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特開2023-174045プログラム、医用画像管理装置、医用画像管理システム及び医用画像管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174045
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】プログラム、医用画像管理装置、医用画像管理システム及び医用画像管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231130BHJP
   G16H 30/00 20180101ALI20231130BHJP
【FI】
G06Q50/10
G16H30/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086662
(22)【出願日】2022-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】綱本 由紀
【テーマコード(参考)】
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L099AA26
(57)【要約】
【課題】動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できるプログラム、医用画像管理装置、医用画像管理システム及び医用画像管理方法を提供することができる。
【解決手段】
プログラムは、医用画像管理装置3の制御部31(コンピューター)に、操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付ステップ(S2)、患畜情報に基づき動物の種類を特定する特定ステップ(S3)、動物の種類に基づき、動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御ステップ(S27)、を実行させる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用画像管理装置のコンピューターに、
操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付ステップ、
前記患畜情報に基づき前記動物の種類を特定する特定ステップ、
前記動物の種類に基づき、前記動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御ステップ、
を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記特定ステップは、前記患畜情報に基づき前記動物の体格をさらに特定し、
前記表示制御ステップは、前記動物の体格に基づき、前記動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記動物の種類に対応する画像処理パラメーターを記憶部から読み出す読み出しステップ、
前記画像処理パラメーターに基づいて画像処理条件を決定する決定ステップ、
前記画像処理条件で医用画像の画像データに画像処理を施して処理済医用画像を生成する生成ステップ、
を前記コンピューターに実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記特定ステップは、前記患畜情報に基づき前記動物の体格をさらに特定し、
前記動物の体格に対応する画像処理パラメーターを記憶部から読み出す読み出しステップ、
前記画像処理パラメーターに基づいて画像処理条件を決定する決定ステップ、
前記画像処理条件で医用画像の画像データに画像処理を施して処理済医用画像を生成する生成ステップ、
を前記コンピューターに実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記特定ステップは、前記患畜情報に基づき前記動物の体重を特定し、
前記動物の体重に対応する画像処理パラメーターを記憶部から読み出す読み出しステップ、
前記画像処理パラメーターに基づいて画像処理条件を決定する決定ステップ、
前記画像処理条件で医用画像の画像データに画像処理を施して処理済医用画像を生成する生成ステップ、
を前記コンピューターに実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記動物の画像から動物の部位情報を選択する選択ステップ、
前記部位情報に対応する画像処理パラメーターを記憶部から読み出す読み出しステップ、
前記画像処理パラメーターに基づいて画像処理条件を決定する決定ステップ、
前記画像処理条件で医用画像の画像データに画像処理を施して処理済医用画像を生成する生成ステップ、
を前記コンピューターに実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付部と、
前記患畜情報に基づき前記動物の種類を特定する特定部と、
前記動物の種類に基づき、前記動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御部と、
を有する医用画像管理装置。
【請求項8】
操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付部と、
前記患畜情報に基づき前記動物の種類を特定する特定部と、
前記動物の種類に基づき、前記動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御部と、
を備える医用画像管理システム。
【請求項9】
操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付ステップと、
