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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174092
(43)【公開日】2023-12-07
(54)【発明の名称】転換コンベヤ装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 13/10 20060101AFI20231130BHJP
   B65G 47/53 20060101ALI20231130BHJP
   B65G 43/08 20060101ALI20231130BHJP
【FI】
B65G13/10
B65G47/53 F
B65G43/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022086752
(22)【出願日】2022-05-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100123630
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 誠
(72)【発明者】
【氏名】神戸 裕介
【テーマコード(参考)】
3F016
3F027
3F033
【Fターム(参考)】
3F016AA01
3F016BA07
3F016CC08
3F016CE01
3F027AA03
3F027CA01
3F027DA04
3F027DA09
3F027DA14
3F027EA01
3F027FA12
3F033BC07
3F033EA06
(57)【要約】
【課題】安定して荷物の搬送方向を転換することができる転換コンベヤ装置を提供する。
【解決手段】本発明は、搬入コンベヤによって搬送された荷物を、搬出コンベヤの搬送方向に転換する転換コンベヤ装置(1)であって、搬入コンベヤの搬送方向に荷物を搬送するように回転駆動される第1搬送ローラ群(2)と、搬出コンベヤの搬送方向に荷物を搬送するように回転駆動される第2搬送ローラ群(4)と、第1搬送ローラ群によって支持されていた荷物が、第2搬送ローラ群によって支持されるように、第1搬送ローラ群及び/又は第2搬送ローラ群を昇降させる昇降駆動機構(14, 16)と、第1搬送ローラ群、第2搬送ローラ群、及び昇降駆動機構を制御するコントローラ(18)と、を有し、コントローラは、第1搬送ローラ群の回転駆動を停止させる前に、昇降駆動機構により、第2搬送ローラ群の上昇及び/又は第1搬送ローラ群の下降を開始させることを特徴としている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬入コンベヤによって搬送されてきた荷物の搬送方向を、搬出コンベヤによる荷物の搬送方向に転換するための転換コンベヤ装置であって、
上記搬入コンベヤの搬送方向に荷物を搬送するように回転駆動される第1搬送ローラ群と、
上記搬出コンベヤの搬送方向に荷物を搬送するように回転駆動される第2搬送ローラ群と、
上記第1搬送ローラ群によって支持されていた荷物が、上記第2搬送ローラ群によって支持されるように、上記第1搬送ローラ群及び/又は上記第2搬送ローラ群を昇降させる昇降駆動機構と、
上記第1搬送ローラ群、上記第2搬送ローラ群、及び上記昇降駆動機構を制御するコントローラと、
を有し、
上記コントローラは、上記第1搬送ローラ群の回転駆動を停止させる前に、上記昇降駆動機構により、上記第2搬送ローラ群の上昇及び/又は上記第1搬送ローラ群の下降を開始させることを特徴とする転換コンベヤ装置。
【請求項2】
上記コントローラは、上記第1搬送ローラ群の回転が完全に停止した後に、上記第2搬送ローラ群の上昇及び/又は上記第1搬送ローラ群の下降が完了するように、上記昇降駆動機構を制御する請求項1記載の転換コンベヤ装置。
【請求項3】
さらに、搬送すべき荷物を検出するセンサを有し、上記コントローラは、上記センサによって検出された単一の信号に基づいて、上記第1搬送ローラ群の回転停止、及び上記第2搬送ローラ群の上昇及び/又は上記第1搬送ローラ群の下降を制御する請求項1又は2に記載の転換コンベヤ装置。
【請求項4】
