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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174054
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】速度測定装置及び速度測定方法
(51)【国際特許分類】
   G01P 3/36 20060101AFI20231130BHJP
【FI】
G01P3/36 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086675
(22)【出願日】2022-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】古谷 雅
(57)【要約】
【課題】対象物と速度測定装置の間の距離が変動しても対象物の速度を正確に測定することができる速度測定装置を提供する。
【解決手段】移動する測定対象物10からの反射光を受光する両側テレセントリックレンズ4と、両側テレセントリックレンズ4を通過した反射光による像面に対して傾斜して配置された空間フィルタ50と、反射光を空間フィルタ50で空間フィルタリングして得られる信号の周波数に基づき、測定対象物の移動速度を算出する移動速度算出部302と、を備える速度測定装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動する測定対象物からの反射光を受光する両側テレセントリックレンズと、
前記両側テレセントリックレンズを通過した前記反射光による像面に対して傾斜して配置された空間フィルタと、
前記反射光を前記空間フィルタで空間フィルタリングして得られる信号の周波数に基づき、前記測定対象物の移動速度を算出する移動速度算出部と、
を備える、速度測定装置。
【請求項2】
前記空間フィルタが、所定のピッチで縞状に配置された光検出器を備える、請求項1に記載の速度測定装置。
【請求項3】
前記空間フィルタが、所定のピッチで縞状に配置された遮光部を備える格子を備え、
前記格子を通過した光を受光する光検出器をさらに備える、請求項1に記載の速度測定装置。
【請求項4】
前記空間フィルタが、所定のピッチで縞状に配置された遮光部を備える格子を備え、
前記格子を通過した光を受光する第1の光検出器と、前記格子で反射した光を受光する第2の光検出器と、さらに備える、請求項1に記載の速度測定装置。
【請求項5】
前記第1の光検出器からの信号と前記第2の光検出器からの信号の差分の信号を増幅する差分増幅部をさらに備える、請求項4に記載の速度測定装置。
【請求項6】
前記移動速度算出部が、前記増幅された差分の信号の周波数に基づき、前記測定対象物の移動速度を算出する、請求項5に記載の速度測定装置。
【請求項7】
前記両側テレセントリックレンズと前記空間フィルタの間に配置されたプリズムをさらに備える、請求項1に記載の速度測定装置。
【請求項8】
前記測定対象物に光を照射する光源をさらに備える、請求項1に記載の速度測定装置。
【請求項9】
移動する測定対象物からの反射光を物体側テレセントリックレンズ又は両側テレセントリックレンズで受光することと、
前記両側テレセントリックレンズを通過した前記反射光による像面に対して傾斜して配置された空間フィルタで、前記反射光を空間フィルタリングすることと、
前記反射光を空間フィルタリングして得られる信号の周波数に基づき、前記測定対象物の移動速度を算出する移動速度算出部と、
を含む、速度測定方法。
【請求項10】
前記空間フィルタが、所定のピッチで縞状に配置された遮光部を備える格子を備え、
前記格子を通過した光を光電変換して第1の信号を生成することと、
前記格子で反射した光を光電変換して第2の信号を生成することと、
をさらに含む、請求項9に記載の速度測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、速度測定装置及び速度測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
対象物の移動速度を非接触で測定する方法が提案されてきている。特許文献1は、対象物からの光路長が互いに異なる位置に2つの空間フィルタを配置し、対象物からの反射光を2つの空間フィルタの両方に結像し、2つの空間フィルタでフィルタリングされた2つの信号の両方の周波数を用いて、対象物の移動速度を算出することを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭53-138381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の非接触速度測定装置は、対象物と速度測定装置の間の距離が変動すると、対象物からの反射光が結像する位置が空間フィルタからずれるために、対象物の速度を正確に測定することができない。そこで、本発明は、対象物と速度測定装置の間の距離が変動しても対象物の速度を正確に測定することができる速度測定装置及び速度測定方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様に係る速度測定装置は、移動する測定対象物からの反射光を受光する両側テレセントリックレンズと、両側テレセントリックレンズを通過した反射光による像面に対して傾斜して配置された空間フィルタと、反射光を空間フィルタで空間フィルタリングして得られる信号の周波数に基づき、測定対象物の移動速度を算出する移動速度算出部と、を備える。