前記患畜情報に基づき前記動物の種類を特定する特定ステップと、
前記動物の種類に基づき、前記動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御ステップと、
を含む医用画像管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、医用画像管理装置、医用画像管理システム及び医用画像管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療施設に来院した患者を、CR(Computed Radiography)撮影装置やDR(Digital Radiography)撮影装置等の画像生成装置を用いて、医師、技師などの操作者が撮影し、得られた画像が診断に提供可能となるよう階調処理等の画像処理を加え、画像処理済の画像を出力する医用画像管理システムが知られている。
【0003】
これに関連して、特許文献1には、画像生成装置と、画像処理、検査情報の入力、画像と検査情報の紐づけ、及び画像と検査情報の表示を全て行う制御装置とを備えている小規模診断システムが記載されている。当該小規模診断システムでは、撮影画像に対して、部位自動認識をし、当該部位に対応する画像処理パラメーターを用いて画像処理条件を決定し、当該画像処理条件を用いて画像処理を施し、診断用の確定撮影画像を生成することが可能である。また、確定撮影画像における画像処理条件を操作者によって調整することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-117469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、医療画像のデジタル化が普及し、各部位に対応する画像処理に加え、さらに診断に適した画像調整が要求されるようになってきた。そのため操作者による画像調整を行う頻度が増加している。
このような状況下において、特許文献1の小規模診断システムでは、生成された診断用の確定撮影画像に対して、医師等の操作者が目的に合わせて、濃度やコントラスト等をそれぞれ調整するための入力操作をする必要があるため、操作者にとって煩雑であった。
ところで、特許文献1の小規模診断システムは、人間の患者を対象としたものであり、動物の患畜を対象とするものではなかった。
動物の場合、動物種などにより画像処理パラメーターが異なり、より複雑化する。
【0006】
本発明の課題は、動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できるプログラム、医用画像管理装置、医用画像管理システム及び医用画像管理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願発明のプログラムは、
医用画像管理装置のコンピューターに、
操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付ステップ、
前記患畜情報に基づき前記動物の種類を特定する特定ステップ、
前記動物の種類に基づき、前記動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御ステップ、
を実行させる。
【0008】
また、本願発明の医用画像管理装置は、
操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付部と、
前記患畜情報に基づき前記動物の種類を特定する特定部と、
前記動物の種類に基づき、前記動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御部と、
を有する。
【0009】
また、本願発明の医用画像管理システムは、
操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付部と、
前記患畜情報に基づき前記動物の種類を特定する特定部と、
前記動物の種類に基づき、前記動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御部と、
を備える。
【0010】
また、本願発明の医用画像管理方法は、
操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付ステップと、
前記患畜情報に基づき前記動物の種類を特定する特定ステップと、
前記動物の種類に基づき、前記動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御ステップと、
を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できるプログラム、医用画像管理装置、医用画像管理システム及び医用画像管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態の医用画像管理システムの構成を示すブロック図である。
図2】医用画像管理装置の機能構成を示すブロック図である。
図3】目的要素事前設定画面の例を示す図である。
図4】目的要素別パラメーター編集画面の例を示す図である。
図5】撮影処理を示すフローチャートである。
図6】画像取込処理を示すフローチャートである。
図7】目的要素選択用画面の例を示す図である。
図8】目的要素選択用画面の例を示す図である。
図9】目的要素選択用画面の例を示す図である。
図10】目的要素選択用画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0014】
まず、図1を参照して、本実施の形態の医用画像管理システム1の装置構成を説明する。図1は、医用画像管理システム1のシステム構成を示すブロック図である。
【0015】
