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特開2023-173866情報処理装置、情報取得装置、情報処理システム、情報処理方法、情報取得方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173866
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報取得装置、情報処理システム、情報処理方法、情報取得方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/141 20220101AFI20231130BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20231130BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231130BHJP
   H04L 67/1396 20220101ALI20231130BHJP
【FI】
H04L67/141
G06Q30/02 380
G06Q50/10
H04L67/1396
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086384
(22)【出願日】2022-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】緑川 耀一
(72)【発明者】
【氏名】永田 拓也
(72)【発明者】
【氏名】ジン ソンシル
(72)【発明者】
【氏名】山崎 耕平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】情報処理システム、装置、方法及びプログラム並びに情報取得装置を提供する。
【解決手段】アクセス解析システム100において、アクセス検知サーバ104は、コンテンツの配信を管理するコンテンツ配信サーバ120にコンテンツの送信を要求した通信端末110が、コンテンツを受信したことを示す第1確認情報及び第1確認情報を送信した通信端末のグローバルIPアドレスを取得するグローバルIP取得部と、各グローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を対応付けて格納する第1格納装置を参照して、グローバルIP取得部が第1確認情報に関連して取得したグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定する通信事業者特定部と、を有し、通信事業者特定部が特定した通信事業者が予め定められた通信事業者であった場合に、予め定められたアドレスに対するリダイレクトを通信端末に実行させるための命令を、通信端末に送信させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの配信を管理する管理装置に前記コンテンツの送信を要求した通信端末が前記コンテンツを受信したことを示す第1確認情報、及び、前記第1確認情報を送信した前記通信端末のグローバルIPアドレスを取得するグローバルIP取得部と、
各グローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を対応付けて格納する第1格納装置を参照して、前記グローバルIP取得部が前記第1確認情報に関連して取得したグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定する通信事業者特定部と、
前記通信事業者特定部が特定した通信事業者が予め定められた通信事業者であった場合に、予め定められたアドレスに対するリダイレクトを前記通信端末に実行させるための命令を、前記通信端末に送信する命令送信部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記第1確認情報は、前記コンテンツの受信に関連して前記通信端末が受信した広告タグ又はビーコンタグ若しくはトラッキングコードが前記通信端末において実行されることで、前記通信端末から前記情報処理装置に送信された信号である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツは、Webページ、電子メール、電子掲示板、SNSページ、画像、音声、及び、音楽、並びに、これらに関連して提示される広告の少なくとも1つのデータである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
コンテンツの配信を管理する管理装置に前記コンテンツの送信を要求した通信端末が前記コンテンツを受信したことを示す第2確認情報、及び、前記第2確認情報を送信した前記通信端末のIPアドレスを取得するIP取得部と、
(i)1以上の通信端末を識別する端末識別情報及び(ii)各通信端末に割り当てられたIPアドレスを対応付けて格納する第2格納装置を参照して、前記IP取得部が前記第2確認情報に関連して取得したIPアドレスを割り当てられた通信端末の端末識別情報を取得する端末識別情報取得部と、
を備える、情報取得装置。
【請求項5】
前記通信端末は、ネットワーク及びインターネットを介して前記管理装置にアクセスし、
前記情報取得装置は、前記ネットワークを用いて、前記通信端末との間で情報を送受する、
請求項4に記載の情報取得装置。
【請求項6】
前記通信端末にIPアドレスを割り当てるアドレス割当部をさらに備える、
請求項4に記載の情報取得装置。
【請求項7】
前記第2確認情報が取得された時刻を示す時刻情報を取得する時刻情報取得部と、
前記端末識別情報取得部が取得した前記端末識別情報、及び、前記時刻情報取得部が取得した時刻情報が対応付けられたログ情報を生成するログ情報生成部と、
をさらに備える、
請求項4に記載の情報取得装置。
【請求項8】
特定の期間中に生成された特定の前記通信端末に関する複数の前記ログ情報に基づいて、前記通信端末の1以上の前記管理装置へのアクセスパターンを決定するアクセスパターン決定部、
をさらに備える、
請求項7に記載の情報取得装置。
【請求項9】
前記通信端末の前記アクセスパターンに基づいて、前記通信端末のユーザの生活パターンを推定する生活パターン推定部、
をさらに備える、
請求項8に記載の情報取得装置。
【請求項10】
前記生活パターン推定部は、前記通信端末の前記アクセスパターンが、1以上の生活パターンのそれぞれについて予め定められた判定基準を満たすか否かに基づいて、前記通信端末のユーザの生活パターンを決定する、
請求項9に記載の情報取得装置。
【請求項11】
教師なし機械学習によるクラスタリングに基づいて、前記判定基準を決定する基準決定部、
をさらに備える、
請求項10に記載の情報取得装置。
【請求項12】
前記第2確認情報は、情報処理装置からの命令に基づいて、前記通信端末から前記情報取得装置に送信された信号であり、
前記情報処理装置は、
コンテンツの配信を管理する管理装置に前記コンテンツの送信を要求した通信端末が前記コンテンツを受信したことを示す第1確認情報、及び、前記第1確認情報を送信した前記通信端末のグローバルIPアドレスを取得するグローバルIP取得部と、
各グローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を対応付けて格納する第1格納装置を参照して、前記グローバルIP取得部が前記第1確認情報に関連して取得したグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定する通信事業者特定部と、
前記通信事業者特定部が特定した通信事業者が予め定められた通信事業者であった場合に、予め定められたアドレスに対するリダイレクトを前記通信端末に実行させるための前記命令を、前記通信端末に送信する命令送信部と、
を備える、
請求項4に記載の情報取得装置。
【請求項13】
請求項1に記載の情報処理装置と、
請求項4に記載の情報取得装置と、
を備え、
前記情報処理装置からの命令に基づいて、通信端末から前記情報取得装置に第2確認情報が送信される、
情報処理システム。
【請求項14】
コンピュータを、請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項15】
コンピュータを、請求項4から請求項12までの何れか一項に記載の情報取得装置として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
コンテンツの配信を管理する管理装置に前記コンテンツの送信を要求した通信端末が前記コンテンツを受信したことを示す第1確認情報、及び、前記第1確認情報を送信した前記通信端末のグローバルIPアドレスを取得するグローバルIP取得段階と、
各グローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を対応付けて格納する第1格納装置を参照して、前記グローバルIP取得段階において前記第1確認情報に関連して取得されたグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定する通信事業者特定段階と、
前記通信事業者特定段階において特定された通信事業者が予め定められた通信事業者であった場合に、予め定められたアドレスに対するリダイレクトを実行させるための命令を、前記通信端末に送信する命令送信段階と、
を備える、情報処理方法。
【請求項17】
コンテンツの配信を管理する管理装置に前記コンテンツの送信を要求した通信端末が前記コンテンツを受信したことを示す第2確認情報、及び、前記第2確認情報を送信した前記通信端末のローカルIPアドレスを取得するローカルIP取得段階と、
(i)1以上の通信端末を識別する端末識別情報及び(ii)各通信端末に割り当てられたローカルIPアドレスを対応付けて格納する第2格納装置を参照して、前記ローカルIP取得段階において前記第2確認情報に関連して取得されたローカルIPアドレスを割り当てられた通信端末の端末識別情報を取得する端末識別情報取得段階と、
を備える、情報取得方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報取得装置、情報処理システム、情報処理方法、情報取得方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ビーコン信号の受信に応じてユーザに適した情報を低コストで提供する携帯端末が開示されている。特許文献2には、Webページにアクセスした通信端末のIPアドレスから、当該通信端末の端末識別情報を取得することが開示されている。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 特開2017-055279号公報
(特許文献2) 特開2015-211337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ルータ、ゲートウェイ、移動体通信ネットワークなどを介して、通信端末がインターネットに接続する場合、ルータ、ゲートウェイ、移動体通信ネットワークなどにおいて、当該通信端末に割り当てられたローカルIPアドレスがグローバルIPアドレスに変換される場合がある。また、通信端末に個別のグローバルIPアドレスが割り当てられる場合でも、通信端末とグローバルIPアドレスとの関係は可変となる場合がある。そのため、Webページにアクセスした複数の通信端末のグローバルIPアドレスを解析して、通信端末ごとのアクセスパターンを精度よく推定することが難しい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様においては、情報処理装置が提供される。上記の情報処理装置は、例えば、コンテンツの配信を管理する管理装置にコンテンツの送信を要求した通信端末がコンテンツを受信したことを示す第1確認情報、及び、第1確認情報を送信した通信端末のグローバルIPアドレスを取得するグローバルIP取得部を備える。上記の情報処理装置は、例えば、各グローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を対応付けて格納する第1格納装置を参照して、グローバルIP取得部が第1確認情報に関連して取得したグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定する通信事業者特定部を備える。上記の情報処理装置は、例えば、通信事業者特定部が特定した通信事業者が予め定められた通信事業者であった場合に、予め定められたアドレスに対するリダイレクトを通信端末に実行させるための命令を、通信端末に送信する命令送信部を備える。
【0005】
上記の情報処理装置において、第1確認情報は、コンテンツの受信に関連して通信端末が受信した広告タグ又はビーコンタグ若しくはトラッキングコードが通信端末において実行されることで、通信端末から情報処理装置に送信された信号であってよい。上記の何れかの情報処理装置において、コンテンツは、Webページ、電子メール、電子掲示板、SNSページ、画像、音声、及び、音楽、並びに、これらに関連して提示される広告の少なくとも1つのデータであってよい。
【0006】
本発明の第2の態様においては、情報取得装置が提供される。上記の情報取得装置は、例えば、コンテンツの配信を管理する管理装置にコンテンツの送信を要求した通信端末がコンテンツを受信したことを示す第2確認情報、及び、第2確認情報を送信した通信端末のIPアドレスを取得するIP取得部を備える。上記の情報取得装置は、例えば、(i)1以上の通信端末を識別する端末識別情報及び(ii)各通信端末に割り当てられたIPアドレスを対応付けて格納する第2格納装置を参照して、IP取得部が第2確認情報に関連して取得したIPアドレスを割り当てられた通信端末の端末識別情報を取得する端末識別情報取得部を備える。
【0007】
上記の情報取得装置において、通信端末は、ネットワーク及びインターネットを介して管理装置にアクセスしてよい。上記の情報取得装置は、ネットワークを用いて、通信装置との間で情報を送受してよい。上記の何れかの情報取得装置は、通信端末にIPアドレスを割り当てるアドレス割当部を備えてよい。
【0008】
上記の何れかの情報取得装置は、第2確認情報が取得された時刻を示す時刻情報を取得する時刻情報取得部を備えてよい。上記の何れかの情報取得装置は、端末識別情報取得部が取得した端末識別情報、及び、時刻情報取得部が取得した時刻情報が対応付けられたログ情報を生成するログ情報生成部を備えてよい。
【0009】