上記コントローラは、上記第2搬送ローラ群を上昇させるように構成され、上記第2搬送ローラ群を上昇させる際、上記第2搬送ローラ群を、その上昇完了位置よりも低い位置で一旦停止させ、その後、上昇完了位置まで上昇するように、上記昇降駆動機構を制御する請求項1又は2に記載の転換コンベヤ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、転換コンベヤ装置に関し、特に、搬入コンベヤによって搬送されてきた荷物の搬送方向を、搬出コンベヤによる荷物の搬送方向に転換するための転換コンベヤ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2018-145004号公報(特許文献1)には、ピッキングシステム及び自動倉庫システムが記載されている。ここに記載されている自動倉庫システムにおいては、複数のコンベヤを介して物品が搬送されている。そして、上流側の搬入コンベヤと、下流側の搬出コンベヤは搬送方向が互いに直角を為すように配置されており、搬入コンベヤによって搬送されてきた物品は、転換コンベヤによって搬送方向が90度転換されて後続の搬出コンベヤに移送される。
【0003】
具体的には、転換コンベヤには、第1の方向に物品を搬送するための複数のローラと、これに対して直角な第2方向に物品を搬送するための複数のローラが交互に設けられている。さらに、上流側のコンベヤによって搬送されてきた物品は、第1の方向に物品を搬送するローラによって転換コンベヤ上の所定の位置まで搬送され、その後、ローラは停止される。次いで、第2方向に物品を搬送するローラが上昇することにより、物品は、上昇したローラによって支持されるようになる。さらに、第2方向に物品を搬送するローラを回転駆動することにより、転換コンベヤ上の物品が第2方向に移動され、下流側の搬出コンベヤに移送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-145004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の自動倉庫システムに備えられている転換コンベヤにおいては、搬送する物品の特性によっては、搬送方向を転換する際に物品の後ろ側が浮き上がって搬送が不安定になったり、物品が倒れたりする場合があるという問題が発生する。即ち、特許文献1記載の転換コンベヤにおいては、上流側の搬入コンベヤから搬送されてきた物品を、その方向に転換コンベヤ上で移動させた後、方向転換のために停止させる際、物品に働く慣性力により物品の後ろ側が浮き上がったり、物品が倒れたりする場合がある。このような問題は、前方側に重心が偏っている物品や、重心位置が高い物品を搬送する際に発生しやすい。すなわち、転換コンベヤは、構造上、物品を搬送するためのローラの間隔が広く、方向転換のために物品を停止させた際、物品の底面先端部が隣り合うローラの間に落ち込むと、物品が大きく傾いたり、倒れたりする場合がある。
【0006】
本発明は、上記のような問題を抑制するために為されたものであり、安定して荷物(物品)の搬送方向を転換することができる転換コンベヤ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は、搬入コンベヤによって搬送されてきた荷物の搬送方向を、搬出コンベヤによる荷物の搬送方向に転換するための転換コンベヤ装置であって、搬入コンベヤの搬送方向に荷物を搬送するように回転駆動される第1搬送ローラ群と、搬出コンベヤの搬送方向に荷物を搬送するように回転駆動される第2搬送ローラ群と、第1搬送ローラ群によって支持されていた荷物が、第2搬送ローラ群によって支持されるように、第1搬送ローラ群及び/又は第2搬送ローラ群を昇降させる昇降駆動機構と、第1搬送ローラ群、第2搬送ローラ群、及び昇降駆動機構を制御するコントローラと、を有し、コントローラは、第1搬送ローラ群の回転駆動を停止させる前に、昇降駆動機構により、第2搬送ローラ群の上昇及び/又は第1搬送ローラ群の下降を開始させることを特徴としている。
【0008】
このように構成された本発明においては、搬入コンベヤによって搬送されてきた荷物は、第1搬送ローラ群によって、転換コンベヤ装置上で搬入コンベヤの搬送方向に搬送される。次いで、荷物は、昇降駆動機構の作動により第2搬送ローラ群によって支持されるようになり、第2搬送ローラ群によって、転換コンベヤ装置上で搬出コンベヤの搬送方向に搬送される。荷物の搬送方向を転換する際、コントローラは、第1搬送ローラ群の回転駆動を停止させる前に、昇降駆動機構により、第2搬送ローラ群の上昇及び/又は第1搬送ローラ群の下降を開始させる。
【0009】