医用画像管理システム1は、患畜を診る小規模な動物病院等の医療施設に適用されるシステムである。図1に示すように、医用画像管理システム1は、画像生成装置2と、医用画像管理装置3と、受付装置4と、を備える。画像生成装置2は、超音波診断装置(US:UltraSonography)2a、内視鏡(ES:EndoScope)2b、心電図記録装置(ECG:ElectroCardioGram)2c、CR読取装置2d、及びDR読取装置2eを備える。
ここで、患畜とは、病気にかかり、獣医の治療を受けている動物を指し、家畜やペット等も含む。
【0016】
なお、画像生成装置2は、図1の構成に限定されず、例えば、CT撮影装置(CT:Computed Tomography)、磁気共鳴画像撮影装置(MRI:magnetic resonance imaging)、皮膚等の身体の外観を撮影するデジタルカメラなどを有する構成としてもよい。さらに、例えば、DR読取装置2eを2台備えるなど、同種の画像生成装置2を複数備える構成としてもよい。また、医用画像管理システム1に設けられる画像生成装置2の組合せはここに例示したものに限定されない。
【0017】
画像生成装置2、医用画像管理装置3及び受付装置4は、例えば図示しないスイッチングハブなどを介してLAN(Local Area Network)などの通信ネットワーク5に接続されている。医用画像管理装置3は、獣医師の常駐場所である診察室に設けられたワークステーションなどの情報処理装置である。医用画像管理装置3は、画像生成装置2の起動や処理条件を制御する機能、画像生成装置2から画像データを取得し患畜情報と紐づけ表示する機能、患畜情報と紐づけた画像データを記憶し管理するPACS(Picture Archiving and Communication Systems)としての機能を有する。
なお、患畜情報は、動物の種類、体格、体重等を含む。動物の種類とは、例えば、犬、猫、鳥、馬などの分類が挙げられる。また、動物の体格とは、動物の体の型であり、同じ種類の動物によっても、さらに細かい分類等によっては、体格は異なる。例えば、動物の種類が犬の場合、体格による分類は、大型犬、中型犬、小型犬等が挙げられる。また、動物の体重とは、患畜の体重を指す。そして、患畜情報は、患畜ごとに医用画像管理装置3に記憶されている。
【0018】
病院内の通信方式としては、一般的に、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格が用いられており、LAN接続された各装置間の通信では、DICOM MWM(Modality Worklist Management)やDICOM MPPS(Modality Performed Procedure Step)が用いられる。なお、本実施形態に適用可能な通信方式はこれに限定されない。また、LAN接続された装置の中にDICOM規格に対応しないものが含まれていてもよい。
【0019】
医用画像管理システム1が設置される医療施設は、例えば、受付と、待合室と、診察室と、放射線撮影室と、検査室等を有する。受付装置4は、受付に配置されている。医用画像管理装置3、超音波診断装置2aは、診察室に配置されている。放射線撮影室には、CR撮影装置(図示略)と、CR読取装置2dと、DR撮影装置(図示略)と、DR読取装置2eと、が配置されている。CR撮影装置は、被写体としての患畜を介してCRカセッテに放射線を出射して放射線画像を記録させる装置である。DR撮影装置は、被写体としての患畜を介して放射線を曝射して放射線画像データを生成及び記憶させる装置である。また、医用画像管理装置3は、DR撮影装置のコンソールとしても機能し、通信ネットワーク5を介してDR撮影装置に接続されているものとする。内視鏡2b及び心電図記録装置2cは、検査室に配置されている。
【0020】
医療施設の受付には窓口担当が配置され、窓口担当は、診察のため来院した患畜に対して、例えば、受付順に個々の患畜を区別するための受付番号が印刷された受付番号札を付与する。また、窓口担当は、患畜の名を患畜の診察券や患畜の飼い主が記入した問診票の情報から取得し、受付装置4に受付番号と患畜名との対応付けを入力する。
【0021】
飼い主は、受付後の患畜を、待合室で待機させ、獣医師に呼ばれると診察室に入室させる。診察室内の診察用のデスクの上には、医用画像管理装置3が配置され、患畜の診断対象の(撮影)部位を撮影した画像データ、患畜に対して行った検査に関する検査結果などを表示させる。診察室内にはまた、超音波診断装置2aが設置されている。
【0022】
診察室での獣医師の診察時に、必要に応じて、CR撮影装置及びCR読取装置2dによる放射線画像撮影、DR撮影装置及びDR読取装置2eによる放射線画像撮影、超音波診断装置2aによる超音波画像撮影、内視鏡2bによる内視鏡画像撮影、心電図記録装置2cによる心電図記録を行い、撮影した画像データを医用画像管理装置3に表示し、患畜情報に紐づけて記憶する。
【0023】
このように、画像生成装置2は、患畜の撮影部位を被写体として撮影を行い、撮影した画像をデジタル変換して撮影画像の画像データを生成したり、所定の検査結果を記録して画像データを生成したりするモダリティである。
【0024】
超音波診断装置2aは、超音波を出力する超音波プローブ(図示略)と、超音波プローブに接続され、超音波プローブで受信された超音波(エコー)を内部組織の撮影画像の画像データに変換する超音波診断装置本体(図示略)と、を有する。超音波診断装置2aは、超音波プローブから体内に超音波を送り、体内組織に反射した音波(エコー信号)を再び超音波プローブで受信して、このエコー信号に応じたデジタルの超音波画像データを超音波診断装置本体によって生成するようになっている。
【0025】