上記の何れかの情報取得装置は、特定の期間中に生成された特定の通信端末に関する複数のログ情報に基づいて、通信端末の1以上の管理装置へのアクセスパターンを決定するアクセスパターン決定部を備えてよい。上記の何れかの情報取得装置は、通信端末のアクセスパターンに基づいて、通信端末のユーザの生活パターンを推定する生活パターン推定部を備えてよい。上記の情報取得装置において、生活パターン推定部は、通信端末のアクセスパターンが、1以上の生活パターンのそれぞれについて予め定められた判定基準を満たすか否かに基づいて、通信端末のユーザの生活パターンを決定してよい。上記の情報処理装置は、教師なし機械学習によるクラスタリングに基づいて、判定基準を決定する基準決定部を備えてよい。
【0010】
上記の何れかの情報取得装置において、第2確認情報は、上記の第1の態様に係る何れかの情報処理装置からの命令に基づいて、通信端末から情報取得装置に送信された信号であってよい。
【0011】
本発明の第3の態様においては、情報処理システムが提供される。上記の情報処理システムは、例えば、第1の態様に係る何れかの情報処理装置を備える。上記の情報処理システムは、例えば、第2の態様に係る何れかの情報取得装置を備える。上記の情報処理システムにおいては、例えば、情報処理装置からの命令に基づいて、通信端末から情報取得装置に第2確認情報が送信される。
【0012】
本発明の第4の態様においては、情報処理方法が提供される。上記の情報処理方法は、例えば、コンテンツの配信を管理する管理装置にコンテンツの送信を要求した通信端末がコンテンツを受信したことを示す第1確認情報、及び、第1確認情報を送信した通信端末のグローバルIPアドレスを取得するグローバルIP取得段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、各グローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を対応付けて格納する第1格納装置を参照して、グローバルIP取得部が第1確認情報に関連して取得したグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定する通信事業者特定段階と、上記の情報処理方法は、例えば、通信事業者特定部が特定した通信事業者が予め定められた通信事業者であった場合に、予め定められたアドレスに対するリダイレクトを実行させるための命令を、通信端末に送信する命令送信段階を有する。
【0013】
本発明の第5の態様においては、情報取得方法が提供される。上記の情報取得方法は、例えば、コンテンツの配信を管理する管理装置にコンテンツの送信を要求した通信端末がコンテンツを受信したことを示す第2確認情報、及び、第2確認情報を送信した通信端末のローカルIPアドレスを取得するローカルIP取得段階を有する。上記の情報取得方法は、例えば、(i)1以上の通信端末を識別する端末識別情報及び(ii)各通信端末に割り当てられたローカルIPアドレスを対応付けて格納する第2格納装置を参照して、ローカルIP取得段階において第2確認情報に関連して取得されたローカルIPアドレスを割り当てられた通信端末の端末識別情報を取得する端末識別情報取得段階を有する。
【0014】
本発明の第6の態様においては、プログラムが提供される。上記のプログラムとしては、コンピュータを、第1の態様に係る何れかの情報処理装置として機能させるためのプログラム、又は、コンピュータを、第2の態様に係る何れかの情報取得装置として機能させるためのプログラムが例示される。上記のプログラムは、コンピュータに、第4の態様に係る情報処理方法を実行させるためのプログラム、又は、コンピュータに、第5の態様に係る情報取得方法を実行させるためのプログラムであってもよい。
【0015】
上記の何れかのプログラムを格納するコンピュータ可読媒体が提供されてもよい。コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体であってもよく、コンピュータ可読記録媒体であってもよい。
【0016】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】アクセス解析システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。
図2】アクセス解析システム100における情報処理の一例を概略的に示す。
図3】アクセス解析システム100における情報処理の一例を概略的に示す。
図4】データ通信制御サーバ102の内部構成の一例を概略的に示す。
図5】リバースプロキシサーバ420の内部構成の一例を概略的に示す。
図6】アクセス記録サーバ103の内部構成の一例を概略的に示す。
図7】アクセス解析部450の内部構成の一例を概略的に示す。
図8】判定基準決定部746の内部構成の一例を概略的に示す。
図9】推定モデル生成部946の内部構成の一例を概略的に示す。
図10】アクセス検知サーバ104の内部構成の一例を概略的に示す。
図11】アクセス解析システム100における情報処理の他の例を概略的に示す。
図12】アクセス解析システム100における情報処理の他の例を概略的に示す。
図13】コンピュータ3000のシステム構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
【0019】
図1は、アクセス解析システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態においては、アクセス解析システム100が、通信端末110からコンテンツ配信サーバ120へのアクセスを検知する場合を例として、アクセス解析システム100の一例が説明される。
【0020】
通信端末110がコンテンツ配信サーバ120にアクセスする場合、例えば、通信端末110には、ローカルIPアドレス(ローカルIPと称される場合がある。)又はグローバルIPアドレス(グローバルIPと称される場合がある。)が割り当てられる。アクセス解析システム100の説明においてIPアドレスの種類を区別する必要がある場合、当該IPアドレスは、ローカルIPアドレス又はグローバルIPアドレスと表記される。一方、IPアドレスの種類を特に区別する必要がない場合、当該IPアドレス(ローカルIPアドレス又はグローバルIPアドレスである。)が、単にIPと表記され得る。
【0021】
本実施形態において、通信端末110は、ネットワーク12を介してデータ通信制御サーバ102に接続される。通信端末110は、例えば、ネットワーク12の一部を構成する無線通信ネットワークを介して、データ通信制御サーバ102に接続される。本実施形態において、データ通信制御サーバ102は、通信ネットワーク10と接続される。データ通信制御サーバ102は、通信ネットワーク10及びネットワーク12を接続する接続点として機能し得る。これにより、通信端末110は、通信ネットワーク10及びネットワーク12を介して、通信ネットワーク10に接続される各種の機器との間で情報を送受することができる。通信端末110は、例えば、通信ネットワーク10及びネットワーク12を介してコンテンツ配信サーバ120にアクセスすることができる。
【0022】
本実施形態において、通信端末110が、通信ネットワーク10を介して他の情報処理装置と情報を送受する場合、データ通信制御サーバ102に割り当てられたグローバルIPアドレスを用いて、通信端末110の通信が制御される。他の情報処理装置としては、アクセス検知サーバ104、コンテンツ配信サーバ120、広告配信システム130などが例示される。
【0023】
ここで、単一のネットワーク12に対して、複数のデータ通信制御サーバ102が接続される場合がある。この場合、複数のデータ通信制御サーバ102のそれぞれに対して、異なるグローバルIPが割り当てられる。
【0024】
通信端末110は、任意の条件に応じて、接続するデータ通信制御サーバ102を変更することができる。一実施形態において、例えば、通信端末110と、接続中のデータ通信制御サーバ102との接続時間の長さが予め定められた値以上となった場合、通信端末110は、接続先を変更して、他のデータ通信制御サーバ102に接続する。他の実施形態において、例えば、通信端末110が移動した結果、通信端末110と、接続中のデータ通信制御サーバ102との物理的距離が予め定められた値以上となった場合、通信端末110は、接続先を変更して、接続中のデータ通信制御サーバ102よりも近くに存在する他のデータ通信制御サーバ102に接続する。
【0025】
ところで、データ通信制御サーバ102と、通信端末110との間では、データ通信制御サーバ102が通信端末110に割り当てたローカルIPアドレスを用いて、通信端末110の通信が制御される。そのため、データ通信制御サーバ102は、上記の他の情報処理装置にアクセスした通信端末110を特定することができる。
【0026】
一方、上記の他の情報処理装置は、データ通信制御サーバ102を介して当該他の情報処理装置にアクセスした通信端末110のIPアドレスを用いて、当該他の情報処理装置にアクセスしている通信端末110を継続的に精度よく特定することができない。その理由は下記のとおりである。
【0027】
(通信端末110にローカルIPが割り当てられる場合)
データ通信制御サーバ102は、通信端末110に割り当てるローカルIPを任意のタイミングにおいて変更し得る。例えば、データ通信制御サーバ102は、通信端末110がデータ通信制御サーバ102へ接続要求を行うごとに、通信端末110に割り当てるローカルIPを変更する。データ通信制御サーバ102は、定期的に、通信端末110に割り当てるローカルIPを変更してもよい。
【0028】
また、2以上の通信端末110が、同時期に、単一のデータ通信制御サーバ102を介して他の情報処理装置と通信する場合、上記のデータ通信制御サーバ102は、例えば、2以上の通信端末110のそれぞれに対して異なるローカルIPを割り当てる。上記のデータ通信制御サーバ102は、NAT(Network Address Translation)、NAPT(Network Address Port Translation)などの既知の技術を用いて、2以上の通信端末110のそれぞれに割り当てられたローカルIPを、例えば、上記のデータ通信制御サーバ102に割り当てられたグローバルIPに変換する(NAT、NAPTなどの情報処理の総称として、NAT処理という用語が用いられる場合がある)。
【0029】
上記の他の情報処理装置は、データ通信制御サーバ102を介して当該他の情報処理装置にアクセスした通信端末110のグローバルIPを取得することができる。しかしながら、上述されたとおり、上記のグローバルIPは、本来、通信端末110が接続中のデータ通信制御サーバ102に割り当てられたIPアドレスである。そのため、上記の他の情報処理装置は、当該情報処理装置にアクセスした通信端末110のグローバルIPを用いて、一の通信端末110からの通信であるか否かを継続的に確認することができない。
【0030】
(通信端末110にグローバルIPが割り当てられる場合)
上記の例においては、1以上の通信端末110のそれぞれが、通信端末110が接続しているデータ通信制御サーバ102に割り当てられたグローバルIPを用いて、上記の他の情報処理装置との間で情報をやり取りする場合を例として、上記の他の情報処理装置が当該情報処理装置にアクセスしている通信端末110を継続的に特定することが難しい理由が説明された。他の実施形態において、1以上の通信端末110のそれぞれに、直接、グローバルIPが割り当てられる場合がある。例えば、IPv4からIPv6への移行が進むことで、全ての端末に個別のグローバルIPが割り当てられ得る。
【0031】
この場合、通信端末110と他の情報処理装置との通信において、通信経路ごとに異なるグローバルIPが割り当てられ得る。例えば、特定の通信端末110が第1のデータ通信制御サーバ102に接続する場合と、当該特定の通信端末110が第2のデータ通信制御サーバ102に接続する場合とで、異なるグローバルIPが用いられ得る。このように、IPv6環境であっても、通信端末110と、IPアドレスとの対応関係が常に固定されているとは限らない。そのため、上記の他の情報処理装置が、当該情報処理装置にアクセスする通信端末110のグローバルIPに基づいて、特定の通信端末110からのアクセスを継続的に識別し続けることは難しい。
【0032】
(本実施形態の概要)
これに対して、本実施形態によれば、アクセス解析システム100は、広告配信、Webビーコン(トラッキングピクセル、トラッキングコードなどと称される場合もある。)などの仕組みを利用して、通信端末110がコンテンツ配信サーバ120又は広告配信システム130にアクセスしたときに、通信端末110からアクセス検知サーバ104に信号(受信確認信号と称される場合がある。)を送信させる。これにより、アクセス検知サーバ104は、通信端末110によるコンテンツ配信サーバ120又は広告配信システム130へのアクセスを検知することができる。
【0033】
このとき、受信確認信号の送信元のIPアドレスはグローバルIPであり、上述されたとおり、当該グローバルIPと、通信端末110の端末識別情報とを紐づけることは容易ではない。そこで、本実施形態によれば、アクセス検知サーバ104が、通信端末110によるコンテンツ配信サーバ120又は広告配信システム130へのアクセスを検知した場合、アクセス検知サーバ104は、上記の受信確認信号をデータ通信制御サーバ102にリダイレクトさせるための命令(リダイレクト通知と称される場合がある。)を、通信端末110に送信する。
【0034】
通信端末110がリダイレクト通知を受信すると、通信端末110は、受信確認信号をデータ通信制御サーバ102に送信する。このとき、受信確認信号の送信元のアドレスは、通信端末110に割り当てられたIPアドレスである。データ通信制御サーバ102は、通信端末110に割り当てられたIPと、通信端末110の端末識別情報との対応関係を把握しているので、データ通信制御サーバ102は、受信確認信号を送信した通信端末110を特定することができる。
【0035】
本実施形態において、データ通信制御サーバ102は、受信確認信号の受信時刻と、受信確認信号を送信した通信端末110の端末識別情報とを対応付けたアクセスログをアクセス記録サーバ103に送信する。アクセス記録サーバ103は、データ通信制御サーバ102から受信したアクセスログを格納する。
【0036】
本実施形態においては、アクセス記録サーバ103がネットワーク12を介してデータ通信制御サーバ102と接続される場合を例として、アクセス解析システム100の概要が説明される。しかしながら、アクセス記録サーバ103は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、アクセス記録サーバ103は、通信ネットワーク10を介してデータ通信制御サーバ102と接続される。さらに他の実施形態において、アクセス記録サーバ103は、データ通信制御サーバ102と同一の機器上に設置されてよい。
