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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173806
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】光学素子及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/13 20060101AFI20231130BHJP
   G02F 1/1347 20060101ALI20231130BHJP
   G02B 5/30 20060101ALI20231130BHJP
   B32B 7/023 20190101ALI20231130BHJP
【FI】
G02F1/13 505
G02F1/1347
G02B5/30
B32B7/023
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086302
(22)【出願日】2022-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松島 寿治
(72)【発明者】
【氏名】木村 駿一
【テーマコード(参考)】
2H088
2H149
2H189
4F100
【Fターム(参考)】
2H088EA47
2H088HA02
2H088HA03
2H088JA05
2H088JA09
2H088JA12
2H088KA26
2H088MA01
2H088MA20
2H149AA02
2H149AB01
2H149BA02
2H149BA11
2H149DA02
2H149DA05
2H149DA12
2H149EA02
2H149EA05
2H149EA10
2H149EA19
2H189AA22
2H189AA32
2H189HA16
2H189JA05
2H189JA13
2H189JA14
2H189KA17
2H189LA03
2H189LA05
2H189LA16
2H189LA17
4F100AK41C
4F100AR00A
4F100AR00C
4F100AR00E
4F100AT00B
4F100AT00D
4F100BA05
4F100BA07
4F100GB48
4F100JG01
4F100JG01E
4F100JG05
4F100JG05C
4F100JN10
4F100JN10A
4F100JN10E
(57)【要約】
【課題】簡易な構成で良好に視野角を制御することができる光学素子及び表示装置を提供する。
【解決手段】光学素子は、第1吸収軸を有する第1偏光板と、第1偏光板と対向し、第2吸収軸を有する第2偏光板と、第1偏光板と第2偏光板との間に配置された第1視野角制御パネルと、を有し、第1視野角制御パネルは、第1基板と、第1基板と対向する第2基板と、第1基板と第2基板との間に設けられた液晶層と、第1基板及び第2基板の少なくとも一方に設けられ、所定方向に横電界を発生させる複数の電極と、を有し、液晶層は、誘電率異方性が正の液晶分子を有し、液晶分子は、横電界が発生しない状態でハイブリッド配向される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1吸収軸を有する第1偏光板と、
前記第1偏光板と対向し、第2吸収軸を有する第2偏光板と、
前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に配置された第1視野角制御パネルと、を有し、
前記第1視野角制御パネルは、
第1基板と、
前記第1基板と対向する第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた液晶層と、
前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方に設けられ、所定方向に横電界を発生させる複数の電極と、を有し、
前記液晶層は、誘電率異方性が正の液晶分子を有し、
前記液晶分子は、前記横電界が発生しない状態でハイブリッド配向される
光学素子。
【請求項2】
前記第1偏光板、前記第1基板、前記液晶層、前記第2基板、前記第2偏光板の順に積層され、
平面視で、前記第1偏光板の前記第1吸収軸は、前記第2偏光板の前記第2吸収軸と平行に配置され、
前記液晶分子の配向方向は、前記第1偏光板の前記第1吸収軸及び前記第2偏光板の前記第2吸収軸と平行又は直交して配置される
請求項1に記載の光学素子。
【請求項3】
前記液晶層は、前記液晶分子の長軸と、前記第1基板の表面に平行な方向との間に形成される傾斜角が、前記第1基板に垂直な方向に沿って連続的に変化する第1状態と、前記液晶分子の前記長軸が、前記横電界に沿った方向に配向される第2状態と、に切り替えられる
請求項1に記載の光学素子。
【請求項4】
前記電極は、複数の第1電極と、複数の第2電極とを含み、