このように構成された本発明によれば、荷物の搬送方向の転換の際に、第1搬送ローラ群の回転駆動が停止される前に、昇降駆動機構により第2搬送ローラ群が上昇を開始し、又は第1搬送ローラ群が下降を開始している。このため、第1搬送ローラ群の回転駆動が停止される際には第1搬送ローラ群の高さと第2搬送ローラ群の高さが近くなっており、荷物が傾いたとしても第2搬送ローラ群によって傾きが抑制される。即ち、第1搬送ローラ群の回転駆動を停止した際に、慣性力によって荷物が傾いて、荷物の底面先端部が第1搬送ローラの間に落ち込もうとしても、第2搬送ローラによって荷物の底面先端部が支持されるため、荷物が大きく傾くのを防止することができ、搬送を安定させることができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、コントローラは、第1搬送ローラ群の回転が完全に停止した後に、第2搬送ローラ群の上昇及び/又は第1搬送ローラ群の下降が完了するように、昇降駆動機構を制御する。
【0011】
このように構成された本発明によれば、第1搬送ローラ群の回転が完全に停止した後に、第2搬送ローラ群の上昇及び/又は第1搬送ローラ群の下降が完了するように、昇降駆動機構が制御される。このため、第1搬送ローラ群が回転駆動され、荷物が搬送されている状態で、荷物の底面に第2搬送ローラ群が接触して、荷物の搬送を妨げるのを防止することができる。
【0012】
本発明において、好ましくは、さらに、搬送すべき荷物を検出するセンサを有し、コントローラは、センサによって検出された単一の信号に基づいて、第1搬送ローラ群の回転停止、及び第2搬送ローラ群の上昇及び/又は第1搬送ローラ群の下降を制御する。
【0013】
このように構成された本発明によれば、第1搬送ローラ群の回転停止、及び第2搬送ローラ群の上昇及び/又は第1搬送ローラ群の下降が、センサによって検出された単一の信号に基づいて制御されるので、センサからの信号の入力、及び処理アルゴリズムを簡略化することができ、コントローラによる制御処理の負担を軽減することができる。
【0014】
本発明において、好ましくは、コントローラは、第2搬送ローラ群を上昇させるように構成され、第2搬送ローラ群を上昇させる際、第2搬送ローラ群を、その上昇完了位置よりも低い位置で一旦停止させ、その後、上昇完了位置まで上昇するように、昇降駆動機構を制御する。
【0015】
このように構成された本発明によれば、第2搬送ローラ群が上昇完了位置よりも低い位置で一旦停止され、その後、上昇完了位置まで上昇されるので、荷物が傾いた場合には、上昇完了位置よりも低い位置に一旦停止されている第2搬送ローラ群によって荷物の底面先端部が支持される。このため、第1搬送ローラ群の停止と、第2搬送ローラ群の上昇のタイミングを厳密に管理することなく、荷物の大きな傾きを防止することができ、コントローラによる制御を簡略化することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の転換コンベヤ装置によれば、荷物の搬送方向を安定して転換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態による転換コンベヤ装置が組み込まれた搬送装置の一例を示す上面図である。
図2】本発明の実施形態による転換コンベヤ装置の全体構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態による転換コンベヤ装置の作用の一例を示すタイムチャートである。
図4】本発明の実施形態による転換コンベヤ装置の作用を模式的に示す図である。
図5】比較例による従来の転換コンベヤ装置の作用を示すタイムチャートである。
図6】従来の転換コンベヤ装置上で搬送される荷物の状態を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による転換コンベヤ装置を説明する。
図1は、本発明の実施形態による転換コンベヤ装置が組み込まれた搬送装置の一例を示す上面図である。図2は、本発明の実施形態による転換コンベヤ装置の全体構成を示すブロック図である。図3は、本発明の実施形態による転換コンベヤ装置の作用の一例を示すタイムチャートである。図4は、本発明の実施形態による転換コンベヤ装置の作用を模式的に示す図である。
【0019】
図1に示すように、本発明の実施形態による転換コンベヤ装置1は、第1搬送ローラ群である複数のキャリアホイール2と、第2搬送ローラ群である複数の搬送ローラ4と、各キャリアホイール2を回転駆動する第1回転駆動機構6(図2)と、各搬送ローラ4を回転駆動する第2回転駆動機構8(図2)と、を有する。本実施形態の転換コンベヤ装置1は、コンベヤ10によって第1の方向(図1における横方向)に搬送されてきた荷物Aを、キャリアホイール2によって転換コンベヤ装置1上の所定位置まで搬送し、次いで、搬送ローラ4によって荷物Aを第2の方向(図1における縦方向)に搬送して、コンベヤ12に送り込むように構成されている。この場合において、コンベヤ10は搬入コンベヤとして機能し、コンベヤ12は搬出コンベヤとして機能する。
