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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023173985
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】シート収納箱用アタッチメント
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20231130BHJP
【FI】
B65D83/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086569
(22)【出願日】2022-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】522211645
【氏名又は名称】株式会社パイオニア印刷東海
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】高橋 祥子
(72)【発明者】
【氏名】佐野 善朗
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014LA01
(57)【要約】
【課題】シート収納箱の置き場所が制限を受けにくいシート収納箱用アタッチメントを提供すること。
【解決手段】シート収納箱に着脱可能に取り付けられ、前記シート収納箱を吊り下げるためのシート収納箱用アタッチメントであって、板状の基部と、前記基部の一方の端縁から前記基部に対して折り曲げ可能に延出し、前記シート収納箱に係止される第1係止部と、前記基部の他方の端縁と前記一方の端縁との間に形成され、外部設備に対して前記基部を係止する第2係止部と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート収納箱に着脱可能に取り付けられ、前記シート収納箱を吊り下げるためのシート収納箱用アタッチメントであって、
板状の基部と、
前記基部の一方の端縁から前記基部に対して折り曲げ可能に延出し、前記シート収納箱に係止される第1係止部と、
前記基部の他方の端縁と前記一方の端縁との間に形成され、外部設備に対して前記基部を係止する第2係止部と、を有する、
シート収納箱用アタッチメント。
【請求項2】
前記第2係止部が、前記基部の両側端縁から前記基部に対して折り曲げ可能に延出し、前記第2係止部と前記基部との間の前記一方の端縁側が切り欠かれた切欠部を有する、
請求項1に記載のシート収納箱用アタッチメント。
【請求項3】
前記第1係止部の前記基部側の基端から延出し、前記シート収納箱に係止される第3係止部をさらに有する、
請求項1に記載のシート収納箱用アタッチメント。
【請求項4】
前記第1係止部が前記基部に対して折り曲げられると、前記第3係止部に対応して、前記基部の前記一方の端縁寄りに貫通孔が形成される、
請求項3に記載のシート収納箱用アタッチメント。
【請求項5】
シート収納箱用アタッチメントは、前記シート収納箱の一部が切り取られて形成される、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシート収納箱用アタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート収納箱用アタッチメントに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、感染症予防対策として衛生意識が高まり、複数人で使用される手拭き用の布タオルの代わりに、使い捨てができるペーパータオルやティシューペーパーの使用が増加している。ペーパータオルなどのシートは、厚紙等で作られた箱(カートンともいう)に収納され、該箱の天面に開口する取出口から引き出されるシート収納箱を平置して使用される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4142238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のシート収納箱は、嵩張るカートンにシートが収納されているため、洗面所等の水回りや狭い場所では、置き場所の制限を受けやすい。
【0005】
本発明の課題は、シート収納箱の置き場所が制限を受けにくいシート収納箱用アタッチメントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る第1の態様は、シート収納箱に着脱可能に取り付けられ、前記シート収納箱を吊り下げるためのシート収納箱用アタッチメントであって、板状の基部と、前記基部の一方の端縁から前記基部に対して折り曲げ可能に延出し、前記シート収納箱に係止される第1係止部と、前記基部の他方の端縁と前記一方の端縁との間に形成され、外部設備に対して前記基部を係止する第2係止部と、を有する、シート収納箱用アタッチメントである。
【0007】
第1の態様では、基部の一方の端縁から延出する第1係止部がシート収納箱に係止され、基部の他方の端縁と一方の端縁との間に形成される第2係止部が外部設備に対して基部を係止することで、シート収納箱を外部設備から吊り下げることができる。
【0008】
そのため、第1の態様のシート収納箱用アタッチメントを用いると、平置きだけでなく、外部設備から吊り下げた状態でも使用することができるので、シート収納箱の置き場所の制限を受けにくい。また、外部設備から吊り下げられたシート収納箱は、衛生的に使用できる。
