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特開2023-174014購入支援システム、購入支援方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174014
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】購入支援システム、購入支援方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20231130BHJP
【FI】
G06Q30/06 330
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086616
(22)【出願日】2022-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】畑山 可菜子
(72)【発明者】
【氏名】吉廣 祐
(72)【発明者】
【氏名】鹿野 龍太朗
(72)【発明者】
【氏名】高野 順平
(72)【発明者】
【氏名】中屋 裕登
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB44
(57)【要約】
【課題】 定期的に購入する消耗品の選択の容易化を図ることができる。
【解決手段】 購入支援システムは、回答受付部と、特定部と、出力制御部と、商品受付部と、配送決定部と、を備える。回答受付部は、消耗品に対するアンケートの回答を受け付ける。特定部は、受け付けた回答に基づいて、推奨商品および推奨商品の推奨購入頻度を特定する。出力制御部は、特定された推奨商品および推奨購入頻度を推奨する。商品受付部は、推奨商品および推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付ける。配送決定部は、受け付けた商品および購入頻度に基づいて、受け付けた商品の配送を決定する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消耗品に対するアンケートの回答を受け付ける回答受付手段と、
受け付けた前記回答に基づいて、推奨商品および前記推奨商品の推奨購入頻度を特定する特定手段と、
特定された前記推奨商品および前記推奨購入頻度を推奨する出力制御手段と、
前記推奨商品および前記推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付ける商品受付手段と、
受け付けた前記商品および購入頻度に基づいて、受け付けた前記商品の配送を決定する配送決定手段と、
を備える購入支援システム。
【請求項2】
前記アンケートは、前記消耗品の価格帯と、前記消耗品に対する顧客の好みと、前記顧客の家族構成と、の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の購入支援システム。
【請求項3】
前記回答受付手段は、配送された前記商品に対するアンケートであって、配送された前記商品の使用感の評価を含むアンケートの回答を受け付け、
前記特定手段は、新たに受け付けた前記回答に含まれる前記評価に基づいて、新たな推奨商品および当該推奨商品の推奨購入頻度を特定し、
請求項1または2に記載の購入支援システム。
【請求項4】
配送された前記商品に対する前記アンケートは、配送された前記商品の使用開始日と使用終了日とを含み、
前記特定手段は、前記回答に含まれる前記使用開始日および前記使用終了日と、新たに特定された前記推奨商品とに基づいて、新たに特定された前記推奨商品の推奨購入頻度を特定する、
請求項3に記載の購入支援システム。
【請求項5】
配送された前記商品に対するアンケートは、配送された前記商品の使用開始日と使用終了日とを含み、
前記回答受付手段は、配送された前記商品に対する前記アンケートの回答を受け付け、
前記特定手段は、前記回答に含まれる前記使用開始日および前記使用終了日に基づいて、配送された前記商品の新たな推奨購入頻度を特定する、
請求項1または2に記載の購入支援システム。
【請求項6】
配送された前記商品の使用量を取得する取得手段、
を備え、
前記特定手段は、取得された前記使用量に基づいて、配送された前記商品の新たな推奨購入頻度を特定する、
請求項1または2に記載の購入支援システム。
【請求項7】
前記消耗品に対する前記アンケートは、前記消耗品の価格帯を含み、
前記特定手段は、購入の季節および購入の時期の少なくともいずれかに応じて、前記アンケートの回答に含まれる価格帯よりも高い価格帯の商品を前記推奨商品として特定する、
請求項1または2に記載の購入支援システム。
【請求項8】
前記消耗品に対する前記アンケートは、価格帯を含み、
前記特定手段は、一時的に価格が下がっていることにより前記回答に含まれる価格帯に該当する商品を優先して前記推奨商品として特定する、
請求項1または2に記載の購入支援システム。
【請求項9】
前記配送決定手段は、受け付けた前記商品に関連する商品の販促品の配送を決定する、
請求項1または2に記載の購入支援システム。
【請求項10】
前記商品を配送後に、配送された前記商品に対する前記アンケートに回答した場合に、顧客にインセンティブの付与を決定するインセンティブ決定手段
を備える請求項3に記載の購入支援システム。
【請求項11】
前記特定手段は、新商品を優先して前記推奨商品として特定する、
請求項1または2に記載の購入支援システム。
【請求項12】
消耗品に対するアンケートの回答を受け付け、
受け付けた前記回答に基づいて、推奨商品および前記推奨商品の推奨購入頻度を特定し、
特定された前記推奨商品および前記推奨購入頻度を推奨し、
前記推奨商品および前記推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付け、
受け付けた前記商品および購入頻度に基づいて、受け付けた前記商品の配送を決定する、
購入支援方法。
【請求項13】
コンピュータに、
消耗品に対するアンケートの回答を受け付け、
受け付けた前記回答に基づいて、推奨商品および前記推奨商品の推奨購入頻度を特定し、
特定された前記推奨商品および前記推奨購入頻度を推奨し、
前記推奨商品および前記推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付け、
受け付けた前記商品および購入頻度に基づいて、受け付けた前記商品の配送を決定する、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、購入支援システムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、消耗品などが定期的に家まで配送されるサービスがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、配達希望日時とともに配達間隔日数および配達回数を指定する注文情報を受信すると、注文情報に基づいて卸情報を参照して、注文商品が初回の配達日時から配達間隔日数で配達回数だけ配達されるように、最適な注文商品を選定することが記載されている。そして、例えば、特許文献1には、配送センタに配送指示書を送付し、配送センタにおいて注文商品を梱包してから出荷日時に出荷し、配達日時までに配達先住所に注文商品を配達することが記載されている。また、例えば、特許文献2には、商品をリコメンドする技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-123716号公報
【特許文献2】特開2020-177541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
消耗品である商品を定期的に購入する場合に、顧客は、購入する商品を選ぶことが難しい場合がある。
【0006】
本開示の目的の一例は、定期的に購入する消耗品の選択の容易化を図る購入支援システムなどを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様における購入支援システムは、消耗品に対するアンケートの回答を受け付ける回答受付手段と、受け付けた前記回答に基づいて、推奨商品および前記推奨商品の推奨購入頻度を特定する特定手段と、特定された前記推奨商品および前記推奨購入頻度を推奨する出力制御手段と、前記推奨商品および前記推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付ける商品受付手段と、受け付けた前記商品および購入頻度に基づいて、受け付けた前記商品の配送を決定する配送決定手段と、を備える。
【0008】
本開示の一態様における購入支援方法は、消耗品に対するアンケートの回答を受け付け、受け付けた前記回答に基づいて、推奨商品および前記推奨商品の推奨購入頻度を特定し、特定された前記推奨商品および前記推奨購入頻度を推奨し、前記推奨商品および前記推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付け、受け付けた前記商品および購入頻度に基づいて、受け付けた前記商品の配送を決定する。