【0037】
特定の通信端末110のアクセスに関するデータが、ある程度の期間にわたって蓄積されると、当該データを解析することで、当該特定の通信端末110のコンテンツ配信サーバ120へのアクセスの仕方に特定のパターン(アクセスパターンと称される場合がある。)が見い出される場合がある。また、複数の通信端末110のアクセスに関するデータが、ある程度の期間にわたって蓄積されると、特定のアクセスパターンと、通信端末110のユーザの生活又は行動のパターン(生活パターンと称される場合がある。)との間に相関関係が見い出される場合がある。生活パターンとしては、起床時刻、就寝時刻、勤務の時間帯、通勤の時間帯、自宅又は勤務先における固定インターネット回線の契約の有無などが例示される。
【0038】
各ユーザの生活パターンは、例えば、広告配信においてユーザの属性を決定する際に利用される。例えば、広告配信システム130は、各ユーザの生活パターンに関する情報を利用することで、固定インターネット回線が未契約である可能性が高いユーザに対して、固定インターネット回線に関する広告を配信することができる。
【0039】
以上のとおり、本実施形態によれば、アクセス解析システム100は、例えば、1以上の通信端末110のそれぞれについて、各種のサービスを提供するサーバへのアクセスパターンを特定することができる。特に、アクセス解析システム100は、通信の秘密を害することなく、1以上の通信端末110のそれぞれのアクセスパターンを解析することができる。
【0040】
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、リダイレクト通知が、受信確認信号をデータ通信制御サーバ102に直接送信させるための命令である場合を例として、アクセス解析システム100の概要が説明された。しかしながら、アクセス解析システム100は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、リダイレクト通知は、受信確認信号を間接的にデータ通信制御サーバ102に送信させるための命令であってもよい。
【0041】
この場合、通信端末110がリダイレクト通知を受信すると、通信端末110は、例えば、受信確認信号を、一旦、データ通信制御サーバ102とは異なる他のサーバに送信する。上記の他のサーバが受信確認信号を受信すると、当該他のサーバは、受信確認信号をデータ通信制御サーバ102に転送する。上記の他のサーバは、ローカルネットワーク上(例えば、ネットワーク12上である。)に設けられてもよく、グローバルネットワーク上(例えば、通信ネットワーク10上である。)に設けられてもよい。これにより、例えば、データ通信制御サーバ102は、上記の他のサーバを介して、移動体回線からのリダイレクト及び固定回線からのリダイレクトの両方を受信又は取得することができる。
【0042】
(アクセス解析システム100の概要)
図1は、アクセス解析システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、アクセス解析システム100は、データ通信制御サーバ102と、アクセス記録サーバ103と、アクセス検知サーバ104とを備える。アクセス解析システム100は、複数のデータ通信制御サーバ102を備えてよい。アクセス解析システム100は、通信端末110、コンテンツ配信サーバ120及び広告配信システム130の少なくとも1つをさらに備えてもよい。本実施形態において、広告配信システム130は、SSPサーバ132と、DSPサーバ134と、広告サーバ136とを有する。
【0043】
本実施形態によれば、アクセス検知サーバ104が、通信端末110からコンテンツ配信サーバ120へのアクセスを検知する場合を例として、アクセス解析システム100の一例が説明される。本実施形態においては、通信端末110がコンテンツ配信サーバ120にコンテンツの送信を要求したときに、第三者配信(Third Party Ad Serving、3PASと称される場合がある。)により、広告配信システム130が、コンテンツ配信サーバ120の配信するコンテンツを媒体とする広告を配信する。
【0044】
一実施形態によれば、広告配信システム130が配信する広告にビーコンタグが埋め込まれている。この場合、アクセス検知サーバ104は、例えば、(i)通信端末110がコンテンツ配信サーバ120からコンテンツを受信し、通信端末110において広告タグが実行され、且つ、(ii)広告タグが実行されたことに応じて広告配信システム130が通信端末110に広告を配信し、通信端末110において広告中のビーコンタグが実行されたときに、通信端末110からコンテンツ配信サーバ120へのアクセスを検知する。
【0045】
他の実施形態によれば、コンテンツ配信サーバ120が配信するコンテンツに広告タグが埋め込まれている。この場合、アクセス検知サーバ104は、例えば、通信端末110がコンテンツ配信サーバ120からコンテンツを受信し、通信端末110において広告タグが実行されたときに、通信端末110からコンテンツ配信サーバ120へのアクセスを検知する。
【0046】
さらに他の実施形態において、コンテンツ配信サーバ120が配信するコンテンツにビーコンタグ(トラッキングコードと称される場合もある。)が埋め込まれている。この場合、アクセス検知サーバ104は、例えば、通信端末110がコンテンツ配信サーバ120からコンテンツを受信し、通信端末110においてビーコンタグが実行されたときに、通信端末110からコンテンツ配信サーバ120へのアクセスを検知する。
【0047】
上述されたとおり、本実施形態において、通信端末110は、ネットワーク12を介して、通信ネットワーク10に接続される。また、単一のネットワーク12に対して、複数のデータ通信制御サーバ102が接続される得る。例えば、通信端末110のユーザが、自宅の固定インターネット回線の契約を締結している場合、通信端末110のユーザが自宅に滞在している期間中、通信端末110は、第1のデータ通信制御サーバ102を介して、通信ネットワーク10に接続される。一方、通信端末110のユーザが外出している期間中、通信端末110は、第2のデータ通信制御サーバ102を介して、通信ネットワーク10に接続される。第1のデータ通信制御サーバ102と、第2のデータ通信制御サーバ102とは、同一であってもよく、異なってもよい。
【0048】
本実施形態において、通信ネットワーク10は、複数の装置の間で情報を伝送する。通信ネットワーク10は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。通信ネットワーク10は、インターネット、専用回線、無線通信網又はそれらの組み合わせであってもよい。通信ネットワーク10は、アドホックネットワークなどのP2Pネットワークを含んでもよい。
【0049】
無線通信網における通信方式は、移動体通信方式であってもよく、無線データ通信方式であってもよい。移動体通信方式としては、3G方式、LTE方式、4G方式、5G方式、などを例示することができる。無線データ通信方式としては、ZigBee(登録商標)又はBluetooth(登録商標)のような無線PAN方式、WiFi(登録商標)のような無線LAN方式、WiMAX(登録商標)のような無線MAN方式、無線WAN方式などを例示することができる。
【0050】
本実施形態において、ネットワーク12は、複数の装置の間で情報を伝送する。ネットワーク12は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。ネットワーク12は、ローカルネットワークであってよい。
【0051】
ネットワーク12は、例えば、通信端末110を、通信ネットワーク10の少なくとも一部を構成するインターネットに接続する。ネットワーク12における通信は、データ通信制御サーバ102によって制御される。上述されたとおり、データ通信制御サーバ102と、通信端末110との間では、データ通信制御サーバ102が通信端末110に割り当てたIPを用いて、通信端末110の通信が制御される。データ通信制御サーバ102が通信端末110に割り当てるIPは、ローカルIPであってもよく、グローバルIPであってもよい。
【0052】
(アクセス解析システム100の各部の概要)
本実施形態において、データ通信制御サーバ102は、ネットワーク12におけるデータ通信を制御する。1以上のデータ通信制御サーバ102のそれぞれが、ネットワーク12を用いて、1以上の通信端末110のそれぞれとの間で情報を送受してよい。データ通信制御サーバ102は、異なるネットワークを接続し、当該ネットワークの間で通信を中継するための装置であってよい。具体的には、例えば、データ通信制御サーバ102は、ルータ、ゲートウェイなどのネットワーク装置である。
【0053】
上述されたとおり、一実施形態において、データ通信制御サーバ102は、1以上の通信端末110のそれぞれにローカルIPを割り当てる。他の実施形態において、1以上の通信端末110のそれぞれには、グローバルIPが割り当てられる。
【0054】
(通信端末110に直接割り当てられるIPがローカルIPである場合)
一実施形態において、データ通信制御サーバ102は、ネットワーク12を利用する1以上の通信端末110に対してローカルIPを割り当て、当該ローカルIPを利用してネットワーク12の内部における通信を制御する。また、データ通信制御サーバ102は、NAT処理を実行し、1以上の通信端末110に割り当てられたローカルIPを、データ通信制御サーバ102に割り当てられたグローバルIPに変換する。これにより、データ通信制御サーバ102は、ネットワーク12に接続された1以上の通信端末110を、インターネットに接続することができる。
【0055】
上述されたとおり、本実施形態において、データ通信制御サーバ102は、通信端末110がコンテンツ配信サーバ120又は広告配信システム130にアクセスしたときに、通信端末110から受信確認信号を受信する。本実施形態において、データ通信制御サーバ102及び通信端末110の間の通信は、ローカルIPにより制御されるので、データ通信制御サーバ102は、受信確認信号を送信した通信端末110のローカルIP(受信確認信号に関連して取得されたローカルIPアドレスと称される場合がある。)を取得することができる。上記の受信確認信号は、アクセス検知サーバ104が通信端末110に送信したリダイレクト通知に従って、データ通信制御サーバ102に送信された信号であってよい。
【0056】
また、本実施形態において、データ通信制御サーバ102は、(i)1以上の通信端末110のそれぞれを識別する情報(端末識別情報、端末IDなどと称される場合がある)と、(ii)1以上の通信端末110のそれぞれに割り当てられたローカルIPアドレスとを対応付けて格納するデータベース(図1には図示されていない。)を参照して、受信確認信号に関連して取得されたローカルIPアドレスを割り当てられた通信端末110の端末識別情報を取得する。データ通信制御サーバ102は、受信確認信号の受信時刻と、受信確認信号を送信した通信端末110の端末識別情報とを対応付けて格納してよい。
【0057】
(通信端末110に直接割り当てられるIPがグローバルIPである場合)
他の実施形態において、データ通信制御サーバ102は、ネットワーク12を利用する1以上の通信端末110のそれぞれにグローバルIPを割り当て、当該グローバルIPを利用してネットワーク12の内部における通信を制御する。また、データ通信制御サーバ102は、当該グローバルIPを用いて、ネットワーク12に接続された1以上の通信端末110を、インターネットに接続させることができる。
【0058】
本実施形態において、データ通信制御サーバ102は、通信端末110がコンテンツ配信サーバ120又は広告配信システム130にアクセスしたときに、通信端末110から受信確認信号を受信する。上記の受信確認信号は、アクセス検知サーバ104が通信端末110に送信したリダイレクト通知に従って、データ通信制御サーバ102に送信された信号であってよい。
【0059】
また、本実施形態において、データ通信制御サーバ102は、(i)1以上の通信端末110のそれぞれを識別する情報と、(ii)1以上の通信端末110のそれぞれに割り当てられたグローバルIPとを対応付けて格納するデータベースを参照して、受信確認信号に関連して取得されたグローバルIPを割り当てられた通信端末110の端末識別情報を取得する。データ通信制御サーバ102は、受信確認信号の受信時刻と、受信確認信号を送信した通信端末110の端末識別情報とを対応付けて格納してよい。
【0060】
本実施形態においては、主に、通信端末110に直接割り当てられるIPがローカルIPである場合を例として、アクセス解析システム100の詳細が説明される。しかしながら、本願明細書の記載に接した当業者であれば、通信端末110に直接割り当てられるIPがグローバルIPである場合であっても、(i)データ通信制御サーバ102が、NAT処理を実行するか否か、及び、(ii)1以上の通信端末110のそれぞれのローカルIP及び端末識別情報の対応関係を示す情報を格納するデータベースを用いて、ローカルIPから端末識別情報を特定する代わりに、1以上の通信端末110のそれぞれのグローバルIP及び端末識別情報の対応関係を示す情報を格納するデータベースを用いて、グローバルIPから端末識別情報を特定することを除き、通信端末110に直接割り当てられるIPがローカルIPである場合と同様の手順により情報処理が実行され得ることを理解することができる。データ通信制御サーバ102の詳細は後述される。
【0061】
(端末識別情報)
端末識別情報は、アクセス解析システム100が1以上の通信端末110のそれぞれを一意に識別することができるものであればよく、その詳細は特に限定されない。端末識別情報としては、(a)通信端末に固有のID、(b)通信端末の契約者ごとに割り当てられた契約者に固有のID(契約者固有IDと称される場合がある。また、通信事業者によって、端末製造番号、ユーザID、iモード(登録商標)ID、サブスクライバID、EZ番号、端末シリアル番号などと称される場合がある)、(c)各種のサービス提供者が通信端末110のユーザに割り当てた識別情報、(d)各種のサービス提供者が通信端末110に割り当てたユニークな識別情報(ユニークIDと称される場合がある。)、(e)これらを暗号化して得られた情報などが例示される。
【0062】
通信端末に固有のIDとしては、(i)通信端末110の製造業者が通信端末110に割り当てたID、(ii)各種のSIM(Subscriber Identity Module)カードに記録された通信端末に固有のID、(iii)Bluetooth(登録商標)対応デバイスを識別するためのBDアドレス(BD_ADDRなどと称される場合がある。)、(iv)ZigBee(登録商標)対応デバイスを識別するためのアドレスなどが例示される。通信端末110の製造業者が通信端末110に割り当てたIDとしては、UDID(Unique Device Identifier)、Android(登録商標)ID、MACアドレス、シリアルナンバーなどが例示される。