【0009】
本発明に係る第2の態様は、前記第2係止部が、前記基部の両側端縁から前記基部に対して折り曲げ可能に延出し、前記第2係止部と前記基部との間の前記一方の端縁側が切り欠かれた切欠部を有する、前記第1の態様に記載のシート収納箱用アタッチメントである。
【0010】
第2の態様では、基部の両側端縁から延出する第2係止部が、第2係止部と基部との間の一方の端縁側が切り欠かれた切欠部を有することで、第2係止部が基部に対して折り曲げられると、第2係止部の切欠部が基部の他方の端縁が延びる方向に対向して配置される。そのため、外部設備がタオル掛け等のバーである場合に、第2係止部の切欠部を該バーに安定的に係止できるので、洗面所等の水回りでもシート収納箱を衛生的に設置できる。
【0011】
本発明に係る第3の態様は、前記第1係止部の前記基部側の基端から延出し、前記シート収納箱に係止される第3係止部をさらに有する、前記第1または第2の態様に記載のシート収納箱用アタッチメントである。
【0012】
第3の態様では、第1係止部の基部側の基端から延出する第3係止部がシート収納箱に係止されることで、第1係止部と第3係止部をシート収納箱の異なる2ヶ所に係止することができる。そのため、シート収納箱用アタッチメントをシート収納箱に対して安定的に取り付けることができる。
【0013】
本発明に係る第4の態様は、前記第1係止部が前記基部に対して折り曲げられると、前記第3係止部に対応して、前記基部の前記一方の端縁寄りに貫通孔が形成される、前記第4の態様に記載のシート収納箱用アタッチメントである。
【0014】
第4の態様では、第1係止部が基部に対して折り曲げられる前は、第3係止部が延出する面が基部の面と面一であるが、第1係止部が基部に対して折り曲げられた後は、第3係止部が延出する面が基部の面と交差する。そのため、第1係止部が基部に対して折り曲げられる前の第3係止部が配置されていた領域には、第1係止部が基部に対して折り曲げられた後に第3係止部に対応する貫通孔が形成される。
【0015】
第4の態様では、このような構成により、第1係止部が基部に対して折り曲げられると、第3係止部に対応して、基部の一方の端縁寄りに貫通孔が形成される。そのため、基部の一方の端縁寄りに形成された貫通孔は、外部設備に対して基部を係止する第2係止部を構成することができる。これにより、外部設備がタオル掛け等のバーであるか否かに拘わらず、フック等の部材を用いることで、第2係止部を外部設備に係止することができる。
【0016】
本発明に係る第5の態様は、シート収納箱用アタッチメントは、前記シート収納箱の一部が切り取られて形成される、前記第1乃至第4の態様のいずれかに記載のシート収納箱用アタッチメントである。
【0017】
第5の態様では、シート収納箱の一部が切り取られてシート収納箱用アタッチメントが形成されることで、シート収納箱を吊り下げて使用したい場合だけ、シート収納箱から切り取られたシート収納箱用アタッチメントを使用することができる。そのため、第5の態様では、シート収納箱を設置する環境に応じて、シート収納箱用アタッチメントを用意することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一態様によれば、シート収納箱の置き場所が制限を受けにくいシート収納箱用アタッチメントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】シート収納箱用アタッチメントの一例を示す平面図である。
図2】シート収納箱用アタッチメントが取り付けられるシート収納箱の一例を天面側から見た斜視図である。
図3図2のシート収納箱を一方の短側面側から見た図である。
図4図2のシート収納箱を他方の短側面側から見た図である。
図5図2のシート収納箱を底面側から見た図である。
図6図2のシート収納箱にシート収納箱用アタッチメントの第1係止部を係止する直前の状態を示す図である。
図7図2のシート収納箱にシート収納箱用アタッチメントの第1係止部を係止した状態を示す図である。
図8図2のシート収納箱にシート収納箱用アタッチメントの第1係止部を係止した後、第3係止部を係止した状態を示す図である。
図9】シート収納箱用アタッチメントを取り付けたシート収納箱をタオル掛けから吊り下げた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、各図において、各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。
【0021】
また、本明細書において、直交などの方向には、実施形態の作用、効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。直交には、略直交が含まれてもよい。
【0022】
本明細書では、3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の3次元直交座標系を用い、シート収納箱の長手方向をX方向、短手方向をY方向、高さ方向(シートの積層方向)をZ方向とする。また、上方とは、シート収納箱の高さ方向(Z方向)において、シート収納箱を構成する箱体の天面の上側を示す。
【0023】
