に放熱させることができる。また、ケース5を被取付体7に取り付けるだけで、自ずと伝熱部43、47を被取付体7に当接させることができるため、別途、放熱部材4を被取付体7に当接させる作業が必要なく、取付工数を抑えることができる。特に、伝熱部43、47同士を取付脚54上で重ね合わせているため、取付工数がその分抑えられる。また、伝熱部43、47を取付脚54に重ね合わせないものと比べて、重ね合わせた分、コンデンサ1の小型化を図ることができる。また、取付脚54を介してコンデンサ1を被取付体7に取り付けているため、放熱部材4だけを被取付体7に固定するものと比べて安定した取り付けとなる。また、放熱部材4の本体部42、46が、電極板3の基板部32、36やコンデンサ素子2の電極面2a、2bを覆うように配置されているため、電極板3とコンデンサ素子2を広く冷却することができる。
【0026】
図4は、他のコンデンサ1Aの断面図を示している。この図のように、1枚の放熱部材4でコンデンサ素子2や電極板3をくるむようにしてもよい。この場合、ケース5内においてコンデンサ素子2を上下方向から挟むことに加えて横方向からも挟むことができる。なお、取付脚54上で伝熱部43同士を重ね合わせているが、必ずしも重ね合わせる必要は無い。
【0027】
図5は、さらに他のコンデンサ1Bの断面図を示している。この図のように、取付脚54をケース5の開口縁から下がった位置に設けてもよい。この場合、放熱部材4の伝熱部43、47をケース5の側壁部52に沿わせつつ取付脚54の位置まで延伸させればよい。他にも、ケース5の底部51と取付脚54の底下面の高さ位置を合せる等、取付脚54の上下位置は適宜変更可能である。
【0028】
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、コンデンサ1と被取付体7とにネジ8を挿通して固定していたが、ケース5または被取付体の一方にネジ8を固定しておき、そのネジ8に他方を挿通してもよい。また、ケース5のネジ孔54aをネジの切られていない単なる孔に代えてもよい。また、ネジ8による締結に限らず、クリップ等による挟持等、伝熱部43、47を被取付体7に密着させることができる固定方法であれば種々の固定方法を採用し得る。
【0029】
また、図2では、3個の取付脚54のうち、2個は2枚の伝熱部43、47が重なり、1個は伝熱部43が1枚であったが、全ての取付脚54で伝熱部43、47同士を重ね合わせてもよいし、反対に全ての取付脚54で伝熱部43(又は47)を1枚だけ設けるようにしてもよい。また、取付脚54が無い部分から引き出されていた伝熱部43についても、被取付体7に締結等により当接させることが好ましい。ただ、必ずしも全ての伝熱部43、47が被取付体7に当接させられる必要は無い。
【0030】
放熱部材4の材質は、金属板や熱伝導シート等、種々の材質のものが適用可能である。複数のパーツに分かれた放熱部材4を組み合わせて使用してもよい。また、場所によって放熱部材4の材質を変えてもよい。コンデンサ素子2も、フィルムコンデンサ、電解コンデンサ、セラミックコンデンサ等、種々のコンデンサを適用しうる。
【0031】
また、取付脚54の面積と、放熱部材4の当接部43b、47bの面積を同じ、要は同じ平面形状としていたが、例えば、放熱部材4の当接部43b、47bの面積のみを広くする(取付脚54の面積からはみ出している)ことで放熱面積を稼いでもよい。取付脚54の配置は適宜調整可能である。上記実施例では、取付脚54が外部接続部33、37間に位置する構成にしていたが、この構成の場合、外部接続部33、37にかかる応力を、間に位置する取付脚54及び放熱部材4で緩和させることができる。取付脚54の形状やネジ孔54aの個数は適宜変更可能である。例えば、幅広の取付脚54を設け、複数のネジ孔54aを設けてもよい。その場合、当接部43b、47bも取付脚54に沿うように幅広にし、挿通孔43b1、47b1も同数を設ける。この場合、放熱部材4の当接部43b、47bの面積が増えるため、冷却効果が向上するという利点がある。
【符号の説明】
【0032】
1、1A、1B コンデンサ
2 コンデンサ素子
2a 一方の電極面
2b 他方の電極面
3 電極板
31 第1電極板
32 基板部
32a 接続片
33 外部接続部
33a 垂直部
33b 水平部
33b1 接続孔
35 第2電極板
36 基板部
36a 接続片
37 外部接続部
37a 垂直部
37b 水平部
37b1 接続孔
4 放熱部材
41 第1放熱板
42 本体部
42a 開口
43 伝熱部
43a 立ち上がり部
43b 当接部
43b1 挿通孔
45 第2放熱板
46 本体部
46a 開口
47 伝熱部
47a 立ち上がり部
47b 当接部
47b1 挿通孔
5 ケース
51 底部
52 側壁部
53 開口部
54 取付脚
54a ネジ孔
6 樹脂
7 被取付体
7a ネジ孔
8 ネジ

図1
図2
図3
図4
図5