【0063】
各種のサービス提供者が通信端末110のユーザに割り当てた識別情報としては、会員ID、電話番号、メールアドレス、IPアドレス、Webサービスのアカウント、WebサービスのログインIDなどが例示される。ユニークIDとしては、HTTP Cookie(単に、Cookieと称する場合がある。)を用いて管理される情報が例示される。Cookieを用いて管理される情報としては、通信端末を識別するための識別情報、セッションを識別するための識別情報などが例示される。
【0064】
端末識別情報は、ハッシュ化されたIMSI又はハッシュ化されたMACアドレスであってよい。これにより、個々のユーザを特定することなく、通信端末ごとのアクセスパターンなどが解析され得る。
【0065】
本実施形態において、アクセス記録サーバ103は、各種の情報を格納する。一実施形態において、アクセス記録サーバ103は、アクセス解析システム100における情報処理に用いられる各種の情報を格納する。他の実施形態において、アクセス記録サーバ103は、アクセス解析システム100の情報処理において生成された各種の情報を格納する。アクセス記録サーバ103の詳細は後述される。
【0066】
本実施形態において、アクセス検知サーバ104は、通信端末110によるコンテンツ配信サーバ120又は広告配信システム130へのアクセスを検知する。上述されたとおり、本実施形態において、アクセス検知サーバ104は、通信端末110がコンテンツ配信サーバ120又は広告配信システム130にアクセスしたときに、通信端末110から受信確認信号を受信する。アクセス検知サーバ104及び通信端末110の間の通信は、グローバルIPにより制御されるので、アクセス検知サーバ104は、受信確認信号を送信した通信端末110のグローバルIP(受信確認信号に関連して取得されたグローバルIPアドレスと称される場合がある。)を取得することができる。
【0067】
また、本実施形態において、アクセス検知サーバ104は、受信確認信号に関連して取得されたグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定する。例えば、アクセス検知サーバ104は、(i)1以上のグローバルIPアドレスと、(ii)各グローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定するための情報とを対応付けて格納するデータベース(図示されていない。)を参照して、受信確認信号に関連して取得されたグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定する。通信事業者を特定するための情報としては、通信事業者の名称、通信事業者を一意に識別するための識別情報などが例示される。
【0068】
アクセス検知サーバ104は、1以上の通信事業者のそれぞれについて、当該通信事業者を特定するための情報と、当該通信事業者に対して各種の通知又は情報を送信するための情報(通信事業者のアドレスと称される場合がある)とを対応付けて格納するデータベース(図示されていない。)を参照して、受信確認信号に関連して取得されたグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者のアドレスを取得してよい。
【0069】
通信事業者のアドレスが、通信事業者を特定するための情報として用いられてもよい。この場合、アクセス検知サーバ104は、例えば、(i)1以上のグローバルIPアドレスと、(ii)各グローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者のアドレスとを対応付けて格納するデータベース(図示されていない。)を参照して、受信確認信号に関連して取得されたグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者のアドレスを取得する。
【0070】
本実施形態において、アクセス検知サーバ104は、予め定められたアドレスに対するリダイレクトを通信端末110に実行させるための命令を、通信端末110に送信する。例えば、上記の特定された通信事業者が予め定められた通信事業者であった場合、アクセス検知サーバ104は、上記の命令を通信端末110に送信する。一実施形態によれば、アクセス検知サーバ104は、上記の通信事業者のアドレスに受信確認信号をリダイレクトさせるためのリダイレクト通知を、受信確認信号を送信した通信端末110に送信する。他の実施形態によれば、上記の特定された通信事業者が予め定められた通信事業者であった場合、デフォルトのアドレス(例えば、データ通信制御サーバ102を示すアドレスである。)に受信確認信号をリダイレクトさせるためのリダイレクト通知を、受信確認信号を送信した通信端末110に送信する。アクセス検知サーバ104の詳細は後述される。
【0071】
本実施形態において、通信端末110は、他の情報処理装置との間で情報を送受することのできる機器であればよく、その詳細は特に限定されない。通信端末110は、複数の通信方式に対応してもよい。例えば、通信端末は、3G方式、LTE方式、4G方式などの移動体通信方式と、無線LAN方式、無線MAN方式などの無線通信方式との両方の通信方式に対応する。通信端末110は、携帯端末であってよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。
【0072】
本実施形態において、コンテンツ配信サーバ120は、各種のコンテンツの配信を管理する。コンテンツ配信サーバ120は、通信端末110から、特定のコンテンツの送信に関する要求を受け付ける。コンテンツ配信サーバ120は、上記の要求を送信した通信端末110に、上記の特定のコンテンツを送信する。
【0073】
コンテンツはデジタルデータであればよく、当該コンテンツの種類及び内容は特に限定されない。コンテンツとしては、Webページ、電子メール、電子掲示板、SNSページ、画像、音声、及び、音楽、並びに、これらに関連して提示される広告の少なくとも1つのデータが例示される。電子メールは、HTMLメールであってよい。上記の各種のデータに関連して提示される広告としては、各種のデータの少なくとも一部を媒体として、通信端末110のユーザに提示される広告が例示される。
【0074】
コンテンツには、広告枠が設定されていてもよい。コンテンツには、広告タグ、又は、ビーコンタグ若しくはトラッキングコードが配されていてもよい。広告タグ、ビーコンタグ又はトラッキングコードは、例えば、Javascript(登録商標)により作成される。
【0075】
コンテンツに配された広告タグ、ビーコンタグ又はトラッキングコードは、通信端末110が当該コンテンツを受信したときに、通信端末110に受信される。また、コンテンツに配された広告タグ、ビーコンタグ又はトラッキングコードは、通信端末110が当該コンテンツを実行するときに、通信端末110において実行される。
【0076】
本実施形態において、広告配信システム130は、広告を配信する。広告は、通信端末110のユーザに対して告知される情報であればよく、当該広告の内容は特に限定されない。広告は、広告提供者(広告主と称される場合がある。)の商品又はサービスに関する情報であってもよい。商品又はサービスに関する情報は、商品又はサービスの割引情報(クーポン情報と称される場合がある。)、イベントの告知情報などであってよい。
【0077】
商品又はサービスに関する情報の他の例としては、広告提供者が公共交通機関である場合、広告情報は、運休情報、遅延情報、渋滞情報などであってよい。また、広告提供者が天気予報サービスを提供する事業者又は行政機関である場合、広告情報は、局所的な豪雨、落雷、突風などに関する警報又は注意報であってよい。広告情報は、災害に関する情報であってもよい。広告情報は、特定の地域に関する情報であってもよい。
【0078】
本実施形態において、SSPサーバ132は、通信端末110から広告要求を取得する。広告要求は、例えば、通信端末110がコンテンツに配された広告タグを実行した場合に、通信端末110からSSPサーバ132に送信される。
【0079】
上述されたとおり、通信端末110は、コンテンツの受信に関連して、当該コンテンツに配された広告タグ、ビーコンタグ又はトラッキングコードを受信する。また、通信端末110がコンテンツを実行したときに、広告タグ、ビーコンタグ又はトラッキングコードも実行される。
【0080】
広告要求には、例えば、(i)通信端末110のドメイン、IPアドレス、OS、ブラウザなど通信端末110に関する情報と、(ii)コンテンツ配信サーバ120のドメイン、コンテンツカテゴリ、広告表示領域を識別する広告枠ID、広告サイズなど広告に関する情報とが含まれる。通信端末110のブラウザが第三者クッキーの読み書きを許可しており、SSPサーバ132が過去にクッキーを書き込んでいた場合、広告要求のヘッダには、SSPサーバ132のドメインに関するクッキーが含まれ得る。
【0081】
通信端末110に直接割り当てられるIPがローカルIPである場合、広告要求に含まれる通信端末110のIPアドレスは、例えば、NAT処理により生成されたグローバルIPである。通信端末110に直接割り当てられるIPがグローバルIPである場合、広告要求に含まれる通信端末110のIPアドレスは、例えば、通信端末110に直接割り当てられたグローバルIPである。
【0082】
本実施形態において、SSPサーバ132は、通信端末110から広告要求を受信したことに応じて、入札要求(ビッドリクエストと称される場合がある。)を生成し、当該入札要求を1以上のDSPサーバ134に送信する。SSPサーバ132は、1以上のDSPサーバ134のそれぞれから、上記の入札要求に対する入札応答(ビッドレスポンスと称される場合がある。)を取得する。SSPサーバ132は、オークション処理を実行して、1以上のDSPサーバ134の中から、広告を配信する権利を落札した勝者DSPを決定する。SSPサーバ132は、広告要求に対する応答として、勝者DSPの広告タグを通信端末110に送信する。
【0083】
本実施形態において、DSPサーバ134は、複数のアドエクスチェンジ又はアドネットワークを一元管理する広告配信側のプラットフォーム(Demand-Side Platform;DSP)を提供する。DSPサーバ134は、例えば、1又は複数の広告サーバ136が提供する広告を管理する。本実施形態において、DSPサーバ134は、SSPサーバ132と連携して、RTB(Real-Time Bidding)取引を実現する。本実施形態において、1以上のDSPサーバ134のそれぞれは、SSPサーバ132からのビッドリクエストに応じて、1以上のDSPサーバ134のそれぞれが管理する複数の広告を対象としてオークションを実行する。その後、上記のオークションの勝者広告に関する情報を、ビッドレスポンスとして、SSPサーバ132に送信する。
【0084】
本実施形態において、広告サーバ136は、広告のデータを格納し、広告の配信を管理する。広告サーバ136は、通信端末110からの要求に応じて、通信端末110に広告情報を配信する。なお、広告の配信方法は特に限定されない。他の実施形態において、広告サーバ136が、DSPサーバ134からの要求に応じて、通信端末110に広告情報を配信してもよい。
【0085】
広告情報は、通信端末110のユーザに対して告知される情報であればよく、当該広告の内容は特に限定されない。広告情報は、広告提供者(広告主と称される場合がある。)の商品又はサービスに関する情報であってもよい。商品又はサービスに関する情報は、商品又はサービスの割引情報(クーポン情報と称される場合がある。)、イベントの告知情報などであってよい。
【0086】
商品又はサービスに関する情報の他の例としては、広告提供者が公共交通機関である場合、広告情報は、運休情報、遅延情報、渋滞情報などであってよい。また、広告提供者が天気予報サービスを提供する事業者又は行政機関である場合、広告情報は、局所的な豪雨、落雷、突風などに関する警報又は注意報であってよい。広告情報は、災害に関する情報であってもよい。広告情報は、特定の地域に関する情報であってもよい。
【0087】
(アクセス解析システム100の各部の具体的な構成)
アクセス解析システム100の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエア及びソフトウエアにより実現されてもよい。アクセス解析システム100の各部は、その少なくとも一部が、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。アクセス解析システム100の各部は、その少なくとも一部が、仮想サーバ上又はクラウドシステム上で実現されてもよい。アクセス解析システム100の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。アクセス解析システム100は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術又は分散型ネットワークを利用して、情報を格納してもよい。
【0088】
アクセス解析システム100を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したソフトウエア又はプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、タッチパネル、カメラ、マイク、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、スピーカ、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてよい。上記の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のソフトウエア又はプログラムを記憶してよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該ソフトウエア又はプログラムによって規定された動作を実行させる。上記のソフトウエア又はプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されていてもよい。
【0089】
上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータを、アクセス解析システム100又はその一部として機能させるためのプログラムであってよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータに、アクセス解析システム100又はその一部における情報処理を実行させるためのプログラムであってもよい。