図1は、本実施形態に係るシート収納箱用アタッチメントの一例を示す平面図である。本実施形態に係るシート収納箱用アタッチメントが取り付けられるシート収納箱の一例を天面側から見た斜視図である。図3は、図2のシート収納箱を一方の短側面側から見た図であり、図4は、図2のシート収納箱を他方の短側面側から見た図であり、図5は、図2のシート収納箱を底面側から見た図である。
【0024】
図1に示すシート収納箱用アタッチメント100は、シート収納箱200を吊り下げるために、シート収納箱200に着脱可能に取り付けられる。
【0025】
アタッチメント100の材質は、限定されず、例えば、パルプを主原料とする原紙、ポリプロピレン、ポリエチレン等のプラスチックが用いられる。
【0026】
ここで、原紙は、アタッチメント100の形状を保持するための材料となる堅くて厚い紙を示す。原紙のパルプ組成は、特に限定されず、例えば、パルプの配合割合を、50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。本実施形態では、原紙としてバージンパルプ、古紙パルプなどを原料とするコートボール紙が用いられている。
【0027】
また、原紙の坪量は、限定されないが、アタッチメント100の使用に耐え得る十分な強度を確保する観点から、原紙の坪量が200g/m以上500g/m以下であり、好ましくは230g/m以上450g/m以下であり、より好ましくは270g/m以上430g/m以下である。なお、本明細書において、坪量は、JIS P 8124(2011)の規定に準じて測定される。
【0028】
原紙の厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、アタッチメント100がコートボール紙の場合、アタッチメント100の紙厚は、0.1mm以上3mm以下にすることができ、好ましくは0.3mm以上2mm以下、より好ましくは0.5mm以上1mm以下である。
【0029】
アタッチメント100が取り付けられるシート収納箱200の形態は、特に限定されない。シート収納箱200としては、例えば、図2に示すように、複数枚のシートSが収容される箱体10と、該シートSが取り出し可能な取出口20と、を有する。箱体10において、箱体10は、シートSの取出口20が設けられた天面11、底面12、一対の側面13、14、及び一対の妻面15、16を有する。
【0030】
箱体10は、シートSが収容される容器である。本実施形態では、図2に示すように、箱体10が略直方体状に形成されている。天面11と底面12は、シートSの積層方向(Z方向)に対向し、側面13、14は、シート収納箱200の短手方向(Y方向)に対向し、妻面15、16は、シート収納箱200の長手方向(X方向)に対向する。
【0031】
なお、本実施形態のシート収納箱200において、天面11は、シートの取出口(シート取出口)20が形成され、シート収納箱200の長手方向(X方向)に延びる。底面12は、天面11とシートSの積層方向(Z方向)に対向し、長手方向(X方向)に延びる。
【0032】
一対の側面13、14は、積層方向(Z方向)と直交し且つ長手方向(X方向)と直交する方向(X方向)に対向し、長手方向(X方向)に延びる。一対の妻面15、16は、長手方向(X方向)に対向する。
【0033】
箱体10は、図3図4に示すように、底面12の端縁12Cに接着剤(図示せず)が設けられた貼代(図示せず)が接続されている。貼代は、側面13の端縁13D側に接合される。
【0034】
妻面15は、天面フラップ151、底面フラップ152、側面フラップ153、側面フラップ154とで構成されている(図3)。妻面16は、天面フラップ161、底面フラップ162、側面フラップ163、側面フラップ164とで構成されている(図4)。
【0035】
具体的には、妻面15では、天面11の端縁11Aから天面フラップ151が延出し、また、底面12の端縁12Aから底面フラップ152が延出する(図3)。また、妻面16では、天面11の端縁11Bから天面フラップ161が延出し、底面12の端縁12Bから底面フラップ162が延出する(図4)。
【0036】
さらに、妻面15では、側面13の端縁13Aから側面フラップ153が延出し、側面14の端縁14Aから側面フラップ154が延出する。また、妻面16では、側面13の端縁13Bから側面フラップ163が延出する。また、側面14の端縁14Bから側面フラップ164が延出する。
【0037】
なお、天面11の端縁11A、11B、11C、11D、底面12の端縁12A、12B、12C、12D、側面13の端縁13A、13B、13C、13D、及び側面14の端縁14A、14B、14C、14Dには、いずれも折り目(図示せず)が設けられている。
【0038】
各折り目では、天面11に対して側面13、14及び天面フラップ151、161が、底面12に対して側面14、貼代、及び底面フラップ152、162が、側面13に対して天面11、側面フラップ153、163が、側面14に対して天面11、底面12、側面フラップ154、164が、それぞれ折り曲げ可能である。
【0039】
妻面15において、天面フラップ151は、底面フラップ152及び側面フラップ153、154の外側に配置され、底面フラップ152は、側面フラップ153、154の外側に配置される。また、妻面16において、天面フラップ161は、底面フラップ162及び側面フラップ163、164の外側に配置され、底面フラップ162は、側面フラップ163、164の外側に配置される。
【0040】