超音波診断装置2aには、アナログ信号からデジタル信号への変換等を行う変換手段(コンバータ)である変換装置21が接続されており、超音波診断装置2aは、変換装置21を介して通信ネットワーク5に接続されている。このように変換装置21を介することにより、通信ネットワーク5に接続された他の外部機器の規格(例えば、通信プロトコル)等に合わない形式のデータが超音波診断装置2aから出力される場合でも適宜変換して通信ネットワーク5に接続された外部機器との間でデータの送受信を行うことができる。
【0026】
内視鏡2bは、可撓性を有する管の先端部に小型の撮影装置(いずれも図示略)が設けられたものであり、撮影装置は例えば光学レンズなどで構成される対物光学系と、対物光学系の結像位置に配置された撮像部と、LED(Light Emitting Diode)などで構成され撮像を行うために必要な照明を行う照明部とを備えている(いずれも図示せず)。撮像部は、例えばCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-OxideSemiconductor)などの固体撮像素子を備え、光が入射すると光の入射光量に応じた量の電気的な信号へと光電変換する。対物光学系は、照明部により照明された領域を光学レンズで集光し、撮像部が有する固体撮像素子に結像するように構成されており、固体撮像素子に入射した光が光電変換されることにより、電気信号として撮影画像の画像データが出力されるようになっている。
【0027】
心電図記録装置2cは、心電波形を検出して波形データを取得・記録するものであり、生成した画像データ(波形データ)を医用画像管理装置3に送信する。
【0028】
CR読取装置2dは、患畜の撮影部位を撮影した放射線画像情報が記録された放射線画像変換媒体であるCRカセッテ(図示略)から画像データを読み取るものである。CRカセッテは、例えば放射線エネルギーを蓄積する輝尽性蛍光体シートを備える放射線画像変換プレートを内蔵しており、撮影時にはCR撮影装置の放射線源(図示略)から曝射される放射線の曝射領域内に配置される。CRカセッテは、放射線が曝射されると撮影部位の放射線透過率分布に従った量の放射線を輝尽性蛍光体シートの輝尽性蛍光体層に蓄積させ、この輝尽性蛍光体層に撮影部位の放射線画像情報を記録する。
【0029】
CR読取装置2dは、撮影部位の放射線画像情報が記録されたCRカセッテが装填されると、CR読取装置2d内に装填されたCRカセッテ内の輝尽性蛍光体シートに励起光を照射し、これによりシートから発光される輝尽光を光電変換し、得られた画像信号をA/D変換して、撮影画像の放射線画像データを生成するようになっている。なお、CR読取装置2dは、CR撮影装置と一体となった一体型の装置であってもよい。
【0030】
DR読取装置2eは、撮影部位を撮影した放射線画像情報が記録された放射線画像変換媒体の記憶部から放射線画像の画像データを読み取る装置である。DR読取装置2eは、被写体の撮影部位を介して曝射されたX線に応じた放射線画像の画像データを生成する。
【0031】
図2は、医用画像管理装置3の機能的構成を示す要部ブロック図である。
図2に示すように、医用画像管理装置3は、制御部31と、記憶部32と、入力部33と、表示部34と、通信部35と、画像DB(Data Base)管理部36と、を備える。医用画像管理装置3の各部は、バス37を介して接続されている。
【0032】
制御部31は、CPU(central processing unit)、RAM(Random Access Memory)で構成され、記憶部32に記憶されたシステムプログラムやアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムをRAMに展開し、展開されたプログラムとCPUとの協働で、各種処理(後述する撮影処理及び画像取込処理を含む)を実行する。
【0033】
また、制御部31は、操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける。
また、制御部31は、患畜ごとに記憶されている患畜情報から、動物の種類を特定する。
また、制御部31は、動物の種類に基づき、動物を画像で、表示部34(後述する目的要素画面343a)に表示する。
【0034】
記憶部32は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)や半導体の不揮発性メモリーなどで構成されており、各種プログラムが記憶されているほか、患畜ごとの患畜情報、撮影画像の画像データに部位別画像処理を行うための部位別パラメーター、及び目的要素別画像処理を行うための目的要素別パラメーターなどの各種データが記憶されている。各種プログラムとしては、後述する撮影処理を行うための撮影プログラム及び画像取込処理を行うための画像取込プログラムを含む。
【0035】
入力部33は、文字入力キー、数字入力キー、各種機能キーなどを有するキーボードと、マウスなどのポインティングデバイスとを有し、獣医師、技師などの操作者からキーボードを介して操作されたキー押下信号とマウスによる位置操作信号とを制御部31に出力する。
【0036】
表示部34は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示パネルを有し、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。なお、入力部33として、表示部34の表示パネル上にタッチパネルを形成し、操作者からのタッチ入力を受け付け、タッチ操作信号を制御部31に出力する構成としてもよい。
【0037】
通信部35は、ネットワークインターフェースなどにより構成され、スイッチングハブを介して通信ネットワーク5に接続された画像生成装置2の各装置、受付装置4との間で情報の送受信を行う。