複数の前記第1電極及び複数の前記第2電極は、前記第1基板の前記第2基板と対向する面に設けられ、前記所定方向で交互に配置される
請求項1に記載の光学素子。
【請求項5】
前記電極は、複数の第1電極と、複数の第2電極とを含み、
複数の前記第1電極及び複数の前記第2電極は、前記第1基板の前記第2基板と対向する面に設けられ、前記所定方向で交互に配置され、かつ、前記第2基板の前記第1基板と対向する面に設けられ、前記所定方向で交互に配置される
請求項1に記載の光学素子。
【請求項6】
前記電極は、複数の第1電極と、少なくとも1つの第2電極とを含み、
前記第1基板の前記第2基板と対向する面に、少なくとも1つの前記第2電極、絶縁膜、複数の前記第1電極の順に積層される
請求項1に記載の光学素子。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光学素子と、
前記光学素子と積層された表示パネルと、
前記光学素子に光を照射する照明装置と、を有する
表示装置。
【請求項8】
さらに、TN型の液晶層を含む第2視野角制御パネルを有し、
前記第2視野角制御パネルは、前記照明装置と前記光学素子との間に配置される
請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
さらに、TN型の液晶層を含む第2視野角制御パネルを有し、
前記第2視野角制御パネルは、前記光学素子と前記表示パネルとの間に配置される
請求項7に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学素子及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
視野角を制御する光学素子を備えた表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の表示装置は、電圧オン時には表示パネルの広視野角が確保され、電圧オフ時には左右方向の明るさを抑制する光学素子(特許文献1では、視角制御用液晶セルと記載されている)を備える。光学素子は、一対の透光性基板と、一対の透光性基板の間に配置され、液晶分子がハイブリッド配向されて構成される液晶層を有する。液晶層の液晶分子は、誘電率異方性が負の材料が用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-275342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
誘電率異方性が負の液晶分子を有する液晶層は、誘電率異方性が正の液晶分子を有する液晶層に比べて粘性が高く、電圧のオンオフ切り替えに対する応答速度が低下する可能性がある。一方、誘電率異方性が正の液晶分子を有する液晶層は、電圧オン時に視野角特性が低下する可能性があり、Cプレート等の視野角補償用フィルムが必要となる。このため、誘電率異方性が正の液晶分子を有する液晶層を用いるとともに、より簡易な構成で視野角を制御することができる光学素子が望まれている。
【0005】
本発明は、簡易な構成で良好に視野角を制御することができる光学素子及び表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の光学素子は、第1吸収軸を有する第1偏光板と、前記第1偏光板と対向し、第2吸収軸を有する第2偏光板と、前記第1偏光板と前記第2偏光板との間に配置された第1視野角制御パネルと、を有し、前記第1視野角制御パネルは、第1基板と、前記第1基板と対向する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に設けられた液晶層と、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方に設けられ、所定方向に横電界を発生させる複数の電極と、を有し、前記液晶層は、誘電率異方性が正の液晶分子を有し、前記液晶分子は、前記横電界が発生しない状態でハイブリッド配向される。
【0007】
本発明の一態様の表示装置は、上記の光学素子と、前記光学素子と積層された表示パネルと、前記光学素子に光を照射する照明装置と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態に係る表示装置を模式的に示す断面図である。
図2図2は、第1実施形態に係る表示パネルの構成例を模式的に示す断面図である。
図3図3は、第1実施形態に係る光学素子の構成例を模式的に示す断面図である。
図4図4は、第1視野角制御パネルの第1電極及び第2電極を示す平面図である。
図5図5は、第1実施形態に係る表示装置の、各偏光板の吸収軸の方位と、第1視野角制御パネルの液晶層の配向の方位との関係を説明するための説明図である。
図6図6は、実施例1及び実施例2に係る表示装置の、明るさと極角との関係を示すグラフである。
図7図7は、実施例1に係る表示装置の、第1状態での明るさの視野角依存性を示す図である。