【0090】
一実施形態において、上記の情報処理は、下記の段階を有する情報処理方法であってよい。上記の情報処理方法の各段階の主体は、コンピュータであってよい。上記の情報処理方法は、例えば、コンテンツの配信を管理する管理装置にコンテンツを要求した通信端末がコンテンツを受信したことを示す第1確認情報、及び、第1確認情報を送信した通信端末のグローバルIPアドレスを取得するグローバルIP取得段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、各グローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を対応付けて格納する第1格納装置を参照して、グローバルIP取得部が第1確認情報に関連して取得したグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定する通信事業者特定段階を有する。上記の情報処理方法は、例えば、通信事業者特定部が特定した通信事業者が予め定められた通信事業者であった場合に、予め定められたアドレスに対するリダイレクトを実行させるための命令を、通信端末に送信する命令送信段階を有する。
【0091】
他の実施形態において、上記の情報処理は、下記の段階を有する情報取得方法であってよい。上記の情報取得方法の各段階の主体は、コンピュータであってよい。上記の情報取得方法は、例えば、コンテンツの配信を管理する管理装置にコンテンツを要求した通信端末がコンテンツを受信したことを示す第2確認情報、及び、第2確認情報を送信した通信端末のローカルIPアドレスを取得するローカルIP取得段階を有する。上記の情報取得方法は、例えば、(i)1以上の通信端末を識別する端末識別情報及び(ii)各通信端末に割り当てられたローカルIPアドレスを対応付けて格納する第2格納装置を参照して、ローカルIP取得段階において第2確認情報に関連して取得されたローカルIPアドレスを割り当てられた通信端末の端末識別情報を取得する端末識別情報取得段階を有する。
【0092】
データ通信制御サーバ102は、情報取得装置の一例であってよい。アクセス検知サーバ104は、情報処理装置の一例であってよい。コンテンツ配信サーバ120は、管理装置の一例であってよい。コンテンツ配信サーバ120が配信するコンテンツは、コンテンツの一例であってよい。広告配信システム130は、管理装置の一例であってよい。広告配信システム130が配信する広告は、コンテンツの一例であってよい。通信端末110からアクセス検知サーバ104に送信される受信確認信号は、第1確認情報の一例であってよい。通信端末110からデータ通信制御サーバ102に送信される受信確認信号は、第2確認情報の一例であってよい。
【0093】
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、いわゆる第三者配信(Third Party Ad Serving、3PASと称される場合がある。)により、広告が配信される場合を例として、アクセス解析システム100の詳細が説明された。具体的には、本実施形態によれば、広告が表示される媒体の配信を管理するサーバとは異なるサーバにより、広告の配信が管理された。しかしながら、アクセス解析システム100は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、媒体の配信を管理するサーバが、当該媒体に表示される広告の配信を管理してよい。
【0094】
本実施形態においては、リダイレクト通知が、受信確認信号をデータ通信制御サーバ102に直接送信させるための命令である場合を例として、アクセス解析システム100の概要が説明された。しかしながら、アクセス解析システム100は、本実施形態に限定されない。
【0095】
他の実施形態において、リダイレクト通知は、受信確認信号を間接的にデータ通信制御サーバ102に送信させるための命令であってもよい。この場合、通信端末110がリダイレクト通知を受信すると、通信端末110は、例えば、受信確認信号を、一旦、データ通信制御サーバ102とは異なる他のサーバに送信する。上記の他のサーバが受信確認信号を受信すると、当該他のサーバは、受信確認信号をデータ通信制御サーバ102に転送する。上記の他のサーバは、ローカルネットワーク上(例えば、ネットワーク12上である。)に設けられてもよく、グローバルネットワーク上(例えば、通信ネットワーク10上である。)に設けられてもよい。これにより、例えば、データ通信制御サーバ102は、上記の他のサーバを介して、移動体回線からのリダイレクト及び固定回線からのリダイレクトの両方を受信又は取得することができる。
【0096】
受信確認信号は、例えば、当該受信確認信号を送信した通信端末110を一意に識別するための識別情報を含む。一実施形態において、上記の通信端末110に直接割り当てられたIPがローカルIPである場合、上記の識別情報は、上記の通信端末110に割り当てられたグローバルIP及びローカルIPと、受信確認信号の送信時刻又は受信時刻を示す情報とを含む。他の実施形態において、上記の通信端末110に直接割り当てられたIPがグローバルIPである場合、上記の識別情報は、上記の通信端末110に割り当てられたグローバルIPと、受信確認信号の送信時刻又は受信時刻を示す情報とを含む。
【0097】
図2は、アクセス解析システム100における情報処理の一例を概略的に示す。図2を用いて、アクセス検知サーバ104が、通信端末110のコンテンツ配信サーバ120へのアクセスを検知する処理の一例が説明される。
【0098】
本実施形態において、Webページ20は、コンテンツ本体22と、広告枠24とを含む。また、広告枠24には、広告タグ26が配される。本実施形態において、広告30は、広告本体32と、ビーコンタグ34とを含む。ビーコンタグは、極めて小さな画像又は透明な画像(ビーコン画像と称される場合がある。)を読み込むための命令であってよい。上記の命令は、例えば、Javascript(登録商標)により作成される。
【0099】
本実施形態によれば、まず、ステップ201(ステップを「S」と省略する場合がある。)において、通信端末110のブラウザがコンテンツ配信サーバ120にアクセスして、コンテンツ配信サーバ120にコンテンツ配信要求を送信する。コンテンツ配信要求は、例えば、コンテンツとして、Webページ20のデータを要求する。
【0100】
S202において、コンテンツ配信サーバ120がWebページ20のデータを通信端末110に送信する。S203において、通信端末110のブラウザがWebページ20を実行すると広告タグ26も実行され、広告枠24のインプレッションが発生する。S204において、通信端末110のブラウザが広告要求をSSPサーバ132に送信する。
【0101】
S205において、SSPサーバ132が入札要求を生成して、当該入札要求を1以上のDSPサーバ134に送信する。S206において、DSPサーバ134は、広告サーバ136に格納された複数の広告の中から、広告枠24に表示すべき広告を抽出する。例えば、DSPサーバ134は、通信端末110のユーザの属性に基づいて、広告枠24に表示すべき広告を抽出する。DSPサーバ134は、入札金額を決定し、入札金額を示す情報を含む入札応答をSSPサーバ132に送信する。
【0102】
S207において、SSPサーバ132は、オークションを実行し、1以上のDSPサーバ134から送信された1以上の入札応答に基づいて、勝者DSPを決定する。SSPサーバ132は、勝者DSPの広告タグを通信端末110に送信する。
【0103】
S208において、通信端末110のブラウザが、SSPサーバ132から送信された広告タグを利用して、DSPサーバ134に広告要求を送信する。DSPサーバ134は、広告要求を、広告のデータを管理している広告サーバ136に転送する。S209において、広告サーバ136が、通信端末110に広告30を送信する。
【0104】
S210において、通信端末110のブラウザが広告30を実行するとビーコンタグ34も実行され、通信端末110のブラウザは、アクセス検知サーバ104にビーコン画像の送信要求を送信する。上記の送信要求は、上述された受信確認信号として機能する。これにより、アクセス検知サーバ104は、通信端末110がコンテンツ配信サーバ120にアクセスし、コンテンツを受信したことを検知することができる。
【0105】
S211において、アクセス検知サーバ104は、通信端末110にビーコン画像を送信する。通信端末110のブラウザは、通信端末110のディスプレイ上に、ビーコン画像及び広告を含むWebページ20を表示する。
【0106】
また、S211において、アクセス検知サーバ104は、通信端末110に、リダイレクト通知を送信する(図示されていない)。上述されたとおり、リダイレクト通知は、通信端末110に、上記の受信確認信号としての送信要求をデータ通信制御サーバ102にリダイレクトさせるための命令を含む。これにより、データ通信制御サーバ102は、通信端末110がコンテンツ配信サーバ120にアクセスし、コンテンツを受信したことを検知することができる。
【0107】
図3は、アクセス解析システム100における情報処理の一例を概略的に示す。本実施形態においては、通信端末110に直接割り当てられるIPがローカルIPである場合を例として、アクセス解析システム100における情報処理の一例が説明される。例えば、図3を用いて、アクセス検知サーバ104が、通信端末110のコンテンツ配信サーバ120へのアクセスを検知する処理の一例と、データ通信制御サーバ102が、アクセスのログを生成する処理の一例とが説明される。
【0108】
本実施形態によれば、まず、S312において、通信端末110が、データ通信制御サーバ102を介して、コンテンツ配信サーバ120にコンテンツ配信要求を送信する。データ通信制御サーバ102及び通信端末110の間において、コンテンツ配信要求の送信元は、通信端末110に割り当てられたローカルIPにより表される。データ通信制御サーバ102は、コンテンツ配信要求の送信元をデータ通信制御サーバ102に割り当てられたグローバルIPに書き換えた後、コンテンツ配信要求をコンテンツ配信サーバ120に送信する。
【0109】
S314において、コンテンツ配信サーバ120が、通信端末110にコンテンツを送信する。データ通信制御サーバ102及びコンテンツ配信サーバ120の間において、コンテンツの送信先は、データ通信制御サーバ102に割り当てられたグローバルIPにより表される。データ通信制御サーバ102は、コンテンツの送信先を通信端末110に割り当てられたローカルIPに書き換えた後、コンテンツを通信端末110に送信する。
【0110】
次に、S322において、通信端末110がコンテンツを受信し、当該コンテンツを実行すると、通信端末110は、広告配信システム130に広告要求を送信する。データ通信制御サーバ102は、上述された手順と同様の手順により、広告要求の送信元のIPアドレスを書き換える。
【0111】
S324において、広告配信システム130が、通信端末110に広告を送信する。データ通信制御サーバ102は、上述された手順と同様の手順により、広告の送信先のIPアドレスを書き換える。
【0112】
次に、S332において、通信端末110が広告を受信し、当該広告を実行すると、通信端末110は、アクセス検知サーバ104にビーコン画像の送信要求を送信する。データ通信制御サーバ102は、上述された手順と同様の手順により、送信要求の送信元のIPアドレスを書き換える。
【0113】
S334において、アクセス検知サーバ104が、通信端末110にビーコン画像を送信する。データ通信制御サーバ102は、上述された手順と同様の手順により、ビーコン画像の送信先のIPアドレスを書き換える。また、アクセス検知サーバ104は、通信端末110に、リダイレクト通知を送信する。上述されたとおり、リダイレクト通知は、通信端末110に、上記の受信確認信号としての送信要求をデータ通信制御サーバ102にリダイレクトさせるための命令を含む。
【0114】
次に、S342において、通信端末110は、アクセス検知サーバ104から受信したリダイレクト通知に従って、上記の受信確認信号としての送信要求をデータ通信制御サーバ102に送信する。このとき、リダイレクトされた送信要求の送信元は、通信端末110に割り当てられたローカルIPにより表される。
【0115】
S344において、データ通信制御サーバ102は、HTTP200OKのレスポンスコードを通信端末110に送信する。また、S346において、データ通信制御サーバ102は、リダイレクトされた送信要求を、広告配信システム130に転送する。
【0116】
その後、S350において、通信端末110がコンテンツの表示処理を実行する。S360において、データ通信制御サーバ102は、ローカルIP及び端末IDを対応付けて格納するデータベースを参照し、上記の送信要求を送信した通信端末110のローカルIPに対応づけられた通信端末110の端末IDを取得する。データ通信制御サーバ102は、上記の送信要求の受信時刻と、上記の送信要求を送信した通信端末110の端末IDとを対応付けて、アクセスログを生成する。データ通信制御サーバ102は、アクセスログをアクセス記録サーバ103に送信する。アクセス記録サーバ103は、データ通信制御サーバ102から受信したアクセスログを格納する。
【0117】
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、通信端末110に直接割り当てられるIPがローカルIPである場合を例として、アクセス解析システム100における情報処理の詳細が説明された。しかしながら、アクセス解析システム100は本実施形態に限定されない。
【0118】
他の実施形態において、通信端末110に直接割り当てられるIPはグローバルIPであってよい。この場合、S312、S314、S322、S324、S332及びS334におけるNAT処理が省略される。また、S342において、リダイレクトされた送信要求の送信元は、通信端末110に割り当てられたグローバルIPにより表される。S360において、データ通信制御サーバ102は、グローバルIP及び端末IDを対応付けて格納するデータベースを参照し、上記の送信要求を送信した通信端末110のグローバルIPに対応づけられた通信端末110の端末IDを取得する。
【0119】
図4は、データ通信制御サーバ102の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、データ通信制御サーバ102は、リバースプロキシサーバ420と、制御サーバ440とを備える。本実施形態において、制御サーバ440は、DHCP制御部442と、NAT制御部444と、通信制御部446と、アクセス解析部450とを有する。