【0038】
画像DB管理部36は、HDD、SSDなどにより構成され、撮影画像の画像データを患畜情報と対応付けて画像DBとして保存する。
図2に示すように、画像DB管理部36は、患畜の患畜情報と対応付けられた確定画像の画像データを保存する確定画像領域36aと、患畜の患畜情報との対応付けが行われていない未確定画像の画像データを保存する未確定画像領域36bとを備えている。
【0039】
受付装置4は、来院した患畜の受付登録、会計計算、保険点数計算などを行うための情報処理装置であり、CPU、RAMで構成される制御部と、キーボードやマウスなどにより構成される操作部と、HDDなどにより構成される記憶部と、LCDなどにより構成される表示部と、通信ネットワーク5に接続された各装置との通信を行う通信部と、を備える。受付装置4は、操作部より受付入力画面の表示が指示されると、CPUと記憶部に記憶されたプログラムとの協働によるソフトウェア処理により、受付入力画面を表示部に表示する。この受付入力画面を介して入力部により受付情報(受付番号+患畜名)が入力されると、受付された患畜の患畜情報リストを作成(更新)して記憶部に記憶し、通信部により適宜医用画像管理装置3に対して送信する。
【0040】
つぎに、図3図7を参照して、医用画像管理システム1の動作を説明する。
操作者は、表示部34に表示される図3に示す目的要素事前設定画面341において、画像生成装置2による撮影の前に予め目的要素を選択し、これにより制御部31は、目的要素を設定することが可能である。
目的要素事前設定画面341は、医用画像管理装置3に導入されている設定ツールを起動することにより開くことができる。
【0041】
目的要素とは、獣医師等の操作者が画像生成装置2によって生成された画像の中で、診断をするために見たい箇所や観点のことである。例えば、見たい箇所としては、頭部の部位においては、鼻端や頭部等であり、頸部の部位においては、頚椎や頸部等であり、胸部の部位においては、胸椎や胸部等であり、腹部においては、上腹部、下腹部等であり、骨盤の部位においては骨盤、股関節、腰椎等であり、上肢の部位においては、肩腕(肩甲骨・上腕骨、肘関節)等であり、下肢の部位においては、大腿骨系(大腿骨、膝関節、下腿骨)等であり、手の部位においては、手根骨、指骨等であり、足の部位においては、足根骨、踵骨等である。
また、観点としては、例えば、病名が挙げられ、特定の病気が疑わしい場合に、目的要素として病名を設定することで、設定された病名に特化した画像処理が行われる。さらに、妊娠も観点として含まれる。
上記の目的要素は、一部の例であり、目的要素は撮影方法(撮影方向;腹・背、側面)や獣医師等の操作者が見たい部位、患畜の体格(小、中、大、特大)や体重、患畜の性別、患畜の年齢、ごとに設定する(第2設定ステップ)ことができる。
【0042】
操作者は、目的要素を事前設定する場合、設定ツールを起動し、図3に示す目的要素事前設定画面341を開き、目的要素設定341aにおいて、「目的要素を指定する」を選択し、ドロップダウンリストから希望の目的要素を選択する。図3に示す例においては、
「胸部正面」が選択されている状態である。
そして、制御部31は、入力された当該目的要素の情報を記憶部32に記憶する。
【0043】
また、目的要素の設定は、画像生成装置2による撮影の前に行ってもよいし、後述する撮影処理中に行ってもよく、任意のタイミングで行うことができる。目的要素の設定を事前に行わない場合、操作者は、設定ツールを起動し、図3に示す目的要素事前設定画面341を開き、目的要素設定341aにおいて、「目的要素を指定しない」を選択する。
【0044】
また、制御部31は、前回行った目的要素別画像処理に対応する目的要素を記憶部32に記憶しているため、前回指定した目的要素を使用するとして事前に設定することができる。この場合、操作者は、設定ツールを起動し、図3に示す目的要素事前設定画面341を開き、目的要素設定341aにおいて、「最後に指定した目的要素を使用する」を選択する。
過去に指定された目的要素は、医用画像管理装置3の操作者である獣医師、画像生成装置2によって撮影される患畜、あるいは医用画像管理装置3ごとに記憶されてもよい。この場合、獣医師、患畜、医用画像管理装置3に対応した最適な目的要素を設定することができる。
【0045】
また、図3に示す目的要素事前設定画面341における設定ボタン341bを押下することで各目的要素に対応する目的要素別パラメーターセットを設定することができる。目的要素別パラメーターとは、各目的要素に対応する目的要素別画像処理を実施する際に用いられる階調処理及び骨部軟部補正処理等のパラメーターである。当該目的要素別パラメーターセット設定において、予め目的要素別パラメーター値が入力された目的要素別パラメーターセットが複数用意されており、そのうちの一つを選択することで複数種の目的要素別パラメーター値を一度に設定することができる。
【0046】
また、図3に示す目的要素事前設定画面341における編集ボタン341cを押下することで、図4に示す目的要素別パラメーター編集画面342を開き、各目的要素に対応する目的要素別パラメーターを編集することができる。具体的には、目的要素別パラメーター編集画面342に表示される目的要素を押下し、各パラメーター値を入力する。
【0047】
図5は、患畜受付から画像受信までの流れである撮影処理を示すフローチャートである。
本実施の形態では、医用画像管理システム1において、DR撮影を行う場合について説明する。
医用画像管理装置3において、例えば、入力部33を介して、獣医師、技師などの操作者から撮影処理の実行指示が入力されたことをトリガーとして、制御部31は、記憶部32に記憶されている撮影プログラムに従い、撮影処理を実行する。
【0048】