図8図8は、実施例1に係る表示装置の、第2状態での明るさの視野角依存性を示す図である。
図9図9は、実施例2に係る表示装置の、第2状態での明るさの視野角依存性を示す図である。
図10図10は、第1変形例に係る光学素子の構成例を模式的に示す断面図である。
図11図11は、第2変形例に係る光学素子の構成例を模式的に示す断面図である。
図12図12は、第2実施形態に係る表示装置を模式的に示す断面図である。
図13図13は、第2実施形態に係る表示装置の、各偏光板の吸収軸の方位と、第1視野角制御パネルの液晶層の配向の方位との関係を説明するための説明図である。
図14図14は、第2実施形態の第3変形例に係る表示装置を模式的に示す断面図である。
図15図15は、第2実施形態の第3変形例に係る表示装置の、各偏光板の吸収軸の方位と、第1視野角制御パネルの液晶層の配向の方位との関係を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、本開示の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本開示の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本開示と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0010】
本明細書及び特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
【0011】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る表示装置を模式的に示す断面図である。図1に示すように、表示装置100は、光学素子10と、表示パネル50と、第3偏光板23と、照明装置60と、制御回路70と、を有する。
【0012】
光学素子10は、表示パネル50の表示面に垂直な方向(第3方向Dz)で、照明装置60と表示パネル50との間に配置される。光学素子10は、第1偏光板21と、第2偏光板22と、第1偏光板21と第2偏光板22との間に配置された第1視野角制御パネル20と、を有する。光学素子10は、第3方向Dzで、照明装置60から表示パネル50に向かって、第2偏光板22、第1視野角制御パネル20、第1偏光板21の順に積層される。光学素子10の詳細な構成については、図3以下で後述する。
【0013】
なお、以下の説明において、第1方向Dxは、光学素子10の表面(すなわち、第1偏光板21の表面)と平行な面内の一方向である。第2方向Dyは、光学素子10の表面と平行な面内の一方向であり、第1方向Dxと直交する方向である。なお、第2方向Dyは、第1方向Dxと直交しないで交差してもよい。第3方向Dzは、第1方向Dx及び第2方向Dyと直交する方向である。第3方向Dzは、光学素子10の表面の法線方向である。第3方向Dzは、表示パネル50の表示面の法線方向と言い換えることもできる。また、「平面視」とは、光学素子10の表面と垂直な方向から見た場合の位置関係をいう。
【0014】
また、以下の説明では、光学素子10の表面に垂直な方向において、第1偏光板21から第3偏光板23に向かう方向を「上側」又は単に「上」とする。また、第3偏光板23から第1偏光板21に向かう方向を「下側」又は単に「下」とする。
【0015】
表示パネル50は、表示機能層としての液晶層LC(図2参照)を備える液晶表示パネルである。表示パネル50は、光学素子10と対向して積層される。より詳細には、表示パネル50は、第2偏光板22を挟んで第1視野角制御パネル20と対向する。また、表示パネル50の表示面側には、第3偏光板23が設けられる。
【0016】
照明装置60は、バックライトユニットである。照明装置60は、どのような構成であってもよいが、例えば、エッジライト型バックライトや、直下型バックライトを適用可能である。エッジライト型バックライトは、LED(Light Emitting Diode)等の光源と、導光板とを有し、導光板の端部にLEDが設けられる。直下型バックライトは、拡散板の直下にLEDが設けられる。
【0017】
制御回路70は、表示パネル50、第1視野角制御パネル20及び照明装置60のそれぞれに電気的に接続され、表示パネル50、第1視野角制御パネル20及び照明装置60のそれぞれの駆動を制御するように構成されている。
【0018】
本実施形態の表示装置100において、照明装置60は、光学素子10に向けて拡散光を照射する。光学素子10の第1視野角制御パネル20は、照明装置60から入射された光の視野角依存性を調整して、特定の方向で光の透過を抑制する視野角制御素子である。より詳細には、第1視野角制御パネル20は、第1偏光板21及び第2偏光板22とともに、照明装置60から入射された光について特定の方向で光の透過を抑制する第1状態と、照明装置60から入射された光を拡散光として出射する第2状態と、を切り替える。すなわち、光学素子10は、第1状態では、第2状態に比べて指向性の高い光を出射する。