【0006】
上記の速度測定装置において、空間フィルタが、所定のピッチで縞状に配置された光検出器を備えていてもよい。
【0007】
上記の速度測定装置において、空間フィルタが、所定のピッチで縞状に配置された遮光部を備える格子を備え、上記の速度測定装置が、格子を通過した光を受光する光検出器をさらに備えていてもよい。
【0008】
上記の速度測定装置において、空間フィルタが、所定のピッチで縞状に配置された遮光部を備える格子を備え、上記の速度測定装置が、格子を通過した光を受光する第1の光検出器と、格子で反射した光を受光する第2の光検出器と、をさらに備えていてもよい。
【0009】
上記の速度測定装置が、第1の光検出器からの信号と第2の光検出器からの信号の差分の信号を増幅する差分増幅部をさらに備えていてもよい。
【0010】
上記の速度測定装置において、移動速度算出部が、増幅された差分の信号の周波数に基づき、測定対象物の移動速度を算出してもよい。
【0011】
上記の速度測定装置が、両側テレセントリックレンズと空間フィルタの間に配置されたプリズムをさらに備えていてもよい。
【0012】
上記の速度測定装置が、測定対象物に光を照射する光源をさらに備えていてもよい。
【0013】
本発明の態様に係る速度測定方法は、移動する測定対象物からの反射光を両側テレセントリックレンズで受光することと、両側テレセントリックレンズを通過した反射光による像面に対して傾斜して配置された空間フィルタで、反射光を空間フィルタリングすることと、反射光を空間フィルタリングして得られる信号の周波数に基づき、測定対象物の移動速度を算出する移動速度算出部と、を含む。
【0014】
上記の速度測定方法において、空間フィルタが、所定のピッチで縞状に配置された光検出器を備えていてもよい。
【0015】
上記の速度測定方法において、空間フィルタが、所定のピッチで縞状に配置された遮光部を備える格子を備え、上記の速度測定方法が、格子を通過した光を光電変換して信号を生成することをさらに含んでいてもよい。
【0016】
上記の速度測定方法において、空間フィルタが、所定のピッチで縞状に配置された遮光部を備える格子を備え、上記の速度測定方法が、格子を通過した光を光電変換して第1の信号を生成することと、格子で反射した光を光電変換して第2の信号を生成することと、をさらに含んでいてもよい。
【0017】
上記の速度測定方法が、第1の信号と第2の信号の差分の信号を増幅することをさらに含んでいてもよい。
【0018】
上記の速度測定方法において、増幅された差分の信号の周波数に基づき、測定対象物の移動速度を算出してもよい。
【0019】
上記の速度測定方法が、両側テレセントリックレンズと空間フィルタの間に配置されたプリズムで反射光を受光することをさらに含んでいてもよい。
【0020】
上記の速度測定方法が、測定対象物に光を照射することをさらに含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、対象物と速度測定装置の間の距離が変動しても対象物の速度を正確に測定することができる速度測定装置及び速度測定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1(A)は、実施形態に係る速度測定装置を示す模式的上面図である。図1(B)は、実施形態に係る速度測定装置を示す模式的側面図である。
図2図2は、実施形態に係る光検出器を示す模式図である。
図3図3は、実施形態に係る信号の強度の時間変化を示す模式的なグラフである。
図4図4は、実施形態に係る信号の周波数スペクトルを示す模式的なグラフである。
図5図5は、実施形態に係る速度測定装置を示す模式的側面図である。
図6図6は、実施形態に係る光検出器を示す模式図である。
図7図7は、実施形態に係る2つの信号の強度の時間変化を示す模式的なグラフである。
図8図8は、実施形態に係る2つの信号の強度の差分の信号の時間変化を示す模式的なグラフである。
図9図9は、実施形態に係る速度測定装置を示す模式的側面図である。
図10図10は、実施形態に係る速度測定装置を示す模式的側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。ただし、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0024】
実施形態に係る速度測定装置は、図1に示すように、移動する測定対象物10からの反射光を受光する両側テレセントリックレンズ4と、両側テレセントリックレンズ4を通過した反射光による像面に対して傾斜して配置された空間フィルタ50と、反射光を空間フィルタ50で空間フィルタリングして得られる信号の周波数に基づき、測定対象物の移動速度を算出する移動速度算出部302と、を備える。移動速度算出部302は、例えば、中央演算処理装置(CPU)300に含まれる。