予め、医療施設の放射線撮影室内で、DR撮影対象の患畜がDR撮影装置の撮影台に乗せられている状態である。また、医用画像管理装置3において、DR撮影する患畜などの全ての患畜情報は、受付装置4から受信され又は入力部33を介する操作者からの入力に応じて生成されて、記憶部32に記憶されているものとする。
【0049】
図5に示す撮影処理において、まず、制御部31は、入力部33を介する操作者からの患畜受付ボタンのクリック入力を受け付ける(ステップS1)。
そして、制御部31は、入力部33を介する操作者からの、記憶部32に記憶されている患畜情報のうち、DR撮影する患畜の患畜情報の選択入力を受け付けて登録する(ステップS2;受付ステップ)。このとき、制御部31は、受付部として機能する。
そして、制御部31は、患畜情報に基づき、患畜の種類を特定する(ステップS3;特定ステップ)。このとき、制御部31は、特定部として機能する。なお、制御部31は、ステップS3において、患畜の種類だけでなく、患畜の体格や体重などを特定してもよい。
【0050】
そして、制御部31は、入力部33を介する操作者からの診察開始ボタンのクリック入
力を受け付ける(ステップS4)。そして、制御部31は、DR撮影の放射線画像の画像データを表示する患畜画面を表示部34に表示する(ステップS5)。患畜画面は、DR撮影の画像データ取込状態に移行するための撮影準備ボタンを含むものとする。
【0051】
そして、制御部31は、入力部33を介する操作者からの撮影準備ボタンのクリック入力を受け付ける(ステップS6)。
【0052】
そして、制御部31は、入力部33を介する操作者からのDR撮影操作入力を受け付け、通信部35を介して、操作情報をDR撮影装置に送信してDR撮影を行う(ステップS7)。DR読取装置2eは、DR撮影装置から曝射されたX線を自動的に検知して1枚の放射線画像の画像データを生成し、当該画像データを医用画像管理装置3に送信する。そして、制御部31は、通信部35を介して、撮影された画像データをDR読取装置2eから受信し、画像DB管理部36の未確定画像領域36bに記憶する(ステップS8)。
【0053】
そして、制御部31は、記憶部32に記憶されている画像取込プログラムに従い、画像取込処理を実行する(ステップS9)。
図6は、画像取込処理を示すフローチャートである。
【0054】
まず、制御部31は、DR読取装置2eによって生成された撮影画像の画像データにおける撮影対象の輪郭、形状等から部位を識別する(ステップS21)。
そして、制御部31は、ステップS21において識別した部位に対応する部位別パラメーターを記憶部32から読み出す(ステップS22)。
そして、制御部31は、ステップS22において読み出した部位別パラメーターに基づいて部位別画像処理条件を決定する(ステップS23)。
そして、制御部31は、ステップS23において決定した部位別画像処理条件で画像データに画像のコントラストを調整する階調処理、濃度を調整する処理、鮮鋭度を調整する周波数処理等の部位別画像処理を施し、第1画像を生成する(ステップS24)。
そして、制御部31は、表示部34にステップS24において生成した第1画像を表示する(ステップS25)。
【0055】
そして、制御部31は、目的要素が事前に設定されているかどうかを判断する(ステップS26)。
目的要素が事前に設定されていない場合(ステップS26;NO)、制御部31は、入力部33を介する操作者からの目的要素の入力を受け付け、目的要素の指定はされたかどうかを判断する(ステップS27)。
【0056】
目的要素の設定の際、制御部31は、図7に示す目的要素選択用画面343を表示部34に表示する(表示制御ステップ)。このとき、制御部31は、表示制御部として機能する。そして、制御部31は、入力部33を介する操作者からの入力を受け付ける(選択ステップ)。
制御部31は、目的要素選択用画面343内の目的要素画面343a(画像処理パラメーター選択画面)において、ステップS3(特定ステップ)において特定した患畜(動物)の種類等(体格、体重でもよい)に基づき、動物の画像及び各目的要素に対応する目的要素名を表示する(表示制御ステップ)。動物の画像とは、動物の模式図などである。図7に示す例では、動物の種類が犬の場合であり、動物の画像は犬の模式図である。
なお、ステップS3(特定ステップ)において特定した動物の種類が「猫」の場合は図8、「鳥」の場合は図9、「その他」の場合は図10のような目的要素画面343aが表示される。動物の種類によって、目的要素画面343aに表示される動物の画像が切り替えられる。
また、図示はしていないが、動物の体格に基づき、動物の画像を表示することで、例えば、同じ種類の犬でも、「大型犬」「中型犬」「小型犬」を切り替えることができる。
また、目的要素画面343a内の目的要素を押下することで、当該目的要素を選択することができる。図7に示す例(「犬」)では、動物の画像における部位情報である「頭部」が選択されている状態である。図10に示す例(「その他」)では、撮影方法や体格については選択可能である。
また、選択クリアボタン343bを押下することで、目的要素の選択をクリアすることができる。
また、キャンセルボタン343cを押下することで、目的要素の設定をキャンセルし、目的要素選択用画面343を閉じることができる。
また、OKボタン343dを押下することで、目的要素の設定が確定され、当該目的要
素の情報は記憶部32に記憶され、目的要素選択用画面343を閉じることができる。
また、図7~9の例では、動物の画像は模式図であるが、写真やアイコンなどでもよい。動物の画像を見ることで、動物の種類等を確認できる画像であれば、上記例に限定されない。
また、目的要素画面343aのタブ(「犬」「猫」「鳥」「その他」)を切り替えることで、動物の画像を切り替えることができる。