また、妻面15では、底面フラップ152の端縁152A側の側端152B、152C側に、一対の接着剤G1が、側面フラップ153、154の端縁153C、154C側に接着剤G2が、端縁153B、154B側に接着剤G3が、設けられている(図3)。なお、側面フラップ153、154には、接着剤G3のみ設けられていればよく、接着剤G2は設けなくてもよい。
【0041】
また、妻面16では、底面フラップ162の端縁162A側の側端162B、162C側に、一対の接着剤G3が、側面フラップ163、164の端縁163C、164C側に接着剤G2が、端縁163B、164B側に接着剤G3が、設けられている(図4)。なお、側面フラップ163、164には、接着剤G3のみ設けられていればよく、接着剤G2は設けなくてもよい。
【0042】
底面フラップ152は、接着剤G2を介して側面フラップ153、154に接合される。この状態で、天面フラップ151が接着剤G3を介して側面フラップ153、154に接合され且つ接着剤G1を介して底面フラップ152に接合されると、妻面15が形成される(図3)。
【0043】
底面フラップ162は、接着剤G2を介して側面フラップ163、164に接合される。この状態で、天面フラップ161が接着剤G3を介して側面フラップ163、164に接合され且つ接着剤G1を介して底面フラップ162に接合されると、妻面16が形成される(図4)。
【0044】
なお、妻面15の天面フラップ151および底面フラップ152において、接着剤G2、G3が設けられる位置は、それぞれ側面フラップ153、154上であることが好ましい。また、妻面16の天面フラップ161および底面フラップ162において、接着剤G2、G3が設けられる位置は、それぞれ側面フラップ163、164上であることが好ましい。
【0045】
また、側面フラップ153、154の天面フラップ151に接合される部分(接着剤が塗布される部分)は、天面フラップ151に接合された状態で、天面フラップ151側に突出していてもよい。また、側面フラップ163、164の天面フラップ161に接合される部分(接着剤が塗布される部分)は、天面フラップ161に接合された状態で、天面フラップ161側に突出していてもよい。
【0046】
なお、妻面15では、天面フラップ151の全体が露出し、底面フラップ152の天面フラップ151と重なる部分が隠蔽され、底面フラップ152の天面フラップ151と重なる部分を除く部分が露出する。さらに、側面フラップ153、154は、天面フラップ151及び底面フラップ152の内側に隠蔽される(図3図4)。
【0047】
また、妻面16では、天面フラップ161の全体が露出し、底面フラップ162の天面フラップ161と重なる部分が隠蔽され、底面フラップ162の天面フラップ161と重なる部分を除く部分が露出する。さらに、側面フラップ163、164は、天面フラップ161及び底面フラップ162の内側に隠蔽される(図3図4)。
【0048】
また、妻面15では、側面フラップ153、154が、端縁153A、154Aが短手方向(Y方向)に対向し、端縁153B、154Bが天面11側に配置され、端縁153C、154Cが底面12側に配置される。また、妻面16では、側面フラップ163、164が、端縁163A、164Aが短手方向(Y方向)に対向し、端縁163B、164Bが天面11側に配置され、端縁163C、164Cが底面12側に配置される(図3)。
【0049】
これにより、シート収納箱200では、妻面15の厚み方向(X方向)の、天面フラップ151と底面フラップ152及び側面フラップ153、154との間に、短手方向(Y方向)に長さKの隙間が形成される(図3)。また、妻面16の厚み方向(X方向)の、天面フラップ161と底面フラップ162及び側面フラップ163、164との間に、短手方向(Y方向)に長さKの隙間が形成される(図4)。
【0050】
箱体10の材質は、限定されず、例えば、パルプを主原料とする原紙が用いられる。なお、箱体10に用いられる原紙は、アタッチメント100に用いられる原紙と同じものを用いることができる。
【0051】
箱体10の寸法は、限定されず、収納されるシートSの量や寸法などにより定めることができる。例えば、箱体10の長手方向(X方向)の長さは、100mm以上300mm以下にすることができ、好ましくは150mm以上280mm以下にする。
【0052】
また、箱体10の短手方向(Y方向)の幅は、100mm以上150mm以下にすることができ、好ましくは100mm以上130mm以下にする。さらに、箱体10の高さ方向(Z方向)の高さは、30mm以上150mm以下にすることができ、好ましくは40mm以上100mm以下にする。
【0053】
本実施形態では、箱体10に収容される複数枚のシートSは、複数枚のシートSが積層方向(Z方向)に積層されたシート積層体SLで構成されている(図2)。
【0054】
シートSの材質は、特に限定されず、例えば、紙、不織布または布等のシートを用いることができ、好ましくは紙のシート(以下、紙シートという)である。パルプ組成は、紙シートにおける公知の組成を用いることができる。パルプの配合割合は、例えば、50質量%以上にすることができ、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%である。
【0055】
また、シートSの坪量は、特に限定されないが、プライ数に応じて、紙の場合は5g/m以上80g/m以下、不織布の場合は20g/m以上100g/m以下のものが望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124(2011)の規定に準拠して測定される。