【0025】
測定対象物10は、平行に移動する。測定対象物10は、速度測定装置に対して相対的に移動する。例えば、速度測定装置が静置され、測定対象物10が移動してもよいし、測定対象物10が静置され、速度測定装置が移動してもよい。速度測定装置が静置され、測定対象物10が移動する場合、測定対象物10の例としては、フィルム、及び不織布等が挙げられるが、特に限定されない。測定対象物10が静置され、速度測定装置が移動する場合、測定対象物10の例としては、路面が挙げられるが、特に限定されない。
【0026】
実施形態に係る速度測定装置は、測定対象物10に光を照射する光源30をさらに備えていてもよい。光源30としては、レーザー及び発光ダイオード(LED)が使用可能であるが、特に限定されない。光の強度は、例えば、一定である。実施形態に係る速度測定装置は、光源30が発した光を平行光にする照射用レンズ31をさらに備えていてもよい。光源30が光を照射することにより、測定対象物10から反射光が生じる。ただし、光源30が光を照射しなくとも、太陽光や周囲の照明光により測定対象物10から反射光が生じる場合は、光源30はなくてもよい。
【0027】
両側テレセントリックレンズ4は、測定対象物10からの反射光を集光するする第1のレンズ40を備えていてもよい。第1のレンズ40は、例えば、光軸が測定対象物10に対して略垂直になるように配置される。第1のレンズ40の物体側の主光線は平行である。これにより、第1のレンズ40と測定対象物10の間の距離が変わっても、結像倍率は一定である。また、両側テレセントリックレンズ4は、第1のレンズ40で集光された反射光を平行光にする第2のレンズ41を備えていてもよい。例えば、第2のレンズ41は、光軸が測定対象物10に対して略垂直になるように配置される。第2のレンズ41の像側の主光線は平行である。これにより、第2のレンズ41と空間フィルタ50の間の距離が変わっても、結像倍率は一定である。例えば、第1のレンズ40の光軸と第2のレンズ41の光軸は一致する。第1のレンズ40と第2のレンズ41の間に絞り61が配置されていてもよい。第1のレンズ40、第2のレンズ41、及び絞り61は、鏡筒71内に配置されていてもよい。両側テレセントリックレンズ4は、例えば、測定対象物10と空間フィルタ50の間に配置される。
【0028】
空間フィルタ50は、例えば、両側テレセントリックレンズ4の光軸に対して傾斜して配置される。空間フィルタ50は、両側テレセントリックレンズ4を通過した反射光による像面に対して傾斜して配置されているため、空間フィルタ50上の一部の領域で測定対象物10の像がクリアに結像し、空間フィルタ50上の他の領域で測定対象物10の像がぼやけて結像する。空間フィルタ50は、図2に示すように、所定のピッチPで縞状に配置された光検出器52を備えていてもよい。図1に示す空間フィルタ50を構成する光検出器52は、空間フィルタリングされた光を電気信号に変換する。信号は、増幅器により増幅され、移動速度算出部302に送られる。信号は、図3に示すように、測定対象物10の速度と空間フィルタ50のピッチPに比例する周波数を有する交流成分を含む。
【0029】
信号を所定の時間蓄積し、高速フーリエ変換(FFT)処理すると、図4に示すような周波数スペクトル(振幅スペクトル)が得られる。周波数スペクトルにおいて、ゼロ付近を除いて振幅のピークを与える正の周波数が、信号の周波数である。なお、スペクトルはパワースペクトルでもよい。
【0030】
移動速度算出部302は、信号の周波数Fを算出する。さらに、移動速度算出部302は、例えば下記(1)式を用いて、測定対象物10の移動速度Vを算出する。
V=FP/M (1)
ここで、Pは空間フィルタ50のピッチである。Mは、両側テレセントリックレンズ4による倍率である。なお、移動速度Vの算出には、信号の周波数Fの代わりに信号の周期を用いてもよい。
【0031】
速度測定装置と測定対象物の間の距離が一定である場合、像面に対して平行に配置された空間フィルタに測定対象物を結像させれば、測定対象物の移動速度を安定的に計測可能である。しかし、速度測定装置及び測定対象物のいずれかの揺れ等により、速度測定装置と測定対象物の間の距離を一定に保てない場合が生じ得る。空間フィルタが像面に対して平行に配置されている場合、速度測定装置と測定対象物の間の距離が変動して、空間フィルタ上における測定対象物の像がぼやけると、測定対象物の移動速度の算出が不可能になり得る。これに対し、実施形態に係る速度測定装置においては、空間フィルタ50が、両側テレセントリックレンズ4を通過した反射光による像面に対して傾斜して配置されているため、速度測定装置と測定対象物10の間の距離が、短くなったり、長くなったりして変動すると、空間フィルタ50上において、測定対象物10の像がクリアに結像する位置が連続的に移動するものの、空間フィルタ50上の全ての領域で測定対象物10の像がぼやけることを抑制可能である。そのため、実施形態に係る速度測定装置は、当該速度測定装置と測定対象物10の間の距離が変動しても、測定対象物10の移動速度を安定的に計測可能である。