【0019】
光学素子10を透過した光は表示パネル50に入射する。第1状態では、表示パネル50は、特定の方向で明るさが抑制された画像を表示する。第2状態では、表示パネル50は、第1状態に比べて広視野角の画像を表示する。
【0020】
以下の説明において、極角θは、第3方向Dzに平行な方向に対してなす角度である。第3方向Dzに平行な方向の極角θは、0°とする。また、図1において第3方向Dzに対して右側(第1方向Dxの一方)の極角θを正(+θ)と表し、第3方向Dzに対して左側(第1方向Dxの他方)の極角θを負(-θ)と表す場合がある。
【0021】
ここで、表示装置100の各層、すなわち第1偏光板21、第1視野角制御パネル20、第2偏光板22、表示パネル50及び第3偏光板23は、透光性を有する接着層(図示しない)により接着されている。ただし、これに限定されず、光学素子10の各層、表示パネル50及び第3偏光板23の層間に接着層が設けられず、空気層を介して積層されていてもよい。
【0022】
本実施形態では、光学素子10の第2偏光板22は、表示パネル50の背面側の偏光板と共用される。すなわち、表示パネル50と、光学素子10の第1視野角制御パネル20との間には、1つの第2偏光板22が配置される。これにより、表示パネル50の背面側で、光学素子10の第2偏光板22に加え、表示パネル50用の偏光板が設けられた構成に比べて、光の透過率を向上させることができる。
【0023】
次に表示パネル50の構成について説明する。図2は、第1実施形態に係る表示パネルの構成例を模式的に示す断面図である。表示パネル50は、例えば、アレイ基板SUB1と、対向基板SUB2と、表示機能層としての液晶層LCと、を備える。対向基板SUB2は、アレイ基板SUB1と対向して配置される。液晶層LCはアレイ基板SUB1と対向基板SUB2との間に封止される。
【0024】
アレイ基板SUB1は、第1絶縁基板51と、回路形成層52と、共通電極53と、絶縁膜54と、画素電極55と、下配向膜56と、を有する。第3方向Dzで、第1絶縁基板51の上に、回路形成層52、共通電極53、絶縁膜54、画素電極55、下配向膜56の順に積層される。
【0025】
第1絶縁基板51は、透光性を有するガラス基板あるいはフィルム基板である。回路形成層52は、スイッチング素子としての複数の薄膜トランジスタや、各種配線を含む画素回路が形成される層である。共通電極53は、所定の定電位が与えられる電極である。絶縁膜54は、共通電極53と画素電極55とを絶縁する。画素電極55は、画素ごとに設けられ、それぞれの電位が個別に制御される。下配向膜56は画素電極55及び絶縁膜54を覆って設けられる。
【0026】
対向基板SUB2は、第2絶縁基板59と、上配向膜58と、を有する。上配向膜58は、第2絶縁基板59の第1絶縁基板51と対向する面に設けられる。上配向膜58は、対向基板SUB2の液晶層LC側の表面となる。なお、図2では図示を省略しているが、対向基板SUB2は、必要に応じてカラーフィルタや遮光膜が設けられている。
【0027】
液晶層LCは、通過する光を電界の状態に応じて変調するものであり、例えば、FFS(Fringe Field Switching:フリンジフィールドスイッチング)を含むIPS(In-Plane Switching:インプレーンスイッチング)等の横電界モードの液晶が用いられる。本実施形態では、アレイ基板に設けられた画素電極55と共通電極53との間に発生する横電界により、液晶層LCが駆動され、液晶層LCが有する液晶分子57の配向が制御される。
【0028】
ただしこの態様に限られず、表示パネル50は、縦電界型の液晶表示パネルであってもよい。この場合、画素電極はアレイ基板に設けられ、共通電極は対向基板に設けられる。縦電界型の液晶表示パネルは、いわゆる縦電界が液晶層に印加される、TN(Twisted Nematic:ツイステッドネマティック)、VA(Vertical Alignment:垂直配向)及びECB(Electrically Controlled Birefringence:電界制御複屈折)等がある。
【0029】
次に、光学素子10の詳細な構成について説明する。図3は、第1実施形態に係る光学素子の構成例を模式的に示す断面図である。図4は、第1視野角制御パネルの第1電極及び第2電極を示す平面図である。図5は、第1実施形態に係る表示装置の、各偏光板の吸収軸の方位と、第1視野角制御パネルの液晶層の配向の方位との関係を説明するための説明図である。
【0030】
図3及び図5に示すように、第1偏光板21及び第2偏光板22は、直線偏光板である。第1偏光板21は、第2方向Dyに平行な方向に延在する第1吸収軸AX1を有する。第2偏光板22は、第1偏光板21と対向し、第2方向Dyに平行な方向に延在する第2吸収軸AX2を有する。平面視で、第1偏光板21の第1吸収軸AX1は、第2偏光板22の第2吸収軸AX2と平行である。なお、図示は省略するが、第1偏光板21は、第1吸収軸AX1に直交する第1透過容易軸を有する。また、第2偏光板22は、第2吸収軸AX2に直交する第2透過容易軸を有する。