【0056】
また、シートSの厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、シートSを構成する紙シートの紙厚は、1プライ(2プライの場合は2プライあたり)、50μm以上500μm以下にすることができ、好ましくは60μm以上330μm以下である。
【0057】
シートSの形態は、特に限定されず、例えば、ペーパータオル、ティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ベビー用または介護用の紙おむつ、生理用ナプキン等の物品に適用可能である。なお、ペーパータオル、ティシューペーパー等の衛生薄葉紙には、保湿成分を含んだ衛生薄葉紙(例えば、ローションティシュー等)も含まれる。また、シートSの用途は、産業用、家庭用、携帯用のいずれにも適用できる。
【0058】
シートSのプライ数は、1プライ以上にすることができ、好ましくは1プライまたは2プライ(2枚重ね)である。また、シートSの形状は、特に限定されず、例えば、1プライまたは2プライのシートが折り畳まれた状態の形状が平面視で長方形であることが好ましい。
【0059】
シート積層体SLの形態は、特に限定されず、例えば、各シートSが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式のシート積層体SL)、複数枚(または複数組)のシートSが単に積層されたもの、各シートSが折り畳まれた状態で積層されたもの等が挙げられる。なお、シートSを1枚または1組ずつ引き出す観点から、シート積層体SLの形態は、ポップアップ式のシート積層体SLが好ましい。
【0060】
シート積層体SLの寸法は、例えば、ペーパータオルの場合、長手方向(X方向)の長さが150mm以上250mm以下であり、短手方向(Y方向)の長さが60mm以上130mm以下であり、積層方向(Z方向)の高さ20mm以上110mm以下である。このようなシート積層体は、例えば、ロータリー式又はマルチスタンド式インタフォルダによって製造することができる。
【0061】
取出口20は、箱体10の天面11に形成され、箱体10に収容されているシート(ティシューペーパー)Sを天面11側から取り出すことができる形状になっている。取出口20は、天面11の長手方向(X方向)の中央に形成され、天面11の長手方向(X方向)に沿う方向が取出口20の長手方向となる略長方形状または楕円形状の開口を構成する(図2)。
【0062】
なお、取出口20の長手方向(X方向)の長さや短手方向(Y方向)の幅は、シートSの大きさ等に基づいて適宜定めることができる。また、本実施形態では、取出口20は、シート収納箱200の天面11の短手方向(Y方向)の中間に長手方向(X方向)に沿って略楕円形状に形成されているが、これに限定されず、シートSを取り出すことができれば、天面11の他の位置に配置し、他の形状を採用してもよい。
【0063】
シート収納箱200は、使用前の段階では、天面11に、開裂用切目線21を介してシート収納箱200と一体に形成された蓋22を有する。使用時には、蓋22を開裂用切目線21に沿って切り離し、天面11に取出口20形成する。これにより、箱体10の内のシートSは、取出口20から取り出すことができる(図2参照)。
【0064】
なお、本実施形態において、開裂用切目線21は、シート収納箱200の使用時において蓋22を切り離すミシン目等の切り取り線を示す(図2)。開裂用切目線21は、カットとタイ(2つのカット間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイが破断すると両隣のカットが連続したカットになるミシン目である。
【0065】
開裂用切目線21において、各カットの長さは、0.3mm以上40mm以下とすることができ、好ましくは0.5mm以上35mm以下であり、より好ましくは1mm以上30mm以下である。また、各タイの長さは、0.3mm以上2.5mm以下とすることができ、好ましくは0.5mm以上1.5mm以下であり、より好ましくは0.8mm以上1.2mm以下である。
【0066】
取出口20の蓋22には、長手方向(X方向)の両端部にトリガー(図示せず)が設けられている。トリガーは、開裂用切目線で構成されている。開裂用切目線は、蓋22と同様にカットとタイが交互に配置され、タイが破断すると両隣のカットが連続したカットになるミシン目である。
【0067】
本実施形態では、トリガーの開裂用切目線が開裂すると、開口(図示せず)と一部が蓋22に接続するフラップ(図示せず)が形成される。そして、該開口に指先を挿入して折り曲げたフラップと蓋22を引き上げることで、蓋22が天面11から切り離され、取出口20(開口)が形成される(図2)。
【0068】
また、天面11の取出口20には、取出口20を天面11の裏面(シート収納箱200の箱体10の内側)から覆うように長手方向(X方向)にスリットを有する樹脂フィルム(図示せず)を設けてもよい。
【0069】
樹脂フィルムは、天面11の裏面に、取出口20の周囲に塗布された接着剤などにより固定される。シートSは、樹脂フィルムのスリットを通して外部に取り出される。なお、この樹脂フィルムの材質としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどを用いることができるが、これらに限定されない。