【0009】
本開示の一態様におけるプログラムは、コンピュータに、消耗品に対するアンケートの回答を受け付け、受け付けた前記回答に基づいて、推奨商品および前記推奨商品の推奨購入頻度を特定し、特定された前記推奨商品および前記推奨購入頻度を推奨し、前記推奨商品および前記推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付け、受け付けた前記商品および購入頻度に基づいて、受け付けた前記商品の配送を決定する処理を実行させる。
【0010】
プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に記憶されていてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、定期的に購入する消耗品の選択の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態1にかかる購入支援システムの一構成例を示すブロック図である。
図2】実施の形態1にかかる購入支援システムの一動作例を示すフローチャートである。
図3】実施の形態2にかかる購入支援システムと他の装置との接続例を示す説明図である。
図4】実施の形態2にかかる購入支援システムの一構成例を示すブロック図である。
図5】アンケートおよびアンケートの回答を受け付け可能な画面を表示させる例を示す説明図である。
図6】推奨商品および推奨購入頻度の推奨例および受付例を示す説明図である。
図7】配送情報の通知例を示す説明図である。
図8】アンケートの表示および回答を受け付ける例を示す説明図である。
図9】実施の形態2にかかる購入支援システムの一動作例を示すフローチャート(その1)である。
図10】実施の形態2にかかる購入支援システムの一動作例を示すフローチャート(その2)である。
図11】コンピュータのハードウェア構成例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に図面を参照して、本開示にかかる購入支援システム、購入支援方法、プログラム、およびプログラムを記録する非一時的な記録媒体の実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、開示の技術を限定するものではない。
【0014】
(実施の形態1)
まず、実施の形態1では、購入支援システムの基本機能について説明する。図1は、実施の形態1にかかる購入支援システムの一構成例を示すブロック図である。購入支援システム10は、消耗品の購入を支援する。消耗品は、シャンプー、トリートメント、食器用の洗剤、洗濯用の洗剤、柔軟剤、トイレットペーパーなどの日用品であってもよい。また、消耗品は、コーヒー、米などの食品などであってもよい。このように、消耗品は、継続的に消費される商品であり、定期的な補充が必要となるような商品であれば、特に限定されない。
【0015】
購入支援システム10は、回答受付部101と、特定部102と、出力制御部103と、商品受付部104と、配送決定部105と、を備える。
【0016】
回答受付部101は、消耗品に対するアンケートの回答を受け付ける。アンケートは、消耗品の購入に対するアンケートである。
【0017】
消耗品に対するアンケートは、例えば、消耗品の価格帯と、消耗品に対する顧客の好みと、顧客の家族構成と、の少なくともいずれかを含む。消耗品の価格帯とは、所定期間単位において消耗品に対する顧客の予算の価格帯である。
【0018】
アンケートの回答の表現形式は、アンケートに応じて異なっていればよく、特に限定されない。また、アンケートの回答方法は、顧客が入力する入力形式であってもよいし、顧客が回答の候補から選択する選択形式であってもよいし、これらの組み合わせであってもよいし、特に限定されない。
【0019】
例えば、回答を受け付ける方法として、回答受付部101は、顧客の端末装置を介して顧客の操作によりアンケートの回答を受け付ける。
【0020】
特定部102は、アンケートの回答に基づいて、推奨商品および推奨商品の推奨購入頻度を特定する。ここでの購入頻度とは、商品を購入する頻度である。購入頻度とは、1週間ごとに購入、10日ごとに購入、2週間ごとに購入などであってもよい。なお、商品を配送させる場合、購入頻度とは、例えば、商品を配送させる頻度と言い換えてもよい。例えば、商品DBは、商品別に商品の情報を記憶する。商品DBは、例えば、商品別に、商品の情報として、商品の名称、商品の価格、商品の容量、使用量の目安、商品の使用感、商品の画像などを記憶する。使用量の目安は、例えば、洗濯時の水量に対する使用量の目安である。なお、商品DBのより詳細な例については、商品が洗剤の場合を例に挙げて、実施の形態2で説明する。例えば、特定部102は、アンケートの回答に基づいて、商品DBから推奨商品および推奨商品の推奨購入頻度を特定する。
【0021】
例えば、アンケートに好みが含まれる場合、特定部102は、アンケートの回答に含まれる好みに応じた商品を特定する。好みについては、消耗品の種類に応じて異なっていてもよい。例えば、特定部102は、商品DBから、受け付けた回答に含まれる好みに応じた使用感である商品を特定する。なお、商品DBの使用感が更新される例については、実施の形態2において説明する。
【0022】
例えば、アンケートに価格帯が含まれる場合、特定部102は、アンケートの回答に含まれる価格帯に応じた商品を推奨商品として特定する。具体的に、例えば、特定部102は、商品DBに含まれる各商品の価格に基づいて、受け付けた回答に含まれる価格帯に含まれる商品を推奨商品として特定する。また、例えば、アンケートに価格帯が含まれる場合、特定部102は、価格帯に応じた商品の推奨購入頻度を特定する。
【0023】
例えば、アンケートに家族構成が含まれる場合、特定部102は、アンケートの回答に含まれる家族構成に応じた商品を推奨商品として特定する。家族構成によってどのような機能の商品を購入するかなどの消費傾向がある場合がある。そこで、例えば、家族構成が一人暮らしである場合、二人暮らしである場合、子供がいる場合などのように、家族構成別に商品の機能がテーブルなどに定められていてもよい。特定部102は、このようなテーブルから、回答に含まれる家族構成に対応する機能を特定する。そして、商品DBから、特定された機能を含む商品を推奨商品として特定する。
【0024】
また、例えば、アンケートに家族構成が含まれる場合、特定部102は、アンケートの回答に含まれる家族構成から消耗品の使用量を特定する。家族構成が、例えば、一人暮らしである場合、二人暮らしである場合、子供がいる場合などのように、家族構成別に所定期間当たりの使用量がテーブルなどに定められていてもよい。特定部102は、このようなテーブルから、回答に含まれる家族構成に対応する使用量を特定する。そして、特定部102は、特定された使用量と商品の容量とに基づいて、商品の購入頻度を特定する。家族構成別に定められた使用量が更新される例については、実施の形態2において説明する。
【0025】
出力制御部103は、特定された推奨商品および推奨購入頻度を推奨する。推奨する方法として、例えば、出力制御部103は、電子メールや電子メッセージを用いて特定された推奨商品および推奨購入頻度を推奨してもよい。また、推奨する方法として、例えば、出力制御部103は、顧客の端末装置を介して推奨商品および推奨購入頻度を推奨する。より具体的に、例えば、出力制御部103は、顧客の端末装置の出力装置に、推奨商品および推奨購入頻度を出力させる。出力装置の種類は、表示装置、音声出力装置など特に限定されない。これにより、顧客は、推奨商品および推奨購入頻度を確認することができる。
【0026】
商品受付部104は、商品および購入頻度の指定を受け付ける。商品受付部104は、顧客の端末装置を介して顧客の操作により商品および購入頻度を受け付けてもよい。
【0027】
具体的に、例えば、商品受付部104は、推奨商品および推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付ける。または、例えば、商品受付部104は、推奨商品から商品の選択を受け付け、購入頻度の入力を受け付けてもよい。または、例えば、顧客は、推奨商品および推奨購入頻度を確認した場合であっても他の商品を購入したい場合がある。そこで、商品受付部104は、商品およびその商品の購入頻度の入力を受け付けてもよい。
【0028】
配送決定部105は、受け付けた商品および購入頻度に基づいて、受け付けた商品の配送を決定する。ここでの配送の決定とは、例えば、いずれの商品をどの程度の頻度で配送するかを決定することである。配送の決定の具体的な処理として、配送決定部105は、配送情報などを生成することであってもよいし、配送情報を配送会社に送付することであってもよい。配送情報は、例えば、指定された商品、指定された購入頻度、配送予定日などの情報を含む。
【0029】
ここで、1回目の商品の配送後、2回目以降の配送において他の商品が選ばれる場合もある。このため、顧客によって購入頻度が指定されても、実際の商品の購入は、1回のお試し購入となる場合もある。