【0020】
なお、本実施形態の転換コンベヤ装置1は、コンベヤ12によって搬送されてきた荷物Aの搬送方向を転換して、コンベヤ10に送り込むように作動させることもできる。この場合においては、コンベヤ12が搬入コンベヤとして機能し、コンベヤ10が搬出コンベヤとして機能すると共に、複数の搬送ローラ4が第1搬送ローラ群として機能し、複数のキャリアホイール2が第2搬送ローラ群として機能する。
【0021】
第2搬送ローラ群を構成する各搬送ローラ4は、中心軸線を中心に回転可能に設けられた円筒形のローラであり、各搬送ローラ4は、所定の間隔を空けて互いに平行に、水平方向に並べて配置されている。図1においては、各搬送ローラ4の中心軸線は横方向に向けられているので、第2回転駆動機構8(図2)によって各搬送ローラ4が回転駆動されると、搬送ローラ4上に載置された荷物Aは、図1における縦方向に搬送される。
【0022】
第1搬送ローラ群を構成する各キャリアホイール2は、中心軸線を中心に回転可能に設けられた円板状の部材であり、搬送ローラ4と搬送ローラ4の間に、所定間隔で一列に水平方向に並べて複数配置されている。また、或る列のキャリアホイール2と、隣の列のキャリアホイール2は半ピッチずれて配置されており、各キャリアホイール2は、全体として市松状に配置されている。図1においては、各キャリアホイール2の中心軸線は縦方向に向けられているので、第1回転駆動機構6(図2)によって各キャリアホイール2が回転駆動されると、キャリアホイール2上に載置された荷物Aは、図1における横方向に搬送される。即ち、本実施形態において、各搬送ローラ4の中心軸線と、各キャリアホイール2の中心軸線は、互いに直角を為すように向けられている。
【0023】
上述したキャリアホイール2、搬送ローラ4、第1回転駆動機構6、第2回転駆動機構8の他、図2に示すように、転換コンベヤ装置1は、各キャリアホイール2を昇降させる昇降駆動機構である第1昇降駆動機構14と、各搬送ローラ4を昇降させる昇降駆動機構である第2昇降駆動機構16と、コントローラ18と、荷物センサ20と、を有する。
【0024】
第1昇降駆動機構14は、各キャリアホイール2を上下に昇降させる機構である。第1昇降駆動機構14により各キャリアホイール2が上昇した上昇完了位置である搬送位置では、転換コンベヤ装置1に載置された荷物Aは、複数のキャリアホイール2によって支持される。この状態では、第1回転駆動機構6によって各キャリアホイール2を回転駆動することにより、荷物Aを図1における横方向に搬送することができる。一方、第1昇降駆動機構14によって各キャリアホイール2が下降された休止位置では、転換コンベヤ装置1に載置された荷物Aは、各キャリアホイール2には接触せず、複数の搬送ローラ4によって支持される。
【0025】
次に、第2昇降駆動機構16は、各搬送ローラ4を上下に昇降させる機構である。第2昇降駆動機構16により各搬送ローラ4が上昇した上昇完了位置である搬送位置では、転換コンベヤ装置1に載置された荷物Aは、複数の搬送ローラ4によって支持される。この状態では、第2回転駆動機構8によって各搬送ローラ4を回転駆動することにより、荷物Aを図1における縦方向に搬送することができる。一方、第2昇降駆動機構16によって各搬送ローラ4が下降された休止位置では、転換コンベヤ装置1に載置された荷物Aは、各搬送ローラ4には接触せず、複数のキャリアホイール2によって支持される。
【0026】
なお、本実施形態においては、第1昇降駆動機構14により搬送位置へ上昇された各キャリアホイール2の上端の高さと、第2昇降駆動機構16により搬送位置へ上昇された各搬送ローラ4の上端の高さは同一に設定されている。このため、転換コンベヤ装置1上に載置されている荷物Aの高さは実質的に一定に維持される。
【0027】
コントローラ18は、荷物センサ20による検出信号に基づいて、所定のタイミングで第1回転駆動機構6、第2回転駆動機構8、第1昇降駆動機構14、及び第2昇降駆動機構16を作動させるように構成されている。具体的には、コントローラ18は、マイクロプロセッサ、メモリ、インターフェイス回路、これらを作動させるソフトウェア(以上、図示せず)等により構成されている。
【0028】