【0057】
目的要素の指定がされない場合(ステップS27;NO)、制御部31は、表示部34の患畜画面に画像を表示する(ステップS28)。この場合の画像は第1画像である。
【0058】
また、目的要素が事前に設定されている場合(ステップS26;YES)、または目的要素の指定がされた場合(ステップS27;YES)、制御部31は、設定または指定された目的要素に対応する目的要素別パラメーター(画像処理パラメーター)を記憶部32から読み出す(ステップS29;読み出しステップ)。つまり、目的要素別パラメーターは、ステップS3において特定された患畜の種類等(体格、体重でもよい)に対応する。
そして、制御部31は、ステップS29において読み出した目的要素別パラメーターに基づいて目的要素別画像処理条件(画像処理条件)を決定する(ステップS30;決定ステップ)。
そして、制御部31は、ステップS30において決定した目的要素別画像処理条件で第1画像の画像データに目的要素別画像処理を施し、第2画像(処理済医用画像)を生成し(ステップS31;生成ステップ)、ステップS28に移行する。この場合、表示部34の患畜画面に表示する画像は第2画像である。
【0059】
そして、制御部31は、入力部33を介する操作者からの目的要素の変更を受け付け、目的要素の変更はされたかどうかを判断する(ステップS32)。
目的要素の変更がされない場合(ステップS32;NO)、制御部31は、患畜画面に画像を表示し(ステップS33)、画像取込処理を終了し、図5に示す撮影処理に戻る。この場合に表示する画像は、ステップS28において表示した画像である。
【0060】
また、目的要素の変更がされた場合(ステップS32;YES)、制御部31は、ステップS29~S31と同様のステップS34~S36を実施し(変更ステップ)、ステップS33に移行する。この場合に表示する画像は、ステップS36において目的要素別画像処理を施して生成した画像である。
【0061】
図5に示す撮影処理に戻り、制御部31は、図6に示す画像取込処理のステップS43において表示した画像の画像データとステップS2で選択された患畜情報との紐づけを行い(ステップS10)、当該紐づけられた画像データと患畜情報を画像DB管理部36の確定画像領域36aに記憶する。そして、制御部31は、患畜画面に、ステップS10で紐づけられた画像データ及び患畜情報を表示し(ステップS11)、撮影処理を終了する。ステップS7~S11の処理は、撮影する画像データの枚数分だけ繰り返される。
【0062】
(効果)
以上、本実施の形態によれば、医用画像管理システム1のプログラムは、医用画像管理装置3の制御部31(コンピューター)に、操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付ステップ(S2)、患畜情報に基づき動物の種類を特定する特定ステップ(S3)、動物の種類に基づき、動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御ステップ(S27)、を実行させる。
従って、動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できる。具体的には、動物の画像によって、目的要素選択用画面343内の目的要素画面343a(画像処理パラメーター選択画面)において対象となる動物を視覚的に認識しやすくなることで、画像処理パラメーターの選択が容易となる。
【0063】
また、特定ステップ(S3)は、患畜情報に基づき動物の体格をさらに特定し、表示制御ステップ(S27)は、動物の体格に基づき、動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する。
従って、動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できる。具体的には、動物の画像によって、目的要素選択用画面343内の目的要素画面343a(画像処理パラメーター選択画面)において対象となる動物を視覚的に認識しやすくなることで、画像処理パラメーターの選択が容易となる。
【0064】
また、医用画像管理システム1のプログラムは、動物の種類に対応する画像処理パラメーターを記憶部から読み出す読み出しステップ(S29)、画像処理パラメーターに基づいて画像処理条件を決定する決定ステップ(S30)、画像処理条件で医用画像の画像データに画像処理を施して処理済医用画像を生成する生成ステップ(S31)、を制御部31に実行させる。
従って、動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できる。
【0065】
また、特定ステップ(S3)は、患畜情報に基づき動物の体格をさらに特定し、医用画像管理システム1のプログラムは、動物の体格に対応する画像処理パラメーターを記憶部から読み出す読み出しステップ(S29)、画像処理パラメーターに基づいて画像処理条件を決定する決定ステップ(S30)、画像処理条件で医用画像の画像データに画像処理を施して処理済医用画像を生成する生成ステップ(S31)、を制御部31に実行させる。
従って、動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できる。
【0066】
また、特定ステップ(S3)は、患畜情報に基づき動物の体重を特定し、医用画像管理システム1のプログラムは、動物の体重に対応する画像処理パラメーターを記憶部から読み出す読み出しステップ(S29)、画像処理パラメーターに基づいて画像処理条件を決定する決定ステップ(S30)、画像処理条件で医用画像の画像データに画像処理を施して処理済医用画像を生成する生成ステップ(S31)、を制御部31に実行させる。