【0120】
本実施形態において、リバースプロキシサーバ420は、データ通信制御サーバ102と、外部の情報処理装置との間の通信を中継する。リバースプロキシサーバ420の詳細は後述される。
【0121】
本実施形態において、制御サーバ440は、データ通信を制御する。制御サーバ440は、データ通信に関する各種の設定を制御してよい。
【0122】
本実施形態において、DHCP制御部442は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)に定められた通信規約に従って、IPネットワークに新たに接続した機器に、通信に必要な設定情報を割り当てる。例えば、DHCP制御部442は、1以上の通信端末110のそれぞれに、ローカルIPアドレスを割り当てる。
【0123】
DHCP制御部442は、1以上の通信端末110のそれぞれの端末IDと、1以上の通信端末110のそれぞれに割り当てたローカルIPアドレスとを対応付けて、アクセス記録サーバ103に格納してよい。DHCP制御部442は、1以上の通信端末110のそれぞれの端末IDと、1以上の通信端末110のそれぞれに割り当てたローカルIPアドレスと、各ローカルIPが各端末に割り当てられた時期を示す情報(割当時期情報と称される場合がある。)とを対応づけて、アクセス記録サーバ103に格納してよい。
【0124】
本実施形態において、NAT制御部444は、移動体通信ネットワーク12において通信端末110の特定に用いられるローカルIPと、データ通信制御サーバ102に割り当てられたグローバルIPの1つとを対応付ける。NAT制御部444は、ローカルIP及びグローバルIPの対応関係を示す情報をアクセス記録サーバ103に格納してよい。NAT制御部444は、上記のローカルIP及びグローバルIP自動的に変換し、データ伝送を中継する。
【0125】
本実施形態において、通信制御部446は、1以上の通信端末110のそれぞれのデータ通信を制御する。データ通信の制御方法は、公知の手法により実現される。
【0126】
本実施形態において、アクセス解析部450は、通信端末110がコンテンツ配信サーバ120にアクセスし、コンテンツを受信したことを検知する。アクセス解析部450は、上述されたアクセスログを生成し、アクセス記録サーバ103に格納する。アクセス解析部450は、アクセスログを解析し、1以上の通信端末110の少なくとも1つのアクセスパターンを決定する。また、アクセス解析部450は、アクセスログを解析し、1以上の通信端末110の少なくとも1つのユーザの生活パターンを推定する。アクセス解析部450の詳細は後述される。
【0127】
アクセス記録サーバ103は、第2格納装置の一例であってよい。制御サーバ440は、情報取得装置の一例であってよい。DHCP制御部442は、アドレス割当部の一例であってよい。アクセス解析部450は、情報取得装置の一例であってよい。
【0128】
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、制御サーバ440がDHCP制御部442及びNAT制御部444を備える場合を例として、制御サーバ440の詳細が説明された。しかしながら、制御サーバ440は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、制御サーバ440は、DHCP制御部442及びNAT制御部444を備えなくてよい。例えば、通信端末110に直接割り当てられるIPがグローバルIPである場合、制御サーバ440は、DHCP制御部442及びNAT制御部444を備えない。
【0129】
図5は、リバースプロキシサーバ420の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、リバースプロキシサーバ420は、アクセス情報取得部522と、アクセス情報転送部524とを備える。
【0130】
本実施形態において、アクセス情報取得部522は、通信端末110から、上述された受信確認信号を取得する。本実施形態において、アクセス情報転送部524は、アクセス情報取得部522が取得した受信確認信号を、制御サーバ440に転送する。
【0131】
図6は、アクセス記録サーバ103の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、アクセス記録サーバ103は、端末データベース620と、ローカルIPデータベース640と、NATテーブル660と、アクセスログデータベース680とを備える。
【0132】
本実施形態において、端末データベース620は、1以上の通信端末110のそれぞれに関する各種の情報を格納する。例えば、端末データベース620は、1以上の通信端末110のそれぞれについて、端末IDと、加入者識別情報と、加入者情報とを対応付けて格納する。端末データベース620は、1以上の通信端末110のそれぞれについて、端末IDと、アクセス解析情報とを対応付けて格納してもよい。
【0133】
加入者識別情報は、移動体通信ネットワーク12を利用する通信端末110のユーザを識別するための情報である。加入者識別情報としては、上記のユーザの氏名、通信事業者により当該ユーザに割り当てられた識別情報などが例示される。加入者情報は、通信端末110のユーザに関する各種の情報である。加入者情報としては、性別、年齢などが例示される。アクセス解析情報は、アクセス解析部450による解析結果を示す情報である。
【0134】
本実施形態において、ローカルIPデータベース640は、1以上の通信端末110のそれぞれについて、DHCP制御部442により割り当てられたローカルIPと、端末IDとを対応付けて格納する。ローカルIPデータベース640は、1以上の通信端末110のそれぞれについて、DHCP制御部442により割り当てられたローカルIPと、端末IDと、上記の割当時期情報とを対応付けて格納してもよい。
【0135】
本実施形態において、NATテーブル660は、通信端末110と、移動体通信ネットワーク12の外部の情報処理装置との間で通信される情報のそれぞれについて、送信元を示す情報と、送信先を示す情報とを対応付けて格納する。送信元を示す情報は、NAT制御部444における変換前の情報と、NAT制御部444における変換後の情報とを対応付けて格納する。送信先を示す情報は、NAT制御部444における変換前の情報と、NAT制御部444における変換後の情報とを対応付けて格納する。
【0136】
本実施形態において、アクセスログデータベース680は、データ通信制御サーバ102が受信した受信確認信号のそれぞれについて、受信確認信号を送信した通信端末110の端末IDと、受信確認信号が受信された時刻を示す情報(時刻情報と称される場合がある。)とを対応付けて格納する。アクセスログデータベース680は、データ通信制御サーバ102が受信した受信確認信号のそれぞれについて、受信確認信号を送信した通信端末110の端末IDと、上記の時刻情報と、上記の通信端末110が受信したコンテンツを識別するための情報(コンテンツ識別情報と称される場合がある。)とを対応付けて格納してもよい。
【0137】
ローカルIPデータベース640は、第2格納装置の一例であってよい。
【0138】
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、アクセス記録サーバ103が、ローカルIPデータベース640及びNATテーブル660を備える場合を例として、アクセス記録サーバ103の詳細が説明された。しかしながら、アクセス記録サーバ103は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、アクセス記録サーバ103は、ローカルIPデータベース640及びNATテーブル660を備えなくてよい。例えば、通信端末110に直接割り当てられるIPがグローバルIPである場合、アクセス記録サーバ103は、ローカルIPデータベース640の代わりに、1以上の通信端末110のそれぞれについて、各通信端末に割り当てられたグローバルIPと、端末IDとを対応付けて格納するグローバルIPデータベースを備える。この場合、アクセス記録サーバ103は、NATテーブル660を備えなくてよい。
【0139】
図7は、アクセス解析部450の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、アクセス解析部450は、アクセス情報取得部720と、アクセスパターン決定部742と、生活パターン推定部744と、判定基準決定部746と、抽出要求受付部762と、抽出条件決定部764と、端末抽出部766とを備える。本実施形態において、アクセス情報取得部720は、IPアドレス取得部722と、端末識別情報取得部724と、時刻情報取得部726と、ログ情報生成部728とを有する。
【0140】
本実施形態において、アクセス情報取得部720は、通信端末110がデータ通信制御サーバ102に送信した受信確認信号を取得する。上述されたとおり、上記の受信確認信号は、コンテンツ配信サーバ120又は広告配信システム130にコンテンツ又は広告を要求した通信端末110が、当該コンテンツ又は広告を受信したことを示す。本実施形態において、アクセス情報取得部720は、上述されたアクセスログを生成する。
【0141】
本実施形態において、IPアドレス取得部722は、リバースプロキシサーバ420から、通信端末110がデータ通信制御サーバ102に送信した受信確認信号を取得する。上述されたとおり、上記の受信確認信号は、アクセス検知サーバ104から通信端末110に送信されたリダイレクト通知に従って、通信端末110からデータ通信制御サーバ102にリダイレクトされた信号であってよい。上記の受信確認信号の内容は、アクセス検知サーバ104が通信端末110から受信した受信確認信号の内容と同一であってもよく、当該受信確認信号の内容とは異なってもよい。
【0142】
IPアドレス取得部722は、上記の受信確認信号の送信元の情報を取得する。上述されたとおり、通信端末110及びデータ通信制御サーバ102の間のデータ通信においては、通信端末110からデータ通信制御サーバ102に送信される各種の情報の送信元として、データ通信制御サーバ102が通信端末110に割り当てたローカルIPが用いられる。これにより、IPアドレス取得部722は、上記の受信確認信号を送信した通信端末110のローカルIPアドレスを取得することができる。
【0143】
本実施形態において、端末識別情報取得部724は、ローカルIPデータベース640を参照して、IPアドレス取得部722が上記の受信確認信号に関連して取得したローカルIPアドレスを割り当てられた通信端末110の端末IDを取得する。例えば、端末識別情報取得部724は、IPアドレス取得部722が取得したローカルIPをキーとして検索処理を実行する。端末識別情報取得部724は、ローカルIPデータベース640に格納された1以上のレコードの中から、IPアドレス取得部722が取得したローカルIPに合致するレコードを抽出する。端末識別情報取得部724は、抽出されたレコードにおいて上記のローカルIPに対応付けられた端末IDを、検索結果として出力する。
【0144】
本実施形態において、時刻情報取得部726は、上記の受信確認信号が取得された時刻を示す時刻情報を取得する。一実施形態において、時刻情報取得部726は、データ通信制御サーバ102が受信確認信号を受信した時刻示す情報を取得する。時刻情報取得部726は、例えば、データ通信制御サーバ102の現在時刻を取得する機能を利用して、上記の時刻情報を取得する。
【0145】
他の実施形態において、時刻情報取得部726は、アクセス検知サーバ104が受信確認信号を受信した時刻示す時刻情報を取得する。例えば、アクセス検知サーバ104は、リダイレクト命令を利用して、通信端末110に対して、受信確認信号と共に、上記の時刻情報をデータ通信制御サーバ102に送信するように命令してよい。さらに他の実施形態において、時刻情報取得部726は、通信端末110が実際にコンテンツを取得した時刻を示す時刻情報を取得する。例えば、アクセス検知サーバ104は、リダイレクト命令を利用して、通信端末110に対して、受信確認信号と共に、上記の時刻情報をデータ通信制御サーバ102に送信するように命令してよい。
【0146】
本実施形態において、ログ情報生成部728は、端末識別情報取得部724は、が取得した端末IDと、時刻情報取得部726が取得した時刻情報とを対応付けて、ログ情報を生成する。ログ情報生成部728は、端末識別情報取得部724は、が取得した端末IDと、時刻情報取得部726が取得した時刻情報と、上述されたコンテンツ識別情報とを対応付けて、ログ情報を生成してよい。例えば、アクセス検知サーバ104は、リダイレクト命令を利用して、通信端末110に対して、受信確認信号と共に、上記のコンテンツ識別情報をデータ通信制御サーバ102に送信するように命令してよい。ログ情報生成部728は、生成されたログ情報を、例えば、アクセスログデータベース680に格納する。
【0147】
本実施形態において、アクセスパターン決定部742は、特定の期間中に生成された特定の通信端末110に関する複数のログ情報に基づいて、当該特定の通信端末110のアクセスパターンを決定する。上記のアクセスパターンは、(i)上記の特定の通信端末110が、どのような時に、任意の1以上のコンテンツ配信サーバ120にアクセスするのかを示す情報であってもよく、(ii)上記の特定の通信端末110が、どのような時に、特定の1以上のコンテンツ配信サーバ120にアクセスするのかを示す情報であってもよい。
【0148】
特定の通信端末110に関する複数のログ情報によれば、当該特定の通信端末110がコンテンツ配信サーバ120にアクセスした複数の時刻を示す。例えば、アクセスパターン決定部742は、特定の条件に合致する期間ごとにログ情報を抽出し、当該期間ごとに当該ログ情報の件数を合計することで、上記の期間ごとの度数分布を生成する。アクセスパターン決定部742は、上記の度数分布に基づいてアクセスパターンを生成する。アクセスパターン決定部742は、上記の度数分布をアクセスパターンとして出力してよい。
【0149】
一実施形態において、アクセスパターン決定部742は、曜日ごとにログ情報を抽出し、曜日ごとにログ情報の件数を合計する。他の実施形態において、アクセスパターン決定部742は、曜日の属性ごとにログ情報を抽出し、曜日の属性ごとにログ情報の件数を合計する。曜日の属性としては、平日、休日、週の前半、週の後半などが例示される。他の実施形態において、アクセスパターン決定部742は、時間帯ごとにログ情報を抽出し、時間帯ごとにログ情報の件数を合計する。さらに他の実施形態において、アクセスパターン決定部742は、上記の曜日又は曜日の属性と、時間帯との組み合わせごとにログ情報を抽出し、当該組み合わせごとにログ情報の件数を合計する。