【0030】
図2は、実施の形態1にかかる購入支援システム10の一動作例を示すフローチャートである。回答受付部101は、消耗品の購入に関するアンケートの回答を受け付ける(ステップS101)。特定部102は、推奨商品および推奨商品の推奨購入頻度を特定する(ステップS102)。そして、出力制御部103は、推奨商品および推奨購入頻度を推奨する(ステップS103)。
【0031】
商品受付部104は、推奨商品および推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付ける(ステップS104)。配送決定部105は、受け付けた商品および購入頻度に基づいて、受け付けた商品の配送を決定する(ステップS105)。購入支援システム10は、処理を終了する。
【0032】
例えば、消耗品である商品を定期的に購入する場合に、顧客は、どの商品を購入すればよいかを選ぶことが難しい場合がある。さらに、顧客は、商品を選んだ後に、どの程度の頻度で購入すればよいのかを選ぶことが難しい場合がある。実施の形態1において、購入支援システム10は、アンケートの回答に基づいて、推奨商品および推奨購入頻度を推奨し、推奨商品および推奨商品の推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付けて、受け付けた購入頻度による受け付けた商品の配送を決定する。これにより、推奨商品が提示されるため、顧客が定期的に購入する消耗品について、どの商品を購入すればよいかを考える手間を省くことができる。したがって、定期的に購入する消耗品の選択の容易化を図る。さらに、推奨商品の推奨購入頻度が提示されるため、顧客が定期的に購入する消耗品について、商品をどの程度の頻度で購入すればよいかを考える手間を省くことができる。したがって、定期的に購入する消耗品の購入頻度の選択の容易化を図る。
【0033】
アンケートは、消耗品の価格帯を含む。これにより、顧客の予算を超えないような商品を推奨することができる。これにより、顧客の予算を超えないような購入頻度を推奨することができる。また、アンケートは、消耗品の好みを含む。これにより、顧客の嗜好に適した商品を推奨することができる。また、アンケートは、顧客の家族構成を含む。これにより、顧客の家族構成に適した商品を推奨することができる。また、顧客の家族構成に適した購入頻度を推奨することができる。
【0034】
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2について図面を参照して詳細に説明する。実施の形態2では、消耗品が洗濯用の洗剤の場合を例に挙げて詳細な説明を終了する。以下、本実施の形態2の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0035】
図3は、購入支援システムと他の装置との接続例を示す説明図である。例えば、購入支援システム20は、端末装置21などと通信ネットワークNTを介して接続される。図3において、端末装置21の数は、特に限定されない。端末装置21の種類は、スマートフォン、タブレット型の装置、PC(Personal Computer)のように特に限定されない。
【0036】
例えば、端末装置21には、推奨商品や推奨購入頻度を通知可能なアプリケーションプログラムが予めインストールされていてもよい。
【0037】
図3において、通信ネットワークNTは、説明の容易化のために、1つを例に挙げているが、購入支援システム20は、各端末装置21別に異なる通信ネットワークNTによって接続されてもよいし、特に限定されない。
【0038】
図4は、実施の形態2にかかる購入支援システム20の一構成例を示すブロック図である。購入支援システム20は、回答受付部201と、特定部202と、出力制御部203と、商品受付部204と、配送決定部205と、更新部206と、取得部207と、インセンティブ決定部208と、を備える。
【0039】
実施の形態2にかかる購入支援システム20は、実施の形態1にかかる購入支援システム10に対して、更新部206と取得部207とインセンティブ決定部208とが追加される。回答受付部201は、実施の形態1にかかる回答受付部101の機能を基本機能として含む。特定部202は、実施の形態1にかかる特定部102の機能を基本機能として含む。出力制御部203は、実施の形態1にかかる出力制御部103の機能を基本機能として含む。商品受付部204は、実施の形態1にかかる商品受付部104の機能を基本機能として含む。配送決定部205は、実施の形態1にかかる配送決定部105の機能を基本機能として含む。
【0040】
また、購入支援システム20は、購入履歴DB2001と、回答DB2002と、商品DB2003と、販促品リスト2004と、使用量テーブル2005と、を有する。
【0041】
購入履歴DB2001は、ユーザ別に、購入履歴を記憶する。例えば、購入履歴DB2001は、ユーザ別に、購入された商品の識別情報、配送頻度、過去の配送日時、配送予定日などの情報を含む。
【0042】
回答DB2002は、ユーザごとに、アンケートの回答および評価の回答を記憶する。
【0043】
商品DB2003は、商品別に商品の情報を記憶する。例えば、商品DB2003は、商品マスタである。例えば、商品DB2003は、商品を識別する商品識別情報と、商品の情報と、を対応付けて記憶する。例えば、商品DB2003は、商品識別情報別に、商品の情報として、商品名、価格、容量、商品の形態、商品の発売日、商品の画像、使用量の目安、メーカ、商品の機能、使用感、在庫数などを記憶する。商品の形態とは、液体、粉、ジェルボールなどの洗剤の形態である。使用量の目安は、洗濯水量に対する使用量の目安などである。商品の機能は、メーカから提供される商品の情報である。使用感は、顧客から受け付けた評価の回答によって定められる使用感である。
【0044】
また、実施の形態2では、洗剤を例に挙げているため、商品の情報として、商品の形態、使用量の目安などが挙げられるが、対象となる消耗品によって商品の情報は種々変更可能である。
【0045】
販促品リスト2004は、商品の販促を促進するための販促品のリストである。例えば、販促品リスト2004は、商品識別情報と、販促品の情報とを関連付けて記憶してもよい。販促品の情報は、販促品の種類、数などであってもよい。
【0046】
使用量テーブル2005は、家族構成別に所定期間当たりの洗剤の使用量が定められたテーブルである。洗剤は、商品によって、使用量が違う。また、洗濯物の重量によって使用量が違う。そこで、使用量テーブル2005は、より詳細に、商品および家族構成別に、所定期間当たりの商品の使用量が定められていてもよい。または、使用量テーブル2005は、家族構成別に所定期間当たりの基準となる使用量に対して、商品別の使用量の多少が定められていてもよい。具体的に、例えば、カップルが1週間で200ml(ミリリットル)使用することが基準となる使用量である場合、ある商品では、基準よりも50ml少ない使用量であり、別の商品では、基準よりも50ml多い使用量などが定められていてもよい。
【0047】
つぎに、各機能部について説明する。
【0048】
回答受付部201は、アンケートの回答を受け付ける。例えば、回答受付部201は、端末装置21を介して顧客の操作によりアンケートの回答を受け付ける。更新部206は、アンケートの回答を、回答DB2002に登録する。
【0049】
より具体的に、例えば、出力制御部203は、端末装置21に、アンケートおよびアンケートの回答を受け付け可能な画面を表示させる。
【0050】
図5は、アンケートおよびアンケートの回答を受け付け可能な画面を表示させる例を示す説明図である。端末装置21は、アンケートおよびアンケートの回答を受け付け可能な画面を表示する。
【0051】
図5において、画面は、価格帯、各好み、家族構成などのそれぞれのアンケートについて、回答の候補から回答を選択可能な選択欄を含む。画面は、「受け付け」ボタンを有する。回答受付部201は、端末装置21において「受け付け」ボタンが押下されると、選択欄で選択された回答を受け付ける。
【0052】
図4の説明に戻って、特定部202は、アンケートの回答に基づいて、商品DB2003から推奨商品および推奨商品の推奨購入頻度を特定する。
【0053】
例えば、実施の形態1で説明したように、アンケートに好みが含まれる場合、特定部202は、アンケートの回答に含まれる好みに応じた商品を特定する。前述のように、好みには、消耗品によって様々な種類がある。洗剤の場合、好みには、香りの好み、柔軟剤の有無の好み、洗剤の形態の好み、洗浄力の好み、漂白剤の有無の好みなどがある。具体的に、例えば、特定部202は、受け付けた好みと、商品DB2003に含まれる商品の機能および使用感の少なくともいずれかと、を比較することにより、受け付けた好みに対応する商品を推奨商品として特定する。
【0054】
例えば、実施の形態1で説明したように、アンケートに価格帯が含まれる場合、特定部202は、商品DB2003に基づいて、アンケートの回答に含まれる価格帯に該当する価格の商品を特定する。