荷物センサ20は、コンベヤ10から転換コンベヤ装置1への荷物の進出を検出するために設けられたセンサである。図1に示すように、本実施形態において、荷物センサ20は、転換コンベヤ装置1及びコンベヤ10に隣接して配置された光電センサによって構成され、転換コンベヤ装置1とコンベヤ10の境界線上に検出光20aを射出するように構成されている。即ち、コンベヤ10から搬送されてきた荷物Aによって検出光20aが反射されることにより、コンベヤ10から転換コンベヤ装置1への荷物の進出を検知することができる。なお、コンベヤ12から搬送されてきた荷物Aを方向転換してコンベヤ10に送り出す場合には、コンベヤ12から転換コンベヤ装置1への荷物の進出を検出するためのセンサを設ける必要がある。また、本実施形態においては、荷物センサ20として光電センサが採用されているが、搬入コンベヤから転換コンベヤ装置1に荷物が進出したことを検知できる任意のセンサを荷物センサ20として使用することができる。
【0029】
さらに、コンベヤ10によって搬送されてきた荷物Aの搬送方向を転換して、コンベヤ12に移送する場合には、コントローラ18は、まず、各キャリアホイール2を搬送位置に上昇させると共に、搬送ローラ4を回転停止させ、休止位置に下降させておく。この状態で、コンベヤ10から荷物Aが搬送されてくると、コントローラ18は各キャリアホイール2の回転駆動を開始させる。これにより、荷物Aは複数のキャリアホイール2によって支持されながら、転換コンベヤ装置1上を、図1の左から右へ搬送される。
【0030】
次いで、コントローラ18は、各キャリアホイール2を休止位置に下降させると共に、各搬送ローラ4を搬送位置に上昇させる。これにより、転換コンベヤ装置1上の荷物Aは各搬送ローラ4によって支持されるようになる。この状態で各搬送ローラ4の回転駆動を開始することにより、荷物Aは複数の搬送ローラ4によって支持されながら、転換コンベヤ装置1上を、図1の上から下へ搬送され、コンベヤ12に送り出される。
【0031】
一方、コンベヤ12によって搬送されてきた荷物Aの搬送方向を転換して、コンベヤ10に移送する場合には、コントローラ18は、まず、各搬送ローラ4を搬送位置に上昇させると共に、キャリアホイール2を回転停止させ、休止位置に下降させておく。この状態で、コンベヤ12から荷物Aが搬送されてくると、コントローラ18は各搬送ローラ4の回転駆動を開始させる。これにより、荷物Aは複数の搬送ローラ4によって支持されながら、転換コンベヤ装置1上を、図1の下から上へ搬送される。
【0032】
次いで、コントローラ18は、各搬送ローラ4を休止位置に下降させると共に、各キャリアホイール2を搬送位置に上昇させる。これにより、転換コンベヤ装置1上の荷物Aは各キャリアホイール2によって支持されるようになる。この状態で各キャリアホイール2の回転駆動を開始することにより、荷物Aは複数のキャリアホイール2によって支持されながら、転換コンベヤ装置1上を、図1の右から左へ搬送され、コンベヤ10に送り出される。
【0033】
次に、図3及び図4を参照して、本発明の実施形態による転換コンベヤ装置1の作用を詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態による転換コンベヤ装置1の作用の一例を示すタイムチャートであり、上段から順に、第1回転駆動機構6、第1昇降駆動機構14、第2回転駆動機構8、第2昇降駆動機構16に送られる制御信号を示している。また、図4は、転換コンベヤ装置1上で搬送される荷物の状態を模式的に示す図である。
【0034】
まず、図3の時刻t0においては、コンベヤ10から転換コンベヤ装置1への荷物Aの搬送は行われていない。この状態においては、第1昇降駆動機構14により各キャリアホイール2が搬送位置に上昇されている一方、第2昇降駆動機構16により各搬送ローラ4は休止位置に下降されている。また、各キャリアホイール2、及び各搬送ローラ4の回転は停止されている。なお、本実施形態においては、搬送位置に上昇された状態では、各キャリアホイール2の上端は、コンベヤ10を構成する各搬送ローラの上端と同一の高さにあり、コンベヤ10からの荷物Aを円滑に受け入れることができる。
【0035】
次いで、時刻t1において、荷物センサ20により、コンベヤ10から転換コンベヤ装置1への荷物Aの進出が検知されると(コンベヤ10からの荷物Aの先端が、転換コンベヤ装置1上に進出すると)、コントローラ18は第1回転駆動機構6に制御信号を送り、各キャリアホイール2の回転駆動を開始させる。これにより、図4の(a)欄に示すように、コンベヤ10から搬送された荷物Aが、複数のキャリアホイール2によって、転換コンベヤ装置1上を図4の左から右へ搬送される。
【0036】
次に、時刻t1から第1所定時間T1が経過した後の時刻t2において、コントローラ18は第1昇降駆動機構14に制御信号を送り、各キャリアホイール2の休止位置への下降を開始させる。また、コントローラ18は、時刻t2において第2昇降駆動機構16に制御信号を送り、各搬送ローラ4の搬送位置への上昇を開始させる。なお、第1所定時間T1は、キャリアホイール2による荷物Aの搬送速度、転換コンベヤ装置1によって搬送することが想定されている荷物Aの大きさ等に応じて、適宜設定することができる。