【0150】
本実施形態において、生活パターン推定部744は、1以上の通信端末110のそれぞれのアクセスパターンに基づいて、1以上の通信端末110のそれぞれのユーザの生活パターンを推定する。生活パターン推定部744は、機械学習を利用せずに生活パタンを推定してもよく、機械学習を利用して生活パターンを推定してもよい。
【0151】
一実施形態において、生活パターン推定部744は、まず、判定基準決定部746又はアクセス記録サーバ103から、1以上の生活パターンのそれぞれについて当該生活パターンに合致するための判定基準を示す情報を取得する。上記の判定基準は、アクセスパターンの少なくとも一部に関する1以上の条件を含んでよい。
【0152】
上記の判定基準としては、平日の通勤時間帯及び帰宅時間帯のアクセス頻度が第1閾値を超えており、平日の夜間におけるアクセス頻度が第2閾値を超えており、平日の深夜から早朝の時間帯におけるアクセス頻度が第3閾値に満たないという基準が例示される。上記の判定基準は、自宅の固定インターネット回線を契約していないという生活パターンに関する基準であってよい。上記の通勤時間帯、帰宅時間帯、夜間、及び/又は、深夜から早朝の時間帯のそれぞれの開始時間及び終了時間は、予め設定されていてよい。具体的には、例えば通勤時間帯として、午前7時~午前9時が設定される。
【0153】
次に、生活パターン推定部744は、判定対象となる通信端末110のアクセスパターンが、1以上の生活パターンの少なくとも1つに関する判定基準を満たすか否かを判定するこれにより、生活パターン推定部744は、予め定められた判定基準を満たすか否かに基づいて1以上の通信端末110のそれぞれのユーザの生活パターンを決定することができる。
【0154】
これにより、生活パターン推定部744は、機械学習を利用せずに生活パターンを推定することができる。なお、後述されるとおり、上記の判定基準は、機械学習を利用して決定されてよい。
【0155】
本実施形態において、判定基準決定部746は、上記の判定基準を決定する。一実施形態において、判定基準決定部746は、例えば、アクセス解析システム100の運用者又は利用者が決定した判定基準を示す情報を取得することで上記の判定基準を決定する。他の実施形態において、判定基準決定部746は、機械学習を利用して上記の判定基準を決定する。機械学習を利用した判定基準の生成方法の詳細は後述される。
【0156】
本実施形態において、抽出要求受付部762は、1以上の通信端末110の中から、特定のアクセスパターンを示す通信端末110又は特定の生活パターンを示すユーザの通信端末110を抽出するための要求を受け付ける。抽出要求受付部762は、例えば、広告配信システム130からの上記の要求を受け付ける。これにより、広告配信システム130は、通信端末110のアクセスパターン、通信端末110のユーザの生活パターンに合致した広告を配信することができる。
【0157】
本実施形態において、抽出条件決定部764は、抽出要求受付部762が受け付けた要求に合致する抽出条件を決定する。本実施形態において、端末抽出部766は、端末データベース620にアクセス解析情報が格納されている1以上の通信端末110のうち、抽出条件決定部764が決定した抽出条件に合致する1以上の通信端末110の端末IDを出力する。端末抽出部766は、上記の要求の送信元に、出力結果を送信する。
【0158】
これにより、例えば、通信端末110のユーザは、通信端末110を利用してWebページ、SNSページ、動画などを閲覧している時間帯に、当該ユーザにとって有益な広告を受け取ることができる。例えば、固定のインターネット回線を契約していないユーザは、固定のインターネット回線に関する広告を受け取ることができる。
【0159】
アクセス情報取得部720は、情報取得装置の一例であってよい。IPアドレス取得部722は、IP取得部の一例であってよい。判定基準決定部746は、基準決定部の一例であってよい。
【0160】
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、通信端末110からデータ通信制御サーバ102に送信される各種の情報の送信元として、データ通信制御サーバ102が通信端末110に割り当てたローカルIPが用いられる場合を例として、アクセス解析部450の詳細が説明された。しかしながら、アクセス解析部450は本実施形態に限定されない。
【0161】
他の実施形態において、通信端末110からデータ通信制御サーバ102に送信される各種の情報の送信元として、上記の通信端末110に割り当てられたグローバルIPが用いられてよい。この場合、IPアドレス取得部722は、上記の受信確認信号を送信した通信端末110のグローバルIPアドレスを取得する。また、端末識別情報取得部724は、上述されたグローバルIPデータベースを参照して、IPアドレス取得部722が上記の受信確認信号に関連して取得したグローバルIPアドレスを割り当てられた通信端末110の端末IDを取得する。
【0162】
図8は、判定基準決定部746の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、判定基準決定部746は、クラスタリング部824と、グループ特定部826と、判定基準生成部828とを備える。
【0163】
本実施形態において、クラスタリング部824は、教師なし機械学習により、1以上の通信端末110のそれぞれのアクセスパターンの基づいて、1以上の通信端末110をクラスタリングする。クラスタリングのアルゴリズムとしては、公知の任意の手法が採用され得る。上記のアルゴリズムとしては、DBSCANのような密度準拠クラスタリング手法、最短距離法のような階層的手法、k-means法のような非階層的手法などが例示される。
【0164】
本実施形態において、グループ特定部826は、クラスタリング部824によってクラスタリングされた複数の分類の少なくとも1つについて、当該分類に含まれる通信端末110のユーザの生活パターンを決定する。グループ特定部826は、クラスタリング部824によってクラスタリングされた複数の分類の少なくとも1つについて、当該分類に含まれる通信端末110のアクセスパターンに基づいて、当該分類に含まれる通信端末110のユーザの生活パターンを決定してよい。
【0165】
クラスタリング部824によってクラスタリングされた複数の分類のうち、予め定められた条件に合致する分類に含まれる通信端末110のユーザの生活パターンを決定してよい。予め定められた条件としては、各分類に含まれる通信端末110の個数に関する条件、各分類に含まれる通信端末110のアクセスパターンに関する条件などが例示される。
【0166】
一実施形態において、グループ特定部826は、生活パターンごとに予め定められたルールに合致するか否かに基づいて、上記の少なくとも1つの分類に通信端末110のユーザの生活パターンを決定する。他の実施形態に基づいて、他の実施形態において、グループ特定部826は、アクセス解析システム100の運用者又は利用者の決定に基づいて、上記の少なくとも1つの分類に含まれる通信端末110のユーザの生活パターンを決定する。
【0167】
例えば、多くのユーザが在宅している可能性の高い時間帯においてアクセス頻度の小さな通信端末110は、固定インターネット回線が未契約のユーザの通信端末110である可能性が高いという仮説に基づいて、1以上の通信端末110に関する上記の時間帯におけるアクセスパターンのデータが、クラスタリング部824に入力される。現在の日本における固定インターネット回線の契約率を考慮すると、クラスタリング部824によってクラスタリングされた複数の分類のうち、当該分類に含まれる通信端末110の個数が小さな分類が、固定インターネット回線が未契約のユーザの通信端末110に関する分類である可能性が高い。
【0168】
グループ特定部826は、各分類に含まれる通信端末110の個数、又は、全体の通信端末110の個数に対する各分類に含まれる通信端末110の個数の割合を比較して、上記の個数又は割合が特定の条件に合致する分類を、固定インターネット回線が未契約のユーザの通信端末110に関する分類として推定する。このように、グループ特定部826は、特定の分類に含まれる通信端末110のユーザの生活パターンを決定することができる。
【0169】
本実施形態において、判定基準生成部828は、グループ特定部826が生活パターンを特定した分類に含まれる1以上の通信端末110のアクセスパターンに基づいて、上記の判定基準を決定する。判定基準生成部828は、例えば、予め定められた1以上の判定要素のそれぞれについて、判定基準となる閾値を決定する。
【0170】
判定基準生成部828は、アクセス解析システム100の運用者又は利用者の決定に基づいて、上記の閾値を決定してよい。判定基準生成部828は、グループ特定部826が生活パターンを特定した分類に含まれる1以上の通信端末110のアクセスパターンを教師データとした機械学習により、上記の閾値を決定してもよい。
【0171】
図9は、推定モデル生成部946の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、推定モデル生成部946は、生活パターン推定部744が機械学習により生活パターンを推定する場合に用いられる推定モデルを生成する。本実施形態において、推定モデル生成部946は、教師データ取得部922と、機械学習部924とを備える。
【0172】
図7及び図8に関連して説明された実施形態によれば、生活パターン推定部744が、予め定められた判定基準に基づいて、判定対象となる通信端末110のユーザの生活パターンが決定又は推定される場合を例として、生活パターン推定部744の詳細が説明された。しかしながら、生活パターン推定部744は、上記の実施形態に限定されない。図9に関連して説明される実施形態において、生活パターン推定部744は、機械学習により生活パターンを推定する。
【0173】
本実施形態において、教師データ取得部922は、上記の推定モデルを生成するための教師データを生成する。教師データ取得部922は、例えば、広告配信システム130の仕組みを利用して、生活パターンに関するWebアンケートを実施する。教師データ取得部922は、上記のWebアンケートに対する回答と、当該回答を送信した通信端末110の端末IDとを対応付けて格納する。回答を送信した通信端末110の端末IDは、例えば、受信確認信号を送信した通信端末110の端末IDと同様の手法により取得される。教師データ取得部922は、例えば、端末データベース620を参照して、1以上の通信端末110のそれぞれについて、上記のWebアンケートに対する回答と、当該回答を送信した通信端末110のアクセスパターンとを対応付けて教師データを生成する。
【0174】
本実施形態において、機械学習部924は、教師データ取得部922が生成した教師データを用いて、機械学習により推定モデルを生成する。機械学習部924は、例えば、通信端末110のアクセスパターンから、通信端末110のユーザの生活パターンを推定するための機械学習により、推定モデルを生成する。これにより、生活パターン推定部744は、通信端末110のアクセスパターンから通信端末110のユーザの生活パターンを推定するための機械学習により生成された推定モデルを用いて、判定対象となる通信端末110のアクセスパターンから、判定対象となる通信端末110のユーザの生活パターンを出力することができる。
【0175】
図10は、アクセス検知サーバ104の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、アクセス検知サーバ104は、アクセス検知部1020と、リダイレクト通知部1040と、格納部1060とを備える。本実施形態において、リダイレクト通知部1040は、グローバルIP取得部1042と、アドレス取得部1044と、命令送信部1046とを有する。本実施形態において、格納部1060は、グローバルIPデータベース1070と、通信事業者データベース1080とを有する。
【0176】
本実施形態において、グローバルIPデータベース1070は、1以上のグローバルIPのそれぞれについて、グローバルIPアドレス1072と、当該グローバルIPが割り当てられた通信事業者を識別するための通信事業者識別情報1074とを対応付けて格納する。通信事業者データベース1080は、1以上の通信事業者のそれぞれについて、通信事業者識別情報1082と、各通信事業者における受信確認信号の宛先を示す受信アドレス1084とを対応付けて格納する。
【0177】
本実施形態において、アクセス検知部1020は、通信端末110からの受信確認信号を受信する。アクセス検知部1020は、例えば、通信端末110がアクセス検知サーバ104に送信した受信確認信号を取得する。これにより、アクセス検知部1020は、通信端末110がコンテンツ配信サーバ120又は広告配信システム130にアクセスしたことを検知する。より具体的には、アクセス検知部1020は、コンテンツ又は広告を要求した通信端末110が、当該コンテンツ又は広告を受信したことを検知する。
【0178】
本実施形態において、リダイレクト通知部1040は、アクセス検知部1020が通信端末110からの受信確認信号を受信したことに応じて、当該受信確認信号を送信した通信端末110に、上述されたリダイレクト通知を送信する。リダイレクト通知は、アクセス検知サーバ104から通信端末110に送信された情報を、データ通信制御サーバ102にリダイレクトさせるための命令を含む。アクセス検知サーバ104から通信端末110に送信された情報は、通信端末110からアクセス検知サーバ104に送信された受信確認信号を含んでもよく、通信端末110からアクセス検知サーバ104に送信された受信確認信号に含まれる情報を含んでもよく、アクセス検知サーバ104が受信確認信号を受信したことを示す情報を含んでもよい。
【0179】
本実施形態において、グローバルIP取得部1042は、上記の受信確認信号を取得する。また、グローバルIP取得部1042は、上記の受信確認信号の送信元の情報を取得する。上述されたとおり、通信端末110及びデータ通信制御サーバ102の間のデータ通信においては、通信端末110からデータ通信制御サーバ102に送信される各種の情報の送信元として、データ通信制御サーバ102により変換されたグローバルIPが用いられる。これにより、グローバルIP取得部1042は、上記の受信確認信号を送信した通信端末110グローバルIPアドレスを取得することができる。
【0180】