【0055】
ここで、購入の時期や季節によっては、顧客が、希望の価格帯よりも高い価格帯であっても購入する場合がある。より具体的に、例えば、賞与が支給される可能性が高い時期や季節、クリスマス、顧客の誕生日などのイベントが多い時期や季節などであれば、希望の価格帯よりも高い価格帯であっても購入する場合がある。そこで、特定部202は、季節や時期に応じて、アンケートの回答に含まれる価格帯よりも所定の価格以上高い価格帯までの商品を推奨商品として特定してもよい。具体的に、例えば、特定部202は、購入の季節が所定の季節である場合、および購入の時期が所定の時期である場合の少なくともいずれかの場合に、アンケートの回答に含まれる価格帯よりも所定の価格以上高い価格帯までの商品を推奨商品として特定する。なお、特定部202は、アンケートの回答に含まれる価格帯よりも所定の価格以上高い価格帯までの商品と、アンケートの回答に含まれる価格帯の商品との両方を推奨商品として特定してもよい。例えば、アンケートの回答に含まれる価格帯が1500円から2000円であり、所定の価格が300円でる場合、特定部202は、1500円から2300円以内の価格帯に含まれる商品を特定する。
【0056】
また、商品の価格は、一時的に下がる場合がある。一時的に商品の価格が下がっている場合に、顧客がその商品を購入して気に入ると、顧客は、価格が元に戻ったとしても再度購入してくれる場合がある。そこで、特定部202は、一時的に価格が下がっていることによりアンケートの回答に含まれる価格帯に該当する商品を優先して推奨商品として特定する。これにより、売上の向上を図ることができる。または、特定部202は、アンケートの回答に含まれる価格帯に該当しない商品であっても、一時的に価格が下がっている商品を、優先して推奨商品として特定する。具体的に、例えば、特定部202は、アンケートの回答に含まれる価格帯よりも所定価格以内であれば、一時的に価格が下がっている商品を、優先して推奨商品として特定する。これにより、売上の向上を図ることができる。
【0057】
例えば、アンケートに家族構成が含まれる場合、特定部202は、アンケートの回答に含まれる家族構成に応じた商品を推奨商品として特定する。例えば、回答に含まれる家族構成が子供ありの場合に、洗浄力が高い商品が購入される可能性が高い。このように、家族構成によって購入される可能性が高い洗剤の機能がある。家族構成別に洗剤の機能が定められたテーブルが用意されていてもよい。このテーブルは、例えば、購入履歴DB2001に基づいて作成されてもよい。特定部202は、このようなテーブルに基づいて、回答に含まれる家族構成に対応する洗剤の機能を特定する。そして、特定部202は、商品DB2003に含まれる商品の機能に基づいて、特定した機能を有する商品を推奨商品として特定してもよい。
【0058】
また、例えば、アンケートに家族構成が含まれる場合、特定部202は、使用量テーブル2005に基づいて、アンケートの回答に含まれる家族構成から、所定期間における推奨商品の使用量の予測量を特定する。そして、特定部202は、所定期間における推奨商品の使用量の予測量と、推奨商品の容量とに基づいて、推奨購入頻度を特定する。
【0059】
また、特定部202は、新商品を優先して推奨商品として特定してもよい。新商品であるかは、商品DB2003に含まれる商品の発売日によって特定可能である。例えば、特定部202は、発売日が、例えば、現在の日付から所定の範囲内の日付であるかによって新商品であるかを特定可能である。例えば、特定部202は、現在の日付から3か月以内に発売された商品を優先して推奨商品として特定する。
【0060】
出力制御部203は、特定された推奨商品および推奨購入頻度を推奨する。ここで、複数の推奨商品が特定された場合に、出力制御部203は、所定の数の推奨商品および推奨購入頻度を推奨してもよい。所定の数は、顧客によって指定可能であってもよい。このように、出力制御部203は、推奨商品をより絞り込んで推奨してもよい。また、出力制御部203は、発売日の順に推奨商品を絞り込んでもよいし、価格の順に推奨商品を絞り込んでもよいし、特に限定されない。
【0061】
また、推奨する方法として、例えば、出力制御部203は、顧客の端末装置21を介して推奨商品および推奨購入頻度を推奨する。顧客の端末装置21を介して推奨する方法として、例えば、出力制御部203は、顧客の端末装置21の出力装置に、推奨商品の情報および推奨購入頻度を出力させる。出力装置の種類は、特に限定されない。出力させる推奨商品の情報としては、商品DB2003に含まれる商品の名称、商品の価格、商品の画像、商品の容量、商品の使用量の目安、商品の機能、商品の使用感など特に限定されない。
【0062】
商品受付部204は、顧客による商品および購入頻度の指定を受け付ける。実施の形態1で説明した通り、商品受付部104は、顧客の端末装置21を介して顧客の操作により商品および購入頻度の指定を受け付けてもよい。
【0063】
ここで、図6を用いて出力制御部203による推奨例、および商品受付部204による推奨商品および推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付ける例を説明する。
【0064】
図6は、推奨商品および推奨購入頻度の推奨例および受付例を示す説明図である。例えば、出力制御部203は、顧客の端末装置21の表示装置に、推奨商品の情報および推奨購入頻度を表示させる。図6において、画面には、推奨商品別に、推奨商品の情報として、商品名、容量、商品の画像、商品の価格が表示されている。なお、図示しないが、画面には、アンケートの回答に応じた機能や使用感が表示されてもよい。
【0065】
図6において、画面には、推奨商品別に、推奨購入頻度が表示されている。図6において、画面は、推奨商品別に、「選択」ボタンを有する。例えば、「選択」ボタンが押下された推奨商品および推奨購入頻度が選択される。図6において、推奨商品のうち商品名が「xxx」の商品が選択されている。
【0066】
また、図6において、画面は、「決定」ボタンを有する。例えば、「決定」ボタンが押下されると、商品受付部204は、「選択」ボタンによって選択された商品および購入頻度を受け付ける。
【0067】
図4の説明に戻る。例えば、顧客は、推奨商品についての推奨購入頻度を確認したうえで、購入頻度を指定したい場合がある。このため、商品受付部204は、推奨商品から商品の選択を受け付けるとともに、購入頻度の入力を受け付けてもよい。
【0068】
配送決定部205は、指定された商品および購入頻度に基づいて、指定された商品の配送を決定する。実施の形態1で説明した通り、配送の決定とは、例えば、配送情報などを生成することであってもよい。配送情報は、配送される商品、購入頻度、配送予定日などを含む。
【0069】
また、出力制御部203は、配送情報を顧客に通知してもよい。出力制御部203は、電子メール、電子メッセージなどにより配送情報を通知してもよい。または、出力制御部203は、例えば、端末装置21の出力装置に、配送情報を出力させることにより、顧客に通知してもよい。
【0070】
図7は、配送情報の通知例を示す説明図である。図7において、端末装置21の表示装置は、配送情報を表示する。図7において、画面には、配送情報として配送される商品の情報、購入頻度、最初の配送予定日が表示されている。
【0071】
<販促品の特定>
ここで、各メーカなどは、販促品などを用意する場合がある。そこで、配送決定部205は、販促品リスト2004および商品DB2003に基づいて、指定された商品と共に、指定された商品に関連する商品の試供品の配送を決定してもよい。指定された商品に関連する商品は、特定部202によって特定されてもよい。例えば、特定部202は、指定された商品に関連する商品として、販促品リスト2004に含まれる商品のうち、商品DB2003に基づいて、指定された商品に使用感が類似する商品を特定する。または、例えば、特定部202は、指定された商品に関連する商品として、指定された商品に機能が類似する商品を特定してもよい。または、例えば、特定部202は、指定された商品に関連する商品として、指定された商品と同じメーカから提供される商品を特定してもよい。なお、これらは組み合わせられてもよい。例えば、特定部202は、指定された商品に使用感が類似し、指定された商品に機能が類似し、かつ指定された商品と同じメーカから提供される商品を、指定された商品に関連する商品として特定してもよい。
【0072】
更新部206は、アンケートの回答を、回答DB2002に登録する。また、更新部206は、商品が購入された場合、購入履歴を更新する。
【0073】
<新たな推奨商品および推奨購入頻度の特定>
つぎに、商品が配送された後に、新たにアンケートの回答を受け付ける例について説明する。顧客は、一度選択した商品を見直すことを手間に感じる場合がある。そこで、購入支援システム20は、商品が配送された後に受け付けたアンケートの回答に基づいて、新たな推奨商品およびその推奨商品の推奨購入頻度を提案する。これにより、商品の見直しに手間を省くことを可能とする。より顧客に適した商品の選択の容易化を図ることができる。