【0031】
なお、表示パネル50の表示面側に設けられた第3偏光板23は、第3吸収軸AX3及び第3吸収軸と直交する第3透過容易軸を有する。表示パネル50の表示モードに応じて、第3偏光板23の第3吸収軸AX3及び第3透過容易軸は、平面視で所定の方向に設けられる。図5に示す例では、第3偏光板23の第3吸収軸AX3は、平面視で、第2偏光板22の第2吸収軸AX2と直交する。
【0032】
図3に示すように、第1視野角制御パネル20は、第1基板11と、複数の第1電極12及び複数の第2電極13と、第1配向膜14と、液晶層15と、第2配向膜17と、第2基板18と、を有する。第3方向Dzで、第1偏光板21、第1基板11、複数の第1電極12及び複数の第2電極13、第1配向膜14、液晶層15、第2配向膜17、第2基板18、第2偏光板22の順に積層される。
【0033】
第1基板11は、第1偏光板21の上に設けられる。第1基板11は、透光性を有する絶縁基板であり、例えばガラスや樹脂等で形成される。複数の第1電極12及び複数の第2電極13は、第1基板11の上面、すなわち、第1基板11の第2基板18と対向する面に設けられる。複数の第1電極12及び複数の第2電極13は、透光性を有する導電材料で形成され、例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)等が用いられる。
【0034】
図4に示すように、複数の第1電極12及び複数の第2電極13は、第1基板11の同一面上に設けられ、少なくとも表示パネル50の表示領域AAと重なる領域に配列される。複数の第1電極12及び複数の第2電極13は、それぞれ第2方向Dyに延在し、第1方向Dxで間隔を有して交互に配列される。すなわち、第1方向Dxで第1電極12、第2電極13、第1電極12、第2電極13、・・・のように配列される。このような構成により、複数の第1電極12及び複数の第2電極13に電圧が供給されると、第1電極12と第2電極13との間に、第1方向Dxに横電界が発生する。
【0035】
図3に戻って、第1配向膜14は、複数の第1電極12及び複数の第2電極13を覆って、第1基板11の上に設けられる。第1配向膜14は、液晶層15の液晶分子を垂直配向させる垂直配向膜である。
【0036】
第2基板18は、第1基板11と対向して配置され、第3方向Dzで第1基板11と第2偏光板22との間に配置される。第2基板18は、透光性を有する絶縁基板であり、例えばガラスや樹脂等で形成される。本実施形態では、第2基板18には電極が設けられていない。第2配向膜17は、第2基板18の下面、すなわち、第2基板18の第1基板11と対向する面に設けられる。第2配向膜17には、ラビング処理等により第1方向Dxに平行な配向軸が形成されている。
【0037】
液晶層15は、第1基板11と第2基板18との間に設けられる。より詳細には、液晶層15は、第1配向膜14と第2配向膜17との間に設けられる。液晶層15は、誘電率異方性が正の液晶分子16を有する。液晶分子16は、長軸LAを有する棒状であり、液晶分子16の長軸LAに沿った方向の誘電率ε1は、液晶分子16の長軸LAに直交する短軸方向での誘電率ε2よりも大きい(ε1>ε2)。
【0038】
液晶層15の液晶分子16は、複数の第1電極12及び複数の第2電極13に電圧が供給されない状態、すなわち横電界が発生しない状態でハイブリッド配向される。ここでハイブリッド配向とは、一対の基板間に挟持された長軸LAを有する液晶分子16が、該長軸LAの方向が、一方の基板側では該基板に対して平行になり、他方の基板側では該基板に対して垂直になるように配向されている状態をいう。
【0039】
図3に示すように、液晶分子16の長軸LAと、第1基板11の表面に平行な方向(例えば第1方向Dx)との間に形成される傾斜角が、第3方向Dzに沿って連続的に変化する。ハイブリッド配向された状態で、液晶層15の液晶分子16の傾斜角は、第1基板11側では比較的大きく形成され、第1基板11の表面に平行な方向に対してほぼ垂直となるように配向している。また、液晶層15の液晶分子16の傾斜角は、第2基板18側では比較的小さく形成され、第1基板11の表面に平行な方向に対してほぼ平行となるように配向している。
【0040】
図4及び図5に示すように、平面視での液晶分子16の配向方向HX1は第1方向Dxに沿った方向である。すなわち、液晶分子16の配向方向HX1は、複数の第1電極12及び複数の第2電極13の配列方向に沿って設けられる。また、液晶分子16の配向方向HX1は、第1偏光板21の第1吸収軸AX1及び第2偏光板22の第2吸収軸AX2と直交して配置される。又は、液晶分子16の配向方向HX1は、第1偏光板21の第1吸収軸AX1及び第2偏光板22の第2吸収軸AX2と平行に配置されてもよい。