【0070】
シート収納箱200は、箱体10を解体するための開口50、60が箱体10の側面(妻面)15、16に形成されている(図3図4)。ここで、開口50、60は、手指または指先が挿入され、シート収納箱200の使用後に箱体10を解体する際のトリガーを構成する。
【0071】
開口50は、天面フラップ151の端縁151Aと底面12の間の端縁151A寄りかつ側面フラップ153の端縁153Aと側面フラップ154の端縁154Aの間の底面フラップ152に形成される(図4)。開口60は、天面フラップ161の端縁161Aと底面12の間の端縁161A寄りかつ側面フラップ163の端縁163Aと側面フラップ164の端縁164Aの間の底面フラップ162に形成される(図3)。
【0072】
シート収納箱200は、開裂すると開口50、60が形成される開裂用切目線70、80が妻面15、16に形成される。開裂用切目線70、80は、カットCとタイT(2つのカットC間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイTが破断すると両隣のカットCが連続したカットになる切目線を示す。
【0073】
なお、開裂用切目線70、80において、各カットCの長さは、0.3mm以上40mm以下とすることができ、好ましくは0.5mm以上35mm以下であり、より好ましくは1mm以上30mm以下である。また、各タイTの長さは、0.3mm以上2.5mm以下とすることができ、好ましくは0.5mm以上1.5mm以下であり、より好ましくは0.8mm以上1.2mm以下である。
【0074】
本実施形態では、図3に示すように、開裂用切目線70が、チャンネル部71および曲線部72で構成され、妻面15の底面フラップ152に形成されている。開口50は、開裂用切目線70のチャンネル部71と曲線部72とで囲まれた部分(妻面15の一部15C)に対応する。開裂用切目線70の曲線部72は、開口50の周縁51の一部に対応する(図3)。
【0075】
また、図4に示すように、開裂用切目線80は、チャンネル部81および曲線部82で構成され、妻面16の底面フラップ162に形成されている。開口60は、開裂用切目線80のチャンネル部81と曲線部82とで囲まれた部分(妻面16の一部16C)に対応する。開裂用切目線80の曲線部82は、開口60の周縁61の一部に対応する(図4)。
【0076】
開口50は、開裂用切目線70の曲線部72が開裂すると、チャンネル部71の一部を基端とする断片(図示せず)が形成され、妻面15の一部15Cが開口50の周縁51の一部と天面フラップ151の端縁151Aの一部52とで囲まれた開口となる(図3)。
【0077】
開口60は、開裂用切目線80の曲線部82が開裂すると、チャンネル部81の一部を基端とする断片(図示せず)が形成される、妻面16の一部16Cが開口60の周縁61の一部と天面フラップ161の端縁161Aの一部62とで囲まれた開口となる。
【0078】
妻面15では、指先を開口50に挿入すると、開口50の周縁51(開裂用切目線70の曲線部72)が開裂して、開口が形成される。また、妻面16では、指先を妻面16の開口60に挿入すると、開口60の周縁61(開裂用切目線80の曲線部82)が開裂して、開口が形成される。
【0079】
そして、開口50に挿入した指先を、天面フラップ151の端縁151Aの一部52に引っ掛けて長手方向(X方向)に引きながら高さ方向(Z方向)の上方に引き上げると、天面フラップ151が底面フラップ152から引き剥がされると同時に、底面フラップ152も側面フラップ153、154から引き剥がされる。
【0080】
また、開口50に挿入した指先を、天面フラップ161の端縁161Aの一部62に引っ掛けて長手方向(X方向)に引きながら高さ方向(Z方向)の上方に引き上げると、天面フラップ161が底面フラップ162から引き剥がされると同時に、底面フラップ162も側面フラップ163、164から引き剥がされる。
【0081】
なお、妻面15では、天面フラップ151が引き剥がされた底面フラップ152には、開裂した開裂用切目線70のチャンネル部71に対応する切り欠き(図示せず)と曲線部72に対応する切り欠き(図示せず)が形成される。一方、底面フラップ152から開裂した天面フラップ151の端縁151A側の裏面には、これらの切り欠きに対応する底面フラップ152の一部が破断片(図示せず)として付着する。
【0082】
また、妻面16では、天面フラップ161が引き剥がされた底面フラップ162には、開裂した開裂用切目線80のチャンネル部81に対応する切り欠き(図示せず)と曲線部82に対応する切り欠き(図示せず)が形成される。一方、底面フラップ162から開裂した天面フラップ161の端縁161A側の裏面には、これらの切り欠きに対応する底面フラップ162の一部が破断片(図示せず)として付着する。
【0083】
このようにシート収納箱200は、妻面15の開口50または妻面16の開口60により、使用後の箱体10を解体することができる。なお、このような解体構造は、例えば、特開2022-11180号公報にも開示されている。
【0084】
アタッチメント100の説明に戻って、アタッチメント100は、基部110と、第1係止部120と、第2係止部130、140とを有する。
【0085】
基部110は、平面視で略矩形の板状である。基部110には、第1係止部120と第2係止部130、140が形成されている。