【0074】
回答受付部201は、配送された商品に対するアンケートの回答を受け付ける。例えば、配送された商品に対するアンケートは、配送された商品の使用感に関する評価を含む。または、例えば、配送された商品に対するアンケートは、配送された商品の使用開始日と使用終了日とを含む。
【0075】
また、回答受付部201は、次回に配送させる消耗品に対するアンケートの回答を受け付けてもよい。このアンケートは、例えば、消耗品の価格帯と、消耗品に対する顧客の好みと、の少なくともいずれかを含む。ここでの消耗品に対する顧客の好みは、現在配送されている商品との比較であってもよい。なお、例えば、家族構成は、受付済みであっても、変わる場合があり、新たなアンケートにも、家族構成が含まれていてもよい。
【0076】
ここで、出力制御部203が、アンケートの回答を受け付けるための画面を端末装置21に表示させる例を挙げて、回答受付部201が各回答を受け付ける例を説明する。
【0077】
図8は、アンケートの表示および回答を受け付ける例を示す説明図である。図8において、出力制御部203は、配送された商品に対するアンケートの回答を受け付け可能な画面であって、次回に配送させる消耗品に対するアンケートの回答を受け付け可能な画面を顧客の端末装置21の表示装置に表示させる。端末装置21は、この画面を表示装置に表示する。
【0078】
図8において、画面には、配送された商品に対するアンケートとして、香りの使用感、汚れの落ち度合いの使用感などの使用感と、使用開始日から使用終了日と、が表示されている。なお、使用感は、一例であり、特に限定されない。また、図8において、画面は、配送された商品の使用感について、回答の候補から回答を可能な選択欄を含む。画面には、使用開始日から使用終了日を入力可能な入力欄を含む。
【0079】
また、図8において、画面には、次回に配送させる消耗品に対するアンケートとして、価格帯、および香りなどの好みが表示されている。また、好みは、一例であり、特に限定されない。また、図8において、画面は、次回に配送させる消耗品の価格帯および好みのそれぞれについて、回答の候補から回答を可能な選択欄を含む。
【0080】
図8において、画面は、「受付」ボタンを有する。回答受付部201は、端末装置21において「受付」ボタンが押下されると、選択欄で選択された回答および入力欄に入力された回答を受け付ける。なお、画面は、各アンケートの回答の候補以外の回答を入力可能であってもよい。
【0081】
図4の説明に戻って、更新部206は、各アンケートの回答を、回答DB2002に登録する。
【0082】
つぎに、特定部202は、アンケートの回答に基づいて、新たな推奨商品および推奨商品の推奨購入頻度を特定する。
【0083】
(新たな推奨商品の特定例)
まず、新たな推奨商品が特定される例について説明する。
【0084】
配送された商品に対するアンケートが、配送された商品の使用感に関する評価を含む場合を例に挙げて説明する。そして、特定部202は、アンケートの回答に基づいて、新たな推奨商品を特定する。
【0085】
また、例えば、更新部206は、受け付けた使用感に基づいて、商品DB2003に含まれる商品の使用感を更新する。更新部206によって商品DB2003が更新されることにより、各顧客に対してより適切な商品を推奨することを可能とする。
【0086】
また、例えば、特定部202は、使用感についての回答に基づいて、新たな推奨商品を特定する。例えば、特定部202は、香りの使用感について、「香りが強い」という回答を受け付けた場合、商品DB2003に基づいて、配送された商品よりも香りが弱い商品を推奨商品として特定してもよい。
【0087】
また、特定部202は、次回に配送させる消耗品に対するアンケートの回答に基づいて、新たな推奨商品を特定してもよい。次回に配送させる消耗品に対するアンケートに含まれる好みに基づいて、推奨商品を特定する例や価、アンケートに含まれる価格帯に基づいて推奨商品を特定する例については、実施の形態1で説明した通りであるため、詳細な説明を省略する。
【0088】
また、前述の通り、特定部202は、新商品を優先して推奨商品として特定してもよい。
【0089】
(新たな推奨商品の推奨購入頻度の特定例)
つぎに、新たな推奨商品の推奨購入頻度が特定される例について説明する。
【0090】
例えば、配送された商品に対するアンケートが、配送された商品の使用開始日と使用終了日とを含む場合を例に挙げて説明する。顧客は、アンケートの回答時点で商品を使い終わっていない場合がある。このような場合、回答受付部201は、使用終了日として、使用予定終了日を受け付けてもよい。
【0091】
また、例えば、特定部202は、配送された商品の使用開始日と使用終了日と、新たな推奨商品と、に基づいて、新たな推奨商品の推奨購入頻度を特定する。具体的に、特定部202は、配送された商品の使用開始日から使用終了日までの日数と、商品の容量と、に基づいて、顧客についての所定期間における商品の使用量を特定する。商品の容量は、商品DB2003に含まれる。そして、特定部202は、顧客についての所定期間における商品の使用量と、推奨商品の使用量の目安および推奨商品の容量と、に基づいて、新たな推奨商品の推奨購入頻度を特定する。推奨商品の使用量の目安および推奨商品の容量は、商品DB2003に含まれる。
【0092】
また、例えば、商品を繰り返し配送している場合、新たな推奨商品を推奨する時点では、顧客は配送された商品を使い終わっていない場合がある。例えば、過去に選択された配送頻度に基づいて同じ商品を繰り替えして配送している場合、1回目に配送された商品の使用開始日および使用終了日との回答を受け付ける時点では、顧客は、2回目に配送された商品を使用中である場合がある。このような場合、推奨商品および推奨購入頻度は、3回目以降に配送される推奨商品および推奨商品の推奨購入頻度である。そこで、特定部202は、配送された商品の使用開始日および使用終了日と、最後に商品を配送した配送日と、に基づいて、新たな推奨商品の最初の配送予定日を特定してもよい。なお、最後に商品が配送された配送日は、購入履歴DB2001に含まれる。
【0093】
また、更新部206は、受け付けた回答に基づいて、使用量テーブル2005を、更新する。例えば、更新部206は、配送された商品の使用開始日から使用終了日までの日数と、商品の容量と、に基づいて、所定期間当たりの商品の使用量を特定する。そして、更新部206は、使用量テーブル2005において、過去に受け付けた顧客の家族構成および商品に対応する所定期間当たりの使用量を更新する。更新する方法として、更新部206は、過去に受け付けたアンケートの回答に含まれる顧客の家族構成に対応する所定期間当たりの使用量を使用量テーブル2005に追加してもよい。または、更新方法として、更新部206は、すでにテーブルに登録された使用量と、新たに特定された使用量と、の統計量などによって使用量テーブル2005を更新してもよい。統計量は、平均値、最頻値、中央値などである。
【0094】
また、更新部206によって使用量テーブル2005が更新されることにより、各顧客に対してより適切な購入頻度を推奨することを可能とする。
【0095】
つぎに、出力制御部203は、特定された推奨商品および推奨購入頻度を推奨する。推奨する方法は、前述の通りである。そして、商品受付部204は、推奨商品および推奨購入頻度に基づいて、顧客による商品および購入頻度の指定を受け付ける。指定を受け付ける方法は、前述の通りである。
【0096】
また、洗濯機によっては、洗濯時の洗剤の使用量を提示する機能がある。さらに、例えば、購入支援システム20が、IoT(Internet On Things)機器である洗濯機と通信ネットワークNTなどを介して接続可能な場合がある。このような場合、取得部207は、例えば、一日あたりの使用量や一回当たりの使用量などの所定期間における商品の使用量をIoT機器から取得してもよい。そして、特定部202は、取得された所定期間における商品の使用量と、推奨商品の使用量の目安および推奨商品の容量と、に基づいて、新たな推奨商品の推奨購入頻度を特定する。
【0097】
また、特定部202は、取得部207によって取得された所定期間における商品の使用量と、商品の容量とに基づいて、現在指定されている商品の新たな推奨購入頻度を特定してもよい。
【0098】
また、例えば、特定部202は、取得された所定期間における商品の使用量と、最後に商品を配送した配送日と、推奨商品の使用量の目安および推奨商品の容量と、に基づいて、新たな推奨商品の最初の配送予定日を特定してもよい。
【0099】
そして、出力制御部203は、顧客に新たな推奨商品および推奨購入頻度を推奨する。また、出力制御部203は、顧客に新たな推奨商品および推奨購入頻度とともに、推奨商品の最初の配送予定日を提示する。なお、推奨方法については、前述と同様であってよいため、詳細な説明を省略する。
【0100】
また、出力制御部203は、新たな推奨商品の情報および推奨購入頻度を顧客の端末装置21に出力させる際に、現在配送している商品の情報を出力させてもよい。例えば、出力制御部203は、新たな推奨商品の情報および推奨購入頻度と、現在配送している商品の情報および購入頻度とを比較可能に出力させてもよい。これにより、顧客は、新たな推奨商品と現在の商品との違いを確認することができる。