【0041】
制御回路70(図1参照)は、複数の第1電極12及び複数の第2電極13の駆動を制御することで、第1視野角制御パネル20の視野角を切り替える。具体的には、制御回路70により、複数の第1電極12及び複数の第2電極13に電圧が供給されていない状態(以下、「第1状態」と表す)では、液晶層15の液晶分子16は図3に示すようにハイブリッド配向される。制御回路70により、複数の第1電極12及び複数の第2電極13に電圧が供給された状態(以下、「第2状態」と表す)では、液晶層15の液晶分子16の長軸LAは横電界に沿って配向される。
【0042】
言い換えると、液晶層15は、液晶分子16の長軸LAと、第1基板11の表面に平行な方向との間に形成される傾斜角が、第1基板11に垂直な方向に沿って連続的に変化する第1状態と、液晶分子16の長軸LAが、横電界に沿った方向に配向される第2状態と、に切り替えられる。
【0043】
以上のような構成により、光学素子10は、第1視野角制御パネル20の複数の第1電極12及び複数の第2電極13の駆動を制御することで、第1状態では液晶分子16がハイブリッド配向され、視野角を狭くして画像を表示することができる。また、第2状態では液晶分子16が実質的に第1基板11の表面に平行な方向に配向され、視野角を広くして画像を表示することができる。
【0044】
また、液晶層15は、誘電率異方性が正の液晶分子16を有するので、誘電率異方性が負の液晶分子を用いた場合に比べて粘性が低く、電圧のオンオフ切り替えに対して良好な応答性を有する。また、複数の第1電極12及び複数の第2電極13は横電界を発生するように構成されているので、第2状態では液晶層15の液晶分子16は、実質的に第1基板11の表面に平行な方向に配向する。このため、Cプレート等の視野角補償用フィルムが不要であり、より簡易な構成で視野角を制御することができる。
【0045】
(実施例)
図6は、実施例1及び実施例2に係る表示装置の、明るさと極角との関係を示すグラフである。図7は、実施例1に係る表示装置の、第1状態での明るさの視野角依存性を示す図である。図8は、実施例1に係る表示装置の、第2状態での明るさの視野角依存性を示す図である。図9は、実施例2に係る表示装置の、第2状態での明るさの視野角依存性を示す図である。
【0046】
実施例1及び実施例2に係る光学素子10の積層構成は、いずれも図1から図5に示した例と同様である。実施例1及び実施例2は、複数の第1電極12及び複数の第2電極13の配置間隔Px(図4参照)が異なる。実施例1では、第1方向Dxで隣り合う第1電極12と第2電極13との配置間隔Pxが12μmである。実施例2では、第1方向Dxで隣り合う第1電極12と第2電極13との配置間隔Pxが24μmである。
【0047】
図6に示すグラフ1は、横軸が極角θ(°)であり、縦軸が明るさ(a.u.)である。図6は、実施例1及び実施例2の正面方向(極角θ=0°)での明るさを同等とした場合の、相対的な明るさの極角依存性のシミュレーション結果を示している。
【0048】
図7から図9では、各極角及び各方位角について、等しい明るさを示す領域を結ぶ等光線を示している。図7から図9において、方位角φは、第1方向Dxに平行な方向に対してなす角度である。図7から図9各図で、円の中心に対して右側(第1方向Dxの一方)が方位角φ=0°であり、円の中心に対して左側(第1方向Dxの他方)が方位角φ=180°である。円の中心に対して上側(第2方向Dyの一方)が方位角φ=90°であり、円の中心に対して下側(第2方向Dyの他方)が方位角φ=270°である。また、円の中心が表示装置100(光学素子10)の法線方向(極角θ=0°)に相当し、法線方向を中心とした同心円(点線で示す)は、それぞれ極角θ=20°、40°、60°、80°に相当する。また、図6に示すグラフ1は、第2方向Dy(方位角φ=90°から方位角φ=270°の方向)での極角依存性を示している。
【0049】
図6に示すように、実施例1において、複数の第1電極12及び複数の第2電極13に電圧が供給されていない第1状態で、高極角側で明るさが抑制される。具体的には、第1状態では、極角θ=-50°以下、及び、極角θ=50°以上の範囲で明るさが抑制される。
【0050】
図7に示すように、実施例1では、第1状態で、明るさの方位角依存性を有する。具体的には、第1状態の実施例1は、第1方向Dx(方位角φ=0°から方位角φ=180°の方向)で、広い視野角を有する。これに対し、第1状態の実施例1は、第2方向Dy(方位角φ=90°から方位角φ=270°の方向)で、狭い視野角を有する。
【0051】
図6に示すように、実施例1において、複数の第1電極12及び複数の第2電極13に電圧が供給された第2状態では、第1状態に比べて広視野角を実現できる。具体的には、第2状態では、極角θ=0°を除くほとんどの極角θの範囲で第1状態よりも明るくなる。特に第2状態では、極角θ=-50°、及び、極角θ=50°の近傍で第1状態の明るさに対するコントラスト比が大きくなる。