【0086】
第1係止部120は、基部110の一方の端縁111から基部110に対して折り曲げ可能に延出し、シート収納箱200に係止される。
【0087】
具体的には、第1係止部120は、シート収納箱200の妻面15の天面フラップ151の内側(天面フラップ151と底面フラップ152及び側面フラップ153、154との間の隙間)に挿入することで、シート収納箱200の妻面15に係止される(図6図7)。
【0088】
また、第1係止部120は、シート収納箱200の妻面16の天面フラップ161の内側(天面フラップ161と底面フラップ162及び側面フラップ163、164との間の隙間)に挿入することで、シート収納箱200の妻面16に係止される
【0089】
基部110の一方の端縁111は、第1係止部120の基端120A、120Bを構成する。第1係止部120の基端120A、120Bには、折目(一点鎖線で示す部分)が形成されていることが好ましい。これにより、第1係止部120は、基部110に対して容易に折り曲げることができ、折り曲げた後は安定した折り曲げ状態を維持することができる。
【0090】
第1係止部120の大きさは、制限されないが、第1係止部120の幅Aが、妻面15、16の天面フラップ151、161の隙間の長さK以下であると、シート収納箱200の妻面15、16に係止しやすい点で好ましい。また、第1係止部120の幅Aが天面フラップ151、161の隙間の長さK以下であると、第1係止部120の全体が妻面15、16の天面フラップ151、161の内側に挿入され、係止が安定する点で好ましい。
【0091】
第2係止部130、140は、基部110の他方の端縁112と一方の端縁111との間に形成され、外部設備300(図9参照)に対して基部110を係止する。
【0092】
具体的には、第2係止部130、140は、基部110の両側端縁113、114から基部110に対して折り曲げ可能に延出し、第2係止部130、140と基部110との間の一方の端縁111側が切り欠かれた切欠部130C、140Cを有する。切欠部130C、140Cは、第2係止部130、140側に湾曲している。
【0093】
第2係止部130は、基部110から離れる方向に延びる第1延出部131と、第1延出部131から第1係止部120側に曲がる方向に延びる第2延出部132とを有する。第2係止部140は、基部110から離れる方向に延びる第1延出部141と、第1延出部141から第1係止部120側に曲がる方向に延びる第2延出部142とを有する。
【0094】
第2係止部130は、基部110の側端縁113に基端130Aを構成する第2係止部130の基端130Aには、折目(一点鎖線で示す部分)が形成されていることが好ましい。これにより、第2係止部130は、基部110に対して容易に折り曲げることができ、折り曲げた後は安定した折り曲げ状態を維持することができる。
【0095】
第2係止部140は、基部110の側端縁114に基端140Aを構成する第2係止部140の基端140Aには、折目(一点鎖線で示す部分)が形成されていることが好ましい。これにより、第2係止部140は、基部110に対して容易に折り曲げることができ、折り曲げた後は安定した折り曲げ状態を維持することができる。
【0096】
第2係止部130、140の大きさは、制限されないが、第2係止部130、140(先端130B、140B)の幅Fは、第2延出部132、142と基部110との間隔J以上であることが、第2係止部130、140の強度が高い点で好ましい。また、第2延出部132、142は、基部110との間隔Jが、後述する外部設備(タオル掛けのバー300)の断面径寸法より大きいことが、外部設備への係止が容易になる点で好ましい。
【0097】
また、第2係止部130、140の長さGが基部110の長さE以上であると、第2係止部130、140が係止された外部設備(タオル掛け300)から外れにくくなる点で好ましい(図9参照)。また、第2係止部130、140の長さGが基部110の長さEより長い場合は、吊り下げられた状態で傾斜するシート収納箱200の妻面15または妻面16に、第2係止部130、140の先端130B、140Bが支持され、アタッチメント100の係止が安定する点で好ましい。
【0098】
本実施形態に係るアタッチメント100は、第1係止部120の基部110側の基端(一方の端縁111)から延出し、シート収納箱200に係止される第3係止部150をさらに有する。
【0099】
本実施形態では、基部110に対して、第1係止部120が折り曲げられると、第1係止部120の基端120A、120Bから延びる基部110側に延びる第3係止部150が形成される。第3係止部150は、第1係止部120がシート収納箱200の妻面15の天面フラップ151または妻面16の天面フラップ161に係止された状態で、上述の妻面15の開口50または妻面16の開口60に係止される(図8)。
【0100】
第3係止部150の大きさは、制限されないが、第3係止部150の幅Cが妻面15、16の開口50、60の径寸法L以下であることが、第3係止部150が妻面15、16の開口50、60に係止しやすくなる点で好ましい。また、第3係止部150の長さDが妻面15、16の開口50、60の径寸法Lの半分以上であることが、第3係止部150を妻面15、16の開口50、60に安定して係止できる点で好ましい。
【0101】
また、アタッチメント100では、第1係止部120が基部110に対して折り曲げられると、第3係止部150に対応して、基部110の一方の端縁111寄りに貫通孔110Aが形成される。