【0101】
<配送されている商品の新たな推奨購入頻度の特定例>
ここで、顧客は、商品の変更を希望しない場合がある。また、顧客は、一度選択した商品の購入頻度を見直すことを手間に感じる場合がある。また、顧客は、一度選択した購入頻度を変更することに抵抗を感じる場合がある。そこで、特定部202は、受け付けた使用開始日から使用終了日と、現在配送されている商品と、に基づいて、現在配送されている商品の新たな推奨購入頻度を特定してもよい。推奨購入頻度の特定方法は、前述の通りであるため、詳細な説明を省略する。また、特定部202は、IoT機器から取得された使用量に基づいて、現在配送されている商品の新たな推奨購入頻度を特定してもよい。推奨購入頻度の特定方法は、前述の通りであるため、詳細な説明を省略する。そして、出力制御部203は、現在配送されている商品の新たに特定された推奨購入頻度を推奨してもよい。これにより、より顧客に適した購入頻度の選択の容易化を図ることができる。
【0102】
または、顧客は、新たな推奨商品と現在配送されている商品とを比較したい場合がある。そこで、出力制御部203は、現在配送されている商品および新たに特定された推奨購入頻度と、特定された推奨商品および推奨購入頻度と、を推奨してもよい。
【0103】
<インセンティブの付与>
また、インセンティブ決定部208は、商品が配送された後に、新たにアンケートの回答を受け付けた場合に、顧客にインセンティブの付与を決定する。インセンティブは、割引であってもよいし、ポイントであってもよく、特に限定されない。また、インセンティブは、メーカごとに付与されてもよいし、商品ごとに付与されてもよい。
【0104】
図9および図10は、実施の形態2にかかる購入支援システム20の一動作例を示すフローチャートである。回答受付部201は、アンケートの回答を受け付ける(ステップS201)。つぎに、特定部202は、アンケートの回答に基づいて、推奨商品および推奨商品の購入頻度を特定する(ステップS202)。
【0105】
出力制御部203は、顧客に、推奨商品および購入頻度を推奨する(ステップS203)。そして、商品受付部204は、推奨商品および購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付ける(ステップS204)。
【0106】
つぎに、特定部202は、販促品リスト2004に含まれる商品から、選択された商品の関連商品を特定する(ステップS205)。配送決定部205は、選択された商品および購入頻度に基づいて、選択された商品の配送を決定する(ステップS206)。なお、ステップS205において関連商品が特定された場合、ステップS206において、配送決定部205は、例えば、関連商品を合わせて配送させるように、選択された商品の配送を決定する。また、ステップS205およびステップS206について、購入支援システム20は、選択された商品を購入頻度に基づいて繰り返し配送させる際に、繰り返して実行してもよい。
【0107】
つぎに、回答受付部201は、各アンケートの回答を受け付けたかを判定する(ステップS207)。ここでのアンケートは、例えば、配送された商品に対するアンケートと、新たに配送させる消耗品に対するアンケートとである。アンケートの回答を受け付けていない場合(ステップS207:No)、回答受付部201は、ステップS207へ戻る。
【0108】
アンケートの回答を受け付けた場合(ステップS207:Yes)、更新部206は、商品DB2003を更新する(ステップS208)。ステップS208において、更新部206は、アンケートの回答である使用感に基づいて、商品DB2003に含まれる使用感を更新する。
【0109】
つぎに、特定部202は、アンケートの回答に基づいて、推奨商品、推奨購入頻度、および推奨商品の最初の配送予定日を特定する(ステップS209)。また、ステップS209において、特定部202は、さらに、配送された商品の使用開始日と使用終了日に基づいて、現在配送されている商品の推奨購入頻度を特定してもよい。
【0110】
そして、出力制御部203は、推奨商品、推奨購入頻度、および推奨商品の最初の配送予定日を推奨する(ステップS210)。つぎに、商品受付部204は、推奨商品および推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付ける(ステップS211)。特定部202は、販促品リスト2004に含まれる商品から、指定された商品に関連する関連商品を特定する(ステップS212)。
【0111】
そして、配送決定部205は、指定された商品を最初の配送予定日への配送、および指定された購入頻度での配送を決定する(ステップS213)。そして、ステップS213のつぎに、回答受付部201は、ステップS207へ戻る。
【0112】
このように、商品の配送後に、アンケートの回答を受け付け、新たな推奨商品および推奨購入頻度を推奨することを繰り返す。これにより、より顧客に合った商品の購入を支援することができる。
【0113】
前述の通り、消耗品は、継続的に消費されるため、定期的な補充が必要となる。しかしながら、顧客は、一度選択した商品を変更することを手間に感じる場合がある。または、顧客は、一度選択した商品から他の商品に切り替えることに抵抗を感じる場合がある。そこで、実施の形態2において、購入支援システム20は、配送された商品に対するアンケートの回答を受け付け、新たに受け付けた回答に基づいて、新たな推奨商品および推奨購入頻度を特定する。例えば、配送された商品に対するアンケートは、配送された商品の使用感に関する評価を含む。これにより、顧客は、商品および購入頻度をより容易に見直すことができる。したがって、定期的に購入する商品の選択の容易化を図ることができる。さらに、定期的に購入する商品の購入頻度の選択の容易化を図ることができる。
【0114】
また、購入支援システム20は、配送された商品に対するアンケートの回答に含まれる使用開始日および使用終了日と、新たに特定された推奨商品とに基づいて、新たに特定された推奨商品の推奨購入頻度を特定する。これにより、より精度よく推奨購入頻度を特定することができる。したがって、より顧客に適した購入頻度の選択の容易化を図ることができる。
【0115】
また、購入支援システム20は、新たに受け付けた回答に基づいて、商品別に商品の使用感の情報を記憶するデータベースを更新し、更新後のデータベースに基づいて、新たな推奨商品および推奨購入頻度を特定する。これにより、商品の使用感が顧客の回答によって更新されるため、より適切な商品を推奨することを可能とする。
【0116】
また、前述の通り、顧客は、一度選択した商品の購入頻度を見直すことを手間に感じる場合がある。また、顧客は、一度選択した購入頻度を変更することに抵抗を感じる場合がある。そこで、購入支援システム20は、配送された商品に対するアンケートの回答に含まれる使用開始日および使用終了日と、配送された商品とに基づいて、配送された商品の推奨購入頻度を特定し、新たな推奨購入頻度を提示する。新たな推奨購入頻度が提示されるため、より顧客に適した購入頻度の選択の容易化を図ることができる。また、新たな推奨購入頻度が提示されるため、見直しの手間を省くことができる。または、購入支援システム20は、例えばIoT機器から、配送された商品の使用量を取得する。そして、購入支援システム20は、例えば取得された使用量に基づいて、配送された商品の新たな購入頻度を特定する。これにより、より精度よく推奨購入頻度を特定することができる。したがって、より顧客に適した購入頻度の選択の容易化を図ることができる。また、新たな推奨購入頻度が提示されるため、見直しの手間を省くことができる。
【0117】
また、購入支援システム20は、購入の季節および購入の時期の少なくともいずれかに応じて、アンケートの回答に含まれる価格帯よりも高い価格帯の商品を推奨商品として特定する。これにより、より高い価格帯の商品を推奨することができる。そして、顧客がその商品を気に入って繰り返して購入してくれれば、売上の向上を図ることができる。
【0118】
また、購入支援システム20は、一時的に価格が下がっていることにより回答に含まれる価格帯に該当する商品を優先して推奨商品として特定する。これにより、一時的に価格が下がっている商品を推奨し、顧客が、その商品を気に入って繰り返して購入してくれれば、売上の向上を図ることができる。
【0119】
購入支援システム20は、指定された商品に関連する関連商品の販促品の配送を決定する。顧客は、顧客が指定した商品に関連する関連商品を好む可能性が高い。このため、複数の販促品のうち、顧客に適した商品を試してもらうことができる。したがって、より顧客に適した商品の選択の容易化を図ることができる。
【0120】
購入支援システム20は、商品を配送後に、顧客がアンケートに回答した場合に、顧客にインセンティブの付与を決定する。これにより、顧客がアンケートに回答するモチベーションの向上を図ることができる。