【0037】
さらに、時刻t2から第2所定時間T2が経過した後の時刻t3において、コントローラ18は、第1回転駆動機構6に制御信号を送り、各キャリアホイール2の回転駆動を停止させる。なお、本実施形態において、第2所定時間T2は、約10msecに設定されている。この第2所定時間T2は、第1回転駆動機構6や、第1、第2昇降駆動機構の応答特性等に応じて適宜設定することができ、好ましくは、第2所定時間T2は約5~約20msecに設定する。各キャリアホイール2の回転駆動を停止させると、キャリアホイール2によって搬送されていた荷物Aの慣性により、荷物Aには、これを搬送方向前方に向けて倒そうとする慣性力が作用する。この力により、図4の(b)欄に示すように、荷物Aの後ろ側の底面が浮き上がる現象が発生する場合がある。この現象は、重心位置の高い荷物Aを搬送する場合や、搬送方向前側に重心位置が偏った荷物Aを搬送する場合に発生しやすい。さらに、この現象は、各キャリアホイール2の回転駆動を停止させた時点において、荷物Aの先端部が隣接するキャリアホイール2の間に位置すると、荷物Aの底面先端部が隣接するキャリアホイール2の間に落ち込んで助長されてしまう。
【0038】
これに対し、本実施形態の転換コンベヤ装置1によれば、各キャリアホイール2の回転駆動を停止させる時刻t3よりも前に、第2昇降駆動機構16により各搬送ローラ4が搬送位置に向けて上昇を開始している。このため、図4の(b)欄に示すように、各キャリアホイール2の回転駆動を停止させた時点において、各搬送ローラ4は、搬送位置(上昇完了位置)の近傍まで上昇している。これにより、荷物Aの底面先端部が隣接するキャリアホイール2の間に落ち込もうとすると、荷物Aの底面先端部が上昇してきた搬送ローラ4により支持され、荷物Aの倒れが抑制される。
【0039】
なお、本実施形態においては、時刻t2において、第2昇降駆動機構16に制御信号が送信されているが、搬送ローラ4が上昇を完了して、荷物Aの底面に実際に搬送ローラ4が接触するのは、時刻t3において各キャリアホイール2の回転が停止した後である。このため、キャリアホイール2が回転して荷物Aを搬送している間に、荷物Aの底面に搬送ローラ4が接触して荷物Aの搬送を妨げることはない。なお、時刻t2と時刻t3の間の第2所定時間T2は、搬送される荷物Aの状態に応じて適宜調整することができる。また、時刻t3において各キャリアホイール2の回転を停止させる前に、上昇してきた搬送ローラ4が荷物Aの底面に接触するように本発明を構成することもできる。
【0040】
次いで、各キャリアホイール2の休止位置への下降、及び各搬送ローラ4の搬送位置への上昇が完了すると、図4の(c)欄に示すように、荷物Aは搬送ローラ4のみによって支持されるようになる。図4の(c)欄に示す状態になった後、時刻t4においてコントローラ18は、第2回転駆動機構8に制御信号を送り、搬送ローラ4の回転駆動を開始させる。これにより、荷物Aは図4の手前側(図1の下方)に向けて搬送され、コンベヤ12に送り出される。なお、本実施形態においては、搬送位置に上昇された状態では、各搬送ローラ4の上端は、コンベヤ12を構成する各搬送ローラの上端と同一の高さにあり、荷物Aをコンベヤ12へ円滑に送り出すことができる。
【0041】
荷物Aがコンベヤ12に送り出された後、時刻t5においてコントローラ18は、第2回転駆動機構8に制御信号を送り、搬送ローラ4の回転駆動を停止させる。時刻t5の後、コントローラ18は時刻t6において、第1昇降駆動機構14及び第2昇降駆動機構16に夫々制御信号を送り、キャリアホイール2を搬送位置に上昇させると共に、搬送ローラ4を休止位置に下降させる。これにより、転換コンベヤ装置1は、時刻t0における状態に復帰する。
【0042】
また、時刻t6の後、コンベヤ10からの荷物Aの進出が荷物センサ20によって検出されると、コントローラ18は、図3の時刻t1以降と同様の処理を実行し、コンベヤ10から搬送された荷物Aを方向転換して、コンベヤ12へ送り出す。なお、本実施形態においては、時刻t1の後、コントローラ18は、時刻t1を基点として、所定時間後の時刻t2乃至t6において制御信号を出力し、第1回転駆動機構6、第2回転駆動機構8、第1昇降駆動機構14、及び第2昇降駆動機構16を夫々制御している。このように、本実施形態において、コントローラ18は、荷物センサ20によって検出された単一の信号に基づいて、キャリアホイール2の停止、搬送ローラ4の上昇等を制御する。