【0052】
図7に示すように、実施例1では、第2状態で、全ての方位角φで広視野角を実現できる。また、実施例1の第2状態は、明るさの方位角依存性が対称性を有する。具体的には、実施例1の第2状態は、極角θ=0°を通り第2方向Dyに平行な基準線に対して、実質的に線対称となる明るさの視野角依存性を有する。実施例1の第2状態は、極角θ=0°を通り第1方向Dxに平行な基準線に対して、実質的に線対称となる明るさの視野角依存性を有する。
【0053】
これにより、実施例1の表示装置100は、光学素子10の方位角φ=0°、180°方向が表示装置100の上下方向に配置されることで、第1状態では正面方向(極角θ=0°)での画像の明るさを確保しつつ、左右方向から画像を見えなくする狭視野角を実現できる。また、実施例1の表示装置100は、第2状態では正面方向及び左右方向から画像を視認できる広視野角を実現できる。
【0054】
なお、図6では、実施例2の第1状態での明るさの極角依存性を省略しているが、複数の第1電極12及び複数の第2電極13に電圧が供給されていない第1状態では、実施例2の明るさの極角依存性は、実施例1の明るさの極角依存性と実質的に同等となる。
【0055】
図6及び図9に示すように、実施例2において、複数の第1電極12及び複数の第2電極13に電圧が供給された第2状態では、実質的に実施例1の第2状態と同等の明るさの視野角依存性を有する。すなわち、実施例2の第2状態においても、第1状態に比べて広視野角を実現できる。
【0056】
実施例1、2に示すように、第1電極12と第2電極13との配置間隔Pxを異ならせた場合であっても、第1状態と第2状態とで視野角を制御できることが示された。また、図8及び図9に示すように、実施例1及び実施例2の、複数の第1電極12及び複数の第2電極13に電圧が供給された第2状態で、極角θ=0°に対して斜め方向(例えば方位角φ=+45°)で、連続的に明るさが変化する極角依存性を示しており、局所的に明るくなる、あるいは局所的に暗くなる等の明るさの分布が生じていない。したがって、実施例1及び実施例2では、Cプレート等の視野角補償用フィルムを設けることなく、良好な画像の表示を実現できることが示された。
【0057】
なお、上述した第1実施形態及び各実施例はあくまで一例であり、適宜変更することができる。例えば、第1電極12と第2電極13との配置間隔Pxは、12μm又は24μmに限定されない。また、第1電極12及び第2電極13は、横電界が発生できるように構成されていればよく、どのような形状や配置であってもよい。
【0058】
(第1変形例)
図10は、第1変形例に係る光学素子の構成例を模式的に示す断面図である。なお、以下の説明では、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0059】
図10に示すように、第1変形例に係る光学素子10Aは、上述した第1実施形態に比べて、第1視野角制御パネル20Aの第1電極12A及び第2電極13Aの構成が異なる。具体的には、第2電極13Aは、第1基板11の第2基板18と対向する面に設けられる。絶縁膜19は、第2電極13Aを覆って設けられる。複数の第1電極12Aは、絶縁膜19の上に設けられる。第3方向Dzで、第1基板11、第2電極13A、絶縁膜19、複数の前記第1電極12Aの順に積層される。
【0060】
第2電極13Aは、所定の基準電位が供給され複数の第1電極12Aに対する共通電極として設けられる。図10では、複数の第1電極12Aに対して1つの第2電極13Aが設けられているが、これに限定されず、複数の第2電極13Aが設けられていてもよい。
【0061】
このような構成により、複数の第1電極12A及び第2電極13Aに電圧が供給されると、第1電極12Aと第2電極13Aとの間に、フリンジ電界が発生する。第1変形例では、液晶層15の液晶分子16は、第1電極12Aと第2電極13Aとの間に形成されるフリンジ電界により駆動される。
【0062】
(第2変形例)
図11は、第2変形例に係る光学素子の構成例を模式的に示す断面図である。図11に示すように、第2変形例に係る光学素子10Bは、上述した第1実施形態に比べて、第1視野角制御パネル20Bの第1基板11及び第2基板18のそれぞれに電極が設けられる構成が異なる。具体的には、複数の第1電極12及び複数の第2電極13は、第1基板11の第2基板18と対向する面に設けられ、第1方向Dxで交互に配置される。さらに、複数の第1電極12B及び複数の第2電極13Bは、第2基板18の第1基板11と対向する面に設けられ、第1方向Dxで交互に配置される。
【0063】
第2基板18に設けられた複数の第1電極12Bは、それぞれ第1基板11の複数の第1電極12と重なる位置に配置される。また、第2基板18に設けられた複数の第2電極13Bは、それぞれ第1基板11の複数の第2電極13と重なる位置に配置される。