【0032】
図5に示すように、実施形態に係る速度測定装置は、両側テレセントリックレンズ4と空間フィルタ50の間に配置されたプリズム60を備えていてもよい。プリズム60は、反射光の進行方向において連続的に変化する厚みを有する。プリズム60は例えば楔形プリズムであるが、特に限定されない。プリズム60は、例えば、測定対象物10の移動方向においては一定の厚みを有する。反射光の進行方向において連続的に変化する厚みを有するプリズム60を反射光が通過すると、反射光が形成する像面が、両側テレセントリックレンズ4の光軸に対して傾斜する。この場合、空間フィルタ50を両側テレセントリックレンズ4の光軸に対して垂直に配置してもよいし、傾斜して配置してもよい。プリズム60により反射光が形成する像面が両側テレセントリックレンズ4の光軸に対して傾斜するため、空間フィルタ50の一部の領域で測定対象物10の像がクリアに結像し、空間フィルタ50の他の領域で測定対象物10の像がぼやけて結像する。
【0033】
図1及び図5に示す空間フィルタ50は、図6に示すように、所定のピッチPで縞状に配置された第1の光検出器53と、所定のピッチPで縞状に配置された第2の光検出器54と、を備えていてもよい。第2の光検出器54は、第1の光検出器53の間隙に配置され、第1の光検出器53の縞状部分と第2の光検出器54の縞状部分は交互に配置される。
【0034】
第1の光検出器53と第2の光検出器54には、差動増幅器303が接続されている。図7に示すように、第1の光検出器53で光電変換された信号の位相は、第2の光検出器54で光電変換された信号の位相に対して反転している。差動増幅器303は、第1の光検出器53で光電変換された信号と第2の光検出器54で光電変換された信号の図8に示す差分信号を得る。差分信号においては、バイアス成分が除去される。差動増幅器303は、差分信号を増幅して、増幅した差分信号を移動速度算出部302に送る。移動速度算出部302は、差分信号から信号の周波数Fを算出する。バイアス成分を除去することにより、信号の増幅倍率を上げることが可能である。
【0035】
図9に示す空間フィルタ50は、所定のピッチPで縞状に配置された遮光部を備える格子を備えていてもよい。格子は、測定対象物10から反射光による像面に対して傾斜して配置されている。格子は、例えば、両側テレセントリックレンズ4の光軸に対して傾斜して配置される。速度測定装置は、格子である空間フィルタ50を通過した光を集光するレンズ151と、格子を通過してレンズ151で集光された光を受光する光検出器152と、を備えていてもよい。光検出器152が、信号を移動速度算出部302に送る。この場合、光検出器152は、縞状でなくてよい。
【0036】
図10に示すように、空間フィルタ50は、所定のピッチPで縞状に配置された遮光部を備える格子を備えていてもよい。格子は、測定対象物10から反射光による像面に対して傾斜して配置されている。格子は、例えば、両側テレセントリックレンズ4の光軸に対して傾斜して配置される。速度測定装置は、格子である空間フィルタ50を通過した光を集光する第1のレンズ153と、格子を通過して第1のレンズ153で集光された光を受光する第1の光検出器154と、格子で反射した光を集光する第2のレンズ155と、格子を通過して第2のレンズ155で集光された光を受光する第2の光検出器156と、を備えていてもよい。第1及び第2の光検出器154、156は、縞状でなくてよい。
【0037】
第1の光検出器154と第2の光検出器156には、差動増幅器303が接続されている。差動増幅器303は、第1の光検出器154で光電変換された信号と第2の光検出器156で光電変換された信号の差分信号を得る。差動増幅器303は、差分信号を増幅して、増幅した差分信号を移動速度算出部302に送る。移動速度算出部302は、差分信号から信号の周波数Fを算出する。
【0038】
上記のように本発明を実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。例えば、空間フィルタは、格子と、格子に密着又は近接する面状の光検出器と、を備えていてもよい。本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。
【符号の説明】
【0039】
4・・・両側テレセントリックレンズ、10・・・測定対象物、30・・・光源、31・・・照射用レンズ、40・・・第1のレンズ、41・・・第2のレンズ、50・・・空間フィルタ、52・・・光検出器、53・・・光検出器、54・・・光検出器、60・・・プリズム、71・・・鏡筒、151・・・レンズ、152・・・光検出器、153・・・レンズ、154・・・光検出器、155・・・レンズ、156・・・光検出器、302・・・移動速度算出部、303・・・差動増幅器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10