【0121】
また、購入支援システム20は、新商品を優先して推奨商品として特定する。これにより、顧客により適した商品であって、かつ新しい商品を購入させることができる。
【0122】
以上、各実施の形態の説明を終了する。各実施の形態は、変形して用いられてもよい。
【0123】
<変形例1>
購入支援システム20が、推奨商品および推奨購入頻度を推奨する例を挙げて説明した。例えば、購入支援システム20は、推奨商品から商品の指定を受け付けた後に、受け付けた商品の推奨購入頻度を特定し、特定した推奨購入頻度を推奨してもよい。そして、購入支援システム20は、推奨購入頻度の指定を受け付けてもよい。このように、推奨商品と推奨購入頻度を特定するタイミングや推奨商品と推奨購入頻度を推奨するタイミングは、特に限定されない。
【0124】
<変形例2>
実施の形態2において、インセンティブ決定部208が、配送された商品に対するアンケートの回答を受け付けた場合に、顧客にインセンティブの付与を決定する例を説明した。インセンティブ決定部208は、消耗品に対するアンケートの回答を受け付けた場合に、顧客にインセンティブの付与を決定してもよい。また、インセンティブ決定部208は、次回に配送させる商品に対するアンケートの回答を受け付けた場合に、顧客にインセンティブの付与を決定してもよい。
【0125】
<変形例3>
各実施の形態では、商品を配送させるために、配送決定部205が、商品の配送を決定する例を挙げて説明した。例えば消耗品の購入において、商品が店舗などに配送され、顧客が、店舗に商品を受け取りに行く場合がある。このような場合に、例えば、配送決定部205は、選択された商品、商品の購入頻度、および店舗において商品を受け取り可能な最初の日付を含む受取情報を生成してもよい。そして、出力制御部203は、顧客に、受取情報を通知してもよい。
【0126】
また、例えば、アンケートの種類やアンケートの回答状況によってインセンティブの良し悪しが異なっていてもよい。または、例えば、アンケートの種類やアンケートの回答状況によってインセンティブの種類が異なっていてもよい。
【0127】
以上、変形例の説明を終了する。各実施の形態および各変形例は、適宜組み合わせて用いられてもよい。また、各実施の形態において、購入支援システムは、各機能部および情報の一部が含まれる構成であってもよい。
【0128】
また、各実施の形および各変形例については、上述した例に限られず、種々変更可能である。また、各実施の形態における購入支援システムの構成は特に限定されない。例えば、購入支援システムは、一台の端末装置、一台のサーバなどの一台の装置によって実現されてもよい。例えば、購入支援システムの各機能部を一台の装置によって実現される場合、例えば、一台の装置は、購入支援装置や情報処理装置などと呼ばれてもよい。または、各実施の形態における購入支援システムは、機能またはデータ別に異なる装置によって実現されてもよい。例えば、購入支援システムの各機能部は、複数のサーバで構成され、購入支援システムとして実現されてもよい。例えば、購入支援システムは、各DBを含むデータベースサーバと、各機能部を有するサーバと、によって実現されてもよい。
【0129】
各実施の形態において、各情報や各DBは、前述の情報の一部を含んでもよい。また、各情報や各DBは、前述の情報以外の情報を含んでもよい。各情報や各DBが、より詳細に、複数のDBや複数の情報に分けられてもよい。このように、各情報や各DBの実現方法は、特に限定されない。
【0130】
また、各画面は、一例であり、特に限定されない。各画面において、図示しないボタン、リスト、チェックボックス、情報表示欄、入力欄などが追加されてもよい。また、画面の背景色などが、変更されてもよい。
【0131】
また、例えば、各実施の形態において、端末装置に表示させる画面の情報等を生成する処理は、購入支援システムの出力制御部によって行われてもよい。また、この処理は、端末装置によって行われてもよい。
【0132】
(コンピュータのハードウェア構成例)
つぎに、各実施の形態において説明した購入支援システム、端末装置などの各装置をコンピュータで実現した場合のハードウェア構成例について説明する。図11は、コンピュータのハードウェア構成例を示す説明図である。例えば、各装置の一部又は全部は、例えば図11に示すようなコンピュータ80とプログラムとの任意の組み合わせを用いて実現することも可能である。
【0133】
コンピュータ80は、例えば、プロセッサ801と、ROM(Read Only Memory)802と、RAM(Random Access Memory)803と、記憶装置804と、を有する。また、コンピュータ80は、通信インタフェース805と、入出力インタフェース806と、を有する。各構成部は、例えば、バス807を介してそれぞれ接続される。なお、各構成部の数は、特に限定されず、各構成部は1または複数である。
【0134】
プロセッサ801は、コンピュータ80の全体を制御する。プロセッサ801は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)などが挙げられる。コンピュータ80は、記憶部として、ROM802、RAM803および記憶装置804などを有する。記憶装置804は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などが挙げられる。例えば、記憶装置804は、OS(Operating System)のプログラム、アプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。または、ROM802は、アプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。そして、RAM803は、プロセッサ801のワークエリアとして使用される。
【0135】
また、プロセッサ801は、記憶装置804、ROM802などに記憶されたプログラムをロードする。そして、プロセッサ801は、プログラムにコーディングされている各処理を実行する。また、プロセッサ801は、通信ネットワークNTを介して各種プログラムをダウンロードしてもよい。また、プロセッサ801は、コンピュータ80の一部または全部として機能する。そして、プロセッサ801は、プログラムに基づいて図示したフローチャートにおける処理または命令を実行してもよい。
【0136】
通信インタフェース805は、無線または有線の通信回線を通じて、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの通信ネットワークNTに接続される。なお、通信ネットワークNTは複数の通信ネットワークNTによって構成されてもよい。これにより、コンピュータ80は、通信ネットワークNTを介して外部の装置や外部のコンピュータ80に接続される。通信インタフェース805は、通信ネットワークNTとコンピュータ80の内部とのインタフェースを司る。そして、通信インタフェース805は、外部の装置や外部のコンピュータ80からのデータの入出力を制御する。
【0137】
また、入出力インタフェース806は、入力装置、出力装置、および入出力装置の少なくともいずれかに接続される。接続方法は、無線であってもよいし、有線であってもよい。入力装置は、例えば、キーボード、マウス、マイクなどが挙げられる。出力装置は、例えば、表示装置、点灯装置、音声を出力する音声出力装置などが挙げられる。また、入出力装置は、タッチパネルディスプレイなどが挙げられる。なお、入力装置、出力装置、および入出力装置などは、コンピュータ80に内蔵されていてもよいし、外付けであってもよい。
【0138】
コンピュータ80のハードウェア構成は一例である。コンピュータ80は、図11に示す一部の構成要素を有していてもよい。コンピュータ80は、図11に示す以外の構成要素を有していてもよい。例えば、コンピュータ80は、ドライブ装置などを有してもよい。そして、プロセッサ801は、ドライブ装置などに装着された記録媒体に記憶されたプログラムやデータをRAM803に読み出してもよい。非一時的な有形な記録媒体としては、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリなどが挙げられる。また、前述の通り、例えば、コンピュータ80は、キーボードやマウスなどの入力装置を有してもよい。コンピュータ80は、ディスプレイなどの出力装置を有していてもよい。また、コンピュータ80は、入力装置および出力装置と、入出力装置とをそれぞれ有してもよい。
【0139】
また、コンピュータ80は、図示しない各種センサを有してもよい。センサの種類は特に限定されない。また、コンピュータ80は、画像や映像を撮像可能な撮像装置を備えていてもよい。
【0140】
以上で、各装置のハードウェア構成の説明を終了する。また、各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、構成要素ごとにそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0141】