【0043】
一方、本実施形態の転換コンベヤ装置1は、コンベヤ12から搬送されてきた荷物Aを方向転換して、コンベヤ10に送り出すように作動させることもできる。この場合においては、回転駆動及び昇降のタイミングが、キャリアホイール2と搬送ローラ4で反対になる。即ち、この場合には、図3における第1回転駆動機構6により搬送ローラ4が回転、停止され、第1昇降駆動機構14により搬送ローラ4が昇降される。また、図3における第2回転駆動機構8によりキャリアホイール2が回転、停止され、第1昇降駆動機構14によりキャリアホイール2が昇降される。さらに、この場合においては、コンベヤ12が搬入コンベヤとして機能し、搬送ローラ4が第1搬送ローラ群として機能し、コンベヤ10が搬出コンベヤとして機能し、キャリアホイール2が第2搬送ローラ群として機能する。なお、荷物センサ20は、コンベヤ12から転換コンベヤ装置1への荷物Aの進出を検出するように配置される。
【0044】
次に、図5及び図6を参照して、従来の転換コンベヤ装置の作用を比較例として説明する。
図5は、比較例による従来の転換コンベヤ装置の作用を示すタイムチャートであり、上段から順に、第1回転駆動機構6、第1昇降駆動機構14、第2回転駆動機構8、第2昇降駆動機構16に送られる制御信号を示している。また、図6は、従来の転換コンベヤ装置上で搬送される荷物の状態を模式的に示す図である。
【0045】
図5の時刻t10における従来の転換コンベヤ装置の状態は、図3の時刻t0における本発明の実施形態による転換コンベヤ装置1の状態と同様である。さらに、時刻t11において、転換コンベヤ装置への荷物Aの進出が検出されると、第1回転駆動機構6によりキャリアホイール2の回転駆動が開始される。これにより、図6の(a)欄に示すように、転換コンベヤ装置上で荷物Aが搬送される。さらに、従来の転換コンベヤ装置では、所定時間キャリアホイール2を回転駆動した後、時刻t12においてキャリアホイール2の回転駆動が停止される。
【0046】
これにより、荷物Aには、これを搬送方向前方に向けて倒そうとする慣性力が作用する。また、この際、従来の転換コンベヤ装置では、図6の(b)欄に示すように、搬送ローラ4が休止位置に下降されている。このため、荷物Aの先端がキャリアホイール2の間に位置すると、荷物Aの底面先端部がキャリアホイール2の間に大きく落ち込み、荷物Aの傾きが大きくなったり、荷物Aが倒れたりする場合がある。さらに、従来の転換コンベヤ装置では、キャリアホイール2の回転が停止された後、時刻t13において、キャリアホイール2の下降、搬送ローラ4の上昇が行われる。さらに、時刻t14において搬送ローラ4の回転駆動が開始され、図6の(c)欄に示すように、搬送ローラ4による荷物Aの搬送が行われる。
【0047】
本発明の実施形態の転換コンベヤ装置1によれば、荷物Aの搬送方向の転換の際に、第1搬送ローラ群(キャリアホイール2)の回転駆動が停止(図3の時刻t3)される前(図3の時刻t2)に、第2昇降駆動機構16により第2搬送ローラ群(搬送ローラ4)が上昇を開始すると共に、第1昇降駆動機構14により第1搬送ローラ群(キャリアホイール2)が下降を開始している。このため、第1搬送ローラ群の回転駆動が停止される際には第1搬送ローラ群の高さと第2搬送ローラ群の高さが近くなっており、荷物が傾いたとしても第2搬送ローラ群によって傾きが抑制される。即ち、第1搬送ローラ群の回転駆動を停止した際(図3の時刻t3)に、慣性力によって荷物Aが傾いて、荷物Aの底面先端部が第1搬送ローラの間に落ち込もうとしても、第2搬送ローラによって荷物の底面先端部が支持される(図4の(b)欄)ため、荷物Aが大きく傾くのを防止することができ、搬送を安定させることができる。
【0048】
また、本実施形態の転換コンベヤ装置1によれば、第1搬送ローラ群(キャリアホイール2)の回転が完全に停止した後に、第2搬送ローラ群(搬送ローラ4)の上昇及び第1搬送ローラ群(キャリアホイール2)の下降が完了するように、第1昇降駆動機構14及び第2昇降駆動機構16が制御される。このため、第1搬送ローラ群が回転駆動され、荷物が搬送されている状態で、荷物の底面に第2搬送ローラ群が接触して、荷物の搬送を妨げるのを防止することができる。
【0049】
さらに、本実施形態の転換コンベヤ装置1によれば、第1搬送ローラ群(キャリアホイール2)の回転停止(図3の時刻t3)、及び上昇及び第1搬送ローラ群(キャリアホイール2)の下降(図3の時刻t2)が、荷物センサ20によって検出された単一の信号に基づいて制御されるので、荷物センサ20からの信号の入力、及び処理アルゴリズムを簡略化することができ、コントローラ18による制御処理の負担を軽減することができる。