従って、動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できる。具体的には、動物の画像によって、目的要素選択用画面343内の目的要素画面343a(画像処理パラメーター選択画面)において対象となる動物を視覚的に認識しやすくなることで、画像処理パラメーターの選択が容易となる。
【0067】
また、医用画像管理システム1のプログラムは、動物の画像から動物の部位情報を選択する選択ステップ(S27)、部位情報に対応する画像処理パラメーターを記憶部から読み出す読み出しステップ(S29)、画像処理パラメーターに基づいて画像処理条件を決定する決定ステップ(S30)、画像処理条件で医用画像の画像データに画像処理を施して処理済医用画像を生成する生成ステップ(S31)、を制御部31に実行させる。
従って、動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できる。
【0068】
また、医用画像管理装置3は、操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付部(制御部31)と、患畜情報に基づき動物の種類を特定する特定部(制御部31)と、動物の種類に基づき、動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御部(制御部31)と、有する。
従って、動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できる。具体的には、動物の画像によって、目的要素選択用画面343内の目的要素画面343a(画像処理パラメーター選択画面)において対象となる動物を視覚的に認識しやすくなることで、画像処理パラメーターの選択が容易となる。
【0069】
また、医用画像管理システム1は、操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付部(制御部31)と、患畜情報に基づき動物の種類を特定する特定部(制御部31)と、動物の種類に基づき、動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御部(制御部31)と、を備える。
従って、動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できる。具体的には、動物の画像によって、目的要素選択用画面343内の目的要素画面343a(画像処理パラメーター選択画面)において対象となる動物を視覚的に認識しやすくなることで、画像処理パラメーターの選択が容易となる。
【0070】
また、医用画像管理方法は、操作者が動物の患畜情報を入力することを受け付ける受付ステップと、患畜情報に基づき動物の種類を特定する特定ステップと、動物の種類に基づき、動物の画像を、画像処理パラメーター選択画面に表示する表示制御ステップと、を含む。
従って、動物を対象とした医用画像の画像処理時の画像処理パラメーターの選択をより好適に実施できる。具体的には、動物の画像によって、目的要素選択用画面343内の目的要素画面343a(画像処理パラメーター選択画面)において対象となる動物を視覚的に認識しやすくなることで、画像処理パラメーターの選択が容易となる。
【0071】
(その他実施形態)
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る好適な医用画像管理装置、医用画像管理方法及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0072】
例えば、上記実施の形態において、目的要素の設定は、入力部33を介する操作者からの入力によって行われる、または前回行われた目的要素別画像処理に対応する目的要素が設定されるとしたがこれに限らない。
制御部31は、目的要素の選択を、人工知能を用いて決定するとしてもよい。制御部31は、医用画像において識別した撮影部位と、操作者によって入力された目的要素を紐づけて記憶部32、あるいは外部の記憶装置に記憶することでデータを集積する。そして、集積されたデータを学習させて撮影部位と目的要素との関係についての学習モデルを構築する。制御部31は、医用画像において識別した撮影部位に基づいて、構築した学習モデルを用いて最適な目的要素を決定する。
従って、操作者が目的要素を入力することがなく、自動で最適な目的要素を設定することができる。
【0073】
また、上記実施の形態の画像取込処理のステップS25において、制御部31は、表示部34にステップS24において生成した第1画像を表示するとしたがこれに限らない。制御部31は、第1画像を患畜画面に表示しなくてもよい。
【0074】
また、上記実施の形態において、操作者は、目的要素を事前設定する場合、図3に示す目的要素事前設定画面341を開き、目的要素設定341aにおいて、「目的要素を指定する」を選択し、ドロップダウンリストから希望の目的要素を選択するとしたがこれに限らない。目的要素を選択する際に、図7に示す目的要素選択用画面343を開き、入力を行ってもよい。
【0075】
また、以上の実施の形態における医用画像管理システム1を構成する各部の細部構成及び細部動作に関して本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0076】
1 医用画像管理システム
2 画像生成装置
2a 超音波診断装置
2b 内視鏡
2c 心電図記録装置
2d CR読取装置
2e DR読取装置
3 医用画像管理装置
31 制御部(受付部、特定部、表示制御部)
32 記憶部
33 入力部
34 表示部
35 通信部
36 画像DB管理部
4 受付装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10