【0064】
このような構成により、複数の第1電極12、12A及び第2電極13、13Aに電圧が供給されると、第1電極12と第2電極13との間に横電界が発生し、かつ、第1電極12Aと第2電極13Aとの間に横電界が発生する。第2変形例では、液晶層15の液晶分子16は、第1電極12と第2電極13との間に形成される横電界、及び、第1電極12Bと第2電極13Bとの間に形成される横電界により駆動される。
【0065】
(第2実施形態)
図12は、第2実施形態に係る表示装置を模式的に示す断面図である。図13は、第2実施形態に係る表示装置の、各偏光板の吸収軸の方位と、第1視野角制御パネルの液晶層の配向の方位との関係を説明するための説明図である。
【0066】
図12及び図13に示すように、第2実施形態に係る表示装置100Aは、さらに、第4偏光板24と、第2視野角制御パネル31と、第5偏光板25と、1/2波長板32と、を有する。照明装置60と光学素子10との間に、第4偏光板24、第2視野角制御パネル31、第5偏光板25、1/2波長板32の順に積層される。
【0067】
第2視野角制御パネル31は、TN型の液晶層を有する。すなわち、第2視野角制御パネル31において、上下の配向膜にそれぞれ配向処理を行うことで、液晶層の液晶分子は、平面視で、上下基板間で連続的に90°ねじれるように配向される。また、1/2波長板32は、透過する光に対して1/2波長の位相差を与える。
【0068】
図13に示すように、第4偏光板24の第4吸収軸AX4は、第5偏光板25の第5吸収軸AX5と直交して配置される。第5偏光板25の第5吸収軸AX5は、光学素子10の第1偏光板21の第1吸収軸AX1に対して、方位角φ=45°を有して配置される。1/2波長板32の延伸軸方向LX1は、第1偏光板21の第1吸収軸AX1と第5偏光板25の第5吸収軸AX5との中間に配置される。このような構成により、第2実施形態では、光学素子10の第1偏光板21に入射する光の偏光状態を適切に調整することができる。
【0069】
(第2実施形態の第3変形例)
図14は、第2実施形態の第3変形例に係る表示装置を模式的に示す断面図である。図15は、第2実施形態の第3変形例に係る表示装置の、各偏光板の吸収軸の方位と、第1視野角制御パネルの液晶層の配向の方位との関係を説明するための説明図である。
【0070】
図14及び図15に示すように、第2実施形態の第3変形例に係る表示装置100Bは、光学素子10と表示パネル50との間に、1/2波長板32、第4偏光板24、第2視野角制御パネル31、第5偏光板25、1/2波長板33、第6偏光板26の順に積層される。
【0071】
図15に示すように、第4偏光板24の第4吸収軸AX4は、光学素子10の第2偏光板22の第2吸収軸AX2に対して、方位角φ=45°を有して配置される。1/2波長板32の延伸軸方向LX1は、第2偏光板22の第2吸収軸AX2と第4偏光板24の第4吸収軸AX4との中間に配置される。第5偏光板25の第5吸収軸AX5は、第4偏光板24の第4吸収軸AX4と直交して配置される。第6偏光板26の第6吸収軸AX6は、第5偏光板25の第5吸収軸AX5と直交して配置される。1/2波長板33の延伸軸方向LX2は、第5偏光板25の第5吸収軸AX5と第6偏光板26の第6吸収軸AX6との中間に配置される。このような構成により、第2実施形態の第3変形例では、光学素子10を透過して、表示パネル50に入射する光の偏光状態を適切に調整することができる。
【0072】
第2実施形態及び第3変形例では、第1実施形態に示した光学素子10を有する構成について説明した。ただし、これに限定されず、第2実施形態及び第3変形例では、第1変形例又は第2変形例に係る光学素子10A、10Bと組み合わせることもできる。
【0073】
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。上述した各実施形態及び各変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
【符号の説明】
【0074】
10、10A、10B 光学素子
11 第1基板
12、12A、12B 第1電極
13、13A、13B 第2電極
14 第1配向膜
15 液晶層
16 液晶分子
17 第2配向膜
18 第2基板
20、20A、20B 第1視野角制御パネル
21 第1偏光板
22 第2偏光板
23 第3偏光板
24 第4偏光板
25 第5偏光板
26 第6偏光板
31 第2視野角制御パネル
32、33 1/2波長板
50 表示パネル
60 照明装置
70 制御回路
100、100A、100B 表示装置
AX1 第1吸収軸
AX2 第2吸収軸
HX1 配向方向
LX1、LX2 延伸軸方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15