また、各装置の各構成要素の一部または全部は、特定用途向けの回路で実現されてもよい。また、各装置の各構成要素の一部または全部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)のようなプロセッサなどを含む汎用の回路によって実現されてもよい。また、各装置の各構成要素の一部または全部は、特定用途向けの回路や汎用の回路などの組み合わせによって実現されてもよい。また、これらの回路は、単一の集積回路であってもよい。または、これらの回路は、複数の集積回路に分割されてもよい。そして、複数の集積回路は、バスなどを介して接続されることにより構成されてもよい。
【0142】
また、各装置の各構成要素の一部または全部が複数のコンピュータや回路などにより実現される場合、複数のコンピュータや回路などは、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0143】
各実施の形態で説明した購入支援方法は、購入支援システムが実行することにより実現される。また、例えば、購入支援方法は、予め用意されたプログラムをサーバや端末装置などのコンピュータが実行することにより実現される。各実施の形態で説明したプログラムは、HDD、SSD、フレキシブルディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、USBメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録される。そして、プログラムは、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、プログラムは、通信ネットワークNTを介して配布されてもよい。
【0144】
以上説明した、各実施の形態における購入支援システムの各構成要素は、コンピュータのように、その機能を専用のハードウェアで実現されてもよい。または、各構成要素は、ソフトウェアによって実現されてもよい。または、各構成要素は、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0145】
以上、各実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではない。各本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が把握し得る様々な変更を適用した実施の形態を含み得る。本開示は、本明細書に記載された事項を必要に応じて適宜に組み合わせ、または置換した実施の形態を含み得る。例えば、特定の実施の形態を用いて説明された事項は、矛盾を生じない範囲において、他の実施の形態に対しても適用され得る。例えば、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施の形態を実施するときには、その複数の動作の順番を内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0146】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されることができる。ただし、上記の実施の形態の一部または全部は、以下に限られない。
【0147】
(付記1)
消耗品に対するアンケートの回答を受け付ける回答受付手段と、
受け付けた前記回答に基づいて、推奨商品および前記推奨商品の推奨購入頻度を特定する特定手段と、
特定された前記推奨商品および前記推奨購入頻度を推奨する出力制御手段と、
前記推奨商品および前記推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付ける商品受付手段と、
受け付けた前記商品および購入頻度に基づいて、受け付けた前記商品の配送を決定する配送決定手段と、
を備える購入支援システム。
(付記2)
前記アンケートは、前記消耗品の価格帯と、前記消耗品に対する顧客の好みと、前記顧客の家族構成と、の少なくともいずれかを含む、
付記1に記載の購入支援システム。
(付記3)
前記回答受付手段は、配送された前記商品に対するアンケートの回答を受け付け、
前記特定手段は、新たに受け付けた前記回答に基づいて、新たな推奨商品および当該推奨商品の推奨購入頻度を特定し、
配送された前記商品に対する前記アンケートは、配送された前記商品の使用感に関する評価を含む、
付記1または2に記載の購入支援システム。
(付記4)
配送された前記商品に対する前記アンケートは、配送された前記商品の使用開始日と使用終了日とを含み、
前記特定手段は、前記回答に含まれる前記使用開始日および前記使用終了日と、新たに特定された前記推奨商品とに基づいて、新たに特定された前記推奨商品の推奨購入頻度を特定する、
付記3に記載の購入支援システム。
(付記5)
配送された前記商品に対するアンケートは、配送された前記商品の使用開始日と使用終了日とを含み、
前記回答受付手段は、配送された前記商品に対する前記アンケートの回答を受け付け、
前記特定手段は、前記回答に含まれる前記使用開始日および前記使用終了日に基づいて、配送された前記商品の新たな推奨購入頻度を特定する、
付記1から4のいずれかに記載の購入支援システム。
(付記6)
配送された前記商品の使用量を取得する取得手段、
を備え、
前記特定手段は、取得された前記使用量に基づいて、配送された前記商品の新たな推奨購入頻度を特定する、
付記1から4のいずれかに記載の購入支援システム。
(付記7)
前記消耗品に対する前記アンケートは、前記消耗品の価格帯を含み、
前記特定手段は、購入の季節および購入の時期の少なくともいずれかに応じて、前記アンケートの回答に含まれる価格帯よりも高い価格帯の商品を前記推奨商品として特定する、
付記1から6に記載の購入支援システム。
(付記8)
前記消耗品に対する前記アンケートは、価格帯を含み、
前記特定手段は、一時的に価格が下がっていることにより前記回答に含まれる価格帯に該当する商品を優先して前記推奨商品として特定する、
付記1から6に記載の購入支援システム。
(付記9)
前記配送決定手段は、受け付けた前記商品に関連する商品の販促品の配送を決定する、
付記1から8のいずれかに記載の購入支援システム。
(付記10)
前記商品を配送後に、配送された前記商品に対する前記アンケートに回答した場合に、顧客にインセンティブの付与を決定するインセンティブ決定手段
を備える付記3から5のいずれかに記載の購入支援システム。
(付記11)
前記特定手段は、新商品を優先して前記推奨商品として特定する、
付記1から10に記載の購入支援システム。
(付記12)
消耗品に対するアンケートの回答を受け付け、
受け付けた前記回答に基づいて、推奨商品および前記推奨商品の推奨購入頻度を特定し、
特定された前記推奨商品および前記推奨購入頻度を推奨し、
前記推奨商品および前記推奨購入頻度に基づいて、商品および購入頻度の指定を受け付け、
受け付けた前記商品および購入頻度に基づいて、受け付けた前記商品の配送を決定する、
購入支援方法。
(付記13)
コンピュータに、
消耗品に対するアンケートの回答を受け付け、
受け付けた前記回答に基づいて、推奨商品および前記推奨商品の推奨購入頻度を特定し、
特定された前記推奨商品および前記推奨購入頻度を推奨し、
前記推奨商品および前記推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付け、
受け付けた前記商品および購入頻度に基づいて、受け付けた前記商品の配送を決定する、
処理を実行させるプログラム。
(付記14)
コンピュータに、
消耗品に対するアンケートの回答を受け付け、
受け付けた前記回答に基づいて、推奨商品および前記推奨商品の推奨購入頻度を特定し、
特定された前記推奨商品および前記推奨購入頻度を推奨し、
前記推奨商品および前記推奨購入頻度から、商品および購入頻度の選択を受け付け、
受け付けた前記商品および購入頻度に基づいて、受け付けた前記商品の配送を決定する、
処理を実行させるプログラムを記録する、前記コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体。
【符号の説明】
【0148】
10,20 購入支援システム
21 端末装置
101,201 回答受付部
102,202 特定部
103,203 出力制御部
104,204 商品受付部
105,205 配送決定部
206 更新部
207 取得部
208 インセンティブ決定部
2001 購入履歴DB
2002 回答DB
2003 商品DB
2004 販促品リスト
2005 使用量テーブル
80 コンピュータ
801 プロセッサ
802 ROM
803 RAM
804 記憶装置
805 通信インタフェース
806 入出力インタフェース
807 バス
NT 通信ネットワーク
図1
図2
図3
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図7
図8
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図10
図11