本実施形態において、アドレス取得部1044は、受信確認信号に関連して取得したグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定する。本実施形態において、アドレス取得部1044は、例えば、格納部1060を参照して、グローバルIP取得部1042が受信確認信号に関連して取得したグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者の受信アドレスを取得する。これにより、上記のグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者が特定され得る。
【0181】
本実施形態において、命令送信部1046は、上記のリダイレクト通知を生成する。命令送信部1046は、受信確認信号を送信した通信端末110に、アドレス取得部1044が取得した受信アドレスへのリダイレクトを実行させるための命令を生成する。命令送信部1046は、上記の命令を含むリダイレクト通知を生成する。命令送信部1046は、生成されたリダイレクト通知を、受信確認信号を送信した通信端末110に送信する。
【0182】
リダイレクト通知部1040は、情報処理装置の一例であってよい。グローバルIP取得部1042は、グローバルIP取得部及び/又はIP取得部の一例であってよい。アドレス取得部1044は、通信事業者特定部の一例であってよい。格納部1060は、第1格納装置の一例であってよい。通信事業者の受信アドレスは、通信事業者のアドレスの一例であってよい。
【0183】
(別実施形態の一例)
本実施形態においては、アドレス取得部1044が、受信確認信号に関連して取得したグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者の受信アドレスを取得することで、当該通信事業者を特定する場合を例として、アクセス検知サーバ104における通信事業者の特定処理の詳細が説明された。しかしながら、通信事業者の特定処理は、本実施形態に限定されない。
【0184】
他の実施形態において、例えば、アドレス取得部1044は、(i)1以上のグローバルIPアドレスと、(ii)各グローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定するための情報とを対応付けて格納するデータベース(図示されていない。)を参照して、グローバルIP取得部1042が受信確認信号に関連して取得したグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者を特定するための情報を取得する。アドレス取得部1044は、1以上の通信事業者のそれぞれを特定するための情報と、各通信事業者のアドレスとを対応付けて格納するデータベース(図示されていない。)を参照して、上記のグローバルIPアドレスを割り当てられた通信事業者のアドレスを取得してよい。
【0185】
図11は、アクセス解析システム100における情報処理の他の例を概略的に示す。図2に関連して説明された実施形態においては、Webページ20がコンテンツ本体22及び広告枠24を含み、広告枠24が広告タグ26を含み、広告30が広告本体32及びビーコンタグ34を含む場合を例として、アクセス解析システム100における情報処理の詳細が説明された。本実施形態においては、Webページ20がコンテンツ本体22、広告枠24及びビーコンタグ34を含み、広告枠24が広告タグ26を含み、広告30が広告本体32を含む場合を例として、アクセス解析システム100における情報処理の他の例が説明される。
【0186】
本実施形態に係る情報処理は、S203において、Webページ20が実行され広告のインプレッションが発生したときに、S210と同様のS1110と、S211と同様の1111が実行される点で、図2に関連して説明される情報処理と相違する。上記の相違点及び当該相違点に基づく変更を除き、本実施形態に係る情報処理は、図2に関連して説明される情報処理と同様の構成を有してよい。
【0187】
本実施形態によれば、S1110において、Webページ20が実行されたときに、ビーコンタグ34も実行される。これにより、通信端末110のブラウザが、アクセス検知サーバ104にビーコン画像の送信要求を送信する。また、S1111において、アクセス検知サーバ104は、通信端末110にビーコン画像及びリダイレクト通知(図示されていない。)を送信する。
【0188】
図12は、アクセス解析システム100における情報処理の他の例を概略的に示す。本実施形態においては、Webページ20がコンテンツ本体22及びビーコンタグ34を含み、Webページ20が広告タグ26を含まない場合を例として、アクセス解析システム100における情報処理の他の例が説明される。本実施形態に係る情報処理においては、図2に関連して説明されたS202が実行された後、S1210において、通信端末110のブラウザが、Webページ20及びビーコンタグ34を実行する。これにより、通信端末110のブラウザが、アクセス検知サーバ104にビーコン画像の送信要求を送信する。また、S1211において、アクセス検知サーバ104が、通信端末110にビーコン画像及びリダイレクト通知(図示されていない。)を送信する。
【0189】
図13は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ3000の一例を示す。アクセス解析システム100の少なくとも一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。例えば、データ通信制御サーバ102の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。例えば、アクセス記録サーバ103の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。例えば、アクセス検知サーバ104の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。通信端末110の少なくとも一部がコンピュータ3000により実現されてもよく、コンテンツ配信サーバ120の少なくとも一部がコンピュータ3000により実現されてもよく、広告配信システム130の少なくとも一部がコンピュータ3000により実現されてもよい。
【0190】
コンピュータ3000にインストールされたプログラムは、コンピュータ3000に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の1又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ3000に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ3000に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU3012によって実行されてよい。
【0191】
本実施形態によるコンピュータ3000は、CPU3012、RAM3014、GPU3016、及びディスプレイデバイス3018を含み、それらはホストコントローラ3010によって相互に接続されている。コンピュータ3000はまた、通信インタフェース3022、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ3020を介してホストコントローラ3010に接続されている。コンピュータはまた、ROM3030及びキーボード3042のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ3040を介して入出力コントローラ3020に接続されている。
【0192】
CPU3012は、ROM3030及びRAM3014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。GPU3016は、RAM3014内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU3012によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス3018上に表示されるようにする。
【0193】
通信インタフェース3022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ3024は、コンピュータ3000内のCPU3012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD-ROMドライブ3026は、プログラム又はデータをDVD-ROM3001から読み取り、ハードディスクドライブ3024にRAM3014を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0194】
ROM3030はその中に、アクティブ化時にコンピュータ3000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ3000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ3040はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ3020に接続してよい。
【0195】
プログラムが、DVD-ROM3001又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ3024、RAM3014、又はROM3030にインストールされ、CPU3012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ3000に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ3000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0196】
例えば、通信がコンピュータ3000及び外部デバイス間で実行される場合、CPU3012は、RAM3014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース3022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース3022は、CPU3012の制御の下、RAM3014、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROM3001、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0197】
また、CPU3012は、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026(DVD-ROM3001)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM3014に読み取られるようにし、RAM3014上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU3012は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0198】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU3012は、RAM3014から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM3014に対しライトバックする。また、CPU3012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU3012は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0199】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ3000上又はコンピュータ3000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それにより、上記のプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ3000に提供する。
【0200】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0201】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0202】
10 通信ネットワーク、12 ネットワーク、20 Webページ、22 コンテンツ本体、24 広告枠、26 広告タグ、30 広告、32 広告本体、34 ビーコンタグ、100 アクセス解析システム、102 データ通信制御サーバ、103 アクセス記録サーバ、104 アクセス検知サーバ、110 通信端末、120 コンテンツ配信サーバ、130 広告配信システム、132 SSPサーバ、134 DSPサーバ、136 広告サーバ、420 リバースプロキシサーバ、440 制御サーバ、442 DHCP制御部、444 NAT制御部、446 通信制御部、450 アクセス解析部、522 アクセス情報取得部、524 アクセス情報転送部、620 端末データベース、640 ローカルIPデータベース、660 NATテーブル、680 アクセスログデータベース、720 アクセス情報取得部、722 IPアドレス取得部、724 端末識別情報取得部、726 時刻情報取得部、728 ログ情報生成部、742 アクセスパターン決定部、744 生活パターン推定部、746 判定基準決定部、762 抽出要求受付部、764 抽出条件決定部、766 端末抽出部、824 クラスタリング部、826 グループ特定部、828 判定基準生成部、922 教師データ取得部、924 機械学習部、946 推定モデル生成部、1020 アクセス検知部、1040 リダイレクト通知部、1042 グローバルIP取得部、1044 アドレス取得部、1046 命令送信部、1060 格納部、1070 グローバルIPデータベース、1072 グローバルIPアドレス、1074 通信事業者識別情報、1080 通信事業者データベース、1082 通信事業者識別情報、1084 受信アドレス、3000 コンピュータ、3001 DVD-ROM、3010 ホストコントローラ、3012 CPU、3014 RAM、3016 GPU、3018 ディスプレイデバイス、3020 入出力コントローラ、3022 通信インタフェース、3024 ハードディスクドライブ、3026 DVD-ROMドライブ、3030 ROM、3040 入出力チップ、3042 キーボード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13