【0102】
本実施形態では、基部110に、予めチャンネル形状のスリットSTが形成されており、基部110に対して第1係止部120が折り曲げられると、スリットSTに対応して第3係止部150が形成され、基部110側には貫通孔110Aが形成される。
【0103】
アタッチメント100は、シート収納箱200の一部が切り取られて形成される(図5参照)。具体的には、シート収納箱200の底面12に、アタッチメント100の輪郭形状に対応する開裂用切目線(ミシン目)Mを設ける。ミシン目Mは、カットCとタイTで構成されている。カットCとタイTは、上述の蓋22のカットとタイと同様に形成することができる。
【0104】
なお、アタッチメント100は、シート収納箱200と別個に独立した部材であってもよい。
【0105】
本実施形態では、基部110の一方の端縁111から延出する第1係止部120がシート収納箱200に係止され、基部110の他方の端縁112と一方の端縁111との間に形成される第2係止部130、140が外部設備(タオル掛け300)に対して基部110を係止することで、シート収納箱200を外部設備300から吊り下げることができる(図9)。
【0106】
そのため、本実施形態のアタッチメント100を用いると、シート収納箱200の置き場所が制限を受けにくい。また、外部設備300から吊り下げられたシート収納箱200は、衛生的に使用できる(図9)。
【0107】
本実施形態では、基部110の両側端縁113、114から延出する第2係止部130、140が、第2係止部130、140と基部110との間の一方の端縁111側が切り欠かれた切欠部130C、140Cを有することで、第2係止部130、140が基部110に対して折り曲げられると、第2係止部130、140の切欠部130C、140Cが基部110の他方の端縁112が延びる方向に対向して配置される。
【0108】
そのため、外部設備がタオル掛けのバー300である場合に、第2係止部130、140の切欠部130C、140Cを該バー300に安定的に係止できるので、洗面所等の水回りでもシート収納箱200を衛生的に設置できる(図9)。
【0109】
本実施形態では、第1係止部120の基部110側の基端(一方の端縁111)から延出する第3係止部150がシート収納箱200に係止されることで、第1係止部120と第3係止部150をシート収納箱200の異なる2ヶ所に係止することができる。そのため、アタッチメント100をシート収納箱200に対して安定的に取り付けることができる(図9)。
【0110】
本実施形態では、第1係止部120が基部110に対して折り曲げられる前は、第3係止部150が延出する面が基部110の面と面一であるが、第1係止部120が基部110に対して折り曲げられた後は、第3係止部150が延出する面が基部110の面と交差する。そのため、第1係止部120が基部110に対して折り曲げられる前の第3係止部150が配置されていた領域には、第1係止部120が基部110に対して折り曲げられた後に第3係止部150に対応する貫通孔110Aが形成される。
【0111】
本実施形態では、このような構成により、第1係止部120が基部110に対して折り曲げられると、第3係止部150に対応して、基部110の一方の端縁111寄りに貫通孔110Aが形成される。そのため、基部110の一方の端縁111寄りに形成された貫通孔110Aは、外部設備300に対して基部110を係止する第2係止部130、140を構成することができる。これにより、外部設備がタオル掛け等のバー300であるか否かに拘わらず、フック等の部材を用いることで、第2係止部130、140を外部設備に係止することができる。
【0112】
本実施形態では、シート収納箱200の一部が切り取られてアタッチメント100が形成されることで、シート収納箱200を吊り下げて使用したい場合だけ、シート収納箱200から切り取られたアタッチメント100を使用することができる。そのため、本実施形態では、シート収納箱200を設置する環境に応じて、アタッチメント100を用意することができる。
【0113】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0114】
100 アタッチメント
110 基部
110A 貫通孔
111、112 端縁
113、114 側端縁
120 第1係止部
120A、120B 基端
130、140 第2係止部
130A、140A 基端
130B、140B 先端
130C、140C 切欠部
131、141 第1延出部
132、142 第2延出部
150 第3係止部
ST スリット
200 シート収納箱
S シート(ティシューペーパー)
SL シート積層体
10 箱体
11 天面
11A、11B、11C、11D 端縁
12 底面
12A、12B、12C、12D 端縁
13 側面
13A、13B、13C、13D 端縁
14 側面
14A、14B、14C、14D 端縁
15 妻面
151 天面フラップ
152 底面フラップ
153、154 側面フラップ
16 妻面
161 天面フラップ
162 底面フラップ
163、164 側面フラップ
20 取出口
21 開裂用切目線(ミシン目)
22 蓋
50、60 開口
300 外部設備(タオル掛け、バー)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9