【0050】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態においては、昇降駆動機構として、第1昇降駆動機構14及び第2昇降駆動機構16が備えられ、第1搬送ローラ群(キャリアホイール2)及び第2搬送ローラ群(搬送ローラ4)の両方が昇降可能に構成されていた。これに対して変形例として、第1昇降駆動機構14又は第2昇降駆動機構16の何れか一方を省略することもできる。
【0051】
例えば、第1昇降駆動機構14を省略した場合には、荷物Aが第1搬送ローラ群(キャリアホイール2)により転換コンベヤ装置1上の所定位置まで搬送されたとき、第2昇降駆動機構16を作動させ、第2搬送ローラ群(搬送ローラ4)を第1搬送ローラ群(キャリアホイール2)よりも高い位置まで上昇させる。これにより、荷物Aは第2搬送ローラ群によって支持されるようになり、第2搬送ローラ群によって荷物Aを搬送することが可能になる。一方、第2昇降駆動機構16を省略した場合には、荷物Aが第1搬送ローラ群(キャリアホイール2)により転換コンベヤ装置1上の所定位置まで搬送されたとき、第1昇降駆動機構14を作動させ、第1搬送ローラ群(キャリアホイール2)を第2搬送ローラ群(搬送ローラ4)よりも低い位置まで下降させる。これにより、荷物Aは第2搬送ローラ群によって支持されるようになり、第2搬送ローラ群によって荷物Aを搬送することが可能になる。
【0052】
また、上述した実施形態においては、コントローラ18は、各搬送ローラ4(第2搬送ローラ群)が一気に休止位置から搬送位置(上昇完了位置)へ上昇されるように第2昇降駆動機構16を制御していた。これに対して、変形例として、各搬送ローラ4を上昇させる際、各搬送ローラ4が上昇完了位置よりも低い位置で一旦停止され、その後、上昇完了位置まで上昇されるように、第2昇降駆動機構16を制御することもできる。この変形例によれば、キャリアホイール2(第1搬送ローラ群)の回転を停止させることにより、荷物Aが傾いた場合には、上昇完了位置よりも低い位置に一旦停止されている搬送ローラ4によって荷物Aの底面先端部が支持される。このため、荷物Aの底面先端部がキャリアホイール2の間に大きく落ち込むのが阻止され、荷物Aの大きな傾きを防止することができる。また、上昇完了位置よりも低い位置に搬送ローラ4を一旦停止させておくことにより、搬送ローラ4が上昇するタイミングを厳密に管理することなく、荷物Aの底面先端部の落ち込みを阻止することができ、コントローラ18による制御を簡略化することができる。
【0053】
なお、上記の変形例による第2昇降駆動機構16の制御を、上述した本発明の実施形態による転換コンベヤ装置1に適宜適用して本発明を構成することができる。例えば、本発明の転換コンベヤ装置を次のように構成することもできる。
搬入コンベヤによって搬送されてきた荷物の搬送方向を、搬出コンベヤによる荷物の搬送方向に転換するための転換コンベヤ装置であって、搬入コンベヤの搬送方向に荷物を搬送するように回転駆動される第1搬送ローラ群と、搬出コンベヤの搬送方向に荷物を搬送するように回転駆動される第2搬送ローラ群と、第1搬送ローラ群によって支持されていた荷物が、第2搬送ローラ群によって支持されるように、第1搬送ローラ群及び/又は第2搬送ローラ群を昇降させる昇降駆動機構と、第1搬送ローラ群、第2搬送ローラ群、及び昇降駆動機構を制御するコントローラと、を有し、コントローラは、第1搬送ローラ群の回転駆動を停止させる前に、昇降駆動機構により、第2搬送ローラ群の上昇及び/又は第1搬送ローラ群の下降を開始させ、
さらに、搬送すべき荷物を検出するセンサを有し、コントローラは、センサによって検出された単一の信号に基づいて、第1搬送ローラ群の回転停止、及び第2搬送ローラ群の上昇及び/又は第1搬送ローラ群の下降を制御し、
コントローラは、第2搬送ローラ群を上昇させるように構成され、第2搬送ローラ群を上昇させる際、第2搬送ローラ群を、その上昇完了位置よりも低い位置で一旦停止させ、その後、上昇完了位置まで上昇するように、昇降駆動機構を制御する転換コンベヤ装置。
【符号の説明】
【0054】
1 転換コンベヤ装置
2 キャリアホイール(第1搬送ローラ群)
4 搬送ローラ(第2搬送ローラ群)
6 第1回転駆動機構
8 第2回転駆動機構
10 コンベヤ
12 コンベヤ
14 第1昇降駆動機構(昇降駆動機構)
16 第2昇降駆動機構(昇降駆動機構)
18 コントローラ
20 荷物センサ
20a 検出光
図1
図2
図3
図4
図5
図6